JP4351680B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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本発明は、磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させた後にアクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置に関する。
近年、コンピュータの情報処理量の増大に伴い、磁気ディスク装置などに用いられる磁気記録媒体である磁気ディスクの大容量化が進んでいる。磁気ディスクの大容量化が進むにつれて、磁気ディスクにおけるデータ記録再生用トラックのトラック幅の狭小化が必要となる。
ところが、トラック幅の狭小化に伴い、データ記録の際に磁気ヘッドから発生する漏洩磁界によって、隣接するトラックへの記録(クロスライト)動作が行われてしまい、記録不良および再生不良が生じやすくなるという問題がある。
そこで、上記問題を解決するために、ディスクリートトラック型の磁気ディスクが提案されている。このディスクリートトラック型の磁気ディスクは、例えば、磁性膜を物理的に分離加工しトラックごとに分離することにより、隣接トラックへの記録(クロスライト)を防ぎ、高密度記録を実現するものである。
図1は、ディスクリートトラック型の磁気ディスクの断面図の一例を示した図である。
このディスクリートトラック型の磁気ディスク20の構造は、軟磁性層22、記録層23の順に基板21上に積層されたものである。ここで、記録層23は、基板21に垂直な方向に磁化容易軸を有するものである。また、記録層23は、磁性体結晶231と非磁性体結晶232とが基板21の面内半径方向に交互に密接して基板の中心のまわりに同心円状に形成されたものであり、主に外部磁界を受けて基板21に垂直な方向に磁化方向が変化した磁区をトラックに記録するものである。
ここで、磁気ディスク上のデータ記録再生用トラックに磁気ヘッドを近接させてデータのリード/ライトを行う場合、磁気ヘッド素子部が固定されたスライダの浮上安定性が確保されていることが重要である。
そこで、データのリード/ライト時にスライダの浮上安定性を確保するために、スライダの浮上量を磁気ディスクの表面から所定の高さに保つ技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4参照)。
特開2002−92810号公報 特開平6−267219号公報 特開平3−97175号公報 特開平8−106749号公報
ところで、磁気ディスクの記録密度の高密度化の進展に伴い、高速なデータアクセスをするためには、データアクセスであるリード/ライト時のスライダの浮上量を10nm程度以下に抑えることが望ましいと言われている。
ここで、リード/ライト時のスライダの浮上量を10nm程度に抑えられたとしても、磁気ディスク上のデータ記録再生用トラックにデータを記録した後に、サスペンションを支持したアームが回動するシーク動作に移行すると以下の問題が生じる。
従来、磁気ディスクの記録層表面の平坦化処理を施した場合、記録層に用いられる磁性体材料と非磁性体材料の硬度の違いにより、数nm程度の凹凸面が磁気ディスクの記録層表面に発生することが知られている。この場合、スライダの浮上量が10nm以下になると、回転する磁気ディスクの記録層表面の凹凸面から発生する空気流の動圧が、シーク時スライダの浮上安定性に及ぼす影響が無視できなくなる。そのため、スライダが磁気ディスクの表面に接触して磁気ヘッドの破損などのおそれが生じる。
したがって、データのシーク時にスライダの浮上安定性を保つことが重要となる。
ところが、上記特許文献に開示された技術では、スライダの浮上量が10nm以下になるところまで想定しているかどうか不明だが、スライダの浮上量が10nm以下だと、シーク時に上述した磁気ヘッドの破損などのおそれが生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保する工夫が施された磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の磁気ディスク装置のうちの第1の磁気ディスク装置は、
磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させアクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
上記スライダが、電圧の印加を受けて上記磁気ディスクに対向する浮上面の形状を変化させることにより浮上量を変化させる圧電素子からなり、
上記スライダへの印加電圧を制御して、そのスライダを所定のアクセス位置に移動させるシーク時とそのアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させる浮上量制御部とを備えたことを特徴とする。
この第1の磁気ディスク装置では、浮上量制御部が電圧をスライダに印加して、そのスライダの浮上面の形状を変化させることで、シーク時にスライダの浮上量を高くし浮上安定性を確保することができる。したがって、スライダの浮上量が10nm以下でも良好な記録再生が実現でき、かつ、シーク動作時の磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
上記目的を達成する本発明の磁気ディスク装置のうちの第2の磁気ディスク装置は、
磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させアクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
上記スライダは、上記磁気ディスクに対向する浮上面に、上記磁気ディスクの回転によって生じる空気流の方向に延びるレールを有し、
上記レールが、電圧の印加を受けて形状が変化することにより浮上量を変化させる圧電素子からなり、
上記レールへの印加電圧を制御して、上記スライダを所定のアクセス位置に移動させるシーク時とそのアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させる浮上量制御部とを備えたことを特徴とする。
この第2の磁気ディスク装置では、浮上量制御部が電圧をレールに印加してそのレールの形状を変化させることにより、スライダの浮上量を制御する。したがって、この第2の磁気ディスク装置では、シーク時に浮上量を高くし浮上安定性を確保することができる。
その結果、スライダの浮上量が10nm以下でも良好な記録再生が実現でき、かつ、シーク動作時の磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
