JP2009214996A - 記録装置及び記録媒体の搬送方法 - Google Patents

記録装置及び記録媒体の搬送方法 Download PDF

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JP2009214996A JP2008060682A JP2008060682A JP2009214996A JP 2009214996 A JP2009214996 A JP 2009214996A JP 2008060682 A JP2008060682 A JP 2008060682A JP 2008060682 A JP2008060682 A JP 2008060682A JP 2009214996 A JP2009214996 A JP 2009214996A
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Yoshikazu Koike
良和 小池
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Abstract

【課題】スキュー補正を行っても記録媒体の温度低下を防止することができ、液体の急速
乾燥を可能にして高品質な高速記録を実現することができる記録装置及び記録媒体の搬送
方法を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンタは、用紙Pに接触してスキュー補正を行うゲート
ローラ対22を搬送ユニット12に備える。ゲートローラ対22は、用紙Pに接触するこ
とで用紙Pを加熱するハロゲンヒータ41を下ローラ40に備える。そして、ゲートロー
ラ対22によってスキュー補正を行いつつ用紙Pが加熱される。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体のスキュー補正及び加熱を行う記録装置、及び記録媒体の搬送方法
に関する。
記録装置の1種であるインクジェット式プリンタは、搬送ベルトによって搬送される用
紙(記録媒体)に、記録部からインク(液体)を吐出することにより付着して印刷(記録
)を行うようになっている。このようなインクジェット式プリンタは、高速印刷を実現す
るために、インクを急速に乾燥させる手段を備える(例えば、特許文献1参照)。すなわ
ち、特許文献1のインクジェット式プリンタは、インクが用紙に吐出されると速やかに乾
燥するように、用紙へのインク吐出前に用紙を予め加熱しておく速乾手段を備える。この
速乾手段は、PTCサーミスタヒータによって加熱された加熱ベルトと加圧ローラとの間
に用紙を挟んで記録面側から用紙を圧接加熱して用紙を加熱するようになっている。そし
て、特許文献1のインクジェット式プリンタによれば、記録部による印刷速度が高速であ
っても、用紙にインクが吐出されると速乾手段によってインクを急速に乾燥させることが
できるため、インクにじみ等の発生が防止され、高速印刷が可能となる。
また、一般に、インクジェット式プリンタは用紙の先端が斜めになった状態で搬送ベル
トに進入し、記録部へ搬送されるのを防止するため、用紙の搬送方向において、記録部よ
り上流側で用紙のスキュー補正を行うようになっている(例えば、特許文献2参照)。こ
のスキュー補正は、用紙の搬送方向における記録部の上流側に設けられたローラ対によっ
て行われ、具体的には、搬送される用紙の先端を一対のローラの間に突き当てて用紙の先
端の位置を補正し、そのまま用紙をローラ間に挟持しながら搬送することにより行われる

特開2001−80059号公報 特開平10−329972号公報
ところで、特許文献1のインクジェット式プリンタにおいて、速乾手段によって加熱さ
れる用紙は、加熱ベルトと加圧ローラの間を通過する際に先端が斜めになることがあるた
め、速乾手段通過後の用紙はスキュー補正を行う必要がある。しかし、特許文献2のロー
ラ対を用いてスキュー補正を行う場合、速乾手段によって加熱された用紙がローラ対に接
触するとローラ対によって用紙から熱が奪われてしまう。すると、用紙を記録部へ送り出
す手前で用紙の温度が急速に低下してしまい、用紙に吐出されたインクを急速に乾燥する
ことが困難になってしまう。その結果として、インクにじみが発生しやすくなり、記録品
質が低下してしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、スキュー
補正を行っても記録媒体の温度低下を防止することができ、液体の急速乾燥を可能にして
高品質な高速記録を実現することができる記録装置及び記録媒体の搬送方法を提供するこ
とにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、記録媒体に記録を施すための液体を
付着させる記録手段と、該記録手段に前記記録媒体を搬送する搬送経路上において搬送さ
れる前記記録媒体に接触してスキュー補正を行いつつ該記録媒体を加熱し、かつ該記録媒
体を挟持して前記記録手段側に搬送するローラ対とを備えたことを要旨とする。
また、本発明の記録媒体の搬送方法は、記録手段により記録を施すための液体が付着さ
れる記録媒体を前記記録手段に向けて搬送する搬送経路上において前記記録媒体にローラ
対を接触させることによりスキュー補正を行いつつ該ローラ対により前記記録媒体を加熱
し且つ該記録媒体を挟持して前記記録手段側に搬送することを要旨とする。
この記録装置及び記録媒体の搬送方法によれば、ローラ対が加熱機能を有するため、こ
のローラ対によってスキュー補正を行いながら記録媒体を加熱し、さらに、ローラ対によ
って記録媒体を挟持して搬送する最中も記録媒体を加熱し続けることができる。よって、
ローラ対によってスキュー補正を行っても、記録媒体から熱が奪われることが防止され、
記録媒体を記録手段に向けて搬送する手前で記録媒体の温度が低下してしまうことを防止
することができる。したがって、スキュー補正を行っても記録媒体の温度低下を防止する
ことができ、液体の急速乾燥を可能にして高品質な高速記録を実現することができる。
本発明の記録装置において、前記ローラ対のうちのいずれか一方は、前記記録手段によ
る前記記録媒体への記録が開始される前に他方から離間し、前記記録媒体の挟持が解除さ
れる。このため、記録媒体への記録時には、記録媒体はローラ対による負荷をほとんど受
けずに搬送されることとなる。その結果として、記録媒体への記録時は、搬送手段による
高精度搬送が可能となり、液体の記録媒体への着弾ずれのない高品質の印刷が可能となる
本発明の記録装置において、前記ローラ対のうち少なくとも一方には熱源が内蔵されて
いる。これによれば、熱源が内蔵されたローラによって記録媒体を直接加熱することがで
き、ローラ対を介した記録媒体の加熱効率を良好なものにすることができる。また、例え
ば、ローラ対の近接位置に熱源を別途設けてローラ対を加熱する場合に比して、記録装置
をコンパクトにすることができる。
本発明の記録装置において、前記搬送経路における前記ローラ対よりも前記記録媒体の
搬送方向上流側に前記記録媒体を予加熱する予加熱手段を備える。これによれば、記録媒
体が予加熱手段を通過する際に予加熱される。その後、予加熱された記録媒体は、ローラ
対を通過することでスキュー補正されるとともに、再度加熱されるため、記録媒体を確実
に高温にすることができる。
以下、本発明の記録装置をインクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図1〜
図3にしたがって説明する。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンタ11は、搬送手段とし
ての搬送ユニット12と、給紙ユニット13と、記録手段としての記録ユニット14と、
排紙ユニット15とを有している。搬送ユニット12には支持台17が設けられるととも
に、この支持台17を囲むように駆動ローラ18、従動ローラ19、及びテンションロー
ラ20が配設されている。駆動ローラ18、従動ローラ19、及びテンションローラ20
には、無端状の搬送ベルト21が掛装されている。
駆動ローラ18と従動ローラ19との間において、搬送ベルト21は支持台17により
下方から水平に支持されている。駆動ローラ18の駆動に伴う搬送ベルト21の移動によ
って、記録媒体としての用紙Pが一定の速度で搬送方向(図1における矢印Xの示す方向
)へ搬送されるようになっている。搬送ベルト21による用紙Pの搬送時、用紙Pは搬送
ベルト21に吸着されて搬送される。なお、搬送ベルト21において、用紙Pの搬送方向
に対し直交する方向を搬送ベルト21の幅方向とする(図2における矢印Yの示す方向)
また、搬送ユニット12には、用紙Pを給紙ユニット13から搬送ベルト21へ送り出
す際に、用紙Pのスキュー補正を行うとともに用紙Pの加熱を行うローラ対としてのゲー
トローラ対22が設けられている。なお、スキュー補正とは、図2に示すように、搬送さ
れる用紙Pの先端縁Paが、用紙Pの搬送方向に対し直交する方向(搬送ベルト21の幅
方向)へ延びるように用紙Pの位置を補正することである。
図1に示すように、ゲートローラ対22と給紙ユニット13との間には、給紙ユニット
13から給紙される用紙Pを下方から支持する支持板29が設けられている。搬送ユニッ
