JP2001123412A - 舗装用作業車 - Google Patents

舗装用作業車

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JP2001123412A
JP2001123412A JP30752199A JP30752199A JP2001123412A JP 2001123412 A JP2001123412 A JP 2001123412A JP 30752199 A JP30752199 A JP 30752199A JP 30752199 A JP30752199 A JP 30752199A JP 2001123412 A JP2001123412 A JP 2001123412A
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Akio Ishii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 結合材を、1種類若しくは複数種類、任意に
変更可能な散布幅で、均一に散布することができると共
に、骨材や舗装用混合物などの舗装用材料を結合材の施
工幅に合わせて散布ないしは敷き均すことができる舗装
用作業車を提供する。 【解決手段】 独立して操作可能な開閉弁を備えた複数
個のスプレーノズルが取り付けられた左右一対のスプレ
ーバーを少なくとも1対以上を車両幅方向に平行に、か
つ、車両後輪よりも後方に搭載し、左右一対のスプレー
バーが、車両前後方向から見て互いに重なり合い車両幅
方向の長さが最も短い収縮位置と、最も長い拡張位置と
の間で、相対的に移動可能に設けられており、更に、少
なくとも最も車両前方に位置する左右一対のスプレーバ
ーよりも車両後方に、スプレーノズルから散布される以
外の他の舗装材料をその散布幅又は敷き均し幅を左右一
対のスプレーバーの移動に合わせて変更することができ
る装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装用作業車に関
し、詳しくは、アスファルトやアスファルト乳剤などの
結合材を、複数種類、任意の施工幅で散布することがで
きると共に、骨材や舗装用混合物などの舗装用材料を結
合材の施工幅に合わせて散布ないしは敷き均すことがで
きる舗装用作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路舗装を構築するに際し、プライムコ
ートやタックコートとして、或いは、褥層の構築や、散
布式表面処理工法、ニート工法などにおいて、アスファ
ルトやアスファルト乳剤などの結合材を、1種類、時に
は複数種類、施工面上に散布したり、散布された結合材
の上に更に骨材を散布したり、或いは、舗装用混合物を
敷き均したりすることが行われている。これまで、この
ような結合材の散布と、骨材の散布或いは舗装用混合物
の敷き均しとを同時に行うことができる舗装用作業車
は、殆ど知られておらず、結合材の散布と、骨材の散布
或いは舗装用混合物の敷き均しとを行うには、2種類の
作業車を用い、まず、アスファルトディストリビュータ
ーなどの結合材散布用の作業車で結合材を散布した後、
骨材散布用或いは舗装用混合物敷き均し用の作業車を走
行させて、作業を2回に分けて行う要があった。このよ
うに、2種類の作業車を用いて施工することになると、
作業効率が悪い上に、最初の作業車によって構築された
散布面或いは敷き均し面上を、後続する作業車のタイヤ
等が踏むことになり、施工面が乱されると共に、後続す
るタイヤ等に付着した舗装用材料が施工区間以外の路面
を汚すという不都合もあった。
【0003】また、近年、道路は益々広幅員化の傾向に
あるが、その一方で従来のままの狭い幅員の道路も依然
として存在しており、施工現場の状況に応じて、必要と
なる結合材の散布幅も大きく変動することが余儀なくさ
れている。しかしながら、従来のアスファルトディスト
リビューターなどの結合材散布用の作業車や、骨材散布
用或いは舗装用混合物敷き均し用の作業車では、施工幅
員の細かな調節を速やかに行うことができず、また、施
工幅員を結合材やその他の舗装材料とで一致させること
が極めて難しく、所定の施工幅員で、効率良く作業を行
うことが困難であるという問題点があった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決するために為されたもので、
アスファルトやアスファルト乳剤などの瀝青材料や、樹
脂などからなる結合材を、1種類若しくは複数種類、任
意に変更可能な散布幅で、均一に散布することができる
と共に、骨材や舗装用混合物などの舗装用材料を結合材
の施工幅に合わせて散布ないしは敷き均すことができる
舗装用作業車を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を、そ
れぞれ独立して操作可能な開閉弁を備えた複数個のスプ
レーノズルがそれぞれ取り付けられた左右一対のスプレ
ーバーを少なくとも1対以上、各スプレーバーの軸方向
を揃えて車両幅方向に平行に、かつ、車両後輪よりも後
方に搭載すると共に、左右一対のスプレーバーが、車両
前後方向から見て互いに重なり合い左右一対のスプレー
バー全体として車両幅方向の長さが最も短い収縮位置
と、互いに相対的に移動して左右一対のスプレーバー全
体としての車両幅方向の長さが最も長い拡張位置との間
で、車両幅方向に相対的に移動可能に設けられており、
更に、それら少なくとも1対以上の左右一対のスプレー
バーのうち、少なくとも最も車両前方に位置するものよ
りも車両後方に、スプレーノズルから散布される結合材
以外の他の舗装材料を散布又は敷き均す装置であって、
その散布幅又は敷き均し幅を左右一対のスプレーバーの
移動に合わせて変更することができる装置を備えている
舗装用作業車を提供することによって解決するものであ
る。
【0006】本発明の舗装用作業車は、左右一対のスプ
レーバーを少なくとも1対以上、場合によっては2対以
上の複数対搭載しているので、1回の散布作業で、1種
類の結合材若しくは複数種類の結合材を同時に施工面上
に散布することが可能である。左右一対のスプレーバー
を複数対搭載する場合には、その数は少なくとも2対以
上であれば良く、3対であっても、また4対、若しくは
それ以上であっても良い。複数対設けられる左右スプレ
ーバーにおいて、スプレーバーの相対的な移動は複数対
の左右スプレーバーにおいて散布幅が常に同じとなるよ
うに互いに連動しているのが望ましく、これにより、散
布される複数種類の結合材の散布幅を個々に調整して一
致させる煩わしさから開放されるという利点がある。ま
た、本発明の舗装用作業車においては、少なくとも1対
以上の左右一対のスプレーバーのうち、少なくとも最も
車両前方に位置するものよりも車両後方に、スプレーノ
ズルから散布される結合材以外の他の舗装材料を散布又
は敷き均す装置であって、その散布幅又は敷き均し幅を
左右一対のスプレーバーの移動に合わせて変更すること
ができる装置を備えているので、結合材の散布と同時
に、他の舗装材料、例えば骨材や舗装用混合物の散布な
いしは敷き均しを行うことができ、しかも、骨材ないし
は舗装用混合物の散布幅又は敷き均し幅を結合材を散布
する左右一対のスプレーバーの移動に合わせて変更する
ように構成されているので、結合材とその他の舗装材料
とを常に同じ施工幅員で散布ないしは敷き均すことが可
能である。
【0007】左右一対のスプレーバーが複数対存在する
場合には、他の舗装材料を散布又は敷き均す装置は、少
なくとも最も車両前方に位置する左右一対のスプレーバ
ーよりも後方にあれば良く、複数対のスプレーバーの間
にあっても、複数対のスプレーバーよりも更に車両後方
にあっても良い。また、本発明の舗装用作業車において
は、左右一対のスプレーバー及び他の舗装用材料を散布
又は敷き均す装置が舗装用作業車後輪よりも後方に位置
しているので、舗装用作業車を進行させながら1種類若
しくは複数種類の結合材の散布、更には他の舗装材料の
散布又は敷き均しを行っても、舗装用作業車のタイヤ等
が結合材の散布面上や他の舗装材料の散布面上又は敷き
均し面上を踏むことがない。
【0008】また、本発明の舗装用作業車においては、
各スプレーバーに取り付けられた複数個のスプレーノズ
ルにはそれぞれ独立して操作可能な開閉弁が備えられて
いるので、スプレーバーが存在する幅員の全域にわたっ
て結合材を散布することもできるし、そのうちの一部分
だけに結合材を散布したり、一部分だけに結合材を散布
しないということも自在に行うことができる。例えば、
散布幅を舗装用作業車の車幅よりも短くすることも可能
であるし、散布幅員内にマンホールや止水栓等の結合材
を散布する必要のない領域が存在する場合には、その領
域に対応するスプレーノズルを閉として、その部分だけ
結合材を散布しないようにすることも可能である。
【0009】本発明の舗装用作業車の好適な一実施態様
においては、結合材以外の他の舗装材料は骨材であり、
骨材散布装置は、上部に骨材の受入口を有し下部に車両
幅方向に伸びる骨材排出口を有する主骨材ビン、並び
に、その主骨材ビンの骨材排出口近傍に設けられる骨材
散布量調節装置及び/又は骨材散布幅調節装置を備えて
いる主骨材散布装置と、上部に骨材の受入口を有し下部
に車両幅方向に伸びる骨材排出口を有する副骨材ビン、
並びに、その副骨材ビンの骨材排出口近傍に設けられる
骨材散布量調節装置及び/又は骨材散布幅調節装置を備
えている少なくとも1個の副骨材散布装置とを有し、副
骨材散布装置が主骨材散布装置に対して平行に、かつ、
主骨材散布装置よりも車両幅方向外側に張り出すことが
できるように、主骨材散布装置に対して相対的に移動可
能に設けられている骨材散布装置である。これにより、
副骨材ビンを車両幅方向に移動させて骨材の散布幅を自
由に調節することが可能となる。
