JP2009200608A - タイミング情報採取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送路ジッタの大きい環境を介して受信するデータの正確なタイミング情報を採取する。
【解決手段】クロック出力部Dは再生クロックに係るラッチカウント値を生成する。自走クロック生成部Bは、送信元クロックとは非同期の自走クロックを発振し自走クロック計数値を演算する。タイミング情報出力部Aは、入力データからタイミング情報データ値を抽出し、タイミング情報データ値,ラッチカウント値および自走クロック計数値によりタイミング情報を採取する。周波数制御部Cは、タイミング情報データ値とラッチカウント値との位相比較、および自走クロック出力値とラッチカウント値の各前置差分との位相比較の結果に重み係数を乗算した値を制御値としてクロック出力部に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイミング情報採取装置、特に、伝送路ジッタの大きい環境の下に受信するデータの伝送路ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフト情報等のタイミング情報を採取するタイミング情報採取装置に関する。伝送路ジッタとはデータの位相変動、周波数オフセットとは送受信データの周波数偏差、周波数ドリフトとは周波数オフセットの時間的変動をいう。
パケット交換やATMネットワークで通信を行う際、伝送路で生じるデータの遅延時間の揺らぎ(伝送路ジッタ)が問題となる。このような伝送路ジッタを抑制して受信クロックを再生するために、受信側でバッファを持ち、そこでのデータの滞留量が常に一定となるように再生クロックの制御を行なう「アクティブブロック再生法」(ITU−T勧告I.363.1)が知られている。
「アクティブブロック再生法」における伝送路ジッタの追従特性を改善するために、受信側に設けた独立発振器のクロックカウント値(独立時関計数値)により基準時間を生成して、伝送路ジッタで生じた遅延変動量を予測した電圧制御水晶発振器の制御を行うようにした「クロック再生方法及び受信クロック生成装置」が公知である(例えば、特許文献1参照)。
この技術は、先ず、伝送路ジッタが生じなかったと仮定した場合における一定のフレーム到達単位毎におけるバッファへの書込みクロックカウント値(送信書込計数値)の増分およびバッファからの読出しクロックカウント値(受信読出計数値)と、一定のフレーム到達単位毎における独立時関計数値の増分とにより位相比較関数を予測演算する。そして、この位相比較関数と、バッファのデータ滞留量の設定値からのズレに比例した値(送受信クロック間で同期が確立されない場合でもバッファが破綻を来たさない値)に重み付けした値とを加算することにより、電圧制御水晶発振器の制御信号を生成する。
特開2002−368726(第3頁−第5頁、図1)
しかしながら、上述した従来技術では、伝送路ジッタの追従特性を改善したクロックを再生することを目的としているが、送信されたデータを受信側において細緻に再生するためには、それだけでは足りず、周波数ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフト情報が不可欠である。
特に、伝送路ジッタの大きい環境を介して受信するデータに含まれるタイミング情報は、ジッタ成分が周波数オフセット成分やドリフト成分として混入するため、周波数オフセット採取や周波数ドリフト採取の誤差が大きくなるという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、伝送路ジッタの大きい環境下においても、タイミング情報採取の特性・性能を向上させるタイミング情報採取装置を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するために次のような技術的構成を採用する。すなわち、本発明では、先ず、受信側に独立に発振する自走発振器を持たせ、この自走発振器のカウント値により基準時間を生成して、伝送路ジッタで生じた遅延変動量を予測した制御を行って受信クロックの同期を再生している。
本発明の第1の態様によれば、伝送路から供給される送信側のクロック情報を受けて受信側にて位相同期が確立したクロックを再生する再生同期クロック生成機能を具備している。この機能は電圧制御水晶発振器(VCXO)を用いる通常の方式で実現を図っているが、その制御量の生成方法に本発明の特徴を持たせている。即ち、VCXOの制御量の演算に際して、伝送路ジッタで生じた遅延変動量を予測するために、伝送路ジッタの影響を全く受けない自走発振器との位相比較結果をフィードバック量に加算している。
しかし、自走発振器に全面的に位相同期させると、送信側のクロック情報との非同期成分が定常位相誤差として蓄積されるので、この定常位相誤差情報もフィードバック量に加算して位相同期を確立する。即ち、自走発振器との位相比較結果と、送信側のクロック情報との定常位相誤差とを適切に重み付けすることにより制御量を算出することで、伝送路ジッタの影響に耐性を持たせ、かつ送信側のクロック情報の同期した再生同期クロック生成機能の実現を可能としている。
その上で、得られた再生同期クロック出力信号のクロック数の計数値と、自走発振器のクロック数の計数値とを、タイミング情報が受信装置に到達した瞬時にサンプリングすることで、伝送路ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフト情報の計測機能を具備していている。
ジッタ情報に関しては、送信側のクロック情報の前置差分値は伝送路ジッタを含まないのに対して、タイミング情報が受信装置に到達した瞬時に再生同期クロック出力信号のクロック数の計数値をサンプリングした値の前置差分値は伝送路ジッタを含んだ値を示しており、両者の差分が即ち伝送路ジッタを示していることからジッタ情報の採取を実現している。
ここで、再生同期クロック出力信号が、送信側より送られるタイミング情報を生成するクロックと同期しない場合、非同期によるクロック偏差が両者の前置差分値に重畳されて伝送路ジッタがたとえゼロである場合にも、オフセット値を持ってしまい、これがジッタ情報として誤採取される原因となる。従って、伝送路ジッタが大きい場合でも確実に再生同期クロック信号を受信側で生成してジッタ情報の採取を実施しなければ正確なジッタ量を採取することは不可能となる。本発明では伝送路ジッタが大きな環境でも再生同期クロック信号を再生するようにしている。
