JP2009201801A - 脈波検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、脈波信号を検出する脈波検出装置において、良好な脈波が検出できていることを測定者に知らせる手段を、ソフトウェアに依らずにアナログ回路で提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る脈波検出装置91は、脈波信号を検出する脈波検出装置91において、光電脈波検出部11と、増幅部12と、振幅判定部13と、バッファ部15と、通知部14と、A/D変換部21と、演算部22と、表示部23を備え、光電脈波検出部11で検出した脈波信号をアナログ信号で出力し、振幅判定部13が、当該アナログ信号の基線電圧を接地レベルにシフトし、脈波信号の振幅を比較可能とする。これにより、良好な脈波が検出できていることを判定可能とする。そして、通知部14が振幅判定部13の出力するレベル調整信号の振幅に応じた音量で音や光を発する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体の動脈の脈波検出装置に関連し、特に光電変換による脈波検出に関する。
従来から、生体、特に人体における脈波検出の一般的方法として、光電変換による脈波測定が用いられてきた。この方法は、発光ダイオードや、レーザなどの発光素子から血液に吸収されやすい波長の光を発光し、生体を透過もしくは生体内に進入後散乱を受けて発射された光をフォトダイオードやフォトトランジスタなどの受光素子にて受光し、電気信号に変換することにより脈波を検出する。生体内に進入した光の吸収は、動脈拡張時のほうが、動脈収縮時に比べて大きいため、受光される光の強度が、拍動に応じて変化する(例えば、特許文献1から3参照。)。
一般に、指尖部や耳朶は動脈が密集しているため、このような部位では脈波信号を検出しやすい。しかしながら、例えば耳介部など、脈波検出に適した動脈が存在するものの、細動脈は密集しておらず、光電センサの装着部位によっては、検出できる信号強度に大きな差が生じる。そこで、良好な脈波が検出できていることを測定者に知らせる手段を提供する必要がある。
図10は、従来の脈波検出装置の一例を示す概略構成図である。従来の脈波検出装置99は、光電脈波検出部11が検出した脈波信号は、増幅部12で所定の利得により増幅され、A/D変換部21を介して演算部22に入力される。演算部22は、脈波信号の波形を処理し、脈波信号の振幅情報を得る。例えば、脈波信号の波形の山や谷などの特徴点を抽出し、当該特徴点の電位レベルを検出してその差分から振幅情報を算出する。そして、得られた振幅情報に応じた情報を、測定者に知らせる。
特開平10−118038号公報 特開2003−169780号公報 特開2007−117591号公報
上記のように、従来は、演算部にて脈波信号の振幅情報を得ていたので、演算部に負荷がかかっていた。演算部の負荷はできるだけ小さくすることが好ましい。特に、レーザードップラ血流計のように、高速フーリエ変換(FFT)演算が必要な計測器の脈波検出に用いる場合は、できるだけ演算部の負荷を軽減しなければならない。
また、演算部にて脈波信号の振幅情報を得るためには、脈波信号が数拍以上必要であった。このため、メモリに脈波信号を保存しなければならない。例えば、人間の脈波信号を1kHzのサンプリング周波数でアナログ信号から1byteのデジタル信号にAD変換した場合、10信号は約3秒から15秒の時間的幅があるので、メモリ領域は最大15kbyte必要となる。演算部が内蔵している演算用のRAM(ランダムアクセスメモリ)領域は、通常は数kbyteなので、メモリを増設する必要が生じる。しかし、メモリ領域も、演算部の負荷と同様に、できるだけ小さくすることが好ましい。
そこで、本発明は、脈波信号を検出する脈波検出装置において、良好な脈波が検出できていることを測定者に知らせる手段を、ソフトウェアに依らずにアナログ回路で提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る脈波検出装置は、脈波信号を検出する脈波検出装置において、光電脈波検出部で検出した脈波信号をアナログ信号で出力し、当該アナログ信号を用いて良好な脈波が検出できていることを判定可能とすることを特徴とする。
