JP2009212422A - 半導体発光素子の制御 - Google Patents

半導体発光素子の制御 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体発光素子に、入力値に応じた強度の光を正確に射出させる技術を提供する。
【解決手段】光源装置50は、半導体レーザ52と、画素データDに応じて半導体レーザ52を制御する制御回路54とを備える。制御回路54は、半導体レーザ52の発光量実測値に応じて階調電流指令値Dapc2を算出する微分効率調整部300と、階調電流指令値Dapc2と入力値Dと半導体発光素子の閾値電流Ithの推定値とに基づいて駆動電流Iを半導体発光素子52に供給する電流ドライバ110と、駆動電流Iと半導体発光素子52から射出される光の量に関する光量検出値Lと階調電流指令値Dapc2とを用いて電流ドライバ110で用いられる閾値電流Ithの推定値を求める閾値電流推定器150とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体発光素子を制御する技術に関する。
プロジェクタは、通常、光源装置として高圧水銀ランプを備えている。近年、プロジェクタの光源装置として、半導体レーザを用いることが試みられている。
特開2000−294871号公報 USP6243407号公報
半導体レーザが用いられる場合には、発熱に起因して、入力値が変化しないにも関わらず、半導体レーザから射出される光の強度(発光量)が変化し得る。この場合には、プロジェクタによって表示される画像が、原画像データによって表される原画像と異なり得る。この現象は、例えば、熱レンズ効果を利用する半導体レーザが用いられる場合に、顕著となる。
なお、上記の問題は、半導体レーザに限らず、発光ダイオードなどの他の半導体発光素子が利用される場合にも共通する。また、上記の問題は、プロジェクタに限らず、半導体発光素子を含む光源装置に共通する。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、半導体発光素子に、入力値に応じた強度の光を正確に射出させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
光源装置であって、
半導体発光素子と、
入力値に応じて前記半導体発光素子を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記半導体発光素子に関する測定値に応じて、前記半導体発光素子の入出力特性を表す特性値を算出する特性値算出部と、
前記特性値と、前記入力値と、前記半導体発光素子の閾値電流の推定値とに基づいて、駆動電流を前記半導体発光素子に供給する電流供給部と、
前記駆動電流の値と、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する光量検出値と、前記特性値とを用いて、前記電流供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める推定部と、
を備える、光源装置。
適用例1記載の光源装置によれば、半導体発光素子の特性がその温度変化とともに変化する場合であっても、その特性を示す特性値や、特性とともに変化する閾値電流の推定値が求められ、それらに応じた駆動電流が半導体発光素子に供給される。従って、温度変化等に起因して半導体発光素子の特性が変化する場合にも、半導体発光素子に、入力値に応じた強度の光を正確に射出させることができる。
[適用例2]
適用例1記載の光源装置であって、
前記特性値は、前記駆動電流の変化量に対する前記光量検出値の変化量で定義される微分効率であり、
前記特性値算出部は、
前記入力値に応じて前記半導体発光素子が出力すべき目標光量と、前記光量検出値との差を光量誤差として算出し、
前記微分効率を前記光量誤差と前記入力値との積の積算値により算出する、光源装置。
適用例2記載の光源装置によれば、半導体発光素子の微分効率をリアルタイムで検出することによって、その微分効率を反映した適切な駆動電流を半導体発光素子に供給することができる。
[適用例3]
適用例2記載の光源装置であって、
前記電流供給部は、
前記閾値電流の推定値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を発生させるための第1の回路と、
前記特性値算出部が出力する電流指令信号に応じた電流値と前記入力値とを用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を超える電流を発生させるための第2の回路と、
を備え、
前記特性値算出部は、
前記微分効率に対応する第1の変数の今回値を、前記第1の変数の前回値から前記光量誤差と前記入力値との積の積算値に比例した数値を減算することで求め、前記第1の変数の今回値に応じた電流指令信号を前記電流供給部に出力する、光源装置。
適用例3記載の光源装置によれば、リアルタイムで検出される半導体発光素子の微分効率と、リアルタイムで推定される閾値電流とを反映した適切な駆動電流を半導体発光素子に供給することができる。
[適用例4]
適用例2または適用例3記載の光源装置であって、
前記特性値算出部は、
前記光量誤差と前記入力値との積の積算値を算出する際に使用する演算用入力値として、
前記入力値の平均値、または、
予め設定された初期設定入力値、または、
最小入力値から最大入力値までの中間値と前記入力値との差
を用いる、光源装置。
適用例4記載の光源装置によれば、光量誤差と入力値との積の積算値を算出するときに、当該算出結果がほぼゼロとなってしまうことを抑制できる。
[適用例5]
適用例2ないし適用例4のいずれかに記載の光源装置であって、
前記特性値算出部は、
より過去に発生した前記光量誤差と前記入力値との積の値ほどより小さくなる重み付け定数を乗算することにより、前記光量誤差と前記入力値との積の積算値を求める、光源装置。
適用例5記載の光源装置によれば、直近のデータを重視して半導体発光素子の微分効率を求めることができる。従って、より精度の高い制御が可能となる。
[適用例6]
適用例2ないし適用例5のいずれかに記載の光源装置であって、
前記推定部は、オブザーバであり、
第1の状態変数の推定値として、前記閾値電流の推定値を求め、
前記駆動電流と前記閾値電流の推定値との差に前記微分効率に応じた値を乗じて前記半導体発光素子の推定発光量を求め、
前記推定発光量を用いて前記閾値電流の推定値を求める、光源装置。
適用例6記載の光源装置によれば、オブザーバによる閾値電流の推定に、半導体発光素子の特性変化を反映させるため、より精度の高い閾値電流の推定が可能となる。
[適用例7]
適用例6記載の光源装置であって、
前記推定部は、さらに、第2の状態変数の推定値として、前記閾値電流の変化を示す1階微分方程式の定数項の値を求める、光源装置。
このように、2つの状態変数を利用すれば、第1の状態変数である閾値電流を正確に推定することができる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の光源装置であって、
前記推定部は、
前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する推定値を求め、
前記光量検出値と前記光量に関する推定値との差分を、前記閾値電流の推定値を求めるために、前記推定部の入力側にフィードバックし、
前記制御部は、
前記半導体発光素子の発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを禁止する禁止部を備える、光源装置。
こうすれば、半導体発光素子の発光が停止された後に、オープンループで閾値電流の推定値を求めることができる。
[適用例9]
適用例1ないし適用例8のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、前記半導体発光素子に有意な発光を開始させる直前に、前記半導体発光素子を予備的に発光させる、光源装置。
こうすれば、半導体発光素子が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値を正確に求めることができる。
[適用例10]
適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を測定する測定部を備える、光源装置。
[適用例11]
適用例1ないし適用例10のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を算出する算出部を備える、光源装置。
このように、推定部で用いられる駆動電流の値は、測定によって求められてもよいし、算出によって求められてもよい。
[適用例12]
画像表示装置であって、
適用例1ないし適用例11のいずれかに記載の光源装置を備え、
前記入力値は、画像データに含まれる各画素データである、画像表示装置。
なお、この発明は、半導体発光素子を含む光源装置、半導体発光素子のための制御装置および方法、光源装置を備える画像表示装置、該画像表示装置のための制御装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
