JP2009213963A - 洗米機の米搬送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 貯米庫内から米を直接吸引可能にした上で、この米吸引部材の下端から上端までを覆う空気導入部材を設けて、米の吸引効率を向上できるようにする。
【解決手段】 洗米タンク2の上方に計量器3を有するホッパ4を配置し、洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段6を接続し、貯米庫5とホッパ4との間に貯米庫5内の米をホッパ4に吸引搬送する米搬送手段7を設け、これらを機枠8で支持する。前記米搬送手段7は、貯米庫5内に配置された米吸引部材11と、この米吸引部材11とホッパ4とを連結する米搬送部材12と、前記米吸引部材11の下端から上端までを覆って貯米庫5内に空気を導入する空気導入部材16とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、米(麦等の穀物を含む)を空気の吸引によってホッパへ搬送供給可能にした洗米機の米搬送機構に関する。
この種の従来技術においては、機枠の上部に密閉状のホッパを設け、このホッパの下部に計量器を設けると共にこの計量器で計量した穀物が供給される洗米タンクを設け、機枠の下部に貯米庫を配置し、この貯米庫の下部に貯米庫から取り出される穀物を受ける受け部材を設け、この受け部材の出口と前記ホッパとを搬送管で接続し、かつ受け部材の入口とホッパとを空気吸引パイプで接続し、この空気吸引パイプにホッパ内を負圧にする負圧手段を設けている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−95986公報
前記従来技術においては、貯米庫の下部に穀物を受ける受け部材を設けているので、受け部材の高さ分だけ貯米庫の容量が小さくなる。
そこで、貯米庫内に米吸引部材を配置して貯米庫内から米を直接吸引することが考えられるが、米吸引部材をパイプで形成してその下端を貯米庫内に挿入しておくと、貯米庫内の貯溜された米によって空気の流通が低下し、米の吸引効率が低下することがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした洗米機の米搬送機構を提供することを目的とする。
本発明は、貯米庫内に米吸引部材を配置して貯米庫内から米を直接吸引可能にした上で、この米吸引部材の下端から上端までを覆う空気導入部材を設けて、米の吸引効率を向上できるようにした洗米機の米搬送機構を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、洗米タンク2の上方に計量器3を有するホッパ4を配置し、前記洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、前記ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段6を接続し、前記貯米庫5とホッパ4との間に貯米庫5内の米をホッパ4に吸引搬送する米搬送手段7を設け、これら洗米タンク2、ホッパ4及び貯米庫5を機枠8で支持した洗米機の米搬送機構であって、
前記米搬送手段7は、貯米庫5内に配置された米吸引部材11と、この米吸引部材11とホッパ4とを連結する米搬送部材12と、前記米吸引部材11の下端から上端までを覆って貯米庫5内に空気を導入する空気導入部材16とを有していることである。
第2に、前記機枠8は洗米タンク2、ホッパ4及び貯米庫5を支持しかつ前記米搬送部材12を挿通した筒状の支柱13を有し、
前記空気導入部材16は米吸引部材11の上端から更に米搬送部材12の上下方向中途部までを覆い、かつその上端に外部空気を取り入れる空気取入部材17を有し、この空気取入部材17を洗米タンク2の下端2Aより上位に配置していることである。
