JP2009212076A - 面発光体及び車両用窓 - Google Patents

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    • F21S43/236Light guides characterised by the shape of the light guide
    • F21S43/239Light guides characterised by the shape of the light guide plate-shaped

Abstract

【課題】設置における設計範囲が広い面発光体及びそれを用いた車両用窓を提供する。
【解決手段】第1の面103a及び第2の面103bを有する透明導光層103と、透明導光層103の一端部に沿って配置された光源104と、第1の面103a及び第2の面103bのうち一方の面に隣接して配置され、光源104から導光層103に入射された光を全反射させる反射領域216と光源104から導光層103に入射された光を第1の面103a側から外部に取り出す取り出し領域215とを有する透明反射・取り出し層117と、透明反射・取り出し層117と隣接して配置される第1の透明基材101aとを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両のランプ、建築物の窓ガラスなどに用いられる面発光体及びそれを用いた車両用窓に関する。
例えば、車両用のランプ、例えばハイマウントストップランプとして、LEDなどの光源を用いた発光装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。この発光装置は車両の後部窓に配置され、車外に対して光を発光するものである。
特開2003−197008号公報(段落[0004]〜[0014]、図1) 特開2004−186092号公報(段落[0081]) 特開平4−342627号公報(段落[0023]〜[0026]、図3、図4) 特開平7−112640号公報(段落[0017]〜[0026]、図1〜図8)
上述のランプにおいては、ランプを後部窓の領域に配置する場合、車外から車内に入射される光はランプによって遮断されるため、運転手の後部視野確保のために、ランプの設置場所や設置面積が制限されるといった問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ランプの設置における設計範囲が広い面発光体及びそれを用いた車両用窓を提供することにある。
本発明の一形態に係る面発光体は、透明導光層と、光源と、透明反射・取り出し層と、第1の透明基材とを具備する。
上記透明導光層は、第1の面及び第2の面を有する。上記光源は、上記透明導光層の一端部に沿って配置される。上記透明反射・取り出し層は、上記第1の面及び上記第2の面のうち一方の面に隣接して配置される。上記透明反射・取り出し層は、反射領域と、取り出し領域とを有する。上記反射領域は、上記光源から上記透明導光層に入射された光を全反射させる。上記取り出し領域は、上記光源から上記透明導光層に入射された光を上記第1の面側から外部に取り出す。上記第1の透明基材は、上記透明反射・取り出し層と隣接して配置される。
透明反射・取り出し層、透明基材及び透明導光層は、いずれも透明であるため、第1の面側から入射される光は面発光体を透過することができる。更に、透明反射・取り出し層を設けることにより、光源から透明導光層に入射された光の一部は取り出し層によって第1の面側から出射、発光することができる。そして、このような第1の面側から発光可能で、第1の面側から入射される光を透過する面発光体を、例えば建築物の窓ガラスの全領域あるいは一部の領域に用いることにより、建築物内に窓ガラスを介して入射される外光の取り込みを確保しつつ、建築物の外側に対して発光を行うことができ、発光を利用して例えば広告や装飾などを行うことができる。また、このような面発光体を例えば車両用の後部窓ガラスに用い、ハイマウントストップランプ(補助制動灯)、ブレーキランプ(制動灯)、尾灯、後退灯、方向指示器などのランプ類の発光に用いることもできる。この際、車外から車内への外光の入射が面発光体によって妨げられないので、運転者の視界を十分に確保することができ、また面発光体としてのランプの設置などの設計範囲を広げることができる。
また、前記透明反射・取り出し層は前記第1の面側に配置され、前記取り出し領域は前記反射領域と異なる屈折率を有している。
このように、透明反射・取り出し層において、取り出し領域の屈折率を反射領域の屈折率と異ならせることにより、光源から透明導光層内に入射される光のうち、取り出し領域に到達する光は、全反射条件がくずれて、第1の面側から出射可能となる。
前記取り出し領域の屈折率は、前記反射領域の屈折率よりも低くてもよいし、高くてもよい。
取り出し領域は、反射領域の全反射条件と異なっていればよいので、取り出し領域と反射領域の間とにおける屈折率の大小関係は問われない。
また、前記取り出し領域の屈折率と前記反射領域との屈折率の差は0.4以下とすることができる。
このように屈折率の差を0.4以下とすることにより、面発光体に対して第1の面側から入射して面発光体を透過する光の像の乱れを抑制することができる。従って、面発光体の第1の面側の外の状況を、面発光体の第2の面側から像の歪みの少ない状態で確認することができる。
また、前記透明反射・取り出し層における前記取り出し領域の面積は、前記光源から遠ざかるに従って増加するように設計されてもよい。
このように取り出し領域が増加するように設計されることにより、光源からの光が減衰しにくい光源に近い側と、光が減衰しやすい光源から遠い側とで、第1の面から取り出される光の強度を面発光体の面内でほぼ均一とすることができる。
また、前記透明反射・取り出し層は前記第2面側に設けられ、前記取り出し領域には構造体が配置されてもよい。
このように取り出し領域に構造体を設けることによって、構造体に到達する光はその全反射条件が崩れて構造体によって反射され、その全反射条件が崩れた反射光は第1の面側から外部に取り出される。
また、前記第1の面及び前記第2の面のうち他方の面に隣接して配置され、前記光源から前記透明導光層に入射された光を全反射させる透明反射層と、前記透明反射層と隣接して配置される第2の透明基材とを更に具備してもよい。
このように2枚の透明基材を用いても良く、この場合、第2の透明基材と透明導光層との間に透明反射層を設けることにより、透明導光層の透明反射・取り出し層が配置される面とは異なる面における全反射条件を満たすことができる。
本発明の一形態に係る車両用窓は、透明導光層と、光源と、透明反射・取り出し層と、、透明反射層と、第1の透明基材と、第2の透明基材とを具備する。
上記透明導光層は、第1の面及び第2の面を有する。上記光源は、上記透明導光層の一端部に沿って配置される。上記透明反射・取り出し層は、上記第1の面及び上記第2の面のうち一方の面に隣接して配置される。上記透明反射・取り出し層は、反射領域と、取り出し領域とを有する。上記反射領域は、上記光源から上記透明導光層に入射された光を全反射させる。上記取り出し領域は、上記光源から上記透明導光層に入射された光を上記第1の面側から外部に取り出す。上記透明反射層は、上記第1の面及び上記第2の面のうち他方の面に隣接して配置され、上記光源から上記透明導光層に入射された光を全反射させる。上記第1の透明基材は、上記透明反射・取り出し層と隣接して配置される。上記第2の透明基材は、上記透明反射層と隣接して配置される。
