JP2009201211A - 電力供給システム - Google Patents

電力供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009201211A
JP2009201211A JP2008038517A JP2008038517A JP2009201211A JP 2009201211 A JP2009201211 A JP 2009201211A JP 2008038517 A JP2008038517 A JP 2008038517A JP 2008038517 A JP2008038517 A JP 2008038517A JP 2009201211 A JP2009201211 A JP 2009201211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
current
state
switch element
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008038517A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Nishii
雅紀 西井
Mitsuyoshi Kuroda
光義 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asyst Technnologies Japan Inc
Original Assignee
Asyst Technnologies Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asyst Technnologies Japan Inc filed Critical Asyst Technnologies Japan Inc
Priority to JP2008038517A priority Critical patent/JP2009201211A/ja
Publication of JP2009201211A publication Critical patent/JP2009201211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】給電線において交流電流及び交流電圧間の位相差のずれを抑制しつつ、安定にスイッチ素子を切り替えることができる
【解決手段】トライアックT1〜Tnを介してリアクトルL1〜Lnを給電線12に並列に接続する。スイッチ制御部132は、トライアックT1〜Tnへのスイッチ制御信号を生成する。かかる制御信号は、トランス34を介して電源盤30から供給される交流電流及び交流電圧の位相差に基づいて、位相差が所定値からずれた場合にそのずれが小さくなるように調整される。
【選択図】図2

Description

本発明は、軌道に沿って走行する移動体に電力を供給する電力供給システムに関する。
軌道に沿って走行する車両などの移動体に非接触で電力を供給する電力供給システムには種々のものがある。例えば、軌道に沿って給電線を敷設すると共に、その給電線に高周波の交流電流を供給する。移動体は、かかる給電線の交流電流によって発生した磁界の磁気的エネルギーを電気的エネルギーに変換することによって、給電線から非接触で電力供給を受ける。このような構成の場合、電力供給の効率を向上させるために、コンデンサを給電線に並列に接続し、給電線とそのコンデンサとで共振回路を構成することが一般的になされている。
ところで、給電線から移動体が電力供給を受ける際に、給電線に誘導性リアクタンス成分が追加される。したがって、給電線から電力供給を受ける移動体の数が変動すると、給電線全体のリアクタンスが変動するため、給電線とコンデンサとからなる共振回路の共振周波数が変動する。これによって、給電線へ供給する交流電流の電流及び電圧間の位相差にずれが生じて力率が低下する等の問題が生じる。このような問題を避けるためには、給電線全体のリアクタンスを調整する構成などが必要となる。
特許文献1や特許文献2には、給電線の共振周波数を調整することができる種々の構成が開示されている。例えば、特許文献1には、追加のリアクトルを給電線に直列に接続する構成が開示されている。また、特許文献1及び2には、追加のコンデンサを給電回路に並列に接続する構成が開示されている。そして、これらの追加のリアクトルやコンデンサの接続をスイッチ素子を用いて切り替えることで、給電線の共振周波数を調整している。
特許3512798号公報 特許2667054号公報
しかし、上記において、追加のリアクトルを給電線に直列に接続する構成によると、リアクトルの接続を切っている状態では、給電線の電流がそのままスイッチ素子を流れるため、スイッチ素子の消費電力が大きくなるという問題がある。
また、追加のコンデンサを給電線に並列に接続する構成においては、以下の問題がある。まず、スイッチ素子に急激に大きな電圧が印加されるのを防ぐため、コンデンサに高い電圧が印加されるタイミングでスイッチ素子の切り替えを実行しなければならない。しかし、コンデンサに高い電圧が印加されるタイミングでスイッチを入れると、コンデンサに突入電流が発生するおそれがある。また、コンデンサに高い電圧が印加されるタイミングでスイッチを切ると、コンデンサに電荷が残存した状態でスイッチが切られるため、スイッチ素子に高電圧が印加されるおそれがある。したがって、スイッチ素子として耐圧の高いものが必要となる。
このように、特許文献1及び特許文献2の構成によると、消費電力が大きくなったり、スイッチ素子を安定に切り替えることができなかったりといった問題が生じるおそれがある。
