JP2009215737A - カーテンウォール - Google Patents

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Abstract

【課題】枠材を使用することなく封止部材によって目地部、及び等圧空間を形成することにより景観性、意匠性を向上させることができるとともに、パネル材の小口面での水の滞留を防止することによってパネル材の耐候性を向上させることができるカーテンウォール。
【解決手段】カーテンウォール20は、隣接する複層ガラス間の目地部に、目地部を封止する樹脂製のレインバリアシール30が設けられ、隣接する複層ガラスの各小口面との間で外部と略等圧な等圧空間32、34が形成される。レインバリアシール30は、隣接する複層ガラス22の小口面22Cに対して小口面22Cの長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されている。複層ガラス22からレインバリアシール30が剥離するのを防止でき、複層ガラス22の小口面22Cへの水浸入を防止でき、小口面22Cに水が滞留することを防止できるので、複層ガラス22の耐候性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明はカーテンウォールに係り、特に単板ガラス、複層ガラス等のパネル材によって建築物の壁面を構築するためのカーテンウォールに関する。
特許文献1、2に開示されたカーテンウォール構法は、断面が略コ字形状をした金属製の枠材をガラス板の端縁に接着固定することによりガラスパネルユニットを構成し、このガラスパネルユニットを外壁面の開口部に組み付けることによりカーテンウォールを構築する構法である。
一方、図6の水平断面で示すカーテンウォールのガラスパネルユニット1は、複層ガラス2と枠材3とをシール材4を介して一体化することにより構成され、複層ガラス2と枠材3との間に、外部と略等圧な等圧空間部5が形成されている。
ところで、特許文献1、2のカーテンウォール構法を複層ガラスに適用しようとした場合、以下の問題がある。すなわち、枠材と複層ガラスの小口面との間の微小な隙間から水が浸入すると、その水が複層ガラスの小口面に滞留して複層ガラスの内部に浸入する。これにより、複層ガラスの耐久性、すなわち耐候性を低下させるという問題がある。
これに対して、図6に示したカーテンウォールでは、等圧空間部5が複層ガラス2の小口面に面して設けられているため、複層ガラス2と枠材3との間の隙間から浸入した雨水等の水は、等圧空間部5を介して空気取入孔兼排水口(不図示)から排水される。よって、浸入した水が複層ガラス2の小口面に滞留しないので、複層ガラスの耐久性を維持できるという利点がある。なお、図6の符号6は、隣接する枠材3、3の間の隙間を封止するシール部材であり、符号7は、複層ガラス2の周縁部に設けられるスペーサであり、このスペーサ7は不図示のブチル系の一次シール材によって複層ガラス2のガラス板2A、2Bに接着される。更に、符号8は、隔置された2枚のガラス板2A、2Bの相互の周縁部とスペーサ7とで画成される空間部に打設される弾性シーリング材等からなる二次シール材である。これによって、複層ガラス2の内部に密閉された中空層9が形成されている。
しかしながら、図6に示した従来のカーテンウォールは、ガラスパネルユニット1毎に等圧空間部5が形成されているため、枠材3の見付幅が広くなり、カーテンウォールの景観性、意匠性が悪くなるという不具合があった。
このような不具合は、ガラス板の小口面に乾式シールとして樹脂製の封止部材を直接接着し、隣接するガラス板に接着された封止部材同士を密着させることにより、2つの封止部材で画成された等圧空間を有する目地部を形成することで解消することができる。
特許第2612400号公報 特許第3762656号公報
しかしながら、カーテンウォールを構成するガラス板の小口面に、前述の如く樹脂製の封止部材を直接接着すると、ガラスと樹脂との線膨張係数の大きな違いから、ガラス板と封止部材との接着部分が剥離するというおそれがあった。特に気温の高い夏の時期には、ガラス板の小口面の長手方向に沿って封止部材がガラス板に対して大きく熱膨張するため前記剥離の問題が危惧されていた。剥離が発生すると、その剥離部分から水が多量に浸入してガラス板の小口面に滞留するため、ガラス板が複層ガラスの場合には前述したように耐候性が低下するという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、枠材を使用することなく封止部材によって目地部、及び等圧空間を形成することにより景観性、意匠性を向上させることができるとともに、パネル材の小口面での水の滞留を防止することによってパネル材の耐候性を向上させることができるカーテンウォールを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、複数のパネル材を縦方向および/または横方向に隣接配置して壁面が構成されるカーテンウォールにおいて、隣接するパネル材間の目地部に設けられるとともに該目地部を封止する樹脂製の封止部材内に外部と略等圧な等圧空間部が設けられ、前記封止部材は、前記パネル材の小口面に対して該小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されていることを特徴とするカーテンウォールを提供する。
