JP2009212079A - 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置並びにそのリペア方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置並びにそのリペア方法 Download PDF

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Abstract

【課題】有機EL素子の異物やムラによる欠陥を有する画素に粘着剤を用いて修復する高性能な有機EL素子及び有機EL素子のリペア装置並びにリペア方法を提供すること。
【解決手段】透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア装置において、有機エレクトロルミネッセンス素子基板を固定する定盤と、有機エレクトロルミネッセンス層を剥離する、粘着剤および剥離治具と、有機エレクトロルミネッセンス素子の画素を観察する観察装置と、有機エレクトロルミネッセンス材料を含むインキを補充する装置、を具備することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置並びにそのリペア方法に関する。特に、有機薄膜のエレクトロルミネッセンス(以下、「有機EL」という。)現象を利用した有機EL素子、特に高分子材料を含む有機EL素子の製造に用いる有機EL素子のリペア装置及びリペア方法に関するものである。
有機EL素子は、ふたつの対向する電極の間に有機発光層を含む有機EL層が形成され、両電極間から有機EL層に電流を流すことで発光させるものである。有機EL素子を効率よく発光させるため有機EL層は50nm〜1μm程度の薄膜にする必要がある。
さらに、有機EL素子をディスプレイ化するには高精細にパターニングする必要がある。有機EL素子に用いられる有機発光材料には低分子材料と高分子材料とがある。低分子材料は抵抗加熱蒸着法等により薄膜を形成し、このときに微細パターンのマスクを用いてパターニングする。しかし、抵抗加熱蒸着法等の方法では基板が大型化すればするほどパターニング精度が出にくいという問題がある。また、真空蒸着法では蒸着源が通常ボートのピンホールや坩堝のような点形状であるため、大型化した基板に対し膜厚が均一になるように層を形成するのが困難である。
これに対し、最近では有機発光材料に高分子材料を用い、有機発光材料を溶媒に溶解若しくは分散させた塗工液(インク)にし、これをウェットプロセスにて薄膜を形成する方法が試みられるようになってきている。薄膜を形成するためのウェットコーティング法としては、スピンコート法、バーコート法及びディップコート法等がある。特に、高精細にパターニングしたりRGBの3色に塗り分けしたりするには、パターニング、塗り分けを得意とするインクジェット法や印刷法による薄膜の形成が最も有効であると考えられる(特許文献1、2及び3参照)。
ウェットコーティング法により有機EL素子を製造する方法は非常に有効である。しかしながら、ウェットコーティング法では主に基板の有機EL層の形成面を上向きにして製造を行うため、環境に存在するゴミや塵などが基板上に乗りやすい。この様な異物が有機EL素子上に存在すると、ダークスポットや短絡などの発光欠陥の原因となる。
また、インクジェット法でのノズル汚れや着弾制御の狂い、印刷法の版汚れや版欠陥などにより、有機EL層が均一に塗布形成されない場合がある。この様な印刷法による欠陥も発光ムラなどの発光欠陥の原因となる。
有機EL素子の製造歩留まりを向上するために、前述した有機EL層の異物や塗布ムラは何らかの方法でリペアすることが好ましい。リペアを行う方法としては、レーザで異物周辺の有機EL層を高抵抗化させ短絡不良を回避するレーザリペア法(特許文献4参照)や、有機溶媒を画素内に入れ有機EL層を再溶解させてムラを解消する方法(特許文献5参照)などが挙げられる。
しかしながら、レーザリペア法はレーザ照射部位が非発光部となるため好ましくない。有機溶媒を画素内に入れ有機EL層を再溶解させてムラを解消する方法では異物の除去は不可能であり、また画素内に有機EL層の材料を補充するわけではないので、抜けの様な画素内の有機EL層の材料の絶対量が不足している場合にはリペア後の膜厚が薄くなるという欠点がある。
カラーフィルタでは、レーザアブレーションにて欠陥部位を焼き飛ばした後に、その場所にリペアインクを補充する方式が広く用いられている(特許文献6参照)。しかし、この方法を有機EL素子に適応すると、有機EL層以外の部位、例えば下地の基板にもダメージを与える恐れがあるほか、焼き飛ばされた有機EL層のカスが他の画素に付着し、新たな異物欠陥が形成される恐れもあるため好ましくない。
特開平10−12377号公報 特開2003−17261号公報 特表2003−527955号公報 特開2004−227852号公報 特開2006−261026号公報 特開2008−151872号公報
本発明は、有機EL素子の異物やムラによる欠陥を有する画素に粘着剤を用いて修復する高性能な有機EL素子が製造できる有機EL素子のリペア装置及びそのリペア方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア方法において、欠陥を有する画素内にある有機エレクトロルミネッセンス層を粘着剤で剥離することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項2に係る発明は、透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア方法において、欠陥を有する画素を見つける工程と、欠陥を有する画素内にある有機エレクトロルミネッセンス層を粘着剤で剥離する工程と、画素内に有機エレクトロルミネッセンス材料を含むインクを補充する工程と、を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項3に係る発明は、液状の粘着剤を剥離治具に塗布し、粘着剤をゲル化または固化させてから用いることを特徴とする請求項1または2に有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項4に係る発明は、液状の粘着剤を、欠陥を有する画素内に塗布し、粘着剤をゲル化または固化させてから剥離を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項5に係る発明は、粘着剤はJIS K6854−1にて規定された粘着力が10mN/10mm以上50N/10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項6に係る発明は、粘着剤での有機エレクトロルミネッセンス層の剥離は、有機エレクトロルミネッセンス層の加熱処理前に行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項7に係る発明は、リペアの対象となる有機エレクトロルミネッセンス層の成膜前に、有機エレクトロルミネッセンス層よりも下方にある層の加熱処理を行い、更に、リペアの対象となる有機エレクトロルミネッセンス層の成膜後、有機エレクトロルミネッセンス層の加熱処理を行う前にリペアを実施することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法としたものである。
