JP2009203011A - シート状部材厚さ検出装置、画像形成装置 - Google Patents

シート状部材厚さ検出装置、画像形成装置 Download PDF

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誠治 星野
Takashi Hashimoto
崇 橋本
Eigo Noguchi
英剛 野口
Tetsuo Watanabe
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【課題】低コスト化を図りつつシート状部材の厚さを高精度で検出できるシート状部材厚さ検出装置、及び、そのシート状部材検出装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1のローラ部材123と第2のローラ部材124とからなるローラ対122と、第1のローラ部材123と第2のローラ部材124との少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段127と、第1のローラ部材123と第2のローラ部材124との少なくとも一方の角速度を検出する回転角速度検出手段125と、シート状部材118がローラ対122に突入したタイミングまたは排出されたタイミングにおける上記角速度とシート状部材118の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段139と、上記タイミングにおける回転角速度検出手段125の検出結果と上記相関関係情報とからシート状部材118の厚さを演算する演算手段129とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状部材の厚さを検出するシート状部材厚さ検出装置、及び、そのシート状部材厚さ検出装置を備えたプリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては、高品質の画像を得るために記録紙の厚さに応じて画像形成条件を最適化するのが望ましい。
例えば、記録紙にトナーを転写する転写プロセスでは、記録紙の厚さが異なると体積抵抗値が異なるため、転写帯電器を駆動する転写電流を記録紙の厚さに応じて変化させるのが望ましい。また、記録紙上に転写されたトナーを加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着プロセスでは、必要となる熱量が記録紙の厚さごとに異なるため、記録紙の厚さに応じて定着時の温度などを変化させるのが望ましい。
記録紙の厚さを検出する方法としては、反射型光学センサを用いたものが知られている(特許文献1など)。
図20を用いて反射型光学センサを有する記録紙厚さ検出装置220による記録紙厚さの検出方法の一例を説明する。記録紙厚さ検出装置220のレーザ発光部221から記録紙218の表面に照射されたレーザ光は、記録紙218の表面上における図中A点(薄い記録紙の例)又はB点(厚い記録紙の例)で反射する。そして、A点で反射したレーザ光はレーザ受光部222のC点に入射し、B点で反射したレーザ光はレーザ受光部222のD点に入射する。このように、レーザ発光部221から記録紙の表面に照射されたレーザ光は、記録紙218の厚さに応じてレーザ受光部222に入射する位置が変わる。よって、レーザ受光部222に入射したレーザ光の入射位置から記録紙218の厚さを測定することができる。
ところが、厚さが同じ記録紙であっても記録紙が湾曲していたり記録紙の通るルートが異なったりすると、レーザ発光部及びレーザ受光部と記録紙との距離が変化し、レーザ受光部に入射する入射位置が紙厚に対応した本来の位置からずれてしまう。そのため、正確な厚さ測定が行えないといった不具合が生じる。
特許文献2に記載の記録紙厚さ検出装置においては、記録紙の厚さに応じて変位するローラ対が設けられており、記録紙を挟んで搬送した状態でのローラ対の軸間距離の変位量を光学センサによって検出して記録紙の厚さを検出している。このように、ローラ対に記録紙を挟んだ状態で記録紙の厚さを検出することで、記録紙が湾曲していたり記録紙の通るルートが異なったりすることで正確な厚さ測定が行えないといった不具合が生じない。
特開2003−112840号公報 特開2007−290844号公報
通常使用される記録紙の厚さは0.05[mm]から0.5[mm]程度であるため記録紙を挟んだ状態でのローラ対の軸間距離の変位量は非常に小さい。そのため、特許文献2に記載のようにローラ対の軸間距離の変位量を光学センサによって検出する場合には、光学センサを高精度で装置本体に取り付けないと上記変位量の検出精度が低下する。検出精度が低下しないように高精度で光学センサを装置本体に取り付けるとコストアップに繋がってしまうといった問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、低コスト化を図りつつシート状部材の厚さを高精度で検出できるシート状部材厚さ検出装置、及び、そのシート状部材検出装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第1のローラ部材と第2のローラ部材とでシート状部材を挾持搬送するローラ対と、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段と、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方の回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングにおける該回転角速度とシート状部材の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段と、シート状部材がローラ対に突入したタイミング、または、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングに該回転角速度検出手段によって検出された該回転角速度と該相関関係情報とから該シート状部材の厚さを演算する演算手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、第1のローラ部材と第2のローラ部材とでシート状部材を挾持搬送するローラ対と、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方を回転駆動させる直流モータと、該直流モータに電圧を印加する電源と、該直流モータに流れる電流の電流値を検出する電流値検出手段と、該シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、該シート状部材が該ローラ対から排出されたタイミングにおける該電流値とシート状部材の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段と、該シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、該シート状部材が該ローラ対から排出されたタイミングに該電流値検出手段によって検出された該電流値と該相関関係情報とから該シート状部材の厚さを演算する演算手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、上記駆動手段は直流モータであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、上記駆動手段はステッピングモータであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、上記駆動手段は超音波モータであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5のシート状部材厚さ検出装置において、上記第1のローラと上記第2のローラとの少なくとも一方のローラ軸方向の幅が、用いられるシート状部材の最少幅より狭いことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6のシート状部材厚さ検出装置において、厚さが既知のシート状部材を上記第1のローラ部材と上記第2のローラ部材とで搬送し、そのときの上記電流値検出手段の検出結果を用いて、上記相関関係情報の補正を行う補正手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7のシート状部材厚さ検出装置において、上記シート状部材の厚さに関する情報を使用者が入力する入力手段を有しており、上記補正手段は、上記入力手段に入力された該シート状部材の厚さに関する情報と、該入力手段に入力された該情報に相当する厚さのシート状部材を上記ローラ対で搬送したときの上記電流値検出手段の検出結果とを用いて、上記相関関係情報の補正を行うものであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、像を担持する像担持体と、該像担持体上の像をシート状部材に転写する転写手段と、該像担持体と該転写手段とからなる転写部に該シート状部材を搬送する搬送手段とを備えた画像形成装置において、該転写部よりもシート状部材搬送方向上流側に、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のシート状部材厚さ検出装置を配設したことを特徴とするものである。
請求項1の発明において、シート状部材がローラ対に突入したタイミングでは、第1のローラ部材と第2のローラ部材とにかかる負荷トルクが上記突入したタイミングの前よりも大きくなる。このように上記負荷トルクが大きくなると第1のローラ部材及び第2のローラ部材が回転し難くなるので、第1のローラ部材及び第2のローラ部材の回転角速度が上記突入したタイミングの前よりも小さくなる。上記突入したタイミングにおける上記負荷トルクはシート状部材の厚さが厚くなるにつれて大きくなるので、上記回転角速度はシート状部材の厚さに応じた変化量で小さくなる。シート状部材がローラ対に突入したタイミングでの上記回転角速度とシート状部材の厚さとの間には、このような相関関係がある。
