JP2009204945A - 光学レンズ及び光ファイバユニット並びに光センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】反射プリズムを用いることなく、出射する平行光の光軸の方向を変えることができる光学レンズ及びこの光学レンズを有する光ファイバユニット並びにこの光ファイバユニットを用いた光センサ装置を提供する。
【解決手段】透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズ1Aであって、互いに対向する一対の平面1a,1bと、これらの平面1a,1b間に入射する、又は、該平面1a,1b間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部1cと、曲面レンズ部1cで屈折した光を反射して一対の平面1a,1bのうちのいずれか一方の平面1aから出射させる、又は、一対の平面1a,1bのうちのいずれか一方の平面1aから入射する光を反射して曲面レンズ部1cに導く反射面1dを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズ1Aであって、互いに対向する一対の平面1a,1bと、これらの平面1a,1b間に入射する、又は、該平面1a,1b間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部1cと、曲面レンズ部1cで屈折した光を反射して一対の平面1a,1bのうちのいずれか一方の平面1aから出射させる、又は、一対の平面1a,1bのうちのいずれか一方の平面1aから入射する光を反射して曲面レンズ部1cに導く反射面1dを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズ及びこの光学レンズを有する光ファイバユニット並びにこの光ファイバユニットを用いた光センサ装置に関するものである。
従来、上記した光学レンズとしては、例えば、互いに対向する一対の平面と、これらの平面間に光を入射する入射面と、この入射面から入射して一対の平面間を通過する拡散光を平行光にして出射する球面状の出射面を備えた薄板状の光学レンズがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9-251104号
ところが、上記した従来における光学レンズにおいて、一対の平面間を通過する拡散光を平行光にして出射する都合上、出射面を球面状とすることが必須であり、例えば、光ファイバと合わせて光ファイバユニットを組み立てるに際して、上記平行光の光軸の方向を例えば90°変える場合には、光軸変更用の反射プリズムを出射面に隣接して設置しなくてはならず、したがって、部品点数が増える分だけ部品コストや組み立て作業コストが高くついてしまうという問題を有しており、この問題を解決することが従来の課題となっていた。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、反射プリズムを用いることなく、出射する平行光の光軸の方向を変えることができる光学レンズ及びこの光学レンズを有する光ファイバユニット並びにこの光ファイバユニットを用いた光センサ装置を提供することを目的としている。
本発明者らは、拡散光を光学レンズ内に入射させる時点で平行光にすることで、出射面を球面状とする必要性を回避できることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、上述した目的を達成するべく本発明の請求項1に係る発明は、透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズであって、互いに対向する一対の平面と、これらの平面間に入射する、又は、該平面間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部と、前記曲面レンズ部で屈折した光を反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射させる、又は、一対の平面のうちのいずれか一方の平面から入射する光を反射して前記曲面レンズ部に導く反射面(全反射作用による反射面でも鏡面作用による反射面でもよい)を備えている構成としたことを特徴としており、このような構成の光学レンズを前述した課題を解決するための手段としている。
すなわち、上述した目的を達成するべく本発明の請求項1に係る発明は、透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズであって、互いに対向する一対の平面と、これらの平面間に入射する、又は、該平面間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部と、前記曲面レンズ部で屈折した光を反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射させる、又は、一対の平面のうちのいずれか一方の平面から入射する光を反射して前記曲面レンズ部に導く反射面(全反射作用による反射面でも鏡面作用による反射面でもよい)を備えている構成としたことを特徴としており、このような構成の光学レンズを前述した課題を解決するための手段としている。
