JP2009210171A - 焼結用パレット台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間に亘って横ずれを防止することができ、軽量であるにもかかわらず折損することもなく、また過酷な熱履歴を受けても損傷する恐れのないグレートバーを備えた焼結用パレット台車を提供する。
【解決手段】焼結用パレット台車の火格子7を構成する第1,2グレートバー10,20のうち、予め設定された位置に配設される第2グレートバー20の係合部21の上部掴み部材22と、支持梁8の係止部8aに外装されるインシュレーションピース9とに設けられる横ずれ防止手段Ssを、前記上部掴み部材22の下面に形成され、下部掴み部材23側に突出する凸部24と、前記インシュレーションピース9の上面端縁部に形成され、前記凸部24が遊嵌状態で係合する凹部9aとから構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、焼結設備の焼結用パレット台車の改善に係り、より詳しくは、焼結用パレット台車の移動方向と直交する横方向の横ずれに基づくグレートバーの支持梁からの脱落を長期間にわたって防止することを可能ならしめるようにした焼結用パレット台車に関するものである。
焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結設備の焼結用パレット台車では、支持梁の上部の長手方向に沿う水平な係止部にインシュレーションピースが外装されると共に、隣り合う支持梁に外装されたインシュレーションピースのそれぞれに跨って複数のグレートバーが架渡されることにより火格子が形成される。火格子の上に床敷鉱を供給し、次いで床敷鉱の上に焼結原料を供給して、焼結鉱を製造するために加熱される。焼結原料の焼結工程において、グレートバーの温度は約600℃にもなるため、熱膨張を考慮して、グレートバーは固定構成ではなく、グレートバーの熱膨張による変化(長さに対して1%程度)を吸収し得るように、非固定構成になっている。
焼結原料の焼結工程においては、焼結用パレット台車のグレートバー同士の間に形成される隙間を、上記のように高温(約600℃)であって、かつ高ダスト濃度(約1000mg/Nm)、高硫黄濃度(約200ppm)の焼結排ガスが通過するために、グレートバーの側面が激しく摩耗する。このような側面の摩耗により、上部掴み部材と下部掴み部材とからなる係合部を有するグレートバーの端部がインシュレーションピースの係合位置から横方向(焼結用パレット台車の幅方向)にずれてしまう。また、焼結用パレット台車は、約1時間周期で1周する度毎に、加熱、冷却が繰り返されるという過酷な熱履歴を受けるため、場合によっては破断等によりグレートバーが脱落することもある。
グレートバーの両端の係合部は、ただ単にインシュレーションピースに引っ掛けられて支持されているだけの構成(非固定構成)になっているために、例えばグレートバーの端部が焼結用パレット台車の移動方向に対して直交する横方向に100〜150mm横ずれると、グレートバーの端部がインシュレーションピースから外れてしまう。1ピースのグレートバーが外れると、隣接するグレートバーの間に移動可能スペースが生じる結果、さらにグレートバーが外れ、場合によっては、30〜60ピースものグレートバーが外れて落下するというグレートバー脱落事故が発生する。
インシュレーションピースからグレートバーが脱落するということは、焼結用パレット台車の火格子面が欠損するということであるから、焼結用パレット台車に焼結原料を供給することができず、焼結操業を停止しなければならなくなる。また、場合によっては、外れたグレートバーが風箱に落下し、さらに後工程の破砕機、搬送ベルトコンベヤ等を損傷させ、長期間の焼結操業の停止を余儀なくされる恐れもある。
グレートバーの横ずれや折損を防止することにより、上記のような問題を解決し得るようにしたグレートバーが知られている。以下、従来例に係るグレートバーの幾つかの概要を紹介する。
(1)従来例1
従来例1は、両端にフレームへの取付顎部が設けられると共に、両側面の少なくとも上半部が下方に狭窄される傾斜面から形成される焼結パレットのグレートバーであり、前記傾斜面の上端部がそれぞれ平行面に形成されている。つまり、傾斜面の上端部を平行面にすることにより、摩耗代を多くして、グレートバーの両側面の摩耗寿命の延長を図るようにしたものである(例えば、特許文献1参照。)。
(2)従来例2
従来例2は、長手方向の両端部に溝形の把部を有し、かつ幅方向に当たる両側部に凹部が設けられたなるグレートバーで、その長手方向に沿って下方に貫通する複数列のスリットを並行に設けたものである。つまり、あたかも3ピースのグレートバーが一体的になるように構成されてなるグレートバーで、その横幅寸法を大寸にすることにより、折損し難くしたものである(例えば、特許文献2参照。)。
