JP2002222604A - 漏光モジュレータを有する光源装置 - Google Patents

漏光モジュレータを有する光源装置

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JP2002222604A JP2001291560A JP2001291560A JP2002222604A JP 2002222604 A JP2002222604 A JP 2002222604A JP 2001291560 A JP2001291560 A JP 2001291560A JP 2001291560 A JP2001291560 A JP 2001291560A JP 2002222604 A JP2002222604 A JP 2002222604A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型で大面積であっても光出射面内での出射
光の輝度均斉度を高くすることができ、出射光制御機能
に関わる機能性を具備した導光体を用いた場合にも、そ
の機能性を損なわない面光源装置を提供する。 【解決手段】 一次光源1より出射される光を伝送する
導光体6は、屈折率がngであり、入射端面9と、伝送
される光が出射する出射面と、その反対側に位置する裏
面とを備えている。導光体6の出射面及び裏面のうちの
少なくとも一方には漏光モジュレータ8が付されてい
る。漏光モジュレータ8は、出射面上または裏面上に位
置し且つ屈折率n1(ここで、ng>n1)の複数の第
1屈折率領域部3と屈折率n2(ここで、n2>n1)
の複数の第2屈折率領域部4とを有する複合層50と、
その上に位置し且つ屈折率n3(ここで、n3>n1)
の第3屈折率層5とを備えている。7は反射板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコンや
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置、駅や公共施設
等における案内標示板や大型看板、高速道路や一般道路
における交通案内板や交通標識等の標示装置に使用され
る面光源装置や、携帯電話機、携帯情報端末等に使用さ
れる比較的小型の液晶表示装置等に使用されるLED等
の点状光源を用いた面光源装置や、LED等の光源を均
一な線光源に変換する棒状光源装置などの光源装置に関
するものであり、さらに詳しくは、高い輝度と光出射面
内での均一な輝度分布とを得ることを企図した面光源装
置または棒状光源装置などの光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】携帯電
話機、携帯情報端末、ノートパソコン、液晶テレビ等に
使用される液晶表示装置等の光源装置としては、低消費
電力、高輝度、薄型、均一な輝度のものが要求されてい
る。特に、携帯電話機、携帯情報端末等の比較的小型の
液晶表示装置を有する携帯型電子機器においては、これ
らの要求はより強いものである。
【0003】従来、液晶表示装置、看板、交通案内板等
に使用されている背面光源装置の方式としては、ハウジ
ング内に蛍光灯等の線状光源を複数本設置した直下方式
や、板状の導光体の側端面に線状光源を配置したエッジ
ライト方式がある。直下方式の背面光源装置では、光源
部の軽量化や薄型化を図ることが困難であるとともに、
光源として使用する蛍光灯等が標示板から透けて見える
シースルー現象が起こりやすいという問題点を有してい
た。軽量で薄型の背面光源装置としてエッジライト方式
のものが多用されてきている。また、近年、携帯電話
機、電子手帳、ゲーム機器等の移動体電子機器の需要が
高まっており、これらの表示部の光源として用いられる
高輝度で輝度分布の均一性良好な薄型の背面光源装置の
開発が望まれている。
【0004】このようなエッジライト方式の背面光源装
置は、通常、アクリル樹脂板等の板状透明材料を導光体
とし、その側端面に面して配置された一次光源(以下、
単に「光源」ということもある)からの光を側端面(光
入射面)から導光体中に入射させ、入射した光を導光体
の表面(光出射面)あるいは該表面とは反対側の裏面に
形成した光散乱面等の光出射機能部を設けることによ
り、光出射面から面状に出射させるものである。しか
し、導光体の表面あるいは裏面に光出射機能部を均一に
形成したものでは、光源から離れるに従って出射光の輝
度が低下して、光出射面内における輝度が不均一とな
り、良好な表示画面が得られない。このような傾向は、
面光源装置の大型化に伴って顕著となり、10インチ以
上の面光源素子においては実用に耐え得るものではなか
った。特に、ノートパソコンや液晶テレビ等に使用され
る液晶表示装置においては、その画面内での輝度分布は
非常に高い均一性が要求されるものである。
【0005】このような面光源装置の輝度の不均一とい
う課題を解決するために、種々の提案がなされている。
例えば、特開平1−24522号公報には、導光体の光
出射面とは反対側の裏面に光入射面から離れるに従って
光拡散物質を密に塗布または付着させた光出射機能部を
設けた面光源装置が提案されている。また、特開平1−
107406号公報には、表面に光散乱物質からなる細
かい斑点を種々のパターンで形成した複数の透明板を積
層して導光体としたものを利用した面光源装置が提案さ
れている。このような面光源装置においては、光散乱物
質として酸化チタンや硫酸バリウム等の白色顔料を使用
しているため、光散乱物質に当たった光が散乱する際に
光吸収等の光のロスが生じ、所望方向の出射光の輝度の
低下を招くという欠点があった。
【0006】また、特開平1−244490号公報や特
開平1−252933号公報には、導光体の光出射面上
に出射光輝度の逆数の分布に見合う光反射パターンを有
する出射光調整部材や光拡散板を配置した面光源装置が
提案されている。しかし、このような面光源装置におい
ても、出射光調整部材や光拡散板で反射した光の再利用
ができないために光のロスが生じ、所望方向の出射光の
輝度の低下を招くという欠点があった。
【0007】さらに、特開平2−84618号公報に
は、導光体の光入射面に対向して線状光源が配置され、
導光体の光出射面およびその裏面の少なくとも一方の面
を梨地面とし、光出射面上にプリズムシートを載置した
面光源装置が提案されている。しかし、このような面光
源装置は、非常に高い輝度が得られるものの、光出射面
における輝度の均一性の点で未だ満足できるものではな
かった。更に、該梨地面形状を微妙に制御し輝度の均斉
度を高める工夫もなされているが、それら微妙な梨地形
状の再現性に関しては大きな問題を残していた。また、
このような面光源装置は、出射光の分布(光入射面に垂
直な方向および平行な方向での分布)が広がりすぎてい
るため(特に光入射面に平行な方向)、携帯型の電子機
器に使用される面光源装置としては、低消費電力、高輝
度の要求を十分に満足することはできなかった。
【0008】一方、出射光の輝度の均一化とともに光の
ロスを低減して輝度を高める面光源装置については、特
開平8−40719号公報に開示がある。本開示技術に
おける面光源装置用導光体は、板状透明体の少なくとも
一つの側端面を光入射面とし、これと略直交する表面を
光出射面とし、光出射面およびその裏面の少なくとも一
方の表面が略球面状の微細な多数の凸状体から構成さ
れ、これら凸状体のレンズ群の微小平均曲率半径と平均
周期との比が3〜10であり、微小平均曲率半径の分布
の平均偏差と微小平均曲率半径との比が0.8以下であ
ることを特徴とするものである。しかし、導光体が薄型
化し、その厚さに対する長さの割合が大きくなるに従
い、表面が略球面状の微細な多数の凸状体から構成され
る機構のみでは、光出射面内の均一な出射特性を得るこ
とが難しくなる。
【0009】また、特開平7−171228号公報に開
示されているように、導光体に特定の鋸刃状プリズム構
造を形成することによってバックライトの出射光線の分
布が狭くピーク光の光出射面での法線輝度の高い面光源
を得る技術(出射光制御機構の技術)が開示されてい
る。本手法は、プリズムシートを一切用いず、導光体の
みにより狭視野で非常に高い法線輝度を実現することが
できる極めて有効な手段であるが、反面、出射光輝度分
布の均斉度が著しく損なわれる傾向にある。この手法の
ように、導光体そのものに特殊な機能を付与すべく梨地
面やその他ドットパターン等による微細な多数の凹凸や
それらの形状の分布等を形成し、それに基づき輝度の高
い均斉度を得ようとすることは非常に困難であり、導光
体そのものに付与された特殊な機能性を損なうことなく
高い均斉度を同時に満足することは大きな技術的課題で
あった。
【0010】また、プリズム状構造は、プリズム列の方
向に対して垂直方向に進行する光は光出射面法線方向に
向けるが、プリズム列に対して斜め方向に進行する光は
光出射面法線方向に向けることができないため、この分
の光量は損失となっている。このため、特に点状光源を
用いた面光源装置では、光の利用効率という観点からの
問題点をも有していた。このような面光源装置の光源と
して、消費電力が低く、コンパクトであるLED光源が
使用されてきている。例えば、特開平8−32120号
公報に記載されているような直下型のLED光源を用い
た面光源装置、特開平7−270624号公報に記載の
ようなLED光源を導光体端面に設置し光進行方向にV
字溝を形成したもの、特開平8−18429号公報に記
載のようにLED光源を導光体端面に設置し導光体表面
を粗面にしたもの、特開平7−320514号公報のよ
うにLED光源を導光体コーナー部に設置し拡散材を内
部に分散させた散乱導光体を用いたもの等が挙げられ
る。しかし、これらの面光源装置では、出射光の分布が
広がりを持っているため、消費電力あたりの輝度が充分
高くならず、さらには、光源がスポット状であるため、
光源の前方のみが明るくなり、全体として輝度むらが発
生するという問題点を有していた。また、特開平11−
329039号公報では、導光板裏面に三角形の凸形状
が点光源に対して同心円状にかつ離散的に配置されてい
る面光源装置が提案されている。しかし、このような面
光源装置では、三角形の凸形状が離散的に配置されてい
るため、導光体中を伝播する光を効率良く光出射面法線
方向に出射することはできないという問題点を有してい
た。
【0011】本発明は、比較的薄型で大面積であっても
光出射面内における出射光の輝度均斉度を極めて高くす
ることが可能な面光源装置や棒状光源装置などの光源装
置を提供することを目的とするものである。
【0012】更に、本発明は、出射光制御機能に関わる
特殊な機能性を具備した導光体を用いた場合において
も、その機能性を損なわず、面内出射光均斉度の極めて
高い良好な面光源装置や棒状光源装置などの光源装置を
提供することを目的とするものである。
【0013】また、本発明は、特に携帯電話機、携帯情
報端末等の携帯型電子機器に好適な、LED等の点状光
源を用いた低消費電力、高輝度、薄型、均一な輝度の面
光源装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、一次光源と該一次光源
より出射される光を伝送する導波路を構成する導光体と
