JP2009195488A - 電気掃除機 - Google Patents

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定基 小寺
Yoshiaki Matsumoto
良昭 松本
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Abstract

【課題】洗剤タンクを備えながら、汚れの回収量を増加させることができる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】洗剤タンク30は、集塵容器9の上面開口8に着脱可能に連結された本体ユニット10の下部とダスタフレーム45との間に挟まれることにより保持され、集塵容器9内の上面開口8側、つまり、集塵容器9の集塵室12においてデッドスペースとなる上側領域12Aに配置される。これにより、この電気掃除機1では、洗剤タンク30を備えながら、集塵室12において汚れが溜められる底部を広く確保して汚れの回収量を増加させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気掃除機に関し、特に、被清掃面の塵埃および水分の両方を吸い込むことができる乾湿両用の電気掃除機に関し、より特定的には、被清掃面に散布するための洗剤を収容する洗剤タンクを備える電気掃除機に関する。
塵埃に加え、水分も吸い込むことができる、いわゆる乾湿両用の電気掃除機が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の抽出器(電気掃除機に相当する。)は、メインタンク(集塵容器に相当する。)と、メインタンクの上部に連結され、電動送風機を内蔵するパワーヘッド(本体ユニットに相当する。)と、パワーヘッドに連結されるホースとを備えている。
この抽出器では、ホースに備えられたノズルをカーペットなど被清掃面に押し付けると、パワーヘッドの電動送風機が生じる吸引力によって、被清掃面から汚れ(塵埃および水分)が抽出され、ホースを介してメインタンクに回収される。
ここで、メインタンクは、隔壁によって、汚れを回収するための回収タンクと、洗剤を収容する洗剤タンクとに、水平方向において分割されている。洗剤タンクに溜められた洗剤は、ホース内に設けられたチューブを介して被清掃面に散布される。そのため、この抽出器では、被清掃面から汚れを吸い込むだけでなく、散布した洗剤によって被清掃面の汚れを分解することもできるので、被清掃面の良好な清掃を行うことができる。
米国特許出願公開第6108860号明細書
特許文献1に記載の抽出器において、汚れは回収タンクにおいて底部から順に溜まっていくので、より多くの汚れを回収するためには、メインタンクにおいて回収タンクの底部を広く確保する必要がある。しかし、メインタンクでは回収タンクと洗剤タンクとが水平方向において隣り合って配置されているので、回収タンクの底部を広く確保することは困難である。そのため、回収タンクにおいて汚れの回収量を増加させることは難しい。
だからといって、回収タンクの底部を広く確保するために洗剤タンクをメインタンクの外側に配置すると、洗剤タンクがはみ出ることによって、抽出器が大型になったり、抽出器の姿勢が崩れて抽出器が転倒し易くなったりする虞がある。
そして、洗剤タンクを備えることによって、電動送風機による汚れの吸引が妨げられたり、使い勝手が低下したりすることは望ましくない。もちろん、洗剤タンクの存在にかかわらず、電動送風機の故障を防止するための対策を講じる必要がある。
また、汚れの回収量を増加させるだけでなく、汚れを良好に回収することができるとさらに好ましい。
本発明の目的は、かかる背景のもとでなされたもので、洗剤タンクを備えながら、汚れの回収量を増加させることができる電気掃除機を提供することである。
本発明の別の目的は、洗剤タンクを備えながら、大型化および転倒を防止することができる電気掃除機を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、電動送風機による汚れの吸引を妨げることなく洗剤タンクを配置することができる電気掃除機を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、洗剤タンクを備えながら、使い勝手の向上を図ることができる電気掃除機を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、電動送風機の故障を防止することができる電気掃除機を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、汚れを良好に回収することができる電気掃除機を提供することである。