【0010】本発明の舗装用作業車の好適な一実施態様
においては、骨材を散布する装置には、骨材ビンの骨材
排出口を、車両幅方向に所定の幅で開閉して骨材の散布
幅を調節することができる、車両幅方向に複数に分割さ
れた独立して移動可能な板状部材を含む骨材散布幅調節
装置を備えている。これによって、骨材散布装置が存在
する幅員の全域にわたって骨材を散布することもできる
し、そのうちの一部分だけに骨材を散布したり、一部分
だけに骨材を散布しないということも自在に行うことが
できる。例えば、散布幅を舗装用作業車の車幅よりも短
くすることも可能であるし、散布幅員内にマンホールや
止水栓等の骨材を散布する必要のない領域が存在する場
合には、その領域に対応する板状部材を移動させて骨材
排出口を閉として、その部分だけ骨材を散布しないよう
にすることも可能である。なお、上記、スプレーノズル
に付設された開閉弁の開閉による結合材の散布幅の変化
量と、板状部材を移動させることによってもたらされる
骨材の散布幅の変化量、換言すれば、1枚の板状部材の
車両幅方向の長さとは一致させておくと、結合材の散布
幅と骨材の散布幅とを一致させることが容易になり、望
ましい。
【0011】本発明の舗装用作業車の好適な一実施態様
においては、結合材を散布する各左右一対のスプレーバ
ーにおいて、左スプレーバーに取り付けられたスプレー
ノズルと右スプレーバーに取り付けられたスプレーノズ
ルとが車両前後方向から見て互いに重なる位置にある場
合には、その重なる位置にあるスプレーノズルのうち、
いずれか一方のスプレーノズルは開閉弁を閉として、散
布を行わないように操作される。これによって、スプレ
ーノズルが散布幅員の同一位置に重なって存在する場合
にも、その場所だけ結合材の散布量が不必要に多量にな
って散布が不均一となることがない。
【0012】同様に、本発明の舗装用作業車の好適な一
実施態様においては、副骨材散布装置が主骨材散布装置
に対して移動して主骨材散布装置よりも車両幅方向外側
に張り出したときに、車両前後方向から見て、主骨材散
布装置の散布幅と重なる部分において骨材を散布しない
ようにする装置を備えている。これによって、主骨材散
布装置と副骨材散布装置とが散布幅員の同一位置に重な
って存在する場合にも、その場所だけ骨材の散布量が不
要に多量となって散布が不均一になることがない。
【0013】また、本発明の舗装用作業車の好適な一実
施態様においては、各スプレーノズルから散布される被
散布材料の被散布面上における散布領域が、車両の前後
方向から見て、同一スプレーバー上で隣接するスプレー
ノズル間で互いに2重以上に重複するように、各スプレ
ーノズル列を構成する複数個のスプレーノズルが配置さ
れている。このように隣接するスプレーノズル間で散布
領域を互いに2重以上、好ましくは3重以上に重複させ
ることによって、個々のスプレーノズルにおける散布量
の不均一性や、スプレーノズル同士の特性のばらつきな
どが有効に相殺されて、より均一な散布を実現できると
いう利点がある。
【0014】更には、本発明の舗装用作業車の好適な一
実施態様においては、少なくとも1対の左右スプレーバ
ーにおいて、左右スプレーバーの近傍に、左右スプレー
バーとそれぞれ対をなす一対の左右補助剤用スプレーバ
ーを、スプレーバーの軸方向を揃えて配置すると共に、
その左右補助剤用スプレーバーには、左右スプレーバー
に取り付けられた複数個のスプレーノズルとそれぞれ1
対1に対応する複数個の補助剤用スプレーノズルが取り
付けられている。補助剤とは、左右スプレーバーのスプ
レーノズルから散布される結合材と混じり合って、その
結合材の硬化を調整したり、分解を遅速したりするもの
であって、例えば、結合材がアスファルト乳剤である場
合にはその分解を促進したり遅延させたりする分解補助
剤であり、結合材が二液タイプの硬化樹脂の主剤樹脂で
ある場合にはその硬化剤としての助剤である。このよう
に結合材と共にその硬化剤や分解促進剤又は分解遅延剤
を補助剤として散布することによって、結合材の硬化時
間を短縮或いは調整し、施工時間の短縮や調整に効果が
ある。
【0015】本発明の舗装用作業車の好適な一実施態様
においては、各スプレーノズルから散布される被散布材
料の散布量をスプレーバー毎に調節する装置を備えてお
り、これにより、各スプレーバーにおいて散布を行うス
プレーノズルの数が変化した場合でも、各スプレーノズ
ルから常に所定量の被散布材料が散布されるように被散
布材料の散布量を調節することが可能となる上に、本発
明の舗装用作業車の進行速度が変化した場合でも、単位
面積当たり常に一定量の被散布材料が施工面上に散布さ
れるように、本発明の舗装用作業車の進行速度に応じて
被散布材料の散布量を制御したりすることも可能とな
り、より均一な散布が実現できる。
【0016】本発明の舗装用作業車の好適な一実施態様
においては、骨材散布装置又は舗装用混合物の敷き均し
装置は、骨材の散布量又は舗装用混合物の敷き均し量が
調節可能であって、本発明の舗装用作業車の進行速度が
変化した場合でも、単位面積当たり常に一定量の骨材又
は舗装用混合物が施工面上に散布又は敷き均されるよう
に、本発明の舗装用作業車の進行速度に応じて骨材の散
布量や舗装用混合物の敷き均し量を制御したりすること
も可能となり、より均一な舗装体を構築することが可能
である。
【0017】なお、本発明の舗装用作業車で散布される
結合材としては、例えば、アスファルト、アスファルト
乳剤、樹脂、塗料、カットバックアスファルト等が挙げ
られ、通常液状のものであるが、これら結合材を粉状、
粒状、顆粒状にしたものも使用することができる。ま
た、本発明の舗装用作業車によって散布される骨材に特
に制限はなく、通常使用される骨材ならばどのようなも
のでも良いし、本発明の舗装用作業車によって敷き均さ
れる舗装用混合物にも特に制限はなく、通常使用される
舗装用混合物ならば、開粒度、密粒度を問わずどのよう
なものを使用しても良く、その他、流動性のあるスラリ
ー状混合物などでも良い。更に、本発明の舗装用作業車
は、舗装用材料ばかりでなく、例えば農業用の肥料の散
布や農薬の散布や、建材用に砂付きシートを製造する場
合などの結合材や砂粒の散布にも使用でき、複数種類の
肥料や農薬、結合材を散布することができるので、効率
良く農作業や建材用砂付きシートの製造を進めることが
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明につい
て詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の舗装用作業車の一例を示
す側面図であり、図1において、1は本発明の舗装用作
業車であって、2L、2R;3L、3Rは、それぞれ一
対の左右スプレーバーである。この図の例においては、
左右一対のスプレーバーは2対設けられているが、左右
一対のスプレーバーの数は図示の例の2対に限られず、
1対でも、3対でも、更には4対以上であっても良い。
それぞれ一対の左右スプレーバー2L、2R;3L、3
Rは、図2に取り出して示すように、各左右のスプレー
バー間に舗装用作業車1の前後方向にSの距離をおい
て、また、左右スプレーバーの各対間に舗装用作業車1
の前後方向にDの距離をおいて、各スプレーバーの軸方
向を舗装用作業車1の車幅方向に揃えて平行に配置され
ている。距離Sは、各対毎に同じでも異なっていても良
いが、通常、対をなす左右のスプレーバーが支障なく車
幅方向に移動することができるように、5〜30cm程
度であるのが望ましい。同様に、距離Dは、左右スプレ
ーバーの対が3対以上ある場合には、それぞれの対間で
同じでも異なっていても良いが、異なる対のスプレーバ
ーから散布される結合材同士が混合してしまうことがな
いように、通常、10〜50cm程度離しておくのが望
ましい。
【0020】各スプレーバー2L、2R;3L、3Rに
は、それぞれ複数のスプレーノズル5、5、・・・がス
プレーバーの軸方向に沿って、一定の間隔Kを開けて取
り付けられている。間隔Kは、通常、5〜50cm、望
ましくは6〜30cm、更に望ましくは7〜20cmで
あり、左右スプレーバーの対毎に同じでも異なっていて
も良いが、対をなす左右スプレーバーにおいては同じで
あるのが望ましい。複数のスプレーノズル5、5、・・
・には、そのそれぞれに互いに独立して開閉操作可能な
図示しない開閉弁が取り付けられており、それにより、
個々のスプレーノズル毎に、被散布材料の散布の開始と
停止とが操作できるようになっている。開閉弁として
は、油圧、空気圧、電磁力などによって開閉動作するも
のを使用することができる。
【0021】図1に戻って、4L、4R;6L、6R
は、それぞれ一対の左右スプレーバー2L、2R;3
L、3Rを、各スプレーバーの軸方向に移動させる駆動
装置であり、この駆動装置4L、4R;6L、6Rによ
って、左右スプレーバー2L、2R;3L、3Rは図2
において矢印で示すように、軸方向に沿って互いに反対
方向にそれぞれ等距離だけ移動するようになっている。
スプレーバー2L、2R;3L、3Rの移動は、それぞ
れ対をなす左右スプレーバーにおいて、左スプレーバー
に取り付けられたスプレーノズルと右スプレーバーに取
り付けられたスプレーノズルとが舗装用作業車前後方向
から見て互いに重なる位置を基準に、スプレーノズルの
一定の取付間隔K、若しくは(1/2)Kを単位に行わ
れるのが望ましい。このようにすることによって、左右
スプレーバー2L、2R;3L、3Rを移動させて、対
をなす左右スプレーバーを全体として拡張した場合で
も、スプレーノズルの間隔は常に一定のKであり、均一
な散布が可能となる。以上のように、左右スプレーバー
2L、2R;3L、3Rの全てを移動させる代わりに、
例えば、左スプレーバー2L、3Lを固定して、右スプ
レーバー2R、3Rのみを舗装用作業車1の車幅方向に
沿って移動するようにしても良い。このように左右いず