を有する光源装置において、前記導光体は、屈折率がn
gであり、前記一次光源より出射される光が入射する光
入射面と、伝送される光が出射する光出射面と、該光出
射面と反対側に位置する裏面とを備えており、前記導光
体の光出射面及び裏面のうちの少なくとも一方には漏光
モジュレータが付されており、該漏光モジュレータは、
前記光出射面上または前記裏面上に位置し且つ屈折率n
1(ここで、ng>n1)の複数の第1屈折率領域部と
屈折率n2(ここで、n2>n1)の複数の第2屈折率
領域部とを有する複合層と、該複合層上に位置し且つ屈
折率n3(ここで、n3>n1)の第3屈折率層とを備
えていることを特徴とする光源装置、が提供される。
【0015】本発明の一態様においては、前記導光体と
前記漏光モジュレータとの間に屈折率n4(ここで、n
g>n4>n1)の第4屈折率層が介在している。
【0016】本発明の一態様においては、前記複合層の
単位面積あたりの前記第2屈折率領域部の占める面積で
示される第2屈折率領域部密度が前記複合層の面内で場
所により変化している。
【0017】本発明の一態様においては、前記第1屈折
率領域部の厚さH1及び前記第2屈折率領域部の厚さH
2がいずれも5ミクロン以上200ミクロン以下であ
る。本発明の一態様においては、前記第1屈折率領域部
の平均的厚さH1と前記第2屈折率領域部の平均的面内
方向最小寸法W2とが1≦(W2/H1)≦30の関係
を満たす。
【0018】本発明の一態様においては、n2<ngで
ある。本発明の一態様においては、n2≧n3≧ngま
たはn3≧n2≧ngである。本発明の一態様において
は、n2≧ng≧n3またはng≧n2≧n3である。
本発明の一態様においては、n3≧ng≧n2またはn
g≧n3≧n2である。
【0019】本発明の一態様においては、前記第2屈折
率領域部及び前記第3屈折率層のうちの少なくとも1つ
が紫外線硬化性樹脂組成物からなる。
【0020】本発明の一態様においては、前記複合層の
第1屈折率領域部及び第2屈折率領域部は、いずれも帯
状であり、交互に配列されている。本発明の一態様にお
いては、前記複合層の第1屈折率領域部及び第2屈折率
領域部は不規則に配列されている。本発明の一態様にお
いては、前記第1屈折率領域部が空気からなる。
【0021】本発明の一態様においては、前記第3屈折
率層または前記複合層が光制御機能を有しており、該光
制御機能は指向性光出射機能及び光拡散機能のうちの少
なくとも1つである。
【0022】本発明の一態様においては、前記導光体の
裏面に付された前記漏光モジュレータの前記第3屈折率
層に、または、該第3屈折率層上に配置された部材に、
2つのプリズム面を含んで構成されるプリズム列を前記
導光体中の光の伝搬方向に略垂直となるように互いに平
行に多数配列してなる指向性光出射機能部が形成されて
いる。
【0023】本発明の一態様においては、前記プリズム
列は前記2つのプリズム面の間の先端部に平坦部を有す
る。本発明の一態様においては、前記プリズム列の隣接
するものどうしの間の谷部に平坦部が形成されている。
【0024】本発明の一態様においては、前記プリズム
列の前記一次光源に近い側のプリズム面の傾斜が前記光
出射面に対して80〜100°であり、前記プリズム列
の前記一次光源から遠い側のプリズム面の傾斜が前記光
出射面に対して35〜55°である。
【0025】本発明の一態様においては、前記指向性光
出射機能部のプリズム列配列の凹凸形状を埋めるように
して前記指向性光出射機能部の形成されている層または
部材の屈折率より小さな屈折率を持つ層が積層されてい
る。
【0026】本発明の一態様においては、前記指向性光
出射機能部上には、そのプリズム列配列に対応するプリ
ズム列配列を片面に有しており且つ前記指向性光出射機
能部の形成されている層または部材と略同一の屈折率の
材料からなるプリズムシートが、前記指向性光出射機能
部の形成されている層または部材の屈折率より小さな屈
折率を持つ層を介して、プリズム列配列どうしが対応す
るよう嵌合されている。本発明の一態様においては、前
記指向性光出射機能部の形成されている層または部材の
屈折率より小さな屈折率を持つ層が空気層である。
【0027】本発明の一態様においては、前記導光体は
その厚みが前記一次光源からの距離が増大するに従って
減少している。
【0028】本発明の一態様においては、前記一次光源
は略点状の光源である。
【0029】本発明の一態様においては、前記一次光源
はLEDまたはLEDの集合体である。本発明の一態様
においては、前記LEDの発光パターンのピーク半値幅
が、前記導光体の光出射面に垂直な方向で10〜120
°、前記導光体の光出射面に平行な方向で80〜180
°である。
【0030】本発明の一態様においては、前記一次光源
は、少なくとも1つのLEDからの光を分割してより微
細な分割光源となし該分割光源を整列させる手段及び/
または少なくとも1つのLEDからの光を連続した線光
源へと変換する手段を用いたものである。
【0031】本発明の一態様においては、前記導光体の
光出射面に、回折格子、偏光変換素子、偏光分離素子及
び集光素子から選ばれた少なくとも一つの出射光制御部
材が配置されている。
【0032】本発明によれば、以上の光源装置であって
その入射端面と直交する方向に細長い形状をなしている
棒状光源装置を一次光源として配置してなることを特徴
とする、エッジライト方式の面光源装置、が提供され
る。
【0033】更に、本発明によれば、以上のような光源
装置であって、該光源装置から発せられる光により照明
される被照明体に対して観察側に配置され、該光源装置
により照明された前記被照明体からの光の少なくとも一
部を前記観察側へと透過させ得る透光性を有することを
特徴とする、フロントライト用の光源装置、が提供され
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明による面光源装置の第1の
実施形態を示す模式的斜視図である。図1において、1
は一次光源である。一次光源1としては、冷陰極管、蛍
光管、LED、LEDアレイ等の自発光光源を用いるこ
とができる。6はスラブ導波路を構成する屈折率ngの
板状の導光体である。一次光源1より発せられた光束
は、一部がリフレクタ2の作用により反射せしめられた
上で、一次光源1と対向して位置するエッジ面(光入射
面)9より導光体6の内部に入射し、該導光体6内を伝
搬して、漏光モジュレータ8を介して光出射面10より
均一出射される。図示されているように、漏光モジュレ
ータ8は導光体6の上面(光出射面)上にて該導光体6
と一体化されて位置しており、導光体6の下面(裏面ま
たは対向面)上には反射板7が付されている。尚、漏光
モジュレータ8は導光体6の下面に位置していてもよ
い。この場合には、導光体6の上面が光出射面となる。
【0036】本実施形態の面光源装置は透過型液晶表示
素子の背面に配置されるバックライトシステムに利用さ
れるものであるが、反射型液晶表示素子の照明に用いる
場合には、反射板7を除去し、光出射面10に対し略直
交する方向(以下、単に「法線方向」という)の光透過
性を確保することで、フロントライトシステムとして応
用することも可能である。その他、本実施形態の面光源
装置は、看板や照明装置などの比較的大型の面光源とし
ても利用可能である。
【0037】また、本実施形態の面光源装置を図1に示
すような光入射面9及び光出射面10の双方と直交(即
ち、一次光源1と直交)し互いに平行で適宜の幅(例え
ば導光体6の厚さの5倍以下の幅)ごとに位置する複数
の切断面C(図1では1つのみ仮想線で示されている)
でいくつかに切断することにより、複数の棒状光源が得
られる。このような棒状光源の応用例としては、一次光
源1としてLED等の微小光源を用いたものが例示され
る。これによれば、棒状光源の長さ方向に関して輝度の
均斉度が優れた帯状の出射光分布を有する光源を得るこ
とができる。このような棒状光源は、携帯用電子機器の
バックライト用の一次光源等として応用することもでき
る。
【0038】以下、面光源装置に関して本発明に関する
説明を行うが、以上のように面光源装置の発明内容の説
明はそのまま棒状光源装置に適用することができるの
で、特に棒状光源装置について述べていなくても、棒状
光源装置の説明をも包含しているものであることを、こ
こで言及しておく。
【0039】さて、図1に示されているように、漏光モ
ジュレータ8は、屈折率n1の低屈折率領域部(第1屈
折率領域部)3と屈折率n2(ここで、n2>n1)の
高屈折率領域部(第2屈折率領域部)4とからなる複合
層50及び屈折率n3(ここで、n3>n1)の光出射
制御機能層(第3屈折率層)5からなる。該光出射制御
機能層5は、下面が複合層50に密着しており、上面が
光出射面10とされている。図示されているように、複
合層50では、低屈折率領域部3と高屈折率領域部4と
が導光体6の光入射面9と直交する方向に関して交互に
配列されており、該低屈折率領域部3及び高屈折率領域
部4のそれぞれは一次光源1と平行な方向に関して一様
に延在している。即ち、低屈折率領域部3及び高屈折率
領域部4は、それぞれが一次光源1と平行な方向に延び
た帯状をなしている。
【0040】低屈折率領域部3及び高屈折率領域部4
は、その断面形状が図1のごとく略長方形のものに限定
されるものではなく、即ち直方体の交互配列構造に限ら
れるものではない。例えば、低屈折率領域部(または高
屈折率領域部)の高さH1(またはH2)が高屈折率領
域部(または低屈折率領域部)の高さH2(またはH
1)より大きな構造を有するものや、略半円構造を有す
るものや、高屈折率領域部4の断面形状が一部または全
部に弧曲線を有する構造(弧曲面を有する構造)のもの
等が適用可能である。
【0041】図2に、複合層50と一次光源1との位置
関係の模式的平面図を示す。一次光源1から離れるに従
って、低屈折率領域部3の幅(一次光源1と直交する方
向の寸法)は次第に小さくなっており、高屈折率領域部
4の幅は次第に大きくなっている。
【0042】図3及び図4は複合層50の変形例を示す
模式的平面図であり、これらの図では一次光源1も示さ
れている。図3の例では、一次光源1と直交する方向及
び平行な方向の双方に関して低屈折率領域部3及び高屈
折率領域部4が交互に配列されており、高屈折率領域部
4が格子状をなしている。一次光源1から離れるに従っ
て、一次光源1と平行な低屈折率領域部3の幅(一次光
源1と直交する方向の寸法)は次第に小さくなってお
り、一次光源1と平行な高屈折率領域部4の幅は次第に
大きくなっている。また、一次光源1と平行な方向に中
央部から両側部へと進むに従って、一次光源1と直交す
る方向の低屈折率領域部3の幅(一次光源1と平行な方
向の寸法)は次第に小さくなっており、一次光源1と直
交する方向の高屈折率領域部4の幅は次第に大きくなっ
ている。また、図4の例では、低屈折率領域部3及び高
屈折率領域部4は、低屈折率領域部3が島部を形成し且
つ高屈折率領域部4が海部を形成する海島構造をなして
いる。低屈折率領域部3の大きさは、一次光源1から離
れるに従って、次第に小さくなっている。即ち、一次光
源1から離れるに従って、低屈折率領域部3の占める面
積割合が低下している。
