JP2009211358A - 顕微鏡用画像の情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡単かつ確実に所望する画像を検索できるようにする。
【解決手段】カメラコントロールユニット13は、観察画像の記録時に、観察画像に付加するコメントの項目として、顕微鏡11の使用用途により予め定められている項目の情報を選択するための入力欄および表示欄をモニタ24に表示させる。そして、カメラコントロールユニット13は、ユーザにより指定されたコメントの各項目の情報と、顕微鏡システムの設定を示す設定情報とを観察画像に付加して記録させる。これにより、記録されている観察画像の検索時において、使用用途ごとに定められた項目の情報、または設定情報の少なくとも1つを検索条件として検索を行うことができ、簡単かつ確実に所望の画像を得ることができる。本発明は、顕微鏡システムに適用することができる。
【選択図】図1
【解決手段】カメラコントロールユニット13は、観察画像の記録時に、観察画像に付加するコメントの項目として、顕微鏡11の使用用途により予め定められている項目の情報を選択するための入力欄および表示欄をモニタ24に表示させる。そして、カメラコントロールユニット13は、ユーザにより指定されたコメントの各項目の情報と、顕微鏡システムの設定を示す設定情報とを観察画像に付加して記録させる。これにより、記録されている観察画像の検索時において、使用用途ごとに定められた項目の情報、または設定情報の少なくとも1つを検索条件として検索を行うことができ、簡単かつ確実に所望の画像を得ることができる。本発明は、顕微鏡システムに適用することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、顕微鏡システムで撮像された画像を検索する場合に用いて好適な顕微鏡用画像の情報処理装置に関する。
従来、観察対象の標本を撮像して得られた観察画像と、その観察画像に対するコメントとを記録しておく顕微鏡システムが知られている。
また、画像にコメントを付加する技術として、画像に対するコメントを入力する場合に、以前に入力された、他の画像に対するコメントを活用する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、顕微鏡システムでは、観察画像に付加されるコメントには、観察画像の撮像場所、観察対象となった標本、標本の状態など、多くの項目が含まれることがあり、コメントにどのような項目が必要となるかは、顕微鏡システムの使用用途によって異なる。
さらに、標本を撮像して、観察画像を記録させる行為は、通常、複数のユーザにより行われるのが普通であり、観察画像にどのような項目を含むコメントを付加するかは、ユーザ自身の判断に委ねられている。そのため、コメントに含まれる単語をキーとして観察画像の検索を行っても、必ずしも所望する観察画像が得られるとは限らない。
また、以前に入力されたコメントを活用する方法では、コメント入力の簡素化を図ることはできるが、コメントの入力形式が定められていないため、やはりコメントに含まれる単語をキーとして画像の検索を行っても、所望の画像を得ることができない場合があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単かつ確実に所望する画像を検索することができるようにするものである。
本発明の顕微鏡用画像の情報処理装置は、観察試料の撮像時における顕微鏡システムの使用用途ごとに定められている項目の情報であるコメント情報を、ユーザの入力操作に応じて選択する選択手段と、前記撮像された試料の観察画像、前記観察試料の撮像時における前記顕微鏡システムの設定を示す設定情報、および選択された前記コメント情報を記録する記録手段と、前記記録手段に記録されている前記観察画像の中から、前記ユーザにより指定された前記設定情報または前記コメント情報に基づいて特定される観察画像を検索する検索手段と、前記検索手段による検索結果の表示を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、より簡単かつ確実に所望する画像を検索することができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した顕微鏡システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
顕微鏡システムは、顕微鏡11、カメラヘッド12、およびカメラコントロールユニット13から構成される。顕微鏡11は、USB I/F(Universal Serial Bus Interface)21を介してカメラコントロールユニット13に接続されており、また顕微鏡11の図中、上側に設けられたポートには、カメラヘッド12が取り付けられている。顕微鏡11のステージには、観察対象の標本が載置され、顕微鏡11は標本からの観察光を集光してカメラヘッド12に導く。
カメラヘッド12は、カメラI/Fケーブル22を介してカメラコントロールユニット13に接続されている。また、カメラヘッド12には、例えばCCD(Charge Coupled Devices)素子が組み込まれており、カメラヘッド12は、顕微鏡11の光学系から入射した観察光を受光して光電変換することで、標本の観察画像を撮像する。カメラヘッド12により撮像された観察画像は、カメラヘッド12においてデジタルデータに変換されて、カメラコントロールユニット13に転送される。
カメラコントロールユニット13には、キーボードやマウスなどからなる入力操作部23と、モニタ24とが接続されている。例えばモニタ24には、標本の観察画像や、顕微鏡システムを制御するためのGUI(Graphical User Interface)が表示される。また、カメラコントロールユニット13には、カメラコントロールユニット13に対して着脱自在なリムーバブルメディア25が装着される。
カメラコントロールユニット13は、リムーバブルメディア25に記録されている画像や、カメラヘッド12からの観察画像などの各種の画像に対して画像処理を施す。例えば、カメラコントロールユニット13は、カメラヘッド12からの観察画像をRGBフォーマットの画像に変換してモニタ24に表示させたり、観察画像を所定のフォーマットの画像に変換してリムーバブルメディア25に記録させたりする。
また、カメラコントロールユニット13は、入力操作部23からユーザの操作に応じた信号が供給されると、その信号に基づいて、顕微鏡11やカメラヘッド12にコマンドを転送して、顕微鏡11やカメラヘッド12を制御する。
次に、顕微鏡システムの動作について説明する。
ユーザが標本を観察しようとする場合、まず、ユーザは、これから観察しようとする標本を顕微鏡11のステージに載せる。そして、ユーザは、入力操作部23を操作してメインメニューの表示を指示する。すると、カメラコントロールユニット13は、入力操作部23からの信号に応じて、標本の観察画像と、メインメニューとが表示されるウィンドウをモニタ24に表示させる。
すなわち、カメラコントロールユニット13は、顕微鏡11にコマンドを転送して、顕微鏡11に標本への照明光の照射を指示するとともに、カメラヘッド12にコマンドを転送して、カメラヘッド12に標本の観察画像を撮像させる。そして、カメラコントロールユニット13は、カメラヘッド12からの観察画像と、カメラコントロールユニット13の図示せぬ不揮発性のメモリに記録されているGUI画像とをモニタ24に供給し、モニタ24にウィンドウを表示させる。
これにより、モニタ24には、例えば図2に示すウィンドウ51が表示される。ウィンドウ51には、標本の観察画像が表示される画像表示領域52と、メニューが表示されるメニュー表示領域53とが設けられており、メニュー表示領域53には、メインメニューが表示されている。
メインメニューには、各種の処理を実行させるときに操作されるメニュー項目54−1乃至メニュー項目54−5が設けられている。そして、メニュー項目54−1乃至メニュー項目54−5には、それぞれ文字「カメラヘッド制御」、「カメラコントロールユニット制御」、「顕微鏡制御」、「画像保存」、および「画像検索」が表示されている。
メニュー項目54−1乃至メニュー項目54−3のそれぞれは、カメラヘッド12、カメラコントロールユニット13、および顕微鏡11のそれぞれの動作を制御するときに操作される。また、メニュー項目54−4は、画像表示領域52に表示されている観察画像を保存するときに操作され、メニュー項目54−5は、リムーバブルメディア25に記録されている観察画像から、所定の条件を満たす観察画像を検索するときに操作される。
