JP2009214492A - インクジェット記録装置、画像形成システムおよび画像形成プログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、画像形成システムおよび画像形成プログラム Download PDF

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雅人 三上
Hiroyuki Kimura
博幸 木村
Koji Tsutsumi
浩二 堤
Masanori Nagashima
正徳 長嶋
Yoshihiro Saito
芳弘 齋藤
Keiji Ito
圭史 伊東
So Morisaki
想 森崎
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Abstract

【課題】コストを嵩ませることなく画像形成の生産性を高めることのできるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】回復手段(コントローラ500)による吐出回復処理を行う際に、記録紙(ロール紙102)を搬送手段(レジストローラ100)により保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部(カットループCL)を形成した後、給紙手段(搬送ローラ103)および搬送手段(レジストローラ100)の駆動を停止させると共に、切断手段(カッタC)を駆動させる駆動制御手段(コントローラ500)とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置、画像形成システムおよび画像形成プログラムに関するものである。
画像形成装置の一種としてのインクジェット式のプリンタ(インクジェット記録装置)では、ノズル先端のインクの乾燥を防ぐため、待機時にノズルをキャッピング(プリントヘッドの乾燥を防ぐために、自動的にプリントヘッドにキャップ(フタ)をする機能)したり、画像形成動作とは別に数秒〜数十秒間隔でインクを吐出し、増粘したインク滴や異物を除去する、いわゆる予備吐出(ダミージェット)などの回復処理を行ったりしている。
一方、ヘッドの左右往復運動が不要な長尺のラインヘッド(FWA:Full Width Array)を採用し、高速プリントできるインクジェットプリンタも一部では実用化されている。
ラインヘッドを採用したインクジェット記録装置で予備吐出を行う場合に、比較的短い用紙長であればインターイメージ(用紙と用紙の間)で行えばよいが、大判プリント分野などで求められる長尺プリントにおいては、1枚のプリント途中でも予備吐出を行わなければないらないという問題がある。
また、長尺プリントと同様に連続プリントの生産性も求められる場合に、長尺プリント時の予備吐出を効率的に行わなければならない。
時間的に短縮した予備吐出方式に関する従来技術としては、特開2005−74634号公報等がある。
しかし、この従来技術では予備吐出自体を行っている間は、予備吐出専用の時間として使用され、他の印刷処理が遅延するという不都合があった。
また、ロール紙にプリント可能なインクジェット記録装置の多くは、ロール紙切断用のカッタCをヘッド(記録手段)Hの位置より下流(排出口)側に備えている(図14参照)。
これは、印刷完了後に用紙をカッタCで切断することで、ロール紙102の切断のために印刷動作を途中で停止する必要がなくなり、印刷動作再開後のレジストレーション合わせが難しくなることを回避するためである。
しかしながら、このような配置では、次の用紙の先端をヘッド位置まで巻き戻す動作が毎回必要となり、連続プリントにおける高い生産性を実現できないという難点がある。
また、複数個のロール紙を備えて、異なる幅サイズの用紙を連続してプリントしたい場合には、さらに長い量を巻き戻す必要があり、高い生産性を得ることが難しいという問題もあった。
このような背景から図面などの大判プリントの分野では、カッタCをヘッド位置より上流(給紙装置)側に備えるようにしている(図15参照)。
また、印刷途中でも印刷動作を停止することなくロール紙102の切断が可能なように、印刷動作開始前にレジストローラ100を一旦停止させ、一定量の用紙のループ(カットループ)CLを作成している(図16参照)。
この場合に、用紙切断時は、印刷動作を止めずに給紙装置105のみを停止させ、ループCLが消費される間に、用紙102を切断させるようにしている。
一方、どちらの配置であっても長尺プリント中の予備吐出などの回復処理が必要であるため、回復処理動作にかかる時間とカットループCLの作成にかかる時間を合せた時間分、用紙が停止していることになり、その分だけ生産性が低下するという難点があった。
また、一般的にシリアル型とよばれるインクジェット記録装置は、1インチ程度のノズル列をもつ記録手段を紙の搬送方向と直行する方向に移動させ、ノズルからインク滴を被記録部材(用紙)に飛ばすことによって画像を形成する。
この方式は、記録手段を主走査方向に移動させている間は用紙の搬送を止めるため印刷時間が長くなる。また間欠的に用紙を搬送する機構も必要である。
また、上述のように、用紙を搬送したまま印刷することで印刷時間の高速化を図る方法として用紙幅相当の印刷幅をもつライン型記録手段を備えるインクジェット記録装置が提案されている。
また、シリアル型で使われる記録手段を用いる方法も提案されている。
例えば、特開2002−166531号公報では用紙を一定速度で搬送しながら記録手段を主走査方向に移動させており、1回の主走査方向の移動で印刷できる範囲を斜めにしていくことが開示されている。
また、特開平6−198867号公報では、その斜めになる書込みエリアを間欠送り時のように水平にするために記録手段が主走査に移動する間に副走査方向にも移動させている。
ところで、A0サイズのような広い幅を印刷できるインクジェット記録装置において、用紙を搬送しながら印刷するためには、ライン型記録手段の場合に実現されている小サイズ幅の記録手段を主走査方向につなぐ必要があり、繋ぎ目の位置合わせ、メンテナンスユニットの配置等、解決すべき技術課題が多く、また記録手段も高額なものとなるという不都合があった。
一方、安価なシリアル型記録手段による従来技術は、搬送しながら印刷することで生じる書込みエリアが斜めになる問題を記録手段の主走査方向の移動量と搬送速度が常に固定であることを前提として解決している。
従って、広幅機に適用した場合には、A4幅のような小サイズ印刷時でも記録手段の主走査方向移動量と搬送速度は、印刷できる最大幅の用紙時と同じである必要があり、小サイズ印刷時の印刷速度を上げることが出来ないという難点もあった。
また、シリアル型のインクジェット記録装置は、紙の搬送方向と直行する方向に記録手段を移動させ、記録手段のノズルからインク滴を被記録部材(用紙)に飛ばすことによって画像を形成している。
この方式には、画像を書いている間は用紙を止め、書き終わったら次の位置に用紙を搬送しており、用紙を間欠的に搬送するので印刷時間が遅いという欠点がある。
また、用紙幅だけ記録手段を移動させるので、用紙サイズが大きくなると、その分記録手段の移動時間が増え、生産性が悪いという難点がある。
この印刷速度の改善のために、上述のように、用紙を搬送したまま印刷することで印刷時間の高速化を図る方法として用紙幅相当の印刷幅をもつライン型記録手段を備えるインクジェット記録装置や、シリアル型で使われる記録手段(シリアルヘッド)を用いる方法が提案されている。
例えば、特開平2−47075号公報や特開平2−47076号公報では用紙の搬送方向と直行する方向にヘッドを複数配置し、1ヘッドあたりの移動量を小さくすることで高速化を図っている。
しかしながら、先にも述べたようにラインヘッド方式に用いるヘッドは高額であり、コストが嵩むという難点がある。
また、ラインヘッドは2〜4インチ程度の幅のヘッドを繋いで構成されており、一般オフィス用のA4、A3サイズではなくA0サイズ、36インチ幅などを実現しようとしたときには、多数のヘッドが必要となりコストが嵩むという不都合がある。
また、複数のヘッドを用いるので各ヘッドの繋ぎ目の位置調整、色ズレ補正などを行わなければならず、制御が難しいという問題もある。例えば36インチ幅を2インチヘッド18個で実現した場合、調整するポイントは次のようになる。
各ヘッドの色ズレ(図29の(a)参照)は、
用紙搬送方向のズレ 18(記録手段数)×4(色数)個所
用紙搬送方向と直行する方向のズレ 18(記録手段数)×4(色数)個所
各ヘッド間の繋ぎ目(図29の(b)参照)
用紙搬送方向のズレ 17(記録手段数−1)×4(色数)個所
用紙搬送方向と直行する方向のズレ 17(記録手段数−1)×4(色数)個所
このように、初期調整において上記全てを調整する必要があり非常に煩雑である。
ラインヘッドより安価なシリアルヘッドを複数配置する方法においても、配置するヘッドを増やすほど各ヘッド間の位置調整が煩雑になるという難点がある。
特開2005−74634号公報 特開2002−166531号公報 特開平6−198867号公報 特開平2−47075号公報 特開平2−47076号公報
本発明は、コストを嵩ませることなく画像形成の生産性を高めることのできるインクジェット記録装置、画像形成システムおよび画像形成プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係るインクジェット記録装置は、入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復手段と、前記記録紙を送り出す給紙手段と、該給紙手段により送り出された記録紙を案内する第1の搬送路と、該第1の搬送路に設けられて前記記録紙を切断する切断手段と、前記第1の搬送路に案内された前記記録紙を第1の搬送路とは異なる方向に向けて案内する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に案内された前記記録紙を保持した状態で搬送させる搬送手段と、前記回復手段による吐出回復処理を行う際に、前記記録紙を前記搬送手段により保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後、前記給紙手段の駆動を停止させると共に、前記切断手段を駆動させる駆動制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明に係るインクジェット記録装置は、前記搬送手段は、一対のレジストローラで構成されることを特徴とする。