請求項1記載の発明は、上面に開口を有し、側面にホースを連結する吸込口を有し、前記吸込口から吸い込まれる塵挨および水分を溜めるための集塵室を区画している集塵容器と、前記集塵容器の上面開口に着脱可能に連結されており、前記集塵室内に臨む下向きの吸気口および外部に臨む排気口を有し、電動送風機が内蔵されていて、前記集塵室内の空気を前記吸気口から吸い込んで前記排気口から外部へ排出するための本体ユニットと、前記集塵室と前記本体ユニットとの間に介在されており、前記集塵室へ吸い込まれた塵挨が前記吸気口を通って前記電動送風機側へ侵入するのを阻止するためのフィルタと、前記吸気口に着脱可能に装着され、前記吸気口から下方へ放射状に張り出していて、前記吸気口へ空気が流入する空間を確保するとともに、前記電動送風機の吸引力によって前記フィルタが前記吸気口へと吸い寄せられるのを防止するためのダスタフレームと、前記吸気口の周囲を囲む環状をし、前記本体ユニットの下部と前記ダスタフレームとの間に挟まれることにより保持されている洗剤タンクと、を含むことを特徴とする、乾湿両用の電気掃除機である。
請求項2記載の発明は、前記本体ユニットには、底面中央から下方へ突出し、前記吸気口を区画している吸気筒が設けられ、前記ダスタフレームは、前記吸気筒とねじ結合する連結筒部を有し、この連結筒部を前記吸気筒に螺合させることにより、前記ダスタフレームを前記本体ユニットと連結でき、前記洗剤タンクは、前記吸気筒に外嵌され、その後、前記ダスタフレームの前記連結筒部が前記吸気筒に螺合されることによって、上面側は前記本体ユニットの底面側に当接し、下面側は前記ダスタフレームで保持され、前記本体ユニット、前記洗剤タンクおよび前記ダスタフレームが一体化される構成であることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項3記載の発明は、前記ダスタフレームには、フロート保持部および前記フロート保持部内に上下に摺動自在に収容されたフロートが備えられており、前記フロートは、前記集塵室内に水分が所定水位以上溜まると、水からの浮力によって上方へ摺動し、前記吸気口を塞ぐことを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機である。
請求項4記載の発明は、前記ダスタフレームは、前記フロート保持部を中心に側方へ放射状に張り出した複数枚のリブを有し、各リブの間を通り、各リブによる整流作用を受けて前記吸気口へと空気が流入することを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機である。
請求項5記載の発明は、前記洗剤タンクは、環状部の縦断面が、下方に向かって幅が狭くなるテーパ形状をしていることを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機である。
請求項6記載の発明は、前記本体ユニット、前記洗剤タンクおよび前記ダスタフレームが一体化され前記本体ユニットが前記集塵容器の上面開口に連結されたときに、前記洗剤タンクには、前記集塵容器の側面に設けられた前記吸込口と対向する位置に、前記吸込口から前記集塵容器内へ流入する空気、塵挨および水分を下方へ導くガイド凹部が形成されていることを特徴とする、請求項5記載の電気掃除機である。
請求項7記載の発明は、前記集塵室の底部に溜まる塵挨や水分と干渉しないように、前記本体ユニットの前記吸気口は、前記集塵室の上方中央に位置しており、前記洗剤タンクも、前記集塵室の底部に溜まる塵挨や水分と干渉しないように、前記集塵室の上方中央部を囲む位置に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項8記載の発明は、前記本体ユニットには、前記洗剤タンクから洗剤を汲み出すためのポンプと、外部から前記本体ユニット内に空気を取り込み、前記ポンプを経由して前記本体ユニット外へ空気を排出するためのポンプ冷却用の専用風路と、前記専用風路内に空気を流通させるために、前記電動送風機により回転されるファンと、が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項9記載の発明は、前記洗剤タンクには、タンク底部から洗剤を汲み出すために、ドレイン口が一端に形成され、そのドレイン口が前記タンク底部に配置されたチューブが収容されており、前記チューブの他端は、弾性材を介して前記洗剤タンクの上面に配置されており、前記本体ユニットの下面には、前記チューブ他端に液密的に連結され、前記チューブ他端と連通する連結孔が備えられていることを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機である。
請求項1記載の発明によれば、この乾湿両用の電気掃除機では、集塵容器の上面開口に着脱可能に連結された本体ユニットに内蔵された電動送風機の吸引力によって、空気が、被清掃面にある塵埃や水分といった汚れを伴って、ホースおよび吸込口を介して集塵容器の集塵室に吸い込まれる。そして、集塵室に吸い込まれた空気は、電動送風機の吸引力によって、集塵室内に臨む下向きの吸気口から本体ユニットに吸い込まれた後に排気口から外部へ排出される。一方、集塵室に吸い込まれた汚れは、集塵室において底部から順に溜められる。そのため、集塵室において上側領域は、汚れが溜まらないデッドスペースとなる。