れかのスプレーバーのみを移動させる場合には、カウン
ターウエイトを逆方向に移動させて、全体としてのバラ
ンスを保つようにするのが望ましい。
【0022】各スプレーバー2L、2R;3L、3Rの
移動は、それぞれの散布幅が各対間で常に同一になるよ
うに、各対間で互いに連動しているのが好ましい。例え
ば、各スプレーバーの特性や取付高さが各対間で全て同
じ場合には、左スプレーバー2L、3L、及び/又は、
右スプレーバー2R、3Rの移動方向及び移動距離は全
て同じである。このように構成することによって、各対
の左右スプレーバー毎に異なる結合材を散布する場合で
も、常に同じ散布幅で複数種類の結合材を散布すること
が容易に実現可能となる。
【0023】駆動装置4L、4R;6L、6Rとして
は、左右スプレーバー2L、2R;3L、3Rをそれぞ
れの軸方向に移動させることができるものであれば、ど
のようなものでも使用できるが、通常、部材を移動させ
るに際して採用される、例えば、油圧シリンダーや空気
圧シリンダーなどの流体圧を用いるものや、電動機など
を使用することができる。なお、上述したように、各ス
プレーバー2L、2R;3L、3Rを、軸方向に沿って
互いに反対方向にそれぞれ等距離だけ移動させる場合に
は、スプレーバー2Lと2R、3Lと3Rとを機械的に
連結し、それぞれ1つの駆動装置によって移動させるよ
うにしても良く、また、上述したように、各スプレーバ
ー2L、2R;3L、3Rの移動を、それぞれの散布幅
が各対間で常に同一になるように、各対間で互いに連動
させ、等距離だけ移動させる場合には、各対を構成する
スプレーバー同士を機械的に連結して、1つの駆動装置
によって複数対にまたがるスプレーバーを移動させるよ
うにしても良い。また、左右スプレーバー2L、2R;
3L、3Rの移動は駆動装置を用いずに、人力で行うよ
うにしても良い。
【0024】なお、各スプレーバーは、対をなすスプレ
ーバー単位で、若しくは個々のスプレーバー単位で、或
いは全部のスプレーバーが一緒になって、舗装用作業車
1に対して上下方向に移動可能に設けられている。これ
によって、例えばスプレーノズルの特性を変更した場合
や、結合材の種類や施工条件等が変わって、結合材の散
布高さ、即ち、スプレーノズルから施工面までの距離を
変更する必要が生じた場合にも対応することができる。
結合材の散布高さは、施工面に種々の凹凸や敷設物があ
る場合のことを想定して、少なくとも10cm以上、好
ましくは15cm以上、更に好ましくは20cm以上あ
るようにするのが良い。また、スプレーノズルから施工
面までの距離は、散布された結合材が風等によって乱さ
れたり、霧状になって空中に散逸したりすることがない
ように、最高でも、50cm以下とするのが好ましい。
【0025】再び図1に戻って、7L、7R;8L、8
Rは、それぞれ、スプレーバー2L、2R;3L、3R
に被散布材料である結合材を供給する圧送ポンプであ
り、9A、9Bは結合材タンクである。圧送ポンプ7
L、7R;8L、8Rによって、例えば、結合材タンク
9A内に貯蔵されている結合材はスプレーバー2L、2
Rへ、結合材タンク9B内に貯蔵されている結合材はス
プレーバー3L、3Rへというように、それぞれ所定の
圧力で供給される。結合材タンク9A、9Bにそれぞれ
異なる結合材を貯蔵しておけば、2対の左右スプレーバ
ー2L、2R;3L、3Rから、それぞれ種類の異なる
2種類の結合材が施工面上に散布されることとなる。結
合材タンク9A、9Bに同じ結合材を貯蔵するようにし
ても良い。この場合には当然のことながら、2対の左右
スプレーバー2L、2R;3L、3Rからは1種類の結
合材が散布されることとなる。
【0026】圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rの送出
圧力は、例えば圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rが回
転式ポンプである場合には、その回転数を変化させるこ
とによって、それぞれ個別に調節可能となっている。こ
れにより、個々のスプレーバー2L、2R;3L、3R
から散布される結合材の量をスプレーバー毎に調節する
ことが可能であり、予め決められた設定量に一致させる
ことができる。全ての圧送ポンプ7L、7R;8L、8
Rを同一設定条件の下に調節するようにしても良いこと
は勿論であるが、圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rを
個々に調節することによって、単一スプレーバー内で開
状態にあるスプレーノズルの数が変化し、スプレーバー
内の圧力が変化した場合にも容易に対応することができ
るので好ましい。個々のスプレーバー2L、2R;3
L、3Rから散布される結合材の量の調節は、各スプレ
ーバー2L、2R;3L、3Rの上流側に圧力調節弁を
配置して、その圧力調節弁を調節することによって行っ
ても良い。
【0027】図1において符号10は、駆動装置4L、
4R;6L、6Rや、圧送ポンプ7L、7R;8L、8
R、個々のスプレーノズルに設けられた図示しない開閉
弁などを駆動するのに要するエネルギー、更には、後述
する加熱装置や、後述する骨材散布装置の駆動に必要な
エネルギーを供給するエネルギー源であって、例えば、
電池、発電機、内燃機関、油圧発生装置などから選ばれ
る適宜のエネルギー源である。舗装用作業車1に搭載さ
れた走行用エンジンからの動力をエネルギー源として用
いることも可能である。
【0028】以上のようなスプレーバー2L、2R;3
L、3R、複数個のスプレーノズル5、5、・・・、結
合材タンク9A、9B、圧送ポンプ7L、7R;8L、
8R、更には結合材タンク9A、9Bとスプレーバー2
L、2R;3L、3Rとを結ぶ図示しない配管等には、
発泡人工繊維、天然繊維、合成繊維、木質材料等で代表
される断熱材による被覆が為され保温されていると共
に、オイルヒーターや電熱ヒーター、熱風ヒーター、ガ
スヒーター、重油バーナーヒーター、灯油バーナーヒー
ターなどの適宜の加熱装置が設けられており、加熱した
結合材を散布する場合でも、結合材の温度が低下するこ
とがないようにされている。
【0029】図1において、21は主骨材散布装置2
2、副骨材散布装置23aを備えた骨材散布装置であっ
て、図3にその詳細を示す。図3において、骨材散布装
置21は、主骨材散布装置22と、2個の副骨材散布装
置23a、23bとからなっている。2個の副骨材散布
装置23a、23bは、図中に矢印A、Aで示すよう
に、主骨材散布装置22に対して平行に移動することが
できるようになっており、図3において実線で示す互い
に最も隣接した収納位置と、破線で示す互いに最も離れ
た張り出し位置との間を自由に移動して、骨材の散布幅
を主骨材散布装置22が有する散布幅を越えて拡張する
ものである。図に示すように、副骨材散布装置23a、
23bは、散布幅方向の長さが主骨材散布装置22のほ
ぼ半分に形成されているので、図中に実線で示す互いに
最も隣接した収納位置では、主骨材散布装置22の散布
幅方向長さとぴったり重なるようになっており、主骨材
散布装置よりも外側にはみ出ることがない。また、図中
に破線で示す互いに最も離れた張り出し位置では、骨材
散布装置21全体で、散布幅方向の長さは主骨材散布装
置22のほぼ倍となる。
【0030】副骨材散布装置23a、23bの移動は、
人力によって行ってもよいし、図示しない駆動装置を用
いても良い。使用できる駆動装置に特に制限はなく、通
常、部材を移動させるに際して採用される駆動装置なら
ばどのようなものを使用しても良いが、例えば、油圧シ
リンダーや空気圧シリンダーなどの流体圧を用いるもの
や、電動機などを使用することができる。また、副骨材
散布装置23a、23bは互いに独立して移動させた
り、互いに連動して移動させたりすることが可能で、例
えば、互いに独立して移動させる機構とすれば、副骨材
散布装置23bのみを移動させて、骨材の散布幅を主骨
材散布装置22の片側だけにおいて拡張することができ
る。一方、互いに連動して移動させる機構とすれば、副
骨材散布装置23a、23bは互いに連動して逆方向に
移動することとなり、主骨材散布装置22の両側に常に
同じ長さだけ副骨材散布装置23a、23bが張り出す
こととなる。図3の例においては、副骨材散布装置23
a、23bを互いに独立して移動させる機構と互いに連
動して移動させる機構とが切り替え可能となっており、
連動して移動させる場合には、前述したスプレーバー2
L、2R;3L、3Rの移動とも連動して、スプレーバ
ー2L、2R;3L、3Rの移動距離と等距離だけ車両
幅方向に移動するようになっている。
【0031】図3の例では、2個の副骨材散布装置23
a、23bが設けられているが、副骨材散布装置は1個
であっても良く、その場合、1個の副骨材散布装置は、
主骨材散布装置22に対して相対的に主骨材散布装置2
2の左右どちら側にも張り出すことができるようにして
おくのが望ましい。
【0032】図3において、主骨材散布装置22は、下
部に骨材排出口を有する主骨材ビン24と、散布幅調節
装置25と、散布量調節装置としての排出ロール26と
を備えている。散布幅調節装置25は、図3の主骨材ビ
ン24を適宜の水平位置で切断した断面図である図4に
示すように、散布幅方向に沿って分割された複数の板状
部材31a、31b、31c、・・・から構成されてお
り、これらの板状部材31a、31b、31c・・・の
うちの適宜のものを主骨材ビン24内に移動させること
によって、骨材の散布幅を調整することができるように
なっている。図4の例では、左側の6枚の板状部材31
a、31b、31c、・・・が主骨材ビン24内に挿入
された位置、即ち「閉」の位置にあり、この部分では骨
材が排出ロール26上に落下することが妨げられてお
り、骨材の散布は行われない。一方、図4における右側