【0043】複合層50における低屈折率領域部3及び
高屈折率領域部4の配列パターンとしては、以上のよう
なパターンを併用したもの等様々な形態を利用すること
が可能である。
【0044】図5は、本発明による面光源装置の第2の
実施形態を示す模式的斜視図である。この実施形態で
は、導光体6の上面及び下面の双方に漏光モジュレータ
8が配置されている。そして、下面側の漏光モジュレー
タ8の光出射制御機能層5の下面上に反射板7が付され
ている。また、この実施形態では、導光体6の互いに反
対側のエッジ面にそれぞれ対向してリフレクタ2が付さ
れた一次光源1が配置されている。
【0045】次に、以上のような面光源装置における漏
光モジュレータ8の機能、特に出射光輝度分布制御機能
について説明する。
【0046】光出射制御機能層5は、導光体6から漏光
モジュレータ8へと入射した光の大部分を光出射面10
を介して外部へと出射させる機能を有するものである。
導光体6のエッジ面9より入射し導光体内部を伝搬せし
められる光の最大導波モードは、主として低屈折率領域
部3と導光体6との屈折率差によって規定される。光線
が導光体6から低屈折率領域部3へ向かう時、スネルの
法則による全反条件を満たす伝搬モード光すなわちng
とn1との関係より決定される全反射臨界角Θ1以上の
入射角を持つ全ての光が全反射モードとなり導光体内部
を伝搬することができる。これら全反射モード光は、導
光体内での伝搬過程において高屈折率領域部4に出会う
と、ng>n2>n1である場合、n2とngとの関係
により規定される新たな全反射臨界角Θ2(Θ2>Θ1
の関係が成立する)よりも小さく且つΘ1より大きな入
射角を有する伝搬モード光は、該高屈折率領域部4を介
して光出射制御機能層5へと漏れることになる。従っ
て、複合層50における高屈折率領域部4の占有密度
(複合層50の単位面積あたりの高屈折率領域部4の占
める面積)を複合層50の面内で場所により適宜変化さ
せることで、光出射制御機能層5へ到達できる光の量を
所望値に制御することができる。高屈折率領域部4の占
有密度を変化させる手段としては、図2〜図4に示した
ようなパターンを併用したり、その他複雑なパターン変
化を用いる方法や、パターン形状を相似形となし且つ高
屈折率領域部4の面積を場所的に変化させる方法や、全
く同一のパターン形状を用いそれらの配列ピッチ(P)
を変化させる方法などの方法を用いることができる。
【0047】次に、導光体6の屈折率ngと高屈折率領
域部4の屈折率n2との相対的屈折率差を適宜に選択す
ることで、Θ2を所望値に設定することができる。従っ
て、これを用いて出射光分布を制御することも可能であ
る。例えば、ngとn2との差をより大きく設定しΘ2
の値をより小さく設計した場合、高屈折率領域部4と導
光体6との界面において全反射される光束の割合が増大
し、一次光源1からより遠く離れたところまで漏光効率
を制限しながら、より多くの光を伝搬させることができ
る。従って、これらngとn2との差を漏光モジュレー
タ8内において場所的に変化させることによっても、出
射光分布を制御することが可能である。
【0048】以上のように、本発明による漏光モジュレ
ータを具備した面光源装置によれば、上記いくつかの手
段により、光出射制御機能層5へ到達する光の量を自由
に調整することが可能であり、導光体6のサイズや形状
並びに一次光源1の形態及び光出射制御機能層5におけ
る光出射効率などが変化した場合においても、これらと
は基本的に独立に出射光分布を制御して、より均斉度に
優れ且つ再現性の良い面光源となすことが容易に可能で
ある。
【0049】更に、このような本発明の出射光分布制御
技術により、意図的に光出射面内における出射光輝度分
布を所望の様式で不均一化することも可能であり、その
ような不均一出射光輝度分布の様式の例としては一次光
源1からの距離に応じて次第に出射光量が増加または減
少する傾斜分布が挙げられる。
【0050】以上、ng>n2の場合について述べた
が、一般に屈折率n2、n3及びngの大小関係により
次の3つに場合分け(分類)して光制御性を説明するこ
とができる。なお、本発明の面光源装置においては、常
にn1<ng、n1<n2、n1<n3の関係が成立す
る。
【0051】また、ここで光出射制御機能層5には、導
光体6から漏光モジュレータ8へと移行してきた光に対
する指向性光出射機能、光拡散機能、偏光制御機能、光
回折機能等の機能性を付与することが可能である。実用
的には、これらの光制御機能を効率よく発現させ、且
つ、光出射面内の均斉度を高め、または、所望の傾斜輝
度分布特性を達成するためには、上記屈折率の関係、漏
光モジュレータ8の内部構造、漏光モジュレータ8の面
内の高屈折領域部4の占有密度分布、後述するモード変
換機構や面光源装置全体の形状、一次光源1からの入射
光モード等を、最適化することが好ましい。
【0052】1)n2≧n3≧ng、または、n3≧n
2≧ngの場合 この関係が成立する場合、n1とngとの関係により規
定される臨界角Θ1よりも大きな入射角を有する導光体
内部の伝搬モード光は、その全てが高屈折率領域部4を
介して光出射制御機能層5へ移行する。一方、光出射制
御機能層5へ一旦入射した光が一部導光体6へ戻ってく
る光に関しては、n3とngとの関係より規定される臨
界角Θ3よりも小さな入射角を有する高次モードの光に
限定される。そのため、光出射制御機能層5内へ光が定
在化する確率が最も高くなり、光機能制御の影響を強く
受ける傾向にある。
【0053】2)n2≧ng≧n3、または、ng≧n
2≧n3の場合 この関係が成立する場合、臨界角Θ1よりも大きく臨界
角Θ3よりも小さな入射角を有する一部の高次伝搬モー
ド光のみが、高屈折率領域部4を介して光出射制御機能
層5へ移行する。その他の低次モード光は常に全反射条
件を満たすため、1)の場合に比較してより多くの光が
一次光源1から遠方へ伝搬する確率が高くなる。一方、
光出射制御機能層5へ一旦入射した光が一部導光体6へ
戻ってくる光に関しては、全くモード規制は受けず、そ
のすべてのモード光が導光体6へ戻ってくることができ
る。そのため、光出射制御機能層5内へ光が定在化する
確率は小さく、光機能制御の影響を抑制する効果が若干
現れる。
【0054】3)n3≧ng≧n2、または、ng≧n
3≧n2の場合 この関係が成立する場合、全反射臨界角Θ1よりも大き
く、n2とngとの関係により規定される臨界角Θ2よ
りも小さな全反射角度を有する高次伝搬モード光のみ
が、高屈折率領域部4を介して光出射制御機能層5へ移
行できる。その他の低次伝搬モード光は常に全反射条件
を満たすため、1)の場合に比較してより多くの光が一
次光源1から遠方へ伝搬する確率が高くなる。一方、光
出射制御機能層5へ一旦入射した光が一部導光体6へ戻
ってくる光に関しては、n3とn2との関係により規定
される臨界角Θ23によってモード規制を受ける。その
ため、光出射制御機能層5内へ光が定在化する確率は上
記2)よりも高くなり、光機能制御の影響を若干受け易
い傾向となる。
【0055】以上、屈折率の大小関係に基づくこれら異
なる特性は、光出射制御機能層5の光制御機能の種類や
特性に応じて使い分けることが好ましい。また、場合に
よっては、上記の幾つかの屈折率の大小関係を同一の面
光源装置にて併用し、これらの関係を漏光モジュレータ
8の面内において場所的に使い分けることも可能であ
る。また、上記分類において説明したように、屈折率n
2、n3及びngの間の関係に応じて、出射光輝度分布
特性や、機能性発現効果への影響が異なってくるので、
漏光モジュレータ8の面内でこれら屈折率どうしの関係
を変化させることによっても、上記出射光輝度分布特性
や機能性発現効果の制御が可能である。
【0056】図6は、本発明による面光源装置の第3の
実施形態を示す模式的斜視図である。この図において、
図1〜5におけると同様の部材には同一の符号が付され
ている。本実施形態では、漏光モジュレータの複合層5
0と導光体6との間に、屈折率n4(ここで、n4>n
1)の付加層(第4屈折率層)11が介在している。こ
の付加層11が高屈折率領域部4と類似の機能を果た
し、n2=n3の場合であっても、高屈折率領域部4に
代わって付加層11が類似の役割を果たすことができ
る。
【0057】このように、本実施形態の特徴としては、
導光体6の上部に付加層11を均一塗布などによって形
成することで、この付加層11に複合層50の高屈折率
領域部4と類似した役割を持たせることができ、また、
n2=n3すなわち漏光モジュレータ内部の高屈折率領
域部4と光出射制御機能層5とに同一材料を用いること
ができるなど、本発明の面光源装置を工業的に作製する
上での低コスト化に有利となる。
【0058】より指向性に優れた入射光を得る手段とし
て、高屈折率領域部4(または付加層11)の屈折率n
2(またはn4)と導光体屈折率ngとをn2<ng
(またはn4<ng)の関係が成り立つように設定する
ことが挙げられる。これにより、高屈折率領域部4へ入
射する光線を、すでに説明したように所定の限られた範
囲の伝搬モードの光束に制限することができる。
【0059】ただし、平行平板形の導波路においては、
一次光源1から離れるに従い、導光体6の内部に低次モ
ード光の残留蓄積が起こるため、該低次モード光を常に
高次モードへ変換する機構を設けることが好ましい。こ
の手段としては、図7に示すように、導光体6の厚みを
一次光源1から遠ざかるに従い徐々に小さくしてゆくこ
と即ち楔形状とすること、そして/または、光拡散材の
混入、導光体6の裏面への粗面形態、マイクロプリズ
ム、格子形状、切欠き等の付与が考えられる。中でも楔
形状の導入は、一次光源1との距離に関して連続的にか
つ容易にモード変換制御が可能な有効な手段である。
【0060】図7は、導光体6の内部導光モードの制御
を目的とした低屈折率の付加層11を設け、光出射制御
機能層5として光拡散機能部18を設けた漏光モジュレ
ータ8を採用し、更に、複数の三角プリズム列を有する
下向きプリズムシート52を使用した面光源装置の実施
形態を示すものである。図中に示すように、下向きプリ
ズムシート52の特徴は、各プリズム列の一方のプリズ
ム斜面53から所定の角度で入射した光束を、他方のプ
リズム斜面54で全反射させることで、導光体6の光出
射面(または光出射制御機能層5)の法線の方向に上方
へと変角させる機能が実現されることである。
【0061】光拡散機能部18は酸化チタン等の光散乱
体を光出射面に分散塗布したようなものでも良いが、前
記下向きプリズムシート52の機能を十分に引き出すに
は、該光拡散機能部18からある所望の方向に指向性を
持った光束を出射させ、該光束を下向きプリズムシート
52内へ所望の角度で入射させることが好ましい。前記
光拡散機能部18として光散乱体を分散させるのみで
は、出射光の広がりが大きく、必要とする十分な指向性
出射が得られない傾向にある。
【0062】従来、光拡散機能を有する層に所望の指向
性出射機能を付与するために、微細なサンドやガラスビ
ーズを用いてブラスト加工した金型の梨地形状を導光体
の光出射面に転写する方法等がとられている。この場
合、面光源装置の光出射面内の均斉度を調整する手段と