請求項3の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙の1枚について記録を行う間に、前記回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、前記記録紙についての前記所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行うことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のインクジェット記録装置。
請求項4の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により前記所定の長さとなるように調整することを特徴とする。
請求項5の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段を停止させるように制御することを特徴とする。
請求項6の発明に係るインクジェット記録装置は、前記回復手段による吐出回復処理を行った後、前記記録手段により前記記録紙に対する記録を再開する前に、前記駆動制御手段は、前記搬送手段の逆転動作により前記記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御することを特徴とする。
請求項7の発明に係るインクジェット記録装置は、前記駆動制御手段は、前記搬送手段による前記記録紙の所定の長さの巻き戻しによる前記弛み部の長さの増加を考慮して制御を行うことを特徴とする。
請求項8の発明に係るインクジェット記録装置は、前記回復手段による吐出回復処理を行った後、前記記録手段により前記記録紙に対する記録を再開する前に、前記駆動制御手段は、前記搬送手段および前記給紙手段の駆動制御により前記記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御することを特徴とする。
請求項9の発明に係るインクジェット記録装置は、入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復手段と、前記記録紙を送り出す給紙手段と、該給紙手段により送り出された記録紙を案内する第1の搬送路と、該第1の搬送路に設けられて前記記録紙を切断する切断手段と、前記第1の搬送路に案内された前記記録紙を第1の搬送路とは異なる方向に向けて案内する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に案内された前記記録紙を保持した状態で搬送させる搬送手段と、前記回復手段による吐出回復処理を行う際に、前記搬送手段および前記給紙手段を停止させ、前記吐出回復処理が終了した後に、前記搬送手段の逆転動作により前記記録紙に所定の長さの弛み部を形成するように制御すると共に、前記切断手段を所定のタイミングで駆動させる駆動制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項10の発明に係るインクジェット記録装置は、前記搬送手段は、一対のレジストローラで構成されることを特徴とする。
請求項11の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙の1枚について記録を行う間に、前記回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、前記記録紙についての前記所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行うことを特徴とする。
請求項12の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により前記所定の長さとなるように調整することを特徴とする。
請求項13の発明に係るインクジェット記録装置は、前記回復手段による吐出回復処理が終了した後に、前記搬送手段を逆転動作させる量は、前記記録紙の速度が安定するまでの加速時間を見込んだ量であることを特徴とする。
請求項14の発明に係るインクジェット記録装置は、前記所定の記録紙は、回転自在に支持される管状体に後端を固定した記録紙をロール状に巻き付けたロール紙であることを特徴とする。
請求項15の発明に係るインクジェット記録装置は、前記駆動制御手段は、前記記録紙の幅に応じて当該記録紙の搬送速度を調整することを特徴とする。
請求項16の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録紙の搬送速度に応じて、前記記録手段に入力される前記画像データの順序を変更することを特徴とする。
請求項17の発明に係るインクジェット記録装置は、個別に認識できる識別子を備え、入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記記録手段の相対関係を認識するために、記録される画像の繋ぎ目の位置に配置されて前記記録手段の識別子を認識する光学的検出手段と、該光学的検出手段によって認識された前記各記録手段の相対的な位置関係の誤差によって生じる画像のズレを補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
インクジェット記録装置。
請求項18の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段は、前記記録紙の搬送方向に対して直行する方向に複数配置されていることを特徴とする。
請求項19の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段は、前記記録紙の搬送方向に対して並行する方向に複数配置されていることを特徴とする。
請求項20の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段は、インクを噴出させるノズルを備え、前記識別子は、前記記録手段において前記ノズルの噴出口側の面に、当該記録手段の印刷幅の外側にそれぞれ1つずつ設けたことを特徴とする。
請求項21の発明に係るインクジェット記録装置は、前記光学的検出手段による画像のズレに基づいて前記記録紙上の記録の色ズレの検知を行うことを特徴とする。
請求項22の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段は、前記記録紙に対して記録を行う際に、YMCKの色順で記録を行うことを特徴とする。
請求項23の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段による前記記録紙に対する記録を開始あるいは再開する位置は、前記画像の繋ぎ目側であることを特徴とする。
請求項24の発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録手段が所定の速度に達するまでの助走距離分だけ当該記録手段を余分に移動させることを特徴とする。
請求項25の発明に係るインクジェット記録装置は、前記光学的検出手段は、汚れの付着を防ぐ防汚手段を備えることを特徴とする。
請求項26の発明に係るインクジェット記録装置は、前記識別子は、発光素子で構成され、前記光学的検出手段は、前記発光素子から出射される光を受光可能な受光センサで構成されることを特徴とする。
請求項27の発明に係る画像形成システムは、請求項1から請求項26の何れかに記載の1または2以上のインクジェット記録装置と、通信手段を介して前記インクジェット記録装置と接続される1または2以上の情報処理装置とから構成されることを特徴とする。
請求項28の発明に係るインクジェット記録プログラムは、入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録過程と、前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復過程と、前記記録紙を送り出す給紙過程と、前記記録紙を切断する切断過程と、前記回復過程による吐出回復処理を行う際に、前記記録紙を保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後に、前記給紙過程および前記搬送過程を中止させると共に、前記切断過程を実行させる駆動制御過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理を行う際に、記録紙を搬送手段により保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後、給紙手段の駆動を停止させると共に、切断手段を駆動させるように制御しているので、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送手段は一対のレジストローラで構成されているので、新たな部品を追加する必要がないので、コストを嵩ませることなく生産性の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、記録紙についての所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行っているので、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、駆動制御手段は給紙手段および搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により所定の長さとなるように調整しているので、新たな部品を追加する必要がないので、コストを嵩ませることなく生産性の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙に形成される弛み部の長さが、所定の長さを超えた場合には、駆動制御手段は給紙手段および搬送手段を停止させるように制御しているので、コストを嵩ませることなく生産性の向上を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理を行った後、記録手段により記録紙に対する記録を再開する前に、駆動制御手段は搬送手段の逆転動作により記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送手段による記録紙の所定の長さの巻き戻しによる弛み部の長さの増加を考慮して制御しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理を行った後、記録手段により記録紙に対する記録を再開する前に、駆動制御手段は、搬送手段および給紙手段の駆動制御により記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理を行う際に、搬送手段および給紙手段を停止させ、吐出回復処理が終了した後に、搬送手段の逆転動作により記録紙に所定の長さの弛み部を形成するように制御すると共に、切断手段を所定のタイミングで駆動させているので、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送手段は一対のレジストローラで構成されているので、新たな部品を追加する必要がないので、コストを嵩ませることなく生産性の向上を図ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙の1枚について記録を行う間に、回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、記録紙についての所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行っているので、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、給紙手段および搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により所定の長さとなるように調整しているので、新たな部品を追加する必要がないので、コストを嵩ませることなく生産性の向上を図ることができる。
請求項13に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復手段による吐出回復処理が終了した後に、搬送手段を逆転動作させる量は、記録紙の速度が安定するまでの加速時間を見込んだ量としているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項14に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の記録紙は、回転自在に支持される管状体に後端を固定した記録紙をロール状に巻き付けたロール紙であるので、種々のサイズの印刷要求に対応させて生産性の向上を図ることができる。
請求項15に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙の幅に応じて当該記録紙の搬送速度を調整しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項16に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙の搬送速度に応じて、前記記録手段に入力される前記画像データの順序を変更しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項17に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、光学的検出手段によって認識された前記各記録手段の相対的な位置関係の誤差によって生じる画像のズレを補正しているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項18に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録手段は記録紙の搬送方向に対して直行する方向に複数配置されているので、種々の構成のインクジェット記録装置に適用することができ、コストを嵩ませることなく生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項19に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録手段は記録紙の搬送方向に対して並行する方向に複数配置されているので、種々の構成のインクジェット記録装置に適用することができ、コストを嵩ませることなく生産性の向上と共に画像形成の品質を向上させることができる。
請求項20に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、識別子は、記録手段においてノズルの噴出口側の面に、当該記録手段の印刷幅の外側にそれぞれ1つずつ設けたので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項21に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、光学的検出手段による画像のズレに基づいて前記記録紙上の記録の色ズレの検知を行っているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項22に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙に対して記録を行う際に、YMCKの色順で記録を行っているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項23に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録手段による記録紙に対する記録を開始あるいは再開する位置は画像の繋ぎ目側となっているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項24に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録手段が所定の速度に達するまでの助走距離分だけ当該記録手段を余分に移動させているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項25に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、光学的検出手段は、汚れの付着を防ぐ防汚手段を備えているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項26に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、識別子は、発光素子で構成され、光学的検出手段は、発光素子から出射される光を受光可能な受光センサで構成されているので、生産性の向上と共に画像形成の品質を一層向上させることができる。
請求項27に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項28に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録紙を保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後に、給紙過程および搬送過程を中止させると共に、切断過程を実行させる駆動制御過程とを演算手段に実行させているので、回復処理に要する時間と、カットループ(所定の長さの弛み部)の作成に要する時間を共用することができ、生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1から図13を参照して、本発明についての第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1について説明する。
図1および図2は、インクジェット記録装置PR1の概略構成を示す断面図、図3はインクジェット記録装置PR1の概略構成を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、インクジェット記録装置PR1は、印刷実行部200と、給紙装置300とから構成されている。
印刷実行部200は、YMCKの各色のインクを吐出する多数のノズルを備えた記録ヘッド(記録手段)Hと、カット後のロール紙102を搬送する搬送ベルト104と、一対のレジストローラ(搬送手段)100と、一定量の用紙のループ(カットループ)CLを作成する際に記録紙102の湾曲部に沿って揺動可能に形成される開閉搬送路106(第2の搬送路)とから構成されている。
本実施の形態において、記録ヘッドHは、用紙全幅にわたって多数のノズルが配置された長尺のラインヘッドが用いられる。また、記録ヘッドHは、画像形成処理(印刷処理)や回復処理を行うマイクロコンピュータ等で構成されるコントローラ500が接続されている(詳細については図3を参照して後述する)。
なお、ここにいう回復処理とは、画像形成動作とは別に数秒〜数十秒間隔でインクを吐出し、増粘したインク滴や異物を除去する、いわゆる予備吐出(ダミージェット)などを行う処理を指すものとする。
また、印刷中でも印刷動作を停止することなくロール紙102の切断が可能なように、記録ヘッドHによる印刷動作開始前にレジストローラ100を一旦停止させ、一定量の用紙のループ(カットループ)CLを作成できる。
この場合には、用紙切断時は、印刷動作を止めずに給紙装置300のみを停止させ、ループCLが消費される間に、ロール紙102を切断させるようにしている。
また、図2に示すように記録ヘッドHは、矢印A方向(メンテナンスポジション方向)に移動できるようになっている。
図1、図2に示す構成例では、給紙装置300を上下に2段にわたって設ける場合を示している。これにより、異なる幅サイズ(例えば、A0サイズ、A1サイズなど)の用紙の連続プリントが可能となる。
なお、これに限定されるものではなく、給紙装置300を1段のみ設ける構成であってもよいし、3段以上設ける構成としてもよい。
給紙装置300は、回転自在に支持される管状体150に後端を固定した記録紙をロール状に巻き付けたロール紙102を収納する収納部301と、引き出されたロール紙102を搬送路(第1の搬送路)401を介して印刷実行部200側に搬送する各一対のフィードローラ101、搬送ローラ(給紙手段)103と、搬送ローラ(給紙手段)103の上方側(ヘッドHの位置より上流(給紙装置300)側)に設けられ所定のタイミングでロール紙102を所望の長さ(サイズ)に切断するカッタCとから構成されている。
なお、図示は省略するが、印刷実行部200はインク供給タンク等を備えている。
次に、図3のブロック図を参照してコントローラ500の構成について説明する。
