JP2009206829A - 電子機器 - Google Patents

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太一 若林
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Abstract

【課題】赤外線の指向性を変えられる送受信部を設けた電子機器を提供する。
【解決手段】携帯電話機は、赤外線を送受信するIrDA素子111とレンズ焦点の切り替えを行うマクロレバー120を有し、マクロレバー120はさらに延在部122と機械的に連結し、支持部123はスライドスイッチ片121の移動に伴って、IrDA素子111を移動させる。スライドスイッチ片121を光学フィルタ104に近づくように操作すると、支持部123に固定されたIrDA素子111が光学フィルタ104に近づくように移動し、スライドスイッチ片121を光学フィルタ104から遠ざけるように操作すると、支持部123に固定されたIrDA素子111が光学フィルタ104から遠ざかる向きに移動する。IrDA素子111の位置を変えることにより赤外線の指向性を変えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、赤外線の送信が可能な電子機器に関する。
赤外線は、リモートコントローラなどの端末から、近距離でデータを本体装置に送信する通信等に利用されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
このような赤外線(赤外光)を利用した近距離データ送信では、例えば特許文献1に記載されているように、複数の本体装置の全てにデータを送る場合と、ある限られた範囲に設置された幾つかの本体装置にデータを送る場合とで、赤外線がリモートコントローラの端末から出射する際の角度(指向性)を、それぞれの場合で適したものになるように適宜、切り替える技術が知られている。
特許文献1では、通常は広がって出射される赤外光を平行光化するコリメータレンズを赤外光の光路に挿入することにより、リモートコントローラから出力される赤外光を狭指向性にしている。
特許文献2には、リモコン発信機の指向性を切り替えるために、発光部からの光(赤外線)を揺動または回転する反射体に反射させる構成が開示されている。
特許文献3には、指向性を切り替えるために、光源の赤外線発光ダイオードの取り付け位置をレンズに対して前後にずらすこと、焦点距離が異なるレンズを切り替える構成、レンズシールやレンズホルダを取り付ける構成などが開示されている。
特開平8−111893号公報 特開2007−13251号公報 実開平6−5238号公報
ところが、特許文献1に記載の構成では「コリメータレンズと、これを光路に挿抜する手段」が必要である。特許文献2に記載の構成では「反射体と、これを揺動または回転する手段」が必要である。
特許文献3に記載の構成のうち、焦点が異なるレンズを切り替える場合、「このような特殊なレンズ体と、これを光路に対して直交する方向に動かす機構」が必要である。
レンズシールやレンズホルダを取り付ける場合、これらのレンズシールやレンズホルダが部品として必要となるだけでなく、これらを手で着脱する手間が必要である。
光源の赤外線発光ダイオードの取り付け位置をレンズに対して前後にずらす場合、組み立て時に決められた位置に応じた指向性しか得られず、指向性を変えたいときは、少なくとも筐体を開いてダイオードの位置を手などで調整することが必要となる。
このように、現在提案されている電子機器では、機器外部に送信される赤外線の指向性を変更するために、特別な部品を必要とするか、あるいは、当該部品が必要でない場合でも手間がかかるため、容易かつ低コストで指向性を変えることが困難である。
本発明は、容易に赤外線の指向性を変えることが可能な電子機器を提供するものである。
本発明の一形態(第1形態)に関わる電子機器は、赤外線を送信する送信部と、操作部と、前記操作部の操作にしたがって、前記送信部を、赤外線の送信口に対して移動させる移動手段と、を備える。
本発明の他の形態(第2形態)に関わる電子機器は、上記第1形態において、カメラ部を有し、前記操作部は、前記送信部を支持する支持部と、前記操作を受けるスイッチ部と、前記スイッチ部及び前記支持部と接続される延在部と、前記延在部に形成された、前記カメラ部のレンズの焦点を切り替える切替部と、を有する。