して、金型へのブラストの強さに分布を持たせる(即
ち、面内位置に応じてブラスト強さを変化させる)方法
がとられており、これによって光出射効率の分布を調整
し面内輝度分布のバランスをとっている。しかし、該ブ
ラスト手法では微妙な光出射効率の制御が困難で限界が
あり、また最適加工条件を見いだすことが難しく、出射
光制御手段の形成が複雑で労力がかかることや、均斉度
の再現性等に若干の課題を残していた。
【0063】これに対して、図7の漏光モジュレータ8
を用いた場合では、下向きプリズムシート52に合わせ
て所望の方向へ指向性をもって出射させる機能はブラス
ト手法による金型転写の梨地形態にゆだね、均斉度の制
御はこれまで述べたように漏光モジュレータ8の基本的
特性を用いて指向性出射制御とは独立に行うことができ
る。このことにより、ブラスト加工の際の煩雑な面内均
斉度制御が不要となり、微妙な出射効率の分布制御も可
能となり、均斉度の再現性は良好であり、設計も容易で
ある。
【0064】また、低屈折率の付加層11を設けた場
合、導光体内伝搬モード及び光拡散機能部18を有する
光出射制御機能層5への漏光モードの制御が可能とな
り、狭い光出射光分布特性を有する狭視野の面光源装置
が得られる。更に具体的に例をあげて説明する。図7の
導光体6の屈折率ngを1.49、低屈折の付加層11
のそれを1.40に設定した場合、スネルの反射透過の
法則に従い、導光体6の光出射面となす角度が約20度
以下の低次モード光20は付加層11を通過できずに導
光体6の内部へ全反射される。一方、導光体6の光出射
面となす角度が20度を越え48度付近までの光19
は、付加層11を通過し、光出射制御機能層5の光拡散
機能部18に達し、外部へと特定の指向性を持って出射
される。その後、該出射光は前記指向性に基づき効率よ
く導光体6の光出射面の法線方向に変角するように設計
された下向きプリズムシート52によって、上向きに立
ち上げられ、これにより狭視野で高輝度な面光源装置が
実現される。この場合も、1次光源1から遠方にいくに
つれ、導光体6の内部へ低次モード光が残留蓄積されや
すくなるため、これを解消すべく、一次光源1から遠ざ
かるに従って導光体6の厚みを変えた楔形構造、そして
/または、前記低次伝搬モード光を高次伝搬モード光へ
変換するモード変換機構などを設けることが好ましい。
【0065】一方、付加層11を具備しない場合は、光
出射制御機能層5へ0度から48度付近の全モード伝搬
光が到達し、そのため、該光出射制御機能層から全モー
ドに起因する広がりを持った出射光が得られることにな
る。その後、下向きプリズムシート52の使用により、
略法線方向に向けられた光束も前述の低屈折率の付加層
11を用いた場合に比べ、より視野角の広がった出射光
分布を形成する結果となる。
【0066】また、上述のように、光出射制御機能層5
には、指向性出射機能のみならず、積層フィルムシート
や複屈折シートを具備した偏光制御機能、光拡散材やマ
イクロレンズや梨地構造等を用いた光拡散機能、そして
回折格子を有する光回折機能等の各種の機能を付与し、
均斉度に優れた機能層とすることも可能である。
【0067】また、低屈折率領域部3及び高屈折率領域
部4の配列方向に垂直な方向の平均的サイズ(厚さ)H
1,H2、そして/または、付加層11の厚さH4が非
常に小さい場合、光波の不必要な光出射制御機能層5へ
の透過(しみ出し)が生じ、十分な目的とする機能が得
られない場合もある。漏光制御機能について言及すれ
ば、光学的に必要な厚さは光波がしみ出さない程度の厚
さ(1ミクロン以上)であれば問題ない。しかし、H
1、H2が非常に小さくなると、製造過程での寸法精度
の低下を引き起こす可能性があることから、これらサイ
ズは5ミクロン以上が好ましく、更に好ましくは10ミ
クロン以上の範囲が適当である。
【0068】図8は、漏光モジュレータ8の低屈折率領
域部3の平均的な厚さH1と、高屈折率領域部4の平均
的な幅W2との関係を示すものである。H1そして/ま
たはH2のサイズが大きすぎると、低屈折率領域部3と
高屈折率領域部4との界面での不必要な反射光27が発
生したり、散乱等が増大したり、更に材料コストの増大
を招く恐れがあり、H1,H2は200ミクロン以下、
好ましくは100ミクロン以下が適当である。ただし、
これらサイズは、面光源装置が大面積化する場合には、
低屈折率領域部3と高屈折率領域部4との配列方向の画
面サイズの拡大に伴って、200ミクロン以上に大きく
設定する必要性も生じてくる。
【0069】W2/H1の値が大きい場合には、入射光
線は低屈折率領域部3の側面25に衝突する確率が低
く、これによる不必要な不規則な反射または透過光27
を抑制し、漏光モジュレータの機能の主目的である導光
体6から光出射制御機能層5への伝搬光の漏光制御が障
害なく忠実に達成される。このことは、付加層11の有
無によらない。
【0070】また、漏光モジュレータ8の低屈折率領域
部3と高屈折率領域部4との配列方向に対する高屈折率
領域部4への入射光のなす角度のより小さな光(低次モ
ード光)を光出射制御機能層5に積極的に漏光させる必
要がある場合は、W2/H1の値はより大きく設定する
必要がある。従って、先に説明したように高屈折率領域
部4を通過する光のモードに制限を与えるn2とngと
の屈折率の関係も、W2/H1の値の設計に大きく関係
してくる。このことは、付加層11が付与された場合に
おいても同様である。例えば、n2/ngの値が1より
小さくなると、低次モード光の高屈折率領域部4への漏
光モード(26)は大きく制限されるので、W2/H1
の値は比較的小さな値、すなわち1から2程度で良い。
しかし、n2/ngが1または1より大きな値に設計す
る必要性が生じた場合は、低次モード光の光出射制御機
能層5への漏光がより必要となる場合は、かなり入射角
の大きな低次モード光までをも漏光し高屈折率領域部4
を通過させる必要があるため、W2/H1の値は2以上
に設定しなければならない。不規則な反射光27の割合
をできる限り抑制し、漏光制御を忠実に行う目的から
は、W2/H1の値は3以上であることが必要で、好ま
しくは5以上、更に好ましくは8以上である。入射角が
90度に近い伝搬モード光を積極的に漏光する必要性が
ある場合は、先に述べた低次モードから高次モードへの
モード変換機能(例えば楔形状導光体による)を利用す
るのが好ましい。しかし、W2/H1が必要以上に大き
いと、導光体6の出射面積、H1の大きさや面光源とし
ての必要解像度との関係もあるが、漏光部分のパターン
寸法が人の目の解像度より大きくなり、輝点として欠陥
の如く視認される可能性があるのであまり好ましくな
い。 W2/H1は30以下にとどめることが好ましく、
10以下の範囲が更に好ましい。
【0071】また、一般的には、低屈折率領域部3及び
高屈折率領域部4の断面形状は略矩形で良く(特殊な断
面形状である必要はない)、またW2/H1が大きい方
が好ましい。これは、前述したように低屈折率領域部3
と高屈折率領域部4との界面25で不必要な不規則な反
射が起こり難いこと、更に、該漏光モジュレータ8を光
硬化性樹脂を用いて金型転写賦形で製造する場合に金型
作製が容易なこと、また成形時に金型からの成形物の離
形性が高まるなどの製造上の利点がいくつかあるからで
ある。
【0072】ただし、ここで述べる略矩形断面形状と
は、低屈折率領域部3及び高屈折率領域部4の断面形状
が必ずしも完全に矩形状でなくても、例えば低屈折率領
域部3及び高屈折率領域部4の互いに接する側端面が若
干のテーパ形状を形成しているものも含まれる。これら
は、漏光モジュレータ8を金型転写で製造する場合にお
いて、金型から成形物を引き剥がすときの離形性を高め
る手段(抜きテーパ)としてむしろ好ましい。
【0073】図9は、本発明による面光源装置の更に別
の実施形態を示す模式的断面図である。この実施形態で
は、優れた出射光均斉度を付与するための漏光モジュレ
ータ8において、優れた高輝度出射指向性を得るために
光出射制御機能層5の表面に複数のプリズム列28が形
成されている。即ち、面光源装置の光出射面10として
機能する導光体6の光出射面とは反対側の裏面に漏光モ
ジュレータ8を設け、その光出射制御機能層5の下面に
2つのプリズム面28a,28bから構成されるプリズ
ム列28が多数形成されている。これらのプリズム列2
8は、互いに平行に且つ導光体中の光の伝搬方向に略垂
直となる方向に配列されている。これは、入射光の光の
伝搬方向に対して常にプリズム列の稜線が直交した状態
が、最も効率よく法線方向に光が立ち上がることによ
る。本実施形態においては、プリズム列28は導光体6
の光入射面9と略平行となる方向に配列されている。
尚、プリズム列は、光出射制御機能層5の内部に形成し
てもよいし、あるいは光出射制御機能層5の本体部とは
別に用意し該本体部に対して密着配置された付属部に形
成してもよい。
【0074】プリズム列28の各々のプリズム面28
a,28bを適宜設計することで、ピーク出射角度を自
由に設定することができる。プリズム列28を構成する
一方側の面[一次光源1から遠い側の面](第1プリズ
ム面)28aを導光体6の出射面及び裏面に対して35
度以上55度以下の傾斜角に設定し、他方側の面[一次
光源1から近い側の面](第2プリズム面)28bを導
光体6の光出射面及び裏面に対して80度から100度
の傾斜角に設定することで、出射光のピーク光を光出射
面10の略法線の方向に向けると共に、出射光の角度分
布を狭くすることができる。法線方向の指向性に関して
は、好ましくは、第1プリズム面28aの傾斜角は40
〜50度の範囲であり、第2プリズム面28bのそれは
85〜95度の範囲である。
【0075】形成されるプリズム列28のピッチは、加
工可能な範囲で適宜選定することができるが、10〜5
00μmの範囲であることが好ましく、更に好ましくは
30〜300μmの範囲である。モアレ防止の目的で、
プリズム列28のピッチを部分的に或は連続的に変化さ
せてもよい。面光源装置が大きくなり又は導光体6の厚
さに対する長さの割合が大きくなり光出射面での均斉度
が低下しがちな場合は、プリズム列28のピッチを部分
的あるいは連続して変化させることにより、均斉度の改
善効果を高めることもできる。さらに、プリズム面は平
面であっても所定の曲率の曲面であってもよく、曲面と
した場合には出射光の角度分布を幾分大きくすることも
可能である。
【0076】以上のようなプリズム列28では、プリズ
ム形状の先端部の光利用効率は低い。よって、プリズム
列28の先端部を平坦にしたり、断面多角形や断面R状
などいかなる形に加工しても、光学的性能にはそれ程影
響を与えない。プリズム列28の先端部を平坦にして平
坦部となすと、摩擦によるプリズム面の傷つき等が低減
されて好ましい。また、隣接するプリズム列28の間の
谷部を平坦(光出射制御機能層5の複合層50との接合
面にほぼ平行)にして平坦部となし、光の出射量をコン
トロールすることも可能である。上記プリズム列28の
先端部や谷部の加工の深さや形態などの程度を場所によ
って変えることで、出射光の分布を制御することも可能
である。
【0077】プリズム列28の第1プリズム面28aの
機能は、光線を全反射して導光体6の光出射面10の法
