JP2009208897A - 物品収納設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納棚の高さを高くした場合でも、不都合を極力生じさせずに搬送車通過用開口を通して空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制することができる物品収納設備を提供すること。
【解決手段】空調対象空間内の収納棚と、昇降マスト11に沿って昇降自在でその昇降マスト11よりも横幅が大きな物品支持用の昇降部12を備え、且つ、空調対象空間における側壁部20に開口した搬送車通過用開口Gを通して空調対象空間の内外に亘って走行する物品搬送車5Hとが設けられ、搬送車通過用開口Gが、物品搬送車5Hの走行方向視にて、その上下方向の一部分を昇降部12が通過自在な幅広部Twとし、残りの部分を幅狭部Tnとして形成され、搬送車通過用開口Gを通して、空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制する空気通流抑制手段21が設けられている物品収納設備。
【選択図】図3

Description

本発明は、物品収納部を上下複数段に備え、且つ、外部と区画形成されて所定の空調状態に調整される空調対象空間内に設置された収納棚と、昇降マストに沿って昇降自在でかつその昇降マストよりも横幅が大きな物品支持用の昇降部を備え、且つ、前記空調対象空間における側壁部に開口した搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内部と外部とに亘って走行する物品搬送車とが設けられた物品収納設備に関する。
上記物品収納設備としては、例えば、空調対象空間内を常温よりも高温の状態に維持して物品を収納棚の物品収納部に収納した状態でエイジングさせるエイジング倉庫や、空調対象空間を常温よりも低温の状態に維持して物品を低温保存する低温倉庫等がある。
空調対象空間は空調状態を維持するために外部と区画形成されているが、空調対象空間における側壁部には搬送車通過用開口が設けられており、この搬送車通過用開口を通して物品搬送車が空調対象空間の内部と外部とに亘って走行することにより、外部から物品を搬入し、また、外部へ物品を搬出することができるようになっている。
このように、上記物品収納設備では、空調対象空間の空調状態を極力維持しながら、物品搬送車を空調対象空間の内部と外部とに亘って走行させることができるようになっている。
そして、搬送車通過用開口を通して空気が空調対象空間の内外に通流することを極力抑制するため、従来では、搬送車通過用開口の全面を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な開閉扉が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−142913号公報(段落「0022」及び「図1」)
ところで、収納能力の高い物品収納設備にするべく収納棚における物品収納部の上下段数を多くすると、高い位置の物品収納部に対応した高さまで昇降部を昇降させることができるように、物品搬送車の昇降マストを高さの高いもので構成する必要があり、その結果、搬送車通過用開口の高さも高くなる。
しかしながら、上記従来の物品収納設備であると、搬送車通過用開口の全面を開放する状態と閉じる状態とにする開閉扉が設けられているため、物品搬送車の昇降マストの高さの高くして搬送車通過用開口の高さもそれに応じて高いものとした場合、高さの高い搬送車通過用開口の全面を開閉扉にて閉じる状態にして搬送車通過用開口を通して空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制することになるので、開閉扉を大型化する必要がある。
その結果、開閉扉の重量も増大し、開閉扉の開閉操作が困難となって、開閉操作に要する時間が長くなって開閉操作完了までの待ち時間が発生して物品搬送車の運転効率が低下する不都合や、開閉扉を開閉操作する操作機構が大型化・堅牢化してコスト面や設置条件の点で不利となる不都合が生じる。
さらに、物品搬送車に搬送車通過用開口を通過させる際は、搬送車通過用開口の全面を開放する状態となるので、空気が空調対象空間の内外に通流し易い状態となり、空調状態への悪影響が甚だしい。この問題は搬送車通過用開口の面積が大きいものであるほど顕著となる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、収納棚の高さを高くして収納能力を向上させた場合でも、不都合を極力生じさせずに搬送車通過用開口を通して空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制することができる物品収納設備を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる物品収納設備は、物品収納部を上下複数段に備え、且つ、外部と区画形成されて所定の空調状態に調整される空調対象空間内に設置された収納棚と、昇降マストに沿って昇降自在でかつその昇降マストよりも横幅が大きな物品支持用の昇降部を備え、且つ、前記空調対象空間における側壁部に開口した搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内部と外部とに亘って走行する物品搬送車とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、前記搬送車通過用開口が、前記物品搬送車の走行方向視にて、その上下方向の一部分を前記昇降部が通過自在な幅広部とし、残りの部分をその幅広部よりも狭い幅狭部として形成され、前記搬送車通過用開口を通して、空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制する空気通流抑制手段が設けられている点にある。