本発明の請求項8に係る発明は、透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア装置において、有機エレクトロルミネッセンス素子基板を固定する定盤と、有機エレクトロルミネッセンス層を剥離する、粘着剤を表面にコーティングした剥離治具と、有機エレクトロルミネッセンス素子の画素を観察する観察装置と、を具備することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項9に係る発明は、透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア装置において、有機エレクトロルミネッセンス素子基板を固定する定盤と、有機エレクトロルミネッセンス層を剥離する剥離治具と、有機エレクトロルミネッセンス素子の画素を観察する観察装置と、有機エレクトロルミネッセンス材料を含むインクを補充するためのインク補充装置と、を具備することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項10に係る発明は、定盤と剥離治具とを相対的にX、Y、Z方向に移動させる駆動部を有することを特徴とする請求項8または9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項11に係る発明は、液状の粘着剤を有機エレクトロルミネッセンス素子基板に塗布する装置を有することを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項12に係る発明は、剥離治具の有機エレクトロルミネッセンス層と接する先端の面積が、欠陥を有する画素の大きさ以下であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項13に係る発明は、剥離治具の形状がシート状又はロール状であることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項14に係る発明は、剥離治具の有機エレクトロルミネッセンス層への押し当てる際の圧力が10Pa以上1MPa以下の範囲にあることを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項15に係る発明は、剥離治具の有機エレクトロルミネッセンス層への押し当てる際の圧力が可変であり、圧力が10Pa以上1MPa以下に調整することを特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置としたものである。
本発明の請求項16に係る発明は、透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子において、JIS K6854−1にて規定された粘着力が10mN/10mm以上50N/10mm以下の粘着剤を用いて、有機エレクトロルミネッセンス層と剥離治具とを粘着剤を介して10Pa以上1MPa以下の押し当て圧力で接触させ、その後に剥離治具を有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より引き離した際に、剥離治具に付着し有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より剥離する有機エレクトロルミネッセンス層を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子としたものである。
本発明の請求項17に係る発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より剥離する際の有機エレクトロルミネッセンス層の剥離の状態が、JIS K5400−1900に規定された碁盤目法の評価法に則って、各画素を一つ一つの碁盤目と見立てを行った際に、その点数がゼロ点となることを特徴とする請求項16に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子としたものである。
本発明によれば、有機EL素子の異物やムラによる欠陥を有する画素に粘着剤を用いて修復する高性能な有機EL素子が製造できる有機EL素子のリペア装置及びそのリペア方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ、説明する。なお、実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態の間において重複する説明は省略する。
図1(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るリペア装置100を示す概略断面図である。図1(a)に示すように、本発明の実施の形態に係るリペア装置100は、定盤102、剥離治具103、観察装置104、補充装置105を備えている。リペア装置100には、さらに、有機EL素子からなる画素を複数備えた有機EL素子基板101が設置される。リペア装置100の剥離治具103は、有機EL素子基板101上に、Z(図中、上下の矢印)方向に移動可能に設置され、柱状の形状を有し、その先端部にて有機EL素子基板101に接触可能である。また、剥離治具103の上部にはリペア箇所を観察するための観察装置104が設置されている。さらに、有機ELインキを補充するための補充装置105は、剥離治具103と離間して設置され、剥離治具103と同様にZ方向に移動可能である。また、有機EL素子基板101は、X(図中、左右の矢印)、Y(図中、前後の矢印)方向に移動可能な定盤102上に固定されている。
図1(b)に示すように、本発明の実施の形態に係るリペア装置100の剥離治具103はロール状の形状を有し、定盤102の上を回転しながら移動可能である。また、図1(b)に示すように、本発明の実施の形態に係るリペア装置100は、さらに、粘着剤塗布装置106を備えている。
有機EL素子基板101の固定方法としては、エッヂ部をフックや押さえつけ板で固定する方法や、真空チャックにより固定する方法などが挙げられる。有機EL素子基板101の固定方法としては、定盤102上で位置がずれないとともに、有機EL素子基板101を損傷しない方法であれば特に限定されない。
本発明の実施の形態に係るリペア装置100の観察装置104としては光学顕微鏡やCCDカメラなどが挙げられる。リペア箇所を観察できればその手段は特に限定されないが、有機EL層503の材料は可視光吸収により劣化する恐れがあるため、赤外線にて観察する手段が好適である。また、観察装置104の設置位置はリペア位置が観察できる位置であれば限定されない。