上記目的を達成する本発明の磁気ディスク装置のうちの第3の磁気ディスク装置は、
磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを、回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させアクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
上記スライダが、サスペンションによって支持されたものであって、
上記サスペンションと上記スライダとの間に介在した支持部に印加する電圧に応じて該サスペンションがそのスライダを支持する荷重を調整することによりそのスライダの浮上量を変化させる浮上量制御部とを備えたことを特徴とする。
この第3の磁気ディスク装置では、印加電圧に応じてサスペンションがスライダを支持する荷重を調整することができるので、シーク時に浮上量を高くし浮上安定性を確保することができる。したがって、スライダの浮上量が10nm以下でも良好な記録再生が実現でき、かつ、シーク動作時のスライダに固定された磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
上記目的を達成する本発明の磁気ディスク装置のうちの第4の磁気ディスク装置は、
磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを、回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させ該アクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
上記スライダが、熱膨張係数の異なる異種の材料の貼り合わせからなり、熱膨張で上記磁気ディスクの対向する面の形状を変化させることにより浮上量を変化させるものであり、
上記スライダへの供給電圧を制御して、スライダを所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させる浮上制御部とを備えたことを特徴とする。
この第4の磁気ディスク装置では、浮上量制御部が熱膨張係数の異なる異種の材料の貼りあわせからなるスライダに電圧を印加して、そのスライダの浮上面の形状を熱膨張により変化させることで、シーク時にスライダの浮上量を高くし浮上安定性を確保することができる。したがって、スライダの浮上量が10nm以下でも良好な記録再生が実現でき、かつ、シーク動作時の磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
上記目的を達成する本発明の磁気ディスク装置のうちの第5の磁気ディスク装置は、
磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させ、そのアクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
上記スライダが、磁気ディスクの回転により発生する空気流に応じて浮上量を変化させるものであり、
その磁気ディスクの回転速度を制御して、スライダを所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させる浮上量制御部とを備えたことを特徴とする。
この第5の磁気ディスク装置では、浮上量制御部が磁気ディスクの回転を変化させることにより発生する空気流に応じてスライダの浮上量が変化する。したがって、シーク時において、スライダの浮上安定性を確保することができる。また、スライダの浮上量が10nm以下でも良好な記録再生が実現できるとともに、シーク動作時の磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
以上、説明したように、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保する工夫が施された磁気ディスク装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図2は、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置のスライダの側面図である。
図2(a)は、スライダに電圧を印加する前のスライダの側面図であり、図2(b)は、スライダに電圧を印加した後のスライダの側面図である。
このスライダ7は圧電素子からなるものであり、このスライダ7が、電圧の印加を受けて磁気ディスクに対向する浮上面9の形状を変化させるものである。また、このスライダ7の先端部には、磁気ヘッド素子部8が備えられている。磁気ヘッド素子部8については、後で説明する。
次に、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を説明する。
図3は、コンピュータに接続された第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置100には、磁気ディスク1にデータをアクセスするための制御部30が備えられている。この制御部30には、インターフェース部300、シーク制御部301、ボイスコイルモータ302、圧電素子制御部303、およびスピンドルモータ駆動部304が備えられている。このインターフェース部300は、コンピュータ200とシーク制御部301との間におけるデータや信号などを仲介するものである。シーク制御部301は、後述するボイスコイルモータ302および圧電素子制御部303を制御するものである。ボイスコイルモータ302は、スライダを先端に支持したアームを磁気ディスクの半径方向に回動させるものである。圧電素子制御部303は、シーク制御部301からの指示を受けてスライダ7への印加電圧を制御することにより、スライダ7を所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させるものであり、本発明の浮上量制御部に相当する。スピンドルモータ駆動部304は、磁気ディスク1を回転させるスピンドルモータのスピンドル軸2aの回転速度を変化させるものものである。
図4は、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の上面図である。
この磁気ディスク100には、上述の通り、磁気ディスク1を回転駆動するためのスピンドルモータ2が、磁気ディスク装置100の構成部品を支持するベースプレート3に装着されている。
この磁気ディスク装置100には、磁気ディスク1の表面に近接するためのアーム4がアーム軸5に回動自在に取り付けられており、アーム駆動装置6によって駆動される。
