JP2009208255A - 液滴噴射装置 - Google Patents

液滴噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009208255A
JP2009208255A JP2008051142A JP2008051142A JP2009208255A JP 2009208255 A JP2009208255 A JP 2009208255A JP 2008051142 A JP2008051142 A JP 2008051142A JP 2008051142 A JP2008051142 A JP 2008051142A JP 2009208255 A JP2009208255 A JP 2009208255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure chambers
nozzles
pressure chamber
pressure
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008051142A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Tamada
尚志 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008051142A priority Critical patent/JP2009208255A/ja
Publication of JP2009208255A publication Critical patent/JP2009208255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】隣接する2つのアクチュエータユニットの境界に隣接する圧力室の駆動特性が、他の圧力室と比べて異なってしまうのを抑制すること。
【解決手段】1つのアクチュエータユニット51に覆われる複数の圧力室56からなる圧力室群57が、この圧力室群57に属する複数の圧力室56にそれぞれ連通する複数のノズル55よりも、所定のノズル配列方向に関して中央側に寄せられた上で、前記所定方向に関してノズル55よりも狭い間隔で配列されている。さらに、2つのアクチュエータユニット51が隣接する境界領域において、これら2つのアクチュエータユニット51に覆われる2つの圧力室群57にそれぞれ属し、且つ、前記境界に隣接する2つの圧力室56の離間距離が、これら2つの圧力室56にそれぞれ連通する2つのノズル55の間隔よりも大きくなっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
従来から、液滴を噴射する液滴吐出装置の一例として、インクの液滴を噴射するインクジェットヘッドがある。インクジェットヘッドとして、インク流路が形成された流路ユニットと、この流路ユニットに設けられて、そのインク流路内のインクに噴射圧力を付与する圧電式のアクチュエータユニットとを備えたものがある。
例えば、特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、流路ユニットは、それぞれインクの液滴を噴射する複数のノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室とを有し、これらのノズル及び圧力室は、それぞれ、所定の一方向(印刷媒体の搬送方向)に沿って等間隔空けて配列されている。また、複数の圧力室は、それぞれ、マニホールド流路に連通しており、このマニホールド流路から複数の圧力室へそれぞれインクが供給される。
また、流路ユニットの上面には、圧電式のアクチュエータユニットが配置されている。このアクチュエータユニットは、流路ユニットの上面に接合された振動板と、この振動板の上面に、多数の圧力室を共通に覆うように設けられた圧電層と、圧電層の上面に複数の圧力室と対向するように配置された複数の個別電極と、圧電層を挟んで複数の個別電極と対向する共通電極とを備えている。そして、このアクチュエータユニットは、ある個別電極と共通電極との間に駆動電圧が印加されたときに、両電極に挟まれた圧電層に圧電変形(圧電歪み)を生じさせて、その個別電極に対応する圧力室の容積を変化させることにより、圧力室内のインクに、ノズルから噴射させるための圧力を付与するように構成されている。
特開2007−118311号公報
ところで、図11に示すように、マニホールド流路103に連通した多数の圧力室104や、これらの圧力室104にそれぞれ連通した多数のノズル105が一方向に長く配列されて、流路ユニット101が一方向に長尺な形状を有する場合などには、1つのアクチュエータユニットが全ての圧力室104を覆うように構成することが難しいこともある。この場合、複数のアクチュエータユニット102を圧力室104の配列方向(図11の左右方向)に並べて配置することが考えられる。
ここで、1つのアクチュエータユニット102に共通に覆われる複数(図では7つ)の圧力室104(圧力室群106)のうち、アクチュエータユニット102(圧電層107)の端(図11のアクチュエータユニット102の長辺側の端部)に最も近い圧力室104aにおいては、端からの距離が近い圧力室104ほど、圧力室周囲の圧電層107の拘束状態に関して他の圧力室107との違いが顕著になり、この圧力室104a内のインクに圧力を付与するときのアクチュエータユニット102の駆動特性(即ち、圧力室104aに連通するノズル105の液滴噴射特性)が、他の圧力室104と異なってしまう。この問題を極力抑えるためには、アクチュエータユニット102の端と、この端に最も近接する圧力室104aの距離をできるだけ大きくすることが好ましい。