本発明の他の形態(第3形態)に関わる電子機器は、上記第1又は第2形態において、前記操作部を前記送信口の側に操作するときに前記送信部が前記送信口に近づく向きに移動し、前記操作部を前記送信口と反対側に操作するときに前記送信部が前記送信口から遠ざかる向きに移動する。
本発明の他の形態(第4形態)に関わる電子機器は、上記第1から第3の何れかの形態において、前記操作部は、前記電子機器の第1の外面に配置され、前記赤外線の送信口は、前記第1の外面と異なる、前記電子機器の第2の外面に配置されている。
本発明の他の形態(第5形態)に関わる電子機器は、上記第4形態において、前記第1の外面と前記第2の外面が、前記電子機器の筐体において隣り合う2つの外面である。
本発明の他の形態(第6形態)に関わる電子機器は、上記第1から第5の何れかの形態において、前記操作部が、前記カメラ部のレンズの焦点を切り替えるためのマクロレバーである。
本発明の他の形態(第7形態)に関わる電子機器は、上記第1から第6の何れかの形態において、前記送信部に隣接または近接して配置され該送信部と共に移動する受信部を有し、前記送信口は受信口を兼用する。
本発明の他の形態(第8形態)に関わる電子機器は、上記第1から第7の何れかの形態において、前記操作部は、前記送信部に関する機能以外の前記電子機器の機能を操作可能である。
以上の構成によれば、ユーザーが操作部を操作することに応じて、移動手段が、赤外線の送信口に対して送信部を移動させる。よって、送信口から外部に送出される赤外線の指向性を、この送信部の移動によって変化させることができる。
操作部は、当該電子機器において赤外線送信以外の他の機能が割り当てられた操作部であってよい(第8形態)。第2形態に例示するように、カメラ部のレンズの焦点を切り替える手段(例えば第6形態のマクロレバー)を、操作部として用いてよい。
第3形態では、ユーザーの操作の向きと、その操作による送信部の移動の向きが対応するため操作しやすいし、また、機構的にも簡素にできる。
第4形態のように操作部と送信口を別の外面(特に第5形態のように隣り合う外面)に設けると、操作しやすい。また、ユーザーの操作の向きと、その操作による送信部の移動の向きが対応するような構造としやすい。
第7形態では、送信部に隣接または近接して受信部が設けられているため、送受信を同時に行うことができるが、その場合、送信パワーを抑制しないと受信のS/N比が確保できない。また、モバイル機器などへの搭載を想定して、低消費電力のため送信パワーが小さい場合がある。それらの場合、送信パワーが小さいので、例えば、操作部を操作することによって送信相手に対し指向性を強めてから、赤外線を送信する。
本発明によれば、容易に赤外線の指向性を変えることが可能な電子機器を提供できる。
以下、IrDA(Infrared Data Association)により規格化された通信(以下、IrDA通信という)の機能をもつ携帯電話機を例として、本発明の実施形態を説明する。
IrDA通信は、波長が880[nm]帯の赤外線を利用した双方向通信であり、携帯電話機では電話機同士のデータ交換等に利用される。近年では画像データの送受信のため伝送レートの向上が図られている。
なお、ここでは携帯電話機を例とするが、本発明が適用可能な電子機器は、携帯電話機に限らず、情報端末、カメラ装置あるいは情報(記録)再生装置などの携帯機器、パーソナルコンピュータ、プリンタなどの据え置き型の機器など、任意である。
IrDA通信では赤外線リモコン方式に比べ送信パワーが小さく低消費電力仕様となっているため、指向性を強くして赤外線の出射角度範囲を狭くしないと正しく送信できない場合がある。一方、受信時の使い勝手を考えると通常は指向性を弱くしておくことが望ましく、そのため送信時の赤外線の拡がり角度を、例えば30度またはそれ以上と大きく設定している。そして、必要に応じて、これより指向性を強く(拡がり角度をより小さく)することで、受信時のS/N比が高く、より確実に通信を行うようにするとよい。