透明反射・取り出し層、透明基材及び透明導光層は、いずれも透明であるため、第1の面側から入射される光は車両用窓を透過することができる。更に、透明反射・取り出し層を設けることにより、光源から透明導光層に入射された光の一部は取り出し層によって第1の面側から出射、発光することができる。したがって、このような車両用窓を例えば車両の後部窓に用いることにより、ハイマウントストップランプ(補助制動灯)、ブレーキランプ(制動灯)、尾灯、後退灯、方向指示器などのランプ類の発光を後部窓で行うことができる。また、車外から車内への外光の入射がランプによって妨げられないので、運転者の視界を十分に確保することができ、またランプの設置などの設計範囲を広げることができる。
また、前記車両用窓は複数の発光領域を有してもよく、前記発光領域毎に前記透明導光層、前記光源、前記透明反射・取り出し層及び前記透明反射層が設けられてもよい。
このように複数の発光領域を設けることができ、例えば機能の異なるランプの発光を異なる発光領域で行うことができる。
以上のように、本発明によれば、以上のように、本発明によれば、一方の面から発光可能でかつ一方の面から入射される光を透過する面発光体を得ることができ、この面発光体を車両用窓に用いることにより運転者が面発光体によってその視界が制限されることがない。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態を図1から図3を用いて説明する。以下に示す形態は、本発明の面発光体を後部窓のハイマウントストップランプ(補助制動灯)に適用した車両である。
図1は車両後部の概略斜視図である。図2は車両後部に配置される後部窓の一部の領域に設けられている面発光体の部分分解概略斜視図である。図3は図2の線A−A´で切断した面発光体の概略断面図である。
図1に示すように、車両200は後部に車両用窓としての後部窓100を備えている。後部窓100の上方の領域には面発光体としてのハイマウントストップランプ100aが位置している。
図2及び図3に示すように、ハイマウントストップランプ100aは、第1の面103a及び第2の面103bを有する透明導光層としての導光フィルム103と、導光フィルム103を挟むように第1の面103a側に設けられた第1の透明基材としての第1のガラス基板101a及び第2の面103b側に設けられた第2の透明基材としての第2のガラス基板101bと、導光フィルム103の一端部に沿って配置された光源としての赤色の発光ダイオード(LED)104とを有する。更に、第1のガラス基板101aと導光フィルム103との間には導光フィルム103の第1の面103aと隣接して透明反射・取り出し層117が配置され、第2のガラス基板101bと導光フィルム103との間には導光フィルム103の第2の面103bと隣接して第2の透明反射層102が配置されている。
また、導光フィルム103のLED104が配置される端部には、LED104からの光を取り入れるための光導入部107が設けられている。光導入部107は、例えばプリズム素子やコリメート素子などの集光機能を有する素子、本実施形態においてはプリズム素子105からなる。プリズム素子105とLED104とで光源ユニット110を構成している。
導光フィルム103としては、例えばポリカーボネートフィルム(屈折率n=1.59)やポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム(屈折率n=1.64)を用いることができ、本実施形態においてはPENフィルムを用いた。また、導光フィルム103の厚みは0.7mmとした。
本実施形態においては、光源としてLED104を用いたが、他に有機EL(Electro Luminescence)素子、無機EL素子、ハロゲンランプ、タングステンランプなどを用いることができる。LED104の点灯は車両200のブレーキ動作と連動しており、ブレーキがかかるとLED104が点灯するよう制御されている。LED104は、図1に示すように、後部窓100が嵌めこまれる車両枠体内に設けられる。尚、LED104を後部窓100内に設けても良い。
本実施形態においては、第1の透明基材101a及び第2の透明基材101bとして、例えば屈折率1.48〜1.64のガラス基板を用いたが、車外側の第1の透明基材101a及び車内側の第2の透明基材101bとで異なる材質の透明基材を用いても良い。
透明反射・取り出し層117は、LED104から導光フィルム103に入射された光を全反射させる反射領域216と、LED104から導光フィルム103に入射された光を第1面103a側から外部に取り出す取り出し領域215とを有している。ここで、取り出し領域215とは、LED104から導光フィルム103に入射された光を第1の面103a側から外部に取り出すために全反射条件をくずすものが配置される領域である。
反射領域216には第1の反射層116が設けられている。第1の反射層116は、導光フィルム103よりも低い屈折率を有する材料、例えばポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)、酸化シリコン(SiO、屈折率n=1.45)などを用いることができ、本実施形態ではPVBを用いた。第1の反射層116と導光フィルム103との屈折率の関係は、LED104から発せられ光導入部107を介して導光フィルム103中に入射した光が、図3中の矢印106の如く導光フィルム103の内部で全反射する条件を満たしている。
取り出し領域215には屈折ドメイン層115が設けられている。屈折ドメイン層115は、導光フィルム103内に入射される光の導光フィルム103内での全反射条件を崩すものであり、例えばエポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)などの有機材料や酸化チタン(TiOx、屈折率n=2.52)などの無機材料を用いることができ、本実施形態においてはエポキシ系樹脂を用いた。このように屈折ドメイン層115を設けることにより、導光フィルム103内に入射される光のうち、屈折ドメイン層115に到達する光は、矢印108の如く、屈折ドメイン層115によって、第1の面103a側からガラス基板101aを介して車外に取り出される。これにより、例えば、ブレーキペダルが操作されることによりLED104が点灯してハイマウントストップランプ100aが発光、点灯し、後方の車両又は通行人に対して車両の停止情報を伝達することができる。本実施形態の屈折ドメイン層115は、図2に示すようにドット形状の島状に例えば等間隔に形成されている。
第2の透明反射層102は、LED104から導光フィルム103に入射された光を全反射させるものである。第2の透明反射層102は、導光フィルム103よりも低い屈折率を有する材料、例えばポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)などを用いることができ、本実施形態ではPVBを用いた。第2の透明反射層102と導光フィルム103との屈折率の関係は、LED104から発せられ光導入部107を介して導光フィルム103中に入射した光が、図3中の矢印106の如く導光フィルム103の内部で全反射する条件を満たしている。
ハイマウントストップランプ100aは、ハイマウントストップランプ100aに対して第1の面103a側から入射された外部からの光、すなわち車外から車内へ入射される外光109を透過する。ガラス基板101a、101b、導光フィルム103、透明反射・取り出し層117、第2の透明反射層102はいずれも透明であり、これによりハイマウントストップランプ100aに対して第1の面103a側から入射される光はハイマウントストップランプ100aを透過することが可能である。
後部窓100のハイマウントストップランプ100aが配置されない領域は、ハイマウントストップランプ100aを構成する第1のガラス基板101a及び第2ガラス基板101bが、ハイマウントストップランプ100aが配置される領域から延在した構成となっている。言い換えると、後部窓100は2重のガラス基板構造を有し、ハイマウントストップランプ100aとなる領域は、2枚のガラス基板101a、101b間に導光フィルム103、透明反射・取り出し層117、第2の透明反射層102が設けられた構成となっている。一方、ハイマウントストップランプ100aとして機能しない領域には、導光フィルム、屈折ドメイン層はなく、2枚のガラス基板間に第1の反射層、第2の透明反射層と同じ材料からなる層が設けられた構成となっている。
