JP2009213078A - 動画像符号化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆2値化変換器の実装を不要にして、装置規模と処理量の増大を抑制することができる動画像符号化装置を得ることを目的とする。
【解決手段】2値化変換部3により変換された2値シンボルからコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報を算出するブロック情報制御部4を中間バッファ6の前段に備え、中間バッファ6を介して、ブロック情報制御部4により算出された周辺パラメータ情報を確率分布推定値計算部7に提供するように構成する。これにより、逆2値化変換器を中間バッファ6の後段に実装する必要がなくなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、動画像を高能率符号化してディジタル伝送するシステムに関し、特に、量子化された直交変換係数などを可変長符号化して伝送する動画像符号化装置に関するものである。
動画像を圧縮して伝送する技術は、符号化効率の向上が図られ、新たな方式が標準化され続けている。
最新の動画像符号化の国際標準規格の一つに、ITU−T H.264/MPEG−4AVC(以下、「H.264」と称する)が存在する。
H.264では、エントロピー符号化方式として、CAVLC(Context−Adaptive Variable Length Coding)と呼ばれる可変長符号化方式と、CABAC(Context−Adaptive Binary Arithmetic Coding)と呼ばれる算術符号化方式とを採用し、これら2方式をモードにより切り替えて使用するようにしている。
これら2方式のうち、CABACのような算術符号化方式では、定常的な信号を理論上、エントロピーの限界まで圧縮することが可能であると言われている。
CABACでは、符号化対象の多値シンボルを2値シンボル(Bin)に変換する2値化変換処理を実施し、その2値シンボルの発生確率をコンテクスト(現在の符号化対象や周囲状況)に応じて演算して、2値算術符号化を実施するようにしている。
このような2値算術符号化は、符号化効率が高い反面、算術符号の符号化の処理コストが高いことが知られている。
そのため、高いビットレートで、2値算術符号化を実時間で処理することは難易度が高く、工夫が必要になる。
ここで、図3は以下の特許文献1に開示されている従来の動画像符号化装置を示す構成図である。
図3の動画像符号化装置は、CABAC符号化器とCAVLC器を搭載し、モード選択によって、CABAC符号化器により生成されたストリーム又はCAVLC器により生成されたストリームのいずれかを出力するように構成されている。
ブロック符号化器21は、画像信号を入力すると、その画像信号を情報源符号化して、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成する。
即ち、ブロック符号化器21は、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号に対して動きベクトル探索、動き補償予測、イントラ予測、離散整数変換、量子化、逆量子化、逆離散整数変換、ループ内フィルタ処理などの情報源符号化を実施することにより、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成する。
ここで、ブロック情報としては、量子化変換係数、量子化パラメータ、有効ブロックパタン、予測モード、動きベクトルなどが該当する。
2値化変換器22は、ブロック符号化器21がブロック情報を生成すると、そのブロック情報を2値シンボルに変換し、その2値シンボルを中間バッファ23に格納する。
逆2値化変換器24は、中間バッファ23に格納された2値シンボルを読み出し、制御器25から出力される2値シンボルの構成情報(例えば、多値シンボルが示すパラメータ種別、2値シンボルのフォーマット情報、逆変換を実施するタイミングなど)を用いて、その2値シンボルからブロック情報を復元し、そのブロック情報をメモリ26に格納する。
制御器25は、メモリ26に格納されているブロック情報を用いてコンテクストを選択し、メモリ26から当該コンテクストに対応する確率分布の推定値を取得して、その確率分布の推定値を算術符号化器27に出力する。
算術符号化器27は、中間バッファ23に格納された2値シンボルを読み出し、制御器25から出力された確率分布の推定値を用いて、その2値シンボルを算術符号化してストリームを生成する。
ここで、中間バッファ23を挟んで、その前段の処理部と後段の処理部では、処理速度が異なる。
中間バッファ23の前段に配置されている2値化変換器22では、多値シンボルの単位での処理が可能であるため、入力される多値シンボルの最大レートで規定される速度が達成されればよい。
このため、2値化変換器22は、ブロック符号化器21と同一の速度での動作が可能であり、1ピクチャの符号化は常に1ピクチャ時間であるといった動作になる。
これに対して、中間バッファ23の後段に配置されている逆2値化変換器24、制御器25、メモリ26及び算術符号化器27では、ビット処理が基本であるため、多値シンボルの発生速度とは無関係に動作することになる。処理速度は、出力符号化レートと、2値シンボルの圧縮率から規定されることになる。
このため、一般的に、符号化ストリームの容量が大きいIピクチャの符号化時間は長く、符号化ストリームの容量が小さいPピクチャやBピクチャの符号化時間は短いといった動作になる。
上記のような中間バッファ23の速度緩衝を利用することにより、2値算術符号化の実時間処理を比較的実用的なハードウェアで可能にしているが、中間バッファ23の前段の処理部と後段の処理部で処理速度が異なるため、ブロック符号化器21が利用する符号化制御情報にも工夫が必要となっている。