すなわち、前記空調対象空間における側壁部に開口した搬送車通過用開口が、前記物品搬送車の走行方向視にて、その上下方向の一部分を前記昇降部が通過自在な幅広部とし、残りの部分をその幅広部よりも狭い幅狭部として形成されているので、幅狭部の幅を、物品搬送車の比較的狭い幅の部分(例えば昇降マスト部分)の幅にできるだけ近づけて、搬送車通過用開口の横幅を部分的に狭くして搬送車通過用開口の開口面積を小さくすることができる。開口面積を小さくすることで、空気が搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内外に通流しにくくなる。
そして、昇降部は、昇降マストよりも横幅が大きいのであるが、搬送車通過用開口には昇降部が通過自在な幅広部が形成されているので、昇降部を幅広部の高さに対応した昇降位置に合わせた状態で走行させることで、搬送車通過用開口を通して物品搬送車を空調対象空間の内部と外部とに亘って走行させる場合に、昇降マストよりも横幅が大きい昇降部が幅広部を通過するようにして物品搬送車を走行させることができる。したがって、比較的幅広である昇降部が側壁部と干渉して物品搬送車の走行の妨げとなることはない。
このように、搬送車通過用開口に幅狭部を形成して搬送車通過用開口の開口面積を小さくすることで空気が搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内外に通流しにくくする一方で、搬送車通過用開口に昇降部を通過させる幅広部を形成することで、物品搬送車が空調対象空間の内部と外部とに走行できるようになっている。
そして、高い位置の物品収納部との間で物品の受け渡しができるような長い昇降マストを備えた物品搬送車に対応するべく搬送車通過用開口を形成する場合には、幅広部の高さ方向の長さを変えることなく幅狭部の高さ方向の長さを長く構成することで対応できる。
また、空気通流抑制手段が設けられているので、空気が搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内外に通流することを抑制することになるが、搬送車通過用開口の横幅が小さいほど、空気が搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内外に通流することを抑制し易くなるので、搬送車通過用開口の幅狭部に対応する箇所ついては、空気通流抑制手段の構成を簡素にすることができる。
したがって、長さが長い昇降マストの物品搬送車に対応するべく搬送車通過用開口を形成する場合には、幅狭部に対応する箇所を高さ方向に長くなるように空気通流抑制手段を構成すればよく、構成の簡素な箇所を高さ方向に長く構成すれば済む。
つまり、収納設備の収納能力を向上させるべく収納棚を高さの高いもので構成する場合でも、空気通流抑制手段を簡素な箇所を高さ方向に長く構成すれば済むので不都合が生じにくい。
このように、本発明の第1特徴構成によると、収納棚の高さを高くして収納能力を向上させた場合でも、不都合を極力生じさせずに搬送車通過用開口を通して空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制することができる物品収納設備を得るに至った。
本発明にかかる物品収納設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記空気通流抑制手段が、前記幅広部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な開閉扉と、前記幅狭部においてその幅方向に空気を通流させる空気通流手段とから構成されている点にある。
すなわち、開閉扉は、幅広部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在に構成されているので、開閉扉を幅広部の大きさに応じた比較的小さなもので済むので、搬送車通過用開口全体を閉じ状態とするような大きさに比べ取り扱い性のよい小さな扉にて構成できる。
そして、開閉扉を開操作して幅広部を開放する状態とすれば、物品搬送車の昇降部が通過できる状態となり、開閉扉を閉操作して幅広部を閉じる状態とすると、搬送車通過用開口のうち幅広部は、構造物である扉にて遮蔽されるので、幅広部において空気が空調対象空間の内外に通流することを効果的に抑制できる。
また、空気通流手段は、幅狭部においてその幅方向に物品搬送車の走行の妨げとはならない空気を通流させることで、幅狭部において空気が空調対象空間の内外に通流すること抑制するので、幅狭部は、空調対象空間の内外に空気が通流することが抑制された状態でありながらも、物品搬送車が通過できる状態となっている。
つまり、本発明の第2特徴構成によると、幅広部における空気の通流を効果的に抑制でき、しかも、取り扱いやすい開閉扉を開操作するという容易な操作だけで、搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内部と外部とに亘って物品搬送車が走行できる状態とすることができる。
本発明にかかる物品収納設備の第3特徴構成は、第2特徴構成において、前記幅広部が、前記搬送車通過用開口の下部に位置し、前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御する制御手段が、前記昇降部が昇降下限位置に位置し、かつ、前記開閉扉が前記幅広部を開放する状態で、前記物品搬送車が前記搬送車通過用開口を通るように、前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御するように構成されている点にある。
すなわち、幅広部が、前記搬送車通過用開口の下部に位置しているので、開閉扉を床面付近に設置すればよいので、開閉扉の設置が行い易くなる。
また、制御手段が物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御することで、昇降部が昇降下限位置に位置し、かつ、開閉扉が幅広部を開放する状態で、物品搬送車は搬送車通過用開口を通るので、作業員が煩わしい開閉扉の開閉操作や昇降部の昇降操作を手動制御により行わなくても、物品搬送車は、昇降部が側壁部や開閉扉に衝突することなく、空調対象空間の内部と外部とに亘って走行することができ、使い勝手が良い。