の4枚の板状部材31z、31y、31x、・・・は主
骨材ビン24から引き出された位置、即ち「開」の位置
にあり、この部分では骨材が排出ロール26上に落下し
て骨材の散布が行われることとなる。板状部材31a、
31b、31c、・・・は1枚ずつの単位で独立して移
動することが可能であり、板状部材31a、31b、3
1c、・・・が有する散布幅方向の長さを単位として散
布幅の調節が可能である。このため、主骨材散布装置2
2から散布される骨材の散布幅を端から順次狭めていく
ことも可能であるし、主骨材散布装置22からの散布幅
内部の任意の箇所だけ骨材を散布しないようにすること
も可能である。これは例えば、本発明の舗装用作業車を
用いて路面上に骨材を散布する場合に、マンホールや止
水栓等の骨材散布が不要な箇所が存在するときに便利で
あり、主骨材散布装置の散布幅を構成する板状部材31
a、31b、31c、・・・のうち、骨材の散布が不要
な部分だけ、板状部材を主骨材ビン24内に挿入して
「閉」の位置とすることによって、その部分だけ骨材を
散布しないようにすることが可能である。なお、板状部
材31a、31b、31c、・・・の主骨材ビン24内
への挿入や引き出しは、図示しない駆動装置によって行
われ、離れた位置にある操作盤18や制御装置14など
からの信号に基づいて操作されるようになっている。板
状部材31a、31b、31c、・・・を移動させる駆
動装置としては、副骨材散布装置23a、23bを外側
に張り出すために使用される駆動装置と同じもので良
く、特に制限はないが、油圧シリンダーや空気圧シリン
ダーなどの流体圧を用いるものや、電動機などを使用す
ることができる。板状部材31a、31b、31c、・
・・の移動は手動で行っても良いことは勿論である。板
状部材31a、31b、31c、・・・の散布幅方向の
長さに特に制限はないが、通常、5〜20cm程度、好
ましくは7〜15cm程度とするのが良く、スプレーバ
ー2L、2R;3L、3Rに取り付けられたスプレーノ
ズル5、5、・・・に設けられた開閉弁の開閉によって
変化する結合材の散布幅と同程度にするのが望ましい。
【0033】なお、副骨材散布装置23a、23bに設
けられた散布幅調節装置25a、25bも、上述した主
骨材散布装置22に設けられた散布幅調節装置25と同
様に構成されており、それぞれ1枚ずつを単位として独
立して副骨材ビン30a、30b内に移動することので
きる複数の板状部材を有している。その結果、副骨材散
布装置23a、23bは、それぞれが備える複数の板状
部材を、その散布幅端部から順次それぞれの骨材ビン内
へと移動させて「閉」の位置としたり、逆に、順次骨材
ビンから引き出して「開」の位置として、主骨材散布装
置よりも外側に張り出している部分において、その散布
幅を端部から順次狭めたり、端部へと向かって拡張した
りすることができるばかりでなく、主骨材散布装置より
も外側へ張り出している部分において、その散布幅内の
任意の部分に相当する板状部材を移動させて、散布幅
「閉」としたり「開」としたりすることができる。この
ような構成とすることによって、主骨材散布装置よりも
外側に張り出している部分において、副骨材散布装置2
3a、23bを移動させることなく散布幅の調節や散布
領域の変更が行えるので、機動性に富んだ骨材の散布が
行えるものである。また、例えば、骨材の散布が不要な
箇所が、主骨材散布装置22の散布幅と副骨材散布装置
23a若しくは23bの散布幅の両方にまたがって存在
する場合にも、主骨材散布装置22の骨材を散布しない
領域と、副骨材散布装置23a又は23bの骨材を散布
しない領域とを連続させて、容易に対応することができ
る。また、複数のスプレーノズル5、5、・・・から散
布される結合材の散布幅の変更にも随時追従・連動する
ことが可能となる。
【0034】図3に戻って、27は排出ロール表面に備
えられた排出格子であり、排出ロール26が矢印B方向
に回転すると、その排出格子によって骨材が引っかけら
れ搬送されるものである。これについては後述する。2
8は排出ロール26の駆動装置であって、図示しない適
宜の動力源から動力の供給を受けて排出ロール26を矢
印B方向に回転、若しくは場合によっては逆転させるも
のであって、駆動装置の種類に特に制限はないが、油圧
モーター、電動モーター、エアモーターなどの汎用され
ている適宜の駆動手段を使用することができる。主骨材
ビン24には、図示しない搬送コンベアなどを用いて例
えば骨材ホッパーなどから骨材を主骨材ビン24内に搬
入する際に、搬送コンベアの先端を受け入れる受入口2
9が設けられている。主骨材ビン24内への骨材の搬入
は、主骨材ビン24の上部開口部から行っても良いこと
は勿論である。主骨材ビン24には図示しない上蓋が装
備されており、必要な時に適宜使用される。なお、副骨
材ビン30a、30bへの骨材の供給は、主骨材ビン2
4を介して行われる。即ち、主骨材ビン24内に搬送さ
れた骨材は、主骨材ビン24内に設けられた図示しない
車両幅方向への搬送手段によって主骨材ビン24内を搬
送され、主骨材ビン24と副骨材ビン30a、30bと
の接触部に設けられた図示しない開口部を介して、主骨
材ビン24から副骨材ビン30a、30bへと搬送、供
給される。副骨材ビン30a、30b内に直接骨材を供
給するようにしても良いことは勿論である。
【0035】一方、副骨材散布装置23a、23bは、
それぞれ下部に骨材排出口を有する副骨材ビン30a、
30bと、散布幅調節装置25a、25bと、散布量調
節装置としての排出ロール26a、26bを備えてい
る。副骨材散布装置23a、23bに設けられた散布幅
調節装置25a、25bと、排出ロール26a、26b
は、主骨材散布装置22に設けられた散布幅調節装置2
5や排出ロール26と機構的には同じものであって、た
だ、散布幅方向の長さが異なるだけである。副骨材散布
装置23aに設けられた駆動装置28aも、主骨材散布
装置22における駆動装置28と同じく、図示しない適
宜の動力源から動力の供給を受けて排出ロール26aを
矢印B方向に回転、若しくは場合によっては逆転させる
ものであって、油圧モーター、電動モーター、エアモー
ターなどの汎用されている適宜の駆動手段を使用するこ
とができる。なお、副骨材散布装置23bにも、図3で
は見えない位置に排出ロール26bを回転させる駆動装
置28bが取り付けられている。
【0036】排出ロール26、26a、26bは、図3
の例においては円筒形のロールとして形成されている。
排出ロール26、26a、26bの材質には特に制限は
ないが、後述するように、排出ロール26、26a、2
6bの表面に直接排出格子27を形成したり、格子模様
部分以外には材料を有さない網状材料で排出ロール2
6、26a、26b表面を被覆する場合には、摩耗に耐
えることができるものであるのが望ましく、例えば、硬
質プラスチック、硬質ゴム、鋼、ステンレス、耐摩耗性
合金、セラミックなどを使用することができる。また、
網状材料で排出ロール26、26a、26b表面を被覆
して排出格子27を形成する代わりに、ブラシを表面に
植え込んだ可撓性のある板状部材で排出ロール26、2
6a、26b表面を被覆するようにしても良い。
【0037】排出ロール26、26a、26bの表面に
備えられた排出格子27は、例えば図5に部分的に拡大
して示すように、凸部32が格子模様を形作っており、
この格子模様を形成する凸部32によって、破線で示す
骨材33を引っかけ、矢印Bで示す排出ロールの回転方
向に骨材33を搬送するものである。図5に示す例にお
いては、格子模様は正四角形であり、正四角形の各辺は
排出ロール26、26a、26bの回転軸Sに対して傾
斜している。格子模様をこのように回転軸Sに対して傾
斜して配置することによって、排出ロール26、26
a、26b表面の回転軸Sに平行な線上に凸部32だけ
が並ぶということがなくなるので、格子模様を回転軸P
に対して平行に配置する場合に比べて骨材のより一層均
一な搬送散布が可能となる。なお、排出格子27の格子
模様としては、正四角形に限られるものではなく、三角
形、長方形、菱形、五角形、六角形、八角形等の方形、
円形、楕円形、長円形などどのような形状であっても良
い。排出格子27を排出ロールとは別に形成する場合、
排出格子に使用される網状材料やシート状材料、円筒状
材料の材質としては、耐摩耗性に優れたものが望まし
く、例えば、硬質プラスチック、硬質ゴム、鋼、ステン
レス、耐摩耗性合金、セラミック、などを使用すること
ができる。また、排出格子27の凸部32を金属製のブ
ラシで構成することもできる。
【0038】格子模様の格子模様の大きさN、及び、凸
部32の高さHには、骨材33を引っかけ搬送すること
ができる限り特に制限はないが、骨材33の平均粒径を
Rとして、N=(0.5〜10)Rの範囲、及び、H=
(0.1〜10)Rの範囲が好ましく、より好ましく
は、N=(0.7〜7)Rの範囲、及び、H=(0.2
〜8)Rの範囲である。なお、格子模様の大きさNとし
ては、格子模様の最大幅部分の長さ、即ち、四角形の場
合には対角線の長さとし、骨材33の平均粒径とは、実
際に測定された粒径の平均値を指すものとする。また、
凸部32の幅は狭い方が望ましく、望ましくは0.5c
m以下、より望ましくは0.3cm以下、更に望ましく
は0.1cm以下である。
【0039】図6は、骨材散布装置21を上から見た平
面図で、説明に必要な部分だけを取り出して示したもの
である。図6において、36a、36bは、遮断板であ
って、主骨材ビン24に対して位置固定に設けられてお
り、その外側端部の位置は、主骨材ビン24の内法、即
ち、主骨材散布装置22の散布幅の端部位置と一致して
いる。今、副骨材散布装置23a、23bが互いに最も
隣接した収納位置にあり、副骨材ビン30a、30bが
図中破線の位置にあるときには、副骨材ビン30a、3
0bの下部に設けられた骨材排出口は完全に遮断板36
