JP2009204408A - 分光検出装置及びレーザ走査顕微鏡システム - Google Patents

分光検出装置及びレーザ走査顕微鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】波長帯域の異なる複数の画像を容易にリアルタイム取得し、かつ波長帯域の組み合わせを自在に変更することが可能なレーザ走査顕微鏡システムを提供する。
【解決手段】レーザ走査顕微鏡と情報処理装置との間に配置され、前者が取り込む光の強度を波長毎に検出してチャンネル信号群を同時に生成するスペクトルディテクタと、スペクトルディテクタからチャンネル信号群を繰り返しサンプリングする手段(32−1〜32−32)と、サンプリングが行われる毎に、ユーザが指定した第一波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第一バンド信号を生成する第一加算手段(320A,321A)と、ユーザが指定した第二波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第二バンド信号を生成する第二加算手段(320B,321B)と、第一バンド信号と第二バンド信号とチャンネル信号群とを情報処理装置へ転送する転送手段(33)とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、分光検出機能を有した分光検出装置、及びその分光検出装置を備えたレーザ走査顕微鏡システムに関する。
特許文献1に記載のレーザ走査顕微鏡システムには、分光検出機能を有した画像検出ユニットが備えられている。この画像検出ユニットは、被観察物から取り込んだ光を2つのダイクロイックミラーで波長帯域の異なる3つの光に分離し、それらの光を3つの光電子増倍管で個別に検出し、波長帯域の異なる3枚の画像を並列に取得する。観察対象となる複数の画像の波長帯域の組み合わせを変更するには、ダイクロイックミラーの組み合わせを変更する必要がある。
一方、特許文献2に記載のレーザ走査顕微鏡システムには、スペクトルディテクタが備えられている。このスペクトルディテクタは、被観察物から取り込んだ光の各波長成分を分光素子で空間的に分離し、それらの波長成分を32個の光電子増倍管で個別に検出し、波長の異なる32枚の画像を並列に取得する。よって、パーソナルコンピュータ上でそれら32枚の画像を異なる組み合わせで加算処理すれば、波長帯域の異なる複数の画像を生成することができる。このシステムによれば、互いに加算される画像の組み合わせを変更するだけで、観察対象となる複数の画像の波長帯域の組み合わせを自在に変更することができる。
特開2006−133345号公報 特開2006−153692号公報
しかしながら、特許文献2のシステムでは、複数画像の加算をパーソナルコンピュータ上で行っているため、波長帯域の異なる複数の画像をリアルタイム観察することは困難であり、特に30フレーム/秒のような高速画像取得は、パーソナルコンピュータの負荷を増大させるので現実的ではない。
そこで本発明は、波長帯域の異なる複数の画像を容易にリアルタイム取得することが可能であり、しかもそれら波長帯域の組み合わせを自在に変更することの可能なレーザ走査顕微鏡システムを提供することを目的とする。また、本発明は、そのレーザ走査顕微鏡システムに好適な分光検出装置を提供することを目的とする。
本発明の分光検出装置は、被観察物上を光のスポットで走査しながらそのスポットで生じる光を取り込むレーザ走査顕微鏡と、前記レーザ走査顕微鏡に関する情報を処理する情報処理装置との間に配置される分光検出装置であって、前記レーザ走査顕微鏡が取り込む光の強度を波長毎に検出して各波長の強度信号であるチャンネル信号群を同時に生成するスペクトルディテクタと、前記走査の期間中に前記スペクトルディテクタから前記チャンネル信号群を繰り返しサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリングが行われる毎に、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群のうち、ユーザが予め指定した第一波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第一バンド信号を生成する第一加算手段と、前記サンプリングが行われる毎に、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群のうち、ユーザが予め指定した第二波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第二バンド信号を生成する第二加算手段と、前記サンプリングが行われる毎に、前記第一加算手段が生成する第一バンド信号と、前記第二加算手段が生成する第二バンド信号と、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群とを前記情報処理装置へ転送する転送手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記転送手段は、前記チャンネル信号群のうち、前記第一波長帯域に関する特定のチャンネル信号の転送と、前記第二波長帯域に関する特定のチャンネル信号の転送とを省略してもよい。
また、本発明のレーザ走査顕微鏡システムは、被観察物上を光のスポットで走査しながらそのスポットで生じる光を取り込むレーザ走査顕微鏡と、前記レーザ走査顕微鏡が取り込む光に応じて繰り返し信号を外部へ転送する本発明の何れかの分光検出装置と、前記走査の期間中に前記分光検出装置から繰り返し転送された信号に基づき、前記第一波長帯域の画像である第一バンド画像と、前記第二波長帯域の画像である第二バンド画像と、各波長の画像であるチャンネル画像群とを生成する情報処理装置とを備えたことを特徴とする。
