JP2008253482A - 非侵襲生体情報測定装置 - Google Patents

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展明 野口
Yasushi Ueda
泰志 上田
Hiroyoshi Ishita
博義 井下
Mamiko Akizuki
麻水子 秋月
Michiyasu Takano
通康 高野
Takashi Hisamoto
隆 久本
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Abstract

【課題】生体に対する測定に支障の無い時間に、光音響検出手段の特性変化や故障を検出し、さらには光音響検出手段の増幅率を補正する非侵襲生体情報測定装置を提供する。
【解決手段】架台検出手段112が、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110上に置かれたことを検出すると、制御手段103は、光音響波信号を発生するための波長成分を含む光源102に、生体表面の代わりに光音響波信号を発生する光音響波発生手段111を照射させ、光音響波発生手段111を照射することで発生する光音響波信号116を光音響検出手段104により検出し、光音響検出手段104が生成した検出信号117が閾値以下か否かをエラー検出手段107により検出し、閾値以下のときにエラー検出手段で出力された検出エラー信号をエラー表示手段108により通知するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体を侵襲することなく生体情報の測定が可能な非侵襲生体情報測定装置に関し、より詳細には、光音響波を検出する検出素子の特性変化あるいは故障を検出し、さらには検出感度を補正することが可能な非侵襲生体情報測定装置に関する。
代表的な生活習慣病である糖尿病の患者数は世界的に増加傾向にある。糖尿病患者は、糖尿病による合併症を抑制し、患者の生活の質を向上するために、日常的な血糖コントロールが必要である。そのため、患者は医師の指導のもと、毎日定期的に血糖値を測定しなければならない。
血糖値を測定する代表的な方法としては、患者の指を穿刺して血液を採取し血糖値を測定する侵襲型の血糖測定装置がある。侵襲型の血糖測定装置では、指を穿刺して血液を採取する際に手間と痛みを伴うこと、さらに感染症などの危険が伴うことから、血液の採取を必要としない、非侵襲型の血糖測定装置が既に提案されている。
この非侵襲型の血糖測定装置の一例として、光音響効果を用いた「生物学的測定システム」が提案されている(例えば、特許文献1)。
光音響効果を用いた「生物学的測定システム」は、グルコースに吸収される波長の光を、生物学的測定システムから指先のような生体の一部分に照射し、照射された光は生体内の比較的小さい焦点領域に集光される。また、一般的に、集光された光はグルコースに吸収されて、焦点領域と隣接する領域の組織内で運動エネルギーに変換される。
組織内で変換された運動エネルギーは、照射光がグルコースに吸収された組織の領域(以下、吸収組織領域と称す)の温度及び圧力を増大させ、音波を生成する。この音波を、以下「光音響波信号」と表記する。光音響波信号は吸収組織領域から放射され、生物学的測定システムが備える音響センサによって検出される。音響センサは生体表面と接するよう装着される。光音響波信号の強度は、吸収組織領域内のグルコースの量の関数であり、音響センサによって計測された強度は血糖値を調べるために使用される。
また、複数の音響信号検出部を有し、生体情報の2次元分布あるいは3次元分布を得られる非侵襲生体情報測定装置も既に提案されている(例えば、特許文献2)。
さらに、非侵襲生体情報測定装置をその使用形態で分類すると、据置型と携帯型とが考えられる。図9に非侵襲生体情報測定装置の主要な構成を示す。
図9(a)は据置型非侵襲生体情報測定装置901を示しており、少なくとも非侵襲生体情報測定部902と、非侵襲生体情報測定部902に供給される電源903と、生体に対する測定を行っていないときにその上に非侵襲生体情報測定部902を載せる据置手段(架台手段)904とを備えている。
非侵襲生体情報測定部902は、生体と生体情報測定装置901とのインタフェース部分に該当し、例えば特許文献2の図1に示される「インタフェース部」に該当する。据置型非侵襲生体情報測定装置901は、通常、病院や家庭内で常時電源の供給を受けて使用されるので、消費電力や機器寸法は比較的大きくてもかまわない。
これに対し、図9(b)は携帯型非侵襲生体情報測定装置911を示しており、少なくとも非侵襲生体情報測定部912と、非侵襲生体情報測定部912に電力を供給する電池913と、電池913を充電するときにその上に電池913および非侵襲生体情報測定部912を載せる充電手段914とを備えている。
非侵襲生体情報測定部912は生体と生体情報測定装置911とのインタフェース部分に該当し、例えば特許文献2の図1に示される「インタフェース部」に該当する。携帯型非侵襲生体情報測定装置911は、通常、使用者が持ち運びながら血糖値を測定するので、消費電力や機器寸法ができるだけ小さいことが要求される。
特表2001−526557号公報 特開2004−147940号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に記載された技術では、音響センサの特性変化あるいは故障が生じた場合には正常な光音響波信号を得ることができなくなり、誤った光音響波信号の強度に基づき血糖値を推定してしまうことがある。そのため、患者が誤った血糖値に基づき、インスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまう危険性があるという課題を有していた。
本発明は、上記のような従来の課題を解決するためになされたもので、光音響検出手段の特性変化あるいは故障を検出し、さらには光音響検出手段の増幅率を補正することが可能な非侵襲生体情報測定装置を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る非侵襲生体情報測定装置は、生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、該起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号を検出して検出信号を生成する光音響検出手段と、該光音響検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、前記光源からの光の照射によって、前記生体表面の代わりに光音響波信号を発生する光音響波発生手段と、該光音響波発生手段からの光音響波信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が閾値以下のときに検出エラー信号を出力するエラー検出手段と、該エラー検出手段で出力された前記検出エラー信号を表示するエラー表示手段とを備えたことを特徴としたものである。
また、本発明の請求項2に係る非侵襲生体情報測定装置は、生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、前記起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号を検出して検出信号を生成する光音響検出手段と、該光音響検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、前記光源からの光の照射によって、前記生体表面の代わりに光音響波信号を発生する光音響波発生手段と、該光音響波発生手段からの光音響波信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が第1の閾値よりも大きいとき、あるいは前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値よりも小さいときに、増幅エラー信号を出力するエラー検出手段と、該エラー検出手段で出力された前記増幅エラー信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が第1の閾値と第2の閾値の間の値となるように、前記光音響検出手段の増幅率を変化させる増幅率可変手段とを備えたことを特徴としたものである。