第3に、前記空気導入部材16は貯米庫5の上部周壁から底部5A近傍まで延設して米吸引部材11を覆いかつ前記支柱13に内部連通状に接続された導筒部材18と、前記筒状の支柱13とで形成していることである。
第4に、前記空気取入部材17は支柱13に形成した吸入開口13Bに取り付けてあり、吸入する空気を浄化するフィルタ19を備えていることである。
[作用]
前記構成の洗米機の米搬送機構は、次のような作用を有する。
貯米庫5とホッパ4との間で貯米庫5内の米をホッパ4に吸引搬送する米搬送手段7の米吸引部材11は、貯米庫5内に配置されていて、貯米庫5内から米を直接吸引することができ、空気導入部材16は米吸引部材11の下端から上端までを覆っており、米搬送のために米吸引部材11が吸引する空気を、貯米庫5内に米が貯溜されていてもその上方から貯米庫5内に導入することができる。
空気導入部材16は更に米搬送部材12の上下方向中途部までを覆っていてその上端に外部空気を取り入れる空気取入部材17を有するので、外部空気の取り入れが容易になり、また、この空気取入部材17を洗米タンク2の下端2Aより上位に配置していることにより、洗米タンク2から排米時の排水による影響を受け難くすることができる。
空気導入部材16は貯米庫5の上部周壁から底部5A近傍まで覆う導筒部材18と、前記筒状の支柱13とで形成しているので、安価に製作することができる。
空気取入部材17は支柱13に形成した吸入開口13Bに取り付けることにより、その配置は簡便にでき、フィルタ19によって搬送米へのゴミの侵入も防止できる。
本発明によれば、貯米庫内に米吸引部材を配置して貯米庫内から米を直接吸引することができ、しかも、この米吸引部材の下端から上端までを覆う空気導入部材を設けているので、米の吸引効率を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、1は業務用洗米機の全体を示しており、洗米機1は洗米タンク2の上方に計量器3を有するホッパ4を配置し、前記洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、前記ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段6を接続し、前記貯米庫5とホッパ4との間に貯米庫5内の米をホッパ4に吸引搬送する米搬送手段7を設け、これら洗米タンク2、ホッパ4及び貯米庫5を機枠8で支持しており、貯米庫5の上側に載置台9を有し、この載置台9上に炊飯器の内釜10又はその他の容器を載置可能になっている。
前記洗米機1は、内釜10の代わりに炊飯器を載置することにより炊飯装置として認識でき、また、米の代わりに麦、大豆等の穀物を洗浄する装置、搬送して計量する装置として認識することもできる。
前記ホッパ4、貯米庫5、負圧手段6、米搬送手段7及び機枠8等により洗米機1の米搬送機構Hが構成されている。
前記洗米タンク2は、その下部を漏斗形に形成した円筒体であり、その上部天井が機枠8に固定の天板42で閉鎖され、その底部には下端2Aに排米口を開口しており、この排米口は円錐弁で例示する排米弁40によって開閉自在とされている。洗米タンク2は内部が水漏れ、空気漏れ等のないように、密閉構造となっている。
洗米タンク2の中心には縦軸筒形状の回転軸41が配置され、その上部が天板42に軸受を介して支持されており、モータ及び巻掛伝動体等を有する回動手段によって回転駆動される。前記回転軸41には放射状に複数本の撹拌棒43が設けられ、洗米タンク2内の米を満遍なく攪拌し、効果的に洗米(研米)する。
前記回転軸41の中空部内に排米弁40を下端に取り付けている弁棒44が挿通され、天板42の上方に突出した弁棒44の上部に、カム、リンク、モータ等による昇降手段が連結され、この昇降手段で排米弁40を上下動して排米口を開閉する。前記回転軸41の回動手段と弁棒44の昇降手段とで洗米タンク2の駆動機構45が構成されている。