ここで、集塵室と本体ユニットとの間に介在されたフィルタによって、集塵室に吸い込まれた塵挨が吸気口を通って電動送風機側へ侵入するのが阻止される。また、吸気口に着脱可能に装着され、吸気口から下方へ放射状に張り出しているダスタフレームが、吸気口へ空気が流入する空間を確保するとともに、電動送風機の吸引力によってフィルタが吸気口へと吸い寄せられて吸気口がフィルタに塞がれるのを防止している。
そして、この電気掃除機は、洗剤タンクを備えており、洗剤タンクの洗剤によって被清掃面の汚れを分解することができる。この洗剤タンクは、本体ユニットの下部とダスタフレームとの間に挟まれることにより保持されているので、集塵容器内の上面開口側、つまり、集塵室においてデッドスペースとなる上側領域に配置される。これにより、この電気掃除機では、洗剤タンクを備えながら、集塵室において汚れが溜められる底部を広く確保して汚れの回収量を増加させることができる。
また、上述したように集塵室におけるデッドスペースに洗剤タンクが配置されるので、集塵容器の外部に洗剤タンクが配置される場合に比べて、洗剤タンクがはみ出て電気掃除機の姿勢が崩れることはない。そのため、洗剤タンクを備えながら、電気掃除機の大型化および転倒を防止することができる。
また、洗剤タンクは、吸気口の周囲を囲む環状であるので、吸気口を塞ぐことはない。そのため、電動送風機の吸引力が吸気口から集塵室およびホース側まで作用するので、電動送風機による汚れの吸引を妨げることなく洗剤タンクを配置することができる。
請求項2記載の発明によれば、洗剤タンクは、本体ユニットの底面中央から下方へ突出して吸気口を区画する吸気筒に外嵌される。その後、ダスタフレームの連結筒部が吸気筒に螺合されることによってダスタフレームを本体ユニットと連結でき、このとき、洗剤タンクにおいて、上面側は本体ユニットの底面側に当接し、下面側はダスタフレームで保持される。これにより、本体ユニット、洗剤タンクおよびダスタフレームが一体化される。つまり、ダスタフレームを本体ユニットと連結するだけで、洗剤タンクを簡易に固定することができる。逆に、ダスタフレームと本体ユニットとの連結状態を解消することによって、メンテナンスのために洗剤タンクを簡易に取り外すことができる。
また、本体ユニット、洗剤タンクおよびダスタフレームを一体的に集塵容器に対して着脱することができる。
これらの結果、電気掃除機では、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、ダスタフレームにおいて、フロート保持部内に上下に摺動自在に収容されたフロートは、集塵室内に水分が所定水位以上溜まると、水からの浮力によって上方へ摺動し、吸気口を塞ぐ。これにより、集塵室内の水が吸気口から本体ユニット内に浸入することによって本体ユニットの電動送風機が故障することを防止できる。
請求項4記載の発明によれば、ダスタフレームには、フロート保持部を中心に側方へ放射状に張り出した複数枚のリブが設けられており、電動送風機の吸引力によって吸気口へ吸い込まれようとする空気は、各リブの間を通るときに各リブによる整流作用を受けるので、吸気口へと円滑に流入することができる。そのため、吸気口における空気の円滑な流れが確保されるので、ホース側の空気が汚れを伴って集塵室へ円滑に吸い込まれる。つまり、汚れを良好に回収することができる。
請求項5記載の発明によれば、吸気口の周囲を囲む環状の洗剤タンクにおいて、環状部の縦断面が、下方に向かって幅が狭くなるテーパ形状をしているので、電動送風機の吸引力によって下方から吸気口へ吸い込まれようとする空気は、洗剤タンクのテーパ部分によって吸気口へ誘い込まれ、吸気口へと円滑に流入することができる。そのため、吸気口における空気の円滑な流れが確保されるので、ホース側の空気が汚れを伴って集塵室へ円滑に吸い込まれる。つまり、汚れを良好に回収することができる。
請求項6記載の発明によれば、本体ユニット、洗剤タンクおよびダスタフレームが一体化され本体ユニットが集塵容器の上面開口に連結されたときに、本体ユニットの下部とダスタフレームとの間に挟まれる洗剤タンクは、集塵容器内(詳しくは集塵室の上側領域)に配置される。ここで、洗剤タンクには、集塵容器の吸込口と対向する位置にガイド凹部が形成されており、吸込口から集塵容器内へ流入する空気、塵挨および水分は、ガイド凹部によって下方へ導かれる。これにより、塵挨および水分といった汚れは、吸込口へ逆流することなく、空気から良好に分離され、集塵室の底部に積極的に溜められるので、汚れを良好に回収することができる。
また、洗剤タンクにガイド凹部を設けることによって、ガイド凹部に相当する部品を別途設けずに済むので、部品点数の削減を図ることができる。