しかしながら、図11のような、ノズル105及び圧力室104の配列方向に複数のアクチュエータユニット102が並べて配置されるヘッド構成では、等間隔で配列された圧力室104の列の途中に、隣接する2つのアクチュエータユニット102の境界108が存在するようになる。そのため、隣接する2つのアクチュエータユニット102の境界領域において、これら2つのアクチュエータユニット102の端に最も近接する2つの圧力室104aと、2つのアクチュエータユニット102の境界108までの距離Lを大きくとることが不可能となる。従って、端に位置する圧力室104aの駆動特性が、他の圧力室104の駆動特性とは大きく異なってしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、1つの流路ユニットに、複数の圧電式アクチュエータユニットが、ノズルの配列方向に並べて配置されるインクジェットヘッドにおいて、隣接する2つのアクチュエータユニットの境界に隣接する圧力室の駆動特性が、他の圧力室と比べて異なってしまうのを抑制することである。
第1の発明の液滴噴射装置は、所定方向に関して等間隔に配置された複数のノズルと前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室とを含む液体流路が形成された、流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面において前記所定方向に並べて配置され、前記圧力室内の液体に前記ノズルから液滴を噴射させるための圧力を付与する、複数のアクチュエータユニットを備え、
前記複数のアクチュエータユニットの各々は、前記流路ユニットの一表面に複数の圧力室を共通に覆うように配置された圧電層と、前記圧電層の前記複数の圧力室と対向する領域にそれぞれ配置された複数の個別電極と、を有し、
1つの前記アクチュエータユニットに覆われる複数の圧力室は、圧力室群をなし、2つの前記アクチュエータユニットが隣接する境界領域において、前記2つのアクチュエータユニットに覆われるそれぞれの前記圧力室群のうち、少なくとも前記境界に隣接する2つの圧力室が、その圧力室に連通するノズル位置よりも所定の方向に並べられた各圧力室群の中央側に寄せられていて、前記境界に隣接する2つの圧力室の前記所定方向に関する離間距離が、前記2つの圧力室にそれぞれ連通する2つのノズルの前記所定方向に関する間隔よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
本発明においては、1つのアクチュエータユニットによって覆われる圧力室群に属する複数の圧力室のうち、少なくとも2つのアクチュエータユニットの境界に隣接している2つの圧力室が、所定方向(ノズル配列方向)に関して圧力室群の中央側に寄せられている。その結果、隣接する2つのアクチュエータユニットの間で、境界に隣接する2つの圧力室の間隔が、その2つの圧力室にそれぞれ連通する2つのノズルの間隔よりも大きくなっている。この構成によれば、各々のアクチュエータユニットの端から、この端に最も近い圧力室(ひいては、この端位置の圧力室に対応して設けられるアクチュエータユニットの個別電極)までの距離を大きくすることができるため、最も端に近い圧力室を駆動するときの、アクチュエータユニットの駆動特性が、他の圧力室と比べて異なってしまうのを抑制することができる。
第2の発明の液滴噴射装置は、前記第1の発明において、1つの前記アクチュエータユニットの前記圧力室群の各圧力室が、その圧力室にそれぞれ連通する複数のノズル位置よりも、前記中央側に寄せられた上で、前記所定方向に関して前記ノズルよりも狭い間隔で配列されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、1つのアクチュエータユニットによって覆われる圧力室群に属する複数の圧力室が、所定方向(ノズル配列方向)に関して圧力室群の中央側に寄せられた上で、この所定方向に関してノズルよりも小さい間隔で配列されているので、隣接する境界の2つの圧力室の間隔を、その2つの圧力室にそれぞれ連通する2つのノズルの間隔よりも大きくすることが容易にできる。
第3の発明の液滴噴射装置は、前記第2の発明において、前記複数の圧力室と前記複数のノズルをそれぞれ連通させる複数の連通路の流路長が、全て等しいことを特徴とするものである。
この構成によれば、圧力室からノズルに至る流路(連通路)の長さが、全ノズルに関して等しくなっていることから、連通路の流路抵抗の違いに起因する、ノズルの噴射特性のばらつきが抑えられる。
第4の発明の液滴噴射装置は、前記第3の発明において、1つの前記アクチュエータユニットに対応する複数の圧力室は、前記所定方向に沿って直線的に配列され、
これら複数の圧力室にそれぞれ連通する複数のノズルは、前記中央側ほど前記圧力室の列から離れるように配置されて、前記圧力室の列とは反対側へ膨らんだ列形状となっていることを特徴とするものである。
所定の方向に並べられた複数のノズルと複数の圧力室の両方を、互いに平行、且つ、直線的に配列したまま、圧力室群の各圧力室を、連通する各ノズル位置よりも、所定方向に関して圧力室群の中央側に寄せると、端側に位置する圧力室においては、中央側の圧力室と比べて、ノズルとの離間距離が大きくなるために連通路の流路長が長くなってしまう。そこで、本発明においては、全てのノズルに関して連通路の流路長を等しくするために、中央側に位置するノズルほど圧力室の列から離れるように、ノズル列の形状が、直線的な圧力室の列と反対側に膨らんだ形状となっている。
このように、本発明では、全ノズルに関して連通路の流路長を等しくするために、ノズル列の方を圧力室列と反対側に膨らんだ列形状にしつつ、圧力室列の方は直線的な列としている。これによれば、圧力室列の方を曲線形状にした場合と比べて、複数の圧力室の間で、圧力室周囲の圧電層拘束条件など、圧力室の駆動特性に影響を及ぼす条件を、ほぼ等しくすることができることから、複数のノズル間における液滴噴射特性のばらつきが小さくなる。
