JP2009207143A - ドキュメント処理装置の機能を拡張するシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドキュメント処理装置の機能を拡張可能なシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ドキュメント処理装置における複数のドキュメント処理サービスのスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによって制御され、それぞれのドキュメント処理サービスが、装置レベル・インターフェイスを介して、制御システムとインターフェイスされる。エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間で、データが通信され、エージェント・レイヤ・インターフェイスが、サービス・スタートアップ・マネージャに登録される。次いで、ドキュメント処理装置のスタートアップが開始され、外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含むドキュメント処理制御表示が、ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成される。
【選択図】図4
【解決手段】ドキュメント処理装置における複数のドキュメント処理サービスのスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによって制御され、それぞれのドキュメント処理サービスが、装置レベル・インターフェイスを介して、制御システムとインターフェイスされる。エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間で、データが通信され、エージェント・レイヤ・インターフェイスが、サービス・スタートアップ・マネージャに登録される。次いで、ドキュメント処理装置のスタートアップが開始され、外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含むドキュメント処理制御表示が、ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、ドキュメント処理装置の機能を拡張可能なシステムおよび方法に関する。
ドキュメント処理装置には、コピー機、プリンタ、ファクシミリ装置、電子メール・ゲートウェイおよびスキャナ等がある。最近では、複数のドキュメント処理機能が、多機能周辺装置またはMFPと呼ばれる単一の装置に盛り込まれている。ドキュメント処理装置は、通常、複数のユーザがデータ・ネットワークを通じて装置にアクセスする事務所内等の共用環境において使用される。
ドキュメント処理装置が、様々な他の装置と同様に、さらに高度化し、かつ、強力になるに伴って、このような機能が有用になる。他の装置の多様性および数は、装置制御またはデータ交換等の機能を実現するために、ドキュメント処理装置にデータ通信機能をつぎ足すことを困難にする。このような機能拡張は、通常、複雑なまたは専門的なコーディングを、それぞれの装置ごとに必要とする問題点があった。
本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてなされたもので、ドキュメント処理装置の機能を拡張可能なシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明によるドキュメント処理装置の機能を拡張するシステムは、ドキュメント処理装置におけるドキュメント処理サービスのスタートアップを制御するサービス・スタートアップ・マネージャと、制御装置をドキュメント処理サービスにインターフェイスさせる装置レベル・インターフェイスと、この装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間でデータを通信するためのエージェント・レイヤ・インターフェイスとを備える。本システムは、エージェント・レイヤ・インターフェイスをサービス・スタートアップ・マネージャに登録する登録手段と、サービス・スタートアップ・マネージャの制御にしたがってドキュメント処理装置のスタートアップを開始する手段とを、さらに、備える。また、本システムは、ドキュメント処理制御表示をドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成する表示生成手段を、さらに、備える。ドキュメント処理制御表示は、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識(indicia)を含む。
本発明の一実施形態においては、エージェント・レイヤ・インターフェイスは、装置レベル・インターフェイスとのデータの通信を行うサービス・レイヤ・コンポーネントと、少なくとも1つの外部データ処理装置とのデータの通信を行うアプリケーション・レイヤ・コンポーネントとを含み、サービス・レイヤ・コンポーネントは、少なくとも1つの追加アプリケーション・レイヤ・コンポーネントと共有される。一実施形態において、サービス・スタートアップ・マネージャは、アプリケーション・レイヤ・コンポーネントの動作を監視する監視手段を含む。さらなる実施形態においては、サービス・スタートアップ・マネージャは、アプリケーション・レイヤ・コンポーネントをロードする手段を、さらに、含む。
本発明の別の実施形態において、サービス・スタートアップ・マネージャは、監視手段の出力にしたがってアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部を選択的にアンロードする手段を、さらに、含む。
本発明のさらに別の実施形態においては、表示生成手段はタッチスクリーンを含み、標識はこのタッチスクリーンに表示され、標識の選択によって関連付けられた機能に対応する制御信号が生成される。
また、本発明によるドキュメント処理装置の機能を拡張する方法は、サービス・スタートアップ・マネージャによってドキュメント処理装置におけるドキュメント処理サービスのスタートアップを制御するステップと、装置レベル・インターフェイスを介して制御システムをドキュメント処理サービスにインターフェイスさせるステップと、エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間でデータを通信するステップと、エージェント・レイヤ・インターフェイスをサービス・スタートアップ・マネージャに登録するステップと、サービス・スタートアップ・マネージャの制御にしたがってドキュメント処理装置のスタートアップを開始するステップと、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含むドキュメント処理制御表示をドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成するステップとを含む。
本発明によれば、ドキュメント処理装置の機能を拡張するシステムおよび方法が提供される。
