JP2009208673A - 作業車両における燃料の吹出し防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】急激な機体の旋回操作や停発進操作を伴った作業走行が頻繁に行なわれ、且つ凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうことが多い農業用クローラトラクタ等の作業車両において、燃料タンク内で燃料が大きく波立つことにより燃料給油口に臨む液面の急上昇が起こっても、当該燃料が燃料給油口を閉塞する燃料キャップのブリーザ孔から吹出すことを防止する。
【解決手段】燃料給油口22に臨む燃料タンク21内に燃料給油口22に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体36,46を設け、当該抵抗体36,46によって燃料給油口22の口元までの液面の急上昇を阻止することができるように構成した。
【選択図】図6
【解決手段】燃料給油口22に臨む燃料タンク21内に燃料給油口22に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体36,46を設け、当該抵抗体36,46によって燃料給油口22の口元までの液面の急上昇を阻止することができるように構成した。
【選択図】図6
Description
本発明は、燃料タンクの燃料給油口を閉塞するブリーザ孔付きの燃料キャップを備えた農業用クローラトラクタ等の作業車両における燃料の吹出し防止装置に関する。
一般に農業用クローラトラクタや建設機械等の作業車両に搭載される燃料タンクは、ブリーザ孔付きの燃料キャップによって燃料給油口を閉塞している。そして、燃料タンクの振動に伴う燃料タンク内の燃料の波立ちによって燃料給油口に向けて跳ね上げられた燃料(油滴)が、前記燃料キャップのブリーザ孔の入口部に付着してブリーザ孔から吹出すことを防止すべく、燃料給油口に内装した濾過材支持筒内に該濾過材支持筒をガイドとして昇降するフロート板を介装し、このフロート板で燃料タンク内の燃料の波立ちを抑止することによってブリーザ孔からの燃料の吹出し防止を図ると共に、当該フロート板を燃料タンク内に給油される燃料の過給油を規制する指標として用いるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭56−138721号公報(図1−図3)
ところが、上述した特許文献1の如く燃料給油口の濾過材支持筒内に介装したフロート板は、穏やかな燃料の波立ちに対してはブリーザ孔からの燃料の吹出しが防止されるが、農業用クローラトラクタや建設機械等のように機体の旋回操作や停発進操作を伴った作業走行が行なわれ、且つ凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうことが多い作業車両においては、燃料タンク内で燃料が大きく波立つことにより燃料給油口に臨む液面の急上昇が起こり、例えば、フロート板の上に燃料が乗り上がっていた場合は、フロート板の上昇に伴ってそれらの燃料は勢いよく舞い上がってブリーザ孔からやはり吹出してしまうので所望の効果が得られていない。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、機体に設置した燃料タンクの燃料給油口を、ブリーザ孔を備える燃料キャップで閉塞してなる作業車両において、前記燃料給油口に臨む燃料タンク内に燃料給油口に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体を設け、当該抵抗体によって燃料給油口の口元までの液面の急上昇を阻止するように構成してあることを第一の特徴としている。
また、機体に設置した燃料タンクの燃料給油口を、ブリーザ孔を備える燃料キャップで閉塞してなる作業車両において、前記燃料給油口の下部に内外二重構造となす筒体を連設すると共に、当該内筒と外筒の間を燃料の流動路に構成して、燃料給油口に臨む液面の急上昇を内筒と外筒とによって阻止するように構成してあることを第二の特徴としている。
また、機体に設置した燃料タンクの燃料給油口を、ブリーザ孔を備える燃料キャップで閉塞してなる作業車両において、前記燃料給油口の下部に内外二重構造となす筒体を連設すると共に、当該内筒と外筒の間を燃料の流動路に構成して、燃料給油口に臨む液面の急上昇を内筒と外筒とによって阻止するように構成してあることを第二の特徴としている。