第5の発明の液滴噴射装置は、前記第3の発明において、1つの前記アクチュエータユニットに対応する複数のノズルは、前記所定方向に沿って直線的に配列され、
これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室は、前記中央側ほど前記ノズルの列から離れるように配置されて、前記ノズルの列とは反対側へ膨らんだ列形状となっていることを特徴とするものである。
本発明においては、1つの圧力室群に属する複数の圧力室を、所定方向(配列方向)に関して圧力室群の中央側に寄せつつ、全てのノズルに関して連通路の流路長を等しくするために、ノズルの列は直線的な列とし、所定方向(配列方向)に関して圧力室群の中央側に位置する圧力室ほどノズルの列から離れるように配置されている。これにより、圧力室の列の形状が、直線的なノズルの列とは反対側に膨らんだ形状となっている。
このように、全ノズルに関して連通路の流路長を等しくするために、圧力室列の方がノズル列と反対側に膨らんだ列形状となる一方で、ノズル列の方は直線的な列となっていると、各々のノズルからの噴射タイミングを制御することが容易になるという利点がある。
第6の発明の液滴噴射装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、所定位置に位置決め固定された状態で、前記所定方向に沿って配列された前記複数のノズルから、搬送されてくる噴射対象物に対してそれぞれ液滴を噴射する、固定ライン型のヘッドであることを特徴とするものである。
一般的に、所定位置に固定された状態で一方向に配列された多数のノズルから液滴を噴射するライン型のヘッドは、一方向に往復移動(走査)しながら液滴を噴射するシリアル型のヘッドと比べて、ノズル配列方向に長尺なものとなる。
このような長尺なヘッドであっても、流路ユニットの表面に、1枚の圧電層を全面に設置することができれば、アクチュエータユニットをノズル配列方向に複数に分割する必要はなく、上述したような課題は生じないのであるが、圧電層が一方向に長尺であると焼成時に反りが生じやすくなるという観点からは、あまり長尺な圧電層を使用することは好ましくない。このように、液滴噴射装置が、圧電層(アクチュエータユニット)をノズル配列方向に関して複数に分けて設置する必要性が特に生じやすいライン型ヘッドである場合に、本発明は特に適している。
本発明によれば、複数のアクチュエータユニットがノズル配列方向に沿って並べて配置される液滴噴射装置において、各々のアクチュエータユニットのノズル配列方向に関する端から、この端に最も近い圧力室(個別電極)までの距離を大きくすることができる。そのため、1つのアクチュエータユニットに覆われる圧力室群の中で、最も端に近い圧力室を駆動するときの、アクチュエータユニットの駆動特性が、他の圧力室と異なってしまうのを極力抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略側面図、図2は、図1のインクジェットプリンタ1の平面図である。尚、図2においては、図1に示されているローラ13,14,15等の図示は省略されている。
図1、図2に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタ1(以下では、単に、プリンタ1と称する)は、4つの固定ライン型のインクジェットヘッド2a〜2d(液滴噴射装置)と、例えば4種類(4色)のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ4a〜4dと、インクジェットヘッド2の下側に位置する用紙搬送経路8(図1に一点鎖線で示す)に沿って印刷用紙Pを搬送する用紙搬送機構5等を備えている。
固定ライン型のインクジェットヘッド2は、その下面において印刷用紙Pの搬送方向と直交する用紙幅方向(主走査方向:図1の紙面垂直方向、図2の左右方向)に沿って配列された、多数のノズル55(図6、図7参照)からなるノズル列を有する。さらに、このインクジェットヘッド2は、所定の液滴噴射位置において位置決め固定された状態で、多数のノズル55から印刷用紙Pに対して液滴を噴射するように構成されている。また、4つのインクジェットヘッド2a〜2dは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、及び、ブラックの4色のインクをノズル55から噴射するように構成されており、これら4つのインクジェットヘッド2a〜2dは、搬送方向(副走査方向)に並べて配置されている。インクジェットヘッド2の具体的な構造については後ほど詳細に説明する。
4つのインクカートリッジ4a〜4dには、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、及び、ブラックの4色のインクが貯留されており、これら4つのインクカートリッジ4a〜4dは、プリンタ本体の底面1aに固定的に設けられたホルダ20に、それぞれ着脱可能に装着される。また、4つのインクカートリッジ4a〜4dは、4つのインクジェットヘッド2a〜2dと、それぞれチューブ10を介して接続されている。
用紙搬送機構5は、給紙ローラ13と、メインローラ14と、拍車ローラ15と、これらのローラ13,14,15をそれぞれ駆動する駆動モータ(図示省略)等を備えており、用紙搬送経路8に沿って印刷用紙Pを搬送する。即ち、給紙ローラ13によって、積み重ねられた印刷用紙Pの中から1枚を取り出し、取り出された印刷用紙Pをメインローラ14と押えローラ16との協働によってインクジェットヘッド2へ搬送し、さらに、インクジェットヘッド2により画像等が印刷された後の印刷用紙Pを拍車ローラ15によって排出するように構成されている。
次に、固定ライン型のインクジェットヘッド2の構造について詳細に説明する。尚、4つのインクジェットヘッド2a〜2dの構造は全て同一であるため、以下では、1つのインクジェットヘッド2についてそれぞれ説明する。図3はインクジェットヘッド2の正面図、図4は図3のインクジェットヘッド2の鉛直断面図である。
