JP2009195972A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光との干渉を回避しながら加工対象物近傍の加工粉塵を除去することによって、加工対象物などに加工粉塵が付着することを防止するレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】加工対象物2を支持するための加工面4aを有する加工ステージ4を備え、加工対象物2の加工に用いられるレーザ光3を、加工面4aに沿って直交する2方向に移動可能に構成しているレーザ加工装置1において、加工粉塵を吸引するための一対の吸引手段7,8を備え、一対の吸引手段7,8を、加工対象物2の被加工表面2aに近接させるように加工面4aの近傍で2方向のうち一方方向に互いに間隔を空けて配置し、レーザ光3を、一対の吸引手段7,8の間に照射するように構成し、一対の吸引手段7,8のうち少なくとも一方を、レーザ光3の一方方向への移動に同期して一方方向に移動するように構成していることを特徴とするレーザ加工装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜太陽電池などの加工対象物をレーザ加工するレーザ加工装置に関する。
薄膜太陽電池には、アモルファスシリコン系の薄膜により半導体膜を形成しているものが広く用いられている。このような薄膜太陽電池は、半導体膜を気相成長法により形成するため、大面積表面にも半導体膜を容易に形成できる。従って、薄膜太陽電池を容易に大面積化できる。また、薄膜太陽電池は、半導体膜などを低い温度で形成できるため、プラスチックフィルムに半導体膜を形成してフィルム基板を作製できる。従って、可撓性のある薄膜太陽電池を作製できる。さらに、薄膜太陽電池には、集積型の直列接続構造を採用しているものが存在する。直列接続構造は、基板の一方の面に複数の短冊状のセルを配設し、基板の他方の面に接続用電極層を配設し、基板を貫通する孔を介して複数のセルを直列に接続している。そのため、一枚の基板から数十V〜数百Vの高電圧を取り出すことができる。
このような利点を有する直列接続構造の薄膜太陽電池では、複数の短冊状のセルを形成するために分離加工が行われる。この分離加工には、YAGレーザなどによって加工対象物をレーザスクライブするレーザ加工装置が用いられる。
このレーザ加工装置では、多くの場合、大面積のフィルム基板を短時間で加工することに適したガルバノミラー方式が採用されている。レーザ加工装置は、加工室を備えており、加工室内でレーザ加工が行われることとなる。レーザ加工は、加工ステージ上で支持された加工対象物にレーザ光を照射することによって行われることとなる。レーザ光は、ガルバノスキャナによって走査される構成となっている。
フィルム基板は、加工室内に搬送されて、加工ステージ上で加工されることなる。フィルム基板を加工室内に搬送するために、フィルム基板は、加工室内でフィードローラなどにより搬送される。また、加工室には、搬送されるフィルム基板を搬入するための搬入口と、フィルム基板を搬出するための搬出口とが設けられている。
フィルム基板の加工時には、フィルム基板の加工後の切屑である加工粉塵が発生する。そのため、この加工粉塵が加工室内に飛散するおそれがある。このような加工粉塵を加工室内から除去するために、加工室には空気流入装置および排気装置が設けられている。加工室内では、空気流入装置から排気装置まで空気の流れが発生する。この空気の流れによって、加工粉塵が排気装置に搬送されることとなる。
特開2005−14083号公報
しかしながら、特許文献1のようなレーザ加工装置では、加工粉塵が、フィルム基板の加工により発生した直後に、フィルム基板近傍に飛散することとなる。そのため、このような範囲にあるフィルム基板に加工粉塵が付着するおそれがある。
このよう問題の対策を考慮する場合、レーザ加工によってフィルム基板から発生する加工粉塵を、その発生直後に、その発生箇所の近傍で除去することが好ましい。しかしながら、このような対策をする際には、高速で走査されるレーザ光との干渉を回避しながら行う必要があるため、実際に対策を施すことが難しくなっている。
そこで、本発明の課題は、レーザ光との干渉を回避しながら加工対象物近傍の加工粉塵を除去することによって、加工対象物などに加工粉塵が付着することを防止するレーザ加工装置を提供することにある。
