JP2009214368A - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シール部材の変形が万一生じた場合においてもシール性を確保することが可能な液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】ケース流路11を有するヘッドケース3と、インクをケース流路側に導入するインク導入路を有するインク導入ユニットと、インク導入路とケース流路とを連通する連通口44を有し、ヘッドケースとインク導入ユニットの間に配置されるシール部材8と、を備えた記録ヘッドにおいて、連通口をシール部材の長手方向における両端部にそれぞれ形成し、ヘッドケースに対する配置位置を規定する第1位置決め穴46及び第2位置決め穴47をシール部材の長手方向における各連通口の両側にそれぞれ開設した。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッド、及び、これを備える液体噴射装置に係り、特に、ケース部材の液体供給路と液体導入ユニットの間に配置されるシール部材を備える液体噴射ヘッド、及び、これを備える液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという。)は、圧電振動子等の液体噴射源を作動させて圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用して圧力発生室内のインクをノズル開口から噴射(吐出)可能に構成されている。そして、この記録ヘッドには、インクを噴射するヘッドユニットと、複数の圧電振動子をユニット化した振動子ユニットを収容する収容室(収容空部)が形成されたヘッドケースと、インクカートリッジ等のインク供給源からのインクをヘッドケースのケース流路(液体供給路)を通じてヘッドユニット側に導入するインク導入ユニットと、このインク導入ユニットのインク導入路(液体導入路)およびヘッドケースのケース流路の間を連通する連通口を有し、インク導入路とケース流路とを連通口を介して液密状態で連通させるシール部材と、振動子ユニットに駆動信号を供給するための電子部品やコネクタ等を実装した回路基板と、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
シール部材は、ヘッドケースに突設された位置決めピン等が挿通する位置決め穴が開設されており、この位置決め穴に位置決めピンを嵌入することでヘッドケースに対する配置が規定される。これにより、シール部材の連通口がケース流路とインク導入路との間に位置付けられる。
特開2003−39671号公報
ところで、上記のシール部材は、例えば、エラストマーやゴムなどの弾性部材によって作製される。このような弾性部材は、経時により収縮が生じる可能性がある。シール部材が収縮してしまうと、連通口の位置ずれが生じてシール性が損なわれてしまう虞がある。特に、近年の液体噴射ヘッドの小型化に伴ってシール部材のサイズも小さくなっているものもあり、シール部材の収縮による連通口の位置ずれが生じやすいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シール部材の変形が万一生じた場合においてもシール性を確保することが可能な液体噴射ヘッドを提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射するノズル開口に通じる液体供給路を有するケース部材と、
液体を前記液体供給路側に導入する液体導入路を有する液体導入ユニットと、
前記液体導入路と前記液体供給路とを連通する連通口を有し、前記ケース部材と前記液体導入ユニットの間に配置されるシール部材と、
を備えた液体噴射ヘッドであって、
前記連通口を前記シール部材の長手方向における両端部にそれぞれ形成し、前記ケース部材に対する配置位置を規定する位置決め穴をシール部材の長手方向における各連通口の両側にそれぞれ開設したことを特徴とする。
上記構成によれば、連通口を前記シール部材の長手方向における両端部にそれぞれ形成し、ケース部材に対する配置位置を規定する位置決め穴をシール部材の長手方向における各連通口の両側にそれぞれ開設したので、シール部材が万一変形した場合においても、液体供給路及び液体導入路に対する連通口の位置ずれを抑制することができる。その結果、液体供給路と液体導入路との間のシール性を確保することができる。
上記構成において、前記シール部材が、両連通口の間の領域に、該連通口が形成された部分よりも弾性力を弱めた変形許容部を有することが望ましい。
この構成によれば、両側の連通口の間の領域に、連通口が形成された部分よりも弾性力を弱めた変形許容部を設けたので、シール部材が万一変形した場合においても、各連通口が形成された部分よりも変形し易い変形許容部で変形分を吸収することができるので、連通口の位置ずれを低減することができる。これにより、シール性をより確実にすることが可能となる。