具体的には、本発明に係る脈波検出装置は、動脈を透過した透過光又は動脈で散乱された散乱光を受光して脈波の拍動に応じた信号振幅を有する脈波信号をアナログ信号で検出する光電脈波検出部と、前記光電脈波検出部の出力する脈波信号の振幅が予め定められた一定振幅以上となったか否かを判定する振幅判定部と、を備えることを特徴とする。
検出されたそのままの脈波信号の振幅を用いるので、脈波測定に適した設置場所にあるか否かの判断が簡便かつ確実に可能となる。通知部が振幅判定部の判定結果を通知することで、測定者は、光電脈波検出部が脈波測定に適した設置場所にあるか否かを容易に判断することができる。
また、検出されたそのままの脈波信号の振幅を用いるので、演算部における脈波信号の振幅の演算を省略することができる。演算部の負荷が減るので、高性能プロセッサが不要であり、他の機能とのプロセッサの共用搭載が容易となる。そのため、装置構成上の簡略化、コスト削減が実現できる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記振幅判定部の出力するレベル調整信号に応じた通知情報を通知する通知部をさらに備え、前記振幅判定部は、前記一定振幅以上となったときの前記脈波信号の振幅を前記一定振幅に変換したレベル調整信号を出力することが好ましい。振幅判定部がレベル調整信号を出力するので、通知部に入力する電圧を調節することができる。レベル調整信号が演算部を介さずに通知部に入力されるので、通知部は、光電脈波検出部での検出結果を即座に通知することができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記光電脈波検出部の出力する脈波信号の振幅を増幅する増幅部をさらに備え、前記振幅判定部の判定する脈波信号は、前記増幅部の増幅する脈波信号であり、前記通知部は、前記振幅判定部の出力するレベル調整信号によって駆動されることが好ましい。通知部がレベル調整信号によって駆動されるので、通知部は、拍動に同期した通知情報を測定者に通知することができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記光電脈波検出部の出力する脈波信号の振幅を増幅する増幅部と、前記振幅判定部の出力するレベル調整信号によって駆動され、前記レベル調整信号に応じた通知情報を通知する通知部と、をさらに備え、前記振幅判定部の判定する脈波信号は、前記増幅部の増幅する脈波信号であり、前記振幅判定部は、前記一定振幅以上となったときの前記脈波信号の振幅を前記一定振幅に変換したレベル調整信号を出力することが好ましい。
通知部がレベル調整信号によって駆動されるので、通知部は、拍動に同期した通知情報を測定者に通知することができる。通知情報の出力値がレベル調整信号の振幅によって異なれば、測定者は、光電脈波検出部が脈波測定に適した設置場所にあるか否かを直感的に判断することができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記通知部が、前記レベル調整信号の振幅によって輝度の異なる光源、又は、前記レベル調整信号の振幅によって音量の異なる音源を備えることが好ましい。
通知部が当該光源を備えれば、拍動に同期した光を、脈拍信号の振幅に応じた輝度で測定者に通知することができる。
また、通知部が当該音源を備えれば、拍動に同期した音を、脈拍信号の振幅に応じた音量で測定者に通知することができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記通知部は、前記レベル調整信号の振幅が前記一定振幅のときに駆動することが好ましい。
一定振幅を脈波測定に適した脈波信号の振幅とすれば、脈波測定に適した脈波信号の振幅が得られたときだけ、通知部から通知情報を通知することができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記振幅判定部の出力する前記レベル調整信号の波形を矩形に整形するバッファ部をさらに備えることが好ましい。
レベル調整信号をバッファすることで、脈波測定に適した脈波信号の振幅が得られたときだけ、拍動に同期したトグル信号を得ることができる。
本発明に係る脈波検出装置では、前記バッファ部が、1以上のボルテージフォロア、オープンドレインバッファ、インバータ、シュミットトリガインバータ、コンパレータ又はヒステリシスコンパレータを備えることが好ましい。
