JP2009197457A - 粒系又は粉系材料の散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散布路面の幅員に対応した骨材散布が的確に行なえるようにする。
【解決手段】散布用作業機3に装着されたホッパ11の車幅方向に長い取出口13の下位に、回転により散布を行なう散布状態と回転停止により散布を停止する散布停止状態とする車幅方向に長い複数に分割された分割散布ローラ9aを設け、前記各分割散布ローラ9aをローラ回転制御手段27によって、回転しているローラと停止しているローラの組合せ混合回転及び各分割散布ローラが一緒に回転する一体回転とに回転制御することで、散布する幅員に対応した骨材散布が行なえるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、路面舗装時の骨材の散布に適する粒系又は粉系材料の散布装置に関する。
従来、路面舗装時に、例えば砕石等の粒系材料、あるいは、セメント等の粉系材料等の骨材を散布する際に散布装置が用いられる。
散布装置の概要は、図10,図11に示す如く散布用作業機101に装着されたホッパ103とホッパ103の取出口105の下位に配置された散布ローラ107とで構成されている。
ホッパ103の取出口105及び散布ローラ107は、散布する路面の幅aと対応する長さとなっていて、散布ローラ107の回転時に、そのローラの周面に乗った骨材が落下することで路面aに対して散布が行なわれるようになっている。
ホッパ103の取出口105及び散布ローラ107は路面の幅aと対応する長さとなっているために、例えば、幅員aからbに狭くなった場所では散布が行なえなくなる。
このような狭くなった場所では、例えば、幅員b以外の骨材が落下することがないように取出口105にカバーを取付けて散布領域の一部分を塞ぐようにしているが、カバーの取付けにあたってホッパ内の骨材を一たん全部外へ取出す必要があることと、取出口105の一部分にのみカバーを確実に取付ける取付け作業が大変面倒であることがネックとなっているのが現状である。
このために、ホッパ103の取出口105に引き出し式のシャッタを設ける手段を考えたが、シャッタを閉める時に骨材が特に砕石等の場合にはシャッタの先端は、上方からの重量で上から強く押え付けられた状態にある砕石の間を進むようになるため、砕石と当って途中で動かなくなったり、または、完全に閉めることができない等の不具合いを起こす問題があったものである。
そこで、本発明にあっては簡単な操作で散布路面に対応した骨材の散布が的確に行なえるようにした散布装置を提供することを目的としている。
前記問題を達成するために、本発明にあっては、散布用作業機に装着された車幅方向に長い横長の取出口を有するホッパと、
前記ホッパの取出口に沿って配置され回転により散布を行なう散布状態と回転停止により散布を停止する散布停止状態とする車幅方向に長い複数に分割された分割散布ローラと、前記各分割散布ローラの内、回転しているローラと停止しているローラの組合せ混合回転及び各分割散布ローラが一緒に回転する一体回転とに回転制御するローラ回転制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ローラ回転制御手段によって各分割散布ローラを一緒に一体回転させることで散布する路面の全幅に対応した粒系又は粉系の骨材散布を確実に行なうことができる。
一方、各分割散布ローラの内、例えば、一方の端側の分割散布ローラの回転を停止し、残りの領域の分割散布ローラを回転させる組合せ混合回転とすることで、例えば、狭くなった幅員に対応した骨材散布を的確に行なうことができる。
本発明を実施するにあたって、前記ローラ回転制御手段を、各分割散布ローラにそれぞれ設け常に回転しているローラ軸に対してそのローラ軸と分割散布ローラが接となる動力伝達状態と断となる動力遮断状態にすると共に動力遮断状態の時、分割散布ローラを拘束状態とすることで、動力遮断状態にある分割散布ローラが付き回り等によって一緒回転するのを阻止できるようにすることが望ましい。
あるいは、前記ローラ回転制御手段を、各分割散布ローラの一番端から中心へ向かう挿入時に端から順々に分割散布ローラを拘束していく長さの異なる挿入ピンによって構成することで、例えば、狭くなった幅員に対応する長さの挿入ピンを選択し挿入することで的確な骨材散布幅が確保できるようにすることが望ましい。