周波数オフセット情報に関しては一定時間ごとに、送信側のクロック情報の更新増加値と、採取の基準とする送信側のクロック周波数と一致させた発振クロックの計数値の更新増加値とを比較することで計測が可能である。しかし、両者の更新増加値を比較するに際して、一方は伝送路ジッタを含まず、一方は伝送路ジッタを含む条件で計測すると、伝送路ジッタの影響によるクロック数が周波数オフセットに起因すべきクロック数の差分に重畳されて周波数オフセットがたとえゼロである場合にも、即ちクロックが同期している場合にも、ジッタ情報を周波数オフセットとして計測する誤採取の原因となる。
このため、送信側のクロック情報を含むタイミング情報のある程度の時間をおいた複数サンプル(例えばN個)前差分値と、その情報が到達した瞬時の採取の基準とするクロックサンプル値を単純に比較するだけでは正確な周波数オフセットを計測することは不可能である。本発明では、伝送路ジッタの影響を周波数オフセットの計測に際して受けない様にするために、伝送路ジッタが大きな環境でも再生同期クロック信号を再生した、再生同期クロックカウンタの計数値と、採取の基準とするクロックの計数値とを、同一瞬時にサンプル化して比較することで、周波数オフセットを計測するようにしている。
周波数ドリフト情報に関しては、所定の時間ごとに周波数オフセット情報の変動値を計測する。このため、周波数オフセット情報の計測に際して、伝送路ジッタの影響を受ける場合には、結果として周波数ドリフト情報の誤採取として影響が波及する。本発明では、上述の通り伝送路ジッタの影響を受けない様に周波数オフセット情報を計測しており、この周波数オフセット結果に基づいて周波数ドリフト情報を計測するようにしている。
本発明の第2の態様は、必ずしも再生同期クロックまでは受信側で生成する必要のない場合に、VCXOを実装せずに、その動作をシミュレーション演算により指定されたタイミングのカウンタ計数値を算出する実現機能を具備している。即ち、D/AコンバータによりVCXOの制御電圧を生成して、VCXOのクロック数の計数値を指定タイミングでラッチした再生同期クロック計数値シミュレーション演算する。これにより、D/Aコンバータ及びVCXOを実装せずに、第1の態様によるのと同様に、ジッタ情報、周波数オフセット情報、及び周波数ドリフト情報の計測機能を実現している。
要するに、本発明のタイミング情報採取装置は、伝送路から受信する入力データのタイミング情報を採取するタイミング情報採取装置において、クロック出力部(図1の再生クロック出力部D、図2の擬似再生クロック出力部E)と自走クロック生成部(図1、図2のB)とタイミング情報出力部(図1、図2のA)と周波数制御部(図1、図2のC)とを有することを特徴とする。
クロック出力部は、その情報がタイミング情報データ値として入力データに埋め込まれている送信元クロックに同期した再生クロックないしは擬似再生クロックに係るラッチカウント値を生成する。
自走クロック生成部(図1、図2のB)は、送信元クロックとは非同期の自走クロックを発振し、該自走クロックに周波数補正を行なって、送信元クロックの公称周波数に適合させた自走クロック計数値および該自走クロック計数値の前値差分値を演算する。
タイミング情報出力部(図1、図2のA)は、入力データからタイミング情報データ値の検出と抽出を行なって、タイミング情報データ値,ラッチカウント値および自走クロック計数値により、ジッタ情報値,オフセット情報値およびドリフト情報値を採取し、またタイミング情報データ値の検出瞬時を示す検出タイミング信号を出力する。
周波数制御部(図1、図2のC)は、タイミング情報データ値とクロック出力部からのラッチカウント値との位相比較、および自走クロック出力値の前置差分とラッチカウント値の前置差分との位相比較を行い、それぞれの比較結果に重み係数を乗算した値により周波数制御信号を演算してクロック出力部に供給する。
本発明の第1の効果は、自走発振器のクロックを計数し伝送路ジッタの影響を考慮して位相比較を実施するため、伝送路ジッタの大きい環境を介して受信するデータのクロック同期再生において、位相同期を確立することができるということである。
本発明の第2の効果は、伝送路ジッタの大きい環境を介して受信するデータに含まれる伝送路ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフトの採取を精度良く行なうことができるということである。その理由は、位相同期を確立したクロック同期再生を図ってジッタ情報の採取を実施し、伝送路ジッタ成分が周波数オフセット成分として混入しないような構成としたためである。
本発明の第3の効果は、シミュレーションにより必要なタイミング量を演算して制御を実施することが可能なため、D/AコンバータとVCXOを実装しなくても、ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフト情報の計測機能を小型・軽量化、低消費電力化、高集積化、及び回路・装置構成簡易化を図って実現できるということである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[構成の説明]
図1は本発明の実施例1のタイミング情報採取装置を示すブロック図である。このタイミング情報採取装置は、パケット交換網やATMネットワークの伝送路を経由して入力してくる入力データaについて、再生同期クロックuを出力すると共に、ジッタ情報値p,オフセット情報値qおよびドリフト情報値rを採取する。そのために、タイミング情報採取装置は、タイミング情報出力部A,自走クロック生成部B,周波数制御部Cおよび再生クロック出力部Dから構成されている。入力データaには、送信元のクロック情報(公称周波数対応のカウント値)が埋め込まれている。
タイミング情報出力部Aは、入力データaを伝送路から受信し、タイミング情報データ値(送信元のクロック情報)cの検出と抽出を行なって、ジッタ情報値p,オフセット情報値qおよびドリフト情報値r(これらをタイミング情報と総称する)を採取する。ジッタ情報値pとは、入力データaが伝送路を伝播してくる間における位相変動を表す値、オフセット情報値qとは入力データaの周波数偏差値、ドリフト情報値rとは入力データaの周波数変動値である。オフセット情報値q,ドリフト情報値rには、多分にジッタ成分がそれぞれオフセット成分,ドリフト成分として混入している。採取されたタイミング情報は、利用者の端末(不図示)へ出力され、入力データaの再生のために供される。