バッファ部が、ボルテージフォロア、オープンドレインバッファ、インバータ、シュミットトリガインバータ、コンパレータ又はヒステリシスコンパレータを備えることで、レベル調整信号の振幅に現れる微小な拍動をトグル信号として得ることができる。
本発明によれば、脈波信号を検出する脈波検出装置において、良好な脈波が検出できていることを測定者に知らせる手段を、ソフトウェアに依らずにアナログ回路で提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る脈波検出装置の構成概略図である。図1に示す脈波検出装置91は、光電脈波検出部11と、増幅部12と、振幅判定部13と、バッファ部15と、通知部14と、A/D変換部21と、演算部22と、表示部23を備える。
光電脈波検出部11、増幅部12、A/D変換部21、演算部22及び表示部23は、従来の脈波検出装置99と同様に、脈波信号を検出する。表示部23は、演算部22が算出した脈波や血圧などの測定結果を表示する。脈波検出装置91では、演算部22の負荷が減らせるので、小型の装置でも多機能化が可能となる。例えば、表示部23に代えて、又は、表示部23とともに、スピーカ、マッサージ装置などの他の装置を起動するアクチュエータを備えていてもよい。
脈波検出装置91では、良好な脈波が検出できていることを測定者に知らせるために、ソフトウェアに依らないアナログ回路を備えることを特徴とする。具体的には、脈波検出装置91は、光電脈波検出部11及び振幅判定部13を備える。脈波検出装置91は、光電脈波検出部11及び振幅判定部13に加え、増幅部12及び通知部14を備えていてもよいし、増幅部12及びバッファ部15を備えていてもよいし、増幅部12、バッファ部15及び通知部14を備えていてもよい。
光電脈波検出部11は、動脈を透過した透過光又は動脈で散乱された散乱光を受光して脈波の拍動に応じた信号振幅を有する脈波信号をアナログ信号で検出する。光電脈波検出部11は、例えば光電センサである。光電脈波検出部11が脈波信号をアナログ信号で検出するので、検出されたそのままの脈波信号の振幅を用いて信号処理を行うことができる。
増幅部12は、光電脈波検出部11の検出する脈波信号の振幅を増幅する。光電脈波検出部11から出力された脈波信号で通知部14を駆動する場合には、駆動に必要な出力にまで増幅してもよい。
振幅判定部13は、脈波信号の振幅が予め定められた一定振幅以上となったか否かを判定可能にする。例えば、振幅判定部13は、積分回路であり、脈波信号の基線電圧を接地レベルにシフトし、基線電圧を接地レベルにシフトした脈波信号をレベル調整信号として出力する。基線電圧のシフトのために、基線電圧発生回路を設けてもよい。基線電圧を接地レベルにシフトした脈波信号をレベル調整信号として出力すれば、脈波信号の振幅が予め定められた一定振幅以上となったか否かを判定することができる。なお、脈波信号は、光電脈波検出部11の出力する信号であるが、本実施形態のように増幅部12を備える場合は、増幅部12の出力する信号であってもよい。
振幅判定部13は、さらに、一定振幅以上となったときの脈波信号の振幅を一定振幅に変換したレベル調整信号を出力する。例えば、振幅判定部13は、積分回路であり、一定振幅以上の脈波信号をトグル信号に変換し、当該トグル信号をレベル調整信号として出力する。ここで、一定振幅は、脈波測定に適した脈波信号の振幅であり、脈波信号の測定条件や、通知部14の通知する条件に応じて予め定められる。例えば、脈波の検出に適した最低の脈波信号の振幅である。また、レベル調整信号が通知部14の駆動電源となる場合、一定振幅は、通知部14の許容電圧であってもよい。
図2は、振幅判定部の具体例であり、(a)はRC型の積分回路、(b)及び(c)はオペアンプによる積分回路を示す。図2(a)、図2(b)及び図2(c)において、Vinは振幅判定部13に入力される脈波信号を示し、Voutはレベル調整信号を示す。図2(a)に示すRC型の積分回路では、抵抗R1と容量C1の積によってレベル調整信号Voutの見かけ利得を調整することができる。図2(b)に示す積分回路では、非反転型の増幅回路となっている。図2(c)に示す積分回路では、反転型の増幅回路となっている。図2(b)及び図2(c)において、抵抗R2を取り除けば、つまり抵抗R2が無限大であれば、理想的な積分回路として用いられている回路である。このため、振幅判定部をオペアンプによる積分回路とすることで、設計の自由度が高くなる。
