JP2009210284A - 組電池の残存容量表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの残存容量を正確に表示することができる組電池の残存容量表示装置を提供する。
【解決手段】組電池1の残存容量表示装置100は、組電池1を構成する各セル11nのセル電圧Vcnを検出するセル電圧検出部74と、組電池1の総電圧Vtを検出する電圧センサ73と、放電終止電圧に至るまでに各セル11nが放電可能な第2SOCと最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに組電池1が放電可能な第4SOCとを比較し、小さい値を示すSOCに基づいて組電池1の残存容量を演算するCPU4とを、備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組電池の残存容量表示装置に関する。
複数のセルを直列に接続してなる組電池を各種バッテリに使用することが行われている。そして、このバッテリの劣化状態や出力可能な容量をバッテリの平均値として把握することで、バッテリの残存容量を表示する技術が知られている(特許文献1)。
特開平8−106928
しかしながら、上述した従来技術では、バッテリを構成する各セルの劣化状態を考慮しないため、残存容量がある旨の表示がされているにもかかわらず、バッテリが放電できなくなるという問題を生じることがあった。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリの残存容量を正確に表示することができる組電池の残存容量表示装置を提供することである。
本発明は、放電終止電圧に至るまでに各セルが放電可能な充電容量と最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに組電池が放電可能な充電容量とに基づいて、組電池の残存容量を演算することによって、上記課題を解決する。
本発明によれば、放電終止電圧に至るまでに各セルが放電可能な充電容量と最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに組電池が放電可能な充電容量とに基づいて、組電池の残存容量を演算するので、バッテリの残存容量を正確に表示することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《装置》
図1は本実施形態に係る組電池の残存容量表示装置を示すブロック図である。
図1に示す本例の組電池1の残存容量表示装置100は、電気自動車、ハイブリッド車両、エンジン車両のバッテリのほか、車両以外の装置に用いられるバッテリに適用することができる。本例では、残存容量表示装置100を車両に適用する場合を例示する。
本例の組電池1は、二次電池であるセル(単電池)11を32個直列に接続した一組の直列セルブロック11Aで構成されている。各セル111〜1132(以下、代表して11nともいう。nはn番目のセル11を意味する。)は、例えば鉛電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等で構成することができる。
なお、残存容量の表示対象たる組電池1の直列接続数は、本例に限定されるものではない。また組電池1は、上述した直列セルブロック11Aを任意の数で並列に接続した直並列セルブロックで構成してもよい。
組電池1は、電流センサ2とメインリレー3を介してインバータ4に接続され、インバータ4へ直流電力を供給する。インバータ4は、組電池1の直流電力を交流電力に変換して走行駆動用交流モータ5に印加し、モータ5を駆動して車両を走行させる。インバータ4はまた、車両の制動時にモータ5で発生する交流回生電力を直流電力に変換し、組電池1を充電する。
なお、メインリレー3はCPU71により開閉され、組電池1とモータ5との間の接続と開放を行う。また、電流センサ2は、組電池1からインバータ4へ流れる放電電流と、インバータ4から組電池1へ流れる充電電流とを検出し、CPU6へ出力する。
表示部6(表示手段)は、バッテリーコントローラ7からの出力を受けて組電池1の残量を表示する表示盤である。表示部6では、例えば液晶セグメントによる図形表示がなされる。本例では、例えば図7に示すように、放電完了(残存容量が組電池1の再充電が必要となる量まで減少したとき)から満充電までを10個の液晶セグメント61で構成する場合を例示する。そして、全てのセグメント61が点灯し、残存容量が満充電のときをF(Full)、全てのセグメント61が消灯し、放電完了のときをE(Empty)としてメータ表示する。
なお、表示部6では、上述したセグメント61による残量表示に代え、走行可能距離として、数字で表示する構成であってもよい。また、本例の表示部6は、コーションランプなどの警告表示部62を備えている。
