JP2009205765A - 光ディスク装置およびトラッキング制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好なトラックサーボを実現する光ディスク装置およびトラッキング制御方法を提供する。
【解決手段】記録媒体に光を照射する光源装置と、記録媒体からの戻り光を検出する光検出手段と、検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成手段14Aと、第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御手段と、を有し、トラックエラー信号生成手段は、受光部13A、13Bで検出された信号の低周波成分を抽出し、複数の低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成する手段LPF1、LPF2と、光検出手段で検出された信号の高周波成分を抽出して、包絡線信号を検出する検出手段DET1、DET2と、包絡線信号を加減算して補償信号を生成する手段と、補償信号を用いて第1トラックエラー信号を補償して第2トラックエラー信号を生成する補償手段C3と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】記録媒体に光を照射する光源装置と、記録媒体からの戻り光を検出する光検出手段と、検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成手段14Aと、第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御手段と、を有し、トラックエラー信号生成手段は、受光部13A、13Bで検出された信号の低周波成分を抽出し、複数の低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成する手段LPF1、LPF2と、光検出手段で検出された信号の高周波成分を抽出して、包絡線信号を検出する検出手段DET1、DET2と、包絡線信号を加減算して補償信号を生成する手段と、補償信号を用いて第1トラックエラー信号を補償して第2トラックエラー信号を生成する補償手段C3と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、光ディスク装置およびトラッキング制御方法に関する。
デジタル映像を蓄積可能な記録媒体として、CD(Compact Disc)系、DVD(Digital Versatile Disk)系、またはHD DVD(High Definition Digital Versatile Disk)系の再生専用あるいは記録型光ディスクが用いられている。
上記のような光ディスクを記録および再生するためにトラッキング制御をする際、例えば、プッシュプル法によりトラックエラー信号を生成する光ディスク装置およびトラッキング制御方法がある。
この光ディスク装置は、レーザ光源より出射されるレーザ光を対物レンズにより光ディスクの情報記録面に照射する。さらに、この戻り光を受光素子によって受光する。光ディスク装置は、受光素子の各チャネルから出力される信号の低周波成分を抽出し、これら低周波成分を減算してトラックエラー信号を生成する。このトラックエラー信号に基づいて、トラッキング制御が成される。
従来、レーザ光源からのメインビームに対して、ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+n)Pだけ、光ディスク22の半径方向にオフセットした位置をサイドビームが走査するようにして、サイドビームによる戻り光のプッシュプル信号PPs1、PPs2より差信号を生成してトラッククロス信号TCSを生成する光ディスク装置およびトラッキング制御方法が提案されている。
特開2002−352454号公報
しかし、上記のようにトラック制御を行っても、隣が記録済トラックである未記録トラック、また隣が未記録トラックである記録済みトラックにサーボするとき、光ディスクからの戻り光が隣接するトラックの影響を受けるために、トラックエラー信号に無視できない程度のオフセットが生じる場合があった。このような場合には、トラックサーボ安定度が阻害され、トラックスリップ等の不具合が生じる場合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、隣が記録済トラックである未記録トラック、また隣が未記録トラックである記録済みトラックにサーボするときであってもトラックエラー信号にオフセットが生じないため、良好なトラックサーボを実現する光ディスク装置およびトラッキング制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る光ディスク装置は、記録媒体に光を照射する光源装置と、前記記録媒体からの戻り光を検出する光検出手段と、前記光検出手段での検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成手段と、