A−2.比較例:
A−3.光源装置の構成:
A−4.光源装置の動作:
A−5.閾値電流推定器:
A−6.微分効率調整部:
B.変形例:
A.実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、プロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。このプロジェクタPJは、いわゆるラスタスキャン方式のリアプロジェクタである。プロジェクタPJは、光源装置50と、ポリゴンミラー62と、ミラー駆動部64と、スクリーン70と、を備えている。
光源装置50は、半導体レーザを備えており、レーザ光を射出する。具体的には、光源装置50は、画像データを構成する各画素データ(画素値)に応じた強度の光を射出する。ポリゴンミラー62は、複数のミラー面を含んでおり、各ミラー面は、光源装置50から射出された光をスクリーン70に向けて反射する。ミラー駆動部64は、ポリゴンミラー62を、中心軸Cを中心に回転させる。このため、スクリーン70に形成される光のスポットは、スクリーン70上をx方向に沿って走査する。また、ミラー駆動部64は、ポリゴンミラー62を、図中、x方向と平行な軸を中心に回動させる。このため、光のスポットの走査ラインは、y方向に沿って、次第に移動する。スクリーン70は、拡散板であり、入射する光を拡散させる。この結果、スクリーン70上に画像データによって表される画像が表示される。なお、観察者は、残像現象を利用して、画像を観察する。
図2は、プロジェクタPJの動作を模式的に示す説明図である。図2(A)は、ポリゴンミラー62の回転角度を示しており、図2(B)は、光源装置50から射出される光の強度(発光量)を示している。
図2(A)のポリゴンミラー62の回転角度は、光源装置50から射出された光が入射する対象ミラー面の回転角度を示している。図中、基準期間Taは、光源装置50から光が継続して射出されると仮定したときに、対象ミラー面にレーザ光が入射する期間を示す。基準期間Taの始期は、対象ミラー面の回転開度の最小値(min)に対応し、基準期間Taの終期は、対象ミラー面の回転角度の最大値(max)に対応する。本実施例では、図2(B)に示すように、光源装置50は、基準期間Taのうちの一部の有効期間Tbのみで、光を射出する。すなわち、有効期間Tbにおける対象ミラー面の回転角度の増大に伴って、1走査ライン分の部分画像(ライン画像)が描画される。なお、図2(B)に示す期間T0については、後述する。
ところで、上記のようなラスタスキャン方式のプロジェクタPJでは、光源装置50から射出される光の強度は、画素データ(画素値)に対応する強度であることが望ましい。しかしながら、前述したように、半導体レーザから射出される光の強度は、半導体レーザ52の温度に依存して変化し得る。このため、光源装置50から射出される光の強度は、画素データ(画素値)に対応しない強度になり得る。
A−2.比較例:
図3は、比較例における光源装置の動作を示すタイミングチャートである。図3(A)は、光源装置に与えられる画素データを示す。図3(B)は、半導体レーザに供給される駆動電流を示す。図3(C)は、半導体レーザの温度を示す。図3(D)は、半導体レーザの閾値電流を示す。図3(E)は、半導体レーザから射出される光の強度(発光量)を示す。
図3(A)に示すように、画素データ(画素値)は、期間T1では、ゼロであり、期間T2では、比較的大きな値であり、期間T3では、比較的小さな値である。比較例では、半導体レーザの駆動電流は、図3(B)に示すように、画素データ(画素値)に対応する値に設定される。具体的には、半導体レーザの駆動電流は、期間T1では、ゼロに設定され、期間T2では、比較的大きな値に設定され、期間T3では、比較的小さな値に設定される。
駆動電流の変化に伴って、半導体レーザの温度は、例えば、図3(C)に示すように、変化する。具体的には、半導体レーザの温度は、駆動電流が有意な値に設定された後の期間T2において次第に上昇し、駆動電流が低減された後の期間T3において次第に下降する。そして、半導体レーザの温度の変化に伴って、半導体レーザの閾値電流は、図3(D)に示すように、変化する。具体的には、半導体レーザの閾値電流は、期間T2では、温度の上昇に伴って減少し、期間T3では、温度の下降に伴って増大する。この結果、図3(E)に示すように、半導体レーザの発光量は、期間T2では、急峻に増大した後に緩やかに増大し、期間T3では、急峻に減少した後に緩やかに減少する。
半導体レーザの発光量(図3(E))のプロファイルは、画素データ(図3(A))のプロファイルと同等(相似)であることが望ましい。しかしながら、図3(A),(E)を比較して分かるように、2つのプロファイルは、大きく異なっている。これは、図3(D)に示すように、半導体レーザの温度に応じて、閾値電流が大きく変化するためである。
比較例の光源装置が利用される場合には、スクリーン上にベタ画像(輝度が均一な画像)が表示されるべき場合にも、画像内に輝度の分布が発生し得る。具体的には、ベタ画像の第1の側から第2の側に向かって、各ライン画像が描かれると仮定する。各ライン画像の第1の側が描画される際には、半導体レーザの温度が比較的低く、閾値電流は比較的高いため、発光量は、比較的小さくなる。逆に、各ライン画像の第2の側が描画される際には、半導体レーザの温度が比較的高く、閾値電流は比較的低いため、発光量は、比較的大きくなる。この結果、スクリーン上に表示されるべきベタ画像の第1の側の輝度は、第2の側の輝度よりも低くなってしまう。
そこで、本実施例では、発光量のプロファイルが画素データのプロファイルと同等(相似)になるように、光源装置50の構成を工夫している。
なお、図3に示す問題は、熱レンズ効果を利用する半導体レーザが用いられる場合に、顕著となる。具体的には、駆動電流に応じて、半導体レーザの温度が高くなると、閾値電流が小さくなり、半導体レーザの発光量が増大する。逆に、駆動電流に応じて、半導体レーザの温度が低くなると、閾値電流が大きくなり、半導体レーザの発光量が減少する。ここで、熱レンズ効果は、レーザ光の照射によって局所的に温度が上昇して屈折率分布が生じる現象を意味している。
A−3.光源装置の構成:
図4は、光源装置50(図1)の概略構成を示す説明図である。図示するように、光源装置50は、半導体レーザ(LD)52と、半導体レーザ52の動作を制御する制御回路54と、を備えている。半導体レーザ52は、熱レンズ効果を利用する。制御回路54は、電流ドライバ110と、受光素子(PD)130と、電流−電圧(I/V)変換器140と、閾値電流推定器150と、微分効率調整部300とを備えている。
電流ドライバ110は、閾値電流指令値Dapc1と、階調電流指令値Dapc2と、画素データDに応じた駆動電流Iを、半導体レーザ52に供給する。なお、3つの信号Dapc1,Dapc2,Dについては後述する。
半導体レーザ52は、電流ドライバ110から供給された駆動電流Iに応じて、レーザ光を射出する。
受光素子130は、半導体レーザ52から射出された光の強度(発光量)に応じた電流を出力する。
I/V変換器140は、受光素子130から受け取った電流に応じた電圧を出力する。I/V変換器140から出力される電圧は、半導体レーザ52から射出される光の強度(発光量)に依存する。このため、以下では、I/V変換器140から出力される電圧を、単に「発光量L」とも呼ぶ。
閾値電流推定器150は、I/V変換器140から出力される電圧(すなわち、発光量L)と、電流ドライバ110から半導体レーザ52に供給される駆動電流Iと、を用いて、半導体レーザ52の閾値電流Ithを推定する。推定された閾値電流Ithは、閾値電流指令値Dapc1としてリアルタイムで電流ドライバ110にフィードバックされる。
なお、本実施例における制御回路54が本発明における制御部に相当する。そして、電流ドライバ110が本発明における電流供給部に相当し、閾値電流推定器150が本発明における推定部に相当する。
微分効率調整部300は、発光量Lと画素データDとを用いて階調電流指令値Dacp2を調整し、電流ドライバ110に送信する。また、調整された階調電流指令値Dacp2を用いて閾値電流推定器150が閾値電流Ithを推定する際に用いる半導体レーザの微分効率特性値(後述)を調整する。
図5は、微分効率調整部300の機能を説明するための説明図である。図5(A)は、画素データDとレーザの発光量との関係を示すグラフである。ここで、画素データDに対して半導体レーザ52が発光すべき目標光量TをT=m・Dと表す(グラフG1)。また、受光素子130及びI/V変換器140(図4)によって計測される発光量実測値YをY=a・D+bと表す。なお、mは係数であり、a,bは変数である。また、発光量実測値Yは、図1の発光量Lに相当する。
ところで、半導体レーザは一般に、閾値電流より大きい電流が供給されるとその発光量は供給された電流値に応じて線形的に増大する特性を有する。本明細書では、このレーザ特性の傾きを「微分効率η」と呼ぶ。なお、微分効率ηは、半導体レーザの温度等に応じて変化することが知られている。