ここで、光が出射する、又は、光が入射する平面を一対の平面のうちのいずれか一方の平面としているが、光が出射する、又は、光が入射する平面を一対の平面のうちのいずれか他方の平面としても、何ら差し支えなく、一対の平面のうちのいずれか一方の平面(あるいはいずれか他方の平面)と反射面とが成す角度もとくに限定されない。
このような構成を成す光学レンズでは、曲面レンズ部を通して互いに対向する一対の平面間に拡散光を入射させると、この曲面レンズ部で拡散光が屈折して平行光となって一対の平面間を進み、反射面で反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射することとなる。
このような構成を成す光学レンズでは、曲面レンズ部を通して互いに対向する一対の平面間に拡散光を入射させると、この曲面レンズ部で拡散光が屈折して平行光となって一対の平面間を進み、反射面で反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射することとなる。
つまり、光ファイバとともに光ファイバユニットを構成する場合には、投光側光学レンズとして採用し得ることとなり、この際、出射する平行光の光軸の方向を変えるのに反射プリズムを必要としないので、部品コストや組み立て作業コストの低減が図られることとなる。
また、上記した光学レンズでは、一対の平面のうちのいずれか一方の平面を通して光を入射させると、この入射した光は反射面で反射して一対の平面間を進み、光のうちの一部が曲面レンズ部において屈折してレンズ外部で一点に集光することとなり、上記したように、光ファイバとともに光ファイバユニットを構成する場合には、受光側光学レンズとしても採用し得ることとなる。
また、上記した光学レンズでは、一対の平面のうちのいずれか一方の平面を通して光を入射させると、この入射した光は反射面で反射して一対の平面間を進み、光のうちの一部が曲面レンズ部において屈折してレンズ外部で一点に集光することとなり、上記したように、光ファイバとともに光ファイバユニットを構成する場合には、受光側光学レンズとしても採用し得ることとなる。
また、本発明の請求項2に係る光学レンズにおいて、前記曲面レンズ部は、シリンドリカルレンズ形状,球面レンズ形状及び非球面レンズ形状のうちのいずれかのレンズ形状を成している構成としており、本発明の請求項3に係る光学レンズにおいて、前記反射面は、全反射作用により光を反射する面である構成としている。
さらに、本発明の請求項4に係る光学レンズは、前記曲面レンズ部と反射面との間に、前記一対の平面間において光軸の向きを変える光軸変更面を設けた構成としており、このような光学レンズでは、光ファイバと組み合わせて光ファイバユニットを構成する場合、一対の平面間において光軸の向きを適宜変更し得る分だけ、レイアウトの自由度が増すこととなる。
さらに、本発明の請求項4に係る光学レンズは、前記曲面レンズ部と反射面との間に、前記一対の平面間において光軸の向きを変える光軸変更面を設けた構成としており、このような光学レンズでは、光ファイバと組み合わせて光ファイバユニットを構成する場合、一対の平面間において光軸の向きを適宜変更し得る分だけ、レイアウトの自由度が増すこととなる。
一方、本発明の請求項5に係る光ファイバユニットは、上記した光学レンズと、光ファイバと、前記光学レンズを没入状態で収容するレンズ収容部を具備したハウジングを備え、前記ハウジングには、前記光ファイバの端部を固定し且つ該光ファイバの端部における端面を前記レンズ収容部に収容した前記光学レンズの曲面レンズ部に対向させるファイバ支持孔を設けると共に、前記反射面で反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射する光、又は、一対の平面のうちのいずれか一方の平面から前記反射面に向けて入射する光が通過するスリットを設けた構成としている。
このような構成を成す光ファイバユニットは、投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットのいずれにも適用可能であり、投光側光ファイバユニットとして用いる場合には、光学レンズから出射する平行光の光軸の方向を変えるのに反射プリズムを必要としないので、部品コストや組み立て作業コストの低減が図られることとなる。
