JP2009207093A - 裏写り判定方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙に画像を記録しなくても原稿の読取り処理だけで裏写りの発生を確実に判定できて、無駄な記録用紙の増加、記録処理時間の増加を抑えることが可能な裏写り判定方法及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】プラテンカバーのプラテンガラス側の面に設けたシート体を白色にした状態でプリスキャンして第1画像データを取得するとともに、シート体を黒色にした状態で、プリスキャンして第2画像データを取得する(S1、S2)。第1画像データと第2画像データとの差分画像データを求め(S3)、差分画像データにおいて、閾値(THa)より画素値が大きい画素の数をカウントする(S4)。そのカウント値(C)が第1の閾値(THb)以上であって(S5:NO)第2の閾値(THc)以下である場合(S6:NO)、つまりカウント値(C)が所定範囲内である場合(THb≦C≦THc)、「裏写り発生」と判定する(S9)。
【選択図】図4
【解決手段】プラテンカバーのプラテンガラス側の面に設けたシート体を白色にした状態でプリスキャンして第1画像データを取得するとともに、シート体を黒色にした状態で、プリスキャンして第2画像データを取得する(S1、S2)。第1画像データと第2画像データとの差分画像データを求め(S3)、差分画像データにおいて、閾値(THa)より画素値が大きい画素の数をカウントする(S4)。そのカウント値(C)が第1の閾値(THb)以上であって(S5:NO)第2の閾値(THc)以下である場合(S6:NO)、つまりカウント値(C)が所定範囲内である場合(THb≦C≦THc)、「裏写り発生」と判定する(S9)。
【選択図】図4
Description
本発明は、原稿台に載置された原稿を光走査によって読み取る際に発生する裏写りの有無を事前に判定する裏写り判定方法、及び、該裏写り判定方法による判定結果に応じて適正に原稿を読み取る画像処理装置に関する。
原稿台(プラテン)に載置された原稿の画像を光走査によって読み取るFBS(Flat Bed Scanner:フラットベッドスキャナ)方式の画像処理装置の場合には、原稿の浮き、移動を防ぐために、原稿台に載置された原稿を原稿押さえ(プラテンカバー)にて押さえた状態で光走査を行っている。このような画像処理装置にて、表裏両面に印字された薄手の原稿を読み取った場合に、光走査によって取得される画像データに、表面の画像データだけでなく裏面の画像データも含まれてしまうという裏写りが発生することがある。この裏写りは、原稿を透過した光が原稿押さえで反射されて戻ってくることが原因である。
裏写りが発生した場合、表面の本来の画像が見づらくなり、記録用紙も見苦しくなる。そこで、裏写りを防止するために、原稿押さえの原稿台側の面に黒色のバックプレートを使用して原稿を読み取ることが行われている。また、白色/黒色の変色が可能なバックプレートを用いて、通常の読取りの場合にはバックプレートを白色にし、裏写りを防ぎたい場合にはバックプレートを黒色にして読取りを行うようにした技術が提案されている(特許文献1,2)。
特開2007−150792号公報
特開2007−309969号公報
特許文献1,2にあっては、バックプレートを白色または黒色に設定する必要があるが、この設定はユーザの意向によってなされる。バックプレートを黒色にした場合、薄い原稿を読み取ったときにはバックプレートも読み取って印字された記録用紙が全体的に黒っぽくなってしまう。よって、裏写りが確実に発生する場合に限ってバックプレートを黒色にすることが大切であるが、裏写りが発生するか否かの事前の判断はユーザにとって難しい。その結果、一旦バックプレートを白色にして原稿を読み取って用紙に記録し、その記録用紙にて裏写りが発生したことを確認した場合に、バックプレートを黒色にした後に再度同じ原稿を読み取っているのが現状である。したがって、無駄な記録用紙の増加、記録処理時間の増加を招いているという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、用紙に画像を記録しなくても原稿の読取り処理だけで事前に裏写りの有無を確実に判定できて、無駄な記録用紙の増加、記録処理時間の増加の抑止が可能な裏写り判定方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、記録用紙を無駄に使用することなく、裏写りが発生しない読取り処理を効率良く行える画像処理装置を提供することにある。