前記第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御手段と、を有し、前記トラックエラー信号生成手段は、前記光検出手段の複数の受光部で検出されたそれぞれの信号の低周波成分を抽出し、得られた複数の前記低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成する手段と、前記複数の光検出手段で検出されたそれぞれの信号の高周波成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で得られた前記高周波成分の包絡線信号を検出する検出手段と、前記検出手段で得られた前記包絡線信号を加算または減算して補償信号を生成する手段と、前記補償信号を用いて前記第1トラックエラー信号を補償して第2トラックエラー信号を生成する補償手段と、を有している。
本発明の第2態様に係るトラッキング制御方法は、記録媒体に光を照射するステップと、前記記録媒体からの戻り光を光検出器の複数の受光部で検出する光検出ステップと、前記光検出ステップでの検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成ステップと、前記第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御ステップと、を有し、前記トラックエラー信号生成ステップは、前記光検出ステップで検出されたそれぞれの信号の低周波成分を抽出するステップと、得られた複数の前記低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成するステップと、前記光検出ステップで検出されたそれぞれの信号の高周波成分を抽出する振幅抽出ステップと、得られた前記高周波成分の包絡線信号を検出する包絡線検出ステップと、得られた前記包絡線信号を加算または減算して補償信号を生成する補償信号生成ステップと、前記補償信号を用いて前記第1トラックエラー信号を補償して前記第2トラックエラー信号を生成する補償ステップと、を有している。
本発明によれば、隣が記録済トラックである未記録トラック、また隣が未記録トラックである記録済みトラックにサーボするときであってもトラックエラー信号にオフセットが生じないため、良好なトラックサーボを実現する光ディスク装置およびトラッキング制御方法を提供することができる。
以下に、本発明の第1実施形態に係る光ディスク装置およびトラッキング制御方法について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光ディスク装置1を示すブロック図である。光ディスク2はCD系、DVD系、またはHD DVD系の再生専用あるいは記録型光ディスクである。例えばDVD系では、再生専用型のDVD−Video、DVD−ROM(Read Only Memory)、記録型のDVD−R(Recordable)/RW(Rewritable)/RAM(Random Access Memory)等がある。
本実施形態に係る光ディスク装置1の光ディスク2は、記録前に比べて記録後で吸光度が低下するLtoH形記録材料により形成されている。
光ディスク2はディスクモータ3によって回転駆動される。ディスクモータ3はディスクモータ制御回路4によって制御されている。光ディスク2に対する情報の記録、再生は、光ピックアップ5によって行われる。光ピックアップ5には、対物レンズ6が設けられており、対物レンズ6はフォーカシングアクチュエータ7の駆動によりフォーカスシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能で、またトラッキングアクチュエータ8の駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向で光ディスクの径方向)への移動が可能である。
記録データ生成回路9は情報記録時にホスト装置25からインターフェース回路24を介して供給されるデータにエラー訂正コードを付加し、同期コードなどをつけて記録フォーマットの形式に変更し、さらに変調し、変調されたデータをレーザ制御回路10へ提供する。レーザ制御回路10は情報記録時(マーク形成時)に、記録データ生成回路9から供給されるデータに基づいて、書き込み用信号を光ピックアップ5内のレーザダイオード11に供給する。
レーザダイオード11は、波長が約780nm(nano meter)のCD用のレーザダイオード、波長は約650nmのDVD用のレーザダイオード、波長が約405nmのHD DVD用のレーザダイオードがあり、光ディスク装置1に装着された光ディスク2の種類によって使い分けられ、レーザ制御回路10から供給される信号に応じて選択されてレーザ光を出射する。
レーザダイオード11から発せられるレーザ光は、光学部12、対物レンズ6を介して光ディスク2上に照射される。レーザダイオード11から発せられるレーザ光の光ディスク2からの反射光は、対物レンズ6、光学部12を介して光検出器13に導かれる。本実施形態に係る光検出器13は、図4に示すように、例えば2つの受光部13A、13Bを有している。これら2つの受光部13A、13Bは、光ディスク2上のトラックで反射回折された光をトラック中心に対して対称に配置されている。光検出器13からの出力信号は、RFアンプ14へ供給される。
