JP2009213321A - Pwmインバータ装置とその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)より大きい場合、または(キャリアの最小値×√3/2)より小さい場合に、電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を最小にして電流制御の性能を維持し、電流リプルを減少したPWMインバータ装置とその制御方法を提供する。
【解決手段】 相電圧指令を三角波キャリアと大小比較してPWM信号を発生するPWM信号発生部を備えたPWMインバータ装置において、各相電圧指令のうち絶対値が最大になる相と2番目に大きい相と最小になる相を判断する電圧指令処理部(5)を備え、キャリアの信号の最大値,最小値,最大値×2/√3,最小値×√3/2と、各相電圧指令の最大値の関係を見ながら補正を加える電圧指令補正部(1)を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】 相電圧指令を三角波キャリアと大小比較してPWM信号を発生するPWM信号発生部を備えたPWMインバータ装置において、各相電圧指令のうち絶対値が最大になる相と2番目に大きい相と最小になる相を判断する電圧指令処理部(5)を備え、キャリアの信号の最大値,最小値,最大値×2/√3,最小値×√3/2と、各相電圧指令の最大値の関係を見ながら補正を加える電圧指令補正部(1)を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータの可変速駆動を行うインバータ・サーボドライブや系統連携するPWMインバータ装置に関する。
IGBT等のオンオフ動作により任意の正弦波電圧を出力するPWMインバータのPWMパルス信号の信号発生方法には、図3のように出力電圧指令と三角波キャリアとを比較してPWMパルス信号を作り出す方式(三角波比較型PWM方式)や空間ベクトル概念によるベクトルの合成で所望のPWMパルス信号を作り出す方式(空間ベクトル型PWM方式)がある。正弦波の出力電圧指令を使った三角波比較型方式で出力できる最大線間電圧は(振幅値)は、通常PWMインバータ装置の直流母線電圧の√3/2で制限されてしまう。しかし、用途によっては、線間出力電圧が正弦波にこだわらないと言う前提で、もっと大きな出力電圧を必要とする場合がある。
第1の従来例として、正弦波電圧を出力できる最大値を超えた場合には、図4に示す6角形の頂点に位置する6ステップの電圧(図4中のa(1)〜a(3),b(1)〜b(3))を出力する方法がある。
第2の従来例として、図5に示す特許文献1のようなものがある。図5において、101は電圧指令シフト器、102はPWM信号発生器、103はキャリア信号発生器である。
図5において、電圧指令シフト器は、各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相を選択し、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1の差分とし、前記第1の差分を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記最大相の相電圧指令が前記キャリア波の最小値よりも小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2の差分とし、前記第2の差分を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とし、前記相電圧指令を入力とし、前記PWMパルス出力手段に出力する電圧指令処理手段を持つ。このため、PWMインバータ装置の直線母線電圧を超える線間電圧出力を可能にし、合わせて正弦波出力から6ステップ電圧の出力(矩形波出力)までの中間的な状態を作り、滑らかな移行を可能としている。
特開2003−284350号公報
図5において、電圧指令シフト器は、各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相を選択し、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1の差分とし、前記第1の差分を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記最大相の相電圧指令が前記キャリア波の最小値よりも小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2の差分とし、前記第2の差分を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とし、前記相電圧指令を入力とし、前記PWMパルス出力手段に出力する電圧指令処理手段を持つ。このため、PWMインバータ装置の直線母線電圧を超える線間電圧出力を可能にし、合わせて正弦波出力から6ステップ電圧の出力(矩形波出力)までの中間的な状態を作り、滑らかな移行を可能としている。
しかしながら、第1の従来例においては正弦波出力から6ステップ電圧出力へ移行する時の中間電圧が得られないため、滑らかなモード変換が困難であり、また電流制御性能が要求される電流制御系では切り替え時の過渡期において制御特性が不安定になる等の問題がある。
また、第2の従来例においては、6ステップ電圧出力へのスムーズな移行切り替えは行われているが、各相電圧の絶対値の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)より大きくなるか、または、(キャリアの最小値×√3/2)より小さくなる場合には、補正後の各相電圧指令の値がキャリアの最大値より大きく、または、最小値より小さくなってしまう相があるので、その相は補正後にキャリアの最大値または最小値にリミットされる。そのため、各相のバランスが崩れ、切り替え時の電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差が生じる。例えば、変調率150%のときに生じる位相誤差を図6に示す。また6ステップ電圧出力移行後(変調率4/√3以上)の位相誤差も大きくなるので、電流制御性能が劣化してしまうという問題がある。
また、第2の従来例においては、6ステップ電圧出力へのスムーズな移行切り替えは行われているが、各相電圧の絶対値の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)より大きくなるか、または、(キャリアの最小値×√3/2)より小さくなる場合には、補正後の各相電圧指令の値がキャリアの最大値より大きく、または、最小値より小さくなってしまう相があるので、その相は補正後にキャリアの最大値または最小値にリミットされる。そのため、各相のバランスが崩れ、切り替え時の電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差が生じる。例えば、変調率150%のときに生じる位相誤差を図6に示す。