JP2009216364A

JP2009216364A - 空気調和機の室外ユニット

Info

Publication number: JP2009216364A
Application number: JP2008063500A
Authority: JP
Inventors: Yusuke Taruki; 裕介樽木; Kiyoshi Abe; 清阿部; Akihiko Nishiyama; 昭彦西山
Original assignee: Corona Corp
Current assignee: Corona Corp
Priority date: 2008-03-13
Filing date: 2008-03-13
Publication date: 2009-09-24
Anticipated expiration: 2028-03-13
Also published as: JP5087436B2

Abstract

【課題】室外ユニットの電装品箱内への害虫の侵入による故障を防止する。
【解決手段】筐体内をファンと熱交換器とを有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室との間を仕切板によって区画し、機械室側から冷却空気を取入れ、内部を流通した冷却空気を熱交換室側に排出する電装品箱を備えた空気調和機の室外ユニットに於いて、前記電装品箱１８の底面に制御基板１７を適宜隙間Ａを設けて取付けると共に、前記電装品箱１８の底面に冷却空気吸込口２１等の穴２４を設け、前記制御基板底面２３に備えた高電圧導通部分２５と前記穴２４の間に、前記隙間Ｃを小さくするリブ２６を制御基板１７に対向する電装品箱１８の底面２３に設けるようにした。
【選択図】図３

Description

この発明は、空気調和機に関し、特に、室外ユニットの電装品箱内への害虫の侵入対策に関するものである。

一般的に分離型空気調和機は、室外ユニットと、この室外ユニットに連絡配管を介して接続される室内ユニットとを備える。この従来の室外ユニットは、筐体の内部を仕切板によって区画された熱交換室に、室外熱交換器及び室外熱交換器の正面側に配置されて外気を送風する室外送風機が収納されると共に、熱交換室の側方の機械室には圧縮機、膨張弁等が収納されている。また、筐体の内部上方には、熱交換室と機械室とに跨って電装品箱が配置されており、この電装品箱の機械室側に冷却空気吸込口が開口し、熱交換室の室外送風機の吸込側に冷却空気排出口が開口している。このように構成された室外ユニットでは、運転時において、室外送風機の回転により熱交換室が負圧となり、外気が外気取入口から機械室に流入し、冷却空気吸込口から電装品箱内を流通して電装品を冷却し、冷却空気排気口から熱交換室へ流出することで電装部品の過熱を防止している。（例えば、特許文献１参照）
特開２００３−２９４２７１号公報

しかしながら、機械室や熱交換室に入った虫が電装品箱内に侵入し、制御基板でショートが発生し、機能損壊等の故障を生ずるという問題があった。
特に電装箱底面と制御基板の隙間にムカデ等細長く大きめの虫が侵入した時に、複数の電圧パターンが交錯する制御基板裏面の高電圧導通部分において、ムカデが原因で多くの故障が発生する問題があった。
また、製品の低価格化によりコストダウンも必要なものであった。

この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、筐体内をファンと熱交換器とを有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室との間を仕切板によって区画し、機械室側から冷却空気を取入れ、内部を流通した冷却空気を熱交換室側に排出する電装品箱を備えた空気調和機の室外ユニットに於いて、前記電装品箱の底面に制御基板を適宜隙間を設けて取付けると共に、前記電装品箱の底面にも冷却空気吸込口等の穴を設け、前記制御基板底面に備えた高電圧導通部分と前記穴の間に、前記隙間を小さくするリブを制御基板に対向する電装品箱の底面に設けるようにした。

この発明によれば、電装品箱の底面に制御基板を適宜隙間を設けて取付けると共に、前記電装箱の底面に冷却空気吸込口等の穴を設け、前記制御基板底面に備えた高電圧導通部分と前記穴の間に、前記隙間を小さくするリブを制御基板に対向する電装品箱の底面に設けたので、制御基板の冷却機能を損なうことなく、たとえ電装品箱内にムカデ等の虫が侵入しても、最もショートの発生しやすい制御基板底面に備えた高電圧導通部分にまでムカデが侵入することが極めて少なくなり、機能損壊等の故障の心配がなくなった。
また、電装品箱は樹脂成形により形成され、リブや吸込口、排気口は電装品箱成型時に一体にて形成されるので、特別な費用もほとんど発生しないものである。

次に、この発明に係る空気調和機の室外機を図面に示された一実施例で説明する。
１は室外機の外枠を構成する筐体で、底面のベース２と前面の前板３と左側面から背面に形成された熱交換器カバー４と右側面から背面に形成された機械室側板５と上面を塞ぐ天板６とで構成されている。

前記筐体１内は仕切板７によって左右方向に熱交換室８と機械室９に区画されている。
前記熱交換室８内の中央にはベース２にネジ止めされたモータ取付台１０を備え、このモータ取付台１０の高さ方向の略中央にはファンモータ１１が取り付けられている。そしてこのファンモータ１１の回転軸に固定され、前方にはプロペラファン１２が設けられている。

前記ファン１２の後方および左側方にはフィンチューブ式の熱交換器１３が平面視くの字型に設けられ、前記ファン１２の回転で熱交換器１３後方向或いは左側方向から空気を吸い込み、ファン１２前方の前記前板３にファン１２に対向して設けられた円形の吹出口１４から前方に熱交換後の空気を吹き出すものである。
前記機械室側板５の下部には、室内機（図示せず）に冷媒配管を接続する接続金具突出口１５と、機械室側板５の中央やや上部には、室内機と接続する連絡電線接続口１６を備えている。

