JP2009199959A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンライトにおいて、照明装置内部を密封する。
【解決手段】本体ケース11と熱伝導シート13に形成した貫通孔22に挿通して基板12に接続される締結用部材21によって、前記熱伝導シート13を前記本体ケース11と基12板との間に狭持させて組み立てられる照明装置であって、前記本体ケース11の他端部におけるケース内底面に、該ケース内底面から突起するリング状の突条25a,25bを形成し、少なくとも前記貫通孔が前記リング状の突条25a,25bに包囲された閉塞領域内に配置されるようにし、前記熱伝導シート13を前記本体ケース11と基板12との間に狭持させた際に、前記熱伝導シート13と前記ケース内底面の突条25a,25bが密着して前記閉塞領域を密封する構造としたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、LED(発光ダイオード)を発光源とする照明装置に関し、詳しくは、照明装置内部を密封する技術に係るものである。
従来のLEDを発光源とするダウンライト等の照明装置は、一面側にLEDが実装され他面側にリード線端部が形成された基板と、前記基板の他面側に配設された点灯回路部品と、前記LEDのリード線端部及び点灯回路部品を覆い前記リード線端部に接するように設けられた熱伝導性グラファイトと、この熱伝導性グラファイトに直接又は間接的に設けられた放熱体とを具備している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−100110号公報
しかし、従来のダウンライト等の照明装置においては、器具本体の上面には、内部に基板や熱伝導性グラファイト等を取り付けるための複数個のネジ穴が開けられ、また、電源ワイヤーを通して基板に接続するための接続穴などが開けられているので、例えば建物の軒先等の屋外に埋め込まれた場合、これらの穴から器具本体の内部に水滴や塵埃等が侵入することがある。この水滴や塵埃等の侵入を防ぐために別個の防水・気密構造を付加すると、装置全体が大型化したり、設置個所が限定されることがあった。
また、他の従来装置において、図10(a)に示すように、LED1が実装された基板2の反対側の面に熱伝導シート3が密着されており、この熱伝導シート3の外側端面に沿わせてLED発光の反射鏡部材4を配設したものがある。この場合、熱伝導シート3の外側端面と反射鏡部材4の外枠部材4aの内側面との間には若干の隙間5があるので、この隙間5から器具本体の内部に水滴や塵埃等が侵入する虞がある。
そこで、図10(b)に示すように、適宜の充填器具を用いて上記隙間5にシーリング材6を注入し、その隙間5を塞いでいた。しかし、この場合、上記注入されたシーリング材6が矢印C,Dで示すように流れて、LED1に付着したり、反射鏡部材4に付着することが考えられる。このようにシーリング材6が器具本体の内部に付着すると、LED1による光出射強度が低下する等の不具合が生じることがある。また、器具本体を組立て後にシーリング材6を注入するので、シーリング材6がどこまで至っているかが分からないものであった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、屋外等に設置された場合であっても水滴や塵埃等が内部に侵入するのを防止できる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による照明装置は、一端部が開口され他端部が閉塞された有底筒状の本体ケースと、前記本体ケースの内部に収容され、同一平面上に発光源として複数のLEDが配設された基板と、前記本体ケースと基板との間に介装され、弾力性を有する熱伝導シートと、を備え、前記本体ケースと前記熱伝導シートに形成した貫通孔に挿通して前記基板に接続される締結用部材によって、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させて組み立てられる照明装置であって、前記本体ケースの他端部におけるケース内底面に、該ケース内底面から突起するリング状の突条を形成し、少なくとも前記貫通孔が前記リング状の突条に包囲された閉塞領域内に配置されるようにし、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記熱伝導シートと前記ケース内底面の突条が密着して前記閉塞領域を密封する構造としたものである。