また6ステップ電圧出力移行後(変調率4/√3以上)の位相誤差も大きくなるので、電流制御性能が劣化してしまうという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)より大きい場合、または(キャリアの最小値×√3/2)より小さい場合に、電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を最小にして電流制御の性能を維持し、電流リプルを減少したPWMインバータ装置とその制御方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、相電圧指令と三角波または鋸波状のキャリアとを大小比較してPWM信号を出力するPWMパルス出力部を備えたPWMインバータ装置において、前記各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相と、絶対値が2番目に大きくなる第2の相を選択し、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きく、(キャリアの最大値×2/√3)の値より小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1のシフト量とし、前記第1のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最小値よりも小さく、(キャリアの最小値×√3/2)の値より大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2のシフト量とし、前記第2のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)の値より大きい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第3のシフト量とし、前記第3のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最小値×√3/2)の値より小さい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第4のシフト量とし、前記第4のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とし、前記相電圧出力電圧指令を前記PWM信号発生部に出力する電圧指令処理部を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のPWMインバータ装置において、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×√3/2)より大きい場合、または(キャリアの最小値×2/√3)より小さい場合に、前記各相電圧の絶対値の最小相も補正することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のPWMインバータ装置において、前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式を、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値とすることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、相電圧指令と三角波または鋸波状のキャリアとを大小比較してPWM信号を出力するPWMパルス出力部を備えたPWMインバータ装置において、前記各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相と、絶対値が2番目に大きくなる第2の相を選択し、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きく、(キャリアの最大値×2/√3)の値より小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1のシフト量とし、前記第1のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最小値よりも小さく、(キャリアの最小値×√3/2)の値より大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2のシフト量とし、前記第2のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)の値より大きい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第3のシフト量とし、前記第3のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最小値×√3/2)の値より小さい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第4のシフト量とし、前記第4のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とし、前記相電圧出力電圧指令を前記PWM信号発生部に出力する電圧指令処理部を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のPWMインバータ装置において、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×√3/2)より大きい場合、または(キャリアの最小値×2/√3)より小さい場合に、前記各相電圧の絶対値の最小相も補正することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のPWMインバータ装置において、前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式を、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値とすることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、相電圧指令と三角波または鋸波状のキャリアとを大小比較してPWM信号を出力するPWM信号発生部を備えたPWMインバータ装置の制御方法において、前記各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相と、絶対値が2番目に大きくなる第2の相を選択するステップと、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きく、(キャリアの最大値×2/√3)の値より小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1のシフト量とするステップと、前記第1のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最小値よりも小さく、(キャリアの最小値×√3/2)の値より大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2のシフト量とするステップと、前記第2のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)の値より大きい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第3のシフト量とするステップと、前記第3のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最小値×√3/2)の値より小さい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第4のシフト量とするステップと、前記第4のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とするステップと、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、前記相電圧出力電圧指令を前記PWM信号発生部に出力するステップと、を備えることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載のPWMインバータ装置の制御方法において、前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×√3/2)より大きい場合、または(キャリアの最小値×2/√3)より小さい場合に、前記各相電圧の絶対値の最小相も補正するステップを備えることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5記載のPWMインバータ装置の制御方法において、前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式が、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5記載のPWMインバータ装置の制御方法において、前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式が、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値であることを特徴とするものである。