また、本発明の請求項3に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、少なくとも前記光源および前記光音響検出手段が載置される架台手段を備え、前記光音響波発生手段は、前記光源および前記光音響検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記光源および前記光音響検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項4に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、少なくとも前記光源および前記光音響検出手段が載置される架台手段を備え、前記光音響波発生手段は、前記光源および前記光音響検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記光源および前記光音響検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項5に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、繰り返し充電可能な電源と、前記電源を充電する充電手段とを備え、前記光音響波発生手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項6に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、繰り返し充電可能な電源と、前記電源を充電する充電手段とを備え、前記光音響波発生手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項7に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響検出手段は、圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなることを特徴としたものである。
また、本発明の請求項8に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響検出手段は、圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなることを特徴としたものである。
また、本発明の請求項9に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波発生手段は、前記光源の波長成分に対して光音響波を発生する天然高分子材料あるいは人工高分子材料からなることを特徴としたものである。
また、本発明の請求項10に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波発生手段は、前記光源の波長成分に対して光音響波を発生する天然高分子材料あるいは人工高分子材料からなることを特徴としたものである。
また、本発明の請求項11に係る非侵襲生体情報測定装置は、生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、該起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号または前記光源の照射光の反射光を検出して検出信号を生成する光音響・反射光検出手段と、該光音響・反射光検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、前記光源からの光の照射があったとき、前記生体表面の代わりに該光源からの照射光を反射する光反射手段と、該光反射手段による反射光に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が閾値以下のときに検出エラー信号を出力するエラー検出手段と、該エラー検出手段で出力された前記検出エラー信号を表示するエラー表示手段とを備えたことを特徴としたものである。
また、本発明の請求項12に係る非侵襲生体情報測定装置は、生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、前記起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号または前記光源の照射光の反射光を検出して検出信号を生成する光音響・反射光検出手段と、該光音響・反射光検出手段で生成された検出信号から特徴量を求める特徴量推定手段と、該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、前記光源からの光の照射があったとき、前記生体表面の代わりに前記光源の照射光を反射する光反射手段と、該光反射手段による反射光に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が第1の閾値よりも大きいとき、あるいは前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値よりも小さいときに、増幅エラー信号を出力するエラー検出手段と、前記エラー検出手段で出力された前記増幅エラー信号に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が第1の閾値と第2の閾値との間の値となるように、前記光音響・反射光検出手段の増幅率を変化させる増幅率可変手段とを備えたことを特徴としたものである。
また、本発明の請求項13に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、少なくとも前記光源および前記光音響・反射光検出手段が載置される架台手段を備え、前記光反射手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響・反射光検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項14に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、少なくとも前記光源および前記光音響・反射光検出手段が載置される架台手段を備え、前記光反射手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響・反射光検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項15に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、繰り返し充電可能な電源と、前記電源を充電する充電手段とを備え、前記光反射手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響・反射光検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項16に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、繰り返し充電可能な電源と、前記電源を充電する充電手段とを備え、前記光反射手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響・反射光検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、前記制御手段は、前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力することを特徴としたものである。
また、本発明の請求項17に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響・反射光検出手段は、圧電効果と焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなることを特徴としたものである。
また、本発明の請求項18に係る非侵襲生体情報測定装置は、請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、前記光音響・反射光検出手段は、圧電効果と焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなることを特徴としたものである。
本発明の非侵襲生体情報測定装置によれば、生体に対する測定に支障の無い時間に、光音響検出手段の特性変化あるいは故障を検出し、さらには光音響検出手段の増幅率を補正することができる。このため、測定する生体情報が血糖値である場合、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。
以下に、本発明の非侵襲生体情報測定装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
本発明の非侵襲生体情報測定装置は、生体に対する測定に支障の無い時間に、光音響検出手段の特性変化あるいは故障を検出し、さらには光音響検出手段の増幅率を補正するようにしたものである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における非侵襲生体情報測定装置は、図9(a)に示した据置型非侵襲生体情報測定装置901のように構成され、非侵襲的に測定する生体情報が血糖値である非侵襲血糖測定装置を想定している。
図1は、本発明の実施の形態1による非侵襲血糖測定装置の構成図である。
図1において、101は図9(a)に示す据置型非侵襲生体情報測定装置901に相当する非侵襲生体情報測定部であり、以下に詳説する構成要素からなる。