自走クロック生成部Bは、タイミング情報データ値cのクロックとは非同期の自走クロックを発振し、自走クロックに周波数補正を行なって、タイミング情報データ値cの保有する公称周波数に適合させた自走クロック計数値hおよび自走クロック計数値の前値差分値kを演算する。周波数補正とは、自走クロック対応のカウント値を送信元のクロック対応のカウント値に換算することをいう。自走クロック計数値hはタイミング情報出力部A,周波数制御部Cおよび再生クロック出力部Dに供給される。
周波数制御部Cは、タイミング情報データ値cと再生クロック出力部Dからのラッチカウント値iとの位相比較、および自走クロック計数値hの前置差分kとラッチカウント値iと前置差分との位相比較を行い、それぞれの比較結果に重み係数を乗算した値により周波数制御信号sを演算する。ラッチカウント値iは再生同期クロックu対応の再生同期クロック計数値vを自走クロック計数値hの変化点でラッチした値である。
再生クロック出力部Dは、周波数制御信号sに基づいて再生同期クロックuを生成すると共に、ラッチカウント値iをタイミング情報出力部Aと周波数制御部Cに供給する。タイミング情報出力部Aにおけるタイミング情報の採取は、タイミング情報データ値c,自走クロック計数値hおよびラッチカウント値iにより行なわれる。
以下、タイミング情報出力部A,自走クロック生成部B,周波数制御部Cおよび再生クロック出力部Dそれぞれの詳細について説明する。
タイミング情報出力部Aは、データ受信部1,タイミング情報検出抽出部2およびタイミング情報採取部14から成る。
データ受信部1は、伝送路(不図示)から供給される入力データaを受信し、受信データbとして出力する。ここに、入力データaとは、MPEGデータやIPパケットのようなパケットデータをいい、その中にデータ送信元のクロック情報が埋め込まれている。
タイミング情報検出抽出部2は、データ受信部1から供給される受信データbを入力してタイミング情報データ値cの検出と抽出を行う。そして、タイミング情報データ値cをタイミング情報採取部14と周波数制御部Cとに供給し、タイミング情報データ値cの検出瞬時を示す検出タイミング信号fを自走クロック生成部Bに供給する。
タイミング情報採取部14は、タイミング情報データ値c,再生クロック出力部Dからのラッチカウンタ値iおよび自走クロック生成部Bからの自走クロック計数値hを演算してジッタ情報値p,オフセット情報値qおよびドリフト情報値rを採取する。タイミング情報採取部14の詳細は後述する。
自走クロック生成部Bは、自走発振器3,発振器カウンタ4,受信タイミング打刻ラッチ部5,公称周波数適合部6および前値差分演算部7から成る。
自走発振器3は、タイミング情報データ値c対応の送信元クロックとは同期しない自走クロックdを生成して発振器カウンタ4に供給している。発振器カウンタ4は、自走発振器3の生成する自走クロックdを計数して自走クロック計数値eを生成し受信タイミング打刻ラッチ部5に供給する。受信タイミング打刻ラッチ部5は、タイミング情報検出抽出部2から検出タイミング信号fを受信した瞬時における自走クロック計数値eをラッチして保持し、ラッチ自走クロック計数値gを生成して公称周波数適合部6に供給する。
公称周波数適合部6は、ラッチ自走クロック計数値gに対して,発振器カウンタ4の公称発振周波数に対するタイミング情報データ値c対応の公称周波数の比率を乗ずることにより周波数補正を行って抽出タイミング情報データ値cの保有する公称周波数に適合させた自走クロック計数値hを演算して、タイミング情報採取部14,周波数制御部Cおよび再生クロック出力部Dにそれぞれ供給する。自走クロック計数値hは検出タイミング信号fが生成される都度に更新される。
前値差分演算部7は、自走クロック計数値hが更新される度に自走クロック計数値hの前値差分値kを生成して位相比較器12に供給する。
周波数制御部Cは、位相比較器8,重み係数調整部9,周波数制御情報演算部10,前値差分演算部11,位相比較器12および重み係数調整部13から成る。
位相比較器8は、タイミング情報データ値cとラッチカウント値iとの位相比較動作を行い、タイミング位相比較信号lを生成した後、重み係数調整部9に供給する。重み係数調整部9は、タイミング位相比較信号lに対して重み付け演算を施して重みタイミング位相比較信号mを生成した後、周波数制御情報演算部10に供給する。
前値差分演算部11は、ラッチカウント値iが更新される度にラッチカウント値iの前値差分値jを生成した後、位相比較器12に供給する。位相比較器12は、前値差分値kと前値差分値jとの位相比較動作を行い、ラッチカウント位相比較信号nを生成した後、係数調整部13に供給する。重み係数調整部13は、ラッチカウント位相比較信号nに対して重み付け演算を施して重みラッチカウント位相比較信号oを生成した後、周波数制御情報演算部10に供給する。
ここで、タイミング情報データ値cは伝送路ジッタの影響を含んでいないのに対して、ラッチカウント値iは伝送路ジッタの影響を含んでいるため、タイミング位相比較信号lのみで周波数制御信号sを生成したのでは、伝送路ジッタの大きい環境下では、PLL制御を適切に行えない。一方、共に伝送路ジッタの影響を含んでいる前値差分値kと前値差分値jの差分により伝送路ジッタの影響を相殺したラッチカウント位相比較信号nのみで周波数制御信号sを生成したのでは、VCXO17が自走発振器3に位相同期して、タイミング情報値cのクロック情報で同期クロックを再生するという本来の目的が達成できないことになる。そこで、重み係数調整部9,13において、それぞれタイミング位相比較信号l,ラッチカウント位相比較信号nに重み付けすることによりバランスをとっているのである。
周波数制御情報演算部10は、重み係数調整部9の生成する重みタイミング位相比較信号mと、重み係数調整部13の生成する重みラッチカウント位相比較信号oとにより、周波数制御信号sを生成した後、再生クロック出力部Dに供給する。周波数制御情報演算部10の詳細は後述する。
再生クロック出力部Dは、変化点検出部15,D/Aコンバータ16,VCXO17,発振器カウンタ18およびラッチ機能部19から成る。
変化点検出部15は、自走クロック計数値hが更新され、値が変化した瞬時タイミングを告げるラッチタイミング信号wを生成した後、ラッチ機能部19に供給する。ラッチ機能部19はフィードバック経路の最終段である。
D/Aコンバータ16は、周波数制御信号sのディジタル値をアナログ値に変換してアナログ周波数制御信号tを生成した後、電圧制御水晶発振器(VCXO)17に供給する。VCXO17は、アナログ周波数制御信号tにより発振周波数の制御を行って再生同期出力クロックuを生成した後、発振器カウンタ18に供給し、外部にも出力する。