(3)従来例3
従来例3に係るグレートバー(この従来例では、棚板本体である)は、図6に示すように構成されている。即ち、棚板本体101の長手方向の一方の端面に係合用の突起103を設けると共に、他方の端面には隣接する棚板本体101の突起103と噛み合い棚板本体101の横方向へのずれを防止する係合用の凹部104を形成したものである(例えば、特許文献3参照。)。
実開昭52−141006号公報 実開昭53−84602号公報 実開平3−46200号公報
上記従来例に係るグレートバーは、何れもそれなりに有用であると考えられる。しかしながら、これら従来例のそれぞれには、下記のような解決すべき課題がある。
(1)従来例1
この従来例1に係るグレートバーによれば、傾斜面の上端部がそれぞれ平行面に形成されることにより摩耗代が多くなるため、グレートバーの両側面の摩耗寿命の延長が可能なる。しかしながら、並行面の摩耗を防止することができないから、長期的な観点からすれば、横ずれに基づくグレートバーの脱落を防止することができないという問題がある。
(2)従来例2
この従来例2に係るグレートバーによれば、あたかも3ピースのグレートバーが一体的になるように構成されていて高剛性であるため、折損し難いと考えられる。しかしながら、1ピース当りの重量が大重量になるから、グレートバーの取替え作業において、その作業性が大幅に低下するという問題がある。
(3)従来例3
この従来例3に係るグレートバー(この例では、棚板本体)によれば、一端側に設けられた係合用の突起を、他端側に設けられた係合用の凹部に噛み合わせることにより、棚板本体の横方向へのずれを防止することができる。この従来例3の場合、温度変化が少ない場合に有用であるが、加熱、冷却が繰り返されるという過酷な熱履歴を受ける場合には、熱膨張により火格子自体が損傷してしまう恐れがある。
従って、本発明の目的は、長期間に亘って横ずれを防止することができ、軽量であるにもかかわらず折損することもなく、また過酷な熱履歴を受けても損傷する恐れのないグレートバーを備えた焼結用パレット台車を提供することである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る焼結用パレット台車が採用した手段は、長手方向に沿って幅方向の両方向に突出する水平な係止部が上端部に設けられてなる複数の支持梁が移動方向と直交する向きに配設され、前記係止部に、前記支持梁の板厚より幅広の開口を有するインシュレーションピースが前記係止部に外装されると共に、隣り合う支持梁に外装されたインシュレーションピースのそれぞれに、上部掴み部材と下部掴み部材とからなる係合部を有するグレートバーが移動方向向きに複数並設されてなる焼結用パレット台車において、前記複数のグレートバーのうち、予め設定された位置に配設されるグレートバーの係合部の上部掴み部材と前記インシュレーションピースとに横ずれ防止手段が設けられてなり、前記横ずれ防止手段は、グレートバーの係合部の上部掴み部材の下面に形成され、下部掴み部材側に突出する凸部と、前記インシュレーションピースの上面に形成され、前記凸部が遊嵌状態で係合する凹部とから構成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る焼結用パレット台車が採用した手段は、請求項1に記載の焼結用パレット台車において、前記横ずれ防止手段の凹部は、前記グレートバーの熱膨張や長手方向の移動に起因する前記凸部の位置変化を許容する寸法に設定されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る焼結用パレット台車では、この焼結用パレット台車が焼結設備の上側位置、および反転位置に位置している状態にあっては、凸部が凹部から外れるようなことがない。また、焼結設備の排鉱部側での焼結用パレット台車の反転に際してはグレートバーに移動方向と直交する横方向向きの力が作用ないので、下側になった凸部が上側になった凹部の直下に対応する位置で保持され、そして給鉱部側で焼結用パレット台車が反転すると上側になった凸部が下側になった凹部に係合する。
従って、本発明の請求項1に係る焼結用パレット台車によれば、予め設定された位置に配設されるグレートバー同士の間に配設されるグレートバーとインシュレーションピースとに横ずれ防止手段が設けられていないが、横ずれ防止手段が設けられたグレートバーにより端部の横ずれが抑制されるため、より長期間に亘ってグレートバーの脱落を防止することができる。
本発明の請求項2に係る焼結用パレット台車では、グレートバーが長手方向に移動しても凸部が凹部に嵌合した状態で維持される。従って、本発明の請求項2に係る焼結用パレット台車によれば、凸部が凹部から外れるようなことがない。