なお、前記情報処理装置は、前記生成後に前記ユーザが第一波長帯域を再指定した場合は、生成されたチャンネル画像群のうち、再指定された第一波長帯域に関する一連のチャンネル画像を加算して第一バンド画像を再生成し、前記生成後に前記ユーザが第二波長帯域を再指定した場合は、生成されたチャンネル画像群のうち、再指定された第二波長帯域に関する一連のチャンネル画像を加算して第二バンド画像を再生成してもよい。
本発明によれば、波長帯域の異なる複数の画像を容易にリアルタイム取得することが可能であり、しかもそれら波長帯域の組み合わせを自在に変更することの可能なレーザ走査顕微鏡システムが実現する。また、本発明によれば、そのレーザ走査顕微鏡システムに好適な分光検出装置が実現する。
[第1実施形態]
第1実施形態を説明する。本実施形態は、蛍光観察に応用されたレーザ走査顕微鏡システムの実施形態である。
図1は、レーザ走査顕微鏡システムの構成図である。図1に示すように、本システムには、レーザ走査顕微鏡101と、検出ユニット102と、コントローラ(情報処理装置)103と、モニタ20と、入力器46とが備えられる。このうちレーザ走査顕微鏡101と検出ユニット102とコントローラ103とは、多様化するアプリケーションに適合するよう、互いに異なるユニットで構成されている。
レーザ走査顕微鏡101、検出ユニット102、モニタ20、入力器46の各々は、コントローラ103に対して電気的に接続されており、レーザ走査顕微鏡101と検出ユニット102とは、光学的に接続されている。なお、検出ユニット102とコントローラ103との間の接続はケーブル104により図られ、レーザ走査顕微鏡101と検出ユニット102との間の接続は光ファイバ12により図られている。
レーザ走査顕微鏡101には、レーザユニット1と、シャッタ2と、光ファイバ3と、レンズ4と、ハーフミラー5と、二次元光スキャナ(2つのガルバノミラーからなる。)6と、対物レンズ7と、ステージ9と、集光レンズ10と、共焦点絞り11とが備えられる。
ステージ9には、複数種類の蛍光物質(ここでは、3種類の蛍光物質とする。)で染色された標本8が載置されており、レーザユニット1は、3種類の蛍光物質の励起波長となるべき3種類のレーザ光を同時に射出することが可能である。シャッタ2は、レーザユニット1から射出するレーザ光の波長選択やオンオフ制御を行う素子(光音響光学素子など)である。
レーザユニット1から射出したレーザ光は、シャッタ2及び光ファイバ3を介してレンズ4に導かれる。そのレーザ光は、レンズ4で平行光となり、ハーフミラー5で反射した後、二次元光スキャナ6に導かれる。そのレーザ光は、二次元光スキャナ6の2つのガルバノミラーで反射した後、対物レンズ7を介して標本8上にスポットを形成する。
標本8上のスポットでは、蛍光が発生する。その蛍光は、スポットを形成したレーザ光の光路を逆行し、二次元光スキャナ6でデスキャニングされた後、ハーフミラー5を透過し、集光レンズ10を介して共焦点絞り11の開口部(ピンホール)の近傍に集光する。集光した蛍光のうち、ピンホールを通過した蛍光は、光ファイバ12へ入射し、検出ユニット102へと導かれる。
以上のレーザ走査顕微鏡101では、二次元光スキャナ6が駆動されると、レーザ光のスポットが標本8上を二次元的に走査する。
検出ユニット102には、レンズ13と、分光素子(回折格子やプリズムなどからなる。)14と、マルチチャンネル光検出器15と、光信号サンプリング回路16とが備えられる。マルチチャンネル光検出器15は、光電子増倍管などの受光素子(微弱な蛍光を検出可能な受光素子)を多数個配列したものである。ここでは、配列された受光素子の個数を32とし、32個の受光素子を個別に経由する32個の信号経路の各々を、配列順に「チャンネル1〜32」と称す。
光ファイバ12から検出ユニット102へ導かれた蛍光は、レンズ13により平行光となり、分光素子14へ入射する。分光素子14へ入射した蛍光の各波長成分は、互いに異なる方向へ偏向し、マルチチャンネル光検出器15のチャンネル1〜32へ個別に入射し、並列に強度信号(以下、「チャンネル信号」という。)へ変換される。
光信号サンプリング回路16は、レーザ光のスポットが標本8上を二次元走査する期間中に、マルチチャンネル光検出器15から32種類のチャンネル信号を繰り返しサンプリングすると共に、サンプリングした32種類のチャンネル信号から、幾つかの波長帯域毎の信号(以下、「バンド信号」という。)を生成し、それらのバンド信号を、32種類のチャンネル信号と共にコントローラ103へ転送する。なお、光信号サンプリング回路16の詳細は、後述する。また、ここでは、光信号サンプリング回路16が生成するバンド信号の種類数を「6」とする。
コントローラ103には、バッファ41と、表示用メモリ43と、CPU44と、ハードディスクドライブ42と、インタフェース回路(I/F)45と、スキャナ駆動回路19と、シャッタ駆動回路53と、同期信号発生回路52とが備えられる。なお、ここでは、CPU44がその内部にRAMを有しているものとする。
同期信号発生回路52は、シャッタ駆動回路53とスキャナ駆動回路19とにサンプリングクロックを送出する。シャッタ駆動回路53は、与えられたサンプリングクロックに従ってシャッタ2を駆動し、スキャナ駆動回路19は、与えられたサンプリングクロックに従って二次元光スキャナ6を駆動する。これによって、標本8におけるレーザ光の照射位置と、レーザ光の点灯タイミングとが同期制御され、レーザ光のスポットで標本8上の所定領域が均一に走査される。
また、同期信号発生回路52は、光信号サンプリング回路16にサンプリングクロック及び転送クロックを送出する。なお、転送クロックは、サンプリングクロックを分周することで生成されるクロックである。光信号サンプリング回路16は、与えられたクロックに従って動作し、標本8におけるレーザ光の照射位置と、各信号の取得タイミングと、転送タイミングとを同期制御する。
光信号サンプリング回路16からコントローラ103へ転送される信号(6種類のバンド信号及び32種類のチャンネル信号)は、逐次にバッファ41へ蓄積される。CPU44は、同期信号発生回路52から与えられる転送クロックに従ってバッファ41から6種類のバンド信号を読み出し、それらのバンド信号を、RAM上の特定の6つの領域へ個別に書き込む。したがって、レーザ光のスポットが標本8上を二次元走査する期間に、波長帯域の異なる6種類の画像(以下、「バンド画像」という。)がRAM上に生成される。これらのバンド画像は、必要に応じてハードディスクドライブ42に保存される。
