JP2016015978A - 生体情報検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定状態が変化しても体動ノイズの変動量を少なくして正確な生体情報を測定する生体情報検出装置を提供する。【解決手段】生体情報検出装置は、第1の受光部141と、第2の受光部142と、第3の受光部143と、少なくとも1つの発光部150と、基板160と、被検体の生体情報の測定時に被検体に接触する透光部材50と、を含む。発光部150と第2の受光部142との距離をL2とし、発光部150と第3の受光部143との距離をL3とした場合に、L3>L2である。生体情報検出装置から被検体への方向DR1における平面視において、透光部材50と第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143とが重なる領域での基板160から透光部材50の被検体に接触する面までの距離を、それぞれh1、h2、h3とした場合に、h1>h2、h1>h3である。【選択図】図3

Description

本発明は、生体情報検出装置等に関する。
脈波は血液の容積の変化として現れるため、光電脈波センサーは、測定対象となる部位の血量の変化を捉えることによって脈波を測定することができる。しかし、測定される部分の血液の容積は、心臓の拍動(すなわち、脈波)のほか、人体の動き(以下、体動という)によっても変化する。そのため、光電脈波センサーにより脈波を測定する際には、心臓から測定される部位まで伝搬する過程で、体動によるノイズが波動に含まれる場合がある。つまり、血液は流体であり、血管には弾性があるため、体動によって生じた血液の流れが血液量の変化を生み、偽脈動として測定されてしまう場合がある。
このような体動によるノイズ成分を除去するための演算処理を行う脈波測定装置が開発されている。例えば、特許文献1は、異なる波長の光をそれぞれ照射して、それらの反射光を同時に測定し、測定値から脈動成分を抽出する手法が記載されている。この手法は、動脈血で支配的な酸化ヘモグロビンと静脈血で支配的な還元ヘモグロビンとで、異なる吸光特性があることを利用している。
特開昭55−120858号公報
さて、上記の体動ノイズはいつも同じ条件で発生するわけではない。例えば、生体の個体差や日々の変化等(例えば体型や体調等)の影響を受けるため、測定する個体や測定する日時によって体動ノイズが変化し、測定精度が変わってしまう。そのため、測定状態の変化に応じて体動ノイズの変動量を少なくできることが望ましい。
本発明の幾つかの態様によれば、測定状態が変化しても体動ノイズの変動量を少なくして正確な生体情報を測定する生体情報検出装置等を提供できる。
本発明の一態様は、被検体からの光を受光する第1の受光部と、前記被検体からの光を受光する第2の受光部と、前記被検体からの光を受光する第3の受光部と、前記被検体に対して光を射出する少なくとも1つの発光部と、少なくとも前記第1の受光部と前記発光部とが配置された基板と、前記第1の受光部、前記第2の受光部及び前記第3の受光部よりも前記被検体側の位置に設けられ、前記被検体からの光を透過し、且つ前記被検体の生体情報の測定時に前記被検体に接触する透光部材と、を含み、前記発光部と前記第2の受光部との距離をL2とし、前記発光部と前記第3の受光部との距離をL3とした場合に、L3>L2であり、生体情報検出装置から前記被検体への方向における平面視において、前記透光部材と前記第1の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh1とし、前記透光部材と前記第2の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh2とし、前記透光部材と前記第3の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh3とした場合に、h1>h2、h1>h3である生体情報検出装置に関係する。
本発明の一態様によれば、発光部と第3の受光部との距離L3は、発光部と第2の受光部との距離L2よりも大きく、生体情報検出装置から前記被検体への方向における平面視において、透光部材と第1の受光部とが重なる領域での基板から透光部材の被検体に接触する面までの距離h1は、透光部材と第2の受光部とが重なる領域での基板から透光部材の被検体に接触する面までの距離h2と透光部材と第3の受光部とが重なる領域での基板から透光部材の被検体に接触する面までの距離h3よりも高い。これにより、第1の受光部を主として脈波を検出する受光部とし、第2の受光部と第3の受光部のうち一方を体動ノイズを検出する受光部として選択できる。これにより、測定状態が変化しても体動ノイズの変動量を少なくして正確な生体情報を測定することが可能となる。
また本発明の一態様では、前記被検体の体動情報を検出するモーションセンサー部と、前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち前記体動情報に基づいて選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、前記生体情報を演算する処理部と、を含んでもよい。
このように第2の受光部と第3の受光部とは別にモーションセンサー部を設けて体動情報を測定することで、第2の検出信号と第3の検出信号から体動に対応する信号を判別することが可能となる。そして、その判別した信号に基づいて第2の検出信号と第3の検出信号から体動測定用の受光部を選択できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第2の検出信号と前記第3の検出信号のうち重畳された体動ノイズが大きい方の検出信号を、前記体動情報に基づいて選択してもよい。
このようにすれば、第2の検出信号と第3の検出信号のうち体動ノイズが大きい方の検出信号、即ち体動ノイズに対する感度が高い方の検出信号を選択できる。これにより、測定状態が変化した場合であっても、より体動ノイズを正確に測定した検出信号を取得することができる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、体動が検出される周波数又は周波数帯域を前記体動情報に基づいて判定し、判定した前記周波数又は周波数帯域における体動ノイズのノイズ量を前記第2の検出信号と前記第3の検出信号から求め、前記第2の検出信号と前記第3の検出信号のうち前記体動ノイズの前記ノイズ量が大きい方の検出信号を選択し、選択された前記検出信号に基づいて、前記第1の検出信号の前記体動ノイズを低減する体動ノイズ低減処理を行ってもよい。
このようにすれば、モーションセンサー部により得られた体動情報に基づいて、第2の検出信号と第3の検出信号のうち体動ノイズのノイズ量が大きい方の検出信号を選択できる。そして、その検出信号を用いて第1の検出信号から体動ノイズを低減することで、測定状態が変化した場合であっても、より高精度な脈波の検出が可能となる。
また本発明の一態様では、前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、前記生体情報を演算する処理部を含んでもよい。
また本発明の一態様では、前記第2の検出信号が選択された場合、前記発光部が第1の光量で発光した際に、前記第1の受光部が前記第1の検出信号を検出すると共に前記第2の受光部が前記第2の検出信号を検出してもよい。
このようにすれば、第2の検出信号が選択された場合には、同じ発光タイミングで第1の検出信号と第2の検出信号を取得できるので、第1の検出信号と第2の検出信号を別々の発光で取得する場合に比べて、発光による消費電力を節約できる。
また本発明の一態様では、前記第3の検出信号が選択された場合、前記発光部が第1の光量で発光した際に、前記第1の受光部が前記第1の検出信号を検出し、前記発光部が前記第1の光量よりも大きい第2の光量で発光した際に、前記第3の受光部が前記第3の検出信号を検出してもよい。
第3の受光部は第2の受光部に比べて発光部からの距離が遠いため、検出信号の強度が小さくなる。この点、本発明の一態様によれば、第3の受光部で第3の検出信号を検出する際に、より大きな第2の光量で発光させることで、第3の検出信号の強度を第1の検出信号の強度と同程度にすることができる。
また本発明の一態様では、前記発光部と前記第1の受光部との距離をL1とした場合に、L1=L2であってもよい。
このようにすれば、第1の受光部と第2の受光部に届く光量が同程度となるので、同じ発光強度で第1の検出信号と第2の検出信号を取得できる。これにより、上述したように同じ発光タイミングで第1の検出信号と第2の検出信号を取得できるので、発光による消費電力を節約できる。
また本発明の一態様では、前記第3の受光部と第1の受光部の間に第2の受光部が設けられる場合、h2=h3又は、h2>h3又は、h2<h3であり、前記第3の受光部と第2の受光部の間に第1の受光部が設けられる場合、h2>h3又は、h2<h3であってもよい。
第3の受光部と第2の受光部の間に第1の受光部が設けられる場合には、透光部材の高さh1の部分に対して、透光部材の高さh2の部分と透光部材の高さh3の部分が同程度の距離となる。そのため、h2=h3の場合には透光部材の高さh2の部分と透光部材の高さh3の部分が被検体に与える押圧に差が付きにくいと考えられる。この場合、h2>h3又は、h2<h3とすることで押圧に差が付くので、体動ノイズの感度を異ならせることができ、測定状態に応じて適切な受光部を選択できるようになる。
本実施形態の他の態様は、被検体からの光を受光する第1の受光部と、前記被検体からの光を受光する第2の受光部と、前記被検体からの光を受光する第3の受光部と、前記被検体に対して光を射出する少なくとも1つの発光部と、処理部と、を含み、前記発光部と前記第2の受光部との距離は、前記発光部と前記第3の受光部との距離よりも短く、前記処理部は、前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、生体情報を演算する生体情報検出装置に関係する。