このアーム4の先端には、磁気ヘッド素子部8が固定されたスライダ7が設けられている。この磁気ヘッド素子部8には、単磁極型書き込み素子とGMR(Giant Magnet−Resistive)読み込み素子とが備えられている(不図示)。この磁気ヘッド素子部8の単磁極型書き込み素子は、情報記録時に磁気記録媒体に記録するデータに応じた磁界を印加して、磁気ディスク1の基板面に垂直な方向に磁化を有する磁区を記録層(不図示)に記録する。
一方、磁気ヘッド7のGMR読み込み素子は、磁気ディスク1からの漏洩磁界の変化を検出して磁気ディスク1に記録されている情報を再生する。この磁気ディスク装置100は、磁気ディスク1に記録するデータを符号化して磁気ヘッド素子部8の単磁極型書き込み素子に記録信号を送信する。また、この磁気ディスク装置100は、磁気ヘッド素子部8のGMR読み込み素子により検出された磁気ディスク1からの再生信号を復号する。
次に、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の動作を説明する。
再び図3に戻って説明する。
先ず、制御部30内のインターフェース部300が、コンピュータ200から磁気ディスク1のデータをアクセスするための信号を受信することにより、スピンドルモータ駆動部304は、スピンドルモータ2を所定の回転速度で回転させる。磁気ディスク1は、スピンドルモータの回転に伴って、所定の回転速度で回転する。
続いて、シーク制御部301は、ボイスコイルモータ302に電流を流すことにより、図4に示すアーム駆動装置6がアーム軸5を介してアーム4を回動させる。
一方、シーク制御部301は、圧電素子制御部303に指示を出すと、この圧電素子制御部303は、スライダ7への印加電圧を制御して、磁気ディスク1に対向する浮上面9の形状を変化させて、スライダの浮上量を高め、シーク時に磁気ディスク1にスライダの浮上面が接触しないようにする。また、所定のアクセス位置でデータのアクセスを行う時には、この浮上量制御部303は、スライダ7への印加電圧を制御して、浮上面9の形状を変化させて、データのアクセスが良好になされるように浮上量をシーク時の浮上量より低めにして、上述した通り、磁気ヘッド素子部8の単磁極型書き込み素子が記録層にデータを記録したり、あるいは、磁気ヘッド7のGMR読み込み素子が磁気ディスク1に記録されている情報を再生する。データアクセス時には、スライダの浮上量が10nm以下であっても、シーク時には、アームの先端で支持されたスライダ7は浮上安定性が得られる高さに上昇する。したがって、シーク時にスライダ7が磁気ディスク1と接触するおそれを回避することができる。
データのアクセスの後に、この圧電素子制御部303は、スライダ7への印加電圧を制御して、磁気ディスク1に対向する浮上面9の形状を変化させて、スライダの浮上量を所定の高さに保つ。続いて、シーク制御部301が、他のアクセス位置にアーム4を回動させたり、磁気ディスク1からアームを所定位置に退避させたりする。
第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置によれば、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保することができる。したがって、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うことができ、かつ、シーク動作時の磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突の危険を大幅に解消することができる。
以上で、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の説明を終了し、次に、第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の説明を行う。なお、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置と第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置とでは、内部構成が一部異なるが、それ以外は同様の構成を有するため、同じ要素については説明を省略し、主に相違点について説明する。
図5は、第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの底面図である。
図5(a)は、スライダに電圧を印加する前のスライダの底面図であり、図5(b)は、スライダに電圧を印加した後のスライダの底面図である。
図6は、第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの側面図である。
このスライダ40には、浮上面42に、磁気ディスクの回転によって生じる空気流の方向に延びるレール412aおよび412bを有している。このレール412aおよび412bは、電圧の印加を受けて形状が変化する圧電素子からなるものである。また、このスライダ40の流出端には、磁気ヘッド素子部41が備えられている。
次に、第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置101の動作について説明する。
図7は、コンピュータに接続された第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置101も第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置100と同様に、シーク制御部301は、ボイスコイルモータ302に電流を流すことにより、図4に示すアーム駆動装置6がスライダ7に替わるスライダ40を搭載したアーム4を回動させる。なお、図4に示す磁気ディスク装置100と磁気ディスク装置101との差異は、スライダの部分のみなので、図4を兼用して以下説明する。
圧電素子制御部303は、レール412aおよび412bへの印加電圧を制御して、スライダ40を所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させるものであり、本発明の浮上量制御部に相当するものである。
シーク時には、圧電素子制御部303がレール412aおよび412bに数ボルト〜10ボルトの電圧を印加して、図5(a)に示すアクセス時のレール幅よりも7μm程度厚くする(図5(b))。この程度のレール幅の違いによって、スライダ40は、磁気ディスク1の回転によって生じる空気流の動圧の受けかたが変化するため、スライダ40の浮上量はデータアクセス時に比べて高くなる。したがって、データアクセス時には、スライダの浮上量が10nm以下であっても、シーク時には、アームの先端で支持されたスライダ40は浮上安定性が得られる高さに上昇するので、シーク時にスライダ40が磁気ディスク1と接触するおそれを回避することができる。なお、図5においては、説明をわかりやすくするため、レール幅の差を明示的に描いている。