また、本発明の請求項6に係る光ファイバユニットにおいて、前記光学レンズは、一対の平面のうちのいずれかの平面を前記ハウジングのレンズ収容部における該平面との対向面に対して接着剤を介して接着することで、前記ハウジングのレンズ収容部に固定してある構成とし、本発明の請求項7に係る光ファイバユニットにおいて、前記接着剤は、前記ハウジングのレンズ収容部における前記平面との対向面に設けた凹部に充填してある構成としており、上記した構成を採用することで、光学レンズ内における光の進行を妨げることなく、光学レンズをハウジングのレンズ収容部に固定し得ることとなる。
また、本発明の請求項6に係る光ファイバユニットにおいて、前記光学レンズは、一対の平面のうちのいずれかの平面を前記ハウジングのレンズ収容部における該平面との対向面に対して接着剤を介して接着することで、前記ハウジングのレンズ収容部に固定してある構成とし、本発明の請求項7に係る光ファイバユニットにおいて、前記接着剤は、前記ハウジングのレンズ収容部における前記平面との対向面に設けた凹部に充填してある構成としており、上記した構成を採用することで、光学レンズ内における光の進行を妨げることなく、光学レンズをハウジングのレンズ収容部に固定し得ることとなる。
そして、本発明の請求項8に係る光センサ装置は、上記光ファイバユニットを二組備え、これらの光ファイバユニットのハウジングの各スリットを互いに対向させた状態で該二組の光ファイバユニットを配置し、一方の光ファイバユニットの光ファイバを光源側に接続して投光側光ファイバユニットとすると共に、他方の光ファイバユニットの光ファイバを光量計測側に接続して受光側光ファイバユニットとして、両光ファイバユニットの各スリット間を被検出物の検出エリアとした構成としている。
このような構成を成す光センサ装置では、上記光ファイバユニットを投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットのいずれにも用い得るので、投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットが互いに異なる構成を成す場合と比べて、部品点数がほぼ半減することとなり、その結果、部品コスト及び組み立て作業コストの大幅な低減が図られることとなる。
本発明の請求項1〜4に係る光学レンズでは、上記した構成としているので、光ファイバと組み合わせて光ファイバユニットを構成する場合、部品コスト及び組み立て作業コストの低減を実現することができる。とくに、本発明の請求項4に係る光学レンズでは、レイアウトの自由度を広げることが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
一方、本発明の請求項5に係る光ファイバユニットでは、上記した構成としているので、投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットのいずれにも適用することができ、投光側光ファイバユニットとして用いる場合には、部品コストや組み立て作業コストの低減を実現することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
一方、本発明の請求項5に係る光ファイバユニットでは、上記した構成としているので、投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットのいずれにも適用することができ、投光側光ファイバユニットとして用いる場合には、部品コストや組み立て作業コストの低減を実現することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
また、本発明の請求項6及び7に係る光ファイバユニットでは、上記した構成としているので、光学レンズ内における光の進行を阻害することなく、光学レンズをハウジングに固定することができるという非常に優れた効果がもたらされる。
そして、本発明の請求項8に係る光センサ装置では、上記した構成としているので、部品コスト及び組み立て作業コストの大幅な低減を実現することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
そして、本発明の請求項8に係る光センサ装置では、上記した構成としているので、部品コスト及び組み立て作業コストの大幅な低減を実現することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学レンズを示し、図2〜図5は、この一実施形態に係る光学レンズを有する光ファイバユニット及びこの光ファイバユニットを用いて成る光センサ装置を示している。