また本実施形態の他の態様では、前記処理部は、前記第2の検出信号と前記第3の検出信号のうち重畳された体動ノイズが大きい方の検出信号を選択してもよい。
図1(A)は、生体情報検出装置の外観図。図1(B)は、生体情報検出装置の外観図及び、生体情報検出装置の装着及び端末装置との通信についての説明図。 生体情報検出装置の機能ブロック図。 図3(A)、図3(B)は、発光部と受光部の配置例、透光部材の構成例を表す断面図及び平面図。 生体情報検出装置の接続構成例。 脈波測定処理のフローチャート。 図6(A)〜図6(C)は、第2の受光部と第3の受光部から一方の受光部を選択する処理の説明図。 図7(A)〜図7(C)は、第2の受光部と第3の受光部から一方の受光部を選択する処理の説明図。 検出動作の説明図。 第2の受光部を選択した場合の検出動作の説明図。 第3の受光部を選択した場合の検出動作の説明図。 図11(A)、図11(B)は、発光部と受光部の配置例、透光部材の構成例の第1の変形例を表す断面図及び平面図。 図12(A)、図12(B)は、発光部と受光部の配置例、透光部材の構成例の第2の変形例を表す断面図及び平面図。 図13(A)、図13(B)は、発光部と受光部の配置例、透光部材の構成例の第3の変形例を表す断面図及び平面図。 図14(A)、図14(B)は、発光部と受光部の配置例、透光部材の構成例の第4の変形例を表す断面図及び平面図。 発光部と受光部との距離が光の浸透深度に与える影響を説明する図。 発光部と受光部の間の距離と検出信号の信号強度の関係を示す図。 押圧に対する吸光度の変化を例示する図。 押圧に対する体動ノイズ感度の変化を例示する図。 図19(A)、図19(B)は、スペクトラム減算法による体動ノイズ低減処理を説明する図。 適応フィルター処理による体動ノイズ低減処理を説明する図。 信号処理の流れを説明する図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.生体情報検出装置
脈波等の生体情報を測定する装置は、例えば健康促進やダイエットの目的、或いは睡眠状態をモニターして睡眠の質や疾患を管理することを目的とするものがある。このような装置は常時携帯することが多く、身体の動き(以下、体動)がある状況で生体情報を測定する必要がある。体動によるノイズは生体情報にアーティファクト(例えば、偽脈等)を発生させるため、それを抑制するための体動ノイズの低減が重要な技術となる。
上述した光電センサーを用いた生体情報検出装置では、体動ノイズを低減する際に、光電センサーの検出信号のうち、脈信号に対応する成分をできるだけ維持し、体動ノイズに対応する成分を低減(狭義には除去)する。つまり、体動ノイズの低減処理では、体動ノイズに対応する信号成分がどのようなものであるかを知る必要がある。
本実施形態では、光電センサーでの検出信号には体動ノイズが含まれてしまうことを利用し、第2の受光部では敢えて、脈信号の感度を低く、体動ノイズの感度を高く設定することで、主として体動ノイズを含む検出信号を取得可能にする。第2の受光部において体動ノイズに対応する信号を検出できれば、第1の受光部での検出信号から、第2の受光部での検出信号に対応する成分を除去(低減)することで体動ノイズの低減が可能となる。
しかしながら、測定対象となるユーザー(被検体)は千差万別であり、その体型等によって体動ノイズが乗りやすい人、乗りにくい人がいる。また、測定する日時やユーザーの体調等によって体動ノイズの測定状態が変わる。このように、体動ノイズの測定状態は一定でなく、第2の受光部による体動ノイズの測定精度が変化するという課題がある。
以下、このような課題を解決できる本実施形態の生体情報検出装置について説明する。なお、以下では生体情報として脈波(脈拍数)を測定する場合を例に説明するが、本実施形態はこれに限定されず、脈波以外の生体情報(例えば血液中の酸素飽和度、抹消血液循環の状態、体温、心拍等)を検出する場合にも適用できる。
図1(A)、図1(B)に生体情報検出装置(生体情報測定装置)の外観図を示す。
図1(A)に示すように、生体情報検出装置は、バンド部10とケース部30とセンサー部40を有する。ケース部30はバンド部10に取り付けられる。センサー部40は、ケース部30に設けられる。また生体情報検出装置は後述する図2に示すように処理部200を有する。処理部200は、ケース部30に設けられ、センサー部40からの検出信号に基づいて脈波(生体情報)を検出する。
バンド部10はユーザーの手首に巻き付けて生体情報検出装置を装着するためのものである。バンド部には、不図示のバンド穴とバックル部が設けられる。どのバンド穴にバックル部の突起部を挿入するかに応じて、センサー部40の押圧(手首表面に対して押しつける圧力)の大きさが調整される。
ケース部30は、生体情報検出装置の本体部(筐体)に相当するものである。ケース部30の内部には、センサー部40、処理部200等の生体情報検出装置の種々の構成部品が設けられる。
図1(B)に示すように、ケース部30には、透光部材により形成された発光窓部32が設けられている。ケース部30内に設けられた発光部(LED、センサー部40の発光部150とは異なる報知用の発光部)からの光が、発光窓部32を介してケース部30の外部に出射される。
センサー部40はユーザーの脈波を検出するものである。例えば、後述する図3(A)に示すように、センサー部40は、第1の受光部141と、第2の受光部142と、第3の受光部143と、発光部150を有する。またセンサー部40は、透光部材50により形成され、被検体の皮膚表面に接触して押圧を与える凸部52を有する。このように凸部52が皮膚表面に押圧を与えた状態で、発光部150が光を出射し、その光が被検体(血管)により反射された光を第1の受光部141と、第2の受光部142(又は第3の受光部143)がそれぞれ受光し、その受光結果が第1の検出信号、第2の検出信号(又は第3の検出信号)として処理部200に出力される。そして処理部200は、センサー部40からの第2の検出信号(又は第3の検出信号)に基づいて第1の検出信号のノイズ低減処理を行い、ノイズ低減処理後の第1の検出信号に基づいて脈波を検出する。
図1(B)を用いて、生体情報検出装置400の装着及び端末装置420との通信について説明する。
図1(B)に示すように、ユーザーは手首410に生体情報検出装置400を時計のように装着する。上述したように、センサー部40の凸部52が手首410の皮膚表面に接触して押圧を与え、その状態で脈波が検出される。
生体情報検出装置400と端末装置420は通信接続されて、データのやり取りが可能になっている。端末装置420は、例えばスマートフォン、携帯電話機、フューチャーフォン等の携帯型通信端末、或いはタブレット型コンピュータ等の情報処理端末である。通信接続としては、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の近接無線通信を採用できる。端末装置420の表示部430(LCD等)には、センサー部40の検出信号に基づき求められた各種の情報(例えば脈拍数や消費カロリー等)を表示できる。なお、脈拍数や消費カロリーなどの情報の演算処理は、生体情報検出装置400において実行してもよいし、その少なくとも一部を端末装置420において実行してもよい。
生体情報検出装置400には、発光窓部32が設けられており、報知用の発光部の発光(点灯、点滅)により、各種の情報をユーザーに報知する。例えば脂肪燃焼ゾーンに入った場合や脂肪燃焼ゾーンから出た場合に、これを発光窓部32を介した発光部の発光により報知する。或いは、端末装置420においてメール等が受信されると、それが端末装置420から生体情報検出装置400に通知され、生体情報検出装置400の発光部が発光することで、メール等の受信がユーザーに通知される。
このように図1(B)では、生体情報検出装置400には表示部が設けられておらず、文字や数字等で報知する必要がある情報は、端末装置420の表示部430に表示される。なお、本実施形態はこれに限定されず、生体情報検出装置400に表示部を設けてもよい。
図2に、生体情報検出装置の機能ブロック図を示す。生体情報検出装置は、センサー部40、モーションセンサー部170、処理部200、報知部260、入力部270(操作部)、記憶部280、通信部290を含む。
センサー部40は、脈波を検出するものであり、第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143、発光部150を含む。なお、図2には発光部150が複数の受光部で共有される例を示したが、発光部は1つに限定されず2つ以上設けてもよい。
第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143、発光部150により脈波センサー(光電センサー)が実現される。即ち、第1の受光部141と発光部150により第1の脈波センサーが実現され、第2の受光部142と発光部150により第2の脈波センサーが実現され、第3の受光部143と発光部150により第3の脈波センサーが実現される。センサー部40は、複数の脈波センサーにより検出された信号を、検出信号(脈波検出信号)として出力する。
モーションセンサー部170は、種々のモーションセンサーのセンサー情報に基づいて、体動に応じて変化する信号である体動検出信号を出力する。モーションセンサー部170は、モーションセンサーとして例えば加速度センサー172を含む。なお、モーションセンサー部170は、モーションセンサーとして圧力センサーやジャイロセンサーなどを有してもよい。