本発明の目的は、給電線において交流電流及び交流電圧間の位相差のずれを抑制しつつ、安定にスイッチ素子を切り替えることができる電力供給システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の電力供給システムは、軌道に支持されつつ走行する移動体に電力を供給する電力供給システムであって、前記移動体に非接触で電力を供給する、前記軌道に沿って敷設された給電線と、前記給電線に交流電力を供給する電源と、前記給電線と共に共振回路を構成するように前記給電線に接続されたコンデンサと、リアクトル、並びに、前記リアクトルを前記給電線に並列に接続させた入り状態と前記リアクトルが前記給電線に電気的に接続されていない切り状態とを選択的に取るスイッチ素子を有するスイッチ回路と、前記電源が前記給電線に供給する交流電流及び交流電圧間の位相差に所定値からのずれが生じた際に、前記ずれが小さくなるように、前記入り状態と前記切り状態との間で前記スイッチ素子の状態を切り替える切り替え制御手段とを備えている。
本発明によると、給電線において交流電流及び交流電圧間の位相差に所定値からのずれが生じた際に、ずれが小さくなるようにスイッチ素子の切り替えを制御する。したがって、給電線から電力供給を受ける移動体の数に変動が生じたりして位相差にずれが生じても、そのずれを抑制するような制御を実行する。また、本発明は、スイッチ素子の切り替えによってリアクトルを給電線に並列に接続する構成を有している。つまり、スイッチ素子も給電線に並列に接続されることとなる。したがって、スイッチがどのような状態であっても、給電線を流れる電流と同じ大きさの電流がスイッチ素子に流れることはない。これによって、スイッチ素子が給電線に対して直列に接続される場合と比べて、スイッチ素子の消費電力が抑制される。また、リアクトルを接続する場合は、スイッチを入れるときの電流の変化がコンデンサを接続する場合と比べて緩やかである。さらに、スイッチを切ってもコンデンサのような電荷の残留が発生せず、スイッチ素子に高い耐圧性を要求することもない。したがって、スイッチ素子を安定に切り替えることができる構成が実現する。
また、本発明においては、前記切り替え制御手段が、前記スイッチ素子に流れる電流がゼロになるタイミングに合わせて前記スイッチ素子の状態を前記入り状態から前記切り状態に切り替えることが好ましい。この構成によると、スイッチ素子に流れる電流がゼロのタイミングでスイッチを切るため、電流が流れているタイミングで切る場合と比べて、スイッチロスを抑制することができる。
また、本発明においては、前記スイッチ回路が、前記スイッチ素子としてサイリスタ素子を有していてもよい。この構成によると、サイリスタ素子を用いることによって、スイッチ素子に流れる電流がゼロでないタイミングでスイッチを切っても、電流がゼロになるまで導通状態が維持される。したがって、簡易な構成でスイッチロスを抑制することができる。
また、本発明においては、前記切り替え制御手段が、前記給電線を流れる電流の電流値及び電圧値をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、前記電流検出器及び電圧検出器が検出した前記電流値及び電圧値の位相を比較すると共に前記所定値からの位相差のずれを示す信号を出力する位相比較器とを有し、前記位相比較器が出力した信号に基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えることが好ましい。この構成によると、位相比較回路を用いることによって、簡易な構成で切り替え制御手段が実現する。
以下、本発明の好適な一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の搬送システム1の全体の構成を示す概略図である。搬送システム1は、例えば半導体基板の製造工場等に設置され、半導体基板が収容された容器を各製造装置(不図示)間で搬送するためのものである。搬送システム1は、天井等に敷設された軌道11を有している。軌道11上には複数の搬送車両20(移動体)が設置されている。各搬送車両20は、軌道11に吊り下げられるように支持されており、軌道11に沿って走行することが可能である。また、各搬送車両20は、半導体基板が収容された容器99を把持することができ、一の製造装置から他の製造装置へと軌道11上を走行しつつ容器99を搬送する。
搬送システム1は、搬送車両20に電力を供給するための電源盤30及び給電線12を有している。給電線12は軌道11内に敷設されており、軌道11に沿って延びている。電源盤30は、給電線12に高周波の交流電流を流すインバータ方式のスイッチング電源である。電源盤30が給電線12に電圧を印加することで電流を流すと給電線12の周囲に磁界が発生する。搬送車両20はコイルが巻かれたトランスを有している(不図示)。給電線12の交流電流によって発生した磁界がコイルと鎖交する際にコイルに発生する誘導起電力によって、搬送車両20に電力が供給される。また、搬送システム1は、後述の位相補正回路100を有している。
図2は、電源盤30、給電線12及び位相補正回路の構成を示す回路図である。電源盤30は整流回路32及びインバータ回路33を有している。電源盤30は、交流電源31から電力供給を受ける。交流電源31から電源盤30に入力された交流電流は、整流回路32によって整流され、整流された電流はインバータ回路33に供給される。インバータ回路33は、整流回路32からの電流をある周波数に調整された交流電流に変換する。インバータ回路33からの出力は、トランス34を介して交流電流として給電線12に供給される。インバータ回路33は、給電線12から電力供給を受けている搬送車両20がある台数のときに、トランス34を介して給電線12に出力される交流電流及び交流電圧間の位相差が所定値になるようにスイッチングを制御する。また、インバータ回路33は、給電線12への出力電圧又は出力電流をその振幅が一定になるように制御する。
