JP2009204730A - 熱光学位相シフタ - Google Patents

熱光学位相シフタ Download PDF

Info

Publication number
JP2009204730A
JP2009204730A JP2008044840A JP2008044840A JP2009204730A JP 2009204730 A JP2009204730 A JP 2009204730A JP 2008044840 A JP2008044840 A JP 2008044840A JP 2008044840 A JP2008044840 A JP 2008044840A JP 2009204730 A JP2009204730 A JP 2009204730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermo
phase shifter
layer
optic phase
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008044840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4934614B2 (ja
Inventor
Hidetaka Nishi
英隆 西
Yasushi Tsuchizawa
泰 土澤
Seiichi Itabashi
聖一 板橋
Koji Yamada
浩治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008044840A priority Critical patent/JP4934614B2/ja
Publication of JP2009204730A publication Critical patent/JP2009204730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4934614B2 publication Critical patent/JP4934614B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】製造が容易で安定性を備えた状態で、より低い消費電力とされた熱光学位相シフタを提供する。
【解決手段】単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成された単結晶シリコンの細線(シリコン細線)から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱による温度変化によってコアの屈折率を制御し、導波する光の位相を変化させる熱光学位相シフタに関するものである。
光通信分野においては、通信容量の増大に対応するため、多チャンネル化が提案されており、この中でも、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信方式が有望視されている。また、例えば各チャンネルのパワーを一定に揃える制御や、スイッチングを行うなどのチャンネル毎の機能的な制御を、光電変換せずに実現するために、チャンネル数に応じた数の光素子が必要とされている。このため、近年、光スイッチなどに適用が可能であり、高密度集積が可能な小型光回路部品の必要性が高まっている。
小型光回路部品の1つとして、シリカ系材料による平面光波回路(PLC:Planer Light-wave Circuit)型デバイスがある。PLC型デバイスは、作製プロセスに半導体集積回路の作製技術を利用できることから、作製が容易であり、高機能化および大規模化にも有利であるという特徴を持つ。さらに、PLC型デバイスに熱光学位相シフタを加えることで、光スイッチ、光可変減衰器などの機能を容易に発現させることができ、近年では、光通信デバイスに広く用いられている。
ここで、シリカ系PLCによる光スイッチの例について説明する。これは、シリカ系材料のコアとクラッドとからなる光導波路を用い、1本の光導波路を入力端において2本に分岐し、少なくともこれらの一方を熱光学位相シフタの機能を備えた光導波路とし、このようにして2本に分岐した光導波路を、出力端において再結合させるようにしている。ここで用いている熱光学位相シフタは、例えば、光導波路とこの上に配置されたヒータとによって構成され、ヒータによる温度変化によってコアの屈折率を制御し、導波する光の位相を変化させる。
ヒータを動作させ、2本に分岐された光導波路の一方に導波する光の位相を、他方の光導波路に対して半波長分シフトさせることで、出力端で合波される光出力をゼロとすることができる。また、ヒータによる温度変化によってコアの屈折率を制御することで、分岐した2本の光導波路の位相が一致するように調整すれば、入力された光をこのまま出力させることができる。これらのことにより、出力端から出力される光のオン・オフ制御を可能とする光スイッチが実現できる。この光スイッチは、マッハツェンダー干渉計(MZI)型光スイッチと呼ばれている。
図12は、上述したように光スイッチに用いられる熱光学位相シフタの構成を示す断面図である。例えば、シリコンからなる基板1201の上に、シリカ系の材料からなるコア1203およびシリカ系の材料からなる下部クラッド1202,上部クラッド1204よりなる光導波路が形成され、コア1203上部の上部クラッド1204上に薄膜ヒータ1205を備えている。図1は、光導波路の導波方向に垂直な断面を示している。一般的には、コア1203の断面が、4μm×4μmの正方形とされ、下部クラッド層1202および上部クラッド層1203は合わせて膜厚60μm程度とされ、これらの比屈折率差が1.5%程度とされている。また、薄膜ヒータ1205は、例えばクロム(Cr)から構成されたものである。このように構成された光スイッチの応答速度は、数msである。
