JP2009199645A - アーム支持機構および情報再生装置 - Google Patents

アーム支持機構および情報再生装置 Download PDF

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JP2009199645A JP2008038448A JP2008038448A JP2009199645A JP 2009199645 A JP2009199645 A JP 2009199645A JP 2008038448 A JP2008038448 A JP 2008038448A JP 2008038448 A JP2008038448 A JP 2008038448A JP 2009199645 A JP2009199645 A JP 2009199645A
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、トルク特性と組立剛性とに背反関係があっても、アームの位置決め精度を向上させることである。
【解決手段】 本発明は、ピボット支持部102と対向する対向面を有する回転体106と、回転体106に接続されたスリーブ116と、スリーブ116を取り囲む外周部材125と、スリーブ116と外周部材125とを連結し、アーム126の回転方向に弾性変形する複数の弾性連結部107とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アームを所定回転軸について回転可能に支持するアーム支持機構及びアーム支持機構を備える情報再生装置に関する。
現在、データ記憶装置(データストレージ)として広く普及しているハードディスク(磁気ディスク)ドライブ装置は、高速回転する磁気ディスク媒体上をアームによって支持された磁気ヘッドが移動し、適切なトラックに位置決めされて、読み書きが行われる。ディスク媒体は、流体動圧軸受(FDB)とスピンドルモーターによって高速回転可能であり、またアームは、ピボットを中心として旋回可能に支持されており、可動コイルと固定永久磁石を組み合わせたボイスコイルモータ(VCM)の電磁力によって駆動される構成となっているのが一般的である。
さて、ディスクドライブ装置の記憶容量を向上させるために、記録媒体の面記録密度を向上させる努力が行われており、それにともなって、近年、記録媒体上のトラックピッチはすでに0.2μmを切る状況となり、さらに、いずれ数年ほどで0.05μm(50nm)程度となることが想定される。したがって、記録媒体であるディスクを支持、回転させるスピンドルや読み書きのためのヘッドを移動、位置決めする中心となるピボットベアリングにますます高い回転精度が要求される状況である。また、アームを高速に位置制御するため、ピボットを含むアーム系全体に高い剛性が必要となる。しかしながら、スピンドル部に関しては、一般のハードディスクドライブ装置においても、すでに従来のラジアルボールベアリング方式から、回転精度の高いFDBに置き換えられているが、ピボットに関しては、いまだラジアルボールベアリングが用いられている。
前述のように、アームを回転可能に支持するピボットベアリングに関しては、回転精度が高く、剛性も高い(加振試験における共振周波数が高い)ことが求められるが、通常のボールベアリングには振れ(ガタツキ)の問題がある。従来のラジアルボールベアリングを備えたピボットでは、ボールとレース間のギャップ(ガタ)を吸収するため、ラジアルボールベアリングを2段に組み合わせて、与圧を加え、接触面圧を高めることにより、触れを抑制し、剛性を高める(例えば、特許文献1、2参照)。与圧を高くすると、ピボットの剛性が上がり共振周波数が高くなるが、回転トルク(回転抵抗)が増加し、アーム駆動には大きな力が必要となるため、かえって約nm(ナノメートル)の微小な位置制御が困難となる矛盾した状態になってしまう。与圧を低くすると、トルクは下がるが、剛性が落ち、共振周波数も下がり、アームの高速制御が不可能となる。つまり、従来のピボットでは、トルク低減と剛性向上は背反関係にあり、同時に両特性を改善することはほぼ不可能である。
また、ドライブ装置のデータの読み書きにおいて、ヘッドがアクセスするトラックが近傍で、アームの動作が微小な範囲に限られる場合、ベアリングはほとんど回転動作をせず、ボールおよびレースのごく微小な領域に強い与圧が加わったまま負荷がかかるため、ベアリングの劣化が早まり、ドライブ装置の信頼性が低下し寿命が短くなる問題点もある。