図1に戻り、バッテリーコントローラ7は、CPU71(第1の容量算出手段、第2の容量算出手段、残存容量演算手段)、メモリ(RAM)72、電圧センサ73(第2の検出手段)、セル電圧検出部74(第1の検出手段)を備える。
本例のバッテリーコントローラ7は、少なくとも、組電池1の残存容量の演算を行う。
セル電圧検出部74は、組電池1のセル11nの端子電圧Vc1〜Vc32(以下、代表してVcnともいう。Vcnはn番目のセル11の電圧を意味する。)を検出し、CPU71へ出力する。
電圧センサ73は、本例ではセル電圧検出部74による検出と同じタイミングで、組電池1の総電圧Vt、つまり組電池1全体の端子電圧を検出し、CPU71へ出力する。
なお、本例では、組電池1の総電圧Vtの検出に、必ずしも電圧センサ73を使用することを要しない。すなわち、電圧センサ73を介さず、セル電圧検出部74からの出力に基づきセル11n毎の端子電圧Vcnを積算し、これを組電圧1の総電圧Vtとしてもよい。
CPU71は、セル電圧検出部74で検出された各セル11nの電圧Vcnと、電圧センサ73で検出された組電池1の総電圧Vtとに基づいて、所定の処理(残存容量演算処理)を実行する。その詳細は後述する。
本例では、バッテリーコントローラ7は、温度センサ8、容量調整部9(容量調整手段)などをさらに備えてもよく、組電池1の残存容量の演算の他に、組電池1の充放電と容量調整を制御するものであってもよい。
この場合、温度センサ8は、組電池1の温度を検出し、CPU71へ出力する。
容量調整部9は、セル電圧検出部74で検出したセル11nの端子電圧Vcnに基づいて各セル11n間の充電容量(SOC:State Of Charge)のバラツキを補正する。容量調整部9は、組電池1の各セル11n単位で容量調整を行い、いずれかのセル11nが過充電状態または過放電状態になって組電池1の容量が十分に利用できなくなることを防止する。
なお、各セル11nのSOCバラツキを補正するには、SOCの大きな任意のセル11nを放電させて平準化する場合と、SOCの小さな任意のセル11nを充電して平準化する場合とがあるが、本例においては、SOCの大きなセルを放電させる場合を例示する。
本例の容量調整部9は、抵抗器とトランジスタ(いずれも図示省略)の直列回路で構成される。この直列回路は、各セル11に対してそれぞれ並列に接続されており、各セル11のSOCを放電するための回路である。抵抗器は放電抵抗であり、トランジスタは放電と停止を行うためのスイッチング素子である。なお、スイッチング素子として、トランジスタに代えてFETなどの半導体スイッチング素子や、リレーなどを用いることもできる。
容量調整部9を備える場合のCPU71は、後述する組電池1の残存容量の演算の他に、トランジスタのベースへ信号を送り、トランジスタのオン(導通)とオフ(非導通)を制御する。トランジスタがオンすると、指定されたセル11nの充電電力が抵抗器を介して放電し、放電分だけ充電容量SOCが減少する。CPU71は、トランジスタのオンとオフを繰り返してデューティー制御を行う。このデューティー比は、指定されたセル11nの放電容量と放電時間(容量調整時間)とに基づいて決定する。
また、トランジスタのコレクターとエミッター間には、電圧センサ(図示省略)が接続されている。トランジスタがオンするとコレクター〜エミッター間電圧がほぼ0Vになり、オフするとコレクター〜エミッター間電圧が各セル11のセル両端電圧になる。CPU71は、不図示の電圧センサによりトランジスタのコレクター〜エミッター間電圧をモニターし、トランジスタの動作状況、つまり各セル11nの容量調整状況を確認しながら各セル11n間のSOCバラツキを調整する。
《演算処理》
次に、本例に係る残存容量演算処理を説明する。
図2は本実施形態に係る残存容量演算処理を示すフローチャートである。
図2に示すように、まずステップS1にて、セル電圧検出部74は、図示省略のイグニッションキースイッチ(IGN)がオンされた後に、各セル11nのセル電圧Vcn(本例では開放電圧)を取得し、CPU71へ出力する。セル電圧Vcnの取得順序は、特に限定されず、取得順序を決めて1つずつ取得してもよいし、あるいは全てのセル11nの電圧を同時に取得することもできる。なお、セル電圧Vcnの取得するに際し、本例では各セル11nがすべて満充電の場合を例示する。
次にステップS2にて、CPU71は、セル電圧検出部74が取得したセル電圧Vcnに基づいて、セル11n毎の充電容量(残存容量SOC。以下「第1SOC」という。)を算出する。ステップS2で算出する第1SOCは、各セル11nの劣化を考慮しておらず、いわば「見掛けSOC」である。すなわちステップS2では、各セル11nが、放電終止電圧に至るまでに放電可能な見掛けSOCを算出する。なお、「放電終止電圧」とは、放電中のセルの端子電圧がこの電圧以下に低下した場合、放電を強制的に停止すべき電圧の値を意味する。
ステップS2で実行する第1SOCの算出は、メモリ(RAM)72に予め格納されるセル11n毎の、セル電圧Vcn−残存容量SOC相関図(例えば図3参照)に基づいて行うことができる。