また、CPU44は、6種類のバンド画像をRAM上に生成しながら、それらのバンド画像を表示用メモリ43経由でモニタ20上の互いに異なる領域へ表示する。したがって、レーザ光のスポットが標本8上を二次元走査する期間に、波長帯域の異なる6種類のバンド画像がモニタ20へリアルタイムに表示される(図2参照)。因みに、図2は、6種類のバンド画像IA,IB,IC,ID,IE,IFを並べて配置した観察画面である。
また、CPU44は、転送クロックに従ってバッファ41から32種類のチャンネル信号を読み出し、それらのチャンネル信号を、RAM上の特定の32個の領域へ個別に書き込む。したがって、レーザ光のスポットが標本8上を二次元走査する期間に、波長の異なる32種類の画像(以下、「チャンネル画像」という。)がRAM上に生成される。これらのチャンネル画像は、必要に応じてハードディスクドライブ42に保存される。以上の本システムの動作が、イメージングである。
なお、CPU44は、イメージングに先立ち、表示用メモリ43を介して設定画面(図3)をモニタ20へ表示する。図3に示す設定画面には、バンド画像IAの波長帯域BAをユーザが指定するための範囲指定バー201A、バンド画像IBの波長帯域BBをユーザが指定するための範囲指定バー201B、バンド画像ICの波長帯域BCをユーザが指定するための範囲指定バー201C、バンド画像IDの波長帯域BDをユーザが指定するための範囲指定バー201D、バンド画像IEの波長帯域BEをユーザが指定するための範囲指定バー201E、バンド画像IFの波長帯域BFをユーザが指定するための範囲指定バー201FなどのGUI画像が配置されている。
本システムのユーザは、この設定画面(図3)を目視しながら入力器46を操作し、6種類の波長帯域BA〜BFをそれぞれチャンネルの番号(Ch1〜32)によって指定することができる。例えば、3種類の蛍光物質の蛍光の中心波長がλ1、λ2、λ3であるときには、波長帯域BAの先頭及び末尾として、波長λ1の前後に相当する2つのチャンネルを指定し、波長帯域BBの先頭及び末尾として、波長λ2の前後に相当する2つのチャンネルを指定し、波長帯域BCの先頭及び末尾として、波長λ3の前後に相当する2つのチャンネルを指定すばよい。但し、本システムのユーザは、波長帯域BA〜BFをイメージング後でも調節することができるので、このタイミングで指定される波長帯域BA〜BFは、正確でなくても構わない。以下、波長帯域BA〜BFがイメージング前に以下のとおり指定されたと仮定する。
波長帯域BA:チャンネル1〜10,
波長帯域BB:チャンネル10〜19,
波長帯域BC:チャンネル19〜32,
波長帯域BD:指定無し(チャンネル0〜0),
波長帯域BE:指定無し(チャンネル0〜0),
波長帯域BF:指定無し(チャンネル0〜0),
なお、設定画面(図3)には、イメージングを開始するための開始ボタン202やカーソル200などのGUI画像も配置されている。このようなGUI画像に促されたユーザが入力した指示は、入力器46及びインタフェース回路45を介してCPU44によって認識される。
図4は、光信号サンプリング回路16の構成図である。図4に示すとおり、光信号サンプリング回路16には、チャンネル1〜32の各々に専用のアナログ演算回路31−1,31−2,…,31−32と、チャンネル1〜32の各々に専用のA/D変換素子32−1,32−2,…,32−32と、チャンネル1〜32に共通のマルチプレクサ33と、チャンネル1〜32に共通のバッファ34とが信号の入力順に配置される。
また、光信号サンプリング回路16には、32種類のチャンネル信号S1〜S32から6種類のバンド信号を生成するために、6個のスイッチ回路320A〜320F及び6個の加算回路321A〜321Fが備えられる。
スイッチ回路320Aには、32種類のチャンネル1〜32に対応して32個のスイッチ320A−1〜320A−32が備えられる。同様に、スイッチ回路320Bにも、32個のスイッチ320B−1〜320B−32が備えられ、スイッチ回路320Cにも、32個のスイッチ320C−1〜320C−32が備えられ、スイッチ回路320Dにも、32個のスイッチ320D−1〜320D−32が備えられ、スイッチ回路320Eにも、32個のスイッチ320E−1〜320E−32が備えられ、スイッチ回路320Fにも、32個のスイッチ320F−1〜320F−32が備えられる。
スイッチ回路320A内のスイッチ320A−1〜320A−32の各接点には、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
同様に、スイッチ回路320B内のスイッチ320B−1〜320B−32の各接点にも、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
同様に、スイッチ回路320C内のスイッチ320C−1〜320C−32の各接点にも、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
同様に、スイッチ回路320D内のスイッチ320D−1〜320D−32の各接点にも、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
同様に、スイッチ回路320E内のスイッチ320E−1〜320E−32の各接点にも、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
同様に、スイッチ回路320F内のスイッチ320F−1〜320F−32の各接点にも、A/D変換素子32−1〜32−32の各出力が個別に接続される。
また、スイッチ320A−1〜320A−32の他方の各接点は、加算回路321Aの入力側に接続され、加算回路321Aの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