透明反射・取り出し層117において、本実施形態では上述したように第1の反射層116にはポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)を用い、屈折ドメイン層115にはエポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)を用いた。このように第1の反射層116と屈折ドメイン層115との屈折率差を0.04以下、更に好ましくは0.02以下とするのが良い。ここで、外光109は第1の反射層116及び屈折ドメイン層115を有する透明反射・取り出し層117を介して車内にとりこまれるが、このように第1の反射層116と屈折ドメイン層115との屈折率差を小さくすることにより、車内に取り込まれる光の像が乱れにくくなり、運転者の視界を狭めることがなく、視野を確保することが可能となる。
透明反射・取り出し層117において、第1の反射層116及び屈折ドメイン層115のうち少なくとも一方が、第1のガラス基板101aと導光フィルム103とを貼り合わすための接着層を兼ねていることが望ましい。接着機能を備えることにより、別途接着層を設ける必要がなくなり、後部窓100の構造を簡易化することができ、また製造時においても接着層を設ける工程が不要となる。接着層を兼ねる場合には、例えば、第1の反射層116としてPVB(屈折率n=1.49)、屈折ドメイン層115としてエポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)などを用いることができる。尚、外部への光取り出しに支障がない限り、別途接着層を設けてもよい。
本実施形態の透明反射・取り出し層117の屈折ドメイン層115は、図2に示すように平面形状がドット状の島状に形成されているが、この形状に限定されるものではない。例えば、島状の領域を反射層とし、それ以外の領域を屈折ドメイン層としてもよい。また、島状に限定されず、ストライプ状など種々の形状とすることができる。また、平面形状を三角状になど種々の形状とすることができる。
また、図2においては、導光フィルム103の平面内における屈折ドメイン層115は平面的に見て同じ大きさで等間隔に配置されているが、図4に示すように、屈折ドメイン層1115の大きさを変えずに、LED104から遠ざかるに従って屈折ドメイン層1115の配置間隔d1〜d6を狭くしてもよい。これにより、LED104から遠ざかるに従って、反射層1116が占める割合が小さくなり、屈折ドメイン層1115が占める割合が大きくなる。また、図5に示すように、屈折ドメイン層2115間の配置間隔dを変えずに、LED104から遠ざかるに従って屈折ドメイン層2115の大きさw1〜w5が大きくなるようにしてもよい。これにより、LED104から遠ざかるに従って反射層2116が占める割合が小さくなり、屈折ドメイン層2115が占める割合が大きくなる。このようにLED104から遠ざかるに従って屈折ドメイン層が占める面積が増大する、すなわち取り出し領域が増加するようにすることにより、LED104からの光が減衰しにくいLED104に近い側と、光が減衰しやすいLED104から遠い側とで、取り出し光の強度を面内でほぼ均一とすることができ、面内で光強度ムラのないハイマウントストップランプ100aを得ることができる。また、屈折ドメイン層の配置間隔dを狭くするとともに、屈折ドメイン層の大きさwを大きくするなど、適宜設計可能である。尚、図4及び図5において、上述した構成と同じ構成には同様の符合を付し、説明は省略した。
次に、上述の面発光体としてのハイマウントストップランプ100aの製造方法について図6を用いて説明する。
図6はハイマウントストップランプ100aの製造方法を説明するための工程図である。
まずPENからなる導光フィルム103の第1の面103a上に、エポキシ系樹脂材料をスピンコート法によって塗布する。その後、図6(a)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いて塗布膜をパターニングして所望の形状の屈折ドメイン層115を形成する。
尚、屈折ドメイン層115の形成には、これ以外に、印刷法、インクジェットに代表される液滴吐出法などを用いることができる。また、屈折ドメイン層として酸化チタンなどの無機材料を用いる場合には、スパッタ法やCVD(化学的気相成長)法によって無機膜を成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いて所望の形状の屈折ドメイン層を形成してもよい(図8)。
次に、図6(b)に示すように、屈折ドメイン層115の形成と同様の手法で、PVBからなる第1の反射層116を形成し、透明反射・取り出し層117を形成する。ここで、第1の反射層116を形成する際、屈折ドメイン層115の上部に第1の反射層116が形成されないようにすることが必要である。屈折ドメイン層115上に第1の反射層116が形成されてしまうと、重なり合った屈折ドメイン層115と第1の反射層116との界面で再び光が反射されてしまい、光を外部に取り出すことができなくなってしまい、光効率の低下を招いてしまう。仮に、屈折ドメイン層115上に第1の反射層116が重なって形成された場合には、研磨などによって重なった部分の反射層116を取り除き、平坦化すればよい。表面研磨法としては、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法、エッチバック法などの公知の手法が採用可能である。
次に図6(c)に示すように、導光フィルム103の第2の面103bに、PVBからなる第2の透明反射層102をスピンコート法を用いて形成する。これにより、導光フィルム103に透明反射・取り出し層117及び第2の透明反射層102が配置された導光部材111が形成される。尚、PVBの成膜方法は、印刷法、液滴吐出法を用いても良い。
次に、図6(d)に示すように、接着層を兼ねた透明反射・取り出し層117及び第2の透明反射層102を介して、第1のガラス基板101a、第2のガラス基板101bをそれぞれ仮接着する。仮接着後、例えば10気圧、130℃の条件下で、導光フィルム103と第1のガラス基板101a、第2のガラス基板101bを本圧着させる。
次に、図6(e)に示すように、別途用意しておいたLED104とプリズム素子105からなる光源ユニット110を端部に取り付ける。これによりハイマウントストップランプ100aが完成する。導光フィルム103の膜厚はLED104の大きさに応じて、適宜変更可能である。また、導光フィルム103を厚膜(例えば、1mm以上)にして、当該フィルムの端面にLED104を埋め込んでもよい。
尚、第1のガラス基板101a、第2のガラス基板101bを仮接着させる前の図6(c)に示す導光部材111の状態でも中間部品として流通可能である。中間部品として流通する場合には、透明反射・取り出し層117及び第2の透明反射層102をそれぞれ覆うように剥離紙を設けることが望ましい。
また、ハイマウントストップランプ100aの製造方法は上述に記載したものに限られず、例えば図7に示すようにインクジェット法を用いて透明反射・取り出し層を形成することもできる。
図7は、インクジェット法を用いた透明反射・取り出し層117の製造方法を説明するための工程図である。第2の透明反射層102の形成工程、2枚のガラス基板101a、101bの貼り付け工程及び光源ユニットの取付け工程は、上述の図6(c)〜(e)を用いて説明した製造方法と同じため、ここでは詳細は省略する。