請求項7記載の発明によれば、集塵室の底部に溜まる塵挨や水分(汚れ)と干渉しないように、本体ユニットの吸気口が、集塵室の上方中央に位置しているので、集塵室の底部に溜まった汚れが吸気口から本体ユニット内に浸入することによって本体ユニットの電動送風機が故障することを防止できる。
また、洗剤タンクも、集塵室の底部に溜まる汚れと干渉しないように、集塵室の上方中央部を囲む位置に配置されているので、洗剤タンクに汚れが付着することはなく、また、集塵室では、汚れが溜められる底部を広く確保して汚れの回収量を増加させることができる。
請求項8記載の発明によれば、本体ユニットに設けられたポンプによって洗剤タンクから洗剤が汲み出される。そして、本体ユニットには、ポンプ冷却用の専用風路とファンとが設けられており、電動送風機によってファンが回転されると、外部の空気が本体ユニット内に取り込まれる。この空気は、専用風路内を流通し、ポンプを経由するときにポンプを冷却してから本体ユニット外へ排出される。
ここで、集塵室内に臨む吸気口から吸い込まれた空気によってポンプを冷却しようとすると、この空気は、集塵室内の水分を含んでいる場合があるので、ポンプの電気部品を濡らす虞がある。また、この空気は、電動送風機の熱を帯びている場合があるので、ポンプを十分に冷却することができない虞がある。さらに、吸気口から吸い込まれる空気の量は、フィルタの目詰り状態に応じて変動しやすい。これらのことから、ポンプを安定して冷却できない虞がある。
これに対し、本発明では、ポンプ冷却用の専用風路を別途設けて、この専用風路において、外部の比較的乾燥した低温の空気を所定量取り込めるので、この空気によってポンプを安定して冷却することができる。
請求項9記載の発明によれば、洗剤タンクに収容されたチューブの一端に形成されたドレイン口がタンク底部に配置されているので、タンク底部から洗剤を良好に汲み出すことができる。そして、チューブの他端は、弾性材を介して洗剤タンクの上面に配置されているので、チューブの他端と洗剤タンクの上面との隙間が弾性体によって塞がれている。そのため、洗剤タンクをひっくり返した場合等に洗剤タンク内の洗剤がチューブの他端と洗剤タンクの上面との隙間からこぼれることを防止できる。
また、本体ユニットの下面の連結孔は、チューブ他端に液密的に連結され、チューブ他端と連通するので、ドレイン口からチューブ他端に到達した洗剤は、漏れることなく連結孔に流入し、本体ユニットのポンプによって良好に汲み出される。
図1は、この発明の実施例に係る電気掃除機1の右側面図である。図2は、電気掃除機1の左側面図である。図3は、電気掃除機1の平面図である。図4は、図3のA−A矢視断面図である。なお、電気掃除機1およびその構成部品の説明に関し、各図に示した方向矢印を参照する。また、上面と天面とは同義であり、下面と底面とは同義である。
<電気掃除機の全体構成>
電気掃除機1は、図1〜図4に示すように、上下方向に長手の略円筒形状である。電気掃除機1は、電気掃除機本体2と、電気掃除機本体2に一端が接続されるホース3(図1参照)と、ホース3の他端に接続される吸引具(図示せず)とを備えている。
図4に示すように、電気掃除機本体2は、その外殻をなす筐体6と、筐体6内に収容される電動送風機7とを備えている。
筐体6は、上面に開口(上面開口8)を有する略円筒形状の集塵容器9と、集塵容器9の上面開口8を上から閉塞するように上面開口8に着脱可能に連結される蓋形状の本体ユニット10とを備えている。なお、図4では、集塵容器9と本体ユニット10との区別を容易にするため、本体ユニット10の輪郭を太線で示している。
本体ユニット10は、平面視で略円形状であり(図3参照)、上下方向においてやや厚手であり、内部が中空になっている。本体ユニット10には、その天面に、把手11が取り付けられており、把手11を掴むことによって、電気掃除機本体2を移動させることができる。また、本体ユニット10の底面の中央(円中心)には、吸気口16が形成されており、この吸気口16は、集塵容器9の内部(後述する集塵室12内)に下向きに臨んでいる。また、本体ユニット10の後側部分には、外部(後方)に臨む排気口17が形成されている。
集塵容器9は、上述したように略円筒形状であり、詳しくは、底を有する金属製または樹脂製の缶である。集塵容器9の内側に区画された中空部分は、集塵室12とされる。集塵容器9の前面の上下方向略中央には、集塵室12内部を外部に連通させるための吸込口13が形成されており、吸込口13には、上述したホース3(図1参照)の一端が連結される。
図4では省略されているが、集塵容器9の底面には、複数のキャスター15が配置されており(図1参照)、これらのキャスター15により、電気掃除機本体2の移動が容易なものとなっている。
電動送風機7は、斜線で示すように、本体ユニット10に内蔵されている。電動送風機7は、その外殻をなすケーシング14と、ケーシング14内に収容されるモータ(図示せず)と、モータ(図示せず)の下方に設けられる送風ファン(図示せず)と、モータ(図示せず)の上方に設けられるファンとしての冷却ファン18(図13参照)とを備えている。