また、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングでは、第1のローラ部材と第2のローラ部材とにかかる負荷トルクが上記排出されたタイミングの前よりも小さくなる。このように上記負荷トルクが小さくなると第1のローラ部材及び第2のローラ部材が回転し易くなるので、第1のローラ部材及び第2のローラ部材の回転角速度が上記排出されたタイミングの前よりも大きくなる。上記排出されたタイミングにおける上記負荷トルクはシート状部材の厚さが厚くなるにつれて小さくなるので、上記回転角速度はシート状部材の厚さに応じた変化量で大きくなる。シート状部材がローラ対に突入したときの上記回転角速度とシート状部材の厚さとの間には、このような相関関係がある。
したがって、請求項1の発明においては、上記突入したタイミングまたは上記排出されたタイミングに第1のローラ部材と第2のローラ部材との少なくとも一方の回転角速度を回転角速度検出手段によって検出する。この検出結果と記憶手段に予め記憶させておいた上記タイミングそれぞれに対する上記回転角速度とシート状部材の厚さとの相関関係情報とを用いて、演算手段によりシート状部材の厚さを求めることができる。
請求項2の発明において、シート状部材がローラ対に突入したタイミングでは、第1のローラ部材と第2のローラ部材とにかかる負荷トルクが大きくなる。このように上記負荷トルクが大きくなると直流モータの発生トルクが大きくなる。直流モータには、発生トルクと直流モータに流れる電流との間に相関関係があり、発生トルクが大きくなるにつれて直流モータに流れる駆動電流も大きくなる。シート状部材がローラ対に突入したときの上記負荷トルクはシート状部材の厚さが厚くなるにつれて大きくなるので、発生トルクもシート状部材の厚さに応じた変化量で大きくなる。上記発生トルクが大きくなると駆動電流も大きくなることから、上記駆動電流もシート状部材の厚さに応じた変化量で大きくなる。シート状部材がローラ対に突入したときの上記回転量とシート状部材の厚さとの間には、このような相関関係がある。
また、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングでは、第1のローラ部材と第2のローラ部材とにかかる負荷トルクが小さくなる。このように上記負荷トルクが小さくなると直流モータの発生トルクが小さくなる。直流モータには、発生トルクと直流モータに流れる電流との間には相関関係があり、発生トルクが小さくなるにつれて直流モータに流れる駆動電流も小さくなる。シート状部材がローラ対から排出されたときの上記負荷トルクはシート状部材の厚さが厚くなるにつれて小さくなるので、発生トルクもシート状部材の厚さに応じた変化量で小さくなる。上記発生トルクが小さくなると駆動電流も小さくなることから、上記駆動電流もシート状部材の厚さに応じた変化量で小さくなる。シート状部材がローラ対から排出されたときの上記駆動電流とシート状部材の厚さとの間には、このような相関関係がある。
したがって、請求項2の発明においては、上記突入したタイミングまたは上記排出されたタイミングに直流モータに流れる駆動電流を電流値検出手段によって検出する。この検出結果と記憶手段に予め記憶させておいた上記タイミングそれぞれに対する上記駆動電流とシート状部材の厚さとの相関関係情報とを用いて、演算手段によりシート状部材の厚さを求めることができる。
請求項1乃至9の発明においては、回転角速度検出手段によって検出された上記回転角速度または電流値検出手段によって検出された上記電流値からシート状部材の厚さを検出することができる。よって、光学センサなどによりローラ対の軸間距離の変位量を計測し、その変位量からシート状部材の厚さを検出する場合よりも取り付け精度を高精度にする必要がないため低コスト化を図ることができる。
以上、本発明によれば、低コスト化を図りつつシート状部材の厚さを高精度で検出できるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機の一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、記録紙に画像を形成するプリンタ部1、このプリンタ部1に対して記録紙118を供給する給紙装置200、原稿画像を読み取るスキャナ300、このスキャナ300に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等を備えている。
スキャナ300では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第1走行体303と、複数の反射ミラーを搭載した第2走行体304とが往復移動するのに伴って、コンタクトガラス301上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われる。第2走行体304から送り出される走査光は、結像レンズ305によってその後方に設置されている読取センサ306の結像面に集光せしめられた後、読取センサ306によって画像信号として読込まれる。
プリンタ部1の筺体の側面には、筺体内に給紙する記録紙118を手差しで載置する手差記録紙レイ2や、筐体内から排出された画像形成済みの記録紙118をスタックする排紙トレイ3が設けられている。
図3は、プリンタ部1の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。プリンタ部1の筐体内には、転写体たる無端状の中間転写ベルト51を複数の張架ローラによって張架している転写手段たる転写ユニット50が配設されている。中間転写ベルト51は、伸びの少ないポリイミド樹脂に、電気抵抗を調整するためのカーボン粉末を分散せしめた材料からなっている。そして、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ52、2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54、4つの1次転写ローラ55Y,C,M,Kによって張架されながら、駆動ローラ52の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。なお、1次転写ローラの符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、イエロー,シアン,マゼンタ,黒用の部材であることを示している。以下、符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、同様である。
中間転写ベルト51は、駆動ローラ52、2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54に対する掛け回し箇所でそれぞれ大きく湾曲していることで、底辺を鉛直方向上側に向ける逆三角形状の姿勢で張架されている。この逆三角形状の底辺にあたるベルト上部張架面は水平方向に延在しており、かかるベルト上部張架面の上方には、4つのプロセスユニット10Y,C,M,Kが上部張架面の延在方向に沿って水平方向に並ぶように配設されている。
先に示した図2において、4つのプロセスユニット10Y,C,M,Kの上方には、光書込ユニット60が配設されている。光書込ユニット60は、スキャナ300によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、図示しないレーザー制御部によって4つの半導体レーザー(図示せず)を駆動して4つの書込光Lを出射する。そして、プロセスユニット10Y,C,M,Kの潜像担持体たるドラム状の感光体11Y,C,M,Kをそれぞれ書込光Lによって暗中にて走査して、感光体11Y,C,M,Kの表面にY,C,M,K用の静電潜像を書き込む。
本実施形態では、光書込ユニット60として、半導体レーザーから出射したレーザー光を図示しないポリゴンミラーによって偏向せしめながら、図示しない反射ミラーで反射させたり光学レンズに通したりすることで光走査を行うものを用いている。かかる構成のものに代えて、LEDアレイによって光走査を行うものを用いてもよい。
図4は、Y,C用のプロセスユニット10Y,Cを中間転写ベルト51とともに示す拡大構成図である。Y用のプロセスユニット10Yは、ドラム状の感光体11Yの周囲に、帯電部材12Y、除電装置13Y、ドラムクリーニング装置14Y、現像手段たる現像装置20Y、電位センサ49Y等を有している。そして、これらを共通の保持体たるケーシングで保持しながらプリンタ部に対して1つのユニットとして一体的に着脱されるようになっている。
帯電部材12Yは、感光体11Yに当接しながら、図示しない軸受けによって回転自在に支持されるローラ状の部材である。図示しないバイアス供給手段によって帯電バイアスが印加されながら感光体11Yに対して接触回転することで、感光体11Yの表面を例えばYトナーの帯電極性と同極性に一様帯電せしめる。かかる構成の帯電部材12Yに代えて、感光体11Yに対して非接触で一様帯電処理を施すスコロトロンチャージャなどを採用することもできる。
図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有するY現像剤をケーシング21Yに内包している現像装置20Yは、現像剤搬送装置22Yと現像部23Yとを有している。現像部23Yでは、図示しない駆動手段によって回転駆動されることで表面を無端移動させる現像剤担持体としての現像スリーブ24Yがその周面の一部をケーシング21Yに設けられた開口から外部に露出させている。これにより、感光体11Yと現像スリーブ24Yとが所定の間隙を介して対向する現像領域が形成されている。