同様に、スイッチ320B−1〜320B−32の他方の各接点は、加算回路321Bの入力側に接続され、加算回路321Bの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
同様に、スイッチ320C−1〜320C−32の他方の各接点は、加算回路321Cの入力側に接続され、加算回路321Cの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
同様に、スイッチ320D−1〜320D−32の他方の各接点は、加算回路321Dの入力側に接続され、加算回路321Dの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
同様に、スイッチ320E−1〜320E−32の他方の各接点は、加算回路321Eの入力側に接続され、加算回路321Eの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
同様に、スイッチ320F−1〜320F−32の他方の各接点は、加算回路321Fの入力側に接続され、加算回路321Fの出力側はマルチプレクサ33に接続される。
以上の光信号サンプリング回路16において、アナログ演算回路31−1〜31−32は、マルチチャンネル光検出器15の各チャンネルから出力される32種類のチャンネル信号(電流)を個別に電圧へ変換する。また、アナログ演算回路31−1〜31−32には、それら32種類のチャンネル信号を個別に増幅する機能もある。
A/D変換素子32−1〜32−32は、コントローラ103から与えられるサンプリングクロックに応じて、アナログ演算回路31−1〜31−32の各々から出力されるチャンネル信号(電圧)S1〜S32を、繰り返しディジタルサンプリングする。このディジタルサンプリングは、32種類のチャンネル信号S1〜S32に対して並列的に行われる。そして、サンプリングされたチャンネル信号S1〜S32は、マルチプレクサ33及びスイッチ回路320A〜320Fへ与えられる。
ここで、スイッチ回路320Aのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BAに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BAがチャンネル1〜10であるので、スイッチ回路320Aのうち、チャンネル1〜10に対応するスイッチ320A−1〜320A−10はオンされ、それ以外のスイッチ320A−11〜320A−32は全てオフされる。この場合、加算回路321Aは、チャンネル信号S1〜S10のみを加算する。なお、加算回路321Aが得た加算信号は、バンド信号SAとしてマルチプレクサ33へ与えられる。
また、スイッチ回路320Bのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BBに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BBがチャンネル10〜19であるので、スイッチ回路320Bのうち、チャンネル10〜19に対応するスイッチ320B−10〜320B−19はオンされ、それ以外のスイッチ320B−1〜320B−9,320B−20〜320B−32は全てオフされる。この場合、加算回路321Bは、チャンネル信号S10〜S19のみを加算する。なお、加算回路321Bが得た加算信号は、バンド信号SBとしてマルチプレクサ33へ与えられる。
また、スイッチ回路320Cのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BCに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BCがチャンネル19〜32であるので、スイッチ回路320Cのうち、チャンネル19〜32に対応するスイッチ320C−19〜320C−32はオンされ、それ以外のスイッチ320C−1〜320C−18は全てオフされる。この場合、加算回路321Cは、チャンネル信号S19〜S32のみを加算する。なお、加算回路321Cが得た加算信号は、バンド信号SCとしてマルチプレクサ33へ与えられる。
また、スイッチ回路320Dのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BDに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BDがチャンネル0〜0であるので、スイッチ回路320Dの全てのスイッチ320D−1〜320D−32がオフされる。この場合、加算回路321Dは、ゼロ信号をバンド信号SDとしてマルチプレクサ33へ与える。
また、スイッチ回路320Eのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BEに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BEがチャンネル0〜0であるので、スイッチ回路320Eの全てのスイッチ320E−1〜320E−32がオフされる。この場合、加算回路321Eは、ゼロ信号をバンド信号SEとしてマルチプレクサ33へ与える。
また、スイッチ回路320Fのオンオフパターンは、予め指定された波長帯域BFに応じて設定される。ここでは、予め指定された波長帯域BFがチャンネル0〜0であるので、スイッチ回路320Fの全てのスイッチ320F−1〜320F−32がオフされる。この場合、加算回路321Fは、ゼロ信号をバンド信号SFとしてマルチプレクサ33へ与える。
なお、以上のスイッチ回路320A〜320Fのオンオフパターンは、コントローラ103のCPU44によって設定されるものとする。
マルチプレクサ33は、コントローラ103から与えられる転送クロックに応じて、32種類のチャンネル信号S1〜S32及び6種類のバンド信号SA〜SFを順に取り込み、バッファメモリ34を介してコントローラ103へ直列に転送する。