指向性を強くする(拡がり角度範囲を狭くする)と、妨害光を低減することが可能となり、通信相手との双方向通信が既に確立されている場合、あるいは、通信装置の送受信口同士が向き合っているなど双方向通信が確立しやすい場合は、より高い品質での通信が可能となる。一方で、通信相手との双方向通信が確立されていないときに固定的に指向性を決める受信電波の範囲を絞ると、使用できる受信角度が狭くなり、妨害光の影響が極めて少ない良好な状態であっても、通信相手の方向に正しく携帯電話機を向ける必要があるため、使い勝手が悪くなる。
携帯電話機には、「送信部」と「受信部」の機能を併せもつIrDA素子が内蔵されている。IrDA素子は、赤外線の光源(LED)の周囲をある程度囲んで一方の方向側のみ開口させ、当該方向へ赤外線を送信する送信部と、赤外線の受光素子の周囲をある程度囲んで送信時と同じ方向から飛来する赤外線を受信する受信部とが近接または隣接して設けられている。送信部からの赤外線は、携帯電話機の筐体の外面に設けられている窓から出射される。この窓は、赤外線の送信口と受信口を兼用する。
赤外線の利用効率を最大とするには、IrDA素子から、ある拡がり角度をもって一方向に送信された赤外線が、そのまま送信口(窓)から出射されるように、IrDA素子を送信口に近づけることが望ましい。一方、IrDA素子を送信口から遠ざけると、送信口から外部に出力される赤外線の範囲(拡がり角度)は、より小さくなる。
IrDA素子を送信口(窓)に対して移動させる動作は、携帯電話機が有する操作部の操作に応じて行われる。ここで「操作部」は、このIrDA素子の移動のために筐体外部に設けた専用の操作レバー、操作ボタン、操作ダイヤルなどでもよいが、他の機能を操作するために割り当てられた操作部を兼用させると、部品点数の削減、低コスト化、小型化の面で望ましい。また、「操作部」は、操作レバー、操作ボタン、操作ダイヤルなどに限らない。例えば折りたたみ式、スライド式、リボルバ式の携帯電話機を使用するために携帯電話機の表示面や操作面を外部に露出させる「開く動作」を、ここで言う「操作」とし、その操作を検出する手段を「操作部」としてもよい。
以上を最小限の要件で言い換えると、本実施形態の電子機器(携帯電話機)は、「赤外線を送信する送信部と、操作部と、操作部の操作にしたがって、送信部を、赤外線の送信口に対して移動させる移動手段と、を備える」ことを特徴とする。
以下、より具体的な実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、ストレート式の携帯電話機の概観図(正面図)である。
図1に図解する携帯電話機100の前面には、文字、数字、記号等を入力する入力キー、および、オンフック、オフフックのための通話関連キー、選択キーなどの各種機能キーが配置されたキー操作部101と、表示部102とが配置されている。
また、携帯電話機100内にカメラモジュールが配置され、携帯電話機100の裏面にカメラモジュールのレンズ部132が表出している。
携帯電話機100をユーザーが手で持ったときの先端側の端面(図1の上端面)には、IrDA通信の窓(以下、送受信口)が開口しており、送受信口には光学フィルタ104が装着されている。この送受信口および光学フィルタ104は、「送信口」と「受信口」を兼用する。
光学フィルタ104の内部側の面から連続してIrDA送受信部110が設けられ、IrDA送受信部110の内部に、「送信部」と「受信部」の機能を併せ持つIrDA素子111が配置されている。以下、IrDA素子111を「送受信部」と言うことがある。
光学フィルタ104は、赤外線の波長帯域(880[nm]帯)の光を透過し、この波長帯域以外の光を遮断または減衰させる光透過特性を有するバンドパスフィルタである。よって、光学フィルタ104を設けたことによって、通信波長帯域に波長が近似する非通信帯域の光(妨害光)の入射が排除され、IrDA素子111の受信時のS/N比が向上する。この理由から、送受信口となる窓には光学フィルタ104が設けられていることが望ましいが、設けない場合は送受信口が、光学フィルタ104に代わる光透過性の部材により塞がれている。