光情報通信網が普及する中で、上述したような熱光学位相シフタを用いたシリカ系PLC光スイッチモジュールが製品化されている。この光スイッチモジュールに対する低コスト化、大規模化の要求が高まっているが、上述したような熱光学位相シフタを用いたシリカ系PLC光スイッチモジュールでは、ヒータでの発熱が大きいため、モジュールの大規模化が、冷却が可能な規模に限定されてしまう。このため、上述したシリカ系PLC光スイッチでは、熱光学位相シフタの低消費電力化が求められている。
熱光学位相シフタの低消費電力化の方法として、熱光学位相シフタの周囲に断熱溝を形成することで、加熱が必要な体積を低減すると同時に、ヒータで発生した熱を外部に流出させずに導波路内に閉じ込められるようにし、熱効率を高める方法が提案されている。例えば、基板に平行な方向への熱の拡散を低減するために、光導波路の両側部に断熱溝を形成し、さらに、光導波路の下部(基板側)のクラッド層を厚くすることで、消費電力の低減を図るようにしている技術がある(非特許文献1参照)。この場合、消費電力は45mWである。
さらに消費電力を低減するために、導波路の両側部に形成する断熱溝に加え、導波路直下において、導波路と基板の間に断熱隙を形成する構造が提案されている(非特許文献2参照)。この技術では、まず、フォトリソグラフィー技術で断熱溝の形成領域が開口するマスクパターンを形成し、これをマスクとした選択的なドライエッチングにより、導波路の両側部を、導波路を支持するシリコン支持基板側から7μm程度の厚さの下部クラッドを残す深さまで掘る。これにより、断熱溝が形成された状態となり、加熱する体積を低減したことになる。
次に、断熱溝の底面に、上述同様のフォトリソグラフィー技術およびドライエッチング技術により、所定の間隔で周期的に配置された複数の孔部を形成する。次いで、今度は、ウエットエッチング方法により、2つの断熱溝の各々に形成した上記孔部をつなげるように、コアの下の領域のシリコン支持基板を除去し、導波路下に空間(断熱隙)が形成された状態とする。このように空間を形成することで、シリコン支持基板への熱の流出を抑制している。このように、この技術では、断熱溝により加熱する体積を低減し、加えて導波路下に空間を形成して熱の流出を抑制することで、単体スイッチで15mWの低電力動作を実現している。
特開2004−133446号公報 S.Sohma, et al., "Low switching power silica-based super high delta thermo-optic switch with heat insulating grooves", Electronics Letters, Vol.32, No.3, pp.127-28,2002. Y. Hashizume, et al., "Silica PLC-VOA using suspended narrow ride structures and its application to V-AWG", Optical Society of America, OWO4, 2007.
しかしながら、上述した熱光学位相シフタでは、複雑な構造の断熱溝を形成する必要があり、作製プロセスが多く複雑となり、生産性が悪いという問題がある。また、複雑な構造の断熱溝を形成するために、製造上のバラツキなどを原因とし、実用的なデバイスとして安定性が低いという問題もある。加えて、断熱の構造によっては、低消費電力化が得られるものの、応答速度が低下するなどの問題が発生する。
一方、製造の容易さや安定性などが実用的な構造では、ヒータや断熱溝をコアにあまり近づけることができず、低消費電力化に限界がある。例えば、実用的な範囲では、30mW程度となる。
以上に説明したように、現状では、製造が容易で安定性を備えた状態で、より低い消費電力とされた熱光学位相シフタを実現することが容易ではないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、製造が容易で安定性を備えた状態で、より低い消費電力とされた熱光学位相シフタを提供することにある。
本発明に係る熱光学位相シフタは、支持基板の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層と、この下部クラッド層の上に形成された単結晶シリコンから構成されたコアと、下部クラッド層およびコアの上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層と、コアの上部にあたる上部クラッド層の上の一部領域に配置されてコアの所定領域を加熱するためのヒータ層とを少なくとも備えるものである。
上記熱光学位相シフタにおいて、コアより構成された所定領域における光導波路の両脇に形成された2つの溝部を備え、2つの溝の間の光導波路の幅は、高々20μmとされている。また、溝部は、支持基板の表面が露出する深さに形成されている。
上記熱光学位相シフタにおいて、ヒータ層が形成されている領域に対応する支持基板に形成された開口部を備え、この開口部の底部における支持基板の残厚が1μm以下とされている。また、開口部の底部に形成され、下部クラッド層を構成する材料より高い熱伝導率を備えた材料より構成された蓄熱伝導層を備える。
また、上記熱光学位相シフタにおいて、上部クラッド層の上にヒータ層を覆うように形成された被覆層を備えるようにしてもよい。被覆層は、上部クラッド層と同一の材料から構成されたものであればよい。
以上説明したように、本発明では、コアの上部にあたる上部クラッド層の上の一部領域に配置されてコアの所定領域を加熱するためのヒータ層を備え、また、例えば、ヒータ層に加え、光導波路の両脇に形成された2つの溝部を備え、また、支持基板に形成された開口部を備え、開口部の底部に蓄熱伝導層を備え、また、ヒータ層を覆う被覆層を備えるようにした。この結果、本発明によれば、製造が容易で安定性を備えた状態で、熱光学位相シフタ。の消費電力を抑制できるようになると言う優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