なお、以下、メニュー項目54−1乃至メニュー項目54−5のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にメニュー項目54とも称する。
メインメニューが表示されると、ユーザは、まず顕微鏡11の光学系等の調整を行うために、入力操作部23を操作してメニュー項目54−3を選択(操作)する。すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じてモニタ24に顕微鏡制御メニューを表示させる。これにより、モニタ24には、例えば図3に示す顕微鏡制御メニューが表示される。
顕微鏡制御メニューには、標本の観察に用いる顕微鏡11の対物レンズを選択するための表示欄81が設けられており、表示欄81には、選択の候補となる対物レンズを示す文字「レンズA」、「レンズB」、および「レンズC」が並べられて表示されている。また、表示欄81の図中、下側には、標本の観察に用いる照明光(顕微鏡11の光源)を選択するための表示欄82が設けられており、表示欄82には、選択の候補となる照明光を示す文字「照明A」、「照明B」、および「照明C」が表示されている。
さらに、表示欄82の図中、下側には、標本の観察に用いる顕微鏡11のフィルタを選択するための表示欄83が設けられており、表示欄83には、選択の候補となるフィルタを示す文字「なし」、「フィルタA」、および「フィルタB」が表示されている。ここで、文字「なし」が選択されると、標本の観察時には、特にフィルタは用いられない。さらに、また、表示欄83の図中、下側には、顕微鏡11のステージの位置を指定するための表示欄84が設けられている。
表示欄84にはステージのX軸方向の位置、Y軸方向の位置、およびZ軸方向の位置のそれぞれを指定するための位置指定領域が設けられており、それらの位置指定領域には、ステージの各方向の位置を示す文字「+5」、「−2」、および「+10」が表示されている。また、位置指定領域には、ステージの位置を指定するときに操作されるスピンボタンが設けられている。
顕微鏡制御メニューの表示欄81乃至表示欄83に表示される情報は、予め定められており、それらの情報は、カメラコントロールユニット13に設けられた、図示せぬ不揮発性のメモリに記録されている。すなわち、メモリには、例えば図4に示すように、顕微鏡11の設定の項目ごとに、その設定を行うための表示欄に表示される選択の候補を示す情報が記録されている。
図4の例では、「項目」の欄に、顕微鏡11の設定の項目を示す文字「対物レンズ」、「照明」、および「フィルタ」が示されており、「種別」の欄に各項目における選択の候補を示す文字が示されている。例えば、設定の項目「対物レンズ」の候補として、「レンズA」、「レンズB」、および「レンズC」が示されており、メモリには、これらの対物レンズを示す情報が記録されている。そして、カメラコントロールユニット13は、メモリに記録されている対物レンズの候補を示す情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、顕微鏡制御メニューの表示欄81に対物レンズの候補を示す文字を表示させる。
このように、ウィンドウ51のメニュー表示領域53に顕微鏡制御メニューが表示されると、ユーザは、入力操作部23を操作して表示欄81乃至表示欄84に対する操作を行い、顕微鏡11における各種設定を指示する。図3では、顕微鏡11において用いられる対物レンズ、照明、およびフィルタとして、「レンズA」、「照明A」、および「なし」が選択されている。
顕微鏡11の設定が指示されると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの指示に応じたコマンドを、USB I/F21を介して顕微鏡11に転送し、顕微鏡11に各種の設定を行わせる。顕微鏡11は、転送されてきたコマンドに応じて、対物レンズやフィルタの切り換えなどの設定を行う。
また、顕微鏡制御メニューの表示欄81乃至表示欄84のそれぞれの図中、左側には、それらの表示欄において指定された設定を示す情報を、観察画像に重畳させるときに操作されるチェックボックス85−1乃至チェックボックス85−4が設けられている。
例えば、チェックボックス85−1が操作されて、チェックボックス85−1にチェック記号が表示されたとする。すると、カメラコントロールユニット13は、観察画像に重畳させる重畳情報として、チェックボックス85−1に対応する表示欄81において指定された「レンズA」を示す情報を保持しておく。そして、観察画像の記録時において、カメラコントロールユニット13に保持されている重畳情報に基づいて、指定された顕微鏡11の設定を示す「レンズA」が重畳された観察画像が生成されて記録される。なお、以下、チェックボックス85−1乃至チェックボックス85−4のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にチェックボックス85と称する。
カメラコントロールユニット13は、チェックボックス85が操作されると、操作されたチェックボックス85に対応する表示欄において指定された設定を示す重畳情報を生成して保持する。また、カメラコントロールユニット13は、生成した重畳情報により示される情報を、画像表示領域52の観察画像に一時的に重畳させて表示させる。図3の例では、チェックボックス85−1に対応する表示欄81において指定された「レンズA」が、観察画像に重畳されて表示されている。
このように、顕微鏡11の設定が行われると、メニュー表示領域53の表示は、顕微鏡制御メニューから、図2のメインメニューに切り替わる。
次に、ユーザは、カメラヘッド12の状態を標本の観察に適した状態とするために、ウィンドウ51のメインメニューから、メニュー項目54−1を選択する。すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じてモニタ24にカメラヘッド制御メニューを表示させる。例えば、カメラヘッド制御メニューには、カメラヘッド12による標本の撮像方法を定めるカメラモード、観察画像の撮像時の露光方式、および測光方法を指定するための表示欄や、観察画像の明るさやホワイトバランスを調整するためのボタン等が表示される。
カメラコントロールユニット13の図示せぬメモリには、カメラヘッド制御メニューの表示欄に表示される、カメラモードなどの各項目の候補を示す情報が記録されている。例えば、カメラモードの項目の候補として、500万画素の観察画像を撮像するノーマルモード、250万画素の観察画像を撮像するビニングモード、ユーザが撮像タイミングを指示するトリガモードなどを示す情報が記録されている。そして、カメラモードを設定するための表示欄には、これらのカメラモードを示す文字が表示され、ユーザは、表示された文字を選択することで、所望のカメラモードを指定する。
同様に、例えば、カメラコントロールユニット13のメモリには、露光方式の項目の候補として、プログラムAE(Auto Exposure)、マニュアルAE、シャッタスピード優先AE、および絞り優先AEを示す情報が記録されている。ここで、プログラムAEは、予め記録されているプログラムによりシャッタスピードおよび絞り値を定める露光方式であり、マニュアルAEは、シャッタスピードおよび絞り値がユーザにより指定される露光方式である。また、シャッタスピード優先AEおよび絞り優先AEのそれぞれは、シャッタスピードおよび絞り値のそれぞれが固定値とされて、絞り値およびシャッタスピードが定められる露光方式である。
また、例えばメモリには測光方式の項目の候補として、中央部重点方式、多分割方式、およびスポット方式のそれぞれを示す情報が記録されており、これらの方式を示す文字が測光方式を設定するための表示欄に表示される。
メニュー表示領域53にカメラヘッド制御メニューが表示されると、ユーザは、表示されたカメラヘッド制御メニューの所望の項目に対して操作を行い、標本に適したカメラモード、露光方式、測光方式等を選択し、カメラヘッド12における各種設定を指示する。
カメラコントロールユニット13は、ユーザの指示に応じたコマンドを、カメラI/Fケーブル22を介してカメラヘッド12に転送し、各種の設定を行わせる。カメラヘッド12は転送されてきたコマンドに応じて、例えばカメラモードとして、ノーマルモードを設定したり、測光方式としてスポット方式を設定したりする。