ケーシング14は、下端部が太い略円筒状に形成されており、ケーシング14において、下端部よりも上側の領域に、上述したモータ(図示せず)、送風ファン(図示せず)および冷却ファン18(図13参照)が配置されている。ケーシング14において、下面(底面)には、下に向く吸気穴20が形成され、下端部の円周面には、ケーシング14内に連通する排気穴21が複数形成されている。吸気穴20は、本体ユニット10の吸気口16を介して、集塵室12内に下向きに臨んでいる。排気穴21は、本体ユニット10の排気口17を介して外部に連通している。
送風ファン(図示せず)および冷却ファン18(図13参照)は、モータ(図示せず)の回転軸と同軸に設けられており、モータ(図示せず)が駆動されると、ともに回転される。
送風ファン(図示せず)は、吸気穴20および吸気口16を介して集塵室12に連通しており、回転されると、吸引力を発生して、吸引具(図示せず)→ホース3(図1参照)→吸込口13→集塵室12→吸気口16→吸気穴20の順で外部の空気を吸引する。吸引時に、吸引具(図示せず)が床面(被清掃面)上の塵埃および水分に対向すると、これらの塵埃および水分といった汚れは、空気とともに集塵室12へ吸引される。吸込口13から集塵室12に吸引された汚れは、その自重によって空気から分離されて落下し、集塵室12内に、集塵室12の底部から順に溜められる。そして、集塵室12内の空気は、送風ファン(図示せず)の吸引力によって、吸気穴20および吸気口16から本体ユニット10(ケーシング14)内に吸い込まれ、その後、排気穴21を通過してケーシング14外へ至り、排気口17から電気掃除機1の外部へ排出される。なお、このような電動送風機7の動作に伴う汚れの回収および空気の吸排気については、以降で詳説する。
そして、集塵室12内には、フィルタ23が設けられている。
フィルタ23は、柔軟性を有する布で構成され、下方に向けて小径となる中空の円錐台形状に形成されており、その上面には開口部が形成されている。フィルタ23は、塵埃の通過を規制するものの、空気の通過を許容する。フィルタ23の上述した開口部における周縁には、集塵容器9の上面開口8における周縁とほぼ同じ大きさの環状に形成された取付リング24が一体的に設けられている。取付リング24が集塵容器9の上面開口8における周縁と本体ユニット10とに挟持されることによって、フィルタ23は、集塵室12内の所定位置に位置決めされ、この所定位置において、集塵室12内部を、フィルタ23の内側空間と外側空間とに区画している。
この状態において、フィルタ23は、集塵室12と本体ユニット10との間に介在されている。詳しくは、本体ユニット10側の電動送風機7は、フィルタ23の内側空間内に配置されており、本体ユニット10の吸気口16および電動送風機7の吸気穴20は、フィルタ23の底部に対して上から対向している。
上述したように電動送風機7の送風ファン(図示せず)が回転されることによって集塵室12内から吸気口16および吸気穴20へ向かう空気は、フィルタ23にて塵埃が捕獲されることにより、完全に塵埃が除去された状態で吸気口16および吸気穴20へ吸引される。つまり、フィルタ23によって、集塵室12に吸い込まれた塵埃が吸気口16および吸気穴20を通って電動送風機7側へ侵入するのが阻止される。その一方で、フィルタ23では、空気が吸気口16および吸気穴20へ流れるのは許容されるので、電動送風機7による円滑な吸引動作を確保することができる。
以上のように、この電気掃除機1は、塵埃および水分の両方を吸込んで集塵室12で回収することができるので、乾湿両用の電気掃除機であることがわかる。
<洗剤タンク>
図5は、洗剤タンク30を右前上方から見た斜視図である。図6は、図3のB−B矢視断面図である。図7は、図3のC−C矢視断面図である。図8は、パッキン41を上側から見た斜視図である。
この電気掃除機1では、上述したような電動送風機7による被清掃面の汚れの吸引だけでなく、洗剤を被清掃面に散布して被清掃面の汚れの分解を行うことができる。そのために、電気掃除機1には、洗剤を収容する洗剤タンク30が備えられている。
洗剤タンク30は、本体ユニット10の吸気口16の周囲を囲む略透明の環状に形成されている。詳しくは、図5に示すように、洗剤タンク30は、その外周面が下方へ向って縮径された円錐台形状である。そして、洗剤タンク30の円中心位置には、上下方向に沿って略円柱状に延びて洗剤タンク30を貫通する中空部分31が形成されている。洗剤タンク30の前面の略下半分には、後側へ窪むガイド凹部32が形成されている。詳しくは、洗剤タンク30の前面においてガイド凹部32をなす部分は、後側へ緩やかに湾曲しつつ下方ヘ延びている。