RFアンプ14は、光検出器13からの検出信号を処理し、信号記録面とビームスポットとのアキシャル方向のジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカスエラー信号(FE信号)、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心のディスクラジアル方向の誤差を示すトラックエラー信号(TE信号)、および再生信号(RF信号)を生成し、生成されたFE信号、TE信号、およびRF信号をA/D変換器15に供給する。
RFアンプ14は、光検出器13からの検出信号を処理する際、使用されるレーザダイオード11の種類に応じて信号を生成する時のパラメータをそれぞれの適切な値に設定して上記信号を生成する。
本実施形態に係る光ディスク装置1のRFアンプ14は、トラックエラー信号生成部14Aを有している。トラックエラー信号生成部14Aは、図2に示すように、受光部13Bから出力された出力信号S2が供給されるローパスフィルタLPF1と、受光部13Aから出力された出力信号S1が供給されるローパスフィルタLPF2と、を有している。
ローパスフィルタLPF1とローパスフィルタLPF2とから出力された出力信号は、減算器C1に供給され、ローパスフィルタLPF1からの出力信号からローパスフィルタLPF2からの出力信号が減算される。減算器C1から出力される出力信号は、第1トラックエラー信号S3として減算器C3に供給される。
図2に示すように、トラックエラー信号生成部14Aは、受光部13Bから出力された出力信号S2が供給されるハイパスフィルタHPF1と、受光部13Aから出力された出力信S1号が供給されるハイパスフィルタHPF2と、を有している。
ハイパスフィルタHPF1から出力された出力信号はエンベロープ検出器DET1に供給される。ハイパスフィルタHPF2から出力された出力信号はエンベロープ検出器DET2に供給される。エンベロープ検出器DET1とエンベロープ検出器DET2とは、供給された高周波信号S1、S2の包絡線を検出する。すなわち、エンベロープ検出器DET1とエンベロープ検出器DET2とでは、高周波信号S1、S2の振幅レベルが抽出される。
エンベロープ検出器DET1とエンベロープ検出器DET2とから出力された出力信号S4、S5は、減算器C2に供給され、エンベロープ検出器DET1からの出力信号S4からエンベロープ検出器DET2からの出力信号S5が減算される。減算器C2から出力された出力信号は、高周波プッシュプル信号S6として減算器C3に供給される。
減算器C3では、減算器C1から供給された第1トラックエラー信号S3から高周波プッシュプル信号S6が減算されて第1トラックエラー信号S3が補償され、補償後の第2トラックエラー信号S7が出力される。本実施形態に係る光ディスク装置1では、減算器C3から出力された出力信号S7が、TE信号としてA/D変換回路15に供給される。
A/D変換器15から出力された信号はバス20を介してCPU(Central Processing Unit)21等に供給される。
フォーカス・トラッキング制御回路16は、A/D変換器15から供給されたFE信号及びTE信号に応じてフォーカス制御信号及びトラッキング制御信号を生成し、フォーカシングアクチュエータ7及びトラッキングアクチュエータ8に出力し対物レンズ6を駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2の情報記録面上に常時ジャストフォーカスとなるフォーカシングサーボ、及びレーザ光が光ディスク2上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボが行われる。
RF信号は、A/D変換器15でデジタル信号に変換されチャネルビットのデータとしてPLL回路17に供給される。PLL回路17は、A/D変換器15から供給されるデータからデータに同期した再生クロックとチャネルビット単位の再生データを生成し、データ再生回路18に出力する。データ再生回路18ではフォーマットを解読して、再生データを復調してバイトデータを再生し、再生されたデータはエラー訂正回路19へ出力される。
エラー訂正回路19では再生データに付与されているエラー訂正コードを用いてエラー訂正を行った後、インターフェース回路24を介してホスト装置25に出力される。
ディスクモータ制御回路4、記録データ生成回路9,レーザ制御回路10、A/D変換回路15、フォーカス・トラッキング制御回路16、PLL回路17、データ再生回路18、エラー訂正回路19等は、バス20を介してCPU(Central Processing Unit)21によって制御される。
