JP2009201919A - 脈波検出装置および脈波検出方法 - Google Patents

脈波検出装置および脈波検出方法 Download PDF

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朋寛 井橋
Kenji Ogasawara
健治 小笠原
Kazuo Kato
一雄 加藤
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Hiroshi Shimizu
洋 清水
Akira Takakura
昭 高倉
Eriko Noguchi
江利子 野口
Hiroyuki Masaki
広幸 政木
Saburo Manaka
三郎 間中
Keisuke Tsubata
佳介 津端
Tamotsu Maezawa
保 前沢
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Abstract

【課題】低コストで生体の配置の有無を検出することが可能な、脈波検出装置および脈波検出方法を提供する。
【解決手段】脈波検出工程S70の前に、検査部に指が配置されているか検出する指配置検出工程S60を備え、その指配置検出工程S60は、発光部の発光量を大発光量および小発光量に変動させるとともに、受光部により受光する発光・受光工程S61と、発光量の変動と受光量の変動との対応性を判断する対応性判断工程S62と、大発光量に対応する大受光量と小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、検査部に指が配置されていると判断する指配置判断工程S63と、を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、脈波検出装置および脈波検出方法に関するものである。
脈波検出装置として、発光部から指先に向けて光を照射し、指先からの後方散乱光を受光部で受光するものが知られている。この脈波検出装置では、血量変化を受光量変化として検出することにより、脈波を得ている。
従来の脈波検出装置では、ユーザからの指示により脈波計測モードが開始されると、ユーザの指が検査部に配置されているか否かにかかわらず、脈波検出動作を行っている。そのため、無駄な脈波検出動作が継続され、消費電力が増加するという問題がある。
そこで特許文献1には、脈拍センサが皮膚に接触しているか否かを検出する接触検出手段と、接触検出手段により脈拍センサが皮膚に接触していないと検出する場合には、駆動手段により脈拍センサの駆動を停止する脈拍計が記載されている。
特開2003−70757号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、接触検出手段を新たに設ける必要があるため、装置のサイズおよびコストが増加するという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、低コストで生体の配置の有無を検出することが可能な、脈波検出装置および脈波検出方法を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明の脈波検出装置は、生体が配置される検査部と、前記検査部に設けられ、前記生体に向けて光を照射する発光部と、前記検査部に設けられ、前記生体からの後方散乱光を受光する受光部と、を備え、前記受光部の受光量の変動から、前記生体の脈波を検出する脈波検出装置であって、前記発光部の発光量を大発光量および小発光量に変動させる発光量制御部と、前記発光量の変動と前記受光量の変動との対応性を判断する対応性判断部と、前記大発光量に対応する大受光量と前記小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断する生体配置判断部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、脈波検出に使用する既存の発光部や受光部等を用いて、検査部に生体が配置されているか検出することができる。そのため、生体接触検出手段を新たに設ける必要がなく、低コストの脈波検出装置を提供することができる。
また前記発光量制御部は、前記大発光量および前記小発光量を所定時間において変動させ、前記対応性判断部は、前記受光量が前記所定時間において変動する場合に、前記発光量の変動と前記受光量の変動とが対応すると判断することを特徴とする。
検査部に生体が配置されていない場合には、外光が受光部に入射するため受光量がほとんど変動しない。したがって上記構成によれば、検査部に生体が配置されていない場合を確実に排除することができる。
なお前記発光量制御部は、生体配置検出時における前記大発光量を、脈波検出時における発光量より大きくすることが望ましい。
また前記受光部の受光感度を制御する受光量制御部を備え、前記受光量制御部は、生体配置検出時における受光感度を、脈波検出時における受光感度より大きくしてもよい。
これらの発明によれば、大受光量と小受光量との差が大きくなるので、生体配置検出の精度を向上させることができる。
なお前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、前記増幅率制御部は、生体配置検出時における増幅率を、脈波検出時における増幅率より小さくすることが望ましい。
また前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、前記発光量制御部は、生体配置検出時における前記大発光量を、脈波検出時における発光量より小さくしてもよい。