図1に示すように、この光学レンズ1Aは、透光性を有する材料から成る薄板状を成すもので、互いに対向する一対の平面1a,1bと、これらの平面1a,1b間に入射する、又は、これらの平面1a,1b間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部1cと、この曲面レンズ部1cで屈折した光を反射して一対の平面1a,1bのうちの一方の平面(図1(b)上面)1aから出射させる、又は、一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから入射する光を反射して曲面レンズ部1cに導く反射面1dを備えている。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学レンズを示し、図2〜図5は、この一実施形態に係る光学レンズを有する光ファイバユニット及びこの光ファイバユニットを用いて成る光センサ装置を示している。
図1に示すように、この光学レンズ1Aは、透光性を有する材料から成る薄板状を成すもので、互いに対向する一対の平面1a,1bと、これらの平面1a,1b間に入射する、又は、これらの平面1a,1b間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部1cと、この曲面レンズ部1cで屈折した光を反射して一対の平面1a,1bのうちの一方の平面(図1(b)上面)1aから出射させる、又は、一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから入射する光を反射して曲面レンズ部1cに導く反射面1dを備えている。
この場合、曲面レンズ部1cは、シリンドリカルレンズ形状を成しており、一方、反射面1dは、全反射作用を利用した面としており、このような曲面レンズ部1cと反射面1dとの間には、一対の平面1a,1b間において光軸Lの向きを90°屈折させる光軸変更面1eが設けてある。
ここで、図2に上記光学レンズ1Aの変形例を示す。図2に示すように、光学レンズ1Aの変形例としての光学レンズ1Bでは、反射面1d及び光軸変更面1eの位置関係を同一平面(図1(a)及び図2(a))上において左右逆転させている。
ここで、図2に上記光学レンズ1Aの変形例を示す。図2に示すように、光学レンズ1Aの変形例としての光学レンズ1Bでは、反射面1d及び光軸変更面1eの位置関係を同一平面(図1(a)及び図2(a))上において左右逆転させている。
上記した光学レンズ1Aを有する光ファイバユニット10Aは、図3に示すように、光ファイバ11と、上記光学レンズ1を厚さ方向に没入状態で収容するレンズ収容部12aを具備したハウジング12Aを備えている。
このハウジング12Aには、図5にも示すように、光ファイバ11の端部を固定し且つこの光ファイバ11の端部における端面11aをレンズ収容部12aに収容した光学レンズ1の曲面レンズ部1cに対向させるファイバ支持孔12bが設けてあると共に、反射面1dで反射して一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから出射する光、又は、一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから反射面1dに向けて入射する光が通過するスリット12cが設けてある。
このハウジング12Aには、図5にも示すように、光ファイバ11の端部を固定し且つこの光ファイバ11の端部における端面11aをレンズ収容部12aに収容した光学レンズ1の曲面レンズ部1cに対向させるファイバ支持孔12bが設けてあると共に、反射面1dで反射して一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから出射する光、又は、一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aから反射面1dに向けて入射する光が通過するスリット12cが設けてある。
この場合、ハウジング12Aのレンズ収容部12aにおける底面(一方の平面1aとの対向面)12dには、接着剤充填用の環状溝(凹部)12eが設けてあり、光学レンズ1は、一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aをハウジング12のレンズ収容部12aにおける底面12dに対して環状溝12e内の接着剤を介して接着することで、ハウジング12Aのレンズ収容部12aに固定してある。
一方、光学レンズ1Bを有する光ファイバユニット10Bも、図4に示すように、光ファイバ11と、上記光学レンズ1を厚さ方向に没入状態で収容するレンズ収容部12aを具備したハウジング12Bを備えている。
このハウジング12Bは、上記したハウジング12Aよりも肉厚を薄くしたものとなっており、スリット12cの位置が同一平面(図3(a)及び図4(a))上において左右逆になっている点を除いて、ハウジング12Aとほぼ同じ構成となっている。
このハウジング12Bは、上記したハウジング12Aよりも肉厚を薄くしたものとなっており、スリット12cの位置が同一平面(図3(a)及び図4(a))上において左右逆になっている点を除いて、ハウジング12Aとほぼ同じ構成となっている。