即ち、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数をカウントし、その生成ビット数を符号化制御情報として、ブロック符号化器21にフィードバックされるようにしているが、処理速度の違いにより、ブロック符号化器21から見れば、その符号化制御情報は中間バッファ23による2値シンボルの蓄積時間だけ遅延した情報になる。
この遅延量は時間変動し、例えば、Iピクチャの直後では遅延量が大きくなり、PピクチャやBピクチャの直後では遅延量が小さくなることがある。
そこで、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数のほかに、中間バッファ23から算術符号化器27に出力される2値シンボルをカウントするとともに、中間バッファ23に格納される2値シンボルの蓄積量をカウントし、これらのカウント値をブロック符号化器21にフィードバックするようにしている。
ブロック符号化器21では、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数と、中間バッファ23から出力される2値シンボル数から、2値シンボルの圧縮率を推定する。
そして、ブロック符号化器21は、2値シンボルの圧縮率と中間バッファ23に格納される2値シンボルの蓄積量から、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報として利用する。
なお、従来の動画像符号化装置でも、図3に示すように、CABAC符号化器とCAVLC器を搭載しているが、CABACモードにおいては、通常、CAVLC器の動作を停止しており、セレクタ28から出力されるストリームは、CABAC符号化器により生成されたストリームである。
国際公開第05/041420号(図5)
従来の動画像符号化装置は以上のように構成されているので、算術符号化器27が2値シンボルを算術符号化するに際して、制御器25がコンテクストを選択することができるようにするために、逆2値化変換器24が2値化変換器22により変換されて中間バッファ23に格納されている2値シンボルを逆変換してブロック情報を復元するようにしている。そのため、中間バッファ23の後段に逆2値化変換器24を必ず実装する必要があり、装置規模と処理量が増大する課題があった。
また、ブロック符号化器21にフィードバックされる符号化制御情報(算術符号化器27によるストリームの生成ビット数)が2値シンボルの圧縮率の推定値に基づいて補正されているが、圧縮率の推定値に基づく補正では、補正精度が悪く(H.264規格では、2値シンボルの圧縮率は1.33以下となるように規定されているが、これは逆に、最大で3割以上の誤差が生じ得ることを意味している)、ブロック符号化器21による情報源符号化精度が劣化することがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、逆2値化変換器の実装を不要にして、装置規模と処理量の増大を抑制することができる動画像符号化装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、符号化制御情報の精度を高めて、情報源符号化精度の向上を図ることができる動画像符号化装置を得ることを目的とする。
この発明に係る動画像符号化装置は、2値化変換手段により変換された2値シンボルからコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報を算出する周辺パラメータ情報算出手段を中間バッファの前段に備え、中間バッファを介して、周辺パラメータ情報算出手段により算出された周辺パラメータ情報を確率分布推定値取得手段に提供するようにしたものである。
この発明によれば、2値化変換手段により変換された2値シンボルからコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報を算出する周辺パラメータ情報算出手段を中間バッファの前段に備え、中間バッファを介して、周辺パラメータ情報算出手段により算出された周辺パラメータ情報を確率分布推定値取得手段に提供するように構成したので、逆2値化変換器を中間バッファの後段に実装する必要がなくなり、その結果、装置規模と処理量の増大を抑制することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による動画像符号化装置を示す構成図であり、図において、ブロック符号化部1は画像信号を情報源符号化して、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成する処理を実施する。
即ち、ブロック符号化部1は生成ビット数補正部13により補正された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号に対して動きベクトル探索、動き補償予測、イントラ予測、離散整数変換、量子化、逆量子化、逆離散整数変換、ループ内フィルタ処理などの情報源符号化を実施することにより、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成する。
ここで、ブロック情報としては、量子化変換係数、量子化パラメータ、有効ブロックパタン、予測モード、動きベクトルなどが該当する。
なお、ブロック符号化部1はブロック符号化手段を構成している。
CABAC符号化器2はCABACと呼ばれる算術符号化方式でエントロピー符号化を実施してストリームを生成する処理を実施する。
CABAC符号化器2の2値化変換部3はブロック符号化部1により生成されたブロック情報を2値シンボルに変換して、その2値シンボルを中間バッファ6に格納し、そのブロック情報をブロック情報制御部4に出力する処理を実施する。なお、2値化変換部3は2値化変換手段を構成している。