このような構成により、前記本体ケースの他端部におけるケース内底面に、該ケース内底面から突起するリング状の突条を形成し、少なくとも前記貫通孔が前記リング状の突条に包囲された閉塞領域内に配置されるようにして、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記熱伝導シートと前記ケース内底面の突条が密着して前記閉塞領域が密封される。これにより、前記本体ケースのケース内底面に形成された貫通孔から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止する。
また、前記リング状の突条が、前記本体ケースのケース内底面の中心を中心とする同心円状に複数本形成されている。これにより、前記本体ケースのケース内底面の中心を中心とする同心円状に複数本形成されたリング状の突条により、前記閉塞領域を密封して、前記本体ケースのケース内底面に形成された貫通孔から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止する。
さらに、前記本体ケースに開けられた貫通孔の内径は、前記熱伝導シートに開けられた貫通孔の内径よりも大きくされている。これにより、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記本体ケースに形成された貫通孔内に熱伝導シートの一部が盛り上がって入り込み、パッキンの役目をして該ネジ穴から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止する。
さらにまた、前記本体ケース内部の前記基板に配設されたLEDの光出射側に配置され、前記LEDからの出射光を被照明領域に向けて反射する反射鏡部材を備えている。これにより、前記本体ケース内部の前記基板に配設されたLEDの光出射側に配置された反射鏡部材により、前記LEDからの出射光を被照明領域に向けて反射する。
また、前記本体ケース内部の前記熱伝導シートの外周端縁に、前記熱伝導シートと対面する側の前記反射鏡部材の外周端縁を当接密着させている。これにより、前記熱伝導シートの外周端縁に当接密着された反射鏡部材の外周端縁と熱伝導シートとの当接部分に隙間がなくなって水や塵埃等が内部に侵入するのを防止する。
さらに、前記熱伝導シートと対面する側とは反対側の前記反射鏡部材の外周端縁に接続され、前記反射鏡部材の光出射側を覆う透光性のカバープレートが配設されている。これにより、前記熱伝導シートと対面する側とは反対側の前記反射鏡部材の外周端縁に接続された透光性のカバープレートにより、前記本体ケースの開口部を覆うことができる。
請求項1に係る発明によれば、前記本体ケースの他端部におけるケース内底面に、該ケース内底面から突起するリング状の突条を形成し、少なくとも前記貫通孔が前記リング状の突条に包囲された閉塞領域内に配置されるようにして、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記熱伝導シートと前記ケース内底面の突条が密着して前記閉塞領域を密封することができる。これにより、前記本体ケースのケース内底面に形成された貫通孔から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止できる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。また、別個の防水・気密構造を付加するわけではないので、装置全体が大型化したり、設置個所が限定されることがない。
また、請求項2に係る発明によれば、前記本体ケースのケース内底面の中心を中心とする同心円状に複数本形成されたリング状の突条により、前記閉塞領域を密封して、前記本体ケースのケース内底面に形成された貫通孔から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止することができる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。また、別個の防水・気密構造を付加するわけではないので、装置全体が大型化したり、設置個所が限定されることがない。
さらに、請求項3に係る発明によれば、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記本体ケースに形成された貫通孔内に熱伝導シートの一部が盛り上がって入り込み、パッキンの役目をして該ネジ穴から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止することができる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、前記本体ケース内部の前記基板に配設されたLEDの光出射側に配置された反射鏡部材により、前記LEDからの出射光を被照明領域に向けて反射することができる。したがって、被照明領域に対して各LEDの出射光を高強度で照射することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、前記熱伝導シートの外周端縁に当接密着された反射鏡部材の外周端縁と熱伝導シートとの当接部分に隙間がなくなって水や塵埃等が内部に侵入するのを防止することができる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。