以下、適宜、図面を参照しながら本発明による実施形態の説明を行う。図1は本発明による実施形態が適用されるドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム全体の構成例である。図に示したシステム100は、コンピュータ・ネットワーク102として表されている分散コンピューティング環境を利用している。コンピュータ・ネットワーク102は、複数の電子装置間におけるデータの交換を可能とする本技術分野で知られている任意の分散通信システムである。コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット、またはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている任意のコンピュータ・ネットワークである。本発明による一実施形態において、コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、トークン・リング、IEEE802.11(x)、Ethernet(登録商標)またはその他の無線ベースまたは有線ベースのデータ通信メカニズム等の既存の多数のデータ転送メカニズムによって例示されるような物理レイヤおよびトランスポート・レイヤから構成される。尚、図にコンピュータ・ネットワーク102を示したが、本発明は、本技術分野で知られているようなスタンドアローンの形態でも同様に実施可能である。
システム100は、さらに、様々なドキュメント処理を実行するために適切な多機能周辺装置(Multi-Function Peripheral;以下、MFPということがある。)として図に表されているドキュメント処理装置104を含む。しかし、MFPはドキュメント処理装置の一形態であって、本発明におけるドキュメント処理装置がMFPに限定されるものではない。ドキュメント処理装置における処理動作には、例えば、ファクシミリ通信、画像走査、コピー、印刷、電子メール、ドキュメント管理またはドキュメント保存等がある。本発明による一形態においては、ドキュメント処理装置104は、リモート・ドキュメント処理サービスを外部装置あるいはネットワークに接続された装置に対して提供する。ドキュメント処理装置104は、ユーザあるいはネットワークに接続された装置等とやり取りするように構成された、ハードウェア、ソフトウェアおよびこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
また、本発明による一実施形態において、ドキュメント処理装置104は、例えば、IEEE 1394あるいはUSBインターフェイスを有する各種ドライブ、多様なICメモリカード等の、複数のポータブル記憶媒体を受け入れるためのインターフェイスを備える。本発明の実施形態においては、ドキュメント処理装置104は、さらに、タッチスクリーン、LCD、タッチパネルまたは英数字キーパッド等のユーザ・インターフェイス106を備え、ユーザは、このようなユーザ・インターフェイスを介してドキュメント処理装置104と直接やり取りすることができる。本発明による実施形態において、ユーザ・インターフェイス106は、ユーザに対して情報を伝達するとともに、ユーザから選択内容を受け取るために有効に用いられる。ユーザ・インターフェイス106は、本技術分野で知られているように、ユーザにデータを提供するために適切な種々のコンポーネントからなる。本発明における一実施形態においては、ユーザ・インターフェイス106は、1つまたは複数のグラフィック要素、テキスト・データまたは画像等をユーザに表示し、ユーザから入力を受け取り、その入力を、さらに後に詳しく説明するコントローラ108等のバックエンド・コンポーネントに伝達するディスプレイ装置を有する。ドキュメント処理装置104は、適切な通信リンク112を介して、コンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続されている。適切な通信リンク112としては、例えば、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、Bluetooth(登録商標)、公衆交換電話網、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、または本技術分野において知られている他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルがある。
本発明による実施形態において、ドキュメント処理装置104は、さらに、ドキュメント処理装置104による処理動作を容易にする、コントローラ108として示した、適切なバックエンド・コンポーネントを内蔵する。コントローラ108は、ドキュメント処理装置104の動作を制御し、あるいはユーザ・インターフェイス106を介した画像の表示を制御し、または電子画像データの操作の制御等の処理を容易にするように構成されたハードウェア、ソフトウェアあるいはこれらの適切な組み合わせによって実装される。以下の説明においては、コントローラ108という用語は、後に述べる動作を実行し、もしくは実行させ、もしくは制御し、またはその他の方法で動作するように機能するハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを含むドキュメント処理装置104と関連する任意の多数のコンポーネントの意味で、使用する。なお、図および上記の説明において、コントローラ108をドキュメント処理装置104に内蔵された形態としたが、コントローラ108は、ドキュメント処理装置104に通信可能に接続された外部装置の形態であってもよい。コントローラ108との関連において説明を行う処理動作は、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング・システムによって実行可能である。したがって、コントローラ108は、このような汎用的なコンピューティング装置を表しており、以下の説明において使用する際にも、そのように意図されている。さらに、以下におけるコントローラ108の使用は、例としての実施形態にすぎず、当業者には明らかな他の実施形態も、本発明の一実施形態によるドキュメント処理装置の機能を拡張するシステムおよび方法を用いることができる。コントローラ108の構成等については、後ほど図2と図3を参照しながら説明を行う。
また、ドキュメント処理装置104にはデータ記憶装置110が通信可能に接続されている。データ記憶装置110は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている大容量記憶装置である。一実施形態において、データ記憶装置110は、ドキュメント・データ、画像データまたは電子データベースのデータ等を保存するように適切に適合されている。データ記憶装置110は、図においてはシステム100の独立したコンポーネントとして例示されているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、ドキュメント処理装置104の内部記憶装置、あるいはコントローラ108のコンポーネント等として実装することができる。