このように、本発明の第3特徴構成によると、開閉扉を設置し易く、かつ、使い勝手がよい物品収納設備を得るに至った。
本発明にかかる物品収納設備の第4特徴構成は、第3特徴構成において、前記制御手段が、前記物品搬送車による前記収納棚に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、前記開閉扉が前記幅広部を閉じる状態にし、かつ、前記昇降部が前記昇降下限位置に位置する状態で前記物品搬送車が前記空調対象空間の外部において待機するように、前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御するように構成されている点にある。
すなわち、空調対象空間の内部は、所定の空調状態に調整されているので、例えば、空調対象空間の内部が、常温よりも高温の高温度(例えば摂氏60℃)に調整されている場合などには、物品搬送車を空調対象空間の内部に長時間滞在させると、物品搬送車に設けられた制御機器等の電子部品や駆動機構等の機械部品が故障するという不都合が発生するおそれがある。
本発明の第4特徴構成によれば、物品搬送車による収納棚に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、物品搬送車を空調対象空間の外部において待機させることで、上記の不都合の発生を防止することが可能となる。
また、物品搬送車による前記収納棚に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、開閉扉が幅広部を閉じる状態にしていることで、収納棚に対する物品の出し入れ作業を行わない間は、幅広部において空気が空調対象空間の内外に通流することを確実に防止して、空調対象空間の内部における空調状態を維持し易くしている。
さらに、物品搬送車が空調対象空間の外部において待機するときは、昇降部が昇降下限位置に位置する状態となるので、例えば、昇降部の昇降下限位置に合わせて搬送車通過用開口の幅広部を形成しておくことで、収納棚に対する物品の出し入れ作業をするべく、それまで空調対象空間の外部で待機していた物品搬送車を空調対象空間に向かって移動させる場合に、昇降部を昇降作動させなくても搬送車通過用開口を通過させることができるので、物品搬送車を迅速に空調対象空間に移動させることができ、作業効率が向上する。
また、収納棚に入庫すべき物品は、入庫コンベヤ等の搬送手段により昇降部の昇降下限位置に対応する高さにて搬入されることが多いので、昇降部を昇降下限位置に位置させておくことで、収納棚に入庫すべき物品が外部から搬入されてきた場合に、昇降部を大きく昇降させることなく当該入庫対象の物品を支持することも可能であり、入庫処理の作業効率が向上する。
このように、本発明の第4特徴構成によると、物品搬送車の故障を防止でき、しかも、作業効率を向上させることができる物品収納設備を得るに至った。
以下、本発明の物品収納設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、エイジング倉庫設備Zは、1階に設けられて物品の受け入れや払い出し等の荷捌きを行う荷捌き場Z1と、この荷捌き空間Z1の上方で物品をエイジングさせるエイジング倉庫Z2とで構成されている。
荷捌き場Z1とエイジング倉庫Z2とは、垂直リフタEVにより物品搬送可能に接続されており、垂直リフタEVのエイジング倉庫Z2側の接続口には接続コンベヤCVが設置されている。そして、後述する3つの自動倉庫1の並び方向に設定された走行経路沿って往復移動自在な自走台車Vが、各自動倉庫1のそれぞれについて設けられた入庫コンベヤ8及び出庫コンベヤ9と接続コンベヤCVとの間で物品を搬送するようになっている。
エイジング倉庫Z2は、図外の空調装置により庫内温度が20℃に調整される常温倉庫1N、40℃に調整される中温倉庫1M、60℃に調整される高温倉庫1Hの3つ自動倉庫1を備えている。
各自動倉庫1には、物品収納部2を上下複数段に備えた収納棚3が、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置されている。
収納棚3は、前後一対の支柱3aが左右方向に間隔を隔てて複数立設され、前後一対の支柱3aの夫々には、左右方向に延びる載置支持部3bを上下方向に間隔を隔てて複数配設されている。そして、前後一対の支柱3aと左右一対の載置支持部3bとにより一つの物品収納部2が形成され、この物品収納部2が縦横に複数並べて設けられている。
一対の収納棚3の間には、収納棚3の前面側で収納棚3の長手方向に沿って形成された直線状の走行経路4を走行するスタッカークレーン5が設けられている。走行経路4の床面側には走行レール6が、また、天井側にはガイドレール7が収納棚3の長手方向に沿って設置されている。そして、走行レール6の一端側には、走行レール6を挟んで一対の入庫コンベヤ8及び出庫コンベヤ9が設けられている。
走行経路4の両端部のうち、入庫コンベヤ8及び出庫コンベヤ9が設けられている側の端部をホームポジションHPといい、ホームポジションHPと反対側の端部をオポジットポジションOPという。
常温倉庫1Nに設けられている第1スタッカークレーン5N、中温倉庫1Mに設けられている第2スタッカークレーン5M、高温倉庫1Hに設けられている第3スタッカークレーン5Hは、いずれも同じ仕様のものが用いられており、耐温度仕様も同じである。そこで、高温倉庫1Hでは、第2スタッカークレーン5Hが高温環境に長時間に亘ってさらされて制御系機器等が動作異常を起こさないように、第2スタッカークレーン5Hによる収納棚3に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、第2スタッカークレーン5Hを、高温倉庫1Hにおいて60℃に調整されていない非空調対象空間に位置するホームポジションHPで待機させるようにしている。以下、高温倉庫1Hについて具体的に説明する。