携帯電話機100の外面には、IrDA素子111を移動させるための「操作部」が設けられている。「操作部」を、IrDA素子111を移動させるためだけに設けてもよいが、ここでは、既存の機能が割り当てられた操作部として、例えば、マクロレバー120を用い、これをIrDA素子111の移動のための操作部と兼用する。このように、IrDA素子111の移動のために用いる「操作部」として既存の機能が割り当てられた操作部を利用する場合、IrDA通信時には使用しない、または、使用することが稀と想定される操作部を用いるとよい。マクロレバー120は、カメラ撮影の準備段階でレンズ部132の焦点距離を、標準撮影時とマクロ撮影時の2段階で切り替えるために利用される。したがって、この時にIrDA通信を行うことは通常ないと想定できる。
このようにIrDA通信時に使用されない、あるいは、使用されることが稀な操作部なら、マクロレバー120以外の操作部を用いてIrDA素子111の移動を行ってもよい。その意味では、キー操作部101内の特定の操作キーを利用しても構わないが、キー操作部101はIrDA送受信部110から遠いため、マクロレバー120などの、より近い操作部を、IrDA素子111の移動のために用いている。
このとき、図1(B)に示すように、マクロレバー120のスライド方向D2と、IrDA素子111の移動方向D1が対応し、例えば2つの方向が平行となっている。つまり、マクロレバー120を光学フィルタ104(送受信口)の側に操作するときにIrDA素子111(送受信部)が光学フィルタ104に近づくように移動する。逆に、マクロレバー120を光学フィルタ104と反対側に操作するときにIrDA素子111が光学フィルタ104から遠ざかるように移動する。
このような操作方向と移動方向に対応性があると、ユーザーはIrDA素子111を移動させたい向きを感覚的に理解しやすく、その向きに操作を行うことができるため操作性が良いという利点がある。
また、図1に示すように、マクロレバー120は、携帯電話機100の筐体が有する外面のうち、光学フィルタ104が設けられた外面(第2の外面)とは異なる外面(第1の外面)に設けられている。マクロレバー120を光学フィルタ104と同じ外面に設けてもよく、このような携帯電話機も実際に市販されているが、マクロレバー120を光学フィルタ104とほぼ直交する外面に設けると、携帯電話機100を持った側の片手でマクロレバー120を操作することが可能であり、また、操作中に光学フィルタ104を手で遮るおそれがないため高い通信品質を維持しながらマクロレバー120を切り替えることが容易である。
以上より、携帯電話機100の筐体が有する複数の外面において、マクロレバー120を設ける第1の外面と、光学フィルタ104(送受信口)が設けられる第2の外面が隣り合うことが望ましい。
図2(A)と図2(B)に、レンズの焦点距離の切り替えを行うマクロレバー120とIrDA素子111との接続関係を模式的に示す。また、図3には、3つの部品の操作と移動の方向を斜視図により示す。
IrDA素子111は、図3に示すように、送信部の送信レンズ112Tと、受信部の受信レンズ112Rとを、一方の面に設けて送信部と受信部が一体的に形成された部品である。IrDA素子111は、図2に示すように、IrDA送受信部110内の内部空間(スリット110A)内を、光学フィルタ104に対して前後に、即ち、光学フィルタ104に近づく向きと遠ざかる向きとで移動可能になっている。
図2(A)は、IrDA素子111が光学フィルタ104に近づいた状態を示し、このときIrDA素子111から出力され光学フィルタ104から出て行く赤外光の拡がり角範囲は「広角」になっている。これに対し、図2(B)は、IrDA素子111が光学フィルタ104から遠ざかった状態を示し、このときIrDA素子111から出力され光学フィルタ104から出て行く赤外光の拡がり角範囲は「狭角」になっている。
図2(A)に示す状態よりも更にIrDA素子111が光学フィルタ104に近づいても、光学フィルタ104から出て行く赤外光の拡がり角は変化しない。一方、図2(B)においては、スリット110A内で最大限までIrDA素子111が後退しており、これ以上、光学フィルタ104から出て行く赤外光の拡がり角は狭くならない。なお、IrDA素子111から出て行く赤外光の拡がり角は図2(B)が図2(A)より狭くなっているように描かれているが、この角度は両者で同じであり、図2(B)は、光学フィルタ104から実際に出て行く赤外光範囲を破線により示すものである。
図2に示すマクロレバー120は、「スイッチ部」としてのスライドスイッチ片121と、スライドスイッチ片121から延在し、カメラモジュールの焦点を切り替える切り替えレバー133に係合する「切替部」としての凹部122aを備える延在部122と、を有する。