システム100は、さらに、通信リンク116を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信可能な外部データ処理装置114を含む。図においては外部データ処理装置114をコンピュータ・ワークステーションとして示しているが、これは例示にすぎない。外部データ処理装置114は、例えば、サーバ、ノート形パーソナル・コンピュータ、デスクトップ形パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、ウェブ適合携帯電話、スマート・フォン、専用通信ネットワーク用の電子装置、またはその他のウェブ適合電子装置を含む本技術分野において知られている任意のコンピューティング装置を表す。通信リンク116は、無線通信に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、公衆交換電話網、または本技術分野において知られている他の適切な無線または有線のデータ通信チャネルである。好ましくは、外部データ処理装置114は、1つまたは複数の追加機能、特性または動作等を、ドキュメント処理装置104またはコンピュータ・ネットワーク102に接続された任意の他の類似装置に提供する。
次に、図2および図3を参照しながら、本発明による実施形態におけるシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアおよび機能構成等を説明する。図2に本発明による実施形態においてシステム100の動作が実行されるバックエンド・コンポーネント、すなわち、図1においてはコントローラ108として示したコントローラ200のハードウェア・アーキテクチャの構成例を説明するための図を示す。尚、図においては、コントローラの構成要素の意義をより明確にするため、参照符号232で示した、コントローラ以外のドキュメント処理装置の構成要素の一部を併せて示している。コントローラ108は、本明細書に記載する動作を円滑に実行する能力を有する、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング装置を表す。コントローラ200には、少なくとも1つのCPUを含むプロセッサ202が含まれる。プロセッサ202は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、コントローラ200には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびコントローラ200の動作に使用する他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)204が含まれる。
また、コントローラ200には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM206が含まれる。RAM206は、プロセッサ202により処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
ストレージ・インターフェイス208は、コントローラ200に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存のためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス208は、参照符号216で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、コントローラ200が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、コントローラ200に対する外部装置との1つまたは複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。図においては、例えば、Ethernet(登録商標)およびトークン・リング等の固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス・カード214、およびWiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス218を示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード214は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク220を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
プロセッサ202、読出し専用メモリ(ROM)204、RAM206、ストレージ・インターフェイス208およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム210の間のデータ通信は、バス212によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
また、ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222もバス212を介してデータ通信を行う。ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222は、様々なドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理ハードウェア232との接続を提供する。そのようなドキュメント処理動作には、コピー・ハードウェア224によって実行されるコピー、画像走査ハードウェア226によって実行される画像走査、印刷ハードウェア228によって実行される印刷、およびファクシミリ・ハードウェア230によって実行されるファクシミリ通信がある。コントローラ200は、これらのドキュメント処理動作のいずれかまたは全部を適切に動作させる。複数のドキュメント処理動作を実行可能なシステムは、前述したように、MFP(多機能周辺装置)または多機能装置と呼ばれる。システム100の機能は、ドキュメント処理装置と関連するインテリジェント・サブシステムとして図2に示したコントローラ200(図1におけるコントローラ108に対応)を含む、ドキュメント処理装置104等の適切なドキュメント処理装置において実行される。
次に図3を参照しながらシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックと動作の概要を説明する。図3に、本発明による実施形態のシステム100の動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図を示す。尚、図3においても、コントローラの機能要素の意義をより明確にするため、コントローラ以外のドキュメント処理装置の機能要素の一部を併せて示している。図3は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図2に示したハードウェアの機能性を例示している。
コントローラ機能はドキュメント処理エンジン302を含む。一実施形態において、ドキュメント処理エンジン302は、印刷動作、コピー動作、ファクシミリ通信動作および画像走査動作を可能にする。これらの機能は、産業界において一般に好まれるドキュメント処理周辺装置であるMFPと関連付けられることが多い。しかし、コントローラが上記のドキュメント処理動作のすべてを可能にする必要は必ずしもない。コントローラは、上記のドキュメント処理動作のサブセットである、専用のドキュメント処理装置、あるいはより限定した目的のドキュメント処理装置においても有効に用いられる。
ドキュメント処理エンジン302はユーザ・インターフェイス・パネル310と適切にインターフェイスされており、ユーザまたは管理者は、このユーザ・インターフェイス・パネル310を介して、ドキュメント処理エンジン302によって制御される機能にアクセスすることができる。アクセスは、コントローラにローカル接続されたインターフェイスを介して行われるか、遠隔のシン・クライアント(thin client)またはシック・クライアント(thick client)によって遠隔から行われる。