図3、図4に示すように、インクジェットヘッド2は、インク導入部32を有するリザーバユニット30と、このリザーバユニット30の下面に接合されて一体化されるとともに、複数のノズル55(図6、図7参照)を有するヘッド本体31とで構成されている。
まず、リザーバユニット30について説明する。図3、図4に示すように、リザーバユニット30は、用紙幅方向(主走査方向)に長尺な4枚のプレート34〜37の積層体である。一番上のプレート34の長手方向一端部には、インク導入部32が設けられており、このインク導入部32はチューブ10(図1,図2参照)を介してインクカートリッジ4と接続される。
図4に示すように、プレート34にはインク導入部32に連通する貫通孔40が形成されている。また、上から2枚目のプレート35には、貫通孔40を介してインク導入部32に連なり、インク中の塵や気泡等を取り除くためのフィルタ42が収容されたフィルタ収容空間43が形成されている。また、上から3枚目のプレート36には、その長手方向(主走査方向)に関してほぼ全域に延在し、インクカートリッジ4から供給されたインクを一時的に貯留するインクリザーバ45が形成されている。このインクリザーバ45は、すぐ上のプレート35に形成されたフィルタ収容空間43と連通している。さらに、一番下のプレート37には、インクリザーバ45とヘッド本体31とを連通させる複数のインク供給孔46が形成されている。
従って、インクカートリッジ4からインクジェットヘッド2に供給されたインクは、インク導入部32から貫通孔40及びフィルタ収容空間43を介してインクリザーバ45に導入される。そして、インクリザーバ45内のインクは、複数のインク供給孔46からヘッド本体31へ供給される。
次に、ヘッド本体31について説明する。図5は、ヘッド本体31の平面図、図6は、図5における一点鎖線で囲まれた領域Aの拡大図、図7は、図6のVII-VII線断面図、図8は、図7に示すアクチュエータユニット51の部分拡大図である。
図5、図7に示すように、ヘッド本体31は、複数のノズル55及びこれらノズル55に連通する複数の圧力室56を含む、インク流路が形成された流路ユニット50と、この流路ユニット50の上面50aに、複数の圧力室56を覆うように、且つ、主走査方向(用紙幅方向)に並べて配置されて、圧力室56内のインクに圧力を付与する4つのアクチュエータユニット51を備えている。
流路ユニット50は、前述したリザーバユニット30(図3,図4参照)とほぼ同じ平面形状を有する直方体形状に形成されている。流路ユニット50の上面50aには、リザーバユニット30の複数のインク供給孔46(図4参照)に対応した、複数(本実施形態では8個)のインク供給口52が開口している。流路ユニット50の内部には、図6の図示しない領域においてインク供給口52が形成され、そのインク供給口52に連通するとともに流路ユニット50の長手方向(主走査方向)に沿って延在する、1本のマニホールド流路53が形成されている。
また、アクチュエータユニット51が固定される、流路ユニット50の上面50aには、それぞれが平面視でほぼ楕円の外形形状を有する多数の圧力室56が、主走査方向に沿って直線的に配列されている。これら多数の圧力室56は、それらの楕円長手方向に関する一端部において、アパーチャ54(絞り流路)を介してマニホールド流路53にそれぞれ連通している。また、これら多数の圧力室56は、主走査方向に並べて配置された4つのアクチュエータユニット51によって覆われる。尚、以下では、1つのアクチュエータユニット51によって覆われる複数(図6では7つ)の圧力室56の群を、圧力室群57と称する。
さらに、流路ユニット50の下面には、多数のノズル55が、主走査方向に関して等間隔(間隔Ln)で配列されている。これら多数のノズル55は、前述した多数の圧力室56の楕円長手方向に関する他端部(マニホールド流路53との連通部分と反対側の端部)と、水平連通路58及び鉛直連通路59を介して連通している。
尚、図6に示すように、1つのアクチュエータユニット51に覆われる、1つの圧力室群57に属する複数の圧力室56は、これらの圧力室56にそれぞれ連通する複数のノズル55と比べて、主走査方向に並ぶ複数の圧力室56の中央側に寄せられて配列されている。また、1つのアクチュエータユニット51に対応する複数のノズル55は、主走査方向に並ぶ複数のノズル55の中央側に位置するものほど圧力室56の列から副走査方向側に離れるように配置され、ノズル55の列が圧力室56の列の配置されている側とは反対側に膨らんだ、曲線的な列形状となっている。この理由については、後ほど詳しく説明するものとする。
次に、流路ユニット50の具体的な構造について説明する。図7に示すように、流路ユニット50は、図中上から順に、キャビティプレート60、ベースプレート61、アパーチャプレート62、サプライプレート63、マニホールドプレート64、65、66、カバープレート67、及び、ノズルプレート68、という9枚のステンレス鋼等の金属プレートから構成されている。
キャビティプレート60には、略楕円形の平面形状を有する圧力室56が多数形成されている。ベースプレート61には、圧力室56とアパーチャ54との連絡孔と、圧力室56と水平連通路58との連絡孔が形成されている。
アパーチャプレート62には、プレート面方向に延在する、アパーチャ54及び水平連通路58とが形成されている。サプライプレート63には、アパーチャ54とマニホールド流路53との連絡孔、及び、前述した水平連通路58とノズル55とを連通させる、鉛直連通路59の上端部分が形成されている。また、キャビティプレート60、ベースプレート61、アパーチャプレート62及びサプライプレート63には、マニホールド流路53に連通する複数のインク供給口52(図5参照)が形成されている。
