JP2009216777A - 光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュール - Google Patents

光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュール Download PDF

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淳一 清水
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Abstract

【課題】良好な荷重耐性を与え得るスリーブを有する光レセプタクルを提供する。
【解決手段】SC型の光レセプタクル50は、長手方向に貫通する中空状の収納部を有するホルダ62,63と、ホルダ62,63の収納部HSに内嵌され、かつ、一対のフェルール71,76の先端面を互いに当接させた状態で保持する中空円筒状のスリーブ61と、を備える。スリーブ61の肉厚は、当該スリーブ61の長手方向に亘って一定であり、かつ、0.55mm以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを用いた光通信に使用される光レセプタクル、もしくは、光レセプタクルと光素子とからなる光レセプタクルモジュールに関する。
近年、インターネットやイントラネットなどの広域ネットワークの普及と通信トラフィックの急激な増大に伴い、光通信網が拡大している。特に、光ファイバを用いた高速光通信技術(以下、「光ファイバ通信技術」と呼ぶ。)は、各家庭まで光ファイバを引き込むFTTH(Fiber To The Home)システムとしてだけではなく、データストレージ分野において大伝送容量を実現する通信技術としても使用され、急速に市場に浸透している。光トランシーバ(光送受信器)は、光通信装置に組み込まれ、光信号を電気信号へ変換する機能と電気信号を光信号へ変換する機能とを有するものである。
一般に光トランシーバは、光コネクタプラグと着脱自在に接続し得る光レセプタクルモジュールを内蔵している。この光レセプタクルモジュールは、発光素子と光レセプタクルとの組み合わせ、受光素子と光レセプタクルとの組み合わせ、あるいはその双方で構成される。光トランシーバの標準規格としては、たとえば、SFP(Small Form factor Pluggable)、XENPAK(10(X) Gigabit EtherNet transceiver PAcKage)およびXFP(10(X) Gigabit Small Form Factor Pluggable)などが知られている。この種の光トランシーバに用いられる光レセプタクルモジュールの従来技術は、たとえば、特許文献1(特開2004−258164号公報)、特許文献2(特開2004−325605号公報)、特許文献3(特開2003−107288号公報)、特許文献4(特開2007−079422号公報)および特許文献5(特開2001−66468号公報)に開示されている。
図1は、特許文献1に開示されている光レセプタクルモジュール(光モジュール)32の断面構造を概略的に示す図である。この光レセプタクルモジュール32は、光コネクタ34のプラグフェルール33aの先端面を、ファイバスタブ23を構成するフェルール21aの先端面に当接させて光学的に結合する機能を有する。一方のフェルール21aの貫通孔には光ファイバ21bが設けられ、他方のプラグフェルール33aの貫通孔にも光ファイバ33bが設けられている。この光レセプタクル28の後端部には光素子29が配置されている。光素子29は、ケース31内に固定され、レンズ30を介して光レセプタクル28と光学的に結合する発光素子または受光素子である。光レセプタクル28は、ファイバスタブ23、スリーブ25、ケース26およびホルダ27を有している。光信号の接続損失を抑制するために、ファイバスタブ23の前端面23aと後端面23bにはともに鏡面研磨が施されている。
また、ホルダ27に固定されたケース26内にスリーブ25が収納されており、このスリーブ25は、ファイバスタブ23の先端部の外周面を保持してファイバスタブ23の光軸を安定化させる役割を果たす。プラグフェルール33aの先端面がケース26内に挿入されてフェルール21aの先端面と当接すると、プラグフェルール33aの光ファイバ33bとフェルール21aの光ファイバ21bとが光学的に結合され、光ファイバ21b,33b間で光信号をやりとりすることが可能になる。
特開2004−258164号公報 特開2004−325605号公報 特開2003−107288号公報 特開2007−079422号公報 特開2001−66468号公報