図2の模式図では延在部122がストレートの棒形状を有するようにも見えるが、図2はあくまで接続関係を示す模式図であり、延在部122はどのような形状でもよい。また、単一の部材から延在部122を形成する必要もない。延在部122は複数の部材が互いに連結させたものでもよい。その場合、梃子の原理や軸回転により力の伝達方向を変化させて、より小さい力で大きな作用(作用点の移動距離)を得るように延在部122の構造を工夫してもよい。
本実施形態におけるマクロレバー120は、さらに、延在部122と機械的に連結し、あるいは、延在部122と一体に成形されてIrDA素子111を支持する支持部123を有する。支持部123は、スライドスイッチ片121の移動に伴って、IrDA素子111を移動させる「移動手段」または「移動手段の一部」を構成する部材である。スライドスイッチ片121を光学フィルタ104に近づくように操作する(移動させる)と、支持部123に固定されたIrDA素子111が、光学フィルタ104に近づく向きに移動する。逆に、スライドスイッチ片121を光学フィルタ104から遠ざけるように操作する(移動させる)と、支持部123に固定されたIrDA素子111が、光学フィルタ104から遠ざかる向きに移動する。スライドスイッチ片121の操作の方向と、IrDA素子111(送受信部)の移動の方向はほぼ平行となることが望ましい。
図2の模式図では支持部123が延在部122と一体成形されているように見えるが、図2はあくまで接続関係を模式的に示しているに過ぎない。スライドスイッチ片121の操作ストロークと、支持部123の移動ストロークが同じでよい場合は、延在部122と支持部123が一体成形されたものでもよいが、ストロークを変える場合、ストロークを変換するための機構を介して延在部122と支持部123が連結されている。
図3に示すように、カメラモジュール130は、撮像デバイス(不図示)等が内部に収納された本体131と、撮像デバイスの撮像面に光を集めるレンズ部132と、レンズ部132を構成する複数のレンズ間の位置関係等を変化させることによりレンズ部132の焦点距離を、広角差撮影時と通常撮影時の2焦点間で切り替える切り替えレバー133とを有する。
切り替えレバー133は、例えば、図2(A)の場合、レンズ部132を通常撮影時の焦点距離にし、図2(B)の場合、レンズ部132を広角撮影時の焦点距離にする。この焦点距離における「広角」と、赤外線の拡がり角の「広角」とは対応しないが、これは、マクロ切り替えとIrDA通信とは独立の動作であり、両動作は同時に行わないことを前提とするため、無関係だからである。
カメラ撮影時に、通常は、スライドスイッチ片121が「通常撮影側」に設定されて撮影を行う。一方、被写体までの距離が比較的近い時は、ユーザーがスライドスイッチ片121を操作して、マクロ撮影側に設定してから撮影を行う。
IrDA通信時に、通信エラーが発生すると、ユーザーはマクロレバー120を現在の位置から切り替えてみる。すると、赤外線の拡がり角が変化し、通信エラーを解消できる可能性がある。また、通信エラーが発生すると、マクロレバーの切り替え操作の案内情報を表示部102に表示してもよい。さらに、アプリケーションに応じて、例えば要求される伝送レートが高いアプリケーションではS/N比を高くするため赤外線の拡がり角を「狭角」側にするように表示部102に案内情報を表示させてもよい。これらの制御は不図示の制御部が、不図示の画像処理部やメモリを制御して、メモリ内に保存されている案内情報を読み出し、表示部102に表示させることで実施される。
図4に、携帯電話機100の概略的なブロック図を示す。
図4に図解する携帯電話機100は、既に説明した構成として、キー操作部101、表示部102、光学フィルタ104、IrDA素子111、マクロレバー120、および、カメラモジュール130を有する(図1〜図3参照)。
携帯電話機100は、さらに、信号処理部103、無線通信処理部105、アンテナ106、開閉検出部107、および、IrDA処理部112を有する。
無線通信処理部105は、アンテナ106で受信した無線電波から通話や通信のデータを受信処理により復調し、あるいは、信号処理部103からの通話や通信の送信データによって無線電波を変調してアンテナ106から送信するときの送信処理を実行する。