コントローラ500は、画像形成処理、回復処理等の各種処理を実行する演算手段としての制御部(CPU)501と、画像形成処理プログラム、回復処理プログラム等や各種データを格納するROM502と、制御部501の作業領域等として用いられるRAM503と、レジストローラ100の回転を制御するクラッチ機構120、搬送ローラ103、カッタCと接続して制御信号を出力するI/Oドライバ504、用紙長をカウントするカウンタ505と、記録ヘッドHを制御するヘッドドライバ506とから構成されている。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1で実行される印刷処理の処理手順について説明する。
まずステップS10で、用紙長カウントを開始してステップS11に移行し、印刷を開始してステップS12に進む。
ステップS12では、記録ヘッドHについて回復処理が必要か否かが判定され、「No」の場合にはステップS14に移行し、「Yes」の場合にはステップS13に移行して回復処理のサブルーチンが実行される。
ここで、図5のフローチャートを参照して、回復処理の処理手順について説明する。
記録ヘッドHにおいて印刷動作中に予備吐出などの回復処理を行う場合には、まずステップS101で、記録ヘッドHの直前に配置されたレジストローラ100を一旦停止させ、記録ヘッドHをメンテナンスポジションへ移動させる(ステップS102)。
この際に、開閉搬送路106が開かれ、給紙装置300側は搬送動作を継続するため、カットループCLが形成される(図2参照)。
ステップS103では、ループ量が充分であるか否かが判定され、「No」の場合にはステップS105に移行し、「Yes」の場合にはステップS104に移行して搬送ローラ103を停止させてステップS105に移行する。
ステップS105では、記録ヘッドHをメンテナンスポジションから印刷を行う位置に戻し、ステップS106でレジストローラ100と搬送ローラ103を再駆動させて、印刷動作を継続させるべく図4のメイン処理にリターンする。
図4のステップS14では、規定の用紙長か否かが判定され、「No」の場合にはステップS12に戻り、「Yes」の場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、ループ量は不足か否かが判定され、「No」の場合にはステップS17に移行し、「Yes」の場合にはステップS16に移行して搬送ローラ103を増速してステップS17に移行する。
ステップS17では、用紙長カウントを終了し、カッタCによる用紙切断を行って処理を終了する。
このように、カットループCLが形成された状態を保ったまま、印刷動作を継続することになる。
印刷動作の継続中に、ロール紙102が所定の長さに達したら、用紙102を切断するために給紙装置300におけるフィードローラ101、搬送ローラ103を停止させ、カッタCを動作させている。このとき、カットループCLが消費される間に切断を完了させればよいため、印刷実行部200の動作を止める必要がなく、生産性を向上させることができる。
ここで、カットループ量Lは、用紙の切断時間(カッタCの動作時間)TにプリンタPR1の搬送速度Vで消費完了する量にすることが望ましい。
カットループ量Lは式(1)で表される。
L=T×V ・・・式(1)
ループ量が大きすぎると、用紙102が座屈したりしてダメージを与える懸念があり、また、式(1)で示した量より少なすぎると、カットループCLが無い状態で用紙102を切断することになり、切断時の衝撃が印刷実行部200に伝わり印刷不良を起こしたり、用紙102がちぎれたりする虞がある。
上述した回復処理動作中に作成したループ量が式(1)で示した量に満たない場合は、印刷動作中に給紙装置300側の駆動を増速させて式(1)を満たすループ量にしてもよいし、印刷動作の開始を待って式(1)の量に達したところで印刷を再開してもよい。
また、1枚の長尺プリント中に複数回の回復処理を行う場合は、式(1)で示した量に達するまで、カットループCLの作成を複数回に分けて行ってもよい。
また、回復処理動作に合わせて作成したループ量が式(1)で示した量以上になった場合、その後の印刷動作中に給紙装置300側のローラ(フィードローラ101、搬送ローラ103)を停止または逆転させ、ループ量を式(1)になるように調整するとよい。
また、回復処理動作に合わせて作成したループ量が式(1)で示した量以上になった場合、レジストローラ100の停止に合わせて給紙装置300側のフィードローラ101、搬送ローラ103)も停止させ、式(1)以上のカットループCLが形成されないように制御してもよい。
このような制御を行うことにより、カットループCLのループ量は必要な一定量に保つことができる。
なお、図6のグラフは、再起動後の用紙速度の例を示している。
次に図7のフローチャートを参照して、印刷処理の他の処理手順について説明する。
ステップS200〜ステップS203までの処理手順は図4のフローチャートにおけるステップS10〜ステップS14までと同様であるので説明は省略する(回復処理のサブルーチン(ステップS13)も共通である)。
ステップS204では、ループ量は適切か否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS206に移行し、「No」の場合にはステップS205に移行する。
ステップS205では、ループ量の調整(搬送ローラ103の停止、逆転、増速等による調整)を行ってからステップS206に移行し、用紙長カウントを終了し、カッタCにより用紙102を切断して処理を終了する。
この処理によってもカットループCLのループ量は必要な一定量に保つことができる。
次に図8のフローチャートを参照して、印刷処理の他の処理手順について説明する。
ステップS300〜ステップS13までの処理手順は図4のフローチャートにおけるステップS10〜ステップS13までと同様であるので説明は省略する(回復処理のサブルーチン(ステップS13)も共通である)。
ステップS13の回復処理のサブルーチンが完了するとステップS303に移行して位置ずれ防止処理のサブルーチンが実行される。
ここで、図9のフローチャートを参照して位置ずれ防止処理のサブルーチンの処理手順について説明する。
ステップS400では、レジストローラ100を逆転してステップS401に移行し、レジストレーション可能位置に到達したか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS402に移行する。
ステップS402では、レジストローラ100を停止させた後、ステップS403でレジストローラ100を駆動して図8のメイン処理にリターンする。
ステップS304〜ステップS307は、図7のステップS203〜ステップS206までと同様であるので説明を省略する。
この処理により、カットループCLのループ量は必要な一定量に保つことができると共に、位置ずれを防止して画像形成の品質を向上させることができる。
また、図9の位置ずれ防止処理のサブルーチンに代えて図10の位置ずれ防止処理を行うこともできる。
図10のフローチャートの処理手順について説明すると、ステップS500でレジストローラ100を逆転してステップS501に移行し、ループ量は充分か否かが判定される。
そして、「No」の場合にはステップS503に移行し、「Yes」の場合にはステップS502に移行して搬送ローラ103を逆転させてステップS503に移行する。
ステップS503では、レジストレーション可能位置に到達したか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS504に移行する。
ステップS504では、レジストローラ100と搬送ローラ103を停止させた後、ステップS505でレジストローラ100と搬送ローラ103を駆動して図8のメイン処理にリターンする。
この処理により、ループ量が必要以上に増えないようにでき、カットループCLのループ量は必要な一定量に保つことができると共に、位置ずれを防止して画像形成の品質を向上させることができる。
次に、図11のフローチャートを参照して回復処理の他の処理手順について説明する。
この処理では、ステップS600でレジストローラ100を停止させた後、ステップS601で記録ヘッドHをメンテナンスポジションへ移動させる。
次いでステップS602でコントローラ500の制御により予備吐出を行い、記録ヘッドHをメンテナンスポジションから印刷を行う位置に戻し、ステップS604でレジストローラ100を再駆動させて、印刷動作を継続させるべく図4等のメイン処理にリターンする。
これにより、カットループCLが消費される間に切断を完了させればよいため、印刷実行部200の動作を止める必要がなく、生産性を向上させることができる。
さらに、図12のフローチャートを参照して回復処理の他の処理手順について説明する。
この処理では、ステップS610でレジストローラ100を停止させた後、ステップS611に移行して、ループ量は充分か否かの判定を行う。
「No」の場合にはステップS613に移行し、「Yes」の場合にはステップS612に進んで搬送ローラ103を停止させてステップS613に移行する。
ステップS613では、記録ヘッドHをメンテナンスポジションへ移動させる。
次いでステップS614でコントローラ500の制御により予備吐出を行い、記録ヘッドHをメンテナンスポジションから印刷を行う位置に戻し、ステップS616でレジストローラ100と搬送ローラ103を再駆動させて、印刷動作を継続させるべく図4等のメイン処理にリターンする。
これにより、回復処理時間がカットループCLの作成時間を上回った場合に、カットループCLが必要以上に増えないようにすることができ、生産性を向上させることができる。
ここで、図13の(a)は従来の技術におけるタイムチャートを示し、(b)は本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1に関するタイムチャートを示す。
このタイムチャートにおいて、横軸は時間、縦軸は用紙の搬送速度であり、斜線部の面積は用紙の搬送量を示している。
即ち、搬送する用紙長L=S1+S2+S3=S4+S5である。
図13の(a)では用紙長Lを搬送させるのにT2の時間が必要であるのに対して、(b)ではT1の時間を要する。
つまり本実施の形態のインクジェット記録装置PR1によれば、従来に比して「T2−T1」の時間分だけ生産性が向上することが分かる。