以下、図1乃至図9の図面を参照しながら本発明の一実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明にかかる散布装置全体の概要平面図、図2は散布装置全体の概要側面図をそれぞれ示している。
散布装置1はローラタイプの散布用作業機3の前方に取付けアーム5を介して一体に装着セットされている。
散布装置1は、ホッパ7と散布ローラ9とで構成され、ホッパ7は上方が大きく開口した投入口11となっている。
ホッパ7の下方は取出口13となっていて、上方の投入口11に対して開口面積が小さい車幅方向に長い横長の形状となっている。
散布ローラ9は、前記横長に形成された取出口13の下位に配置され、取出口13と同一幅の横に長い形状に作られ、散布する路面の散布幅aと同一となっている。
散布ローラ9は、ローラ軸15に対して円筒状に形成された複数の分割散布ローラ9aによって構成されている。
ローラ軸15は前記ホッパ7のホッパ本体に固着されたサイド支持フレーム16によって回転自在に両端支持されている。ローラ軸15の一端には伝導スプロケット17が設けられ、伝導スプロケット17は減速機構を備えた駆動モータ19の駆動スプロケット21と伝導チェーン23を介して伝導連結している。駆動モータ19はホッパ本体に取付けられた支持台25に搭載セットされ、駆動モータ19からの減速された回転動力は駆動スプロケット21→伝導チェーン23→伝導スプロケット17を介してローラ軸15に伝達される。
散布ローラ9は、各分割散布ローラ9aを前記駆動モータ19によって回転動力が与えられる前記ローラ軸15に対して、端から順々に挿入していくことで構成される。
各分割散布ローラ9aは、図3に示す如く両端はシール材27aによってシールされたベアリング等の軸受27によって回転自在に支持されている。
軸受27と軸受27の間には後述するローラ回転制御手段29を有すると共に外周面には図6に示す如く所定の間隔で骨材受け部31が設けられている。骨材受け部31は、分割散布ローラ9aの外周面に長手方向に連続する突起体33を所定の間隔で設けることで突起体33と突起体33の間が骨材受け部31となる手段を採用している。
骨材受け部33は取出口13の真下で、最上位に回動して来た時に取出口13から粒系又は粉系等の骨材を受けとり、所定角度回動することで骨材を落下させ散布するようになっている。
この場合、骨材受け部31は突起体33によって形成するのではなく、外周面に所定の幅と深さを備えた溝タイプの形状であってもよい。
一方、ローラ回転制御手段29は、各分割散布ローラ9aの内、回転しているローラと停止しているローラの組合せ混合回転及び各分割散布ローラ9aが一緒に回転する一体回転とに回転制御するもので、ピンタイプとクラッチタイプがある。
図3,図4,図5はピンタイプのローラ回転制御手段29を示したものである。
ローラ回転制御手段29は、図7に示す如くローラ軸15と分割散布ローラ9aとを一体の接として動力伝達状態とする第1ピン35と、図6に示す如くローラ軸15と分割散布ローラ9aが断の動力遮断状態にある時、前記分割散布ローラ9aを拘束する長さの異なる第2ピン37とで構成されている。
第1ピン35は分割散布ローラ9aの挿入ねじ孔39から挿入され前記ローラ軸15を貫通した接の状態で前記分割散布ローラ9a内壁面に設けられた係合孔41に一端が係合している。他端は、分割散布ローラ9aの挿入ねじ孔39内に臨み挿入ねじ孔39内の第1ピン35の端部は挿入ねじ孔39内に螺合されためくらねじ6角穴41a付き固定ねじ41によって固定支持されている。
したがって、固定ねじ41を取外すことで第1ピン35を挿入ねじ孔39から外へ引き出すことが可能となる。
第2ピン37は、分割散布ローラ拘束用となっていて先端には前記第1ピン35の端部に設けられたねじ穴43と螺合し合うねじ部45を有している。ねじ部45は図5に示す如くねじ穴43に螺合させて引き出せば、第1ピン35を外へ引き出すことが可能となり、引き抜き手段を兼ねる構造となっている。
したがって、第1ピン35を取外した後に、図6に示す如くホッパ本体に固着されたローラ拘束プレート47の取付け部49から第2ピン37を挿入することで、先端は分割散布ローラ9aの挿入ねじ孔39内に臨むようになるから、取付け部49側から第2ピン37に抜け止めピン51を挿入すれば、隣のローラが回転していても付き回りすることなく分割散布ローラ9aの拘束状態の確保が可能となる。