本発明によると、線間出力電圧が正弦波形状でない各相電圧の絶対値の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)より大きい場合、または(キャリアの最小値×√3/2)より小さい場合にも、電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を最小にし、電流制御性能を維持し、電流リプルが減少したPWMインバータ装置とその制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例のブロック図である。図において、1は電圧指令補正部,2は電圧指令制限部,3はPWM信号発生部,4はキャリア信号発生部となっている。
その動作を、図2に示すフローチャートに沿って説明する。STEP1にて上位のコントローラからU相,V相,W相の3相電圧指令が与えられると、STEP2にて電圧指令シフト器1は各相電圧指令の値(Vu,Vv,Vw)の絶対値(|Vu|,|Vv|,|Vw|)を比較し、その絶対値の中で最も大きな値を持つ相の電圧指令Vmax1、2番目に大きな値を持つ相の電圧指令Vmax2、最も小さな値を持つ相の電圧指令Vminを判別する。次にSTEP3にてキャリア信号発生部4から得たキャリア信号の最大値(Cmax),最小値(Cmin)と、Vmax1の値を比較し、Vmax1がCmaxよりも小さく、かつVmax1がCminよりも大きい場合、STEP41にて前記電圧指令補正部1は、各相電圧指令をそのまま電圧制限器2に送る。電圧制限器2は、各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限する。この場合、すべての相がCminからCmaxまでに入っているはずなので、前記電圧制限器2は各相電圧指令をそのままPWM信号発生器3への信号として出力する。
次にVmax1がCmaxよりも大きく、かつ(Cmax1×2/√3)よりも小さい場合、STEP42にて(Vmax1−Cmax)を計算し、前記電圧シフト器1は、
Vu’=Vu−(Vmax1−Cmax) (1)
Vv’=Vv−(Vmax1−Cmax) (2)
Vw’=Vw−(Vmax1−Cmax) (3)
として電圧制限器2に出力する。電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。
Vu’=Vu−(Vmax1−Cmax) (1)
Vv’=Vv−(Vmax1−Cmax) (2)
Vw’=Vw−(Vmax1−Cmax) (3)
として電圧制限器2に出力する。電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。
次にVmax1がCminよりも小さく、かつ(Cmin×√3/2)よりも大きい場合、STEP43にてVmax1−Cminを計算し、前記電圧シフト器1は、
Vu’=Vu−(Vmax1−Cmin) (4)
Vv’=Vv−(Vmax1−Cmin) (5)
Vw’=Vw−(Vmax1−Cmin) (6)
として電圧制限器2に出力する。前記電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。
Vu’=Vu−(Vmax1−Cmin) (4)
Vv’=Vv−(Vmax1−Cmin) (5)
Vw’=Vw−(Vmax1−Cmin) (6)
として電圧制限器2に出力する。前記電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。
次に(Cmax×2/√3)よりも大きい場合、STEP44にて(Vmax1+Vmax2)/2を計算し、前記電圧シフト器1は、
Vu’=Vu−(Vmax1+Vmax2)/2 (7)
Vv’=Vv−(Vmax1+Vmax2)/2 (8)
Vw’=Vw−(Vmax1+Vmax2)/2 (9)
として電圧制限器2に出力する。
Vu’=Vu−(Vmax1+Vmax2)/2 (7)
Vv’=Vv−(Vmax1+Vmax2)/2 (8)
Vw’=Vw−(Vmax1+Vmax2)/2 (9)
として電圧制限器2に出力する。
次に電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。また、STEP44で電圧シフトされた各相電圧指令のうち、絶対値が最大の相をVmax1’とし、STEP61にて各相電圧指令の中でその絶対値がもっとも小さな値を持つ相の電圧指令を、
Vmin’’=Vmin’×Cmax/Vmax1’ (10)
で補正する。
Vmin’’=Vmin’×Cmax/Vmax1’ (10)
で補正する。
次に(Cmin×√3/2)よりも小さい場合、STEP45にて(Vmax1+Vmax2)/2を計算し、前記電圧シフト器1は、
Vu’=Vu−(Vmax1+Vmax2)/2 (11)
Vv’=Vv−(Vmax1+Vmax2)/2 (12)
Vw’=Vw−(Vmax1+Vmax2)/2 (13)
として電圧制限器2に出力する。
Vu’=Vu−(Vmax1+Vmax2)/2 (11)
Vv’=Vv−(Vmax1+Vmax2)/2 (12)
Vw’=Vw−(Vmax1+Vmax2)/2 (13)
として電圧制限器2に出力する。
次に電圧制限器2は、STEP5にて各相電圧指令をCminからCmaxの間に制限し、PWM信号発生器3へ出力する。また、STEP45で電圧シフトされた各相電圧指令のうち、絶対値が最大の相をVmax1’とし、STEP62にて各相電圧指令の中でその絶対値がもっとも小さな値を持つ相の電圧指令を
Vmin’’=Vmin’×Cmax/Vmax1’ (14)
で補正する。
STEP7では、PWM信号発生器3はキャリア信号発生部4からのキャリアとVu’’,Vv’’,Vw’’を比較して各相のPWM信号を出力する。このようにすると、電圧指令と実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を減らすことができるので、電流制御の性能を劣化させることなくモータを動かすことができる。
図6は変調率150%のときの本発明を適用したときの電圧ベクトル位相誤差を従来例と比較した図である。従来例は位相誤差が電気角により周期的に変化するのに対し本発明の位相誤差を零である。
図7は本発明のシミュレーション結果である。6ステップ動作へスムースに移行していることがわかる。
Vmin’’=Vmin’×Cmax/Vmax1’ (14)
で補正する。
STEP7では、PWM信号発生器3はキャリア信号発生部4からのキャリアとVu’’,Vv’’,Vw’’を比較して各相のPWM信号を出力する。このようにすると、電圧指令と実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を減らすことができるので、電流制御の性能を劣化させることなくモータを動かすことができる。
図6は変調率150%のときの本発明を適用したときの電圧ベクトル位相誤差を従来例と比較した図である。従来例は位相誤差が電気角により周期的に変化するのに対し本発明の位相誤差を零である。
図7は本発明のシミュレーション結果である。6ステップ動作へスムースに移行していることがわかる。
このように、本発明によれば、各相電圧指令の絶対値の最大値の値に応じて各相電圧指令の補正を行い、更に各相電圧指令の絶対値が最小の相も補正を行うので、電圧指令に対する実際にモータに印加される電圧ベクトルの位相誤差を最小にすることができ、電流制御性能を劣化させることなく、リップルが少なく滑らかにモータを駆動することができる。
1 電圧指令補正部
2 電圧指令制限部
3 PWM信号発生部
4 キャリア信号発生部
5 電圧指令処理部
101 電圧指令シフト器
102 PWM信号発生器
103 キャリア信号発生器