ブロック情報制御部4はブロック情報メモリ5に格納されている周辺ブロックのブロック情報を用いて、2値化変換部3より出力されたブロック情報からコンテクスト(現在の符号化対象や周囲状況)の選択に用いる周辺パラメータ情報(例えば、H.264規格で「condTermFlagN」と表記されるパラメータなど)を算出し、その周辺パラメータ情報を中間バッファ6に格納する処理を実施する。
ブロック情報メモリ5は周辺パラメータ情報の算出に使用する周辺ブロックのブロック情報を格納するメモリである。
なお、ブロック情報制御部4及びブロック情報メモリ5から周辺パラメータ情報算出手段が構成されている。
中間バッファ6は2値化変換部3により変換された2値シンボル及びブロック情報制御部4により算出された周辺パラメータ情報を格納するメモリである。
確率分布推定値計算部7は中間バッファ6に格納された周辺パラメータ情報を用いてコンテクストを選択し、確率分布推定値メモリ8から当該コンテクストに対応する確率分布の推定値を取得する処理を実施する。
確率分布推定値メモリ8はコンテクストに対応する確率分布の推定値を格納しているメモリである。
なお、確率分布推定値計算部7及び確率分布推定値メモリ8から確率分布推定値取得手段が構成されている。
算術符号化部9は確率分布推定値計算部7により取得された確率分布の推定値を用いて、中間バッファ6に格納された2値シンボルを算術符号化してストリームを生成し、そのストリームをセレクタ14に出力する処理を実施する。なお、算術符号化部9は算術符号化手段を構成している。
CAVLC符号化器10はCAVLCと呼ばれる可変長符号化方式でエントロピー符号化を実施してストリームを生成する処理を実施する。CAVLC符号化器10はCAVLCモードではないCABACモードにおいても、動作を停止せずに、ストリームを生成する。
なお、CAVLC符号化器10はエントロピー符号化手段を構成している。
FIFOメモリ11はCAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を格納するメモリである。
FIFOメモリ制御部12はFIFOメモリ11による生成ビット数の格納時間が、中間バッファ6による2値シンボルの格納時間と一致するように制御して、その生成ビット数を遅延させる処理を実施する。
なお、FIFOメモリ11及びFIFOメモリ制御部12から生成ビット数遅延手段が構成されている。
生成ビット数補正部13はFIFOメモリ11により遅延された生成ビット数と算術符号化部9によるストリームの生成ビット数との比から、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報としてブロック符号化部1に出力する処理を実施する。なお、生成ビット数補正部13は生成ビット数補正手段を構成している。
ここでは、生成ビット数補正部13をブロック符号化部1と別個に設けているが、ブロック符号化部1が生成ビット数補正部13を内蔵するようにしてもよい。
セレクタ14はCABACモード時には、CABAC符号化器2により生成されたストリームを選択して出力し、CAVLCモード時には、CAVLC符号化器10により生成されたストリームを選択して出力する処理を実施する。
次に動作について説明する。
ブロック符号化部1は、画像信号を入力すると、その画像信号を情報源符号化して、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成する。
即ち、ブロック符号化部1は、後述する生成ビット数補正部13により補正された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号に対して動きベクトル探索、動き補償予測、イントラ予測、離散整数変換、量子化、逆量子化、逆離散整数変換、ループ内フィルタ処理などの情報源符号化を実施することにより、ストリームの生成に必要なブロック情報(例えば、量子化変換係数、量子化パラメータ、有効ブロックパタン、予測モード、動きベクトル)を生成する。
なお、ブロック符号化部1は、例えば、中間バッファ6において、オーバーフローやアンダーフローなどが発生してシステムが破綻することがないようにするために、符号化制御情報にしたがって量子化インデックスを適宜変更するようにしている。
2値化変換部3は、ブロック符号化部1がブロック情報を生成すると、そのブロック情報を2値シンボルに変換して、その2値シンボルを中間バッファ6に格納する。また、そのブロック情報をブロック情報制御部4に出力する。
ブロック情報制御部4は、ブロック情報メモリ5に格納されている周辺ブロックのブロック情報を用いて、2値化変換部3より出力されたブロック情報からコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報(例えば、H.264規格で「condTermFlagN」と表記されるパラメータなど)を算出し、その周辺パラメータ情報を中間バッファ6に格納する。
確率分布推定値計算部7は、ブロック情報制御部4が周辺パラメータ情報を中間バッファ6に格納すると、中間バッファ6から周辺パラメータ情報を読み出し、その周辺パラメータ情報を用いてコンテクストを選択する。
そして、確率分布推定値計算部7は、確率分布推定値メモリ8から当該コンテクストに対応する確率分布の推定値を取得し、その確率分布の推定値を算術符号化部9に出力する。
算術符号化部9は、中間バッファ6から2値シンボルを読み出し、確率分布推定値計算部7から出力された確率分布の推定値を用いて、その2値シンボルを算術符号化してストリームを生成し、そのストリームをセレクタ14に出力する。