線方向に向けることである。この機能を満足させること
ができれば、図18のように、プリズム列配列の外側
に、該プリズム列28の屈折率(n3)よりも低い屈折
率(n5)を持つ層5’を積層して、プリズム列配列の
凹凸形状を埋めるような構造をとることも出来る。この
構造をとる場合は、摩擦によるプリズム面の傷つきやプ
リズム列配列の凹凸形状への汚れの入り込みがなくな
る。
【0078】更に、図19のように、プリズム列28の
配列の外側に、その凹凸形状と略同一形状のプリズム列
配列(即ち、プリズム列28の配列の凹凸形状と対応す
る形状のプリズム列配列)を持ち且つプリズム列28の
配列の形成された光出射制御機能層5と略同一屈折率の
透光性材料からなるプリズムシート5”を、光出射制御
機能層5の屈折率(n3)よりも低い屈折率(n5)の
層5’を介して嵌合した構造(即ち、プリズム列28の
第1プリズム面及び第2プリズム面がそれぞれ低屈折率
層を介してプリズムシートの対応するプリズム面と対向
するように配置した構造)をとることもできる。低屈折
率層の材料は、有機物及び無機物のいずれでも良く、空
気でも良い。この構造をとる場合も、摩擦によるプリズ
ム面の傷つきやプリズム列配列の凹凸形状への汚れの入
り込みがなくなる。
【0079】また、プリズム列28のプリズム形状を適
切に設定し、特にプリズム面の角度を適当な角度に設計
することで、フロントライト面光源装置としての利用も
可能である。即ち、フロントライト面光源装置としての
図9の装置では、光出射面10上に反射型の液晶表示素
子LCが配置されており、プリズム列28の作用により
光出射面10から液晶表示素子LCに向かって光を出射
させ、該出射光が反射型液晶表示素子LCより反射さ
れ、映像情報を担持する光としてプリズム列28側へと
戻ってくる。この映像情報担持光を、できるだけ屈折さ
せずにプリズム面28の外部(下方)即ち観察者側へと
透過させる。
【0080】フロントライト面光源装置の場合には、第
1プリズム面28aと光出射面10とのなす角を30度
〜45度とし、第2プリズム面28bと光出射面10と
のなす角を70〜90度とする組み合わせが好ましい。
また、第1プリズム面28aと光出射面10とのなす角
を30度〜50度とし、第2プリズム面28bと光出射
面10とのなす角を20度以下好ましくは10度以下と
する組み合わせも好ましい。
【0081】フロントライト面光源装置の場合も、プリ
ズム列28の先端部を平坦な形状にすることができる。
この形状の場合、反射型液晶表示素子LCで反射してプ
リズム列28側に戻ってきた光が透過しやすくなる。隣
接するプリズム列28の間の谷部を平坦にすることも可
能である。
【0082】また、プリズム列配列の外側に、該プリズ
ム列28の屈折率(n3)よりも低い屈折率(n5)を
持つ層を積層して、プリズム列配列の凹凸形状を埋める
ような構造をとることも出来る。この構造をとる場合
は、摩擦によるプリズム面の傷つきやプリズム列配列の
凹凸への汚れの入り込みがなくなる。特に、フロントラ
イトの場合は、観察者に最も近い位置に配置されるの
で、プリズム列配列の凹凸が埋められて平坦になること
は、非常に望ましい。
【0083】更に、フロントライト面光源装置の場合
も、プリズム列28の配列の外側に、その凹凸形状と略
同一形状のプリズム列配列を持ち且つプリズム列28の
配列の形成された光出射制御機能層5と略同一屈折率の
透光性材料からなるプリズムシートを、光出射制御機能
層5の屈折率(n3)よりも低い屈折率(n5)の層を
介してかん合した構造をとることも出来る。この構造を
とる場合も、摩擦によるプリズム面の傷つきやプリズム
列配列の凹凸への汚れの入り込みがなくなる。この構造
の場合には、反射型液晶表示素子LCで反射して、プリ
ズム列28側に戻ってきた光が実質上屈折されずに観察
者側へと透過するので、フロントライト面光源装置とし
て理想的である。
【0084】フロントライト面光源装置の場合も、プリ
ズム列28のピッチについては、上記のとおりである。
【0085】上記図9に示されるようなプリズム列28
を有する面光源装置は、均一平行出射光源として優れて
いるため、言わば光のコリメート性が高い。従って、こ
の特徴を利用して、更に該プリズム列の形成されている
側とは反対側に、回折格子や偏光変換素子(複屈折シー
ト等)、偏光分離素子、レンズ(シリンドリカルレン
ズ、レンチキュラーレンズ、プリズム、異方性レンズ
等)等の集光素子等の出射光制御部材を配置して出射光
を更に制御するようにした高機能性の高輝度均一面光源
装置とすることも可能である。
【0086】以上説明した指向性出射機能に優れた面光
源装置に関し、それらを棒状光源装置として用いること
で、優れた均斉度を有する出射効率の高い細長形状光出
射パターンを有する光源を得ることができる。この場
合、該棒状光源装置の光出射面に近接して、棒状光源の
長手方向に対して垂直な方向にレンズ曲面を有するシリ
ンダー状凸レンズを配置することで、該垂直な方向の出
射光の広がりを制御した光源を得ることができる。
【0087】上記棒状光源装置を、面光源装置の一次光
源として使用し、導光体の入射端面に隣接するように設
置して、面光源装置例えば本発明による面光源装置を構
成することが可能である。図16はこのような本発明に
よる面光源装置の実施形態を示す模式的斜視図であり、
図17は該面光源装置を構成する棒状光源装置の模式的
断面図である。
【0088】図16において、1は面光源装置の一次光
源を構成する本発明による棒状光源装置である。面光源
装置の導光体6及び漏光モジュレータ8の構成は図9の
ものと同様である。101a,101bは棒状光源装置
1の一次光源であり、106は棒状光源装置1の導光体
であり、108は棒状光源装置1の漏光モジュレータで
あり、103,104,105はそれぞれその低屈折率
領域部、高屈折率領域部及び光出射制御機能層である。
一次光源101a,101bとしては、例えばLEDな
どの略点状の光源を用いることができる。導光体106
は、棒状光源装置1の長手方向の中央部が最も薄く両端
部が最も厚く形成されており、各光源101a,101
bから入射した光が導光体中央部まで良好に導光され
る。光出射制御機能層105は、上記のプリズム列28
と同様なプリズム列128の配列を有する。但し、プリ
ズム列128は、棒状光源装置1の長手方向の中央部を
境に、一次光源101a,101bのそれぞれに近い部
分について、第1プリズム面128a及び第2プリズム
面128bが互いに逆の側に形成されている。
【0089】本実施形態では、プリズム列128の配列
を有する光出射制御機能層105を持つ漏光モジュレー
タを具備した棒状光源装置1を一次光源として用いてい
るので、一次光源1から出射する光が、導光体106の
入射端面の法線方向に狭い範囲に収束しており且つ輝度
の均一性が良好である。そして、このような棒状光源装
置1を一次光源として用いることで、棒状光源装置の長
手方向に関して出射光分布の広がりが狭く輝度均一性も
高い面光源装置を得ている。さらに、面光源装置の漏光
モジュレータ8としてプリズム列28の配列を有する光
出射制御機能層5を持つものを用いることで、光出射面
10の法線方向の狭い角度範囲に光を出射し且つ面内で
の輝度均斉度も良好な面光源装置を得ている。このよう
な出射光の分布の狭い指向性の高い棒状光源は、特にフ
ロントライト用光源として最適である。
【0090】また、均斉度の改善効果を得る手法とし
て、導光体106の光出射面に対する略直交方向の寸法
である導光体厚みが、一次光源101a,101bから
の距離が増大するとともに減少する構造を持たせること
が例示される。また、この導光体厚みを減少させる構造
としては、単調に減少する必要はなく、減少する部分と
厚み一定の部分とが組み合わされていても良いし、また
減少する割合が変化しても良い。
【0091】上記本発明の面光源装置用の1次光源1と
しては、冷陰極管や蛍光灯等の線状の光源の他に、LE
Dやハロゲンランプ等のような略点状の光源を用いるこ
とができる。
【0092】略点状の光源30は、図10に示すように
導光体6の角部に切り欠きを設けて配置することがで
き、図11に示すように導光体6の端面に隣接するよう
に配列することもできる。さらに、光源30を導光体6
の内部に配置することもできる。また、図12に示すよ
うに、略点状の光源であるLEDを複数連続的に配列し
てアレイ素子化したLEDアレイ31を用いることも可
能である。 LED光源としては、単色光のものや、また
赤、緑、青の3原色の波長の光を有する白色LED光源
を用いてもよい。
【0093】一次光源1としては、必要に応じて、最適
の発光パターンのものを用いることが望ましい。導光体
6の光出射面に平行な方向の一次光源発光パターンの広
がりは大きいことが望ましい。これは、一次光源の前方
の輝度が他の部分より高くなる現象を緩和するためであ
る。導光体6の光出射面に平行な方向の一次光源発光パ
ターンのピーク半値幅は、導光体6の端面に一次光源を
設置する場合は120度〜180度の間が好ましい。ま
た、導光体6の角部に一次光源を設置する場合は、導光
体6の光出射面に平行な方向の一次光源発光パターンの
ピーク半値幅は、導光体6中に入射した後の光の広がり
角度が導光体の広がりにほぼ一致することが望ましく、
導光体6の角部の角度が90度である場合には60度〜
120度の間が好ましいし、導光体6の角部の角度が4
5度である場合には20度〜70度の間が好ましい。
【0094】また、導光体6の光出射面に垂直な方向の
一次光源発光パターンの広がりは、大きすぎると一次光
源近傍で導光体6から出射する光量の割合が大きくなっ
て輝度均整度が低下しやすく、また、小さすぎると漏光
モジュレータに入射することなく導光体6中を往復する
光量の割合が大きくなって輝度低下を招きやすい。導光
体6の光出射面に垂直な方向の一次光源発光パターンの
ピーク半値幅は10度〜120度の間が好ましい。この
方向の一次光源発光パターンの広がりは、面光源装置の
サイズが大きい場合は狭くし、面光源装置のサイズが小
さい場合は広くすることが望ましく、面光源のサイズが
3インチ以下の場合は60度〜120度の間が好まし
く、面光源のサイズが3インチを越え8インチまでの場
合は10度〜70度の間が好ましい。
【0095】また、例えば図16及び図17のように、
本発明による棒状光源装置を面光源装置の一次光源とし
て用いる場合には、棒状光源装置からの出射光を導光体
106の光出射面と平行な方向に広げる必要が無いの
で、棒状光源装置の発光パターンの広がりは狭いことが
望ましい。具体的には、棒状光源装置の発光パターンの
ピーク半値幅は30度以下が好ましい。
【0096】特に、LEDを一次光源とする場合には、
LEDの有するレンズの形状によって、一次光源から出
射する光の角度分布が制御できる。
【0097】また、図13の装置では、1次光源は、少
なくとも1つのLED30からの光を、該LEDよりも
更に微細な光源へ細分割し配列変換する手段または連続
した線光源へと変換する手段を用いて導光体6の入射端
面に適した新たな発光源に変換した上で略板状の導光体
6へ入射させるものである。これは、発光面積が小さい
LEDを用いて均一な2次面光源を得る上での極めて有