(第2の実施の形態)
図17から図28を参照して、本発明についての第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR2について説明する。
図17は、インクジェット記録装置PR2の概略構成を示す断面図である。
図17に示すように、インクジェット記録装置PR2は、印刷実行部200と、給紙装置300とから構成されている。
印刷実行部200は、YMCKの各色のインクを吐出する多数(例えば、256個)のノズルを備えた記録ヘッド(記録手段)Hと、カット後のロール紙102を搬送する一対のレジストローラ(搬送手段)100と、印刷された用紙を排紙する排紙ローラ160とから構成されている。
本実施の形態においては、記録ヘッドHとして用紙搬送方向と直行する主走査方向に往復運動可能なキャリッジ(図示せず)に搭載されるシリアル型の記録ヘッドが用いられる。
また、記録ヘッドHは、画像形成処理(印刷処理)、用紙サイズに応じて搬送速度を可変する処理、画像データの送出順序を搬送速度に応じて変更する処理等の制御を行うマイクロコンピュータ等で構成されるコントローラ701が接続されている。
なお、図示は省略するが、印刷実行部200はインク供給タンク等を備えている。
給紙装置300は、回転自在に支持される管状体150に後端を固定した記録紙をロール状に巻き付けたロール紙102を収納する収納部301と、引き出されたロール紙102を搬送路401を介して印刷実行部200側に搬送する一対の搬送ローラ(給紙手段)103とから構成されている。
なお、搬送ローラ103の上方に所定のタイミングでロール紙102を所望の長さ(サイズ)に切断するカッタを設けてもよい。
図18は、インクジェット記録装置PR2のコントローラ701の概略構成を示すブロック図である。
コントローラ701は、各種処理等の演算処理を行う制御部(CPU)702と、ネットワーク等で接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置PCから受信した印刷データを格納する画像メモリ(ページメモリ)702と、カウンタ、シフトレジスタ600と、レジストローラ100を駆動させる給紙モータM1や記録ヘッドH(キャリッジ)を駆動させる記録ヘッド駆動モータM2を接続して制御信号を出力するI/Oドライバ704とから構成されている。
次に、図19のフローチャートを参照してインクジェット記録装置PR2で実行される印刷処理の処理手順について説明する。
まず、ステップS700で用紙幅を計算してステップS701に移行し、用紙送り速度を決定してステップS702に進む。
ステップS702では、記録ヘッドHにおける1ラインの印刷ドット数を計算し、ステップS703で用紙搬送を開始する。
ステップS704では、印刷開始位置であるか否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS705に移行して印刷を開始する。
次いで、ステップS707に移行し、1ライン分の印刷完了か否かが判定され、「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS708に移行する。
ステップS708では、用紙幅分の印刷は完了か否かが判定され、「No」の場合にはステップS706に移行して次のライン画像へ移動してステップS707に戻る。
また、「Yes」の場合にはステップS709に移行して、記録ヘッドHをホームポジションへ移動させてステップS710に移行する。
ステップS710では、全ての印刷は完了か否かが判定され、「No」の場合にはステップS704に戻り、「Yes」の場合にはステップS711に移行して用紙を排出して処理を終了する。
次に、図20のタイムチャートを参照して記録ヘッドHの動作について説明する。
なお、本実施の形態において、記録ヘッドHが搭載されたキャリッジはステッピングモータで駆動されるものとする。
用紙搬送方向と直行する主走査方向の印刷動作のためにモータはホームポジションから回転を開始し、加速、定速回転、減速停止、ホームポジションに戻るための加速、定速回転、減速停止を1サイクルとし繰り返す。
記録ヘッドHの移動量は基本的にパルス数で管理できる。
ホームポジションで停止している状態から定速回転になるまで所定のプロファイルで加速される。
プロファイルをパルス列の周期テーブルで実現することで、加速に要する時間Tfuを一定にすることができる。
印刷開始は、ホームポジションから用紙端部の位置まで移動量に相当するパルス数に基づき開始する。
用紙幅に相当するパルス数を時間Tfで出力後、定速回転状態から所定のプロファイル、減速時間Tfdで停止する。
所定のインターバル、時間Tirを待って、ホームポジションに戻るための動作を開始する。
モータは逆転方向に回転し、所定のプロファイル、加速時間Truで定速回転に加速される。
ホームポジションに戻るための定速回転速度は印刷動作を伴わないため印刷時の速度より速くすることができる。
戻り移動量に相当するパルス数を時間Trで出力後、ホームポジションに向けて所定のプロファイル、減速時間Trdで停止する。
次の印刷動作までにはインターバル、時間Tifを確保する。
よって、印刷動作1サイクルに要する時間Tは下記の式(2)となる。
T=Tfu+Tf+Tfd+Tir+Tru+Tr+Trd+Tif ・・・式(2)
用紙102を搬送しながら印刷動作を行う場合の印刷領域について図19を参照して説明する。
記録ヘッドHの上記1サイクルの動作で印刷される領域は印刷中に用紙102が搬送されているため斜めに帯状になる。
用紙搬送方向と同じ副走査方向の印刷幅Lは記録手段のノズル数で決まる。
ここで、図21からも明らかなように1サイクルの時間で用紙102が搬送される移動量はこのL未満である必要がある。
よって1サイクルの時間Tと記録ヘッドHの印刷はL、そして用紙搬送速度Vの間には下記の式(3)の関係が成り立つ。
V×T<L ・・・・・式(2)
式(2)と式(3)から
V×(Tfu+Tf+Tfd+Tir+Tru+Tr+Trd+Tif)<L ・・・・式(4)が得られる。
ここで印刷中の時間は、用紙幅に応じて記録手段の移動量を最適化すれば短くすることが出来るので、時間Tsizeとし、その他の時間の合計をTotherとすると式(4)は、
V×(Tsize+Tother)<L ・・・・式(5)
用紙幅36インチと12インチのときに最適化されたTsizeを各Tsize36、Tsize12、TotherをTother36、Tother12、そして各搬送速度をV36、V12とすると、式(5)から
V36×(Tsize36+Tother36)=V12×(Tsize12+Tother12)<L ・・・・・式(6)
式(6)は(1サイクルの印刷中に用紙が搬送される長さ)+(1サイクルの印刷以外の時間に用紙が搬送される長さ)が用紙幅によらず等しいことを意味している。
この(1サイクルの印刷以外の時間に用紙が搬送される長さ)分も印刷できるようするには1サイクルに搬送される長さは印刷幅Lから(1サイクルの印刷以外の時間に用紙が搬送される長さ)を差し引いた値である。
(1サイクルの印刷以外の時間に用紙が搬送される長さ)は画像データの制御をより容易にするために用紙幅、搬送速度によって変わらない方がよいので、
V36×Tother36=V12×Tother12 ・・・・・式(7)
式(7)を式(6)に反映すると
V36×Tsize36=V12×Tsize12
よって、V12=V36×(Tsize36/ Tsize12) ・・・・式(8)
用紙幅によるTsizeの差異は用紙幅の比率で決まる。
36インチと12インチの例では、Tsize36=3×Tsize12である。
式(8)から
V12=3×V36 ・・・・式(9)
式(9)に従い、12インチ時の用紙搬送速度V12は36インチの搬送速度V36に対し増速する。
用紙幅に応じて用紙搬送速度を変更することで1サイクルによる印刷領域は図20に示すように異なってくる。
用紙搬送速度を増速することで1サイクルに描かれる印刷領域の斜めの角度が増すので、本実施の形態では、用紙搬送速度に応じて、記録手段の各ノズルで出力する印刷データを図23に示すように、主走査方向の所定ドット印刷ごとに副走査方向の次のラインに切り替えていく。図23の(1)では主走査方向36ドット印刷ごとに、図23の(2)では12ドットごとに切り替えている。
次に、図23の(2)の実施例を副走査方向にノズルが256個並んだ記録ヘッドHを例に説明する。
外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置などから受信した印刷データは、図24の(1)のようにページメモリ703に展開される。
説明を容易にするために、主・副走査方向の印刷データのイメージとして図示しており、各数字の上側は、副走査方向のライン番号、下側は左端部を1としたドット番号としている。
印刷データは8ドット単位で処理される。図24の(2)は、ノズル1で1ライン目から印刷する場合であり、同時にノズル256では256ライン目から印刷する。
主走査方向に12ドット印刷すると、ノズル1は2ライン目、ノズル2は3ライン目の印刷データを印刷させる。
図25は、主走査方向の所定ドット印刷ごとに副走査方向の次のラインに切り替えていく動作を実現する制御をハードウェア(回路)で行う場合の例を示す構成図である。
ノズル数より1多い257系列の入力があり、更に8ドット単位の処理を容易にするため各入力は8bit並列入力とする。
各ノズルの前段には8bitのシフトレジスタ600がある。
セレクタ601は、シフトレジスタ600にロードするデータを入力、もしくは次のノズルのシフトレジスタ600に保持されたデータに切り替える8bitの選択器である。
図26、図27に基づいて動作を説明する。
説明を容易にするため、ノズル1、ノズル2を例にする。
図26の(1)では、入力1に1ライン目の最初の8ドット、入力2には2ライン目の最初の8ドットが入力されている。セレクタ601は入力を選択している。
図26の(2)では、セレクタ601の出力をシフトレジスタ600にロードしている。
図26の(3)では、印刷を開始すると同時に、入力に次の8ドットの印刷データをセットしている。
図26の(4)ではシフトレジスタ600にロードされた8ドットの最後の印刷データが出力されると同時に、セレクタ601の出力をシフトレジスタ600にロードする。