洗剤タンク30の環状部33は、中空になっており、この中空部分に液体洗剤が収容される。そして、環状部33では、その縦断面が、図4に示すように、下方に向って幅が狭くなるテーパ形状をしている。特に、環状部33において、洗剤タンク30の中空部分31(図5も参照)を区画する円筒状の壁面の下側部分は、中空部分31の下側部分が下方へ向って略円錐形状に広がるように、下方へ向って次第に拡径されており、ガイド部34とされる。このような環状部33では、中空部分の縦断面も、下方に向って幅が狭くなるテーパ形状をしている。
図5に示すように、洗剤タンク30の天面の周上1箇所には、ボス35が設けられ、洗剤タンク30の天面において、中空部分31に対するボス35の反対側の位置の近傍には、取出穴36が形成されている。
ボス35は、洗剤タンク30の天面から上方に延びる略円筒形状であり、図6に示すように、その外周面には、ねじ部が形成されている。ボス35の内部は、洗剤タンク30の環状部33の中空部分に連通している。
ボス35には、たとえば射出成型によって形成された略透明の補給パイプ37が取り付けられている(図5も参照)。補給パイプ37は、上下方向に延びており、上端部の外周面および下端部の内周面のそれぞれに、ねじ部が形成されている。補給パイプ37の下端部の内周面のねじ部がボス35の外周面のねじ部に組み付けられることによって、補給パイプ37は、ボス35(つまり洗剤タンク30)と一体化され、環状部33の中空部分に連通している。また、補給パイプ37の上端部には、内側にねじ部が形成されたキャップ42が取り付けられている。詳しくは、キャップ42のねじ部が補給パイプ37の上端部のねじ部に組み付けられることによって、キャップ42が補給パイプ37の上端部の開口を塞いでいる。
取出穴36は、丸穴であり、図7に示すように、洗剤タンク30の環状部33の中空部分に連通している。そして、環状部33の中空部分には、チューブ38が収容されている。チューブ38は、取出穴36より小径であり、環状部33の中空部分において、取出穴36から洗剤タンク30の底部(タンク底部39)まで下方に延びている。詳しくは、チューブ38の一端38A(下端)にドレイン口40が形成され、このドレイン口40がタンク底部39に配置されている。そして、チューブ38の他端38B(上端)は、取出穴36の内側近傍に配置されている。
この状態において、チューブ38の他端38Bと、洗剤タンク30の天面において取出穴36を縁取る部分との間には、弾性材としてのパッキン41が介在されている。パッキン41は、ゴムなどの弾性体で形成されており、図8に示すように、上下方向に延びる円筒形状である。パッキン41の外周面において、上下方向途中部分は、くびれていることから、くびれ部41Aとされ、下端部は、下側へ向かって縮径されており、下テーパ面41Bとされる。また、パッキン41の内周面の上端部は、上側へ向かって拡径されており、上テーパ面41Cとされる(図7も参照)。
図7に示すように(図7の要部拡大図も参照)、パッキン41は、チューブ38の他端38Bに外嵌され、チューブ38と一体化されている。そして、パッキン41と一体化されたチューブ38を取出穴36から洗剤タンク30の環状部33の中空部分に挿入する。このとき、パッキン41の下テーパ面41Bが、洗剤タンク30の天面において取出穴36を縁取る部分に円滑に摺動し、パッキン41の下端部が環状部33の中空部分に挿入される。そして、上述したようにドレイン口40がタンク底部39に配置されると、洗剤タンク30の環状部33の中空部分へのチューブ38の収容が完了する。この状態において、洗剤タンク30の天面において取出穴36を縁取る部分は、パッキン41を、くびれ部41Aにおいて挟持している。そのため、パッキン41は、洗剤タンク30の天面において取出穴36を縁取る部分とチューブ38の他端38Bとの隙間を塞いでいる。換言すれば、チューブ38の他端38Bは、パッキン41を介して洗剤タンク30の天面に配置されている。そのため、洗剤タンク30をひっくり返した場合等に洗剤タンク30内の洗剤がチューブ38の他端38Bと洗剤タンク30の天面との隙間からこぼれることを防止できる。
このような洗剤タンク30の取り付けに関連して、電気掃除機1では、ダスタフレーム45が備えられている。
<ダスタフレーム>
図9は、ダスタフレーム45を下側から見た斜視図である。図10は、上部分50を右前上方から見た斜視図である。
図9に示すように、ダスタフレーム45は、上下方向に延びる略円筒状の連結筒部46(フロート保持部)と、連結筒部46の下側外周面に連結筒部46の周方向に間隔を隔てて複数枚設けられたリブ47とを一体的に備え、さらにフロート58(図7参照)を備えている。
連結筒部46において、上端部の内周面には、ねじ部が形成されている(図示点線部分参照)。連結筒部46において、ねじ部よりも下側の部分の外周面および底面には、周方向に間隔を隔てて複数のスリット48が形成されている。スリット48は、連結筒部46の内部(中空部分)を外部に露出させている。これらのスリット48を形成することにより、連結筒部46においてねじ部よりも下側の部分は、略円筒の籠状に形成されている。