また前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、前記受光部の受光感度を制御する受光量制御部を備え、前記受光量制御部は、生体配置検出時における受光感度を、脈波検出時における受光感度より小さくしてもよい。
生体配置検出時における受光量の変動は、脈波検出時における受光量の変動に比べ、極めて大きい。これらの発明によれば、生体配置検出時における受光量の変動を、脈波検出時における受光量の変動と同様に取り扱うことができる。
一方、本発明の脈波検出方法は、生体が配置される検査部と、前記検査部に設けられ、前記生体に向けて光を照射する発光部と、前記検査部に設けられ、前記生体からの後方散乱光を受光する受光部と、を備えた脈波検出装置を用いて、前記受光部の受光量の変動から、前記生体の脈波を検出する脈波検出工程を有する脈波検出方法であって、前記脈波検出工程の前に、前記検査部に前記生体が配置されているか検出する生体配置検出工程を備え、前記生体配置検出工程は、前記発光部の発光量を大発光量および小発光量に変動させるとともに、前記受光部により受光する発光・受光工程と、前記発光量の変動と前記受光量の変動との対応性を判断する対応性判断工程と、前記大発光量に対応する大受光量と前記小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断する生体配置検出工程と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、脈波検出に使用する発光部や受光部等を用いて、検査部に生体が配置されているか判断することができる。そのため、生体接触検出手段を新たに使用する必要がなく、低コストの脈波検出方法を提供することができる。
また前記発光・受光工程では、前記大発光量および前記小発光量を所定時間において変動させ、前記対応性判断工程では、前記受光量が前記所定時間において変動する場合に、前記発光量の変動と前記受光量の変動とが対応すると判断することを特徴とする。
検査部に生体が配置されていない場合には、外光が受光部に入射するため受光量がほとんど変動しない。したがって上記構成によれば、検査部に生体が配置されていない場合を確実に排除することができる。
本発明の脈波検出装置によれば、脈波検出に使用する既存の発光部や受光部等を用いて、検査部に生体が配置されているか判断することができる。そのため、生体接触検出手段を新たに設ける必要がなく、低コストの脈波検出装置を提供することができる。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(脈波検出装置)
図1は、脈波検出装置の検査部の概略構成を示す側面断面図である。脈波検出装置の検査部30は、上部ケース36および下部ケース302により外郭が構成され、その内側に部品収納空間300を備えている。上部ケース36の中央部には、ガラス材料等からなる透光板34が設けられている。部品収納空間300の内側には、透光板34と対向するように、回路基板35が配置されている。回路基板35には、発光ダイオード等の光源からなる発光部31と、フォトダイオード等からなる受光部32とが設けられている。なお上部ケース36および下部ケース302によりブッシュ393が挟持され、このブッシュ393にケーブル20が保持され、ケーブル20の配線が回路基板35に接続されている。このケーブル20を介して、検査部30の外側から発光部31および受光部32の動作を制御しうるようになっている。
脈波検出時には、検査部30の透光板34の表面に指1の腹部を配置する。そして、発光部31から指1に向けて光Cを照射する。照射された光Cは、指1の組織や血管2を流れる血液によって吸収および散乱され、後方散乱光Dの一部が受光部32によって受光される。すなわち受光部32の受光量は、血管2を流れる血液量によって変動することになる。そこで、受光部による受光量の時間変化を測定することにより、脈波を検出することができるようになっている。
図2は、脈波検出装置のブロック図である。脈波検出装置10の検査部30は、上述した発光部31および受光部32のほかに、発光部31の発光量を制御する発光量制御部31aと、受光部32の受光感度を制御する受光量制御部32aとを備えている。なお受光部32は、受光量に対応した受光信号(電気信号)を出力する。その受光信号から脈波信号を取り出すため、フィルタ部37が設けられている。フィルタ部37は、受光信号の直流成分および高周波ノイズをカットするため、バンドパスフィルタで構成されている。さらに、フィルタ部37が出力した受光信号を増幅する増幅部38と、増幅部38の増幅率を制御する増幅率制御部38aが設けられている。上述した発光量制御部31aや受光量制御部32a、フィルタ部37、増幅部38、増幅率制御部38a等は、回路基板35に実装されたIC等で構成することが可能である。
検査部30の外部には、CPU60が設けられている。CPU60は、発光量制御部31a、受光量制御部32aおよび増幅率制御部38aの動作を制御するとともに、受光部32および増幅部38から入力された受光信号に基づいて脈波を検出する。そのためCPU60は、発光量の変動と受光量の変動との対応性を判断する対応性判断部62と、検査部に生体が配置されているか判断する指配置判断部64とを備えている。対応性判断部62および指配置判断部64の具体的な機能については後に詳述する。