処理部200は、例えば記憶部280をワーク領域として、各種の信号処理や制御処理を行うものであり、例えばCPU等のプロセッサー或いはASICなどの論理回路により実現できる。処理部200は、脈波測定部210、体動測定部220、センサー選択部230、体動判定部240、制御部250を含む。
体動測定部220は、第2の受光部142からの検出信号(第2の検出信号)と第3の受光部143からの検出信号(第3の検出信号)に対してFFT等の周波数解析処理を行い、各検出信号のスペクトラムを求める。
体動判定部240は、モーションセンサー部170からの体動検出信号に基づいて体動が発生したか否かを判定する。体動が発生した場合、体動検出信号に対してFFT等の周波数解析処理を行い、求めたスペクトルにおいて代表的な(例えばパワーが最大の)周波数を体動の周波数として検出する。
センサー選択部230は、第2の受光部142と第3の受光部143から、体動ノイズ低減処理に用いるセンサーを選択する。即ち、体動判定部240で検出した体動の周波数において、第2の検出信号のスペクトラムでのパワーと第3の検出信号のスペクトラムでのパワーを比較し、パワーが大きい方の検出信号を選択する。
脈波測定部210は、センサー部40からの脈波検出信号やモーションセンサー部170からの体動検出信号などに対して信号処理を行い、その処理後の信号から拍動情報を演算する。拍動情報は例えば脈拍数などの情報である。具体的には、脈波測定部210は、センサー選択部230で選択された検出信号とモーションセンサー部170からの体動検出信号とに基づいて、体動に起因したノイズである体動ノイズを低減する体動ノイズ低減処理を行う。そして、その処理後の信号に対してFFT等の周波数解析処理を行って、スペクトルを求め、求めたスペクトルにおいて代表的な周波数を心拍の周波数とする処理を行う。求めた周波数を60倍にした値が、一般的に用いられる脈拍数(心拍数)となる。
なお、拍動情報は脈拍数そのものには限定されず、例えば脈拍数を表す他の種々の情報(例えば心拍の周波数や周期等)であってもよい。また、拍動の状態を表す情報であってもよく、例えば血液量そのものを表す値を拍動情報としてもよい。
制御部250は、生体情報検出装置の各部の制御を行う。例えば、脈波を測定する際に発光部150の発光の強度やタイミング等を制御する。或いは、センサー選択部230で選択されなかったセンサーによる検出動作(発光と、その受光による検出信号の取得)を停止する制御を行う。或いは、報知部260を制御し、ユーザーに各種の情報を報知する。
報知部260(報知デバイス)は、例えば電源オン時のスタートアップの報知、初回の脈波検出の成功の報知、脈波が検出できない状態が一定時間続いた時の警告、脂肪燃焼ゾーンの移動時の報知、電池電圧低下時の警告、起床アラームの通知、或いはスマートフォン等の端末装置からのメールや電話等の通知等を行う。報知部260は、例えば報知用の発光部(LED)である。或いは、LCD等の表示部やブザー、振動モーター(バイブレーター)等の振動発生部等であってもよい。
入力部270は、ユーザーからの操作入力を受け付けるものである。例えば、入力部270はボタン等で構成される。操作入力としては、例えば電源のオン・オフ、動作モードの切り替え、表示する情報の切り替え、脈波測定の開始・停止等を想定できる。
通信部290は、図1(B)で説明したように外部の端末装置420との通信処理(受信処理、送信処理)を行う。この通信部290の機能は通信用のプロセッサー或いはASICなどの論理回路により実現できる。
以上の実施形態では、生体情報検出装置は、被検体からの光を受光する第1の受光部141と、被検体からの光を受光する第2の受光部142と、被検体からの光を受光する第3の受光部143と、被検体に対して光を射出する少なくとも1つの発光部150と、被検体からの光を透過し、且つ被検体の生体情報の測定時に被検体に接触する透光部材50と、を含む。
ここで、図3(A)等で後述するように、発光部150と第2の受光部142との距離をL2とし、発光部150と第3の受光部143との距離をL3とした場合に、L3>L2である。
また、生体情報検出装置は、少なくとも第1の受光部141と発光部150とが配置された基板160を含む。透光部材50は、基板160や第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143よりも被検体側の位置に設けられる。そして、生体情報検出装置から被検体への方向DR1における平面視において、透光部材50と第1の受光部141とが重なる領域での基板160から透光部材50の被検体に接触する面までの距離をh1とし、透光部材50と第2の受光部142とが重なる領域での基板160から透光部材50の被検体に接触する面までの距離をh2とし、透光部材50と第3の受光部143とが重なる領域での基板160から透光部材50の被検体に接触する面までの距離をh3とした場合に、h1>h2、h1>h3である。
このように3つの受光部を有することで、第1の受光部141を脈波取得用とし、体動ノイズを取得する受光部を第2の受光部142と第3の受光部143から選択することが可能となる。後述するように、透光部材50は皮膚面に接触することで皮膚面に押圧を与える。皮膚面への押圧が高い方が脈波の感度が高いので、h1>h2、h1>h3であることで、第1の受光部141を脈波取得用として利用し、第2の受光部142と第3の受光部143を体動ノイズ取得用として利用できる。
また、第2の受光部142と第3の受光部143は、少なくとも発光部150からの距離が異なっている(L3>L2)。そのため、光が発光部150から被検体を通って受光部に入る際に、その光に体動が及ぼす影響が第2の受光部142と第3の受光部143の間で異なる。この2つの受光部で検出された体動検出信号のうち、より体動ノイズが大きい方の信号を用いることで、より正確に脈波検出信号から体動ノイズを低減できる。上述したように体動ノイズの乗り方は種々の要因で変化するため、2つの受光部のうち、どちらの体動ノイズが大きくなるかは、その時々の測定条件で変わるが、2つの受光部から体動ノイズが大きい受光部を選択することが可能である。
また、透光部材50の高さ(h2、h3)は第2の受光部142と第3の受光部143で異なってもよいし、同じでもよい。高さが異なる場合には、被検体の皮膚に与える押圧が第2の受光部142と第3の受光部143で異なるので、これも体動ノイズの感度に差を与える。高さが同じ場合であっても、例えば図3(A)に示すように、透光部材50の凸部52からの距離が第2の受光部142と第3の受光部143で異なるので、結局、押圧が第2の受光部142と第3の受光部143で異なることになる。
また本実施形態では、生体情報検出装置は、被検体の体動情報を検出するモーションセンサー部170と、処理部200と、を含む。処理部200は、第2の受光部142で検出された第2の検出信号及び第3の受光部143で検出された第3の検出信号のうち体動情報に基づいて選択された検出信号と、第1の受光部141で検出された第1の検出信号とに基づいて、生体情報を演算する。
このようにモーションセンサー部170を設けて体動情報を測定することで、その体動情報を用いて第2の受光部142と第3の受光部143から体動測定用の受光部を選択できる。即ち、第2の受光部142と第3の受光部143とは別のセンサーを用いることで、第2の検出信号と第3の検出信号から体動に対応する信号を判別することが可能となり、その判別した信号に基づいて体動ノイズが大きい受光部を選択できる。例えば、上述した例ではモーションセンサー部170の検出信号から体動の周波数を検出し、第2の検出信号と第3の検出信号のうち、その周波数での信号を体動ノイズと判別する。
ここで、モーションセンサー部170が測定する体動情報は、例えば歩行や手を振る、腕を挙げる等の身体(又はその一部)の動きの情報や、或いは身体の動きが起きなくても無意識・有意識の筋肉の震えや振動等の情報である。これらの情報は、例えば加速度や圧力、角速度等によって得られる。また、加速度等の信号そのものでなく、その信号から得られる周波数等の情報であってもよい。
さて、体動ノイズ検出用の受光部は、脈波検出用の受光部よりも体動に対する感度を上げるために、発光部150からの距離を異ならせている。この場合、発光部150から受光部までの距離が遠いほど受光部に届く光が弱くなるため、脈波検出と体動ノイズ検出で発光部150の発光強度を変える必要がある。そのため、脈波検出と体動ノイズ検出を、それぞれ別のタイミングで発光部150を発光させる必要がある。
この点、本実施形態では、発光部150と第1の受光部141との距離をL1とした場合に、L1=L2(略一致を含む)である。上述したようにL3>L2なので、L3>L1である。
本実施形態では体動ノイズ検出用の受光部を2つ設けているため、一方の第3の受光部143を第1の受光部141よりも発光部150から遠くし、第2の受光部142を第1の受光部141と発光部150から同じ距離に設置できる。これにより、第2の受光部142が選択された場合には、脈波検出と体動ノイズ検出において同じ発光強度で発光部150を発光させることが可能となり、1回の発光で脈波検出と体動ノイズ検出を同時に行うことが可能となる。別々に発光させる必要がないため消費電流を抑えることが可能であり、図8等で後述するように検出動作では繰り返し発光部150を発光させるため、発光回数の削減によって非常に大きな低消費電力化が可能である。
また、体動ノイズの感度は押圧によっても変わるため、第1の受光部141と第2の受光部142が発光部150から同じ距離であっても第2の受光部142で体動ノイズを検出することは可能である。そして、押し圧だけを変えた第2の受光部142と、距離を変えた第3の受光部143を用意することで、体動ノイズの検出状態を異ならせ、その時々に応じて適切な受光部を選択可能となる。