請求項1に記載の発明によれば、パネル材に枠材を取り付けることなく、隣接するパネル材間の目地部に設けられた封止部材に外部と略等圧な等圧空間を形成したので、カーテンウォールの景観性、意匠性を向上させることができる。
そして、本願請求項1に記載の発明は、パネル材の小口面の長手方向に前記封止部材を直接接着させるのではなく、パネル材の小口面に対して小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に封止部材を係合させて、封止部材をパネル材に取り付けた。これにより、特に気温の高い夏の時期に、パネル材の小口面の長手方向に沿って封止部材がパネル材に対して大きく熱膨張した場合でも、封止部材はパネル材に係合した状態でパネル材の小口面の長手方向に沿って摺動するため、パネル材から封止部材が剥離するのを防止できる。したがって、パネル材の小口面への水浸入を防止でき、小口面に水が滞留することを防止できるので、パネル材の耐候性を向上させることができる。
ここで、パネル材の小口面の長手方向とは、小口面の長さ方向を言う。また、パネル材とは、単板ガラス、複層ガラス、合わせガラスなどの各種板ガラスのほか、ポリカーボネート等の樹脂製パネル材も含むものとする。
請求項2に記載の発明は、前記目的を達成するために、複数の複層ガラスを縦方向および/または横方向に隣接配置して壁面が構成されるカーテンウォールにおいて、隣接する複層ガラス間の目地部に設けられるとともに該目地部を封止する樹脂製の封止部材内に外部と略等圧な等圧空間部が設けられ、前記封止部材は、前記複層ガラスの小口面に対して該小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されていることを特徴とするカーテンウォールを提供する。
請求項2に記載の発明は、パネル材として複層ガラスを使用したカーテンウォールに特化した発明である。本発明によれば、複層ガラスに枠材を取り付けことなく、隣接する複層ガラス間の目地部に設けられた封止部材に外部と略等圧な等圧空間を形成したので、カーテンウォールの景観性、意匠性を向上させることができる。
そして、本願請求項2に記載の発明は、複層ガラスの小口面に封止部材を直接接着させるのではなく、複層ガラスの小口面に対して小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に封止部材を係合させて、封止部材を複層ガラスに取り付けた。これにより、特に気温の高い夏の時期に、複層ガラスの小口面の長手方向に沿って封止部材がパネル材に対して大きく熱膨張した場合でも、封止部材は複層ガラスに係合した状態で複層ガラスの小口面の長手方向に沿って摺動するため、複層ガラスから封止部材が剥離するのを防止できる。したがって、複層ガラスの小口面への水浸入を防止でき、小口面に水が滞留することを防止できるので、複層ガラスの耐候性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記複層ガラスを構成する各ガラス板の相互の周縁部に打設されるシール材に中間部材が接着され、該中間部材に形成された係合部に前記封止部材が係合されることにより、封止部材が、複層ガラスの小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されることを特徴としている。
封止部材を複層ガラスに直接係合させるためには、複層ガラスに封止部材を係合させる係合部を形成しなければならないが、複層ガラスの小口面に係合部を直接形成することは加工上難しく、また、製造工程も増えることからコストアップにつながる。よって、請求項3に記載の発明の如く、複層ガラスと封止部材との間に中間部材を介在させて、この中間部材に封止部材を係合させる係合部を形成することが好ましい。