振幅判定部13の見かけ利得は、振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積によって調整し、レベル調整信号の振幅に応じて出力波形が変化するように設計することが好ましい。後述する実施例において説明するように、抵抗R1と容量C1の積の大小により、積分回路に入力された脈波信号がどれくらいの振幅になると積分回路出力が飽和して矩形波化できるかを調整することができる。さらに、振幅判定部13の先にバッファ部15を接続することで、レベル調整信号の振幅の大小に応じて、予め定めたある閾値で「0」か「1」の信号に変換することができる。
例えば、振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積の値が十分に小さいときにレベル調整信号は矩形となる。そして、振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積の値を大きくしていくと、矩形になるレベル調整信号の振幅は大きくなる。すなわち、矩形信号となるレベル調整信号の振幅の閾値は高くなり、矩形波とならない信号の割合が多くなっていく。さらに振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積の値を大きくしていくと、レベル調整信号は矩形波とならない信号となる。そのため、レベル調整信号の振幅が一定振幅のときに通知部14を駆動するのであれば、その一定振幅を、振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積によって調整することができる。また、通知部14がレベル調整信号の振幅によって出力値の異なる通知情報を通知するのであれば、振幅判定部13での抵抗R1と容量C1の積の値を大きめにする。
バッファ部15は、振幅判定部13の出力するレベル調整信号の波形を整形する。バッファ部15は、1以上のボルテージフォロア、オープンドレインバッファ、インバータ、シュミットトリガインバータ、コンパレータ又はヒステリシスコンパレータなどのいわゆるバッファを備えることが好ましい。レベル調整信号をバッファすることで、脈波測定に適した脈波信号の振幅が得られたときだけ、バッファ部15から出力するレベル調整信号を、拍動に同期したトグル信号とすることができる。ヒステリシスコンパレータは比較電位を比較的自由に設計できるため、バッファがヒステリシスコンパレータであれば、バッファ部15から出力するレベル調整信号に対して柔軟な論理レベルを決定できる。また、バッファ部15の備えるバッファは、1段構成でもよいし、多段構成でもよい。通知部14がレベル調整信号の出力をそのまま光や音に変換する場合は、バッファ部15から出力する位相を逆転させないために、バッファを偶数段構成とすることが好ましい。バッファを多段構成とするとき、通知部14の出力する音量や光量を大きくする必要があれば、通知部14の駆動に大きな電流を供給するために、前段を小さく、後段を大きくすることが好ましい。
通知部14は、レベル調整信号に応じた通知情報を通知する。通知情報の通知は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイなどの表示装置、発光素子又はスピーカを用いる。レベル調整信号が脈波信号の信号波形を維持すれば、脈波信号の信号波形に応じた音や光を発することができる。これにより、通知情報を拍動に同期した音や光とすることができる。
通知部14は、レベル調整信号によって駆動されることが好ましい。レベル調整信号がアナログ信号なので、通知部14の駆動電源として利用できる。レベル調整信号を通知部14を駆動する駆動電源とすることで、電源を省略し、脈波検出装置91の軽量化が図れる。
通知部14がスピーカの場合、通知部14は、駆動電流によって音量が変化する音源を備えることが好ましい。通知部14は、拍動に同期した音を、脈拍信号の振幅に応じた音量で測定者に通知する。音源は、例えばブザーである。音源がブザーであることで、明るい場所であっても測定者に通知情報を的確に通知することができる。