第2スタッカークレーン5Hは、走行レール6上を走行経路4に沿って走行自在な走行台車10と、この走行台車10に立設された走行台車10の移動方向で前後一対の四角柱状の昇降マスト11と、これらの昇降マスト11に沿って形成された昇降経路を昇降自在な昇降部としての昇降キャリッジ12とを備えて構成されている。
昇降キャリッジ12は、昇降駆動手段としての昇降用電動モータM2にて昇降駆動させる昇降台12aと、スタッカークレーン5の左右双方向に突出引退操作自在に構成されたフォーク機構を備えた物品移載装置12bにて構成されている。
昇降キャリッジ12の横幅Wcは、前後一対の昇降マスト11の横幅Wmよりも大きな寸法となっている。なお、昇降キャリッジ12の横幅Wcはスタッカークレーン5の最大左右幅Wmaxとなっており、昇降マスト11の横幅Wmはスタッカークレーン5の最小左右幅Wminとなっている。
昇降キャリッジ12の高さ方向の寸法は、昇降キャリッジ12を昇降下限位置に位置させたときに、昇降キャリッジ12の上端部の床面からの高さHcが後述する自動ドア22の上端部の床面からの高さHdよりも低くなる寸法としている。
そして、走行台車10が走行経路4の床面側の走行レール6に走行案内され、かつ、昇降マスト11の上端部を前後方向で連結する上部フレーム13が走行経路4の天井側のガイドレール7に案内された状態で走行台車10が自走することにより、収納棚3の長手方向に移動自在としてある。
また、図4にも示すように、走行台車10には、走行レール6と平行に床面側に設置された給電レール14から供給される動作用電力を受け取るための接触式の集電装置15が一方側の横脇に設けられ、走行経路4を走行移動しながら電力の供給を受けることができるようになっている。
さらに、走行台車10の他方側の横脇には、通信用投受光ヘッド16や測距用投受光ヘッド17が設けられている。通信用投受光ヘッド16は、ホームポジションHP側に設置される固定側コントローラH1に接続される赤外線トランスミッター等の制御用通信装置29との間で制御指令等の光送受信を行うためものである。測距用投受光ヘッド17は、走行台車10の走行経路4における走行位置を検出するためにホームポジションHP付近に設定された基準位置に配置された反射板までの距離を計測する光学式距離計測手段としての走行用レーザ測距計30の測距光を投受光するためのものである。
ちなみに、本実施形態では、集電装置15は、床面から200[mm]以内の高さに、また、通信用投受光ヘッド16及び測距用投受光ヘッド17は、床面から250[mm]以内の高さに収まるように走行台車10に設けられている。
高温倉庫1Hは、エイジング空間Z2の外壁18と、隣接する常温倉庫1N及び中温倉庫1Mとの間に位置する内壁19と、走行経路4の途中箇所に設けられた仕切り壁20とにより外部と区画形成された高温エイジング空間Z2Hを備えており、この高温エイジング空間Z2Hが図外の空調装置により、60℃に調整されるようになっている。すなわち、高温倉庫1Hの高温エイジング用空間Z2Hは、本発明の空調対象空間に相当する。
ちなみに、高温エイジング空間Z2Hの外部である高温倉庫1Hにおける非空調対象空間は、常温倉庫1Nの空調対象空間である常温エイジング空間Z2Nと連通しており、常温倉庫1Nの空調装置により20℃に調整されている。
図3に示すように、仕切り壁20は、左仕切り壁20Lと右仕切り壁20Rにて構成されており、左仕切り壁20L及び右仕切り壁20Rの間にはクレーン通過用開口Gが形成されている。そして、高温倉庫1Hの第2スタカークレーン5Hは、このクレーン通過用開口Gを通して高温エイジング空間Z2Hの内部と外部とに亘って走行することができるようになっている。
すなわち、第2スタカークレーン5Hは、高温倉庫1Hの高温エイジング用空間Z2Hにおける側壁部に開口したクレーン通過用開口Gを通して高温エイジング用空間Z2Hの内部と外部とに亘って走行する。
このように、クレーン通過用開口Gが本発明の搬送車通過用開口に相当し、第2スタカークレーン5Hが本発明の物品搬送車に相当する。
クレーン通過用開口Gは、第2スタカークレーン5Hの走行方向視にて、その上下方向の一部分である下部(本実施形態では、床上高さ3mまでの部分)を昇降キャリッジ12が通過自在な幅広部Twとし、残りの部分(本実施形態では、床上高さ3m〜20mの部分)をその幅広部よりも狭い幅狭部Tnとして形成され、クレーン通過用開口Gを通して空気が高温エイジング用空間Z2Hの内外に通流することを抑制する空気通流抑制手段21が設けられている。
空気通流抑制手段21は、クレーン通過用開口Gを通して空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制することで、クレーン通過用開口Gから熱気が流出して高温エイジング用空間Z2Hの空調効率が低下することを極力防止するものである。
そして、本実施形態では、空気通流抑制手段21が、幅広部Twを開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な開閉扉としての自動ドア22と、前記幅狭部Tnにおいてその幅方向に空気を通流させる空気通流手段としての幅狭部エアカーテン23とから構成されている。
クレーン通過用開口Gの幅広部Twの横幅Wwは第2スタッカークレーン5Hの昇降キャリッジ12の横幅Wcに対応した寸法(本実施形態では、1.7mとしている。)であ、クレーン通過用開口Gの幅狭部Tnの横幅Wnは第2スタッカークレーン5Hの昇降マスト11の横幅Wmに対応した寸法(本実施形態では、1.2mとしている。)である。なお、スタッカークレーン5の上部フレーム13の周辺構造の横幅は、昇降マスト11の横幅Wmよりも大きくなっているため、幅狭部Tnの横幅Wnは昇降マスト11の横幅Wmに対して余裕のある寸法となっている。
幅狭部エアカーテン23は、横流対向多層式のエアカーテンにて構成されている。説明を加えると、幅狭部エアカーテン23は、左仕切り壁20L及び右仕切り壁20Rの開口側端辺にクレーン通過用開口Gの高さ方向に沿って略等間隔に設置された複数のエアカーテンユニット24にて構成されている。