各リブ47は、薄板状であり、連結筒部46において籠状をなす下側部分の外周面においてスリット48を避けた位置から、連結筒部46の径方向外側へ向って突出している。複数枚のリブ47は、下方から見て、連結筒部46を中心に、上述した径方向外側へ放射状に張り出している。なお、各リブ47の下端部において、上述した径方向において最も外側の部分は、丸められている。
また、連結筒部46の外周面において、上述したねじ部と籠状の下側部分との間には、下方へ向かって拡径される傘形状の傘部分49が一体的に設けられている。図7に示すように、傘部分49の内周面に、各リブ47の上側部分が接続されており、傘部分49は、リブ47の上側部分を上から覆っている。
フロート58は、天面58Aを有する円筒形状であり、連結筒部46内に上下に摺動自在に収容されており、常態(フロート58に重力のみが作用した状態)では、連結筒部46内の下端に位置している。
<洗剤タンクの取り付け>
洗剤タンク30の取り付けについて説明する。
説明にあたって、図3に示すように、平面視における本体ユニット10の左側領域において、本体ユニット10の外周面から内側(本体ユニット10の円中心側)にずれた位置には、本体ユニット10を上下方向に貫通する挿通穴25が形成されている。また、本体ユニット10の外周面(詳しくは左側面)において、挿通穴25近傍の部分は、図2に示すように、内側へ凹まされており、凹み部分26とされる。この凹み部分26の最深部(内側部分)から挿通穴25が部分的に露出されている。
また、図7に示すように、本体ユニット10には、その底面中央に接続され、吸気口16を取り囲みつつ下方へ突出する略円筒形状の吸気筒27が一体的に設けられている。吸気筒27は、吸気口16を取り囲むことによって、吸気口16を区画している。吸気筒27の下端部の外周面には、ねじ部が形成されている。
このような吸気筒27にダスタフレーム45の連結筒部46を下から外嵌し、吸気筒27の下端部の外周面のねじ部に連結筒部46の上端部の内周面のねじ部を組み付ける(ねじ結合する)ことによって(つまり連結筒部46を吸気筒27に螺合させることによって)、ダスタフレーム45を本体ユニット10と連結できる。
ダスタフレーム45を本体ユニット10と連結した状態では、ダスタフレーム45の連結筒部46の内部が、吸気筒27の内部に対して下側から連続している。そのため、連結筒部46内のフロート58は、連結筒部46の内部と吸気筒27の内部との両方に亘って上下方向に摺動することができる。つまり、この状態において、ダスタフレーム45は、吸気筒27を介して吸気口16に装着され、また、リブ47によって、吸気口16から下方へ放射状に張り出している。なお、この状態おいて、上述した吸気筒27のねじ部と連結筒部46のねじ部とのねじ結合を解消すると、ダスタフレーム45を、本体ユニット10から取り外して吸気口16から離脱させることができる。
そして、洗剤タンク30の中空部分31に吸気筒27を挿通することによって洗剤タンク30を吸気筒27に下から外嵌し、その後、上述したように吸気筒27に連結筒部46を下からさらに外嵌して連結筒部46を吸気筒27に螺合させると、洗剤タンク30は、本体ユニット10の下部とダスタフレーム45との間に挟まれることにより保持される。詳しくは、洗剤タンク30において、上面側は、本体ユニット10の底面側に当接し、下面側は、ダスタフレーム45で保持される。さらに詳しくは、ダスタフレーム45の傘部分49の外周面が、洗剤タンク30の環状部33において中空部分31の下側部分を区画するガイド部34に沿う。そして、洗剤タンク30に取り付けられた補給パイプ37が、本体ユニット10の挿通穴25に下から挿通され、補給パイプ37の上端部(キャップ42)が、本体ユニット10の天面から上方ヘ露出される(図6参照)。これにより、本体ユニット10に対する洗剤タンク30の取り付けが完了する。このように、ダスタフレーム45を本体ユニット10と連結するだけで、洗剤タンク30を簡易に固定することができる。
そして、このように洗剤タンク30の取り付けが完了すると、本体ユニット10、洗剤タンク30およびダスタフレーム45は、一体化されて、上部分50(図10参照)となり、集塵容器9に対して一体的に着脱され得る。一方、洗剤タンク30の上記取り付けの手順とは逆の手順によって、つまり、先にダスタフレーム45の連結筒部46を吸気筒27から外す(ダスタフレーム45と本体ユニット10との連結状態を解消する)と、洗剤タンク30を吸気筒27から下方へ引き抜くことができるので、メンテナンスのために洗剤タンク30を簡易に取り外すことができる。このように、電気掃除機1では、使い勝手の向上を図ることができる。また、洗剤タンク30自体に、洗剤タンク30を固定するための部品(クランプ等)を設けなくてもよいので、部品点数の削減を図ることができる。