以上より、第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置101によれば、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保することができる。
次に、第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の説明をする。
図8は、第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたアームの先端に支持されたスライダの側面図である。
スライダ52は流出端に磁気ヘッド素子部53を有しており、スライダ52の上部には、板バネからなるジンバル512、このジンバルを弾性的に支持するピボット513、および、ジンバルを支持するロードビーム511が設けられている。このロードビーム511は、スライダ52の浮上力と釣り合う一定の荷重を発生するばねのような働きをするものである。なお、このロードビームとジンバルとの構造体をサスペンションと称する。図8に示すサスペンション51がアーム(不図示)によって支持されている。上記ピボット513は、電圧の印加を受けて伸縮する圧電素子からなり、このピボット513が伸縮することで磁気ディスクに対向するスライダへの荷重を変化させることによりスライダ52の浮上量を変化させる。
次に、第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の動作について説明する。
図9は、コンピュータに接続された第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置102には、圧電素子制御部303が設けれれている。この圧電素子制御部303は、サスペンション51とスライダ52との間に介在し、印加電圧に応じてサスペンション51がスライダ52を支持する荷重を調整することによりスライダ52の浮上量を変化させるものであり、本発明における浮上量制御部に相当する。その他の制御部30の内部構成は、第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置101と同様である。シーク制御部301は、ボイスコイルモータ302に電流を流すことにより、図6に示すスライダ52を搭載したアームが回動する。
ここで、サスペンション51を支持するアームが図4に示したアームに取って替わって装着されている。なお、図4に示す磁気ディスク装置100と磁気ディスク装置102との差異は、スライダおよびアームの部分のみなので、図4を兼用して以下説明する。
シーク時には、圧電素子制御部303は、ピボット513への印加電圧を制御して、サスペンション51がスライダ52を支持する荷重を調整する。
このときの荷重の違いによって、磁気ディスク1の回転によって生じる空気流を受けて発生する、スライダ52の浮上力に変化が生じる。所定の荷重にすることで、スライダ52の浮上量はデータアクセス時に比べて高くなる。したがって、アームが回動する際にスライダ52に搭載されている磁気ヘッド素子部53が磁気ディスク1と接触するおそれは大幅に解消することができる。
また、圧電素子制御部303は、ピボット513への印加電圧を制御して、サスペンション51がスライダ52を支持する荷重を調整することで、データのアクセスが良好になされる浮上量に保つことができ、上述した通り、磁気ヘッド素子部53の単磁極型書き込み素子が記録層にデータを記録したり、あるいは、磁気ヘッド7のGMR読み込み素子が磁気ディスク1に記録されている情報を再生する。
したがって、データアクセス時には、スライダの浮上量が10nm以下であっても、シーク時には、スライダ52は浮上安定性が得られる高さにまで上昇可能であるので、シーク時にスライダ52が磁気ディスク1と接触するおそれを回避することができる。
以上より、第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置によれば、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保することができる。
次に、第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の説明をする。
図10は、第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの側面図である。
図10(a)は、スライダに電圧を印加する前のスライダの側面図であり、図10(b)は、スライダに電圧を印加した後のスライダの側面図である。
スライダ61は、熱膨張係数の異なる材料611および612の貼りあわせからなるものである。スライダ61の流出端には、磁気ヘッド素子部62が設けられている。
このスライダ61は、熱膨張で磁気ディスクの対向する面の形状を変化させることにより浮上量を変化させるものである。
次に、第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置におけるスライダ61の動作について説明をする。
図11は、コンピュータに接続された第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置103の制御部30には、
上述した圧電素子制御部303の替わりに熱変形素子制御部305が設けられている。この熱変形素子制御部305がスライダ61に電圧を印加することにより、材料611および612が各々熱膨張を引き起こす。その結果、磁気ディスクの対向する面の形状が変化するため、浮上量も変化する。
なお、図4に示す磁気ディスク装置100と磁気ディスク装置103では、図面の構成において、このスライダ61を図4に示すスライダ7に替えて取り付けたものであるので、図4を兼用して以下説明する。
この第4の磁気ディスク装置103では、熱変形素子制御部305がスライダ61への印加電圧を制御してスライダ61を所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させることができる。
すなわち、シーク時には、スライダ61の材料611および612が各々熱膨張を引き起こす。その結果、スライダ61は回転している磁気ディスク1から発生する浮上圧を受けて、スライダ61は、データアクセス時に比べて上昇することができる。