本発明の実施の形態に係るリペア装置100の補充装置105のインク補充方法としては、カラーフィルタのリペアに用いられている方法を用いることができ、例えば針方式、ディスペンス法及びインクジェット印刷法などが挙げられる。
次に、本発明の実施の形態に係るリペア方法、特に、抜け欠陥202a及び異物欠陥202bを有する画素上の有機EL層202の剥離法について図2(a)〜(f)を参照して説明する。なお、剥離治具103の形状やサイズはあくまで模式的な物であり、実際のリペア装置ではその形状やサイズは目的に応じ適宜選択可能である。図2(a)〜(f)は、本発明の実施の形態に係るリペア工程を示す概略断面図である。
図2(a)は、欠陥を有する有機EL層202と向かい合う位置に、予め剥離治具粘着剤103bが担持された剥離治具基材103aが設置された状態である。
また、図2(b)は、欠陥を有する有機EL層202に予め剥離治具粘着剤103bが担持されており、欠陥を有する有機EL層202と向かい合う位置に剥離治具基材103aが設置された状態である。
欠陥を有する有機EL層202の位置は、前もって欠陥検査を行い記録しておいても良いし、リペア装置100に設置されている観測装置104にて調べても良い。
欠陥を有する有機EL層202と剥離治具103との位置決めが必要な場合には、定盤102または剥離治具103の位置を移動させればよい。
図2(c)に示すように、剥離治具粘着剤103bを介して、剥離治具基材103aを、欠陥を有する有機EL層202に接触させる。
図2(d)に示すように、剥離治具103を引き上げることにより欠陥を有する有機EL層202が有機EL素子基板101より除去される。なお、欠陥を有する有機EL層202内の異物や欠陥を有する有機EL層202が一度の剥離操作で除去できなかった場合には、以上の操作を繰り返し実施する。
図2(e)に示すように、欠陥を有する有機EL層202が除去された箇所には、インク補充装置105を用いて有機EL層206の材料を含むインク205を除去された箇所に補充する。
補充されたインキを乾燥させることにより、図2(f)に示すように、欠陥を有する有機EL層202がリペアされ、新たに形成された有機EL層206となる。なお、リペアされた有機EL層に、必要に応じ加熱などの処理を行っても良い。
以上の工程によって、抜け欠陥202aや異物欠陥202bなどの欠陥を有する内の有機EL層202が本発明の実施の形態に係るリペア方法を用いることでリペアされる。
図2(a)では、剥離治具粘着剤103bが予め剥離治具基材103aに担持されているが、その様な剥離治具103としては、市販の粘着テープなど、既に剥離治具粘着剤103bが剥離治具基材103aに担持されたものを用いても良い。また、リペア対象物(欠陥を有する有機EL層202)のサイズや形状に合わせて加工された剥離治具基材103aに、剥離治具粘着剤103bを担持させても良い。
剥離治具粘着剤103bを剥離治具基材103aに担持させる場合、液状の剥離治具粘着剤103bを担体である剥離治具基材103aに塗布する方法を用いることができる。塗布の方法としては、スプレー法、ディッピング法、スピンコート法、カーテンコート法、バーコート法、ワイヤーコート法、スリットコート法といったコーティング法や、凸版印刷法(フレキソ印刷法)、凹版オフセット印刷法、凸版反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法といった印刷法が挙げられ、剥離治具粘着剤103bの粘度や剥離治具基材103aの形状などに合わせて適宜自由に選択できる。
図2(b)では、剥離治具粘着剤103bが予め欠陥を有する有機EL層202内に担持されているが、担持させる方法としては、スプレー法や、凸版印刷法(フレキソ印刷法)、凹版オフセット印刷法、凸版反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法、針方式、ディスペンス法などが挙げられる。それらの中でも特に、前述したインク補充装置105と同様な、針方式、ディスペンス法、インクジェット印刷法が好適に用いられる。
前述した塗布方式では、剥離治具粘着剤103bが流動性を示さなければ塗布が困難である。一方、図2(d)に示した剥離の段階では、剥離治具粘着剤103bが流動性の高い液体のままでは凝集破壊が起きるため好ましくない。従って、剥離工程以前の段階で剥離治具粘着剤103bが凝集破壊を起こさない状態にする必要がある。そのためには塗布後の任意のタイミングで液状の剥離治具粘着剤103bを乾燥させても良いし、また、熱若しくは光などの刺激により硬化する液状バインダを予め混ぜておき、それを硬化させても良い。
また、塗布以外の方法で剥離治具粘着剤103bを担持させても良い。例えば、粘着テープの裏面に剥離治具基材103aを接触させて剥離治具103としても良いし、タック性を有する樹脂を剥離治具粘着剤103b兼剥離治具基材103aとして用いても良い。
図2(c)に示すように、剥離治具103を、欠陥を有する有機EL層202に押し当てる圧力は10Pa以上1MPa以下とすることで、欠陥を有する有機EL層202と剥離治具103との密着が十分に行われ、且つ有機EL素子基板101の破損もない好ましい条件になる。剥離治具103を、欠陥を有する有機EL層202に押し当てる圧力が10Pa未満だと、剥離治具粘着剤103bと欠陥を有する有機EL層202との密着が十分に行われないために欠陥を有する有機EL層202の剥離が十分に行えない。剥離治具103を、欠陥を有する有機EL層202に押し当てる圧力が1MPaを超えてしまうと、有機EL素子基板101に物理的なダメージが加わり、有機EL素子基板101そのものが傷ついたり、若しくは破損が起きたりする。
剥離強度は、粘着剤(剥離治具粘着剤103b)と被粘着物(欠陥を有する有機EL層202)との組み合わせ以外にも様々な要因でその値が変化する。具体的には、剥離するときの角度が大きくなると剥離強度は大きくなり、また、剥離速度が速くなると剥離強度は大きくなる。従って、剥離治具103を選定する際には、後で詳細に述べる剥離治具基材103aと剥離治具粘着剤103bとの組み合わせ以外にも、剥離治具基材103aの素材、形状、剥離速度を適切なものとする必要がある。
剥離治具基材103aの素材としては、有機EL素子基板101との密着性を得るためにも、また有機EL素子基板101を傷つけないためにも、あまり堅くないものを選択したほうがよい。具体的にはショアDで30以下の樹脂やゴムが好ましく用いることができる。また、堅い素材を用いる場合には、剥離治具103側又は定盤102側にエアシリンダやバネ、ゴム、樹脂、スポンジなどの弾性体を含むクッション層を設置してもよい。
剥離治具基材103aの形状としては、欠陥を有する有機EL層202の剥離時に有機EL素子基板101との接触角を小さくできるものが好ましい。例えば剥離治具103がロール状である場合はその半径を大きな物とするのが好ましいし、また、シート状にした場合にはそのシートを引きはがす際の曲率半径を大きくするか、剥離されたシートと有機EL素子基板101の成す角度を小さくすることが好ましい。剥離治具103の形状が例えば柱状である場合には、その先端形状を針のような尖った物にせず、平らなものや丸みを帯びているものを好ましく用いることができる。ただし、ある程度の面積が有機EL素子基板101に剥離治具103が接触しないと剥離が効率的に行えない他、有機EL素子基板101の一部に圧力が集中し有機EL素子基板101破損の原因となりうる。