さらに、請求項6に係る発明によれば、前記熱伝導シートと対面する側とは反対側の前記反射鏡部材の外周端縁に接続された透光性のカバープレートにより、前記本体ケースの開口部を覆うことができる。したがって、本体ケース内に水や塵埃等が侵入しないようにすると共に、内部を気密状態とすることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による照明装置の実施形態を示す底面側から見た斜視図、図2は上記照明装置を底面側から見た平面図、図3は図2のA−A線断面図である。この照明装置は、LED(発光ダイオード)を発光源とし、設置面に取り付けられて直下等の領域を照明する例えばダウンライト等である。以下では、例えば建物の天井面、軒先等に埋め込まれるダウンライトである場合を例として説明する。そして、このダウンライト10は、図4において装置を底面側から見た分解斜視図に示すように、本体ケース11と、基板12と、熱伝導シート13と、反射鏡部材14a,14bと、カバープレート15とを備えて成る。
上記本体ケース11は、図3に示すように、ダウンライト10を構成する部品を内部に収容するもので、一端部(下端部)が開口され他端部(上端部)が閉塞された有底筒状に形成されている。この有底筒状は直径に比して高さが低い偏平状に形成されており、この有底筒状の内部が部品の収容部となる。なお、図3において、本体ケース11の外部上面の全面には放熱用のフィン16が形成され、下端部の外周には全周にわたって水平方向外方に延びるフランジ17が本体ケース11と一体的に形成されている。
なお、上記本体ケース11は、熱伝導性の高いアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、ダイキャスト成形により一体化されている。アルミニウムの他にも、例えば、チタン、マグネシウムなどの金属材料や、高熱伝導充填材料を配合した樹脂材料などを用いることができる。また、上記本体ケース11は、円筒形状に限られず、方形などの任意の筒状形状であってもよい。
図3及び図4において、上記本体ケース11の収容部内には、基板12が収容される。この基板12は、発光源としての複数のLED18を点灯させる回路基板となるもので、円板状に形成されており、その同一平面上、例えば下面側には複数のLED18が実装され、図2に示すように中心から外方に向けて同心円状に複数の環状列に沿って例えば36個配設されている。
ここで、上記LED18は、青色発光ダイオードと、この青色発光ダイオードからの青色光を黄色光に変換する蛍光体とで構成されている。これにより、このLED18では、青色発光ダイオードから出射された青色光が蛍光体に吸収されると、蛍光体が黄色光を発し、この黄色光と吸収されなかった青色光とにより出射光が白色光となる。上記構成の他にも、紫外線発光ダイオードからの紫外光を受けて赤色、緑色、青色発光する蛍光体を有する構成であってもよい。紫外線発光ダイオードは、青色発光ダイオードと比較して約2倍の発光効率であり、経済的に優れ、より高輝度の照明装置を構築できる。
図3及び図4において、上記本体ケース11の収容部内にて、本体ケース11と基板12との間には熱伝導シート13が介装される。この熱伝導シート13は、上記LED18の点灯により温度上昇した基板12の熱を本体ケース11に伝導するもので、弾力性を有する材質で円板状に形成されており、熱伝導率の良いシリコーンポリマーにフィラー添加物及び顔料を添加して作製されている。
図3及び図4において、上記本体ケース11の収容部内にて、基板12に配設された複数のLED18の点灯により光が出射される側には、反射鏡部材14が備えられる。この反射鏡部材14は、各LED18の出射光を下方の被照明領域に向けて反射するもので、大径のリング状に形成された第1の反射鏡部材14aと、この第1の反射鏡部材14aの内側に位置するように小径のリング状に形成された第2の反射鏡部材14bとから成る。