マニホールドプレート64、65、66には、鉛直連通路59の中央部分、及び、マニホールド流路53が形成されている。カバープレート67には、鉛直連通路59の下端部分が形成されている。ノズルプレート68には、多数のノズル55が形成されている。
これらプレート60〜68が互いに位置合わせされた状態で積層されることによって、流路ユニット50内に、マニホールド流路53の出口から圧力室56を経てノズル55に至る多数の個別インク流路が形成される。
従って、リザーバユニット30(図3、図4参照)からインク供給口52を介して流路ユニット50内に供給されたインクは、マニホールド流路53から多数の個別インク流路にそれぞれ流れ込み、さらに、各個別インク流路58において、絞り流路として機能するアパーチャ54及び圧力室56を介してノズル55に至る。
次に、アクチュエータユニット51について説明する。図5に示すように、4つのアクチュエータユニット51は、それぞれ矩形の平面形状を有し、流路ユニット50の上面50aに主走査方向に並べられた状態で固定されている。
図8に示すように、アクチュエータユニット51は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系の圧電セラミックス材料からなる3枚の圧電シート70,71,72(圧電層)を有する。これら3枚の圧電シート70,71,72は、1つの圧力室群57に属する複数の圧力室56を共通に覆うように、流路ユニット50の上面50aに配置される。また、3枚の圧電シート70,71,72のうち、最上層の圧電シート70はその厚み方向に分極されている。
また、最上層の圧電シート70の上面の、複数の圧力室56と対向する領域には、複数の個別電極73がそれぞれ形成されている。最上層の圧電シート70とその下側の圧電シート71との間にはシート全面に形成された共通電極75が介在している。図6に示すように、個別電極73は、圧力室56と相似で、且つ、圧力室56よりも一回り小さい、略楕円の平面形状を有する。
共通電極75はすべての圧力室56に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。一方、複数の個別電極73は、図示しないFPC(Flexible Printed Circuit)を介して、ICなどのヘッドドライバ(図示省略)と接続されている。
ここで、以上の構成を有するアクチュエータユニット51の作用について述べる。個別電極73を共通電極75と異なる電位にして圧電シート70に対してその分極方向に電界を印加すると、厚み方向に分極された圧電シート70における電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。また、図8に示すように、圧電シート70〜72は圧力室56を区画するキャビティプレート60の表面に固定されている。そのため、圧電シート70における電界印加部分とその下方の圧電シート71,72との間で面方向への歪みに差が生じ、圧電シート70〜72全体が圧力室56側へ凸になるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより圧力室56の容積が減少することになるから、圧力室56内のインクに圧力(噴射エネルギー)が付与され、ノズル55からインクの液滴が噴射される。
ところで、前述したように、本実施形態のインクジェットヘッド2では、主走査方向に配列された多数の圧力室56が形成されている流路ユニット50の上面に、複数(4つ)の圧電式アクチュエータユニット51が主走査方向に並べられた状態で固定されている。そのため、図6に示すように、一方向に配列された圧力室56の列の途中に、隣接する2つのアクチュエータユニット51の境界78が必然的に存在するようになる。ここで、もし仮に、ノズル55と圧力室56の両方が、主走査方向と平行に等間隔で直線的に配列されていると、1つの圧力室群57に属する圧力室56のうち、主走査方向に関して最も端に位置する圧力室56aと、2つのアクチュエータユニット51の境界78までの距離を十分大きくすることができない(図11参照)。
しかし、本実施形態においては、図6に示すように、1つのアクチュエータユニット51に覆われる複数の圧力室56(図では7つ)からなる圧力室群57が、これに属し、主走査方向に配列する複数の圧力室56にそれぞれ連通する複数のノズル55よりも、平面視で中央側に寄せられ、且つ、主走査方向に関してノズル55よりも狭い間隔で配列されている。
つまり、1つの圧力室群57に属する複数の圧力室56の間における、主走査方向に関する間隔Lc1(図6参照)は、ノズル55の間隔Lnよりも狭くなっている。その一方で、隣接する2つのアクチュエータユニット51の境界78の領域において、これら2つのアクチュエータユニット51に覆われる2つの圧力室群57にそれぞれ属する圧力室56のうち、境界78に隣接する2つの圧力室56a(各圧力室群57のうち、主走査方向に関して最も境界78に隣接した端側に位置する圧力室)の離間距離Lc2は、これら2つの圧力室56aにそれぞれ連通する2つのノズル55の、主走査方向に関する間隔Lnよりも大きくなっている。
このように、印刷用紙Pの幅方向に関する印字解像度に相当する、主走査方向におけるノズル55の間隔Lnは変更せず、1つのアクチュエータユニット51に覆われる圧力室群57の方を、その配列方向(主走査方向)に関して中央側に寄せることで、各々のアクチュエータユニット51の端から、この端に最も近い圧力室56(個別電極73)までの距離を大きくすることができる。これにより、最も端に近い圧力室56の駆動特性(即ち、この圧力室56に連通するノズル55の液滴噴射特性)が、他の圧力室56と異なってしまうのを極力抑制し、印字品質を向上させることが可能となる。