本発明に係る裏写り判定方法は、原稿台に載置される原稿を原稿押さえで押さえた光走査による前記原稿の画像の読取りにおける裏写りの有無を判定する方法において、前記原稿押さえの前記原稿台側に、第1濃度の色と該第1濃度より高い濃度である第2濃度の色とに変更可能な押さえ面を予め設けておき、前記原稿台に載置された原稿を前記原稿押さえで押さえ、前記押さえ面を前記第1濃度の色と前記第2濃度の色としてそれぞれ光走査を行って画像データを取得し、前記押さえ面を前記第1濃度の色とした光走査により取得した第1画像データと前記押さえ面を前記第2濃度の色とした光走査により取得した第2画像データとの差分を表す差分画像データを求め、求めた差分画像データにあって画素値が所定の閾値より大きい画素を計数し、計数した値が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定することを特徴とする。
本発明の裏写り判定方法にあっては、第1濃度の色(例えば白色)と第1濃度より高い濃度である第2濃度の色(例えば黒色)とに変更可能な押さえ面を有する原稿押さえを使用する。そして、本来の原稿の読取りの前に、押さえ面を第1濃度の色として光走査を行って第1画像データを取得するとともに、押さえ面を第2濃度の色として光走査を行って第2画像データを取得する。取得した第1画像データと第2画像データとの差分を表す差分画像データにおいて画素値が所定の閾値より大きい画素の数をカウントする。そのカウント値が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定する。
差分画像データにおいてカウントされる画素は、裏写りしている画素、または濃い色の押さえ面を読み取った画素である。押さえ面を読み取るということは原稿が薄いということを意味するので、原稿全体にわたって押さえ面が読み取られる。これに対して、裏写りの画素は原稿の所々で読み取られるだけである。したがって、上記所定範囲を第1の閾値以上第2の閾値以下とした場合、カウント値が第1の閾値未満である場合には「裏写り無し」、カウント値が第2の閾値を超える場合には「厚さが薄い原稿」と判定でき、カウント値が第1の閾値以上第2の閾値以下である(所定範囲内である)場合には「裏写り有り(裏写り発生)」と判定することができる。よって、記録処理を行うことなく、裏写りの有無(裏写りの発生)を正確に検出できる。
本発明に係る画像処理装置は、原稿台に載置される原稿を原稿押さえで押さえて、光走査により前記原稿の画像を読み取る画像処理装置において、前記原稿押さえは、第1濃度の色と該第1濃度より高い濃度である第2濃度の色とに変更可能な押さえ面を前記原稿台側に有しており、前記原稿台に載置された原稿を前記原稿押さえで押さえ、前記押さえ面を前記第1濃度の色と前記第2濃度の色としてそれぞれ光走査を行って画像データを取得する手段と、前記押さえ面を前記第1濃度の色とした光走査により取得した第1画像データと前記押さえ面を前記第2濃度の色とした光走査により取得した第2画像データとの差分を表す差分画像データを求める手段と、求めた差分画像データにあって画素値が所定の閾値より大きい画素を計数する計数手段と、該計数手段による計数値が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定する判定手段とを備えており、前記判定手段にて裏写り有りと判定した場合には、前記押さえ面を前記第2濃度の色として前記原稿の画像を読み取るようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置にあっては、記録処理に先立って上述したような裏写り判定方法にしたがって、裏写りが発生するか否かを判定し、裏写りが発生すると判定した場合には、裏写りを防止すべく押さえ面を第2濃度の色(例えば黒色)として本来の原稿の読取りを行う。よって、表裏両面に印字された原稿に対して、1回の記録処理にて効率良く、裏写りがない記録用紙が得られる。
本発明に係る画像処理装置は、前記計数手段による前記計数値が前記所定範囲より小さい場合には、前記押さえ面を前記第1濃度の色として前記原稿の画像を読み取るようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置にあっては、裏写りが発生しないと判定した場合には、押さえ面を第1濃度の色(例えば白色)として本来の原稿の読取りを行う。よって、表裏両面に印字された原稿に対して、裏写り発生の懸念をユーザに与えることなく読取り処理及び記録処理を行える。