以下、本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車を、添付図面を順次参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車を備えた焼結設備の模式的側面構成説明図、図2は本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車の縦断断面図である。図3(a)は図2のA方向から見た火格子を構成する第1グレートバーのインシュレーションピースへの取り付け状態説明図、図3(b)は図2のA方向から見た火格子を構成する第2グレートバーのインシュレーションピースへの取り付け状態説明図である。
また、図4(a)は図4(b)のD矢視図、図4(b)は図3(b)のB部拡大図で、図5(a)は図5(b)E矢視図、図5(b)は図3(b)のC部拡大図である。
図1に示す符号51は、本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車を備えた焼結設備である。この焼結設備51は、給鉱部52と排鉱部53との間で無端状に設けられると共に、給鉱部52から排鉱部53側に向って移動される複数の焼結用パレット台車1が設けられている。前記給鉱部52側には、焼結用パレット台車1に床敷鉱を供給する床敷鉱槽54と、焼結用パレット台車1に焼結原料を供給する原料槽55と、供給された焼結原料層56の表面に着火する点火炉57とが設けられている。また、給鉱部52から排鉱部53側に向う移動経路の下側には、焼結用パレット台車1の下方から空気を吸引する複数の風箱58が設けられている。
前記各焼結用パレット台車1のパレット本体2は、図2に示すように、左右に設けられた案内車輪3を介して循環移動し、前記パレット本体2には、上方から下方に連通する空気吸引用の開口部4が形成されている。また、前記パレット本体2の上端両側部の左右には側壁5が配設されており、これら側壁5は何れも図示しないボルト、ナットを介して取り付けられている。
前記両側壁5の下端部には火格子挿入部6が外側方へ張り出して形成され、この火格子挿入部6内には、前記開口部4の上方を覆う火格子7が挿入されている。この火格子7は、幅方向(左右の案内車輪3の方向)に配列された複数のグレートバーによって構成されている。これらグレートバーは、構成が相違する第1グレートバー10と、第2グレートバー20とからなっている。
これら第1グレートバー10と、第2グレートバー20との両端は、図3(a),(b)に示すように、何れもパレット本体2の幅方向向きに横架された支持梁8の長手方向に沿って、この支持梁8の上部において幅方向の両方向に突出する水平な係止部8aに外装されてなるインシュレーションピース9に支持されている。つまり、グレートバーは隣り合う支持梁8の係止部8aに外装されてなるインシュレーションピース9によって支持されている。
なお、前記インシュレーションピース9は、前記支持梁8の熱変形、熱損傷等を防止する働きをするものであって、前記支持梁8の板厚よりも幅広の開口を有すると共に、前記係止部8aの上面と幅方向の両端面、および両下面端縁部を囲む形状に形成されている。
また、前記係止部8aの一端側において縦向きの実線より外側の空白部分は挿入用切欠8bであって、グレートバーを設置する際に活用されるものである。
前記第1グレートバー10は、図3(a)に示すように、両端のそれぞれに係合部11が設けられている。この係合部11は、外方に向って水平に延びる上部掴み部材12と、この上部掴み部材12から前記インシュレーションピース9の高さ寸法よりも大きな間隔を隔てた下方位置において外方に向って水平に延び、前記上部掴み部材12よりも長さが短い下部掴み部材13とからなっている。つまり、これら上部掴み部材12と下部掴み部材13とにより前記インシュレーションピース9を掴み得るように構成されており、前記第1グレートバー10は、両端の上部掴み部材12と下部掴み部材13と、インシュレーションピース9とを介して支持梁8により支持されるように構成されている。
前記第2グレートバー20は、図3(b)に示すように、両端のそれぞれに係合部21が設けられている。この係合部21は外方に向って水平に延びる、後述する上部掴み部材22と、この上部掴み部材22からインシュレーションピース9の高さ寸法よりも大きな間隔を隔てた下方位置において外方に向って水平に延び、前記上部掴み部材22よりも長さが短い下部掴み部材23とからなっている。つまり、これら上部掴み部材22と下部掴み部材23とにより前記インシュレーションピース9を掴み得るように構成されており、前記第2グレートバー20は、両端の上部掴み部材22と下部掴み部材23と、インシュレーションピース9とを介して支持梁8により支持されるように構成されている。