また、カメラヘッド制御メニューには、図3における場合と同様に、カメラヘッド12の設定の各項目の情報を観察画像に重畳させるときに操作されるチェックボックスが設けられている。カメラコントロールユニット13は、それらのチェックボックスに対する操作に応じて、カメラヘッド12の設定についての重畳情報を生成して保持する。そしてカメラコントロールユニット13は、生成した重畳情報により示される情報を、画像表示領域52の観察画像に一時的に重畳させて表示させる。
さらに、ユーザは、画像表示領域52に表示される観察画像をより見やすくするために、ウィンドウ51のメニュー表示領域53にメインメニューを表示させて、メインメニューからメニュー項目54−2を選択する。すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じてメニュー表示領域53にカメラコントロールユニット制御メニューを表示させる。
例えば、カメラコントロールユニット制御メニューには、検鏡方法に適した色みの補正方法を指定するための表示欄、観察画像のシャープネスの強弱を指定するための表示欄や、観察画像の彩度や色相を指定するためのボタン等が表示される。
また、カメラコントロールユニット13のメモリには、色みの補正方法の候補を示す情報や、シャープネスの強弱を示す情報が記録されている。例えば、メモリには、色みの補正方法の項目の候補として明視野観察に適した色み補正、蛍光観察に適した色み補正、および微分干渉観察に適した色み補正を示す情報や、シャープネスの強弱の項目の候補として強い、普通、および弱いを示す情報が記録されている。そして、メモリに記録されているこれらの情報を示す文字が、カメラコントロールユニット制御メニューの各表示欄に表示される。
ユーザは、表示されたカメラコントロールユニット制御メニューの所望の項目に対して操作を行って観察画像の色み、シャープネス等の調整を行い、カメラコントロールユニット13における各種設定を指示する。
カメラコントロールユニット13は、ユーザの指示に応じて各種の設定を行う。すなわち、カメラコントロールユニット13は、カメラヘッド12からの観察画像に対して各種の画像処理を施し、観察画像の色みやシャープネス等を変更する。
また、カメラコントロールユニット制御メニューには、図3における場合と同様に、カメラコントロールユニット13の設定の各項目の情報を観察画像に重畳させるときに操作されるチェックボックスが設けられている。カメラコントロールユニット13は、それらのチェックボックスに対する操作に応じて、カメラコントロールユニット13の設定についての重畳情報を生成して保持する。そしてカメラコントロールユニット13は、生成した重畳情報により示される情報を、画像表示領域52の観察画像に一時的に重畳させて表示させる。
さらに、ユーザは、顕微鏡11におけるオートフォーカス制御を指示する。すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じたコマンドを顕微鏡11に転送し、顕微鏡11はコマンドに応じて、標本にピントが合うようにステージを移動させる。これにより画像表示領域52には、標本におけるユーザの所望する部位が表示される。
以上のように、メニュー表示領域53に表示されたメインメニューのメニュー項目54が操作されると、画像表示領域52には標本の観察画像が表示される。この観察画像を保存しようとする場合には、ユーザは入力操作部23を操作し、メインメニューにおいてメニュー項目54−4を選択する。すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて、モニタ24に画像保存メニューを表示させる。
これにより、例えばウィンドウ51のメニュー表示領域53には、図5に示す画像保存メニューが表示される。
画像保存メニューには、観察画像の保存先の候補が表示される表示欄111が設けられており、表示欄111には、既にリムーバブルメディア25上に設けられている各ディレクトリを示す画像および文字が表示されている。表示欄111内の所定のディレクトリが選択されると、そのディレクトリは、観察画像が記録されるディレクトリとされる。また、表示欄111の図中、下側には、リムーバブルメディア25に新たなディレクトリを作成させるときに操作されるチェックボックス112と、そのディレクトリの名前が入力される入力欄113とが設けられている。
さらに、入力欄113の図中、下側には表示欄114が設けられており、表示欄114には、表示欄111において選択されたディレクトリ内に記録されている観察画像を示す画像、および観察画像のファイル名を示す文字が表示されている。入力欄114内のファイル名が選択されると、これから記録される観察画像は、その選択されたファイル名で記録される。
また、表示欄114の図中、下側には、観察画像を新たなファイル名で記録させるときに操作されるチェックボックス115と、そのファイル名が入力される入力欄116とが設けられている。入力欄116の図中、下側には、標本の観察時、つまり観察画像の撮像時における顕微鏡システムの使用用途を選択するためのプルダウンボックス117が設けられており、ユーザは、プルダウンボックス117に対する操作を行い、適切な使用用途を選択する。図5の例では、使用用途として、病理診断が選択されており、プルダウンボックス117には、選択された使用用途を示す文字「病理診断」が表示されている。
プルダウンボックス117の図中、下側には、観察画像に付加されるコメントを入力するための入力欄等が表示されている。観察画像には、顕微鏡システムの使用用途ごとに、予め定められた項目の情報がコメントとして付加されるようになされている。
したがって、図5の例では、使用用途「病理診断」に対して予め定められている各項目について、情報を入力する入力欄や、情報を選択するための表示欄などが表示されている。つまり、プルダウンボックス117により選択された使用用途によって、メニュー表示領域53に表示される入力欄などが異なる。
プルダウンボックス117の図中、下側には、コメントの項目についての表示欄に表示される、コメントとして付加される情報の候補の表示順を、所定の表示順とするためのチェックボックス118−1乃至チェックボックス118−4が設けられている。チェックボックス118−1乃至チェックボックス118−4のそれぞれの右側には、文字「昇順」、「降順」、「使用頻度順」、および「使用時期順」が表示されている。
例えば、チェックボックス118−1、またはチェックボックス118−2が操作されると、表示欄に表示される候補は、五十音の昇順または降順に表示される。また、チェックボックス118−3が操作されると、表示欄に表示される候補は、使用頻度の高い順で表示され、チェックボックス118−4が操作されると、表示欄に表示される候補は、最後に選択された日時が現在時刻に近い順番で表示される。なお、以下、チェックボックス118−1乃至チェックボックス118−4のそれぞれを個々に区別する必要の無い場合、単にチェックボックス118と称する。
チェックボックス118の下側には、観察画像に付加されるコメントの項目としてのカルテ番号が入力される入力欄119が設けられている。また、入力欄119の下には、コメントの項目としての性別を選択するための表示欄120が設けられており、表示欄120には、選択の候補となる性別を示す文字「男性」および「女性」が表示されている。ここで、コメントの項目としての性別は、病理診断の用途で撮像された、画像表示領域52に表示されている観察画像中の細胞、つまり観察対象の標本である細胞が採取された患者の性別を示している。図5の例では、文字「男性」が選択されており、観察画像は男性患者から採取された細胞の画像とされる。
表示欄120の図中、下側には、コメントの項目としての年齢が入力される入力欄121が設けられており、入力欄121には、観察対象の標本である細胞が採取された患者の年齢が入力される。また、入力欄121の下には、コメントの項目としての診断方法を選択するための表示欄122が設けられており、表示欄122には、選択の候補となる診断方法を示す文字「細胞診」、「内視鏡」、および「切除片」が表示されている。図5の例では、文字「細胞診」が選択されており、細胞診により病理診断が行われた旨のコメントが付加されることになる。
表示欄122の図中、下側には、コメントの項目としての撮像部位を選択するための表示欄123が設けられており、表示欄123には、選択の候補となる撮像部位を示す文字「胃」、「肺」、および「骨髄」が表示されている。図5の例では、文字「胃」が選択されており、観察画像は患者から採取された胃の細胞の画像とされる。