CPU60には、記憶部52、入力部54、出力部55および発振部57が接続されている。記憶部52には、脈波検出装置の構成要素の動作条件等が記録されている。入力部54は、脈波検出の開始命令等を入力するものであり、キーボードやボタン等で構成されている。出力部55は、検出された脈波等を表示するものであり、ディスプレイやプリンタ等で構成されている。発振部57は、CPU60にクロック信号を出力するものである。なおCPU60や記憶部52、入力部54、出力部55、発振部57は、パーソナルコンピュータ等で構成することが可能である。
脈波検出時には、入力部54からCPU60に脈波検出の開始命令を入力する。なお記憶部52には、脈波検出時における発光部31の発光量が記録されている。そこでCPU60は、記憶部52から脈波検出時の発光量を読み出し、発光量制御部31aに出力する。発光量制御部31aは、入力された発光量にしたがって発光部31を発光させる。
一方、記憶部52には、脈波検出時における受光部32の受光感度が記録されている。そこでCPU60は、記憶部52から脈波検出時の受光感度を読み出し、受光量制御部32aに出力する。受光量制御部32aは、入力された受光感度にしたがって受光部32を駆動し、指1からの後方散乱光を受光する。
受光部32は、受光量を受光信号(電気信号)に変換し、フィルタ部37に出力する。フィルタ部37は、受光信号の直流成分および高周波ノイズをカットして増幅部38に出力する。なお記憶部52には、脈波検出時における増幅部38の増幅率が記録されている。そこでCPU60は、記憶部52から脈波検出時の増幅率を読み出し、増幅率制御部38aに出力する。増幅率制御部38aは、入力された増幅率にしたがって増幅部38を駆動する。増幅部38は、受光信号を増幅してCPU60に出力する。CPU60は、入力された受光信号から脈波検出結果を生成する。
図3は、脈波検出結果を示すグラフである。なお図3以下のグラフでは、横軸に時間をとり、縦軸に増幅部から出力された受光信号(電気信号)のレベル(電圧V)をとって示している。上述したように、発光部から指に向かって照射された光は、血管内を流れる血液によって吸収される。そのため、指からの後方散乱光は、血管内を血液が流れている瞬間に小さくなり、流れていない瞬間に大きくなる。そこで本実施形態では、受光部の受光量が小さい(暗い)ほど受光信号のレベルが大きくなるように、受光量が大きい(明るい)ほど受光信号のレベルが小さくなるように、受光信号を設定している。これにより、図3のグラフの縦軸は血管内の血流量に対応するので、図3のグラフは脈波検出結果を示している。
CPU60により生成された脈波検出結果は、図2に示す出力部55に出力される。なおCPU60は、得られた脈波から脈拍数等を算出して、出力部55に出力してもよい。
(指配置検出工程)
図4は、本実施形態に係る脈波検出方法のフローチャートである。上述した脈波検出は、検査部に指を配置した状態で行う必要がある。そこで本実施形態に係る脈波検出方法では、脈波検出工程S70の前に、指配置検出工程S60を行う。指配置検出工程S60では、まずS61において指配置検出用の発光動作および受光動作を行う(発光・受光工程)。
図5(a)は指配置検出用の発光動作のグラフであり、図5(b)は指が配置されている場合の受光結果のグラフである。図5(a)に示すように、指配置検出用の発光動作として発光部の発光量を変化させ、所定時間ごとに大発光量および小発光量を繰り返す。大発光量時には、脈波検出時と同じ光量で発光部を点灯(ON)し、小発光量時には、発光部を消灯(OFF)する。
図5(b)に示すように、検査部に指が配置されている状態では、発光量の変動にともなって受光量が変動する。大発光量時には、受光量が大きく(明るく)なるため受光信号レベルが小さくなり、小発光量時には、受光量が小さく(暗く)なるため受光信号レベルが大きくなる。なお発光部の発光量の変動に対応する受光量の変動に比べて、脈波による受光量の変動は極めて小さい。
図6(b)は指が配置されていない場合の受光結果のグラフである。図6(b)に示すように、検査部に指が配置されていない状態では、発光量が変動しても受光量はほとんど変動しない。指が配置されている状態では、受光部への外光の入射が指によって遮断されるが、指が配置されていない状態では、受光部に外光が入射するからである。なお外光の光量は、発光部から受光部に直接入射する光量に比べて大きいので、発光量が変化しても受光量はほとんど変化しない。
図4に戻り、次にS62において、発光量の変動と受光量の変動との対応性を判断する(対応性判断工程)。
図5(a)に示すように、時間T1〜T4にかけて、発光部は大発光量の状態および小発光量の状態を繰り返す。そこで、同じ時間T1〜T4にかけて、受光部が大受光量の状態および小受光量の状態を繰り返すか判断する。図5(b)に示すように、T1〜T4にかけて大受光量の状態および小受光量の状態を繰り返す場合には、発光部から照射された光の後方散乱光を受光部が受光していると考えられる。この場合には、発光動作と受光結果との対応性ありと判断する。
これに対して、図6(b)に示すように、T1〜T4にかけて大受光量および小受光量が繰り返されない場合には、発光部以外からの外光を受光部が受光していると考えられる。この場合には、発光動作と受光結果との対応性なしと判断する。
なお、発光動作はコード化して行うことが望ましい。いま、大発光量(大受光量)の状態を「1」とし、小発光量(小受光量)の状態を「0」とする。図5(a)の発光動作は、「101010・・・」のように規則的であるが、コード化された発光動作は、例えば「110100・・・」のように不規則になる。そして、受光結果が同じ「110100・・・」となった場合に、発光動作と受光結果との対応性ありと判断する。このように発光動作をコード化することにより、発光動作と受光結果との対応性の判断精度を向上させることができる。