前記上部掴み部材22の基端部の下面に凸部24が形成されている。この凸部24の突出寸法は、第2グレートバー20のインシュレーションピース9への取り付けを考慮して決定、つまり上部掴み部材22の下面と下部掴み部材23の上面との間の寸法と、インシュレーションピース9の高さ寸法とによって決定される。例えば、インシュレーションピース9の高さ寸法が65mmであり、上部掴み部材22の下面と下部掴み部材23の上面との間の寸法が68mmである場合、凸部24の突出寸法は、3mm弱となるように設定される。また、基端部の幅は22mmであり、先端部の幅は18mmである。
前記インシュレーションピース9の上面端縁部における前記第2グレートバー20の配設対応位置に、前記凸部24が係合する凹部9aが形成されており、前記凸部24が前記凹部9aに遊嵌状態で嵌り込むように構成されている。具体的には、前記凹部9aの深さ寸法は4mmであって、前記凸部24の突出寸法3mmよりも1mm大きく設定されている。また、前記凹部9aの開口幅寸法は24mmに、底部幅寸法は20mmに設定されている。以上の説明からよく理解されるように、前記第2グレートバー20の上部掴み部材22の下面に形成された凸部24と、前記インシュレーションピース9の上面端縁に形成された凹部9aとによって、横ずれ防止手段Ssが構成されるものである。
さらに、凹部9aの端面から中心方向の底部長さ寸法は30mm、上面部における開口長さ寸法は32mmに設定されており、前記第2グレートバー20が熱膨張や長手方向の移動に起因する前記凸部の位置変化を許容し得るように配慮されている。従って、第2グレートバー20が長手方向に移動しても凸部24が凹部9aに嵌合した状態で維持されるので、前記凸部24が凹部9aから外れたりするようなことがない。なお、前記凹部9aや凸部24の各寸法は、インシュレーションピースやグレートバーの寸法に応じて適宜決定されるものであるから、上記寸法に限定されるものではない。
本実施の形態に係る焼結用パレット台車1では、第1グレートバー10と第2グレートバー20とがパレット本体2の幅方向に混在する状態で配設されるのであるが、第2グレートバー20のパレット本体2の幅方向の配設ピッチは、300mm以上1500mm以下、つまり300〜1500mm当り1ピース配設されていれば良い。第2グレートバー20の配設ピッチを上記のようにすれば、隣り合う第2グレートバー20同士の間の第1グレートバー10が摩耗により横ずれしたとしても、係合部11がインシュレーションピース9から外れるに要する量を越えて横ずれするのを防止することができるので、全てを第2グレートバー20にする必要がない。
第2グレートバー20の配設ピッチを300mm以上1500mm以下としたのは、下記の理由によるものである。即ち、第2グレートバー20の配設ピッチを300mmより小ピッチにしても、グレートバーの脱落防止効果に関しては配設ピッチが300mmの場合と全く相違がないので300mmとしたものである。また、第2グレートバー20の配設ピッチを1500mm以下にすれば、300mmの場合とほぼ同等のグレートバーの脱落防止効果が得られるのに加えて、グレートバーの製造コストアップの大幅な上昇を抑制することができるからからである。なお、本実施の形態に係る焼結用パレット台車1の場合、第2グレートバー20同士の間に配設される第1グレートバー10の数は8(配設ピッチが300mm)〜41(配設ピッチが1500mm)ピースである。
以下、本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車1の作用態様について説明する。
即ち、この実施の形態に係る焼結用パレット台車1では、この焼結用パレット台車1が焼結設備51の上側位置、および反転位置に位置している状態にあっては、横ずれ防止手段Ssの凸部24が凹部9aから外れるようなことがない。また、焼結設備51の排鉱部53側で焼結用パレット台車1の反転に際しては第2グレートバー20の移動方向と直交する横方向向きの力が作用ないので、反転により下側になった凸部24が上側になった凹部9aの直下に対応する位置で保持され続け、給鉱部52側で反転すると、反転により上側になった凸部24が下側になった凹部9aに係合する。
本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車1によれば、予め設定された位置に配設される第2グレートバー20同士の間に配設される第1グレートバー10と、インシュレーションピース9とに横ずれ防止手段Ssが形成されていないが、横ずれ防止手段Ssが設けられた第2グレートバー20により第1グレートバー10の横ずれが抑制される。従って、第2グレートバー20は勿論のこと、第1グレートバー10の脱落をより長期間に亘って防止することができる。