洗米タンク2には水道系に配管接続された給水手段が備えられ、開閉弁のオン・オフとノズル等によって洗米水及び炊飯水等の給水が可能であると共に、開閉弁の開度調整、給水時間等を制御部にて制御することで、洗米の程度を制御し、炊飯水の水加減量を調整可能になっている。
図1〜10において、貯米庫5の上側の載置台9は、水平な平坦面を有する板材料で形成され、その両側には取っ手9Aが設けられている。この載置台9は貯米庫5の上部開口を閉鎖する蓋を兼ねており、解放することにより、上部開口から貯米庫5内に米を補給することができる。この載置台9は後端側を機枠8に横軸周り可動自在に枢支してもよい。
貯米庫5は底が前側及び左右から奥側の底部5Aへ下向き傾斜し、下半分が漏斗形に形成され、この貯米庫5の下半分を覆うように周壁及び底壁等によりケース部21が形成され、前記貯米庫5及びケース部21等により機枠8の下部が形成されている。
前記貯米庫5及びケース部21の背面には左右一対の筒状の支柱13が固定され、両支柱13の上部の前面側に前記洗米タンク2の天板42及びホッパ4等が取り付けられている。
前記貯米庫5内には、米搬送手段7を構成する米吸引部材11及び導筒部材18が配置されている。前記米搬送手段7は、貯米庫5内に配置された米吸引部材11と、この米吸引部材11の上端とホッパ4とを連結する米搬送部材12と、前記米吸引部材11の下端から上端までを覆って貯米庫5内に空気を導入する空気導入部材16とが設けられている。
前記空気導入部材16は、貯米庫5の周壁上部から底部5A近傍まで延設して米吸引部材11を覆いかつ前記支柱13に内部連通状に接続された導筒部材18と、前記筒状の支柱13とで形成されて、米吸引部材11の上端から更に米搬送部材12の上下方向中途部までを覆っており、支柱13の中途部で空気導入部材16の上端になる位置には吸入開口13Bが形成され、外部空気を取り入れる鎧戸形状の空気取入部材17が設けられている。
前記導筒部材18は断面コ字形状の部材を貯米庫5の背壁内面に固着して筒状の空気流通路を形成しており、前記貯米庫5の背壁を貫通して、前記空気流通路を支柱13の内部の空気流通路と連通させている。
前記導筒部材18の上端は、貯米庫5の周壁の上端縁より下側で外方へ突出しており、貯米庫5の上面から突出していなく、従って、貯米庫5の上面の蓋となる載置台9を矩形状に形成して、載置台9との間から空気、ゴミ等が入らないように、貯米庫5を密閉できるようになっている。
しかし、空気導入部材16は導筒部材18のみで構成して、導筒部材18の上端を貯米庫5の周壁の上端縁近傍に配置し、その上端から貯米庫5の内上部の空気を吸引するように構成することも可能である。
前記空気取入部材17は洗米タンク2の下端2Aより上位に配置し、洗米タンク2の後側方に位置することにより、洗米タンク2の下端2Aから排出される水の影響を受け難い配置となっている。空気取入部材17は吸入する空気を浄化するフィルタ19を交換自在に備えている。前記空気取入部材17は支柱13の前面側に設けられているが、側面側に配置してもよい。
図4、5において、前記米吸引部材11は樹脂パイプで形成され、導筒部材18はチャンネル材(断面コ字形)を貯米庫5の背壁内面に固着することにより形成され、米吸引部材11とこれを覆う導筒部材18とは略平行であって、貯米庫5の水平面状の底部5Aに対面する下端から貯米庫5の上部近傍の上端まで、前記底部5Aの真上より一側方(図1の正面図では右方)へ傾斜していて、各上端が前記支柱13に連結されている。
前記導筒部材18の下端面18Aは、貯米庫5の水平面で形成された底部5Aと略平行であって相似形の矩形であり、前記米吸引部材11の下端吸引面11Aとは側面視において交差している。
前記米吸引部材11の下端吸引面11Aは貯米庫5の底部5A近傍に位置していて傾斜面となっており、傾斜方向の略中央が導筒部材18の下端面18Aの略中央と側面視において交差している。
即ち、前記米吸引部材11はパイプの端面を軸芯と直交する方向に切断しており、前記のように傾斜姿勢に配置することにより、その下端吸引面11Aは水平面に対して傾斜することになり、よって、下端吸引面11Aは米吸引部材11の傾斜側が反傾斜側より低い傾斜面になっている。
