JP2009207970A - 空気揚水装置 - Google Patents

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Tadao Ito
忠男 伊藤
Takaya Yanobu
孝也 矢延
Masataka Yamagishi
真孝 山岸
Kimito Fujimura
公人 藤村
Yasushi Kinoshita
裕史 木下
Yusaku Hosoki
佑索 細木
Takayuki Inoue
隆行 井上
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Abstract

【課題】揚水効率がより高まる空気揚水装置を提供する。
【解決手段】揚水筒1の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室2と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室3とが設けられ、内側空気室2の内壁部分の潜り堰状部4を介して揚水筒1内に連通する連通路5が形成されて、空気供給口6から供給された空気aで外側空気室3と内側空気室2の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1から空気塊bとして一気に放出することで、下層水cを上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、内側空気室2の外壁部分における潜り堰状部4の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴2b,2cが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気揚水装置に関する。
従来、揚水筒から空気を放出して下層水を上層に揚水することで、ダム湖等の水質浄化を行うようにした空気揚水装置がある(特許文献1参照)。
かかる空気揚水装置では、圧縮空気を送給管から揚水筒に直に送給するだけであったから、空気が空気塊として揚水筒から一気に放出され難いので、揚水効率が低かった。
一方、図5に示す先行技術であるタイプAの空気揚水装置、または図6に示す先行技術であるタイプBの空気揚水装置ように、揚水筒1の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室2と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室3とが設けられ、内側空気室2の内壁部分の潜り堰状部4を介して揚水筒1内に連通する連通路5が形成されて、図5または図6の各(b)〜(d)のように、空気供給口6から供給された空気aで外側空気室3と内側空気室2の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1から空気塊(若しくは気泡弾)bとして一気に放出することで、水深40m程度の下層水cを水深20m程度の上層に揚水するようにした空気揚水装置が提案されている。なお、揚水筒1を水底7に自立させるために、揚水筒1の上部にフロート8が設けられるとともに、揚水筒1の下部は、水底7のシンカー9に係留ワイヤー10で係留されている。
特開平10−165988号公報
しかしながら、前記タイプAまたはタイプBの空気揚水装置であっても、空気aが空気塊bとして揚水筒1から一気に放出され難かったので揚水効率に限界があって、揚水効率をより高めたいという要望があった。
本発明は、前記要望に応えるためになされたもので、揚水効率がより高まる空気揚水装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、前記内側空気室の外壁部分における前記潜り堰状部の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴が形成されていることを特徴とする空気揚水装置を提供するものである。
本発明の請求項2は、揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、前記外側空気室の閉塞部に1個の空気供給口が形成されるとともに、この閉塞部との間に空気溜まり部を生じさせる内部閉塞部が形成されて、この内部閉塞部に、円周上等角度間隔で複数個の空気供給口が形成されていることを特徴とする空気揚水装置を提供するものである。
本発明の請求項3は、揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、前記内側空気室と外側空気室とは、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、高さを低くしながら横方向に拡大されていることを特徴とする空気揚水装置を提供するものである。
本発明の請求項4は、揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、前記外側空気室の外壁部分の下端、内側空気室の外壁部分の上端および潜り堰状部の下端は、全周に亘って山切りカットに形成されているとともに、この山切りカットの端縁は、アール若しくはカット面に形成されていることを特徴とする空気揚水装置を提供するものである。
本発明の請求項1によれば、内側空気室の外壁部分における潜り堰状部の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴を形成したから、連通路から空気塊が放出される同時に、外部の水が注水穴から内側空気室の内部に直に流入して、潜り堰状部が迅速に封止される。そのため、空気供給口から外側空気室と内側空気室とに供給された空気が、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒にバラバラと散気状態で放出され続けることがなくなるので、空気塊の放出間隔が短くなって、揚水効率がより高まるようになる。
本発明の請求項2によれば、1個の空気供給口を形成した外側空気室の閉塞部との間に空気溜まり部を生じさせる内部閉塞部に、複数個の空気供給口を形成したから、1個の空気供給口であっても、複数個の空気供給口から外側空気室と内側空気室とに空気が片寄らないで均等に供給されるので、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒に放出される空気塊の大きさがばらつかなくなって、揚水効率がより高まるようになる。