課題を解決するために本発明のレーザ加工装置は、加工対象物を支持するための加工面を有する加工ステージを備え、加工対象物の加工に用いられるレーザ光を、前記加工面に沿って直交する2方向に移動可能に構成しているレーザ加工装置において、加工粉塵を吸引するための一対の吸引手段を備え、該一対の吸引手段を、加工対象物の被加工表面に近接させるように前記加工面の近傍で前記2方向のうち一方方向に互いに間隔を空けて配置し、前記レーザ光を、前記一対の吸引手段の間に照射するように構成し、前記一対の吸引手段のうち少なくとも一方を、前記レーザ光の前記一方方向への移動に同期して前記一方方向に移動するように構成している。
本発明のレーザ加工装置では、前記吸引手段の吸引動作の制御が、前記レーザ光の前記一方方向の照射位置に対応して行われる構成となっている。
本発明のレーザ加工装置では、前記制御が、前記一対の吸引手段の吸引動作を互いに切り替える構成となっている。
課題を解決するために本発明のレーザ加工装置は、加工対象物を支持するための加工面を有する加工ステージを備え、加工対象物の加工に用いられるレーザ光を、前記加工面に沿って直交する2方向に移動可能に構成しているレーザ加工装置において、加工粉塵を吸引するための一対の吸引手段を備え、該一対の吸引手段を、加工対象物の被加工表面に近接させるように前記加工面の近傍で前記2方向のうち一方方向に互いに間隔を空けて配置し、前記レーザ光を、前記一対の吸引手段の間に照射するように構成し、前記一対の吸引手段のうち少なくとも一方を、前記レーザ光の前記一方方向への移動に同期して前記一方方向に移動するように構成している。そのため、前記レーザ光と前記吸引手段との干渉を回避しながら、加工対象物から発生した直後の加工粉塵を迅速に除去できる。従って、加工対象物に加工粉塵が付着することを防止できる。
本発明のレーザ加工装置では、前記吸引手段の吸引動作の制御が、前記レーザ光の前記一方方向の照射位置に対応して行われる構成となっており、加工粉塵の発生することとなる前記レーザ光の照射位置で、前記一対の吸引手段の吸引動作を適宜組み合わせることによって、加工粉塵を迅速に除去できる。
本発明のレーザ加工装置では、前記制御が、前記一対の吸引手段の吸引動作を互いに切り替える構成となっており、前記一対の吸引手段のうち前記レーザ光の照射位置に近い方の吸引手段によって、加工粉塵を迅速に除去できる。
本発明の実施形態におけるレーザ加工装置について以下に説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態におけるレーザ加工装置について以下に説明する。図1は、本発明の第一実施形態のレーザ加工装置1において、フィルム基板2をレーザ光3によって加工する状態を示す概略斜視図である。レーザ加工装置1は、フィルム基板2を加工ステージ4の加工面4a(破線で示す)上でレーザ光3によって加工する構成となっている。
ここで本発明の第一実施形態に用いる方向を定義する。図1では、レーザ加工装置1の上下方向の上側および下側をそれぞれ矢印Uおよび矢印Lwで表し、レーザ加工装置1の前後方向の前側および後側をそれぞれ矢印Fおよび矢印Bで表し、レーザ加工装置1の左右方向の左側および右側をそれぞれ矢印LfおよびRで表すものとする。なお、以下で用いるその他の図面においても同様の方向を用いて説明する。
加工ステージ4の加工面4aは、レーザ加工装置1の上下方向および前後方向に沿う略平面状に形成され、シート状のフィルム基板2の裏面側を支持するようにフィルム基板2に隣接している。
フィルム基板2は、表面側をレーザ加工装置1の右側を向けるように配置されており、この表面側がレーザ光3を照射される被加工表面2aとなっている。フィルム基板2は、裏面側をレーザ加工装置1の左側を向けるように配置されている。フィルム基板2は、この加工面4a上でレーザ加工装置1の高さ方向上側から下側に向かって搬送されることとなる。
レーザ光3は、加工面4aに対向して配置されるガルバノスキャナ5から照射される構成となっている。このガルバノスキャナ5は、レーザ光3を照射するためのレーザ発振機6を備えている。さらに、ガルバノスキャナ5は、レーザ光3を加工面4aに沿って上下方向および前後方向に移動させることができるように構成されている。
このガルバノスキャナ5から発せられるレーザ光3は、フィルム基板2の被加工表面2aに向かって照射され、走査されることとなる。また、被加工表面2aには、レーザ光3の上下方向の走査によって、切込ライン2bが形成されることとなる。