ここで、チャンネル信号S1,S2,…,S32の各々のビット数を12とすると、A/D変換素子32−1,32−2,…,32−32からマルチプレクサ33に至る信号線の本数は、12×32=384本となり、加算回路321A〜321Fからマルチプレクサ33に至る信号線の本数は、12×6=72本となる。よって、マルチプレクサ33の入力側に向かう信号線の本数は、合計で384+72=456本である。
そこで、本システムの転送クロックの周波数は、サンプリングクロックの周波数の456倍以上に設定される。このような転送クロックによれば、マルチプレクサ33は、32種類のチャンネル信号S1〜S32及び6種類のバンド信号SA〜SFからなる一連のシリアル信号を、サンプリングが行われる毎に、コントローラ103へ向けて転送することができる。よって、本システムでは、ケーブル104(図1参照)内の信号線の本数削減を図りつつ、必要な信号の転送速度を高く保つことができる。
図5は、イメージングに関するCPU44の動作フローチャートである。以下、図5の各ステップを順に説明する。
ステップS10:フローが開始されると、CPU44は設定画面(図3)をモニタ20へ表示する。この状態でユーザは、範囲指定バー201A〜201Fを自由に操作し、波長帯域BA〜BFをそれぞれ設定することができる。ユーザは、波長帯域BA〜BFをそれぞれ所望の帯域に設定すると、開始ボタン202を選択する。
ステップS11:CPU44は、開始ボタン202が選択されたか否かを監視し、選択されていない場合は待機し、選択された場合はステップS12へ移行する。
ステップS12:CPU44は、範囲指定バー201A〜201Fの状態に基づき、開始ボタン202が選択された時点でユーザの設定した波長帯域BA〜BF(ユーザの指定した波長帯域BA〜BF)を認識する。
ステップS13:CPU44は、ユーザの指定した波長帯域BA〜BFに応じて、スイッチ回路320A〜320F(図4参照)のオンオフパターンを設定する。その設定方法は、前述したとおりである。
ステップS14:CPU44は、同期信号発生回路52に対してサンプリングクロック及び転送クロックの発生を開始させる。これによって、イメージングが開始される。
ステップS15:CPU44は、光信号サンプリング回路16から転送される信号に基づき、バンド画像IA〜IFの生成、及びチャンネル画像I1〜I32の生成、及び観察画面(図2)の表示を開始する。
なお、観察画面(図2)には、バンド画像IA〜IFと、範囲指定バー201A〜201Fと、保存ボタン206と、カーソル200とが配置される。但し、イメージングの期間中は、CPU44が範囲指定バー201A〜201Fの操作を禁止するので、範囲指定バー201A〜201Fの状態は、イメージングが終了するまで一定に保たれる。また、バンド画像IA〜IFの各々は1画素ずつ取得されるので、イメージング開始直後には、バンド画像IA〜IFの全体は表示されておらず、イメージングが進むにつれて徐々に描画されていく。また、イメージングの期間中、CPU44は、保存ボタン206の操作も禁止する(よって、イメージング期間中、カーソル200は非表示となる。)
ステップS16:イメージングが終了したか否かを判別し、終了していなければ待機し、終了した場合はステップS17へ移行する。
ステップS17:CPU44は、範囲指定バー201A〜201Fの操作を許可すると共に、範囲指定バー201A〜201Fの少なくとも1つが操作されたか否かを判別し、操作されていない場合はステップS19へ移行し、操作された場合は、ユーザが波長帯域BA〜BFを新たに指定したとみなしてステップS18へ移行する。
ステップS18:CPU44は、範囲指定バー201A〜201Fの状態に基づき、新たに指定された波長帯域BA〜BFを認識する。
そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BAに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像IAを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IAと、モニタ20上に表示されている現在のバンド画像IAとを、それぞれ新たなバンド画像IAに置換する。
同様に、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BBに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像IBを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IBとモニタ20上に表示されている現在のバンド画像IBとを、それぞれ新たなバンド画像IBに置換する。
同様に、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BCに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像ICを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像ICとモニタ20上に表示されている現在のバンド画像ICとを、それぞれ新たなバンド画像ICに置換する。
同様に、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BDに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像IDを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IDとモニタ20上に表示されている現在のバンド画像IDとを、それぞれ新たなバンド画像IDに置換する。
同様に、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BEに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像IEを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IEとモニタ20上に表示されている現在のバンド画像IEとを、それぞれ新たなバンド画像IEに置換する。