2 電圧指令制限部
3 PWM信号発生部
4 キャリア信号発生部
5 電圧指令処理部
101 電圧指令シフト器
102 PWM信号発生器
103 キャリア信号発生器
Claims (6)
- 相電圧指令と三角波または鋸波状のキャリアとを大小比較してPWM信号を発生するPWM信号発生部を備えたPWMインバータ装置において、
前記各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相と、絶対値が2番目に大きくなる第2の相を選択し、
前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きく、(キャリアの最大値×2/√3)の値より小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1のシフト量とし、前記第1のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、
前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最小値よりも小さく、(キャリアの最小値×√3/2)の値より大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2のシフト量とし、前記第2のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、
前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)の値より大きい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第3のシフト量とし、前記第3のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、
前記各相電圧の最大相が(キャリアの最小値×√3/2)の値より小さい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第4のシフト量とし、前記第4のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、
その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とし、
前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とし、
前記相電圧出力電圧指令を前記PWM信号発生部に出力する電圧指令処理部を備えたことを特徴とするPWMインバータ装置。 - 前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×√3/2)より大きい場合、または(キャリアの最小値×2/√3)より小さい場合に、前記各相電圧の絶対値の最小相も補正することを特徴とする請求項1記載のPWMインバータ装置。
- 前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式が、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値であることを特徴とする請求項1または2記載のPWMインバータ装置。
- 相電圧指令と三角波または鋸波状のキャリアとを大小比較してPWM信号を出力するPWM信号発生部部を備えたPWMインバータ装置の制御方法において、
前記各相電圧指令のうち絶対値が最大となる最大相と、絶対値が2番目に大きくなる第2の相を選択するステップと、
前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最大値よりも大きく、(キャリアの最大値×2/√3)の値より小さい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最大値を引いた値を第1のシフト量とするステップと、
前記第1のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、
前記最大相の相電圧指令が前記キャリアの最小値よりも小さく、(キャリアの最小値×√3/2)の値より大きい場合には、前記最大相の相電圧指令から前記キャリアの最小値を引いた値を第2のシフト量とするステップと、
前記第2のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、
前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×2/√3)の値より大きい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第3のシフト量とするステップと、
前記第3のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、
前記各相電圧の最大相が(キャリアの最小値×√3/2)の値より小さい場合には、前記各相電圧の最大相と第2の相を加算した値の1/2を第4のシフト量とするステップと、
前記第4のシフト量を前記各相の相電圧指令から減算し、前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、
その他の場合には、相電圧指令をそのまま相出力電圧指令とするステップと、
前記各減算した値を前記各相の相出力電圧指令とするステップと、
前記相電圧出力電圧指令を前記PWM信号発生部に出力するステップと、
を備えることを特徴とするPWMインバータ装置の制御方法。 - 前記各相電圧の最大相が(キャリアの最大値×√3/2)より大きい場合、または(キャリアの最小値×2/√3)より小さい場合に、前記各相電圧の絶対値の最小相も補正するステップを備えることを特徴とする請求項4記載のPWMインバータ装置の制御方法。
- 前記各相電圧の絶対値の最小相の補正式が、補正後の電圧指令=補正前の電圧指令×キャリアの最大値/各相電圧指令の絶対値の最大値であることを特徴とする請求項4または5記載のPWMインバータ装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055965A JP2009213321A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | Pwmインバータ装置とその制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009213321A true JP2009213321A (ja) | 2009-09-17 |
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JP2008055965A Pending JP2009213321A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | Pwmインバータ装置とその制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103154638A (zh) * | 2010-10-15 | 2013-06-12 | 三菱电机株式会社 | 热泵装置、热泵系统和三相逆变器的控制方法 |
US20230104331A1 (en) * | 2020-05-08 | 2023-04-06 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Power Conversion Device and Control Method Thereof |
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2008
- 2008-03-06 JP JP2008055965A patent/JP2009213321A/ja active Pending
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