図4に戻り、S62の判断がNo(対応性なし)の場合には、S66に進み、検査部に指が配置されていないと判断する。この場合、そのまま処理を終了してもよいし、所定時間後に再び指配置検出工程S60を実施してもよい。
これに対して、S62の判断がYes(対応性あり)の場合には、S63に進む。
ところで、発光動作と受光結果との対応性がある場合でも、検査部に指が配置されていない場合があり得る。例えば夜間など外光が弱い状態では、発光部から受光部に直接入射した光により受光量が変化するので、発光動作と受光結果との対応性ありと判断される場合がある。
そこで、次にS63において、大発光量に対応する大受光量と、小発光量に対応する小受光量との差(G)が、所定値(Th)以上であるか判断する(生体配置判断工程)。図5(b)に示すように、検査部に指が配置されている場合には、大受光量と小受光量との差(G1)が大きくなる。これに対して、検査部に指が配置されておらず、発光部から受光部に直接入射した光により受光量が変化している場合には、大受光量と小受光量との差(G2)が小さくなる。そこで、G1>Th>G2となるように、所定値Thを設定しておく。そして、S63の判断がNo(Th>G)の場合には、S66に進み、検査部に指が配置されていないと判断する。
これに対して、S62の判断がYes(G≧Th)の場合には、S65に進み、検査部に指が配置されていると判断する。この場合にはS70に進み、上述した脈波検出工程S70を行う。
ところで、指配置検出工程における受光結果として、脈波検出工程における受光結果と同様に、図2に示す増幅部38からの出力38bを採用することが可能である。ただし脈波検出工程では、脈動に対応する受光量の微細な変化を検出するため、上述した増幅操作を行っている。ところが、指配置検出工程における受光量の変動は、脈波検出工程における受光量の変動に比べ、極めて大きい。そこで、指配置検出工程における増幅率を、脈波検出工程における増幅率より小さくすることが望ましい。具体的には、CPU60が記憶部52から指配置検出時の増幅率を読み出し、増幅率制御部38aに出力する。増幅率制御部38aは入力された増幅率にしたがって増幅部38を駆動する。なお、指配置検出工程における受光感度を、脈波検出工程における受光感度より小さくしてもよい。また、指配置検出工程における発光量を、脈波検出工程における発光量より小さくしてもよい。これらにより、生体配置検出時における受光結果を、脈波検出時における受光結果と同様に取り扱うことができる。
上述したように、指配置検出工程における受光量の変動は、脈波検出工程における受光量の変動に比べ、極めて大きい。そこで指配置検出工程における受光結果として、受光部32からの出力32bを、増幅することなく直接採用してもよい。この場合、指配置検出工程における大発光量を、脈波検出工程における発光量より大きくすることが望ましい。
図7(b)は、大発光量を増加させた発光動作のグラフである。図7(b)のグラフでは、指配置検出工程における大発光量(V11)を、脈波検出工程における発光量(V1)より大きくしている。大発光量を増加させることより、大発光量と小発光量との差が大きくなり、大受光量と小受光量との差も大きくなるので、指配置検出の精度を向上させることができる。なお、指配置検出工程における受光感度を、脈波検出工程における受光感度より大きくしてもよい。
以上に詳述したように、図2に示す本実施形態に係る脈波検出装置は、発光部31の発光量を大発光量および小発光量に変動させる発光量制御部31aと、発光量の変動と受光量の変動との対応性を判断する対応性判断部62と、大発光量に対応する大受光量と小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、検査部に指1が配置されていると判断する指配置判断部64と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、既存の発光部31や受光部32等を用いて、検査部に指1が配置されているか確認することができる。そのため、接触検出手段を新たに設ける必要がなく、低コストの脈波検出装置10を提供することができる。
また発光量制御部31aは、大発光量および小発光量を所定時間で変動させ、対応性判断部62は、大受光量および小受光量が前記所定時間で変動する場合に、発光量の変動と受光量の変動とが対応すると判断する構成とした。
検査部に指1が配置されていない場合には、外光が受光部32に入射するため受光量がほとんど変動しない。したがって上記構成によれば、検査部に指1が配置されていない場合を確実に排除することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では生体として指を配置する場合を例に説明したが、指以外の生体を配置することも可能である。
また、上述した実施形態では発光部の発光量を大発光量および小発光量の2段階に変動させたが、3段階以上に変動させてもよい。
脈波検出装置の検査部の概略構成を示す側面断面図である。 脈波検出装置のブロック図である。 脈波検出結果を示すグラフである。 実施形態に係る脈波検出方法のフローチャートである。 (a)は指配置検出用の発光動作のグラフであり、(b)は指が配置されている場合の受光結果のグラフである。 (a)は指配置検出用の発光動作のグラフであり、(b)は指が配置されていない場合の受光結果のグラフである。 (a)は指配置検出用の発光動作のグラフであり、(b)は大発光量を増加させた発光動作のグラフである。