図7(a)に示すように、PENからなる導光フィルム103の第1の面103a上に、インクジェットノズル120からエポキシ系樹脂材料を含む液滴130を吐出し、所望の形状にエポキシ系樹脂材料層115aを形成する。インクジェットノズル120は図示しない制御装置に接続されており、制御装置によって吐出量やインクジェットノズル120のスキャン経路などが制御されている。このように制御装置によって吐出量やインクジェットノズル120のスキャン経路を制御することにより所望のパターンにエポキシ系樹脂材料を塗布することができる。インジェットノズル120は、例えばピエゾ素子などの圧電素子によって液滴を吐出するよう構成されている。
その後、図7(b)に示すように、エポキシ系樹脂材料層115aを乾燥又は焼成して溶媒を除去し、屈折ドメイン層115を得る。
次に、図7(c)に示すように、複数の屈折ドメイン層115の間をうめるように、インクジェットノズル121からPVB材料を含む液滴131を吐出し、PVB材料層116aを形成する。インクジェットノズル121はインクジェットノズル120と同様に制御装置に接続され、吐出量やインクジェットノズル121のスキャン経路などが制御されている。
その後、図7(d)に示すように、PVB材料層116aを乾燥又は焼成して溶媒を除去し、第1の反射層116を得る。
その後、第2の面103b側に第2の透明反射層102を形成し、2枚のガラス基板101a、101bを貼り付け、光源ユニットを取り付けて、ハイマウントストップランプ100aが完成する。
図8はハイマウントストップランプ100aの他の製造方法を説明するための工程図である。本例では、屈折ドメイン層115及び反射層116がスパッタ膜で構成される透明反射・取り出し層117の製造方法について説明する。
まずPENからなる導光フィルム103の第1の面103a上に、スパッタリング法によって酸化チタン膜をベタ状に形成する。その後、エッチングマスクを用いて酸化チタン膜を図8(a)に示すように所定のパターンに形成することで、導光フィルム103上に屈折ドメイン層115を形成する。エッチングマスクとしては、酸化チタン膜の上に形成されたレジストマスクや、酸化チタン膜に対向配置されたメタルマスクを用いることができる。
なお、屈折ドメイン層115をリフトオフ法で形成することも可能である。この場合、導光フィルム103の第1の面103a上にあらかじめ形成されたレジストマスクの上から酸化チタン膜を形成する。その後、レジストマスクを溶解液中に浸漬し、レジストマスク及びその上に付着している酸化チタン膜を導光フィルム103から除去する。これにより、図8(a)に示したような所定のパターンを有する屈折ドメイン層115が形成される。
次に、図8(b)に示すように、導光フィルム103の上に、屈折ドメイン層115の間を埋めるようにスパッタリング法によって反射層116を構成する酸化シリコン膜116Fを形成する。この酸化シリコン膜116Fは、屈折ドメイン層115の間と屈折ドメイン層115の上に形成されることで、図示するように表面が凹凸形状に形成される。そこで、酸化シリコン膜116Fの形成後、形成された酸化シリコン膜116Fの表面を研磨することで、酸化シリコン膜116Fの下地層である屈折ドメイン層115の表面を露出させる。表面研磨法としては、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法、エッチバック法などの公知の手法が採用可能である。
これにより、図8(c)に示すように、導光フィルム103上に、屈折ドメイン層115と反射層116とが交互に形成された透明反射・取り出し層117を形成することができる。その後、この導光フィルム103を、第1のガラス基板101aと、第2の透明反射層102が表面に形成された第2のガラス基板101bとの間に熱接合することによって、ハイマウントストップランプ100aが製造される。
なお、SiO(n=1.45〜1.46程度)とTiO(n=2.33〜2.71程度)では、屈折率差がやや大きいため、TiOに代えて、SiOの屈折率に近い材料で全反射条件を崩す材料を採用してもよい。例えば、窒化珪素(n=2.02程度)や、ITO(n=2.06程度)等の透明導電膜や、酸化アルミニウム(Al、n=1.76程度)、フッ化カルシウム(CaF、n=1.2〜1.4程度)等の金属化合物を用いることができる。望ましくは、金属材料を用いる場合には、透明導電膜を用いるのが望ましいが、反射性材料であっても、膜厚を薄くすれば光が透過するので採用可能である。また、SiOを用いて、スパッタ製膜条件を変えて、屈折率を異ならせてもよい。屈折ドメイン層と、反射層との屈折率差は、1.0以下、望ましくは0.6〜0.4以下、さらに望ましくは0.04以下とするのがよい。屈折率差が小さいほど光の像の乱れを抑制できるからである。以降の説明においても同様である。
図9はハイマウントストップランプ100aの他の製造方法を説明するための工程図である。本例では、屈折ドメイン層115及び反射層116がスパッタ膜で構成される透明反射・取り出し層117の製造方法について説明する。
まず、第1のガラス基板101a上に、スパッタリング法によって酸化チタン膜をベタ状に形成する。その後、エッチングマスクを用いて酸化チタン膜を図9(a)に示すように所定のパターンに形成することで、第1のガラス基板101a上に屈折ドメイン層115を形成する。エッチングマスクとしては、酸化チタン膜の上に形成されたレジストマスクや、酸化チタン膜に対向配置されたメタルマスクを用いることができる。
なお、屈折ドメイン層115をリフトオフ法で形成することも可能である。この場合、第1のガラス基板101a上にあらかじめ形成されたレジストマスクの上から酸化チタン膜を形成する。その後、レジストマスクを溶解液中に浸漬し、レジストマスク及びその上に付着している酸化チタン膜を第1のガラス基板101aから除去する。これにより、図9(a)に示したような所定のパターンを有する屈折ドメイン層115が形成される。
次に、図9(b)に示すように、第1のガラス基板101a上に、屈折ドメイン層115の間を埋めるようにスパッタリング法によって反射層116を構成する酸化シリコン膜116Fを形成する。この酸化シリコン膜116Fは、屈折ドメイン層115の間と屈折ドメイン層115の上に形成されることで、図示するように表面が凹凸形状に形成される。そこで、酸化シリコン膜116Fの形成後、形成された酸化シリコン膜116Fの表面を研磨することで、酸化シリコン膜116Fの下地層である屈折ドメイン層115の表面を露出させる。表面研磨法としては、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法、エッチバック法などの公知の手法が採用可能である。
これにより、図9(c)に示すように、第1のガラス基板101a上に、屈折ドメイン層115と反射層116とが交互に形成された透明反射・取り出し層117を形成することができる。その後、図9(d)に示すように、第1のガラス基板101aと、第2の透明反射層(SiO)102が表面に形成された第2のガラス基板101bとの間に、導光フィルム(PVB)103を熱接合することによって、ハイマウントストップランプ100aが製造される。
なお、上述の各例においては、屈折ドメイン層(TiO)115をパターン形成した後、反射層(SiO)116を形成する例を説明したが、これに代えて、反射層(SiO)116をパターン形成した後、屈折ドメイン層(TiO)115を形成するようにしてもよい。
以上のように、一方の側から入射される光を透過させ、一方の側に発光する面発光体をハイマウントストップランプとして用いることにより、車外からの光を車内へ透過可能とし、かつ車外方向に対して発光可能となるため、車両を構成する窓にこの面発光体を組込んでも、運転者は面発光体によって視界が制限されることがなく、またランプの設置などの設計範囲を広げることができる。