同様に、CPU44は、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32のうち、新たに指定された波長帯域BFに対応する複数のチャンネル画像を加算することにより、新たなバンド画像IFを作成する。そして、CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IFとモニタ20上に表示されている現在のバンド画像IFとを、それぞれ新たなバンド画像IFに置換する。
ステップS19:CPU44は、保存ボタン206の操作を許可すると共に、保存ボタン206が選択されたか否かを判別し、選択されていない場合はステップS17に戻り、選択された場合はステップS20へ移行する。
ステップS20:CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IA〜IFと、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32とを、1つのファイル(観察用ファイル)に纏めてハードディスクドライブ42へ保存する。これによって、図5のフローが終了する。
図6は、画像編集に関するCPU44の動作フローチャートである。なお、このフローは、観察用ファイルの保存後、ユーザから編集指示が入力されたときに実行される。以下、図6の各ステップを順に説明する。
ステップS30:CPU44は、保存済みの観察ファイル(バンド画像IA〜IF,チャンネル画像I1〜I32を含む。)をハードディスクドライブ42からRAM上に読み込み、それらのバンド画像IA〜IFを反映した観察画面(図2)を表示する。
なお、その観察画面(図2)には、その表示開始直後からバンド画像IA〜IFの全体が表示される。また、範囲指定バー201A〜201F及び保存ボタン206の操作は、観察画面(図2)の表示開始直後から許可される。
ステップS31:CPU44は、前述したステップS17と同様、範囲指定バー201A〜201Fの少なくとも1つが操作されたか否かを判別し、操作されていない場合はステップS33へ移行し、操作された場合は、ユーザが波長帯域BA〜BFを新たに指定したとみなしてステップS32へ移行する。
ステップS32:CPU44は、前述したステップS18と同様、範囲指定バー201A〜201Fの状態に応じて新たなバンド画像IA〜IFを作成し、RAM上に存在している現在のバンド画像IA〜IFと、モニタ20上の現在のバンド画像IA〜IFとを、それぞれ新たなバンド画像IA〜IFに置換する。
ステップS33:CPU44は、前述したステップS19と同様、保存ボタン206が選択されたか否かを判別し、選択されていない場合はステップS31に戻り、選択された場合はステップS34へ移行する。
ステップS34:CPU44は、前述したステップS20と同様、RAM上に存在している現在のバンド画像IA〜IFと、RAM上に存在している現在のチャンネル画像I1〜I32とを1つのファイル(観察用ファイル)に纏めてハードディスクドライブ42へ保存する。これによって、図6のフローが終了する。
以上、本システムの光信号サンプリング回路16は、イメージング中に6種類のバンド信号SA〜SFを十分な転送速度でコントローラ103へ転送するので、本システムのコントローラ103は、イメージング中にバンド画像IA〜IFをリアルタイムで表示することができる。
しかも、本システムの光信号サンプリング回路16は、それらのバンド信号SA〜SFと共に、32種類のチャンネル信号S1〜S32をコントローラ103へ転送する。したがって、本システムのコントローラ103は、イメージング後の任意のタイミングで、バンド画像IA〜IFの波長帯域BA〜BFを、ユーザの自由に変更させることができる。
なお、図5のステップS17及びステップS18、図6のステップS31及びステップS32は、それぞれ高速に実行可能なので、ユーザが観察画面(図2)上で範囲指定バー201A〜201Fを操作すると、観察画面上のバンド画像IA〜IFがリアルタイムで変化する。
したがって、イメージング前にユーザの指定した波長帯域BA〜BFが仮に不適切であったとしても、イメージング後にユーザがバンド画像IA〜IFを目視しながら範囲指定バー201A〜201Fを操作するだけで、バンド画像IA〜IFの波長帯域BA〜BFを適切な方向へ調節することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態を説明する。本実施形態もレーザ走査顕微鏡システムの実施形態であり、第1実施形態の変形例である。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。
第1実施形態のシステムは、波長帯域BA,BB,BC,BD,BE,BFが互いに重複することを許容し、波長帯域BA,BB,BC,BD,BE,BFの何れか又は全部が指定されないことを許容したが、本システムでは、波長帯域BA,BB,BC,BD,BE,BFが互いに重複せず、波長帯域BA,BB,BC,BD,BE,BFの全部が指定されるものとする。ここでは、波長帯域BA〜BFがイメージング前に以下のとおり指定されたと仮定する。
波長帯域BA:チャンネル1〜6,
波長帯域BB:チャンネル7〜12,
波長帯域BC:チャンネル13〜18,
波長帯域BD:チャンネル19〜24,
波長帯域BE:チャンネル25〜30,
波長帯域BF:チャンネル31〜32,
また、本システムのマルチプレクサ33は、第1実施形態のマルチプレクサ33とは異なり、32種類のチャンネル1〜32のうち、何れか6つのチャンネルについては、チャンネル信号の取り込みを省略(スキップ)することができる。以下、スキップの対象となるチャンネルを、「スキップチャンネル」という。このスキップチャンネルは、CPU44がマルチプレクサ33へ指定する。
そして、本システムのCPU44は、図5に示す動作フローの代わりに、図7に示す動作フローを実行する。