a、36bによって閉ざされており、副骨材ビン30
a、30b内の骨材が排出ロール26a、26b上に落
下することが妨げられている。このような状態では副骨
材散布装置23a、23bからの骨材の散布は行われな
い。このような状態から副骨材散布装置23a、23b
を主骨材散布装置22に対して外側に移動させると、主
骨材ビン24の内法よりも外側にはみ出した部分におい
て、副骨材ビン30a、30bの骨材排出口は遮断板3
6a、36bによる閉止領域を離れ、排出ロール26
a、26bと連通することとなり、その部分において副
骨材散布装置23a、23bから骨材の散布が行われる
こととなる。このとき、主骨材散布装置22から散布さ
れる骨材の散布幅方向の両端部と、副骨材散布装置23
a、23bから散布される骨材の散布幅方向の内側端部
とは一致しており、この関係は副骨材散布装置23a、
23bがその移動可能な領域のどの位置にあっても変わ
らないので、主骨材散布装置22と副骨材散布装置23
a、23bとによって、常に散布幅方向に決して重複せ
ず連続した散布が行われることとなる。
【0040】本発明で使用する骨材散布装置において
は、副骨材散布装置23a、23bからの骨材の散布幅
の調節は、上述のように第2の散布幅調節装置を構成す
る遮断板36a、36bを用いて、主骨材散布装置22
よりも外側に張り出した部分においてのみ骨材の散布が
行われるようにして、副骨材散布装置23a、23bの
主骨材散布装置22よりも外側への移動量を調節するこ
とによって行うようにしても良いし、副骨材散布装置2
3a、23bを最大限、または一定量だけ主骨材散布装
置22よりも外側に張り出した状態で、先に説明した板
状部材31a、31b、31c、・・・の位置を移動さ
せる散布幅調節装置25を用いて、必要とされる箇所に
のみ骨材を散布するようにしても良い。勿論、両者を併
用しても良い。
【0041】再び図1に戻って、11はホッパ12内の
骨材を主骨材散布装置22へと搬送する搬送する搬送コ
ンベアである。13はプッシュローラーであって、図示
しない骨材供給車としてのダンプトラックなどを押し進
め、骨材供給車から骨材ホッパ12へ骨材の供給を受け
ながら連続的に作業を進めることができるようにするた
めのものである。38は作業用ステップである。なお、
図1の例では、骨材散布装置21が舗装用作業車1に搭
載されているが、骨材散布装置に代えて、舗装用混合物
の敷き均し装置を搭載しても良いことは勿論である。そ
の場合、ホッパ12には舗装用混合物が貯蔵され、搬送
コンベア11によって敷き均し装置へと搬送されること
となる。舗装用混合物の敷き均し装置には敷き均し幅調
節装置及び/又は敷き均し量調節装置を装備し、スプレ
ーバー2L、2R;3L、3Rの移動と連動させて、敷
き均し幅を変更可能とするのが良い。
【0042】また、本発明の舗装用作業車1は、図1に
示すように、制御装置14を備えている。制御装置14
は、CPU15、メモリ16、I/Oインターフェイス
17、17などから主として構成されており、例えば、
舗装用作業車1の運転席などに備えられた操作盤18を
介して入力される指令に基づいて、駆動装置4L、4
R;6L、6Rや、駆動装置28、28a、28bを制
御して、左右スプレーバー2L、2R;3L、3Rを車
幅方向に移動させ、散布幅を変更したり、副骨材散布装
置23a、23bを車幅方向に移動させ、骨材の散布幅
を変更したりすることが可能である。また、同じく操作
盤18を介して入力される指令に基づいて、複数のスプ
レーノズルのそれぞれに設けられた開閉弁を開閉制御し
て、特定のスプレーノズルからは結合材が散布されない
ようにしたり、特定のスプレーノズルからのみ結合材が
散布されるようにしたり、或いは、主骨材散布装置22
及び副骨材散布装置23a、23bに設けられた散布幅
調節装置25、25a、25bを制御して、板状部材3
1a、31b、・・・を移動させ、主骨材散布装置22
及び副骨材散布装置23a、23bの散布可能な散布幅
のうちの特定部分には骨材を散布しないようにしたり、
特定部分からのみ骨材が散布されるようにすることがで
きるようになっている。同様に、制御装置14は、操作
盤18を介して入力される指令に基づいて、圧送ポンプ
7L、7R;8L、8Rの送出圧力を制御して、個々の
スプレーバー2L、2R;3L、3Rから散布される結
合材の量をスプレーバー毎に調節したり、骨材排出ロー
ル26、26a、26bの回転数を制御して、骨材の散
布量を調節したりすることができるようになっている。
【0043】以上のような制御は、操作盤18を介して
入力される指令に基づく以外に、CPU15がメモリ1
6に記憶されたプログラムを実行することによって得ら
れた情報に基づいてCPU15が発する指令に基づいて
行われる場合もある。例えば、Vは車速センサーである
が、CPU15は、車速センサーVからの車速信号を受
け取ると、予め求められている車速、圧送ポンプ7L、
7R;8L、8Rの送出圧力、及び、単位面積当たりの
結合材散布量の対応関係に基づいて、単位面積当たり所
定の結合材散布量を得るために必要な圧送ポンプ7L、
7R;8L、8Rの目標送出圧力を求め、その目標送出
圧力信号をI/Oインターフェイス17を介して圧送ポ
ンプ7L、7R;8L、8Rに出力し、圧送ポンプ7
L、7R;8L、8Rの送出圧力が目標送出圧力になる
ように圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rの送出圧力を
制御する。圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rの近傍
に、実際の送出圧力を検出する圧力センサーを配置して
おき、その圧力センサーによって検出された実際の圧力
と目標送出圧力とが一致するように、圧送ポンプ7L、
7R;8L、8Rの送出圧力を制御するようにしても良
い。このように車速センサーVからの車速信号に基づい
て、圧送ポンプ7L、7R;8L、8Rの送出圧力を制
御することによって、舗装用作業車1の車速が施工中に
変化した場合にも、単位面積当たり常に一定量の結合材
が施工面上に散布されることとなる。車速センサーVと
しては、車速に応じた信号が得られるものであればどの
ようなものを使用しても良いが、例えば車軸に取り付け
られた歯車の歯数を非接触でカウントする近接センサー
などを使用することができる。
【0044】同様に、CPU15は、車速センサーVか
らの車速信号を受け取ると、予め求められている車速、
排出ロール26、26a、26bの回転数、及び、単位
面積当たりの骨材散布量の対応関係に基づいて、単位面
積当たり所定の骨材散布量を得るために必要な排出ロー
ル26、26a、26bの目標回転数を求め、その目標
回転数信号をI/Oインターフェイス17を介して排出
ロール駆動装置28、28a、28bに出力し、排出ロ
ール26、26a、26bの回転数が目標回転数になる
ように駆動装置28、28a、28bを制御する。排出
ロール26、26a、26bの近傍に、実際の回転数を
検出する回転数センサーを配置しておき、その回転数セ
ンサーによって検出された実際の回転数と目標回転数と
が一致するように、駆動装置28、28a、28bを制
御するようにしても良い。このように車速センサーVか
らの車速信号に基づいて、排出ロール26、26a、2
6bの回転数を制御することによって、舗装用作業車1
の車速が施工中に変化した場合にも、単位面積当たり常
に一定量の骨材が施工面上に散布されることとなる。
【0045】制御装置14はマイクロコンピューターに
よって構成することができる。車速、圧送ポンプ送出圧
力、単位面積当たりの結合材散布量の対応関係や、車
速、排出ロール回転数、単位面積当たりの骨材散布量の
対応関係は、結合材の種類や温度などの特性、個々のス
プレーバーやスプレーノズルの特性など、更には、骨材
の種類や粒径など、実際の結合材或いは骨材の散布量に
影響を及ぼすファクターを固定した上で、実験を行うこ
とによって求めることができる。散布幅が変化する場合
には、単一のスプレーバー内で開閉弁が開状態にあるス
プレーノズルの個数、施工内容などのファクターも変数
として対応関係の中に取り込んでも良い。求められた対
応関係はルックアップテーブルなどの形でメモリ16に
記憶されており、その都度参照されて、検知された車速
に応じた目標送出圧力及び目標回転数が直ちに求められ
るようになっている。施工に際しては、操作盤18や、
図示しない入力装置を介して、単位面積当たりの結合材
散布量や結合材の種類、粘度、温度、散布量、散布幅、
骨材の種類、粒径、温度、散布量、散布幅、施工内容、
路面の性状、地域によって決まる定数、交通量、道路区
分などのデータを入力したりすることができるようにな
っている。19は表示装置、20はプリンタであって、
施工状況をモニターしたり、施工内容に関するデータを
プリントアウトすることができる。制御装置14に通信
機能をもたせ、遠隔地にある他の制御装置との間でデー
タのやり取りをするようにしても良いことは勿論であ
る。
【0046】次に、図面を用いて、本発明の舗装用作業
車に搭載される結合材散布装置の動作を説明する。
【0047】図7ないし図10は、図1に示された舗装
用作業車1に搭載された2対の左右スプレーバー2L、
2R;3L、3Rをその収縮位置から順次、対をなす左
右のスプレーバーを互いに反対方向に等距離移動させ
て、散布幅を舗装用作業車1の車幅方向へ拡張していく
過程を表した図であって、図7が左右一対のスプレーバ
ー全体としての車両幅方向の長さが最も短い収縮位置を
示し、図10が左右一対のスプレーバー全体としての車
両幅方向の長さが最も長い拡張位置を示している。な
お、Cは舗装用作業車1の車幅方向の中心を示し、Mは
各スプレーバーの軸方向の中心を示す。矢印Xは舗装用
作業車1の進行方向である。