図2(a)〜(f)には、画素面積と剥離治具103の先端面積とが同じように示されているが、剥離治具103のサイズや形状は任意である。また、剥離治具粘着剤103bを図2(a)に示すように、剥離治具基材103aに担持させるか、図2(b)に示すように、欠陥を有する有機EL層202に担持させるかも、自由に選択できる。例えば、少数の欠陥を有する有機EL層202をリペアする際には、剥離治具103の画素と接する先端面積を画素面積以下とし、図2(a)に示すように、その先端部に粘着剤103bを担持させる方法が、装置の構造も単純となるため好ましい。ただし、この場合剥離治具103は毎回再生させて使用するか、複数用意しておく必要があるため、図3(a)〜(c)に示したように、欠陥を有する有機EL層202に粘着剤103bが塗布された粘着剤支持シート103cを設置し、粘着剤支持シート103cの裏面より剥離治具基材103aを押し当てるようにしても良い。また、欠陥を有する有機EL層202が多数存在する場合には、図2(c)に示したように、欠陥を有する有機EL層202に予め粘着剤103bを塗布しておき、その後、図4(a)〜(c)に示すように、粘着剤支持シート103cを図示しないロールなどの剥離治具基材103aで押し当てて剥離しても良い。この方法では複数の欠陥を有する有機EL層202を同時に剥離できる。
剥離速度については、遅い方が欠陥を有する有機EL層202の剥離残りが少なくなるため好ましい。
図5は、図2(a)〜(f)に示した欠陥を有する有機EL層202が除去され、その後、修復される様子を有機EL素子基板101のみを用いて示したものである。
図2(a)〜(f)に示すように、有機EL素子基板101上から欠陥を有する有機EL層202を剥離するためには、剥離治具基材103aと剥離治具粘着剤103bとの間の密着性が、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性よりも十分大きい必要がある。この差が十分でないと、剥離治具粘着剤103bが欠陥を有する有機EL層202に転移してしまう恐れが出てくる。また、剥離治具粘着剤103bと欠陥を有する有機EL層202との間の密着性が、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性よりも十分大きい必要がある。この差が十分でないと、欠陥を有する有機EL層202の剥離残りが起きる可能性が出てくる。さらには、剥離治具粘着剤103bが流動性の高い状態であると、剥離時に凝集破壊が起きて剥離治具基材103aと欠陥を有する有機EL層202とのそれぞれに付着する可能性もある。
これらの問題は以下の方法により解決できる。まず始めに、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性について検討する。この密着性を測定するために、JIS K5400−1990にある試験を用いることができる。特に8.5.2に準拠した碁盤目テープ法付着性試験が最も適している。ただし、この密着性は非常に弱く、上記試験の条件では有機機能性素子の薄膜の剥離性の基準に適用することは困難であるために、以下のようにいくつか変更して検討する。
まず、有機EL素子基板101上の欠陥を有する有機EL層202を1mmの隙間間隔のカッターガイドを用いてカッターナイフで傷を付け、1cm角の中に100個の碁盤目をつくり、その表面に、ある任意の粘着力を有する粘着剤103bを塗布した粘着テープを剥離治具103aで任意の圧力にて押し付けた後、剥離する。
本発明の実施の形態においては、この試験にて、徐々に粘着力を上げていき、すべての欠陥を有する有機EL層202のマス目が剥離したときの粘着テープの粘着力を、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の剥離の閾値と見なす。また、この閾値以上の粘着力を有する粘着剤を用いれば、剥離治具粘着剤103bと欠陥を有する有機EL層202との間の密着性が、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性よりも十分大きいと判断することができる。
次に、前述して求めた密着力を有する粘着剤を剥離治具粘着剤103bとして用い、剥離治具基材103aに塗布し、同様な剥離試験を行う。その結果、剥離治具基材103aからの剥離治具粘着剤103bの剥離が見られなければ、剥離治具基材103aと剥離治具粘着剤103bとの間の密着性が、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性よりも十分大きく、その剥離治具基材103a及び剥離治具粘着剤103bの組み合わせは本発明の実施の形態において好ましく用いることができる。
また、前述した剥離試験の際に、剥離治具粘着剤103bの凝集破壊が見られなければ、この剥離治具粘着剤103bは本発明の実施の形態において好ましく用いることができると判断する。
なお、剥離治具粘着剤103bは、欠陥を有する有機EL層202を剥離しやすくするために、必要に応じ加熱したり硬化させたり、膨潤させたり乾燥させたりしても良いが、前述した試験は実際のリペア工程と同様な手順にて実施する必要がある。
以上の試験により、剥離治具基材103a及び剥離治具粘着剤103bが選定可能である。様々な層構成の有機EL素子600(後述する)に対してこの剥離試験を行った結果、欠陥を有する有機EL層202と有機EL素子基板101との間の密着性が最も弱い組み合わせの場合においては、剥離治具粘着剤103bの粘着力としては10mN/10mm以上であれば使用可能であることが分かった。ただし、前述の剥離の閾値より一層強い粘着力を有する粘着剤を用いた方が、剥離残りの可能性が低くなるため好ましい。
一方、非常に粘着力の強い粘着剤を用いた場合、剥離の仕方如何によっては、有機EL素子基板101ごと剥離治具103に引っ張られ有機EL素子基板101が損傷する場合も見られた。この現象は、目的の欠陥が抜けである場合に見られた。目的の欠陥が抜けである場合、即ち密着性の弱い欠陥を有する有機EL層202が無い場合、剥離治具粘着剤103bと有機EL素子基板101とが直接接触されるため、この様な現象が見られると考えられる。従って、この様な有機EL素子基板101の損傷を避けるためには、剥離治具粘着剤103bの粘着力を50N/10mm以下とすることが好ましい。