IrDA処理部112は、IrDA素子111で赤外線が光電変換されて発生したIrDA受信信号を受信処理して、処理後の信号を信号処理部103に送り、また、信号処理部103からのIrDA送信信号を送信処理して、処理後の信号をIrDA素子111に送る回路である。IrDA処理部112は、IrDA送受信部110(図2)内に信号処理部103とは別に設けてもよいし、あるいは、IrDA処理部112の機能を信号処理部103内に持たせることもできる。
ここでの信号処理部103は、携帯電話機100の制御部としての機能も有するため、キー操作部101、表示部102、開閉検出部107、マクロレバー120、カメラモジュール130、および、IrDA処理部112が信号処理部103に接続され、また、不図示のスピーカー、マイクあるいはメモリ等も信号処理部103に接続されている。
信号処理部103は、例えばIrDA通信で携帯電話機100同士が相互にデータ交換する場合、メモリからデータを読み出して必要な処理を行ってからIrDA処理部112に送り、該データをIrDA送信信号に変換し、このIrDA送信信号をIrDA素子111から赤外線として送信する。また、IrDA素子111で受信し光電変換により得られたIrDA受信信号をIrDA処理部112で復調して得られたデータを信号処理部103が必要な処理を行ってから、メモリに格納する。
また、信号処理部103は、詳細な説明は行わないが、通話やデータ通信に必要な各種信号処理等を行う。
なお、図4で破線により示すブロック間接続線は、例えば図2に示すように、マクロレバー120とIrDA素子111が機械的に連結され、また、マクロレバー120とカメラモジュール130が機械的に連結されていることを示すものである。
開閉検出部107は、携帯電話の筐体を開く動作等の開閉検出を、機械的、電気的または磁気的に行うものである。
以上の実施形態では、IrDA素子111を移動させるための操作は、例えばスライドスイッチ片121を操作するといった簡単なものであるため使い勝手がよい。また、本例では既存のマクロレバー120を設計変更して、IrDA素子111を移動できるようにしているため、多少、マクロレバー120の構造が複雑になるものの、新たな部品の追加がなく、コスト増加、スペースの増加は最小限に抑えられている。
スライドスイッチ片121の操作方向とIrDA素子111の移動方向をほぼ平行とするなどして対応させると、直感的にIrDA素子111の移動方向が分かるため、操作ミスを少なくできる。
光学フィルタ104が設けられた面とスライドスイッチ片121が設けられた面が携帯電話機100の筐体の隣り合う面であるため、操作しやすく、光学フィルタ104を手で塞いでしまうなど通信環境を悪くする懸念がない。
なお、「送信部」としてのIrDA素子を移動させるための「操作部」を、マクロレバー以外の構成で実現する場合、以下のように構成できる。
例えば折りたたみ式の携帯電話機で通常は折畳まれているケースを開く動作に応じて、IrDA素子(送信部)を移動させるようにしてよい。ケースを完全に開いた状態と完全に閉じた状態を送信部の移動に対応させてもよいし、ケースを開くときに、多段階に開く角度で送信部の移動を行ってもよい。特に後者の多段階に開く角度を設定する場合、IrDA素子(送信部)の移動がユーザーに分かるように、送信部の移動を行う角度で「カッチ」とした感触(および音)が得られるようにすると好ましい。
このように本実施形態では、操作部は、送信部に関する機能以外の電子機器の機能を操作可能に構成されている。
また、スライド式の携帯電話機では、スライドによるケースの開閉動作に応じてIrDA素子(送信部)を移動させるとよい。このスライド式の場合も、完全に閉じた状態と完全に開いた状態を送信部の移動に対応させてもよいが、スライド途中の2つの段階で送信部の移動を制御してもよい。特にスライド途中の2段階を送信部の移動状態に対応させる場合、IrDA素子(送信部)の移動がユーザーに分かるように、送信部の移動を行うスライドの途中で「カッチ」とした感触(および音)が得られるようにすると好ましい。
携帯電話機に限らないが、例えばカメラ装置などで、レンズ部に保護カバーが設けられている場合、保護カバーを開閉する動作にIrDA素子111を連動させて移動させる構成としてもよい。