各エアカーテンユニット24は、クレーン通過用開口Gの横方向の左右で対を成すように左仕切り壁20L及び右仕切り壁20Rにおける取り付け高さを一致させてある。そして、左右それぞれのエアカーテンユニット24が互いに相手側に向けて空気を噴出することで、開口外側から内側に向かう水平方向の気流が形成され、この気流により、クレーン通過用開口Gの幅狭部Tnを通して空気が高温エイジング空間Z2Hの内外に通流することを抑制するようになっている。
なお、エアカーテンユニット24は、仕切り壁20の壁面に沿った噴き出し方向である主流と、この主流の噴き出し方向よりも高温エイジング空間Z2Hの外側に若干傾いた噴き出し方向である副流との2つの噴き出し方向にて空気を噴出することができるものが好ましい。副流により外気風の遮断効果が大きくなり、内外空気の通流を効果的に抑制できる。
自動ドア22は、左右引き分け開閉式電動自動ドアにて構成されている。説明を加えると、自動ドア22は、高温エイジング空間Z2Hの外部側でクレーン通過用開口Gの横幅方向中央位置を中心に互いに接近及び離間して、幅広部Twを開放する状態の開き位置(図3参照)と閉じる状態の閉じ位置(図4参照)とに開閉操作自在なスライドドア25を備えている。そして、スライドドア25は、閉じ位置に位置している状態で、クレーン通過用開口Gの幅広部Twを通して空気が高温エイジング空間Z2Hの内外に通流することを抑制する
スライドドア25は、左スライドドア25L及び右スライドドア25Rからなり、その上端高さがクレーン通過用開口Gの幅広部Twの上端高さに一致し、各ドアの左右幅は幅広部Twの横幅Wwの略半分の寸法となっている。左スライドドア25L及び右スライドドア25Rを閉じ位置にすることでクレーン通過用開口Gの幅広部Twを閉じる状態に、また、開き位置にすることでクレーン通過用開口Gの幅広部Twを開く状態にすることができるようになっている。
左スライドドア25L及び右スライドドア25Rは、各スライドドアのそれぞれの上部に設けられた左ドア支持枠26L及び右ドア支持枠26R、仕切り壁20の幅狭部Tnの下端に設けられ、左ドア支持枠26L及び右ドア支持枠26Rを吊り下げ状態で移動自在に案内支持する左ドアサッシ27L及び右ドアサッシ27R、並びに、開閉駆動用の電動モータやベルト等からなりサッシに内装された図外のドア駆動機構等にて構成された自動ドア駆動手段Dにより、高温エイジング空間Z2Hの外部側にて互いに反対方向にスライド移動操作される。
走行レール6や給電レール14との干渉を回避するべく、また、通信用投受光ヘッド16及び測距用投受光ヘッド17の光軸用空間を確保するために、スライドドア25は、スライドドア25の閉じ状態においてスライドドア25の下端部にドア下端開口Gdが形成されるように構成されている。
スライドドア25をこのように構成することで、走行レール6及び給電レール14と干渉することなく、スライドドア25を閉じ状態にすることができ、また、第2スタッカークレーン5Hが高温エイジング空間Z2Hの内部に位置するときでも、スライドドア25を閉じ状態にしたまま、第2スタッカークレーン5Hの作動を制御することが可能となっている。
本実施形態では、スライドドア25は、左スライドドア25Lの下端部が床上20cmに位置し、また、右スライドドア25Rの左側端部から右側に28cmまでの部分における下端部が床上25cmに位置するような形状となっている。
ちなみに、本実施形態では、スライドドア25を閉じ状態から開閉操作して再度閉じ状態に復帰するまでの幅広部Twにおける外気遮蔽性を維持するために、幅広部エアカーテン28が設けられている。幅広部エアカーテン28は、左仕切り壁20L及び右仕切り壁20Rのクレーン通過用開口Gの幅広部Twに対応する部分に、幅狭部Tnと同様の複数対のエアカーテンユニット24を備えて構成されている。
第2スタッカークレーン5Hについての主な制御要素は、図5に示すブロック図のようになっている。すなわち、走行経路4のホームポジションHP側端部に配置された固定側コントローラH1と、第2スタッカークレーン5Hに搭載されたクレーン側コントローラH2とが制御用通信装置29にて通信可能に接続されている。
制御用通信装置29は、第2スタッカークレーン5Hに設けられた前述の通信用投受光ヘッド16と、これと同様の構成の床面側の通信用投受光ヘッド16を備えており、これらのヘッドは、光軸が床面から250mm以下となるように設定されている。
固定側コントローラH1には、自動ドア駆動手段D及び複数のエアカーテンユニット24が制御可能に接続されている。なお、前述の通り、複数のエアカーテンユニット24の一部が幅狭部エアカーテン23を構成し、残りのエアカーテンユニット24が幅広部エアカーテン28を構成している。
クレーン側コントローラH2には、走行台車10を走行駆動させる走行駆動手段としての走行用電動モータM1、昇降キャリッジ12を昇降駆動させる昇降駆動手段としての昇降用電動モータM2、前述した測距用投受光ヘッド17を備えた走行用レーザ距離計30及び昇降用レーザ距離計31が接続されている。そして、集電装置15にて給電レール14から受け取った電力が、各機器に供給されるようになっている。
固定側コントローラH1は、自動ドア22を開操作する開指令や閉操作する閉指令を指令し、第2スタッカークレーン5Hの走行台車10を目標走行位置まで走行させる走行指令や昇降キャリッジ12を目標昇降位置まで昇降作動させる昇降指令を指令する。クレーン側コントローラH2は、固定側コントローラH1が指令した走行指令や昇降指令に基づいて、走行用モータM1及び昇降用モータM2の作動を制御する。
つまり、本実施形態では、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2が本発明の制御手段に相当する。