第1の反射鏡部材14aは、図2に示すように、本体ケース11の収容部内にてその内周壁の近傍に位置するように大径のリング状に形成されている。その円周方向には、上述のように同心円状に複数の環状列に沿って配設された複数のLED18のうち、外側の環状列に並んだLED18を1個ずつ内方に位置させる凹曲面鏡19が複数個形成されている。この凹曲面鏡19は、光出射方向に平行な断面が放物線からなる放物面(パラボラ面)で形成されている。この実施形態では、上記凹曲面鏡19がパラボラ面で形成され、各LED18がパラボラ面の焦点位置に配置されることで、外側に位置する第1の反射鏡部材14aから平行光が出射されて、被照明領域の明暗境界が鮮明に形成されるようになっている。
また、第2の反射鏡部材14bは、上記第1の反射鏡部材14aの内側に位置するように小径のリング状に形成されている。その円周方向には、上述のように同心円状に複数の環状列に沿って配設された複数のLED18のうち、中間位置の環状列に並んだLED18を1個ずつ内方に位置させる凹曲面鏡20が複数個形成されている。この凹曲面鏡20は、光出射方向に平行な断面が放物線からなる放物面(パラボラ面)で形成されている。この実施形態では、上記凹曲面鏡20がパラボラ面で形成され、各LED18がパラボラ面の焦点位置に配置されることで、中間位置に位置する第2の反射鏡部材14bから平行光が出射されて、被照明領域の明暗境界が鮮明に形成されるようになっている。
なお、上記第1及び第2の反射鏡部材14a,14bの凹曲面鏡19,20は、パラボラ面に代えて、回転楕円曲面としてもよく、パラボラ面と回転楕円曲面とを混在配置した構成としてもよい。回転楕円曲面では、その焦点位置を被照明領域(例えば床面)の手前側または奥側に設定することで、照射光の集光度合いを変化させ、目的に即した照明パターンを得ることができる。
なお、上記複数のLED18は、図2に示すように、ダウンライト10の中心から外方に向けて同心円状に複数の環状列に沿って配列されており、これに伴って第1及び第2の反射鏡部材14a,14bも2重の環状配列となっているが、中心部には反射鏡部材が備えられていない(図4参照)。しかし、上記中心部にも、光を照射する場所や目的に応じて、その外側の第1及び第2の反射鏡部材14a,14bと同様の、或いは適宜のパラボラ面を有する反射鏡部材を配置してもよい。
上記中心部に配置されたLED18は、拡散光となって、ダウンライト10の設置場所に近い領域を広く照明する。例えば、壁面に近い天井面に設置した場合には、壁面に拡散光が照射されて間接照明光となり、かつ、凹曲面鏡により床面が必要十分な照度で照明される。このような近傍照明用と、遠方照明用との2種類の照明機能を備えている。
上記本体ケース11の下端部側の開口部には、図3及び図4に示すように、カバープレート15が取り付けられる。このカバープレート15は、上記本体ケース11の開口部を覆うもので、透光性の部材、例えばプラスチック等から成る。このカバープレート15の存在により、上記開口部を覆うことができ、本体ケース11内に水や塵埃等が入らないようにすると共に、各LED18の出射光を被照明領域に対して拡散して照射することができる。
そして、上記本体ケース11と、熱伝導シート13と、基板12と、第1及び第2の反射鏡部材14a,14bとは、図4及び図5に示すように、複数本例えば3本の同心円状に位置決めされた止めネジ(締結用部材の一例)21a,21b,21cを、それぞれの構成要素の対応する箇所に形成された貫通孔22a,22b,22c;22a’,22b’,22c’;ネジ穴22a”,22b”,22c”に差し通して組み立てられるようになっている。なお、図5に示すように、基板12と第1及び第2の反射鏡部材14a,14bとは、別の組付けネジで予め組み合わされて発光体モジュールとされる。
なお、上記締結用部材は上記のような止めネジに限られず、クランプ機構やピン止め、基板12から突出した棒体を利用する等、部材と部材とを締結できるものであれば何でもよい。
この状態で、図4に示すように、上記本体ケース11の収容部内に熱伝導シート13と、基板12と第1及び第2の反射鏡部材14a,14bとを組み合せた発光体モジュールを位置合わせして収容し、図5に示すように、上記本体ケース11の上面側から3本の止めネジ21a,21b,21cを、各構成要素の対応する箇所に形成された貫通孔及びネジ穴22a,22b,22c;22a’,22b’,22c’;22a”,22b”,22c”に差し通して締め付け、最後に本体ケース11の開口部にカバープレート15を取り付けることにより、図3に示すように、ダウンライト10が構成される。
なお、図1〜図5において、符号23a,23b,23cは、上記本体ケース11の上面にビス等で取り付けられた固定用板バネを示している。また、図3において、符号24は、本体ケース11の上面に配設された電源供給用のワイヤーハーネスを示している。