請求項1の発明によれば、農業用クローラトラクタや建設機械等のように機体の旋回操作や停発進操作を伴った作業走行が頻繁に行なわれ、且つ凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうことが多い作業車両において、燃料タンク内で燃料が大きく波立った場合でも、燃料給油口に臨む燃料タンク内に燃料給油口に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体を設けているので、当該抵抗体によって燃料給油口の口元までの液面の急上昇を阻止することが可能となり、それによって燃料キャップのブリーザ孔からの燃料の吹出しを防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、燃料タンク内で燃料が大きく波立った場合でも、燃料給油口の下部に内外二重構造となす筒体を連設し、その内筒と外筒の間を燃料の流動路に構成しているので、それによって燃料給油口に臨む液面の急上昇を内筒と外筒とで阻止して、燃料キャップのブリーザ孔からの燃料の吹出しを防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、燃料タンク内で燃料が大きく波立った場合でも、燃料給油口の下部に内外二重構造となす筒体を連設し、その内筒と外筒の間を燃料の流動路に構成しているので、それによって燃料給油口に臨む液面の急上昇を内筒と外筒とで阻止して、燃料キャップのブリーザ孔からの燃料の吹出しを防止することができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明における作業車両である農業用クローラトラクタの側面図、図2は、一部を省略したキャビン周りの平面図
であって、農業用クローラトラクタ1は、機体フレーム2上に通常のトラクタと同様に、エンジン3を内装するボンネット4及びキャビン5等を備えており、該キャビン5内には、図示しない運転席を始め、主変速レバー6等の各種操作レバーやスイッチ類を備えた操縦部7を設けている。そして、キャビン5の後方下部には、各種農作業を行う作業機を連結することができる3点リンク式の作業機昇降機構8を常装している。
であって、農業用クローラトラクタ1は、機体フレーム2上に通常のトラクタと同様に、エンジン3を内装するボンネット4及びキャビン5等を備えており、該キャビン5内には、図示しない運転席を始め、主変速レバー6等の各種操作レバーやスイッチ類を備えた操縦部7を設けている。そして、キャビン5の後方下部には、各種農作業を行う作業機を連結することができる3点リンク式の作業機昇降機構8を常装している。
また、図中符号9L,9Rは、左右一対のクローラ式走行装置であり、このクローラ式走行装置9L,9R上に機体フレーム2を支持している。クローラ式走行装置9L,9Rは、機体フレーム2の下部に一体形成した走行フレーム11L,11Rの前端部に駆動スプロケット12を軸支すると共に、走行フレーム11L,11Rの後端部にアイドラ13を装着している。
そして、上述の駆動スプロケット12とアイドラ13との間で、且つ走行フレーム11L,11Rの下部には、前後一対のローラ14を備える二組のイコライザアーム15を上下揺動自在に支持している。
更に、左右の走行フレーム11L,11Rの前後略中間位置の上部には、上部ローラ16を軸支しており、これら駆動スプロケット12、アイドラ13、二組のイコライザアーム15に備える前後一対のローラ14、及び上部ローラ16に巻回するクローラベルト17によってクローラ式走行装置9L,9Rを構成している。
また、図2に示すように、キャビン5前部の左右両側(クローラ式走行装置9L,9Rの上方)には、農業用クローラトラクタ1にオペレータが乗降する際に使用する左右のステップ18L,18Rを設けると共に、これら左右のステップ18L,18Rの後方の機体フレーム2には、油圧機器用の作動油を貯留する作動油タンク19とエンジン3用の燃料を貯留する燃料タンク21とを左右に振り分けて配置している。
更に詳しくは、燃料タンク21は、図3(a)〜(b)に示すように、複数の金属板からなり、側面視、正面視及び背面視とも略台形形状をなす。即ち、燃料タンク21は、その前面21Fが前方に向かって下降傾斜すると共に、外側面21Sが外側に向かって下降傾斜している。そして、燃料タンク21の上面21Uには、燃料給油口22が設けてあり、この燃料給油口22は、詳細は後述する燃料キャップ23によって閉塞する。
また、燃料タンク21の前面21Fの下部には、前方に突出するフランジ24を設けると共に、燃料タンク21の背面21Rの下部には、後方に突出するフランジ25を設けている。更に燃料タンク21の外側面21Sの後端からは複数のプレート26を後方に向けて突出している。そして、上述した前後のフランジ24,25を機体フレーム2に固定することによって、図4に示す如く燃料タンク21が機体フレーム2に取り付けられている。一方、燃料タンク21の背面21R側には、電装品を収容するための電装ケース27が上述した複数のプレート26を介して燃料タンク21に一体的に取り付けてある。