図3は、任意のセル11nのセル電圧Vcn(単位:「V」)と残存容量SOC(単位:「%」)の関係を一点鎖線で示す相関図である。なお、本来ならば、図3の縦軸を可能出力(単位:「kW」)で表すべきであるが、理解を容易にするために図3では縦軸をセル電圧Vcnとしたものである。セル11nが満充電のとき、セル電圧Vcnは4.2Vと最高電圧を示す(P1点)。この満充電のセル11nが放電するとセル電圧Vcnは低下し、やがては放電終止電圧の2.0Vに至る(P2点)。なお、残存容量SOC(満充電の場合、100%)については、放電深度(DOD:Depth of Discharge。満充電の場合、0%)、あるいは積算容量(単位:「kWh」)と同様に考えることができるので、図3では横軸に残存容量SOCともに放電深度DODと積算容量を併記したものである。例えば図3のP1での第1SOCは100%であり、P1からP2に至る途中のP3点での第1SOCは60%である。
図2に戻り、次にステップS3にて、CPU71は、メモリ(RAM)72に予め格納されるセル11n毎の容量劣化係数(単位:「%」)k11〜k132(以下、代表してk1nともいう。nはn番目のセル11の容量劣化係数を意味する。)を取得する。セル11n毎の容量劣化係数k1nは、例えば引用文献1などの公知技術に基づいて算出することができるので、ここでの詳細な説明は割愛する。
次にステップS4にて、CPU71は、ステップS2で算出したセル11n毎の第1SOC(見掛けSOC)に、ステップS3で取得したセル11n毎の容量劣化係数k1nを乗じて、放電終止電圧に至るまでに各セル11nが放電可能な充電容量(残存容量SOC。以下「第2SOC」という。)を算出する。この第2SOCが本発明の「第1の充電容量」に相当する。ステップS4で算出する第2SOCは、セル11n毎の劣化を考慮した「実際SOC」である。すなわちステップS4では、各セル11nが、放電終止電圧に至るまでに放電可能な実際SOCを算出する。
図4はセル11n毎の第2SOCの算出例を示す図である。
本例では、図4に示すように、ステップS2で算出されたセル11n毎の見掛けSOCに、セル11n毎の容量劣化係数k1nを乗じることにより、劣化を考慮した実際SOCをセル11n毎に算出することができる。
図2に戻り、次にステップS5にて、電圧センサ73は、組電池1の総電圧Vt(ここでは開放電圧)を取得し、CPU71へ出力する。総電圧Vtの取得タイミングは、上述したステップS1と同じタイミングで行うことが望ましい。
次にステップS6にて、CPU71は、電圧センサ73が取得した組電池1の総電圧Vtに基づいて、組電池1の充電容量(残存容量SOC。以下「第3SOC」という。)を算出する。ステップS6で算出する第3SOCは、組電池1の劣化を考慮しておらず、いわば「見掛けSOC」であり、本例では最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに組電池1が放電可能な充電容量を意味する。すなわちステップS6では、組電池1が、最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに放電可能な見掛けSOCを算出する。なお、「最低保証出力発揮終止電圧」とは、放電中の組電池1の端子電圧がこの電圧以下に低下した場合、目的とする所定の出力を発揮することができなくなる電圧の値を意味する。この最低保証出力発揮終止電圧は、例えば組電池1を構成する各セル11nの平均端子電圧Vaveで表すことができる。Vaveの値は、次式に示すように、ステップS1で取得したセル11n毎のセル電圧Vcnを積算し、これをセル数nで除算して算出することができる。
[数1] Vave=(Vc1+Vc2+・・・+Vcn−1+Vcn)/n
ステップS6で実行する第3SOCの算出は、メモリ(RAM)72に予め格納される組電池1の可能出力−残存容量SOC相関図(例えば図5参照)に基づいて行うことができる。
図5は、組電池1の可能出力(単位:「kW」)と残存容量SOC(単位:「%」)の関係を実線で示す相関図である。なお、図5中、可能出力が20kWの下に括弧書きで記載した「2.5V」とは、組電池1の可能出力が20kWのときの、組電池1を構成する各セル11nの平均端子電圧Vaveを示している。
組電池1が満充電のとき、可能出力は最高可能出力を示す(P4点)。これとともにP4では、各セル11nの平均端子電圧Vaveも最高平均端子電圧を示す。この満充電の組電池1が放電すると、組電池1の可能出力は低下し、やがては組電池1の最低保証出力を発揮できなくなる終止電圧に至る(P5点)。これとともにP5では、各セル11nの平均端子電圧Vaveが2.5Vに至る。すなわち、組電池1の可能出力と各セル11nの平均端子電圧Vaveとは、残存容量SOCが減少するにつれて同じ傾向の減少パターンを辿る関係にある。なお、図3に示す場合と同様に、残存容量SOC(満充電の場合、100%)については、放電深度DOD(満充電の場合、0%)、あるいは積算容量(単位:「kWh」)と同様に考えることができるので、図5では横軸に残存容量SOCともに放電深度DODと積算容量を併記したものである。例えば図5のP4での第3SOCは100%であり、P4からP5に至る途中のP6点での第3SOCは60%である。