このように構成されたダウンライト10は、例えば建物の天井面、軒先等の設置面(図示省略)に穿設された埋込み穴(例えば直径145〜150mm程度)内に固定される。この場合、図示しない筒状治具を埋め込み穴に固定したのち、この筒状治具に本体ケース11に取り付けた固定用板バネ23a,23b,23cを係止することで固定する。なお、設置面は、壁面、或いは棚下等の狭領域であってもよい。
ここで、本発明においては、図4に示すように、上記本体ケース11内の上端部側の閉塞部のケース内底面にて、上記複数本の止めネジ21a,21b,21c用の貫通孔22a,22b,22cよりも内方側及び外方側に位置するように複数本のリング状の突条25a,25bが設けられている。
すなわち、図6に示すように、本体ケース11内の上端部側の閉塞部のケース内底面にて、同心円状に位置決めして穿設された貫通孔22a,22b,22cの外方側に位置してリング状に連続して盛り上がった一の突条25aが設けられている。また、上記貫通孔22a,22b,22cの内方側に位置してリング状に連続して盛り上がった他の突条25bが設けられている。なお、上記本体ケース11内の上端部側の閉塞部のケース内底面には、上記以外にも、一の突条25aの外方側に更に大径の第3の突条25cを設け、他の突条25bの内方側にそれよりも小径の第4の突条25dを設けてもよい。この突条25の本数は、適宜選択すればよい。
なお、上記突条25a等は、図6に示すような本体ケース11のケース内底面の中心を中心とする同心円状に複数本形成されたものに限られず、例えば、個々の貫通孔22a,22b,22cの周りに、各貫通孔22a,22b,22cを中心とする1本のリング状に形成してもよい。この場合も、上記貫通孔22a,22b,22cが上記リング状の突条に包囲された閉塞領域内に配置される。
このような状態で、図4に示すように、上記本体ケース11の収容部内に熱伝導シート13と、基板12と、第1及び第2の反射鏡部材14a,14bとを位置合わせして収容し、図5に示すように、本体ケース11の上面側から3本の止めネジ21a,21b,21cを差し通して締め付け、上記本体ケース11と熱伝導シート13とを組み立てた際に、図7に示すように、上記熱伝導シート13に突条25a,25bが密着した状態で該熱伝導シート13が固定されるようになっている。
このとき、図7に示すように、熱伝導シート13に突条25a,25bが密着した状態で該熱伝導シート13が固定されることにより、図5に示す本体ケース11の上面に形成された貫通孔22a,22b,22c及び電源供給用のワイヤーハーネス24(図3参照)を配線する穴部26等から水や塵埃等が入っても、上記熱伝導シート13に突条25a,25bが密着した状態のシール効果により、前記貫通孔が前記リング状の突条25a,25bに包囲された閉塞領域に水や塵埃等が侵入するのを防止できる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。
また、本発明においては、図8(a)に示すように、上記本体ケース11に開けられた止めネジ21a,21b,21c用の貫通孔22a,22b,22cの内径は、熱伝導シート13に開けられた止めネジ用の貫通孔22a’,22b’,22c’の内径よりも大きくされている。このことから、図8(b)に示すように、止めネジ21aで本体ケース11の収容部内に熱伝導シート13と基板12とを締め付けて固定したときに、その締め付け圧力によって止めネジ21aの周りの熱伝導シート13の一部13tが、太径の貫通孔22a内に盛り上がって入り込み、パッキンの役目をして該貫通孔22aから水や塵埃等が内部に侵入するのを防止することができる。したがって、本体内部に水や塵埃等が侵入することにより発生する不具合を防止することができる。
さらに、本発明においては、図7に示すように、上記本体ケース11の収容部内にて、熱伝導シート13の外周端縁に、前記第1の反射鏡部材14aの外周端縁を当接密着させている。このとき、図5に示すように、止めネジ21a,21b,21cで本体ケース11の収容部内に、熱伝導シート13と、基板12と第1及び第2の反射鏡部材14a,14bとを組み合わせた発光体モジュールを締め付けて固定するので、上記熱伝導シート13の外周端縁と第1の反射鏡部材14aの外周端縁との密着箇所27には、図10に示す従来装置のような隙間5は形成されない。したがって、上記密着箇所27から水や塵埃等が内部に侵入するのを防止することができる。また、上記密着箇所27には隙間が形成されないことから、従来装置のように、適宜の充填器具を用いてシーリング材を注入する必要はない。したがて、シーリング材がLED18に付着したり、第1の反射鏡部材14a等に付着する虞はない。