なお、隣接する2つのアクチュエータユニット51の境界78において、1つのアクチュエータユニット51に覆われる複数の圧力室群57のうち、各々のアクチュエータユニット51の端から、この端に最も近い圧力室56(個別電極73)のみが、その端から配列方向(主走査方向)に関して中央側に寄せてあってもよい。その場合も、2つの隣接するアクチュエータユニット51の隣接する境界78に隣接する2つの圧力室56aの離間距離Lc2は、これら2つの圧力室56aにそれぞれ連通する2つのノズル55の、主走査方向に関する間隔Lnよりも大きくすることができる。なお、詳しくは後述するが、1つのアクチュエータユニット51に覆われる圧力室群57に属する複数の圧力室56は、境界78から最も近い2つの圧力室56に連通する連通路の長さのみが長くなるため、境界78から最も近い2つの圧力室56に連通する連通路の開口径を調整することで、全ての連通路の流路抵抗を一致させるようにする。
また、隣接する2つのアクチュエータユニット51の端部は、直線状となっているが、境界78に隣接する2つの圧力室56aの離間距離Lc2が大きくなるように、わずかに外側に膨らんだ円弧状になっていてもよい。
上述したように1つの圧力室群57に属する複数の圧力室56を、この圧力室群57の主走査方向中央側へ寄せた場合に、圧力室56からノズル55に至る連通路(水平連通路58及び鉛直連通路59)の長さがノズル55毎で異なっていると、連通路の流路抵抗の違いに起因して、ノズル55の噴射特性にばらつきが生じる。そのため、全ノズル55に関して流路抵抗が等しくなるような構成にしてあるのが好ましい。そのため、例えば、連通路の径を調整して全ての連通路の流路抵抗を等しくしたり、連通路の長さを全て等しくすることが考えられる。一例として、連通路の長さを全て等しくなるような構成の具体例を以下述べる。
本実施形態では、まず、圧力室56からノズル55に至る流路のうち、流路ユニット50のプレート積層方向(厚み方向)に延在する鉛直連通路59の形状は、全てのノズル55(全ての個別インク流路)に関して共通となっており、それゆえ、全ノズル55にそれぞれ連通する鉛直連通路59の長さは全て等しい。
一方、水平連通路58の形状(長さ及び延在方向)は、圧力室56とノズル55の水平方向の位置関係によって定まる。従って、1つの圧力室群57に属し、主走査方向に配列する複数の圧力室56を主走査方向中央側に寄せると同時に、用紙幅方向の印字解像度に相当するノズル55の主走査方向に関する間隔Lnが変わらないようにしつつ、複数の圧力室56から延びる水平連通路58の長さが全て等しくなるように、1つの圧力室群57に対応する複数のノズル55の位置をそれぞれ設定する。
具体的には、1つの圧力室群57に連通する複数の水平連通路58が長さが全て等しく、中央側の圧力室56に連通するものほど、主走査方向(図6の上下方向)となす角度(厳密には鋭角と鈍角の2種類の角度があるが、ここでは鋭角側の角度)が大きくなっている。即ち、中央の圧力室56に連通する水平連通路58の、主走査方向と交差する角度はほぼ90度であるのに対し、端に位置する圧力室56に連通する水平連通路58は、主走査方向外側へ傾いて、中央に位置する圧力室56よりも小さな角度で主走査方向と交差している。
その結果、図6に示すように、平面視で、水平連通路58の先端部と重なって配置されるノズル55が、主走査方向に関する中央側ほど圧力室56の列から副走査方向側に離れるように配置されることになり、ノズル55の列は、圧力室56の列とは反対側へ膨らんだ曲線的な列形状となる。
また、本実施形態では、全ノズル55に関して水平連通路58の流路長を等しくするために、ノズル55の副走査方向(搬送方向)における位置を変えて、ノズル55の方を曲線的な列形状にしつつ、圧力室56の方は副走査方向における位置を変えずに、直線的な列形状としている。この場合には、圧力室56の副走査方向における位置を変えて、圧力室56の列を曲線状とした場合と比較して、複数の圧力室56間で、圧力室周囲の圧電層拘束条件など、圧力室56の駆動特性(圧力室56内のインクへ圧力を付与するときの特性)に影響を及ぼす構造的な条件を、ほぼ等しくすることができる。従って、複数のノズル55の、液滴噴射特性のばらつきを小さく抑えることが可能である。
尚、本実施形態では、図1,図2に示すように、液滴を噴射するインクジェットヘッド2は、用紙搬送経路8に対向する所定の液滴噴射位置に位置決め固定された状態で、主走査方向(用紙幅方向)に沿って配列された複数のノズル55から、搬送されてくる印刷用紙Pに対してそれぞれ液滴を噴射する、固定ライン型のヘッドである。一般的に、ライン型のヘッドは、主走査方向に往復移動(走査)しながら液滴を噴射する、いわゆる、シリアル型のヘッドと比べて、ノズル配列方向に長尺なものとなる(図2、図4参照)。
このような長尺なヘッドであっても、仮に、流路ユニット50の表面に、1枚の圧電シート(圧電層)を全面に設置することができるならば、アクチュエータユニット51をノズル配列方向に複数に分割する必要はなく、異なるアクチュエータユニット51の境界に隣接する圧力室56の駆動特性が他の圧力室56と異なってしまうという、上述したような課題は生じない。しかし、実際には、圧電シートが一方向に長尺であると焼成時に反りが生じやすくなるという観点から、あまり長尺な圧電シートを使用することは好ましくない。そのため、ライン型ヘッドにおいては、圧電シート(アクチュエータユニット)をノズル配列方向に分けて配置した構成が採用されやすい。このように、インクジェットヘッド2が、ノズル配列方向に長尺なライン型ヘッドである場合に、本発明は特に好適であると言える。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、1つの圧力室群57に属する複数の圧力室56を、主走査方向に関して中央側に寄せつつも、全ノズル55に関して水平連通路58の流路長が等しい構成を実現するために、図6に示すように、ノズル55の副走査方向の位置を変えてノズル55の列を曲線的な列形状とする一方で、圧力室56の方は直線的な列形状となっていた。しかし、ノズル55の列は直線的な列とする一方、圧力室56の副走査方向における位置を変えて、圧力室56の列を曲線的な列形状としてもよい。