始めに、本実施の形態1における熱光学位相シフタについて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。この熱光学位相シフタは、例えば単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成された単結晶シリコンの細線(シリコン細線)から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備えるものである。
コア103は、断面の形状が幅0.4μm,高さ(厚さ)0.2μm程度に形成されている。また、下部クラッド層102および上部クラッド層104は、膜厚3μm程度に形成されている。例えば、よく知られたSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることで、下部クラッド層102およびコア103が形成可能である。SOI基板の埋め込み酸化膜を下部クラッド層102として用い、埋め込み酸化膜の上のSOI層を公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術により加工することで、コア103が形成可能である。また、公知のCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化物を堆積することで、上部クラッド層104が形成可能である。
また、ヒータ層105は、コア103の所定領域(位相シフタ領域)を加熱するためのものであり、例えば、クロムもしくは金−パラジウム合金などの金属膜であり、幅5μm,膜厚0.15μm程度に形成されていればよい。また、導波路の導波方向に500μm程度の長さに形成されている。例えば、スパッタリングなどのPVD(Physical Vapor Deposition)法により上記材料の金属膜を形成し、これを公知のミリングやエッチングなどにより加工することで、ヒータ層105が形成可能である。ヒータ層105は、これに電源などを接続するための配線部の抵抗より高い抵抗となるように、材料,幅,厚さ,およびヒータ長(導波路方向)などを、適宜設定して形成すればよい。
次に、上述した本実施の形態1における熱光学位相シフタの適用例としてのMZI型光スイッチの構成例を、図2の平面図を用いて説明する。このMZI型光スイッチは、2つの光導波路によりマッハツェンダー型干渉計を構成しており、まず、一方の光導波路の入力ポートとなる入力側導波路201と、これに対となる他方の入力側導波路211と、入力側導波路201および入力側導波路211を結合する3dB方向性結合器202とを備える。また、3dB方向性結合器202より分岐する一方の中間導波路203および他方の中間導波路213と、中間導波路203および中間導波路213を結合する3dB方向性結合器204を備える。また、3dB方向性結合器204より分岐する一方の出力側導波路205および他方の出力側導波路215を備える。なお、3dB方向性結合器の代わりに、多モード干渉分岐手段を用いるようにしてもよい。
これらの構成の中で、中間導波路213に、上述した本実施の形態1における熱光学位相シフタ100が設けられている。ここで、中間導波路203と中間導波路213との間隔は、例えば、130μm程度である。また、中間導波路213において、導波方向に長さ500μmに渡ってヒータ層105が形成されて位相シフタ領域が構成されている。中間導波路213を構成しているコア103の上部にあたる上部クラッド層104(図2には示さず)の上にヒータ層105が配置され、ヒータ層105に所定の配線を介して電源が接続され、中間導波路213におけるコア103を加熱可能としている。
ここで、図1は、図2におけるAA’線の断面を示している。なお、入力側導波路201,入力側導波路211,中間導波路203,出力側導波路205,および出力側導波路215においても、下部クラッド層102と、この上に形成されたコア103と、これらの上に形成された上部クラッド層104とから構成されている。
上述した本実施の形態1の熱光学位相シフタによれば、熱光学係数が2e−4程度の単結晶シリコンからコアが構成されているようにしたので、熱光学係数が1e−5のシリカ系材料のコアに比較して1桁大きい。このため、本実施の形態1によれば、位相シフトに必要な屈折率変化Δnを、シリカ系のコアを用いた場合に比較して小さい温度上昇で得られるようになり、位相シフトに必要なヒータの消費電力を低減させることができる。例えば、上述した実施の形態1における熱光学位相シフタによれば、30mWの低い消費電力で動作した。
また、本実施の形態1によれば、シリコン細線からなるコア103を用いた光導波路は、コアとクラッドとの比屈折率差を40%程度にまで大きくすることができるため、シリカ系のコアに比較してより高い光閉じ込め効果が得られる。このため、コア103の断面寸法をサブミクロンオーダにすることが可能となり、コアからの光も漏れも少ない(モードフィールド径が小さい)。この結果、クラッドの厚さを薄くするなど導波路の断面積を小さくすることが可能であり、ヒータ層105からのコア103に対する熱伝導がより早くなり、スイッチ応答速度をより高速にすることができる。例えば、上述した本実施の形態1によれば、スイッチ応答速度が100μ秒であり、シリカ系のコアを用いたPLC型光スイッチに比較して1桁以上高速で動作する。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図3および図4を用いて説明する。図3は、本実施の形態2における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。この熱光学位相シフタは、例えば単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成されたシリコン細線から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備える。これらの構成は、前述した実施の形態1の熱光学位相シフタと同様である。