そして、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2は、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に位置し、かつ、自動ドア22が幅広部Twを開放する状態で、第2スタッカークレーン5Hがクレーン通過用開口Gを通るように、第2スタッカークレーン5H及び自動ドア22の作動を制御するように構成されている。
また、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2は、第2スタッカークレーン5Hによる収納棚3に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、自動ドア22が幅広部Twを閉じる状態にし、かつ、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に位置する状態で第2スタッカークレーン5Hが高温エイジング空間Z2Hの外部において待機するように、第2スタッカークレーン5H及び自動ドア22の作動を制御するように構成されている。
さらに、固定側コントローラH1は、複数のエアカーテンユニット24のうち幅狭部Tnに対応する高さに設けられたもの(幅狭部エアカーテン23を構成するもの)については、常に作動させ、複数のエアカーテンユニット24のうち幅広部Twに対応する高さに設けられたもの(幅広部エアカーテン28を構成するもの)については、幅広部Twが自動ドア22にて閉じる状態となっているときは休止させ、幅広部Twが自動ドア22にて閉じる状態となっていないときは作動させるように構成されている。
上記構成とすることにより、幅広部Twが自動ドア22にて閉じる状態となっていないときでも、クレーン通過用開口Gの幅広部Twを通して空気が高温エイジング用空間Z2Hの内外に通流することを抑制することができ、しかも、幅広部Twが開閉扉22にて閉じる状態となっているときは、幅広部エアカーテン28を作動させないことで、無駄なエネルギー消費量を削減することができる。
以下に、図7及び図8に示すフローチャートに基づいて、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2による、第2スタッカークレーン5H並びに開閉扉22及びエアカーテンユニット24の制御動作について説明する。
固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2は、外部からの搬送指令があるまでステップ#1(以下、「ステップ」という語は省略する。)で待機状態となっている。このとき、開閉扉23は幅広部Twを閉じる状態であり、幅広部エアカーテン28は作動しておらず、かつ、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に位置する状態で第2スタッカークレーン5がホームポジションHPにおいて待機している。なお、幅狭部エアカーテン23は常時作動しているので、第2スタッカークレーン5がホームポジションHPにおいて待機しているときも作動している。
そして、外部から入庫指令又は出庫指令が指令されると、#2でその指令種別が判別され、その搬送指令が入庫指令であれば#N1以下に示す制御動作となり、出庫指令であれば丸A印で接続されている図7の#S1以下に示す制御動作となる。
なお、入庫指令は、入庫コンベヤ8の搬送終端部に設定された物品受け取り箇所に入庫対象の物品が搬入された場合などに上位の管理コンピュータにより指令され、出庫指令は、所定のエイジング時間だけ高温エイジング空間Z2H内に収納されていた物品を収納棚3の物品収納部2から取り出して出庫コンベヤ9の搬送始端部に設定された物品受け渡し箇所まで搬送すべき場合に指令される。
まず、入庫指令が指令された場合について説明する。#N1で、ホームポジションHPで待機していた第2スタッカークレーン5Hが、入庫コンベヤ8にて物品受け取り箇所に搬入された入庫対象の物品を掬う。
#N2で幅広部エアカーテン28を作動させ、#N3で自動ドア22を開操作することにより、クレーン通過用開口Gの幅広部Twを開いた状態にして、第2スタッカークレーン5Hを通過させる準備をする。
#N4で、走行台車10の走行を開始させる。これにより、第2スタッカークレーン5Hは、ホームポジションHPから入庫指令にて指定された物品収納部に対する目標停止位置に対応した目標走行位置に向かって走行し始める。そして、第2スタッカークレーン5Hが、自動ドア22が設置された位置よりも所定距離だけオポジットポジションOP側に設定された内部側判定位置Pinに位置すると、#N5でYesと判定され、#N6で自動ドア22が閉じ操作され、#N7で幅広部エアカーテン28の作動が終了される。
これにより、第2スタッカークレーン5Hが高温エイジング空間Z2Hの外部から内部へと走行してクレーン通過用開口Gを通過した後は、幅広部Twが閉じた状態となり、幅広部エアカーテン28が停止した状態となる。そして、幅広部Twが閉じた状態となっても、閉じ位置に位置する自動ドア22の下端に形成されるドア下端開口Gdに制御用赤外線や測距用レーザ光を通過させることにより、第2スタッカークレーン5Hが自動ドア22よりホームポジションHP側(高温エイジング空間Z2Hの外部)に位置する場合と同様に、高温エイジング空間Z2Hの内部に位置する第2スタッカークレーン5Hの作動を制御できる。
第2スタッカークレーン5Hが内部側判定位置Pinを越えると、#N8で、昇降キャリッジ12の上昇作動が開始される。これにより、第2スタッカークレーン5Hは、走行台車10が目標停止位置に対応した目標走行位置に向かって走行経路4に沿って進行しながら、昇降キャリッジ12が目標停止位置に対応した目標昇降位置に向かって昇降マスト11に沿って上昇する状態となる。そして、#N9で、走行台車10は目標走行位置に停止し、昇降キャリッジ12は目標昇降位置に停止する。なお、走行停止と昇降停止のタイミングは必ずしも同時ではない。