【0048】Kはスプレーノズル5、5、・・・の取付
間隔であり、本例の場合、2対の左右スプレーバー2
L、2R;3L、3Rを通じて一定である。図中、符号
a、b、c、d、e、f、gは、各スプレーバーにおけ
るスプレーノズルの位置を表し、スプレーノズルの符号
5と組み合わされて、各位置にあるスプレーノズルを表
すものとする。また、図7ないし図10、更には以下の
図を通して、スプレーノズル5、5、・・・が「○」で
あるものは、そのスプレーノズルに取り付けられた開閉
弁が「開」の状態にあり、結合材を散布する状態にある
ことを示し、「●」であるものは、そのスプレーノズル
に取り付けられた開閉弁が「閉」の状態にあり、結合材
を散布しない状態にあることを示すものとする。
【0049】図7において、対をなす左右のスプレーバ
ー2Lと2Rとは、車両前後方向から見て完全に重なっ
た位置にあり、左右一対のスプレーバー2Lと2Rは全
体としての車両幅方向の長さが最も短い収縮位置にあ
る。また、スプレーバー2Lに取り付けられたスプレー
ノズル5a、5b、・・・5gと、スプレーバー2Rに
取り付けられたスプレーノズル5a、5b、・・・5g
とは、車両前後方向から見て、それぞれ互いに重なった
位置にあり、結合材が車幅方向の同じ位置に重複して散
布されるのを避けるために、スプレーバー2Rに取り付
けられたスプレーノズル5a、5b、・・・5gは全て
「閉」状態となっている。このような関係は、左右一対
のスプレーバー3Lと3Rにおいても同様であって、舗
装用作業車1は結果として、舗装用作業車1の車幅とほ
ぼ同じ散布幅で、2種の結合材を施工面上に散布してい
る状態にある。
【0050】図8は、図7の状態から左右のスプレーバ
ー2Lと2R、3Lと3Rとが、それぞれ反対方向に等
距離Kだけ移動した状態を示している。各スプレーバー
の移動距離がスプレーノズル5、5、・・・の取付間隔
Kに等しいので、例えば、スプレーバー2Lにおけるス
プレーノズル5c、5d、・・・5gと、スプレーバー
2Rにおけるスプレーノズル5a、5b、・・・5eと
は依然として車両の前後方向から見て重なった位置にあ
り、重複散布を避けるために、スプレーバー2Rにおけ
るスプレーノズル5a、5b、・・・5eは「閉」状態
となっている。一方、スプレーバー2Rが車幅方向に移
動することによって、スプレーバー2Lのスプレーノズ
ルと重ならなくなったスプレーバー2Rにおけるスプレ
ーノズル5f、5gは「開」状態とされ、結合材の散布
を行う状態にある。このような関係は、左右一対のスプ
レーバー3Lと3Rにおいても同様であるが、左右一対
のスプレーバー3Lと3Rにおいては、スプレーバー3
Rにおけるスプレーノズル5d、5eを「開」とし、そ
の代わりに、スプレーバー3Lにおけるスプレーノズル
5f、5gが「閉」とされ、全体として重複散布が避け
られている。このように、対をなすスプレーバー間でス
プレーノズルの位置が車両の前後方向から見て重なる場
合に、どちらのスプレーバーにおけるスプレーノズルを
「閉」とするかは任意であって、その場の状況に合わせ
て適宜選択することが可能である。結果として、図8の
状態においては、舗装用作業車1は、車幅よりもやや広
い散布幅で、2種の結合材を施工面上に散布している状
態にある。
【0051】図9は、図8の状態から左右のスプレーバ
ー2Lと2R、3Lと3Rとが、更に、それぞれ反対方
向に等距離Kだけ移動した状態を示している。各スプレ
ーバーの移動距離がスプレーノズル5、5、・・・の取
付間隔Kに等しいので、例えば、スプレーバー2Lにお
けるスプレーノズル5e、5f、5gと、スプレーバー
2Rにおけるスプレーノズル5a、5b、5cとは依然
として車両の前後方向から見て重なった位置にあり、重
複散布を避けるために、スプレーバー2Rにおけるスプ
レーノズル5a、5b、5cは「閉」状態となってい
る。一方、スプレーバー2Rが車幅方向に移動すること
によって、スプレーバー2Lのスプレーノズルと新たに
重ならなくなったスプレーバー2Rにおけるスプレーノ
ズル5d、5eは「開」状態に変わり、結合材の散布を
行う状態にある。このような関係は、左右一対のスプレ
ーバー3Lと3Rにおいても同様であるが、左右一対の
スプレーバー3Lと3Rにおいては、スプレーバー3R
におけるスプレーノズル5a、5b、5cを「開」と
し、その代わりに、スプレーバー3Lにおけるスプレー
ノズル5e、5f、5gが「閉」とされ、全体として重
複散布が避けられている。結果として、図9の状態にお
いては、舗装用作業車1は、図8の状態よりも更に広い
散布幅で、2種の結合材を施工面上に散布している状態
にある。
【0052】図10は図9の状態から左右のスプレーバ
ー2Lと2R、3Lと3Rとが、更に、それぞれ反対方
向に等距離Kと(1/2)K、合計(3/2)Kだけ移
動した状態を示しており、図10から明かなように、左
右一対のスプレーバーは全体としての車両幅方向の長さ
が最も長い拡張位置にある。左右のスプレーバーの最後
の移動距離を(1/2)Kとすることによって、各対を
なす左右のスプレーバー2Lと2R、3Lと3Rとにお
いて、スプレーバー2L、3Lの最も車両内側に位置す
るスプレーノズル5gと、スプレーバー2R、3Rの最
も車両内側に位置するスプレーノズル5aとの距離をス
プレーノズル5、5、・・・の取付間隔Kと一致させる
ことができる。左右のスプレーバーの最後の移動距離を
(1/2)Kとする代わりに、図9の状態から各スプレ
ーバーをそれぞれ反対方向に等距離Kだけ移動させ、例
えば、対をなす左右のスプレーバー2L、2Rの最も車
両内側に位置するスプレーバー2Lのスプレーノズル5
gとスプレーバー2Rのスプレーノズル5aとが重なっ
た状態でスプレーバーの移動を停止しても良い。但し、
その場合には、重なった状態にあるスプレーバー2Lの
スプレーノズル5gとスプレーバー2Rのスプレーノズ
ル5aのうち、いずれか一方は使用しないこととなる。
このため、予め、対をなす左右のスプレーバーの最も車
両内側に位置するスプレーノズルのうち、どちらか一方
を設けないでおくことも可能である。いずれにせよ、図
10の状態においては、各スプレーバーに取り付けられ
た複数個のスプレーノズル5、5、・・・の全てが
「開」状態となり、結果として、舗装用作業車1は、最
も広い散布幅で、2種の結合材を施工面上に散布してい
る状態にある。
【0053】以上のようなスプレーバーの移動に伴う個
々のスプレーノズルに取り付けられた開閉弁の開閉操作
は、作業員が現場の状況を見ながら操作盤18を介して
制御装置14に指令をその都度与えることによって行う
ようにしても良いが、各スプレーバーの移動と連動させ
て、対をなすスプレーバー間において車両の前後方向か
ら見て重なる位置にスプレーバーが存在する場合には、
自動的にどちらか一方のスプレーノズルの開閉弁を
「閉」とするようなプログラムを制御装置14に組み込
んでおくのが望ましい。
【0054】本発明の舗装用作業車1は、複数個のスプ
レーノズルの各々に独立して開閉操作できる開閉弁を設
けているので、例えば、図11に示すように、左右一対
のスプレーバー2Lと2R、3Lと3Rが、全体として
の車両幅方向の長さが最も短い収縮位置にある状態か
ら、更にスプレーバー2L、3Lにおけるスプレーノズ
ル5f、5gを「閉」とすることによって、舗装用作業
車1の車幅よりも狭い散布幅で結合材を散布することが
可能である。
【0055】また、図12に示すように、図10におけ
ると同じく、各対をなすスプレーバーによって最も広い
散布幅で2種の結合材を施工面上に散布している状態に
おいて、施工面上に例えばマンホール39や止水栓40
などの結合材を散布する必要のない領域が存在する場
合、舗装用作業車1が図中矢印X方向に進行して、マン
ホール39や止水栓40上に差し掛かったスプレーノズ
ルのみを「閉」状態とすることによって、マンホール3
9や止水栓40などの結合材を散布する必要のない領域
には結合材を散布しないでおくことができる。図中の状
態で「閉」状態にあるスプレーバー3Rのスプレーノズ
ル5d、5e、5f、及び、スプレーバー2Lのスプレ
ーノズル5c、5dも、舗装用作業車1が更に進行し
て、マンホール39や止水栓40上に位置しなくなった
ときには「開」状態に戻ることは言うまでもない。他の
スプレーバーがマンホール39や止水栓40上に差し掛
かった場合にも同様である。
【0056】以上のように、本発明の舗装用作業車にお
いては、各スプレーバーの移動や随時の散布幅の変更に
伴って、1本のスプレーバーにおいて「開」状態にある
スプレーノズルの数は随時変化することが予想される。
1本のスプレーバーにおいて「開」状態にあるスプレー
ノズルの数が変化すると、圧送ポンプの送出圧力が一定
の場合には「開」状態にあるスプレーノズルからの結合
材の散布量が変化してしまうので、本発明の舗装用作業
車の好適な一実施態様においては、制御装置14からの
スプレーノズルの開閉指令信号に連動して、スプレーノ
ズルの開閉状態に変更のあったスプレーバーに対応する
圧送ポンプの送出圧力を自動的に変更するように構成さ
れている。これにより、個々のスプレーノズルに取り付
けられている開閉弁の開閉操作を適宜行っても、常に、
所定量の結合材を散布することが可能である。
【0057】本発明において使用することができるスプ
レーノズルの形式に特に制限はなく、円形全面形の噴射
パターンを有するスプレーノズルや、四角形全面形の噴
射パターン、円環形の噴射パターン、その他の噴射パタ
ーンを有するものであっても良いが、均一な散布を実現
する観点からは、フラット形の噴射パターンを有するス
プレーノズルを使用するのが望ましい。フラット形の噴
射パターンとは、スプレーノズルからある噴射角度をも
って扇形に噴射される、噴射方向に垂直な断面が細長い
ほぼ線状の噴射パターンであって、本発明でいうフラッ
ト面とは扇形の噴射パターンの扇の面を指すものとす