図5(A)に示すように、ある画素データDkに対応する目標光量をTk、発光量実測値をYkとすると、YkとTkとの差は光量誤差δkで表される。図5(B)は、レーザ特性が変化して発光量実測値Yの変数aが大きくなった場合、図5(C)は、レーザ特性が変化して発光量実測値Yの変数aが小さくなった場合を示したものである。変数aは微分効率ηに対応する変数であるので、図5(B)及び(C)の場合は微分効率ηを補正すれば良いことがわかる。微分効率調整部300は、この光量誤差δkを最小化するように階調電流指令値Dapc2を設定することによって微分効率ηを補正する。なお、変数bは、閾値電流Ithに対応する変数であり、この閾値電流Ithは閾値電流推定器150によって補正される。
図6は、電流ドライバ110(図4)の内部構成を示す説明図である。なお、図6では、半導体レーザ52も示されている。電流ドライバ110は、駆動電流決定部110aと、閾値電流決定部110bと、発光電流決定部110cと、を備えている。
周知のように、半導体レーザ52は、駆動電流Iが閾値電流Ithを超える場合に、発光する。すなわち、半導体レーザ52の発光量Lは、駆動電流Iと閾値電流Ithの差に依存する。このため、本実施例では、駆動電流Iと閾値電流Ithの差分を、「発光電流」Idと呼ぶ。
駆動電流決定部110aは、2つのpMOSトランジスタTm1,Tm2を含むカレントミラー回路を備えている。第1のトランジスタTm1のドレイン端子は、半導体レーザ52に接続されており、第2のトランジスタTm2のドレイン端子は、閾値電流決定部110bと発光電流決定部110cとに接続されている。
閾値電流決定部110bは、定電流源S1を備えている。定電流源S1には、閾値電流指令値Dapc1が与えられ、定電流源S1は、閾値電流指令値Dapc1に応じた電流SIthを流す。なお、電流SIthは、閾値電流Ithに対応する。
発光電流決定部110cは、直列に接続された定電流源S2とnMOSトランジスタTiとを備えている。定電流源S2には、階調電流指令値Dapc2が与えられ、定電流源S2は、階調電流指令値Dapc2に応じた電流SIgを流す。なお、本実施例では、階調電流指令値Dapc2は一定の値であるため、電流SIgは一定の値である。
また、発光電流決定部110cは、並列に接続された4組のスイッチSw1〜Sw4およびnMOSトランジスタTd1〜Td4を備えている。なお、各組のスイッチ(例えばSw1)およびトランジスタ(例えばTd1)は、直列に接続されている。4組のスイッチSw1〜Sw4およびトランジスタTd1〜Td4は、閾値電流決定部110bと並列に設けられている。また、4つのトランジスタTd1〜Td4のゲート端子は、共に、トランジスタTiのゲート端子に接続されている。
4つのスイッチSw1〜Sw4には、4ビットで構成される画素データDが与えられる。なお、図6では、画素データDは4ビットで構成されているが、より少数のビットで構成されていてもよいし、より多数のビットで構成されていてもよい。この場合には、画素データDのビット数に対応する組数のスイッチおよびトランジスタが設けられていればよい。
画素データDに従って、各スイッチSw1〜Sw4がオン状態に設定されると、対応する各トランジスタTd1〜Td4に電流が流れる。画素データDの第1のビット(最上位ビット)に従って第1のスイッチSw1がオン状態に設定されると、第1のトランジスタTd1には、電流1/2・SIgが流れる。同様に、画素データDの第2のビットに従って第2のスイッチSw2がオン状態に設定されると、第2のトランジスタTd2には、電流1/4・SIgが流れる。画素データDの第3のビットに従って第3のスイッチSw3がオン状態に設定されると、第3のトランジスタTd3には、電流1/8・SIgが流れる。画素データDの第4のビット(最下位ビット)に従って第4のスイッチSw4がオン状態に設定されると、第4のトランジスタTd4には、電流1/16・SIgが流れる。
4つのトランジスタTd1〜Td4を流れる電流の和である電流SIdは、すべてのスイッチSw1〜Sw4がオン状態に設定される場合に最大(15/16・SIg)となる。なお、電流SIdは、発光電流Idに対応する。
駆動電流決定部110aの第2のトランジスタTm2には、閾値電流決定部110bに供給される電流SIthと、発光電流決定部110cに供給される電流SIdと、の和である電流SIが流れる。本実施例では、2つのトランジスタTm1,Tm2のサイズ(L(チャネル長)/W(チャネル幅))は同じであるため、第1のトランジスタTm1には、電流SIの値と同じ値を有する駆動電流Iが流れる。そして、この駆動電流Iが、半導体レーザ52に供給される。なお、2つのトランジスタTm1,Tm2のサイズ(L/W)は異なっていてもよい。
上記のように、駆動電流Iは、閾値電流Ithに対応する電流SIthと、発光電流Idに対応する電流SIdと、を用いて、決定されている。閾値電流Ithに対応する電流SIthは、閾値電流指令値Dapc1に応じて決定されている。発光電流Idに対応する電流SIdは、2つの信号Dapc2,Dに応じて決定されている。
図6の構成を採用すれば、電流ドライバ110は、閾値電流Ithと、閾値電流Ithを超える発光電流Idと、を含む駆動電流Iを、半導体レーザ52に容易に供給することができる。
なお、本実施例における閾値電流決定部110bが本発明における第1の回路に相当し、発光電流決定部110cが本発明における第2の回路に相当する。
図4,図6で説明したように、閾値電流推定器150は、駆動電流Iと発光量Lとを用いて、閾値電流Ithを推定し、推定された閾値電流Ithをリアルタイムで電流ドライバ110にフィードバックしている。また、微分効率調整部300は、発光量Lと画素データDとを用いて階調電流指令値Dacp2を調整し、閾値電流推定器150及び電流ドライバ110にフィードバックする。そして、電流ドライバ110は、画素データDと推定された閾値電流Ithと、調整された階調電流指令値Dacp2とに基づいて、駆動電流Iを決定している。この構成により、半導体レーザ52は、発光電流Idに対応する発光量Lでレーザ光を射出することができる。
なお、閾値電流推定器150及び微分効率調整部300の動作帯域は、半導体レーザ52の温度応答よりも速ければよい。例えば、半導体レーザ52の温度応答の速度が数十μ秒である場合には、閾値電流推定器150及び微分効率調整部300の動作帯域は、数μ秒(数百kHz)であればよい。
A−4.光源装置の動作:
図7は、光源装置50の動作を示すタイミングチャートである。図7(A)は、電流ドライバ110に与えられる画素データDを示す。図7(B)は、発光電流決定部110cによって決定される画素データDに応じた発光電流Idを示す。図7(C)は、閾値電流推定器150によって推定される半導体レーザ52の閾値電流Ithを示す。図7(D)は、電流ドライバ110から半導体レーザ52に供給される駆動電流Iを示す。なお、図7(D)には、破線で図7(C)の閾値電流Ithが示されている。図7(E)は、半導体レーザ52の発光量Lを示す。
図7(A)に示すように、画素データDが変化すると、図7(B)に示すように、画素データDに応じて発光電流Idが変化する。前述したように、半導体レーザ52の閾値電流Ithは、半導体レーザの温度に応じて、変化し得る。閾値電流Ithは、例えば、図7(C)に示すように、変化する。駆動電流Iは、閾値電流Ith(図7(C))と発光電流Id(図7(B))との和で表されるため、半導体レーザ52には、図7(D)に示す駆動電流Iが供給される。この結果、半導体レーザ52は、図7(E)に示す発光量Lで光を射出する。
上記のように、本実施例では、閾値電流Ithと、画素データDに応じた発光電流Idと、の和である駆動電流Iが半導体レーザ52に供給されるため、画素データD(図7(A))のプロファイルと、発光量Lのプロファイル(図7(E))と、を同等(相似)にすることができる。
A−5.閾値電流推定器:
閾値電流推定器150を構築するために、まず、半導体レーザ52の動作モデルを考慮する。
半導体レーザのレート方程式は、次の式(1),式(2)で表される。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
ここで、Iは、発光領域(活性領域)に注入される電流(すなわち駆動電流)を示し、eは、電荷を示し、Vは、発光領域の体積を示す。Nは、注入されたキャリア密度を示し、Ncは、光の増幅が始まるキャリア密度を示す。τcは、キャリアの緩和時間(すなわち、キャリア密度が失われる時定数)を示す。Pは、レーザ光のエネルギー密度(光子数密度)を示す。τpは、光子の緩和時間(すなわち、光子数密度が失われる時定数)を示す。Aは、誘導放出に関する係数である。
式(1)は、キャリア数の時間変化が、注入された電流に応じたキャリア数から、緩和によって消滅するキャリア数と、有効な誘導放出に寄与するキャリア数と、を減算したものであることを示す。式(2)は、光子数の時間変化が、有効な誘導放出によって発生した光子数から、緩和によって消滅する光子数を減算したものであることを示す。
定常状態における光子数密度Pは、式(1),式(2)を用いて、以下の式(3)で表される。
Figure 2009212422