また、燃料タンク21の前面21Fの下部側には、前方に突出するステー28を設けると共に、燃料タンク21の上面21Uには、上方に突出するステー29を設けている。更に電装ケース27の背面27Rには、後方に突出するステー31を設けてあり、これらのステー28,29,31を介して燃料タンク21の上方を覆う樹脂製のカバー32Rが取り付けられている。
尚、作動油タンク19の機体フレーム2への取り付け方法、及び作動油タンク19の上方を覆う樹脂製のカバー32Lの取り付け方法は、上述した燃料タンク21とその樹脂製のカバー32Rの取り付け方法と略同一なので詳細な説明は省略する。
そして、上述した燃料給油口22は、燃料タンク21の上面21Uの前方側に配置してある。図5は、燃料給油口22の上部構造を示す断面図であって、該燃料給油口22は、燃料タンク21の上面21Uに固設した筒体(外筒)33と、この筒体33の上端に外嵌すると共にストレーナ34の上部フランジ34aを吊持可能な円形の開口部H1を設けた上蓋35と、該上蓋35に固設してストレーナ34が内装される筒体(内筒)36と、前記上蓋35に所定の空間を存した状態で外嵌すると共に筒体33の上端に一体的に固設した口金37を備えている。尚、筒体36の上部には、複数の通気口36aを穿設してある。
上述の口金37には、燃料給油口22を略油密状に閉塞するための燃料キャップ23を締着できるように構成している。この燃料キャップ23は、口金37に設けた円形の開口部H2に閂状に係止する係止爪38をリベット39,39で締結してなる金属製の下蓋41と、該下蓋41に一体的に外嵌する金属製の上蓋42との間に挟装せしめた樹脂製の中蓋43を備えると共に、前記下蓋41のフランジ部下面には、口金37のフランジ部に当接するパッキン44を固着している。
そして、燃料キャップ23を構成する下蓋41、中蓋43、及び上蓋42には、それぞれブリーザ孔41a,43a,42a(42aはスリット)を設けてあり、燃料の消費に伴って燃料タンク21の内部が負圧になる場合は、ブリーザ孔41a,43a,42aを介して燃料タンク21内に大気を導入すると共に、燃料タンク21内の急激な温度上昇に伴って該燃料タンク21の内圧が上昇する場合は、ブリーザ孔41a,43a,42aを介して燃料タンク21内の蒸発気体を排出することによって、当該燃料タンク21の内圧と外気圧との平衡を保つことができるようになっている。
ところで、農業用クローラトラクタや建設機械等のように機体の旋回操作や停発進操作を伴った作業走行が頻繁に行なわれ、且つ凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうことが多い作業車両においては、燃料タンク21内で燃料が大きく波立つことにより燃料給油口22に臨む液面の急上昇が起こり、それに伴って燃料給油口22の上部に跳ね上げられた燃料(油滴)が、燃料キャップ21に備えるブリーザ孔41a,43a,42aから、図5に示すA,B,C矢印の如く吹出す(滲み出す)といった不具合を有していた。
そこで、本発明では、燃料タンク21内で燃料が大きく波立つことにより燃料給油口22に臨む液面の急上昇が起こった場合、前記燃料給油口22に臨む燃料タンク21内に燃料給油口22に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体としての筒体36,46を設けると共に、燃料給油口22に臨む液面の急上昇を緩和するために、図6及び図7に示すような緩衝手段Dを設けている。この緩衝手段Dは、ストレーナ34が内装される筒体(内筒)36と、該筒体36の下端に固設した円盤状の底板45と、該底板45の外周に外嵌して筒体36と同軸上に固設した比較的高さの低い筒体(外筒)46とによって構成しており、筒体36の下端側に設けた縦長の開口36bと、該開口36bと180度位相を異にする位置において筒体46に設けた縦長の開口46aを備えている。
そして、図6における符号Sは、燃料タンク21の満量時における液面を示すものであり、このように燃料タンク21内に燃料が満量の状態で農業用クローラトラクタ1が機体の旋回操作や停発進操作を行なったり、凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうと、当該燃料タンク21内の燃料が大きく波立ってしまう。この時、大きく波立った燃料により燃料給油口22に臨む液面の急上昇が起こった場合は、上述の筒体36,46が燃料給油口22に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体として作用し、当該抵抗体によって燃料給油口22の口元までの液面の急上昇を阻止することが可能となり、それによって燃料キャップ23のブリーザ孔41a〜43aからの燃料の吹出しを防止できるようになる。
