JP2009216518A - バイオセンサ測定器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業性を低下させることなくバイオセンサの識別マークと識別マーク検出手段を構成する光学素子とのアライメント精度を向上し、識別標識の誤認識を防止したバイオセンサ測定器を提供する。
【解決手段】 出力電極112が形成されたバイオセンサ100のセンサ装着部150が挿入され、当該出力電極112と接続される端子片12の一端が配置された空間21が形成されたセンサ接続部20と当該センサ接続部20よりバイオセンサ100の挿入側に延接された素子配置部30を一体形成し、発光素子52及び/又は受光素子51を素子配置部20と一体に形成したコネクタ10を用いる。
【選択図】図3

Description

本発明はバイオセンサ測定器、具体的にはバイオセンサの識別を自動で行う測定器に関する。
近年、酵素反応や抗原抗体反応を利用して血糖値などの生体内物質の測定を可能にしたバイオセンサが開発されている。かかるバイオセンサは、例えば使用する酵素のロット違いや製造ラインの違い、検出用電極の形成状態の違いあるいは酵素の塗布状態の違いなどによってセンサ感度が異なり、全ての製造ロット間においてセンサ感度が同じであるとは限らない。このセンサ感度の相違を校正するために、例えば、製造者は製造ロットごとにセンサ感度の調整を行った後、製品パッケージ毎に測定器のセンサ感度を調整するための校正用センサを同梱したり、製造ロット毎に識別番号を付与したりすることが行われている。そして、使用者は予め校正用センサを用いて測定器の校正を行ったり、識別番号の入力によって予め測定器に記憶されている校正用データを選択して測定器の校正を行ったりした後に測定を行っている。しかしながら、いずれの方法でも測定者自らが校正しなければならず、測定者に校正する手間を与えるだけでなく、校正を忘れると正確な測定値が得られないという問題があった。また、複数の対象項目を測定する測定器であれば、校正用センサの取り違え等によって正しく校正されないという問題もあった。
このような問題点を解決すべく、例えば、特開2001−311711号公報(特許文献1)には、バイオセンサの出力電極に校正用の情報を識別するためのスリットを設け、このスリットの設置パターンにより校正用データを自動認識する方法が開示されている。 特開平10−332626号公報(特許文献2)には、バイオセンサを構成する出力電極が形成された基板上に、当該出力電極とは別に校正用の電極を設け、出力電極と校正用の電極との間で形成させた閉回路の形成パターンにより選択される校正用データを自動認識する方法が開示されている。
国際公開公報WO2003/76918号公報(特許文献3)には、バイオセンサを構成する出力電極が形成された基板の先端部に突出部を設けたり、基板の裏面に凸部を設けたりしたバイオセンサが開示されている。ここでは、これらの突出部や凸部の形成位置をセンサ装着用のコネクタに形成したコンデンサの容量変化を利用して認識した上で、この形成位置から校正用データを自動認識させたり、出力電極が形成された基板に出力電極とは別の電極を設け、この電極の形成位置を当該電極とセンサ装着用のコネクタとの間に形成したコンデンサの容量変化を利用したりして自動認識させている。
さらに、特許文献3には、別な方法としてバイオセンサを構成する出力電極が形成された基板の先端部に貫通孔を形成し、この貫通孔の形成位置を、貫通孔を通過した板バネ状の位置検出電極の導通状態を利用して認識する方法が開示されている。
特開2001−311711号公報 特開平10−332626号公報 国際公開公報WO2003/76918号公報
しかしながら、電極にスリットを形成する方法は、スリットの形成に高度の技術を必要とする。また、スリットの形成不良や電極の短絡を生じやすく、校正用データの識別不良を生じやすいということが考えられる。また、校正用の電極や容量変化のための突出部や凸部を形成する方法では、製造後に新しく電極や突出部を形成しなければならず、バイオセンサの製造工程が煩雑になるという問題がある。
さらに、校正用の電極を形成する方法ではコネクタ内に出力電極と校正用電極との間で閉回路を形成する対電極(コネクタピン)を、容量変化のために突出部等を形成する方法では校正用電極に対応するコンデンサ形成用の対電極を、貫通孔に位置検出電極を通過させる方法では位置検出電極を、それぞれコネクタに設ける必要がある。