前述の剥離試験を行った際に、欠陥を有する有機EL層202を加熱処理することで密着性が向上することが確認された。例えば、加熱処理により不溶層を形成することが知られているポリ(2,7−(9,9−ジ−n−オクチルフルオレン)−alt−(1,4−フェニレン−((4−sec−ブチルフェニル)アミノ)−1,4−フェニレン)(以下、「TFB」という。)(poly(2,7−(9,9−di−n−octylfluorene)−alt−(1,4−phenylene−((4−sec−butylphenyl)amino)−1,4−phenylene))が剥離の対象である場合においては、成膜後加熱処理前での剥離試験では70mN/10mmの粘着剤でPEDOT:PSSからの剥離が可能であったが、200℃にて10分間の加熱処理を行った後には70mN/10mmの粘着剤では一切剥離が起こらず、50N/10mmの粘着剤でも十分な剥離が行えなくなった。
また、別の例としてはガラス転移温度が150℃の発光材料が剥離の対象である場合においては、130℃以下の加熱処理では100mN/10mmの粘着剤で剥離が可能であったが、160℃の加熱処理では同じ粘着剤では十分な剥離ができなくなった。
従って、本発明の実施の形態に係るリペア方法は、目的の有機EL層201を成膜後、加熱処理を行う前に実施することが好ましい。
また、選択的に目的の有機EL層201から上にある層を剥離しリペアするためには、それより下にある層に十分な加熱処理を施すことが好ましい。具体的には、TFB上の有機発光層603bの材料のみを選択的に剥離するためには、TFBに十分な加熱処理を行った後、有機発光層603bを塗布し、有機発光層603bの加熱処理前に本発明の実施の形態に係るリペア方法を用いることが好ましい。このような場合においては、TFBが剥離しないように、有機発光層603bの剥離閾値の粘着剤を用いることが好ましい。
(有機EL素子600の構成)
次に、有機EL素子600のリペア方法を用いた有機EL素子600の製造方法について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る有機EL素子600を示す概略断面図である。図6に示すように、本発明の実施の形態に係る有機EL素子600は、基板601、透明導電層602、有機EL層603、電極層604を備えている。
本発明の実施の形態に係る基板601は、透光性があり、ある程度の強度がある基板601なら制限はないが、具体的にはガラス基板やプラスチック製のフィルムまたはシートを用いることができる。0.2mm〜1mmのガラス基板を用いれば、バリア性が非常に高い薄型の有機EL素子600を作製することができる。
本発明の実施の形態に係る透明導電層602は、基板601上に形成する。透明導電層602は、透明または半透明の電極を形成することのできる導電性材料なら特に制限はない。具体的には酸化物としてインジウムと錫との複合酸化物(以下、「ITO」という)、インジウムと亜鉛との複合酸化物(以下、「IZO」という)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム及び亜鉛アルミニウム複合酸化物等を用いることができる。上記、導電性材料の中で、低抵抗であること、対溶剤性があること、透明性があること等からITOを好ましく用いることができる。なお、本発明の実施の形態においては、透明導電層602を陽極または透明電極とする。
透明導電層602は、基板601上に真空蒸着法またはスパッタリング法により成膜することができる。また、オクチル酸インジウムやアセトンインジウムなどの前駆体を基板601上に塗布後、熱分解により酸化物を形成する塗布熱分解法等により形成することができる。あるいは、金属としてアルミニウム、金、銀等の金属が半透明状に真空蒸着法を用いて蒸着されたものを用いることができる。あるいはポリアニリン等の有機半導体も用いることができる。
透明導電層602は、必要に応じてエッチングによりパターニングを行う、またはUV処理、プラズマ処理などにより表面の活性化を行ってもよい。
図示しないが、透明導電膜602の形成後に、透明導電膜602の端部を覆うようにして隔壁を形成してもよい。隔壁は絶縁性を有する必要があり、隔壁の材料は、感光性の材料を用いることができ、感光性の材料としてノボラック樹脂及びポリイミド樹脂を用いることができる。
本発明の実施の形態に係る有機EL層603は透明導電層602上に形成する。有機EL層603は、単層若しくは複数の機能性層を積層させてもよい。有機EL素子600の場合では、陽極(透明導電層602)及び陰極(後述する)の電極間に有機発光層603bを設ける必要がある。機能性層としては正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層等の電荷輸送層603aを設けることができ、その構成は任意である。なお、本発明の実施の形態に係る有機EL層603は電荷輸送層603aとして正孔輸送層を形成して、電荷輸送層603a上に有機発光層603bを形成する。
有機EL層603の膜厚は任意であるが、総膜厚としては50nm以上1μm以下であることが好ましい。有機EL層603は、総膜厚が50nmより薄すぎると短絡が起き易くなり、総膜厚が1000nmより厚すぎると素子全体の抵抗が高くなるためである。
電荷輸送層603aに用いる材料としては、一般に正孔輸送層の材料として用いられているものであれば良く、銅フタロシアニンやその誘導体、1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、N,N’−ジフェニル―N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ(1―ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン等の芳香族アミン系などの低分子も用いることができるが、ポリアニリン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、PEDOT:PSS等の高分子材料が成膜性の点から好ましい。また、ポリパラフェニレン(PPP)等のポリアリーレン系、ポリフェニレンビニレン(PPV)等のポリアリーレンビニレン系等の導電性高分子若しくはポリスチレン(PS)等の高分子に、アリールアミン類、カルバゾール誘導体、アリールスルフィド類、チオフェン誘導体及びフタロシアニン誘導等の低分子の電荷輸送性を示す材料を混合した物を用いても良い。
本発明の実施の形態に係る有機EL素子600における有機発光層603bに用いる発光体としては、クマリン系、ペリレン系、ピレン系、アンスロン系、ポルフィレン系、キナクリドン系、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系、ナフタルイミド系、N,N’−ジアリール置換ピロロピロール系、イリジウム錯体系、白金錯体系、ユーロピウム錯体系等の低分子発光性色素を、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール等の高分子中に溶解若しくは高分子に共重合させたものや、ポリアリーレン系及びポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系等の高分子発光体を用いることができる。