図2に戻り、次にステップS7にて、CPU71は、メモリ(RAM)72に予め格納される組電池1の容量劣化係数k2を取得する。組電池1の容量劣化係数k2は、ステップS3における場合と同様に、例えば引用文献1などの公知技術に基づいて算出することができるので、ここでの詳細な説明は割愛する。なお、ステップS7にて取得する組電池1の容量劣化係数k2は、組電池1を構成するセル11n毎の容量劣化係数k1nの平均値に概ね等しいものと考えられる。このため、ここでは、ステップS3で取得したセル11n毎の容量劣化係数k1nの平均値を算出して取得してもよい。
次にステップS8にて、CPU71は、ステップS6で算出した組電池1の第3SOC(見掛けSOC)に、ステップS7で取得した組電池1の容量劣化係数k2を乗じて、最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに組電池1が放電可能な充電容量(残存容量SOC。以下「第4SOC」という。)を算出する。この第4SOCが本発明の「第2の充電容量」に相当する。ここで算出される第4SOCは、組電池1の劣化を考慮した「実際SOC」である。すなわちステップS8では、組電池1が、最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに放電可能な実際SOCを算出する。ここでの実際SOCの算出は、第2SOCの算出と同様の方法で算出することが可能である(図4参照)。
次にステップS9にて、CPU71は、ステップS4で算出したセル11n毎の第2SOCの中から、最小の第2SOC(以下、「第2SOCmin」という。)を抽出し、この抽出した第2SOCminと、ステップS8で算出した第4SOCとを比較する。その結果、第2SOCmin≧第4SOCの場合には(S9にてNo)、ステップS12にて第4SOC、すなわち組電池1が最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに放電可能な充電容量に基づいて、組電池1の残存容量を決定する。
図6は第2SOCmin≧第4SOCの場合を示す説明図である。図6の実線は、組電池1の可能出力と残存容量SOC(第4SOC)の関係を示している。図6の一点鎖線は、18番目のセル118が最小の第2SOCを持つ場合の当該18番セルの可能出力と残存容量SOC(第2SOC)の関係を示している。なお、図6中、可能出力が20kWの下に括弧書きで記載した「2.5V」は、図5と同様に、組電池1の可能出力が20kWのときの、組電池1を構成する各セル11nの平均端子電圧Vaveを示している。また上記2.5Vの下に括弧書きで記載した「2.0V」は、組電池1を構成する各セル11nの放電終止電圧を示している。
組電池1が満充電のとき、可能出力は最高可能出力を示す(P7点)。この満充電の組電池1が放電すると、組電池1の可能出力は低下し、やがては組電池1の最低保証出力を発揮できなくなる終止電圧に至る(P8点)。これに対し、組電池1が満充電のとき、組電池1とともに18番セル1118のセル電圧Vc18も最高電圧を示す(P9点)。組電池1の放電が進み、組電池1の可能出力が低下していくことに連動して18番セルのセル電圧も低下し、やがては放電終止電圧に至る(P10点)。
図6のごとき「第2SOCmin≧第4SOC」の場合に、第2SOCmin(SOC=95%)に基づいて組電池1の残存容量SOCを決定すると、SOCが90%の時点(P8)から95%の時点(P11)までの間、所定の出力(最低保証出力)を発揮できず、例えば車両であれば、車両の残存容量表示計で走行可能な状態を示しているにもかかわらず、車両が十分な駆動力を出せなくなるおそれがある。
そこで、本例では、「第2SOCmin≧第4SOC」の場合(S9にてNo)に、第4SOC(P8点。SOC=90%)に基づいて組電池1の残存容量SOCを決定する。そして、本例では、この決定に基づいた残量表示を行うよう表示部6に対して指令信号を送出する。
図7は第4SOCに基づいて決定された表示部6の表示例を示す図である。上述したように本例では、組電池1の残量表示は、第4SOC(SOC=90%)に基づいて決定する。組電池1が満充電の場合(図6のP7点)、表示部6の液晶セグメント61は全てが点灯している満充電(Full)を表示するが、本例の場合、SOC=90%(9kWh)なので、各セグメント61当り0.9%(0.9kWh)での表示となる。