(第2の実施形態)
第1実施形態においては、透明反射・取り出し層の取り出し領域に屈折ドメイン層を設け、この屈折ドメイン層によって導光フィルムに入射される光の全反射条件を崩し、屈折ドメイン層を介して外部に光を取り出していた。これに対し、透明反射・取り出し層の取り出し領域に屈折ドメイン層ではなく構造体を設け、この構造体によって導光フィルムに入射される光の全反射条件を崩し、構造体で反射した光を全反射角よりも小さい角度にすることによって、構造体で反射した光を外部に取り出す構成とすることもできる。以下、図1及び図10を用いて説明する。尚、上述の実施形態と同様の構成については同様の符合を付している。
以下に示す形態は、第1の実施形態と同様に面発光体を後部窓のハイマウントストップランプ(補助制動灯)に適用した車両である。
図10は面発光体の概略断面図であり、上述の実施形態の図3に相当する箇所の断面図である。
図1に示すように、車両200は後部に後部窓3100を備えている。後部窓3100の上方の領域には面発光体としてのハイマウントストップランプ3100aが位置している。
図10に示すように、ハイマウントストップランプ3100aは、第1の面303a及び第2の面303bを有する透明導光層としての導光フィルム303と、導光フィルム303を挟むように第1の面303a側に設けられた第2の透明基材としての第2のガラス基板301a及び第2の面303b側に設けられた第1の透明基材としての第1のガラス基板301bと、導光フィルム303の一端部に沿って配置された光源としての赤色の発光ダイオード(LED)104とを有する。更に、第2のガラス基板301aと導光フィルム303との間には第1の面303aに隣接して第2の透明反射層302が配置され、第1のガラス基板301bと導光フィルム303との間には第2の面303bに隣接して透明反射・取り出し層317が配置されている。
また、導光フィルム303のLED104が配置される端部には、LED104からの光を取り入れるための光導入部107が設けられている。光導入部107は、例えばプリズム素子やコリメート素子などの光集光機能を有する素子、本実施形態においてはプリズム素子105からなる。プリズム素子105とLED104とで光源ユニット110を構成している。
導光フィルム303としては、例えばポリカーボネートフィルム(屈折率n=1.59)やポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム(屈折率n=1.64)を用いることができ、本実施形態においてはPENフィルムを用いた。また、導光フィルム303の厚みは0.7mmとした。
本実施形態においては、光源としてLED104を用いたが、他に有機EL(Electro Luminescence)素子、無機EL素子、ハロゲンランプ、タングステンランプなどをもちることができる。LED104の点灯はブレーキ動作と連動しており、ブレーキペダルが操作されるとLED104が点灯するよう制御されている。LED104は、図1に示すように、後部窓3100が嵌めこまれる車両枠体内に設けられる。尚、LED104を後部窓3100内に設けても良い。
本実施形態においては、第2の透明基材301a及び第1の透明基材301bとして、例えば屈折率1.48〜1.64のガラス基板を用いたが、車外側の第2の透明基材301a及び車内側の第1の透明基材301bとで異なる材質の透明基材を用いても良い。
透明反射・取り出し層317は、LED104から導光フィルム303に入射された光を全反射させる反射領域1216と、LED104から導光フィルム303に入射された光を第1の面303a側から第2のガラス基板301aを介して外部に取り出す取り出し領域1215とを有している。ここで、取り出し領域1215とは、LED104から導光フィルム303に入射された光を第1の面303a側から外部に取り出すために全反射条件をくずすものが配置される領域である。
透明反射・取り出し層317は、導光フィルム303の全面に対応して配置された第1の反射層316と、導光フィルム303の面に対して部分的に配置された構造体315とからなる。透明反射・取り出し層317を平面的に見たとき(図10において矢印109の方向から見たとき)に、構造体315が配置される領域が取り出し領域1215となり、構造体315が配置されず第1の反射層316が露出した領域318が反射領域1216となっている。言い換えると構造体315のような突起物が存在する領域が取り出し領域1215となり、表面が平坦な領域が反射領域1216となる。構造体315は、平面的に見てストライプ状に形成され、その断面は三角形状となっており、鋸歯状となっている。
第1の反射層316及び構造体315は、導光フィルム303よりも低い屈折率を有する材料、例えばポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)、酸化シリコン(SiO、屈折率n=1.45)などを用いることができ、本実施形態ではPVBを用いた。第1の反射層316と導光フィルム303との屈折率の関係は、LED104から発せられ光導入部107を介して導光フィルム303中に入射した光が、図8中の矢印106の如く導光フィルム303の内部で全反射する条件を満たしている。
本実施形態において、導光フィルム303内に入射される光の一部は、取り出し領域1215に配置される構造体315によって全反射条件が崩れ、この全反射条件が崩れた光は第2の透明反射層302に向かって構造体315によって反射される。この構造体315によって全反射条件が崩れた光は、矢印108の如く第2の透明反射層302で全反射することなく屈折して第2のガラス基板301aを介して第1の面303a側から車外に取り出される。これにより、例えば、ブレーキペダルが操作されることによりLED104が点灯してハイマウントストップランプ3100aが発光、点灯し、後方の車両又は通行人に対して車両の停止情報を伝達することができる。
第2の透明反射層302は、LED104から導光フィルム303に入射された光を全反射させるものである。第2の透明反射層302は、導光フィルム303よりも低い屈折率を有する材料、例えばポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)、酸化シリコン(SiO、屈折率n=1.45)などを用いることができ、本実施形態ではPVBを用いた。第2の透明反射層302と導光フィルム303との屈折率の関係は、LED104から発せられ光導入部107を介して導光フィルム303中に入射した光が、図10中の矢印106の如く導光フィルム303の内部で全反射する条件を満たしている。
ハイマウントストップランプ3100aは、ハイマウントストップランプ3100aに対して第1の面303a側から入射された外部からの光、すなわち車外から車内へ入射される外光109を透過する。導光フィルム303、透明反射・取り出し層317、第2の透明反射層302はいずれも透明であり、これによりハイマウントストップランプ3100aに対して第1の面303a側から入射される光はハイマウントストップランプ3100aを透過することが可能である。透明反射・取り出し層317においては、外光109は、主に構造体315が設けられていない領域を介して、車内に取り込まれる。
後部窓3100のハイマウントストップランプ3100aが配置されない領域は、ハイマウントストップランプ3100aを構成する第2のガラス基板301a及び第1のガラス基板301bがハイマウントストップランプ3100aが配置される領域から延在して構成される。言い換えると、後部窓3100は2重のガラス基板構造を有し、ハイマウントストップランプ3100aとなる領域は、2枚のガラス基板間に導光フィルム303、透明反射・取り出し層317、第2の透明反射層302が設けられた構成となっており、ハイマウントストップランプ3100aとして機能していない領域は、導光フィルム、構造体はなく、2枚のガラス基板間に第1の反射層、第2の透明反射層と同じ材料からなる層が設けられた構成となっている。