ドキュメント処理エンジン302は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。これらの機能部は、印刷、ファクシミリの送受信、およびドキュメント画像をコピーのために取得するか、またはドキュメント画像の電子バージョンを生成するための、ドキュメント画像走査の実際の処理動作を容易にする。
ジョブ・キュー(job queue)312は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。ビットマップ・フォーマット、ページ記述言語(PDL)フォーマットまたはベクター・フォーマット等の種々の画像形式は、画像走査機能部308からジョブ・キュー312を介して以降の処理のために中継される。
ジョブ・キュー312は、また、ネットワーク・サービス機能部314ともデータ通信を行う。一実施形態において、ジョブ制御信号、状態データまたは電子ドキュメント・データが、ジョブ・キュー312とネットワーク・サービス機能部314との間で交換される。このように、クライアント側ネットワーク・サービス機能320を介したコントローラ機能へのネットワーク・ベースのアクセスに適切なインターフェイスが提供され、このインターフェイスは任意の適切なシン・クライアントまたはシック・クライアントである。一実施形態において、ウェブ・サービス・アクセスが、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ユニフォーム・データ・ダイアグラム・プロトコルまたは他の任意の適切な交換メカニズムによって実行される。ネットワーク・サービス機能部314は、また、FTP、電子メール、テルネット(TELNET)等による通信のために、クライアント側ネットワーク・サービス機能320とのデータ交換も有効に提供する。このように、コントローラ機能は、種々のネットワーク・アクセス・メカニズムによって、電子ドキュメントおよびユーザ情報のやり取りを容易にする。
ジョブ・キュー312は、また、画像プロセッサ316ともデータ通信を行う。画像プロセッサ316は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306または画像走査機能部308等の装置機能部と、電子ドキュメントを交換するために適したフォーマットに変換するラスタ画像処理(RIP)、ページ記述言語インタープリタまたは任意の適切な画像処理を行うメカニズムである。
さらに、ジョブ・キュー312はジョブ解析部(job parser)318とデータ通信を行い、このジョブ解析部318はクライアント装置サービス部322等の外部装置からの印刷ジョブ言語ファイルを受け取る働きをする。クライアント装置サービス部322は、電子ドキュメントの印刷、ファクシミリ通信、またはコントローラ機能による処理が有効である他の適切な電子ドキュメントの入力を含む。ジョブ解析部318は、受け取った電子ドキュメント・ファイルを解析し、前述した機能およびコンポーネントに関連する処理のために、解析した電子ドキュメント・ファイル情報をジョブ・キュー312に中継する働きをする。
次に、本発明における動作の概要を説明する。先ず、ドキュメント処理装置における複数のドキュメント処理サービスのスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによって制御される。次いで、それぞれのドキュメント処理サービスが、装置レベル・インターフェイスを介して、制御システムとインターフェイスされる。エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間において、データが通信される。次に、エージェント・レイヤ・インターフェイスが、サービス・スタートアップ・マネージャに登録される。次いで、ドキュメント処理装置のスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャの制御にしたがって開始される。次いで、ドキュメント処理制御表示が、ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成される。ドキュメント処理制御表示は、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識(indicia)を含む。
本発明の例示的な一実施形態においては、先ず、ドキュメント処理装置104のドキュメント処理サービスが、コントローラ108上に存在するサービス・スタートアップ・マネージャ・コンポーネントによって、起動される。次いで、装置レベル・インターフェイス(a device level interface)によって、制御システムがドキュメント処理サービスのそれぞれとインターフェイスされる。次いで、装置レベル・インターフェイスと、例えば、ワークステーション・コンピュータ等の外部データ処理装置の間において、エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、データが通信される。エージェント・レイヤ・インターフェイスは、アプリケーションおよび装置等の間でのやり取りを円滑に実行するための、コントローラ108とデータ通信状態にあるハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの適切な組み合わせを表す。本発明の一実施形態によれば、エージェント・レイヤ・インターフェイスは、コントローラ108に常駐するソフトウェア・アプリケーションであり、ドキュメント処理装置104に機能性および特性等を追加する様々なソフトウェア・プラグインの組込みおよび動作を円滑に実行する。次いで、エージェント・レイヤ・インターフェイスがサービス・スタートアップ・マネージャに登録される。
次いで、エージェント・レイヤ・インターフェイスのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが、サービス・スタートアップ・マネージャの動作を介して、ロードされる。次に、アプリケーション・レイヤ・コンポーネントの1つと外部データ処理装置114の間で、データが通信される。次いで、サービス・スタートアップ・マネージャは、それぞれのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントを監視し、アプリケーション・レイヤ・コンポーネントが適切に機能しているか否かを判断する。アプリケーション・レイヤ・コンポーネントが、適切には機能していない、またはまったく機能していないと判断された場合には、不適切に機能しているアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部が、サービス・スタートアップ・マネージャによって選択的にアンロードされる。次いで、さらなるアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが不適切に機能しているか否かの判断が行われる。別のアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが適切に機能していない場合には、サービス・スタートアップ・マネージャは、そのようなアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部を選択的にアンロードする。