さらに、チェックボックス118の図中、下側には、コメントの項目としての染色法を選択するための表示欄124が設けられており、表示欄124には、選択の候補となる観察対象の細胞の染色法を示す文字「HE」、「Azan」、および「MT」が表示されている。表示欄124の下には、コメントの項目としての診断を選択するための表示欄125が設けられており、表示欄125には、選択の候補となる病理診断の診断結果を示す文字「異常なし」、「大腸癌」、「胃潰瘍」、および「胃癌」が表示されている。
このように、メニュー表示領域53には、顕微鏡システムの使用用途ごとに、予め定められた項目の情報を指定するための入力欄119乃至表示欄125が表示される。これらの入力欄119乃至表示欄125は、カメラコントロールユニット13が図示せぬメモリに記録されているコメントデータベースを参照することで表示される。このコメントデータベースには、使用用途ごとのコメントに関する情報が記録されている。
例えば、コメントデータベースには、使用用途「病理診断」に関する情報として、図6に示す情報が記録されている。図6では、使用用途の欄には、顕微鏡システムの使用用途を示す情報が示されており、項目の欄には、各使用用途に対して定められたコメントの項目が示されており、コメントデータの欄には、各項目の情報の候補が示されている。また、選択回数の欄には、各候補が過去に選択された回数が示されており、最終使用日時の欄には、各候補が最後に選択された日時が示されている。
図6の例では、使用用途として「病理診断」が示されている。また、病理診断に対して定められたコメントの項目として、カルテ番号、性別、年齢、診断方法、撮像部位、染色法、診断結果、および顕微鏡システムの管理者により追加された項目のそれぞれを示す文字「カルテNo」、「性別」、「年齢」、「診断方法」、「撮像部位」、「染色法」、「診断」、および「追加項目」のそれぞれが示されている。
さらに、コメントデータの欄には、コメントの項目としての性別、診断方法、撮像部位、染色法、および診断のそれぞれの候補が複数示されており、選択回数および最終使用日時の欄には、それらの候補の選択回数と、最終使用日時とが示されている。例えば、項目「性別」のコメントデータの欄には、性別の候補として「男性」および「女性」が示されている。また、選択回数および最終使用日時の欄には、候補「男性」の選択回数「4」および最終使用日時「2007.12.1」と、候補「女性」の選択回数「1」および最終使用日時「2007.12.2」とが示されている。例えば、最終使用日時「2007.12.1」は、その日時が2007年の12月1日であることを示している。
カメラコントロールユニット13は、プルダウンボックス117が操作されて使用用途が選択されると、コメントデータベースを参照して、選択された使用用途について定められている各項目の情報を指定するための表示欄や入力欄を、メニュー表示領域53に表示させる。
図5の説明に戻り、表示欄125の図中、下側には、コメントの各項目のうちのいくつかの項目の情報を一括して指定するタグを示すボタン126−1およびボタン126−2が設けられており、それらのボタンには文字「胃診断」および「腸診断」が表示されている。なお、以下、ボタン126−1およびボタン126−2を個々に区別する必要のない場合、単にボタン126と称する。
プルダウンボックス117、入力欄119乃至表示欄125、およびボタン126のそれぞれの図中、左側には、各項目の情報を観察画像上に重畳表示させるときに操作されるチェックボックス127−1乃至チェックボックス127−9が設けられている。
例えば、チェックボックス127−2が操作され、チェックボックス127−2にチェック記号が表示されると、カメラコントロールユニット13は、チェックボックス127−2に対応する入力欄119に入力されたカルテ番号を示す重畳情報を生成し、保持しておく。そして、カメラコントロールユニット13は、生成した重畳情報により示される情報を、画像表示領域52の観察画像に一時的に重畳させて表示させる。
図5の例では、顕微鏡11の設定時において生成された重畳情報により示される情報「レンズA」と、チェックボックス127が操作されて生成された重畳情報により示される情報「細胞診」および「胃」とが、観察画像に重畳されて表示されている。また、観察画像の記録時には、重畳情報により示される情報が観察画像に重畳された最終的な観察画像が生成されて記録される。
なお、以下、チェックボックス127−1乃至チェックボックス127−9のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にチェックボックス127と称する。
また、ボタン126の図中、下側には、タグの登録を行うときに操作される登録ボタン128と、観察画像に、画像保存メニューにおいて入力(指定)されたコメントを付加して記録させるときに操作される保存ボタン129とが設けられている。
例えば、図5に示す画像保存メニューが表示されている状態で、ユーザが登録ボタン128を操作すると、モニタ24には、図7に示すタグ登録画面が表示される。タグ登録画面には、タグ名が入力される入力欄161が設けられている。また、入力欄161の図中、下側には、登録画面が表示される直前の画像保存メニューにおいて、プルダウンボックス117により選択された使用用途を示す文字と、表示欄122、表示欄123、および表示欄124により選択された診断方法、撮像部位、および染色法を示す文字とが表示されている。
すなわち、タグ登録画面には文字「使用用途」と、表示されている項目を示す文字「診断方法」、「撮像部位」、および「染色法」とが表示されている。また、それらの文字の図中、右側には、使用用途を示す文字「病理診断」、診断方法を示す文字「細胞診」、撮像部位を示す文字「胃」、および染色法を示す文字「HE」が表示されている。
タグにおいては、使用用途ごとに、一括して指定できるコメントの項目は予め定められており、図7の例では、指定できるコメントの項目が、表示欄122、表示欄123、および表示欄124により指定される項目とされている。そして、それらの表示欄において選択された情報「細胞診」、「胃」、および「HE」がタグ登録画面に表示されている。
また、タグ登録画面内の図中、右下には、タグの登録を指示するときに操作される実行ボタン162が設けられている。実行ボタン162が操作されると、タグ名、使用用途を示す情報、および特定の項目の情報からなるタグのタグ情報が生成される。そして、このタグ情報は、カメラコントロールユニット13の図示せぬメモリに記録される。
例えば、図7のタグ登録画面において、入力欄161にタグ名「胃診断」が入力され、実行ボタン162が操作されると、図8に示すタグ情報が生成される。図8では、タグ情報には、タグ名「胃診断」および使用用途「病理診断」と、コメントの項目としての診断方法「細胞診」、撮像部位「胃」、および染色法「HE」とを示す情報が含まれている。
タグ情報は、画像保存メニューにおいて、コメントの項目のうちの特定のいくつかの項目の情報を一括して指定するために用いられる。例えば、画像保存メニューが表示された状態で、ユーザがプルダウンボックス117を操作して使用用途を指定すると、カメラコントロールユニット13は、メモリに記録されているタグ情報のうち、指定された使用用途を示す情報が含まれるタグ情報を検索する。そして、カメラコントロールユニット13は、検索により得られたタグ情報のタグを示すボタンを画像保存メニュー上に表示させる。図5の例では、タグを示すボタン126−1およびボタン126−2が表示されている。
ここで、ユーザが、タグ名が「胃診断」であるタグを示すボタン126−1を操作すると、カメラコントロールユニット13は、画像保存メニューに表示されているコメントの項目のうち、ボタン126−1により特定されるタグ情報に含まれている項目の情報を選択する。つまり、この場合、表示欄122内の候補「細胞診」、表示欄123内の候補「胃」、および表示欄124内の候補「HE」が選択された状態となる。
このように、タグを示すボタン126を選択することで、ユーザは、コメントの特定の項目の情報を簡単に指定することができる。
なお、タグ情報に含まれるコメントの項目は、使用用途に対して定められたコメントの項目のうち、例えばカルテ番号や年齢などの入力のたびに異なる可能性の高い項目が除かれた項目、つまり同じ情報が入力される可能性の高い項目とされる。
また、タグ情報には、画像保存メニューにおいて、コメントの項目に対応するチェックボックス127にチェック記号を表示させるか否かを示す情報も含まれるようにしてもよい。そのような場合、例えば、タグの登録時にタグ情報に含まれるコメントの項目のうち、対応するチェックボックス127にチェック記号が表示されている項目について、その項目にチェック記号を表示させる旨の情報がタグ情報として記録される。そして、画像保存メニューにおいて、そのタグ情報のタグを示すボタン126が選択されると、タグ情報に含まれるチェック記号を表示させる旨の情報に基づいて、チェックボックス127にチェック記号が表示される。