CPU21はインターフェース回路24を介してホスト装置25から供給される動作コマンドに従って、この光ディスク装置1を総合的に制御する。また、CPU21は、RAM(Random Access Memory)22を記録再生時のバッファメモリ等の作業エリアとして使用し、ROM(Read Only Memory)23に記憶されたプログラムに従った所定の制御を行う。
次に、上記の光ディスク装置1におけるトラッキング制御方法について図面を参照して説明する。なお、以下では、図3(a)〜(f)に示す波形をトラッキング制御の過程で用いる波形の一例とし、光ディスク2の記録済みトラックと未記録トラックとが隣接している領域にレーザ光が照射されたときに、光ディスク2からの戻り光からトラックエラー信号を生成する場合について説明する。
光検出器13の受光部13A、13Bで光ディスク2からの戻り光が検出されると(ステップST1)、受光部13Aから出力された出力信号S1がローパスフィルタLPF2に供給され、受光部13Bから出力された出力信号S2がローパスフィルタLPF1に供給される。
ローパスフィルタLPF1は、供給された信号S2の低周波成分を抽出し、減算器C1に出力する。ローパスフィルタLPF2は、供給された信号S1の低周波成分を抽出し、減算器C1に出力する。減算器C1は、ローパスフィルタLPF1から供給された信号から、ローパスフィルタLPF2から供給された信号を減算して、第1トラックエラー信号S3として出力する。
このとき、受光部13A、13Bで検出された信号が図3(a)、(b)に示すような信号波形の場合には、第1トラックエラー信号S3は、図3(c)に示すように、オフセットが生じた波形となる。第1トラックエラー信号S3は減算器C3に供給される。
第1トラックエラー信号S3にオフセットが生じるあたりに着目すると、受光部13Aからの出力信号S1と受光部13Bからの出力信号S2とで、未記録状態から記録信号が重畳された高周波成分の振幅レベルが増大していく過渡域のタイミングが異なっている。これは、レーザ光が光ディスク2の記録済みトラックと未記録トラックとの境界に照射されたときの戻り光が、受光部13A、13Bによって検出されるタイミングに時間差があるからである。
初期トラッキングエラー信号S3は、受光部13A、13Bから出力された信号の低周波成分を抽出し(すなわち平均値を抽出し)、その低周波成分の差をとった信号であるため、過渡域のタイミングずれによって第1トラックエラー信号S3にオフセットが生じている。
本実施形態に係るトラッキング制御方法では、上記のように過渡期で生じるオフセットを下記のように補償している。
すなわち、受光部13A、13Bで光ディスク2からの戻り光が検出されると(ステップST1)、受光部13Aから出力された信号S1は、ハイパスフィルタHPF2に供給され、受光部13Bから出力された信号S2は、ハイパスフィルタHPF1に供給される。
ハイパスフィルタHPF1は、供給された信号S2の高周波成分を抽出し(ステップST2)、エンベロープ検出器DET1に供給する。ハイパスフィルタHPF2は、供給された信号S1の高周波成分を抽出し(ステップST2)、エンベロープ検出器DET2に供給する。ここで信号S1、S2の高周波成分を抽出するのは、それぞれの信号S1、S2に含まれる高周波成分レベルは、トラックずれの影響をあまり受けることがなく、ほぼ一定振幅レベルを維持する性質を有しているからである。
エンベロープ検出器DET1は、ハイパスフィルタHPF1から供給された高周波信号の包絡線信号を検出する(ステップST3)。エンベロープ検出器DET2は、ハイパスフィルタHPF2から供給された高周波信号の包絡線信号を検出する(ステップST3)。エンベロープ検出器DET1、DET2で検出された包絡線信号S4、S5は、減算器C2に供給される。エンベロープ検出器DET1、DET2で検出された包絡線信号S4、S5の一例を図3(d)に示す。
減算器C2は、包絡線信号S4から包絡線信号S5を減算し、高周波プッシュプル信号S6を生成する(ステップST4)。例えば、エンベロープ検出器DET1、DET2で、図3(d)に示すような包絡線信号S4、S5が得られた場合、高周波プッシュプル信号S6は、図3(e)に示すような波形となる。図3(e)に示すように、高周波プッシュプル信号S6は、受光部13A、13Bからの出力信号S1、S2の過渡域における特徴が抽出されている。減算器C2から出力された高周波プッシュプル信号S6は、減算器C3に供給される。
減算器C3は、供給された第1トラックエラー信号S3から高周波プッシュプル信号S6を減算して第1トラックエラー信号S3を補償する(ステップST5)。減算器C3は、第1トラックエラー信号S3と高周波プッシュプル信号S6を元に演算して第2トラックエラー信号S7として出力する。補償された第2トラックエラー信号S7は、図3(f)に示すように、図3(c)に示す第1トラックエラー信号S3に生じていた過渡域におけるオフセットが補償されている。
上記のように、オフセットが補償された第2トラックエラー信号S7が、RFアンプ14から出力されるTE信号としてA/D変換回路15に供給され、A/D変換器15から出力された信号はバス20を介してCPU(Central Processing Unit)21等に供給される。