前記導筒部材18の下端面18Aは米吸引部材11の下端吸引面11Aと側面視において交差しながらも覆っているので、米吸引部材11の下端吸引面11Aが貯溜米に埋没して塞がれるということがなく、米吸引部材11の下端吸引面11Aは傾斜下半分が貯溜米内に入り、米の吸引が確実にでき、傾斜上半分が貯溜米から出て導筒部材18内に入り、導筒部材18内から米吸引部材11への空気の流通を確保できる。
図1、5において、前記導筒部材18の下端面18Aと前記底部5Aの平坦に形成された面の周縁との間隙Tは、導筒部材18の傾斜側の間隙T1が反傾斜側の間隙T2より僅かに広く設定されており、貯米庫5内に貯められた米が米吸引部材11の下端吸引面11Aに入り易くなっている。なお、前記間隙T2を間隙T1と略同一にしてもよい。
前記筒状の支柱13は、一側面(背面又は側面)に上下方向に長い長尺開口部13Aが形成され、この長尺開口部13Aを柱カバー14で閉鎖しており、この長尺開口部13Aを介して支柱13内に前記米搬送部材12が挿通されている。
図1〜3、8〜13において、前記米搬送部材12は樹脂製のパイプ又はホースで形成され、下端が米吸引部材11の上端に着脱自在に連結され、上端がホッパ4に設けられた米出口パイプ32に着脱自在に連結されており、前記柱カバー14を外すことにより、長尺開口部13Aから取り出して内部に付着したゴミ、糠等を清掃することが可能になっている。
前記ホッパ4には、上部に負圧手段6の空気吸引パイプ31と、米搬送手段7の米出口パイプ32と、米満量センサ33とが設けられており、下部に供給口4Aを有して、計量器3と連通されている。
前記米出口パイプ32の先端は、ホッパ4の周囲壁から内方へ突出していて、前記供給口4Aの真上から側方にずらされており、風力で搬入する米を供給口4Aに落下させる位置に配置されている。
ホッパ4の天井には下向き山形面35が形成され、この下向き山形面35の一方の傾斜面35Aに前記米満量センサ33が取り付けられている。この米満量センサ33は供給口4Aの略真上に位置し、米を計量器3へ供給したときに堆積米の上部に最初にできる上部の窪みを検出可能になっている。
前記米満量センサ33が堆積米の上部の窪みを検出すると負圧手段6を作動して米の搬入を開始するようになっており、米の搬入開始時期を早くすることにより、例えば、洗米タンク2の容量が5升で、計量器3の1回の計量が5合であれば、ホッパ4の最大容量は5升に僅かな量(例えば、5合)を加算した程度でよく、ホッパ4を小容量のものにしておくことができる。
前記山形面35の一方の傾斜面35Aと米出口パイプ32とは平行に位置し、図2に示すように前後方向を向いており、下向き山形面35の他方の傾斜面35Bと対面するホッパ4の側壁に前記空気吸引パイプ31が設けられ、空気吸引パイプ31は左右方向を向いており、米出口パイプ32から放出される米が空気吸引パイプ31へ直接吸引されないようになっている。なお、空気吸引パイプ31の口は米を吸引しないように、パンチングメタル等で形成された金網50で覆われている。
米出口パイプ32からホッパ4内に搬入される米は、供給口4Aの真上近くに堆積されるが、満量近くになるとホッパ4内の空気量が少なくなり、米の飛散も変化し、米満量センサ33の真下よりその周囲で天井近くまで高く堆積することがあり、そのようになっても、計量1回目又は数回目で供給口4Aの真上の堆積米に窪みができ、米満量センサ33がその窪みを検出できる。
前記天板42の上側のホッパ4及び計量器3は、ヘッドカバー48で被われており、このヘッドカバー48の前面に操作パネル49が設けられている。
また、前記ヘッドカバー48のホッパ4の天井部位には点検窓36が形成され、この点検窓36を閉鎖する蓋体37には重り37Aが設けられ、点検窓36のシール力を強化している。