#N10で、入庫指令により指定された収納棚3の物品収納部2に対して入庫対象の物品が移載される。移載が完了した時点で、次の搬送指令として出庫指令が指令されていれば、#N11でYesと判別され、#SSへ移行し、その後の制御フローは図7に示された出庫処理における丸B印箇所に合流する。移載が完了した時点で、次の搬送指令が指令されていない場合や、搬送指令が指令されていてもその指令が入庫指令である場合には、#N11でNoと判別され、第2スタッカークレーン5HをホームポジションHPに復帰させるべく、#N12以下の制御が行われる。
#N12で、昇降キャリッジ12の下降作動を開始させ、走行台車10をホームポジションHPへ向かって走行させる。走行台車10は、#N13及び#N14で、内部側判定位置Pinまで走行すると、一旦停止する。そして、#N15で、昇降キャリッジ12が下限位置まで下降しているかどうかチェックされ、下限位置でなければ下降作動が完了するまで走行台車10は走行停止状態で待機する。
#N15で昇降キャリッジ12が下限位置まで下降していると判別されると、#N16で幅広部エアカーテン23の作動が開始され、#N17で自動ドア22が開操作され、#N18で走行台車10の走行が開始される。
なお、#N16で走行台車10が内部側判定位置Pinに到達するまでに、既に昇降キャリッジ12の下降作動が完了していれば、走行台車10を#N14で停止させないようにしてもよい。この場合、自動ドア22の開操作に要する時間を考慮して設定される設定走行位置を通過した時点で自動ドア22の開操作を開始させ、また、幅広部エアカーテン23は、自動ドア22の開操作と略同時乃至直前に作動を開始させればよい。
#N18で走行を再開した第2スタッカークレーン5Hは、#N19及び#N20で、ホームポジションHPに位置するまで走行し、ホームポジションHPに到達すると走行が停止する。このとき、昇降キャリッジ12は昇降下限位置に維持されている。
こうして、幅広部Twが開放された状態となったクレーン通過用開口Gを通して第2スタッカークレーン5Hが、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に位置した状態で、高温エイジング空間Z2Hの内部から外部へ向けて走行する。
第2スタッカークレーン5HがホームポジションHPに停止すると、#N21で自動ドア22が閉操作され、幅広部Twが閉じた状態となり、#N22で幅広部エアカーテン28の作動が停止する。
こうして、第2スタッカークレーン5Hは、収納棚3に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、自動ドア22が幅広部Twを閉じる状態で、かつ、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に位置する状態で高温エイジング空間Z2Hの外部において待機することになる。
以上、入庫指令が指令された場合について説明したが、次に、出庫指令が指令された場合について説明する。なお。出庫指令に基づく固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2の制御動作の一部は、既に説明した入庫指令に基づく制御動作の一部と全く同じ部分もあるので、該当部分は適宜省略して説明する。
図7に示すように、出庫指令の場合の制御動作のうち、#S1〜#S8の制御動作は、入庫指令が指令された場合の制御動作の#N2〜#N9と同じである。すなわち、#S1〜#S8の制御動作により、自動ドア22の開閉作動及び幅広部エアカーテン28の作動開始及び停止が、第2スタッカークレーン5Hのクレーン通過用開口Gの通過タイミングに合わせて制御され、一方、昇降キャリッジ12が昇降下限位置に維持されたままクレーン通過用開口Gを通過し、クレーン通過用開口Gを通過後に昇降キャリッジ12の昇降作動が開始される態様で、第2スタッカークレーン5Hの走行台車10及び昇降キャリッジ12は、ホームポジションHPから出庫指令にて指定された物品収納部2に対する目標停止位置に対応する目標走行位置及び目標昇降位置まで移動する。
そして、#S9で、出庫指令にて指定された物品収納部2に収納されている物品を昇降キャリッジ12の物品移載装置12bにて掬う。
#S10〜#S20までの制御動作は、入庫指令が指令された場合の制御動作の#N12〜#N22と同じである。すなわち、#S10〜#S20の制御動作により、自動ドア22の開閉作動及び幅広部エアカーテン28の作動開始及び停止が、第2スタッカークレーン5Hのクレーン通過用開口Gの通過タイミングに合わせて制御され、一方、昇降キャリッジ12が昇降下限位置まで下降された後、その状態が維持されたままクレーン通過用開口Gを通過する態様で、第2スタッカークレーン5Hの走行台車10及び昇降キャリッジ12は、出庫指令にて指定された物品収納部2に対応する走行位置及び移載作業後の昇降位置からホームポジションHPまで移動する。
そして、#S21で、出庫コンベヤ9の物品受け渡し箇所に出庫対象の物品を卸して、出庫作業が完了する。
以上のように、本実施形態では、クレーン通過用開口Gの下部を昇降キャリッジ12が通過自在な幅広部Twとし、残りの部分幅狭部Tnとして形成し、幅狭部Tnに常時通風作動する幅狭部エアカーテン23を、幅広部Twに開閉自在な自動ドア23を設けて空気が高温エイジング空間Z2Hの内外に通流することを抑制している。
また、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2は、幅広部Twが開放された状態で第2スタッカークレーン5Hがクレーン通過用開口Gを通過し、また、幅広部Twが閉じられた状態で第2スタッカークレーン5HがホームポジションHPにて待機するように、入庫指令や出庫指令が指令されると、自動ドア22の開閉作動並びに幅広部エアカーテン28の作動開始及び作動停止と第2スタッカークレーン5Hの作動とを制御するようになっている。