そして、この中間部材を、複層ガラスを構成する各ガラス板の相互の周縁部間に打設されるシール材(二次シール材)に接着させて複層ガラスと一体化させることが好ましい。また、この中間部材に封止部材を予め係合させておくことが好ましい。これにより、封止部材と中間部材とが複層ガラスに予め取り付けられたパネルユニットを、複層ガラスの製造工場から出荷することができ、カーテンウォールの施工現場での施工性が向上する。中間部材の材質は、アルミニウム、ステンレス等の金属でもよく、樹脂製でもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記中間部材は、前記複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って配置された部材であり、前記目地部を挟んで隣接する2枚の複層ガラスの一方にのみ配置され、該中間部材と隣接する複層ガラスの小口面との間の隙間に、該隙間を密封するシール部材が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って中間部材を配置することが好ましい。これにより、中間部材が室内側、及び室外側から目立たなくなるので、景観性の低下を抑えることができる。
そして、この中間部材と隣接する複層ガラスの小口面との間の隙間に、この隙間を密封するシール部材を設けることが好ましい。これにより、目地部の室内側空間に対する密閉性、水密性が向上する。請求項4の発明は、隣接する2枚の複層ガラスのうち、一方の複層ガラスに中間部材を設け、他方の複層ガラスには中間部材が設けられていないカーテンウォールを対象としている。なお、シール材はガスケット等の乾式の定形シールでもよく、シーリング材等の湿式の不定形シールでもよい。
請求項5に記載の発明は、請求項3において、前記中間部材は、前記複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って配置された部材であり、前記目地部を挟んで隣接する2枚の複層ガラスの両方に配置され、該中間部材と隣接する複層ガラスの中間部材との間の隙間に、該隙間を密封するシール部材が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って中間部材を配置することが好ましい。これにより、中間部材が室内側、及び室外側から目立たなくなるので、景観性の低下を抑えることができる。
そして、この中間部材と隣接する複層ガラスの中間部材との間の隙間に、この隙間を密封するシール部材を設けることが好ましい。これにより、目地部の室内側空間に対する密閉性、水密性が向上する。請求項5の発明は、隣接する2枚の複層ガラスの双方に中間部材が設けられたカーテンウォールを対象としている。なお、シール材はガスケット等の乾式シールでもよく、シーリング材等の湿式の不定形シールでもよい。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5において、前記封止部材は、レインバリアシールであることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、封止部材としてレインバリアシールを使用することが好ましい。これにより、等圧空間の水密性を向上させることができる。
本発明に係るカーテンウォールによれば、パネル材に枠材を取り付けることなく、隣接するパネル材間の目地部に設けられた封止部材に外部と略等圧な等圧空間を形成したので、カーテンウォールの景観性、意匠性を向上させることができる。また、パネル材の小口面に対して小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に封止部材を係合させたので、熱膨張差に起因する封止部材の剥離を防止できる。これによって、パネル材の小口面への水浸入を防止でき、小口面に水が滞留することを防止できるので、パネル材の耐候性を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明に係るカーテンウォールの好ましい実施の形態を詳説する。
図1には、第1の実施の形態に関わるカーテンウォール10の水平断面図が示されている。このカーテンウォール10を構成する複数枚(図1では2枚)の単板のガラス板(パネル材)12、12は、建築物の壁面用開口部に縦方向および/または横方向に隣接配置され、これによって透視性のよいガラス壁面が構成される。
また、同図に示すように隣接するガラス板12、12の対向する小口面12A、12Aには、小口面12A、12Aの長手方向に沿って封止部材である長尺状のレインバリアシール14、14が設けられている。このレインバリアシール14は、樹脂製であって断面略コ字形状に形成されている。そして、対向するレインバリアシール14、14の各リップ部14A、14Aがカーテンウォール10の施工時に弾性をもって当接されることにより、レインバリアシール14、14の間に外部と略等圧な等圧空間16が形成されている。更に、レインバリアシール14の凹部14Bを正面としたときのその背面側には、断面略三角形状の摺動部14Cが、レインバリアシール14の長手方向に沿って一体形成されている。