フィルム基板2の被加工表面2aに近接し、かつ加工ステージ4の加工面4a近接するように、第1吸引装置7および第2吸引装置8が設けられている。第1吸引装置7および第2吸引装置8は、それぞれ加工粉塵を吸引するための吸引口7a,8aを備えている。
第1吸引装置7および第2吸引装置8は、加工面4aの上下方向の長さに対応して上下方向にそれぞれ延在しており、加工面4aの前後方向の両端近傍で、かつ前後方向に互いに間隔を空けるように配置されている。さらに、第1吸引装置7の吸引口7aおよび第2吸引装置8の吸引口8aは、互いに向き合うように配置されている。
第1吸引装置7および第2吸引装置8の右側に隣接して移動装置9が設けられている。この移動装置9は、前後方向に延在する一対のガイドバー9a,9aを備えている。一対のガイドバー9a,9aは、互いに上下方向に間隔を空けて配設されている。
第1吸引装置7の上下方向の両端部分はそれぞれ、一対のガイドバー9a,9aに前後方向に移動可能に取付けられている。一方で、第2吸引装置8は、一対のガイドバー9a,9aの一定した位置に取付けられている。レーザ光3は、第1吸引装置7および第2吸引装置8の間で、かつ一対のガイドバー9a,9aの間で照射されることとなる。
加工ステージ4の下方には、前後方向に延在するフィードローラ10が設けられている。フィルム基板2は、このフィードローラ10によって左右方向に延在するように方向を変えられることとなる。
図2は、本発明の第一実施形態において、レーザ加工装置1の加工室11内を前側から見た概略図である。上述した加工ステージ4、ガルバノスキャナ5、第1吸引装置7、第2吸引装置8、移動装置9およびフィードローラ10は、加工室11内に収容されている。
加工室11の右側面11aは、加工ステージ4の加工面4aに対向するように配設されており、ガルバノスキャナ5は、この右側面11aに配置されている。加工室11の上側面11bには、加工面4aの位置に対応して搬入口12が設けられている。加工室11の左側面11cは、加工ステージ4の加工面4a裏側の背面部4bに対向して配設されており、この左側面11cには、フィードローラ10の配置位置に対応して搬出口13が設けられている。
また、加工室11の上側面11bには、加工室11内に外部から空気を取り入れるための空気流入装置14が設けられている。加工室11の下側面11dには、加工室11外へ空気を排出するための排気装置15が設けられている。
さらに、加工室11の外部には、ブロア16が設けられている。このブロア16は、排気装置15に接続されており、加工室11内の空気を排気する流れを発生させるように構成されている。そのため、加工室11内には空気流入装置14から排気装置15に向かう空気の流れが発生することとなる。
また、ブロア16は、第1吸引装置7および第2吸引装置8に接続されている。図3は、第1吸引装置7および第2吸引装置8とブロア16との接続を示す模式図である。
第1吸引装置7とブロア16とは、第1ダクト17によって接続されており、第1ダクト17には、第1制御弁19が設けられている。第2吸引装置8とブロア16とは、第2ダクト18によって接続されており、第2ダクト18には、第2制御弁20が設けられている。
第1制御弁19は、開閉可能に構成されている。この第1制御弁19が開かれている場合には、ブロア16からの加工粉塵を吸引するための空気の流れが、第1吸引装置7の吸引口7aに到達し、第1吸引装置7が吸引動作することとなる。第1制御弁19が閉じられている場合には、ブロア16から発生する空気の流れが遮断され、第1吸引装置7の吸引動作が停止することとなる。
第2制御弁20は、開閉可能に構成されている。この第2制御弁20が開かれている場合には、ブロア16からの加工粉塵を吸引するための空気の流れが、第2吸引装置8の吸引口8aに到達し、第2吸引装置8が吸引動作することとなる。第2制御弁20が閉じられている場合には、ブロア16から発生する空気の流れが遮断され、第2吸引装置8の吸引動作が停止することとなる。
このような第1吸引装置7および第2吸引装置8の移動および吸引動作の制御について説明する。図4(a)〜図4(d)は、第1吸引装置7および第2吸引装置8の動作態様を上方から見た状態で示す模式図である。