本発明の裏写り判定方法では、押さえ面を第1濃度の色としたときの画像データと押さえ面を第2濃度の色としたときの画像データとの差分画像データにおいて所定の閾値より画素値が大きい画素の数が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定するようにしたので、用紙に画像を記録しなくても原稿の読取り処理だけで(記録処理に先立って)、裏写りの有無を確実に判定することができて、無駄な記録用紙の増加、記録処理時間の増加を抑えることができる。
本発明の画像処理装置では、裏写りが発生するか否かを事前に判定し、裏写りが発生すると判定した場合には、押さえ面を第2濃度の色として原稿の読取りを行うようにしたので、記録用紙を無駄に使用することなく、裏写りが発生しない読取り処理及び記録処理を効率良く行うことができる。
本発明の画像処理装置では、裏写りが発生しないことが事前に分かるため、ユーザは裏写りの発生を気に懸けることなく読取り処理及び記録処理を行うことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像処理装置としての複合機の構成例を示すブロック図である。図中1は複合機であり、複合機1は、制御部10、ROM11、RAM12、NCU(Network Control Unit)13、モデム14、読取部15、画像メモリ16、操作部17、表示部18、記録部19、通信インタフェース20、コーデック21等を備えており、夫々はバス22を介して相互に接続されている。
制御部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit) で構成されており、バス22を介して接続される上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROM11に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実現する。ROM11は、複合機1の動作に必要な種々の制御プログラムを予め記憶している。RAM12は、DRAM等で構成され、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
モデム14は、ファクシミリ通信が可能なファックスモデムで構成されており、NCU13と直接的にも接続されている。NCU13は、公衆電話回線網Lと接続されており、必要に応じてモデム14を公衆電話回線網Lと接続し、公衆電話回線網Lを介して外部の装置との間でのファクシミリ通信を可能としている。
読取部15は、CCD(Charge Coupled Device)等を利用した光走査により原稿を読み取ることにより、原稿の画像データを取得する。なお、読取部15の構成は、後に詳述する。画像メモリ16は、DRAMにより構成されており、原稿の画像を読み取って得られる画像データ、外部のファクシミリ機から受信した画像データ、通信インタフェース20を介して外部の装置から受信した画像データなどを記憶する。
操作部17は、複合機1を操作するために必要な各種のキーを備えている。表示部18は、液晶ディスプレイ(LCD)で構成されており、複合機1の動作状況、複合機1として表示すべき表示画面、操作部17から入力された文字等を表示する。なお、表示部18をタッチパネル方式のものとすることにより、操作部17の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。記録部19は、電子写真方式のプリンタ装置であって、読取部15にて読み取った原稿の画像データ、受信した画像データなどに応じた画像を用紙にプリントアウトする。
通信インタフェース20は、図示しないネットワークを介して接続される外部のコンピュータ等の装置へ画像データを送信し、また、ネットワークを介して外部の装置から画像データを受信する。コーデック21は、画像データを所定の方式(例えばMH,MR,MMR,JBIG等)に従って圧縮したり、圧縮された画像データを所定の方式に従って伸長する。
図2、図3は読取部15の構成例を示す図である。図2の外観斜視図に示すように、読取部15は、直方体型の筺体30と、筺体30上面に設けられた原稿台としての長方形型のプラテンガラス31と、筺体30上面の一辺に開閉自在に取り付けられた原稿押さえとしてのプラテンカバー32とを備えている。