非磁性の中空パイプ状の部材からなる現像スリーブ24Yの内部には、周方向に並ぶ複数の磁極を具備する図示しないマグネットローラが現像スリーブ24Yに連れ回らないように固定されている。現像スリーブ24Yは、後述する現像剤搬送装置22Y内のY現像剤をこのマグネットローラの発する磁力によって表面に吸着させながら回転駆動することで、Y現像剤を現像剤搬送装置22Y内から汲み上げる。そして、現像スリーブ24Yの回転に伴って上記現像領域に向けて搬送されるY現像剤は、現像スリーブ24Yの表面に対して所定の間隙を介して先端を対向させているドクタブレード25Yと、スリーブ表面との間に形成されている0.9[mm]のドクタギャップに進入する。この際、スリーブ上における層厚が0.9[mm]以下に規制される。そして、現像スリーブ24Yの回転に伴って感光体11Yと対向する現像領域の付近まで搬送されると、上記マグネットローラの図示しない現像磁極の磁力を受けてスリーブ上で穂立ちして磁気ブラシになる。
現像スリーブ24Yには、図示しないバイアス供給手段によって例えばトナーの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加されている。これにより、現像領域では、現像スリーブ24Y表面と感光体11Yの非画像部(一様帯電部位=地肌部)との間に、Yトナーを非画像部側からスリーブ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブ24Y表面と感光体11Y上の静電潜像との間に、Yトナーをスリーブ側から静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この現像ポテンシャルの作用によってY現像剤中のYトナーが静電潜像に転移することで、感光体11Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。
現像スリーブ24Yの回転に伴って上記現像領域を通過したY現像剤は、図示しないマグネットローラに具備される反発磁極間によって形成される反発磁界の影響を受けて、現像スリーブ24Y上から離脱して現像剤搬送装置22Y内に戻る。
現像剤搬送装置22Yは、2本の第1スクリュウ部材26Y、第2スクリュウ部材32Y、両スクリュウ部材間に介在する仕切壁、透磁率センサからなるトナー濃度検知センサ45Yなどを有している。仕切壁は、第1スクリュウ部材26Yが収容される現像剤搬送部たる第1搬送室と、第2スクリュウ部材32Yが収容される現像剤搬送部たる第2搬送室とを仕切っているが、両スクリュウ部材の軸線方向における両端部に対向する領域では、それぞれ図示しない開口を通じて両搬送室を連通させている。
撹拌搬送部材としての第1スクリュウ部材26Y、第2スクリュウ部材32Yは、それぞれ図示しない軸受けによって両端部が回転自在に支持される棒状の回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋羽根とを有している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられるのに伴って、Y現像剤を螺旋羽根によって回転軸線方向に搬送する。
第1スクリュウ部材26Yが収容されている第1搬送室内では、第1スクリュウ部材26Yの回転駆動に伴って、Y現像剤が図紙面に直交する方向の手前側から奥側に向けて搬送される。そして、ケーシング21Yの奥側の端部付近まで搬送されると、仕切壁に設けられた図示しない開口を経由して第2搬送室内に進入する。
第2スクリュウ部材32Yが収容されている第2搬送室の上方には、上述した現像部23Yが形成されており、第2搬送室と現像部23Yとは互いの対向部の全領域において連通している。これにより、第2スクリュウ部材32Yと、これの斜め上方に配設された現像スリーブ24Yとが、互いに平行な関係を維持しながら対向している。第2搬送室内では、第2スクリュウ部材32Yの回転駆動に伴って、Y現像剤が図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送される。この搬送の過程において、第2スクリュウ部材32Yの回転方向周囲のY現像剤が現像スリーブ24Yに適宜汲み上げられたり、現像スリーブ24Yから現像後のY現像剤が適宜回収されたりする。そして、第2搬送室の図中手前側の端部付近まで搬送されたY現像剤は、仕切壁に設けられた図示しない開口を通って、第1搬送室内に戻る。
第1搬送室の下壁には、透磁率センサからなるトナー濃度検知手段としてのトナー濃度検知センサ45Yが固定されており、第1スクリュウ部材26Yによって搬送されているY現像剤のトナー濃度を下方から検知して検知結果に応じた電圧を出力する。図示しない制御部は、トナー濃度検知センサ45Yからの出力電圧値に基づいて、必要に応じて図示しないYトナー補給装置を駆動することで、適量のYトナーを第1搬送室内に補給する。これにより、現像に伴ってトナー濃度を低下させたY現像剤のトナー濃度が回復する。
感光体11Y上に形成されたYトナー像は、後述するY用の1次転写ニップで中間転写ベルト51上に1次転写される。この1次転写工程を経由した後の感光体11Y表面には、中間転写ベルト51上に1次転写されなかった転写残トナーが付着している。
ドラムクリーニング装置14Yは、例えばポリウレタンゴム等からなるクリーニングブレード15Yを片持ち支持しており、その自由端側を感光体11Y表面に当接させている。また、図示しない駆動手段によって回転駆動される回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた無数の導電性起毛とを具備するブラシローラ16Yのブラシ先端側を感光体11Yに接触させている。そして、上述の転写残トナーをこのクリーニングブレード15Yやブラシローラ16Yによって感光体11Y表面から掻き取る。ブラシローラ16Yには、これに当接する金属製の電界ローラ17Yを介してクリーニングバイアスが印加されており、電界ローラ17Yにはスクレーパ18Yの先端が押し当てられている。クリーニングブレード15Yやブラシローラ16Yによって感光体11Yから掻き取られた転写残トナーは、ブラシローラ16Yと電界ローラ17Yとを経た後、スクレーパ18Yによって電界ローラ17Yから掻き取られて、回収スクリュウ18Y上に落下する。そして、回収スクリュウ18Yの回転駆動に伴って、ケーシング外に排出された後、図示しないトナーリサイクル搬送手段を介して現像剤搬送装置22Y内に戻される。
ドラムクリーニング装置14Yによって転写残トナーがクリーニングされた感光体11Y表面は、除電ランプ等からなる除電装置13Yによって除電された後、帯電部材14Yによって再び一様帯電せしめられる。
また、書込光Lによる光書込位置を通過した感光体11Yの非画像部の電位は、電位センサ49Yによって検知されて、その検知結果が図示しない制御部に送られる。
なお、直径60[mm]の感光体11Yは、282[mm/s]の線速で回転駆動される。また、直径25[mm]の現像スリーブ24Yは、564[mm/s]の線速で回転駆動される。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−10〜−30[μC/g]の範囲となる。また、感光体11Yと現像スリーブ24Yとの間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3[mm]の範囲に設定されている。また、感光体11Yの感光層の厚みは30[μm]である。また、書込光Lの感光体11Y上におけるビームスポット径は50×60[μm]であり、その光量は約0.47[mW]である。また、感光体11Yの一様帯電電位は例えば−700[V]であり、静電潜像の電位は、−120[V]である。更には、現像バイアスの電圧は例えば−470[V]であり、350[V]の現像ポテンシャルが確保されている。
Y用のプロセスユニット10Yについて詳述したが、他色のプロセスユニット(10C,M,K)は、使用するトナーの色が異なる点の他は、Y用のものと同様の構成になっている。
先に示した図3において、プロセスユニット10Y,C,M,Kの感光体11Y,C,M,Kは、時計回り方向に無端移動せしめられる中間転写ベルト51の上部張架面に当接しながら回転してY,C,M,K用の1次転写ニップを形成している。これらY,C,M,K用の1次転写ニップの裏側では、上述した1次転写ローラ55Y,C,M,Kが中間転写ベルト51の裏面に当接している。そして、これら1次転写ローラ55Y,C,M,Kには、それぞれ図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加されている。この1次転写バイアスにより、Y,C,M,K用の1次転写ニップには、トナーを感光体側からベルト側に静電移動させる1次転写電界が形成される。感光体11Y,C,M,K上に形成されたY,C,M,Kトナー像は、感光体11Y,C,M,Kの回転に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップに進入すると、この1次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト51上に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト51のおもて面(ループ外周面)には、4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。なお、1次転写ローラ55Y,C,M,Kに代えて、1次転写バイアスが印加される導電性ブラシや、非接触方式のコロナチャージャなどを採用してもよい。
K用のプロセスユニット10Kの図中右側方には、光学センサユニット61が中間転写ベルト51のおもて面に対して所定の間隙を介して対向するように配設されている。この光学センサユニット61は、図5に示すように、中間転写ベルト51の幅方向に並ぶ後側位置検知センサ62R、Y画像濃度検知センサ63Y、C画像濃度センサ63C、中央位置検知センサ62C、M画像濃度検知センサ63M、K画像濃度検知センサ63K、前側位置検知センサ62Fを有している。これらセンサは何れも反射型フォトセンサからなり、図示しない発光素子から発した光を中間転写ベルト51のおもて面やベルト上のトナー像で反射させ、その反射光量を図示しない受光素子によって検知する。図示しない制御部は、これらセンサからの出力電圧値に基づいて、中間転写ベルト51上のトナー像を検知したり、その画像濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を検知したりすることができる。