図7は、本システムのイメージングに関するCPU44の動作フローチャートである。図5のフローチャートとの相違点は、ステップS13の代わりにステップS13’が実行され、ステップS15の代わりにステップS15’が実行され、ステップS16とステップS17との間にステップS41が挿入された点にある。以下、ステップS13’,ステップS15’,ステップS41を順に説明する。
ステップS13’:CPU44は、ユーザの指定した波長帯域BA〜BFに応じて、スイッチ回路320A〜320F(図4参照)のオンオフパターンを設定する。その設定方法は、第1実施形態のそれと同じである。さらに、CPU44は、ユーザの指定した波長帯域BA〜BFに応じて、マルチプレクサ33に対し6つのスキップチャンネルを指定する。
ここで、6つのスキップチャンネルは、波長帯域BA〜BFの各々の特定チャンネルである。ここでは、特定チャンネルを、波長帯域BA〜BFの各々の先頭チャンネルとする。前述したとおり、波長帯域BA〜BFの各々の先頭チャンネルが1,7,13,19,25,31であった場合、チャンネル1,7,13,19,25,31がスキップチャンネルとしてマルチプレクサ33へ指定される。この場合、コントローラ103へ転送されるチャンネル信号は、スキップチャンネル以外のチャンネルのチャンネル信号S2〜S6,S8〜S12,S14〜S18,S20〜S24,S26〜S30,S32のみとなる。
なお、このように、転送される信号の個数が第1実施形態のそれよりも少ない場合、転送クロックの周波数は、第1実施形態のそれより低くて構わない(本システムでは、サンプリングクロックの384倍以上に設定されれば十分である。)。よって、本システムでは、信号の転送に拘わる回路の負荷が第1実施形態のそれよりも低く抑えられる。
ステップS15’:CPU44は、光信号サンプリング回路16から転送される信号に基づき、バンド画像IA〜IFの生成、チャンネル画像の生成、及び観察画面(図2)の表示を開始する。但し、本ステップで生成されるチャンネル画像は、スキップチャンネル以外のチャンネルのチャンネル画像I2〜I6,I8〜I12,I14〜I18,I20〜I24,I26〜I30,I32のみである。本ステップで生成される画像の概念を示すと、図8のとおりとなる。図8に示すとおり、バンド画像のヘッダには、そのバンド画像の波長帯域(チャンネル範囲)を示す情報が書き込まれており、チャンネル画像のヘッダには、そのチャンネル画像の波長(チャンネル)を示す情報が書き込まれていることが望ましい。
ステップS41:CPU44は、RAM上に存在している現在のバンド画像IA〜IFと、RAM上に存在している現在のチャンネル画像(ここではチャンネル画像I2〜I6,I8〜I12,I14〜I18,I20〜I24,I26〜I30,I32)とに基づき、不足している6種類のチャンネル画像(ここではチャンネル画像I1,I7,I13,I19,I25,I31)を生成する。
このうち、不足しているチャンネル画像I1は、波長帯域BAの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BAのバンド画像IAと、波長帯域BAの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I2〜I6)とにより、以下の式で生成される。
1=IA−(I2+I3+I4+I5+I6
また、不足しているチャンネル画像I7は、波長帯域BBの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BBのバンド画像IBと、波長帯域BBの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I8〜I12)とにより、以下の式で生成される。
7=IB−(I8+I9+I10+I11+I12
また、不足しているチャンネル画像I13は、波長帯域BCの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BCのバンド画像ICと、波長帯域BCの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I14〜I18)とにより、以下の式で生成される。
13=IC−(I14+I15+I16+I17+I18
また、不足しているチャンネル画像I19は、波長帯域BDの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BDのバンド画像IDと、波長帯域BDの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I20〜I24)とにより、以下の式で生成される。
19=ID−(I20+I21+I22+I23+I24
また、不足しているチャンネル画像I25は、波長帯域BEの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BEのバンド画像IEと、波長帯域BEの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I26〜I30)とにより、以下の式で生成される。
25=IE−(I26+I27+I28+I29+I30
また、不足しているチャンネル画像I31は、波長帯域BFの先頭チャンネルの画像なので、波長帯域BFのバンド画像IFと、波長帯域BFの他のチャンネルの画像(チャンネル画像I32)とにより、以下の式で生成される。
31=IF−I32(以上、ステップS41の説明。)。
以上、本システムでは、イメージング中にコントローラ103へ転送される信号の個数を、バンド画像の個数(6)の分だけ抑えるので、本システムのコントローラ103は、イメージング中に(32−6)種類のチャンネル画像(ここではチャンネル画像I2〜I6,I8〜I12,I14〜I18,I20〜I24,I26〜I30,I32)しか生成できない。
しかし、図7に示すとおり、本システムのコントローラ103は、イメージングの後に、不足しているチャンネル画像を生成する(ステップS41)。したがって、その生成後であれば、本システムにおいても、バンド画像IA〜IFの波長帯域BA〜BFをユーザの自由に変更させることができる。