本実施の形態2における熱光学位相シフタは、上述した構成に加え、コア103による光導波路の両脇に、断熱溝301を備えるようようにしたものである。断熱溝301は、ヒータ層105が形成されている領域(位相シフタ領域)に配置されいればよい。断熱溝301は、例えば、上部クラッド層104を形成した後に、公知のフォトリソグラフィー技術により形成したマスクパターンを用い、公知のエッチング技術により所定の深さまで、上部クラッド層104や下部クラッド層102を選択的に除去することで形成可能である。断熱溝301は、上部クラッド層104の途中の深さまで形成してもよく、上部クラッド層104の膜厚に等しい深さまで形成してもよく、また、支持基板101の表面が露出するまでの深さに形成してもよい。
次に、2つの溝の間隔であるクラッド幅w(光導波路の幅)と熱光学位相シフタの動作電力との関係について説明する。図4(a)は、3種類の溝深さとした熱光学位相シフタの各々におけるクラッド幅wと動作電力との関係を示した特性図である。図4(a)において、三角は、図4(b)に示すように、断熱溝301の深さを上部クラッド層104の膜厚より小さい値の2μmとした場合を示している。また、黒四角は、図4(c)に示すように、断熱溝301の深さを上部クラッド層104の膜厚と等しい3μmとした場合を示している。また、黒丸は、図4(d)に示すように、断熱溝301の深さを、上部クラッド層104と下部クラッド層102とを合計した膜厚に等しい値の6μmとした場合を示している。
これらの結果より、コア103およびクラッド層の厚さなどが上述した寸法の場合、クラッド幅が20μmより狭くなると、消費電力が低くなることがわかる。また、断熱溝301は、上述した3条件の中では、深いほど消費電力が低いことがわかる。この中では、図4(d)に示す条件である、支持基板101の表面が露出する深さに形成されている状態が最も消費電力が低くなる。これらのように、クラッド幅を20μmより狭くした(高々20μmとした)状態とし、断熱溝301を形成することで加熱対象の体積を低減させることで、消費電力が低減できることがわかる。なお、図4の結果は、シミュレーションによるものである。
次に、本実施の形態2における熱光学位相シフタを適用したMZI型光スイッチデバイスの構成例について説明する。図5は、このMZI型光スイッチデバイスの構成を示す平面図(a)および断面図(b)である。このデバイスは、入力ポートとなる入力側導波路501と、入力側導波路501を分岐する多モード干渉分岐部502と、多モード干渉分岐部502より分岐する一方の中間導波路503および他方の中間導波路513と、中間導波路503および中間導波路513を結合する多モード干渉分岐部504と、多モード干渉分岐部504に接続する出力側導波路505を備える。
これらの構成の中で、中間導波路503および中間導波路513に、上述した本実施の形態2における熱光学位相シフタが設けられている。各中間導波路を構成しているコア103の上部にあたる上部クラッド層104の上にヒータ層105が配置され、ヒータ層105に所定の配線を介して電源が接続され、各中間導波路におけるコア103を加熱可能としている。また、各熱光学位相シフタにおいて、コア103による光導波路の両脇に断熱溝301を備える。中間導波路503と中間導波路513と間においては、両者に共通の断熱溝301を備えている。
このPLCデバイスでは、各熱光学位相シフタにおいて、クラッド幅は10μmとし、下部クラッド層102の膜厚を3μmとし、上部クラッド層104の膜厚を7μmとした。従って、断熱溝301は、深さ7μmとなる。この熱光学位相シフタは、約26mWで動作した。図4を用いて説明したように、クラッド幅をより狭くすることで、さらに消費電力を低減することができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について図6および図7を用いて説明する。図6は、本実施の形態3における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。この熱光学位相シフタは、例えば単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成されたシリコン細線から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備える。これらの構成は、前述した実施の形態1の熱光学位相シフタと同様である。
本実施の形態3における熱光学位相シフタは、上述した構成に加え、ヒータ層105が形成されている領域に対応する支持基板101に、この裏面側に開放する開口部601を備えるようにしたものである。開口部601は、光導波路の導波方向においては、上述した位相シフタ領域に形成されていればよい。開口部601は、例えば、ウエットエッチング、ドライエッチング、あるいは機械的研磨などにより、支持基板101をこの裏面より選択的に除去することで形成可能である。このように、支持基板101に開口部601を備えることで、ヒータ層105の加熱により伝導して支持基板101の側に流出する熱が抑制されるようになり、コア103に対する加熱がより効率的に行えるようになる。この結果、熱光学位相シフタの低消費電力化が図れるようになる。
次に、上述した開口部601の開口幅w2(導波路の幅方向)および基板残し厚tさと、消費電力の関係について説明する。まず、図7(a)に示すように、支持基板101における基板残し厚tは、1μmより厚い場合は、開口部601を形成しない場合と消費電力に差はない。これに対し、基板残し厚tが1μmより小さく0.5μm以下となると、消費電力が低下していることがわかる。特に、基板残し厚tをほぼ0の状態、言い換えると、下部クラッド層102の裏面が露出する程度にまで開口部601を形成することで、消費電力を10mW以下にまで小さくすることが可能となる。ただし、基板残し厚tを0とすると、開口部601の形成において下部クラッド層102に損傷を与える場合もあり、この損傷により光導波路の損失を増大させる可能性もあるので、あまり薄くしない方がよい。なお、この結果は、開口幅w2を40μmとした場合である。