セレクタ14は、CABACモード時であれば、算術符号化部9から出力されたストリームを選択して出力する。
ここで、中間バッファ6を挟んで、その前段の処理部と後段の処理部では、処理速度が異なる。
中間バッファ6の前段に配置されている2値化変換部3、ブロック情報制御部4及びブロック情報メモリ5では、多値シンボルの単位での処理が可能であるため、入力される多値シンボルの最大レートで規定される速度が達成されればよい。
このため、2値化変換部3、ブロック情報制御部4及びブロック情報メモリ5は、ブロック符号化部1と同一の速度での動作が可能であり、1ピクチャの符号化は常に1ピクチャ時間であるといった動作になる。
これに対して、中間バッファ6の後段に配置されている確率分布推定値計算部7、確率分布推定値メモリ8及び算術符号化部9では、ビット処理が基本であるため、多値シンボルの発生速度とは無関係に動作することになる。処理速度は、出力符号化レートと、2値シンボルの圧縮率から規定されることになる。
このため、一般的に、符号化ストリームの容量が大きいIピクチャの符号化時間は長く、符号化ストリームの容量が小さいPピクチャやBピクチャの符号化時間は短いといった動作になる。
よって、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数をカウントし、その生成ビット数を符号化制御情報として、ブロック符号化部1にフィードバックするようにした場合、処理速度の違いにより、ブロック符号化部1から見れば、その符号化制御情報は中間バッファ6による2値シンボルの蓄積時間だけ遅延した情報になる。
この遅延量は時間変動し、例えば、Iピクチャの直後では遅延量が大きくなり、PピクチャやBピクチャの直後では遅延量が小さくなることがある。
従来の動画像符号化装置(図3の動画像符号化装置)では、上述したように、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数のほかに、中間バッファ23から算術符号化器27に出力される2値シンボルをカウントするとともに、中間バッファ23に格納される2値シンボルの蓄積量をカウントし、これらのカウント値をブロック符号化器21にフィードバックするようにしている。
そして、ブロック符号化器21では、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数と、中間バッファ23から出力される2値シンボル数から2値シンボルの圧縮率を推定し、その2値シンボルの圧縮率と中間バッファ23に格納される2値シンボルの蓄積量から、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報として利用するようにしている。
しかし、この方法では、中間バッファ23における2値シンボルの蓄積量が増大して遅延が大きくなると、遥かに過去の時点での2値シンボルの圧縮率の推定値を基づいて、生成ビット数の補正を行うことになる。
遥かに過去の時点での2値シンボルの圧縮率の推定値は、現在の符号化時点での圧縮率とのずれが大きくなる可能性が高く、大きなずれが発生すると、生成ビット数の補正精度が悪くなる。
そこで、この実施の形態1では、以下のようにして、ブロック符号化部1が符号化制御情報として利用する生成ビット数を補正するようにしている。
CAVLC符号化器10は、CAVLCモードではないCABACモードにおいても、動作を停止せずにストリームを生成し、ストリームの生成ビット数をFOFOメモリ11に格納する。
FIFOメモリ制御部12は、FIFOメモリ11による生成ビット数の格納時間が、中間バッファ6による2値シンボルの格納時間と一致するように制御して、その生成ビット数を遅延させる。
生成ビット数補正部13は、FIFOメモリ11により遅延された生成ビット数と、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数との比から、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報としてブロック符号化部1に出力する。
即ち、生成ビット数補正部13は、FIFOメモリ11により遅延された生成ビット数と、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数との比から、CAVLC符号化とCABAC符号化の圧縮率の比を推定し、その圧縮率の比を用いて、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数からCABAC符号化器2によるストリームの生成ビット数(符号化制御情報)を推定する。
なお、H.264規格では、2値シンボルの圧縮率は1.33以下となるように規定されているが、これは逆に、最大で3割以上の誤差が生じ得ることを意味している。
これに対して、CAVLC符号化とCABAC符号化の圧縮率の比は、1割程度と言われているため、一般に、2値シンボルからの推定よりも、CAVLC符号化の生成ビット数からの推定の方が、精度が良いことが期待される。
ここでは、生成ビット数補正部13による補正後の生成ビット数を符号化制御情報としてブロック符号化部1に出力するものについて示したが、CABAC符号化器2の中間バッファ6による遅延時間が大きい場合に限り、生成ビット数補正部13による補正後の生成ビット数を符号化制御情報としてブロック符号化部1に出力するようにし、CABAC符号化器2の中間バッファ6による遅延時間が小さい場合には、従来の動画像符号化装置のように、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数と、中間バッファ23から出力される2値シンボル数から2値シンボルの圧縮率を推定し、その2値シンボルの圧縮率と中間バッファ23に格納される2値シンボルの蓄積量から、算術符号化器27によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報として利用するようにしてもよい。
