JP2009202468A - 化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 化粧板10は、コア層12と、このコア層12に積層される化粧層14とを備えている。この化粧層14は、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18と、この化粧紙18の外側に積層された撥水層20とから成り、この撥水層20は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂樹脂に撥水剤が分散されて成っている。
【選択図】 図1
Description
コア層12は、化粧板10全体の厚み調整や、化粧板10に、剛性や、また、添加剤の種類によっては湿気に対するバリア性、不燃性等を付与するために用いられる。このコア層12は、特に、その本来の材質に限定はないが、基材に樹脂ワニスを含浸させた後、約50℃〜60℃程度で加熱して樹脂成分を半硬化させたプリプレグを使用することができる。
表面に配置される化粧層14は、本発明においては、図1に示すように、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18と、この化粧紙18の外側に積層された撥水層20とから成っている。この樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18は、その本来の材質には、特に限定はなく、本発明においても、通常の化粧板10と同様に、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する液状のワニスを調製し、これをグラビア印刷紙等の紙基材に含浸させた後、約50℃〜60℃程度で加熱乾燥により溶剤を除去して、熱硬化性樹脂を半硬化させた状態のプリプレグを使用することができる。なお、この場合、ワニスを紙基材に含浸させる方法も、特に限定はなく、コア層12の場合と同様、通常行われるキスコーターを用いる方法を採ることもできるし、ディップによる方法を採ることもできる。
以上のようにして、化粧層14を形成した後は、通常の高圧樹脂化粧板10の場合と同様に、各層を積層して加熱加圧することにより、化粧板10とすることができる。但し、この場合、一般の高圧樹脂化粧板の場合に比べ、高温で加熱加圧することが望ましく、具体的には、製品最高温度を125℃〜150℃程度に調整することが望ましい。
まず、1)モル比が1.7、数平均分子量が400、不揮発分が52%、粘度が40cP/20℃のホルムアルデヒド系メラミン樹脂に触媒を添加したメラミン樹脂ワニスを調製した。このワニス中のメラミン樹脂成分100重量部に対し、2)撥水剤として、X−22−9303(信越化学工業社製「変性シリコーンオイル」)を0.5重量部添加して、混合した。このワニスを、スリーワンモーターにて20分間分散処理をして、撥水層形成樹脂を得た。
基材としては、通常の化粧紙(米坪130g/m2の単色抄き込み紙)を使用し、これに、上記撥水層形成樹脂と同じく、1)モル比が1.7、数平均分子量が400、不揮発分が52%、粘度が400cP/20℃のホルムアルデヒド系メラミン樹脂に触媒を添加したメラミン樹脂ワニスを含浸させ、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂樹脂量53%、揮発分6.2%に乾燥調整して、化粧紙18を得た。
(2)の化粧紙18に、コーター装置を使用して、(1)撥水層形成樹脂をコーティングして積層し、その後120℃で2分間乾燥させて、化粧層14を形成した。
ワニスとして、一般のメラミン化粧板の生産に使用されるホルムアルデヒド(F)とフェノール(P)とを反応モル比(P/F)が1.3となるように配合して反応させた水溶性レゾール型フェノール樹脂ワニスを得た。一方、基材として、米坪190g/m2 の未晒クラフト紙を使用し、このクラフト紙に、上記のワニスを、ディップ法で含浸させ、樹脂量40%、揮発分7%に乾燥調整して、フェノール樹脂含浸紙のコア層12を形成した。
上記(3)(4)の化粧層14、コア層12を所定枚数重ね合わせ、通常の高圧メラミン樹脂化粧板の熱圧成形方法に準じて、製品最高温度が135℃〜140℃の範囲内に入るようにして、加熱加圧し、化粧板10を成形した。成形後の化粧板10は、全体の厚みが1.2mm、表面の撥水層20の厚みが30μmであった。
12 コア層
14 化粧層
16 最下層
18 化粧紙
20 撥水層
Claims (13)
- コア層と前記コア層に積層される化粧層とを少なくとも備えた化粧板において、前記化粧層は、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙と前記化粧紙の外側に積層された撥水層とから成り、前記撥水層は、樹脂に撥水剤が分散されて成ることを特徴とする化粧板。
- 請求項1に記載された化粧板であって、前記撥水層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に撥水剤が分散されて成ることを特徴とする化粧板。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された化粧板であって、前記化粧紙は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂が含浸されていることを特徴とする化粧板。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された化粧板であって、前記撥水層は、0.01〜10g/m2の前記撥水剤を含有していることを特徴とする化粧板。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された化粧板であって、前記撥水剤は、アミノ・アルコキシ変性シリコーンオイルであることを特徴とする化粧板。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された化粧板であって、前記撥水層は、0.5μm〜50μmの厚みを有することを特徴とする化粧板。
- コア層に、少なくとも化粧層を積層して化粧板を製造する化粧板の製造方法において、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙に、樹脂に撥水剤が分散されて成る撥水層を積層して化粧層を形成した後、前記化粧層を前記コア層に積層することを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7に記載された化粧板の製造方法であって、前記撥水層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に撥水剤が分散されて成ることを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7又は請求項8のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記化粧紙にホルムアルデヒド系メラミン樹脂を含浸して乾燥させた後に、前記撥水層を積層して前記化粧層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記撥水層は、0.01〜10g/m2の前記撥水剤を含有していることを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7乃至請求項10のいずれかに記載された化粧板であって、前記撥水剤として、アミノ・アルコキシ変性シリコーンオイルを使用することを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7乃至請求項11のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記撥水層を0.5μm〜50μmの厚みに形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
- 請求項7乃至請求項12のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記樹脂100重量部に対して0.01重量部〜20重量部の前記撥水剤を分散させて前記撥水層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
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JP2005343153A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | メラミン樹脂化粧板およびその製造方法 |
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