る。
【0058】図13、図14はフラット形の噴射パター
ンを有するスプレーノズルを用いて多重散布を行う場合
の一例を示す図であって、それぞれ、例えば、スプレー
バー2Lにフラット形の噴射パターンを有するスプレー
ノズル5b、5c、・・・が取り付けられている状態を
示す平面図及び側面図である。図中、41b、41c、
・・・は、それぞれスプレーノズル5b、5c、・・・
からの噴射パターンを示し、Wは噴射パターン41b、
41c、・・・の被散布面上での長さである。角度βは
スプレーノズル5b、5c、・・・のスプレーバー2L
に対する取付角度であって、噴射パターン41b、41
c、・・・とスプレーバー2Lの軸心とのなす角に一致
する。αは、スプレーノズル5b、5c、・・・の噴射
角度であって、Kはスプレーノズル5b、5c、・・・
の取付間隔であり、図示の例においては一定である。
【0059】図13及び図14に示す例においては、c
osβ=3K/wとなるように角度β、スプレーノズル
の取付間隔K、長さWが選ばれており、結果的に被散布
面には3重の散布が行われるようになっている。即ち、
今、矢印Yで示す地点に注目すれば、本発明の舗装用作
業車が進行して矢印Yの地点がスプレーバー2Lの下を
通過するに際して、舗装用作業車の進行方向をXとすれ
ば、まず、スプレーノズル5dからの噴射パターン41
dによる散布を受け、次いで、スプレーノズル5cから
の噴射パターン41cによる散布を受け、最後に、スプ
レーノズル5bからの噴射パターン41bによる散布を
受け、都合3回の散布を受けることとなる。このように
同一地点に異なるスプレーノズルからの散布を多重に行
うことによって、個々のスプレーノズルのもつ特性のば
らつきや、散布量の不均一性などが相殺されて、単一の
スプレーノズルを用いて単純に1回だけ散布する場合に
比べて、より均一な散布を実現することができるもので
ある。cosβ=2K/wとなるようにβ、K、Wを選
べば2重の散布が、cosβ=4K/wとなるように
β、K、Wを選べば4重の散布を行うことができる。本
発明においては、結合材の散布をより均一に行うとの観
点から、少なくとも2重、好ましくは3重以上に散布す
るのが望ましい。なお、Wの値が、スプレーノズルの噴
射角度αと、スプレーノズルと被散布面までの距離とに
よって決まるものであることは言うまでもない。
【0060】図15は、本発明の舗装用作業車1の他の
例を示す図であって、関係のある部分のみを取り出して
示したものである。なお、図15においては、スプレー
バー2L、2Rについてのみ示しているが、他のスプレ
ーバーについても同様である。図15に示す例の特徴
は、スプレーバー2L、2Rに平行に更にスプレーバー
42L、42Rが設けられている点にある。スプレーバ
ー42L、42Rは、補助剤用のスプレーバーであっ
て、スプレーバー2L、2Rと軸を揃えて平行に近接し
て配置されており、スプレーバー2L、2Rと一体とな
って移動するように構成されている。スプレーバー42
L、42Rには、個々に独立して開閉操作することが可
能な開閉弁を備えたスプレーノズル5a、5b、・・・
5gが、スプレーバー2L、2Rに取り付けられたスプ
レーノズル5a、5b、・・・5gと1対1に対応させ
て取り付けられており、その取付位置は、車両前後方向
から見て、スプレーバー2L、2Rに取り付けられたス
プレーノズル5a、5b、・・・5gと重なる位置であ
る。スプレーバー42L、42Rに取り付けられたスプ
レーノズル5a、5b、・・・5gに備えられた開閉弁
の開閉動作は、1対1に対応するスプレーバー2L、2
Rに取り付けられたスプレーノズル5a、5b、・・・
5gの開閉弁の開閉動作と連動させるのが好ましい。
【0061】図16は図15の側面図であって、図に示
すように、補助剤用のスプレーバー42Lに取り付けら
れたスプレーノズル5aは、そのスプレーノズル5aか
ら散布される補助剤44が、スプレーバー2Lに取り付
けられたスプレーノズル5aから散布される結合材43
と空中で衝突するように、やや斜めに取り付けられてい
る。補助剤44とは、結合材43と混じり合って、その
結合材43の硬化を調整したり、分解を促進したり遅延
したりするものであって、例えば、結合材43がアスフ
ァルト乳剤である場合にはその分解を促進したり遅延し
たりする分解補助剤であり、結合材43が二液タイプの
硬化樹脂の主剤樹脂である場合にはその硬化剤としての
助剤である。このように結合材43と共にその硬化剤や
分解促進又は遅延剤を補助剤44として散布することに
よって、結合材43の硬化時間を短縮したり調整した
り、施工時間の短縮や調整に効果がある。なお、図16
においては、結合材43と補助剤44とを空中で衝突さ
せるようにしたが、被散布面の同一箇所に散布して被散
布面上で衝突、混合させるようにしても良い。また、補
助剤用スプレーバー42L、42Rを、各々スプレーバ
ー2L、2Rの前後に装備し、被散布面上で結合材43
が散布される前後に補助剤44を散布するようにしても
良い。しかしながら、速やかで均一な両者の混合を実現
するのであれば、結合材43と補助剤44とは図16に
示すように両者が空中で衝突するように散布するのが望
ましい。他の対のスプレーバーにも補助剤用のスプレー
ノズルを設けても良いし、設けないでおくことも随意で
ある。なお、補助剤44を散布する場合には、図1に示
す舗装用作業車1が補助剤用のタンクを備えていること
は勿論であり、補助剤44の散布量も、結合材43と同
様に、車速センサーVから得られた信号を元に、車速が
変化しても単位面積当たり常に一定量の補助剤44が散
布されるように制御装置14によって制御されたり、操
作盤18を介して入力される指令に基づいて、適宜の値
に調整されたりできることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の舗装用作業車に
よれば、相対的に移動可能な左右一対のスプレーバーを
少なくとも1対備えていると共に、結合材以外の他の舗
装材料を散布又は敷き均す装置であって、その散布幅又
は敷き均し幅を左右一対のスプレーバーの移動に合わせ
て変更することができる装置を備えているので、1種類
若しくは複数種類の結合材と、その他の舗装用材料と
を、同時に、任意の散布幅で散布することが可能であ
る。本発明の舗装用作業車によれば、1回の施工によっ
て1種類若しくは複数種の結合材とその他の舗装材料と
を同時に散布若しくは敷き均すことができるので、作業
効率が高い上に、作業車のタイヤ等によって結合材の散
布面を乱す恐れがなく、また、作業車のタイヤに既に散
布されている結合材が付着する恐れもない。本発明の舗
装用作業車の好適な一実施態様によれば、個々のスプレ
ーノズルに互いに独立して開閉操作可能な開閉弁を設け
ると共に、独立して移動制御可能な複数の板状部材から
なる散布幅調整装置を備えた骨材散布装置を搭載してい
るので、結合材並びに骨材の散布幅の変更が容易に行え
るばかりでなく、散布幅内に散布不要な領域が存在する
場合にも、適宜速やかに対応することができる。
【0063】また、本発明の舗装用作業車によれば、ス
プレーノズルから散布される結合材は車両の前後方向か
ら見て2重以上、好ましくは3重以上の多重に散布され
るので、より均一な散布が実現され、更には、結合材の
スプレーバーに加えて補助剤のスプレーバーを設け、結
合材と同時に補助剤を散布することによって、結合材の
分解や硬化を促進、調整可能とし、施工時間の短縮化と
より早期の交通開放に資するところ大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の舗装用作業車の一例を示す図であ
る。
【図2】 複数対のスプレーバーの状態を示す説明図で
ある。
【図3】 骨材散布装置の一例を示す図である。
【図4】 散布幅調節装置の説明図である。
【図5】 排出格子の一例を示す図である。
【図6】 第2の散布幅調節装置の説明図である。
【図7】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図8】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図9】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図10】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図11】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図12】 本発明の結合材散布装置の動作説明図であ
る。
【図13】 多重散布の説明図である。
【図14】 多重散布の説明図である。
【図15】 補助剤用のスプレーバーを併設する場合の
説明図である。
【図16】 補助剤用のスプレーバーを併設する場合の
説明図である。
【符号の説明】
1 舗装用作業車 2L、2R;3L、3R スプレーバー 5 スプレーノズル 4L、4R、6L、6R 駆動装置 7L、7R;8L、8R 圧送ポンプ 10 エネルギー源 11 搬送コンベア 12 ホッパ 13 プッシュローラー 14 制御装置 15 CPU 16 メモリ 17 I/Oインターフェイス 18 操作盤 19 表示装置 20 プリンタ 21 骨材散布装置 22 主骨材散布装置 23a、23b 副骨材散布装置 24 主骨材ビン 25、25a、25b 散布幅調節装置 26、26a、26b 排出ロール 27 排出格子 28、28a 駆動装置 29 受入口 30a、30b 副骨材ビン 31a〜31z 板状部材 32 凸部 33 骨材 36a、36b 遮断板 37、37a 回転数センサー 38 作業用ステップ 39 マンホール 40 止水栓 41 噴射パターン 42L、42R 補助剤用スプレーバー 43 結合材 44 補助剤 α 噴射角度 β 取付角度 K スプレーノズルの取付間隔 V 車速センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 明夫 新潟県北蒲原郡聖籠町東港5丁目2756番3 号 株式会社新潟鐵工所新潟機構工場内 (72)発明者 佐藤 和良 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株 式会社新潟鐵工所エンジニアリングセンタ ー内 Fターム(参考) 2D052 AA04 AA05 AA08 AC01 AD11 BA20 CA26 DA12 DA14