発振器カウンタ18は、再生同期クロックuのクロック数を計数して再生同期クロック計数値vを生成した後、ラッチ機能部19に供給する。ラッチ機能部19は、再生同期クロック計数値vに対して、ラッチタイミング信号wの入力された瞬時値を保持出力してラッチカウント値iを生成した後、タイミング情報採取部14,位相比較器8および前置差分演算部11にそれぞれ供給する。
図3はタイミング情報採取部14の詳細を示す。タイミング情報採取部14は、前置差分演算部31,前置差分演算部32,減算部33,N個差分演算部34,N個差分演算部35,減算部36およびM個差分演算部37で構成されている。
前置差分演算部31は、タイミング情報データ値cの前置差分演算を行って前置差分信号(d_c)を算出した後、減算部33へ減算値として供給する。前置差分演算部32は、ラッチカウント値iの前置差分演算を行って前置差分信号(d_i)を算出した後、減算部33へ被減算値として供給する。減算部33は、前置差分信号(d_i)から、前置差分信号(d_c)を減算してジッタ量を示すジッタ情報値pを算出した後、採取結果として外部へ出力する。
前置差分信号(d_c)は伝送路ジッタの影響を含んでいないのに対して、前置差分信号(d_i)は伝送路ジッタの影響を含んでいるため、両者の差分が伝送路ジッタを示しているのである。また、送受信のクロックが非同期であると、非同期によるクロック偏差が前置差分信号(d_i)にとなり、伝送路ジッタがたとえゼロであっても、ジッタ情報値pとなる。これを回避するため、再生同期クロックに係るラッチカウント値iを用いて前置差分信号(d_i)を算出している。
N個差分演算部34は、ラッチカウント値iのN(正整数)サンプル前との差分演算を行って差分信号(dn_i)を算出した後、減算部36へ減算値として供給する。N個差分演算部35は、自走クロック計数値hのNサンプル前との差分演算を行って差分信号(dn_k)を算出した後、減算部36へ被減算値として供給する。減算部36は、差分信号(dn_k)から、差分信号(dn_i)を減算して周波数オフセット量を示すオフセット情報値qを算出した後、採取結果として外部へ出力する。
タイミング情報データ値cと自走クロック計数値hとに基づいてオフセット情報値qを算出することも可能であるが、タイミング情報データ値cは伝送路ジッタの影響を含んでいないのに対して、自走クロック計数値hは検出タイミング信号fでラッチされているため、伝送路ジッタの影響を含んでいる。従って、伝送路ジッタの影響によるクロック数が周波数オフセットに起因すべきクロック数の差分に重畳されて、周波数オフセットがたとえゼロであっても、即ち同期している場合であっても、ジッタ情報を周波数オフセットとして誤採取してしまう。これを回避するため、伝送路ジッタの影響を含んでいるラッチカウント値iを用いている。
M(正整数)個差分演算部37は、オフセット情報値qのMサンプル前との差分演算を行って周波数ドリフト量を示すドリフト情報値rを算出した後、採取結果として外部へ出力する。ドリフト情報値rは、上述のように伝送路ジッタの影響を排除したオフセット情報値qを用いて算出するため、伝送路ジッタの影響を受けることがない。
図4は周波数制御情報演算部10の詳細を示す。周波数制御情報演算部10は、加算器41,ディジタルフィルタ演算部42およびリミッタ43で構成されている。
加算器41は、重み係数調整部9からの重みタイミング位相比較信号mと、重み係数調整部13からの重みラッチカウント位相比較信号oとの加算演算を実施することで加算位相比較信号(m_o)を生成した後、ディジタルフィルタ演算部42に供給する。
ディジタルフィルタ演算部42は、加算位相比較信号(m_o)に対してディジタルフィルタ演算処理を施すことにより制御信号 s0 を生成した後、リミッタ43に供給する。リミッタ43は、制御信号 s0 に対して、所与のLIMIT値44を用いて両境界値を含む[(-LIMIT)≦s0≦(LIMIT-1)]の範囲に制限することにより周波数制御信号sを生成した後、D/Aコンバータ16へ出力する。
[動作の説明]
次に、以上のように構成された本タイミング情報採取装置の動作について説明する。電源が投入されると、自走発振器3は公称周波数f_osc[Hz]の自走クロックdを発生し、発振器カウンタ4は自走クロックdを計数して自走クロック計数値eを出力している。データ受信部1が入力データaを受信すると、受信データbを出力し、タイミング情報検出抽出部2は受信データbから送信元のクロック情報(公称周波数対応のカウント値)を抽出し、タイミング情報データ値cとして出力する。
説明を単純化するために、タイミング情報データ値cの最初のデータを3つだけを記載し、時系列に順次、c1、c2、c3であるものとすると、タイミング情報検出抽出部2は、c1、c2、c3抽出瞬時の検出タイミング信号f1、f2、f3を出力する。受信タイミング打刻ラッチ部5は、検出タイミング信号f1、f2、f3で自走クロック計数値gの値をラッチし、それぞれの値をg1、g2、g3であるとする。
公称周波数適合部6はg1、g2、g3に公称周波数比[f_secd/f_osc]を乗じて自走クロック計数値h1、h2、h3を算出する。例えば、タイミング情報データ値cの保有する公称周波数f_secdが27MHzで、自走発振器3の生成する自走クロックdの保有する公称周波数f_oscが162MHzの場合、係数1/6を乗ずる。従って、複数の係数を乗ずることとすれば、複数の自走発振器3を持つ場合と同等の汎用的な構成を単一の自走発振器3で実現が可能となる。自走クロック計数値hがh1、h2、h3と更新されると、変化点検出部15は値が変化した瞬時タイミングを告げるラッチタイミング信号wを生成して再生クロック出力部Dへ供給する。
周波数制御部Cには、タイミング情報データ値c1、c2、c3と、自走クロック計数値h1、h2、h3と、再生クロック出力部Dからフィードバックされてくるラッチカウント値i1、i2、i3が入力する。位相比較器8は式(1)に示す演算によりタイミング位相比較信号l1、l2を得る。
l1 = (c2-c1) - (i2-i1)、l2 = (c3-c2) - (i3-i2)・・・(1)
重み係数調整部9は、タイミング位相比較信号lに対し適切な重み係数α1を乗じて重みタイミング位相比較信号mを生成した後、周波数制御情報演算部10に供給する。