フォーカス・トラッキング制御回路16は、A/D変換器15から供給されたTE信号に応じてトラッキング制御信号を生成し、トラッキングアクチュエータ8に出力し対物レンズ6を駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボが行われる。
上記のように、高周波プッシュプル信号S6を用いて第1トラックエラー信号S3を補償することによって、隣が記録済トラックである未記録トラック、また隣が未記録トラックである記録済トラックにサーボする場合であっても、トラックエラー信号にオフセットが生じることが抑制され、トラックサーボ安定度を阻害されることなくトラッキング制御を行うことができる。
したがって、本実施形態に係る光ディスク装置1およびトラッキング制御方法によれば、トラックサーボ安定度を改善し、トラックスリップ等の不具合を抑制する光ディスク装置1およびトラッキング制御方法を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る光ディスク装置およびトラック制御方法について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記の第1実施形態に係る光ディスク装置1およびトラッキング制御方法と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
また、以下では、図6(a)〜(d)に示す波形をトラッキング制御の過程で用いる波形の一例とし、光ディスク2の記録済みトラックと未記録トラックとが隣接している領域にレーザ光が照射されたときに、光ディスク2からの戻り光からトラックエラー信号を生成する場合について説明する。
本実施形態に係る光ディスク装置1の光ディスク2は、記録前に比べて記録後で吸光度が向上するHtoL形記録材料により形成されている。本実施形態に係る光ディスク装置1では、減算器C1から出力される第1トラックエラー信号S3と、減算器C2から出力される高周波プッシュプル信号S6とが供給される加算器C4を有している。
すなわち、加算器C4は、第1トラックエラー信号S3と高周波プッシュプル信号S6とを加算して、第1トラックエラー信号S3を高周波プッシュプル信号S6で補償している。加算器C4は、補償後の第2トラックエラー信号S7を出力する。本実施形態に係る光ディスク装置1は、上記以外の点は上述の第1実施形態に係る光ディスク装置1と同様である。
本実施形態に係る光ディスク装置1におけるトラッキング制御方法では、光検出器13で光ディスク2からの戻り光が検出されると(ステップST1)、光検出器13の受光部13A、13Bから出力された出力信号S1、S2(図示せず)がローパスフィルタLPF1、LPF2に供給される。
ローパスフィルタLPF1は、供給された信号S2の低周波成分を抽出し、減算器C1に出力する。ローパスフィルタLPF2は、供給された信号S1の低周波成分を抽出し、減算器C1に出力する。減算器C1は、ローパスフィルタLPF1から供給された信号から、ローパスフィルタLPF2から供給された信号を減算して、第1トラックエラー信号S3として加算器C4へ出力する。本実施形態での第1トラックエラー信号S3の波形の一例を図6(a)に示す。
一方、受光部13A、13Bからの出力信号S1、S2は、ハイパスフィルタHPF1、HPF2に供給される。ハイパスフィルタHPF1、HPF2では、供給された信号S1、S2の高周波成分を抽出し(ステップST2)、抽出された高周波信号をエンベロープ検出器DET1、DET2に供給する。
エンベロープ検出器DET1、DET2は、供給された高周波信号の包絡線を検出し、検出された包絡線信号S4、S5を減算器C2に供給する。本実施形態での包絡線信号S4、S5は、図6(b)に示すように、上述の第1実施形態の場合と、その位相関係が逆になる。
減算器C2は、供給された包絡線信号S4から包絡線信号S5を減算して高周波プッシュプル信号S6を生成する(ステップST3)。高周波プッシュプル信号S6は加算器C4に供給される。本実施形態での高周波プッシュプル信号S6は、例えば図6(c)に示すように、受光部13A、13Bからの出力信号S1、S2の過渡域における特徴が抽出されている。
加算器C4は、この高周波プッシュプル信号S6を用いて第1トラックエラー信号S3を補償する。すなわち、加算器C4は、第1トラックエラー信号S3に高周波プッシュプル信号S6を加算し、補償された第2トラックエラー信号S7を出力する。補償された第2トラックエラー信号S7は、図6(d)に示すように、過渡域におけるオフセットが補償されている。
上記のように、オフセットが補償された第2トラックエラー信号S7が、TE信号としてA/D変換回路15に供給され、A/D変換器15から出力された信号はバス20を介してCPU(Central Processing Unit)21等に供給される。