図2に戻り、これに対し、第2SOCmin<第4SOCの場合には(S9にてYes)、ステップS10にて第2SOCmin、すなわちステップS4で算出したセル11n毎の第2SOCの中から抽出された、任意のセル11nが放電終止電圧に至るまでに放電可能な充電容量に基づいて、組電池1の残存容量を決定する。
図8は第2SOCmin<第4SOCの場合を示す説明図である。図8の実線は、組電池1の可能出力と残存容量SOC(第4SOC)の関係を示している。図8の一点鎖線は、18番目のセル118が最小の第2SOCを持つ場合の当該18番セルの可能出力と残存容量SOC(第2SOC)の関係を示している。なお、図8中、可能出力が20kWの下に括弧書きで記載した「2.5V」は、図5と同様に、組電池1の可能出力が20kWのときの、組電池1を構成する各セル11nの平均端子電圧Vaveを示している。また上記2.5Vの下に括弧書きで記載した「2.0V」は、組電池1を構成する各セル11nの放電終止電圧を示している。
図8に示すように、組電池1が満充電のとき、その可能出力は最高可能出力を示す(P12点)。この満充電の組電池1が放電すると、組電池1の可能出力は低下し、やがては組電池1の最低保証出力を発揮できなくなる終止電圧に至る(P13点)。これに対し、組電池1が満充電のとき、組電池1とともに18番セル1118のセル電圧Vc18も最高電圧を示す(P14点)。組電池1の放電が進み、組電池1の可能出力が低下していくことに連動して18番セルのセル電圧も低下し、やがては放電終止電圧に至る(P15点)。
図8のごとき「第2SOCmin<第4SOC」の場合に、第4SOC(SOC=90%)に基づいて組電池1の残存容量SOCを決定した場合を考える。組電池1の放電が進んでP16点に達した時点では、未だP13点以下にはなっていないので、目的とする所定出力を発揮できる。しかしながら、組電池1の放電が点P16を過ぎると、18番セルのセル電圧Vc18が放電終止電圧を下回り、当該18番セルの劣化が急激に進んでしまう。この場合、例えば車両であれば、車両の残量表示計で走行可能な状態を示しているにもかかわらず、車両が十分な駆動力を出せなくなるおそれがある。残量表示計としては信頼性が高くなく、運転者にとって不便な表示である。
そこで、本例では、「第2SOCmin<第4SOC」の場合(S9にてYes)に、第2SOCmin(P16点。SOC=80%)に基づいて組電池1の残存容量SOCを決定する。そして、本例では、この決定に基づいた残量表示を行うよう表示部6に対して指令信号を送出する。
図9は第2SOCminに基づいて決定された表示部6の表示例を示す図である。上述したように本例では、組電池1の残量表示は、第2SOCmin(SOC=80%)に基づいて決定する。組電池1が満充電の場合(図8のP12点)、表示部6の液晶セグメント61は全てが点灯している満充電(Full)を表示するが、本例の場合、SOC=80%(8kWh)なので、各セグメント61当り0.8%(0.8kWh)での表示となる。
図2に戻り、ステップS10にて第2SOCminに基づいて、表示部6に指令信号を送出する場合、組電池1を構成する各セル11nのいずれかに不具合(著しい劣化など)を生じている場合がある。
そこで本例では、ステップS11にて、表示部6の警告表示部62を点灯させる指令信号を表示部6に対して送出することが好ましい。出力を受けた表示部6は、警告表示部62を点灯させ、ユーザに対して組電池1に不具合が起きていることを知らせる。
本例では、IGNがオンされる毎に、上記ステップS1〜ステップS12までを実施する。そして、前回のIGNがオンされた際に、ステップS9にてYesと判定され、ステップS11にて表示部6の警告表示部62を点灯させた場合でも、組電池1自体が有する容量自己調整機能などにより、次のIGNがオンされた際に、ステップS9にてNoと判定されることがある。
この場合には、CPU71は、第4SOC、すなわち組電池1が最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに放電可能な充電容量に基づいて、組電池1の残存容量を決定し、この決定に基づいた残量表示を行うよう表示部6に対して指令信号を送出する。そして、前回点灯させた表示部6の警告表示部62は点灯させないように制御することができる(消灯させる)。
なお、「組電池1自体が有する容量自己調整機能」とは、複数のセルを並列に接続した並列ブロックをさらに複数直列に接続することで組電池1を構成した場合であって、各セル11nに容量のバラツキがある場合、容量が高い側、すなわち端子電圧が高い側のセル11の容量が、容量の低い側、すなわち端子電圧が低い側のセル11(本例では18番セル)へ徐々に移動し、各セル11nはそれぞれ等容量になろうとする性質のことである。この性質は、容量差(セル開放電圧の差)が大きいほど等容量に近い状態になるまでの容量の変化速度が速く、容量差が小さくなって等容量に近い状態になると容量変化速度は遅くなる。