この第1,第2ピン35,37は、散布装置1の前方からの操作で、いずれの位置にある分割散布ローラ9aの回転、回転停止の操作が可能となる実施形態となっているが、図8に示す如く端から順々に分割散布ローラ9aを回転停止させる手段とすることも可能である。
具体的には、長さの異なる挿入ピン53,53−1,53−2(実線、一点鎖線、点線で示す)を選択して、ローラ軸15との動力が断の状態にある分割散布ローラ9aに対して、サイド支持フレーム16側から中心へ向けて挿入する手段とするものである。
これにより、挿入ピン53は固定されたサイド支持フレーム16と分割散布ローラ9aのローラサイドフレーム55とを貫通し合うことで、一番端の分割散布ローラ9a、二番目の分割散布ローラ9a、三番目の分割ローラ9aというように端から順々に回転を停止させることが可能となる。
なお、この実施形態の場合には端から順々に回転停止していくという制約があるがローラ拘束プレート47の省略が可能となる。
図9はクラッチタイプのローラ回転制御手段57を示したもので、分割散布ローラ9a側に一体に設けられた固定電磁クラッチ板59とローラ軸15とスプライン嵌合して軸方向に移動可能な可動電磁クラッチ板61とからなる構造となっている。固定電磁クラッチ板59は、前記ローラ軸15の中心軸心孔63を通る配線(図示していない)によって電流が流れることでオンとなり、可動電磁クラッチ61を吸引して接とする。オフで可動電磁クラッチ61を切り離して断とすることで各分割散布ローラ9aの回転、回転停止制御が可能となっている。
このように構成された散布装置1によれば、各分割散布ローラ9aを一緒に回転させることで、広い幅の路面の散布幅aに対して粒系又は粉系の骨材の散布を確実に行なえるようになる。
次に、幅員bが狭くなった時には、ローラ回転制御手段27によって幅員bの幅から外れた分割散布ローラ9aの回転を図3に示す如く停止させれば、付き回りがなくなると共に幅員bに対応した骨材の散布を的確に行なえるようになる。
本発明にかかる散布装置全体の概要平面図。 本発明にかかる散布装置全体の概要側面図。 ローラ軸に対する各分割散布ローラの装着状態を示した一部分の拡大説明図。 図3、A部の拡大分解説明図。 第1ピンを第2ピンによって分割散布ローラから抜き取る動作説明図。 分割散布ローラが第2ピンによって拘束された状態を示す概要説明図。 分割散布ローラが第1ピンによってローラ軸と一体の接の状態を示す概要説明図。 長さの異なる挿入ピンによって分割散布ローラを端から順々に回転停止していく概要説明図。 ローラ回転制御手段のクラッチタイプを示した概要説明図。 従来例を示した散布装置の概要平面図。 ホッパと散布ローラの従来例を示した概要説明図。
符号の説明
1…散布装置
3…散布用作業機
7…ホッパ
9…散布ローラ
9a…分割散布ローラ
11…投入口
13…取出口
15…ローラ軸
27…ローラ回転制御手段
53,53−1,53−2…挿入ピン

Claims (3)

  1. 散布用作業機に装着された車幅方向に長い横長の取出口を有するホッパと、
    前記ホッパの取出口に沿って配置され回転により散布を行なう散布状態と回転停止により散布を停止する散布停止状態とする車幅方向に長い複数に分割された分割散布ローラと、前記各分割散布ローラの内、回転しているローラと停止しているローラの組合せ混合回転及び各分割散布ローラが一緒に回転する一体回転とに回転制御するローラ回転制御手段とを備えていることを特徴とする粒系又は粉系材料の散布装置。
  2. 前記ローラ回転制御手段は、各分割散布ローラにそれぞれ設けられ常に回転しているローラ軸に対してそのローラ軸と分割散布ローラが接となる動力伝達状態と断となる動力遮断状態になると共に動力遮断状態の時、分割散布ローラを拘束状態とすることを特徴とする請求項1記載の粒系又は粉系材料の散布装置。
  3. 前記ローラ回転制御手段は、各分割散布ローラの一番端から中心へ向かう挿入時に端から順々に分割散布ローラを拘束していく長さの異なる挿入ピンによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の粒系又は粉系材料の散布装置。
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