次に、半導体レーザの熱レンズ効果を考慮する。熱レンズの効果に起因して、発光領域内の光子数密度が増加すると考えると、レート方程式は、次の式(4),式(5)で表される。なお、式(4),式(5)は、式(1),式(2)の誘導放出に関する係数Aを、係数A・Fで置換したものである。ここで、係数Fは、熱レンズの効果に関する係数である。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
また、定常状態における光子数密度Pは、次の式(6)で表される。なお、式(6)は、式(3)の係数Aを係数A・Fで置換したものである。
Figure 2009212422
係数Fは、熱レンズの効果に関する係数であるため、駆動電流Iの増大に伴って熱レンズ効果が大きくなると、係数Fの値は大きくなり、閾値電流Ithは小さくなる。逆に、駆動電流Iの減少に伴って熱レンズ効果が小さくなると、係数Fの値は小さくなり、閾値電流Ithは大きくなる。
ところで、発光領域から射出される光の割合と、受光素子130およびI/V変換器140の感度と、を考慮すると、半導体レーザの発光量Lは、係数Mを用いて、次の式(7)で表される。
Figure 2009212422
駆動電流Iに応じた発光領域の温度の応答は、発熱量Qが駆動電流Iに比例すると仮定すると、次の式(8)で表される。
Figure 2009212422
ここで、aは、係数である。また、θは、発光領域の温度を示し、Cは、発光領域の熱容量を示し、kは、熱伝導係数を示す。
τ=C/kとすると、式(8)から次の式(9)が得られる。
Figure 2009212422
閾値電流Ithは、熱レンズ効果(係数F)に依存し(式(6)参照)、熱レンズ効果は、発光領域の温度に依存する。したがって、閾値電流Ithは、発光領域の温度に依存する。閾値電流Ithが発光領域の温度θの一次関数であると考えると、次の式(10)が成り立つ。なお、p,qは定数である。
Figure 2009212422
式(10)を式(9)に代入すると、式(11)が得られる。なお、α,βは定数である。
Figure 2009212422
α,βは、電流−発光量の測定によって求められる。具体的には、直流で半導体レーザ52を発光させる場合には、式(11)の右辺がゼロに等しい。このため、Ith=α−β・Iが成り立つ。したがって、直流で半導体レーザ52を発光させる場合には、式(12)が成り立つ(式(7)参照)。また、交流で半導体レーザ52を発光させる場合には、より具体的には、半導体レーザ52の温度応答よりも短い周期で半導体レーザを発光(点滅)させる場合には、式(13)が成り立つ(式(7)参照)。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
直流および交流での電流−発光量の測定を行えば、式(12)と式(13)とを利用して、定数α,βの値が求められる。
本実施例では、閾値電流推定器150は、現代制御のオブザーバを利用して構成される。数値計算による検討結果から、上記のパラメータαの精度が、閾値電流Ithの推定精度に大きく影響することが分かっている。このため、本実施例では、オブザーバは、以下のように構成される。
状態変数として、閾値電流Ithと、パラメータαと、が選択される。また、以下では、閾値電流Ithの推定値を電流ドライバ110へ直接的にフィードバックできるように、スケーリングされた状態変数が用いられる。
電流ドライバ110の出力電流(駆動電流)Iは、定数H1,H2を用いて、式(14)で表される(図5参照)。スケーリングされた電流値をu=I/H1,x=Ith/H1とする。このとき、式(14)から式(15)が得られる。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
また、式(7)から式(16)が得られ、式(11)から式(17)が得られる。なお、M1=M・H1であり、α1=α/H1である。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
状態変数を[x,α1]Tとすると、プラントの状態方程式は、式(16),式(17)を用いて、式(18)で表される。なお、プラントには、図4に示す半導体レーザ52と、受光素子130と、I/V変換器140と、が含まれる。
Figure 2009212422
式(18)の状態方程式を利用してオブザーバ、すなわち、閾値電流推定器150を構成すれば、閾値電流Ithを補正することができる。具体的には、閾値電流推定器150は、式(19)で表される。
Figure 2009212422
なお、式中「^」は、推定値を示す。f/τ,f0/τは、フィードバック係数である。
図8は、光源装置50の具体的な構成を示す説明図である。なお、図8は、式(15)と式(19)とを用いて、図4を書き直したものであるが、便宜上、微分効率調整部300の図示は省略されている。具体的には、電流ドライバ110は式(15)で表され、閾値電流推定器150は式(19)で表される。
電流ドライバ110は、乗算器111と、2つの増幅器112,113と、加算器114と、を含んでいる。乗算器111は、閾値電流指令値Dapc2と画素データDとを乗じて、信号Dapc2・Dを出力する。第1の増幅器112は、該信号Dapc2・Dを、H2/H1倍に増幅して、信号H2/H1・Dapc2・Dを出力する。なお、階調電流指令値Dapc2は、微分効率調整部300によって調整されたている(後述)。
第2の増幅器113は、信号Dapc1を1倍に増幅する。加算器114は、2つの増幅器112,113から出力される2つの信号H2/H1・Dapc2・D,Dapc1を加算する。この結果、加算器114からは、式(15)で表される信号uが出力される。
なお、本実施例では、第2の増幅器113が設けられているが、省略可能である。
閾値電流推定器150は、5つの増幅器151〜155と、3つの演算器156〜158と、積分器159と、抽出器150aと、を含んでいる。
積分器159は、信号d(w^)/dtを積分して、信号w^を出力する。
第1の増幅器151は、信号w^をA倍に増幅して、信号A・w^を出力する。第2の増幅器152は、信号uをB倍に増幅して、信号B・uを出力する。第3の増幅器153は、信号w^をC倍に増幅して、信号C・w^を出力する。第4の増幅器154は、信号uをD倍に増幅して信号D・uを出力する。第5の増幅器155は、信号(y−y^)をF倍に増幅して、信号F・(y−y^)を出力する。
第1の演算器156は、信号A・w^と信号B・uとを加算すると共に、信号F・(y−y^)を減算することによって、式(19)で表される信号d(w^)/dtを出力する。第2の演算器157は、信号C・w^と信号D・uとを加算して、式(19)で表される信号y^を出力する。第3の演算器158は、信号yから信号y^を減算し、信号(y−y^)を出力する。なお、信号yは、発光量Lの測定値を示し、信号y^は、発光量Lの推定値を示す(式(16)参照)。
抽出器150aは、信号w^から信号x^を抽出し、信号x^を閾値電流指令値Dapc1として、電流ドライバ110にフィードバックする。
式(19)に係数A〜D,Fを代入すると、式(20)が得られる。そして、式(20)を展開すると、式(21)が得られる。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
図9は、光源装置50の回路図を示す説明図である。なお、図9は、式(21)を用いて、図4を書き直したものであるが、便宜上、微分効率調整部300の図示は省略されている。
図示するように、光源装置50は、半導体レーザ52に供給される駆動電流I(信号u)を測定する駆動電流測定部160を備えている。駆動電流測定部160は、差動増幅器161と、増幅器162と、を備えている。差動増幅器161の2つの端子は、半導体レーザ52のアノードに接続された抵抗器Rsの両端に接続されている。差動増幅器161は、抵抗器Rsの両端の電圧を受け取り、該両端の電圧の差を出力する。なお、電圧の差は、I・Rsで表される。増幅器162は、該電圧の差を1/(Rs・H1)倍する。この結果、増幅器162は、信号I/H1すなわち信号uを出力する。
閾値電流推定器150は、5つの差動増幅器201〜205と、5つの増幅器211〜215と、2つの積分器221〜222と、を含んでいる。
第1の積分器221は、信号d(x^)/dtを積分して、信号x^を出力する。第2の積分器222は、信号d(α1^)/dtを積分して、信号α1^を出力する。
第1の差動増幅器201は、信号α1^から信号x^を減算して、信号(α1^−x^)を出力する。第1の増幅器211は、信号(α1^−x^)を1/τ倍に増幅して、信号1/τ・(α1^−x^)を出力する。第2の増幅器212は、信号uをβ/τ倍に増幅して、信号β/τ・uを出力する。第2の差動増幅器202は、信号1/τ・(α1^−x^)から信号β/τ・uを減算して、信号[1/τ・(α1^−x^)−β/τ・u]を出力する。第3の増幅器213は、信号(y−y^)をf/τ倍に増幅して、信号f/τ・(y−y^)を出力する。第3の差動増幅器203は、信号[1/τ・(α1^−x^)−β/τ・u]から信号f/τ・(y−y^)を減算して、式(21)で表される信号d(x^)/dtを出力する。
