JP4275849B2 - 凍結防止剤の湿式散布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒径を均一にした湿潤状態の凍結防止剤を氷雪路面等に散布する凍結防止剤の湿式散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の凍結防止剤の湿式散布装置として、車体に搭載したホッパ内に収容された乾燥状態の凍結防止剤を、搬送コンベヤで車体の後方に送って散布装置に落下させ、該散布装置の散布円盤で路面に散布する散布車において、搬送コンベヤと散布装置との間に、傾斜シュートと、噴射ノズルと、反射壁面部材と、収束シュートとを設け、搬送コンベヤから落下する凍結防止剤を前記傾斜シュートで受け止めて斜め下方に案内すると共に、傾斜シュートに沿って上方から噴射ノズルによって層状に溶液を噴射させて、前記傾斜シュートから流下する凍結防止剤と溶液とを反射壁面部材にて衝突、混合させて湿潤凍結防止剤とした後、該湿潤凍結防止剤を収束シュートにより前記散布円盤上に落下させるようにしたものが知られている。(特開平11−222827号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の凍結防止剤の湿式散布装置は、溶液が噴射ノズルか傾斜シュートに沿って層状に噴射されるので、傾斜シュート上を流下する凍結防止剤は、特に粒径が整えられていないものにあっては、傾斜シュートに接するの片側のみが過度に湿潤する反面、その反対側は湿潤状態が得られない部分も生じ、全体として均一な良好な湿潤状態が得られず、その結果、湿潤凍結防止剤の路面への散布が均一に行えないおそれがある。また、凍結防止剤が傾斜シュートに接するので、該傾斜シュートに付着、成長して円滑に下方へ落下しないこともあり、この場合には、湿潤凍結防止剤の能率的な路面への散布作業が妨げられる問題もある。
【0004】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、粒径を均一にしかつ容液と均一に混合して良好な湿潤状態とした凍結防止剤を氷雪路面等に均一に散布することができる凍結防止剤の湿式散布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、車体に搭載された薬剤ホッパに収容されている凍結防止剤を、該薬剤ホッパに連絡された排出口から送り出して散布機構により路面等に散布する凍結防止剤の湿式散布装置において、前記排出口と散布機構との間に、排出口から送り出された凍結防止剤の粒径を整える粒径調整装置と、該粒径調整装置から落下する粒径を整えられた凍結防止剤にその自由落下の途中において溶液を噴霧する溶液噴射装置とを設けたことを特徴とする。
【0006】
上記構成の装置においては、薬剤ホッパに収容されている原塩等の凍結防止剤が、排出口から散布機構上に供給される途上において粒径調整装置によって破砕され、粒径を一定に整えられて後散布機構上に落下される。該散布機構上に落下される凍結防止剤は、その自由落下の途中において溶液噴霧装置から噴霧される溶液が付着するので、湿潤状態になって散布機構の散布円盤等の回転作動により路面上に散布される。そして、車体を移動させながら散布機構を作動させることにより、路面の所要領域に対する湿潤状態の凍結防止剤の散布が実施される。
上記構成の装置によれば、粒径調整装置によって粒径が一定に調整された凍結防止剤に、その散布の直前に溶液噴射装置によって溶液が噴霧されるので、凍結防止剤は、その粒体の湿潤状態が均一になり、散布機構によって路面へ均一な散布密度で散布され、これにより、路面の凍結防止効果が良好に発揮される。
【0007】
請求項2に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、請求項1に記載の装置において、粒径調整装置は、相対回転する少なくとも一対のミルを有するミル装置で構成されていることを特徴とする。
この構成の装置では、種々の粒径が混在する凍結防止剤が、ミル装置により確実に粉砕されて粒径の均一なものとして容易に調整されて、散布機構に供給される。
【0008】