即ち、筒体(内筒)36の下端は、円盤状の底板45で閉鎖してあり、燃料タンク21内の大きく波立った燃料により燃料給油口22周辺の液面が急上昇しても、燃料給油口22の下部に連設した筒体36,46の遮蔽効果によって、特に内筒36内の液面の急上昇は抑制される。更に、図7に矢印で示すように、両筒体36,46の間は、燃料の流動路SL,SRとして構成してあり、上述の液面の急上昇に伴って筒体46に設けた縦長の開口46aから進入した燃料は、筒体36と筒体46により構成される流動路SL,SRによって分流され、しかる後に筒体46の開口46aと180度位相を異にする筒体36に設けた縦長の開口36b部の近傍で合流しながら筒体36内に流入するので、当該流動路SL,SRを流動する燃料の勢いが弱まり内筒36内の液面の急上昇が抑制される。
尚、燃料タンク21へ燃料を補給する際には、燃料キャップ23を外して燃料給油口22から燃料を給油する。この場合、燃料給油口22から注がれた燃料は、内筒36の開口36bから流動路SL,SRを介して外筒46の開口46aに至って燃料タンク21内に充満される。そして、燃料タンク21内に給油される燃料が規定の満了状態になると、筒体36及び筒体46の開口36b,46aが燃料で封鎖されて、内筒36内の液面上昇速度が速くなるので作業者は燃料タンク21内における燃料の満了状態を容易に視認することができる。また、燃料タンク21内の燃料が規定の満了状態で筒体36及び筒体46の開口36b,46aが燃料で封鎖された状態であっても、筒体36の上部穿設した複数の通気口36aは、液面上に開口しており、この通気口36aを介して燃料キャップ23のブリーザ孔41a〜43aとは常時連通するので、燃料タンク21の息抜きに支承となることはない。
以上説明した構成によれば、農業用クローラトラクタ1や建設機械等のように機体の旋回操作や停発進操作を伴った作業走行が頻繁に行なわれ、且つ凹凸の激しい圃場や傾斜地で作業を行なうことが多い作業車両において、燃料タンク21内で燃料が大きく波立つことにより燃料給油口22に臨む液面の急上昇が起こった場合でも、前記燃料給油口22に臨む燃料タンク21内に燃料給油口22に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体としての筒体36,46を設けているので、当該筒体36,46によって燃料給油口22の口元までの液面の急上昇を阻止することが可能となり、それによって燃料キャップ23のブリーザ孔41a〜43aからの燃料の吹出しを防止することができる。
また、燃料給油口22の下部に内外二重構造となす筒体36,46を連設すると共に、その内筒36と外筒46の間を燃料の流動路SL,SRに構成してあり、この流動路SL,SRに燃料を流動させてその勢いを弱めることによって燃料給油口22に臨む液面の急上昇を阻止することが可能となり、燃料キャップ23のブリーザ孔41a〜43aからの燃料の吹出しを防止できるようになる。
また、燃料給油口22の下部に内外二重構造となす筒体36,46を連設すると共に、その内筒36と外筒46の間を燃料の流動路SL,SRに構成してあり、この流動路SL,SRに燃料を流動させてその勢いを弱めることによって燃料給油口22に臨む液面の急上昇を阻止することが可能となり、燃料キャップ23のブリーザ孔41a〜43aからの燃料の吹出しを防止できるようになる。
次に、フロートを利用して燃料タンク21内の燃料の波立ちを抑止するように構成した実施例について説明する。
先ず、図8に示す第一実施例では、燃料給油口22を構成する筒体(内筒)36を比較的長く形成し、その略中間部に開口H3を有するストッパリング48を固設すると共に、燃料タンク21内に満たされる燃料が満量時の液面Sに達する時、前記ストッパリング48の開口H3を塞ぐストップ弁として球形フロート49を筒体36に内装したものである。尚、図中符号51は、筒体36の下端部に貫通支持した球形フロート49の脱落防止用クレビスピンである。
更に、上述した第一実施例では、燃料給油口22から燃料タンク21内に給油される燃料の満量状態を燃料給油口22の口元から視認することができる。即ち、視認可能な球形フロート49がストッパリング48の開口H3を塞いだ状態と、その後筒体36の上部に満たされる燃料によって燃料タンク21内における燃料の満量状態を容易に把握することができる。そして、筒体36の最上部近傍には、燃料の給油作業中に燃料給油口22の口元から燃料がオーバーフローを防止するために、図中液面S1位置で当該燃料を燃料タンク21内に流下せしめる排出口36bを設けている。