図26の(5)では、主走査方向12ドット目の出力と同時に、セレクタ601は次のノズルのシフトレジスタ600に保持されたデータを選択、図27の(6)では、セレクタの出力をシフトレジスタ600にロードすると同時に、入力1、2のデータを副走査方向の次のラインに変更する。
図27の(7)ではセレクタ601を入力に戻し、図27の(8)では、図27の(6)で次のノズルのシフトレジスタ600からロードしたデータを全て出力し終えた後、セレクタ601の出力をロードする。
図27の(5)、(6)、(7)のタイミングを搬送速度に応じて変更する。
ページメモリ703は、図28のように制御する。
一般的にはページメモリ703を用紙102に相当する分だけ確保するが、本実施の形態の特徴から制御を容易にするために、最初のサイクルで1ライン目Aを描くために決まる仮想ドットA’と、最後のサイクルでnラインを描ききるために決まる仮想ドットB’分のページメモリを確保する。
リードエッジは、最初のサイクルで記録ヘッドHがAを描画するタイミングに用紙先端が位置するよう合わせこむ。テイルエッジは、特に合わせ込む必要がなく、仮想ドットB’を描くまで記録ヘッドHを動作させる。
本実施の形態によれば、A0サイズのような広い幅の印刷が可能で、搬送しながら印刷するインクジェット記録装置PR2において、用紙幅が小さい場合には印刷速度を速くすることができ、小サイズの生産性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図30から図41を参照して、本発明についての第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3について説明する。
図30はインクジェット記録装置PR3の要部の上面図、図31はインクジェット記録装置PR3の要部の側面図である。
図30、図31に示すように、用紙搬送方向(以降、副走査方向という)と直行する方向(以降、主走査方向という)に記録ヘッドHを複数配置する。
例として図30では、2つの記録ヘッドH1、H2を配置した場合を示す。
記録ヘッドを2つ用いる場合には、1ヘッドあたりの書き込み領域が用紙幅の半分となる。
記録ヘッドH1、H2は、ガイドレール800に沿って主走査方向に移動する。
その際に、各記録ヘッドH1、H2の相対距離を検出するためのCCDセンサSEをヘッドの画像繋ぎ目となる位置Jに設置し、各記録ヘッドH1、H2のターゲットマークTMはCCDセンサSEで認識できるよう露光する。
この際に、ターゲットマークTMは反射しやすいようメッキ処理し、ターゲットマークTMの周囲は反射しにくい材質を用いて構成するとよい。
また、CCDセンサSEの検知方向は書き込み方向と同一方向とする。
CCDセンサSEは各記録ヘッドH1、H2のターゲットマークTMを認識して、各記録ヘッドH1、H2の相対位置関係を検知し、それを元にズレを補正する。
また、記録ヘッドH1、H2の書き始め位置を繋ぎ目とすることで誤差が生じにくい構成とすることができる。
ターゲットマークTMは、ミクロンレベルの精度を出すためにノズル面850上に設ける。
図32に示すように記録ヘッドH1、H2の印刷幅より外側にターゲットマークTMを2つ設ける構成としてもよく、その場合には、上下ターゲットマークTMの位置関係から記録ヘッドH1、H2のスキューを検出することができる。
印刷幅より外側にCCDセンサSEを設ければ汚れは少ないが、記録ヘッドH1、H2の吐滴方向に設置されるため、CCDセンサSEの汚れ防止用の蓋(防汚手段)801を設けるとよい(図31参照)。
また、CCDセンサSEとターゲットマークTMの組み合わせだけでなく、検出手段として図33、図34に示すようにCCD、位置検出素子(光を当てるとその発光点位置を検出できる素子)、フォトセンサなど光を検出するセンサSE2を用い、ターゲットには発光ダイオード等の発光素子900を用いる構成としてもよい。
この構成の場合には、ターゲットを露光する必要はないが、スリットを通ってくる光を集光するためスリットとセンサSE2の間に集光レンズ901を設置する必要がある(図34参照)。
図35は、記録ヘッドH(H1〜Hn)と、センサSE(SE1〜SEn−1)の接続構成を示すブロック図である。
各記録ヘッドH(H1〜Hn)と各センサSE(SE1〜SEn−1)は、マイクロコンピュータ等で構成されるコントローラ500、イメージ制御部550、記録ヘッド駆動制御部551に接続されて制御されるようになっている。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3による書き込み方法(印刷方法)として、画質を向上させるためにYMCKの薄い色順に印刷していく方法と、色順に関係なく印刷していき高速印刷させる方法とがある。
まず、図36のフローチャートを参照して本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3で実行される印刷処理(高速印刷の場合)の処理手順について説明する。
ステップS800では、記録ヘッドH1(H2)を移動(往復運動)させ、ステップS801でCCDセンサSEはヘッド位置を検知したか否かが判定される。
そして、「No」の場合にはステップS800に戻り、位置が検出されるまでヘッド位置を移動させる。「Yes」の場合にはステップS802に移行して画像ずれ補正(検出した位置関係から主走査方向のズレは印刷タイミング補正し、副走査方向のズレは使用ノズルをシフト補正する)を行ってステップS803に進み、記録ヘッドH1(H2)を初期位置(ホームポジション)に移動させて(図37参照)ステップS804に移行する。
ここで、図38は、カラーレジ補正方法の一例を示している。
例えば、色1に対して色2を打つタイミングが遅く狙いの色からズレてしまった場合図(38の(a))には、色2を打つタイミングが早くなるように制御し、狙いの色に補正している(38の(b))。
次いで、ステップS804で、記録ヘッドH1(H2)は、補正した位置関係を保ったまま、用紙幅/記録ヘッド数の距離だけ印刷しながら移動(往復運動)してステップS805に移行する。
ステップS805では、用紙を搬送し、ステップS806で印刷画像終了か否かが判定される。
「No」の場合には、ステップS807に移行して、記録ヘッドH1(H2)の移動方向を反転させてからステップS804に戻り、「Yes」の場合には処理を終了する。
なお、高速印刷の場合は印刷させる色の順番はどのような順番でもかまわない。
記録ヘッドH1で用紙の左半分、記録ヘッドH2で用紙右半分を印刷するので、単純に1ヘッドのときに比して印刷速度は2倍になる。このように、記録ヘッド数を増やせばそれに比例して高速化させることができる。
次に、図39のフローチャートを参照して本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3で実行される印刷処理(高品質印刷の場合)の処理手順について説明する。
ステップS900では、記録ヘッドH1(H2)を移動(往復運動)させ、ステップS901でCCDセンサSEはヘッド位置を検知したか否かが判定される。
そして、「No」の場合にはステップS900に戻り、位置が検出されるまでヘッド位置を移動させる。「Yes」の場合にはステップS902に移行して画像ずれ補正(検出した位置関係から主走査方向のズレは印刷タイミング補正し、副走査方向のズレは使用ノズルをシフト補正するなどして、主走査、副走査のズレを補正する。)を行ってステップS903に進み、記録ヘッドH1(H2)を初期位置(ホームポジション)に移動させて(図37参照)ステップS904に移行する。
ステップS904では、移動方向に対してYMCKの色順で並んでいる記録ヘッドH1(H2)は、用紙幅/記録ヘッド数の距離だけ印刷しながら移動する。
ここで、高品質で印刷させるには、色を載せる順番をYMCKと薄い色から印刷していく必要がある。
そのため、初期位置が図37の場合に、記録ヘッドH1、H2は位置関係を保ったまま左側に動くが、この際に印刷を行うのはYMCKの順に色を載せられる記録ヘッドH1だけである。
記録ヘッドH1で左側半分の領域を印刷し終わったときの各記録ヘッドH1、H2の位置を図40に示す。
続いて、図40の状態から各記録ヘッドH1、H2の位置関係を保ったまま右方向に移動する。
この際に、印刷を行うのは記録ヘッドH2だけである。記録ヘッドH2で右側半分の領域を印刷し用紙幅分の領域を印刷し、再び図37の位置に戻る。
用紙を間欠的に搬送していき同じ動作を印刷イメージ(印刷画像)が終わるまで繰り返す。
ここで、ヘッド数をN、記録ヘッドH1(H2)が用紙幅移動するのにかかる時間をTとした場合に、1ラインの印刷時間はおよそ2T/Nとなる。
両動作とも記録ヘッド数を増やした場合も、2ヘッド動作と同様に用紙幅分を記録ヘッド数で分割し印刷を行う。また、それぞれの動作において記録ヘッドH1(H2)は図41に示すように実際の書き込み開始位置から少し距離を置いた地点から移動を開始させ、一定速度になるまで助走を行う。
これにより、安価なシリアル方式の記録ヘッドH1(H2)で高速化が実現でき、記録ヘッドの数を増やせばそれに比例して更に高速化することができる。
但し、記録ヘッドを複数動作させる場合には、各ヘッドの位置関係を調整する必要がある。
また、CCDセンサSEを設けて自動で調整しているので、組み立て時の煩雑な調整作業がなくなる。
また、メンテナンスで記録ヘッドH1(H2)を交換した時に初期調整を行う必要もない。
さらに、経時変化によって色ズレが発生したとしても実際にユーザが自分で調整をする必要もなくなるという効果もある。
(第4の実施の形態)
図42から図45を参照して、本発明についての第4の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR4について説明する。
図42はインクジェット記録装置PR4の要部の上面図、図43はインクジェット記録装置PR4の要部の側面図である。
なお、第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
インクジェット記録装置PR4では、図42に示すように、副走査方向に記録ヘッドH1と記録ヘッドH2がオーバーラップするように複数配置されている。
なお、図42の例では、記録ヘッドが2個の場合を示しているが、これに限定されず3個以上がオーバーラップするように配置されるようにしてもよい。
記録ヘッドH1と記録ヘッドH2は、それぞれのガイドレール800(図43参照)に沿って主走査方向に移動する。