また、生成ビット数補正部13による補正後の生成ビット数ではなく、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を符号化制御情報としてブロック符号化部1に出力するようにしてもよい。
この場合には、符号化制御情報の精度が若干低下することになるが、生成ビット数補正部13が不要になり、装置構成を簡略化することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、2値化変換部3により変換された2値シンボルからコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報を算出するブロック情報制御部4を中間バッファ6の前段に備え、中間バッファ6を介して、ブロック情報制御部4により算出された周辺パラメータ情報を確率分布推定値計算部7に提供するように構成したので、逆2値化変換器を中間バッファ6の後段に実装する必要がなくなり、その結果、装置規模と処理量の増大を抑制することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、ブロック符号化部1により生成されたブロック情報に対して、CAVLCと呼ばれる可変長符号化方式でエントロピー符号化を実施してストリームを生成するCAVLC符号化器10と、中間バッファ6により2値シンボルが格納される時間分だけ、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を遅延させるFIFOメモリ12と、FIFOメモリ12による遅延後の生成ビット数と算術符号化部9によるストリームの生成ビット数との比から、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を補正する生成ビット数補正部13とを設け、ブロック符号化部1が生成ビット数補正部13により補正された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号を情報源符号化するように構成したので、中間バッファ6に格納される2値シンボルの蓄積量が増大しても、符号化制御情報の精度を高めて、情報源符号化精度の向上を図ることができる効果を奏する。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による動画像符号化装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
制御部15は中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量が所定の基準値(所定値)より少なければ、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数及び上記蓄積量の選択指令をセレクタ16に出力し、2値シンボルの蓄積量が基準値より多ければ、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数の選択指令をセレクタ16に出力する処理を実施する。
セレクタ16は制御部15から出力される選択指令にしたがってストリームの生成ビット数等を選択し、その生成ビット数等をブロック符号化部1に出力する処理を実施する。
なお、制御部15及びセレクタ16から生成ビット数出力手段が構成されている。
次に動作について説明する。
制御部15は、中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量と予め設定されている基準値を比較し、2値シンボルの蓄積量が基準値より少なければ、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数と、中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量との選択を指示する選択指令をセレクタ16に出力する。
一方、中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量が基準値より多ければ、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数の選択を指示する選択指令をセレクタ16に出力する。
セレクタ16は、制御部15から算術符号化部9によるストリームの生成ビット数と蓄積量の選択を指示する選択指令を受けると、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数と中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量をブロック符号化部1に出力する。
また、セレクタ16は、制御部15からCAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数の選択を指示する選択指令を受けると、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数をブロック符号化部1に出力する。
ブロック符号化部1は、セレクタ16から算術符号化部9によるストリームの生成ビット数と中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量を受けると、従来の動画像符号化装置と同様に、中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量を用いて、算術符号化部9によるストリームの生成ビット数を補正し、補正後の生成ビット数を符号化制御情報として利用する。