しかしながら、コネクタにこのような検出手段を設けるには技術的な制約が多く、バイオセンサのコネクタ装着部に設けることのできる対電極等の数に制約がある。このため、準備される校正用データの数が限られ、種々のバイオセンサに対応できないおそれがあるといったことが考えられた。また、対電極を用いる方法や位置検出電極を用いる方法では、バイオセンサの使用回数の増加に伴い、電極間の接触不良を生じ、自動識別が正しく行えないという問題を生じやすい。
そこで、本発明者等はこれらの問題点に鑑み、コネクタから受ける技術的な制約や接触不良に基づく識別不良を回避することを目的として、バイオセンサに1以上の貫通孔など光学的手段によって識別可能な識別マークからなる識別標識を設けることにし、バイオセンサ測定器内の発光素子から識別マークに向けて光を出射し、識別マークにより反射した光や識別マークを通過した光を受けた受光素子の位置から識別標識の存否を判別することによって、校正用データの自動識別を行わせる手法を提案し、特許出願を行っている。
ところで、上記したように、バイオセンサはその片端部にあるコネクタ装着部に出力電極を有しており、当該コネクタ装着部を挿入したコネクタを介して、バイオセンサの出力がコネクタの実装基板上の検知回路に出力される。図10はバイオセンサ100がコネクタ200に装着された状態を例示する概略断面図、図11は当該コネクタ200の構造を示す図である。コネクタ200は略直方体状のコネクタ本体201と、実装基板3上の検知回路と電気的に接続される端子片202を有する。コネクタ本体201は、その正面から背面方向に延設されたバイオセンサ装着用の空間203を有している。また、空間203を形成する左右側面の基端部にバイオセンサ100の左右端を挿入させる誘導溝204が形成されている。コネクタ本体201は、端子片202の一端をコネクタ200外部に引き出すための引出孔205を空間203の後方に有している。引出孔205のセンサ挿入側端における開口部の高さは、当該位置における空間203の高さよりも低く、引出孔205と空間203の境界部に、バイオセンサ100のセンサ装着部150が突き当たる段差206が形成されている。
端子片202は、その一端が引出孔205からコネクタ本体201の外に引き出され、その他端は空間203内にて下方に凸となるように折り曲げられてコネクタ本体201に備えられている。このコネクタ200に段差206に突き当たるまでバイオセンサ100が挿入されると、端子片202はバイオセンサ装着部150に形成された出力電極(図示せず)と接触し、バイオセンサ100の出力が検出回路に取り出される。
しかしながら、コネクタ200には端子片202が備えられているので、発光素子及び受光素子をコネクタ200内に設けることに技術的制約がある。一方、この技術的制約を回避するため、識別マークをバイオセンサ装着部150以外の場所に設け、当該識別マークの位置に合わせて発光素子及び受光素子を実装基板3上に実装することが考えられる。
ところが、この方法では、装着されたバイオセンサ100の識別マークと発光素子及び受光素子のアライメント精度がよくないと識別標識を正しく認識できず、誤った構成用データが選択される結果、正しい測定データが表示されないおそれがある。また、発光素子などの部品点数が増加するだけでなく、発光素子などを実装するための作業スペースが必要となり、作業性が低下するなどという問題が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は上記の問題点を解決すべくなされたものであって、作業性を低下させることなくバイオセンサの識別マークと識別マーク検出手段を構成する光学素子とのアライメント精度を向上し、正しく識別標識を認識できるバイオセンサ測定器を提供することを目的としている。
本発明に係るコネクタは、コネクタ本体と、バイオセンサの片端部に形成された出力電極と電気的に接続される端子片を有し、前記コネクタ本体は、前記出力電極が形成されたバイオセンサの片端部が挿入され、当該出力電極と接続される端子片の一端が配置された空間が形成されたセンサ接続部と、発光素子及び/又は受光素子が配置され、当該センサ接続部よりバイオセンサの挿入側に延接された素子配置部が一体形成され、前記素子配置部は前記発光素子及び/又は前記受光素子を配置するための凹所を有することを特徴としている。
本発明によると、発光素子や受光素子とバイオセンサの識別マークとのアライメントが簡単に計られ、識別標識の誤認識が防止される。
以下、本発明について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明の一実施形態であるバイオセンサ測定器の一部を破断した概略断面図、図2は当該バイオセンサ測定器に実装されたコネクタを示す図、図3はコネクタにバイオセンサを装着した状態を示す断面図、図4は当該測定器に使用されるバイオセンサの一例を示す概略斜視図である。もっとも、以下に示された実施形態は例示であって、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲及びこれと均等に含まれるすべての変更が本発明に含まれることが意図される。