そして、本実施形態であれば、収納棚3の高さを高くして収納能力を向上させても、幅狭部Twの長さを長く形成してエアカーテンユニット24をより多く設けるだけで済むので、不都合なくクレーン通過用開口Gを通して空気が高温エイジング空間Z2Hの内外に通流することを抑制することができる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、空気通流抑制手段が、幅広部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な開閉扉と、幅狭部においてその幅方向に空気を通流させる空気通流手段とから構成されているものを例示したが、これに代えて、開閉扉を設けずに、空気通流抑制手段が、幅広部及び幅狭部においてその幅方向に空気を通流させる空気通流手段で構成されているものや、空気通流手段を設けずに、幅狭部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な幅狭部用開閉扉を設けて構成されたものであってもよい。
(2)上記実施形態では、開閉扉が左右一対のスライドドアを備えて構成されたものを例示したが、これに限らず、1枚のスライドドアで構成してもよいし、縦軸心周りに揺動して幅広部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な揺動ドアであってもよい。この揺動ドアについても左右一対のドアで構成された両開きのドア(いわゆる観音扉)であってもよいし、一枚のドアで構成された片開きのドアであってもよい。また、上記別実施形態(1)における幅狭部用開閉扉としては、開閉扉と同様のスライドドアや揺動ドアのほか、シートシャッターのように巻き取り及び繰り出し自在なシート状部材を用いたシャッターや、バランス式のオーバードアのように板状体を上下方向に転動させるドアであってもよい。
(3)上記実施形態では、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2が第2スタッカークレーン5H及び自動ドア22の作動を制御するように構成されたものを例示したが、これに代えて、固定側コントローラH1とは別に、自動ドア22の作動を制御する自動ドア用コントローラを設け、自動ドア用コントローラが、設定走行位置に第2スタッカークレーン5Hが位置しているか否かを検出するクレーン検出センサの検出情報に基づいて、自動ドア22の開閉作動を制御するように構成し、固定側コントローラH1及びクレーン側コントローラH2並びに自動ドア用コントローラの協働により、第2スタッカークレーン5H及び自動ドア22の作動を制御するように構成されたものであってもよく、制御手段の具体構成は種々変更可能である。
(4)上記実施形態では、入庫指令や出庫指令が指令された場合の制御動作について説明したが、これらの指令に限らず、例えば、物品を現在収納されている収納部から空き状態の他の収納部へ移動させる移動指令に基づく制御動作においても、本発明を適用することができる。
なお、物品搬送車が空調対象空間の内部に位置する状態が設定時間以上継続すると、物品搬送車を空調対象空間の外部に移動させるようにして、入替指令が連続して指令された場合に物品搬送車が設定時間以上連続して空調対象空間の内部に滞在することがないようにすることが好ましい。
(5)上記実施形態では、幅広部が搬送車通過用開口の下部に位置するものを例示したが、これに限らず、例えば、幅広部が搬送車通過用開口の上部や中間部に位置するものであってもよい。
エイジング倉庫の横断平面図 エイジング倉庫の縦断側面図 第2自動倉庫のホームポジション側から見た側面図 自動ドア部拡大側面図 制御ブロック図 入出庫制御の入庫動作を説明するフローチャート 入出庫制御の出庫動作を説明するフローチャート
符号の説明
Z2H 空調対象空間
H1,H2 制御手段
G 搬送車通過用開口
Tw 幅広部
Tn 幅狭部
2 物品収納部
3 収納棚
5H 物品搬送車
11 昇降マスト
12 昇降部
20 側壁部
21 空気通流抑制手段
22 開閉扉
23 空気通流手段

Claims (4)

  1. 物品収納部を上下複数段に備え、且つ、外部と区画形成されて所定の空調状態に調整される空調対象空間内に設置された収納棚と、
    昇降マストに沿って昇降自在でかつその昇降マストよりも横幅が大きな物品支持用の昇降部を備え、且つ、前記空調対象空間における側壁部に開口した搬送車通過用開口を通して空調対象空間の内部と外部とに亘って走行する物品搬送車とが設けられた物品収納設備であって、
    前記搬送車通過用開口が、前記物品搬送車の走行方向視にて、その上下方向の一部分を前記昇降部が通過自在な幅広部とし、残りの部分をその幅広部よりも狭い幅狭部として形成され、
    前記搬送車通過用開口を通して、空気が空調対象空間の内外に通流することを抑制する空気通流抑制手段が設けられている物品収納設備。
  2. 前記空気通流抑制手段が、前記幅広部を開放する状態と閉じる状態とに開閉操作自在な開閉扉と、前記幅狭部においてその幅方向に空気を通流させる空気通流手段とから構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  3. 前記幅広部が、前記搬送車通過用開口の下部に位置し、
    前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御する制御手段が、前記昇降部が昇降下限位置に位置し、かつ、前記開閉扉が前記幅広部を開放する状態で、前記物品搬送車が前記搬送車通過用開口を通るように、前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御するように構成されている請求項2記載の物品収納設備。
  4. 前記制御手段が、前記物品搬送車による前記収納棚に対する物品の出し入れ作業を行わない場合には、前記開閉扉が前記幅広部を閉じる状態にし、かつ、前記昇降部が前記昇降下限位置に位置する状態で前記物品搬送車が前記空調対象空間の外部において待機するように、前記物品搬送車及び前記開閉扉の作動を制御するように構成されている請求項3記載の物品収納設備。
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