請求項3に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、請求項2に記載の装置において、溶液噴射装置は、凍結防止剤の落下する領域の少なくとも両側から該領域に向けた噴射口を有する複数の噴霧ノズルを備えていることを特徴とする。
この装置では、粒径が均一に調整された凍結防止剤の周囲に溶液を斑なく噴霧されるので、凍結防止剤は、その粒体に溶液を均一に付着されて一層均一な湿潤状態が得られ、凍結路面等に均一に散布される。
【0009】
請求項4に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、請求項3に記載の装置において、溶液噴射装置は、ミル装置のミルの回転数に応じて噴霧ノズルからの溶液の噴霧量を調節する噴霧量調節手段を備えていることを特徴とする。
この装置では、粒径が整えられてミル装置から落下される凍結防止剤の供給量に応じて、溶液噴射装置から噴霧される溶液の噴霧量が調節されるので、凍結防止剤に対する溶液の噴霧量の割合が適切に設定、調節され、凍結防止剤の粒体の湿潤濃度が一定に保たれる。
【0010】
請求項5に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、請求項4に記載の装置において、噴霧量調節手段は、ミル装置のミルの回転数に応じて噴霧ノズルに溶液を供給する液体ポンプの吐出量を調節する制御装置を備えていることを特徴とする。
この装置では、溶液の噴射ノズルへの供給量の調節が、高価な流量制御弁等の機器を使用することなく簡単な構成により容易に行え、保守点検も簡単である。
【0011】
請求項6に係る凍結防止剤の湿式散布装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の装置において、溶液噴射装置と散布機構との間には、粒径調整装置から落下する凍結防止剤を前記散布機構の中心寄りに案内するシュートが設けられていることを特徴とする。
この装置では、溶液噴射装置から噴霧される溶液の周囲への飛散が防止されると共に、粒径調節装置から落下して湿潤状態になった凍結防止剤が散布機構へ確実に案内される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図において、1はエンジンによって自走する車両Rの車体である。該車体1には、四角筒状の胴部1aに車体1の幅方向の中央の下端部が狭くなるように傾斜させた底部1bを結合してなる薬剤ホッパ2と、該底部1bの両側に配置された溶液タンクT,Tとが搭載されている。該薬剤ホッパ2の下端部は、前端側を高く後端側を低く傾斜され車体1の前後方向に沿った円弧状断面のコンベヤケース2aとして形成され、該コンベヤケース2aの内側には、車体1の前後方向に延長された搬送スクリュ3がその軸端側を薬剤ホッパ2の前後端壁に軸周りに回転自在に支持されて配設されている。前記コンベヤケース2aと搬送スクリュ3とでスクリュコンベヤ4が構成されている。前記搬送スクリュ3は、油圧装置5によって回転を制御される油圧モータ6により回転されるようになっている。前記油圧装置5は、後述するように、前記車両RのエンジンでPTO装置を介して駆動される油圧ポンプ、油圧タンク、各種電磁比例制御弁等を備えている。
【0013】
前記薬剤ホッパ2の底部1b側における後端壁部1cは、車体1の後方へ突出されて下端が開口された箱状の排出口7として形成され、前記スクリュコンベヤ4の後端に連絡されている。
前記排出口7の下端には、凍結防止剤を粉砕してその粒径を整える粒径調整装置Aと、該粒径調整装置Aから落下する凍結防止剤に溶液を噴霧する溶液噴射装置Bと、溶液噴射装置Bで湿潤状態にされた凍結防止剤を路面Eに散布する散布機構Cとを備えた凍結防止剤散布部Dが取り付けられている。
【0014】
前記粒径調整装置Aは、図3〜図7に示すように、ロールミル装置(ミル装置)8で構成され、平面視で長方形状の上、下部開口部9a,9bを設けた略直方体状のミル収納箱9と、該ミル収納箱9の上端に連結され上部開口部9aを介してミル収納箱9内に連絡されており側面視で上方が広がる逆四角錐状に形成された受入ホッパ10と、前記下部開口部9bに連絡してミル収納箱9の下部に連結された平面視で長方形状の排出口部材11とからなるミル装置本体12を備え、該ミル装置本体12は、図3,図6に示すように、前記受入ホッパ10の上端のフランジ10aが前記排出口の下端のフランジ7aにボルトで連結されることにより、前記薬剤ホッパ2の排出口7の下端に取り付けられている。