一方、前値差分演算部7は、自走クロック計数値hがh1、h2、h3と更新される度に前値差分値k1、k2を生成して位相比較器12に供給する。また、前値差分演算部11は、ラッチカウント値iがi1、i2、i3と更新される度に前値差分値j1、j2を生成した後、位相比較器12に供給する。
位相比較器12は、前値差分値kと前値差分値jとの位相比較動作を行い、ラッチカウント位相比較信号nを生成した後、係数調整部13に供給する。前値差分値kと前値差分値jとの位相比較は、自走クロック計数値hとラッチカウント値iとの位相比較と同視できるので、ラッチカウント位相比較信号nは式(2)に示す演算により算出することができる。
n1= (h2-h1) - (i2-i1)、n2= (h3-h2) - (i3-i2)・・・・(2)
重み係数調整部13は、ラッチカウント位相比較信号nに対し適切な重み係数α2を乗じて重みラッチカウント位相比較信号oを生成した後、周波数制御情報演算部10に供給する。
本発明では、重み係数調整部9,重み係数調整部13において、それぞれタイミング位相比較信号l,ラッチカウンタ位相比較信号nに適切な重み付けを施してVCXO17の制御量を生成することにより、伝送路ジッタが大きな環境においてもPLL制御により受信クロックも再生を可能としている。
周波数制御情報演算部10は、重みタイミング位相比較信号mと重みラッチカウント位相比較信号oを加算器41(図4参照)に入力し、加算位相比較信号(m_o)を式(3)のように算出する。
m_o = m + o = (α1×l) + (α2×n)・・・・・・・・・・(3)
ここで、係数値α1、α2(α1+α2=1)はそれぞれ、重み係数調整部9、重み係数調整部13で設定される。適切な係数値α1、α2は、伝送路ジッタ量及びタイミング情報データ値cの送信間隔時間によって制御可能である。
一例として、伝送路ジッタ量が±1.5[msec]、タイミング情報データ値cの送信間隔時間が100[msec]の場合、α1 = 1/2048、α2 = 2047/2048 を掲出できる。
ディジタルフィルタ演算部42は、加算位相比較信号(m_o)の時系列データに対してディジタル信号処理を施して制御信号 s0 を生成する。即ち、タイミング情報検出抽出部2がタイミング情報データ値cを抽出する毎に、加算位相比較信号(m_o)を累計して、その累計加算値sumと、その時の加算位相比較信号(m_o)とで制御信号 s0 を求める。加算位相比較信号(m_o)は正負の値、従って累計加算値sumも正負の値になり得る。この正負の値に応じて、制御信号 s0 の値が減増し、それによって電圧制御水晶発振器(VCXO)17に負帰還がかかり、再生同期クロックuの周波数を制御することができる。
この演算は、例えば、DSPまたはCPUなどのプログラム演算によって任意のディジタルフィルタ特性を持たせて実現可能である。図5は、プログラム演算の一例を示すフローチャートである。(m_o)、coeff、cont、sumを変数、abs(m_o)を(m_o)の絶対値とすると、ここで行なっている演算の内容は下記のとおりである。
if(abs(m_o)>=6)、coeff=512
if(abs(m_o)<6)、 coeff=256
if(abs(m_o)<5)、 coeff=128
if(abs(m_o)<4)、 coeff=64
if(abs(m_o)<3)、 coeff=32
if(abs(m_o)<2)、 coeff=16
if(abs(m_o)<1)、 coeff=8
if(sum>0)、cont=cont+coeff*(m_o)-16
if(sum<0)、cont=cont+coeff*(m_o)+16
if(sum=0)、cont=cont+coeff*(m_o)
so=cont
図5において、先ず、変数sum、contの初期値は0とする(図5のステップS1)。加算位相比較信号(m_o)が加算器41から入力すると(ステップS2)、係数(累積加算値)sumに加算する(ステップS3)。次に、加算位相比較信号(m_o)の絶対値を整数化して、例えば6で上限制限する(ステップS4)。
このようにして求めたabs(m_o)に3を加算した値を指数とする2のべき乗演算を行なって係数coeffを算出する(ステップS5)。2のべき乗演算を行なうのは、線形で係数coeffを変化させるよりも制御の収束時間を短縮するためである。最後に、ステップS3で求めた累積加算値sumの符号と、係数coeffとから係数(制御量)contを算出する(ステップS6)。
以上のようにして求めた制御量soに対して、リミッタ43は、許容範囲内の値(両境界値を含む[(-LIMIT)≦so≦(LIMIT-1)]の範囲)に制限して、周波数制御信号sを算出する。
この実施例1では、再生クロック出力部DにVCXO17を具備して、上記の方法により得られた周波数制御信号sを入力することで、受信側でクロック再生を行って再生同期出力クロックuを出力した上でタイミング情報採取を実施している。
再生クロック出力部Dでは、周波数制御信号sはD/Aコンバータ16により、ディジタル値をアナログ値であるアナログ周波数制御信号tに変換された後、電圧制御水晶発振器(VCXO)17に供給される。VCXO17は、周波数制御信号tにより発振周波数の制御を行って再生同期出力クロックuを生成した後、発振器カウンタ18に供給し、外部にも出力する。
発振器カウンタ18は、再生同期出力クロックuのクロック数を計数して再生同期出力クロック計数値vを生成した後、ラッチ機能部19に供給する。ラッチ機能部19は、再生同期出力クロック計数値vに対して、変化点検出部15からラッチタイミング信号wが入力した時の瞬時値を保持出力してラッチカウント値iを生成した後、タイミング情報採取部14,位相比較器8および前置差分演算部11にそれぞれ供給する。位相比較器8および前置差分演算部11への供給は、周波数制御信号sの生成のためのフィードバックであり、前述した周波数制御部Cにおける処理が繰り返される。
さて、タイミング情報採取部14の動作について、伝送路ジッタ情報,周波数オフセット情報および周波数ドリフト情報に分けて説明する。
タイミング情報の一つ目として採取されるジッタ情報値pは、タイミング情報データ値cの送信装置において送信される送信間隔と、受信装置において到着する到着間隔との差分として採取する。送信間隔と到着間隔との違いは、伝送路での伝送遅延の変動量である伝送路ジッタを原因として発生する。
タイミング情報データ値cは、送信装置での送信時刻を示す値でもあるため、送信間隔は、抽出タイミング情報データ値cの式(4)による前置差分演算によって得られる前置差分信号(d_c)によって与えられる。