次いで、エージェント・レイヤ・インターフェイスのサービス・レイヤ・コンポーネントと外部データ処理装置114の間で、データが通信され、そのサービス・レイヤ・コンポーネントは少なくとも1つの追加アプリケーション・レイヤ・コンポーネントと共有される。次いで、ドキュメント処理装置104のスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによる制御にしたがって開始される。次いで、制御表示がドキュメント処理装置104のユーザ・インターフェイス106上に生成される。本発明の一実施形態によれば、ユーザ・インターフェイス106上に生成される制御表示は、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって、外部データ処理装置114の機能性に対応する標識を含む。すなわち、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントは、外部データ処理装置114によって提供され、エージェント・レイヤ・インターフェイスを通じてアクセス可能である機能性に対応するアイコンまたはその他の標識をユーザ・インターフェイス106上に生成する。
本発明の一実施形態において、ユーザ・インターフェイス106は、タッチスクリーン・ディスプレイを備え、制御信号は、外部データ処理装置114から入手可能な機能性に対応するタッチスクリーン・ディスプレイに表示された標識の選択等の、ユーザのタッチスクリーン・ディスプレイとのやり取りに対応する。この後、外部データ処理装置114の関連する機能性に対応する制御信号が生成される。例えば、ユーザによる標識の選択によって、選択された標識に関連付けられた機能を実行するための、外部装置114に対する制御信号が生成される。
以上の内容は、画像走査された画像のSharePointピクチャ・ライブラリへのアップロードに対応するドキュメント処理装置104に対するプラグインの追加のような、例示的な具体化と関連して考察されととき、さらに十分に理解されよう。SharePointクライアント・ライブラリは、例えば、外部データ処理装置114等のSharePointサーバへのコマンドの送信と、SharePointサーバから結果を読み出すルーチンの集合を表す。外部データ処理装置114は、例えば、サーバ、パーソナル・コンピュータおよびワークステーション等を含む本技術分野において知られている任意の適切な外部データ処理装置を表す。この例示的な具体化によれば、SharePointクライアント・ライブラリはSharePointウェブ・サービスのクライアントとして生成され、SharePointウェブ・サービスが、例えば、外部データ処理装置114等のSharePointサーバに対するすべての必要なウェブ・サービス要求(call)を提供し、前述した画像走査機能を果たす。
アプリケーション・レイヤ・コンポーネントまたはエージェントは、SharePointクライアント・ライブラリと、例えば、ドキュメント処理装置104のコントローラ108上に存在するエージェント等のジェネリック・エージェントの間をインターフェイスする。サービス・レイヤ・コンポーネントまたはエージェントは、SharePointサービスと関連するジェネリック・クラスのインスタンスである。
サービス・スタートアップ・マネージャは、ドキュメント処理装置104のコントローラ108において起動される最初のサービスである。サービス・スタートアップ・マネージャは、例えば、ドキュメント処理装置104に通信可能に接続されたデータ記憶装置110に保存されたサービスの構成等のスタートアップ構成を読み取り、読み取ったスタートアップ構成を構築する。サービス・スタートアップ・マネージャは、読み取った構成データに基づいて、構成内にリストされたすべてのサービスを開始する。次いで、サービス・レイヤ・エージェントがサービス・スタートアップ・マネージャに登録される。このような登録の例は、以下のソフトウェア・コードのサービス・スタートアップ・マネージャXML(eXtensible Markup Language)ファイル、すなわちssm.xmlへの追加を伴う。
<Service>
<name>SLSharePointAgent</name>
<group/>
<exePath>./slgenagent</exePath>
<startupType>Automatic</startupType>
<enabled>1</enabled>
<StartParameters>
<Param>SLSharePointAgent</Param>
<Param>ALSharePointAgent</Param>
<Param>0</Param>
<Param>0</Param>
<Param>0</Param>
<Param>></Param>
<Param>ga_slsharepoint.log</Param>
</StartParameters>
</Service>
次いで、サービス・レイヤ・コンポーネントまたはエージェントは、以下の例示用のコードのworkflow.xmlファイルへの追加によって、画像走査ワークフローに追加または「プラグイン」される。
<name>SLSharePointAgent</name>
<group/>
<exePath>./slgenagent</exePath>
<startupType>Automatic</startupType>
<enabled>1</enabled>
<StartParameters>
<Param>SLSharePointAgent</Param>
<Param>ALSharePointAgent</Param>
<Param>0</Param>
<Param>0</Param>
<Param>0</Param>
<Param>></Param>
<Param>ga_slsharepoint.log</Param>
</StartParameters>
</Service>
次いで、サービス・レイヤ・コンポーネントまたはエージェントは、以下の例示用のコードのworkflow.xmlファイルへの追加によって、画像走査ワークフローに追加または「プラグイン」される。
<Service name=“tiff2SharePoint”>
<source pipeType=“fileset” dataType=“stiff”>Page%04d.tif</source>
<agentName>SLSharePointAgent</agentName>
</Service>
例示的な具体化における最終ステップはエージェント・ポートの公開であり、これは、そのポートにおいてジェネリック・エージェントがメッセージを送受信するポートIDである。ポートIDを公開するために、次の例示的なSQLステートメントがdbcreateファイルに追加される。
<source pipeType=“fileset” dataType=“stiff”>Page%04d.tif</source>
<agentName>SLSharePointAgent</agentName>
</Service>
例示的な具体化における最終ステップはエージェント・ポートの公開であり、これは、そのポートにおいてジェネリック・エージェントがメッセージを送受信するポートIDである。ポートIDを公開するために、次の例示的なSQLステートメントがdbcreateファイルに追加される。