また、本発明は、液体噴射源を駆動するための駆動信号を中継する駆動基板を備え、
前記ケース部材のノズル形成面とは反対側の基端面に対し、前記駆動基板を起立した状態で配置し、
前記基端面における起立状態の前記駆動基板の基板厚方向両側に前記シール部材をそれぞれ対称に配設する構成に好適である。
上記構成において、前記シール部材の各連通口周縁部に、他の部分よりも肉薄な凹部を形成し、連通口周縁部を凹部の底面より突出させる構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、シール部材の各連通口周縁部に、他の部分よりも肉薄な凹部を形成し、連通口周縁部を凹部の底面より突出させるので、連通口の周縁部が液体導入路と密接する際の変形代を確保することができる。これにより、シール性をさらに向上させることができる。
そして、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面等を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明の液体噴射ヘッドとして、インクジェット式記録装置(液体噴射装置の一種。以下、単にプリンタという)に搭載されるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を例に挙げて行う。
図1及び図2は、本発明に係る記録ヘッド1の構成を説明する図であり、図1は記録ヘッド1の分解斜視図、図2は記録ヘッド1の要部断面図である。また、図3は流路ユニット4の流路形成基板の平面図、図4はシール部材8を取り付けていない状態のヘッドケース3の平面図、図5はシール部材8を取り付けた状態のヘッドケース3の平面図である。
本実施形態における記録ヘッド1は、インク導入ユニット2(液体導入ユニットの一種)と、ヘッドケース3(ケース部材の一種)と、流路ユニット4と、振動子ユニット5と、駆動基板6と、シール部材8とを主な構成要素としている。また、ヘッドケース3の先端側には、流路ユニット4を保護する金属製のヘッドカバー9が取り付けられる。
ヘッドケース3は、中空箱体状部材であり、その先端面(下面)には流路ユニット4を固定し、ケース内部に形成された収容空部10内には振動子ユニット5を収容し、先端面とは反対側の基端面(上面)側には、駆動基板6、シール部材8、基板ホルダ7、及びインク導入ユニット2が配置される。このヘッドケース3は、記録ヘッド1全体の小型化を図るため、平面視においてノズル列に直交する方向(図4及び図5における左右方向)の寸法を可及的に小さくしている。このため、このヘッドケース3の基端面はノズル列方向に細長な長方形状を呈している。
ヘッドケース3の内部には、その高さ方向を貫通してケース流路11(本発明における液体供給路の一種)が形成されている。このケース流路11は、インク導入ユニット2側からのインクを流路ユニット4のインク流路に供給するための流路であり、1つのリザーバ28に対して2本ずつ設けられている。本実施形態における記録ヘッド1は、2条のノズル列(ノズル群の一種)に対応して2つのリザーバ28を有しており、合計4本のケース流路11がヘッドケース3内部に形成されている。図4に示すように、各ケース流路11の上流端は、ヘッドケース3の基端面における長手方向両端部にそれぞれ開口している。
ヘッドケース3の基端面は、その長手方向の両縁部から側方に向けてフランジ部13を延出している。このフランジ部13には、インク導入ユニット2、基板ホルダ7、及びヘッドカバー9を位置決めした状態で取り付けるための取付ボス14が形成されている。また、ヘッドケース3の基端面には、この基端面に対するシール部材8の配置位置を規定するための位置決めピンが複数突設されている。この位置決めピンは、対となった第1位置決めピン16及び第2位置決めピン17から構成されている。これらの位置決めピン16,17は、基端面の長手方向における各ケース流路11の開口部11´の両側に、当該開口部11´を間に挟む状態で形成されている。したがって、これらの位置決めピン16,17は、基端面上において各ケース流路11の開口部11´に対応して合計4組設けられている。第1位置決めピン16は、基端面長手方向において開口部11´に対して外側に位置する位置決めピンである。また、第2位置決めピン17は、基端面長手方向において開口部11´に対して内側に位置する位置決めピンであり、第1位置決めピンの外径よりも少し小さい外径に設定されている。