また、有機EL層603を構成する層として、電荷輸送層603aと有機発光層603bとの間に、インターレイヤ(図示せず)と呼ばれる層を設けても良い。インターレイヤ層に用いる材料としては、ポリアリーレン系、ポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系等の高分子材料や、これらの高分子材料に芳香族アミンなどの低分子を混ぜた物を用いることができる。
通常、このインターレイヤ層は有機発光層603bとの混色を避けるため、インターレイヤ層の成膜後、有機発光層603bの形成前に、加熱処理により不溶化される。
インターレイヤ層の材料は低分子の場合は真空蒸着法を用いて成膜しても良いが、トルエン、キシレン、アセトン、アニソール、メチルアニソール、ジメチルアニソール、安息香酸エチル、安息香酸メチル、メシチレン、テトラリン、アミルベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、水等の単独または混合溶媒に溶解または分散させて塗布液として用い、スピンコート法、カーテンコート法、バーコート法、ワイヤーコート法、スリットコート法といったコーティング法や、凸版印刷法(フレキソ印刷法)、凹版オフセット印刷法、凸版反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法といった印刷法により成膜することができる。
ただし、有機EL素子600をフルカラー表示させるには、有機発光層603bをR(赤)G(緑)B(青)三色にパターニングする必要がある。このように、有機発光層603bをパターニングする際には、凸版印刷法(フレキソ印刷法)、凹版オフセット印刷法、凸版反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法といった印刷法を好適に用いることができ、発光色の異なる有機発光層603bを画素ごとにパターン形成することができる。
有機EL素子600において、正孔輸送層や電子輸送層といった電荷輸送層603bは、隣接する画素への電流のリークを防止するために、画素ごとにパターニングすることが好ましい。この場合においても、凸版印刷法(フレキソ印刷法)、凹版オフセット印刷法、凸版反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法といった印刷法を好適に用いることができる。
電荷輸送層603bは、成膜後に適宜乾燥処理や加熱処理を行うことができる。特にウェットプロセスで成膜した場合には、その溶媒を揮発させる必要がある。
有機EL層603を成膜した後に、成膜の欠陥や異物の検査を行う事ができる。また、欠陥が見つかった場合には、本発明の実施の形態に係るリペア方法にて、欠陥のあった画素の有機EL層603を剥離し、修復することができる。但し、有機EL層603を構成する材料によっては、加熱処理後に非常に剥離しにくく成る可能性がある。従って、検査並びに本発明の実施の形態に係るリペア方法は、リペアの対象となる層の加熱処理を行う前に実施するのが好ましい。
本発明の実施の形態に係る電極層604は有機EL層603の上に形成する。電極層604の材料は、Mg、Al、Yb、Ba及びCa等の金属単体を用いることができ、有機発光媒体材料と接する界面にLiやLiF等の化合物を1nm程度はさんで、安定性・導電性の高いAlやCuを積層して用いることができる。または、電子注入効率と安定性とを両立させるため、仕事関数の低い金属と安定な金属との合金系、例えばMgAg、AlLi、CuLi等の合金を用いることができる。電極層604の形成方法は材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム法及びスパッタリング法を用いることができる。電極層604の膜厚は10nm〜2000nm程度が望ましい。なお、本発明の実施の形態に係る電極層604を陰極または対向電極とする。
各層間の密着性を向上させるために、電極層604を形成する前、後、若しくは前後共に有機EL素子基板101を加熱処理しても良い。
特に、複数の有機EL層603のうちの一層を剥離してリペアする場合、その下層に密着性の強い層を形成しておくことにより、ムラなく目的の有機EL層603を剥離し、リペアすることができる。具体的には有機発光層603を剥離する場合、その下層にインターレイヤ層を形成し、加熱処理することによって、本発明の実施の形態に係るリペア方法が好適に適用される。このことを前述の剥離の閾値を用いて述べると、剥離する第一の有機EL層と、その下層に形成された第二の有機EL層において、それぞれに前述の密着性試験を行なった場合に、第二の有機EL層の剥離の閾値が第一の有機EL層の剥離閾値よりも大きいことが重要であり、さらには第二の有機EL層が剥離に用いる粘着剤の粘着力よりも大きな剥離閾値を持つことが好ましい。この場合、粘着剤が直に第二の有機EL層と接触した場合でも剥離の影響が少ないからである。
最後に、図示しないがこれらの有機機能性積層体(透明導電層602、有機EL層603及び電極層604)を、外部の酸素や水分から保護するために、ガラスキャップと粘着剤とを用いて密閉封止し、有機EL素子600を得ることができる。また、透光性基板601が可撓性を有する場合は封止剤と可撓性フィルムを用いて密閉封止をおこなう。
以下、実施例により本発明を具体的に述べるが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、図5に示すように、ITO(透明導電層602)付きガラス基板601を用意して、そのITOをエッチングし、L/S=980/20μmの10列のラインパターンを形成した。
次に、ポリイミド系のフォトレジストを用い、L/S=20/980μmの格子状の隔壁(図示せず)を形成した。この隔壁により、ITOのエッヂ部を覆い、且つ隔壁に囲まれた980μm角の10行×10列の画素を持つ基板を得た。
この基板をクリーンルーム内にて洗浄した後に、基板上に、PEDOT:PSSを水に分散させた液を凸版印刷法によりITOパターン上に印刷した。この基板を200℃にて3分間、大気下にて乾燥させ、電荷輸送層603aを得た。乾燥後の膜厚は50nmであった。
この電荷輸送層603a上に、TFBのトルエン溶液を凸版印刷法により印刷した。印刷後、トルエンを自然乾燥にて揮発させ、窒素フローボックス内に基板を一晩保管した。
次に、観察装置104に赤外線欠陥検査装置を用いて画像検査を行ったところ、画素上に2箇所、数μm程度の異物が乗っている様子が確認された。
赤外線欠陥検査装置(観察装置104)のX、Yステージを移動させ、前述の異物の乗った画素を剥離治具103の下に設置し、剥離治具103にて異物並びにTFB膜を剥離した。
剥離治具基材103aとしては、5μm径のタングステンワイヤの先端にポリエステルをコーティングしたものを基材とし、その上に剥離治具粘着剤103bとして、10N/10mmの粘着力を有するアクリル系粘着剤を粘着剤として塗布した物を用いた。剥離治具を基板に押し当てる力が強くなりすぎないよう、剥離治具粘着剤103と反対の端部にバネをつけ、押し当て圧力を200kPaとした。