図3に示したように、中間転写ベルト51の下方には2次転写ローラ56が配設されており、これは図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられながら、中間転写ベルト51のおもて面に当接して2次転写ニップを形成している。そして、この2次転写ニップの裏側では、電気的に接地された2次転写バックアップローラ53が中間転写ベルト51を掛け回している。
2次転写ローラ56には、図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが印加されており、これにより、接地された2次転写バックアップローラ53との間に2次転写電界を形成する。中間転写ベルト51のおもて面に形成された4色トナー像は、中間転写ベルト51の無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
先に示した図2において、給紙装置200は、記録紙118を収納する給紙カセット201、これらの給紙カセット201に収納された記録紙118をカセット外に送り出す給紙ローラ202、送り出された記録紙118を一枚ずつ分離する分離ローラ対203、分離後の記録紙118を送り出し路204に沿って搬送する搬送ローラ対205などがそれぞれ複数配設されている。給紙装置200は、図示のようにプリンタ部1の直下に配設されている。そして、給紙装置200の送り出し路204は、プリンタ部1の給紙路70に連結している。これにより、給紙装置200の給紙カセット201から送り出された記録紙118は、送り出し路204を経由してプリンタ部1の給紙路70内に送られる。
プリンタ部1の給紙路70の末端付近には、レジストローラ対71が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録紙118を中間転写ベルト51上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。そして、2次転写ニップ内では、中間転写ベルト51上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙118に一括2次転写され、記録紙118の白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙118は、2次転写ニップから排出されると中間転写ベルト51から離間する。
2次転写ニップの図中左側方には、無端状の紙搬送ベルト76を複数の張架ローラによって張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる搬送ベルトユニット75が配設されている。中間転写ベルト51から分離した記録紙118は、この紙搬送ベルト76の上部張架面に受け渡されて、定着装置80に向けて搬送される。
定着装置80内に送られた記録紙118は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ81と、これに向けて押圧される加圧ローラ82とによる定着ニップ内に挟み込まれる。そして、加圧されつつ加熱されることでフルカラー画像が表面に定着されて、定着装置80外に向けて送られる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト51表面には、記録紙118に転写されなかった若干量の2次転写残トナーが付着している。この2次転写残トナーは、中間転写ベルト51のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置57によってベルトから除去される。
先に示した図2において、定着装置80の下方には、スイッチバック装置85が配設されている。定着装置80から排出された記録紙118は、揺動可能な切替爪86による搬送路切替位置までくると、切替爪86の揺動停止位置に応じて、排紙ローラ対87、あるいはスイッチバック装置85に向けて送られる。そして、排紙ローラ対87に向けて送られた場合には、機外へと排出された後に、排紙トレイ3上にスタックされる。
一方、スイッチバック装置85に向けて送られた場合には、スイッチバック装置85によるスイッチバック搬送によって上下反転せしめられた後、再びレジストローラ対71に向けて搬送される。そして、2次転写ニップに再び進入して、もう片面にもフルカラー画像が形成される。
なお、プリンタ部1の筺体の側面に設けられた手差記録紙レイ2上に手差しされた記録紙118は、手差し供給ローラ72と、手差し分離ローラ対73とを経由した後、レジストローラ対71に向けて送られる。レジストローラ対71については、接地してもよいし、記録紙118の紙粉除去のためにバイアスを印加してもよい。
図6に示すように中間転写ベルト51は、駆動ローラ52、従動ローラ54及び2次転写バックアップローラ53に懸架され、減速ギヤ111を介して駆動モータ112により一定速度で駆動されている。
上述したように、各色の感光体上から中間転写ベルト51上に転写された画像は、記録紙118上に再度転写すなわち2次転写される。記録紙118は記録紙挿入検出センサ117を通ってレジストローラ対71にて記録紙118の先端を揃えられる。
本実施形態の複写機においては、レジストローラ対71よりも記録紙搬送方向下流側且つ2次転写ローラ対よりも記録紙搬送方向上流側に記録紙118の厚さを検出する記録紙厚さ検出装置120を設けている。記録紙厚さ検出装置120には、記録紙118を挾持搬送するローラ対122を有しており、そのローラ対122で記録紙118を挾持搬送することによって記録紙118の厚さを検出することができる。すなわち、本実施形態の複写機においては記録紙118を搬送しながら記録紙118の厚さを計測することができる。ローラ対122によって搬送された記録紙118は、記録紙検出センサ119を通って、2次転写ローラ56の位置まで搬送される。
記録紙検出センサ119は一般に知られているような透過センサー、反射型センサーまたはマイクロスイッチなどで構成される。ローラ対122から搬送されてきた記録紙118は記録紙検出センサ119では最初に先端が検出される。記録紙検出センサ119によって記録紙118の先端が検出されると、後述する演算装置129で2次転写ローラ56と2次転写バックアップローラ53とからなる2次転写ローラ対に記録紙118が到達する時間を計測し、搬送されてきた記録紙118の厚さに応じた最適な2次転写電圧値とその発生タイミングとを決定する。そして、記録紙118の先端が2次転写ローラ対近傍に到達すると2次転写電圧値の補正制御を行う。
また、画像形成された記録紙118は、図2に示した定着装置80に搬送され記録紙118上のトナー像は記録紙118に熱溶着されて固定される。この際も定着温度が記録紙118の最適温度条件になるように温度補正制御を行う。
図6に示すように、2次転写ローラ対の記録紙搬送方向上流側に記録紙厚さ検出装置120を配置することによって、2次転写電圧や定着温度条件などを記録紙118の厚さに応じた最適な条件に設定でき、高品質の画像を形成することが可能となる。
上述のように複写機などの画像形成装置に記録紙厚さ検出装置120の機能を持たせることによって、画像形成に用いられる記録紙118の実際の厚さに応じた画像形成条件を設定することができるので、高信頼性で高品質の画像を提供することが可能となる。
また、記録紙厚さ検出装置120をレジストローラ71を用いて構成しても良い。このように、従来から複写機に設けられているレジストローラ対71を用いて記録紙厚さ検出装置120を構成することで、記録紙厚さ検出専用のローラ対を新たに設ける必要が無く、低コスト化や省スペース化が可能となる。
[実施例1]
図1に本実施例の記録紙厚さ検出装置120の概略構成を示す。変位ローラ123と駆動ローラ124とが対向して配設されている。変位ローラ123は、変位ローラ123と駆動ローラ124とのローラ間に記録紙が搬送されると、記録紙118の厚さによって図中上下方向に変位可能に取り付けられており、また図示しないバネ等によって駆動ローラ側に付勢されている。
変位ローラ123の軸上には軸の角速度を測定する回転量検出センサ125が設けられており、変位ローラ軸の速度に対応した信号を後述する演算装置129に送出する。この回転量検出センサ125にはガラスやプラスチックに印刷等でスリットを設け光りデバイスなどで信号をデジタル式にしたエンコーダーや発電器の原理を利用し角速度によって電圧に変換した出力の検出器(タコジェネレター等)が使われるのが一般的である。なお、回転量検出センサ125は変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方に設ければ良い。
駆動ローラ124の軸上には減速ギヤ126を介して駆動モータ127が接続されており、駆動モータ127によって駆動ローラ124を一定の角速度で回転駆動させる。変位ローラ123と駆動ローラ124とからなるローラ対へ記録紙118が搬送されてきたときに、記録紙118が衝突しローラ対を押し分けながら搬送されるが、この際に記録紙118が屈折してジャム等の搬送不良が発生することがある。そのため、本実施例のように1変位ローラ124を駆動モータ127で回転駆動することによって、記録紙118の搬送性が向上し、搬送不良が生じるのを未然に防止することが可能となる。なお、駆動モータ127は変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方に設ければ良い。また、変位ローラ123と駆動ローラ124との両方を駆動モータ127によって駆動可能にすることで、上述したジャム等の搬送不良が発生するのをより効果的に防止することが可能となる。