また、通知部14が発光素子の場合、通知部14は、駆動電流によって輝度が変化する光源を備えることが好ましい。通知部14は、拍動に同期した光を、脈拍信号の振幅に応じた輝度で測定者に通知する。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。光源がLEDであることで、小さな駆動電流で光を発することができる。
通知部14は、レベル調整信号の振幅が一定振幅のときに駆動することが好ましい。一定振幅を脈波測定に適した脈波信号の振幅とすれば、脈波測定に適した脈波信号の振幅が得られたときだけ、通知部から通知情報を通知することができる。
A/D変換部21は、増幅部12の増幅する脈波信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。A/D変換部21は、演算部22に内蔵されていてもよい。
演算部22は、A/D変換部21によってデジタル信号に変換された脈波信号を演算処理する。演算部22は、例えば、マイクロプロセッサ又はデジタルシグナルプロセッサである。脈波検出装置91は光電脈波検出部11を備えるので、演算処理によって、脈拍数及び血圧測定などの脈波に基づく種々の演算を行うことができる。
表示部23は、演算部22の演算処理した結果を表示する。演算部22の演算結果を表示することで、脈拍若しくは血圧又はこれらの変動など、測定者の健康状態に関する情報を表示することができる。
本実施形態に係る脈波検出装置91の動作について、図1を用いて説明する。光電脈波検出部11によって検出された脈波信号は、増幅部12によって増幅される。増幅された脈波信号をA/D変換部21でA/D変換し、演算部22により信号処理して、脈波の有無や振幅を抽出し、演算部22の演算結果を表示部23にて表示する。このように、脈波検出装置91は、増幅部12の出力はA/D変換部21を経て、演算部22にて脈拍数の計測や血圧測定など、所望の目的に活用することを妨げるものではない。
脈波検出装置91では、増幅部12で増幅された脈波信号を振幅判定部13への入力することにより、脈波信号の振幅の抽出をする。ここで、振幅判定部13の見かけ利得は、振幅判定部13での抵抗と容量の積によって調整し、レベル調整信号の振幅に応じて出力波形が変化するように設計する。
脈波検出装置91では、振幅判定部13の出力にバッファ部15を介して通知部14を接続する。通知部14としてLEDやブザーを適用し、通知部14の電源にバッファ部15の出力を接続すれば、振幅判定部13の出力するレベル調整信号出力の大小に応じて、LEDあれば明るさが、ブザーであれば音量がそれぞれ変化する。ブザーの場合は、別途ブザーを鳴動せしめるための駆動信号が、別途設けたマイクロプロセッサや発振回路から供給される必要がある。なお、振幅判定部13の出力に直接通知部14を接続しても、同様の効果が得られる。
(実施形態2)
図3は、本実施形態に係る脈波検出装置の構成概略図である。図3に示す脈波検出装置92は、図1に示す脈波検出装置91に、さらに、容量C3のコンデンサ、容量C4のコンデンサと、基線電圧発生部18をさらに備える。脈波検出装置92では、容量C4のコンデンサを介して増幅部12に入力される。増幅された脈波信号が容量C3のコンデンサを介して振幅判定部13に入力される。振幅判定部13の出力するレベル調整信号をバッファ部15に入力する。接地と正電圧電源が回路電源となる片電源の交流結合増幅を想定し、アナロググランドとして基線電圧発生部18が基準電圧を供給している。
容量C4のコンデンサは、光電脈波検出部11と増幅部12の間に接続される。容量C3のコンデンサは、増幅部12と振幅判定部13の間に接続され、増幅部12の出力する脈波信号の低周波数成分を遮断する。容量C3のコンデンサは、増幅部12の出力する脈波信号にノイズが少なく、基線電圧が安定していれば必ずしも必要ではないが、脈波信号の低周波数成分を遮断したい場合は有効である。
基線電圧発生部18は、振幅判定部13に入力される供給電圧を一定に保つ。例えば、抵抗分圧によって電源電圧を分割する手段、又は、これにボルテージフォロアを接続して供給する手段、または、バンドギャップリファレンス回路(BGR)による手段である。
振幅判定部13は、オペアンプを用いた非反転型の積分回路を用い、振幅判定部13に入力される脈波信号の位相と出力するレベル調整信号の位相が逆転しないようになっている。