光源102は、グルコース分子が吸収しやすい波長の照射光113を放出する。生体に対する透過性をも考慮すると、照射光113は赤外光が適している。また、生体が散乱体として作用し、光の減衰が大きいため、光源102の光量は大きいほどよい。ただし、生体に対する安全性の観点から、その光量は照射により生体が損傷しない光量であることが望ましい。さらに、光源102は小型であるほうが望ましく、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などが適している。
制御手段103は、光源102の点灯タイミングなどの制御信号114を出力し、光源102を点灯するとともに、起動信号115を出力する。
光音響検出手段104は、制御手段103からの起動信号115に基づき、光音響波信号116を検出し、検出信号117を生成する。
特徴量推定手段105は、光音響検出手段104で生成された検出信号117から推定を行うことで、特徴量としての血糖値118を求める。
特徴量表示手段106は、特徴量推定手段105で求めた血糖値118を、非侵襲血糖測定装置の使用者に対して表示する。
エラー検出手段107は、検出信号117があらかじめ設定された閾値以下の値となったときに検出エラー信号119を出力する。
エラー表示手段108は、エラー検出手段107で出力された検出エラー信号119をもとに、非侵襲血糖測定装置の使用者にエラーが発生したことを通知する。
電源109は、病院内あるいは家庭内の一般商用電源から、非侵襲生体情報測定部101が必要とする電圧あるいは電流を発生し、ケーブル120を介して非侵襲生体情報測定部101に供給する。
架台手段110は、生体に対する測定を行っていないときに、非侵襲生体情報測定部101をその上部に置くことができる台である。
光音響波発生手段111は、架台手段110上に配置され、光源102が発する照射光113を受けて、光音響波信号116を発生するものであり、天然ゴムのような天然高分子材料あるいはポリエチレンのような人工高分子材料からなる。
架台検出手段112は、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110の上に置かれているかどうかを検出する。
図2は、本発明の実施の形態1における光音響検出手段104およびエラー検出手段107の詳細構成図である。
図2において、光音響検出手段104内の検出素子201は、光音響波信号116を電気信号に変換する圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムにより構成されるもので、予め、光音響波信号116の信号振幅や周波数に適合する圧電素子を選択しておく。
信号増幅部202は、検出素子201が出力する微小な電気信号208を増幅する。また、制御手段103からの増幅調整信号123により、その増幅率を変化させることができる。
カウンタ203は、制御手段103からの起動信号115を基点としてカウントを行うカウンタである。
サンプリング手段204は、カウンタ203のカウント値に応じて、信号増幅部202からの増幅信号209をサンプリングする。
比較器205は、第1の閾値206と検出信号117の値とを比較するとともに、第1の閾値206よりも小さな第2の閾値207と検出信号117の値とを比較し、増幅エラー信号122を出力する。
本実施の形態1による非侵襲血糖測定装置を用いて、生体の血糖値を測定するときには、生体に非侵襲生体情報測定部101を装着し、その光源102および光音響検出手段104を生体表面に対向させて、生体からの光音響波信号116を測定する。
光音響波信号116は、検出素子201により電気信号208へ変換され、信号増幅部202で増幅信号209となる。制御手段103が発する起動信号115によってカウンタ203が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段204を動作させる。サンプリング手段204は、増幅信号209をサンプリングして検出信号117を出力する。
例えば、血糖値を非侵襲的に測定する場合には、血管や皮下細胞からの光音響波信号から得た検出信号117の信号強度をグルコース濃度に相関付けし、血糖値を推定することができる。
一方、生体の血糖値を測定しないときには、非侵襲生体情報測定部101を架台手段110の上に置くことにより、光音響検出手段104の特性変化あるいは故障を検出できる。
架台検出手段112は、機械的あるいは電気的なスイッチやセンサなどからなり、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110の上に置かれているかどうかを検出し、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110の上に置かれている時、その旨を示す据置信号121を制御手段103へ出力する。
制御手段103は、据置信号121が入力されると、起動信号115を発生し光音響検出手段104を起動するとともに、制御信号114により光源102を駆動する。これにより、光源102は照射光113を放出し、照射光113は非侵襲生体情報測定部101と対向する位置に配置された光音響波発生手段111を照射し、光音響波発生手段111は光音響波信号116を発生し、その光音響波信号116を光音響波検出手段104で検出することができる。
この動作は、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110の上に置かれている時に行われるため、生体に対する測定を妨げるものではない。
この時、生体の血糖値を測定する場合と同様に、検出素子201、信号増幅部202、カウンタ203、サンプリング手段204が動作し、光音響波発生手段111からの光音響波信号116に対する検出信号117が得られる。即ち、光音響波発生手段111からの光音響波信号116は、検出素子201により電気信号208へ変換され、信号増幅部202で増幅信号209となる。制御手段103が発する起動信号115によってカウンタ203が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段204を動作させる。サンプリング手段204は、増幅信号209をサンプリングして検出信号117を出力する。
ここで、検出素子201が正常に動作しているときには、検出信号117が、第1の閾値206と第2の閾値207との間の数値となるように、予め第1の閾値205および第2の閾値206の値を設定している。
例えば、経時劣化などにより検出素子201の感度が低下した場合には、検出信号117が第2の閾値207を下回り、増幅エラー信号122が出力される。この時、制御手段103は、増幅エラー信号122に基づき、信号増幅部202の増幅率を大きくして、検出信号117が第1の閾値206と第2の閾値207との間に収まるように制御する。
しかしながら、検出素子201の感度が大幅に低下した場合には、単に信号増幅部202の増幅率を大きくしただけでは電気信号208がノイズ成分に埋もれてしまうため、測定精度を確保できなくなってくる。そのため信号増幅部の増幅率の可変幅に制限を設けることが望ましい。
例えば、許容される最大の増幅率を5000倍とした場合、増幅率を5000倍にしても検出信号117が第1の閾値206と第2の閾値207との間に収まらない、あるいは検出信号117を第1の閾値206と第2の閾値207との間に収めるためには、制御手段103からの信号増幅部202への増幅調整信号123を比較器205にも入力すること等により、その増幅率が5000倍を超えてしまうといった状態を検出して、検出エラー信号119を出力できるようにする。
エラー表示手段108は、検出エラー信号119に基づき、使用者に故障が発生していることを通知する。これにより、使用者は、非侵襲生体情報測定装置の使用を中止したり、修理に出したりすることができる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、架台手段110に光音響波発生手段111を設けるとともに、架台検出手段112により、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110上に置かれたか否かを検出し、非侵襲生体情報測定部101が架台手段110上に置かれ、生体に対する測定を行っていない期間に、光音響波発生手段111に向けて照射光113を照射し、光音響波発生手段111からの光音響波信号116が適切な大きさか否かを判定することにより、光音響検出手段104の劣化あるいは故障を検出することが可能となり、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態1では、増幅エラー信号122に基づき、増幅調整信号123を用いて信号増幅部202の増幅率を変化させる場合について述べたが、光源102の光量が低下した場合に、増幅エラー信号122に基づき、制御信号114を用いて光源102の光量を変化させてもよく、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2においても、非侵襲生体情報測定装置は、図9(b)に示した携帯型非侵襲生体情報測定装置911のように構成され、非侵襲的に測定する生体情報が血糖値である非侵襲血糖測定装置を想定している。