d_c1=c2―c1、d_c2=c3―c2・・・・・・・・・・・・・・(4)
一方、受信装置での到着間隔は、ラッチカウント値iの式(5)による前置差分演算によって得られる前置差分信号(d_i)によって与えられる。
d_i1=i2―i1、d_i2=i3―i2、・・・・・・・・・・・・・(5)
伝送路ジッタを示すジッタ情報値pは、上記の到着間隔と送信間隔との式(6)による差分で演算する。
p1=d_i1−d_c1、p2=d_i2−d_c2・・・・・・・・・・・・(6)
ここで、到着間隔を採取するクロックが、送信間隔を採取するクロックと同期しない場合、伝送路ジッタがゼロであって到着間隔が送信間隔に等しい条件が成立しても、クロック計数値が周波数非同期偏差を原因として異なった値を示してしまう。これは、結果として伝送路ジッタの誤差値として出力されるので、クロック同期を行ったクロックにて計数することが採取精度の向上のために必要である。
タイミング情報の二つ目として採取するオフセット情報は、タイミング情報データ値cを計数する送信側のクロックの周波数が、受信側に設ける基準とするクロックの周波数と比較してどれだけの偏差を有するかを採取した値である。周波数偏差は、ある一定時間内の各クロックの発振数の差を計数することで採取することが可能である。従って、周波数オフセット情報は、一定時間ごとに、送信側のクロック情報(タイミング情報データ値c)の更新増加値と、採取の基準とする、送信側のクロック周波数と一致させた自走クロックdの計数値の更新増加値とを比較することで計測が可能である。
例えば、公称周波数が27MHzのクロックに関して、周波数オフセットが10ppm存在したとすると、1秒間に270クロック分の差を生じる量である。また、伝送路ジッタの影響により、到達時間が1msecずれる場合、27000クロックのずれを生じる。これは、周波数オフセットが10ppm存在した場合、100秒間の時間により生ずるクロック数の差に等しい。また、周波数オフセットが0の位相同期が確立したクロックを採取したとしても、1msecの伝送ジッタの影響により、1000ppmの周波数オフセットと誤採取することとなる。これを1ppmの誤採取に抑圧するためには、1000秒間もの長時間の採取が必要となる。これは、採取対象の送信側のクロック数の計数を送信元では1秒間としたのに対して、採取する受信側では、1秒間+1msecのクロック数を計数することが原因である。
従って、伝送路を経由して受信装置でオフセット情報を計測する場合、この伝送路ジッタの影響を考慮して採取しないと大きな採取誤差を生じる結果となる。採取に際して伝送ジッタの影響を取り除くために、採取対象の送信側のクロックに位相同期させた、即ちタイミング情報データ値cのクロックを受信側で再生させた、再生同期出力クロックuのクロック数を計数する。こうすることで、受信側に設ける基準とするクロック数の計数と同時に採取が可能となる。先の例に照らせば、両クロックを1秒間+1msec時間、共に等しく伝送ジッタを含む時間だけ、クロック数を計数することとなり、伝送ジッタの影響が相殺される。
原理的にはVCXO17のクロックと自走発振器3のクロックとを受信側で任意のタイミングで計測して採取可能であるが、任意のタイミングの一例としてタイミング情報データ値cの検出時点を計数タイミングに設定している。
減算部36(図3)では、採取基準クロックと被採取クロックとの各クロックの計数値の差分を算出することで、周波数オフセット量を示すオフセット情報値qを算出している。採取基準クロック数は、自走クロック計数値hをNサンプル前との差分演算を行って差分信号(dn_k)として算出している。被採取クロック数は、ラッチカウント値iのNサンプル前との差分演算を行って差分信号(dn_i)として算出している。
一例を示すと、タイミング情報データ値cが33msec毎に送信されて検出されるものとし、周波数オフセット量の採取間隔を約5秒と設定する。この場合には、タイミング情報データ値cの到達時に打刻を行った、自走クロック計数値h、ラッチカウント値i、各々のN=151個前のカウント値とのクロック増加分を比較する。オフセット情報値qから周波数オフセットへの換算は、採取時間に準じてカウンタ値の差を偏差周波数に換算することで行う。
タイミング情報の三つ目として採取するドリフト情報は、周波数オフセットの時間変動量である。M個差分演算部37(図3)では、オフセット情報値qの正整数Mサンプル前との差分演算を行ってドリフト情報値rを採取している。上記と同一条件例で、約1分間隔で周波数ドリフト量を採取するものとする。この場合には、M=1818個前のオフセット情報値qの差分を算出することで、ドリフト情報値rを採取する。ドリフト情報出力値rから周波数ドリフトへの換算は、ドリフト情報値rを採取時間で除算することで、単位時間当たりの周波数ドリフト量に換算することで行う。
図2は本発明のタイミング情報採取装置の実施例2を示すブロック図である。本タイミング情報採取装置は、実施例1におけるように再生同期クロックuを生成することはなく、再生同期クロックuに係るラッチカウント値i相当のラッチカウント値iをシミュレーション動作で算出する。
このため、実施例1における再生クロック出力部Dを擬似再生クロック出力部Eに置き換えた構成となっている。タイミング情報出力部A,自走クロック生成部Bおよび周波数制御部Cは、実施例1と同様に存続する。ただし、実施例1におけるように、自走クロック生成部Bの公称周波数適合部6から再生クロック出力部Dの変化点検出部15への自走クロック計数値hへの供給はなく、その代わり、周波数制御部Cの前置差分演算部7から再生クロック出力部Eへ前置差分値kが供給されるようになっている。
再生クロック出力部Eは、前置差分値kの入力を受け、周波数制御部Cからの周波数制御信号sに基づいてラッチカウント値iを生成する。ラッチカウント値iは、実施例1と同様に、タイミング情報出力部Aと周波数制御部Cに供給され、タイミング情報の採取と周波数制御信号sの生成のために用いられる。再生クロック出力部Eは正規化部20,乗算器22,加算器23および前置遅延部24から成る。
正規化部20は、周波数制御情報演算部10から供給される周波数制御信号sのディジタル値を、式(7)のように、絶対値の上限値である所与のLIMIT値21で除算することにより、正規化して正規化周波数制御信号xを生成した後、乗算器22に供給する。