振動子ユニット5は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子20(液体噴射源の一種)と、この圧電振動子20に駆動基板6からの駆動信号を供給するためのフレキシブルケーブル21(配線部材)と、圧電振動子20を固定する固定板22とから構成される。この振動子ユニット5は、ノズル列毎に設けられており、本実施形態においては、2条のノズル列に対応して2つの振動子ユニット5がヘッドケース3の収容空部10にそれぞれ収容されている。振動子ユニット5の圧電振動子20は、圧力発生室30の一部を区画する振動板27に接合されている。そして、この圧電振動子20は、駆動基板6からフレキシブルケーブル21を通じて駆動信号が印加されることにより伸縮駆動して振動板27の一部を変位させ、圧力発生室30の容積を膨張又は収縮させる。この膨張・収縮により圧力発生室30内のインクに圧力変動を生じ、この圧力変動の制御によりノズル開口24からインクを噴射させることができる。
流路ユニット4は、ノズル開口24が開設されたノズル形成基板25、インク流路を形成する流路形成基板26、流路形成基板26の開口面を封止する振動板27を積層した状態で接合して一体化することにより作製されており、リザーバ28(液体室)からインク供給口29及び圧力発生室30を通りノズル開口24に至るまでの一連のインク流路(液体流路)を形成するユニット部材である。リザーバ28から分岐する圧力発生室30は、ノズル開口24毎に形成されており、インク導入ユニット2側からケース流路11及びリザーバ28を介してインクが供給されるように構成されている。この流路ユニット4は、ノズル形成基板25を下側に向けた姿勢でヘッドケース3の先端面に接合される。したがって、このノズル形成基板25のインク噴射側の面が記録ヘッド1におけるノズル形成面となる。
そして、図3に示すように、1つのリザーバ28に対応する2つのケース流路11のうち、一方のケース流路11(図3において上側のケース流路11)は、リザーバ28の長手方向(ノズル列方向)の一端部でこのリザーバ28と連通し、他方のケース流路11(図3において下側のケース流路11)は、一端部とは異なる端部(リザーバ28の長手方向の他端部)で当該リザーバ28に連通するようになっている。このようにリザーバ28に対して長手方向の両側からインクを導入する構成とすることにより、リザーバ28に連通する各圧力発生室30に関し、リザーバの長手方向の中央部のみからインクを供給する構成と比較して、インクの供給圧力の損失を低減することができる。これにより、各圧力発生室28における噴射特性を可及的に揃えることが可能となる。
駆動基板6は、その中央部分に各振動子ユニット5に対応した2列の基板端子部33(図1)を備え、この基板端子部33に各振動子ユニット5のフレキシブルケーブル21が半田付け等によって電気的に接続される。また、この駆動基板6は、プリンタ本体側からの配線部材を接続するためのコネクタ34を備え、このコネクタ34に接続された配線部材を通じてプリンタ本体側から駆動信号を受け、この駆動信号をフレキシブルケーブル21を通じて圧電振動子側へ供給するように構成されている。即ち、駆動基板6は、液体噴射源としての圧電振動子20を駆動するための駆動信号を中継する。
上記駆動基板6に関し、基板端子部33が形成された中央部の両側には、この基板端子部33に沿って折り曲げ線BL(図1参照)が設定されている。そして、駆動基板6における折り曲げ線BLよりも外側の部分(基板本体部6´)は、折り曲げ線BLで上方(インク導入ユニット2側)に略直角に屈曲され、この屈曲状態で基板ホルダ7に取り付けられて保持されるようになっている。したがって、駆動基板6の基板本体部6´は、ヘッドケース3の基端面に対して起立すると共に基板の面がノズル列方向に平行となる状態で配置されている。これにより、駆動基板6のサイズに左右されずに記録ヘッド1の平面のサイズ、特に、ノズル列に直交する方向のサイズを縮小することが可能となる。
基板ホルダ7は、駆動基板6の基板本体部6´を保持するための保持板35と、この保持板35のノズル列方向両側に設けられ、挿通穴36が開設された取付脚部37とから構成されている。この基板ホルダ7は、駆動基板6をヘッドケース3の基端面に先に載置した後、基端面に設けられた取付ボス14を取付脚部37の挿通穴36に挿通して取付脚部37を基端面に配置することで、基端面に対して位置決めされると共に保持板35が基端面に対して起立した状態でヘッドケース3に取り付けられる。そして、駆動基板6の基板本体部6´が、それぞれ上記の折り曲げ線BLで折り曲げられ、基板ホルダ7の保持板35の両面に取り付けられて保持される。