また、ブロック符号化部1は、セレクタ16からCAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を受けると、CAVLC符号化とCABAC符号化の圧縮率の比を一律固定値とみなし、その固定値を用いて、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数からCABAC符号化器2によるストリームの生成ビット数を推定し、その生成ビット数を符号化制御情報として利用する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、ブロック符号化部1により生成されたブロック情報に対して、CAVLCと呼ばれる可変長符号化方式でエントロピー符号化を実施してストリームを生成するCAVLC符号化器10と、中間バッファ6に格納されている2値シンボルの蓄積量が基準値より多ければ、CAVLC符号化器10によるストリームの生成ビット数を出力するセレクタ16とを設け、ブロック符号化部1がセレクタ16から出力された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号を情報源符号化するように構成したので、中間バッファ6に格納される2値シンボルの蓄積量が増大しても、符号化制御情報の精度を高めて、情報源符号化精度の向上を図ることができる効果を奏する。
この発明の実施の形態1による動画像符号化装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による動画像符号化装置を示す構成図である。 特許文献1に開示されている従来の動画像符号化装置を示す構成図である。
符号の説明
1 ブロック符号化部(ブロック符号化手段)、2 CABAC符号化器、3 2値化変換部(2値化変換手段)、4 ブロック情報制御部(周辺パラメータ情報算出手段)、5 ブロック情報メモリ(周辺パラメータ情報算出手段)、6,23 中間バッファ、7 確率分布推定値計算部(確率分布推定値取得手段)、8 確率分布推定値メモリ(確率分布推定値取得手段)、9 算術符号化部(算術符号化手段)、10 CAVLC符号化器(エントロピー符号化手段)、11 FIFOメモリ(生成ビット数遅延手段)、12 FIFOメモリ制御部(生成ビット数遅延手段)、13 生成ビット数補正部(生成ビット数補正手段)、14,28 セレクタ、15 制御部(生成ビット数出力手段)、16 セレクタ(生成ビット数出力手段)、21 ブロック符号化器、22 2値化変換器、24 逆2値化変換器、25 制御器、26 メモリ、27 算術符号化器。

Claims (4)

  1. 画像信号を情報源符号化して、ストリームの生成に必要なブロック情報を生成するブロック符号化手段と、上記ブロック符号化手段により生成されたブロック情報を2値シンボルに変換する2値化変換手段と、上記ブロック符号化手段により生成されたブロック情報からコンテクストの選択に用いる周辺パラメータ情報を算出する周辺パラメータ情報算出手段と、上記2値化変換手段により変換された2値シンボル及び上記周辺パラメータ情報算出手段により算出された周辺パラメータ情報を格納する中間バッファと、上記中間バッファに格納された周辺パラメータ情報を用いてコンテクストを選択し、上記コンテクストに対応する確率分布の推定値を取得する確率分布推定値取得手段と、上記確率分布推定値取得手段により取得された確率分布の推定値を用いて、上記中間バッファに格納された2値シンボルを算術符号化してストリームを生成する算術符号化手段とを備えた動画像符号化装置。
  2. ブロック符号化手段により生成されたブロック情報に対して、算術符号化以外のエントロピー符号化を実施してストリームを生成するエントロピー符号化手段を設け、ブロック符号化手段が上記エントロピー符号化手段によるストリームの生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号を情報源符号化することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. ブロック符号化手段により生成されたブロック情報に対して、算術符号化以外のエントロピー符号化を実施してストリームを生成するエントロピー符号化手段と、中間バッファにより2値シンボルが格納される時間分だけ、上記エントロピー符号化手段によるストリームの生成ビット数を遅延させる生成ビット数遅延手段と、上記生成ビット数遅延手段による遅延後の生成ビット数と算術符号化手段によるストリームの生成ビット数との比から、上記エントロピー符号化手段によるストリームの生成ビット数を補正する生成ビット数補正手段とを設け、上記ブロック符号化手段が上記生成ビット数補正手段により補正された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号を情報源符号化することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  4. ブロック符号化手段により生成されたブロック情報に対して、算術符号化以外のエントロピー符号化を実施してストリームを生成するエントロピー符号化手段と、中間バッファに格納されている2値シンボルの蓄積量が所定値より多ければ、上記エントロピー符号化手段によるストリームの生成ビット数を上記ブロック符号化手段に出力する生成ビット数出力手段とを設け、上記ブロック符号化手段が上記生成ビット数出力手段から出力された生成ビット数を符号化制御情報として利用して、画像信号を情報源符号化することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
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