図9は、本発明の他の実施形態を示す、図2のA−A線断面図に相当する要部拡大断面図である。この実施形態は、図7に示す実施形態において、第1及び第2の反射鏡部材14a,14bを省略したものであり、その他の構成は図7に示すものと同様である。このように構成されたダウンライト10は、第1及び第2の反射鏡部材14a,14bが無い分だけ装置の厚さを薄くすることができる。この実施形態によるダウンライト10は、例えば商品棚の下面側に取り付けて、その下方の棚に陳列された商品等を照明するのに好適に用いることができる。この場合、商品棚のような限られたスペースであっても、設置面から大きく突出することなく照明できる。また、反射鏡部材のない拡散光で照明するので、広い範囲にわたって均一な照度で照明できる。
本発明による照明装置の実施形態を示す底面側から見た斜視図である。 上記照明装置を底面側から見た平面図である。 図2のA−A線断面図である。 上記照明装置を底面側から見た状態の分解斜視図である。 上記照明装置を上面側から見た状態の分解斜視図である。 本体ケース内の上端部側のケース内底面に設けられた複数本のリング状の突条を示す底面側から見た平面図である。 図3に示す断面図の要部を拡大して示す断面図である。 本体ケースに開けられた止めネジ用の貫通孔の細部構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示す、図2のA−A線断面図に相当する要部拡大断面図である。 (a)は従来の照明装置の構造を示す要部拡大断面図であり、(b)は(a)のB部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10…ダウンライト(照明装置)
11…本体ケース
12…基板
13…熱伝導シート
14,14a,14b…反射鏡部材
15…カバープレート
17…フランジ
18…LED
19,20…凹曲面鏡
21a〜21c…止めネジ(締結用部材)
22a〜22c…本体ケースの貫通孔
22a’〜22c’…熱伝導シートの貫通孔
22a”〜22c”…基板のネジ穴
24…ワイヤーハーネス
25a,25b…突条

Claims (6)

  1. 一端部が開口され他端部が閉塞された有底筒状の本体ケースと、
    前記本体ケースの内部に収容され、同一平面上に発光源として複数のLEDが配設された基板と、
    前記本体ケースと基板との間に介装され、弾力性を有する熱伝導シートと、を備え、
    前記本体ケースと前記熱伝導シートに形成した貫通孔に挿通して前記基板に接続される締結用部材によって、前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させて組み立てられる照明装置であって、
    前記本体ケースの他端部におけるケース内底面に、該ケース内底面から突起するリング状の突条を形成し、少なくとも前記貫通孔が前記リング状の突条に包囲された閉塞領域内に配置されるようにし、
    前記熱伝導シートを前記本体ケースと基板との間に狭持させた際に、前記熱伝導シートと前記ケース内底面の突条が密着して前記閉塞領域を密封する構造としたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記リング状の突条が、前記本体ケースのケース内底面の中心を中心とする同心円状に複数本形成されたことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記本体ケースに開けられた貫通孔の内径は、前記熱伝導シートに開けられた貫通孔の内径よりも大きくされていることを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
  4. 前記本体ケース内部の前記基板に配設されたLEDの光出射側に配置され、前記LEDからの出射光を被照明領域に向けて反射する反射鏡部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記本体ケース内部の前記熱伝導シートの外周端縁に、前記熱伝導シートと対面する側の前記反射鏡部材の外周端縁を当接密着させたことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 前記熱伝導シートと対面する側とは反対側の前記反射鏡部材の外周端縁に接続され、前記反射鏡部材の光出射側を覆う透光性のカバープレートが配設されたことを特徴とする請求項4又は5記載の照明装置。
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