図3は、本発明の実施の形態2による非侵襲血糖測定装置の構成図である。
図3において、301は図9(b)に示した携帯型非侵襲生体情報測定装置911に相当する非侵襲生体情報測定部であり、以下に詳説する構成要素からなる。
光源302は、グルコース分子が吸収しやすい波長の照射光313を放出する。生体に対する透過性をも考慮すると、照射光313は赤外光が適している。また、生体が散乱体として作用し、光の減衰が大きいため、光源302の光量は大きいほどよい。ただし、生体に対する安全性の観点から、その光量は照射により生体が損傷しない光量であることが望ましい。さらに、光源302は小型であるほうが望ましく、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などが適している。
制御手段303は、光源302の点灯タイミングなどの制御信号314を出力し、光源302を点灯するとともに、起動信号315を出力する。
光音響検出手段304は、制御手段303からの起動信号315に基づき、光音響波信号316を検出し、検出信号317を生成する。
特徴量推定手段305は、光音響検出手段304で生成された検出信号317から推定を行うことで、特徴量としての血糖値318を求める。
特徴量表示手段306は、特徴量推定手段305で求めた血糖値318を、非侵襲血糖測定装置の使用者に対して表示する。
エラー検出手段307は、検出信号317があらかじめ設定された閾値以下の値となったときに検出エラー信号319を出力する。
エラー表示手段308は、エラー検出手段307で出力された検出エラー信号319をもとに、非侵襲血糖測定装置の使用者にエラーが発生したことを通知する。
電池309は、非侵襲生体情報測定部301で必要な電圧源あるいは電流源である。
充電手段310は、病院内あるいは家庭内の一般商用電源と接続され、生体に対する測定を行っていないときに、電池309を充電することができる。
光音響波発生手段311は、充電手段310上に配置され、光源302が発する照射光313を受けて、光音響波信号316を発生するものであり、天然ゴムのような天然高分子材料あるいはポリエチレンのような人工高分子材料からなる。
充電検出手段312は、非侵襲生体情報測定部301が充電手段310の上に置かれて、充電中であるかどうかを検出する。
図4は、本発明の実施の形態2における光音響検出手段304およびエラー検出手段307の詳細構成図である。
図4において、光音響検出手段304内の検出素子401は、光音響波信号316を電気信号に変換する圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムにより構成されるもので、予め、光音響波信号316の信号振幅や周波数に適合する圧電素子を選択しておく。
信号増幅部402は、検出素子401が出力する微小な電気信号408を増幅する。また、制御手段303からの増幅調整信号322により、その増幅率を変化させることができる。
カウンタ403は、制御手段303からの起動信号315を基点としてカウントを行うカウンタである。
サンプリング手段404は、カウンタ403のカウント値に応じて、信号増幅部402からの増幅信号409をサンプリングする。
比較器405は、第1の閾値406と検出信号317の値とを比較するとともに、第1の閾値406よりも小さな第2の閾値407と、検出信号317の値とを比較し、増幅エラー信号321を出力する。
本実施の形態2による非侵襲血糖測定装置を用いて、生体の血糖値を測定するときには、生体に非侵襲生体情報測定部301を装着し、その光源302および光音響検出手段304を生体表面に対向させて、生体からの光音響波信号316を測定する。
光音響波信号316は、検出素子401により電気信号408へ変換され、信号増幅部402で増幅信号409となる。制御手段303が発する起動信号315によってカウンタ403が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段404を動作させる。サンプリング手段404は、増幅信号409をサンプリングして検出信号317を出力する。
例えば、血糖値を非侵襲的に測定する場合には、血管や皮下細胞からの光音響波信号から得た検出信号317の信号強度をグルコース濃度に相関付けし、血糖値を推定することができる。
一方、生体の血糖値を測定しないときには、非侵襲生体情報測定部301および電池309を充電手段310の上に置くことにより、光音響検出手段304の特性変化あるいは故障を検出できる。
充電検出手段312は、機械的あるいは電気的なスイッチやセンサなどからなり、電池309が充電中かどうかを検出し、充電中であれば、その旨を示す充電信号320を制御手段303へ出力する。
制御手段303は、充電信号320が入力されると、起動信号315を発生し光音響検出手段304を起動するとともに、制御信号314により光源302を駆動する。これにより、光源302は照射光313を放出し、照射光313は非侵襲生体情報測定部301と対向する位置に配置された光音響波発生手段311を照射し、光音響波発生手段311は光音響波信号316を発生し、その光音響波信号316を光音響波検出手段304で検出することができる。
この動作は、少なくとも充電中および充電完了時に行われるため、生体に対する測定を妨げるものではない。
この時、生体の血糖値を測定する場合と同様に、検出素子401、信号増幅部402、カウンタ403、サンプリング手段404が動作し、光音響波発生手段311からの光音響波信号316に対する検出信号317が得られる。即ち、光音響波発生手段311からの光音響波信号316は、検出素子401により電気信号408へ変換され、信号増幅部402で増幅信号409となる。制御手段303が発する起動信号315によってカウンタ403が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段404を動作させる。サンプリング手段404は、増幅信号409をサンプリングして検出信号317を出力する。
ここで、検出素子401が正常に動作しているときには、検出信号317が、第1の閾値406と第2の閾値407との間の数値となるように、予め第1の閾値405および第2の閾値406の値を設定している。
例えば、何らかの要因により検出素子401の感度が増加した場合には、検出信号317が第1の閾値406を上回り、増幅エラー信号321が出力される。この時、制御手段303は、増幅エラー信号321に基づき、信号増幅部402の増幅率を小さくして、検出信号317が第1の閾値406と第2の閾値407との間に収まるように制御する。
しかしながら、検出素子401の感度が大幅に増加した場合には、信号増幅部402が調整可能な増幅率の範囲を超えてしまうことが考えられる。
例えば、許容される最小の増幅率を10倍とした場合、増幅率を10倍にしても検出信号317が第1の閾値406と第2の閾値407との間に収まらない、あるいは検出信号317を第1の閾値406と第2の閾値407との間に収めるためには、制御手段303からの信号増幅部402への増幅調整信号322を比較器405にも入力すること等により、その増幅率が10倍を下回ってしまうといった状態を検出して、検出エラー信号319を出力できるようにする。
エラー表示手段308は、検出エラー信号319に基づき、使用者に故障が発生していることを通知する。これにより、使用者は、非侵襲生体情報測定装置の使用を中止したり、修理に出したりすることができる。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、充電手段310に光音響波発生手段311を設けるとともに、充電検出手段312により、非侵襲生体情報測定部301が充電手段310上に置かれたか否かを検出し、非侵襲生体情報測定部301が充電手段310上に置かれ、生体に対する測定を行っていない期間に、光音響波発生手段311に向けて照射光313を照射し、光音響波発生手段311からの光音響波信号316が適切な大きさか否かを判定することにより、光音響検出手段304の劣化あるいは故障を検出することが可能となり、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態2では、増幅エラー信号321に基づき、増幅調整信号322を用いて信号増幅部402の増幅率を変化させる場合について述べたが、光源302の光量が増加した場合に、増幅エラー信号321に基づき、制御信号314を用いて光源302の光量を変化させてもよく、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3においても、非侵襲生体情報測定装置は、図9(a)に示した据置型非侵襲生体情報測定装置901のように構成され、非侵襲的に測定する生体情報が血糖値である非侵襲血糖測定装置を想定している。