効な手段である。特に、LEDからの光を微細な光源へ
細分割し配列変換する手段としては、プラスチック光フ
ァイバ(POF)を配列した光ファイバアレイ32を用
いる方法が可能である。この場合、1本の光ファイバの
直径は使用される導光体6の厚みにも依存するが、より
直径が小さな光ファイバを使用した方が、より均一な分
割微小光源の配列体を実現する上で有利である。このよ
うに光ファイバアレイ32を用いた場合には、該光ファ
イバアレイが柔軟であるので、LED30を自由な位置
に配置することが可能であり、よりコンパクトな小型液
晶ディスプレイの構築が可能である。さらには、非常に
薄型の導光体へ光を容易に導くことができ、同時に光フ
ァイバの曲げによる光損失が小さくなるなどの利点があ
る。これらのことから、好ましい光ファイバの直径は1
mm以下であり、より好ましくは0.5mm以下、さら
に好ましくは0.25mm以下の範囲である。しかし、
あまり直径の小さな光ファイバを使用すると、光ファイ
バの本数が増え、また製造上も煩雑となるためあまり好
ましくない。従って光ファイバの直径は、0.10mm
以上が好ましい。
【0098】導光体6の材料としては、ガラスや合成樹
脂等の透明板状体を使用することができる。合成樹脂と
しては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリス
チレン、または、メチルメタクリレイト(MMA)とス
チレン(St)との共重合体等の高透明性の種々の合成
樹脂を用いることができ、この樹脂を押出成形、射出成
形等の通常の成形方法で板状体に成形することによって
導光体を製造することができる。特に、ポリメチルメタ
クリレイト(PMMA)等のメタクリル樹脂が、その光
線透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性にも
優れており、導光体用材料として最適である。このよう
なメタクリル樹脂とは、メタクリル酸メチルを主成分と
する樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上
であることが好ましい。また、導光体6中には、光拡散
剤や微粒子等を混入してもよい。
【0099】導光体6も含み、低屈折率領域部3、高屈
折率領域部4、光出射制御機能層5及び付加層11は、
前述したように、それら屈折率の相対的な調整が必要な
場合がある。特に付加層11は導光体内部の伝搬モード
の調整のためには、該導光体の屈折率よりも低い屈折率
の材料を用いる必要がある。比較的低屈折率の層を構成
する材料は一般にガラス転移温度(Tg)が室温以下の
ものが多く、耐熱性や屈折率制御等を考えると、比較的
Tgの大きな共重合体を採用することが好ましい。
【0100】本発明に有用な比較的低屈折率の材料とし
ては、メチルメタクリレート、フッ化アルキル(メタ)
アクリレート、フッ化アルキル−α−フルオロアクリレ
ート、α−フルオロアクリレート、ペンタフルオロフェ
ニルメチルメタクリレート、ペンタフルオロフェニル−
α−フルオロアクリレート、ペンタフルオロフェニルメ
タクリレートのモノマー群より選定される単独重合体、
そして/または、該モノマー群より選ばれる屈折率調整
の可能な高透明共重合体により構成されるのが好まし
い。また、導光体と漏光モジュレータとの間に介在する
低屈折率層(付加層)においては、低屈折率無機材料で
あるフッ化マグネシウムを蒸着して用いる方法もある。
一方、上記比較的低屈折率の材料に比べ比較的高屈折率
な材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等があげられ
る。導光体として一層高屈折率な材料を選定すること
で、低屈折率材料の層に対する材料選択の幅も広がる。
【0101】本発明の漏光モジュレータに関する高屈折
率領域部4、光出射制御機能層5、付加層11の構成材
料として、紫外線硬化性樹脂組成物を用いることができ
る。該紫外線硬化性樹脂組成物としては、分子内にアク
リロイル基またはメタクリロイル基を有する重合性化合
物、紫外線感応性ラジカル重合開始剤そして/または紫
外線吸収剤を主成分とする紫外線硬化性組成物がある。
【0102】分子内に(メタ)アクリロイル基を有する
重合性化合物としては、光重合性オリゴマー、多官能
(メタ)アクリレート、単官能(メタ)アクリレート等
の化合物が挙げられる。
【0103】光重合性オリゴマーとしては、分子内に2
つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート
と分子内に水酸基と(メタ)アクリロイル基を有する化
合物を反応させて得られるウレタンポリ(メタ)アクリ
レートオリゴマー、分子内に2つ以上のエポキシ基を有
するエポキシ化合物と分子内にカルボキシル基と(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られ
るエポキシポリ(メタ)アクリレートオリゴマー等を挙
げることかできる。
【0104】具体的には、イソホロンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等の
ジイソシアネート化合物とヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクルート、
テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、グ
リセリンジ(メタ)アクリレート等の水酸基合有(メ
タ)アクリレート化合物とを反応して得られるウレタン
ポリ(メタ)アクリレートオリゴマー、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、
テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル等
のエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応で得ら
れるエポキシポリ(メタ)アクリレートオリゴマー等を
代表として挙げることができる。
【0105】多官能(メタ)アクリレート化合物として
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メ夕)アクリレート、トリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクルート、ポリブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メタ)アクリ
ロイルオキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−プ
ロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキ
シジエトキシフェニル〕−プロパン、2,2−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニ
ル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−プロパ
ン、ビス[4−(メタ)アクリロイルチオフェニル]ス
ルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェ
ニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル]−ス
ルフォン、ビス[4−(メタ)アクロイルオキシペンタ
エトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)
アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]
−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシ
エトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スルフォン、
ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−ス
ルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエト
キシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アク
リロイルオキシペンタエトキシフェニル]−スルフィ
ド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−
3−フェニルフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフ
ェニル]−スルフィド、2,2−ビス[4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル
プロパン]、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等を挙げることができる。
【0106】単官能(メタ)アクリレート化合物として
は、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、パラクミルフ
ェノールエチレンオキサイト変性(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、
t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−へキシル(メタ)アクリレート、2−ヒトロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、フォスフォエチル(メタ)アクリレート等を挙げる
ことができる。
【0107】本発明においては、上記のような化合物を
単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用し
てもよい。
【0108】本発明で用いる紫外線感応性ラジ力ル重合
開始剤は、紫外線に感応してラジカルを発生し、前述の
重合性化合物の重合を開始させる成分である。紫外線感
応性ラジカル重合開始剤は、360〜400nmの波長
域に光吸収を有し、400nm以上の波長域に実質的に
吸収を有さないものが好ましい。これは、紫外線感応性
ラジカル重合開始剤が360〜400nmの波長域に吸
収を有することにより紫外線吸収剤が吸収しない紫外線
を吸収し効率的にラジカルを発生することができるため
である。また、400nm以上の波長域に実質的に吸収
がないことにより、着色のない層を形成することができ
るためである。なお、400nm以上の波長域に実質的
に吸収がないとは、実際の紫外線感応性ラジカル重合開
始剤の使用濃度および漏光モジュレータの厚みにおい
て、400nm以上の波長域に紫外線感応性ラジカル重
合開始剤に起因する吸収が1%以下であることを意味す
る。該紫外線感応性ラジカル重合開始剤の配合量は、上
記重合性化合物100重量部に対して0.01〜5重量
部の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは0.