図4は、本実施形態に係る脈波検出装置における信号波形の一例であり、(a)は増幅部12の出力する脈波信号、(b)は振幅判定部の出力するレベル調整信号、(c)はバッファ部15の出力するレベル調整信号を示す。光電脈波検出部11の検出する脈波信号は、基線電圧を中心に振動する。したがって、増幅部12によって増幅された脈波信号は、図4(a)のようになる。増幅部12によって増幅された脈波信号を振幅判定部13に入力すると、レベル調整信号の基線電圧は接地レベルにシフトされ、波形の振幅を時間積分した信号として現れる。したがって、図4(a)に示す脈波信号の振幅が小さいときは図4(b)に示すレベル調整信号は矩形とならないが、ある程度の脈波振幅が得られれば、レベル調整信号は矩形となる。この出力に、例えばLEDを通知部14として接続すれば、振幅が小さいときは暗く点滅し、振幅が大きいときは明るく、かつ、拍動に同期して点滅する。
図4(b)に示すレベル調整信号をインバータなどのバッファ部15を介して出力すれば図4(c)に示すように、図4(b)に示すレベル調整信号が論理レベルを超えたときだけ矩形となる。この場合、測定者は、脈波信号の振幅が一定振幅以上に達したときだけ通知部14の動作を確認することになる。なお、中間電位時のチャタリングを避けるため、バッファ部15は、シュミットトリガインバータを用いることが好ましい。このとき、少なくとも最初の一段をシュミットトリガとすればよい。
実施形態2に係る脈波検出装置92の実施例について、図5及び図6を用いて説明する。図3に示す光電脈波検出部11の検出する脈波信号Vinは、光電脈波検出部11を人体の耳介部に装着して脈波信号を検出することで取得した。
図5は、本実施例に係る振幅判定部の回路構成である。波形が反転しないので、波形保存の観点から、オペアンプを用いた非反転型の積分回路とした。増幅部によって増幅された脈波信号Vinが入力され、レベル調整信号Voutが出力される。本実施例においては、振幅判定部に、基線電圧発生部31が備わる。
図6は、実施例1に係る振幅判定部の信号例であり、(a)は振幅判定部に入力される脈波信号Vin、(b)は振幅判定部の出力するレベル調整信号Voutを示す。振幅判定部13に入力したときに出力されるレベル調整信号のシミュレーションにより再現した。脈波信号Vinの振幅が小さいとき、レベル調整信号Voutは矩形波にならず、振幅も小さい。脈波信号Vinの振幅がある程度の大きさとなり、脈波として良好な信号となってくると、レベル調整信号Voutは矩形波となる。
図5に示す抵抗R1と容量C1の積が大きくなると振幅判定部13の見かけの利得が小さくなり、振幅判定部13の出力するレベル調整信号Voutが矩形とならなくなる。したがって、抵抗R1と容量C1の積を調整することで、矩形波化したい脈波振幅を調節することができる。
図7は、振幅判定部の出力するレベル調整信号Voutの調整例であり、(a)振幅判定部に入力される脈波信号Vin、(b)は抵抗R1と容量C1の積が0.03であるとき、(c)は抵抗R1と容量C1の積を0.3にしたとき、(d)は抵抗R1と容量C1の積を0.003にしたときを示す。抵抗R1と容量C1の積が0.3のとき、図7(c)に示すように、レベル調整信号Voutの振幅は、脈波信号Vinの振幅に応じた振幅となる。このとき、レベル調整信号Voutで通知部を駆動すれば、レベル調整信号Voutの振幅に応じた出力値の通知情報を通知することができる。抵抗R1と容量C1の積が0.03及び0.003のとき、図7(b)及び図7(d)に示すように、レベル調整信号Voutの振幅は、脈波信号Vinのピークすなわち拍動に同期したトグル信号となっている。このように、抵抗R1と容量C1の積を調節することで、レベル調整信号Voutの振幅を調節することができる。
実施形態2に係る脈波検出装置93の実施例について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本実施例に係る脈波検出装置の構成概略図である。本実施例では、図3に示すバッファ部15をシュミットトリガインバータ回路で構成した。バッファ部15への入力信号と出力信号の位相が逆転しないよう、バッファは2段構成とした。そして、図8に示す振幅判定部13に入力したときに出力されるレベル調整信号のシミュレーションにより再現した。