【0015】
前記ミル収納箱9の内部には、図7に示すように、外周に軸方向に沿う多数の刃を設けた一対の同径の円柱状のロールミル(ミル)13a,13bがその軸方向を車体1の幅方向に向けて平行にして回転自在に設けられている。また、前記受入ホッパ10の内部には、前記上部開口部9aの近くに位置して凍結防止剤をロールミル収納箱9に送り込む撹拌翼14がその回転軸14aをロールミル13(13a,13b)の軸方向と平行にして回転自在に設けられている。該撹拌翼14は、回転軸14aの外周に半径方向に向けた羽根14bが周方向と軸方向に間隔をあけて複数個設けて構成され、前記羽根14bは周方向に隣接したもの同士で捻れ方向を反対され、直径方向で対向するもの同士で軸方向に位相がずらされている。
【0016】
図5に示すように、前記ミル装置本体12の一側にはギヤボックス15が固定され、該ギヤボックス15の外側に固定した油圧モータ16の出力軸に取り付けた駆動ギヤ17と、前記ミル収納箱9内において車体1の前後方向における後方側に配置された前記ロールミル13bの一側の軸部18aに固定した従動ギヤ19とが噛み合わせられてギヤボックス15内に収納されている 。前記ロールミル13bの他側の軸部18bにはチェーンホイール20が取り付けられ、また、前記撹拌翼14の回転軸14aの他側にチェーンホイール21が固定され、これらのチェーンホイール20,21にローラチェーン22が巻き掛けられており、前記油圧モータ16の回転が駆動、従動ギヤ17,19、チェーンホイール20,21を介して減速されて撹拌翼14に伝達されるようになっている。
【0017】
さらに、前記従動ギヤ19には、前記ミル収納箱9内において前方側に配置された前記ロールミル13aの一側の軸部23aに固定した従動ギヤ24が噛み合わせられている(図3,図8参照)。各従動ギヤ19,24は、歯数が異ならせてあり、前記ロールミル13a,13bが互いに反対方向にそれらの歯同士の位相を徐々にずらしながら相対回転するようになっている。前記ロールミル13a,13bの外周面間の間隔hは、前記従動ギヤ19,24の中心間距離によって最小値が定められる。前方側のロールミル13aの一側と他側の軸部23a,23bは、図3,8に示すように、ミル装置本体12の両側壁部に固定した上下一対のガイド部材25a,25bによって、ロールミル13a,13bの軸部18(18a,18b),23(23a,23b)の中心を結ぶ直線方向に移動可能な左右一対のスライダ26,26に固定した軸受27,27に回転自在に支持されている。
【0018】
また、前記各スライダ26には、それぞれ前方(図3,図4で左方)に突き出した円筒部材28,28が固着され、該各円筒部材28,28にはそれぞれ圧縮ばね29,29が装着されている。そして、前記ミル装置本体12の前面には一対の支持軸30,30が前方に突き出して固定されており、該各支持軸30の先端部には支持板31が調整ねじ32,32によって支持軸30の軸方向(前後方向)に移動調節可能に支持されている。該支持板31の車体1の幅方向における両端部(図4で上下端部)に設けた穴部31a,31aには、前記円筒部材28の前端部が滑動自在に挿通され、前記圧縮ばね29の前端部が支持板31の後面に当接されている。これにより、前記前方のロールミル13aは圧縮ばね29により円筒部材28,スライダ26、軸受27を介して前記後方のロールミル13bに対向する側へ弾力的に付勢されている。
【0019】
なお、前記スライダ26の前方への移動を制限するストッパボルト33がミル装置本体12に位置調節自在に取り付けられている。また、前記排出口部材11の内側には、その前後縁に沿って前記ロールミル13a,13bの下端外周部に刃面を接触させたスクレーパ34(図7参照)が固定されており、ロールミル13a,13bの歯面に付着する凍結防止剤を掻き取るようになっている。
【0020】