しかしながら、本発明者は、従来の光レセプタクルの構造は、必ずしも、良好な荷重耐性を与えるとは限らないことを見出した。すなわち、光レセプタクルモジュールは、プラグフェルールを有するパッチコードを介して様々な機器に接続される。その接続形態では、複数のパッチコードが一つに束ねられることがあり、各々のプラグフェルールに横荷重やモーメント的な荷重が加わりやすい。このような荷重が光レセプタクルに内蔵されているスリーブの弾性保持力を超えて作用すると、フェルールの先端面間の位置ズレ(変位)すなわち光軸ズレが発生し、これにより光信号の接続損失が発生する。このような接続損失は、光通信システムにおけるパワーバジェットに影響を与える。また、光トランシーバに求められる性能は、当該光トランシーバに搭載される光レセプタクルモジュールの性能に大きく依存する。それ故、光トランシーバの性能として、光レセプタクルにかかる荷重に起因する光信号の接続損失の変動を、たとえば、SC型光レセプタクルの場合は1.5dB以下に、LC型光レセプタクルの場合は0.5dB以下にそれぞれ抑圧すること(以下「荷重耐性」と称する。)が要求される。
特許文献2には、スリーブの長手方向両端のうち一方の開放端における厚みが、他方の開放端における厚みよりも大きい補強構造が開示されている。しかしながら、この補強構造では、一方の開放端の保持力が他方の開放端の保持力よりも大きいので、横荷重やモーメント的な荷重が光レセプタクルに作用したとき、スリーブに挿入されたフェルールに対して当該一方の開放端がてこの支点となり、光軸ズレの増大を招き、接続損失を増大させる原因になると考えられる。また、スリーブの厚みを部分的に変化させるために製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、比較的シンプルな構成にも関わらず、良好な荷重耐性を与え得るスリーブを有する光レセプタクルおよびこれを有する光レセプタクルモジュールを提供するものである。
本発明によれば、各々が光ファイバを含む貫通孔を有する一対のフェルールの先端面同士を光学的に結合するSC型の光レセプタクルが提供される。このSC型の光レセプタクルは、長手方向に貫通する中空状の収納部を有するホルダと、前記ホルダの収納部に内嵌され、かつ、前記一対のフェルールの先端面を互いに当接させた状態で保持する中空円筒状のスリーブと、を備えており、前記スリーブの肉厚は、前記長手方向に亘って一定であり、かつ、0.55mm以上である。
また、本発明によれば、各々が光ファイバを内蔵する一対のフェルールの先端面同士を光学的に結合するLC型の光レセプタクルが提供される。このLC型の光レセプタクルは、長手方向に貫通する中空状の収納部を有するホルダと、前記ホルダの収納部に内嵌され、かつ、前記一対のフェルールの先端面を互いに当接させた状態で保持する中空円筒状のスリーブと、を備えており、前記スリーブの肉厚は、前記長手方向に亘って一定であり、かつ、0.25mm以上である。
更に、本発明によれば、前記光レセプタクルと、前記一対のフェルールのうちの一方のスタブフェルールの後端部に光学的に結合された光素子とからなる光レセプタクルモジュールとが提供される。
本発明によるSC型の光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュールは、スリーブの肉厚が当該スリーブの長手方向に亘って一定であり、かつ、0.55mm以上であるので、比較的シンプルな構造を有するにも関わらず、良好な荷重耐性を有し、安価に製造可能な構造を有する。また、本発明によるLC型の光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュールも、スリーブの肉厚が当該スリーブの長手方向に亘って一定であり、かつ、0.25mm以上であるので、比較的シンプルな構造を有するにも関わらず、良好な荷重耐性を有し、安価に製造可能な構造を有する。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、すべての図面において、同一構成を有する構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略される。
図2は、本発明に係る一実施形態の光レセプタクル50の断面構造を概略的に示す図である。この光レセプタクル50は、光ファイバ72を有するスタブフェルール71を含む。光レセプタクル50は、前端から光コネクタ75が挿入されたときに、この光コネクタ75を構成するプラグフェルール76とスタブフェルール71の先端面同士を光学的に結合する構造を有する。スタブフェルール71は、光ファイバ72が挿通された貫通孔を有し、プラグフェルール76も、光ファイバ77が挿通された貫通孔を有している。