ヘッドケース3の基端面には、上記駆動基板6及び基板ホルダ7の他、インク導入ユニット2が配置される。このインク導入ユニット2は、プリンタ本体側に配置されたインクカートリッジからのインクがインク供給チューブを通じて供給される部材である。図1に示すように、このインク導入ユニット2の上面には、インク供給チューブが接続される接続部39が形成されている。本実施形態におけるインク導入ユニット2には、2条のノズル列に対応して2つの接続部39が設けられている。インク導入ユニット2の内部には、これらの2つの接続部39に対応した2つのインク導入路(液体導入路の一種。図示せず)が個別に形成されている。このインク導入路の下流端はシール部材8の連通口44(図5等参照)を介してヘッドケース3のケース流路11と連通する。また、インク導入ユニット2の中央部には基板挿通部40が形成されている。基板挿通部40は上下が開口した空部であり、その内部に、基板ホルダ7に保持された駆動基板6を収容するように構成されている。この基板挿通部40に駆動基板6を収容した状態では、基板挿通部40の上部開口に、駆動基板6のコネクタ34が臨むようになっている。
さらに、インク導入ユニット2は、流路内の圧力変動に応じて弁を開閉する自己封止弁機構を備えており、この自己封止弁機構によってヘッドケース3側へのインクの供給状態と非供給状態を切り替えるようになっている。このインク導入ユニット2には、止着ネジ或いはカシメ用ピン等から構成される止着部材41が挿通される止着穴42が合計2つ開設されている。各止着穴42は、ヘッドケース3の基端面に突設された取付ボス14にそれぞれ対応している。そして、インク導入ユニット2は、基板ホルダ7に保持された駆動基板6と、インク導入路とケース流路11とを液密状態で連通するシール部材8を覆い隠す状態でヘッドケース3の基端面に配置され、止着部材41によって固定される。
シール部材8は、例えば、エラストマーやゴムなどの弾性材によって作製された板状体であり、ヘッドケース3とインク導入ユニット2との間に配置される。本実施形態におけるシール部材8は、ノズル列方向に細長い2つのシール部材8a,8bから構成されており、図5に示すように、起立状態で配置された駆動基板6を両側から挟む状態でノズル列方向に直交する方向に対称な姿勢(後述する切欠部49側を互いに向き合わせた姿勢)でヘッドケース3の基端面上に配置される。
図6は、シール部材8の構成を説明する平面図であり、図7は、図6におけるA−A線断面図である。同図に示すように、このシール部材8の長手方向の両端部には、連通口44がそれぞれ開設されている。各連通口44は、ヘッドケース3のケース流路11およびインク導入ユニット2のインク導入路に対応する位置に設けられている。この連通口44の上面側(インク導入ユニット2側)の開口部の周囲には、シール部材8の一部を下面側に窪ませることでシール部材8の他の部分よりも肉薄な凹部45が、連通口44の開口部を囲繞する状態に形成されている。これにより、連通口44の開口部が凹部45の底面に対して突出した状態に設けられている。そして、この突出部分が、その弾性によりインク導入路の下端開口の周縁部(図7においてJで示す部分)と圧接することで、インク導入路との液密性を確保することができるようになっている。即ち、この凹部45を設けることによって、連通口44の周縁部がインク導入路と密接する際の変形代を確保することができる。
このシール部材8には、ケース部材3の基端面に対する配置位置を規定する位置決め穴46,47をシール部材8の長手方向における各連通口44の両側にそれぞれ開設している。連通口44よりもシール部材長手方向の外側に位置する第1位置決め穴46は、ヘッドケース3に突設された第1位置決めピン16に対応して形成されている。この第1位置決め穴46は、第1位置決めピン16の外径よりも少し大きい内径に設定された円形の貫通穴であり、この第1位置決めピン16がガタつきなく挿通可能となっている。また、連通口44よりもシール部材長手方向の内側に位置する第2位置決め穴47は、ヘッドケース3に突設された第2位置決めピン17に対応して形成されている。この第2位置決め穴47は、第2位置決めピン17が挿通可能な内寸に設定され、シール部材長手方向に長尺な長穴となっている。この第2位置決め穴47をシール部材長手方向に長尺な長穴とすることにより、シール部材8を製造した後、ヘッドケース3に対する組み付け時までに、シール部材8が万一変形することで第1位置決め穴46と第2位置決め穴47との間隔が製造時から変わってしまった場合においても、この変形分を長穴で吸収することができるので、ヘッドケース3に対するシール部材8の組み付け容易性を確保することができる。
このシール部材8は、第1位置決め穴46に第1位置決めピン16を挿通し、第2位置決め穴47に第2位置決めピン17を挿通することで、位置決めされた状態でヘッドケース3の基端面に配置される。この際、各第1位置決め穴46に第1位置決めピン16がそれぞれ挿通することで、シール部材8の基端面に対する全体的な位置が規定される。また、第2位置決め穴47に第2位置決めピン17が挿通することで、特にシール部材8の幅方向(ノズル列方向に直交する方向)の位置ずれが防止される。そして、上記の位置決め状態により、連通口44は、ヘッドケース3にインク導入ユニット2を位置決めして積層した状態においてインク導入路とケース流路11との間に介在し、これらの流路同士を液密状態で連通するようになっている。このように、位置決め穴46,47をシール部材8の長手方向における各連通口44の両側に近接させて開設したので、シール部材8が万一変形した場合においても、インク導入路及びケース流路11に対する連通口44の位置ずれを抑制することができる。