なお、L1=L2は距離L1と距離L2が厳密に等しいする場合に限定するものではなく、距離L1と距離L2が実質的に等しい場合を含む。例えば、発光部150の発光強度を変えなくても十分な脈波と体動ノイズの検出ができる程度に距離L1と距離L2が異なる場合も、距離L1と距離L2が実質的に等しいとする。
2.センサー部
以下、上述した生体情報検出装置の各部の詳細について説明する。まず、センサー部40について説明する。
図3(A)、図3(B)にセンサー部40の詳細な構成例を示す。図3(A)はセンサー部40の断面図、図3(B)は基板160上での発光部150、第1の受光部141、第2の受光部142及び第3の受光部143の配置を表す平面図である。図3(B)は図3(A)において装着状態での被検体側から生体情報検出装置への方向(DR2の方向)で観察した場合の平面視に対応する。
第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143、発光部150は、基板160(センサー基板)に実装されている。発光部150が光を被検体に出射し、その光が被検体(例えば血管等)により反射又は透過され、第1の受光部141と第2の受光部142と第3の受光部143が、その反射光又は透過光を受光して検出する。第1の受光部141と第2の受光部142と第3の受光部143は、例えばフォトダイオード等の受光素子により実現できる。ダイオード素子上には、受光角度を絞るための角度制限フィルターや受光素子に入射する光の波長を制限する波長制限フィルターを形成してもよい。発光部150は、例えばLED等の発光素子により実現できる。なお、第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143、発光部150の全てが、同一の基板160に実装される必要はなく、それらのうち少なくとも一部の要素(例えば第2の受光部142、第3の受光部143)が別の基板に設けられてもよい。
脈拍計を例にとると、発光部150からの光は、被検体の内部を進み、表皮、真皮及び皮下組織等で拡散又は散乱する。その後、この光は、血管(被検出部位)に到達し、反射される。この際に、光の一部は血管により吸収される。そして、脈拍の影響により血管での光の吸収率が変化し、反射光の光量も変化するため、第1の受光部141がこの反射光を受光して、その光量の変化を検出することで、生体情報である脈拍数等を検出できるようになる。
なお、第1の受光部141と発光部150の間、第2の受光部142と発光部150の間には、発光部から受光部への直接光を遮光する不図示の遮光壁(遮光用部材)を設けてもよい。
透光部材50は、生体情報検出装置の被検体に接触する側の面に設けられ、被検体からの光を透過する。また透光部材50は、被検体の生体情報の測定時に、被検体に接触する。例えば透光部材50には凸部52と平坦部53が形成されており、これらの凸部52と平坦部53が被検体に接触する。凸部52の表面形状は、曲面形状(球面形状)であることが望ましいが、これに限定されるものではなく、種々の形状を採用できる。また、透光部材50は被検体からの光の波長に対して透明であればよく、透明な材料を用いてもよいし、有色の材料を用いてもよい。また、凸部52と平坦部53を設ける例を説明したが、これに限定されず、例えば平坦部53に対応する部分が曲面(凸部)であってもよい。また、後述するように、第2の受光部142と第3の受光部143に対応して高さが異なる平坦部をそれぞれ設けてもよい。
なお、図3(B)には、透光部材50を設けるケース部30を被検体側から見たときの形状が円形である例を図示したが、これに限定されず、ケース部30の形状として種々の形状を採用できる。
次に、受光部の配置と透光部材50の高さについて説明する。図3(A)、図3(B)に示すように、第1の受光部141、発光部150、第2の受光部142、第3の受光部143は、基板160の所定の方向(紙面左方向)に沿って配置されている。第1の受光部141と発光部150の距離L1と、第2の受光部142と発光部150の距離L2は、同じ(L1=L2)である。第3の受光部143と発光部150の距離L3は、距離L2よりも大きい(L3>L2)。ここで、距離L1、L2、L3は、例えば発光部150や各受光部の代表位置の間の距離であり、基板160の所定の方向に沿った距離である。代表位置は、例えばA0〜A3で示す発光部150や各受光部の中心位置とすればよい。発光部150の中心位置は、例えば発光部150にレンズが設けられる場合にはレンズの中心、或いは発光ダイオードの発光領域の中心等である。受光部の中心位置は、例えばフォトダイオードの受光領域の中心等である。
透光部材50の高さの方向を、生体情報検出装置が装着された状態において生体情報検出装置から被検体に向かう方向(図3(A)におけるDR1)とする。凸部52は発光部150と第1の受光部141に対応して設けられ、平坦部53は第2の受光部142と第3の受光部143に対応して設けられる。このとき、第1の受光部141に対応する位置又は領域における透光部材の高さh1は、第2の受光部142に対応する位置又は領域における透光部材の高さh2に比べて高い(h1>h3)。また、第3の受光部143に対応する位置又は領域における透光部材の高さh3は、高さh2と同じである(h3=h2、h3>h1)。
高さをどのように定義するかは種々の変形実施が可能であるが、例えば、図3(A)に示したように、DR2の方向における平面視において、透光部材50と第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143とが重なる領域での、基板160(基板160のうち発光部150等が設けられる面)から透光部材50の被検体に接触する面までの距離を高さとしてもよい。距離は、後述のように代表位置での距離(高さ)であってもよいし、領域での平均距離(平均高さ)であってもよい。或いは、透光部材50の厚み自体を高さとしてもよい。或いは、基板160の面と平行な基準面(例えば仮想的な面、何らかの部材の面)を設定し、当該基準面からの距離を透光部材50の高さとしてもよい。
また、各受光部に対応する位置又は領域の定義も種々考えられる。例えば、高さh1、h2、h3は、それぞれ第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143の代表位置での透光部材50の高さである。ここでの代表位置は、例えば各受光部の中心位置A1、A2、A3等を用いればよい。例えば、中心位置A0における透光部材50の高さとは、A0からDR1方向に伸ばした直線と透光部材50の表面(装着時に被検体と接触する面)との交点を定義し、当該交点における透光部材50の高さh1を用いればよい。或いは、高さh1、h2、h3は、被検体側からDR2の方向に見た平面視において、それぞれ第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143に重なる(又は、第1の受光部141等を内包する)領域における透光部材50の平均高さであってもよい。受光部に重なる(又は受光部を内包する)領域も種々考えられるが、例えば第1の受光部141を例にとれば、DR2の方向における平面視において第1の受光部141を形成するフォトダイオードの受光領域に一致する領域、或いは、受光領域を内包し、且つ面積が最小となる領域(例えば長方形等)を考えればよい。
図15等で後述するように、発光部150から受光部までの距離が異なると、光が組織内を通過する経路や光が組織内で到達する深さが変わる。発光部150から距離が近い方が受光部に到達する光量が多く信号の検出感度が高いので、本来の検出したい信号である脈波検出信号を取得する受光部としては、第1の受光部141を用いる。
また、図17等で後述するように、透光部材50の高さが異なると、生体情報検出装置を装着したときに透光部材50が皮膚に与える押圧が変わる。透光部材50の高さが高い方が押圧が高く、その押圧によって皮下組織の上層の毛細血管を圧迫する。上層の毛細血管を流れる血流は体動の影響を受けやすいため、その上層の毛細血管を圧迫して血流を抑制することで、体動ノイズの感度を下げることができる。そのため、脈波検出信号を取得する受光部としては、凸部52の下に設けられた第1の受光部141を用い、体動検出信号を取得する受光部としては、平坦部53の下に設けられた第2の受光部142と第3の受光部143を用いる。
第2の受光部142と第3の受光部143は透光部材50の高さが同じ(h2=h3)であるが、第3の受光部143よりも第2の受光部142の方が押圧が低くなると考えられる。即ち、凸部52が皮膚を押すため、その凸部52に近い第2の受光部142の上の透光部材50が皮膚を押す圧力は、凸部52から遠い第3の受光部143の上の透光部材50が皮膚を押す圧力よりも低くなる。このように、第2の受光部142と第3の受光部143では押圧と発光部150からの距離が異なっており、それが体動ノイズの感度に差を生じさせる。
3.脈波測定処理
次に、生体情報検出装置が脈波を測定する際に行う処理・動作について説明する。
図4に、生体情報検出装置の接続構成例を示す。生体情報検出装置は、アナログフロントエンド部AFE1〜AFE3、第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143、発光部150、モーションセンサー部170、脈波測定部210、体動測定部220、センサー選択部230、体動判定部240を含む。なお、既に上述した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