本発明の請求項3によれば、内側空気室と外側空気室とを、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、高さを低くしながら横方向に拡大したから、外側空気室と内側空気室の内壁面積が小さくなるので、外側空気室と内側空気室の内壁の抵抗が減少し、その結果、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒に空気塊がスムーズに放出しやすくなって、揚水効率がより高まるようになる。
本発明の請求項4によれば、外側空気室の外壁部分の下端、内側空気室の外壁部分の上端および潜り堰状部の下端を全周に亘って山切りカットに形成したから、揚水筒が傾いているような場合であっても、片寄った空気が山切りカットから万遍なく抜け出しやすくなるとともに、これと相俟って、山切りカットの端縁をアール若しくはカット面に形成したから、空気の引っ掛かり抵抗が減少することで、揚水効率がより高まるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
(実施形態1)
図1(a)は、前記タイプAの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図1(b)は、前記タイプAと同構造の本発明の実施形態11Aの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプAの空気揚水装置は、図1(a)に示したように、外側空気室3の外壁部分の下端3aは、潜り堰状部4の下端4aよりも下方に長く(距離L参照)設定されており、連通路5は、図5を参照すれば、円周上等角度間隔で揚水筒1の4箇所に形成されて、この周囲4箇所の連通路5の出口5aから空気塊bが放出されるようになっている。
そして、連通路5の出口5aから空気塊bが放出されると同時に、下部開口3gから外側空気室3の内部に外部の水が流入し、この水が内側空気室2の外壁部分の上端2eの上部開口2aから内側空気室2の内部に流入することで、潜り堰状部4が封止され、その後、空気供給口6から外側空気室3と内側空気室2とに空気aが供給されて蓄えられるようになる。
しかしながら、外部の水が下部開口3gから外側空気室3の内部、さらに上部開口2aから内側空気室2の内部に流入して潜り堰状部4を封止するまでに時間がかかって、潜り堰状部4が封止されるまでの間は、空気供給口6から外側空気室3と内側空気室2とに供給された空気aは、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1にバラバラと散気状態で放出され続けるので、空気塊bの放出間隔が長くなって揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態11Aの空気揚水装置では、図1(b)に示したように、内側空気室2の外壁部分における潜り堰状部4の下端位置付近に側部注水穴2bを形成するとともに、それよりも下方位置の底壁に底部注水穴2cを形成している。なお、側部注水穴2bと底部注水穴2cとは、いずれか一方であっても良い。また、側部注水穴2bと底部注水穴2cとは、それぞれ円周上等角度間隔で複数個を形成することが好ましい。さらに、外部の水が各注水穴2b,2cからスムーズに注水されるように、外側空気室3の外壁部分の下端3aは、潜り堰状部4の下端4aとほぼ同じ高さまで短くすることが好ましい。
実施形態11Aによれば、内側空気室2の外壁部分における潜り堰状部4の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴2b,2cを形成したから、連通路5から空気塊bが放出されると同時に、外部の水が注水穴2b,2cから内側空気室2の内部に直に流入して、潜り堰状部4が迅速に封止されるようになる。そのため、空気供給口6から外側空気室3と内側空気室2とに供給された空気aが、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1にバラバラと散気状態で放出され続けることがなくなるので、空気塊bの放出間隔(30秒〜60秒程度に設定)が短くなって、揚水効率がより高まるようになる。
図1(c)は、前記タイプBの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図1(d)は、前記タイプBと同構造の本発明の実施形態11Bの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプBの空気揚水装置は、図1(c)に示したように、前記外側空気室3の外壁部分の下端3aは、前記潜り堰状部4の下端4aよりも下方に長く(距離L参照)設定されており、連通路5は、中央1箇所に形成されて、この1箇所の連通路5の出口5aから空気塊bが放出されるようになっている。
そして、前記タイプAと同様に、潜り堰状部4が封止されるまでの間は、空気供給口6から外側空気室3と内側空気室2とに供給された空気aは、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1にバラバラと散気状態で放出され続けるので、空気塊bの放出間隔が長くなって揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態11Bの空気揚水装置では、図1(d)に示したように、内側空気室2の外壁部分における潜り堰状部4の下端位置付近に側部注水穴2bを形成するとともに、それよりも下方位置の底壁に底部注水穴2cを形成している。
実施形態11Bによれば、内側空気室2の外壁部分における潜り堰状部4の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴2b,2cを形成したから、連通路5から空気塊bが放出される同時に、外部の水が注水穴2b,2cから内側空気室2の内部に直に流入して、潜り堰状部4が迅速に封止されるようになる。そのため、空気供給口6から外側空気室3と内側空気室2とに供給された空気aが、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1にバラバラと散気状態で放出され続けることがなくなるので、空気塊bの放出間隔が短くなって、揚水効率がより高まるようになる。
(実施形態2)