一方、レインバリアシール14が取り付けられるガラス板12の小口面12Aには、小口面12Aの長手方向に沿ってアリ溝(係合部)12Bが形成されている。このアリ溝12Bにレインバリアシール14の摺動部14Cが摺動自在に係合されている。これにより、レインバリアシール14がガラス板12の小口面12Aの長手方向に沿って、すなわち、図1の紙面に対して直交方向に摺動自在に係合されている。
次に、前記の如く構成されたカーテンウォール10の作用について説明する。
このカーテンウォール10は、ガラス板12に枠材を取り付けることなく、隣接するガラス板12、12間の目地部に設けられたレインバリアシール14、14に外部と略等圧な等圧空間16を形成している。したがって、景観性、意匠性を向上させたカーテンウォール10となっている。
そして、このカーテンウォール10によれば、ガラス板12の小口面12Aにレインバリアシール14を直接接着させるのではなく、ガラス板12の小口面12Aに対して小口面12Aの長手方向に沿った方向に摺動自在にレインバリアシール14を係合させて、レインバリアシール14をガラス板12に取り付けている。これにより、特に気温の高い夏の時期に、ガラス板12の小口面12Aの長手方向に沿ってレインバリアシール14がガラス板12に対して大きく熱膨張した場合でも、レインバリアシール14はガラス板12に係合した状態でガラス板12の小口面12Aに沿って摺動する。よって、ガラス板12からレインバリアシール14が剥離するのを防止でき、ガラス板12の小口面12A(アリ溝12B)への水浸入を防止でき、小口面12A(アリ溝12B)に水が滞留することを防止できるので、ガラス板12の耐候性を向上させることができる。
なお、図1のカーテンウォール10では、パネル材として単板のガラス板12を例示したが、強化ガラス、合わせガラスでもよく、ポリカーボネート類やポリスチレン類等のいわゆる有機樹脂材等でも適用できる。但し、後述するように排水性の向上により耐久性、耐候性を維持できる点で複層ガラスであることが好適である。
図2は、第2の実施の形態に係るカーテンウォール20を室外側から見た要部斜視図であり、パネル材として複層ガラス22が適用された形態を示している。また、図3は、カーテンウォール20の水平断面図である。
図3の如く複層ガラス22は、二枚のガラス板22A、22Bを、その相互間に空気層24を形成するために配設されるスペーサ26を介して隔置し、このスペーサ26とそれぞれのガラス板22A、22Bとの間にブチル系シーリング材等からなる一次シール材(不図示)を打設するとともに、隔置されたガラス板22A、22Bの相互の周縁部とスペーサ26とで画成される空間部に弾性シーリング材等からなる二次シール材28を打設して空気層24を密閉することにより構成される。
また、このカーテンウォール20は、隣接する複層ガラス22、22間の目地部に、目地部を封止する樹脂製のレインバリアシール30が設けられている。
レインバリアシール30の詳細構造については後述するが、このレインバリアシール30には、隣接する複層ガラス22、22の各小口面22C、22Cとの間で外部と略等圧な等圧空間32、34が形成されている。また、このレインバリアシール30も隣接する複層ガラス22、22の小口面22C、22Cに対して小口面22C、22Cの長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されている。
このカーテンウォール20は、パネル材として複層ガラス22を使用したカーテンウォールに特化した実施例であり、複層ガラス22に枠材を取り付けることなく、隣接する複層ガラス22、22間の目地部に設けられたレインバリアシール30と複層ガラス22、22の小口面22C、22Cとの間に外部と略等圧な等圧空間32、34を形成している。これにより、景観性、意匠性を向上させたカーテンウォール20となっている。
ところで、レインバリアシール30は樹脂製であって、図3、図4に示すように、室外側の目地部を封止するプレート30A、室内側の目地部を封止するプレート30B、及びプレート30Aとプレート30Bとを一体的に連結するプレート30Cから構成される。
プレート30Aの図4上で右縁部にはリップ部30Dが形成され、プレート30Bの図4上で右縁部には内側に屈曲された摺動部30Eが形成されている。前記リップ部30Dが、図4上で右側の室外側ガラス板22Bの小口面に弾性をもって当接され、摺動部30Eが図4上で右側の室内側ガラス板22Aの小口面に取り付けられたホルダ(中間部材)36のアリ溝36Aに摺動自在に係合される。これによって、レインバリアシール30と右側の複層ガラス22との間に等圧空間32が形成される。
また、プレート30Aの図4上で左縁部にはリップ部30Fが形成され、プレート30Bの図4上で左縁部には断面略三角形状の摺動部30Gが形成されている。前記リップ部30Fが、図4上で左側の室外側ガラス板22Bの小口面に弾性をもって当接され、摺動部30Gが図4上で左側の室内側ガラス板22Aの小口面に取り付けられたホルダ36のアリ溝36Aに摺動自在に係合される。これによって、レインバリアシール30と左側の複層ガラス22との間に等圧空間34が形成される。