ここで、シール部材8において両連通口44の間の領域、即ち、長手方向中央部分には、各連通口44が形成された部分よりも弾性力(剛性)を弱めた変形許容部48が形成されている。本実施形態における変形許容部48は、シール部材8の短尺方向の一辺側から他片側に向けて切欠部49を形成することで各連通口44が形成された部分よりも幅狭に形成されている。即ち、この変形許容部48は、連通口44が形成された部分よりもシール部材8の長手方向に変形し易くなっている。このような変形許容部48を設けることで、シール部材8が万一変形(伸張又は収縮)した場合においても、各連通口44が形成された部分よりも変形し易い変形許容部48で変形分を吸収することができるので、シール部材8の長手方向両端部に形成された連通口44の、インク導入路及びケース流路11に対する位置ずれを低減することができる。これにより、シール性をより確実にすることが可能となる。
なお、上記実施形態においては、シール部材8の変形許容部48を、各連通口44が形成された部分よりも幅狭に形成した例を示したが、これには限られない。例えば、図8に示す第2実施形態のように、変形許容部48の幅を連通口44が形成された部分の幅に揃えつつ、シール部材8の長手方向中央部分にスリット50を設けることで各連通口44が形成された部分よりも弾性力を弱めた変形許容部48を形成することも可能である。また、シール部材8の長手方向中央部分の肉厚を、各連通口44が形成された部分の肉厚よりも薄くすることで弾性力を弱める構成を採用することもできる。
また、以上では、液体噴射ヘッドとして、インクジェット式記録ヘッド1を例に挙げて説明したが、本発明は他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極やカラーフィルタの形成に用いられる噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
記録ヘッドの分解斜視図である。 記録ヘッドの要部断面図である。 流路形成基板の平面図である。 シール部材が取り付けられていない状態のヘッドケースの平面図である。 シール部材が取り付けられた状態のヘッドケースの平面図である。 シール部材の構成を説明する正面図である。 図6におけるA−A線断面図である。 第2実施形態におけるシール部材の構成を説明する正面図である。
符号の説明
1…記録ヘッド,2…インク導入ユニット,6…駆動基板,7…基板ホルダ,8…シール部材,11…ケース流路,16…第1位置決めピン,17…第2位置決めピン,24…ノズル開口,44…連通口,45…凹部,46…第1位置決め穴,47…第2位置決め穴,48…変形許容部,49…切欠部,50…スリット

Claims (5)

  1. 液体を噴射するノズル開口に通じる液体供給路を有するケース部材と、
    液体を前記液体供給路側に導入する液体導入路を有する液体導入ユニットと、
    前記液体導入路と前記液体供給路とを連通する連通口を有し、前記ケース部材と前記液体導入ユニットの間に配置されるシール部材と、
    を備えた液体噴射ヘッドであって、
    前記連通口を前記シール部材の長手方向における両端部にそれぞれ形成し、前記ケース部材に対する配置位置を規定する位置決め穴をシール部材の長手方向における各連通口の両側にそれぞれ開設したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記シール部材は、両連通口の間の領域に、該連通口が形成された部分よりも弾性力を弱めた変形許容部を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 液体噴射源を駆動するための駆動信号を中継する駆動基板を備え、
    前記ケース部材のノズル形成面とは反対側の基端面に対し、前記駆動基板を起立した状態で配置し、
    前記基端面における起立状態の前記駆動基板の基板厚方向両側に前記シール部材をそれぞれ対称に配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記シール部材の各連通口周縁部に、他の部分よりも肉薄な凹部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする液体噴射装置。
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