次に、前記溶液噴射装置Bは、図7、図9に示すように、前記ミル装置本体12における排出部材11の下端フランジ11aに、上端フランジ35aを介して取り付けられた四角筒状のノズル支持部材35を備えており、該ノズル支持部材35の前後に沿って分配管36a,36bが支持され、各分配管36a,36bには、ノズル支持部材35の中央側に向けて対向し若干下方に傾斜した噴射口を有する噴射ノズル37a,37bが、分配管36a,36bの軸方向に適宜間隔をあけて、それぞれ、複数個接続して設けられている。前記各分配管36a,36bは、図10に示すように、電磁開閉弁(3方弁)38a,38bを有する配管39a,39bにより配管40を経て溶液ポンプ41に接続され、該溶液ポンプ41は配管42により前記溶液タンクT,Tに接続されている。
なお、前記電磁開閉弁38a,38bは、溶液戻り配管39c,39dを経て溶液タンクT,Tに接続され、配管39a,39b側出口を閉としたとき、溶液戻り配管39c,39d側出口を開とし、運転中の溶液ポンプ41による吐出圧力を溶液タンクT,Tに逃がす構成とされている。
【0021】
前記ミル収納箱9における後端側の開口部9cの周囲に設けたフランジ9dには、他側部(図5で右側部)をヒンジ9eで支持され、一側部を喋ネジ42で固定される開閉蓋部材43が設けられており、該開閉蓋部材43と一対の補強板43a,43aの下端に固着した取付板44に前記散布機構Cが支持されている。該散布機構Cは、図7に示すように、前記取付板44に懸垂支持した支持台45と、その下部にボルトで着脱自在に取り付けられた軸受筒46と、該軸受筒46に上下一対の軸受46a,46aによって回転自在に支持されている垂直の回転軸47と、該回転軸47の下端に固定され上面に放射方向の案内羽根48aを設けた散布円盤48と、前記取付板45に取り付けられ、出力軸が前記回転軸47の上端に継手47aで連結された減速機付の電動機49とを備えている。
【0022】
前記軸受筒46の下端には前記散布円盤48の上面との間に僅かな隙間をあけて円盤状の覆い板50が固定され、該覆い板50の前方側における回転軸47に近い位置には、多角半月形の穴48bがあけられており、前記溶液噴射装置Bにおけるノズル支持部材35の下端にフランジ51aを介してボルト等で取り付けたシュート51の下端開口部が前記穴48bに連通され、シュート51内を流下する凍結防止剤が散布円盤48上に落下されるようになっている。前記シュート51の横断面は上端側がノズル支持部材35の平面視形状に合わせて長方形に形成され、下方に行くに従って徐々に断面積が縮小されるように窄められ、かつ形状が前記穴48bと同じになるように形成されている(図4参照)。
【0023】
次に、前記スクリュコンベヤ4を回転させる油圧モータ6、前記ロールミル装置8のロールミル13a,13bと撹拌翼14を回転させる油圧モータ16、前記溶液噴射装置Bの溶液ポンプ40,前記散布機構Cの散布円盤を回転させる電動機49等を作動、制御する自動散布制御装置Gについて、図10を参照して説明する。
自動散布制御装置Gは、前記車両Rの走行速度を検出する車速センサー53と、前記ロールミル装置8における後方側のロールミル13bの軸部18bに連結されて、該ロールミル13bの回転数を検出するロータリエンコーダ(回転センサー)54(図5参照)とからの信号を入力する制御器55を備えている。該制御器55は、車速センサー53で検出された車両Rの走行速度に応じて電磁比例流量制御弁56,57を動作させて油圧ポンプ58,59から吐出される圧油の流量を制御して前記油圧モータ6,16の回転数を制御すると共に、前記電動機49の回転数を制御し、また、前記ロータリエンコーダ54により検出されたロールミル13bの回転数に応じて前記溶液ポンプ41を回転する電動機60の回転数を制御し、溶液ポンプ41の吐出量を制御するようになっている。
【0024】
次に、上記のように構成された凍結防止剤の湿式散布装置の作用について説明する。
予め、車体1の薬剤ホッパ2に乾燥した原塩等の凍結防止剤を収容すると共に、溶液タンクTに水または塩水等の溶液を入れて、氷雪路面等の凍結を防止すべき路面を有する散布現場に車体1を移動させる。そして、上記散布現場で車体1を走行させながら、油圧モータ6を作動させてスクリュコンベヤ4を駆動すると共に、油圧モータ16を作動させてロールミル装置8を駆動すると、スクリュコンベヤ4のスクリュ3により凍結防止剤は、薬剤ホッパ2の後方へ送られて排出口7から受入ホッパ10内に落下され、撹拌翼14により撹拌されながら、ロールミル装置8のミル収納箱9内の中央部に送り込まれる。
【0025】