ト12において、従動ローラ19の上方には、用紙Pを搬送ベルト21上に抑え付ける抑
えローラ23が設けられている。さらに、搬送ユニット12には、搬送ベルト21から排
紙ユニット15へ用紙Pを排紙する排紙ローラ対24が設けられている。本実施形態にお
いて、支持台17、駆動ローラ18、従動ローラ19、テンションローラ20、搬送ベル
ト21、抑えローラ23、排紙ローラ対24、支持板29、及びゲートローラ対22によ
って搬送ユニット12が構成され、搬送ユニット12によって用紙Pが搬送されるように
なっている。
記録ユニット14は、支持台17の上方に設けられている。図2に示すように、記録ユ
ニット14には、搬送ベルト21の幅方向に延びるライン状の記録ヘッド25が4つ設け
られるとともに、図1に示すように、各記録ヘッド25にはそれぞれ異なる色のインク(
液体)を貯留するインクカートリッジ26がインクチューブ27を介して接続されている
。記録ユニット14において、用紙Pの搬送方向の最上流側に位置する記録ヘッド25の
上流位置には、用紙Pを検知するための用紙検知センサS1が設置されている。この用紙
検知センサS1にはインクジェット式プリンタ11の制御部(図示せず)が電気的に接続
されている。
以下、上述のゲートローラ対22について詳細に説明する。
図3に示すように、ゲートローラ対22は、用紙Pの搬送方向において、記録ユニット
14より上流側に設けられている。そして、ゲートローラ対22は、下ローラ40と上ロ
ーラ50とからなるとともに、下ローラ40と上ローラ50は長さが同じ長尺状に形成さ
れている。下ローラ40は駆動モータ(図示せず)によって駆動されるようになっている
。下ローラ40の内部には、熱源としてのハロゲンヒータ41が内蔵されるとともに、ハ
ロゲンヒータ41は下ローラ40の全長に亘って延びる棒状に形成されている。
下ローラ40において、ハロゲンヒータ41の外周側には、ハロゲンヒータ41と同じ
長さの円筒状に形成されたアルミニウム製の芯金42が設けられるとともに、芯金42は
ハロゲンヒータ41によって加熱可能になっている。さらに、下ローラ40において、芯
金42の外周面には滑り抑制層43が形成されている。滑り抑制層43は、下ローラ40
の表面に対する用紙Pの滑りを抑制するため、高摩擦係数材料(ゴム材料)によって形成
されている。
下ローラ40は、ONされたハロゲンヒータ41によって芯金42が加熱されると、芯
金42によって滑り抑制層43も加熱されるようになっている。すなわち、長尺状のハロ
ゲンヒータ41によって、下ローラ40は長さ方向及び径方向全体に亘って高温にするこ
とができるようになっている。そして、ゲートローラ対22の間を用紙Pが通過すること
により、下ローラ40によって用紙Pを加熱することができるようになっている。よって
、スキュー補正を行うゲートローラ対22は、用紙Pの加熱手段を兼用している。
ハロゲンヒータ41にはインクジェット式プリンタ11の制御部(図示せず)が電気的
に接続されるとともに、下ローラ40の外部には温度センサ(図示せず)が設けられてい
る。そして、温度センサによる下ローラ40の温度検知に基づき、制御部によってハロゲ
ンヒータ41の温度が制御され、下ローラ40(滑り抑制層43)の表面温度が所定の温
度に制御されるようになっている。
一方、ゲートローラ対22のうちの上ローラ50は、棒状をなす芯金51の外周に樹脂
層52が形成されてなる。樹脂層52は高耐熱性のエポキシ樹脂等から形成されている。
また、上ローラ50は、電磁ソレノイド44の駆動に基づき上下動可能に設けられている
。すなわち、電磁ソレノイド44の駆動に基づき上ローラ50が上動すると、上ローラ5
0は下ローラ40から離間し、電磁ソレノイド44の駆動に基づき、上動状態の上ローラ
50が下動すると、上ローラ50は、その表面(樹脂層52)が下ローラ40の表面(滑
り抑制層43)に接触するようになっている。そして、電磁ソレノイド44にはインクジ
ェット式プリンタ11の制御部(図示せず)が電気的に接続されている。また、用紙Pの
搬送方向において、ゲートローラ対22の下流側には、用紙Pを検知するための用紙検知
センサS2が設置されている。この用紙検知センサS2にはインクジェット式プリンタ1
1の制御部(図示せず)が電気的に接続されている。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンタ11の作用及び用紙Pの搬送方法につい
て説明する。なお、ゲートローラ対22において、下ローラ40に対し上ローラ50が接
触しているものとする。また、下ローラ40内のハロゲンヒータ41がONされて下ロー
ラ40の滑り抑制層43が所定温度にまで加熱されているものとする。