前述したホルダ36は、板状部36Bと直角に折り曲げられた折曲部36Cとからなり、板状部36Bが室内側のガラス板22Aの小口面の長手方向に沿って配置されるとともに、折曲部36Cが複層ガラス22の周縁部に打設される二次シール材28に接着されて複層ガラス22と一体化されている。よって、ホルダ36は、複層ガラス22の室内側に配置されるガラス板22Aの小口面の長手方向に固着された形態となっている。
したがって、このカーテンウォール20によれば、複層ガラス22の小口面22Cにレインバリアシール30を直接接着させるのではなく、ホルダ36を介在させることによって、複層ガラス22の小口面22Cに対し小口面22Cの長手方向に沿った方向に摺動自在にレインバリアシール30を係合させている。
これにより、特に気温の高い夏の時期に、複層ガラス22の小口面22Cの長手方向に沿ってレインバリアシール30が複層ガラス22に対して大きく熱膨張した場合でも、レインバリアシール30は複層ガラス22に係合した状態で複層ガラス22の小口面22Cの長手方向に沿って摺動するため、複層ガラス22からレインバリアシール30が剥離するのを防止できる。したがって、複層ガラス22の小口面22Cへの水浸入を防止でき、小口面22Cに水が滞留することを防止できるので、複層ガラス22の耐候性を向上させることができる。
なお、レインバリアシール14を複層ガラス22に直接係合させるためには、レインバリアシール30の摺動部30E、30Gを係合させる係合部を複層ガラス22の小口面22Cに直接形成すればよい。しかしながら、複層ガラス22の小口面22Cに係合部を直接形成することは加工上難しく、また、製造工程も増えることからコストアップにつながる。よって、図3、図4の如く、複層ガラス22とレインバリアシール30との間にホルダ36を介在させて、このホルダ36にレインバリアシール30を係合させるアリ溝36Aを形成することが好ましい。
一方、ホルダ36に関しては図3、図4の如く、複層ガラス22の周縁部に打設される二次シール材28に接着させて複層ガラス22と一体化させることが好ましい。また、図4の如くレインバリアシール30の摺動部30Gが係合される一方のホルダ36にレインバリアシール30を予め係合させておくことが好ましい。
これにより、レインバリアシール30とホルダ36とが複層ガラス22に予め取り付けられたパネルユニットを、複層ガラス22の製造工場から出荷することができ、カーテンウォールの施工現場での施工性が向上する。すなわち、施工現場では、レインバリアシール30の摺動部30Eを、隣接する複層ガラス22のホルダ36のアリ溝36Aに係合させるだけでよい。ホルダ36の材質は、アルミニウム、ステンレス等の金属でもよく、樹脂製でもよい。
また、ホルダ36を、複層ガラス22の室内側に位置するガラス板22Aの小口面22Cの長手方向に沿って配置することが好ましい。これにより、ホルダ36が室内側、及び室外側から目立たなくなるので、景観性の低下を抑えることができる。なお、図3、図4に示すように、複層ガラス22の室内側に位置するガラス板22Aを、ホルダ36の板状部36Bの厚さの分だけ、室外側に位置するガラス板22Bより寸法を小さくするのが好ましい。これにより、ホルダ36が室内側のガラス板22Aの小口面の長手方向に沿って配置された状態で、室外側のガラス板22Bの小口面とホルダ36の板状部36Bの表面とがほぼ面一となる。
そして、このホルダ36と隣接する複層ガラス22に配置されたホルダ36との間の隙間に、この隙間を密封するシール部材38を図3の如く設けることが好ましい。これにより、目地部の室内側空間に対する密閉性、水密性が向上する。なお、シール材38はガスケット等の乾式の定形シールでもよく、シーリング材等の湿式の不定形シールでもよい。
図5は、第3の実施の形態に係るカーテンウォール40の要部水平断面図である。
同図に示すカーテンウォール40と図3に示したカーテンウォール20と構成の違いを説明すると、図3のカーテンウォール20は、隣接する複層ガラス22、22の各小口面22C、22Cにそれぞれホルダ36、36を取り付けているが、図5のカーテンウォール40は図5の左側の複層ガラス22の小口面22Cにのみホルダ42を二次シール材28によって接着している。具体的には、ホルダ42の背面側に突出形成された凸部42Aが二次シール材28によって複層ガラス22に接着されている。