第4の増幅器214は、信号(y−y^)を−f0/τ倍に増幅して、式(21)で表される信号d(α1^)/dtを出力する。
第4の差動増幅器204は、信号uから信号x^を減算して、信号(u−x^)を出力する。第5の増幅器215は、信号(u−x^)をM1倍に増幅して、式(21)で表される信号y^を出力する。M1は、半導体レーザ52の微分効率ηを表す値であり、以後、「微分効率特性値M1」とも呼ぶ。即ち、信号y^は、推定値x^によって導出された半導体レーザ52の発光量の推定値を表す。なお、この第5の増幅器215は、任意に利得が調整されうる可変利得増幅器によって構成されており、利得M1は、微分効率調整部300によって調整された階調電流指令値Dapc2に応じて設定される(後述)。
第5の差動増幅器205は、信号yから信号y^を減算して、信号(y−y^)を出力する。
上記のように、閾値電流推定器150は、2つの状態変数x,α1を利用しているため、信号x^の導関数である信号d(x^)/dtを積分して信号x^を求める第1の積分器221と、信号α1^の導関数である信号d(α1^)/dtを積分して信号α1^を求める第2の積分器222と、を備えている。閾値電流推定器150は、信号uと第1の積分器221から出力される信号x^とを用いて、信号y^を求める。そして、閾値電流推定器150は、信号(y−y^)を用いて、第2の積分器222に与えられる信号d(α1^)/dtを求める。また、閾値電流推定器150は、信号uと、信号(y−y^)と、第1の積分器221から出力される信号x^と、第2の積分器222から出力される信号α1^と、を用いて、第1の積分器221に与えられる信号d(x^)/dtを求める。
このように、2つの状態変数x,α1を利用すれば、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。また、閾値電流推定器150は、微分効率調整部300によって調整された階調電流指令値Dapc2に応じて微分効率特性値M1とを用いているため、推定値に半導体発光素子の特性変化が反映されるため、その推定精度が向上する。
光源装置50は、さらに、比較器171とスイッチ172とを含んでいる。比較器171は、信号y(発光量L)と、ゼロと、を比較する。比較器171は、信号yがゼロ以上である場合には、スイッチ172をオン状態に設定する。このとき、スイッチ172は、差動増幅器205の出力、すなわち、信号(y−y^)を通過させる。一方、比較器171は、信号yがゼロ未満である場合には、スイッチ172をオフ状態に設定する。このとき、スイッチ172は、差動増幅器205の出力(信号(y−y^))を通過させず、値ゼロを出力する。
半導体レーザ52の非発光期間では、信号(y−y^)は正確でないため、信号(y−y^)を閾値電流推定器150の2つの積分器221,222にフィードバックすることは好ましくない。このため、非発光期間では、比較器171とスイッチ172を利用して、フィードバックループの切断が行われている。この結果、非発光期間では、閾値電流推定器150には、駆動電流Iの測定値(u)のみが入力される。そして、閾値電流推定器150は、オープンループで、閾値電流Ithの推定値x^を求める。
このように、本実施例では、非発光期間において、閾値電流推定器150の入力側への信号(y−y^)のフィードバックが禁止されるため、閾値電流推定器150は、オープンループで閾値電流の推定値x^を求めることができる。
ところで、非発光期間が長い場合には、閾値電流の推定値(x^)の誤差は、より具体的には、閾値電流の実際の値(x)と推定値(x^)の差分は、次第に大きくなる。しかしながら、半導体レーザ52が再び発光を開始すれば、閾値電流推定器150は、正しい推定値(x^)を出力することができる。ただし、閾値電流推定器150が正しい推定値(x^)を出力するまでには、時間(復帰時間)を要する。この復帰時間を考慮して、本実施例では、図2に示すように、有効期間Tbの直前に、予備期間T0が設けられている。なお、予備期間T0は、復帰時間以上の長さである。本実施例では、制御回路54は、この予備期間T0において、電流ドライバ110に予備的に駆動電流Iを供給させることによって、半導体レーザ52を予備的に発光させる。これにより、有効期間Tbの始期を含むすべての期間において、閾値電流推定器150は、正しい推定値(x^)を出力することができる。なお、予備期間T0において半導体レーザ52から射出された光は、スクリーン70に導かれないように、マスクされればよい。
このように、半導体レーザ52に有意な発光を開始させる直前に、半導体レーザ52を予備的に発光させれば、半導体レーザ52が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。
以上説明したように、本実施例では、閾値電流の推定値x^が求められ、画素データDと、該閾値電流の推定値x^と、を用いて決定される駆動電流uが半導体レーザ52に供給されるため、温度変化に起因して実際の閾値電流が変化する場合にも、半導体レーザ52に、画素データDに応じた強度(発光量)の光を正確に射出させることができる。
ところで、上述した閾値電流推定器150は、デジタル回路として構成することも可能である。ここで、式(19)に関し、台形近似を利用してサンプリング間隔Tsで離散時間化すると、式(20)に対応する式(22)が得られる。そして、式(22)を展開すると、式(21)に対応する式(23)が得られる。
Figure 2009212422
なお、dw^/dtは、Wk+1^に対応し、w^はWkに対応する。また、y及びy^はそれぞれ、Yk及びYk^に対応し、x^及びα1^はそれぞれ、Xk^及びX0k^に対応する。
Figure 2009212422
図10は、式(23)を用いて、図4を書き直したものに相当する。図10は、閾値電流推定器150がデジタル回路で構成されており、駆動電流測定部160に換えて駆動電流算出部180が設けられている点以外は、図9とほぼ同じである。なお、図10と図9との他の相違点及び対応関係については適宜説明を付す。
駆動電流算出部180は、乗算器181と増幅器182と加算器183とを備えている。乗算器181は、画素データDと階調電流指令値Dapc2とを乗算して、信号Dapc2・Dを出力する。増幅器182は、信号Dapc2・DをH2/H1倍に増幅して、信号H2/H1・Dapc2・Dを出力する。加算器183は、信号H2/H1・Dapc2・Dと信号Dapc1とを加算して、信号(Dapc1+H2/H1・Dapc2・D)すなわち信号Ukを出力する(式(15)参照)。なお、信号Ukは、図9の信号uに対応する。
上記の説明から分かるように、図9の閾値電流推定器150では、駆動電流測定部160によって得られる駆動電流Iの測定値(u)を利用して、閾値電流Ithを推定している。一方、図10の閾値電流推定器150では、駆動電流算出部180によって得られる駆動電流Iの演算値(Uk)を利用して、閾値電流Ithを推定している。
図10の光源装置50は、さらに、D/A変換器119と、A/D変換器149と、を備えている。D/A変換器119は、信号Xk^をD/A(デジタル−アナログ)変換して、閾値電流指令値Dapc1を出力する。A/D変換器149は、I/V変換器140から出力される信号LをA/D(アナログ−デジタル)変換して、信号Ykを出力する。なお、前述したように、半導体レーザの温度応答の速度は数十μ秒であるため、D/A変換器119とA/D変換器149と後述する遅延器281,282とのサンプリングクロックは、1MHz程度に設定されればよい。
閾値電流推定器150は、5つの増幅器261〜265と、5つの演算器271〜275と、2つの遅延器281〜282と、を含んでいる。
第1の遅延器281は、信号Xk+1^を遅延させて、信号Xk^を出力する。第2の遅延器282は、信号X0k+1^を遅延させて、信号X0k^を出力する。
第1の増幅器261は、信号Ukをβ倍に増幅して、信号β・Ukを出力する。第1の演算器271は、信号X0k^ から信号Xk^および信号β・Uk を減算して、信号(X0k^−Xk^−β・Uk )を出力する。第2の増幅器262は、該信号(X0k^−Xk^−β・Uk )をTs/τobs倍に増幅して、信号Ts/τobs ・(X0k^−Xk^−β・Uk )を出力する。
第3の増幅器263は、信号(Yk−Yk^)をf・Ts/τobs倍に増幅して、信号f・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を出力する。第2の演算器272は、信号Xk^と信号Ts/τobs ・(X0k^ −Xk^ −β・Uk )とを加算すると共に、信号f・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を減算する。この結果、第2の演算器272は、式(23)で表される信号Xk+1^を出力する。