次に、PEDOT:PSSがむき出しになった画素内に、ディスペンス方式にてTFBのトルエン溶液を吐出した。吐出されたインクは画素内に均一に広がり、乾燥させた。
この基板を200℃にて1時間加熱処理し、インターレイヤ層を得た。
このインターレイヤ層の上に、ポリフルオレン系高分子発光体(ガラス転移温度130℃)のトルエン溶液を凸版印刷法により印刷し、140℃にて15分間の加熱処理並びに乾燥処理を行い、有機発光層603bを得た。乾燥後の有機発光層603bの膜厚は90nmであった。
有機発光層603b上に、ITOライン方向とは垂直方向に、幅980μm×長さ1500mmのカルシウム(Ca)を5nm成膜し、さらにその上にアルミニウム(Al)を1μm成膜した。Ca、Agからなる電極層(陰極)605は、真空蒸着法により形成した。最後にガラスキャップで封止を行い有機EL素子600を得た。
得られたパッシブ駆動型有機EL素子は、いずれの画素を選択して点灯させても5Vで100cd/mの発光を示した。また、ITO陽極(透明導電層602)並びにアルミニウム陰極(電極層604)をそれぞれハンダにて接触させ、パネル全面を一括点灯すると、均一な面発光が観測された。
インクジェット法にてTFBを成膜した以外は、実施例1と同様に有機EL素子600を作製した。なお、TFBの加熱処理前の赤外線欠陥検査にて、異物の他に画素全体にインクが十分に補充されなかったことによる塗布ムラが検出されたため、その画素に対しても前述した本発明の剥離によるリペアを行った。
得られたパッシブ駆動型有機EL素子600は、どの画素を選択して点灯させても5Vで100cd/mの発光を示した。また、ITO陽極(透明導電層602)並びにアルミニウム陰極(電極層604)をそれぞれハンダにて接触させ、パネル全面を一括点灯すると、均一な面発光が観測された。
実施例1と同様に、PEDOT:PSSよりなる電荷輸送層603aを有する基板を準備した。
この電荷輸送層603aの上に、ポリフルオレン系高分子発光体(ガラス転移温度130℃)のトルエン溶液を凸版印刷法により印刷した。印刷後、トルエンを自然乾燥にて揮発させ、窒素フローボックス内に基板を一晩保管した。
実施例1と同様に、赤外線欠陥検査装置により画像検査を行ない、異物が乗った画素を2箇所、リペアした。
この基板を140℃にて15分間加熱処理し、膜厚90nmの有機発光層603bを得た。
実施例1と同様に、有機EL素子600を作製した。得られたパッシブ駆動型有機EL素子は、どの画素を選択して点灯させても4.5Vで100cd/mの発光を示した。また、ITO陽極(透明導電層602)並びにアルミニウム陰極(電極層604)をそれぞれハンダにて接触させ、パネル全面を一括点灯すると、均一な面発光が観測された。
実施例3と同様にポリフルオレン系高分子発光体を印刷し、画像検査を行った。
欠陥を有する画素にインキジェット印刷法にて実施例1で用いたアクリル系粘着剤を吐出し、乾燥させゲル状態とした。
ポリエチレンフィルム103cを有機EL素子基板101上に浮かして設置し、ゴムローラ103aにて有機EL素子基板101に押しあてた。次に、ポリエチレンフィルムを剥離したところ、フィルムに粘着剤と欠陥画素内の有機EL層とが付着した。
欠陥画素のあった箇所を赤外線欠陥検査装置により画像検査したところ、有機EL層の残渣がないことが確認されたため、その場所を実施例3と同様にリペアし、パネルを作製した。
パネル全面を一括点灯させたところ、均一な発光面が観測された。
(比較例1)
リペアを行う工程を実施しなかった以外はすべて実施例1と同様に有機EL素子600を作製した。異物不良がある画素では非発光部が確認された。
(比較例2)
実施例2と同様にインターレイヤ層を作製し、一晩保管した後に、剥離によるリペアの代わりに、エアガンにて基板を吹き、異物除去を試みた。異物はインターレイヤ層の乾燥後に付着していたためエアガンにより除去ができた。但し、塗布ムラは解消されなかった。
(比較例3)
本発明に係るリペアをTFBの加熱処理後に行ったこと以外は、実施例1と同様に有機EL素子600を作製した。加熱処理後のTFBは剥離ができず、リペアが行えなかった。
(比較例4)
本発明に係るリペアをポリフルオレン系高分子発光体の加熱処理後に行ったこと以外は、実施例3と同様に有機EL素子600を作製した。加熱処理後のポリフルオレン系高分子発光体は剥離が困難で、剥離治具103による剥離工程を何度も繰り返さないとポリフルオレン系高分子発光体の完全な剥離が行えず、その工程に要する時間が実施例3の5倍以上かかった。リペア後の有機EL素子600は実施例3と同様に発光した。
(比較例5)
実施例1と同様にPEDOT:PSSによる電荷輸送層603aが形成された隔壁付きITO基板を準備した。電荷輸送層603aの上にTFBのトルエン溶液を凸版印刷法により印刷し、自然乾燥させた。さらにその上に実施例1と同じポリフルオレン系高分子発光体のトルエン溶液を凸版印刷法により印刷した。ポリフルオレン系高分子発光体の層のみを本発明の方法でリペアしようと試みたが、TFBの加熱処理を行っていなかったためTFBとPEDOT:PSSとの密着性が低く、剥離工程の際にポリフルオレン系高分子発光体と共にTFBまで剥離してしまった。
実施例と比較例とを対比すると、有機EL層603に異物欠陥または抜け欠陥を有する場合には、本発明のリペア装置を用いることにより有機EL層603の抜け欠陥202aまたは異物欠陥202bが修復された有機EL素子600を得ることができた。有機EL層603に抜け欠陥202aまたは異物欠陥202bを有する場合において、抜け欠陥202aまたは異物欠陥202bを剥離して、剥離した箇所に有機EL層603を形成するため歩留りが向上した有機EL素子600を得ることができた。
(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るリペア装置を示す概略断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施の形態に係るリペア工程を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係るリペア工程を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係るリペア工程を示す概略断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施の形態に係るリペア工程における有機EL素子基板のみを示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る有機EL素子を示す概略断面図である。
符号の説明
100…リペア装置、101…有機EL素子基板、102…定盤、103…剥離治具、103a…剥離治具基材、103b…剥離治具粘着剤、103c…粘着剤基材、104…観察装置、105…インク補充装置、106…粘着剤塗布装置、201…有機EL層、202…欠陥を有する有機EL層、202a…抜け欠陥、202b…異物欠陥、205…インク、206…新たに形成された有機EL層、600…有機EL素子、601…基板、602…透明導電層、603…有機EL層、603a…電荷輸送層または電荷移動層、603b…有機発光層または活性層、604…電極層