なお、上記の問題を避けるため、ラジアルボールベアリングを廃し、ベアリングに換えて、板バネ状の部材を用いるアーム支持機構も提案されている(特許文献3、図1または図4参照)。しかしながら、この従来の技術においては、板バネ(文献中、可撓性板状支持部材)の変形を利用しアームを旋回させる構成であるから、アームを大振幅で旋回させる場合、板バネを大きく変形させるために、振幅が大きいほど、アームが停止した状態を維持するだけでも可動コイルに大きな電流を流して強い力を発生させなければならいという問題点が生じる。また片持ち支持(カンチレバー)構成であるため、外力の影響を受けやすく、筐体が外部からの振動を受けると、アームも容易に無用な振動を発生してしまい、ヘッドのトラッキング動作が不可能となる問題点もあり、高性能のディスクドライブ装置を実現することは困難であると考えられる。
特開2001−140869 特開2001−208082 特開2002−133795
一般に、ハードディスクドライブ装置は、記録媒体である磁気ディスク、磁気ディスクを高速回転させるスピンドルモーター、磁気ディスクへデータの書き込み、読み出しを行うヘッドとヘッドを支持し、磁気ディスク面上を移動させるアームおよびサスペンション、アームを旋回可能に支持するピボット、アームを電磁力で駆動するボイスコイルモーター(固定永久磁石および可動コイル)などからなる。スピンドルモーターとピボットの軸はディスクドライブ装置のベース(筐体)に固定される。
前述の通り、大容量ディスクドライブ装置においては、ピボットを中心として旋回するアームの先端に取付けられたヘッドまたはピックアップによってディスク型の記録媒体に対してデータの読み書きが行なわれるため、ヘッドの位置決め動作はサブミクロン(μm)オーダの精密さで、かつ高速に行われなければならない。しかしながら、一般にピボットに用いられるラジアルボールベアリングには、軸振れが発生する問題がある。そのため、ボールベアリング式のピボットでは、ピボットの振れ成分を押さえ、剛性を向上させるために、ベアリングへの与圧を強める対策を行う。ベアリングへの与圧量を増やすと、回転抵抗が増して、動きが渋くなり、アームを動作させるために必要なトルクが増加してしまう。必要トルクが大きいと、VCMを微小電流で駆動し、小さなトルクでアームを微小量移動させることができず、かえってアームの微小位置決め動作を滑らかに行うことが困難となる。さらに、強い圧力によってボールがわずかに変形しながら回転するため、トルクリップルが発生したり、微小振幅ではボールとレースの接点の狭い領域に強い圧力が加わったまま振動したりするため、ボール、レースの表面の磨耗が進んでしまいベアリングの劣化が早まる問題もある。逆に、与圧を低くすると、ピボットの剛性は低下するので、ピボット(アーム支持機構)は、トルク低減と剛性向上は背反関係にあって、原理的に両方の特性を同時に向上させることができない。
そこで、本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、トルク特性と組立剛性とに背反関係があっても、アームの位置決め精度を向上させることができるアーム支持機構及びそれを備える情報再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る第一の特徴は、アームの基部を回転可能に支持する支持部を備えるアーム支持機構であって、前記基部は、前記支持部と対向する対向面を有する第一基部と、前記対向面と反対側の面を取り囲む第二基部と、前記第一基部と前記第二基部とを連結し、前記アームの回転方向に弾性変形する連結部とを備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、支持部に対して第一基部を回転させることにより、アームを大きく回転させることができる。一方、第一基部及び第二基部を連結する連結部をアームの回転方向に弾性変形させることにより、第一基部を現位置に保持させたまま、アームを微小角度分だけ回転させることができる。つまり、支持部及び第一基部の間で作用する締付力による剛性を向上させても、アームを駆動させるための電力を増大させることなく、連結部の弾性変形を利用してアームを微小角度分だけ回転させることができるため、低消費電力でアームの位置決め精度を向上させることができる。
すなわち、かかる特徴によれば、支持部に対して第一基部を回転させることにより、アームを大きく回転させることができるとともに、アームの基部の剛性を向上させても、低消費電力でアームの位置決め精度を向上させることができる。さらに、連結部が単数ではなく複数であるため、外部から衝撃が加えられても、アームの位置決め精度を向上させることができる。
本発明に係る第二の特徴は、前記連結部のそれぞれは、前記アームの回転方向に沿って備えられていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部がアームの回転方向に沿って複数備えられることにより、アームの回転方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アームの基部の位置決め精度を向上させることができる。