既存の機能が割り当てられた、上述した以外の「操作部」を、IrDA素子(送信部)の移動のために流用することができる。
なお、マクロレバー120を、IrDA送信部を移動させるための「操作部」として使用する場合、図4に示すように、開閉検出部107を有している場合でも、開閉検出部107を、IrDA送信部を移動させるための「操作部」として使用する必要はない。これに対し、IrDA送信部を移動させるための「操作部」として、マクロレバー120に代えて開閉検出部107を使用する場合、開閉検出部107は必須の構成である。
このように、マクロレバー以外の「操作部」を用いた場合、どの操作部を用いるかによって程度の差はあるが、何れもユーザー操作による送信部の移動制御であるため使い勝手はよく、既存の機能が割り当てられた操作部であるため、低コスト、省スペースといったマクロレバーを用いた場合と同様な利益が得られる。
本発明の実施形態に関わるストレート式携帯電話機の正面図である。 本発明の実施形態に関わる携帯電話機内の構成を模式的に示す図である。 図2に関係する3つの部品の操作と移動の方向を示す斜視図である。 本発明の実施形態に関わる携帯電話機の概略ブロック図である。
符号の説明
100…携帯電話機(電子機器)、101…キー操作部、102…表示部、104…光学フィルタ(送受信口を塞ぐ部材)、110…IrDA送受信部、111…IrDA素子(送信部および受信部)、120…マクロレバー(操作部)、121…スライドスイッチ片(スイッチ部、移動手段)、122…延在部(移動手段)、122a…凹部(切替部)、123…支持部(移動手段)、130…カメラモジュール、131…本体、132…レンズ部、133…切り替えレバー

Claims (8)

  1. 赤外線を送信する送信部と、
    操作部と、
    前記操作部の操作にしたがって、前記送信部を、赤外線の送信口に対して移動させる移動手段と、
    を備える電子機器。
  2. カメラ部を有し、
    前記操作部は、
    前記送信部を支持する支持部と、
    前記操作を受けるスイッチ部と、
    前記スイッチ部及び前記支持部と接続される延在部と、
    前記延在部に形成された、前記カメラ部のレンズの焦点を切り替える切替部と、
    を有する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記操作部を前記送信口の側に操作するときに前記送信部が前記送信口に近づく向きに移動し、前記操作部を前記送信口と反対側に操作するときに前記送信部が前記送信口から遠ざかる向きに移動する
    請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記操作部は、前記電子機器の第1の外面に配置され、
    前記赤外線の送信口は、前記第1の外面と異なる、前記電子機器の第2の外面に配置されている
    請求項1から3の何れか1項に記載の電子機器。
  5. 前記第1の外面と前記第2の外面が、前記電子機器の筐体において隣り合う2つの外面である
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記操作部が、前記カメラ部のレンズの焦点を切り替えるためのマクロレバーである
    請求項1から5の何れか1項に記載の電子機器。
  7. 前記送信部に隣接または近接して配置され該送信部と共に移動する受信部を有し、
    前記送信口は受信口を兼用する
    請求項1から6の何れか1項に記載の電子機器。
  8. 前記操作部は、前記送信部に関する機能以外の前記電子機器の機能を操作可能である
    請求項1から7の何れか1項に記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101970224B1 (ko) * 2018-10-24 2019-04-18 엘아이지넥스원 주식회사 음향 송수신 장치 및 그 동작방법
WO2021192053A1 (ja) 2020-03-24 2021-09-30 日本電気株式会社 撮像制御システム、撮像装置、撮像制御方法、及びコンピュータプログラム

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