また、図7(b)に示すように、支持基板101に形成する開口部601の幅w2は、例えば、40μm程度とすることで消費電力は10mW以下と、開口部601を形成しない場合に比較して大幅に低減させることができる。また、開口部601の幅を120μmとすることで、消費電力は3mW程度にまで低減することができる。
また、前述した断熱溝と上記開口部とを組み合わせて用いることで、さらに消費電力を低減させることが可能となる。例えば、クラッド幅が10μmとなるように位相シフタ領域の導波路両脇に深さ3μmの断熱溝を形成し、加えて、基板裏面に残し厚さ0μmで幅120μmの開口部を形成することで、消費電力を1mW程度にまで低減させることが可能となる。さらに、断熱溝や開口部の構造(形状)の最適化を行うことで、μWオーダにまで消費電力を低減させることも可能である。なお、上述した消費電力抑制の結果は、シミュレーションによるものである。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4について、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態4における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。この熱光学位相シフタは、例えば単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成されたシリコン細線から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備える。また、この熱光学位相シフタは、ヒータ層105が形成されている領域に対応する支持基板101に、この裏面側に開放する開口部601を備える。これらの構成は、前述した実施の形態3の熱光学位相シフタと同様である。
本実施の形態4における熱光学位相シフタは、上述した構成に加え、開口部106の底部に、下部クラッド層102を構成する材料より高い熱伝導率を備えた高熱伝導率材料より構成された蓄熱伝導層801を備えるようにしたものである。蓄熱伝導層801は、光導波路の導波方向において、上述した位相シフタ領域に形成されていればよい。従って、位相シフタ領域においては、コア103が、ヒータ層105と蓄熱伝導層801とに挟まれた状態となる。
蓄熱伝導層801は、例えば、アルミニウムや銅などの金属から構成されていればよい。例えば、スパッタ法などにより上述したような高熱伝導率材料の薄膜を形成し、これを公知のフォトリソグラフィー技術とエッチング技術とにより加工することで形成可能である。また、ステンシルマスクを用いたスパッタ法などにより、形成してもよい。また、支持基板101の一部を残すことで、蓄熱伝導層801としてもよい。この場合、蓄熱伝導層801は、単結晶シリコンから構成されたものとなる。なお、蓄熱伝導層801は、開口部601の側壁部分に接触しないように形成する。側壁部分に接触した状態で蓄熱伝導層801を形成すると、蓄熱伝導層801から支持基板101への熱伝導経路が形成されるようになり、後述する蓄熱伝導層801における効果が低減する。
本実施の形態4の熱光学位相シフタによれば、上述したように蓄熱伝導層801を備えるようにしたので、ヒータ層105による加熱により、上部クラッド層104,コア103,および下部クラッド層102に伝導した熱が、支持基板101に伝導して拡散することが抑制され、蓄熱伝導層801に伝導して蓄積されるようになる。このため、コア103においては、ヒータ層105に加えて蓄熱伝導層801も熱源となる。この結果、蓄熱伝導層801を設けたことにより、これを備えていない場合に比較して、ヒータ層105からコア103にかけて形成される温度勾配が小さくなり、ヒータ層105を必要以上に恒温に設定することなく、コア103を所望の温度にまで加熱できるようになり、消費電力を抑制できるようになる。
次に、上述した本実施の形態4における熱光学位相シフタを用いたMZI型光スイッチデバイスの構成例について、図9を用いて説明する。図9は、このMZI型光スイッチデバイスの構成を示す平面図(a),(b)である。図9(a)は、コア103が形成されている側から見た平面図であり、図9(b)は、支持基板101の側から見た平面図である。このデバイスは、入力ポートとなる入力側導波路901と、出力ポートとなる出力側導波路902および出力側導波路903を備える。また、2つの熱光学位相シフタ911,熱光学位相シフタ912が直列に接続されている。このように、入力ポートから出力ポートにかけて2段の熱光学位相シフタを設けることで、より高い消光比を得ることができる。
これらの構成の中で、2つの熱光学位相シフタ911,熱光学位相シフタ912にかけて、連続して形成された開口部602が支持基板101に形成され、開口部602の内部に、連続して形成された蓄熱伝導層802が形成されている。開口部602は、熱光学位相シフタ911,熱光学位相シフタ912の部分においては、ヒータ層105の形成領域に対向して形成され、熱光学位相シフタ911と熱光学位相シフタ912との間では、コア103が形成されている領域を避けるように形成され、1つの溝とされている。従って、蓄熱伝導層802は、2つの熱光学位相シフタ911,熱光学位相シフタ912において、共通に形成されている。
このように構成された2つの熱光学位相シフタ911,熱光学位相シフタ912においては、例えば、これらの間の温度をより均一な状態にすることが容易である。また、一方のヒータ層105からの熱が、蓄熱伝導層802を介して他方のコア103にまで伝導するので、より効率的にスイッチ動作をさせることができる。なお、これらに、前述した断熱溝を組み合わせるようにしてもよい。
[実施の形態5]