即ち、図9に示すように、1つのアクチュエータユニット51に対応する複数のノズル55は、主走査方向に沿って等間隔空けて、直線的に配列される一方で、これら複数のノズル55にそれぞれ連通する複数の圧力室56は、主走査方向に配列する圧力室56の中央側ほどノズル55の列から副走査方向に離れるように配置されて、ノズル55の列とは反対側へ膨らんだ列形状となっている。
このように、全ノズル55に関して水平連通路58の流路長を等しくするために、圧力室56の副走査方向の位置を変えて圧力室56の列を曲線形状にしつつ、ノズル55の列の方は直線的な列となっている場合には、全ノズル55の副走査方向に関する位置が一致していることから、各々のノズル55からの噴射タイミングを制御することが容易になるという利点がある。
2]前記実施形態では、圧力室56とノズル55を連通させる流路のうち、プレート積層方向に延在する鉛直連通路59は、全てのノズル55に関して形状が全て等しくなっていたが、この鉛直連通路59の形状を変えることにより、ノズル55毎に鉛直連通路59の流路抵抗を意図的に変えるようにしてもよい。一例を挙げると、ノズル55毎に、鉛直連通路59のプレート積層方向に対する傾斜角度を変えて、その長さを異ならせることにより、流路抵抗を異ならせることが可能である。このように、鉛直連通路59の流路抵抗を変えることができれば、水平連通路58の長さを全ノズル55に関して等しくする必要がなくなるため、設計の自由度が増す。
3]全ノズル55に関して、圧力室56とノズル55を連通させる流路(水平連通路58と鉛直連通路59)の長さを等しくする必要は必ずしもない。例えば、連通路の流路抵抗の違いが、圧力室56の駆動特性に及ぼす影響が極めて小さい場合には、図10に示すように、ノズル55と圧力室56が、共に主走査方向に直線的に配列され、主走査方向に関する圧力室56の位置によって、対応する水平連通路58の長さが異なっていてもよい。
また、ノズル55毎に連通路の長さが異なる場合には、連通路の長さが長いほど、流路面積を大きくするなどして、単位長さ当たりの流路抵抗が小さくなるように構成されてもよい。これにより、個々のノズル55について連通路の長さが異なっていても、全ノズル55に関して連通路の流路抵抗をほぼ等しくすることが可能となる。
3]前記実施形態のインクジェットヘッドは、所定の液滴噴射位置に位置決め固定された状態で、搬送されてくる印刷用紙Pに向けて液滴を噴射する、ライン型のインクジェットヘッドであったが、本発明の適用対象はライン型のヘッドに限られない。即ち、自ら印刷用紙Pの幅方向に往復移動(走査)しながら印刷用紙Pに向けて液滴を噴射する、シリアル型のインクジェットヘッドであっても、複数のアクチュエータユニットが、ノズルや圧力室の配列方向に並べて配置される構成を有するものであれば、本発明を適用することが可能である。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを噴射して画像等を記録する、インクジェットプリンタ用のインクジェットヘッドに適用したものであるが、本発明の適用対象は、このような用途に使用されるものに限られない。即ち、インク以外の様々な種類の液体をその用途に応じて対象に噴射する、種々の液滴噴射装置に本発明を適用することが可能である。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略側面図である。 図1のインクジェットプリンタの平面図である。 インクジェットヘッドの正面図である。 図3のインクジェットヘッドの鉛直断面図である。 インクジェットヘッドのヘッド本体の平面図である。 図5における一点鎖線で囲まれた領域Aの拡大図である。 図6のVII-VII線断面図である。 図7に示すアクチュエータユニットの部分拡大図である。 変更形態に係るインクジェットヘッド(ヘッド本体)の部分拡大平面図である。 別の変更形態に係るインクジェットヘッド(ヘッド本体)の部分拡大平面図である。 従来例のインクジェットヘッドの部分拡大平面図である。
符号の説明
2 インクジェットヘッド
50 流路ユニット
51 アクチュエータユニット
55 ノズル
56 圧力室
57 圧力室群
58 水平連通路
59 鉛直連通路
70,71,72 圧電シート
73 個別電極

Claims (6)

  1. 所定方向に関して等間隔に配置された複数のノズルと前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室とを含む液体流路が形成された、流路ユニットと、
    前記流路ユニットの一表面において前記所定方向に並べて配置され、前記圧力室内の液体に前記ノズルから液滴を噴射させるための圧力を付与する、複数のアクチュエータユニットを備え、
    前記複数のアクチュエータユニットの各々は、
    前記流路ユニットの一表面に複数の圧力室を共通に覆うように配置された圧電層と、
    前記圧電層の前記複数の圧力室と対向する領域にそれぞれ配置された複数の個別電極と、を有し、
    1つの前記アクチュエータユニットに覆われる複数の圧力室は、圧力室群をなし、
    2つの前記アクチュエータユニットが隣接する境界領域において、前記2つのアクチュエータユニットに覆われるそれぞれの前記圧力室群のうち、少なくとも前記境界に隣接する2つの圧力室が、その圧力室に連通するノズル位置よりも所定の方向に並べられた各圧力室群の中央側に寄せられていて、