[その他の補足]
なお、上述した何れかの実施形態の光信号サンプリング回路16は、バンド信号SA〜SFの生成をディジタル領域で行ったが、アナログ領域で行ってもよい。
また、上述した何れかの実施形態の光信号サンプリング回路16は、コントローラ103に対し複数の信号をシリアル信号として転送したが、ケーブル104内の信号線の本数が増えることを許容する場合は、複数の信号をパラレル信号として転送してもよい。
また、上述した何れかの実施形態のシステムは、1度に生成するチャンネル画像の種類数を32としたが、32以外の他の数にしてもよい。
また、上述した何れかの実施形態のシステムは、1度に生成するバンド画像の種類数を6としたが、6以外の他の数にしてもよい(但し、バンド画像の種類数は、チャンネル画像の種類数よりは小さいものとする。)。
また、上述した何れかの実施形態の検出ユニット102は、複数の受光素子を一体化してなるマルチチャンネル光検出器15を使用したが、マルチチャンネル光検出器15の代わりに、互いに別体で構成された複数の受光素子を使用してもよい。その場合、複数の受光素子の各々の配置先を自由に選定できるので、各波長成分の分離に複数のダイクロイックミラーを使用してもよい。
また、上述した何れかの実施形態のコントローラ103は、波長帯域BA〜BFの各々をユーザに指定させるためにGUI画像(範囲指定バー201A〜201F)を使用したが、数値入力させてもよい(波長帯域BA〜BFの先頭チャンネルと末尾チャンネルとをそれぞれ数値入力させてもよい。)。
また、上述した何れかの実施形態のコントローラ103は、波長帯域BA〜BFの各々をユーザに対しチャンネル範囲で指定させたが、各チャンネルに入射する各波長成分の波長がそれぞれ既知であるならば、波長範囲で指定させてもよい。
レーザ走査顕微鏡システムの構成図である。 観察画面を示す図である。 設定画面を示す図である。 光信号サンプリング回路16の構成図である。 第1実施形態のイメージングに関するCPU44の動作フローチャートである。 画像編集に関するCPU44の動作フローチャートである。 第2実施形態のイメージングに関するCPU44の動作フローチャートである。 ステップS15’で生成される画像の概念図である。
符号の説明
101…レーザ走査顕微鏡,102…検出ユニット,103…コントローラ,20…モニタ,46…入力器46,13…レンズ13,14…分光素子,15…マルチチャンネル光検出器,16…光信号サンプリング回路16,31…アナログ演算回路,32…A/D変換素子,320…スイッチ回路,加算回路…321,マルチプレクサ33,バッファ34

Claims (4)

  1. 被観察物上を光のスポットで走査しながらそのスポットで生じる光を取り込むレーザ走査顕微鏡と、前記レーザ走査顕微鏡に関する情報を処理する情報処理装置との間に配置される分光検出装置であって、
    前記レーザ走査顕微鏡が取り込む光の強度を波長毎に検出して各波長の強度信号であるチャンネル信号群を同時に生成するスペクトルディテクタと、
    前記走査の期間中に前記スペクトルディテクタから前記チャンネル信号群を繰り返しサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリングが行われる毎に、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群のうち、ユーザが予め指定した第一波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第一バンド信号を生成する第一加算手段と、
    前記サンプリングが行われる毎に、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群のうち、ユーザが予め指定した第二波長帯域に関する一連のチャンネル信号を加算して第二バンド信号を生成する第二加算手段と、
    前記サンプリングが行われる毎に、前記第一加算手段が生成する第一バンド信号と、前記第二加算手段が生成する第二バンド信号と、前記サンプリング手段がサンプリングしたチャンネル信号群とを前記情報処理装置へ転送する転送手段と
    を備えたことを特徴とする分光検出装置。
  2. 請求項1に記載の分光検出装置において、
    前記転送手段は、
    前記チャンネル信号群のうち、前記第一波長帯域に関する特定のチャンネル信号の転送と、前記第二波長帯域に関する特定のチャンネル信号の転送とを省略する
    ことを特徴とする分光検出装置。
  3. 被観察物上を光のスポットで走査しながらそのスポットで生じる光を取り込むレーザ走査顕微鏡と、
    前記レーザ走査顕微鏡が取り込む光に応じて繰り返し信号を外部へ転送する請求項1又は請求項2に記載の分光検出装置と、
    前記走査の期間中に前記分光検出装置から繰り返し転送された信号に基づき、前記第一波長帯域の画像である第一バンド画像と、前記第二波長帯域の画像である第二バンド画像と、各波長の画像であるチャンネル画像群とを生成する情報処理装置と
    を備えたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡システム。
  4. 請求項3に記載のレーザ走査顕微鏡システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記生成後に前記ユーザが第一波長帯域を再指定した場合は、生成されたチャンネル画像群のうち、再指定された第一波長帯域に関する一連のチャンネル画像を加算して第一バンド画像を再生成し、
    前記生成後に前記ユーザが第二波長帯域を再指定した場合は、生成されたチャンネル画像群のうち、再指定された第二波長帯域に関する一連のチャンネル画像を加算して第二バンド画像を再生成する
    ことを特徴とするレーザ走査顕微鏡システム。
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