また、プラテンカバー32のプラテンガラス31に対向する側の面(原稿押さえ面)には、プラテンガラス31の読取り領域に対応した広がりを有するシート体33が設けられている。シート体33は、マイクロカプセル内粒子の電気泳動を利用し、電圧の印加極性に応じて、第1濃度の色である白色と第2濃度の色である黒色とに変更可能な電子ペーパにて構成されている。電子ペーパは、単独で白色、黒色などの色を表示することができ、近年急速に実用化が進んでおり、容易かつ安価に入手できる。
図3は読取部15の内部構成図であり、図3は図2において矢符Aで示す方向から見た図を示している。筺体30の内部には、白色蛍光灯からなり、プラテンガラス31上に載置された原稿及びシート体33に光を照射する光源ランプ34、原稿及びシート体33からの反射光の光路を変更する板状の第1ミラー35、第2ミラー37及び第3ミラー38を、夫々所定の位置で、長手方向を主走査方向(図2中のxで示す方向)に平行に配置してある。光源ランプ34及び第1ミラー35は、副走査方向(図2、図3中のyで示す方向)に、プラテンガラス31の一端部をホームポジションとして、このホームポジションから他端部までの移動が可能な第1キャリッジ36に搭載されている。また、第2ミラー37及び第3ミラー38は、第1キャリッジ36の移動に対応して、副走査方向yに、プラテンガラス31の中央部から前記他端部までの移動を行なう第2キャリッジ39に搭載されている。
更に、筺体30の内部には、第1ミラー35、第2ミラー37及び第3ミラー38により光路が変更された原稿及びシート体33からの反射光を集光する結像レンズ40を備え、結像レンズ40を通してその反射光が入射されるCCDラインセンサ41も、長手方向を主走査方向xに平行に配置してある。このような構成により、読取部15は、第1キャリッジ36及び第2キャリッジ39を副走査方向yに移動させながら、主走査方向xを長手方向としたCCDラインセンサ41により副走査方向yに1ラインずつ原稿画像の読取りを行う。
上述した構成により、原稿がプラテンガラス31に載置されて、シート体33を設けたプラテンカバー32が閉じられると、第1キャリッジ36は、プラテンガラス31の下面に沿って副走査方向yに移動しながら原稿及びシート体33により反射された反射光を第1ミラー35により反射させる。また、この反射光を第2ミラー37及び第3ミラー38により反射させて所定の光路に変更し、この所定の光路で入射された光を結像レンズ40を介してCCDラインセンサ41が受ける。このような光走査によって画像データが取得される。
次に、複合機1の動作について説明する。本発明は、複合機1の読取部15における読取り処理に特徴があり、特に、本来の原稿読取りの前に行うプリスキャン(予備走査)によって裏写りが発生するか否かを事前に判定する処理と、その判定結果に基づいて本来の原稿読取りを行う処理とに特徴がある。図4は、複合機1における動作手順を示すフローチャートである。
原稿がプラテンガラス31に載置されて、シート体33を設けたプラテンカバー32が閉じられた後、読取部15は、シート体33を白色にした状態で、光走査系(第1キャリッジ36及び第2キャリッジ39)を副走査方向に移動させてプリスキャンを行って、画像データ(第1画像データ)を取得し、取得した第1画像データを制御部10へ出力する(ステップS1)。また、読取部15は、シート体33を黒色にした状態で、光走査系を副走査方向に移動させてプリスキャンを行って、画像データ(第2画像データ)を取得し、取得した第2画像データを制御部10へ出力する(ステップS2)。
制御部10は、入力された第1画像データと第2画像データとの差分を表す差分画像データを求める(ステップS3)。そして、制御部10は、その差分画像データにおいて、所定の閾値(THa)より画素値が大きい画素の数をカウントする(ステップS4)。
制御部10は、そのカウント値(C)が所定の第1の閾値(THb)より小さいか否かを判断する(ステップS5)。カウント値(C)が所定の第1の閾値(THb)以上である場合(C≧THb、S5:NO)、制御部10は、第1の閾値(THb)より大きい所定の第2の閾値(THc)より,そのカウント値(C)が大きいか否かを判断する(ステップS6)。