前記計量器3は、モータ及び伝動手段を有する駆動手段でドラムが一方向に回転する中空ドラム式である。このドラム26は米収納量が一定(例えば5合)であり、ラセン状の切出し口を形成しており、回転1回毎に切出し口から下方へ米を落下する。
従って、ドラムの回転数により米を計量することになり、この回転数は定量ダイヤルによって予めセットされたカウンタの設定値パルス発信により制御されており、パルスカウント式になっている。
図1〜3、14において、前記負圧手段6はブロア22と排気案内部材23とを有する。ブロア22は機枠8の下部に設けたケース部21内に配置されていて、左側の中空の支柱13内に挿通された負圧パイプ47を介してホッパ4に接続されており、排気案内部材23はこのブロア22からの排気をケース部21の外方へ排気案内する。
前記貯米庫5の底を前側及び左右側から奥側の底部5Aへ下向き傾斜していることにより、ケース部21内の前側及び左右側には空間が形成されており、ケース部21の前左下部の空間にブロア22が配置されている。
前記排気案内部材23は、ブロア22の排気が直接当たるクッション材24と、このクッション材24に当たった排気を側方へ案内して外部へ放出させる排気ガイド25とを有する。
ケース部21はその前面に形成された開口を閉鎖する内蓋体27と、この内蓋体27の更に外側で着脱容易に装着された前カバー体28とを有し、これらも排気案内部材23の一部を構成する。
前記内蓋体27にはブロア22と排気ダクトを介して接続された排気ダクトボックス26が設けられ、排気ダクトボックス26から前カバー体28側へ排気可能になっており、この内蓋体27には排気ダクトボックス26の下側で前カバー体28との間を塞ぐように帯板又はアングル材を固定して形成した排気ガイド25が設けられている。この排気ガイド25は前カバー体28に設けておいてもよい。
前記前カバー体28には排気ダクトボックス26の前面側に排風が直接当たるクッション材24が設けられ、このクッション材24に当たり排気ガイド25によって側方へ案内される排気が下方からケース部21外へ放出できるように、前カバー体28の下壁が多孔の排気口28Aになっている。この前カバー体28の排気口28Aはパンチングメタルで形成してもよい。
次に、前記米搬送機構Hにおける洗米タンク2への米の搬送動作を説明する。
ブロア22を作動して空気を排気すると、負圧パイプ47及び空気吸引パイプ31を介してホッパ4内の空気が吸引されて、ホッパ4内が負圧にされ、米出口パイプ32、米搬送部材12及び米吸引部材11を介して貯米庫5内の米が吸引される。
空気取入部材17を介して洗米タンク2の外側方の空気が支柱13内に導入され、貯米庫5内の空気導入部材16の導筒部材18内を空気が流通し、この空気流が導筒部材18の下端面18Aを通って米を同伴しながら下端吸引面11Aから米吸引部材11内に入り、米搬送部材12を介してホッパ4内に搬入される。
このとき、空気は空気取入部材17を介して貯米庫5内に導入されるので、貯米庫5内の貯溜米によって空気流動が阻害されることはない。
ホッパ4内で米を放出した空気は、空気吸引パイプ31から排出されてブロア22から排気ダクトボックス26を通ってクッション材24に衝突し、排気ガイド25、内蓋体27及び前カバー体28によって側方へまた下方へ案内されて、排気音及び排気流を低下された状態で、前カバー体28の排気口28Aから下方外部へ放出される。
ホッパ4内に満量に堆積された米は、計量器3を作動して所要量が洗米タンク2に供給される。計量器3のドラムを1回転又は複数回転して、供給口4Aの真上の堆積米の上部に窪みが形成されると、供給口4Aの真上に位置する傾斜面35Aの米満量センサ33がその窪みを検知し、即ち、米が満量でない状態、満量から減少した状態を検出し、ブロア22が作動して米の搬送を開始し、計量器3の計量中から計量が終わって米が満量になるまで米の搬送を続ける。
ホッパ4内に米が満量まで堆積されると、米満量センサ33がそれを検出してブロア22の作動が停止する。この際、米満量センサ33から外れた位置では、米満量センサ33より高い位置まで米が堆積されることもある。