さらに、画像保存メニューにおいて、保存ボタン129が操作されると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じてリムーバブルメディア25を制御し、リムーバブルメディア25上のユーザにより指定されたディレクトリに、指定されたファイル名で観察画像を記録させる。観察画像が記録されると、モニタ24の表示は、図2に示したメインメニューに切り替わる。
より詳細には、カメラコントロールユニット13は、カメラヘッド12からの観察画像に、保持している重畳情報により示される顕微鏡システムの設定やコメントの項目の情報が表示される最終的な観察画像を生成する。そして、カメラコントロールユニット13は、生成した最終的な観察画像をファイル形式の画像データに変換する。
また、カメラコントロールユニット13は、カメラヘッド12から、カメラヘッド制御メニューにおいて選択された設定を示す情報を取得するとともに、顕微鏡11から、顕微鏡制御メニューにおいて選択された設定を示す情報を取得する。そして、カメラコントロールユニット13は、カメラコントロールユニット制御メニューにおいて選択された設定を示す情報と、顕微鏡11およびカメラヘッド12から取得した情報とを設定情報とする。
さらに、カメラコントロールユニット13は、ファイル形式に変換された画像データ(観察画像)に、設定情報、および画像保存メニューにおいて入力されたコメントを付加し、リムーバブルメディア25に供給して記録させる。例えば、図5の例では、入力欄119乃至表示欄125において選択または入力された各項目の情報が、コメントとして観察画像に付加される。また、より詳細には、観察画像には、その画像の撮像日時を示す情報も付加される。
なお、画像保存メニューにおいて、必ずしも全ての項目の情報が指定されなくてもよい。また、画像保存メニューにおいて、コメントの項目の表示欄に文字を入力することができるようにし、カメラコントロールユニット13が入力された文字に基づいて、コメントデータベースから、その項目の情報の候補を検索するようにしてもよい。
例えば、ユーザが図5の表示欄124に文字「A」を入力したとすると、カメラコントロールユニット13は、図6のコメントデータベースを参照して、表示欄124に候補が表示される項目「染色法」の候補から、文字「A」で始まる候補を検索する。その結果、先頭の文字が「A」である候補「Azan」が得られる。すると、カメラコントロールユニット13は、表示欄124に表示されている候補の順番を、候補「Azan」が図5中、一番上に位置するように並び替える。これにより、例えば表示欄124には、候補「Azan」、候補「HE」、および候補「MT」の順で候補が表示される。
さらに、ユーザが文字「A」に続いて文字「B」を入力すると、カメラコントロールユニット13は、コメントデータベースを参照して、項目「染色法」の候補から、先頭の2文字が「AB」である候補を検索する。すると、先頭が「AB」である候補はないので、カメラコントロールユニット13は、表示欄124に新たな候補を示す文字「AB」と、その文字「AB」に続いて他の候補を表示させる。
このように、入力された文字により特定される候補が検索により得られなかった場合には、カメラコントロールユニット13は、入力された文字を新たな候補を示す文字として、コメントデータの欄に、入力された文字により示される新たな候補を記録する。この場合、項目「染色法」のコメントデータの欄に、新たな候補「AB」の欄が設けられ、表示欄124にも候補「AB」が表示されることになる。
なお、顕微鏡システムの管理者は、項目の新たな候補だけでなく、新たな項目を設けることができる。例えば、管理者が入力操作部23を操作して、新たな項目の生成を指示し、その項目を示す文字(項目名)を入力すると、カメラコントロールユニット13は、図6のコメントデータベースの項目の「追加項目」の欄に、入力された項目名を記録する。これにより、所定の使用用途のコメントの項目として、新たな項目が追加される。さらに、新たな項目が追加された場合には、その項目についての候補がユーザにより入力され、コメントデータベースのコメントデータの欄に追加されるようにしてもよい。
以上のようにして、リムーバブルメディア25に観察画像が記録されると、ユーザは、記録されている観察画像のうち、所定の条件を満たす観察画像を検索することができる。そのような場合、ユーザは、入力操作部23を操作して、ウィンドウ51のメインメニューに表示されているメニュー項目54−5を選択(操作)する。
これにより、モニタ24には、例えば図9に示す検索画面が表示される。
図9の検索画面には、観察画像の検索の対象となるリムーバブルメディア25の領域(ディレクトリ)を指定するための表示欄201が設けられている。表示欄201には、リムーバブルメディア25の全体を示す文字「メディア全体」と、各ディレクトリを示す文字「A」、「B」、および「C」とが表示されている。
また、表示欄201の図中、下側には、観察画像の検索条件として、撮像日時が入力される入力欄202、カメラヘッド12の設定を指定する表示欄等、カメラコントロールユニット13の設定を指定する表示欄等、顕微鏡11の設定を指定する表示欄等、およびコメントの内容を指定する表示欄等が設けられている。
すなわち、入力欄202には、検索条件としての観察画像の撮像日時が入力される。また、入力欄202の下には、検索条件としてカメラヘッド12の設定を指定する表示欄203、表示欄204、入力欄205、および表示欄206が設けられている。
表示欄203には、検索条件としてのカメラモードの候補「ノーマルモード」、候補「ビニングモード」、および候補「トリガモード」が表示されており、ユーザは必要に応じてそれらの候補のうちの1つを、検索条件(検索のキー)として指定する。
また、表示欄203の図中、右側には検索条件としての露光方式の候補が表示される表示欄204が設けられており、表示欄203の下には、検索条件としての明るさが入力される入力欄205が設けられている。さらに、表示欄204の図中、下側には検索条件としての測光方式の候補が表示される表示欄206が設けられている。
さらに、入力欄205の図中、下側には、検索条件としてカメラコントロールユニット13の設定を指定する表示欄207、表示欄208、入力欄209、および入力欄210が設けられている。
表示欄207には、検索条件としての色みの補正方法の候補「明視野」、候補「蛍光」、および候補「DIC」が表示されており、ユーザは必要に応じて、それらの候補のうちの1つを検索条件として指定する。また、表示欄207の図中、右側には、検索条件としてのシャープネスの強弱の候補が表示される表示欄208が設けられており、表示欄207の下には、検索条件としての彩度が入力される入力欄209が設けられている。さらに、入力欄209の右側には、検索条件としての色相が入力される入力欄210が設けられている。
また、入力欄209の図中、下側には、検索条件として顕微鏡11の設定を指定する表示欄211、表示欄212、表示欄213、および入力欄214が設けられている。
表示欄211には、検索条件としての対物レンズの候補「レンズA」、候補「レンズB」、および候補「レンズC」が表示されており、ユーザは必要に応じて、それらの候補のうちの1つを検索条件として指定する。また、表示欄211の図中、右側には、検索条件としてのフィルタの候補が表示される表示欄212が設けられており、表示欄211の下には、検索条件としての照明の候補が表示される表示欄213が設けられている。さらに、表示欄213の右側には、検索条件としてのステージの位置を入力する入力欄214が設けられている。
また、表示欄213の図中、下側には、検索条件として、コメントに含まれる情報を指定する表示欄等を表示させるためのプルダウンボックス215およびチェックボックス216−1乃至チェックボックス216−4が設けられている。
ユーザは、プルダウンボックス215を操作して、顕微鏡システムの使用用途を指定することで、使用用途ごとに予め定められた項目の情報を指定するための表示欄等を表示させる。図9の例では、プルダウンボックス215により、使用用途「病理診断」が指定されており、検索画面には、「病理診断」に対して予め定められた項目の情報を指定するための入力欄217、表示欄218、入力欄219、表示欄220乃至表示欄223、ボタン224−1、およびボタン224−2が表示されている。