INSERT INTO agents
VALUES(‘ALSharePointAgent’,2200,5000,1,‘pdf’,‘file’,‘file’,‘file’,NULL);
INSERT INTO agents
VALUES(‘SLSharePointAgent’,2100,4000,1,‘pdf’,‘file’,‘file’,‘file’,NULL);
ここで、2200および2100は、エージェントが通信に使用するポートを示し、5000および4000は、エージェントに関連付けられた一意的な番号を表す。
VALUES(‘ALSharePointAgent’,2200,5000,1,‘pdf’,‘file’,‘file’,‘file’,NULL);
INSERT INTO agents
VALUES(‘SLSharePointAgent’,2100,4000,1,‘pdf’,‘file’,‘file’,‘file’,NULL);
ここで、2200および2100は、エージェントが通信に使用するポートを示し、5000および4000は、エージェントに関連付けられた一意的な番号を表す。
このように、先ず、クライアント・ライブラリが生成され、続いて適切なエージェントが生成される。次いで、エージェントが、サービス・スタートアップ・マネージャに登録され、所定の機能に関連するワークフロー内にプラグインされる。次いで、エージェントが通信するポートIDが公開される。以上、説明した例は、本発明によるシステムおよび方法の1つの特定の具体化を表すものであって、本発明を上記の例に限定することを意図したものではない。
以上、図1ないし図3を参照しながらシステム100とその構成コンポーネントについて説明を行ったが、図4と図5を参照しながら行う次に述べる説明によって、理解がより深まるであろう。図4に、本発明による実施形態におけるドキュメント処理装置の機能を拡張する基本的な動作例を表すフローチャートを示す。先ず、S402で、ドキュメント処理装置104におけるドキュメント処理サービスのスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによって制御される。サービス・スタートアップ・マネージャは、ドキュメント処理装置104によって実行可能なドキュメント処理動作のスタートアップを円滑に実行するための、ドキュメント処理装置104のコントローラ108に存在するコンポーネント、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの適切な組み合わせである。
次にS404において、制御システムが、装置レベル・インターフェイスを介して、それぞれのドキュメント処理サービスにインターフェイスされる。次いでS406において、装置レベル・インターフェイスと外部データ処理装置114の間において、エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、データが通信される。例えば、装置レベル・インターフェイスは、コンピュータ・ネットワーク102を介して、外部データ処理装置114と通信する。S408において、エージェント・レイヤ・インターフェイスがサービス・スタートアップ・マネージャに登録される。
次にS410において、サービス・スタートアップ・マネージャがドキュメント処理装置104のスタートアップを開始する。次いでS412において、ドキュメント処理制御表示が、ドキュメント処理装置104のユーザ・インターフェイス106上に生成される。本発明の一実施形態において、ドキュメント処理制御表示は、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって外部データ処理装置114の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含む。
次に図5を参照しながら、本発明による実施形態におけるドキュメント処理装置の機能を拡張する動作を詳細に説明する。図5に、本発明による実施形態におけるドキュメント処理装置の機能を拡張する動作例を詳細に表したフローチャートを示す。先ず、S502で、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント上に存在するサービス・セットアップ・マネージャ・コンポーネントは、ドキュメント処理装置104に関連する複数のドキュメント処理サービスを起動する。S504において、装置レベル・インターフェイス(a device level interface)が、制御システムを、ドキュメント処理装置104によって利用可能なそれぞれのドキュメント処理サービスにインターフェイスするために使用される。次いでS506において、適切なエージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、装置レベル・インターフェイスおよび外部データ処理装置114はデータを通信する。エージェント・レイヤ・インターフェイスは、アプリケーションおよび装置等の間でのやり取りを円滑に実行するための、コントローラ108とデータ通信状態にあるハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの適切な組み合わせを表す。したがって、エージェント・レイヤ・インターフェイスは、例えば、コントローラ108に常駐するソフトウェア・アプリケーションとして実装され、ドキュメント処理装置104に機能性および特性等を追加する様々なソフトウェア・プラグインの組込みおよび動作を円滑に実行する。
S508において、エージェント・レイヤ・インターフェイスがサービス・スタートアップ・マネージャに登録される。次いでS510において、エージェント・レイヤ・インターフェイスのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが、サービス・スタートアップ・マネージャによってロードされる。次いでS512において、アプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも1つと外部データ処理装置114の間のデータの通信が行われる。次いでS514において、それぞれのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの監視が、その適切な動作のために、サービス・スタートアップ・マネージャによって実行される。次いでS516において、監視対象のアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが適切に機能しているか否かの判断が行われる。例えば、ソフトウェア・プラグイン等のアプリケーション・レイヤ・コンポーネントのいずれか1つが起動しており、かつ、適切に機能しているか否かの判断が行われる。アプリケーション・レイヤ・コンポーネントが機能していない、または適切には機能していないと判断された場合には、処理はS518に進む。S518において、機能していない、または適切には機能していないアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部は、サービス・スタートアップ・マネージャによって、アンロードされる。すなわち、サービス・スタートアップ・マネージャは、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントを介して、適切に機能していないプラグイン・コンポーネント等のアプリケーション・レイヤ・コンポーネントを、例えば、「アンロード」する等の処理によって、選択的に無効にする。