本発明に係る第三の特徴は、前記連結部のいずれかのうちの一方は、前記支持部を介して他方の連結部と向い合せに備えられることを要旨とする。
かかる特徴によれば、アームの基部に発生した振動が、一方の連結部とそれと向い合う他方の連結部とにバランスよく吸収されるため、アームの位置決め動作への影響を小さくするができる。
本発明に係る第四の特徴は、前記連結部のそれぞれは、前記支持部の長手方向に沿って備えられていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部が支持部の長手方向に沿って複数備えられることにより、支持部の長手方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アームの基部の位置決め精度を向上させることができる。
本発明に係る第五の特徴は、前記連結部のそれぞれの固有振動数は異なることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部のそれぞれの固有振動数が異なることにより、互いの連結部の共振を抑制することができるため、アームの基部の振動を迅速に抑制することができる。
本発明に係る第六の特徴は、前記連結部のそれぞれは、弾性係数が異なることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部のそれぞれの弾性係数が異なることにより、互いの連結部の共振を抑制することができるため、アームの基部の振動を迅速に抑制することができる。
本発明に係る第七の特徴は、前記連結部は3以上備えられており、前記連結部のそれぞれは等間隔に備えられていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部が3以上備えられており、連結部のそれぞれが等間隔に備えられることにより、外乱が発生したとしても、当該外乱を連結部のそれぞれに均等に分散させることができ、アームの位置決め動作への影響を小さくすることができる。
本発明に係る第八の特徴は、前記連結部は、前記支持部の長手方向に沿う幅よりも、前記アームの回転方向に沿う幅の方が広いことを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部がアームの回転方向よりも支持部の長手方向に対して弾性変形し難くなるため、支持部の長手方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アームの位置決め動作への影響を小さくすることができる。
本発明に係る第九の特徴は、上記のいずれかに記載のアーム支持機構を備え、記録媒体に対して少なくとも情報の再生を行う情報再生装置に適用されることを要旨とする。
本発明によれば、トルク特性と組立剛性とに背反関係があっても、アームの位置決め精度を向上させることができる。
(第一実施形態)
本発明のアーム支持機構の実施形態について図面をもとに説明する。図1(a)、図1(b)、および図2に本発明のアーム支持機構の概略を示す。
実施形態のアーム支持機構は、ピボット支持部(支持部)102を中心として組立てられ、ピボット支持部102は固定部材103によってベース101へ強固に固定されている。ベース101は、全体としては、ディスクドライブ装置の筐体である。滑り軸受部105a、105bと回転体106は円錐形状の滑り面を持ち、滑り軸受部105a、105bは回転体106の上下に重ねられ、フランジを介してピボット支持部102に固定される。
回転体106は、環状形状であり、その中心をピボット支持部102が貫通しているが、間隙があり、互いに接触はしない。滑り軸受部105と回転体106の滑り面は、たがいの摩擦が極めて小さい固体潤滑層が被覆されており、回転体は小さなトルクで自由に回転動作が可能である。回転体の外周にはスリーブ116が固定される。スリーブ116の外側には、空隙124が設けられ、弾性連結部(連結部)107によってスリーブ116と外周部材125とが連結される。
なお、滑り軸受部105a、105b、回転体106、スリーブ116、外周部材125及びアーム取付基部123は、基部を構成する。滑り軸受部105a、105b、回転体106及びスリーブ116は、第一基部を構成する。外周部材125及びアーム取付基部123は、第二基部を構成する。