そして、従来例2のように、3ピースのグレートバーが一体的になるように構成されてなる構成でなく1ピース当りの重量も軽量であるから、グレートバーの取替え作業において、その作業性が低下するようなことがない。また、凸部24が遊嵌状態で凹部9aに遊嵌状態で嵌り込む構成であるから、加熱、冷却が繰り返されるという過酷な熱履歴を受けても、従来例3のように熱膨張により火格子自体が損傷してしまうような恐れもない。
因みに、第1グレートバー10だけで火格子7を構成した従来の焼結用パレット台車を約160台備えた焼結設備の場合には、6ケ月の間に35回にも及ぶグレートバーの脱落事故画が発生(実績)していた。補修のための焼結設備の稼動停止に伴う焼結製品の減産量を試算すると、10,100トンにも及んでいた。しかしながら、本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車1によれば、6ヶ月経過してもグレートバーは脱落しておらず、試算によれば30,000千円に及ぶ経済効果が得られ、本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車1が極めて優れていることが判明した。なお、6ヶ月経過してもグレートバーの脱落事故を起こしていない焼結設備の焼結用パレット台車1の場合、第2グレートバー20の配設間隔は1000mmであり、第2グレートバー20同士の間に配設されている第1グレートバー10の配設数は27ピースである。
以上の実施の形態に係る焼結用パレット台車1においては、第2グレートバー20の上部掴み部材22の下面に、横断断面形状が台形状の凸部24が形成されてなる場合を例として説明した。しかしながら、凸部の横断断面形状は台形状に限定されるものではない。
例えば、下側に凸の円弧曲面を有する形状の凸部であっても良いし、また斜面が緩やかな三角形状の凸部であっても良い。従って、焼結用パレット台車の構成は、上記実施の形態に係る構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車を備えた焼結設備の模式的側面構成説明図である。 本発明の実施の形態に係る焼結用パレット台車の縦断断面図である。 本発明の実施の形態に係り、図3(a)は図2のA方向から見た火格子を構成する第1グレートバーのインシュレーションピースへの取り付け状態説明図、図3(b)は図2のA方向から見た火格子を構成する第2グレートバーのインシュレーションピースへの取り付け状態説明図である。 本発明の実施の形態に係り、図4(a)は図4(b)のD矢視図、図4(b)は図3(b)のB部拡大図である。 本発明の実施の形態に係り、図5(a)は図5(b)E矢視図、図5(b)は図3(b)のC部拡大図である。 従来例3に係るグレートバー(棚板本体)の構成説明図である。
符号の説明
1…焼結用パレット台車,2…パレット本体,3…案内車輪,4…空気吸引用の開口部,5…側壁,6…火格子挿入部,7…火格子,8…支持梁,8a…係止部,8b…挿入用切欠,9…インシュレーションピース,9a…凹部
10…第1グレートバー,11…係合部,12…上部掴み部材,13…上部掴み部材
20…第1グレートバー,21…係合部,22…上部掴み部材,23…上部掴み部材,24…凸部
51…焼結設備,52…給鉱部,53…排鉱部,54…床敷鉱,55…原料槽,56…焼結原料層,57…点火炉,58…風箱
Ss…横ずれ防止手段

Claims (2)

  1. 長手方向に沿って幅方向の両方向に突出する水平な係止部が上端部に設けられてなる複数の支持梁が移動方向と直交する向きに配設され、前記係止部に、前記支持梁の板厚より幅広の開口を有するインシュレーションピースが前記係止部に外装されると共に、隣り合う支持梁に外装されたインシュレーションピースのそれぞれに、上部掴み部材と下部掴み部材とからなる係合部を有するグレートバーが移動方向向きに複数並設されてなる焼結用パレット台車において、前記複数のグレートバーのうち、予め設定された位置に配設されるグレートバーの係合部の上部掴み部材と前記インシュレーションピースとに横ずれ防止手段が設けられてなり、前記横ずれ防止手段は、グレートバーの係合部の上部掴み部材の下面に形成され、下部掴み部材側に突出する凸部と、前記インシュレーションピースの上面に形成され、前記凸部が遊嵌状態で係合する凹部とから構成されてなることを特徴とする焼結用パレット台車。
  2. 前記横ずれ防止手段の凹部は、前記グレートバーの熱膨張や長手方向の移動に起因する前記凸部の位置変化を許容する寸法に設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の焼結用パレット台車。
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