1〜3重量部の範囲である。これは、紫外線感応性ラジ
カル重合開始剤の配合量が0.01重量部未満である
と、紫外線照射による硬化が遅くなる傾向にあり、逆に
5重量部を超えると得られたレンズ部が着色しやすくな
る傾向にあるためである。該紫外線感応性ラジカル重合
開始剤の具体例としては、3,3−ジメチル−4−メト
キシ−ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、p
−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル、ベンゾフェノン、p−メトキシベ
ンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリ
オキシレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−
1,2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキサイド等を挙げることができる。これら
は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
【0109】本発明においては、これらの中でも、メチ
ルフェニルグリオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ
−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ベンジルジメ
チルケタール、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルフォスフィンオキサイドが硬化性の点で特に好ま
しい。
【0110】本発明で用いる紫外線吸収剤は、外光とし
て入射してくる紫外線を吸収し、紫外線による劣化を抑
止して導光体との密着性を長期間確保させるための成分
である。
【0111】さらに、本発明の紫外線硬化性組成物に
は、必要に応じて、酸化防止剤、黄変防止剤、ブルーイ
ング剤、顔料、沈降防止剤、消泡剤、帯電防止剤、防曇
剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0112】上記のような紫外線硬化性組成物は、フィ
ルム状、シート状、板状の透光性基材の表面に微細なパ
ターンを形成する必要のある光学シートに適したもので
ある。この光学シートとしては、上記のような紫外線硬
化性組成物を硬化して得られた硬化樹脂からなる層を透
光性基材の少なくとも一方の表面に形成したものが考え
られる。透光性基材としては、紫外線を透過するもので
あれば特に限定されるものではなく、柔軟な硝子板等で
もよいが、一般的にはアクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂、ポ
リエステル樹脂等の透明合成樹脂フィルム、シートある
いは板が使用される。
【0113】次に、本発明の漏光モジュレータを有する
面光源装置の製造方法について説明する。本発明の漏光
モジュレータは、バッチ生産方式および連続生産方式の
いずれの方法によっても製造することができる。以下、
図14を用いて該漏光モジュレータを有する面光源装置
の特に連続生産方法について述べる。
【0114】図14において、36は紫外線発光光源で
あり、化学反応用ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、可視光ハロゲン
ランプ、太陽光などが使用できる。照射エネルギーに関
しては、360〜400nmの波長の積算エネルギーが
0.05〜10J/ cm2 となるように紫外線照射を行
うことが好ましい。紫外線の照射雰囲気は、空気中でも
よいし、窒素、アルゴン等の不活性ガス中でもよい。3
5は光学シートの形状転写金型であり、アルミニウム、
黄銅、鋼等の金属製の型、シリコン樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリメチ
ルペンテン樹脂等の合成樹脂製の型、これらの材料にメ
ッキを施したものや各種金属粉を混合した材料により作
製した型などが挙げられる。特に、耐熱性や強度の面か
ら、金属製の型が好ましい。構造的には、円筒材料に直
接漏光モジュレータの片側パターンである図15の41
(たとえば、図の如く、高屈折率領域部4の凸状パター
ン)を転写により形成するための対応する凹状パターン
を形成したもの、または該凹状パターンを片面に形成し
た薄板を芯ロールに巻き付け固定したもの等が使用され
る。
【0115】図14において、40はロール状(円筒
状)の形状転写金型35に近接して配置されたニップロ
ールであり、透光性基材37と該金型との間に注入され
る紫外線硬化性組成物38の膜厚の均一化を図るもので
ある。ニップロール40としては、各種金属製ロール、
ゴム製ロール等が使用される。図中33は紫外線硬化性
組成物38を貯蔵するタンクであり、貯蔵する組成物の
温度制御ができるようにタンク内部あるいは外部にシー
ズヒータや温水ジャケット等の熱源設備が配置されてい
る。
【0116】タンク33に貯蔵された紫外線硬化性組成
物38は、配管を通って供給ノズル34から透光性基材
37と金型35との間に供給される。その後、紫外線硬
化性組成物38が透光性基材37と円筒形金型35との
間に保持され、紫外線硬化性組成物38が円筒形金型3
5の外周面に形成された凹状パターンに入り込んだ状態
で、紫外線発光光源36により透光性基材37を通して
紫外線を照射して、紫外線硬化性組成物38を重合硬化
させ、漏光モジュレータの凸状の片側パターン41を転
写する。その後、得られた光学シート39を円筒形金型
35から剥離する。
【0117】例えば図15の漏光モジュレータ構造を得
るには、片側パターン41の凹凸構造を透明基材43
(透光性基材37)に上述の方法で形成させた後、該パ
ターン41と反対側の透明基材43の面に、機能層(例
えば表面に梨地構造を有する光拡散機能層)42を、や
はり同様の方法で、梨地構造転写面を有する転写ロール
金型を用いて形成すればよい。これにより連続的に両面
に機能性の構造を具備した漏光モジュレータ8を作製で
きる。尚、図15において、透明基材43により上記光
出射制御機能層5が形成され、光出射制御機能層5上に
機能層42が付された形態をなしている。
【0118】図15に示されているように、以上のよう
にして作製された漏光モジュレータ8のシートを導光体
6と一体化させて面光源装置を作製する場合には、該導
光体6の光出射面側に粘着剤(接着剤)を薄く塗布し、
漏光モジュレータの高屈折率領域部4を粘着剤層(接着
剤層)44を介して接着する方法が採られる。該粘着剤
層44の厚さdは、粘着剤が接着圧力により大きく変形
流動し漏光モジュレータ8の凹凸構造に影響を与えて目
的とする機能を損なうようなことがないように、例えば
図18の低屈折率領域部(空気層)3の厚さH1より小
さいことが好ましく、d/H1は0.5以下の範囲が適
当であり、更に好ましくは0.2以下、最も好ましくは
0.1以下が良い。例えば、H1の値が50μmである
場合は、dは5μm以下であることが最も好ましい。但
し、粘着剤層44が薄すぎると接着機能が十分に得られ
ないこともあるので、粘着剤層44の厚さは2μm以上
が好ましく、さらに好ましくは4μm以上である。ま
た、上記粘着剤層44に、光硬化性樹脂組成物を用いる
方法もある。導光体6に前記同様光硬化性樹脂組成物を
薄く塗布して、漏光モジュレータシートを前記同様密着
させ、その後紫外線硬化して一体化する方法も可能であ
る。 また、この粘着剤層44に低屈折率の材料を用いる
ことで、図6及び図7に示す低屈折率層(付加層)11
としての機能を同時に付与することができる。
【0119】以上述べた製造法により、導光体6と漏光
モジュレータ8とを一体化した面光源装置を連続且つ容
易に製造することができる。また、漏光モジュレータ8
の全体構造、または、部分的構造(例えば光出射制御機
能層5の凹凸構造やプリズム構造)を備えたものを射出
圧縮法にて製造し、導光体6と複合化することもでき
る。
【0120】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0121】(実施例1)図14及び図15を参照して
説明した製法により光拡散機能を有する漏光モジュレー
タを具備した面光源装置を作製した。光拡散機能層42
としては梨地構造を採用し、該梨地構造を転写するため
の金型は50〜90ミクロン(μm)の径を有するガラ
スビーズをSUS板上にブラストすることにより凹凸部
を付与した。そして該金型をロールに巻き付けロール金
型とした。一方、導光体6から梨地面の層42への漏光
分布を制御する複合層50の低屈折率領域部3は図4に
示したような円形の形態を採用し、この低屈折率領域部
3には空気層(屈折率1.000)を採用した。ただ
し、円形の各低屈折率領域部3は、その直径を60ミク
ロンと一定にし、複合層50の面内での占有密度を変化
させることにより漏光強度分布を制御した。複合層50
の厚さは約50ミクロンであった。複合層50も紫外線
硬化樹脂組成物と転写金型を用いて作製し、その際、該
転写金型は50ミクロンの厚さのSUS板をエッチング
によって50ミクロン直径の円形(低屈折率領域部3に
対応)状凸部を多数設けることで作製した。該エッチン
グ金型も最終的にロールに巻き付け固定することでロー
ル金型を作製し、これを用いた。
【0122】梨地構造の機能層42と漏光制御の複合層
50との両面賦形は、厚さ188ミクロンのポリエステ
ルフィルム(屈折率1.600)の両面に、屈折率が
1.528の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて金型転写
することで作製した。UV光源36には高圧水銀ランプ
を用いた。導光体6の材料には屈折率が1.490のポ
リメチルメタクリレート(PMMA)を用いた。
【0123】以上により作製した漏光モジュレータシー
ト8を、0.34度の楔角を有する楔形状の導光体6に
約8ミクロン厚に粘着剤を塗布して貼り付け一体化し
た。該楔形状導光体6は、一次光源側の光入射端面部の
厚さが2mmで、これと反対側の端面部の厚さが0.7
mmであった。一次光源には直径2mmφの冷陰極管を
使用し、導光体6の長さは216mmであった。また、
導光体6の光出射面と反対の側の裏面上に全体的に反射
板7を配置し、更に、漏光モジュレータ8の光出射面側
に、該漏光モジュレータに隣接して、頂角63度で対称
配置の2つのプリズム面を有するプリズム列が多数互い
に平行に形成されたプリズムシート52を、プリズム列
の頂点が上記光出射面に接触するように配置し、目的と
する面光源装置を完成した。
【0124】該面光源装置の均斉度を確認するため、出
射光に対する正面輝度分布を測定したところ、面内輝度
に関する最小輝度値/最大輝度値の比が90%と極めて
良好なものであり、平均出射輝度は2500cd/m2
であった。該面光源装置の出射光輝度分布(出射角度分
布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度を
有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体6の光入射
面に垂直な方向に関して約28度程度であり、狭視野特
性を示した。輝度測定は、色彩輝度計BM−7{TOP
CON(株)製}を用い、受光角1°で行った。
【0125】(実施例2)実施例1と同様の方法でロー
ル転写金型を用い、ポリエステルフィルムの両面に紫外
線硬化性樹脂組成物をUV硬化することにより漏光モジ
ュレータを作製し、図12に示したようなプリズム列2
8を有する面光源装置を作製した。即ち、実施例1にお
ける梨地構造機能層42の代わりに、導光体6の光入射
面に略平行の方向に延在する第1及び第2のプリズム面
28a,28bを有するプリズム列28の多数を導光体
6の光入射面に略直交する方向に連続的に配列した連続
プリズム列を備えた機能層を用いた。該プリズム列28
の第1プリズム面28aの傾斜角度は45°、第2プリ
ズム面のそれは85°であった。該面光源の大きさは、
一次光源1に沿った方向の長さが80mm、一次光源に
直交する方向の長さが60mm、厚さが4mmであっ
た。一次光源1には長さ80mmの冷陰極管を用いた。
導光体6の光出射面と反対の側の裏面上に全体的に反射
板7を配置し、最終的に目的とする面光源装置を得た。
【0126】該面光源装置の出射光輝度分布(出射角度
分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度
を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体6の光入
射面に垂直な方向に関して約19度程度であり、狭視野
特性を示した。また、面内輝度に関する最小輝度値/最
大輝度値の比が88%と極めて良好な均斉度を示した。
【0127】(実施例3)実施例2と同様の狭視野特性
を有する面光源装置を作製した。但し、面光源の一次光
源1に沿った方向の長さを30mm、一次光源に直交す
る方向の長さを40mm、厚さを1mmとし、実施例2
の導光体の冷陰極管光源の代わりにLEDを6個用い、
これらを導光体入射端面に隣接して5mm間隔で均等に
配置した。
【0128】該面光源装置の出射光輝度分布(出射角度
分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度
を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体6の光入
射面に垂直な方向に関して約23度程度であり、狭視野
特性を示した。また、面内輝度に関する最小輝度値/最
大輝度値の比が80%と極めて良好な均斉度を示した。
【0129】(実施例4)実施例3と同様の面光源装置
(但し、一次光源を除外したもの)を作製した。この面
光源装置をプリズム列28と直交する面で幅2mmとな
るように切り出して、その両端にLEDを隣接配置し
た。該LEDは、導光体6の光出射面と平行方向及び垂
直方向の双方における発光パターンのピーク半値幅がい
ずれも30度であった。
【0130】以上のようにして得られた棒状光源装置
を、実施例3で得た面光源装置の一次光源に代えて、配
置した。
【0131】該面光源装置の出射光輝度分布(出射角度
分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度
を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体6の光入
射面に垂直な方向に関して約22度程度であり、狭視野
特性を示した。また、面内輝度に関する最小輝度値/最