    前記境界に隣接する2つの圧力室の前記所定方向に関する離間距離が、前記2つの圧力室にそれぞれ連通する2つのノズルの前記所定方向に関する間隔よりも大きくなっていることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 1つの前記アクチュエータユニットの前記圧力室群の各圧力室が、その圧力室にそれぞれ連通する複数のノズル位置よりも、前記中央側に寄せられた上で、前記所定方向に関して前記ノズルよりも狭い間隔で配列されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記複数の圧力室と前記複数のノズルをそれぞれ連通させる複数の連通路の流路長が、全て等しいことを特徴とする請求項2に記載の液滴噴射装置。
  4. 1つの前記アクチュエータユニットに対応する複数の圧力室は、前記所定方向に沿って直線的に配列され、
    これら複数の圧力室にそれぞれ連通する複数のノズルは、前記中央側ほど前記圧力室の列から離れるように配置されて、前記圧力室の列とは反対側へ膨らんだ列形状となっていることを特徴とする請求項3に記載の液滴噴射装置。
  5. 1つの前記アクチュエータユニットに対応する複数のノズルは、前記所定方向に沿って直線的に配列され、
    これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室は、前記中央側ほど前記ノズルの列から離れるように配置されて、前記ノズルの列とは反対側へ膨らんだ列形状となっていることを特徴とする請求項3に記載の液滴噴射装置。
  6. 所定位置に位置決め固定された状態で、前記所定方向に沿って配列された前記複数のノズルから、搬送されてくる噴射対象物に対してそれぞれ液滴を噴射する、固定ライン型のヘッドであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液滴噴射装置。
JP2008051142A 2008-02-29 2008-02-29 液滴噴射装置 Pending JP2009208255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008051142A JP2009208255A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 液滴噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008051142A JP2009208255A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 液滴噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009208255A true JP2009208255A (ja) 2009-09-17

Family

ID=41181893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008051142A Pending JP2009208255A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 液滴噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009208255A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051106B2 (ja) 液滴噴射装置
JP4877213B2 (ja) 液滴噴射装置
JP5174965B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
US20120242751A1 (en) Liquid ejection head
JP3951933B2 (ja) インクジェットヘッド及びこれを有するインクジェットプリンタ
US9044955B2 (en) Liquid jetting apparatus
JP5348011B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US7597426B2 (en) Ink-jet head and ink-jet printer
US8061822B2 (en) Liquid droplet jetting apparatus
JP4872894B2 (ja) 液滴噴射装置
JP5253292B2 (ja) 記録装置
JP5462951B2 (ja) 液体吐出装置および印刷方法
JP2011025632A (ja) 液体吐出素子およびそれを用いた液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP6569776B2 (ja) 液体吐出装置
JP6131526B2 (ja) 液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置
JP2012179720A (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレート、およびそれを用いた液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP2015147426A (ja) インクジェットヘッド
JP5258600B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP5546110B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP2014233885A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP5818481B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP4930390B2 (ja) 液体移送装置
JP2009208255A (ja) 液滴噴射装置
JP5434793B2 (ja) 液滴噴射装置
JP2005081545A (ja) インクジェットプリンタヘッド