以上説明してきたように、本例の組電池1の残存容量表示装置100によれば、セル11n毎の第2SOCの中から抽出された、任意のセル11nが放電終止電圧に至るまでに放電可能な充電容量(第2SOCmin)と、組電池1が最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに放電可能な充電容量(第4SOC)とに基づき、小さい方(先に制限がかかる方)を基準に、組電池1の残存容量を決定し、この決定に基づいて表示部6で表示させるので、容量計の残存容量の表示が残っているにもかかわらず、車両が十分な駆動力を発生できなくなるといった問題を解消することができる。
図1は本実施形態に係る組電池の残存容量表示装置を示すブロック図である。 図2は本実施形態に係る残存容量演算処理を示すフローチャートである。 図3はセル電圧Vcnと残存容量SOCの関係を示す相関図である。 図4は各セルの第2SOCの算出例を示す図である。 図5は組電池の可能出力と残存容量SOCの関係を示す相関図である。 図6は第2SOCmin≧第4SOCの場合を示す説明図である。 図7は第4SOCに基づき決定された表示部の表示例を示す図である。 図8は第2SOCmin<第4SOCの場合を示す説明図である。 図9は第2SOCminに基づき決定された表示部の表示例を示す図である。
符号の説明
100…残存容量表示装置
1…組電池
111〜1132(11n)…セル
2…電流センサ
3…メインリレー
4…インバータ
5…モータ
6…表示部(表示手段)
61…液晶セグメント
62…警告表示部
7…バッテリーコントローラ
71…CPU(第1の容量算出手段、第2の容量算出手段、残存容量演算手段)
72…メモリ
73…電圧センサ(第2の検出手段)
74…セル電圧検出部(第1の検出手段)
8…温度センサ
9…容量調整部(容量調整手段)

Claims (7)

  1. 複数のセルを直列に接続して構成される組電池の残存容量を演算して表示する装置であって、
    前記組電池を構成する各セルの端子電圧を検出する第1の電圧検出手段と、
    前記組電池全体の端子電圧である総電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    放電終止電圧に至るまでに前記各セルが放電可能な第1の充電容量を算出する第1の容量算出手段と、
    最低保証出力発揮終止電圧に至るまでに前記組電池が放電可能な第2の充電容量を算出する第2の容量算出手段と、
    前記第1の充電容量と前記第2の充電容量とに基づいて、前記組電池の残存容量を演算する残存容量演算手段とを、有する組電池の残存容量表示装置。
  2. 請求項1記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記残存容量演算手段は、前記第1の充電容量と前記第2の充電容量を比較し、小さい値を示す充電容量に基づいて、前記組電池の残存容量を演算することを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
  3. 請求項1又は2記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記組電池の残存容量を表示する表示手段を有し、
    前記残存容量演算手段が、前記第1の充電容量に基づいて前記組電池の残存容量を演算した場合に、前記表示手段に対して警告灯を点灯させる指令を送出することを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
  4. 請求項3記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記残存容量演算手段が、前記表示手段に対して警告灯を表示させる指令を送出した後に、前記第2の充電容量に基づいて前記組電池の残存容量を演算した場合に、前記表示手段に対して前記警告灯を消灯させる指令を送出することを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
  5. 請求項4記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記各セルの端子電圧のバラツキを補正する容量調整手段を有することを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記第1の充電容量は、前記各セル毎の容量劣化係数を考慮して算出されることを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項記載の組電池の残存容量表示装置であって、
    前記第2の充電容量は、前記組電池の容量劣化係数を考慮して算出されることを特徴とする組電池の残存容量表示装置。
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