続いてS520において、サービス・スタートアップ・マネージャによる監視対象であるさらなるアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが機能していないか、または適切には機能していないか否かの判断が行われる。S520における肯定的な判断、すなわち、さらなるアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが適切には機能していない旨の判断は、前述したように、S518におけるアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの選択的なアンロードを起動する。さらなるアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが問題を有していない旨のS520における判断、またはすべてのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントが正しく機能している旨のS516における判断が行われると、処理はS522に進む。
S522においては、エージェント・レイヤ・インターフェイスのサービス・レイヤ・コンポーネントと外部データ処理装置114の間で、データが通信され、そのサービス・レイヤ・コンポーネントは、少なくとも1つの追加アプリケーション・レイヤ・コンポーネントと共有される。次いでS524において、ドキュメント処理装置104のスタートアップが、サービス・スタートアップ・マネージャによる制御にしたがって開始される。次にS526で、制御表示がドキュメント処理装置104のユーザ・インターフェイス106上に生成される。S526においてユーザ・インターフェイス上に生成される制御表示は、エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって、外部データ処理装置114の機能性に対応する標識を含む。すなわち、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントは、外部データ処理装置114によって提供され、エージェント・レイヤ・インターフェイスを通じてアクセス可能である機能性に対応するアイコンまたはその他の標識をユーザ・インターフェイス106上に生成する。次いでS528において、外部データ処理装置114の関連する機能性に対応する制御信号が生成される。例えば、ユーザによる標識の選択によって、選択された標識に関連付けられた機能を実行するための、外部データ処理装置114への制御信号が生成される。本発明の一実施形態において、ユーザ・インターフェイス106はタッチスクリーン・ディスプレイを備え、生成される制御信号は、外部データ処理装置114から入手可能な機能性に対応するタッチスクリーン・ディスプレイに表示された標識の選択等の、ユーザのタッチスクリーン・ディスプレイとのやり取りに対応する。
本発明は、ソース・コード、オブジェクト・コード、部分的にコンパイルされた形のようなコード中間ソースおよびオブジェクト・コードの形、あるいは本発明の実施形態で使用するために適した任意の他の形のコンピュータ・プログラムをも含む。コンピュータ・プログラムは、スタンドアローンのアプリケーション、ソフトウェア・コンポーネント、スクリプトまたは他のアプリケーションへのプラグインとすることができる。本発明を実施するコンピュータ・プログラムは、例えば、ROMやRAM等の記憶媒体、CD−ROM等の光記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記録媒体等の、コンピュータ・プログラムを伝達することができる任意の実体または装置である担体上で具体化することができ、あるいは電気ケーブルまたは光ケーブルによって、または無線や他の手段によって伝えられる電気信号や光信号等の任意の担体によって伝達することができる。コンピュータ・プログラムは、サーバからインターネットを介してダウンロードすることもできる。また、コンピュータ・プログラムの機能は集積回路に組み込むこともできる。説明を行った本発明の原理を実質的にコンピュータまたはプロセッサに実行させるコードを含む任意およびすべての実施形態は、本発明の範囲内にある。
本発明の好ましい実施形態の以上の説明は、例示と説明のために行った。説明は網羅的ではなく、本発明を開示した形態に限定しようとするものでもない。以上の開示を鑑みて明らかな修正または変形が可能である。例えば、本発明による実施形態の説明に記したシステムおよび方法は、通信、汎用的なコンピューティング、データ処理等を含む、拡張可能な処理を利用する複数の様々な電子工学分野に対しても適用可能であり、本発明がドキュメント処理分野への適用に限定されるものではない。実施形態は、本発明の原理とその実際的な応用例を最もよく示し、それにより当業者が、本発明を、意図された特定の使用に適した様々な実施形態において様々な修正で使用できるように選択され説明された。そのようなすべての修正と変形は、特許請求の範囲の記載に明示されるとおりの本発明の原理および範囲内において、当業者によって行われ得ることは明らかであり、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
100 システム
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104 ドキュメント処理装置、MFP
106 ユーザ・インターフェイス
108 コントローラ
110 データ記憶装置
112、116 通信リンク
114 外部データ処理装置
200 コントローラ
202 プロセッサ
204 読み出し専用メモリ、ROM
206 RAM
208 ストレージ・インターフェイス
210 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212 バス
214 ネットワーク・インターフェイス・カード
216 ディスク・ドライブ
218 無線インターフェイス
220 物理的ネットワーク
222 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
224 コピー・ハードウェア
226 画像走査ハードウェア
228 印刷ハードウェア
230 ファクシミリ・ハードウェア
232 ドキュメント処理ハードウェア
302 ドキュメント処理エンジン
304 印刷機能部
306 ファクシミリ通信機能部
308 画像走査機能部
310 ユーザ・インターフェイス・パネル
312 ジョブ・キュー
314 ネットワーク・サービス機能部
316 画像プロセッサ
318 ジョブ解析部
320 クライアント側ネットワーク・サービス機能
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104 ドキュメント処理装置、MFP
106 ユーザ・インターフェイス
108 コントローラ
110 データ記憶装置
112、116 通信リンク
114 外部データ処理装置
200 コントローラ
202 プロセッサ
204 読み出し専用メモリ、ROM
206 RAM
208 ストレージ・インターフェイス