さて、給紙ユニット13から給紙された用紙Pは、支持板29に支持されながらゲート
ローラ対22に向けて送り出される。ゲートローラ対22においては、制御部によって駆
動モータが制御されて下ローラ40の回転が停止されており、送り出された用紙Pは、用
紙Pの先端縁Paが下ローラ40及び上ローラ50の間に突き当てられる。すると、図2
に示すように、用紙Pは、先端縁Paが搬送方向に対し直交する方向(搬送ベルト21の
幅方向)へ延びるように補正される。
続いて、制御部によって下ローラ40を回転させることにより、用紙Pが下ローラ40
(滑り抑制層43)と上ローラ50(樹脂層52)との間に挟持されながら搬送ベルト2
1に向けて搬送される。下ローラ40と上ローラ50による用紙Pの挟持によって、スキ
ュー補正された用紙Pは、その先端縁Paの向きがずれてしまうことが防止される。また
、下ローラ40は、ハロゲンヒータ41によって所定温度にまで加熱されているため、ゲ
ートローラ対22を通過する用紙Pは、下ローラ40上を通過する間は、下ローラ40に
よって加熱し続けられる。そして、加熱によって高温状態となった用紙Pは、先端縁Pa
が搬送方向に対し直交する方向へ延びた状態で搬送ベルト21に進入し、搬送ベルト21
により記録ユニット14に向けて搬送される。
記録ユニット14において、用紙Pの搬送方向における最上流側に位置する記録ヘッド
25の下側に用紙Pの先端縁Paが到達する前、用紙検知センサS1による用紙Pの検知
に基づき、制御部によって電磁ソレノイド44が制御され、上ローラ50が上動される。
すると、上ローラ50が下ローラ40から離間する。すなわち、用紙Pへのインクの吐出
(印刷)が開始される前に、上ローラ50を下ローラ40から離間させ、両ローラ40,
50による用紙Pの挟持を解除させる。そして、両ローラ40,50による用紙Pの挟持
が解除された直後に、用紙Pへのインクの吐出が開始される。このため、用紙Pへの印刷
中は、用紙Pは搬送ベルト21に吸着された状態で搬送ベルト21の搬送力のみで搬送さ
れる。そして、高温状態にある用紙Pに記録ユニット14からインクが吐出されると、イ
ンクは急速に乾燥するため、インクにじみがなく、高品質の印刷が高速で行われる。
用紙Pの後端縁がゲートローラ対22を通過すると、用紙検知センサS2の検知に基づ
き、制御部によって電磁ソレノイド44が制御され、上ローラ50が下動される。すると
、上ローラ50が下ローラ40に接触する。その後、2枚目以降の用紙Pの搬送動作が繰
り返される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ゲートローラ対22の下ローラ40にハロゲンヒータ41を内蔵しゲートローラ
対22に用紙Pの加熱手段を兼用させた。そして、ゲートローラ対22によってスキュー
補正を行いながら用紙Pを加熱し、さらに、ゲートローラ対22によって用紙Pを挟持し
て搬送する最中も用紙Pを加熱し続けることができる。このため、背景技術のように、用
紙Pの加熱後に用紙Pのスキュー補正が行われることがなく、スキュー補正を行うことで
用紙Pから熱が奪われてしまうことがない。よって、用紙Pを記録ユニット14へ送り出
す手前で用紙Pが急速に温度低下してしまうことを防止することができ、用紙Pに吐出さ
れたインクを急速に乾燥することができる。その結果として、インクにじみの発生を防止
して高品質の高速印刷を実現することができる。
(2)スキュー補正を行いつつ用紙Pを加熱するゲートローラ対22は、下ローラ40
と上ローラ50とからなり、上ローラ50は下ローラ40に対して上下動可能になってい
る。そして、記録ユニット14による印刷が行われる際には、上ローラ50が下ローラ4
0から離間して用紙Pの挟持状態を解除する。このため、用紙Pの印刷時には、用紙Pは
ゲートローラ対22による負荷をほとんど受けず、搬送ベルト21に吸着された状態で搬
送ベルト21による搬送力のみで搬送されることとなる。その結果として、用紙Pの印刷
時は、搬送ベルト21による高精度搬送が可能となり、インクの着弾ずれのない高品質の
印刷が可能となる。
(3)ゲートローラ対22の下ローラ40は熱源としてのハロゲンヒータ41を内蔵し
ている。このため、下ローラ40によって用紙Pを直接加熱することができ、ゲートロー
ラ対22を介した用紙Pの加熱効率を良好なものにすることができる。また、例えば、ゲ
ートローラ対22の近接位置に熱源を別途設けて下ローラ40を加熱する場合に比して、
インクジェット式プリンタ11をコンパクトにすることができる。
(4)ゲートローラ対22の下ローラ40及び上ローラ50のうち、下ローラ40にハ