ところで、給電線12は軌道11の規模に応じた長さを有しており、固有のインダクタンスLを有している。このように給電線12は誘導性負荷となるので、電源盤30の出力にそのまま接続すると、力率が非常に低く、搬送車両20に有効に電力を供給することが困難となる。
このため、一次側及び二次側の回路を共に共振回路とすることによって、電源盤30の出力に無効電圧や無効電力が発生するのを抑制することが一般的になされている。本実施形態においては、容量Cを有するコンデンサCが給電線12に並列に接続されている。また、搬送車両20側のコイルにもコンデンサが接続されており、共振回路が構成されている(不図示)。
そして、給電線12に流れる電流の周波数と、給電線12及びコンデンサCからなる共振回路の共振周波数とが互いに同一になる場合に、上記の無効電圧や無効電力を完全に補償することができる。このとき、電源盤30の出力側の力率は1となる。さらに、搬送車両20側の共振回路の共振周波数も上記の周波数と同一にすることによって、搬送車両20に最も有効に電力が供給される。したがって、これらの共振回路を共振周波数が所定の周波数になるように構成すると共に、その所定の周波数とほぼ等しい周波数の交流電流が給電線12に流れるように制御することが好ましい。
一方で、給電線12から搬送車両20への電力供給が開始されると、搬送車両20と給電線12との磁気的結合によって、給電線12から見たときに誘導性のリアクタンス成分が車両ごとに発生する。図2はその一例を示している。図2においては、2台の搬送車両20が給電線12と磁気的に結合することによってl1及びl2に相当するリアクタンス成分が発生しており、給電線12の全インダクタンスはL+l1+l2となっている。このように、給電線12から電力供給を受ける搬送車両20の台数が変動すると、給電線12全体のリアクタンスも変動する。
これに対して上記の通り、給電線12を流れる電流は、搬送車両20がある台数のときにトランス34から給電線12へと出力される交流電流及び交流電圧間の位相差が所定値になるように調整されている。ここで、所定値は1/4周期分に相当する値である。しかし、搬送車両20が上記のある台数から変動すると、給電線12全体のリアクタンスが変動するので、トランス34から出力される電流及び電圧間の位相差も変動する。電源盤30からの出力の電流及び電圧間の位相差が変動すると、電源出力の力率が変動すると共に、搬送車両20に有効に電力を供給できなくなるおそれがある。
本実施形態は、搬送車両20の台数が変動しても搬送車両20に有効に電力を供給するため、位相補正回路100を有している。以下、位相補正回路100について説明する。位相補正回路100は、リアクトルL1〜LnとトライアックT1〜Tn(スイッチ素子)とを含んだスイッチ回路101を有している。リアクトルL1〜Lnは、いずれも同じ大きさのインダクタンスを有しており、トライアックT1〜Tnを介して給電線12に並列に接続される。トライアックT1〜Tnの状態を切り替えることによって、リアクトルL1〜Lnが給電線12に接続された状態(入り状態)と給電線12に接続されていない状態(切り状態)とがそれぞれ切り替えられる。なお、トライアックT1〜Tnの状態を入り状態から切り状態にする際には、トライアックのゲート端子に供給する電流をどのタイミングで変化させるかによらず、カソード端子及びアノード端子間の電流がゼロになるまでこれらの端子間の導通状態が保たれる。したがって、この構成においては、必ず電流がゼロのタイミングでスイッチが切られることとなる。
トライアックT1〜Tnのそれぞれには、2つのツェナーダイオードZが各トライアックに対して並列に接続されている。これらのツェナーダイオードZによって、トライアックT1〜Tnに印加される電圧が一定になり、トライアックT1〜Tnに高電圧がかかるのが防止されている。
また、位相補正回路100は、電流検出器111及び電圧検出器112を有している。電流検出器111は、給電線12上の点P3において給電線12を流れる電流の電流値を検出する。電流検出器111には、例えば変流器が用いられる。電圧検出器112は、給電線12上の点P4及びP5間の電圧値を検出する。電圧検出器112には、例えばトランスが用いられる。電流検出器111及び電圧検出器112は、検出した電流値及び電圧値を示す信号を位相検出器121及び122へとそれぞれ出力する。位相検出器121及び122は、電流検出器111及び電圧検出器112からの信号に基づいて、これらの電流値及び電圧値の位相を示す信号を生成し、位相比較器131へとそれぞれ出力する。
位相比較器131は例えばコンパレータ素子によって構成されている。位相比較器131は、位相検出器121及び122からの信号に基づいて、電流値及び電圧値の位相差を示す信号を生成し、スイッチ制御部132(切り替え制御手段)へと出力する。スイッチ制御部132は、位相比較器131からの信号に基づいてスイッチ制御信号を生成し、トライアックT1〜Tnのゲート端子に供給する。これによって、リアクトルL1〜Lnのそれぞれが、給電線12に接続されたり、給電線12から切り離されたりする。スイッチ制御部132は、例えばプログラマブルICなどによって構成される。
そして、位相補正回路100は、電流値及び電圧値の位相差が所定値からずれていくにつれて、給電線12に接続されたリアクトルL1〜Lnが一つずつ増減されていくように構成されている。より具体的には、例えば位相比較器131は、電流値及び電圧値間の位相差と所定値とのずれ幅を示す信号をスイッチ制御部132へと出力する。スイッチ制御部132は位相比較器131からの信号を積算していく。そして、その積算値が所定の正値を超えるたびに、給電線12に接続されるリアクトルが1つ増えるようにスイッチ制御信号を生成し、トライアックT1〜Tnに供給する。そして、積算値をリセットする。また、位相比較器131からの信号の積算値が所定の負値を下回るたびに、給電線12に接続されるリアクトルが1つ減るようにスイッチ制御信号を生成し、トライアックT1〜Tnに供給する。そして、積算値をリセットする。