210 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212 バス
214 ネットワーク・インターフェイス・カード
216 ディスク・ドライブ
218 無線インターフェイス
220 物理的ネットワーク
222 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
224 コピー・ハードウェア
226 画像走査ハードウェア
228 印刷ハードウェア
230 ファクシミリ・ハードウェア
232 ドキュメント処理ハードウェア
302 ドキュメント処理エンジン
304 印刷機能部
306 ファクシミリ通信機能部
308 画像走査機能部
310 ユーザ・インターフェイス・パネル
312 ジョブ・キュー
314 ネットワーク・サービス機能部
316 画像プロセッサ
318 ジョブ解析部
320 クライアント側ネットワーク・サービス機能
Claims (12)
- ドキュメント処理装置におけるドキュメント処理サービスのスタートアップを制御するサービス・スタートアップ・マネージャと、
制御装置を前記ドキュメント処理サービスにインターフェイスさせる装置レベル・インターフェイスと、
この装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間でデータを通信するためのエージェント・レイヤ・インターフェイスと、
このエージェント・レイヤ・インターフェイスを前記サービス・スタートアップ・マネージャに登録する登録手段と、
前記サービス・スタートアップ・マネージャの制御にしたがって前記ドキュメント処理装置のスタートアップを開始する手段と、
前記エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって前記外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含む、ドキュメント処理制御表示を前記ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成する表示生成手段と
を備えることを特徴とするドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。 - 前記エージェント・レイヤ・インターフェイスは、前記装置レベル・インターフェイスとのデータの通信を行うサービス・レイヤ・コンポーネントと、前記少なくとも1つの外部データ処理装置とのデータの通信を行うアプリケーション・レイヤ・コンポーネントとを含み、
前記サービス・レイヤ・コンポーネントは、少なくとも1つの追加アプリケーション・レイヤ・コンポーネントと共有されることを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。 - 前記サービス・スタートアップ・マネージャは、前記アプリケーション・レイヤ・コンポーネントの動作を監視する監視手段を含むことを特徴とする請求項2に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。
- 前記サービス・スタートアップ・マネージャは、前記アプリケーション・レイヤ・コンポーネントをロードする手段を、さらに、含むことを特徴とする請求項3に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。
- 前記サービス・スタートアップ・マネージャは、前記監視手段の出力にしたがってアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部を選択的にアンロードする手段を、さらに、含むことを特徴とする請求項4に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。
- 前記表示生成手段はタッチスクリーンを含み、
前記標識はこのタッチスクリーンに表示され、前記標識の選択によって関連付けられた機能に対応する制御信号が生成されることを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張するシステム。 - サービス・スタートアップ・マネージャによってドキュメント処理装置におけるドキュメント処理サービスのスタートアップを制御するステップと、
装置レベル・インターフェイスを介して、制御システムを前記ドキュメント処理サービスにインターフェイスさせるステップと、
エージェント・レイヤ・インターフェイスを介して、前記装置レベル・インターフェイスと少なくとも1つの外部データ処理装置の間でデータを通信するステップと、
前記エージェント・レイヤ・インターフェイスを前記サービス・スタートアップ・マネージャに登録するステップと、
前記サービス・スタートアップ・マネージャの制御にしたがって前記ドキュメント処理装置のスタートアップを開始するステップと、
前記エージェント・レイヤ・インターフェイスにしたがって前記外部データ処理装置の少なくとも1つの機能性に対応する標識を含む、ドキュメント処理制御表示を前記ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイス上に生成するステップと、
を含むことを特徴とするドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。 - 前記エージェント・レイヤ・インターフェイスのサービス・レイヤ・コンポーネントと前記装置レベル・インターフェイスの間でデータを通信するステップと、
前記エージェント・レイヤ・インターフェイスのアプリケーション・レイヤ・コンポーネントと前記少なくとも1つの外部データ処理装置の間においてデータを通信するステップとを、さらに、含み、
前記サービス・レイヤ・コンポーネントは、少なくとも1つの追加アプリケーション・レイヤ・コンポーネントと共有されることを特徴とする請求項7に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。 - 前記サービス・スタートアップ・マネージャによって前記アプリケーション・レイヤ・コンポーネントの動作を監視する監視ステップを、さらに、含むことを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。
- 前記サービス・スタートアップ・マネージャによって前記アプリケーション・レイヤ・コンポーネントをロードするステップを、さらに、含むことを特徴とする請求項9に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。
- 前記サービス・スタートアップ・マネージャによって、前記監視ステップの出力にしたがってアプリケーション・レイヤ・コンポーネントの少なくとも一部を選択的にアンロードするステップを、さらに、含むことを特徴とする請求項10に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。
- ドキュメント処理制御表示を生成する前記ステップはタッチスクリーンを介して実行され、
前記標識はこのタッチスクリーンに表示され、前記標識の選択によって関連付けられた機能に対応する制御信号が生成されることを特徴とする請求項7に記載のドキュメント処理装置の機能を拡張する方法。
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