次に、本実施例における記録紙厚さ検出について説明する。図7は、記録紙厚さ検知装置120の変位ローラ123と駆動ローラ1124とからなるローラ対122に記録紙118が搬送され、記録紙118の先端がローラ対122に突入する瞬間の図である。また、図8は、記録紙厚さ検知装置20のローラ対122から記録紙118の後端が抜ける瞬間の図である。
変位ローラ123や駆動ローラ124にかかる負荷トルクは、図9に示すようにローラ対122に記録紙118の先端が突入するときや後端が抜けるときに瞬間的に大きく変化する。また、図9からわかるように、記録紙118の先端がローラ対122に突入する瞬間には負荷トルクが大きなり、記録紙118の後端がローラ対から抜ける瞬間には、負荷トルクが小さくなる。これら負荷トルクの変化量は、図9に示したように記録紙118の厚さによって異なり、記録紙の厚さTが厚くなれば負荷トルクの変化量は大きく、記録紙の厚さTが薄ければ変化量は小さい。
記録紙118がローラ対122へ突入するときに負荷トルクが大きくなる理由としては、変位ローラ123と変位ローラ124との間を記録紙118が進む際に、記録紙118の厚さ分だけローラ間を広げながら記録紙118がローラ間を進む必要があるからである。
このとき、記録紙118をローラ対122へ搬送する駆動源、例えば図7においてはレジストローラ71、によって記録紙118をローラ対122へ搬送しているが、このレジストローラ71の図示していない駆動モータ等に急激な負荷トルクの変動が加わると、その駆動モータの発生トルクのバランスが崩れるため瞬間的にレジストローラ71の回転速度が遅くなる。
駆動ローラ124を介して駆動モータ127にかかる負荷トルクが大きくなると駆動モータ127の回転量が小さくなり駆動ローラ124の回転速度が遅くなる。なお、ローラ対122に先端が搬送された瞬間的な負荷トルク変動により駆動ローラ124の回転速度は遅くなるが、その後のローラ対122による記録紙118の搬送においては、駆動ローラ124が予め設定された所定の一定速度で回転駆動するように駆動モータ127が制御される。
また、記録紙118の後端が抜けるときに負荷トルクが小さくなる理由としては、記録紙118の後端がローラ対122を抜けることで、記録紙118の厚さ分広げられていたローラ対122のローラ間が急に狭くなり、変位ローラ123や駆動ローラ124にかかる負荷トルクが低減されるためである。
負荷トルクが瞬時に小さくなると、駆動ローラ124を介して駆動モータ127にかかる負荷トルクが小さくなると駆動モータ127の回転量が大きくなり駆動ローラ124の回転速度が速くなる。なお、ローラ対122から記録紙118の後端が抜けた際の瞬間的な負荷トルクの変動により駆動ローラ124の回転速度は早くなるが、その後においては駆動ローラ124が予め設定された所定の一定速度で回転駆動するように駆動モータ127が制御される。
上述したように、ローラ対122に記録紙118の先端が突入した際及び記録紙118の後端がローラ対122から抜けた際における瞬間的な負荷トルクの変化量は、図10に示すようにローラ対122を構成する駆動ローラなどの速度変動として現れる。
ローラ対122を構成する変位ローラ123や駆動ローラ124の速度変化は上述した回転量検出センサ125によって検出された回転量である角速度ωから図11に示した演算装置29によって算出する。
変位ローラ123に回転量検出センサー25を設けた場合を例として説明する。変位ローラ123のローラ径から変位ローラ123の速度、言い換えれば、変位ローラ123と変位ローラ124とで挾持搬送される記録紙118の搬送速度を算出する場合、変位ローラ123の軸に取り付けた回転量検出センサー25から求めた変位ローラ123の角速度をω[rad/s]及び変位ローラ123の回転数をN[s−1]とすると、下記の数1で表される関係式が得られる。
Figure 2009203011
また、回転数N[s−1]は変位ローラ123の線速をV[mm/s]、そのときの変位ローラ123の半径をR[mm]とすると数2で表される。
Figure 2009203011
上記数1及び数2から、数3で線速V[mm/s]を算出することができる。
Figure 2009203011
この数3から記録紙118がローラ対122に挿入された瞬間の速度変動の速度変動率ΔV[%]を算出する。すなわち、記録紙118がローラ対122に挾持されていないときの線速をV0及び角速度をω0とし、記録紙118が挿入された瞬間の線速をV1及び角速度をω1とすると、ΔVは数4で求めることができる。
Figure 2009203011
よって、回転量検出センサ125によってω0とω1とを検出することで、数4から速度変動率ΔVを算出することができる。
また、図12に示すように記録紙118の厚さTと速度変動率ΔV[%]の関係を示したように記録紙厚さTが厚くなると速度変動率ΔV[%]は大きくなる。よって、この関係式またはテーブルを演算装置129の格納テーブルに格納しておき回転量検出センサ125にて検出した角速度から速度変動率ΔV[%]を算出することによって記録紙118の厚さを算出することができる。
なお、記録紙118がローラ対122に挾持されていないときのω0が一定となるように制御されている場合、数4から速度変動率ΔVと記録紙118がローラ対に挿入された瞬間の角速度ω1とには相関関係がある。よって、図12に示したような記録紙118の厚さTと速度変動率ΔVとの関係を、記録紙118の厚さTとローラ対に記録紙118が挿入された瞬間の角速度ω1との関係に置き換えることができる。よって、記録紙118の厚さTとローラ対に記録紙118が挿入された瞬間の角速度ω1との関係式やテーブルなどを演算装置129の格納テーブルに格納しておき、回転量検出センサ125によって角速度ω1を検出することで、上記関係式や上記テーブルなどから記録紙118の厚さを求めることができる。
本実施例においては、回転量検出センサ125によって検出された変位ローラ123の角速度ωから記録紙118の厚さを演算装置129で算出する。例えば、上記関係式を演算装置129に設けた記憶部139に記憶させておき、取得した変位ローラ123の角速度から演算装置129により上記関係式を用いて記録紙118の厚さを算出する。他に、本実施例の記録紙厚さ検出装置120と同じ構成の実験機などにより、変位ローラ123の角速度と記録紙118の厚さとの相関関係を求め、その相関関係をテーブルとして記憶部139に予め記憶させておき、検出した変位ローラ123の角速度に対応する記録紙118の厚さを演算装置129よって上記テーブルから求めてもよい。
そして求めた記録紙118の厚さに対応した、2次転写電圧補正量、定着温度補正、及び、各補正開始・終了時間のタイミングの設定等々を演算し、転写ユニット50、定着温度制御及び定着ヒータを制御する。必要に応じて駆動モータ127、搬送ローラ駆動モータ136、及び、詳細に記載はしていないが2次転写ローラ用加圧モータなどの駆動制御をする。また、演算装置129には、上述した各補正に必要なデータをテーブルとして格納されたファイルを持つ。
ここで、変位ローラ123及び駆動ローラ124のローラ軸方向長さが用いられる記録紙118の幅以上に長いと、記録紙118が変位ローラ123と駆動ローラ124とからなるローラ対に搬送されてきたときに、記録紙118の幅が一定で厚さが異なる場合においては、記録紙118がローラ対に接触する幅が一定であるので、変位ローラ123や駆動ローラ124の回転量は記録紙118の厚さに対して一定の関係で変化する。ところが、記録紙118の幅が変化すると、記録紙118の厚さが同じであってもローラ対122に記録紙118が接触する幅が異なるため変位ローラ123や駆動ローラ124の回転量が大きく変化してしまい、記録紙118の厚さの検出精度が低下してしまうといった問題が生じ得る。
そのため、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方のローラ軸方向の幅を、装置で用いられる記録紙118の最小幅より狭くすることにより、ローラ対122と記録紙118との接触幅が記録紙118の幅に左右されることなくローラ対の幅で一定となるので、上述した問題を未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態の記録紙厚さ検出装置120においては、記録紙厚さ検出部分に使用される部品精度のばらつき等から装置毎に検出精度が異なるといった不具合が生じ得る。このような不具合が生じるために製造工場から出荷前に、その生産ラインなどで既知の厚さの異なる複数種の記録紙118を実際に搬送し、そのときの変位ローラ123の複数の角速度を演算装置129などで計測し、角速度ωと記録紙118の厚さTとの相関関係を示す上記近似式や上記テーブルを補正する。
例えば、複写機の図示しない操作パネルからテーブル補正モードを実行し、これから搬送する厚さが既知の記録紙118の厚さの値を入力して演算装置129に設けられた図示しないメモリーに記憶させる。その後、その入力した厚さの記録紙118を複写機に通紙し、記録紙厚さ検出装置120のローラ対122で記録紙118を搬送しているときの変位ローラ123の角速度ωを回転量検出センサ125など計測する。このような計測を厚さが異なる2種類の記録紙118を用いて行うことで、上記メモリーに記憶させた記録紙118の厚さの値と回転量検出センサ125の検出結果とから、変位ローラ123の角速度と記録紙118の厚さとの相関関係を得ることができる。このようにして得られたデータから線形近似直線や多項式近似曲線を算出し、算出された角速度を記録紙118の厚さを算出するための補正データとして演算装置129の補正データ格納テーブルに格納する。これにより、装置毎の個々のばらつきをなくすことができ、高精度で記録紙118の厚さを求めることができる。
また、本実施例のように駆動モータ127によって駆動ローラ124を駆動させることによって、記録紙118の厚さが0[mm]のときの変位ローラ123の角速度ω0を、記録紙118を搬送することなく駆動ローラ124を線速V(記録紙118の搬送速度Vと同じ速度)で駆動することによって変位ローラ123の角速度ω0を検出することができる。よって、記録紙118の厚さが0[mm]のときの変位ローラ123の角速度ω0として、厚さが既知の記録紙118を搬送して求めた角速度ω0と記録紙118の厚さとの相関を示す近似線などから得られる値を用いずに、実際に検出した正確な値を用いることができる。