カウント値(C)が第1の閾値(THb)より小さい場合(C<THb、S5:YES)、制御部10は、「裏写り無し」と判定する(ステップS7)。カウント値(C)が第2の閾値(THc)より大きい場合(C>THc、S6:YES)、制御部10は、「厚さが薄い原稿」と判定する(ステップS8)。
カウント値(C)が第1の閾値(THb)以上であって(C≧THb、S5:NO)第2の閾値(THc)以下である場合(C≦THc、S6:NO)、つまりカウント値(C)が第1の閾値(THb)と第2の閾値(THc)との間の所定範囲内である場合(THb≦C≦THc)、制御部10は、「裏写り発生」と判定する(ステップS9)。
差分画像データにおいて閾値(THa)より画素値が大きくなる画素は、裏写りしている画素、または黒色のシート体33を読み取った画素である。シート体33を読み取るということは原稿が薄いということを意味するので、原稿全体にわたってシート体33が読み取られる。これに対して、裏写りの画素は原稿の所々で読み取られるだけである。したがって、カウント値(C)が第1の閾値(THb)よリ小さい場合には「裏写り無し」、カウント値(C)が第2の閾値(THc)よリ大きい場合には「厚さが薄い原稿」と判定でき、カウント値(C)が第1の閾値以上第2の閾値以下である(所定範囲内である)場合には「裏写り発生」と判定することができる。
図5は、裏写りの発生を判定できる原理を説明するために各画像データに応じた各画像を模式的に示した図である。図5(a)は、シート体33を白色にして取得される第1画像データに応じた画像を示しており、原稿表面の画像(ひらがな)に原稿裏面の画像(英文字)が裏写りしている。図5(b)は、シート体33を黒色にして取得される第2画像データに応じた画像を示しており、裏写りはなくて原稿表面の画像(ひらがな)のみである。図5(c)は、第1画像データと第2画像データとの差分画像データに応じた画像を示しており、裏写りする原稿裏面の画像(英文字)のみである。
裏写りが発生する場合には、差分画像データにおいて閾値(THa)より画素値が大きくなる画素は、裏写りの画像における画素のみであるため、それらの画素の数は所定範囲内に収まる。よって、上記カウント値(C)が所定範囲内であるとき(THb≦C≦THc)に、「裏写り発生」と判定できる。これに対して、裏写りが発生しない場合には、第1画像データに応じた画像、第2画像データに応じた画像は何れも、裏写りはなくて原稿表面の画像(ひらがな)のみとなるため、差分画像データにおけるほとんど全ての画素はその画素値が閾値(THa)より小さくなる。よって、上記カウント値(C)が第1の閾値(THb)よリ小さい場合(C<THb)に「裏写り無し」と判定できる。また、薄い原稿である場合、第1画像データに応じた画像では原稿表面の画像(ひらがな)に原稿裏面の画像(英文字)が裏写りしており、第2画像データに応じた画像では黒色のシート体33も読み取られて全体が黒っぽくなるため、差分画像データにおける非常に多くの画素はその画素値が閾値(THa)より大きくなる。よって、上記カウント値(C)が第2の閾値(THc)よリ大きい場合(C>THc)に「厚さが薄い原稿」と判定できる。
このような裏写りの判定を実施するためのプリスキャンを終了した後、光走査系を副走査方向に移動させて本来のスキャン(本走査)を行って、原稿の画像を読み取る。この際、「裏写り発生」と判定された場合には(ステップS10:YES)、裏写りを防止するためにシート体33を黒色として本走査を行い(ステップS11)、「裏写り発生」と判定されなかった場合には(S10:NO)、シート体33を白色として本走査を行う(ステップS12)。そして、この本来のスキャンにて取得された画像データに基づく画像を、記録部19にて、用紙にプリントアウトする(ステップS13)。
なお、上述した実施の形態では、「厚さが薄い原稿」と判定した場合に、シート体33を白色として本走査を行うこととしたが、シート体33を白色にすれば裏写りが発生する可能性がある。よって、「厚さが薄い原稿」と判定された場合には、本走査の際にシート体33を白色/黒色の何れにするかをユーザが選択できるようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、プリスキャン時におけるシート体33を白色(第1濃度の色)と黒色(第2濃度の色)とに変更する例について説明したが、白色と黒色とに限定されるものではなく、濃度が異なる2色の組み合わせであれば本発明は適用可能であり、例えば淡い黄色と黒色、白色と灰色などの組み合わせであっても良い。