ロゲンヒータ41を内蔵した。このため、下ローラ40からはハロゲンヒータ41に接続
されるリード線等が延在することになるが、このようなリード線が上ローラ50から延在
する場合に比して、ゲートローラ対22周辺を整然とすることができる。
(5)下ローラ40は、ハロゲンヒータ41の外周側に設けられた芯金42の外周面に
滑り抑制層43を設けてなる。そして、滑り抑制層43は高摩擦係数を有するゴム材料よ
りなるため、ゲートローラ対22によって用紙Pを送り出す際、滑り抑制層43によって
用紙Pの滑りが抑制される。その結果、スキュー補正を行った用紙Pがゲートローラ対2
2による搬送の際に滑って移動してしまうことを防止することができる。
(6)ゲートローラ対22の下ローラ40及び上ローラ50のうち、下ローラ40にハ
ロゲンヒータ41を内蔵した。そして、記録ユニット14による印刷が開始され、上ロー
ラ50が下ローラ40から離間しても用紙Pは下ローラ40上を通過するため、下ローラ
40によって用紙Pを加熱し続けることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
(変形例1)図4示すように、用紙Pの搬送方向において、ゲートローラ対22より上
流側に、予加熱手段としての加熱ローラ対60を設けてもよい。この加熱ローラ対60は
下ローラ61と上ローラ71とからなる。下ローラ61の内部にはハロゲンヒータ62が
内蔵されるとともに、ハロゲンヒータ62は下ローラ61の全長に亘って延びる棒状に形
成されている。下ローラ61において、ハロゲンヒータ62の外周側にはアルミニウム材
料により円筒状に形成された芯金63が設けられている。さらに、下ローラ61において
、芯金63の外周面にはシリコンゴム等からなる弾性層64が形成されている。一方、上
ローラ71は、棒状をなす芯金72の外周にシリコンゴム等からなる弾性層73を形成す
ることで形成されている。弾性層73は高耐熱性のエポキシ樹脂等から形成されている。
このように構成すると、給紙ユニット13から給紙された用紙Pは、支持板29に支持
されながら加熱ローラ対60に向けて送り出され、加熱ローラ対60を通過する際に、加
熱された下ローラ61によって用紙Pが予加熱される。その後、予加熱された用紙Pは、
ゲートローラ対22を通過することでスキュー補正されるとともに、下ローラ40によっ
て加熱されるため、用紙Pを確実に高温にすることができる。
(変形例2)実施形態において、下ローラ40の近接位置(例えば、下方)に熱源を配
設するとともに、下ローラ40に内蔵したハロゲンヒータ41を削除し、下ローラ40を
その外側から熱源によって輻射加熱してもよい。このように構成しても、ゲートローラ対
22によってスキュー補正を行っても、下ローラ40によって用紙Pを加熱し続けて、用
紙Pの温度低下を防止することができ、インクの急速乾燥を可能にして高品質な高速印刷
を実現することができる。
(変形例3)ゲートローラ対22は、上ローラ50が上下動しないものであってもよい

(変形例4)ゲートローラ対22において、上ローラ50にもハロゲンヒータ(熱源)
を内蔵するとともにハロゲンヒータの外周側に芯金を設け、さらに、芯金の外周面に滑り
抑制層を形成してもよい。そして、ゲートローラ対22の両ローラ40,50によって用
紙Pを加熱可能に構成してもよい。このように構成すると、ゲートローラ対22によって
スキュー補正を行っても、下ローラ40と上ローラ50によって用紙Pを加熱し続けるこ
とができ、用紙Pを確実に高温にすることができる。
(変形例5)ゲートローラ対22において、上ローラ50を上下動不能とするとともに
、下ローラ40を上ローラ50に対して上下動可能に構成してもよい。
(変形例6)搬送ユニット12において、用紙Pを搬送ベルト21で搬送するように具
体化したが、搬送ユニット12を、用紙Pをローラコンベアで搬送するものに具体化して
もよい。
(変形例7)ゲートローラ対22における熱源をハロゲンヒータ41に具体化したが、
熱源は遠赤外線ヒータ、カーボンヒータ等に具体化してもよい。
(変形例8)実施形態において、記録ヘッド25の下側に用紙Pの先端縁Paが到達す
る前に上ローラ50を上動させる制御は、用紙検知センサS1による検知に基づくもので
なく、ゲートローラ対22で用紙Pを送り出してからの経過時間に基づき行うものでもよ
い。
(変形例9)実施形態において、用紙Pの後端縁がゲートローラ対22を通過した後に
上ローラ50を下動させる制御は、用紙検知センサS2による検知に基づくものでなく、
ゲートローラ対22で用紙Pを送り出してからの経過時間に基づき行うものでもよい。
(変形例10)滑り抑制層43において、芯金42の外周面に高耐熱性のエポキシ樹脂