x = s / LIMIT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ここで所与のLIMIT値21は、演算精度に係わる値であって、例えば16ビット精度を確保する場合には、32,768とする。16ビットの内の1ビットは符号、15ビットは数値に当てる。
乗算器22は、正規化周波数制御信号xと、周波数の最大偏差量を設定するための最大偏差設定値25と、周波数制御部Cの前置差分演算部7から供給される前値差分値kとの乗算を実行して擬似VCXO増加制御数yを生成した後、加算器23に供給する。最大偏差設定値25は、擬似VCXOの最大周波数偏差を与え、送信側のクロック精度に対して若干(3倍程度)余裕を持った値とする。例えば、送信側のクロック精度が30[ppm]なら100[ppm]を設定する。これは、正規化周波数制御信号xが[−1≦x≦+1]の範囲で変化する時に、±100[ppm]の周波数偏差の変動が可能となる設定値である。
いま、自走クロック計数値hがh1、h2、h3と更新されると、前値差分値kのサンプル値k1,k2は式(8)で与えられ、乗算器22における演算は式(9)のとおりとなる。x1、x2は正規化周波数制御信号xの時系列サンプル値である。
k1=(h2-h1)、k2=(h3-h2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
y1=(最大偏差設定値・x1・k1)、y2=(最大偏差設定値・x2・k2)・・(9)
加算器23は、擬似VCXO増加制御数yと前値差分値kと前置遅延保持信号zとを加算することにより擬似VCXO出力保持値、即ちラッチカウンタ値iを生成した後、タイミング情報採取部14,位相比較器8,前置差分演算部11および前置遅延保持部24にそれぞれ供給する。前置遅延保持部24はラッチカウンタ値iに対して、1サンプル遅延させて前置遅延保持信号zを生成した後、加算器23に供給する。
加算器23は式(10),(11)で示される演算を実施してラッチカウンタ値iを算出する。ラッチカウンタ値iのサンプル値をI1、I2、I3、公称周波数の変換が実施された自走クロック計数値hのサンプル値をh1、h2、h3とすると、
I2=INT[I1+k1+y1]=INT[I1+(1+(最大偏差設定値)・(x1)・(h2-h1)]=INT[I1+(h2-h1)+(最大偏差設定値・x1・(h2-h1))]・・・・・・・・・・・・・(10)
I3=INT[I2+k2+y1]=INT[I2+(1+(最大偏差設定値)・(x2)・(h3-h2)]=INT[I2+(h3-h2)+(最大偏差設定値・x2・(h3-h2))]・・・・・・・・・・・・・(11)
ここでINT[ ] は、[ ]の値を切り捨て整数化する演算である。I2,I3を演算する時に、それぞれI1,I2を用いているが、これは前置遅延保持部24により供給される値である。
実施例2では、上述の擬似VCXOのシミュレーション動作を繰り返して、ラッチカウンタ値Iの値を更新し、タイミング情報出力部Aへ供給することによりタイミング情報の採取を実施する。
[産業上の利用可能性]
本発明の典型的な産業上の利用例として、ネットワークジッタの比較的大きい環境を介して受信したMPEG-2トランスポートストリームに対して、PCRクロックの再生、及びPCRクロックジッタ採取、PCR周波数オフセット採取、PCR周波数ドリフト採取を掲出する。
本発明のタイミング情報採取装置の実施例1を示すブロック図 本発明のタイミング情報採取装置の実施例2を示すブロック図 本発明のタイミング情報採取装置におけるタイミング情報採取部の一例を示すブロック図 本発明のタイミング情報採取装置における周波数制御情報演算部の一例を示すブロック図 ディジタルフィルタ演算部の処理内容を示すフローチャート
符号の説明
1 データ受信部
2 タイミング情報検出抽出部
3 自走発振器
4,18 発振器カウンタ
5 受信タイミング打刻ラッチ部
6 公称周波数適合部
7,11 前値差分演算部
8,12 位相比較器
9,13 重み係数調整部
10 周波数制御情報演算部
14 タイミング情報採取部
15 変化点検出部
16 D/Aコンバータ
17 電圧制御水晶発振器(VCXO)
19 ラッチ機能部
20 正規化部
21、41 LIMIT値
22 乗算器
23,41 加算器
24 前値遅延器
25 最大偏差設定値
31,32 前値差分演算部
33,36 減算部
34,35 N個差分演算部
37 M個差分演算部
42 ディジタルフィルタ演算部
43 リミッタ
A タイミング情報出力部
B 自走クロック生成部
C 周波数制御部
D 再生クロック出力部
E 擬似再生クロック出力部

Claims (9)

  1. 伝送路から受信する入力データのタイミング情報を採取するタイミング情報採取装置において、
    その情報がタイミング情報データ値として前記入力データに埋め込まれている送信元クロックに同期した再生クロックに係るラッチカウント値を生成するクロック出力部と、
    前記送信元クロックとは非同期の自走クロックを発振し、該自走クロックに周波数補正を行なって、前記送信元クロックの公称周波数に適合させた自走クロック計数値および該自走クロック計数値の前値差分値を演算する自走クロック生成部と、
    前記入力データからタイミング情報データ値の検出と抽出を行なって、該タイミング情報データ値,前記ラッチカウント値および前記自走クロック計数値により、ジッタ情報値,オフセット情報値およびドリフト情報値を採取し、また前記タイミング情報データ値の検出瞬時を示す検出タイミング信号を出力するタイミング情報出力部と、
    前記タイミング情報データ値と前記クロック出力部からの前記ラッチカウント値との位相比較、および前記自走クロック出力値の前置差分と前記ラッチカウント値の前置差分との位相比較を行い、それぞれの比較結果に重み係数を乗算した値により周波数制御信号を演算して前記クロック出力部に供給する周波数制御部とを有することを特徴とするタイミング情報採取装置。
  2. 前記タイミング情報出力部は、
    前記入力データを受信し受信データとして出力するデータ受信部と、
    前記受信データを入力して前記タイミング情報データ値の検出と抽出を行い、また前記検出タイミング信号を前記自走クロック生成部に供給するタイミング情報検出抽出部と、
    前記タイミング情報データ値,前記ラッチカウンタ値および前記自走クロック計数値を演算して前記ジッタ情報値,オフセット情報値およびドリフト情報値を採取するタイミング情報採取部とで構成されることを特徴とする請求項1記載のタイミング情報採取装置。
  3. 前記自走クロック生成部は、