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ独立して操作可能な開閉弁を備
    えた複数個のスプレーノズルがそれぞれ取り付けられた
    左右一対のスプレーバーを少なくとも1対以上、各スプ
    レーバーの軸方向を揃えて車両幅方向に平行に、かつ、
    車両後輪よりも後方に搭載すると共に、左右一対のスプ
    レーバーが、車両前後方向から見て互いに重なり合い左
    右一対のスプレーバー全体として車両幅方向の長さが最
    も短い収縮位置と、互いに相対的に移動して左右一対の
    スプレーバー全体としての車両幅方向の長さが最も長い
    拡張位置との間で、車両幅方向に相対的に移動可能に設
    けられており、更に、それら少なくとも1対以上の左右
    一対のスプレーバーのうち、少なくとも最も車両前方に
    位置するものよりも車両後方に、スプレーノズルから散
    布される舗装材料以外の他の舗装材料を散布又は敷き均
    す装置であって、その散布幅又は敷き均し幅を左右一対
    のスプレーバーの移動に合わせて変更することができる
    装置を備えている舗装用作業車。
  2. 【請求項2】 左右一対のスプレーバーを、2対以上複
    数対、各スプレーバーの軸方向を揃えて車両幅方向に平
    行に、かつ、車両前後方向に所定距離を隔てて搭載して
    いる請求項1記載の舗装用作業車。
  3. 【請求項3】 左右一対のスプレーバーの車両幅方向へ
    の相対的な移動が、車両に対し互いに反対方向へ等距離
    移動するものである請求項1又は2記載の舗装用作業
    車。
  4. 【請求項4】 各左右一対のスプレーバーにおいて、各
    スプレーバーに取り付けられた複数個のスプレーノズル
    の取付間隔が一定であり、左右一対のスプレーバーの相
    対的な移動が、左スプレーバーに取り付けられたスプレ
    ーノズルと右スプレーバーに取り付けられたスプレーノ
    ズルとが車両前後方向から見て互いに重なる位置を基準
    に、前記一定の取付間隔若しくはその取付間隔の1/2
    を単位に行われる請求項1、2又は3記載の舗装用作業
    車。
  5. 【請求項5】 左右一対のスプレーバーの相対的な移動
    が、複数対のスプレーバーにおいて散布幅が常に同じに
    なるように互いに連動している請求項2、3又は4に記
    載の舗装用作業車。
  6. 【請求項6】 各左右一対のスプレーバーにおいて、左
    スプレーバーに取り付けられたスプレーノズルと右スプ
    レーバーに取り付けられたスプレーノズルとが車両前後
    方向から見て互いに重なる位置にある場合には、その重
    なる位置にあるスプレーノズルのうち、いずれか一方の
    スプレーノズルからは散布を行わないようにスプレーノ
    ズルに取り付けられた開閉弁が操作される請求項1ない
    し5のいずれかに記載の舗装用作業車。
  7. 【請求項7】 各スプレーノズルから散布される被散布
    材料の被散布面上における散布領域が、車両前後方向か
    ら見て、同一スプレーバー上で隣接するスプレーノズル
    間で互いに少なくとも2重以上に重複するように、各ス
    プレーバーに複数個のスプレーノズルが取り付けられて
    いる請求項1ないし6のいずれかに記載の舗装用作業
    車。
  8. 【請求項8】 少なくとも1対の左右スプレーバーにお
    いて、左右スプレーバーの近傍に、左右スプレーバーと
    それぞれ対をなす一対の左右補助剤用スプレーバーをス
    プレーバーの軸方向を左右スプレーバーと揃えて配置す
    ると共に、その一対の左右補助剤用スプレーバーには、
    左右スプレーバーに取り付けられた複数個のスプレーノ
    ズルとそれぞれ1対1に対応する複数個の補助剤用スプ
    レーノズルが取り付けられている請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の舗装用作業車。
  9. 【請求項9】 左右スプレーバーに取り付けられたスプ
    レーノズルから散布される被散布材料と、左右補助剤用
    スプレーバーに取り付けられた補助剤用スプレーノズル
    から散布される被散布材料とが、被散布面上若しくは空
    中で互いに衝突・混合するようにスプレーノズル及び/
    又は補助剤用スプレーノズルが配置されている請求項8
    記載の舗装用作業車。
  10. 【請求項10】 左右補助剤用スプレーバーが、それぞ
    れ対をなす左右スプレーバーと連動してそれぞれ対をな
    す左右スプレーバーと等距離だけ相対的に移動する請求
    項8又は9記載の舗装用作業車。
  11. 【請求項11】 各スプレーノズルから散布される被散
    布材料の散布量をスプレーバー毎に調節する装置を備え
    ている請求項1ないし10のいずれかに記載の舗装用作
    業車。
  12. 【請求項12】 他の舗装材料を散布又は敷き均す装置
    が、敷き均し幅及び/又は敷き均し量が調節可能な舗装
    用混合物の敷き均し装置であって、その敷き均し幅の変
    更と左右一対のスプレーバーの相対的な移動とが連動し
    ている請求項1ないし11のいずれかに記載の舗装用作
    業車。
  13. 【請求項13】 他の舗装材料を散布又は敷き均す装置
    が、散布量及び/又は散布量が調節可能な骨材散布装置
    であり、その散布幅の変更と左右一対のスプレーバーの
    相対的な移動とが連動している請求項1ないし11のい
    ずれかに記載の舗装用作業車。
  14. 【請求項14】 骨材散布装置が、上部に骨材の受入口
    を有し下部に車両幅方向に伸びる骨材排出口を有する主
    骨材ビン、並びに、その主骨材ビンの骨材排出口近傍に
    設けられる骨材散布量調節装置及び/又は骨材散布幅調
    節装置を備えている主骨材散布装置と、上部に骨材の受
    入口を有し下部に車両幅方向に伸びる骨材排出口を有す
    る副骨材ビン、並びに、その副骨材ビンの骨材排出口近
    傍に設けられる骨材散布量調節装置及び/又は骨材散布
    幅調節装置を備えている少なくとも1個の副骨材散布装
    置とを有し、副骨材散布装置が主骨材散布装置に対して
    平行に、かつ、主骨材散布装置よりも車両幅方向外側に
    張り出すことができるように、主骨材散布装置に対して
    相対的に移動可能に設けられている骨材散布装置である
    請求項13記載の舗装用作業車。
  15. 【請求項15】 主骨材散布装置及び/又は副骨材散布
    装置における散布幅調節装置が、主副骨材ビンの骨材排
    出口の車両幅方向と直交する方向に独立して移動可能に
    設けられた、車両幅方向に沿って複数に分割された板状
    部材であり、この複数の板状部材を移動させて主副骨材
    ビンの骨材排出口を車両幅方向に沿って部分的に閉止し
    て、その閉止された部分においては骨材が骨材排出口に
    向かって落下しないようにするものである請求項14記
    載の舗装用作業車。
  16. 【請求項16】 副骨材散布装置が主骨材散布装置に対
    して移動して主骨材散布装置よりも車両幅方向外側に張
    り出したときに、車両前後方向から見て、主骨材散布装
    置の散布幅と重なる部分において骨材を散布しないよう
    にする装置を備えている請求項14又は15記載の舗装
    用作業車。
  17. 【請求項17】 主骨材散布装置及び/又は副骨材散布
    装置における骨材散布量調節装置が、骨材排出口近傍に
    回転可能に設けられ、表面に粒状物を引っかけ、搬送す
    る排出格子を備えている排出ロールである請求項14、
    15又は16記載の舗装用作業車。
  18. 【請求項18】 車両の進行速度を検出する手段を備
    え、車両の進行速度が変化した場合でも、単位面積当た
    り常に一定量の被散布材料及び/又は被敷き均し材料が
    施工面上に散布及び/又は敷き均されるように、検出さ
    れた車両の進行速度に応じて被散布材料の散布量及び/
    又は被敷き均し材料の敷き均し量を制御する制御装置を
    備えている請求項11ないし17のいずれかに記載の舗
    装用作業車。
  19. 【請求項19】 スプレーノズル及び/又はスプレーバ
    ーを保温及び/又は加熱する装置を備えている請求項1
    ないし18のいずれかに記載の舗装用作業車。
  20. 【請求項20】 各スプレーバーが、各スプレーバー毎
    及び/又は各対毎に車両上下方向に移動可能に取り付け
    られている請求項1ないし19のいずれかに記載の舗装
    用作業車。
  21. 【請求項21】 ホッパと、ホッパから他の舗装材料を
    散布又は敷き均す装置への他の舗装材料の搬送装置を備
    えている請求項1ないし20のいずれかに記載の舗装用
    作業車。
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