該ミル収納箱9内に送り込まれた凍結防止剤は、油圧モータ16で回転するロールミル13a,13bにより破砕されて均等に細粒化され、粒径が整えられて下方に自然落下する。この自然落下した凍結防止剤は、車体1の幅方向に沿う層状の落下領域Fを形成して、溶液噴射装置Bの噴射ノズル37a,37bによって両側から前記溶液を噴霧されて湿潤状態となり、シュート51に案内されて散布機構Cの電動機49で回転されている散布円盤48上に落下される。散布円盤48上に落下された湿潤状態の凍結防止剤は、散布円盤48の回転に伴う案内羽根48aの飛散作用によって所要路面E上に散布される。
【0026】
前記ロールミル13a,13bにより破砕される凍結防止剤に、小石、ボルト、ナット等の硬い異物が含まれていて、これらをロールミル13a,13bが噛み込んだときには、前記ロールミル13aがこれを付勢している圧縮ばね29の弾力に抗して、ロールミル13bから離間する方向に移動して、間隔hが広くなって異物を下方へ通過させるので、ロールミル13a,13bが無理な力を受けて破損するような事故は防止される。
前記シュート51は溶液の周囲への飛散を防止すると共に、凍結防止剤の散布円盤48への案内を円滑にしている。凍結防止剤は溶液によって粒子が均一な湿潤状態となっているので、前記シュート51に付着してその流下が妨げられることはない。
【0027】
なお、前記において、ミル装置本体12の支持軸30に螺合した調整ねじ32のねじ込み量を調節して支持板31の前後方向の位置を調整すると、圧縮ばね29により前記ロールミル13a,13bを相互に接近させる方向に付勢しているスライダ26の移動量が変わるので、ロールミル13a,13bの中心間距離が変えられ、ロールミル13a,13bの相互間における隙間hを調整することができる。
前記隙間hは、前記従動ギヤ19,24のピッチ円で噛み合う中心間距離にもとづく隙間を最小値として、凍結防止剤の種類、大小の粒径のが混在の程度に応じて、更には、氷雪路面の状況等に応じて散布された凍結防止剤の効果持続時間を適切に保つために、必要な粒径の凍結防止剤が得られるように、前記調整ねじ32のねじ込み量を調整して設定する。
【0028】
前記凍結防止剤の散布作業中は、前記自動散布制御装置Gにおいては、制御器55が車速センサー53からの信号を受け車体1の移動速度に応じて油圧モータ6,16の回転数、すなわち、スクリュコンベヤ4とロールミル13a,13bの回転速度をフィードバック制御するので、薬剤ホッパ2からロールミル装置8に送り込まれ、ロールミル13a,13bによって細粒化されて粒径の調整された凍結防止剤がロールミル装置8から単位時間当たりに落下する量を車体1の移動速度に応じて制御される。
【0029】
また、前記制御器55は、前記ロータリエンコーダ54によって検出された前記ロールミル13bの回転数に応じて前記電動機60の回転速度を制御し、溶液ポンプ41による前記溶液の吐出量を制御するので、前記ロールミル装置8から落下する凍結防止剤の単位時間当たりの落下量に応じて、前記溶液噴射装置Bの噴射ノズル37a,37bから凍結防止剤に噴霧される溶液の噴霧量が適切に調節される。これにより、散布機構Cの散布円盤48に供給される凍結防止剤は、粒子が溶液と良好に接触混合されて均一な湿潤状態となって、その湿潤濃度が一定に保たれる。
【0030】
前記凍結防止剤の湿式散布装置によれば、凍結防止剤が、ロールミル装置8(粒度調整装置A)によって破砕されて微細化することにより粒径が均一に調整された後に、ロールミル装置8から自然落下する途上において溶液噴射装置Bによって溶液を周囲に散布されるので、凍結防止剤が溶液で一定濃度に湿潤された状態となって散布機構Cの散布円盤上に供給される。これにより、散布円盤48による湿潤状態の凍結防止剤の飛散距離はほぼ一定となり、路面に対する凍結防止剤の散布密度が均一になる。
【0031】
したがって、薬剤ホッパ2に収容する凍結防止剤を事前に粒径を調整する必要がなく、その取り扱いや管理が容易である。しかも、微細化した凍結防止剤は、散布の直前に溶液と混合されて該溶液に速やかに溶解してスラリー状になるので、路面に対する付着性が向上し、溶液として高価な薬液の代わりに水を使用して散布後における即効性のある高い凍結防止効果を発揮する。このため、事前に薬液の製造、貯蔵する固定設備が不要となる。
【0032】