図5は、本発明の実施の形態3による非侵襲血糖測定装置の構成図である。
図5において、501は図9(a)に示す据置型非侵襲生体情報測定装置901に相当する非侵襲生体情報測定部であり、以下に詳説する構成要素からなる。
光源502は、グルコース分子が吸収しやすい波長の照射光513を放出する。生体に対する透過性をも考慮すると、照射光513は赤外光が適している。また、生体が散乱体として作用し、光の減衰が大きいため、光源502の光量は大きいほどよい。ただし、生体に対する安全性の観点から、その光量は照射により生体が損傷しない光量であることが望ましい。さらに、光源502は小型であるほうが望ましく、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などが適している。
制御手段503は、光源502の点灯タイミングなどの制御信号514を出力し、光源502を点灯するとともに、起動信号515を出力する。
光音響・反射光検出手段504は、制御手段503からの起動信号515に基づき、光音響波信号あるいは反射光516を検出し、検出信号517を生成する。
特徴量推定手段505は、光音響・反射光検出手段504で生成された検出信号517から推定を行うことで、特徴量としての血糖値518を求める。
特徴量表示手段506は、特徴量推定手段505で求めた血糖値518を、非侵襲血糖測定装置の使用者に対して表示する。
エラー検出手段507は、検出信号517があらかじめ設定された閾値以下の値となったときに検出エラー信号519を出力する。
エラー表示手段508は、エラー検出手段507で出力された検出エラー信号519をもとに、非侵襲血糖測定装置の使用者にエラーが発生したことを通知する。
電源509は、病院内あるいは家庭内の一般商用電源から、非侵襲生体情報測定部501が必要とする電圧あるいは電流を発生し、ケーブル520を介して非侵襲生体情報測定部501に供給する。
架台手段510は、生体に対する測定を行っていないときに、非侵襲生体情報測定部501をその上部に置くことができる台である。
光反射手段511は、架台手段510上に配置され、光源502が発する照射光513を反射して、反射光516を発生するものであり、金属板あるいは金属皮膜あるいは樹脂成型物などからなる。
架台検出手段512は、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510の上に置かれているかどうかを検出する。
図6は、本発明の実施の形態3における光音響・反射光検出手段504およびエラー検出手段507の詳細構成図である。
図6において、光音響・反射光検出手段504内の検出素子601は、生体からの光音響波信号(図示せず)を電気信号に変換する圧電効果を有するとともに、光反射手段511からの反射光516を電気信号に変換する焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムにより構成されるもので、光音響波信号の信号振幅や周波数に適合するとともに、反射光516の光量や波長にも適合する焦電素子を予め選択しておく。
信号増幅部602は、検出素子601が出力する微小な電気信号608を増幅する。また、制御手段503からの増幅調整信号523により、その増幅率を変化させることができる。
カウンタ603は、制御手段503からの起動信号515を基点としてカウントを行うカウンタである。
サンプリング手段604は、カウンタ603のカウント値に応じて、信号増幅部602からの増幅信号609をサンプリングする。
比較器605は、第1の閾値606と検出信号517の値とを比較するとともに、第1の閾値606よりも小さな第2の閾値607と検出信号517の値とを比較し、増幅エラー信号522を出力する。
本実施の形態3による非侵襲血糖測定装置を用いて、生体の血糖値を測定するときには、生体に非侵襲生体情報測定部501を装着し、その光源502および光音響・反射光検出手段504を生体表面に対向させて、生体からの光音響波信号を測定する。
光音響波信号は、検出素子601により電気信号608へ変換され、信号増幅部602で増幅信号609となる。制御手段503が発する起動信号515によってカウンタ603が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段604を動作させる。サンプリング手段604は、増幅信号609をサンプリングして検出信号517を出力する。
例えば、血糖値を非侵襲的に測定する場合には、血管や皮下細胞からの光音響波信号から得た検出信号517の信号強度をグルコース濃度に相関付けし、血糖値を推定することができる。
一方、生体の血糖値を測定しないときには、非侵襲生体情報測定部501を架台手段510の上に置くことにより、光音響・反射光検出手段504の特性変化あるいは故障を検出できる。
架台検出手段512は、機械的あるいは電気的なスイッチやセンサなどからなり、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510の上に置かれているかどうかを検出し、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510の上に置かれている時、その旨を示す据置信号521を制御手段503へ出力する。
制御手段503は、据置信号521が入力されると、起動信号515を発生し光音響・反射光検出手段504を起動するとともに、制御信号514により光源502を駆動する。これにより、光源502は照射光513を放出し、照射光513は非侵襲生体情報測定部501と対向する位置に配置された光反射手段511により反射し、その反射光516を光音響・反射光検出手段504で検出することができる。
この動作は、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510の上に置かれている時に行われるため、生体に対する測定を妨げるものではない。
この時、生体の血糖値を測定する場合と同様に、検出素子601、信号増幅部602、カウンタ603、サンプリング手段604が動作し、光反射手段511からの反射光516に対する検出信号517が得られる。即ち、光反射手段511からの反射光516は、検出素子601により電気信号608へ変換され、信号増幅部602で増幅信号609となる。制御手段503が発する起動信号515によってカウンタ603が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段604を動作させる。サンプリング手段604は、増幅信号609をサンプリングして検出信号517を出力する。
ここで、検出素子601が正常に動作しているときには、検出信号517が、第1の閾値606と第2の閾値607との間の数値となるように、予め第1の閾値605および第2の閾値606の値を設定している。
例えば、経時劣化などにより検出素子601の感度が低下した場合には、検出信号517が第2の閾値607を下回り、増幅エラー信号522が出力される。この時、制御手段503は、増幅エラー信号522に基づき、信号増幅部602の増幅率を大きくして、検出信号517が第1の閾値606と第2の閾値607との間に収まるように制御する。
しかしながら、検出素子601の感度が大幅に低下した場合には、単に信号増幅部602の増幅率を大きくしただけでは電気信号608がノイズ成分に埋もれてしまうため、測定精度を確保できなくなってくる。そのため信号増幅部の増幅率の可変幅に制限を設けることが望ましい。
例えば、許容される最大の増幅率を5000倍とした場合、増幅率を5000倍にしても検出信号517が第1の閾値606と第2の閾値607との間に収まらない、あるいは検出信号517を第1の閾値606と第2の閾値607との間に収めるためには、制御手段503からの信号増幅部602への増幅調整信号523を比較器605にも入力すること等により、その増幅率が5000倍を超えてしまうといった状態を検出して、検出エラー信号519を出力できるようにする。