第4の増幅器264は、信号(Yk−Yk^)をf0・Ts/τobs倍に増幅して、信号f0・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を出力する。第3の演算器273は、信号X0k^から信号f0・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を減算する。この結果、第3の演算器273は、式(23)で表される信号X0k+1^を出力する。
第4の演算器274は、信号Ukから信号Xkを減算して、信号(Uk−Xk)を出力する。第5の増幅器265は、信号(Uk−Xk)をM1倍して、式(23)で表される信号Yk^を出力する。
第5の演算器275は、信号Ykから信号Yk^を減算して、信号(Yk−Yk^)を出力する。
閾値電流推定器150は、2つの状態変数X,X0を利用しているため、時刻k+1での信号Xk+1^を遅延させて時刻kでの信号Xk^を求める第1の遅延器281と、時刻k+1での信号X0k+1^を遅延させて時刻kでの信号X0k^を求める第2の遅延器282と、を備えている。閾値電流推定器150は、信号Ukと信号Xk^とを用いて、信号Yk^を求める。そして、閾値電流推定器150は、信号(Yk−Yk^)と第2の遅延器282から出力される信号X0k^とを用いて、第2の遅延器282に与えられる信号X0k+1^を求める。また、閾値電流推定器150は、信号Ukと、信号(Yk−Yk^)と、第1の遅延器281から出力される信号Xk^と、第2の遅延器282から出力される信号X0k^と、を用いて、第1の遅延器281に与えられる信号Xk+1^を求める。
このように、2つの状態変数X,X0を利用すれば、閾値電流の推定値Xk^を正確に求めることができる。
光源装置50は、比較器171とスイッチ172(図9)に換えて、比較器191とセレクタ192とを備えている。比較器191は、信号Yk^と、ゼロと、を比較する。比較器191は、信号Yk^がゼロ以上である場合には、セレクタ192に信号(Yk−Yk^)を選択させる。一方、比較器191は、信号Yk^がゼロ未満である場合には、セレクタ192に値ゼロを選択させる。
これによって、図9で説明した光源装置50と同様に、非発光期間において、閾値電流推定器150の入力側への信号(Yk−Yk^)のフィードバックが禁止されるため、閾値電流推定器150は、オープンループで閾値電流の推定値Xk^を求めることができる。
なお、本実施例における比較器191とセレクタ192とが、本発明における禁止部に相当する。
また、図9で説明したように、非発光期間が長い場合には、閾値電流の推定値(Xk^)の誤差は、次第に大きくなる。しかしながら、半導体レーザ52が再び発光を開始すれば、閾値電流推定器150は、正しい推定値(Xk^)を出力することができる。ただし、閾値電流推定器150が正しい推定値(Xk^)を出力するまでには、復帰時間を要する。この復帰時間を考慮して、図10の光源装置50でも、図2に示すように、有効期間Tbの直前の予備期間T0において、半導体レーザ52を予備的に発光させる。このように、半導体レーザ52に有意な発光を開始させる直前に、半導体レーザ52を予備的に発光させれば、半導体レーザ52が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。
A−6.微分効率調整部:
図11は、微分効率調整部300の構成を示す概略ブロック図である。図5で説明したように、微分効率調整部300は、階調電流指令値Dapc2を適宜調整した上で設定するが、そのために画素データDに対応する目標光量Tと、実測値である発光量実測値Yとの光量誤差δ(=Y−T)を測定する。なお、この測定回数が少ない(例えば2〜3回程度の測定)と測定誤差による設定値の不正確さが生じるため、測定回数を増して逐次的に測定精度を改善することが望ましい。本実施形態では、光量誤差δの2乗和の最小値を逐次的に最速に探索可能な最急降下法を用いた最小2乗法を利用する。
ここで、画素データ(「階調値」とも呼ぶ)Dを設定して、発光量実測値Yを測定する手順をk番目まで繰り返す場合を想定する。このとき、階調値{D1、D2、・・、Di、・・、Dk}に対する、発光量実測値を{Y1、Y2 、・・、Yi、・・、Yk}、目標光量を{T1、T2、・・、Ti、・・、Tk}とする。評価関数εkを下記の式(24)のように光量誤差の2乗和として表し、この評価関数εkを最小化する変数aを各iについて逐次的に求める。
Figure 2009212422
変数aの変化による傾斜を求めて、その方向にaを補正する最急降下法を用いると、akは下記の式(25)で表すことができる。なお、式(25)において、μaは係数である。
Figure 2009212422
上式(24)において、δi=Yi−Tiとおくと、εk/∂aは下記の式(26)で表される。
Figure 2009212422
従って、上式(25)及び上式(26)から下記の式(27)が導かれ、さらに、逐次的に計算できるように変形すると、下記の式(28)〜式(30)が得られる。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
Figure 2009212422
Figure 2009212422
変数aは微分効率ηに対応する変数であるので、上式(30)に示すように、微分効率ηは光量誤差δkと階調値Dkとの積の積算値によって補正すれば良いことがわかる。
ここで、駆動電流Iと閾値電流指令値Dapc1と階調電流指令値Dapc2との関係と、半導体レーザ52の発光量Lと駆動電流Iと閾値電流Ithとの関係とから、下記の式(31)が得られる(式(15),(16)参照)。
Figure 2009212422
なお、Kは係数である。
また、Y=a・D+bと定義しているため、変数aは下記の式(32)で表され、階調電流指令値Dapc2は、式(33)で表される。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
以上の式(28)〜(33)に従って、微分効率調整部300を構成すると図11のようになる。微分効率調整部300は、目標生成部301と、誤差計算部302と、演算部310とを備える。なお、制御対象400は、図10に示された光源装置50における微分効率調整部300以外の構成要素(電流ドライバ110,半導体レーザ52,受光素子130,I/V変換器140,閾値電流推定器150等)である。即ち、制御対象400は、閾値電流指令値Dapc1と階調電流指令値Dapc2と階調値Dとに応じて発光量実測値Yを出力する。
誤差計算部302は、目標生成部301から供給される階調値Dに応じた目標発光量T(=m*D)と、制御対象400からの出力値である発光量実測値Yとの差を演算部310に出力する。演算部310は、モーメント算出部303と、モーメント積算部304と、微分効率算出部305と、階調指令値算出部306とを備える。モーメント算出部303は、誤差計算部302の出力した光量誤差δkと階調値Dkとを乗算する(δk*Dk)。モーメント積算部304は、モーメント算出部303が出力した値を積算する(式(30)参照)。微分効率算出部305は、モーメント算出部303が出力した積算値を用いて変数aを算出する(式(29)参照)。階調指令値算出部306は、変数aから階調電流指令値Dacp2を算出し(式(33)参照)、制御対象400へとフィードバックする。
図12(A)は、演算部310の一部を示す概略図であり、モーメント算出部303が省略されている。図12(A)の演算部310は、第1と第2の遅延要素321,323を使ってブロック図で表現すれば図12(B)の様になる。この図を見ると利得要素320を移動し、図12(C)の様に、利得要素320と利得要素322とが一体化された利得要素324を設けても入出力間の動作は変わらないことがわかる。これは、上記の式(29)を下記の式(34)に変形し、式(35)で変数を置き換えて、式(36)に書き換えることに対応する。なお、図12(C)では、図12(B)の第1の遅延要素321が第3の遅延要素325に置換されている。
Figure 2009212422
Figure 2009212422
Figure 2009212422
図12(C)の回路に対して各所に利得を挿入した上で第2と第3の遅延要素323,325を第1と第2のフリップフロップ327,328で置き換えると図12(D)が得られる。ここで各利得要素326a〜326dは回路の共通化のための利得調整用に挿入した。各利得が下記の式(37)を満たせば図12(C)と(D)は等価な動作となる。
Figure 2009212422
なお、フリップフロップ327の出力はSakをスケーリングした変数であり、フリップフロップ328の出力はakをスケーリングした変数であるが、煩雑になるので、以後Sakと表現して説明する場合がある。
以上のような本実施形態における光量補正の原理を前提とし、以下では、図13を参照して微分効率調整部300の詳細な構成について説明する。図13に示すように、微分効率調整部300は、m乗算器331、減算器332、乗算器333、G7除算器334、G3除算器335、加算器336、フリップフロップ337、G2除算器338、減算器340、フリップフロップ341、G1除算器342から構成されている。