また、上述した実施の形態では、プラテンカバー32(原稿押さえ)のプラテンガラス31(原稿台)側に電子ペーパにて構成されるシート体33を設けるようにしたが、これとは異なり、プラテンカバー32(原稿押さえ)自体を電子ペーパにて構成するようにしても良い。つまり、原稿押さえの原稿台に対向する側の面(原稿押さえ面)が第1濃度の色と第2濃度の色とに変更可能になるような構成であれば、その原稿押さえの構成は任意であって良い。
また、シート体33を電子ペーパにて構成することとしたが、電子ペーパに代えて、液晶シート、エレクトロルミネッセンス(EL素子)などで構成しても良い。
また、複合機を例として説明したが、FBS方式にて画像を読み取るコピー機、ファクシミリ装置などすべての画像処理装置に本発明を適用できることは勿論である。
1 複合機(画像処理装置)
10 制御部
15 読取部
19 記録部
31 プラテンガラス(原稿台)
32 プラテンカバー(原稿押さえ)
33 シート体
41 CCDラインセンサ
10 制御部
15 読取部
19 記録部
31 プラテンガラス(原稿台)
32 プラテンカバー(原稿押さえ)
33 シート体
41 CCDラインセンサ
Claims (3)
- 原稿台に載置される原稿を原稿押さえで押さえた光走査による前記原稿の画像の読取りにおける裏写りの有無を判定する方法において、
前記原稿押さえの前記原稿台側に、第1濃度の色と該第1濃度より高い濃度である第2濃度の色とに変更可能な押さえ面を予め設けておき、
前記原稿台に載置された原稿を前記原稿押さえで押さえ、前記押さえ面を前記第1濃度の色と前記第2濃度の色としてそれぞれ光走査を行って画像データを取得し、
前記押さえ面を前記第1濃度の色とした光走査により取得した第1画像データと前記押さえ面を前記第2濃度の色とした光走査により取得した第2画像データとの差分を表す差分画像データを求め、
求めた差分画像データにあって画素値が所定の閾値より大きい画素を計数し、
計数した値が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定することを特徴とする裏写り判定方法。 - 原稿台に載置される原稿を原稿押さえで押さえて、光走査により前記原稿の画像を読み取る画像処理装置において、
前記原稿押さえは、第1濃度の色と該第1濃度より高い濃度である第2濃度の色とに変更可能な押さえ面を前記原稿台側に有しており、
前記原稿台に載置された原稿を前記原稿押さえで押さえ、前記押さえ面を前記第1濃度の色と前記第2濃度の色としてそれぞれ光走査を行って画像データを取得する手段と、
前記押さえ面を前記第1濃度の色とした光走査により取得した第1画像データと前記押さえ面を前記第2濃度の色とした光走査により取得した第2画像データとの差分を表す差分画像データを求める手段と、
求めた差分画像データにあって画素値が所定の閾値より大きい画素を計数する計数手段と、
該計数手段による計数値が所定範囲内である場合に裏写り有りと判定する判定手段とを備えており、
前記判定手段にて裏写り有りと判定した場合には、前記押さえ面を前記第2濃度の色として前記原稿の画像を読み取るようにしたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記計数手段による前記計数値が前記所定範囲より小さい場合には、前記押さえ面を前記第1濃度の色として前記原稿の画像を読み取るようにしたことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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Cited By (2)
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JP2016034081A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
CN105898104A (zh) * | 2015-01-04 | 2016-08-24 | 陈于中 | 一种消减扫描图像上透出的背面内容的方法 |
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2008
- 2008-02-29 JP JP2008050152A patent/JP2009207093A/ja active Pending
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