第2の透明反射層302及び透明反射・取り出し層317は、ガラス基板301a及び301bと導光フィルム303とを貼り合わすための接着層を兼ねていてもよい。接着機能を備えることにより、別途接着層を設ける必要がなくなり、後部窓3100の構造を簡易化することができ、また製造時においても接着層を設ける工程が不要となる。接着層を兼ねる場合には、例えば、PVB(屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)などを用いることができる。尚、外部への光取り出しに支障がない限り、別途接着層を設けてもよい。
本実施形態の透明反射・取り出し層317の構造体315は、鋸歯状に形成されているが、図11に示すように半球状に形成してもよく、これらの形状に限定されるものではない。
図11は、図1に示す車両200の後部窓3200の上方の領域に位置するハイマウントストップランプ3200aの概略断面図である。尚、上述の実施形態と同様の構成については同様の符合を付し、説明は省略する。
図11において、第1の面323a及び第2の面323bを有する導光フィルム323の第2の面323b側には透明反射・取り出し層327が設けられている。透明反射・取り出し層327は、LED104から導光フィルム323に入射された光を全反射させる反射領域1216と、LED104から導光フィルム323に入射された光を第2のガラス基板101aを介して外部に取り出す取り出し領域1215とを有している。
透明反射・取り出し層327は、導光フィルム323の全面に対応して配置された第1の反射層326と、導光フィルム323の面に対して部分的に配置された構造体325とからなる。透明反射・取り出し層327を平面的に見たとき(図11において矢印109の方向から見たとき)に、構造体325が配置される領域が取り出し領域1215となり、構造体325が配置されず第1の反射層326が露出した領域328が反射領域1216となっている。構造体325は、平面的に見て円形の島状に形成されている。構造体325の表面形状は曲面状に形成されるが、構造体325は、第1の反射層326の全反射条件を崩すものであれば、その形状は特に限定されない。
第1の反射層326及び構造体325は、導光フィルム323よりも低い屈折率を有する材料、例えばポリビニルブチラール(PVB、屈折率n=1.49)、エポキシ系樹脂(屈折率n=1.45〜1.47)、熱硬化型アクリル系樹脂(屈折率n=1.58〜1.59)、酸化シリコン(SiO、屈折率n=1.45)などを用いることができ、本実施形態ではPVBを用いた。第1の反射層326と導光フィルム323との屈折率の関係は、LED104から発せられ光導入部107を介して導光フィルム323中に入射した光が、図11中の矢印106の如く導光フィルム323の内部で全反射する条件を満たしている。
本実施形態において、導光フィルム323内に入射される光の一部は、取り出し領域1215に配置される構造体325によって全反射条件が崩れ、この全反射条件が崩れた光は第2の透明反射層302に向かって構造体325によって反射される。この構造体325によって全反射条件が崩れた光は、矢印108の如く第2の透明反射層302で全反射することなく屈折して第1の面323aから第2ガラス基板301aを介して車外に取り出される。
ハイマウントストップランプ3200aは、ハイマウントストップランプ3200aに対して第1の面323a側から入射された外部からの光、すなわち車外から車内へ入射される外光109を透過する。導光フィルム323、透明反射・取り出し層327、第2の透明反射層302はいずれも透明であり、これによりハイマウントストップランプ3200aに対して第1の面323a側から入射される光はハイマウントストップランプ3200aを透過することが可能である。透明反射・取り出し層327においては、外光109は、主に構造体325が設けられていない領域を介して、車内に取り込まれる。
また、上述の実施形態において、構造体315及び325は、等間隔で第1の反射層316及び326にそれぞれ配置されているが、LED104からの距離に応じて構造体の配置間隔を変化させてもよい。例えば、LED104から遠ざかるに従って構造体間の間隔が狭まるようにする、すなわち取り出し領域が増加するようにすることにより、LED104からの光が減衰しにくいLED104に近い側と、光が減衰しやすいLED104から遠い側とで、取り出し光の強度を面内でほぼ均一とすることができる。
上述のような構造体を有する透明反射・取り出し層は、例えば構造体と第1の反射層を一体に形成しても良いし、第1の反射層上に構造体を別に形成してもよい。
構造体と第1の反射層を一体に形成する場合には、第1の反射層を構成する樹脂に、構造体に対応する賦型パターンを有する金型を転写する方法などを用いることができる。賦型する方法としては溶融押出法、射出成型法などがある。
第1の反射層上に構造体を別に形成する場合には、例えば第1の反射層を設けた後、インクジェット法などの液滴吐出法によって構造体を形成することができる。
図12は、図10に示した透明反射・取り出し層317の一製造方法を説明するための工程図である。
まず、図12(a)に示すように、第1のガラス基板301bの上に酸化シリコン膜からなる第1の反射層316を形成する。第1の反射層316は、スパッタリング法、CVD法、ゾルゲル法、コーティング法などの種々の成膜方法が採用可能である。
次に、図12(b)に示すように、第1の反射層316の上にフォトレジスト材料からなるマスクパターンPR1が形成される。
続いて、図12(c)に示すように、第1の反射層316の上にマスクパターンPR1を介して酸化シリコン膜315Fを形成する。酸化シリコン膜315Fは、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、ゾルゲル法などの種々の成膜方法が採用可能である。この場合、スパッタリング法等の物理的蒸着方法で蒸着粒子を斜め方向から入射させることにより、図12(c)に示すようにマスクパターンPR1の開口部内の堆積物に形状異方性を付与することができる。
次に、第1の反射層316の上からレジストマスクPR1を除去する。その結果、図12(d)に示すように、第1の反射層316とその表面から突出する複数の構造体315からなる透明反射・取り出し層317が形成される。
その後、第1のガラス基板301bは、透明反射・取り出し層317を挟むように、導光フィルム323と接合される。導光フィルム323は、透明反射・取り出し層317に対して熱接着により形成することができる。
また、スプレーコート、ディップコート、スピンコート法などの種々のコーティング法を用いて導光フィルム層を形成することも可能である。導光フィルム323の積層後、この導光フィルム323の第1の面323aに第2の透明反射層302及び第2のガラス基板301aが接合される。
導光フィルムをコーティング法で形成する以外に、以下の製法を採用してもよい。すなわち、透明反射・取り出し層が形成された第1のガラス基板301bと、第2の透明反射層302が形成された第2のガラス基板301aを形成し、別途用意した導光フィルム(PVB)を第1、第2のガラス基板の間に挟み、熱をかけて基板を貼り合わせてもよい。PVBフィルムとしては、例えば、積水化学工業社製「エスレック」フィルムを採用することができる。
図13は、図11に示した透明反射・取り出し層327の一製造方法を説明するための工程図である。
まず、図13(a)に示すように、第1のガラス基板301bの上に酸化シリコン膜からなる第1の反射層326を形成する。第1の反射層326は、スパッタリング法、CVD法、ゾルゲル法、コーティング法などの種々の成膜方法が採用可能である。