前記洗米タンク2に最大量の米が供給された状態でもホッパ4内に計量1回分の米が残っていると、次の計量時の1回分は確保され、また計量器3のドラム内に空間ができることがないので、洗米タンク2に所要量の米を供給し終わってからブロア22の作動を開始しても支障はない。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜14に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、機枠5を中央1本の支柱13で形成し、米吸引部材11及び導筒部材18を底部5Aから真上に延設し、その支柱13内に米搬送部材12及び負圧パイプ47を配置したりしてもよい。
ホッパ4の下部に残留米がないことを検出するセンサを設けて、ホッパ4内に米が補給されなかったことを検出できるようにしたり、前カバー体28の排気口28Aを前カバー体28の側面又は側面と下面とに形成したりしてもよい。
本発明の実施の形態を示す概略説明図である。 同透視正面図である。 同透視斜視図である。 貯米庫の断面正面図である。 貯米庫底部の拡大断面図である。 貯米庫の左側面図である。 貯米庫の平面図である。 図2のX−X線断面図である。 空気取入部材の断面側面図である。 図2のY−Y線断面図である。 ホッパの透視正面図である。 ホッパの平面図である。 ホッパの側面図である。 排気案内部材の断面側面図である。
符号の説明
1 洗米機
2 洗米タンク
3 計量器
4 ホッパ
5 貯米庫
5A 底部
6 負圧手段
7 米搬送手段
8 機枠
11 米吸引部材
11A 下端吸引面
12 米搬送部材
13 支柱
13B 吸入開口
14 柱カバー
16 空気導入部材
17 空気取入部材
18 導筒部材
18A 下端面
19 フィルタ
H 米搬送機構
T 間隔

Claims (4)

  1. 洗米タンク(2)の上方に計量器(3)を有するホッパ(4)を配置し、前記洗米タンク(2)の下方に貯米庫(5)を配置し、前記ホッパ(4)に内部を負圧にする負圧手段(6)を接続し、前記貯米庫(5)とホッパ(4)との間に貯米庫(5)内の米をホッパ(4)に吸引搬送する米搬送手段(7)を設け、これら洗米タンク(2)、ホッパ(4)及び貯米庫(5)を機枠(8)で支持した洗米機の米搬送機構であって、
    前記米搬送手段(7)は、貯米庫(5)内に配置された米吸引部材(11)と、この米吸引部材(11)とホッパ(4)とを連結する米搬送部材(12)と、前記米吸引部材(11)の下端から上端までを覆って貯米庫(5)内に空気を導入する空気導入部材(16)とを有していることを特徴とする洗米機の米搬送機構。
  2. 前記機枠(8)は洗米タンク(2)、ホッパ(4)及び貯米庫(5)を支持しかつ前記米搬送部材(12)を挿通した筒状の支柱(13)を有し、
    前記空気導入部材(16)は米吸引部材(11)の上端から更に米搬送部材(12)の上下方向中途部までを覆い、かつその上端に外部空気を取り入れる空気取入部材(17)を有し、この空気取入部材(17)を洗米タンク(2)の下端(2A)より上位に配置していることを特徴とする請求項1に記載の洗米機の米搬送機構。
  3. 前記空気導入部材(16)は貯米庫(5)の上部周壁から底部(5A)近傍まで延設して米吸引部材(11)を覆いかつ前記支柱(13)に内部連通状に接続された導筒部材(18)と、前記筒状の支柱(13)とで形成していることを特徴とする請求項2に記載の洗米機の米搬送機構。
  4. 前記空気取入部材(17)は支柱(13)に形成した吸入開口(13B)に取り付けてあり、吸入する空気を浄化するフィルタ(19)を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の洗米機の米搬送機構。
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