Claims (17)

  1. 透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア方法において、
    前記欠陥を有する画素内にある有機エレクトロルミネッセンス層を粘着剤で剥離することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  2. 透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア方法において、
    欠陥を有する画素を見つける工程と、
    前記欠陥を有する画素内にある前記有機エレクトロルミネッセンス層を粘着剤で剥離する工程と、
    前記画素内に有機エレクトロルミネッセンス材料を含むインクを補充する工程と、
    を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  3. 液状の前記粘着剤を剥離治具に塗布し、前記粘着剤をゲル化または固化させてから用いることを特徴とする請求項1または2に有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  4. 液状の前記粘着剤を、前記欠陥を有する画素内に塗布し、前記粘着剤をゲル化または固化させてから剥離を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  5. 前記粘着剤はJIS K6854−1にて規定された粘着力が10mN/10mm以上50N/10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  6. 前記粘着剤での前記有機エレクトロルミネッセンス層の剥離は、前記有機エレクトロルミネッセンス層の加熱処理前に行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  7. リペアの対象となる前記有機エレクトロルミネッセンス層の成膜前に、前記有機エレクトロルミネッセンス層よりも下方にある層の加熱処理を行い、更に、リペアの対象となる前記有機エレクトロルミネッセンス層の成膜後、前記有機エレクトロルミネッセンス層の加熱処理を行う前にリペアを実施することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア方法。
  8. 透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア装置において、
    前記有機エレクトロルミネッセンス素子基板を固定する定盤と、
    前記有機エレクトロルミネッセンス層を剥離する、粘着剤を表面にコーティングした剥離治具と、
    前記有機エレクトロルミネッセンス素子の前記画素を観察する観察装置と、
    を具備することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  9. 透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている有機エレクトロルミネッセンス素子からなる画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子基板のうち欠陥を有する画素を修復するリペア装置において、
    前記有機エレクトロルミネッセンス素子基板を固定する定盤と、
    前記有機エレクトロルミネッセンス層を剥離する剥離治具と、
    前記有機エレクトロルミネッセンス素子の前記画素を観察する観察装置と、
    有機エレクトロルミネッセンス材料を含むインクを補充するためのインク補充装置と、
    を具備することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  10. 前記定盤と前記剥離治具とを相対的にX、Y、Z方向に移動させる駆動部を有することを特徴とする請求項8または9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  11. 液状の前記粘着剤を前記有機エレクトロルミネッセンス素子基板に塗布する装置を有することを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  12. 前記剥離治具の前記有機エレクトロルミネッセンス層と接する先端の面積が、前記欠陥を有する画素の大きさ以下であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  13. 前記剥離治具の形状がシート状又はロール状であることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  14. 前記剥離治具の前記有機エレクトロルミネッセンス層への押し当てる際の圧力が10Pa以上1MPa以下の範囲にあることを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  15. 前記剥離治具の前記有機エレクトロルミネッセンス層への押し当てる際の圧力が可変であり、前記圧力が10Pa以上1MPa以下に調整することを特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子のリペア装置。
  16. 透明電極と対向電極との間に有機エレクトロルミネッセンス層が介在されている画素を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    JIS K6854−1にて規定された粘着力が10mN/10mm以上50N/10mm以下の粘着剤を用いて、前記有機エレクトロルミネッセンス層と剥離治具とを前記粘着剤を介して10Pa以上1MPa以下の押し当て圧力で接触させ、その後に前記剥離治具を前記有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より引き離した際に、前記剥離治具に付着し前記有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より剥離する前記有機エレクトロルミネッセンス層を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  17. 前記有機エレクトロルミネッセンス素子の基板より剥離する際の前記有機エレクトロルミネッセンス層の剥離の状態が、JIS K5400−1900に規定された碁盤目法の評価法に則って、各画素を一つ一つの碁盤目と見立てを行った際に、その点数がゼロ点となることを特徴とする請求項16に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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