測定器1は、筐体2内に、バイオセンサ100を装着しバイオセンサ100の出力を取り出すコネクタ10及び発光素子52が実装された実装基板3を有する。コネクタ10は、図2に示すように、コネクタ本体11と、バイオセンサ100のセンサ装着部150に形成された出力電極112と電気的に接続される端子片12と、バイオセンサ100に形成された識別マーク160を読み取るための受光素子51を具備する。
コネクタ本体11は、バイオセンサ100の片端部にある出力電極112が形成されたコネクタ装着部150が挿入され、出力電極112と接続される端子片12の一端が配置される空間21を有するセンサ接続部20と、このセンサ接続部20のセンサ挿入側に一体として形成され、受光素子51が配置された素子配置部30を有し、全体として略直方体状に形成されている。
センサ接続部20は、図11に示された従来例のコネクタ10とほぼ同様な構造を有しており、前記空間21がバイオセンサ100の挿入方向に延設されている。センサ接続部20は、前記空間21の後方から端子片12の一端をコネクタ10の外部に引き出すための引出孔22を有している。引出孔22のセンサ挿入側における開口部の高さは、当該位置における空間21の高さよりも低く、引出孔22と空間21の境界部で、コネクタ装着部150が突き当たる段差23が形成されている。端子片12は、その一端が引出孔22からコネクタ本体11の外に引き出され、その他端は空間21内にて下方に凸となるように折り曲げられてコネクタ本体11に備えられている。また、センサ接続部20は、空間21を形成する左右側面の基端部にコネクタ装着部150の左右端を挿通させる第2の誘導溝24を備えている。
素子配置部30は、そのほぼ中央にセンサ接続部20の空間21と一体に繋がるセンサ挿通孔31を備えている。素子配置部30は、センサ挿通孔31を形成する左右側面の基端部にバイオセンサ100の左右端を挿通させる第1の誘導溝32を備えている。第2の誘導溝24は第1の誘導溝32と一体に形成されている。第2の誘導溝24と第1の誘導溝32は、後述するバイオセンサ100の構造に合わせて形成され、図に示すものでは、第1の誘導溝32の溝高さが第2の誘導溝24の溝高さよりも大きく形成されている。
素子配置部30はセンサ挿通孔31の上方に受光素子31を配置する凹所36を有しており、受光面をセンサ挿通孔31の上方に開設された開口部33からセンサ挿通孔31に望ませて、一個の受光素子51がコネクタ本体11に一体として備えられている。また、素子配置部30は、センサ挿通孔31の下面に開口部35を有する凹所34を有する。この凹所34内に発光素子52が配置される。2つの開口部33,35は、バイオセンサ100の識別マーク160を認識できるように配置される。例えば、貫通孔からなる識別マーク160を備えたバイオセンサ100が用いられる場合には、2つの開口部33,35は対向して設けられる。この結果、凹所34内に配置された発光素子52から出射された光は、バイオセンサ100の識別マーク160を通過して、受光素子51で受光される。
コネクタ10は、例えばプラスチック材料からインサート成形などにより、受光素子51や端子片12と一体成形され、図3に示すように実装基板3に実装される。なお、図の53は受光素子51の端子を示している。
図1に示すバイオセンサ測定器1は、4個の発光素子52が実装された実装基板3を備えている。このバイオセンサ測定器1には、例えば図4に示すようなバイオセンサ100が使用される。
バイオセンサ100は、図4に示すように、絶縁性を有する板部材であるカバー120と基板110の間で試料空間130を形成するようにカバー120と基板110が接着剤層140で貼り合わせられた構造をしている。バイオセンサ100は、その先端に試料空間130に繋がる試料導入口101を有する。また、試料空間130の後端には、試料空間130とバイオセンサ100の外部とが繋がった通気孔141がその両側に延設されている。基板110には、試料空間130に臨ませて一対の電極111が形成されている。そして、試料導入口101と反対側にあるコネクタ装着部150には、前記電極111と導体路113で電気的に接続された電圧取り出し用の端子(出力電極)112が露出形成されている。カバー120には、試料空間130に臨ませて試料(具体的には血液等の体液)と反応する試薬層121が設けられている。この試薬層121と一対の電極111とによってセンサ部が構成されている。このようなバイオセンサ100としては、例えば国際公開公報WO2005/10591号公報に記載されたような板部材が折り曲げられて基板とカバーとが作製されたチップが例示される。もっとも、本発明の測定器1に用いられるバイオセンサ100は、図示されたものや国際公開公報WO2005/10591号公報に示された構造のバイオセンサ100に限定されるものではない。