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図10は、本実施の形態5における熱光学位相シフタの構成例を示す断面図である。この熱光学位相シフタは、例えば単結晶シリコンからなる支持基板101と、支持基板101の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層102と、下部クラッド層102の上に形成されたシリコン細線から構成されたコア103と、下部クラッド層102およびコア103の上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層104と、コア103の上部にあたる上部クラッド層104の上に配置されたヒータ層105とを備える。これらの構成は、前述した実施の形態1の熱光学位相シフタと同様である。
本実施の形態2における熱光学位相シフタは、上述した構成に加え、上部クラッド層104の上にヒータ層105を覆うように形成された被覆層1001を備えるようにしたものである。例えば、上部クラッド層104を形成し、この上にヒータ層105を形成した後に、上部クラッド層104と同様に酸化シリコンを堆積することで、被覆層1001とすればよい。言い換えると、酸化シリコンからなる上部クラッド層の中に、埋設された状態にヒータ層105が形成されていてもよい。
このように、被覆層1001を形成することで、ヒータ層105からの熱が、上方の大気側への放熱が抑制された状態で、上部クラッド層104に伝導されるようになる。また、前述した断熱溝の形成や、支持基板101への開口部の形成において、ヒータ層105の損傷を抑制できるようになる。
ところで、上述したように被覆層1001を備えることで、図11に示すように、スポットサイズ変換部をより容易に形成することが可能となる(スポットサイズ変換部については、例えば、特許文献1参照)。例えば、被覆層1001を、上部クラッド層104より屈折率の小さい材料から構成する。例えば、上部クラッド層104を屈折率1.52のシリコン酸化(SiOx)膜から構成し、被覆層1001を屈折率1.47のシリコン酸化(SiO2)膜から構成すればよい。これらのような材料を用い、まず、コア103の上に上部クラッド層104が形成された状態とする。この後、図11(a)の平面図に示すスポットサイズ変換部1101とする箇所においては、上部クラッド層104を所定の形状に微細加工し、図11(c)の断面図に示すように、コア103を覆う第2コア104aが形成された状態とする。
この後、中間導波路503および中間導波路513の領域からスポットサイズ変換部1101にかけて上述した被覆層1001となる材料の膜を形成することで、熱光学位相シフタの領域では、図11(b)の断面図に示すように、ヒータ層105の上に被覆層1001が形成され、スポットサイズ変換部1101では、図11(c)に示すように、スポットサイズ変換領域の上部クラッド層1001aが形成された状態とする。このように形成されたスポットサイズ変換部1101によれば、モードフィールド径の大きい光ファイバやシリカ系光導波路回路を、モードフィールド径を変換して入力側導波路501,出力側導波路505に接続させることができる。また、上述したように、スポットサイズ変換部1101は、上部クラッド層104および被覆層1001の形成とほぼ同時に形成可能であるため、生産性の観点からも利点がある。
なお、被覆層1001は、SiOxに限らず、シリコン(屈折率3.478)より屈折率が低く、上部クラッド層や第2コアなどを構成できる材料であればよく、例えば、窒素が添加されたシリコン酸化物(酸窒化シリコン)や、光学材料として用いることが可能な高分子材料(プラスチック)であってもよい。
本発明の実施の形態1における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。 実施の形態1における熱光学位相シフタの適用例としてのMZI型光スイッチの構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態2における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。 3種類の溝深さとした熱光学位相シフタの各々におけるクラッド幅wと動作電力との関係を示した特性図(a)と、各溝深さの状態を説明する説明図(b),(c),(d)である。 実施の形態2における熱光学位相シフタの適用例としてのMZI型光スイッチデバイスの構成を示す平面図(a)および断面図(b)である。 本発明の実施の形態2における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。 実施の形態2における熱光学位相シフタの開口部601の開口幅w2(導波路の幅方向)および基板残し厚tさと、消費電力の関係を示す特性図である。 本実施の形態4における熱光学位相シフタの構成例を模式的に示す断面図である。 実施の形態4における熱光学位相シフタを用いたMZI型光スイッチデバイスの構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態5における熱光学位相シフタの構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5における熱光学位相シフタの構成例を示す平面図(a)および断面図(b),(c)である。 光スイッチに用いられる熱光学位相シフタの構成を示す断面図である。
符号の説明
101…支持基板、102…下部クラッド層、103…コア、104…上部クラッド層、105…ヒータ層。

Claims (7)

  1. 支持基板の上に形成された酸化シリコンからなる下部クラッド層と、
    この下部クラッド層の上に形成された単結晶シリコンから構成されたコアと、
    前記下部クラッド層および前記コアの上に形成された酸化シリコンからなる上部クラッド層と、
    前記コアの上部にあたる前記上部クラッド層の上の一部領域に配置されて前記コアの所定領域を加熱するためのヒータ層と
    を少なくとも備えることを特徴とする熱光学位相シフタ。