アナログフロントエンド部AFE1〜AFE3は、例えば増幅回路やフィルター回路、A/D変換回路等で構成される。アナログフロントエンド部AFE1は、第1の受光部141からの脈波検出信号の増幅やフィルター処理を行い、その信号をA/D変換してデジタルの脈波検出信号を脈波測定部210へ出力する。アナログフロントエンド部AFE2は、第2の受光部142からの体動検出信号の増幅やフィルター処理を行い、その信号をA/D変換してデジタルの体動検出信号を体動測定部220へ出力する。アナログフロントエンド部AFE3は、第3の受光部143からの体動検出信号の増幅やフィルター処理を行い、その信号をA/D変換してデジタルの体動検出信号を体動測定部220へ出力する。アナログフロントエンド部AFE1〜AFE3は、例えばその全部又は1部が処理部200(CPU等)に内蔵されてもよいし、或いは処理部200とは別の回路要素として設けられてもよい。
図5に、脈波測定処理のフローチャートを示す。この処理を開始すると、脈波信号の初期測定を行い(ステップS1)、その測定結果に基づいて発光部150の発光強度の調整と受信回路(アナログフロントエンド部AFE1〜AFE3)の調整を行う(ステップS2)。具体的には、制御部250が発光部150を発光させて第1の受光部141、第2の受光部142、第3の受光部143からの検出信号を取得し、その検出信号が適切な値となるように発光部150の発光強度やアナログフロントエンド部AFE1〜AFE3の設定(例えば増幅回路のゲイン等)を調整する。
次に、ユーザーに対して体動動作を要求する(ステップS3)。体動動作は、決められた固定の動作であってもよいし、ユーザーが任意に行う動作であってもよい。体動動作の要求は、例えば制御部250が報知部260に振動やブザー音の出力、画像や文字の表示をさせることで実現する(ステップS4)。
次に、体動判定部240が、モーションセンサー部170からの信号に基づいて体動(加速度)を検出したか否か、その体動の周波数(又は帯域)が何Hzであるかを判定する(ステップS5)。体動が検出されなかった場合には、ステップS3に戻る。体動が検出された場合には、体動測定部220が、第2の受光部142(PD2)と第3の受光部143(PD3)の検出信号から体動ノイズが検出されたか否かを判定する(ステップS6)。体動ノイズが検出されなかった場合には、ステップS3に戻る。体動ノイズが検出された場合には、体動測定部220が、第2の受光部142と第3の受光部143の検出信号から脈波のパワーと体動ノイズのパワーを求める(ステップS7)。
次に、体動測定部220は、ステップS5で判定した体動の周波数(又は帯域)と、第2の受光部142及び第3の受光部143の検出信号に含まれる体動ノイズの周波数(又は帯域)とを比較する。また、第2の受光部142及び第3の受光部143の検出信号において体動ノイズのパワーが十分に検出されているか否かを判定する。体動測定部220は、これらの比較や判定の結果に基づいて、第2の受光部142及び第3の受光部143により体動ノイズが検出されているか否かを判定する(ステップS7−2)。検出されていないと判定した場合には、ステップS3に戻る。検出されていると判定した場合には、体動測定部220が求めた体動ノイズのパワーに基づいて、センサー選択部230が第2の受光部142と第3の受光部143のいずれかを選択する(ステップS8)。
ステップS5〜S8の詳細について図6(A)〜図7(C)を用いて説明する。
図6(C)、図7(C)には、モーションセンサー部170からの加速度信号をFFT処理したスペクトラムSACを示す。ステップS5では、まずFFT処理の前に、加速度信号の信号レベル(例えば振幅等)が所定の閾値を超えたか否かで体動を検出したか否かを判定する。そして、加速度信号の信号レベルが所定の閾値を超えている場合にはFFT処理を行い、スペクトラムSACにおいて振幅が最大(ピーク)の周波数fbmを体動の周波数として求める。
図6(A)には、第1の受光部141、第2の受光部142からの検出信号をFFT処理したスペクトラムSPD1、SPD2を示す。図7(A)には、第1の受光部141、第3の受光部143からの検出信号をFFT処理したスペクトラムSPD1、SPD3を示す。ステップS6では、FFT処理の前に、第2の受光部142、第3の受光部143からの検出信号の信号レベル(例えば振幅等)が所定の閾値を超えたか否かで体動を検出したか否かを判定する。そして、検出信号の信号レベルが所定の閾値を超えている場合にはステップS7においてFFT処理を行い、スペクトラムSPD2、SPD3を求める。このスペクトラムSPD2、SPD3から、体動の周波数fbmでの振幅を求める。
図6(A)、図7(A)の例では、スペクトラムSPD2の方がスペクトラムSPD3よりも体動の周波数fbmでの振幅が大きいので、ステップS8において第2の受光部142が選択される。ここで、図6(B)に、第2の受光部142の検出信号を用いて第1の受光部141の検出信号から体動ノイズを除去(例えば差分処理)した信号のスペクトラムSPD1’を示す。図7(B)に、第3の受光部143の検出信号を用いて第1の受光部141の検出信号から体動ノイズを除去した信号のスペクトラムSPD1”を示す。図6(B)のスペクトラムSPD1’では、図7(B)のスペクトラムSPD1”に比べて周波数fbmでの体動ノイズが良好に低減されており、この例では第2の受光部142を選択した方が体動ノイズの測定精度が高いことが分かる。
なお、ステップS7−2では、第2の受光部142によって検出された体動ノイズの周波数をスペクトラムSPD2から求め、第3の受光部143によって検出された体動ノイズの周波数をスペクトラムSPD3から求める。例えば、各スペクトラムにおいて振幅が最大(ピーク)の周波数を採用する。そして、モーションセンサー部170により検出された体動の周波数fbmと比較する。例えば、周波数の差が所定値以下であれば、第2の受光部142や第3の受光部143により体動ノイズが検出されていると判断する。また、スペクトラムSPD2、SPD3から求めた体動ノイズの周波数において、体動ノイズのパワー(振幅)が閾値を超えている場合に、第2の受光部142や第3の受光部143により体動ノイズが検出されていると判断する。このパワーの閾値は、例えばステップS1で検出した信号のパワーから決定してもよい。或いは、脈波のパワー(例えば第1の受光部141の検出信号からスペクトラム減算法で求めたスペクトラムSPD1’のパワー)と、体動ノイズのパワーを比較することで、体動ノイズのパワーを判定してもよい。
上記ステップS7−2では、第2の受光部142と第3の受光部143の検出信号に同程度のノイズ周波数とノイズパワーが観測されないことも予想される。いずれか一方の受光部の検出信号からノイズ周波数とノイズパワーが観測された場合には、その時点で、そのノイズ周波数とノイズパワーが観測された受光部を選択することも可能である。この場合、ステップS8を省略してもよい。
以上のように、第2の受光部142の方が第3の受光部143よりも体動の周波数fbmでの振幅が大きい場合には、第2の受光部142を選択する。そして、制御部250が発光部150を発光させ、脈波測定部210は、第1の受光部141からの脈波検出信号と第2の受光部142からの体動検出信号を取得する(ステップS9)。一方、第3の受光部143の方が第2の受光部142よりも体動の周波数fbmでの振幅が大きい場合には、第3の受光部143を選択する。そして、制御部250が発光部150を発光させ、脈波測定部210は、第1の受光部141からの脈波検出信号と第3の受光部143からの体動検出信号を取得する(ステップS11)。第2の受光部142と第3の受光部143で体動の周波数fbmでの振幅がほぼ等しい場合(例えば2つの振幅の差分が閾値以下である場合)には、第2の受光部142を選択する。これは、同程度の感度であれば第2の受光部142を選択した方が、後述する低消費電力化が可能なためである。
なお、上記では、モーションセンサー部170の加速度信号や第2の受光部142と第3の受光部143の検出信号から体動の周波数、体動ノイズの周波数を検出する場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、スペクトラムSAC、SPD2、SPD3の振幅が最大の周波数を含むピークの帯域(例えば半値幅)を求め、その帯域を体動の帯域、体動ノイズの帯域としてもよい。この場合、例えばスペクトラムSACから求めた帯域におけるスペクトラムSPD2、SPD3のパワー平均値を求め、そのパワー平均値を比較して受光部を選択してもよい。
次に、脈波測定部210は、取得した脈波検出信号及び体動検出信号と、モーションセンサー部170からの加速度信号とに基づいて、脈波検出信号に対して体動ノイズ低減処理を行う(ステップS12)。体動ノイズ低減処理の詳細は後述する。次に、脈波測定部210は、体動ノイズを低減した脈波検出信号から拍動情報を検出する(ステップS13)。次に、制御部250は、生体情報検出装置の報知用LED(発光窓部32)等に脈拍を表示する(ステップS14)。
ステップS8において選択されなかった受光部については、その検出動作を停止させる。この点について図8〜図10を用いて説明する。
図8に、検出動作の説明図を示す。脈波の波形は1回の拍動において受光部に入射する反射光の強度を模式的に示したものである。発光部のタイミングチャートは、各パルスが発光タイミングを表し、パルスの高さが光量(発光パワー)を表す。受光部のタイミングチャートは、各パルスが検出信号の取得タイミングを表す。検出信号の取得タイミングは、例えばアナログフロントエンド部のA/D変換回路がアナログの検出信号を取り込むタイミングである。なお、図8には1回の拍動における検出動作を示すが、この検出動作は多数の拍動について連続して行われる。
図8に示すように、第1の受光部141により検出信号を取得するタイミングtAでは、発光部150が第1の光量PWAで発光する。このとき、同時に第2の受光部142による検出信号も取得される。第3の受光部143による検出信号の取得は、それとは異なるタイミングtBで行われる。そのタイミングtBでは発光部150が第2の光量PWBで発光する。第2の光量PWBは第1の光量PWAよりも大きい。