    前記タイミング情報データ値に係る送信元クロックとは同期しない自走クロックを生成している自走発振器と、
    前記自走発振器の生成する自走クロックを計数して自走クロック計数値を生成する発振器カウンタと、
    前記検出タイミング信号を受信した瞬時における前記自走クロック計数値をラッチして保持し、ラッチ自走クロック計数値を生成する受信タイミング打刻ラッチ部と、
    前記ラッチ自走クロック計数値に対して,前記発振器カウンタの公称発振周波数に対する前記タイミング情報データ値に係る公称周波数の比率を乗ずることにより周波数補正を行った前記自走クロック計数値を演算し、前記タイミング情報採取部,前記周波数制御部および前記クロック出力部にそれぞれ供給する公称周波数適合部と、
    前記自走クロック計数値が更新される度に自走クロック計数値の前記前値差分値を生成する第1の前値差分演算部とで構成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のタイミング情報採取装置。
  4. 前記周波数制御部は、
    前記タイミング情報データ値と前記ラッチカウント値との位相比較動作を行いタイミング位相比較信号を生成する第1の位相比較器と、
    前記タイミング位相比較信号に対して重み付け演算を施して重みタイミング位相比較信号を生成する第1の重み係数調整部と、
    前記ラッチカウント値が更新される度にラッチカウント値の前値差分値を生成する第2の前値差分演算部と、
    前記自走クロック計数値の前値差分値と前記ラッチカウント値の前値差分値との位相比較動作を行いラッチカウント位相比較信号を生成する第2の位相比較器と、
    前記ラッチカウント位相比較信号に対して重み付け演算を施して重みラッチカウント位相比較信号を生成する第2の重み係数調整部と、
    前記重みタイミング位相比較信号と前記重みラッチカウント位相比較信号とにより、周波数制御信号を生成して前記クロック出力部に供給する周波数制御情報演算部とで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3記載のタイミング情報採取装置。
  5. 前記クロック出力部は、
    前記自走クロック計数値が更新され値が変化した瞬時タイミングを告げるラッチタイミング信号を生成する変化点検出部と、
    前記周波数制御信号のディジタル値をアナログ値に変換してアナログ周波数制御信号を生成するD/Aコンバータと、
    前記アナログ周波数制御信号により発振周波数の制御を行って再生同期出力クロックを生成するVCXOと、
    前記再生同期クロックのクロック数を計数して再生同期クロック計数値を生成する発振器カウンタと、
    前記再生同期クロック計数値に対して前記ラッチタイミング信号の入力された瞬時値を保持出力して前記ラッチカウント値を生成するラッチ機能部とで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項4記載のタイミング情報採取装置。
  6. 前記クロック出力部は、
    前記周波数制御信号のディジタル値を絶対値の上限値である所与の演算精度に係わるLIMIT値で除算することにより、正規化して正規化周波数制御信号を生成する正規化部と、
    前記正規化周波数制御信号と、周波数の最大偏差量を設定するための最大偏差設定値と、前記第1の前置差分演算部から供給される前値差分値との乗算を実行して前記ラッチカウンタ値としての擬似VCXO増加制御数を生成する乗算器と、
    前記ラッチカウンタ値に対して1サンプル遅延させて前置遅延保持信号を生成する前置遅延保持部と、
    前記擬似VCXO増加制御数と前記第1の前置差分演算部から供給される前値差分値と前置遅延保持信号とを加算することにより前記擬似VCXO出力保持値を生成する加算器とで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項4記載のタイミング情報採取装置。
  7. 前記タイミング情報採取部は、
    前記タイミング情報データ値の前置差分演算を行って第1の前置差分信号を算出する第1の前置差分演算部と、
    前記ラッチカウント値の前置差分演算を行って第2の前置差分信号を算出する第2の前置差分演算部と、
    前記第2の前置差分信号から前記第1の前置差分信号を減算してジッタ量を示すジッタ情報値を算出する第1の減算部と、
    前記ラッチカウント値のN(正整数)サンプル前との差分演算を行って第1の差分信号を算出する第1のN個差分演算部と、
    前記自走クロック計数値のNサンプル前との差分演算を行って第2の差分信号を算出する第2のN個差分演算部と、
    前記第2の差分信号から前記第1の差分信号を減算して周波数オフセット量を示すオフセット情報値を算出する第2の減算部と、
    前記オフセット情報値のMサンプル前との差分演算を行って周波数ドリフト量を示すドリフト情報値を算出するM(正整数)個差分演算部とで構成されることを特徴とする請求項2記載のタイミング情報採取装置。
  8. 前記周波数制御情報演算部は、
    前記重みタイミング位相比較信号と前記重みラッチカウント位相比較信号との加算演算を実施することで加算位相比較信号を生成する加算器と、
    前記加算位相比較信号に対してディジタルフィルタ演算処理を施すことにより制御信号を生成するディジタルフィルタ演算部と、
    前記制御信号に対して、所与のLIMIT値を用いて境界値に制限することにより前記周波数制御信号を生成して前記D/Aコンバータへ出力するリミッタとで構成されることを特徴とする請求項4記載のタイミング情報採取装置。
  9. 請求項8記載のディジタルフィルタ演算部において実行されるプログラムを記録したプログラム記録媒体であって、該プログラムは、
    前記タイミング情報検出抽出部が前記タイミング情報データ値を抽出する毎に前記加算位相比較信号を累計して累計加算値を算出するステップと、
    前記加算位相比較信号の絶対値を整数化および上限制限する手順と、
    以上の手順により求めた加算位相比較信号に所定数を加算した値を指数とする2のべき乗演算を行なった制御係数を算出する手順と、
    前記累積加算値の符号と前記係数とから前記制御信号に係る制御量を算出する手順とを有することを特徴とするプログラム記録媒体。
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