さらに、記録紙118を搬送せずに駆動ローラ124を駆動させて記録紙118の厚さが0[mm]のときの変位ローラ123の角速度ω0を検出した場合には、厚さが既知の記録紙118を一種類搬送して検出した変位ローラ123の角速度と、記録紙118を搬送せずに駆動ローラ124を駆動させて検出した変位ローラ123の角速度ω0とだけで上記線形近似直線や上記多項式近似曲線などを算出することもできる。これにより、厚さが既知の記録紙118を複数種用意したり、複数種の記録紙118を搬送したりする手間を省くことができる。また、言うまでもなく、記録紙118を搬送せずに記録紙118の厚さが0[mm]のときの変位ローラ123の角速度ω0を検出した場合においても、厚さが既知の記録紙118を複数種搬送し、それぞれにおける変位ローラ123の角速度を検出することによって、より高精度に上記線形近似直線や上記多項式近似曲線などを算出することができる。
また、上述したような補正を工場から出荷後も必要に応じてサービスマンなどにより適宜行えるようにすることで、フィールドでの経年変化等で狂いが生じても厚さが既知の記録紙118を装置に挿入して再度補正することができ、記録紙118の正確な厚さを継続して検出することが可能となる。
なお、駆動ローラ124を駆動させる駆動モータ127として直流(DC)モータを用いた場合、直流モータの特性は一般に知られているように、発生トルク、モータ駆動電流及び回転数の関係は図13に示す通りである。図13から判るように、発生トルクτが大きくなると駆動電流iは大きくなり、回転数Nは低くなる。また、駆動電流iを変化させて回転数Nを制御することができ、変位ローラ123の回転速度を自在に変更することが可能である。
また、駆動モータ127としてステッピングモータや超音波モータなどを用いても良い。駆動モータ127としてステッピングモータを用いた場合には、駆動ローラ124の駆動速度を簡単に変更することが可能となる。また、ステッピングモータは多く市販されているので安価で装置を構成することが可能となる。駆動モータ127として超音波モータを用いた場合には、駆動ローラの駆動速度を簡単に変更できると共に高分解能化が可能なことから、きめ細かな制御が可能となる。
[実施例2]
図14に本実施例の記録紙厚さ検出装置120の概略構成を示す。変位ローラ123と駆動ローラ124とが対向して配設されている。変位ローラ123は、変位ローラ123と駆動ローラ124とのローラ間に記録紙が搬送されると、記録紙118の厚さによって図中上下方向に変位可能に取り付けられており、また図示しないバネ等によって駆動ローラ側に付勢されている。
駆動ローラ124の軸上には減速ギヤ126を介して直流(DC)モータである駆動モータ127が接続されており、一定の角速度で駆動される。なお、駆動モータ127を単独で装着せず、他の駆動系の連結した方法でも良い。
ここで、変位ローラ123と駆動ローラ124とからなるローラ対122へ記録紙118が搬送されてきたときに、記録紙118が衝突しローラ対を押し分けながら搬送されるが、この際に記録紙118が屈折してジャム等の搬送不良が発生することがある。そのため、本実施例のように駆動ローラ124を駆動モータ127で回転駆動することによって、ローラ対122による記録紙118の搬送性が向上し、搬送不良が生じるのを未然に防止することが可能となる。なお、駆動モータ127は変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方に設ければ良い。また、変位ローラ123と駆動ローラ124との両方を駆動モータ127によって駆動可能にすることで、上述したジャム等の搬送不良が発生するのをより効果的に防止することが可能となる。
駆動モータ127は図15に示す演算装置129により駆動ドライバー130を介して駆動制御されており、また、駆動モータ127に供給される電流値を駆動電流検出器121によって検出し、その電流値を演算装置129に入力している。
図16は、駆動電流検出器121の一例を示したものである。これは一般的な直流(DC)モータ駆動回路の最終段電流増幅器でありモータ軸を正転、逆転させることができるようになっている。この回路において、電源140によって駆動モータ127に電圧が印加されており、A信号がアクティブになるとトランジスタQ1,Q4が導通(ON)し、図中点線で描いた矢印で示した経路で駆動モータ127に駆動電流iが流れる。そして、この駆動電流iが電流検出固定抵抗器rに流れることによって検出電圧Vが発生する。そして、この検出電圧Vから駆動電流iを算出する。
実施例1で述べたように、ローラ対122に記録紙118の先端が突入した際にはローラ対122を構成する各ローラにかかる負荷トルクが大きくなり、記録紙118の後端がローラ対122から抜けるとき際にはローラ対122を構成する各ローラにかかる負荷トルクが小さくなる。また、負荷トルクの変化量は、記録紙118の厚さによって異なり、記録紙の厚さTが厚くなれば負荷トルクの変化量は大きく、記録紙の厚さTが薄ければ負荷トルクの変化量は小さい。
また、後述する理由から図17に示すように、記録紙118の先端がローラ対122に突入した瞬間には駆動モータ127に流れる駆動電流が大きくなり、記録紙118の後端がローラ対から抜けた瞬間には、駆動モータ127に流れる駆動電流が小さくなる。また、駆動電流の変化量は、記録紙118の厚さによって異なり、記録紙の厚さTが厚くなれば駆動電流の変化量は大きく、記録紙の厚さTが薄ければ駆動電流の変化量は小さい。
記録紙118の先端がローラ対122に突入した瞬間、ローラ対122にかかる負荷トルクが大きくなるので、これに応じて駆動ローラ123を回転駆動させる駆動モータ127の発生トルクも大きくなる。一般に知られているように直流モータには、発生トルクτと直流モータに流れる駆動電流iとの間に図13に示すような相関関係があり、発生トルクτが大きくなるにつれて駆動電流iも大きくなる。負荷トルクは記録紙118の厚さに応じた変化量で大きくなるので、発生トルクτも記録紙118の厚さTに応じた変化量で大きくなる。発生トルクτと記録紙118の厚さTとには、このような相関関係がある。上述したように駆動モータ127に流れる駆動電流iは発生トルクτに応じて変化することから、記録紙118の先端がローラ対122に突入した時においては、駆動電流iと記録紙118の厚さTとの間にも図18に示すような相関関係がある。
記録紙118の後端がローラ対122から抜けた瞬間、ローラ対122にかかる負荷トルクが小さくなるので、これに応じて駆動ローラ123を回転駆動させる駆動モータ127の発生トルクも小さくなる。上述したように直流モータには、発生トルクτと直流モータに流れる駆動電流iとの間に図13に示すような相関関係があり、発生トルクτが小さくなるにつれて駆動電流iも小さくなる。負荷トルクは記録紙118の厚さに応じた変化量で小さくなるので、発生トルクτも記録紙118の厚さTに応じた変化量で小さくなる。発生トルクτと記録紙118の厚さTとには、このような相関関係がある。上述したように駆動モータ127に流れる駆動電流iは発生トルクτに応じて変化することから、記録紙118の後端がローラ対122から抜けた時においては、駆動電流iと記録紙118の厚さTとの間にも図19に示すような相関関係がある。
上述したことから本実施形態の記録紙厚さ検出装置120においては、駆動電流iと発生トルクτとの関係が必要且つ重要な特性であり、変位ローラ123を駆動させる駆動モータとして本実施形態のように駆動モータ127を用いることで、その機能が達せられる。
また、駆動モータ127は特性から図13に示すように、発生トルクτが大きくなると駆動電流iは大きくなり、回転数Nは低くなる。このことから、駆動電流iを変化させて回転数Nを制御することが可能であり、駆動電流iを変化させて駆動ローラ124の回転速度を自在に変更することができる。
図15は本発明の制御ブロック図である。演算装置129は、上述した方法などを用いて駆動電流検出器121によって検出された駆動モータ127に供給される駆動電流iから記録紙118の厚さを算出する。例えば、本実施形態の記録紙厚さ検出装置120と同じ構成の実験機などにより、図18や図19に示したような駆動電流iと記録紙118の厚さTとの相関関係を求め、その相関関係を近似式やテーブルとして記憶部139に予め記憶させておき、駆動電流検出器121によって検出された、ローラ対122に記録紙118の先端が突入したタイミングや記録紙118の後端がローラ対122から抜けたタイミングにおける駆動電流iに対応する記録紙118の厚さTを演算装置129よって上記近似式や上記テーブルから求める。
そして、求めた記録紙118の厚さに対応した、2次転写電圧補正量、定着温度補正、及び、各補正開始・終了時間のタイミングの設定等々を演算し、転写ユニット50、定着温度制御及び定着ヒータを制御する。必要に応じて駆動モータ127、搬送ローラ駆動モータ136、及び、詳細に記載はしていないが2次転写ローラ用加圧モータなどの駆動制御をする。また、演算装置129には、上述した各補正に必要なデータをテーブルとして格納されたファイルを持つ。
ここで、変位ローラ123及び駆動ローラ124のローラ軸方向長さが用いられる記録紙118の幅以上に長いと、記録紙118が変位ローラ123と駆動ローラ124とからなるローラ対に搬送されてきたときに、記録紙118の幅が一定で厚さが異なる場合においては、記録紙118がローラ対に接触する幅が一定であるので、変位ローラ123や駆動ローラ124の回転量は記録紙118の厚さに対して一定の関係で変化する。ところが、記録紙118の幅が変化すると、記録紙118の厚さが同じであってもローラ対122に記録紙118が接触する幅が異なるため変位ローラ123や駆動ローラ124の回転量が大きく変化してしまい、記録紙118の厚さの検出精度が低下してしまうといった問題が生じ得る。