図9に、ステップS8において第2の受光部142を選択した場合の検出動作の説明図を示す。タイミングtAにおける第1の受光部141と第2の受光部142による検出信号の取得のみが行われ、タイミングtBにおける第3の受光部143による検出信号の取得は行われない。そのため、発光部150はタイミングtAにおける発光のみを行う。タイミングtBでの発光強度の大きい発光が停止されるため、発光部150からの距離が異なる受光部で脈波検出を行う場合に比べて、低消費電力化できる。
また、第3の受光部143からの検出信号を処理するアナログフロントエンド部AFE3を動作停止モードに設定する。例えば、アナログフロントエンド部AFE3の電源供給ラインにスイッチ素子(例えばトランジスター等)を設け、制御部250がそのスイッチ素子をオフすることで、動作を停止させる。或いは、増幅回路とA/D変換部のうち増幅回路のみ電源供給をオフしてもよい。或いは、アナログフロントエンド部AFE3のバイアス電流(又はバイアス電圧)をオフすることで、動作を停止させてもよい。
図10に、ステップS8において第3の受光部143を選択した場合の検出動作の説明図を示す。発光部150はタイミングtA、tBで発光し、タイミングtAで第1の受光部141による検出信号の取得が行われ、タイミングtBで第3の受光部143の検出信号の取得が行われる。第2の受光部142による検出信号の取得は行われないので、アナログフロントエンド部AFE2を動作停止モードに設定する。動作停止モードの内容は、上述したアナログフロントエンド部AFE3の動作停止モードと同じである。
以上の実施形態によれば、処理部200は、第2の受光部142により得られる第2の検出信号と第3の受光部143により得られる第3の検出信号のうち、重畳された体動ノイズが大きい方の検出信号を、モーションセンサー部170により得られる体動情報に基づいて選択する。
具体的には、処理部200は、体動が検出される周波数(スペクトラムSACのピーク周波数fbm)又は周波数帯域(例えばピークの半値幅)を体動情報に基づいて判定し、判定した周波数又は周波数帯域における体動ノイズのノイズ量(スペクトラムSPD2、SPD3の周波数fbmにおける振幅)を第2の検出信号と第3の検出信号から求め、第2の検出信号と第3の検出信号のうち体動ノイズのノイズ量が大きい方の検出信号を選択する。そして、選択された検出信号に基づいて、第1の検出信号の体動ノイズを低減する体動ノイズ低減処理を行う。
第1の受光部141により得られる第1の検出信号は主として脈波を検出するが、この第1の検出信号から体動ノイズを低減する際には、より体動ノイズに対する感度が高い検出信号を用いた方がよい。この点、本実施形態では、第2の検出信号と第3の検出信号のうち体動ノイズが大きい方の検出信号、即ち体動ノイズに対する感度が高い方の検出信号を選択できる。体動ノイズに対する感度が高いということは、脈波の信号強度に対する体動の振動強度が高いということであり、体動に起因する信号をより正確に表すと考えられる。この信号を用いることで、精度の高い(即ち、真の脈波信号を抽出できる)体動ノイズ低減処理が実現される。
また本実施形態では、処理部200は、第2の受光部142で検出された第2の検出信号及び第3の受光部143で検出された第3の検出信号のうち選択された検出信号と、第1の受光部141で検出された第1の検出信号とに基づいて、生体情報(例えば拍動情報)を演算する。
このとき、第2の検出信号が選択された場合、発光部150が第1の光量PWAで発光した際(タイミングtA)に、第1の受光部141が第1の検出信号を検出すると共に第2の受光部142が第2の検出信号を検出する。
また、第3の検出信号が選択された場合、発光部150が第1の光量PWAで発光した際(タイミングtA)に、第1の受光部141が第1の検出信号を検出し、発光部150が第1の光量PWAよりも大きい第2の光量PWBで発光した際(タイミングtB)に、第3の受光部143が第3の検出信号を検出する。
図9で説明したように、第2の検出信号が選択された場合には、1回の発光(タイミングtA)で第1の検出信号と第2の検出信号を取得できるので、第1の検出信号と第2の検出信号を別々の発光で取得する場合に比べて、発光による消費電力を節約できる。また、第2の検出信号が選択された場合と第3の検出信号が選択された場合ともに、選択されなかった検出信号を取得する動作を停止できる。即ち、本実施形態では3つの受光部を設けているが、脈波測定時に動くのは2つの受光部ということであり、2つの受光部のみを設けた生体情報検出装置に比べても脈波測定時の消費電力が増加しない。
4.センサー部の変形例
上述したようにセンサー部40の形状は種々の変形が可能である。以下、その変形例について説明する。なお、図3(A)、図3(B)で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図11(A)、図11(B)に第1の変形例を示す。図11(A)はセンサー部40の断面図であり、図11(B)はセンサー部40をDR2の方向に見た場合の平面視図である。
透光部材50には、発光部150及び第1の受光部141に対応して設けられる凸部52と、第2の受光部142に対応して設けられる第1の平坦部54と、第3の受光部143に対応して設けられる第2の平坦部55と、が形成されている。第2の平坦部55の高さは第1の平坦部54の高さよりも低い。即ち、第3の受光部143に対応する位置又は領域における透光部材の高さh3は、第2の受光部142に対応する位置又は領域における透光部材の高さh2に比べて低い(h3<h2<h1)。
図12(A)、図12(B)に第2の変形例を示す。図12(A)はセンサー部40の断面図であり、図12(B)はセンサー部40をDR2の方向に見た場合の平面視図である。
透光部材50には、発光部150及び第1の受光部141に対応して設けられる凸部52と、第2の受光部142に対応して設けられる平坦部54と、第3の受光部143に対応して設けられる第2の凸部56と、が形成されている。第2の凸部56の高さは平坦部54の高さよりも高く、第1の凸部52の高さよりも低い。即ち、第3の受光部143に対応する位置又は領域における透光部材の高さh3は、第2の受光部142に対応する位置又は領域における透光部材の高さh2に比べて高く、第1の受光部141に対応する位置又は領域における透光部材の高さh1に比べて低い(h2<h3<h1)。
図13(A)、図13(B)に第3の変形例を示す。図13(A)はセンサー部40の断面図であり、図13(B)はセンサー部40をDR2の方向に見た場合の平面視図である。
第3の変形例では、基板160の所定の方向(紙面左方向)に沿って、第2の受光部142、発光部150、第1の受光部141、第3の受光部143の順に配置される。透光部材50には、発光部150及び第1の受光部141に対応して設けられる凸部52と、第2の受光部142に対応して設けられる第1の平坦部54と、第3の受光部143に対応して設けられる第2の平坦部55と、が形成されている。第2の平坦部55の高さは第1の平坦部54の高さよりも低い。即ち、第3の受光部143に対応する位置又は領域における透光部材の高さh3は、第2の受光部142に対応する位置又は領域における透光部材の高さh2に比べて低い(h3<h2<h1)。
図14(A)、図14(B)に第4の変形例を示す。図14(A)はセンサー部40の断面図であり、図14(B)はセンサー部40をDR2の方向に見た場合の平面視図である。
第3の変形例と同様に、第2の受光部142、発光部150、第1の受光部141、第3の受光部143の順に配置され、透光部材50には凸部52と第1の平坦部54と第2の平坦部55とが形成されている。第4の変形例では、第2の平坦部55の高さは第1の平坦部54の高さよりも高い。即ち、第3の受光部143に対応する位置又は領域における透光部材の高さh3は、第2の受光部142に対応する位置又は領域における透光部材の高さh2に比べて高い(h2<h3<h1)。
以上の実施形態によれば、第3の受光部143と第1の受光部141の間に第2の受光部142が設けられる場合、h2=h3(図3(A))又は、h2>h3(図11(A))又は、h2<h3(図12(A))である。一方、第3の受光部143と第2の受光部142の間に第1の受光部141が設けられる場合、h2>h3(図13(A))又は、h2<h3(図14(A))である。
後述するように、透光部材50が高いと皮膚面に与える押圧が高くなり、体動ノイズに比べて脈波の感度が高くなり、透光部材50が低いと皮膚面に与える押圧が小さくなり、脈波に比べて体動ノイズの感度が高くなる。本実施形態では、この押圧と感度の関係を利用して第1の受光部141により主として脈波を検出し、第2の受光部142又は第3の受光部143により主として体動ノイズを検出している。更に、本実施形態では、押圧と感度の関係を利用して第2の受光部142と第3の受光部143の体動ノイズに対する感度を異ならせ、その時々に体動ノイズを測定しやすい受光部を選択できるようにしている。
例えば図3(A)のように、主として脈波を検出する第1の受光部141に凸部52が設けられる。そのため、凸部52よりも低い平坦部53では相対的に押圧が低くなり、第2の受光部142、第3の受光部143により主として体動ノイズを検出できる。このとき、凸部52が皮膚面を押し込むため、同じ高さの平坦部53であっても凸部52からの距離に応じて押圧が変わると考えられる。