したがって、データアクセス時には、スライダの浮上量が10nm以下であっても、シーク時には、スライダ61は浮上安定性が得られる高さにまで上昇し、シーク時にスライダ61が磁気ディスク1と接触するおそれを回避することができる。
以上より、第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置によれば、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保することができる。
次に、第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の説明をする。
図12は、第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダを搭載したアームおよび磁気ディスクの側面図である。
磁気ヘッド素子部72を流出端に有するスライダ71がアーム70に支持されており、磁気ディスク1の回転により発生する空気流に応じて浮上量を変化するものである。
図13は、コンピュータに接続された第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
磁気ディスク装置104には、スピンドルモータ制御部306が設けられている。このスピンドルモータ制御部306は、磁気ディスクの回転速度を制御して、スライダ71を所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させるものであり、本発明の浮上量制御部に相当する。磁気ディスク装置104は、上述した磁気ディスク装置と比較して、直接スライダを制御するのでなく、間接的にスライダの浮上量を制御する構成になっている。
なお、図4に示す磁気ディスク装置100と磁気ディスク装置104では、図面の構成において、このスライダ71およびアーム70を図4に示すスライダ7およびアーム4に替えて取り付けたものであるので、図4を兼用して以下説明する。
このスライダ71は、磁気ディスク1の回転により発生する空気流の動圧に応じて浮上量が変化するものであり、所定のアクセス位置に移動させるシーク時とアクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させることができる。
したがって、データアクセス時には、スライダの浮上量が10nm以下であっても、シーク時には、スライダ71は浮上安定性が得られる高さにまで上昇可能であるので、シーク時にスライダ71が磁気ディスク1と接触するおそれを回避することができる。
第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置によれば、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生が良好に実現でき、かつ、シーク時のスライダの浮上安定性を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、スライダの浮上量が10nm以下でもデータの記録再生を良好に行うとともに、データのシーク時にスライダの浮上安定性を確保工夫が施された磁気ディスク装置を提供することができる。
ディスクリートトラック型の磁気ディスクの断面図の一例を示した図である。 第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの側面図である。 コンピュータに接続された第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。 第1の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の上面図である。 第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの底面図である。 第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの側面図である。 コンピュータに接続された第2の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。 第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたアームの先端に支持されたスライダの側面図である。 コンピュータに接続された第3の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。 第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダの側面図である。 コンピュータに接続された第4の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。 第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置に採用されたスライダを搭載したアームおよび磁気ディスクの側面図である。 コンピュータに接続された第5の磁気ディスク装置の一実施形態である磁気ディスク装置の内部構成を示す図である。
符号の説明
1、20 磁気記録媒体
2 スピンドルモータ
2a スピンドル軸
3 ベースプレート
4、70 アーム
5 アーム軸
6 アーム駆動装置
7、40、52、61、71 スライダ
8、41、53、62、72 磁気ヘッド素子部
9、42 浮上面
30 制御部
51 サスペンション
100、101、102、103、104 磁気ディスク装置
200 コンピュータ
300 インターフェース部
301 シーク制御部
302 ボイスコイルモータ
303 圧電素子制御部
304 スピンドルモータ駆動部
305 熱変形素子制御部
306 スピンドルモータ制御部
412a、412b レール
511 ロードビーム
512 ジンバル
513 ピボット
611、612 材料

Claims (1)

  1. 磁気ヘッド素子部が固定されたスライダを回転する磁気ディスク上に浮上させて所定のアクセス位置に移動させ該アクセス位置でデータのアクセスを行う磁気ディスク装置において、
    前記スライダが、熱膨張係数の異なる異種の材料の貼り合わせからなり、熱膨張で前記磁気ディスクの対向する面の形状を変化させることにより浮上量を変化させるものであり、
    前記スライダへの供給電圧を制御して、該スライダを所定のアクセス位置に移動させるシーク時と該アクセス位置でデータのアクセスを行うアクセス時とで浮上量を変化させる浮上量制御部とを備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。
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