また、光レセプタクル50は、第1ホルダ62と、当該第1ホルダ62に長手方向に嵌合固定された第2ホルダ63とを有している。これら第1ホルダ62と第2ホルダ63とは、長手方向に貫通する中空状の収納部HSを有している。この収納部HSに中空円筒状のスリーブ61が内嵌されている。また、スタブフェルール71の後端部は、第2ホルダ63に圧入により固定されている。第1ホルダ62と第2ホルダ63は、ステンレス、銅、鉄またはニッケルなどの材料で構成されており、耐腐食性と溶接性を考慮すれば、ステンレスで構成されることが望ましい。
スリーブ61は、当該スリーブ61内に圧入されたスタブフェルール71の外周面を保持するとともに、前端開口部から収納部HSに挿入された光コネクタ75のプラグフェルール76の外周面を保持する。第2ホルダ63は、スタブフェルール71の後端部を圧入するように第1ホルダ62に嵌合される。また、スリーブ61は、スタブフェルール71の先端面とプラグフェルール76の先端面とを互いに当接させた状態で保持する機能を有する。言い換えれば、スリーブ61は、光ファイバ72の光軸と光ファイバ77の光軸とを安定かつ高精度に合致させる機能を有する。ここで、スタブフェルール71は、たとえば、ジルコニアまたはアルミナなどのセラミック材料またはガラス材料で構成でき、スリーブ61は、ジルコニア、アルミナ、銅またはガラスなどの材料で構成できる。
また、図2に示されるように、スリーブ61の肉厚は、長手方向に亘って略一定である。光レセプタクル50がSC型である場合、スリーブ61の肉厚は0.55mm以上であり、より好適には0.55mm以上かつ0.75mm以下の範囲内にある。なお、SC型は、IEC60874規格やJIS C5973規格に準拠すればよい。SC型光レセプタクルのスリーブ61の肉厚が0.55mm未満では、荷重印加時の光信号の接続損失が多くなり過ぎ、SC型光レセプタクル50の要求性能が満たされない可能性が高くなる。IEC60874規格では、SC型光レセプタクルのホルダの外径は規格化されている。また、剛性を確保する観点から、第1ホルダ62は一般にステンレスからなり、かつ、第1ホルダ62には0.3mm以上の肉厚が必要とされる。したがって、第1ホルダ62の外径は約4.6mmとなり、スリーブ61の肉厚の上限は約0.75mmとなる。
一方、光レセプタクル50がLC型である場合、スリーブ61の肉厚は、0.25mm以上であり、より好適には0.25mm以上かつ0.6mm以下の範囲内にある。なお、LC型は、IEC61754規格に準拠すればよい。LC型光レセプタクルのスリーブ61の肉厚が0.25mm未満では、荷重印加時の光信号の接続損失が多くなり過ぎ、LC型光レセプタクル50の要求性能が満たされない可能性が高くなる。IEC61754規格でも同様にホルダの外径は規格化されている。また、剛性を確保する観点から、第1ホルダ62は一般にステンレスからなり、かつ、0.3mm以上の肉厚が必要とされる。したがって、LC型光レセプタクルの第1ホルダ62の外径は約3mmとなり、スリーブ61の肉厚の上限は約0.6mmとなる。
更に、図3(a)または図3(b)に示されるように、スリーブ61には、当該スリーブ61の長手方向両端のうち一方の開放端から他方の開放端の方向へ延びるスリット61aまたは61bが形成されている。スリーブ61の径方向の保持力を均一化してスタブフェルール71とプラグフェルール76間の接続性を安定化させる観点からは、図3(b)に示されるように、スリット61bが一方の開放端から他方の開放端まで形成されていることが望ましい。図3(a)に示されるように、スリット61aが一方の開放端からスリーブ61の途中部まで形成されているとすれば、当該一方の開放端での保持力と当該途中部での保持力との間に差が生じ、これがフェルール71,76間の接続性の安定化を損なうおそれがある。
スタブフェルール71の前端面73aは、光信号の接続損失を低減させるために所定の曲率半径を持つ曲面を形成するように鏡面研磨されている。他方、スタブフェルール71の後端面73bは、光信号の反射を抑制するために光軸に対して所定角度の傾斜面を形成するように鏡面研磨されている。
図4は、上記光レセプタクル50を用いて構成された光レセプタクルモジュール51の構造を概略的に示す図である。光レセプタクルモジュール51では、光レセプタクル50の後端部と、レンズ81を有するレンズ付キャップ82と、光素子(受光素子、発光素子またはその双方)が固定されたステム83とで構成される。レンズ付キャップ82は、第3ホルダ80に固定され、この第3ホルダ80は、第2ホルダ63の後端面にレーザ溶接または接着剤により固定されている。
上記光レセプタクル50と光レセプタクルモジュール51では、SC型の場合は、スリーブ61の肉厚は長手方向に亘って一定であり、かつ0.55mm以上であり、また、LC型の場合は、スリーブ61の肉厚は長手方向に亘って一定であり、かつ0.25mm以上である。これにより、適正な荷重耐性を得ることが可能となる。