フォーカス・トラッキング制御回路16は、A/D変換器15から供給されたTE信号に応じてトラッキング制御信号を生成し、トラッキングアクチュエータ8に出力し対物レンズ6を駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボが行われる。
上記のように、高周波プッシュプル信号S6を用いて第1トラックエラー信号S3を補償することによって、上記の第1実施形態に係る光ディスク装置1およびトラッキング制御方法と同様に、隣が記録済トラックである未記録トラック、また隣が未記録トラックである記録済みトラックにサーボする場合であっても、トラックエラー信号にオフセットが生じることが抑制され、トラックサーボ安定度を阻害されることなくトラッキング制御を行うことができる。
したがって、本実施形態に係る光ディスク装置1およびトラッキング制御方法によれば、トラックサーボ安定度を改善し、トラックスリップ等の不具合を抑制する光ディスク装置およびトラッキング制御方法を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記の第2実施形態に係る光ディスク装置1は、加算器C4を有していたが、減算器C2からの出力信号の極性を反転させるインバータ等の極性反転手段を有していても良い。
さらに、上記の第1実施形態ではLtoHの光ディスク2を用いた場合について説明し、上記の第2実施形態ではHtoLの光ディスク2を用いた場合について説明したが、これらを組み合わせて、セレクタ等の切替手段により、使用される光ディスクに応じて高周波プッシュプル信号の極性反転を切替可能とするように構成されても良い。その場合であっても、上述の第1実施形態と第2実施形態とに係る光ディスク装置1およびトラッキング制御方法と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
C1…減算器、C3…減算器、C2…減算器、C4…加算器、LPF1、LPF2…ローパスフィルタ、HPF1、HPF2…ハイパスフィルタ、DET1…エンベロープ検出器、DET1、DET2…エンベロープ検出器、2…光ディスク、5…光ピックアップ、11…レーザダイオード、13…光検出器、13A、13B…受光部、14A…トラックエラー信号生成部、S3…第1トラックエラー信号、S6…高周波プッシュプル信号(補償信号)、S7…第2トラックエラー信号
Claims (4)
- 記録媒体に光を照射する光源装置と、
前記記録媒体からの戻り光を検出する光検出手段と、
前記光検出手段での検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成手段と、
前記第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御手段と、を有し、
前記トラックエラー信号生成手段は、前記光検出手段の複数の受光部で検出されたそれぞれの信号の低周波成分を抽出し、得られた複数の前記低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成する手段と、
前記複数の光検出手段で検出されたそれぞれの信号の高周波成分を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で得られた前記高周波成分の包絡線信号を検出する検出手段と、
前記検出手段で得られた前記包絡線信号を加算または減算して補償信号を生成する手段と、
前記補償信号を用いて前記第1トラックエラー信号を補償して第2トラックエラー信号を生成する補償手段と、を有している光ディスク装置。 - 前記記録媒体からの戻り光に応じて、前記検出手段で得られた前記包絡線信号を加算するか減算するかを切替える切替手段をさらに有している請求項1記載の光ディスク装置。
- 記録媒体に光を照射するステップと、
前記記録媒体からの戻り光を光検出器の複数の受光部で検出する光検出ステップと、
前記光検出ステップでの検出結果からトラッキング制御に用いる第2トラックエラー信号を生成するトラックエラー信号生成ステップと、
前記第2トラックエラー信号に基づいて、トラック制御する制御ステップと、を有し、
前記トラックエラー信号生成ステップは、前記光検出ステップで検出されたそれぞれの信号の低周波成分を抽出するステップと、
得られた複数の前記低周波成分を減算して第1トラックエラー信号を生成するステップと、
前記光検出ステップで検出されたそれぞれの信号の高周波成分を抽出する振幅抽出ステップと、
得られた前記高周波成分の包絡線信号を検出する包絡線検出ステップと、
得られた前記包絡線信号を加算または減算して補償信号を生成する補償信号生成ステップと、
前記補償信号を用いて前記第1トラックエラー信号を補償して前記第2トラックエラー信号を生成する補償ステップと、を有しているトラッキング制御方法。 - 前記補償信号生成ステップは、前記包絡線信号を加算または減算して得られた信号の極性を反転させる極性反転ステップを有する請求項3記載のトラッキング制御方法。
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