これによって、給電線12において電流及び電圧間の位相差の所定値からのずれが正の方向に大きくなっていくときには、給電線12に並列に接続されたリアクトル数が1つずつ増えることとなる。一方、リアクトルが給電線12に並列に接続されると、給電線12とリアクトルとの合成インダクタンスは、リアクトルが接続される前と比べて小さくなる。したがって、電流及び電圧間の位相差のずれが正の方向に大きくなっていくときには、給電線12及びリアクトルの全体のリアクタンスが小さくなるような制御がなされることとなる。つまり、給電線12及びリアクトルの全体のリアクタンスが大きくなりすぎた場合には、リアクタンスを小さくするような制御がなされる。また、給電線12において電流及び電圧間の位相差の所定値からのずれが負の方向に大きくなっていくときには、給電線12に並列に接続されたリアクトル数が1つずつ減少することとなる。つまり、給電線12及びリアクトルの全体のリアクタンスが小さくなりすぎた場合には、リアクタンスを大きくするような制御がなされる。
ここで、スイッチ制御部132は、給電線12に接続されたリアクトル数を、電流及び電圧間の位相差が上記の所定値に収束するように制御する。かかるリアクトル数の制御は、トライアックT1〜Tnの状態を切り替える基準となる上記の所定の正値及び負値やリアクトルL1〜Lnのインダクタンス値に応じて調整されている。これによって、給電線12及びリアクトルの全体のリアクタンスが変動して電流及び電圧間の位相差が所定値からずれた場合も、位相差が所定値に戻るような制御が実行されることとなる。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
給電線12から電力供給を受ける搬送車両20の台数が増減すると、給電線12全体のリアクタンスが変動し、給電線12の電流及び電圧間の位相差が所定値から変動する。しかし、本実施形態によると、スイッチ制御部132が、適切な数のリアクトルL1〜Lnが給電線12に並列に接続されるようにトライアックT1〜Tnの状態を切り替える。そして、これによって給電線12の電流及び電圧の位相差を所定値に収束させる。したがって、電源出力の力率が改善され、搬送車両20への電力供給が有効になされる。
また、本実施形態は、給電線12のリアクタンスを調整するために、リアクトルを給電線12に対して並列に接続する構成を有している。したがって、リアクトルを給電線12に直列に接続するといった構成と比べて、スイッチ素子であるトライアックT1等に流れる電流を抑制し、消費電力を抑制することができる。また、リアクトルやスイッチ素子に大きな電流が流れないため、これらの素子の規模を抑制することもできる。
また、トライアックT1等においてスイッチを入れる場合に、リアクトルL1等を流れる電流の変化は、コンデンサを並列に接続する場合と比べて緩やかである。したがって、突入電流が発生するといった問題が生じにくい。さらに、トライアックT1等においてスイッチを切る場合に、コンデンサを接続する場合のような電荷の残留がないので、スイッチ素子に高電圧がかかるといった問題が生じにくい。
また、スイッチ素子としてトライアックを用いているので、スイッチ制御部132からの信号が入力されるタイミングによらず、電流がゼロのタイミングでスイッチが切られることとなる。これによって、電流が流れているときに強制的にスイッチを切ることでスイッチロスが生じることが回避される。
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態においては、スイッチ素子としてトライアックを用いているが、2つの独立したサイリスタ素子を逆並列に接続したものを用いてもよい。つまり、トライアックのようなモノシリック構造を有する素子でなくてもよい。いずれにしても、トライアックのようなサイリスタ素子を含む構成を用いることによって、電流がゼロのタイミングでスイッチが切られるような構成が簡易に実現する。
また、トライアックの替わりにFET(Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いてもよい。この場合には、スイッチ素子に流れる電流を検出して電流がゼロのタイミングでスイッチを切り替える構成とすることにより、スイッチロスを抑制した構成とすることが好ましい。なお、本実施形態のようにリアクトルを接続する場合には、コンデンサを接続する場合と異なり、電流の変動が緩やかであるため、必ずしも電流がゼロのタイミングでスイッチを入れるような構成としなくともよい。
また、上述の実施形態においては、リアクトルL1〜Lnのインダクタンス値が同じであるが、互いにインダクタンス値の異なるリアクトルを用いてもよい。この場合には、給電線12及びリアクトル全体のリアクタンスをより詳細に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送システムの正面図である。 図1の搬送システムにおいて搬送車両に電力を供給する回路構成を示す回路図である。
符号の説明
1 搬送システム
11 軌道
12 給電線
20 搬送車両
30 電源盤
100 位相補正回路
101 スイッチ回路
111 電流検出器
112 電圧検出器
121 位相検出器
121,122 位相検出器
131 位相比較器
132 スイッチ制御部
L1-Ln リアクトル