そのため、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方のローラ軸方向の幅を、装置で用いられる記録紙118の最小幅より狭くすることにより、ローラ対122と記録紙118との接触幅が記録紙118の幅に左右されることなくローラ対の幅で一定となるので、上述した問題を未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態の記録紙厚さ検出装置120においては、記録紙厚さ検出部分に使用される部品精度のばらつき等から装置毎に検出精度が異なるといった不具合が生じ得る。このような不具合が生じるために製造工場から出荷前に、その生産ラインで既知の厚さの異なる複数種の記録紙118を実際に搬送し、そのときの駆動モータ127に供給される電流の電流値それぞれを駆動電流検出装置125や演算装置129などによって計測し、駆動電流iと記録紙118の厚さTとの相関関係を示す上記近似式や上記テーブルを補正する。
例えば、複写機の図示しない操作パネルからテーブル補正モードを実行し、これから搬送する厚さが既知の記録紙118の厚さの値を操作パネルに入力して演算装置129に設けられた図示しないメモリーに記憶させる。その後、その入力した厚さの記録紙118を複写機に通紙し、ローラ対122に記録紙118の先端が突入したタイミングや記録紙118の後端がローラ対122から抜けたタイミングにおける駆動モータ127に流れる電流を駆動電流検出器121で計測する。このような計測を行うことで、上記メモリーに記憶させた記録紙118の厚さの値と駆動電流検出器121の検出結果とから、記録紙118の厚さTmと駆動電流iとの相関関係を得ることができる。このようにして得られたデータから線形近似直線や多項式近似曲線を算出し、算出された駆動電流iを記録紙118の厚さを算出するための補正データとして演算装置129の補正データ格納テーブルに格納する。これにより、装置毎の個々のばらつきをなくすことができ、高精度で記録紙118の厚さを求めることができる。
また、本実施形態のように駆動モータ127によって駆動ローラ124を駆動させることによって、記録紙118の厚さが0[mm]のとき駆動モータ127に供給される駆動電流iを、記録紙118を搬送することなく検出することができる。よって、記録紙118の厚さが0[mm]のとき駆動モータ127に供給される駆動電流iを、厚さが既知の記録紙118を搬送して求めた電流値と記録紙118の厚さとの相関を示す近似線などから得られる値を用いずに、実際に検出した正確な値を用いることができる。
さらに、記録紙118を搬送せずに駆動モータ127を駆動させて記録紙118の厚さが0[mm]のときの駆動モータ127に供給される駆動電流iを検出した場合には、厚さが既知の記録紙118を一種類搬送して検出した駆動モータ127に供給される駆動電流iと、記録紙118を搬送せずに駆動ローラ124を駆動させて検出した駆動モータ127に供給される駆動電流iとだけで上記線形近似直線や上記多項式近似曲線などを算出することもできる。これにより、厚さが既知の記録紙118を複数種用意したり、複数種の記録紙118を搬送したりする手間を省くことができる。また、言うまでもなく、記録紙118を搬送せずに記録紙118の厚さが0[mm]のときの駆動モータ127に供給される駆動電流iを検出した場合においても、厚さが既知の記録紙118を複数種搬送し、それぞれにおける駆動モータ127に供給される駆動電流iを検出することによって、より高精度に上記線形近似直線や上記多項式近似曲線などを算出することができる。
また、上述したような補正を工場から出荷後も必要に応じてサービスマンやユーザーなどにより適宜行えるようにすることで、フィールドでの経年変化等で狂いが生じても厚さが既知の記録紙118を装置に挿入して再度補正することができ、記録紙118の正確な厚さを継続して検出することが可能となる。
以上、本実施形態によれば、第1のローラ部材である変位ローラ123と第2のローラ部材である駆動ローラ124とでシート状部材である記録紙118を挾持搬送するローラ対122と、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段である駆動モータ127と、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方の角速度を検出する回転角速度検出手段である回転量検出センサ125と、記録紙118がローラ対122に突入したタイミング、または、記録紙118がローラ対122から排出されたタイミングにおける上記角速度と記録紙118の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段である記憶部139と、記録紙118がローラ対122に突入したタイミング、または、記録紙118がローラ対122から排出されたタイミングに回転量検出センサ125によって検出された上記角速度と上記相関関係情報とから記録紙118の厚さを演算する演算手段である演算装置129とを備えている。記録紙118がローラ対122に突入したときには、変位ローラ123と駆動ローラ124とにかかる負荷トルクが大きくなる。このように上記負荷トルクが大きくなると変位ローラ123及び駆動ローラ124の角速度が小さくなる。上記負荷トルクは記録紙118の厚さが厚くなるにつれて大きくなるので、上記角速度は記録紙118の厚さに応じた変化量で小さくなる。記録紙118がローラ対122に突入したときの上記角速度と記録紙118の厚さとの間には、このような相関関係がある。記録紙118がローラ対122から排出されたときには、変位ローラ123と駆動ローラ124とにかかる負荷トルクが小さくなる。このように上記負荷トルクが小さくなると変位ローラ123及び駆動ローラ124の角速度が大きくなる。上記負荷トルクは記録紙118の厚さが厚くなるにつれて小さくなるので、上記角速度は記録紙118の厚さに応じた変化量で大きくなる。記録紙118がローラ対122に突入したときの上記角速度と記録紙118の厚さとの間には、このような相関関係がある。したがって、記録紙118がローラ対122に突入したとき、または、記録紙118がローラ対122から排出されたときの回転量検知センサ125によって検出された上記角速度と記憶部139に予め記憶させておいた上記角速度と記録紙118の厚さとの相関関係情報とを用いて、演算装置129により記録紙118の厚さを求めることができる。よって、回転量検出センサ125により検出された上記角速度から記録紙118の厚さを検出することができる。ゆえに、光学センサなどによりローラ対122の軸間距離の変位量を計測し、その変位量から記録紙118の厚さを検出する場合よりも取り付け精度を高精度にする必要がないため低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1のローラ部材である変位ローラ123と第2のローラ部材である駆動ローラ124とでシート状部材である記録紙118を挾持搬送するローラ対122と、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方を回転駆動させる直流モータである駆動モータ127と、駆動モータ127に電圧を印加する電源140と、駆動モータ127に流れる電流の電流値を検出する電流値検出手段である駆動電流検出器121と、記録紙118がローラ対122に突入したタイミング、または、記録紙118がローラ対122から排出されたタイミングにおける上記電流値と記録紙118の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段である記憶部139と、記録紙118がローラ対122に突入したタイミング、または、記録紙118がローラ対122から排出されたタイミング駆動電流検出器121によって検出された上記電流値と上記相関関係情報とから記録紙118の厚さを演算する演算手段である演算装置129とを備えている。記録紙118がローラ対122に突入したときには、変位ローラ123と駆動ローラ124とにかかる負荷トルクが大きくなる。このように上記負荷トルクが大きくなると駆動モータ127の発生トルクが大きくなる。駆動モータ127には、発生トルクと駆動モータ127に流れる電流との間に相関関係があり、発生トルクが大きくなるにつれて駆動モータ127に流れる駆動電流も大きくなる。記録紙118がローラ対122に突入したときの上記負荷トルクは記録紙118の厚さが厚くなるにつれて大きくなるので、発生トルクも記録紙118の厚さに応じた変化量で大きくなる。上記発生トルクが大きくなると駆動電流が大きくなることから、駆動電流も記録紙118の厚さに応じた変化量で大きくなる。記録紙118がローラ対122に突入したときの駆動電流と記録紙118の厚さとの間には、このような関係がある。記録紙118がローラ対122から排出されたときには、変位ローラ123と駆動ローラ124とにかかる負荷トルクが小さくなる。このように上記負荷トルクが小さくなると駆動モータ127の発生トルクが小さくなる。駆動モータ127には、発生トルクと駆動モータ127に流れる駆動電流との間には相関関係があり、発生トルクが小さくなるにつれて駆動モータ127に流れる駆動電流も小さくなる。記録紙118がローラ対122から排出されたときの上記負荷トルクは記録紙118の厚さが厚くなるにつれて小さくなるので、発生トルクも記録紙118の厚さに応じた変化量で小さくなる。上記発生トルクが小さくなると駆動電流も小さくなることから、駆動電流も記録紙118の厚さに応じた変化量で小さくなる。記録紙118がローラ対122から排出されたときの駆動電流と記録紙118の厚さとの間には、このような関係がある。したがって、記録紙118がローラ対122に突入したとき、または、記録紙118がローラ対122から排出されたときの駆動電流検出装置125によって検出された駆動電流と記憶部139に予め記憶させておいた駆動電流と記録紙118の厚さとの相関関係情報とを用いて、演算装置129により記録紙118の厚さを求めることができる。よって、駆動電流検出装置125によって検出された上記電流値から記録紙118の厚さを検出することができる。ゆえに、光学センサなどによりローラ対の軸間距離の変位量を計測し、その変位量から記録紙118の厚さを検出する場合よりも取り付け精度を高精度にする必要がないため低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、駆動モータ127を直流モータとすることにより、直流モータの駆動電流と記録紙厚さとの関係に明瞭な特性があるため、駆動電流の変化から記録紙厚さを知ることができる。また、直流モータは市場で多く市販されており安価である。