弾性連結部107は、第一基部と第二基部とを連結するものであり、本実施形態では、第一基部を構成するスリーブ116と第二基部を構成する外周部材125とを連結する。弾性連結部107は、中心軸周りの回転方向に柔軟でありながら、外乱に対して高い剛性が必要であるので、面が回転軸と平行になる薄板形状を有する。つまり、弾性連結部107は、ピボット支持部102の長手方向に沿う幅よりも、アーム126の回転方向に沿う幅の方が狭い形状を有する。なお、弾性連結部107は、その形状に限定されるものではないのは勿論のことである。
また弾性連結部107は、繰り返し曲げ疲労に強く、薄板の形状であっても強度の高い材料が望ましいので、ステンレス鋼、鉄−コバルト−ニッケル−クロム−モリブデン系合金、ニッケル−クロム−モリブデン−タングステン系合金などが適している。
また、弾性連結部は、2枚以下でも発明の効果を得ることができるが、振動など外乱に強い構造とするには、3枚以上用いることがより望ましい。図1の実施形態では4枚の弾性連結部107を用いている。外周部材125は、アーム取付基部123、コイル保持部121が一体となって構成されている。アーム取付基部123にはアーム126が取付けられ、コイル保持部121には可動コイル122が取付けられる。
ディスクドライブの動作時には、可動コイル122に電流が流され、電磁力によって、アーム126の旋回動作が行われる。アームが大きな角度で旋回する場合は滑り軸受が回転し、ヘッド位置決め動作時における、トラックピッチおよびRRO成分(周期性振れ成分)の1μm未満の程度の小さな振幅においては、弾性連結部がその振幅を吸収して、滑り軸受はほぼ回転動作をしない状態を保持し、ディスクドライブのアクセス動作におけるヘッド・アームの大きな振幅においては、滑り軸受が回転して追従する。したがって、アーム126を回転可能に支持するピボットとして滑り軸受を用いながら、精密な位置決め動作が必要な小振幅動作時は、滑り軸受の持つ欠点に影響されにくい高性能のディスクドライブ装置が実現できるのである。
かかる特徴によれば、ピボット支持部103に対して回転体106を回転させることにより、アーム126を大きく回転させることができる。一方、スリーブ116及び外周部材125を連結する弾性連結部107をアーム126の回転方向に弾性変形させることにより、回転体106を回転させない状態でアーム126を微小角度分だけ回転させることができる。つまり、ピボット支持部103に対して回転体106を回転させることにより、アーム126を大きく回転させることができるとともに、ピボット支持部103及び回転体105の間で作用する締付力による剛性を向上させても、アーム126を駆動させるための電力を増大させることなく、弾性連結部107の弾性変形を利用してアーム126の位置決めをしているため、低消費電力でアーム126の位置決め精度を向上させることができる。
すなわち、かかる特徴によれば、アーム126の基部の剛性を向上させても、低消費電力でアーム126の位置決め精度を向上させることができる。さらに、弾性連結部107が単数ではなく複数であるため、外部から衝撃が加えられても、アーム取付基部123及びアーム126の振動を抑制することができる。
さらに、弾性連結部107がアーム126の回転方向に沿って複数備えられることにより、アーム126の回転方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アーム126の位置決め精度を向上させることができる。
また、アーム126の基部に発生した振動が、一方の制振材とそれと向い合う他方の制振材とにバランスよく吸収されるため、アーム取付基部123及びアーム126の振動を迅速に低減させることができる。
さらに、弾性連結部107が支持部の長手方向に沿って複数備えられることにより、支持部の長手方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アーム126の位置決め精度を向上させることができる。
また、弾性連結部107は、ピボット支持部102の長手方向に沿う幅(長手幅)よりも、アーム126の回転方向に沿う幅(回転幅)の方が狭い。かかる特徴によれば、弾性連結部107がアーム126の回転方向よりもピボット支持部102の長手方向に対して弾性変形し難くなるため、ピボット支持部102の長手方向に外乱(衝撃等)が加えられたとしても、アーム126の位置決め精度を向上させることができる。
なお、弾性連結部107のそれぞれの固有振動数は互いに異なっていてもよい。かかる特徴によれば、弾性連結部107のそれぞれの固有振動数が異なることにより、互いの弾性連結部の共振を抑制することができるため、アーム126の位置決め精度を向上させることができる。