なお、これらの入力欄217乃至ボタン224−2は、コメントデータベースに基づいて表示され、図5の入力欄119乃至ボタン126−2と同様であるので、その説明は適宜、省略する。すなわち、入力欄217乃至ボタン224−2と、入力欄119乃至ボタン126−2とは、観察画像に付加するコメントの項目の情報を指定するか、または検索条件として、コメントの項目の情報を指定するかという点においてのみ異なっている。
また、ユーザにより、チェックボックス216−1乃至チェックボックス216−4の何れかが操作されると、表示欄218および表示欄220乃至表示欄223に表示される項目の候補の並ぶ順番が変更される。
例えば、チェックボックス216−1またはチェックボックス216−2が操作されると、表示欄218および表示欄220乃至表示欄223に表示される項目の候補は、五十音の昇順または降順に並び替えられる。
また、チェックボックス216−3が選択されると、表示欄218および表示欄220乃至表示欄223に表示される項目の候補は、コメントデータベースに記録されている選択回数の多い順に並び替えられる。例えば、図6のコメントデータベースにおいて、項目「性別」の候補「男性」および候補「女性」の選択回数は、それぞれ「4」および「1」であるので、表示欄218において、選択回数の多い順に図中、上から候補「男性」および候補「女性」の順に表示される。
さらに、チェックボックス216−4が選択されると、表示欄218および表示欄220乃至表示欄223に表示される項目の候補は、コメントデータベースに記録されている最終使用時刻の新しい順に並び替えられる。
なお、同様に、図5のチェックボックス118−3またはチェックボックス118−4が操作された場合にも、カメラコントロールユニット13は、コメントデータベースに記録されている選択回数または最終使用時刻を参照して、画像保存メニューのコメントの項目の表示欄内の候補の順番を並び替える。また、コメントデータベースに、コメントの各項目の情報が、検索画面において選択された回数および最後に選択された日時が記録されるようにしてもよい。そのような場合、チェックボックス216−3またはチェックボックス216−4が操作されたときには、検索画面における各候補の選択回数または最終使用日時に基づいて、各表示欄の候補が並び替えられる。
なお、以下、チェックボックス216−1乃至チェックボックス216−4のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にチェックボックス216と称する。また、以下、ボタン224−1およびボタン224−2を個々に区別する必要のない場合、単にボタン224と称する。
さらに、検索画面の図中、右下には、検索ボタン225が設けられている。ユーザは、入力操作部23を操作して、検索対象となる範囲(ディレクトリ)および検索条件を指定し、その後、検索ボタン225を選択することで、観察画像を検索させることができる。カメラコントロールユニット13は、検索ボタン225が選択されて検索が指示されると、ユーザにより指定されたディレクトリから、指定された検索条件を満たす観察画像を検索し、その結果得られた観察画像に関する情報を検索画面の図中、左側に並べて表示させる。
図9では、検索画面には、検索結果として得られた観察画像のサムネイル画像226−1乃至サムネイル画像226−5のそれぞれが表示されている。また、それらのサムネイル画像の図中、右側には、観察画像のファイル名、観察画像に付加された撮像日時、カメラヘッド12の設定、カメラコントロールユニット13の設定、顕微鏡11の設定、およびコメントが表示されている。なお、以下、サムネイル画像226−1乃至サムネイル画像226−5のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にサムネイル画像226と称する。
さらに、検索画面にサムネイル画像226が表示されると、ユーザは、所望のサムネイル画像226を選択して、選択したサムネイル画像226に対応する観察画像を表示させたり、観察画像を他のディレクトリに移動させたりすることができる。また、観察画像が、USB(Universal Serial Bus)ネットワークや外部インターフェース等によりカメラコントロールユニット13に接続されている、他の装置に出力されるようにしてもよい。
例えば、検索画面の図中、左下にはサムネイル画像226に対応する観察画像のうちの2つを並べて表示させるときに操作される比較ボタン227が設けられており、ユーザにより比較ボタン227が操作されると、モニタ24には、図10に示す比較画面が表示される。
比較画面には、サムネイル画像226に対応する観察画像が表示される表示領域251および表示領域252が並べられて設けられている。例えば、表示領域251には、図9の検索画面中の最も上側に位置するサムネイル画像226−1に対応する観察画像が表示され、表示領域252には、図9の検索画面中の上から2番目に位置するサムネイル画像226−2に対応する観察画像が表示される。
図10の例では、表示領域251および表示領域252に表示されている観察画像上には、その観察画像に重畳された顕微鏡システムの設定やコメントを示す文字「ノーマルモード」、「病理診断」、および「胃」が表示されている。また、表示領域251には、表示されている観察画像のファイル名「画像1」と、その観察画像が検索画面において、図9中、上から何番目のサムネイル画像226に対応する画像であるかを示す文字「No.1/5」とが表示されている。ここで、文字「No.1/5」は、図9の検索画面に表示された5つのサムネイル画像226のうち、一番上側に位置するサムネイル画像226に対応する観察画像であることを示している。
さらに、表示領域251には、表示領域251の表示を切り替えるためのボタン253およびボタン254が設けられており、それらのボタンが操作されると、表示領域251には、現時点において表示されている観察画像の1つ前および後の観察画像が表示される。
例えば、表示領域251にサムネイル画像226−2の観察画像が表示されている状態でボタン253が操作されると、表示領域251には、検索画面においてサムネイル画像226が表示されている順番における1つ前のサムネイル画像226−1の観察画像が表示される。同様に、表示領域251にサムネイル画像226−2の観察画像が表示されている状態でボタン254が操作されると、表示領域251には、1つ後のサムネイル画像226−3の観察画像が表示される。
また、表示領域252には、表示領域251と同様に、表示されている観察画像のファイル名「画像3」と、その観察画像が検索画面において、図9中、上から何番目のサムネイル画像226に対応する画像であるかを示す文字「No.3/5」とが表示されている。さらに、表示領域252には、表示領域252の表示を切り替えるためのボタン256およびボタン257が設けられており、それらのボタンが操作されると、表示領域252には、現時点において表示されている観察画像の1つ前および後の観察画像が表示される。
さらに、また、表示領域252にはボタン258が設けられており、ボタン258が操作されると、モニタ24の表示は、比較画面から直前に表示されていた検索画面に切り替わる。
比較画面が表示されると、ユーザは、ボタン253乃至ボタン257を適宜、操作することにより、サムネイル画像226のうちの所望する2つのサムネイル画像226に対応する観察画像を、表示領域251および表示領域252に並べて表示させることができる。例えば、ユーザは、表示領域251に基準となる特定の観察画像を表示させたままの状態で、ボタン256およびボタン257を操作して、表示領域252に他の観察画像を順番に表示させていき、基準となる観察画像と、他の観察画像とを比較することができる。
このように、検索により得られた複数の観察画像を並べて表示することにより、ユーザは、同じ用途または条件で撮像された観察画像を簡単に比較することができる。
なお、2つの観察画像が並べられて表示される例について説明したが、3以上の観察画像が並べられて表示されるようにしてもよく、例えば検索により得られた全ての観察画像が並べられて表示されてもよい。
次に、図11および図12のフローチャートを参照して、以上において説明した顕微鏡システムの動作の流れについて説明する。
図11は、顕微鏡システムが観察画像をリムーバブルメディア25に記録する処理である記録処理を説明するフローチャートである。この記録処理は、ウィンドウ51に標本の観察画像が表示された状態でメインメニュー上のメニュー項目54−4が選択され、ウィンドウ51に図5の画像保存メニューが表示されると開始される。