  2. 請求項1記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記コアより構成された前記所定領域における光導波路の両脇に形成された2つの溝部を備え、
    前記2つの溝の間の前記光導波路の幅は、高々20μmとされている
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
  3. 請求項2記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記溝部は、前記支持基板の表面が露出する深さに形成されている
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記ヒータ層が形成されている領域に対応する支持基板に形成された開口部を備え、
    この開口部の底部における前記支持基板の残厚が1μm以下とされている
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
  5. 請求項4記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記開口部の底部に形成され、前記下部クラッド層を構成する材料より高い熱伝導率を備えた材料より構成された蓄熱伝導層を備える
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記上部クラッド層の上に前記ヒータ層を覆うように形成された被覆層を備える
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
  7. 請求項6記載の熱光学位相シフタにおいて、
    前記被覆層は、前記上部クラッド層と同一の材料から構成されたものである
    ことを特徴とする熱光学位相シフタ。
JP2008044840A 2008-02-26 2008-02-26 熱光学位相シフタ Active JP4934614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008044840A JP4934614B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 熱光学位相シフタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008044840A JP4934614B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 熱光学位相シフタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009204730A true JP2009204730A (ja) 2009-09-10
JP4934614B2 JP4934614B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=41147092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008044840A Active JP4934614B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 熱光学位相シフタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4934614B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059588A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JP2011107502A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Yokogawa Electric Corp 位相調節器
JP2018092016A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光部品
JP2020187173A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 Nttエレクトロニクス株式会社 位相シフタおよびその制御方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534525A (ja) * 1991-07-26 1993-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光回路
JP2002014242A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd 光導波路装置
JP2002323633A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Oki Electric Ind Co Ltd 光導波路装置及びその製造方法
JP2004279993A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Nec Corp 熱光学位相シフタ
JP2006058858A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型熱光学位相シフタおよびその光回路
JP2007178550A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nec Corp 光機能素子、その駆動方法及び製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534525A (ja) * 1991-07-26 1993-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光回路