なお、バネ材(弾性体)である弾性連結部が外乱(外力の影響)により、振動し、ヘッド位置決め動作が不可能となることを防ぐために、複数の連結部材の固有振動数が一致しないように、それらの寸法をわずかに異なるものとする、あるいは、振動を減衰させる特性を有する高分子系材料またはゴム系材料などからなる制振材(連結部)108を用いてもよい。かかる特徴によれば、制振材108のそれぞれの弾性係数が異なることにより、互いの弾性連結部107の共振を抑制することができるため、アーム取付基部123及びアーム126の振動を迅速に抑制することができる。
なお、連結部(制振材、弾性連結部)は複数備えられていればよいが、3以上備えられており、弾性連結部のそれぞれが等間隔に備えられているのがより好ましい。かかる特徴によれば、連結部が3以上備えられており、外乱が発生したとしても、当該外乱を連結部のそれぞれに均等に分散させることができ、アーム126の位置決め精度を向上させることができる。
なお、アーム126が大きな角度で動作する場合は、通常のピボットと同様、ボールベアリングが回転動作し、ディスクドライブのヘッド移動量が1μm以下、nm単位となるような、アーム126の動作角度がきわめて微小量となる位置決め動作時においては、弾性連結部107のわずかな変形によりアーム126が回転し、ヘッド移動が可能である。このとき、ボールベアリングがほぼ回転しない状態となって、ボールベアリングの欠点の影響が低減される。このような「ころがり状態」と「バネ状態」2つの状態を有するアーム支持機構を有するディスクドライブ装置においては、それぞれ状態と過渡状態に対応する複数の制御手法に基づく制御モードを用意し、制御モードを切替えながらドライブ装置を動作させることにより、総合的に読み書き動作が高速なドライブ装置が実現可能となる。ボールベアリングが「ころがり状態」と「バネ状態」とのいずれの状態であるかについては、弾性連結部の歪を検出する歪センサ(図示せず)を弾性連結部又はその近傍に備え、制御部(図示せず)は、歪センサにより検出された検出信号の大きさに応じて、ボールベアリングが「ころがり状態」と「バネ状態」とのいずれの状態であるかについて判定してもよい。
以下、他の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第3図の実施形態においては、4枚の弾性連結部117、118が上下2段に計8枚配置され、制振材119がスリーブと外周部材を連結しており、弾性連結部の無用な振動を減衰させることができる。かかる特徴によれば、制振材119の側方に弾性連結部117、118が備えられることにより、制振材119がその側方で生じた振動を迅速に吸収することができるため、アーム取付基部123およびアーム126の振動を迅速に抑制することができる。
第4図の実施形態においては、3枚の弾性連結部127と、その対角に制振材128が配置されている。つまり、弾性連結部127のそれぞれは等間隔に配置され、制振材128のそれぞれも等間隔に配置され、制振材128のそれぞれが弾性連結部の間に配置される。かかる特徴によれば、制振材128の側方に弾性連結部が備えられることにより、制振材128がその側方で生じた振動を迅速に吸収することができるため、アーム取付基部123及びアーム126の振動を迅速に抑制することができる。また、制振材128のそれぞれが等間隔に配置されていることにより、アーム取付基部123及びアーム126に生じた振動を制振材128のそれぞれに均等に分散させることができ、アーム取付基部123及びアーム126の振動を迅速に抑制することができる。
第5図の実施形態においては、3枚の弾性連結部137と、その対角に制振材139が配置され、さらに上下2段に組み合わされている。かかる特徴によれば、第4図の構成に加えて、3枚の弾性連結部137とその対角に制振材139との組が複数備えられるため、アーム取付基部123およびアーム126の振動をより迅速に抑制することができる。
第6図の実施形態においては、弾性連結部147は、図1〜5に示した実施形態とは異なり、複数の金属細線147aを連続して積み重ねた構成である。複数の金属細線147aのそれぞれの固有振動数を異なる値にすることにより、外乱等によるアームの共振現象を防ぐことができる。
第7図の実施形態は、1組のみの弾性連結部157と制振材158を用いた、もっとも基本的な構成のアーム支持機構である。ただし、図7の構成は、弾性連結部157と制振材158とによりピボット支持部102の振動を抑制することができる。なお、上述した図1〜6の構成にして弾性連結部157又は制振材158を複数備えることにより、アーム取付基部123およびアーム126の振動をより効果的に抑制することができる。
(第二実施形態)
本発明のアーム支持機構の別の実施形態について図面をもとに説明する。図8(a)、図8(b)、および図9に本発明のアーム支持機構の概略を示す。