図2(a)は、前記タイプAの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図2(b)は、前記タイプAと同構造の本発明の実施形態12Aの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプAの空気揚水装置は、図2(a)に示したように、外側空気室3の上端閉塞部3bに1個の空気供給口6が形成されているだけであった。そのために、外側空気室3と内側空気室2の内部の水圧の影響等で、外側空気室3と内側空気室2とに空気aが均等に供給されないで片寄ることがあり、その結果、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に放出される空気塊bの大きさがばらついて揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態12Aの空気揚水装置では、図2(b)に示したように、上端閉塞部3bとの間に空気溜まり部3cを生じさせる内部閉塞部3dを形成して、この内部閉塞部3dに、円周上等角度間隔で複数個(例えば6個)の空気供給口3eを形成している。
実施形態12Aによれば、1個の空気供給口6を形成した外側空気室3の上端閉塞部3bとの間に空気溜まり部3cを生じさせる内部閉塞部3dに、複数個の空気供給口3eを形成したから、1個の空気供給口6であっても、複数個の空気供給口3eから外側空気室3と内側空気室2とに空気aが片寄らないで均等に供給されるので、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に放出される空気塊bの大きさがばらつかなくなって、揚水効率がより高まるようになる。
図2(c)は、前記タイプBの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図2(d)は、前記タイプBと同構造の本発明の実施形態12Bの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプBの空気揚水装置は、図2(c)に示したように、図2(a)のタイプAと同様に、外側空気室3の側部閉塞部3f〔図6(a)参照〕に1個の空気供給口6が形成されているだけであったために、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に放出される空気塊bの大きさがばらついて揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態12Bの空気揚水装置では、図2(d)に示したように、外側空気室3の上端閉塞部3bに1個の空気供給口6を形成するとともに、上端閉塞部3bとの間に空気溜まり部3cを生じさせる内部閉塞部3dを形成して、この内部閉塞部3dに、円周上等角度間隔で複数個(例えば6個)の空気供給口3eを形成している。
実施形態12Bによれば、1個の空気供給口6を形成した外側空気室3の上端閉塞部3bとの間に空気溜まり部3cを生じさせる内部閉塞部3dに、複数個の空気供給口3eを形成したから、1個の空気供給口6であっても、複数個の空気供給口3eから外側空気室3と内側空気室2とに空気aが片寄らないで均等に供給されるので、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に放出される空気塊bの大きさがばらつかなくなって、揚水効率がより高まるようになる。
(実施形態3)
図3(a)は、前記タイプAの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図3(b)は、前記タイプAと同構造の本発明の実施形態13Aの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプAの空気揚水装置は、図3(a)に示したように、内側空気室2と外側空気室3とは、高さH1が比較的高くなっている(例えば350〜400mm)。そのために、外側空気室3と内側空気室2の内壁面積が大きいので、外側空気室3と内側空気室2とに蓄えられた空気aが潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1から空気塊bとして一気に放出される際に、外側空気室3と内側空気室2の内壁が抵抗となり、その結果、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に空気塊bがスムーズに放出されにくくなって揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態13Aの空気揚水装置では、図3(b)に示したように、内側空気室2と外側空気室3とは、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、タイプAの高さH1と比較して、高さH2を約1/3程度に低くしながら(例えば100〜150mm)横方向Wに拡大している。
実施形態13Aによれば、内側空気室2と外側空気室3とを、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、高さH2を低くしながら横方向Wに拡大したから、外側空気室3と内側空気室2の内壁面積が小さくなるので、外側空気室3と内側空気室2の内壁の抵抗が減少し、その結果、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に空気塊bがスムーズに放出しやすくなって、揚水効率がより高まるようになる。
図3(c)は、前記タイプBの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図、図3(d)は、前記タイプBと同構造の本発明の実施形態13Bの空気揚水装置の内側空気室2と外側空気室3の部分の拡大断面図である。
前記タイプBの空気揚水装置は、図3(c)に示したように、図3(a)のタイプAと同様に、内側空気室2と外側空気室3とは、高さH1が比較的高くなっているために、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に空気塊bがスムーズに放出されにくくなって揚水効率に限界があった。
そこで、実施形態13Bの空気揚水装置では、図3(d)に示したように、内側空気室2と外側空気室3とは、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、タイプBの高さH1と比較して、高さH2を約1/3程度に低くしながら横方向Wに拡大している。
実施形態13Bによれば、内側空気室2と外側空気室3とを、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、高さH2を低くしながら横方向Wに拡大したから、外側空気室3と内側空気室2の内壁面積が小さくなるので、外側空気室3と内側空気室2の内壁の抵抗が減少し、その結果、潜り堰状部4から連通路5を介して揚水筒1に空気塊bがスムーズに放出しやすくなって、揚水効率がより高まるようになる。