また、前記自動散布制御装置Gによってロールミル装置8のロールミル13a,13bの回転速度が車体1の移動速度に応じて制御されるので、路面に散布される湿潤状態の凍結防止剤の散布量が均一になり、路面の凍結防止が効率的に行われる。
なお、上記のようにロールミル装置8によって凍結防止剤が微細化されるので、該凍結防止剤が散布円盤48によって遠方に飛散することがなく、散布作業中、対向車に当たってその塗装面に傷を付けるようなおそれはない。
【0033】
なお、上記実施の形態においては、粒径調整装置Aをロールミル装置8で構成したが、粒径調整装置Aはこれに限らず、コーンミル装置(ミル装置)やその他適宜の粉砕装置で構成してもよい。
コーンミル装置の場合は、前記受入ホッパ10の下に逆円錐筒状のミルケース(固定ミル)を取り付け、その内部に油圧モータ等で回転する逆円錐体状の破砕体(回転ミル)を挿入して構成し、このコーンミル装置の下方に、該装置によって破砕されて前記破砕体の外周部より落下する凍結防止剤が形成する円筒状の落下領域の周囲に適宜間隔をあけて複数の噴射ノズルを配置した溶液噴射装置を設け、凍結防止剤に斑なく溶液が噴霧されるようにする。
【0034】
このように、溶液噴射装置は、前記実施の形態のように、凍結防止剤の層状の落下領域Fの両側に複数の噴射ノズルを対向して配置するものに限定されず、凍結防止剤の落下領域の形状に応じて適宜に複数の噴射ノズルを配置したものとして構成し良好な湿潤状態が得られるようにすることができる。、
【0035】
また、上記実施の形態においては、薬剤ホッパ2が前記ロールミル装置8のホッパ10に凍結防止剤を落下させる排出口7に対しスクリュコンベヤ4で連絡された構成になっているが、該スクリュコンベヤ4を設けずに、薬剤ホッパ2の底部を前端側から後端側に向けて連続して大きく傾斜させ、後端側の最低部に前記排出口7を設けて、薬剤ホッパ2から直接に排出口7を介してロールミル装置8に凍結防止剤が落下するようにしてもよい。
【0036】
上記のようにすれば、装置の構成が簡単になると共に、凍結防止剤をスクリュコンベヤ4による搬送過程における状態の変化を抑えて良好な状態で粒径調整装置20に送ることができる。
さらに、スクリュコンベヤ4を薬剤ホッパ2内の底部に配置せずに、その底部の下方に円筒状のコンベヤケース内に搬送スクリュ3を挿入し、薬剤ホッパ2の前部から前記コンベヤケースの前端部内に受入、コンベヤケースの後部に設けた排出口から凍結防止剤が前記ホッパ10内に落下するようにしてもよい。
【0037】
また、上記実施の形態においては、スクリュコンベヤ4とロールミル装置8のロールミル13a,13bが油圧モータ6、16で駆動されるようになっているが、上記各油圧モータ6,16を電動モータに代えてもよい。この場合も油圧式駆動の場合と同様な作用効果が得られる。
【0038】
また、上記実施の形態においては、前記スクリュコンベヤ4、排出口7,ロールミル装置8、散布機構C等が一組だけ設けられているが、これに限らず、複数組並列して設けてもよく、このようにすれば、広幅の路面であっても車体1の一回の走行で凍結防止剤の散布を完了でき、能率的に散布作業ができる。
【0039】
また、上記実施の形態においては、車体1がエンジンにより自走する車両Rの車体として構成されているが、上記車体1は自走する車両によって牽引される車体であってもよく、該車体1に搭載される薬剤ホッパ2の形状も、上記実施の形態のように四角筒状の胴部の下に車体1の幅方向の中央を低くした傾斜の底部を結合した構成に限らず、円筒状の胴部の下に逆円錐状の底部を結合した構成としてもよく、その他の形状の構成であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、粒径調整装置によって粒径が一定に調整された凍結防止剤に、その散布の直前に溶液噴射装置によって溶液を噴霧させるので、凍結防止剤を、その粒体の湿潤状態を均一にすることができて、散布機構によって路面へ均一な散布密度で散布することができ、これにより、路面の凍結防止効果を良好に発揮させることができる。
【0041】
請求項2に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、種々の粒径が混在する凍結防止剤を、ミル装置により確実に粉砕して粒径の均一なものに調整して安定した供給量で散布機構に供給することができる。