エラー表示手段508は、検出エラー信号519に基づき、使用者に故障が発生していることを通知する。これにより、使用者は、非侵襲生体情報測定装置の使用を中止したり、修理に出したりすることができる。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、架台手段510に光反射手段511を設けるとともに、架台検出手段512により、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510上に置かれたか否かを検出し、非侵襲生体情報測定部501が架台手段510上に置かれ、生体に対する測定を行っていない期間に、光反射手段511に向けて照射光513を照射し、光反射手段511からの反射光516が適切な大きさか否かを判定することにより、光音響・反射光検出手段504の劣化あるいは故障を検出することが可能となり、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態3では、増幅エラー信号522に基づき、増幅調整信号523を用いて信号増幅部602の増幅率を変化させる場合について述べたが、光源502の光量が低下した場合に、増幅エラー信号522に基づき、制御信号514を用いて光源502の光量を変化させてもよく、同様の結果を得ることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4においても、非侵襲生体情報測定装置は、図9(b)に示した携帯型非侵襲生体情報測定装置911のように構成され、非侵襲的に測定する生体情報が血糖値である非侵襲血糖測定装置を想定している。
図7は、本発明の実施の形態4による非侵襲血糖測定装置の構成図である。
図7において、701は図9(b)に示した携帯型非侵襲生体情報測定装置911に相当する非侵襲生体情報測定部であり、以下に詳説する構成要素からなる。
光源702は、グルコース分子が吸収しやすい波長の照射光713を放出する。生体に対する透過性をも考慮すると、照射光713は赤外光が適している。また、生体が散乱体として作用し、光の減衰が大きいため、光源702の光量は大きいほどよい。ただし、生体に対する安全性の観点から、その光量は照射により生体が損傷しない光量であることが望ましい。さらに、光源702は小型であるほうが望ましく、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などが適している。
制御手段703は、光源702の点灯タイミングなどの制御信号714を出力し、光源702を点灯するとともに、起動信号715を出力する。
光音響・反射光検出手段704は、制御手段703からの起動信号715に基づき、光音響波信号あるいは反射光716を検出し、検出信号717を生成する。
特徴量推定手段705は、光音響・反射光検出手段704で生成された検出信号717から推定を行うことで、特徴量としての血糖値718を求める。
特徴量表示手段706は、特徴量推定手段705で求めた血糖値718を、非侵襲血糖測定装置の使用者に対して表示する。
エラー検出手段707は、検出信号717があらかじめ設定された閾値以下の値となったときに検出エラー信号719を出力する。
エラー表示手段708は、エラー検出手段707で出力された検出エラー信号719をもとに、非侵襲血糖測定装置の使用者にエラーが発生したことを通知する。
電池709は、非侵襲生体情報測定部701で必要な電圧源あるいは電流源である。
充電手段710は、病院内あるいは家庭内の一般商用電源と接続され、生体に対する測定を行っていないときに、電池709を充電することができる。
光反射手段711は、充電手段710上に配置され、光源702が発する照射光713を反射して、反射光716を発生するものであり、金属板あるいは金属皮膜あるいは樹脂成型物からなる。
充電検出手段712は、非侵襲生体情報測定部701が充電手段710の上に置かれて、充電中であるかどうかを検出する。
図8は、本発明の実施の形態4における光音響・反射光検出手段704およびエラー検出手段707の詳細構成図である。
図8において、光音響・反射光検出手段704内の検出素子801は、生体からの光音響波信号(図示せず)を電気信号に変換する圧電効果を有するとともに、光反射手段711からの反射光716を電気信号に変換する焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムにより構成されるもので、光音響波信号の信号振幅や周波数に適合するとともに、反射光716の光量や波長にも適合する焦電素子を予め選択しておく。
信号増幅部802は、検出素子801が出力する微小な電気信号808を増幅する。また、制御手段703からの増幅調整信号722により、その増幅率を変化させることができる。
カウンタ803は、制御手段703からの起動信号715を基点としてカウントを行うカウンタである。
サンプリング手段804は、カウンタ803のカウント値に応じて、信号増幅部802からの増幅信号809をサンプリングする。
比較器805は、第1の閾値806と検出信号717の値とを比較するとともに、第1の閾値806よりも小さな第2の閾値807と検出信号717の値とを比較し、増幅エラー信号721を出力する。
本実施の形態4による非侵襲血糖測定装置を用いて、生体の血糖値を測定するときには、生体に非侵襲生体情報測定部701を装着し、その光源702および光音響・反射光検出手段704を生体表面に対向させて、生体からの光音響波信号を測定する。
光音響波信号は、検出素子801により電気信号808へ変換され、信号増幅部802で増幅信号809となる。制御手段703が発する起動信号715によってカウンタ803が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段804を動作させる。サンプリング手段804は、増幅信号809をサンプリングして検出信号717を出力する。
例えば、血糖値を非侵襲的に測定する場合には、血管や皮下細胞からの光音響波信号から得た検出信号717の信号強度をグルコース濃度に相関付けし、血糖値を推定することができる。
一方、生体の血糖値を測定しないときには、非侵襲生体情報測定部701および電池709を充電手段710の上に置くことにより、光音響・反射光検出手段704の特性変化あるいは故障を検出できる。
充電検出手段712は、機械的あるいは電気的なスイッチやセンサなどからなり、電池709が充電中かどうかを検出し、充電中であれば、その旨を示す充電信号720を制御手段703へ出力する。
制御手段703は、充電信号720が入力されると、起動信号715を発生し光音響・反射光検出手段704を起動するとともに、制御信号714により光源702を駆動する。これにより、光源702は照射光713を放出し、照射光713は非侵襲生体情報測定部701と対向する位置に配置された光反射手段711により反射し、その反射光716を光音響・反射光検出手段704で検出することができる。
この動作は、少なくとも充電中および充電完了時に行われるため、生体に対する測定を妨げるものではない。
この時、生体の血糖値を測定する場合と同様に、検出素子801、信号増幅部802、カウンタ803、サンプリング手段804が動作し、光反射手段711からの反射光716に対する検出信号717が得られる。即ち、光反射手段711からの反射光716は、検出素子801により電気信号808へ変換され、信号増幅部802で増幅信号809となる。制御手段703が発する起動信号715によってカウンタ803が動作し、所定の期間にわたってサンプリング手段804を動作させる。サンプリング手段804は、増幅信号809をサンプリングして検出信号717を出力する。
ここで、検出素子801が正常に動作しているときには、検出信号717が、第1の閾値806と第2の閾値807との間の数値となるように、予め第1の閾値805および第2の閾値806の値を設定している。
例えば、何らかの要因により検出素子801の感度が増加した場合には、検出信号717が第1の閾値806を上回り、増幅エラー信号721が出力される。この時、制御手段703は、増幅エラー信号721に基づき、信号増幅部802の増幅率を小さくして、検出信号717が第1の閾値806と第2の閾値807との間に収まるように制御する。
しかしながら、検出素子801の感度が大幅に増加した場合には、信号増幅部802が調整可能な増幅率の範囲を超えてしまうことが考えられる。
例えば、許容される最小の増幅率を10倍とした場合、増幅率を10倍にしても検出信号717が第1の閾値806と第2の閾値807との間に収まらない、あるいは検出信号717を第1の閾値806と第2の閾値807との間に収めるためには、制御手段703からの信号増幅部802への増幅調整信号722を比較器805にも入力すること等により、その増幅率が10倍を下回ってしまうといった状態を検出して、検出エラー信号719を出力できるようにする。
エラー表示手段708は、検出エラー信号719に基づき、使用者に故障が発生していることを通知する。これにより、使用者は、非侵襲生体情報測定装置の使用を中止したり、修理に出したりすることができる。