図4(a)では、レーザ光3は、第1吸引装置7と第2吸引装置8との間で、かつ加工面4aの前側端部に照射されており、切込ライン2bを形成するように上下方向に走査される。また、第1吸引装置7は加工面4aの前側端部近傍に位置しており、詳細には、第1吸引装置7の吸引口7aが加工面4aの前側端部近傍に位置している。
レーザ光3が加工面4aの前側端部から後方に向かって移動する場合、第1吸引装置7が、第1吸引装置7の吸引口7aとレーザ光3の照射位置との距離D1を一定の値に維持する制御を行うことによって、レーザ光3の移動に追従して後方に向かって移動する。また、この移動中に第1吸引装置7は吸引動作している。
レーザ光3および第1吸引装置7が、加工面4aの前後方向中央付近まで移動したとき、図4(b)で示すように、レーザ光3が、第1吸引装置7と第2吸引装置8との間で、かつ加工面4aの後側寄りに照射され、切込ライン2bを形成するように上下方向に走査される。
ここで、レーザ光3の後方への移動に追従して第1吸引装置7がさらに後方に移動した場合、図4(c)に示すように、第1吸引装置7は、レーザ光3の光路上に位置することとなる。このような状態では、レーザ光3と第1吸引装置7とが干渉し、第1吸引装置7がレーザ光3に浸食され、フィルム基板2の被加工表面2aが加工されなくなるおそれがある。
このような状態を防ぐために本発明の第一実施形態では、図4(d)に示すように、第1吸引装置7を図4(b)と同様に加工面4aの前後方向略中央に位置させた状態で、第1吸引装置7の移動を停止させ、レーザ光3のみを後方に移動させる。
第1吸引装置7の吸引口7aとレーザ光3の照射位置との間の距離D2が所定の値以下となる場合には、第1吸引装置7を吸引動作させる。第2吸引装置8の吸引口8aとレーザ光3の照射位置との間の距離D3が所定の値以下となる場合には、第2吸引装置8を吸引動作させる。
なお、距離D1は300mm以下の一定の距離で維持されることが好ましく、距離D2または距離D3が300mm以下の場合に、第1吸引装置7または第2吸引装置8が吸引動作することが好ましい。ただし、これらの値はあくまでも例示であり、距離D1、距離D2および距離D3は、それぞれ加工面4aの大きさなどに応じた他の値で定義されてもよく、これらの値に限定されるものではない。
このような構成のレーザ加工装置1において、フィルム基板2をレーザ加工する方法を説明する。
フィルム基板2は、搬入口12から加工室11内に搬入され、加工ステージ4の加工面4a上に搬送される。次に、加工面4a上のフィルム基板2にレーザ加工が施されて、被加工表面2aに切込ライン2bが形成されることとなる。このような加工によって、フィルム基板2には、前後方向に互いに間隔を空けて分離された複数の単位セルが形成されることとなる。
このとき、レーザ加工によってフィルム基板2から発生した加工粉塵は、上述のように制御される第1吸引装置7および第2吸引装置8の少なくとも一方によって吸引されることとなる。
その後、加工終了後のフィルム基板2は、さらに搬送され、フィードローラ10によって搬出口13に向かうように方向を変えられる。その後、フィルム基板2は、搬出口13から加工室11外に搬出されることとなる。
このような本発明の第一実施形態におけるレーザ加工装置1では、レーザ光3と第1吸引装置7および第2吸引装置8との干渉を回避しながら、フィルム基板2から発生した直後の加工粉塵を迅速に除去できる。従って、フィルム基板2に加工粉塵が付着することを防止できる。
本発明の第一実施形態におけるレーザ加工装置1では、第1吸引装置7および第2吸引装置8の吸引動作の制御が、レーザ光3の前後方向の照射位置に対応して行われる構成となっており、加工粉塵の発生することとなるレーザ光3の照射位置で、第1吸引装置7および第2吸引装置8の吸引動作を適宜組み合わせることによって、加工粉塵を迅速に除去できる。
本発明の第一実施形態におけるレーザ加工装置1では、このような制御が、第1吸引装置7および第2吸引装置8の吸引動作を互いに切り替える構成となっており、第1吸引装置7および第2吸引装置8のうちレーザ光3の照射位置に近い方のものによって、加工粉塵を迅速に除去できる。
ここまで発明の第一実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本発明の第一実施形態における第一変形例として、レーザ加工されている最中のフィルム基板2の搬送方向を前後方向または左右方向として、その他の構成要素をこの搬送方向に対応させ、上述の実施形態と同様の効果が得られるように変更してもよい。様々な態様のレーザ加工装置において、本発明の第一実施形態の効果が得られることとなる。