図5は、本実施形態の効果を検証するための実験環境を模式的に示す図である。図5に示されるように、図4の第1ホルダ62と第2ホルダ63の組み合わせを表すホルダ64内にスリーブ61が装着されている。スリーブ61には、当該スリーブ61の一方の開放端から他方の開放端まで軸方向のスリットが形成されている。このスリーブ61は、ホルダ64の後方開口部から挿入されたスタブフェルール71と、ホルダ64の前方開口部から挿入された光コネクタ75のプラグフェルール76とを保持する。また、スリーブ61は、スタブフェルール71の先端面と光コネクタ75のプラグフェルール76の先端面とを互いに当接させた状態で保持している。この状態で、光コネクタ75のプラグフェルール76の光軸に対して直交する方向にモーメント的な負荷Mfを印加したとき、スタブフェルール71内の光ファイバ72の先端Sに対してプラグフェルール76内の光ファイバ77の先端Pが変位する(ズレる)。
図6は、スリーブ61の肉厚に対する光ファイバの変位量の測定結果を示すグラフである。図6のグラフでは、SC型構造に適合した光コネクタ75のプラグフェルール76から引き出された光ファイバコードに1.5重量ポンド(lbf)の負荷Mfが鉛直方向に印加されたときに現れる変位量がプロットされている。変位量は、スタブフェルール71内の光ファイバ72の先端Sに対するプラグフェルール76内の光ファイバ77の先端Pの相対位置である。
図6に示されるように、スリーブ61の肉厚に対して光ファイバの変位量(ズレ)は単調に減少することが分かる。その理由は、スリーブ61の肉厚を厚くすることによってスリーブ61の剛性が増し、弾性保持力が増大するからである。図7は、光ファイバの先端位置のズレdX(単位:μm)に対する接続損失(insertion loss)の計算値を示すグラフである。接続損失は、ズレdXが大きくなるにつれて指数関数的に増加することが分かる。
図8は、SC型に適合した実施例と比較例の実験結果を示すグラフである。このSC型の実施例は、SC型に適合した図4の構造を有し、かつ、0.55mmの肉厚と4.8mmの長さを持つスリーブ61を有している。比較例は、スリーブが0.45mmの肉厚を持つ点を除いて実施例と同じ構造を有する。実施例と比較例では、ともに、スタブフェルール71とプラグフェルール76との嵌合比(=Lstub:Lplug)は1:1である。図8のグラフでは、SC型構造に適合した光コネクタ75から引き出された光ファイバコードに1.5重量ポンド(lbf)の負荷Mfを鉛直方向に印加した状態で、図4の光レセプタクルモジュール51を中心軸周りに1回転したときに測定された接続損失の変動量の最大値(単位:dB)がプロットされている。また、この実験は、複数のパッチコードを用いた複数の試験サンプルについて行われた。
図8のグラフ中、印「○」は、実施例の接続損失変動量を表し、印「●」は、比較例の接続損失変動量を表している。図8から明らかなように、実施例の荷重耐性は向上しており、実施例の接続損失変動量は、1.5dB未満である。これに対して、比較例の接続損失変動量は大きい。特許文献1には、本実施例の接続損失変動量と比較して小さな接続損失の平均値が得られたとの記載があるが、これは、実験条件の違いによるものと考えられる。
次に、図9は、LC型に適合した実施例と比較例の実験結果を示すグラフである。このLC型の実施例は、LC型に適合した図4の構造を有し、かつ、0.25mmの肉厚と4.2mmの長さを持つスリーブ61を有している。比較例は、スリーブが0.16mmの肉厚を持つ点を除いて実施例と同じ構造を有する。実施例と比較例では、ともに、スタブフェルール71とプラグフェルール76との嵌合比(=Lstub:Lplug)は1:1である。図9のグラフでは、LC型構造に適合した光コネクタ75から引き出された光ファイバコードに0.5重量ポンド(lbf)の負荷Mfを鉛直方向に印加した状態で、図4の光レセプタクルモジュール51を中心軸周りに1回転したときに測定された接続損失の変動量の最大値(単位:dB)がプロットされている。また、実験は、複数のパッチコードを用いた複数の試験サンプルについて行われた。
図9のグラフ中、印「○」は、実施例の接続損失変動量を表し、印「●」は、比較例の接続損失変動量を表している。図9から明らかなように、実施例の荷重耐性は向上しており、実施例の接続損失変動量として0.5dB以下が実現されていることが分かる。
図8および図9から明らかなように、負荷荷重時の接続損失変動のバラツキも、SC型実施例、LC型実施例の双方で小さい。上記比較例の接続損失変動のバラツキは、挿入されるプラグフェルールの外径のバラツキやスリーブの内径のバラツキに起因するものと考えられるが、上記SC型実施例やLC型実施例は、接続損失変動のバラツキを抑制できることが分かる。