コネクタ装着部150以外の領域、例えば図示したものでは、導体路113を貫通する位置に貫通孔からなる識別マーク160が3つ設けられている。このバイオセンサ100の識別マーク160の最大数は4であり、破線で示された丸印は残る一つの識別マーク160の形成予定位置を示している。測定器1に装着されたバイオセンサ100の各識別マーク160と発光素子52が1対1の関係となるように、4個の発光素子52は実装基板3に実装される。発光素子52から出射された光は、識別マーク160である貫通孔を通過して受光素子51によって受光される。すなわち、装着されるバイオセンサ100上の識別マーク160の形成予定位置に対応して発光素子52が実装基板3に実装され、識別マーク160の形成予定位置に対応して受光素子51の配置位置が決定される。
識別マーク160の形成位置は、測定結果に影響を与える位置、例えば試薬層121や試料空間130を貫く位置でなければ、図示したように一つの導体路113を貫通する位置でなくてもよく、2つの導体路113を跨ぐ位置であっても差し支えない。また、バイオセンサ100の強度上の観点からはカバー120と粘着剤層140、基板110の3層を貫く位置が好ましく、測定値への影響を少なくするためには、2つの導体路113の間などの導体路非形成領域に設けるのが望ましい。また、図示された識別マーク160は2×2のマトリックス状に配置されているが、これ以外にも例えば1×4の直列状に配置することもできる。この場合には、4個の発光素子52も1×4の直列状に配置される。
本発明の測定器1に用いられるバイオセンサ100では、識別マーク160の存否が校正に必要な校正用データを自動認識させるための識別情報(ビットパターン)を構成する。つまり、識別マーク160の存否が2値で示される識別標識(ビットパターン)を構成し、この識別標識が校正に用いられる校正用データを決定する。例えば、貫通孔からなる識別マーク160の場合には、受光素子51が出力するON,OFFの電気信号がビットパターンを形成する。すなわち、貫通孔の形成された位置ではONの電気信号が得られ、貫通孔のない位置ではOFFの電気信号が得られる。そして、得られたON、OFFの電気信号がビットパターンを構成し、構成されたビットパターンから必要とする校正用データが決定される。識別マーク160の位置や個数はバイオセンサ100の製造ロット毎によって異なり、識別マーク160は製造後の試用テストの後に型打ち抜きやドリル穿孔によって形成される。識別マーク160の最大数は、予め測定器1に準備される校正用データの数によって異なる。例えば、測定器1に準備される校正用データが3(=2−1)種類であれば最大2つの識別マーク160が形成される。従って、このようなバイオセンサ100が使用されるのであれば、実装基板3には2個の発光素子31が実装される。また、15(=2−1)の校正用データが準備される場合であれば最大4つの識別マーク160が形成される。従って、この最大数4つの識別マーク160が形成されるバイオセンサ100が使用されるのであれば、4個の発光素子52が実装される。そして、最大数6つの識別マーク160が形成されるバイオセンサ100が使用される場合には、6個の発光素子52が実装される。もっとも、識別マーク160の最大数は、準備される校正用データの数だけにより決定されるものではなく、バイオセンサ100の測定対象(例えば血糖測定用であるのか、血中のナトリウム量の測定用でああるのか)や製造ロットを示す記号など、バイオセンサ100を識別するのに用いられる情報量によって決定される。一方、受光素子51は個々の発光素子52に対応して配置しても差し支えないが、次に述べる検出方法を採用すれば1個の受光素子51で足りる。
しかして、図3に示すように、バイオセンサ100がコネクタ10前面の開口から段差23に突き当たるまで挿入されると、端子片12はバイオセンサ装着部150の出力電極112と接触し、出力電極112と端子片12の電気的導通が確保される。その後、4つの発光素子52が順次一定の時間間隔で発光すると、受光素子51は識別マーク160を通過した光だけを受光し、識別マーク160の存在位置に対応した電気信号からなるビットパターンが検出される。つまり、図示するバイオセンサ100では、3ビット分のON信号と1ビット分のOFF信号とからなるビットパターン、例えばON,OFF,ON,ONからなるビットパターンが検出される。そして、このビットパターンに対応した校正用データが選択される。