実施形態のアーム支持機構は、2本の支柱182a、182bによって支持されている。支柱182はベース101へ強固に固定されている。ベース101は、全体としては、ディスクドライブ装置の筐体である。滑り軸受部185a、185bと回転体186(支持部)は円錐形状の滑り面を持ち、滑り軸受部185a、185bは回転体186の上下に重ねられ、フランジ184a、184bを介してピボット固定板181によって固定される。滑り軸受部185と回転体186の滑り面は、互いの摩擦が極めて小さい固体潤滑層が被覆されており、回転体186は小さなトルクで自由に回転動作が可能である。回転体186の外周にはスリーブ188が固定される。スリーブ188の外側には、空隙124が設けられ、弾性連結部107によってスリーブ188と外周部材125とが連結される。
なお、スリーブ188、外周部材125及びアーム取付基部123は、基部を構成する。スリーブ188は、第一基部を構成する。外周部材125及びアーム取付基部123は、第二基部を構成する。
本実施形態については、上記のベース101への支持・固定に関する構成以外の弾性連結部、制振材に関しては、第1実施形態等に記載と同様の構成であるため、詳細な説明については省略する。
本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す組立図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す平面図および側面断面図である。 本発明のアーム支持機構の概略を示す組立図である。
符号の説明
101…ベース
102…ピボット支持部
103a…固定部材
103b…固定部材
104…フランジ
105a…滑り軸受部
105b…滑り軸受部
106…回転体
107a…弾性連結部
107b…弾性連結部
107c…弾性連結部
107d…弾性連結部
108a…制振材
108b…制振材
109…スペーサ
116…スリーブ
117a…弾性連結部
117b…弾性連結部
117c…弾性連結部
117d…弾性連結部
118a…弾性連結部
118b…弾性連結部
118c…弾性連結部
118d…弾性連結部
119a…制振材
119b…制振材
121…可動コイル保持部
122…可動コイル
123…アーム取付基部
124…空隙
125…外周部材
126…アーム
127a…弾性連結部
127b…弾性連結部
127c…弾性連結部
128a…制振材
128b…制振材
128c…制振材
137a…弾性連結部
137b…弾性連結部
137c…弾性連結部
138a…弾性連結部
138b…弾性連結部
138c…弾性連結部
139a…制振材
139b…制振材
139c…制振材
140a…制振材
140b…制振材
140c…制振材
147a…弾性連結部
147b…弾性連結部
147c…弾性連結部
147d…弾性連結部
157…弾性連結部
158…制振材
181…ピボット固定板
182…支柱部材
184a…フランジ
184b…フランジ
185a…滑り軸受部
185b…滑り軸受部
186…回転体
187…滑り面
188…スリーブ
189…スペーサ

Claims (9)

  1. アームの基部を回転可能に支持する支持部を備えるアーム支持機構であって、
    前記基部は、
    前記支持部と対向する対向面を有する第一基部と、
    前記対向面と反対側の面を取り囲む第二基部と、
    前記第一基部と前記第二基部とを連結し、前記アームの回転方向に弾性変形する複数の連結部と
    を備えるアーム支持機構。
  2. 前記連結部のそれぞれは、前記アームの回転方向に沿って備えられている請求項1に記載のアーム支持機構。
  3. 前記連結部のいずれかのうちの一方は、前記支持部を介して他方の連結部と向い合せに備えられる請求項2に記載のアーム支持機構。
  4. 前記連結部のそれぞれは、前記支持部の長手方向に沿って備えられている請求項1に記載のアーム支持機構。
  5. 前記連結部のそれぞれの固有振動数は異なる請求項1に記載のアーム支持機構。
  6. 前記連結部のそれぞれは、弾性係数が異なる請求項1に記載のアーム支持機構。
  7. 前記連結部は3以上備えられており、前記連結部のそれぞれは等間隔に備えられている請求項1に記載のアーム支持機構。
  8. 前記連結部は、前記支持部の長手方向に沿う幅よりも、前記アームの回転方向に沿う幅の方が広い請求項1に記載のアーム支持機構。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のアーム支持機構を備え、
    記録媒体に対して少なくとも情報の再生を行う情報再生装置。
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