(実施形態4)
図4(a)は、前記タイプA,Bの外側空気室3の外壁部分の下端3a、内側空気室2の外壁部分の上端2eおよび潜り堰状部4の下端4aの要部正面図、図4(b)は、下端3a、上端2eおよび下端4aの断面図であり、下端3a、上端2eおよび下端4aは、水平状になっている。
図4(c)は、前記各実施形態11A〜13Bの別実施形態としての外側空気室3の外壁部分の下端3a、内側空気室2の外壁部分の上端2eおよび潜り堰状部4の下端4aの要部正面図、図4(d)(e)(f)は、それぞれ下端3a、上端2eおよび下端4aの断面図である。
図4(c)のように、外側空気室3の外壁部分の下端3a、内側空気室2の外壁部分の上端2eおよび潜り堰状部4の下端4aは、全周に亘って山切りカットmに形成している。加えて、この山切りカットmの端縁は、アール若しくはカット面nに形成している。
このように、外側空気室3の外壁部分の下端3a、内側空気室2の外壁部分の上端2eおよび潜り堰状部4の下端4aを全周に亘って山切りカットmに形成したから、揚水筒1が傾いているような場合であっても、片寄った空気が山切りカットmから万遍なく抜け出しやすくなるとともに、これと相俟って、山切りカットmの端縁をアール若しくはカット面nに形成したから、空気の引っ掛かり抵抗が減少することで、揚水効率がより高まるようになる。
前記各実施形態は、それぞれ独立して実施できる他、いずれかの実施形態を適宜に組み合わせ、または全ての実施形態を組み合わせて実施することができる。
(a)は先行技術であるタイプAの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(b)は先行技術であるタイプAと同構造の本発明の実施形態11Aの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(c)は、先行技術であるタイプBの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(d)は、先行技術であるタイプBと同構造の本発明の実施形態11Bの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図である。 (a)は先行技術であるタイプAの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(b)は先行技術であるタイプAと同構造の本発明の実施形態12Aの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(c)は、先行技術であるタイプBの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(d)は、先行技術であるタイプBと同構造の本発明の実施形態12Bの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図である。 (a)は先行技術であるタイプAの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(b)は先行技術であるタイプAと同構造の本発明の実施形態13Aの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(c)は、先行技術であるタイプBの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図、(d)は、先行技術であるタイプBと同構造の本発明の実施形態13Bの空気揚水装置の内側空気室と外側空気室の部分の拡大断面図である。 (a)は、先行技術であるタイプA,Bの外側空気室の下端、内側空気室の上端および潜り堰状部の下端の要部正面図、(b)は(a)の断面図、(c)は、本発明の実施形態の外側空気室の下端、内側空気室の上端および潜り堰状部の下端の要部正面図、(d)〜(f)は、それぞれ(a)の断面図である。 先行技術であるタイプAの空気揚水装置であり、(a)は側面断面図、(b)〜(d)は、空気が空気塊として放出される過程の分解図である。 先行技術であるタイプBの空気揚水装置であり、(a)は側面断面図、(b)〜(d)は、空気が空気塊として放出される過程の分解図である。
符号の説明
1 揚水筒
2 内側空気室
2b 側部注水穴
2c 底部注水穴
2d 外壁部分
2e 上端
3 外側空気室
3a 下端
3b 上端閉塞部
3c 空気溜まり部
3d 内部閉塞部
3e 空気供給口
4 潜り堰状部
4a 下端
5 連通路
6 空気供給口
a 空気
b 空気塊
c 下層水
H2 高さ
W 横方向
m 山切りカット
n アール若しくはカット面

Claims (4)

  1. 揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、
    前記内側空気室の外壁部分における前記潜り堰状部の下端位置付近若しくはそれよりも下方位置に注水穴が形成されていることを特徴とする空気揚水装置。
  2. 揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、
    前記外側空気室の閉塞部に1個の空気供給口が形成されるとともに、この閉塞部との間に空気溜まり部を生じさせる内部閉塞部が形成されて、この内部閉塞部に、円周上等角度間隔で複数個の空気供給口が形成されていることを特徴とする空気揚水装置。
  3. 揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、
    前記内側空気室と外側空気室とは、それぞれ容量を同程度に維持した状態で、高さを低くしながら横方向に拡大されていることを特徴とする空気揚水装置。
  4. 揚水筒の外周囲に、下端が閉塞され上端が開放された内側空気室と、下端が開放され上端が閉塞された外側空気室とが設けられ、内側空気室の内壁部分の潜り堰状部を介して揚水筒内に連通する連通路が形成されて、空気供給口から供給された空気で外側空気室と内側空気室の内部に流入した水を押し下げながら、潜り堰状部から連通路を介して揚水筒から空気塊として一気に放出することで、下層水を上層に揚水するようにした空気揚水装置であって、
    前記外側空気室の外壁部分の下端、内側空気室の外壁部分の上端および潜り堰状部の下端は、全周に亘って山切りカットに形成されているとともに、この山切りカットの端縁は、アール若しくはカット面に形成されていることを特徴とする空気揚水装置。
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