T1-Tn トライアック

Claims (4)

  1. 軌道に支持されつつ走行する移動体に電力を供給する電力供給システムであって、
    前記移動体に非接触で電力を供給する、前記軌道に沿って敷設された給電線と、
    前記給電線に交流電力を供給する電源と、
    前記給電線と共に共振回路を構成するように前記給電線に接続されたコンデンサと、
    リアクトル、並びに、前記リアクトルを前記給電線に並列に接続させた入り状態と前記リアクトルが前記給電線に電気的に接続されていない切り状態とを選択的に取るスイッチ素子を有するスイッチ回路と、
    前記電源が前記給電線に供給する交流電流及び交流電圧間の位相差に所定値からのずれが生じた際に、前記ずれが小さくなるように、前記入り状態と前記切り状態との間で前記スイッチ素子の状態を切り替える切り替え制御手段とを備えていることを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記切り替え制御手段が、前記スイッチ素子に流れる電流がゼロになるタイミングに合わせて前記スイッチ素子の状態を前記入り状態から前記切り状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記スイッチ回路が、前記スイッチ素子としてサイリスタ素子を有していることを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  4. 前記切り替え制御手段が、
    前記給電線を流れる電流の電流値及び電圧値をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
    前記電流検出器及び電圧検出器が検出した前記電流値及び電圧値の位相を比較すると共に前記所定値からの位相差のずれを示す信号を出力する位相比較器とを有し、
    前記位相比較器が出力した信号に基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力供給システム。
JP2008038517A 2008-02-20 2008-02-20 電力供給システム Pending JP2009201211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038517A JP2009201211A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 電力供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038517A JP2009201211A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 電力供給システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009201211A true JP2009201211A (ja) 2009-09-03

Family

ID=41144133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008038517A Pending JP2009201211A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 電力供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009201211A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205761A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 非接触給電システムおよびその駆動方法
JP2011217596A (ja) * 2010-03-19 2011-10-27 Tdk Corp ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2011223860A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Tdk Corp ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2012130173A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Aisin Aw Co Ltd 電力供給装置
WO2013046535A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
WO2013046536A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
WO2013057896A1 (ja) * 2011-10-18 2013-04-25 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
KR20140136935A (ko) * 2012-02-02 2014-12-01 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 유도 전력 전송 시스템을 위한 var 제어
JP2019068580A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 国立大学法人豊橋技術科学大学 無線給電装置およびこれを用いた搬送システム、ならびに無線給電装置の制御方法
US10355532B2 (en) 2016-11-02 2019-07-16 Apple Inc. Inductive power transfer