請求項3に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、粒径が均一に調整された凍結防止剤の周囲に溶液を斑なく噴霧させることができるので、凍結防止剤の粒体に溶液を均一に付着させて一層均一な湿潤状態の凍結防止剤を得ることができ、その凍結防止剤を路面等に均一に散布することができる。
【0042】
請求項4に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、粒径が整えられてミル装置から落下する凍結防止剤の供給量に応じて、溶液噴射装置から噴霧される溶液の噴霧量を調節されるので、凍結防止剤に対する溶液の噴霧量の割合を適切に設定、調節することができ、凍結防止剤の粒体の湿潤濃度を一定に保つことができる。
【0043】
請求項5に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、溶液の噴射ノズルへの供給量の調節を、高価な流量制御弁等の機器を使用することなく簡単な構成により容易に行うことができ、保守点検も簡単である。
請求項6に係る凍結防止剤の湿式散布装置によれば、溶液噴射装置から噴霧される溶液の周囲への飛散を防止することができると共に、粒径調節装置から落下して湿潤状態になった凍結防止剤を散布機構へ確実に案内、供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】 図1のイ矢視図である。
【図3】 本発明の一実施の形態における凍結防止剤の散布部の一側面図である。
【図4】 同じく平面図である。
【図5】 図3のロ矢視図である。
【図6】 図5のハ矢視図である。
【図7】 図5のX−X断面図である。
【図8】 図3のY−Y断面図である。
【図9】 図7のZ−Z矢視図である。
【図10】 自動散布制御装置の系統図である。
【符号の説明】
1 車体 2 薬剤ホッパ
4 スクリュコンベヤ 5 油圧装置
6、16 油圧モータ 7 排出口
8 ロールミル装置(ミル装置) 9 ミル収納箱
12 ミル装置本体 13a,13b ロールミル
35 ノズル支持部材 37a、37b 噴射ノズル
41 溶液ポンプ 48 散布円盤
49,60 電動機 51 シュート
55 制御器 A 粒径調整装置
B 溶液噴射装置 C 散布機構
D 散布部 G 自動散布制御装置
Claims (6)
- 車体に搭載された薬剤ホッパに収容されている凍結防止剤を、該薬剤ホッパに連絡された排出口から送り出して散布機構により路面等に散布する凍結防止剤の湿式散布装置において、
前記排出口と散布機構との間に、排出口から送り出された凍結防止剤の粒径を整える粒径調整装置と、該粒径調整装置から落下する粒径を整えられた凍結防止剤にその自由落下の途中において溶液を噴霧する溶液噴射装置とを設けたことを特徴とする凍結防止剤の湿式散布装置。 - 前記粒径調整装置は、相対回転する少なくとも一対のミルを有するミル装置で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の凍結防止剤の湿式散布装置。
- 前記溶液噴射装置は、凍結防止剤の落下する領域の少なくとも両側から該領域に向けた噴射口を有する複数の噴霧ノズルを備えていることを特徴とする請求項2に記載の凍結防止剤の湿式散布装置。
- 前記溶液噴射装置は、ミル装置のミルの回転数に応じて噴霧ノズルからの溶液の噴霧量を調節する噴霧量調節手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の凍結防止剤の湿式散布装置。
- 前記噴霧量調節手段は、ミル装置のミルの回転数に応じて噴霧ノズルに溶液を供給する溶液ポンプの吐出量を調節する制御装置を備えていることを特徴とする請求項4に記載の凍結防止剤の湿式散布装置。
- 前記溶液噴射装置と前記散布機構との間には、前記粒径調整装置から落下する凍結防止剤を前記散布機構の中心寄りに案内するシュートが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の凍結防止剤の湿式散布装置。
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