このように上記コネクタ10には受光素子51が予め配置されているので、バイオセンサ100の装着位置と受光素子51のアライメントは常に一定となる。また、実装部品点数が減少し、実装も容易に行える。このために、バイオセンサ100測定器の筐体を大きくすることなく、作業性を格段に向上できる。また、コネクタ10の実装基板3への位置決めは容易かつ精度よく行えるので、発光素子52とバイオセンサ100の識別マーク160とのアライメント精度も向上する。
上記の実施形態では1個の受光素子52をコネクタ10に一体化したものについて説明したが、本発明では種々の実施形態が考えられる。図5に示すコネクタ10は、センサ挿通孔31に望む開口部33に受光素子51に光を集光させる集光レンズ13が配置されている。このように集光レンズ13の使用により、より小さな受光素子51によって識別マーク160の存否を検出できる。また、低出力の発光素子52を用いることが可能になるので、消費電力が減少し、電源電池の寿命をのばすことができる。
図6に示すコネクタ10は、センサ挿通孔31の下方に設けた凹所34内に、必要な最大数の発光素子52、つまり、図4に示すバイオセンサ100が用いられる場合には4つの発光素子52がコネクタ本体11と一体に形成されたものである。このコネクタ10では、発光素子52とバイオセンサ100の識別マーク160とのアライメントはコネクタ10の製作時に決定される。また、発光素子52が予めコネクタ10に一体化されているので、測定器1の組立作業の能率が上がる。なお、図の54は発光素子51の端子である。
図7に示すコネクタ10は、素子配置部30にセンサ挿通孔31の上方に開設された凹所36からセンサ挿通孔31に望ませて4つの発光素子52が一体成型されたものである。このように発光素子52を予めコネクタ10に配置しておいてもよい。また、図示はしないが受光素子51をセンサ挿通孔31に望ませて、センサ挿通孔31下方の凹所34に配置し、受光素子51と発光素子52の両者をコネクタ本体11と一体に成形しておいてもよい。
さらに、図8に示すコネクタ10では、センサ挿通孔31の下方にのみ凹所34が形成されており、この凹所内に必要な最大数、例えば4個の発光素子52と必要な最大数、例えば4個の受光素子51の双方がコネクタ本体11と一体に成形されている。このコネクタ10が用いられた測定器1には、図9に示すようなバイオセンサ100が用いられる。このバイオセンサ100は、基板110背面にある標識形成領域151に4個の識別マーク160を有している。標識形成領域151は、測定器1への装着時にはセンサ挿通孔31内に位置する。この識別マーク160は、3つの光反射性の高くなった光反射性の識別マーク160aとそれに比べて光反射性の低くなった1つの低光反射性の識別マーク160bからなる。光反射性の識別マーク160aは、例えば、光反射性を有する物質の塗布やシールの貼付により形成される。係る物質の塗布やシールの貼付なき領域は、光低反射性のマーク161bとして認識される(図の破線の角枠で示される。)。また、標識形成領域151に予め光反射性の高い塗料等を塗布しておき、光低反射性のマーク161bとなる領域の塗料を削り取ることにしてもよい。
発光素子52及び受光素子51は1対1の関係となるように凹所34内に配置されている。つまり、各発光素子52から出射された光は光反射性の識別マーク160aで反射して対応する受光素子51で受光されるように配置される。従って、光反射性の識別マーク160aは電気信号がONであるとして検出される。一方、光低反射性のマーク161bは光を反射しないかあるいはわずかに反射させるのみで、光低反射性のマーク161bは、電気信号がOFFであるとして検出される。こうして検出された電気信号は、ONとOFFから構成されるビットパターンとして認識される。
以上説明したように、1若しくは乃至必要となる最大数の発光素子52及び/又は1若しくは必要となる最大数の受光素子51を予めコネクタ10に一体化しておくことにより、バイオセンサ100の識別マークと発光素子52等のアライメント精度が向上する。この結果、誤った測定値の表示が防止される。また、実装基板3への実装も容易になるので、作業性が著しく向上する。もっとも、センサ挿通孔31に望む開口部33を有する凹所36や開口部35を有する凹所34のみを設けたコネクタ本体11と端子片12とからコネクタ10を形成したコネクタ10を実装基板3に実装した後、センサ挿通孔31上方の凹所36内に受光素子51や発光素子52を実装することにしても差し支えない。