また、本実施形態によれば、駆動モータ127をステッピングモータとすることで、駆動速度を簡単に変更することができる。また、ステッピングモータは市場で多く市販されており安価である。
また、本実施形態によれば、駆動モータ127を超音波モータとすることで、駆動速度を簡単に変更ができると共に高分解能化が可能なことから、きめ細かな制御が可能となる。
また、本実施形態によれば、変位ローラ123と駆動ローラ124との少なくとも一方のローラ軸方向の幅を、装置本体で搬送可能な記録紙118の最小幅より狭くする。これにより、記録紙118の幅の長短による識別が不要となり、記録紙幅に関係なく記録紙厚さ検出を高精度に行うことができ、画像の高品質化が図れる。
また、本実施形態によれば、厚さが既知の記録紙118を変位ローラ123と駆動ローラ124とで搬送し、そのときの駆動電流検出器121の検出結果を用いて、上記相関関係情報の補正を行う補正手段として機能する演算装置129を有する。これにより、部品の精度を上げることなく、上述したように装置個々の検出結果のばらつきを無くすことが可能となるので低コスト化が可能となる。
また、本実施形態によれば、記録紙118の厚さに関する情報を使用者が入力する入力手段である上記操作パネルなどを有しており、上記補正手段として機能する演算装置129は、上記操作パネルに入力された記録紙118の厚さに関する情報と、上記操作パネルに入力された上記情報に相当する厚さの記録紙118をローラ対で搬送したときの駆動電流検出器121の検出結果とを用いて、上記相関関係情報の補正を行うものである。これにより、工場出荷前に限らず出荷後においてもサービスマンやユーザーによって容易に上記相関関係情報の補正作業を行うことができる。よって、記録紙118の厚さ検出を経時で高精度に行うことができる。
また、本実施形態によれば、像を担持する像担持体である中間転写ベルト51、中間転写ベルト51上の像をシート状部材である記録紙118に転写する転写手段である2次転写ローラ56と、中間転写ベルト51と2次転写ローラ56とからなる2次転写部に記録紙118を搬送する搬送手段であるレジストローラ対71とを備えた画像形成装置である複写機において、2次転写部よりも記録紙搬送方向上流側に、本発明の記録紙厚さ検出装置120を配設することで、高精度で検出された記録紙118の厚さに応じた、2次転写電圧、2次転写ローラの加圧力、定着温度及び搬送速度などの最適化を図ることができ、高品質の画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置に記録紙厚さ検出装置を設けた場合について説明したが、電子写真方式に関わらず他の方式の画像形成装置、例えばインクジェット方式の画像形成装置に本発明の記録紙厚さ検出装置を用いることによって、最適な画像形成条件や搬送条件を決定することが可能となり、高品質の画像を得ることができる。
実施例1に係る記録紙厚さ検出装置の概略構成図。 本実施形態に係る複写機の概略構成図。 プリンタ部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 Y,C用のプロセスユニットを中間転写ベルトとともに示す拡大構成図。 プリンタ部における光学センサユニットと中間転写ベルトとを示す平面図。 中間転写ベルト近傍の拡大構成図。 記録紙がローラ対に突入したときの状態を示す模式図。 記録紙がローラ対から排出されたときの状態を示す模式図。 ローラ対にかかる負荷トルクの変動を示したグラフ。 変位ローラや駆動ローラの速度変動を示したグラフ。 実施例1に係る制御ブロック図。 記録紙の厚さと速度変動率との関係を示すグラフ。 発生トルク、駆動電流及び回転数の相関関係を示したグラフ。 実施例2に係る記録紙厚さ検出装置の概略構成図。 実施例2に係る制御ブロック図。 駆動電流検出器の一例を示した模式図。 駆動モータの駆動電流の変動を示すグラフ。 記録紙の先端がローラ対に突入したときにおける記録紙の厚さと駆動電流との関係を示すグラフ。 記録紙の後端がローラ対から抜けたときにおける記録紙の厚さと駆動電流との関係を示すグラフ。 光学式反射型変位センサを用いた記録紙厚さ検出方法の説明図。
符号の説明
51 中間転写ベルト
56 2次転写ローラ
71 レジストローラ対
80 定着装置
117 記録紙挿入検出センサ
118 記録紙
119 記録紙検出センサ
120 記録紙厚さ検出装置
121 駆動電流検出器
123 変位ローラ
124 駆動ローラ
125 回転量検出センサ
126 減速ギヤ
127 駆動モータ
129 演算装置
139 記憶部

Claims (9)

  1. 第1のローラ部材と第2のローラ部材とでシート状部材を挾持搬送するローラ対と、
    該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段と、
    該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方の回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、
    シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングにおける該回転角速度とシート状部材の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段と、
    シート状部材がローラ対に突入したタイミング、または、シート状部材がローラ対から排出されたタイミングに該回転角速度検出手段によって検出された該回転角速度と該相関関係情報とから該シート状部材の厚さを演算する演算手段とを備えたことを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  2. 第1のローラ部材と第2のローラ部材とでシート状部材を挾持搬送するローラ対と、
    該第1のローラ部材と該第2のローラ部材との少なくとも一方を回転駆動させる直流モータと、
    該直流モータに電圧を印加する電源と、
    該直流モータに流れる電流の電流値を検出する電流値検出手段と、
    該シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、該シート状部材が該ローラ対から排出されたタイミングにおける該電流値とシート状部材の厚さとの相関関係情報を予め記憶した記憶手段と、
    該シート状部材が該ローラ対に突入したタイミング、または、該シート状部材が該ローラ対から排出されたタイミングに該電流値検出手段によって検出された該電流値と該相関関係情報とから該シート状部材の厚さを演算する演算手段とを備えたことを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  3. 請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、
    上記駆動手段は直流モータであることを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  4. 請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、
    上記駆動手段はステッピングモータであることを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  5. 請求項1のシート状部材厚さ検出装置において、
    上記駆動手段は超音波モータであることを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5のシート状部材厚さ検出装置において、
    上記第1のローラと上記第2のローラとの少なくとも一方のローラ軸方向の幅が、用いられるシート状部材の最少幅より狭いことを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のシート状部材厚さ検出装置において、
    厚さが既知のシート状部材を上記第1のローラ部材と上記第2のローラ部材とで搬送し、そのときの上記電流値検出手段の検出結果を用いて、上記相関関係情報の補正を行う補正手段を有することを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  8. 請求項7のシート状部材厚さ検出装置において、
    上記シート状部材の厚さに関する情報を使用者が入力する入力手段を有しており、
    上記補正手段は、上記入力手段に入力された該シート状部材の厚さに関する情報と、該入力手段に入力された該情報に相当する厚さのシート状部材を上記ローラ対で搬送したときの上記電流値検出手段の検出結果とを用いて、上記相関関係情報の補正を行うものであることを特徴とするシート状部材厚さ検出装置。
  9. 像を担持する像担持体と、
    該像担持体上の像をシート状部材に転写する転写手段と、
    該像担持体と該転写手段とからなる転写部に該シート状部材を搬送する搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    該転写部よりもシート状部材搬送方向上流側に、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のシート状部材厚さ検出装置を配設したことを特徴とする画像形成装置。
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