そして、このホルダ42は、室内側のガラス板22Aの小口面、及び室外側のガラス板22Bの小口面の長手方向に沿って配設され、その正面側には一対のアリ溝42B、42Bが各小口面の長手方向に沿って形成されている。これらのアリ溝42B、42Bにレインバリアシール44の摺動部44A、44Aが摺動自在に係合されるとともに、レインバリアシール44のリップ部44B、44Bが隣接する複層ガラス22の室内側のガラス板22Aの小口面、及び室外側のガラス板22Bの小口面に弾性をもって当接されている。これにより、レインバリアシール44のリップ部44B、44Bと図5の右側の複層ガラス22の小口面22Cとの間で等圧空間46が形成されている。また、このホルダ42と図5の右側の複層ガラス22(室内側のガラス板22A)の小口面との間の隙間に、この隙間を密封するシール部材48が設けられている。
このように構成されたカーテンウォール40の作用効果も図3に示したカーテンウォール20と同様なので、ここではその説明を省略する。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、図5に示したカーテンウォール40は、ホルダ42が室外側のガラス板22Bの小口面にも設けられているが、これに限定されるものではなく、室内側のガラス板22Aの小口面にのみ設けてもよい。また、以上述べた実施の形態では、封止部材の係合部の形状をアリ溝12B、36A、42Bとしたが、これに限定されるものではなく、摺動部14C、30G、44Aとの間で水密性に富み、摺動部14C、30G、44Aを円滑に摺動支持できる形状であれば、如何なる形状であってもよい。
第1の実施の形態に係るカーテンウォールの要部水平断面図 第2の実施の形態に係るカーテンウォールの要部斜視図 図2に示したカーテンウォールの要部水平断面図 図2に示したカーテンウォールの施工形態を示す説明図 第3の実施の形態に係るカーテンウォールの要部水平断面図 従来のカーテンウォールの要部水平断面図
符号の説明
10…カーテンウォール、12…ガラス板、12A…小口面、12B…アリ溝、14…レインバリアシール、14A…リップ部、14B…凹部、14C…摺動部、16…等圧空間、20…カーテンウォール、22…複層ガラス、22A…ガラス板、22B…ガラス板、22C…小口面、24…空気層、26…スペーサ、28…二次シール材、30…レインバリアシール、30A…プレート、30B…プレート、30C…プレート、30D…リップ部、30E…摺動部、30F…リップ部、30G…摺動部、32…等圧空間、34…等圧空間、36…ホルダ、36A…アリ溝、36B…板状部、36C…折曲部、40…カーテンウォール、42…ホルダ、42A…凸部、42B…アリ溝、44…レインバリアシール、44A…摺動部、44B…リップ部、46…等圧空間、48…シール部材

Claims (6)

  1. 複数のパネル材を縦方向および/または横方向に隣接配置して壁面が構成されるカーテンウォールにおいて、
    隣接するパネル材間の目地部に設けられるとともに該目地部を封止する樹脂製の封止部材内に外部と略等圧な等圧空間部が設けられ、
    前記封止部材は、前記パネル材の小口面に対して該小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されていることを特徴とするカーテンウォール。
  2. 複数の複層ガラスを縦方向および/または横方向に隣接配置して壁面が構成されるカーテンウォールにおいて、
    隣接する複層ガラス間の目地部に設けられるとともに該目地部を封止する樹脂製の封止部材内に外部と略等圧な等圧空間部が設けられ、
    前記封止部材は、前記複層ガラスの小口面に対して該小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合されていることを特徴とするカーテンウォール。
  3. 前記複層ガラスを構成する各ガラス板の相互の周縁部間に打設されるシール材に中間部材が接着され、該中間部材に形成された係合部に前記封止部材が係合されることにより、封止部材が、複層ガラスの小口面の長手方向に沿った方向に摺動自在に係合される請求項2に記載のカーテンウォール。
  4. 前記中間部材は、前記複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って配置された部材であり、前記目地部を挟んで隣接する2枚の複層ガラスの一方にのみ配置され、該中間部材と隣接する複層ガラスの小口面との間の隙間に、該隙間を密封するシール部材が設けられている請求項3に記載のカーテンウォール。
  5. 前記中間部材は、前記複層ガラスの室内側に位置するガラス板の小口面の長手方向に沿って配置された部材であり、前記目地部を挟んで隣接する2枚の複層ガラスの両方に配置され、該中間部材と隣接する複層ガラスの中間部材との間の隙間に、該隙間を密封するシール部材が設けられている請求項3に記載のカーテンウォール。
  6. 前記封止部材は、レインバリアシールである請求項1〜5のいずれかに記載のカーテンウォール。
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