次に、図13(b)に示すように、第1の反射層326の上にフォトレジスト材料からなるマスクパターンPR2が形成される。
続いて、図13(c)に示すように、マスクパターンPR2をマスクとして第1の反射層326の表面をエッチングする。このエッチング工程には、プラズマを利用したドライエッチング法が適用されるが、薬液を用いたウェットエッチング法、レーザーエッチング法などが適用されてもよい。反射層326は、マスクパターンPR2の開口部を介して露出する領域が選択的にエッチングされる。反射層326の表面に形成されるエッチングパターン326Pの深さは、エッチング条件によって適宜設定することが可能であり、例えば、反射層326の下地であるガラス基板301bの表面が露出しない深さとすることができる。
最後に、図13(d)に示すように、第1の反射層326の上からマスクパターンPR2を除去することで、第1の反射層326とその表面から突出する複数の構造体325からなる透明反射・取り出し層327が形成される。本実施形態においては、エッチングパターン326Pの側壁がテーパー状に形成されるため、当該テーパー部において反射層326の全反射条件を崩すことが可能となる。なお、エッチングパターン326Pの形状は、上記全反射条件を崩せる形状であれば、上記の例に限定されない。また、上記構造体(エッチングパターン)は、上から見たときにドット状に形成されてもよいし、ストライプ状に形成されていてもよい。
その後、第1のガラス基板301bは、透明反射・取り出し層327を挟むように、導光フィルム323と接合される。導光フィルム323は、透明反射・取り出し層327に対して熱接着により形成することができる。また、スプレーコート、ディップコートなどの種々のコーティング法を用いて導光フィルム層を形成することも可能である。導光フィルム323の積層後、この導光フィルム323の第1の面323aに第2の透明反射層302及び第2のガラス基板301aが接合される。
上記透明反射・取り出し層は、第1のガラス基板301bの表面に直接形成することも可能である。図14はその製造方法の一例を示す工程図である。
まず、図14(a)に示すように、第1のガラス基板301bの上にフォトレジスト材料からなるマスクパターンPR3が形成される。
次に、図14(b)に示すように、マスクパターンPR3をマスクとしてガラス基板301bの表面をエッチングする。このエッチング工程には、プラズマを利用したドライエッチング法が適用されるが、薬液を用いたウェットエッチング法、レーザーエッチング法などが適用されてもよい。ガラス基板301bは、マスクパターンPR3の開口部を介して露出する領域が選択的にエッチングされる。ガラス基板301bの表面に形成されるエッチングパターン301vの深さは、エッチング条件によって適宜設定することが可能である。
最後に、図14(c)に示すように、第1のガラス基板301bからマスクパターンPR3を除去することで、ガラス基板301bの表面に、エッチングパターン301vからなる反射層と凸部301Wからなる構造体とを含む透明反射・取り出し層が形成される。本実施形態においては、異方性エッチングによりエッチングパターン301vの底部が曲面状に形成されるため、当該曲面状の底部においてガラス基板301bの表面における全反射条件を崩すことが可能となる。なお、エッチングパターン301vの形状は、上記全反射条件を崩せる形状であれば、上記の例に限定されない。また、上記構造体(エッチングパターン)は、上から見たときにドット状に形成されてもよいし、ストライプ状に形成されていてもよい。
以上のように、一方の側から入射される光を透過させ、一方の側に発光する面発光体をハイマウントストップランプとして用いることにより、車外からの光を車内へ透過可能とし、かつ車外方向に対して発光可能となるため、車両を構成する窓にこの面発光体を組込んでも、運転者は面発光体によって視界が制限されることがなく、またランプの設置などの設計範囲を広げることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態においては、光源としてのLEDを、平面がほぼ矩形状の導光フィルムの一辺に対応する一端部に設けたが、例えば2辺、3辺または4辺全てに設けても良く、その設ける場所も任意に選択することができる。例えば、上述の実施形態においては、図1上、導光フィルムの右辺に対応する端部に光源を設けたが、左辺、上辺、または下辺に対応する端部に設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、本発明の面発光体をハイマウントストップランプに適用した形態を説明したが、面発光体を他のランプに適用することも可能である。車両後部に設けられるランプとしては、ハイマウントストップランプ以外に、ブレーキランプ(制動灯)、尾灯、後退灯、方向指示器などがある。これらランプ類の一部あるいは全部に本発明の面発光体を適用し、車両のウィンドウに組み込むことも可能である。以下、これらランプ類に本発明の面発光体を適用した例を図15〜図18を用いて説明する。尚、ランプに適応される面発光体は上述の実施形態に記載したものを用いることができ、ここでは面発光体の構造に関する詳細な説明は省略する。
図15〜18はいずれも車両の後部を示す概略斜視図である。
図15に示す車両200の後部窓3300の上部には、ハイマウントストップランプ3300a、中央部の左右には方向指示器3300b、下部の左右にはブレーキランプ3300c、下部の中央部には後退灯3300dが設けられている。ハイマウントストップランプ3300aの光源としての赤色LED104aは後部窓3300の右辺上部付近に設けられている。方向指示器3300bの光源としての橙色LED104bは後部窓3300の左右の辺のそれぞれ中央部付近に設けられている。ブレーキランプ3300cの光源としての赤色LED104cは後部窓3300の左右の辺のそれぞれ下部付近に設けられている。後退灯3300dの光源としての白色LED104dは後部窓3300の下辺中央部に設けられている。いずれの光源も車両枠体に設けられている。
図16に示す車両200は、図15に示す車両の方向指示器の位置を後部窓ではなく、車両200の側面後方部窓3400に設けている。それ以外の構成については図15と同様のため、図15と同様の構成については同様の符合を付し、説明を省略する。図16において、方向指示器3400bは、左右の側面後方部窓3400に設けられている。方向指示器3400bの光源としての橙色LED404bは車両枠体に設けられている。
図17に示す車両200の後部窓3500の左右上側には方向指示器3500b、左右下側には後退灯3500d、残りの領域にはブレーキランプ兼ハイマウントストップランプ3500aが設けられている。ブレーキランプ兼ハイマウントストップランプ3500aの光源としての赤色LED504aは後部窓3500の上辺及び下辺に設けられている。方向指示器3500bの光源としての橙色LED504bは後部窓3500の左右の辺のそれぞれ中央部付近に設けられている。後退灯3500dの光源としての白色LED504dは後部窓3500の左右の辺のそれぞれ下部に設けられている。いずれの光源も車両枠体に設けられている。尚、ブレーキランプ兼ハイマウントストップランプ3500aから発せられる光の輝度を、ブレーキランプ兼ハイマウントストップランプとして点灯させる場合の輝度と比較して低くし、これを夜間走行時や濃霧などの視界不良時などに点灯する尾灯として機能させてもよい。このように赤色LED504aの輝度を調整可能として、発光輝度を変えることによって異なるランプ機能を同一の面発光体に持たせてもよい。
以上のように、1枚の後部窓に対して、各ランプに対応する複数の発光領域を設け、各発光領域毎に、一対のガラス基板、導光フィルム、LED、透明反射・取り出し層及び第2透明反射層を備える面発光体を配置することができる。