以上のように、本発明の実施の形態4によれば、充電手段710に光反射手段711を設けるとともに、充電検出手段712により、非侵襲生体情報測定部701が充電手段710上に置かれたか否かを検出し、非侵襲生体情報測定部701が充電手段710上に置かれ、生体に対する測定を行っていない期間に、光反射手段711に向けて照射光713を照射し、光反射手段711からの反射光716が適切な大きさか否かを判定することにより、光音響・反射光検出手段704の劣化あるいは故障を検出することが可能となり、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態4では、増幅エラー信号721に基づき、増幅調整信号722を用いて信号増幅部802の増幅率を変化させる場合について述べたが、光源702の光量が増加した場合に、増幅エラー信号721に基づき、制御信号714を用いて光源702の光量を変化させてもよく、同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施の形態1ないし4では、血糖値を測定するものとして説明したが、光音響波信号を発生する生体内の組織や成分の生体情報を測定する装置であってもよく、同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の実施の形態1ないし4では、1個の光源と1個の光音響検出手段あるいは1個の光源と1個の光音響・反射光検出手段とを有するものとして説明したが、複数の光源と複数の光音響検出手段あるいは複数の光源と複数の光音響・反射光検出手段を備えた場合においても、それぞれの光音響検出手段あるいは光音響・反射光検出手段に対して、順次、閾値との比較を行うことによって同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる非侵襲生体情報測定装置は、光音響波発生手段あるいは光反射手段を設けることにより、生体に対する測定に支障の無い時間に、光音響検出手段あるいは光音響・反射光検出手段の特性変化あるいは故障を検出し、さらには光音響検出手段あるいは光音響・反射光検出手段の増幅率を補正することができ、患者が誤った血糖値に基づきインスリン投与あるいは糖分摂取を未然に防ぐ際に有用である。
本発明の実施の形態1における非侵襲血糖測定装置の構成図 本発明の実施の形態1における光音響検出手段104およびエラー検出手段107の詳細構成図 本発明の実施の形態2における非侵襲血糖測定装置の構成図 本発明の実施の形態2における光音響検出手段304およびエラー検出手段307の詳細構成図 本発明の実施の形態3における非侵襲血糖測定装置の構成図 本発明の実施の形態3における光音響・反射光検出手段504およびエラー検出手段507の詳細構成図 本発明の実施の形態4における非侵襲血糖測定装置の構成図 本発明の実施の形態4における光音響・反射光検出手段704およびエラー検出手段707の詳細構成図 図(a)は従来の据置型非侵襲生体情報測定装置の構成図、図(b)は従来の携帯型非侵襲生体情報測定装置の構成図
符号の説明
101 非侵襲生体情報測定部
102 光源
103 制御手段
104 光音響検出手段
105 特徴量推定手段
106 特徴量表示手段
107 エラー検出手段
108 エラー表示手段
109 電源
110 架台手段
111 光音響波発生手段
112 架台検出手段
113 照射光
114 制御信号
115 起動信号
116 光音響波
117 検出信号
118 血糖値
119 検出エラー信号
120 ケーブル
121 据置信号
122 増幅エラー信号
123 増幅調整信号
201 検出素子
202 信号増幅部
203 カウンタ
204 サンプリング手段
205 比較器
206 第1の閾値
207 第2の閾値
301 非侵襲生体情報測定部
302 光源
303 制御手段
304 光音響検出手段
305 特徴量推定手段
306 特徴量表示手段
307 エラー検出手段
308 エラー表示手段
309 電池
310 充電手段
311 光音響波発生手段
312 充電検出手段
313 照射光
314 制御信号
315 起動信号
316 光音響波
317 検出信号
318 血糖値
319 検出エラー信号
320 充電信号
321 増幅エラー信号
322 増幅調整信号
401 検出素子
402 信号増幅部
403 カウンタ
404 サンプリング手段
405 比較器
406 第1の閾値
407 第2の閾値
501 非侵襲生体情報測定部
502 光源
503 制御手段
504 光音響・反射光検出手段
505 特徴量推定手段
506 特徴量表示手段
507 エラー検出手段
508 エラー表示手段
509 電源
510 架台手段
511 光反射手段
512 架台検出手段
513 照射光
514 制御信号
515 起動信号
516 反射光
517 検出信号
518 血糖値
519 検出エラー信号
520 ケーブル
521 据置信号
522 増幅エラー信号
523 増幅調整信号
601 検出素子
602 信号増幅部
603 カウンタ
604 サンプリング手段
605 比較器
606 第1の閾値
607 第2の閾値
701 非侵襲生体情報測定部
702 光源
703 制御手段
704 光音響・反射光検出手段
705 特徴量推定手段
706 特徴量表示手段
707 エラー検出手段
708 エラー表示手段
709 電池
710 充電手段
711 光反射手段
712 充電検出手段
713 照射光
714 制御信号
715 起動信号
716 反射光
717 検出信号
718 血糖値
719 検出エラー信号
720 充電信号
721 増幅エラー信号
722 増幅調整信号
801 検出素子
802 信号増幅部
803 カウンタ
804 サンプリング手段
805 比較器
806 第1の閾値
807 第2の閾値
901 据置型非侵襲生体情報測定装置
902 非侵襲生体情報測定部
903 電源
904 架台手段
911 携帯型非侵襲生体情報測定装置
912 非侵襲生体情報測定部
913 電池
914 充電手段

Claims (18)

  1. 生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、
    該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、
    該起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号を検出して検出信号を生成する光音響検出手段と、
    該光音響検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、
    該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、
    前記光源からの光の照射によって、前記生体表面の代わりに光音響波信号を発生する光音響波発生手段と、
    該光音響波発生手段からの光音響波信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が閾値以下のときに検出エラー信号を出力するエラー検出手段と、
    該エラー検出手段で出力された前記検出エラー信号を表示するエラー表示手段とを備えた、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  2. 生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、
    該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、
    前記起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号を検出して検出信号を生成する光音響検出手段と、
    該光音響検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、
    該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、
    前記光源からの光の照射によって、前記生体表面の代わりに光音響波信号を発生する光音響波発生手段と、
    該光音響波発生手段からの光音響波信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が第1の閾値よりも大きいとき、あるいは前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値よりも小さいときに、増幅エラー信号を出力するエラー検出手段と、
    該エラー検出手段で出力された前記増幅エラー信号に基づき、前記光音響検出手段が生成した検出信号が第1の閾値と第2の閾値の間の値となるように、前記光音響検出手段の増幅率を変化させる増幅率可変手段とを備えた、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  3. 請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    少なくとも前記光源および前記光音響検出手段が載置される架台手段を備え、
    前記光音響波発生手段は、前記光源および前記光音響検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記光源および前記光音響検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  4. 請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    少なくとも前記光源および前記光音響検出手段が載置される架台手段を備え、