その際に、各記録ヘッドH1(H2)の相対距離を検出するためのCCDセンサSE2を記録ヘッドH1(H2)の繋ぎ目となる位置に設置し、各記録ヘッドH1(H2)のターゲットマークTMはCCDセンサSE2で認識できるよう露光する。
なお、ターゲットマークTMは反射しやすいようメッキ処理し、ターゲットマークTMの周囲は反射し難い材質を用いて構成するとよい。
また、CCDセンサSE2の検知方向は、書き込み方向と同一方向とする。
CCDセンサSE2は、各記録ヘッドH1(H2)のターゲットマークTMを認識して、各記録ヘッドH1(H2)の相対位置関係を検知し、それを元にズレを補正する。
ターゲットマークTMは、ミクロンレベルの精度を出すためにノズル面850上に設けるとよい。
記録ヘッドH1(H2)の両端にターゲットマークTMを設ける構成の場合には、上下ターゲットマークの位置関係から記録ヘッドH1(H2)のスキューを検出することができる。
また、第3の実施の形態と同様に検出手段としてCCDセンサSEとターゲットマークTMの組み合わせだけでなく、CCDセンサSE、位置検出素子、フォトセンサなど光を検出する手段を用い、ターゲットとして発光ダイオード等の発光素子を用いる構成としてもよい。
この構成の場合には、ターゲットを露光する必要はないがスリットを通ってくる光を集光するためスリットとセンサの間に集光レンズを設置する必要がある。
また、各センサは、ヘッドの吐滴方向に設置されるため、汚れ防止用の蓋(防汚手段)を設けるとよい。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR4による書き込み方法(印刷方法)として、画質を向上させるためにYMCKの薄い色順に印刷していく方法と、色順に関係なく印刷していき高速印刷させる方法とがある。
まず、図44のフローチャートを参照して本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR4で実行される印刷処理(高速印刷の場合)の処理手順について説明する。
ステップS1000では、記録ヘッドH1(H2)を移動(往復運動)させ、ステップS1001でCCDセンサSE2はヘッド位置を検知したか否かが判定される。
そして、「No」の場合にはステップS1000に戻り、位置が検出されるまでヘッド位置を移動させる。「Yes」の場合にはステップS1002に移行して画像ずれ補正(検出した位置関係から主走査方向のズレは印刷タイミング補正し、副走査方向のズレは使用ノズルをシフト補正する)を行ってステップS1003に進み、記録ヘッドH1(H2)を初期位置(ホームポジション)に移動させてステップS1004に移行する。
次いで、ステップS1004で、記録ヘッドH1(H2)は、補正した位置関係を保ったまま、用紙幅/記録ヘッド数の距離だけ印刷しながら移動(往復運動)してステップS1005に移行する。
ステップS1005では、用紙を搬送し、ステップS1006で印刷画像終了か否かが判定される。
「No」の場合には、ステップS1007に移行して、記録ヘッドH1(H2)の移動方向を反転させてからステップS804に戻り、「Yes」の場合には処理を終了する。
なお、高速印刷の場合は印刷させる色の順番はどのような順番でもかまわない。
これにより、左端、右端どちらの方向に動く場合でも印刷を行うことができる。
記録ヘッドの数に比例し一度の動作で書き込める領域が大きくなるため、用紙搬送の中断回数が少なくなり高速化することができる。
次に、図45のフローチャートを参照して本実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3で実行される印刷処理(高品質印刷の場合)の処理手順について説明する。
ステップS1101では、記録ヘッドH1(H2)を移動(往復運動)させ、ステップS1102でCCDセンサSE2はヘッド位置を検知したか否かが判定される。
そして、「No」の場合にはステップS1100に戻り、位置が検出されるまでヘッド位置を移動させる。「Yes」の場合にはステップS1103に移行して画像ずれ補正(検出した位置関係から主走査方向のズレは印刷タイミング補正し、副走査方向のズレは使用ノズルをシフト補正するなどして、主走査、副走査のズレを補正する。)を行ってステップS1104に進み、記録ヘッドH1(H2)を初期位置(ホームポジション)に移動させてステップS1105に移行する。
ステップS1105では、移動方向に対してYMCKの色順で並んでいる記録ヘッドH1(H2)は、用紙幅/記録ヘッド数の距離だけ印刷しながら移動する。
ここで、高品質で印刷させるには、色を載せる順番をYMCKと薄い色から印刷していく必要がある。
そのため、図40に示すような色順で記録ヘッドH1(H2)を配置している場合は、左端から右端へ移動するときは印刷を行い、左端から右端へ移動する時は印刷を行わない。
これにより、高速印刷の場合と同様に、記録ヘッドの数に比例し高速化することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
本発明によるインクジェット記録装置、画像形成システムおよび画像形成プログラムは、インクジェット方式のプリンタ、インクジェット方式のファクシミリ装置等に適用することができる。
第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1の構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1の構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1の構成を示すブロック図である。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 回復処理の処理手順を示すフローチャートである。 再駆動後の用紙速度の例を示すグラフである。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 位置ずれ防止処理の処理手順を示すフローチャートである。 位置ずれ防止処理の処理手順を示すフローチャートである。 回復処理の処理手順を示すフローチャートである。 回復処理の処理手順を示すフローチャートである。 従来技術と第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR1のタイムチャートである。 従来のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。 従来のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。 従来のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR2の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR2の構成を示すブロック図である。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 記録ヘッドHの動作を示すタイムチャートである。 36インチの用紙を搬送しながら印刷動作を行う場合の印刷領域を示す説明図である。 12インチの用紙を搬送しながら印刷動作を行う場合の印刷領域を示す説明図である。 印刷幅に応じて用紙搬送速度を変更したときの印刷データの順番を示す説明図である。 ページメモリ上の印刷データの配置を示す説明図である。 印刷データの順番を制御する回路の概略構成を示す構成図である。 第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR2の動作を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR2の動作を示す説明図である。 ページメモリの制御を示す説明図である。 各ヘッドの色ずれ、各ヘッド間の繋ぎ目ずれを示す説明図である。 第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3の構成を示す上面図である。 第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3の構成を示す側面図である。 ターゲットマークの配置位置を示す説明図である。 第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3の他の構成を示す上面図である。 第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR3の他の構成を示す側面図である。 記録ヘッドH(H1〜Hn)と、センサSE(SE1〜SEn−1)の接続構成を示すブロック図である。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 記録ヘッドの動作を示す説明図である。 カラーレジ補正方法の例を示す説明図である。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 記録ヘッドの動作を示す説明図である。 記録ヘッドの助走状態を示す説明図である。 第4の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR4の他の構成を示す上面図である。 第4の実施の形態に係るインクジェット記録装置PR4の他の構成を示す側面図である。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
PR1〜PR4 インクジェット記録装置
PC1 情報処理装置
H、H1、H2 記録ヘッド(記録手段)
CL 弛み部(カットループ)
C カッタ(切断手段)
100 レジストローラ(搬送手段)
101 フィードローラ
102 ロール紙(記録紙)
103 搬送ローラ(給紙手段)
104 搬送ベルト
105 給紙装置
106 開閉搬送路(第2の搬送路)
120 クラッチ機構
150 管状体
160 排紙ローラ
200 印刷実行部
300 給紙装置
301 収納部
401 搬送路(第1の搬送路)
500、501、701 コントローラ(駆動制御手段、回復手段、補正手段)
702 制御部
703 ページメモリ
505 カウンタ
506 ヘッドドライバ
550 イメージ制御部
551 記録ヘッド駆動制御部
600 シフトレジスタ
601 セレクタ
800 ガイドレール
801 蓋(防汚手段)