第3の受光部143と第1の受光部141の間に第2の受光部142が設けられる場合には、第2の受光部142側の平坦部53の方が第3の受光部143側の平坦部53よりも凸部52に近くなるため、第2の受光部142側の平坦部53の方が押圧が低いと考えられる。このようにしてh2=h3の場合でも、第2の受光部142と第3の受光部143で押圧を異ならせることができ、異なる押圧で体動を測定できる。また、h1>h2、h1>h3であれば凸部52の押圧が一番高いことは変わらないので、h2>h3、h2<h3としてもよい。
一方、例えば図13(A)のように第3の受光部143と第2の受光部142の間に第1の受光部141が設けられる場合には、第2の受光部142側の平坦部54と第3の受光部143側の平坦部55は凸部52から同程度の距離になる。そのため、h2=h3とすると押圧の差が付きにくいと考えられ、h2>h3、h2<h3とすることが望ましい。
5.発光部と受光部の間の距離
次に、発光部と受光部の間の距離が検出信号に与える影響について説明する。
図15は、発光部と受光部との距離が光の浸透深度に与える影響を説明するための図である。利用者の手首の皮膚面Sfには、発光部150および第1の受光部141、並びに発光部150および第3の受光部143が接触している。実際には透光部材50が皮膚面Sfと接触するが、図15では説明を簡略化するために、透光部材50を省略している。
発光部と受光部との距離が短いほど、生体内の深い部分に対する感度が浅い部分に対する感度に比べて相対的に低下することが分かっている。すなわち、発光部150から照射された光が、生体組織内の深度D1の位置で反射して第1の受光部141に届く光の強度は、深度D1よりも深い深度D2の位置で反射して第1の受光部141に届く光の強度に比べて強い。一方、発光部150から照射された光が、深度D1の位置で反射して第3の受光部143に届く光の強度は、深度D2の位置で反射して第3の受光部143に届く光の強度に比べて強いが、第1の受光部141において生じるほどの違いはない。そのため、第1の受光部141は、第3の受光部143よりも相対的に浅い位置にある血管における脈波の測定に適している。
図16は、発光部150と受光部の間の距離LDと信号強度の関係を示す図である。図16から明らかなように発光部150と受光部の距離LDが近いほど、検出信号の信号強度が高くなり、感度等の検出性能が向上する。従って、主として脈信号を検出する第1の受光部141については、発光部150との距離LDは近ければ近いほど望ましい。
例えば図16の特性曲線G1における、距離が大きい側の接線G2から明らかなように、LD≧3mmとなる範囲では、特性曲線G1が飽和している。これに対して、LD<3mmの範囲では、距離LDが短くなるにつれて、信号強度が大きく増加している。従って、この意味においてLD<3mmであることが望ましい。
また距離LDについては下限値も存在し、距離LDを近づけすぎることも望ましくない。皮膚面Sfからの深さ方向に測定できる距離をLBとした場合、LB=LD/2の関係が一般的に成り立つ。例えば皮膚面Sfから100μm〜150μmの深さでは、表皮の最も浅い毛細血管に到達しないので、脈波の検出対象がない。そのため、LD≦2×LB=2×100μm〜2×150μm)=0.2mm〜0.3mmになると、脈波の検出信号が極めて小さくなることが予想される。つまり、距離LDは近いほどが検出性能は向上するが、それにも限界があり、下限値が存在する。本実施形態では、第1の受光部141においては脈信号を十分な強度で検出する必要があることから、1.0mm≦L1≦3.0mmであることが望ましい。
これに対して、発光部150と第3の受光部143との間の距離L3は、第1の受光部141に比べて脈信号に対する感度が低く、体動ノイズに対する感度が高くなるように設定すればよい。例えば、L3<1.0mm、或いは3.0mm<L3とすれば、1.0mm≦L1≦3.0mmとなる第1の受光部141に比べて脈信号の度合いが下がり、体動ノイズの度合いが上がる(MN比が下がる)ことになる。
ただし、第3の受光部143では、検出信号のMN比(Mが脈信号、Nがノイズを表し、MN比は脈信号とノイズとの比率(一般的なSN比)である)が、第1の受光部141の検出信号のMN比に比べて十分小さくなればよい。つまり、L3<1.0mm、或いは3.0mm<L3という絶対値としての距離を設定するという点よりは、第1、第3の検出信号の間である程度(例えば後述するスペクトラム減算法によるノイズ低減処理が可能な程度)の差ができるように、L1に対するL3の値を変化させる点を重視してもよい。
つまり、第3の受光部143からの第3の検出信号では、MN比が第1の検出信号に比べて小さければ十分である以上、脈成分がある程度含まれることは妨げられず、言い換えればL3は、1.0mm≦L3≦3.0mmの範囲内であってもよい。
ここで、第1、第3の検出信号に差を生じさせるためのL1、L3の関係としては、例えばL3>2×L1等であってもよい。この場合、L1=1.0mmであれば、L3>2.0mmである。脈信号をある程度の強度で検出することになるが、より短いL1が設定される第1の検出信号に比べて、第2の検出信号のMN比が小さいという条件を満足できる。
6.透光部材による押圧
次に、透光部材による押圧が検出信号に与える影響について説明する。
図17は、押圧に対する吸光度の変化を例示する図である。横軸は押圧を、縦軸は吸光度を示している。押圧が変化すると、影響を受ける血管が変化する。最も影響を受けやすい、すなわち最も低い押圧で影響を受ける血管は毛細血管である。図17の例では、押圧がp1を超えたところで吸光度の変化量が大きくなっているが、これは押圧で毛細血管がつぶれ始めたことを意味する。押圧がp2を超えると吸光度の変化がなだらかになっているが、これは毛細血管がほぼ完全につぶれている(閉じている)ことを意味する。毛細血管の次に影響を受けるのは動脈である。さらに押圧が増してp3を超えると吸光度の変化量が再び大きくなっているが、これは押圧で動脈がつぶれ始めたことを意味する。押圧がp4を超えると吸光度の変化がなだらかになっているが、これは動脈がほぼ完全につぶれている(閉じている)ことを意味する。
図18は、押圧に対する体動ノイズ感度の変化を例示する図である。図18では、発光部から受光部までの距離Lが2mmの例および6mmの例を併せて示している。距離Lが2mmおよび6mmのいずれの例でも、傾向としては、押圧が低いほどノイズ感度が高く、押圧が高いほどノイズ感度が低い。これは、毛細血管を流れる血液は、体動によって動きやすいため、生体組織内において比較的浅い位置に存在する毛細血管で反射する光には体動によるノイズが乗りやすいためであると考えられる。
本実施形態では、被検体の生体情報の測定時において、透光部材50のうち第1の受光部141に対応する位置又は領域での押圧をp1とし、透光部材50のうち第2の受光部142に対応する位置又は領域での押圧をp2とし、透光部材50のうち第3の受光部143に対応する位置又は領域での押圧をp4とした場合に、p1>p2、p1>p3に設定する。押圧の差は、被検体と接触する透光部材50の高さの差により実現する。
具体的には、第2の受光部142と第3の受光部143は毛細血管に対応する信号を検出することで体動ノイズの比率を高くし、第1の受光部141は動脈に対応する信号(脈信号)を測定することで脈信号の比率を高くする。即ち、第2の受光部142と第3の受光部143における押圧はp1からp2の範囲(毛細血管が完全にはつぶれない圧力)に、第1の受光部141における押圧はp3からp4の範囲(毛細血管がつぶれる圧力)に収まるように設計される。例えば、第1の受光部141と第2の受光部142との押圧の差は、2.0kPa以上8.0kPa以下であることが望ましい。
7.体動ノイズ低減処理(スペクトラム減算法)
次に、処理部200が行う体動ノイズ低減処理について説明する。体動ノイズ低減処理には、第2の検出信号又は第3の検出信号に基づいて行われるスペクトラム減算法と、モーションセンサー部170からの信号に基づいて行われる適応フィルター処理が含まれる。
まず、スペクトラム減算法について説明する。以下では、第2の受光部142が選択された場合を例に説明する。
図19(A)、図19(B)は、スペクトラム減算法を用いた、第2の検出信号に基づく第1の検出信号のノイズ低減処理を説明する図である。スペクトラム減算法では、第1、第2の検出信号に対してそれぞれ周波数変換処理を行ってスペクトルを求める。そして、第2の検出信号のスペクトルからノイズスペクトルを推定し、推定されたノイズスペクトルを、第1の検出信号のスペクトルから引き去る処理を行う。
図19(A)に、実際に求められた第1の検出信号のスペクトルと、第2の検出信号のスペクトルを示す。上述してきたように、本実施形態に係る生体情報検出装置を用いることで、第2の検出信号のスペクトルは主としてノイズ成分に対応するスペクトルとなる。つまり、第2の検出信号のスペクトルにおいて大きなピークが立っている周波数が、体動ノイズに対応する周波数であると推定できる。実際には、第2の検出信号のスペクトルのうち、ピークだけを減算してもよいがこれに限定されず、例えば第1の検出信号のスペクトル全体から、第2の検出信号のスペクトル全体を減算する処理を行えばよい。
減算に際しては、ノイズを相殺するように、例えば、第1の検出信号および第2の検出信号の一方に係数が乗算される。この係数は、例えば所定の周波数の信号強度から求められる。或いは、例えばクラスター化等の手法によりノイズと信号とを分離し、第1の検出信号のノイズと第2の検出信号のノイズとを同じ強度にするように係数が算出されてもよい。
スペクトラム減算法による体動ノイズ低減処理の前後の第1の検出信号の例を図19(B)に示す。図19(B)からわかるように、体動ノイズ低減処理により、0.7〜0.8Hz(脈拍数でいう42〜48)及び1.5Hz(脈拍数90)に現れていた体動ノイズが小さく抑えられ、これらを脈信号であると誤判定する可能性を抑止できる。一方、1.1Hz(脈拍数66)前後に現れていた脈信号に対応するスペクトルについては、低減することなく信号レベルを維持することが可能である。