これら二組の光ファイバユニット10A,10Bを用いて成る光センサ装置20は、図5に示すように、ハウジング12A,12Bの各スリット12c同士を互いに対向させつつ、ハウジング12Aの背面側に設けた凹部12fとハウジング12Bの背面側に設けた突部12gとを互いに嵌合させた状態でねじ21により固定して成っている。
そして、一方の光ファイバユニット10Aの光ファイバ11を図外の光源側に接続して投光側光ファイバユニット10Aとすると共に、他方の光ファイバユニット10Bの光ファイバ11を同じく図外の光量計測側に接続して受光側光ファイバユニット10Bとして、両光ファイバユニット10A,10Bの各スリット12c間を被検出物の検出エリア15としている。
そして、一方の光ファイバユニット10Aの光ファイバ11を図外の光源側に接続して投光側光ファイバユニット10Aとすると共に、他方の光ファイバユニット10Bの光ファイバ11を同じく図外の光量計測側に接続して受光側光ファイバユニット10Bとして、両光ファイバユニット10A,10Bの各スリット12c間を被検出物の検出エリア15としている。
なお、図5における符号13は、ハウジング12A(12B)のレンズ収容部12aを覆うガラスカバーであり、符号14は、ハウジング12A(12B)のスリット12cを覆うガラスカバーである。
上記した光センサ装置20では、投光側光ファイバユニット10Aにおいて、光ファイバ11の端面11aと対向する光学レンズ1Aの曲面レンズ部1cを通して一対の平面1a,1b間に拡散光を入射させると、この曲面レンズ部1cで拡散光が屈折して平行光となって一対の平面1a,1b間を進み、光軸変更面1eで90°屈折した後、反射面1dで反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面1aから出射し、ハウジング12Aのスリット12cを通過することとなる。
上記した光センサ装置20では、投光側光ファイバユニット10Aにおいて、光ファイバ11の端面11aと対向する光学レンズ1Aの曲面レンズ部1cを通して一対の平面1a,1b間に拡散光を入射させると、この曲面レンズ部1cで拡散光が屈折して平行光となって一対の平面1a,1b間を進み、光軸変更面1eで90°屈折した後、反射面1dで反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面1aから出射し、ハウジング12Aのスリット12cを通過することとなる。
一方、受光側光ファイバユニット10Bにおいて、投光側光ファイバユニット10Aから出射された光が、ハウジング12Bのスリット12cを通過して光学レンズ1Bの一方の平面1aを通して入射すると、この入射した光は反射面1dで反射するのに続いて、光軸変更面1eで90°屈折した後、一対の平面1a,1b間を進み、光のうちの一部が曲面レンズ部1cにおいて屈折してレンズ1B外部で一点に集光することとなり、被検出物の検出は、検出エリア15において投光側光ファイバユニット10Aから出射された光を被検出物が遮ることでなされるようになっている。
上記した光センサ装置20では、投光側光ファイバユニット10Aにおいて、光学レンズ1Aから出射する平行光の光軸の方向を変えるのに反射プリズムを必要としないうえ、光ファイバユニット10A(10B)を投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットのいずれにも用い得るので、投光側光ファイバユニット及び受光側光ファイバユニットが互いに異なる構成を成す場合と比べて、部品点数がほぼ半減することとなり、その結果、部品コスト及び組み立て作業コストの大幅な低減が図られることとなる。
また、上記した光センサ装置20における光ファイバユニット10A(10B)では、光学レンズ1A(1B)の一対の平面1a,1bのうちの一方の平面1aをハウジング12A(12B)のレンズ収容部12aにおける底面12dに対して環状溝12e内の接着剤を介して接着することで、光学レンズ1A(1B)をレンズ収容部12aに固定するようにしているので、光学レンズ1A(1B)内における光の進行を阻害することなく、光学レンズ1A(1B)をレンズ収容部12aに固定し得ることとなる。
上記した実施形態では、光学レンズ1A(1B)が、曲面レンズ部1cと反射面1dとの間に、一対の平面1a,1b間において光軸Lの向きを90°屈折させる光軸変更面1eを有している構成としているが、これに限定されるものではない。光軸変更面1e及び反射面1dによる光軸Lの変更角度はそれぞれ90°に限定されるものではなくそれぞれ任意の角度を採ることができる。また、光軸変更面1e及び反射面1dとしては、屈折率の差による全反射作用を有するもの及びアルミニウム蒸着等による鏡面反射作用を有するもののいずれをも用いることができる。