US10447090B1 (en) 2016-11-17 2019-10-15 Apple Inc. Inductive power receiver
US10608470B2 (en) 2012-10-29 2020-03-31 Apple Inc. Receiver for an inductive power transfer system and a method for controlling the receiver
US10923953B2 (en) 2014-11-05 2021-02-16 Apple Inc. Received wireless power regulation

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06205535A (ja) * 1992-12-09 1994-07-22 Kazumori Ide 基準設定値追従制御による多機能交流電源装置
JPH1155857A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Toshiba Corp 高調波フィルタ
JPH11155245A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Shinko Electric Co Ltd 非接触給電における1次給電側電源装置
JP2006529079A (ja) * 2003-05-23 2006-12-28 オークランド ユニサービシズ リミテッド 周波数制御共振形コンバータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06205535A (ja) * 1992-12-09 1994-07-22 Kazumori Ide 基準設定値追従制御による多機能交流電源装置
JPH1155857A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Toshiba Corp 高調波フィルタ
JPH11155245A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Shinko Electric Co Ltd 非接触給電における1次給電側電源装置
JP2006529079A (ja) * 2003-05-23 2006-12-28 オークランド ユニサービシズ リミテッド 周波数制御共振形コンバータ

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011217596A (ja) * 2010-03-19 2011-10-27 Tdk Corp ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2011205761A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 非接触給電システムおよびその駆動方法
JP2011223860A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Tdk Corp ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2012130173A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Aisin Aw Co Ltd 電力供給装置
WO2013046535A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
WO2013046536A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
JP2013074756A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Advantest Corp ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
JP2013074755A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Advantest Corp ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
US9640317B2 (en) 2011-09-28 2017-05-02 Advantest Corporation Wireless power transmitter and wireless power receiver
US9589721B2 (en) 2011-09-28 2017-03-07 Advantest Corporation Wireless power transmitter and wireless power receiver
JPWO2013057896A1 (ja) * 2011-10-18 2015-04-02 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
WO2013057896A1 (ja) * 2011-10-18 2013-04-25 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
US9966798B2 (en) 2011-10-18 2018-05-08 Advantest Corporation Wireless power receiver