第1の実施形態及び第2の実施形態においては、ハイマウントストップランプを、後部窓の一部の領域に設けたが、図18に示す車両200のように後部窓3600の全面にブレーキランプ兼ハイマウントストップランプ3600aを設けても良い。また、運転に支障がない限り、車両の後部窓以外の窓(フロント側、サイド側など)に、本発明に係る車両用窓を採用することができる。さらに、本発明に係る車両用窓を採用することにより、車両のランプを削減することができ、環境に優しいエコカーの実現に寄与することができる。
また、上述の実施形態においては、面発光体を車両用ランプに適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、広告や装飾用に表示体として建築物の窓ガラスに面発光体を適用することも可能である。これにより、面発光体によって建築物内に入射される外光の取り込みを可能としつつ、建築物の外に対して面発光体を用いた広告や装飾などを表示することが可能となる。
また、上述の実施形態における面発光体は、2枚の透明基材を用いていたが、1枚の透明基材を用いて面発光体を構成してもよい。2枚の透明基材を用いた上述の実施形態においては、2枚の透明基材の間に、透明反射・取り出し層、透明導光層、透明第2反射層を設けたが、1枚の透明基材を用いる場合には、透明第2反射層は設けず、透明反射・取り出し層に隣接して1枚の透明基材を設ければよい。すなわち、透明基材、透明反射・取り出し層、透明導光層の順に配置された構造を有する面発光体とすればよく、透明導光層と透明基材との間に透明反射・取り出し層が配置される構成をとればよい。このような面発光体においては、光源から発せられる光は透明導光層内で全反射され、透明反射・取り出し層の取り出し領域に設けられる屈折ドメイン層や構造体によって全反射条件がくずされて面発光体の一方の面から発光される。また、面発光体の一方の面から入射される光は透過される。このような面発光体は、例えば建築物の通常の窓ガラスに透明反射・取り出し層を介して導光フィルムを配置することにより構成することができ、窓ガラスが面発光体の透明基材となり、窓ガラスの全面あるいは一部の面を面発光体として使用することができる。
本発明の実施形態に係る車両後部の概略斜視図である。 図1に示す車両後部に配置される後部窓の一部の領域に設けられている第1実施形態における面発光体の部分分解概略斜視図である。 図2の線A−A´で切断した面発光体の概略断面図である。 第1の実施形態における変形例である。 第1の実施形態における他の変形例である。 第1の実施形態における面発光体の製造方法を示す工程図である。 第1の実施形態における面発光体の他の製造方法を示す工程図である。 第1の実施形態における面発光体の他の製造方法を示す工程図である。 第1の実施形態における面発光体の他の製造方法を示す工程図である。 第2の実施形態における面発光体の概略断面図である。 第2の実施形態における変形例である。 第2の実施形態における面発光体の製造方法を示す工程図である。 第2の実施形態における面発光体の他の製造方法を示す工程図である。 第2の実施形態における面発光体の他の製造方法を示す工程図である。 他の実施形態に係る車両後部の概略斜視図である。 更に他の実施形態に係る車両後部の概略斜視図である。 更に他の実施形態に係る車両後部の概略斜視図である。 更に他の実施形態に係る車両後部の概略斜視図である。
符号の説明
100、3100、3200、3300、3400、3500、3600…後部窓
100a、3100a、3200a、3300a…ハイマウントストップランプ
101a、301b…第1のガラス基板
101b、301a…第2のガラス基板
102、302…第2の透明反射層
103、303、323…導光フィルム
103a、303a、323a…第1の面
103b、303b、323b…第2の面
104、104a、104b、104c、104d、404b、504a、504b、504d…LED
115…屈折ドメイン層
116、316、326…第1の反射層
117、317、327…透明反射・取り出し層
200・・・車両
215、1215…取り出し領域
216、1216…反射領域
315、325…構造体
3300b…方向指示器
3300c…ブレーキランプ
3300d…後退灯
3500a、3600a…ブレーキランプ兼ハイマウントストップランプ

Claims (12)

  1. 第1の面及び第2の面を有する透明導光層と、
    前記透明導光層の一端部に沿って配置された光源と、
    前記第1の面及び前記第2の面のうち一方の面に隣接して配置され、前記光源から前記透明導光層に入射された光を全反射させる反射領域と前記光源から前記透明導光層に入射された光を前記第1の面側から外部に取り出す取り出し領域とを有する透明反射・取り出し層と、
    前記透明反射・取り出し層と隣接して配置される第1の透明基材と
    を具備する面発光体。
  2. 請求項1に記載の面発光体であって、
    前記透明反射・取り出し層は前記第1の面側に配置され、
    前記取り出し領域は前記反射領域と異なる屈折率を有する
    面発光体。
  3. 請求項2に記載の面発光体であって、
    前記取り出し領域の屈折率は、前記反射領域の屈折率よりも低い
    面発光体。
  4. 請求項3に記載の面発光体であって、
    前記取り出し領域の屈折率と前記反射領域との屈折率の差は0.4以下である
    面発光体。
  5. 請求項4に記載の面発光体であって、
    前記取り出し領域は、エポキシ系樹脂からなり、
    前記反射領域は、ポリビニルブチラールからなる
    面発光体。
  6. 請求項2に記載の面発光体であって、
    前記取り出し領域の屈折率は、前記反射領域の屈折率よりも高い
    面発光体。
  7. 請求項6に記載の面発光体であって、
    前記取り出し領域は、酸化チタンからなり、
    前記反射領域は、酸化シリコンからなる
    面発光体。
  8. 請求項2に記載の面発光体であって、
    前記透明反射・取り出し層における前記取り出し領域の面積は前記光源から遠ざかるに従って増加する
    面発光体。
  9. 請求項1に記載の面発光体であって、
    前記透明反射・取り出し層は前記第2の面側に設けられ、
    前記取り出し領域には構造体が配置される
    面発光体。
  10. 請求項1に記載の面発光体であって、
    前記第1の面及び前記第2の面のうち他方の面に隣接して配置され、前記光源から前記透明導光層に入射された光を全反射させる透明反射層と、
    前記透明反射層と隣接して配置される第2透明基材と
    を更に具備する面発光体。
  11. 第1の面及び第2の面を有する透明導光層と、
    前記透明導光層の一端部に沿って配置された光源と、
    前記第1の面及び前記第2の面のうち一方の面に隣接して配置され、前記光源から前記透明導光層に入射された光を全反射させる反射領域と前記光源から前記透明導光層に入射された光を前記第1の面側から外部に取り出す取り出し領域とを有する透明反射・取り出し層と、
    前記第1の面及び前記第2の面のうち他方の面に隣接して配置され、前記光源から前記透明導光層に入射された光を全反射させる透明反射層と、
    前記反射・取り出し層と隣接して配置される第1の透明基材と、
    前記透明反射層と隣接して配置される第2の透明基材と
    を具備する車両用窓。
  12. 請求項11に記載の車両用窓であって、
    前記車両用窓は複数の発光領域を有し、
    前記発光領域毎に前記透明導光層、前記光源、前記透明反射・取り出し層及び前記透明反射層が設けられる
    車両用窓。
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