JP2002014242A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd 光導波路装置
JP2002323633A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Oki Electric Ind Co Ltd 光導波路装置及びその製造方法
JP2004279993A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Nec Corp 熱光学位相シフタ
JP2006058858A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型熱光学位相シフタおよびその光回路
JP2007178550A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nec Corp 光機能素子、その駆動方法及び製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059588A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JP2011107502A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Yokogawa Electric Corp 位相調節器
JP2018092016A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光部品
JP2020187173A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 Nttエレクトロニクス株式会社 位相シフタおよびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4934614B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4078898B2 (ja) 熱光学位相シフタ及びその製造方法
US7565038B2 (en) Thermo-optic waveguide apparatus
KR100972677B1 (ko) 실리콘 구조물 및 이를 제조하는 방법
EP3248056B1 (en) Optical switch with improved switching efficiency
Sohma et al. Low switching power silica-based super high delta thermo-optic switch with heat insulating grooves
Kasahara et al. New structure of silica-based planar lightwave circuits for low-power thermooptic switch and its application to 8× 8 optical matrix switch
KR20090006808A (ko) 실리콘 구조 및 그 제조 방법
WO2010098295A1 (ja) 光導波路、光導波回路、および光導波回路の製造方法
JP4934614B2 (ja) 熱光学位相シフタ
Fang et al. Monolithic integration of a multiplexer/demultiplexer with a thermo-optic VOA array on an SOI platform
JP2006058858A (ja) 導波路型熱光学位相シフタおよびその光回路
Ren et al. Low power consumption 4-channel variable optical attenuator array based on planar lightwave circuit technique
JP2007078861A (ja) 熱光学可変減衰器とその製造方法
Hashizume et al. Low-power silicon thermo-optic switch with folded waveguide arms and suspended ridge structures
JP2003228031A (ja) 光回路部品
Gao et al. Thermo-optic mode switch based on an asymmetric Mach–Zehnder interferometer
JP2020187173A (ja) 位相シフタおよびその制御方法
JP4776370B2 (ja) 光スイッチ及び光スイッチの製造方法
JP5282910B2 (ja) 光位相シフタ
JP2012103505A (ja) 多連熱光学位相シフタおよびそれを用いた光干渉回路
JP7119990B2 (ja) 光信号処理装置
JP3573332B2 (ja) 干渉型熱光学光部品
Ma et al. Compactly integrated polarization insensitive 24-channel variable optical attenuator arrays using silica-based
JP2009222742A (ja) 熱光学位相シフタおよびその製造方法
JP7273340B2 (ja) 光モジュール及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110610

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111122

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4934614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350