前記機械室９の上部には制御基板１７等の電子部品が収納される電装品箱１８を備え、機械室９内の中央には一番大型の部品である圧縮機１９が前記ベース２より立設されたボルト等によって取り付けられ、この圧縮機１９と電装品箱１８の間のスペースの仕切板７にリアクタ２０が取り付けられている。

前記電装品箱１８は樹脂の一体成型にて製造されるもので、電装品箱１８の前面と右側面と底面には、機械室９と電装品箱１８内を連通する多数の冷却空気吸込口２１を備え、電装品箱１８の背面には前記熱交換室８と電装品箱１８内を連通する冷却空気排気口２２を設けている。

前記電装品箱１８の底面２３には、前記冷却空気吸込口２１だけではなく電装品箱１８の成型加工に必要な穴２４も右側部分に多数設けられている。前記制御基板１７は電装品箱１８の底面２３に隙間Ａ（この実施例では約５ｍｍ）を設けて取り付けられ、制御基板１７下側面の略中央に図４のｃ・ｄ部で示す高電圧導通部分２５が設けられ、この実施例ではｃ部はプラスＤＣ２８０Ｖであり、ｄ部はマイナスＤＣ２８０Ｖであるので、ｃ部とｄ部の電位差は５６０Ｖにもなり、ムカデが侵入してｃ部とｄ部に同時に接触した場合にショートが発生して制御基板１７が損傷することで故障が発生するものであり、これを防止するために、前記穴２４からムカデが侵入する事を防止するために、穴２４の周囲に約高さＢ（３ｍｍ）のリブ２６を設けている、なお、穴２４の周囲にリブ２６を設ける代わりに、高電圧導通部分２５の周囲を囲む様にしてリブ２６を設けてもムカデの侵入を防ぐことができるものである。

前記リブ２６の高さＢを３ｍｍにして隙間Ｃ（２ｍｍ）を残すことは、制御基板１７の下側面の冷却のためであり、この実施例の場合、隙間Ｃを２ｍｍより小さくすると制御基板１７の異常過熱を招く恐れがあるが、制御基板１７大きさや発熱量によってリブ２６の高さＢと、隙間Ｃの大きさを適宜調節するものである。

この実施例の隙間Ｃの２ｍｍではムカデ等の大型の虫はほとんど入ってこないために、虫が原因で発生する故障の可能性は極めて少なくなるものであり、当然のことであるが隙間Ｃをもっと小さくできれば、更に故障の可能性が低くなるものである。

前記リブ２６の形成方法は、電装品箱１８の成型時に同時に樹脂成形に同時に一体成型できるので、よけいな費用が発生することがないものである。
また制御基板１７の上面は比較的高電圧の露出面積が小さいので、制御基板１７の上面をムカデ等の虫が歩いてもショートが発生することは極めて少ないものである。

空気調和機運転中の通風経路について説明すれば、空気調和機の運転でファンモータ１１とファン１２が回転し熱交換室８内の熱交換器１３側から吹出口１４への送風が行われる。この時熱交換室８内で電装品箱１８の冷却空気排気口２２の周囲は負圧になり、接続金具突出口１５や連絡電線接続口１６の隙間や、機械室９側のベース２に設けられた穴等（図示せず）から吸い込まれた空気はいったん機械室９に流れ込み、冷却空気吸込口２０や穴２４から電装品箱１８内を通過して冷却空気排気口２２から熱交換室８へ排気することで、電装品より発生した熱を排出することができるものである。

また、空気調和機の運転中または停止中にかかわらず、筐体１全体の各所に存在する隙間からムカデ等の虫が侵入しても、最もショートの発生しやすい制御基板底面２３に備えた高電圧導通部分２５にまでムカデが侵入することが極めて少なくなり、機能損壊等の故障の心配がなくなった。
また、電装品箱１８は樹脂成形により形成され、リブ２６や吸込口２１、排気口２２は電装品箱１８成型時に一体にて形成されるので、特別な費用もほとんど発生しないものである。
また、電装品箱１８の上面は天板６に接触して閉じられているものである。

この発明一実施例の展開斜視図。同要部の斜視図。同要部の断面図。同制御基板のパターンと電装箱、リブを示す平面の略図。同電装品箱底面の斜視図。

符号の説明

８熱交換室
９機械室
１７制御基板
１８電装品箱
２１冷却空気吸込口
２２冷却空気排気口
２３底面
２４穴
２５高電圧導通部分
２６リブ

Claims

筐体内をファンと熱交換器とを有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室との間を仕切板によって区画し、機械室側から冷却空気を取入れ、内部を流通した冷却空気を熱交換室側に排出する電装品箱を備えた空気調和機の室外ユニットに於いて、前記電装品箱の底面に制御基板を適宜隙間を設けて取付けると共に、前記電装品箱の底面にも冷却空気吸込口等の穴を設け、前記制御基板底面に備えた高電圧導通部分と前記穴の間に、前記隙間を小さくするリブを制御基板に対向する電装品箱の底面に設けたことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
前記リブは穴の周囲に設けたことを特徴とする請求項１記載の空気調和機の室外ユニット。
前記リブは高電圧導通部に対向するの電装品箱の底面周囲に設けたことを特徴とする請求項１記載の空気調和機の室外ユニット。