等からなる樹脂層を形成し、その樹脂層に粗面加工を施して滑り抑制層としてもよい。
(変形例11)記録装置はプリンタに限定されない。インク以外の液体を噴射するその
他の液体噴射式の記録装置にも適用できる。ここで、「記録」は、印刷による記録以外に
、例えば所定の特性を有する材料を含む液体を、記録媒体としての回路基板上に噴射して
配線パターンや画素などを描画する記録をも含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エ
レクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる
電極材や色材などの材料が分散または溶解された液体を噴射する液体噴射装置(記録装置
)であってもよい。
(変形例12)記録装置はインクジェット式プリンタに限定されない。記録装置をドッ
トインパクト式プリンタなどの他のプリンタに具体化してもよい。また、インク等の液体
を用紙P等の記録媒体上に付着させて記録を施す記録装置(記録媒体の搬送方法)ならば
、凸版印刷などの有版印刷により記録を施すものであってもよい。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)前記ローラ対の近接位置に熱源が配設され、前記ローラ対の表面が前記熱源によ
って輻射加熱される請求項1、請求項2及び請求項4のうちいずれか一項に記載の記録装
置。
実施形態のインクジェット式プリンタを示す模式側面図。 搬送ユニットを示す模式平面図。 搬送ユニットにおけるゲートローラ対を拡大して示す側面図。 ゲートローラ対の近傍に加熱ローラ対を設けた態様を示す図。
符号の説明
P…記録媒体としての用紙、22…ローラ対及び加熱手段としてのゲートローラ対、1
4…記録手段としての記録ユニット、41…熱源としてのハロゲンヒータ、60…予加熱
手段としての加熱ローラ対。

Claims (5)

  1. 記録媒体に記録を施すための液体を付着させる記録手段と、
    該記録手段に前記記録媒体を搬送する搬送経路上において搬送される前記記録媒体に接
    触してスキュー補正を行いつつ該記録媒体を加熱し、かつ該記録媒体を挟持して前記記録
    手段側に搬送するローラ対と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記ローラ対のうちのいずれか一方は、前記記録手段による前記記録媒体への記録が開
    始される前に他方から離間し、前記記録媒体の挟持が解除される請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 前記ローラ対のうち少なくとも一方には熱源が内蔵されている請求項1又は請求項2に
    記載の記録装置。
  4. 前記搬送経路における前記ローラ対よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に前記記録媒
    体を予加熱する予加熱手段を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の記録
    装置。
  5. 記録手段により記録を施すための液体が付着される記録媒体を前記記録手段に向けて搬
    送する搬送経路上において前記記録媒体にローラ対を接触させることによりスキュー補正
    を行いつつ該ローラ対により前記記録媒体を加熱し且つ該記録媒体を挟持して前記記録手
    段側に搬送する記録媒体の搬送方法。
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JP2008060682A Withdrawn JP2009214996A (ja) 2008-03-11 2008-03-11 記録装置及び記録媒体の搬送方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063023A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Xerox Corp 予熱領域全体を通じて媒体の温度と大きさを均一に保つ方法
JP2015098388A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP7567413B2 (ja) 2020-12-03 2024-10-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、及び画像形成装置の加熱方法

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