本発明の第一実施形態における第二変形例として、切込ライン2bの延在する方向を上下方向から前後方向に変更してもよい。この場合、第1吸引装置7および第2吸引装置8の延在する方向を上下方向とし、第1吸引装置7をレーザ光3の上下方向の移動に追従して移動するように構成する。様々な態様のレーザ加工装置において、本発明の第一実施形態の効果が得られることとなる。
本発明の第一実施形態における第三変形例として、第1吸引装置7を一定位置に取付けて、第2吸引装置8を移動可能に構成してもよい。様々な態様のレーザ加工装置において、本発明の第一実施形態の効果が得られることとなる。
本発明の第一実施形態における第四変形例として、第1吸引装置7および第2吸引装置8の制御に、第1吸引装置7および第2吸引装置8がともに吸引動作する状態を含んでいてもよい。両方の吸引装置によって、より確実に加工粉塵を除去できる。
本発明の実施形態における第五変形例として、レーザ加工装置1が、フィルム基板2が固定された状態でレーザ加工するレーザ加工装置であってもよい。
本発明の実施形態における第六変形例として、加工対象物がフィルム基板2以外であってもよい。様々な加工対象物をレーザ加工する場合でも、加工粉塵を迅速に除去できる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態におけるレーザ加工装置を以下に説明する。第二実施形態のレーザ加工装置の基本的な構造および加工方法は、図1〜図3を用いて説明した第一実施形態のレーザ加工装置1と同一である。第一実施形態と基本的な構造を同一とするものには、同一の名称および同一の符号を用いるものとする。なお、第二実施形態のレーザ加工装置21は、第一実施形態のレーザ加工装置1と同様な方向で定義されるものとする。また、第二実施形態のレーザ加工装置21においても、第一実施形態の第一変形例〜第六変形例と同様の変更が可能である。このことを踏まえて、第二実施形態のレーザ加工装置21について、第一実施形態から変更した特徴的な形態を説明する。
図1および図2を参照して、本発明の第二実施形態におけるレーザ加工装置21を説明する。第1吸引装置7の上下方向の両端部分が、それぞれ一対のガイドバー9a,9aに前後方向に移動可能に取付けられており、第2吸引装置8もまた、一対のガイドバー9a,9aに前後方向に移動可能に取付けられている。
本発明の第二実施形態のレーザ加工装置21について、第1吸引装置7および第2吸引装置8の移動および吸引動作の制御について説明する。図5(a)〜図5(c)は、本発明の第二実施形態におけるレーザ加工装置21において、第1吸引装置7および第2吸引装置8の動作態様を上方から見た状態で示す模式図である。
図5(a)では、レーザ光3は、第1吸引装置7と第2吸引装置8との間で、かつ加工面4aの前側端部に照射されており、切込ライン2bを形成するように上下方向に走査される。また、第1吸引装置7は、加工面4aの前側端部近傍に位置しており、詳細には、第1吸引装置7の吸気口7aが、加工面4aの前側端部近傍に位置している。第2吸引装置8は、加工面4aの前側端部近傍に位置しており、第2吸引装置8の吸気口8aは、加工面4aの前後方向中央近傍に位置している。
さらに、レーザ光3を加工面4aの前側端部から後方に向かって移動させる場合、第1吸引装置7が、第1吸引装置7の吸引口7aとレーザ光3の照射位置との距離D4を維持する制御を行うことによって、レーザ光3の移動に追従して後方に向かって移動する。また、第1吸引装置7は移動中に吸引動作している。
この第1吸引装置7の移動中、第2吸引装置8の吸気口8aは加工面4aの前側方向略中央に位置した状態となり、第2吸引装置8は停止している。また、第2吸引装置8の吸引動作は停止している。
レーザ光3および第1吸引装置7が、加工面4aの前後方向略中央に移動するとき、図5(b)に示すように、レーザ光3が、第1吸引装置7と第2吸引装置8との間で、かつ加工面4aの前後方向中央に照射され、切込ライン2bを形成するように上下方向に走査される。
また、第1吸引装置7の吸引口7aが加工面4aの前後方向中央近傍に位置した状態で、第1吸引装置7の移動が停止し、第1吸引装置7の吸引動作もまた停止する。一方で、第2吸引装置8は上側方向に移動を開始し、第2吸引装置8の吸引動作が開始される。