ステップS11において、カメラコントロールユニット13は、入力操作部23からの信号に応じて、観察画像の保存先のディレクトリ、および観察画像のファイル名を選択する。すなわち、画像保存メニューが表示されると、ユーザは入力操作部23を操作して、表示欄111から所望のディレクトリを指定するか、またはチェックボックス112にチェック記号を表示させ、入力欄113に新たなディレクトリ名を入力する。また、ユーザは、入力操作部23を操作して、表示欄114から所望のファイル名を指定するか、またはチェックボックス115にチェック記号を表示させ、入力欄116に新たなファイル名を入力する。
カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて、表示欄111で指定されたディレクトリまたは入力欄113に入力されたディレクトリ名の新たなディレクトリを、観察画像の保存先のディレクトリとして選択する。また、カメラコントロールユニット13は、表示欄114で指定されたファイル名または入力欄116に入力されたファイル名を、記録する観察画像のファイル名として選択する。
ステップS12において、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて顕微鏡システムの使用用途を選択する。すなわち、ユーザが入力操作部23を操作してプルダウンボックス117に対する操作を行い、使用用途を指定すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの指定した使用用途を選択する。
ステップS13において、カメラコントロールユニット13は、図示せぬメモリに記録されているコメントデータベースを参照し、選択した使用用途に対して定められているコメントの項目を指定するための領域を画像保存メニューに表示させる。例えば、使用用途として「病理診断」が選択された場合、カメラコントロールユニット13は、図6のコメントデータベースに基づいて、画像保存メニューに、図5の入力欄119乃至表示欄125を表示させる。
また、カメラコントロールユニット13は、カメラコントロールユニット13の図示せぬメモリに記録されているタグ情報のうち、選択された使用用途を示す情報が含まれているタグ情報を検索し、検索により得られたタグ情報を示すボタン126を画像保存メニューに表示させる。さらに、ユーザによりチェックボックス118が操作された場合には、カメラコントロールユニット13は、コメントデータベースに基づいて、表示欄に表示されている候補を並び替える。
このように、画像保存メニューに、コメントを入力するための入力欄119乃至ボタン126が表示されると、ユーザは、入力欄に文字を入力したり、表示欄から候補を選択したり、またはボタン126を選択したりして、コメントの各項目について情報を入力する。また、ユーザは、必要に応じてチェックボックス127を操作し、観察画像上に表示させる情報を指定する。
ユーザにより入力操作部23が操作され、コメントが入力されると、ステップS14において、カメラコントロールユニット13は、ユーザの入力操作に応じて、ユーザにより指定された、コメントの項目の情報を、観察画像に付加するコメントとして選択する。例えば、カメラコントロールユニット13は、入力欄119乃至表示欄125において入力された情報または指定されている候補を、コメントの各項目の情報として選択する。
ステップS15において、カメラコントロールユニット13は、ユーザによりタグの登録が指示されたか否かを判定する。例えば、ユーザにより登録ボタン128が操作された場合、タグの登録が指示されたと判定される。
ステップS15において、タグの登録が指示されなかったと判定された場合、処理はステップS17に進む。
これに対して、ステップS15において、タグの登録が指示されたと判定された場合、ステップS16において、カメラコントロールユニット13は、タグを登録する。すなわち、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて、モニタ24に図7のタグ登録画面を表示させ、実行ボタン162が操作されるとタグ情報を生成し、生成したタグ情報をカメラコントロールユニット13のメモリに記録することで、タグの登録を行う。
また、ユーザは、コメントの各項目の情報を入力すると、画像保存メニュー上の保存ボタン129を操作して、観察画像の記録を指示する。
ステップS16においてタグが登録されるか、またはステップS15においてタグの登録が指示されなかったと判定された場合、ユーザにより保存ボタン129が操作されると、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、カメラコントロールユニット13は、観察画像をリムーバブルメディア25に記録させ、記録処理は終了する。
すなわち、カメラコントロールユニット13は、ユーザにより保存ボタン129が操作されると、チェックボックス127により選択されているコメントの項目について、重畳情報を生成する。そして、カメラコントロールユニット13は、保持している顕微鏡11、カメラヘッド12、およびカメラコントロールユニット13の設定の重畳情報と、生成した重畳情報により示される情報が、画像表示領域52に表示されている観察画像に表示される最終的な観察画像を生成する。
そして、カメラコントロールユニット13は、その観察画像に顕微鏡11やカメラヘッド12などの顕微鏡システムの設定情報と、画像保存メニューにおいて入力されたコメントとを付加する。さらに、カメラコントロールユニット13は、リムーバブルメディア25を制御して、設定情報およびコメントが付加された観察画像を、リムーバブルメディア25におけるユーザにより指定されたディレクトリに、指定されたファイル名で記録させる。
さらに、カメラコントロールユニット13は、表示欄120および表示欄122乃至表示欄125において選択された候補について、コメントデータベースの選択回数を1インクリメントするとともに、最終使用日時を現在日時に更新する。
このようにして、顕微鏡システムは、観察画像とともに、使用用途に応じたコメントの項目を入力させるための入力欄や表示欄を表示する。このように、使用用途に応じて、使用用途に対して定められているコメントの項目を入力させる入力欄や表示欄を表示することで、ユーザに簡単かつ確実に必要なコメントを入力させることができる。しかも、入力され、観察画像に付加されるコメントは、指定された使用用途ごとに定められた項目の情報となるため、その情報を検索キーとして用いることで、所望の観察画像を簡単かつ確実に検索できるようになる。
なお、指定されたコメントの項目の情報や、顕微鏡システムの設定が表示される、最終的な観察画像が生成されると説明したが、重畳情報を観察画像に付加しておくようにしてもよい。そのような場合、観察画像の表示時に、付加された重畳情報に基づいて、その重畳情報により示されるコメントの項目の情報や、顕微鏡システムの設定が観察画像に重畳されて表示される。
次に、図12は、顕微鏡システムがリムーバブルメディア25に記録されている観察画像から、所定の条件を満たす観察画像を検索する処理である検索処理を説明するフローチャートである。この検索処理は、図2のメインメニュー上のメニュー項目54−5が選択され、モニタ24に図9の検索画面が表示されると開始される。
ステップS41において、カメラコントロールユニット13は、観察画像の検索の対象となる範囲を選択する。すなわち、図9の検索画面が表示されると、ユーザは入力操作部23を操作して、表示欄201から検索の対象となるディレクトリを指定する。図9の例では、ディレクトリとして、リムーバブルメディア25上の全てのディレクトリを示す「メディア全体」が選択されているので、カメラコントロールユニット13は、リムーバブルメディア25の全てのディレクトリを、検索の範囲として選択する。
ステップS42において、カメラコントロールユニット13は、検索条件としての顕微鏡システムの設定を選択する。例えば、ユーザは、入力操作部23を操作して表示欄203乃至入力欄214について、必要に応じて入力欄に設定を入力したり、表示欄から候補を選択したりして、顕微鏡システムの設定を指定する。また、ユーザは、必要に応じて入力欄202に撮像日時を入力する。
すると、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて表示欄203乃至入力欄214において入力された情報または指定されている候補を、観察画像の検索条件として選択する。また、カメラコントロールユニット13は、入力欄202に撮像時刻が入力された場合には、その入力された撮像時刻も検索条件とする。