850 ノズル面
900 発光素子
901 集光レンズ
SE、SE2 CCDセンサ(光学的検出手段)
TM ターゲットマーク(識別子)

Claims (28)

  1. 入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、
    前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復手段と、
    前記記録紙を送り出す給紙手段と、
    該給紙手段により送り出された記録紙を案内する第1の搬送路と、
    該第1の搬送路に設けられて前記記録紙を切断する切断手段と、
    前記第1の搬送路に案内された前記記録紙を第1の搬送路とは異なる方向に向けて案内する第2の搬送路と、
    前記第2の搬送路に案内された前記記録紙を保持した状態で搬送させる搬送手段と、
    前記回復手段による吐出回復処理を行う際に、前記記録紙を前記搬送手段により保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後、前記給紙手段の駆動を停止させると共に、前記切断手段を駆動させる駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記搬送手段は、一対のレジストローラで構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録紙の1枚について記録を行う間に、前記回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、前記記録紙についての前記所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行うことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により前記所定の長さとなるように調整することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段を停止させるように制御することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記回復手段による吐出回復処理を行った後、前記記録手段により前記記録紙に対する記録を再開する前に、前記駆動制御手段は、前記搬送手段の逆転動作により前記記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記駆動制御手段は、前記搬送手段による前記記録紙の所定の長さの巻き戻しによる前記弛み部の長さの増加を考慮して制御を行うことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記回復手段による吐出回復処理を行った後、前記記録手段により前記記録紙に対する記録を再開する前に、前記駆動制御手段は、前記搬送手段および前記給紙手段の駆動制御により前記記録紙を所定の長さ巻き戻すように制御することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、
    前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復手段と、
    前記記録紙を送り出す給紙手段と、
    該給紙手段により送り出された記録紙を案内する第1の搬送路と、
    該第1の搬送路に設けられて前記記録紙を切断する切断手段と、
    前記第1の搬送路に案内された前記記録紙を第1の搬送路とは異なる方向に向けて案内する第2の搬送路と、
    前記第2の搬送路に案内された前記記録紙を保持した状態で搬送させる搬送手段と、
    前記回復手段による吐出回復処理を行う際に、前記搬送手段および前記給紙手段を停止させ、前記吐出回復処理が終了した後に、前記搬送手段の逆転動作により前記記録紙に所定の長さの弛み部を形成するように制御すると共に、前記切断手段を所定のタイミングで駆動させる駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 前記搬送手段は、一対のレジストローラで構成されることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記記録紙の1枚について記録を行う間に、前記回復手段による吐出回復処理を複数回にわたって行う場合には、前記記録紙についての前記所定の長さの弛み部の形成を複数回に分けて行うことを特徴とする請求項9または請求項10の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記記録紙に形成される前記弛み部の長さが、前記所定の長さを超えた場合には、前記駆動制御手段は、前記給紙手段および前記搬送手段の少なくとも一方の駆動制御により前記所定の長さとなるように調整することを特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記回復手段による吐出回復処理が終了した後に、前記搬送手段を逆転動作させる量は、前記記録紙の速度が安定するまでの加速時間を見込んだ量であることを特徴とする請求項6、請求項7、請求項9から請求項12の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記所定の記録紙は、回転自在に支持される管状体に後端を固定した記録紙をロール状に巻き付けたロール紙であることを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記駆動制御手段は、前記記録紙の幅に応じて当該記録紙の搬送速度を調整することを特徴とする請求項1から請求項14の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記記録紙の搬送速度に応じて、前記記録手段に入力される前記画像データの順序を変更することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 個別に認識できる識別子を備え、入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録手段と、
    前記記録手段の相対関係を認識するために、記録される画像の繋ぎ目の位置に配置されて前記記録手段の識別子を認識する光学的検出手段と、
    該光学的検出手段によって認識された前記各記録手段の相対的な位置関係の誤差によって生じる画像のズレを補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 前記記録手段は、前記記録紙の搬送方向に対して直行する方向に複数配置されていることを特徴とする請求項17に記載のインクジェット記録装置。
  19. 前記記録手段は、前記記録紙の搬送方向に対して並行する方向に複数配置されていることを特徴とする請求項17に記載のインクジェット記録装置。
  20. 前記記録手段は、インクを噴出させるノズルを備え、
    前記識別子は、前記記録手段において前記ノズルの噴出口側の面に、当該記録手段の印刷幅の外側にそれぞれ1つずつ設けたことを特徴とする請求項17から請求項19の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  21. 前記光学的検出手段による画像のズレに基づいて前記記録紙上の記録の色ズレの検知を行うことを特徴とする請求項17または請求項18の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  22. 前記記録手段は、前記記録紙に対して記録を行う際に、YMCKの色順で記録を行うことを特徴とする請求項17から請求項21の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  23. 前記記録手段による前記記録紙に対する記録を開始あるいは再開する位置は、前記画像の繋ぎ目側であることを特徴とする請求項18に記載のインクジェット記録装置。
  24. 前記記録手段が所定の速度に達するまでの助走距離分だけ当該記録手段を余分に移動させることを特徴とする請求項18に記載のインクジェット記録装置。
  25. 前記光学的検出手段は、汚れの付着を防ぐ防汚手段を備えることを特徴とする請求項17から請求項24の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  26. 前記識別子は、発光素子で構成され、
    前記光学的検出手段は、前記発光素子から出射される光を受光可能な受光センサで構成されることを特徴とする請求項17から請求項25の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  27. 請求項1から請求項26の何れかに記載の1または2以上のインクジェット記録装置と、
    通信手段を介して前記インクジェット記録装置と接続される1または2以上の情報処理装置と、
    から構成されることを特徴とする画像形成システム。
  28. 入力される画像データに基づいて所定の記録紙に対してインクを吐出して記録を行う記録過程と、
    前記記録手段の吐出性能を維持する吐出回復処理を行う回復過程と、
    前記記録紙を送り出す給紙過程と、
    前記記録紙を切断する切断過程と、
    前記回復過程による吐出回復処理を行う際に、前記記録紙を保持して当該記録紙に所定の長さの弛み部を形成した後に、前記給紙過程および前記搬送過程を中止させると共に、前記切断過程を実行させる駆動制御過程と、
    を演算手段に実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
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JP2011230428A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Max Co Ltd 印字装置
JP2014054771A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Seiko I Infotech Inc 画像形成装置
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