本発明の一実施形態であるバイオセンサ測定器を一部破断した概略断面図である。 図1のバイオセンサ測定器に実装されたコネクタを示す図であって、(a)は(c)におけるA−A線断面図、(b)は(c)におけるB−B線断面図、(c)はその平面図である。 コネクタにバイオセンサが装着された状態を示す断面図である。 図1の測定器に使用されるバイオセンサの一例を示す概略斜視図である。 本発明の別な一実施形態であるコネクタを示す図であって、(a)は図2のA−A線に相当する位置における断面図、(b)は同図B−B線に相当する位置における断面図である。 本発明のさらに別な一実施形態であるコネクタを示す図であって、(a)は図2のA−A線に相当する位置における断面図、(b)は同図B−B線に相当する位置における断面図である。 本発明のさらに別な一実施形態であるコネクタを示す図であって、(a)は図2のA−A線に相当する位置における断面図、(b)は同図B−B線に相当する位置における断面図である。 本発明のさらに別な一実施形態であるコネクタを示す図であって、(a)は図2のA−A線に相当する位置における断面図、(b)は同図B−B線に相当する位置における断面図である。 図8のコネクタに装着されるバイオセンサの裏面図である。 従来のコネクタにバイオセンサが装着された状態を例示する概略断面図である。 図10に示すコネクタの構造を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
符号の説明
1 バイオセンサ測定器
2 筐体
3 実装基板
10 コネクタ
11 コネクタ本体
12 端子片
20 センサ装着部
21 コネクタ装着部が挿入される空間
30 素子配置部
31 センサ挿通孔
34 凹所
51 受光素子
52 発光素子
100 バイオセンサ
150 コネクタ装着部
160 識別マーク

Claims (9)

  1. コネクタ本体と、
    バイオセンサの片端部に形成された出力電極と電気的に接続される端子片を有し、
    前記コネクタ本体は、前記出力電極が形成されたバイオセンサの片端部が挿入され、当該出力電極と接続される端子片の一端が配置された空間が形成されたセンサ接続部と、発光素子及び/又は受光素子が配置され、当該センサ接続部よりバイオセンサの挿入側に延接された素子配置部が一体形成され、
    前記素子配置部は前記発光素子及び/又は前記受光素子を配置するための凹所を有することを特徴とするコネクタ。
  2. バイオセンサの識別に必要なマークの最大数の発光素子若しくはバイオセンサの識別に必要なマークの最大数の受光素子及び/又は前記発光素子からの光を受光する1乃至前記最大数の受光素子若しくは前記受光素子に対して光を出射する1乃至前記最大数の発光素子が備えられたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 一の受光素子が備えられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 一の発光素子が備えられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  5. 複数の発光素子と一の受光素子又は一の発光素子と複数の受光素子が前記素子配置部に一体成形されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  6. 発光素子から出射された光を前記受光素子に集光する集光レンズが前記素子配置部に備えられたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコネクタ。
  7. 複数の受光素子に向けて拡散する拡散レンズが前記素子配置部に備えられたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記凹所内に配置された前記発光素子又は/及び前記受光素子がコネクタ本体と一体形成されたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のコネクタ。
  9. 光学的手段によりその存否を識別できるマークが付されたバイオセンサに適用されるバイオセンサ測定器であって、
    請求項1〜8の何れかに1項記載のコネクタを備えたことを特徴とするバイオセンサ測定器。
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