m乗算器331は、各色の階調データDR、DG、DBが示す階調値Diと係数mとの積を、目標光量Ti(=m・Di)として減算器332に出力する。減算器332は、光量測定値Yiから目標光量Tiを差し引いた値を、光量誤差δi(=Yi−Ti)として乗算器333及びG6除算器334に出力する。
乗算器333は、階調値Diと光量誤差δiとの積(以下、モーメントMTiと称す)をG7除算器334に出力する。G7除算器334は、モーメントMTiを係数G7で除算した値をG3除算器335に出力する。G3除算器335は、G7除算器334の出力値(MTi/G7)を係数G3で除算した値を加算器336に出力する。
加算器336は、G3除算器335の出力値(MTi/(G7・G3))とフリップフロップ337の出力値との加算値をフリップフロップ337のD入力端子に出力する。フリップフロップ337は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。つまり、加算器336及びフリップフロップ337によって、モーメントMTi(=δi・Di)の積算回路が構成されており、フリップフロップ337の出力値は、モーメントMTiの積算値となる。以下、このモーメントMTiの積算値をSakとする。なお、Sak=δ1・D1+・・+δi・Di+・・+δk・Dkである。
G2除算器338は、モーメントMTiの積算値Sakを係数G2で除算した値を減算器340に出力する。減算器340は、フリップフロップ341の出力値からG2除算器338の出力値(=Sak/G2)を差し引いた値をフリップフロップ341のD入力端子に出力する。フリップフロップ341は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。つまり、減算器340及びフリップフロップ341によって、上記の式(29)で表されるak=ak−1−μa・Sakを計算する補正回路が構成されており、フリップフロップ341の出力値はakとなる。
G1除算器342は、フリップフロップ341の出力値akを係数G1で除算した値を階調電流指令値Dapc2として出力する。階調電流指令値Dacp2は、電流ドライバ110及び閾値電流推定器150(図10)に供給される。閾値電流推定器150は、この階調電流指令値Dacp2によって、第5の増幅器265による利得M1を調整する。この理由は、利得M1と階調電流指令値Dacp2とは以下に説明する関係を有するためである。
ここで、閾値推定が適切に実行されていると想定し、推定値x^と閾値電流指令値Dapc1とは等しいものとする。すると式(15),(16)から下記の式(38)が得られる。
Figure 2009212422
即ち、利得M1は、階調電流指令値Dacp2と反比例の関係に設定されることが好ましい。より具体的には、画素データDが本実施例における最大値255のとき、その発光量Yが510となるように設定するためには、下記の式(39)を満たす利得M1が設定されることが好ましい。
Figure 2009212422
ところで、目標光量Tに対する発光量実測値Yのズレが、図14(A)に示すような状態になった場合、光量誤差δiと階調値Diとの積(モーメントMTi)の積算値Sakが、ほぼ零となってしまい、微分効率調整部300による微分効率の調整機能が実質的に停止してしまう可能性がある。この場合には、図14(B)に示すように、モーメントを求める際に使用する階調値Dを、最小階調値Dminから最大階調値Dmaxまでの中間値とすることが好ましい。これにより、モーメントMTiの積算値Sakがほぼ零となることを防止することができる。
また、階調値の平均値を逐次的に計算して、この平均値をモーメントを求める際に使用する演算用階調値として使用することにより、上記と同様に、光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakがほぼ零となることを防止することができる。これを式で説明すれば、式(30)に代えて下記の式(40)のように階調値Dkと階調平均値Daveの差と光量誤差の積の積算値を計算することになる。
Figure 2009212422
この場合、図15に示すように微分効率調整部300を構成することができる。図15は、乗算器333の前段に階調値Diの平均値を逐次的に計算する平均化回路350と、階調値からこの平均化回路350の出力値(階調平均値)を減算する減算器351とを設けれている点以外は、図13とほぼ同じである。なお、演算用階調値としては、階調値の平均値だけでなく、予め設定された値、例えば8ビットの階調表現が可能であれば、階調値「128」をモーメントを求める際に使用しても良い。
このように、第5の増幅器215の利得M1が階調電流指令値Dacp2によって調整されることによって、閾値電流推定器150による推定結果の精度がより向上する。以上説明したように、閾値電流推定器150と微分効率調整部300とによって電流ドライバ110が半導体レーザ52に供給する駆動電流Iが調整される。従って、温度変化に起因して実際の閾値電流が変化する場合にも、半導体レーザ52に、画素データDに応じた強度(発光量)の光を正確に射出させることができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例において、微分効率調整部300は、計測された半導体レーザ52の発光量と画素データDとに基づいて階調電流指令値Dapc2、即ち、微分効率ηの調整を実行していたが、他の計測値に基づいて微分効率ηの調整を実行するものとしても良い。例えば、一般に、半導体レーザの温度上昇に伴い、その微分効率ηは低下するため、制御部は、半導体レーザの温度に応じて電流ドライバの出力する電流が増加するように制御するものとしても良い。より具体的には、半導体レーザ52の発光時における温度を測定し、予め準備されたマップ等によって、微分効率調整部300が測定温度に応じた好適な階調電流指令値Dapc2を決定するものとしても良い。
B2.変形例2:
上記実施例において、閾値電流推定器150はオブザーバによって構成されていたが、閾値電流推定器150は他の方法によって閾値電流を推定するものとしても良い。例えば、予め準備されたマップ等を用いて、駆動電流に対する半導体レーザ52の発光量実測値と微分効率調整部300が算出した微分効率との関係から閾値電流を推定して出力するものとしても良い。
B3.変形例3:
上記実施例では、説明の便宜上、プロジェクタPJ(図1)が1つの光源装置50を備える場合について説明した。しかしながら、実際には、プロジェクタは、例えば、3種類の色光を射出する3つの光源装置と、3種類の色光を合成する合成光学系と、を備えている。そして、合成された光が、ポリゴンミラー62に導かれる。この結果、スクリーン70上にカラー画像が表示される。
B4.変形例4:
上記実施例では、プロジェクタPJは、ポリゴンミラー62を備えており、スクリーン70上に表示される画像に含まれる各ライン画像は、常に、1方向に描かれる。しかしながら、これに代えて、スクリーン70上に表示される画像に含まれる隣接するライン画像が、逆方向に描かれてもよい。なお、このようなプロジェクタは、例えば、特開2006−227144号公報に開示されている。この場合にも、各ライン画像が描画される直前に、予備的な発光が行われる予備期間が設けられることが好ましい。
B5.変形例5:
上記実施例では、表示動作中に光量補正を行っていたが、階調値に偏り、例えば非常に暗い画像があると正常に光量補正を行えない可能性がある。この対策として、画像表示を行わない期間に、所定の階調値(階調データ)や擬似的な画素同期クロック信号を発生することで半導体レーザを発光させて光量補正動作を行うようにしても良い。
B6.変形例6:
上記実施例において、モーメントMTiの積算値Sakを計算する際、直近のデータ(光量誤差と階調値との積の値)を重視することが望ましいため、過去のデータの重みを低くするようにしても良い。具体的には、図13に示すフリップフロップ337の出力端子から加算器336に至るフィードバック経路に、重み付け定数乗算器を設ければ良い。この重み付け定数は、例えば7/8のように1より小さい値に設定する。これにより、積算値Sakを計算する際に、過去のデータから順次忘却されるため、直近のデータに重きを置くことができる。また、上記実施例において、光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakに比例した値で、変数aを逐次的に補正していたが、積算値Sakの符号により一定値の補正を変数aに施してもよい。
B7.変形例7:
上記実施例では、いわゆるラスタスキャン方式のプロジェクタに本発明の光源装置が適用されているが、これに代えて、液晶パネルやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:TI社の商標)などの光変調デバイスを備えるプロジェクタにも、本発明の光源装置を適用可能である。この場合には、例えば、信号Dとして、一定の値が与えられればよい。
また、上記実施例では、投写型の画像表示装置に本発明が適用されているが、これに代えて、直視型の画像表示装置に本発明が適用されてもよい。
B8.変形例8:
上記実施例では、光源装置50は、プロジェクタPJに適用されているが、これに代えて、加工装置などの他の光学装置に適用されてもよい。