    前記光音響波発生手段は、前記光源および前記光音響検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記光源および前記光音響検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  5. 請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    繰り返し充電可能な電源と、
    前記電源を充電する充電手段とを備え、
    前記光音響波発生手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  6. 請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    繰り返し充電可能な電源と、
    前記電源を充電する充電手段とを備え、
    前記光音響波発生手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  7. 請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響検出手段は、
    圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  8. 請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響検出手段は、
    圧電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  9. 請求項1に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波発生手段は、
    前記光源の波長成分に対して光音響波を発生する天然高分子材料あるいは人工高分子材料からなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  10. 請求項2に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波発生手段は、
    前記光源の波長成分に対して光音響波を発生する天然高分子材料あるいは人工高分子材料からなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  11. 生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、
    該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、
    該起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号または前記光源の照射光の反射光を検出して検出信号を生成する光音響・反射光検出手段と、
    該光音響・反射光検出手段で生成された検出信号から前記生体情報の特徴量を求める特徴量推定手段と、
    該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、
    前記光源からの光の照射があったとき、前記生体表面の代わりに該光源からの照射光を反射する光反射手段と、
    該光反射手段による反射光に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が閾値以下のときに検出エラー信号を出力するエラー検出手段と、
    該エラー検出手段で出力された前記検出エラー信号を表示するエラー表示手段とを備えた、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  12. 生体表面に光を照射して生体情報の特徴量を含んだ生体内部からの光音響波信号を検出する非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響波信号を発生するための波長成分を含む照射光を発生する光源と、
    該光源の点灯タイミングを制御し、起動信号を出力する制御手段と、
    前記起動信号に基づき、前記生体内部からの光音響波信号または前記光源の照射光の反射光を検出して検出信号を生成する光音響・反射光検出手段と、
    該光音響・反射光検出手段で生成された検出信号から特徴量を求める特徴量推定手段と、
    該特徴量推定手段で求めた特徴量を表示する特徴量表示手段と、
    前記光源からの光の照射があったとき、前記生体表面の代わりに前記光源の照射光を反射する光反射手段と、
    該光反射手段による反射光に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が第1の閾値よりも大きいとき、あるいは前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値よりも小さいときに、増幅エラー信号を出力するエラー検出手段と、
    前記エラー検出手段で出力された前記増幅エラー信号に基づき、前記光音響・反射光検出手段が生成した検出信号が第1の閾値と第2の閾値との間の値となるように、前記光音響・反射光検出手段の増幅率を変化させる増幅率可変手段とを備えた、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  13. 請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    少なくとも前記光源および前記光音響・反射光検出手段が載置される架台手段を備え、
    前記光反射手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響・反射光検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記光源および前記光音響・反射光検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  14. 請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    少なくとも前記光源および前記光音響・反射光検出手段が載置される架台手段を備え、
    前記光反射手段は、前記光源および前記光音響・反射光検出手段が該架台手段に載置されたときに該光源および該光音響・反射光検出手段と対向するように該架台手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記光源および前記光音響・反射光検出手段が前記架台手段に置かれたときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  15. 請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    繰り返し充電可能な電源と、
    前記電源を充電する充電手段とを備え、
    前記光反射手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響・反射光検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  16. 請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    繰り返し充電可能な電源と、
    前記電源を充電する充電手段とを備え、
    前記光反射手段は、前記充電手段により前記電源が充電されるときに、前記光源および前記光音響・反射光検出手段と対向するように該充電手段に取り付けられ、
    前記制御手段は、
    前記充電手段による充電の途中あるいは充電が完了したときに、前記起動信号を出力する、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  17. 請求項11に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響・反射光検出手段は、
    圧電効果と焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
  18. 請求項12に記載の非侵襲生体情報測定装置において、
    前記光音響・反射光検出手段は、
    圧電効果と焦電効果を有するチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミックスあるいはポリフッ化ビニリデンなどの高分子フィルムからなる、
    ことを特徴とする非侵襲生体情報測定装置。
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