スペクトラム減算法は、FFT(Fast Fourier Transform)等の周波数変換処理と、スペクトルでの減算処理により実現されるため、アルゴリズムがシンプルであり計算量が少ないという利点がある。また、後述する適応フィルター処理のような学習要素がないため、瞬時応答性が高いという特性がある。
8.体動ノイズ低減処理(適応フィルター処理)
次に、適応フィルター処理を用いた、モーションセンサーからの検出信号に基づく体動ノイズ低減処理を説明する。
図20に、適応フィルター214を用いたノイズ低減処理の具体例を示す。モーションセンサー部170の検出信号は体動ノイズに対応するため、当該検出信号から特定されるノイズ成分を第1の検出信号から引き去る処理を行うものであり、考え方の大筋はスペクトラム減算法と同様である。
ただし、脈波検出信号中の体動ノイズと、体動センサーからの体動検出信号は、ともに同一の体動に起因する信号であったとしてもその信号レベルまで同一であるとは限らない。よって、体動検出信号に対して適応的にフィルター係数が決定されるフィルター処理を行うことで、推定体動ノイズ成分を算出し、脈波検出信号と推定体動ノイズ成分の差分をとるものとする。フィルター係数が適応的に(学習を行って)決定されるため、ノイズ低減処理の精度を向上させることが可能であるが、フィルター係数の決定における処理負荷や、出力のディレイを考慮する必要がある。なお、適応フィルター処理については広く知られた手法であるため、詳細な説明については省略する。
第2の検出信号を用いたスペクトラム減算法に加えてモーションセンサーを用いた適応フィルター処理を併用することで、スペクトラム減算法のみを行う場合に比べて、より精度よく体動ノイズを低減することが可能になる。例えば図19(B)では、0.7〜0.8Hz、或いは2.3〜2.4Hzにおけるノイズを低減し切れていないが、モーションセンサーからの検出信号を用いた処理を併用することで、それらのノイズを低減することも可能である。
本実施形態では、スペクトラム減算法による体動ノイズ低減処理を行い、その処理後の信号に対して、モーションセンサーを用いた適応フィルター処理を行う。この場合の、各信号の流れを示したものが図21である。
図21に示すように、生体からは脈信号とノイズ信号が検出可能であるが、複数の受光部からの各検出信号にはその両方が含まれることになる。ただし本実施形態ではその比率は受光部毎に異なり、第1の検出信号は脈信号が比較的多く、第2の検出信号は第1の検出信号に比べて脈信号の比率が低い(体動ノイズの比率が高い)。そして、この2つの検出信号を用いて脈信号と体動信号(体動ノイズ)を分離する。この処理は、上述したスペクトラム減算法により実現される。そして、分離された脈信号(体動ノイズ低減処理後の第1の検出信号)に対して、モーションセンサーの検出信号(図21では加速度信号)を用いた第2の体動ノイズ低減処理が行われ、その結果から脈拍数等が推定される。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また生体情報検出装置等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 バンド部、30 ケース部、32 発光窓部、40 センサー部、
50 透光部材、52 凸部、53〜55 平坦部、56 凸部、
141 第1の受光部、142 第2の受光部、143 第3の受光部、
150 発光部、160 基板、170 モーションセンサー部、
172 加速度センサー、200 処理部、210 脈波測定部、
214 適応フィルター、220 体動測定部、230 センサー選択部、
240 体動判定部、250 制御部、260 報知部、270 入力部、
280 記憶部、290 通信部、400 生体情報検出装置、
410 手首、420 端末装置、430 表示部、
AFE1〜AFE3 アナログフロントエンド部、L1〜L3 距離、
PWA 第1の光量、PWB 第2の光量、h1〜h3 高さ

Claims (11)

  1. 被検体からの光を受光する第1の受光部と、
    前記被検体からの光を受光する第2の受光部と、
    前記被検体からの光を受光する第3の受光部と、
    前記被検体に対して光を射出する少なくとも1つの発光部と、
    少なくとも前記第1の受光部と前記発光部とが配置された基板と、
    前記第1の受光部、前記第2の受光部及び前記第3の受光部よりも前記被検体側の位置に設けられ、前記被検体からの光を透過し、且つ前記被検体の生体情報の測定時に前記被検体に接触する透光部材と、
    を含み、
    前記発光部と前記第2の受光部との距離をL2とし、前記発光部と前記第3の受光部との距離をL3とした場合に、L3>L2であり、
    生体情報検出装置から前記被検体への方向における平面視において、前記透光部材と前記第1の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh1とし、前記透光部材と前記第2の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh2とし、前記透光部材と前記第3の受光部とが重なる領域での前記基板から前記透光部材の前記被検体に接触する面までの距離をh3とした場合に、h1>h2、h1>h3であることを特徴とする生体情報検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記被検体の体動情報を検出するモーションセンサー部と、
    前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち前記体動情報に基づいて選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、前記生体情報を演算する処理部と、
    を含むことを特徴とする生体情報検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記処理部は、
    前記第2の検出信号と前記第3の検出信号とのうち重畳された体動ノイズが大きい方の検出信号を、前記体動情報に基づいて選択することを特徴とする生体情報検出装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記処理部は、
    体動が検出される周波数又は周波数帯域を前記体動情報に基づいて判定し、判定した前記周波数又は周波数帯域における体動ノイズのノイズ量を前記第2の検出信号と前記第3の検出信号とから求め、前記第2の検出信号と前記第3の検出信号とのうち前記体動ノイズの前記ノイズ量が大きい方の検出信号を選択し、
    選択された前記検出信号に基づいて、前記第1の検出信号の前記体動ノイズを低減する体動ノイズ低減処理を行うことを特徴とする生体情報検出装置。
  5. 請求項1において、
    前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、前記生体情報を演算する処理部を含むことを特徴とする生体情報検出装置。
  6. 請求項5において、
    前記第2の検出信号が選択された場合、前記発光部が第1の光量で発光した際に、前記第1の受光部が前記第1の検出信号を検出すると共に前記第2の受光部が前記第2の検出信号を検出することを特徴とする生体情報検出装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記第3の検出信号が選択された場合、前記発光部が第1の光量で発光した際に、前記第1の受光部が前記第1の検出信号を検出し、前記発光部が前記第1の光量よりも大きい第2の光量で発光した際に、前記第3の受光部が前記第3の検出信号を検出することを特徴とする生体情報検出装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記発光部と前記第1の受光部との距離をL1とした場合に、L1=L2であることを特徴とする生体情報検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記第3の受光部と第1の受光部の間に第2の受光部が設けられる場合、h2=h3、又はh2>h3、又はh2<h3であり、
    前記第3の受光部と第2の受光部の間に第1の受光部が設けられる場合、h2>h3、又はh2<h3であることを特徴とする生体情報検出装置。
  10. 被検体からの光を受光する第1の受光部と、
    前記被検体からの光を受光する第2の受光部と、
    前記被検体からの光を受光する第3の受光部と、
    前記被検体に対して光を射出する少なくとも1つの発光部と、
    処理部と、
    を含み、
    前記発光部と前記第2の受光部との距離は、前記発光部と前記第3の受光部との距離よりも短く、
    前記処理部は、
    前記第2の受光部で検出された第2の検出信号及び前記第3の受光部で検出された第3の検出信号のうち選択された検出信号と、前記第1の受光部で検出された第1の検出信号とに基づいて、生体情報を演算することを特徴とする生体情報検出装置。
  11. 請求項10において、
    前記処理部は、
    前記第2の検出信号と前記第3の検出信号のうち重畳された体動ノイズが大きい方の検出信号を選択することを特徴とする生体情報検出装置。
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JP7393275B2 (ja) 2020-03-30 2023-12-06 太陽誘電株式会社 脈波センサ付きバンド及び当該バンドを有する時計

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