また、図9に示す第二実施例では、球形フロート49を比較的長さの短いストレーナ34内に直接内装したものであり、この第二実施例は、燃料タンク21の上面21Uに固設した筒体33の上端に外嵌すると共に、ストレーナ34の上部を吊持可能な円形のバーリング加工を施した開口部H1´を備えた上蓋35´を設けている。更に、ストレーナ34の上部には、開口H4を有するストッパリング51を固設してあり、前記球形フロート49は、燃料タンク21内に給油される燃料が略満杯になる直前や燃料の波立ちが著しく大きい時、ストッパリング51の開口H4を塞ぐストップ弁として作用する。
そして、図10に示す第三実施例は、第二実施例よりも長さの長いストレーナ34内に球形フロート49を内装したものであり、この第三実施例は、ストレーナ34の略中間部に開口H4´を有するストッパリング51´を装着すると共に、燃料タンク21内に満たされる燃料が満量時の液面Sに達する時、前記ストッパリング51´の開口4´を塞ぐストップ弁として球形フロート49が作用するように構成している。したがって、この第三実施例も上述した第一実施例と同様に、燃料給油口22から燃料タンク21内に給油される燃料の満量状態を燃料給油口22の口元から容易に視認することができる。
また、図11に示すものは、比較的長さの長いストレーナ34の上部(フランジ)に、吊り下げ式のゲージ52(第一実施例)を装着したものであり、このゲージ52の底部に開口H5を設け、その高さ位置を燃料タンク21内に満たされる燃料の満量時における液面Sと略同一高さに形成すると共に、このゲージ52の底部を視認性に優れる蛍光色で構成することによって、燃料タンク21内に燃料を給油する際に燃料給油口22の口元から燃料の満量状態を容易に視認できるように構成している。
尚、図12に示すものは、上蓋35´に吊持されているストレーナ34を取り外した状態で、燃料給油口22の口元から燃料タンク21内における燃料の満量状態を容易に視認できるように構成したものであり、このものでは、上蓋35´の上部フランジから吊り下げたゲージ(ワッシャ)53(第二実施例)の高さ位置を、燃料タンク21内に満たされる燃料の満量時における液面Sと略同一高さに設定している。
即ち、上述した球形フロート49のストップ弁としての作用やゲージ52,53を利用することによって、燃料タンク21内に燃料を給油する際の過給油を防止して、燃料タンク21内に満たされる燃料の満量時における適正な液面高さを保つことができるようになる。
1 作業車両
21 燃料タンク
22 燃料給油口
23 燃料キャップ
41a〜43a ブリーザ孔
36 抵抗体(内筒)
46 抵抗体(外筒)
21 燃料タンク
22 燃料給油口
23 燃料キャップ
41a〜43a ブリーザ孔
36 抵抗体(内筒)
46 抵抗体(外筒)
Claims (2)
- 機体に設置した燃料タンク(21)の燃料給油口(22)を、ブリーザ孔(41a〜43a)を備える燃料キャップ(23)で閉塞してなる作業車両(1)において、前記燃料給油口(22)に臨む燃料タンク(21)内に燃料給油口(22)に向かう燃料の勢いを抑制する抵抗体(36,46)を設け、当該抵抗体(36,46)によって燃料給油口(22)の口元までの液面の急上昇を阻止するように構成してあることを特徴とする作業車両における燃料の吹出し防止装置。
- 機体に設置した燃料タンク(21)の燃料給油口(22)を、ブリーザ孔(41a〜43a)を備える燃料キャップ(23)で閉塞してなる作業車両(1)において、前記燃料給油口(22)の下部に内外二重構造となす筒体(36,46)を連設すると共に、当該
内筒(36)と外筒(46)の間を燃料の流動路に構成して、燃料給油口(22)に臨む液面の急上昇を内筒(36)と外筒(46)とによって阻止するように構成してあることを特徴とする作業車両における燃料の吹出し防止装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011246032A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Toyoda Gosei Co Ltd | 燃料遮断弁 |
US10940756B2 (en) | 2019-04-02 | 2021-03-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Fuel tank vent shutoff valve |
-
2008
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