符号の説明
S60…指配置検出工程(生体配置検出工程) S61…発光・受光工程 S62…対応性判断工程 S63…指配置判断工程(生体配置判断工程) S70…脈波検出工程
1…指(生体) 10…脈波検出装置 30…検査部 31…発光部 31a…発光量制御部 32…受光部 32a…受光量制御部 38…増幅部 38a…増幅率制御部 52…記憶部 54…入力部 55…出力部 57…発振部 60…CPU 62…対応性判断部 64…指配置判断部(生体配置判断部)

Claims (9)

  1. 生体が配置される検査部と、
    前記検査部に設けられ、前記生体に向けて光を照射する発光部と、
    前記検査部に設けられ、前記生体からの後方散乱光を受光する受光部と、を備え、
    前記受光部の受光量の変動から、前記生体の脈波を検出する脈波検出装置であって、
    前記発光部の発光量を大発光量および小発光量に変動させる発光量制御部と、
    前記発光量の変動と前記受光量の変動との対応性を判断する対応性判断部と、
    前記大発光量に対応する大受光量と前記小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断する生体配置判断部と、
    を備えることを特徴とする脈波検出装置。
  2. 前記発光量制御部は、前記大発光量および前記小発光量を所定時間において変動させ、
    前記対応性判断部は、前記受光量が前記所定時間において変動する場合に、前記発光量の変動と前記受光量の変動とが対応すると判断することを特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置。
  3. 前記発光量制御部は、生体配置検出時における前記大発光量を、脈波検出時における発光量より大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
  4. 前記受光部の受光感度を制御する受光量制御部を備え、
    前記受光量制御部は、生体配置検出時における受光感度を、脈波検出時における受光感度より大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
  5. 前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、
    前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、
    前記増幅率制御部は、生体配置検出時における増幅率を、脈波検出時における増幅率より小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
  6. 前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、
    前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、
    前記発光量制御部は、生体配置検出時における前記大発光量を、脈波検出時における発光量より小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
  7. 前記受光量を増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅率を制御する増幅率制御部とを備え、
    前記生体配置判断部は、前記増幅部により増幅された前記大受光量と前記小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断し、
    前記受光部の受光感度を制御する受光量制御部を備え、
    前記受光量制御部は、生体配置検出時における受光感度を、脈波検出時における受光感度より小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
  8. 生体が配置される検査部と、
    前記検査部に設けられ、前記生体に向けて光を照射する発光部と、
    前記検査部に設けられ、前記生体からの後方散乱光を受光する受光部と、を備えた脈波検出装置を用いて、
    前記受光部の受光量の変動から、前記生体の脈波を検出する脈波検出工程を有する脈波検出方法であって、
    前記脈波検出工程の前に、前記検査部に前記生体が配置されているか検出する生体配置検出工程を備え、
    前記生体配置検出工程は、
    前記発光部の発光量を大発光量および小発光量に変動させるとともに、前記受光部により受光する発光・受光工程と、
    前記発光量の変動と前記受光量の変動との対応性を判断する対応性判断工程と、
    前記大発光量に対応する大受光量と前記小発光量に対応する小受光量との差が所定値以上の場合に、前記検査部に前記生体が配置されていると判断する生体配置判断工程と、
    を有することを特徴とする脈波検出方法。
  9. 前記発光・受光工程では、前記大発光量および前記小発光量を所定時間において変動させ、
    前記対応性判断工程では、前記受光量が前記所定時間において変動する場合に、前記発光量の変動と前記受光量の変動とが対応すると判断することを特徴とする請求項8に記載の脈波検出方法。
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