さらに、ユーザは、顕微鏡システムの設定を検索条件として指定すると、入力操作部23を操作して、プルダウンボックス215に対する操作を行い、検索しようとする観察画像の撮像時の使用用途を指定する。
ステップS43において、カメラコントロールユニット13は、ユーザのプルダウンボックス215に対する操作に応じて、プルダウンボックス215により指定された使用用途を選択する。
また、カメラコントロールユニット13は、図示せぬメモリに記録されているコメントデータベースを参照し、選択した使用用途に対して定められているコメントの項目を指定するための領域を検索画面に表示させる。これにより、例えば、図9の検索画面に入力欄217乃至表示欄223が表示される。さらにカメラコントロールユニット13は、メモリに記録されているタグ情報のうち、選択された使用用途を示す情報が含まれているタグ情報を検索し、検索により得られたタグ情報を示すボタン224を検索画面に表示させる。
検索画面に、検索条件としてのコメントの項目の情報を指定するための入力欄217乃至ボタン224が表示されると、ユーザは、入力欄に文字を入力したり、表示欄から候補を選択したり、またはボタン224を選択したりして、コメントの各項目について情報を指定する。
ステップS44において、カメラコントロールユニット13は、ユーザの操作に応じて、検索条件としてのコメントの項目の情報を選択する。例えば、図9では、コメントの項目として、「性別」、「診断方法」、「撮像部位」、「染色法」、および「診断」のそれぞれの項目について、情報が指定されているので、カメラコントロールユニット13は、それらの指定された情報を検索条件とする。
なお、ユーザが検索条件を指定するときに、撮像日時、顕微鏡システムの設定、およびコメントの項目の全てについて指定する必要はなく、任意の1以上のものを指定すればよい。したがって、例えば、ユーザは、撮像日時および顕微鏡システムの設定を指定せずに、コメントの所望の項目だけを検索条件として指定することが可能である。また、1つの項目について、2以上の情報を指定するようにしてもよい。
ステップS45において、カメラコントロールユニット13は、リムーバブルメディア25の選択したディレクトリを参照して、そのディレクトリ内の観察画像のうち、ユーザにより指定された検索条件を満たす観察画像を検索する。
すなわち、カメラコントロールユニット13は、観察画像に付加された設定情報およびコメントに基づいて、検索条件として指定された設定情報またはコメントの項目の情報により特定される観察画像を検索する。例えば、図9の例では、指定された「照明A」、「男性」、「細胞診」、「胃」、「HE」、および「異常なし」が検索のキーとされて観察画像が検索される。これにより、付加された設定情報およびコメントに、検索条件(検索のキー)としての設定情報またはコメントの項目の情報(の一部または全部)が含まれる観察画像が検索結果として得られる。
ステップS46において、カメラコントロールユニット13は、観察画像の検索結果を検索画面に表示させて、検索処理は終了する。すなわち、カメラコントロールユニット13は、検索により得られた観察画像をリムーバブルメディア25から読み出して、その観察画像のサムネイル画像を生成する。そして、カメラコントロールユニット13は、生成したサムネイル画像と、観察画像のファイル名、観察画像に付加されている撮像日時、顕微鏡システムの設定、およびコメントとを検索画面に表示させる。
これにより、例えば図9の検索画面にサムネイル画像226が表示される。そしてユーザは、必要に応じて比較ボタン227を操作して比較画面を表示させ、所望の観察画像を観察する。
このようにして、顕微鏡システムは、ユーザにより指定されたディレクトリから、指定された撮像日時、顕微鏡システムの設定、コメントの項目の情報などを検索条件として観察画像を検索し、検索結果を表示する。
このように、撮像日時、顕微鏡システムの設定、およびコメントの項目の情報のうちの少なくとも1つを用いて観察画像の検索を行うことで、確実に所望する画像を検索することができる。例えば、コメントの項目は、観察画像の撮像時の使用用途ごとに定められているので、観察画像に付加されるコメントには、使用用途に応じた項目について、何らかの情報が必ず含まれることになる。したがって、検索条件として所定の項目の情報を指定すれば、付加されたコメントに、指定した項目の情報が含まれる観察画像が必ず得られる。
また、撮像日時だけでなく、顕微鏡システムの設定やコメントを検索のキーとして利用することで、より確実に所望の観察画像が得られる。例えば、ユーザは、同じ設定で撮像された観察画像を検索し、見比べることもできる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、一連の処理を行うためにカメラコントロールユニット13に実行させるプログラムは、予めカメラコントロールユニット13内のメモリやリムーバブルメディア25に記録させておくことができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 顕微鏡, 12 カメラヘッド, 13 カメラコントロールユニット, 23 入力操作部, 24 モニタ, 25 リムーバブルメディア
Claims (7)
- 観察試料の撮像時における顕微鏡システムの使用用途ごとに定められている項目の情報であるコメント情報を、ユーザの入力操作に応じて選択する選択手段と、
前記撮像された観察試料の観察画像、前記観察試料の撮像時における前記顕微鏡システムの設定を示す設定情報、および選択された前記コメント情報を記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されている前記観察画像の中から、前記ユーザにより指定された前記設定情報または前記コメント情報に基づいて特定される観察画像を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果の表示を制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記観察画像の記録時において、前記コメント情報が外部入力される入力欄、または前記コメント情報の候補が選択可能に並べられて表示される表示欄の表示をさらに制御し、
前記選択手段は、前記入力欄に入力された情報、または前記表示欄において指定された前記候補を、前記コメント情報として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記観察画像の記録時において、前記ユーザにより前記使用用途が指定されると、前記入力欄または前記表示欄の表示を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記記録手段は、複数の前記入力欄または前記表示欄において指定される前記コメント情報のそれぞれに関連付けてタグ情報をさらに記録し、
前記表示制御手段は、前記入力欄または前記表示欄とともに、前記タグ情報が表示されるように前記タグ情報の表示を制御し、
前記選択手段は、表示されている前記タグ情報が指定された場合、そのタグ情報により示される前記コメント情報を選択する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記観察画像の検索時において、前記コメント情報が前記ユーザにより外部入力される入力欄、または前記コメント情報の候補が選択可能に並べられて表示される表示欄の表示をさらに制御し、
前記検索手段は、前記入力欄に入力された情報、または前記表示欄において指定された前記候補を検索条件として選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記観察画像の検索時において、前記ユーザにより前記使用用途が指定されると、前記入力欄または前記表示欄の表示を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。 - 前記記録手段は、複数の前記入力欄または前記表示欄において指定される前記コメント情報のそれぞれに関連付けてタグ情報をさらに記録し、
前記表示制御手段は、前記入力欄または前記表示欄とともに、前記タグ情報が表示されるように前記タグ情報の表示を制御し、
前記検索手段は、表示されている前記タグ情報が指定された場合、そのタグ情報により示される前記項目の情報を前記検索条件として選択する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の顕微鏡用画像の情報処理装置。
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