図9は、実施例2に係る振幅判定部の信号例であり、(a)は増幅部12の出力する脈波信号、(b)は振幅判定部13の出力するレベル調整信号、(c)はバッファ部15の出力するレベル調整信号を示す。図9(b)に示すレベル調整信号に信号が現れても、心腹が十分でないと、論理レベルに達しないため、図9(c)に示すバッファ部15の出力するレベル調整信号には出力が現れない。一方、脈波として十分な振幅が得られると、図9(c)に示すように、バッファ部15は明瞭な矩形波を出力している。
上記のように、バッファ部15を2段構成のシュミットトリガインバータ回路とすることで、増幅部12の出力する脈波信号に同期したトグル信号を得ることができる。
本発明は、脈波を検出できるので、美容や健康の用途にも用いることができる。
実施形態1に係る脈波検出装置の構成概略図である。 振幅判定部の具体例であり、(a)はRC型の積分回路、(b)及び(c)はオペアンプによる積分回路を示す。 実施形態2に係る脈波検出装置の構成概略図である。 実施形態2に係る脈波検出装置における信号波形の一例であり、(a)は増幅部12の出力する脈波信号、(b)は振幅判定部の出力するレベル調整信号、(c)はバッファ部15の出力するレベル調整信号を示す。 実施例1に係る振幅判定部の回路構成である。 実施例1に係る振幅判定部の信号例であり、(a)は振幅判定部に入力される脈波信号Vin、(b)は振幅判定部の出力するレベル調整信号Voutを示す。 振幅判定部の出力するレベル調整信号Voutの調整例であり、(a)振幅判定部に入力される脈波信号Vin、(b)は抵抗R1と容量C1の積が0.03であるとき、(c)は抵抗R1と容量C1の積を0.3にしたとき、(d)は抵抗R1と容量C1の積を0.003にしたときを示す。 実施例2に係る脈波検出装置の構成概略図である。 実施例2に係る振幅判定部の信号例であり、(a)は増幅部12の出力する脈波信号、(b)は振幅判定部の出力するレベル調整信号、(c)はバッファ部15の出力するレベル調整信号を示す。 従来の脈波検出装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
11 光電脈波検出部
12 増幅部
13 振幅判定部
14 通知部
15 バッファ部
18 基線電圧発生部
21 A/D変換部
22 演算部
23 表示部
31 基線電圧発生部
91、92、93、99 脈波検出装置

Claims (7)

  1. 動脈を透過した透過光又は動脈で散乱された散乱光を受光して脈波の拍動に応じた脈波信号をアナログ信号で出力する光電脈波検出部と、
    前記光電脈波検出部の出力する脈波信号の振幅が予め定められた一定振幅以上となったか否かを判定する振幅判定部と、
    を備えることを特徴とする脈波検出装置。
  2. 前記振幅判定部の出力するレベル調整信号に応じた通知情報を通知する通知部をさらに備え、
    前記振幅判定部は、前記一定振幅以上となったときの前記脈波信号の振幅を前記一定振幅に変換したレベル調整信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置。
  3. 前記光電脈波検出部の出力する脈波信号の振幅を増幅する増幅部をさらに備え、
    前記振幅判定部の判定する脈波信号は、前記増幅部の増幅する脈波信号であり、
    前記通知部は、前記振幅判定部の出力するレベル調整信号によって駆動されることを特徴とする請求項2に記載の脈波検出装置。
  4. 前記通知部が、前記レベル調整信号の振幅によって輝度の異なる光源、又は、前記レベル調整信号の振幅によって音量の異なる音源を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の脈波検出装置。
  5. 前記通知部は、前記レベル調整信号の振幅が前記一定振幅のときに駆動することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の脈波検出装置。
  6. 前記振幅判定部の出力する前記レベル調整信号の波形を矩形に整形するバッファ部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の脈波検出装置。
  7. 前記バッファ部が、1以上のボルテージフォロア、オープンドレインバッファ、インバータ、シュミットトリガインバータ、コンパレータ又はヒステリシスコンパレータを備えることを特徴とする請求項6に記載の脈波検出装置。
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