B9.変形例9:
上記実施例では、光源装置50は、半導体レーザを備えているが、これに代えて、発光ダイオード(LED)などの他の固体光源(半導体発光素子)を備えていてもよい。
B10.変形例10:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
プロジェクタPJの概略構成を示す説明図。 プロジェクタPJの動作を模式的に示す説明図。 比較例における光源装置の動作を示すタイミングチャート。 光源装置の概略構成を示す説明図。 微分効率調整部の機能の説明のための説明図。 電流ドライバの内部構成を示す説明図。 光源装置の動作を示すタイミングチャート。 光源装置の具体的な構成を示す説明図。 光源装置の回路図を示す説明図。 光源装置の回路図を示す説明図。 微分効率調整部の概略構成を示すブロック図。 微分効率調整部の演算部の概略構成を示す説明図。 微分効率調整部の回路図を示す説明図。 光量誤差と階調値との積の積算値の算出方法の他の例を説明するための説明図。 微分効率調整部の回路図の他の例を示す説明図。
符号の説明
50…光源装置
52…半導体レーザ
54…制御回路
54…制御部
62…ポリゴンミラー
64…ミラー駆動部
70…スクリーン
110…電流ドライバ
110a…駆動電流決定部
110b…電流決定部
110c…発光電流決定部
111…乗算器
112,113…増幅器
114…加算器
119…D/A変換器
130…受光素子
140…I/V変換器
149…A/D変換器
150…電流推定器
150a…抽出器
151〜155…増幅器
156〜158…演算器
159…積分器
160…駆動電流測定部
161…差動増幅器
162…増幅器
171…比較器
172…スイッチ
180…駆動電流算出部
181…乗算器
182…増幅器
183…加算器
191…比較器
192…セレクタ
201〜205…差動増幅器
211〜215…増幅器
221〜222…積分器
261〜265…増幅器
271〜275…演算器
281〜282…遅延器
300…微分効率調整部
301…目標生成部
302…誤差計算部
303…モーメント算出部
304…モーメント積算部
305…微分効率算出部
306…階調指令値算出部
310…演算部
320…利得要素
321,323,325…遅延要素
320,322,324,326a〜326d…利得要素
327〜328,337,341…フリップフロップ
331…m乗算器
332,340…減算器
333…乗算器
334,335,338,312…利得要素
336…加算器
350…平均化回路
351…減算機
400…制御対象
PJ…プロジェクタ
Rs…抵抗器
S1,S2…定電流源
Sw1〜Sw4…スイッチ
Td1〜Td4…トランジスタ
Ti…トランジスタ
Tm1〜Tm2…トランジスタ

Claims (13)

  1. 光源装置であって、
    半導体発光素子と、
    入力値に応じて前記半導体発光素子を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記半導体発光素子に関する測定値に応じて、前記半導体発光素子の入出力特性を表す特性値を算出する特性値算出部と、
    前記特性値と、前記入力値と、前記半導体発光素子の閾値電流の推定値とに基づいて、駆動電流を前記半導体発光素子に供給する電流供給部と、
    前記駆動電流の値と、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する光量検出値と、前記特性値とを用いて、前記電流供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める推定部と、
    を備える、光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記特性値は、前記駆動電流の変化量に対する前記光量検出値の変化量で定義される微分効率であり、
    前記特性値算出部は、
    前記入力値に応じて前記半導体発光素子が出力すべき目標光量と、前記光量検出値との差を光量誤差として算出し、
    前記微分効率を前記光量誤差と前記入力値との積の積算値により算出する、光源装置。
  3. 請求項2記載の光源装置であって、
    前記電流供給部は、
    前記閾値電流の推定値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を発生させるための第1の回路と、
    前記特性値算出部が出力する電流指令信号に応じた電流値と前記入力値とを用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を超える電流を発生させるための第2の回路と、
    を備え、
    前記特性値算出部は、
    前記微分効率に対応する第1の変数の今回値を、前記第1の変数の前回値から前記光量誤差と前記入力値との積の積算値に比例した数値を減算することで求め、前記第1の変数の今回値に応じた電流指令信号を前記電流供給部に出力する、光源装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の光源装置であって、
    前記特性値算出部は、
    前記光量誤差と前記入力値との積の積算値を算出する際に使用する演算用入力値として、
    前記入力値の平均値、または、
    予め設定された初期設定入力値、または、
    最小入力値から最大入力値までの中間値と前記入力値との差
    を用いる、光源装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記特性値算出部は、
    より過去に発生した前記光量誤差と前記入力値との積の値ほどより小さくなる重み付け定数を乗算することにより、前記光量誤差と前記入力値との積の積算値を求める、光源装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記推定部は、オブザーバであり、
    第1の状態変数の推定値として、前記閾値電流の推定値を求め、
    前記駆動電流と前記閾値電流の推定値との差に前記微分効率に応じた値を乗じて前記半導体発光素子の推定発光量を求め、
    前記推定発光量を用いて前記閾値電流の推定値を求める、光源装置。
  7. 請求項6記載の光源装置であって、
    前記推定部は、さらに、第2の状態変数の推定値として、前記閾値電流の変化を示す1階微分方程式の定数項の値を求める、光源装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記推定部は、
    前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する推定値を求め、
    前記光量検出値と前記光量に関する推定値との差分を、前記閾値電流の推定値を求めるために、前記推定部の入力側にフィードバックし、
    前記制御部は、
    前記半導体発光素子の発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを禁止する禁止部を備える、光源装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、前記半導体発光素子に有意な発光を開始させる直前に、前記半導体発光素子を予備的に発光させる、光源装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、
    前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を測定する測定部を備える、光源装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、
    前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を算出する算出部を備える、光源装置。
  12. 画像表示装置であって、
    請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の光源装置を備え、
    前記入力値は、画像データに含まれる各画素データである、画像表示装置。
  13. 入力値に応じた駆動電流を供給して半導体発光素子を制御する方法であって、
    (a)前記半導体発光素子に関する測定値に応じて、前記半導体発光素子の入出力特性を表す特性値を算出する工程と、
    (b)前記特性値と、前記入力値と、前記半導体発光素子の閾値電流の推定値とに基づいて、駆動電流を前記半導体発光素子に供給する工程と、
    (c)前記駆動電流の値と、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する光量検出値と、前記特性値とを用いて、前記電流供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める工程と、
    を備える、方法。
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