大輝度値の比が85%と極めて良好な均斉度を示した。
【0132】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、比較的
薄型で大面積であっても、そして/または、出射光制御
機能に関わる特殊な機能性を具備した導光体において
も、その機能性を損なわず出射光輝度の面内均斉度の高
い良好な機能性面光源または棒状光源などの光源装置が
提供される。特に、高輝度指向性出射機能等の機能性を
損なうことなく、再現性よく、かつ、容易に優れた均斉
度を付与できる面光源または棒状光源などの光源装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式
的斜視図である。
【図2】複合層の低屈折率領域部及び高屈折率領域部と
一次光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図3】複合層の低屈折率領域部及び高屈折率領域部と
一次光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図4】複合層の低屈折率領域部及び高屈折率領域部と
一次光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図5】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式
的斜視図である。
【図6】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式
的斜視図である。
【図7】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式
的断面図である。
【図8】漏光モジュレータの低屈折率領域部の平均的な
厚さと、高屈折率領域部の平均的な幅とを示す図であ
る。
【図9】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式
的断面図である。
【図10】光出射面の法線方向から見た一次光源配置を
示す模式的平面図である。
【図11】光出射面の法線方向から見た一次光源配置を
示す模式的平面図である。
【図12】光出射面の法線方向から見た一次光源配置を
示す模式的平面図である。
【図13】光出射面の法線方向から見た一次光源配置を
示す模式的平面図である。
【図14】光硬化性樹脂組成物を用いた漏光モジュレー
タの連続製造の説明図である。
【図15】光硬化性樹脂組成物を用いた漏光モジュレー
タと導光体とを接合して面光源装置を作製する様子を示
す模式的断面図である。
【図16】本発明による面光源装置の実施形態を示す模
式的斜視図である。
【図17】本発明による面光源装置の実施形態を示す模
式的断面図である。
【図18】光出射制御機能層のプリズム列に対する低屈
折率の層の積層を示す模式的部分断面図である。
【図19】光出射制御機能層のプリズム列に対する低屈
折率の層及びプリズムシートの積層を示す模式的部分断
面図である。
【符号の説明】
1 一次光源 2 リフレクタ 3 低屈折率領域部(第1屈折率領域部) 4 高屈折率領域部(第2屈折率領域部) 5 光出射制御機能層(第3屈折率層) 5’ 低屈折率の層 5” プリズムシート 6 導光体 7 反射板 8 漏光モジュレータ 9 入射端面 10 光出射面 11 付加層(第4屈折率層) 18 光拡散機能部 25 界面 28 プリズム列 28a,28b プリズム面 30 LED 31 LEDアレイ 32 光ファイバアレイ 33 紫外線硬化性組成物貯蔵タンク 34 供給ノズル 35 形状転写金型 36 紫外線発光光源 37 透光性基材 38 紫外線硬化性組成物 39 光学シート 40 ニップロール 41 漏光モジュレータの片側パターン 42 光拡散機能層 43 透明基材 44 粘着剤層(接着剤層) 50 複合層 52 下向きプリズムシート 53,54 プリズム斜面 101a,101b 一次光源 103 低屈折率領域部(第1屈折率領域部) 104 高屈折率領域部(第2屈折率領域部) 105 光出射制御機能層(第3屈折率層) 106 導光体 108 漏光モジュレータ 128 プリズム列 128a,128b プリズム面 150 複合層 LC 液晶表示素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 G02F 1/1335 1/13357 1/13357 G09F 9/00 324 G09F 9/00 324 336 336B 336J // F21Y 101:02 F21Y 101:02 103:00 103:00 Fターム(参考) 2H042 AA03 AA08 AA16 AA26 BA04 BA12 BA14 BA15 BA20 2H091 FA07X FA07Z FA14Z FA19X FA19Z FA21X FA21Z FA23X FA23Z FA42X FA42Z FA45X FA45Z FA50X FA50Z LA11 LA18 5G435 AA02 BB04 BB12 BB15 BB16 DD13 EE22 EE27 FF02 FF06 FF08 GG02 GG03 GG23 GG24 GG26 HH04

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次光源と該一次光源より出射される光
    を伝送する導波路を構成する導光体とを有する光源装置
    において、 前記導光体は、屈折率がngであり、前記一次光源より
    出射される光が入射する光入射面と、伝送される光が出
    射する光出射面と、該光出射面と反対側に位置する裏面
    とを備えており、 前記導光体の光出射面及び裏面のうちの少なくとも一方
    には漏光モジュレータが付されており、該漏光モジュレ
    ータは、前記光出射面上または前記裏面上に位置し且つ
    屈折率n1(ここで、ng>n1)の複数の第1屈折率
    領域部と屈折率n2(ここで、n2>n1)の複数の第
    2屈折率領域部とを有する複合層と、該複合層上に位置
    し且つ屈折率n3(ここで、n3>n1)の第3屈折率
    層とを備えていることを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 前記導光体と前記漏光モジュレータとの
    間に屈折率n4(ここで、ng>n4>n1)の第4屈
    折率層が介在していることを特徴とする、請求項1に記
    載の光源装置。
  3. 【請求項3】 前記複合層の単位面積あたりの前記第2
    屈折率領域部の占める面積で示される第2屈折率領域部
    密度が前記複合層の面内で場所により変化していること
    を特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の光源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1屈折率領域部の厚さH1及び前
    記第2屈折率領域部の厚さH2がいずれも5ミクロン以
    上200ミクロン以下であることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれかに記載の面光源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1屈折率領域部の平均的厚さH1
    と前記第2屈折率領域部の平均的面内方向最小寸法W2
    とが1≦(W2/H1)≦30の関係を満たすことを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 【請求項6】 n2<ngであることを特徴とする、請
    求項1〜5のいずれかに記載の光源装置。
  7. 【請求項7】 n2≧n3≧ngまたはn3≧n2≧n
    gであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の光源装置。
  8. 【請求項8】 n2≧ng≧n3またはng≧n2≧n
    3であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の光源装置。
  9. 【請求項9】 n3≧ng≧n2またはng≧n3≧n
    2であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の光源装置。
  10. 【請求項10】 前記第2屈折率領域部及び前記第3屈
    折率層のうちの少なくとも1つが紫外線硬化性樹脂組成
    物からなることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか
    に記載の光源装置。
  11. 【請求項11】 前記複合層の第1屈折率領域部及び第
    2屈折率領域部は、いずれも帯状であり、交互に配列さ
    れていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか
    に記載の光源装置。
  12. 【請求項12】 前記複合層の第1屈折率領域部及び第
    2屈折率領域部は不規則に配列されていることを特徴と
    する、請求項1〜10のいずれかに記載の光源装置。
  13. 【請求項13】 前記第1屈折率領域部が空気からなる
    ことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の
    光源装置。
  14. 【請求項14】 前記第3屈折率層または前記複合層が
    光制御機能を有しており、該光制御機能は指向性光出射
    機能及び光拡散機能のうちの少なくとも1つであること
    を特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の光源
    装置。
  15. 【請求項15】 前記導光体の裏面に付された前記漏光
    モジュレータの前記第3屈折率層に、または、該第3屈
    折率層上に配置された部材に、2つのプリズム面を含ん
    で構成されるプリズム列を前記導光体中の光の伝搬方向
    に略垂直となるように互いに平行に多数配列してなる指
    向性光出射機能部が形成されていることを特徴とする、
    請求項1〜14のいずれかに記載の光源装置。
  16. 【請求項16】 前記プリズム列は前記2つのプリズム
    面の間の先端部に平坦部を有することを特徴とする、請
    求項15に記載の光源装置。
  17. 【請求項17】 前記プリズム列の隣接するものどうし
    の間の谷部に平坦部が形成されていることを特徴とす
    る、請求項15〜16のいずれかに記載の光源装置。
  18. 【請求項18】 前記プリズム列の前記一次光源に近い
    側のプリズム面の傾斜が前記光出射面に対して80〜1
    00°であり、前記プリズム列の前記一次光源から遠い
    側のプリズム面の傾斜が前記光出射面に対して35〜5
    5°であることを特徴とする、請求項15〜17のいず
    れかに記載の光源装置。
  19. 【請求項19】 前記指向性光出射機能部のプリズム列
    配列の凹凸形状を埋めるようにして前記指向性光出射機
    能部の形成されている層または部材の屈折率より小さな
    屈折率を持つ層が積層されていることを特徴とする、請
    求項15〜18のいずれかに記載の光源装置。
  20. 【請求項20】 前記指向性光出射機能部上には、その
    プリズム列配列に対応するプリズム列配列を片面に有し
    ており且つ前記指向性光出射機能部の形成されている層
    または部材と略同一の屈折率の材料からなるプリズムシ
    ートが、前記指向性光出射機能部の形成されている層ま
    たは部材の屈折率より小さな屈折率を持つ層を介して、
    プリズム列配列どうしが対応するよう嵌合されているこ
    とを特徴とする、請求項15〜19のいずれかに記載の
    光源装置。
  21. 【請求項21】 前記指向性光出射機能部の形成されて
    いる層または部材の屈折率より小さな屈折率を持つ層が
    空気層であることを特徴とする、請求項20に記載の光
    源装置。
  22. 【請求項22】 前記導光体はその厚みが前記一次光源
    からの距離が増大するに従って減少していることを特徴
    とする、請求項1〜21のいずれかに記載の光源装置。
  23. 【請求項23】 前記一次光源は略点状の光源であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜22のいずれかに記載の光
    源装置。
  24. 【請求項24】 前記一次光源はLEDまたはLEDの
    集合体であることを特徴とする、請求項1〜23のいず
    れかに記載の光源装置。
  25. 【請求項25】 前記LEDの発光パターンのピーク半
    値幅が、前記導光体の光出射面に垂直な方向で10〜1
    20°、前記導光体の光出射面に平行な方向で80〜1
    80°であることを特徴とする、請求項24に記載の光
    源装置。
  26. 【請求項26】 前記一次光源は、少なくとも1つのL
    EDからの光を分割してより微細な分割光源となし該分
    割光源を整列させる手段及び/または少なくとも1つの
    LEDからの光を連続した線光源へと変換する手段を用
    いたものであることを特徴とする、請求項1〜23のい
    ずれかに記載の光源装置。
  27. 【請求項27】 前記導光体の光出射面に、回折格子、
    偏光変換素子、偏光分離素子及び集光素子から選ばれた
    少なくとも一つの出射光制御部材が配置されていること
    を特徴とする、請求項1〜26のいずれかに記載の光源
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項15〜27のいずれかの光源装
    置であってその入射端面と直交する方向に細長い形状を
    なしている棒状光源装置を一次光源として配置してなる
    ことを特徴とする、エッジライト方式の面光源装置。
  29. 【請求項29】 請求項1〜28のいずれかの光源装置
    であって、該光源装置から発せられる光により照明され
    る被照明体に対して観察側に配置され、該光源装置によ
    り照明された前記被照明体からの光の少なくとも一部を
    前記観察側へと透過させ得る透光性を有することを特徴
    とする、フロントライト用の光源装置。
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