JP2015510385A (ja) * 2012-02-02 2015-04-02 オークランド ユニサービシズ リミテッドAuckland Uniservices Limited 誘導電力伝達システムのためのvar制御
KR20140136935A (ko) * 2012-02-02 2014-12-01 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 유도 전력 전송 시스템을 위한 var 제어
KR102091222B1 (ko) * 2012-02-02 2020-03-20 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 유도 전력 전송 시스템을 위한 var 제어
US11277027B2 (en) 2012-02-02 2022-03-15 Auckland Uniservices Limited VAR control for inductive power transfer systems
US10608470B2 (en) 2012-10-29 2020-03-31 Apple Inc. Receiver for an inductive power transfer system and a method for controlling the receiver
US10923953B2 (en) 2014-11-05 2021-02-16 Apple Inc. Received wireless power regulation
US10355532B2 (en) 2016-11-02 2019-07-16 Apple Inc. Inductive power transfer
US10447090B1 (en) 2016-11-17 2019-10-15 Apple Inc. Inductive power receiver
JP2019068580A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 国立大学法人豊橋技術科学大学 無線給電装置およびこれを用いた搬送システム、ならびに無線給電装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009201211A (ja) 電力供給システム
US10186911B2 (en) Boost converter and controller for increasing voltage received from wireless power transmission waves
US10396675B2 (en) Switching power supply apparatus
US10923953B2 (en) Received wireless power regulation
JP6938374B2 (ja) 交流電圧生成装置を過電圧制限する方法およびデバイス
JP6817221B2 (ja) Dc電圧源間のワイヤレス電力伝送のための装置および方法
US8116103B2 (en) Device for feeding electric energy into a power grid and DC converter for such a device
JP5455078B2 (ja) 無接触給電設備
US10063103B2 (en) Contactless power transmission device and power transmission method thereof
US9455594B2 (en) Electronic unit and power feeding system
KR101496810B1 (ko) 역률 보정 장치, 전원 장치 및 모터 구동 장치
US9809124B2 (en) Circuit arrangement and method of operating a circuit arrangement
JP5217324B2 (ja) 電力供給システム
CN103959629A (zh) 用于多相无接触式能量传输系统的倍增器整流器
US11201552B2 (en) Power supply system and DC/DC converter
US20180226834A1 (en) An Inductive Power Receiver
US20070188957A1 (en) Energy transfer circuit having an electromagnetic induction device for utilizing energy stored by a snubber
US20210351618A1 (en) Wireless Power Transfer System With Open Loop Reactance Matching Circuitry
JP7356102B2 (ja) 無線給電装置
CN111903047B (zh) 电力转换装置
JPH10155272A (ja) 電源装置
JP7182276B2 (ja) 非接触式給電装置
US20240128769A1 (en) Power receiving device and contactless power feeding system
WO2017131532A1 (en) Inductive power transmitter
JP2008271658A (ja) 無接触給電設備の2次側受電回路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091117

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130820