上記実施形態の光レセプタクル50および光レセプタクルモジュール51が奏する効果は以下の通りである。光レセプタクル50がSC型の場合、スリーブ61の肉厚が当該スリーブ61の長手方向に亘って一定であり、かつ、0.55mm以上である。また、光レセプタクル50がLC型の場合は、スリーブ61の肉厚が当該スリーブ61の長手方向に亘って一定であり、かつ、0.25mm以上である。このような構造を有するので、光レセプタクル50および光レセプタクルモジュール51は、スリーブ61の肉厚一定という比較的シンプルな構造を有するにも関わらず、良好な荷重耐性を有し、安価に製造可能である。
特に、スリーブ61の一方の開放端から他方の開放端に至るスリット61aが当該スリーブ61に形成されている場合には、径方向の弾性保持力がスリーブ61の長手方向に亘って略均一になるので、スタブフェルール71とプラグフェルール76間の接続性能を安定化させることが可能である。この場合でも、上述の如くスリーブ61の肉厚が最適化されているので、良好な荷重耐性を得ることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上記実施形態では、スタブフェルール71とプラグフェルール76との嵌合比が1:1にされていたが、これに限定されるものではなく、嵌合比をたとえば1:1.5に変更してもよい。
従来の光レセプタクルモジュール(光モジュール)の断面構造を概略的に示す図である。 本発明に係る一実施形態の光レセプタクルの断面構造を概略的に示す図である。 スリーブに形成されたスリットを模式的に示す図である。 光レセプタクルモジュールの構造を概略的に示す図である。 本実施形態の効果を検証するための実験環境を模式的に示す図である。 スリーブの肉厚に対する光ファイバの変位量の測定結果を示すグラフである。 光ファイバの先端位置のズレに対する接続損失の計算値を示すグラフである。 SC型に適合した実施例と比較例の実験結果を示すグラフである。 LC型に適合した実施例と比較例の実験結果を示すグラフである。
符号の説明
50 光レセプタクル
51 光レセプタクルモジュール
61 スリーブ
62 第1ホルダ
63 第2ホルダ
64 ホルダ
71 スタブフェルール
72 光ファイバ
75 光コネクタ
76 プラグフェルール
77 光ファイバ
80 第3ホルダ
81 レンズ
82 レンズ付キャップ
83 ステム

Claims (9)

  1. 各々が光ファイバを含む貫通孔を有する一対のフェルールの先端面同士を光学的に結合するSC型の光レセプタクルであって、
    長手方向に貫通する中空状の収納部を有するホルダと、
    前記ホルダの収納部に内嵌され、かつ、前記一対のフェルールの先端面を互いに当接させた状態で保持する中空円筒状のスリーブと、
    を備え、
    前記スリーブの肉厚は、前記長手方向に亘って一定であり、かつ、0.55mm以上であることを特徴とする光レセプタクル。
  2. 請求項1記載の光レセプタクルであって、前記スリーブの肉厚は、0.55mm以上かつ0.75mm以下の範囲内にある、光レセプタクル。
  3. 請求項2記載の光レセプタクルであって、前記ホルダの肉厚が0.3mm以上である、光レセプタクル。
  4. 各々が光ファイバを内蔵する一対のフェルールの先端面同士を光学的に結合するLC型の光レセプタクルであって、
    長手方向に貫通する中空状の収納部を有するホルダと、
    前記ホルダの収納部に内嵌され、かつ、前記一対のフェルールの先端面を互いに当接させた状態で保持する中空円筒状のスリーブと、
    を備え、
    前記スリーブの肉厚は、前記長手方向に亘って一定であり、かつ、0.25mm以上であることを特徴とする光レセプタクル。
  5. 請求項4記載の光レセプタクルであって、前記スリーブの肉厚は、0.25mm以上かつ0.6mm以下の範囲内にある、光レセプタクル。
  6. 請求項5記載の光レセプタクルであって、前記ホルダの肉厚が0.3mm以上である、光レセプタクル。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の光レセプタクルであって、前記スリーブには、当該スリーブの長手方向両端のうち一方の開放端から他方の開放端の方向へ延びるスリットが形成されている、光レセプタクル。
  8. 請求項7記載の光レセプタクルであって、前記スリットは、前記一方の開放端から前記他方の開放端まで形成されている、光レセプタクル。
  9. 請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の光レセプタクルと、前記一対のフェルールのうちの一方のスタブフェルールの後端部と光学的に結合された光素子と、からなる光レセプタクルモジュール。
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