他の構成として、例えば、図6に示すように、光学レンズ31の曲面レンズ部1c及び反射面1dを互いに対向させた構成としてもよい。また、上記した実施形態では、光学レンズ1A(1B),31の曲面レンズ部1cが、平面視で湾曲するシリンドリカルレンズ形状を成している構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、曲面レンズ部1cが、側面視で湾曲するシリンドリカルレンズ形状を成す光学レンズ41としたり、一方、図8に示すように、曲面レンズ部1cが、球面レンズ形状(又は非球面レンズ形状)を成す光学レンズ51としたりしてもよい。
ここで、図9に示すように、上記光学レンズ31,41,51が光源Pから拡散光を受けた場合には、各々の曲面レンズ部1cでの屈折状況はそれぞれ異なることとなり、このような光学レンズ31,41,51の各特性を考慮して採用することが望ましい。
1A,1B 光学レンズ
1a,1b 一対の平面
1c 曲面レンズ部
1d 反射面
1e 光軸変更面
10A 投光側光ファイバユニット
10B 受光側光ファイバユニット
11 光ファイバ
11a 光ファイバの端面
12A,12B ハウジング
12a レンズ収容部
12b ファイバ支持孔
12c スリット
12d レンズ収容部における底面(一方の平面との対向面)
12e 環状溝(凹部)
15 検出エリア
20 光センサ装置
L 光軸
1a,1b 一対の平面
1c 曲面レンズ部
1d 反射面
1e 光軸変更面
10A 投光側光ファイバユニット
10B 受光側光ファイバユニット
11 光ファイバ
11a 光ファイバの端面
12A,12B ハウジング
12a レンズ収容部
12b ファイバ支持孔
12c スリット
12d レンズ収容部における底面(一方の平面との対向面)
12e 環状溝(凹部)
15 検出エリア
20 光センサ装置
L 光軸
Claims (8)
- 透光性を有する材料から成る薄板状の光学レンズであって、
互いに対向する一対の平面と、
これらの平面間に入射する、又は、該平面間から出射する光を屈折させる曲面レンズ部と、
前記曲面レンズ部で屈折した光を反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射させる、又は、一対の平面のうちのいずれか一方の平面から入射する光を反射して前記曲面レンズ部に導く反射面を備えている
ことを特徴とする光学レンズ。 - 前記曲面レンズ部は、シリンドリカルレンズ形状,球面レンズ形状及び非球面レンズ形状のうちのいずれかのレンズ形状を成している請求項1に記載の光学レンズ。
- 前記反射面は、全反射作用により光を反射する面である請求項1又は2に記載の光学レンズ。
- 前記曲面レンズ部と反射面との間に、前記一対の平面間において光軸の向きを変える光軸変更面を設けた請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の光学レンズ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の光学レンズと、
光ファイバと、
前記光学レンズを没入状態で収容するレンズ収容部を具備したハウジングを備え、
前記ハウジングには、前記光ファイバの端部を固定し且つ該光ファイバの端部における端面を前記レンズ収容部に収容した前記光学レンズの曲面レンズ部に対向させるファイバ支持孔を設けると共に、前記反射面で反射して一対の平面のうちのいずれか一方の平面から出射する光、又は、一対の平面のうちのいずれか一方の平面から前記反射面に向けて入射する光が通過するスリットを設けた
ことを特徴とする光ファイバユニット。 - 前記光学レンズは、一対の平面のうちのいずれかの平面を前記ハウジングのレンズ収容部における該平面との対向面に対して接着剤を介して接着することで、前記ハウジングのレンズ収容部に固定してある請求項5に記載の光ファイバユニット。
- 前記接着剤は、前記ハウジングのレンズ収容部における前記平面との対向面に設けた凹部に充填してある請求項6に記載の光ファイバユニット。
- 請求項5〜7のいずれかに記載の光ファイバユニットを二組備え、
これらの光ファイバユニットのハウジングの各スリットを互いに対向させた状態で該二組の光ファイバユニットを配置し、
一方の光ファイバユニットの光ファイバを光源側に接続して投光側光ファイバユニットとすると共に、他方の光ファイバユニットの光ファイバを光量計測側に接続して受光側光ファイバユニットとして、両光ファイバユニットの各スリット間を被検出物の検出エリアとした
ことを特徴とする光センサ装置。
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JP (1) | JP2009204945A (ja) |
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2008
- 2008-02-28 JP JP2008047865A patent/JP2009204945A/ja active Pending
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