さらに、レーザ光3が、加工面4aの前後方向中央から後方に向かって移動する場合、第2吸引装置8が、第2吸引装置8の吸引口8aとレーザ光3の照射位置との距離D5を維持しながら、レーザ光3の移動に追従して後方に向かって移動する。また、第2吸引装置8は移動中に吸引動作している。
レーザ光3および第2吸引装置8が加工面4aの後側端部近傍に移動したとき、図5(c)に示すように、レーザ光3が、第1吸引装置7と第2吸引装置8との間で、かつ加工面4aの後側端部付近に照射され、切込ライン2bを形成するように上下方向に走査される。
第2吸引装置8の吸引口8aが加工面4aの後側端部近傍に位置した状態で、第2吸引装置8の移動が停止し、第2吸引装置8の吸引動作のみが行われる。
そのため、フィルム基板2から発生する加工粉塵は、このように制御される第1吸引装置7および第2吸引装置8の少なくとも一方によって吸引されることとなる。
なお、距離D4および距離D5は、300mm以下の一定距離で維持されることが好ましい。ただし、この値はあくまでも例示であり、距離D4および距離D5は、それぞれ加工面4aの大きさなどに応じた他の値であってもよく、この値に限定されるものではない。
このように第二実施形態のレーザ加工装置21では、第1吸引装置7および第2吸引装置8をバランス良く稼動させることができ、一方の吸引装置のみに負担がかかることによって、その一方の吸引装置の寿命のみが極端に短くなることを防止できる。
ここまで発明の第二実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本発明の実施形態のレーザ加工装置において、フィルム基板をレーザ光によって加工する状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態において、レーザ加工装置の加工室内を前側から見た概略図である。 本発明の実施形態において、第1吸引装置および第2吸引装置とブロアとの接続を示す概略図である。 (a)〜(d)は、第一実施形態における第1吸引装置および第2吸引装置の動作態様を上方から見た状態で示す模式図である。 (a)〜(c)は、第二実施形態における第1吸引装置および第2吸引装置の動作態様を上方から見た状態で示す模式図である。
符号の説明
1,21 レーザ加工装置
2 フィルム基板
2a 被加工表面
2b 切込ライン
3 レーザ光
4 加工ステージ
4a 加工面
4b 背面部
5 ガルバノスキャナ
6 レーザ発振機
7 第1吸引装置
7a 吸引口
8 第2吸引装置
8a 吸引口
9 移動装置
9a ガイドバー
10 フィードローラ
11 加工室
11a 右側面
11b 上側面
11c 左側面
11d 下側面
12 搬入口
13 搬出口
14 空気流入装置
15 排気装置
16 ブロア
17 第1ダクト
18 第2ダクト
19 第1制御弁
20 第2制御弁

U,Lw,F,B,Lf,R 矢印
D1,D2,D3,D4,D5 距離

Claims (3)

  1. 加工対象物を支持するための加工面を有する加工ステージを備え、加工対象物の加工に用いられるレーザ光を、前記加工面に沿って直交する2方向に移動可能に構成しているレーザ加工装置において、
    加工粉塵を吸引するための一対の吸引手段を備え、該一対の吸引手段を、加工対象物の被加工表面に近接させるように前記加工面の近傍で前記2方向のうち一方方向に互いに間隔を空けて配置し、前記レーザ光を、前記一対の吸引手段の間に照射するように構成し、前記一対の吸引手段のうち少なくとも一方を、前記レーザ光の前記一方方向への移動に同期して前記一方方向に移動するように構成していることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記吸引手段の吸引動作の制御が、前記レーザ光の前記一方方向の照射位置に対応して行われる構成となっている特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記制御が、前記一対の吸引手段の吸引動作を互いに切り替える構成となっていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
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