ここで、洗剤タンク30は、上述したように吸気口16の周囲を囲む環状であるので、吸気口16を塞ぐことはない。そのため、洗剤タンク30が電気掃除機1内に配置された状態において、電動送風機7の吸引力が吸気口16から集塵室12およびホース3側まで作用するので、電動送風機7による汚れの吸引を妨げることなく洗剤タンク30を配置することができる。
また、上述したように、本体ユニット10の天面から補給パイプ37の上端部(キャップ42)が上方ヘ露出されているので(図6参照)、キャップ42を取り外して補給パイプ37の上端部の開口を開放することにより、この開口から洗剤タンク30に洗剤を補給することができる。そして、図2に示すように、本体ユニット10の挿通穴25に挿通された補給パイプ37の一部が、本体ユニット10の左側面の凹み部分26から露出されている。そのため、ユーザは、補給パイプ37において凹み部分26から露出された部分における洗剤の量から、洗剤タンク30にどれだけ洗剤があるかを把握することができる。
ここで、挿通穴25は、上述したように本体ユニット10の外周面から内側(本体ユニット10の円中心側)にずれた位置にあるので、挿通穴25に挿通された補給パイプ37も本体ユニット10の外周面から内側にある(図3参照)。そのため、電気掃除機1が壁などにぶつかっても補給パイプ37が損傷することを防止できる。また、上述したように補給パイプ37の上端部の開口から洗剤を補給するときに洗剤がこの開口からこぼれた場合には、こぼれた洗剤は、本体ユニット10の天面において挿通穴25を縁取る部分(図3も参照)に受け止められるので、こぼれた洗剤が補給パイプ37の根元側(下端側)まで行き渡って補給パイプ37周辺が洗剤まみれになることを防止できる。
<本体ユニット>
ここでは、本体ユニット10について詳説する。
図11は、トップカバー51を取り外した状態にある電気掃除機1を右上側から見た斜視図である。
ここで、図7に示す本体ユニット10の天面部分(ドットで塗りつぶした部分)は、トップカバー51として、把手11とともに、本体ユニット10から分離可能である。なお、トップカバー51は、把手11を含む天面側51Aと、底面側51Bとに分割されており、トップカバー51が本体ユニット10と一体となった状態では、トップカバー51の底面側51Bと本体ユニット10の底部10Aとの間に、排気流路59(斜線で示した部分)が区画されている。排気流路59は、上述した電動送風機7の排気穴21および排気口17(図4参照)のそれぞれに連通している。なお、トップカバー51の底面側51Bと本体ユニット10の底部10Aとの接合箇所には、パッキン73(黒く塗り潰された部分)が配置されており、パッキン73によって、排気流路59は、本体ユニット10内の他の空間から遮断されている。
そして、図11に示すようにトップカバー51を取り外すと、本体ユニット10の内部(詳しくは本体ユニット10の底部10Aの上面)が上方に露出される。この状態において、底部10Aの上面の中央(円中心)では、上述した電動送風機7の上側部分が露出されている。底部10Aの上面において、電動送風機7の上側部分より(径方向)外側の領域には、吸込ジョイント52と、たとえば電磁式のポンプ53と、吐出ジョイント54とが、本体ユニット10の底部10Aの周方向において、この順番で並んで配置されている。
吸込ジョイント52は、底部10Aと一体的に設けられて上下方向に延びる略円筒形状である。吸込ジョイント52の下端部の外周面は、底部10Aの下面(つまり本体ユニット10の底面)から下方に露出されており、下方に向けて縮径されたテーパ面52Aとされる(図7参照)。ここで吸込ジョイント52の中空部分は、連結孔52Bとされ、テーパ面52Aの下端(つまり本体ユニット10の底面)から下方に臨んでいる(図7参照)。
ポンプ53の吸込側53Aと吸込ジョイント52(連結孔52B)の上端部とは、吸込チューブ55によって連結され、ポンプ53の吐出側53Bと吐出ジョイント54とは、吐出チューブ56によって連結されている。吐出ジョイント54には、吐出チューブ56とは別に、外部チューブ57の一端が連結されている。外部チューブ57は、上述したホース3に沿うように、ホース3につなぎ止められており、外部チューブ57の他端は、ホース3の他端側(上述した吸引具側)に配置されている。
上述したように洗剤タンク30の取り付けが完了すると、洗剤タンク30の上面側は、図7に示すように、本体ユニット10の底面側に当接する。このとき、洗剤タンク30の天面(上面)に配置されたチューブ38の他端38Bに外嵌されたパッキン41の上テーパ面41Cが、本体ユニット10側の吸込ジョイント52のテーパ面52Aに下から密着する。これにより、吸込ジョイント52の連結孔52Bは、パッキン41を介してチューブ38の他端38Bに容易に液密的に連結され、この他端38Bと連通する。なお、洗剤タンク30の上面側を本体ユニット10の底面側から引き離せば、吸込ジョイント52の連結孔52Bとチューブ38の他端38Bとの連結状態を容易に解消することができる。このように、吸込ジョイント52の連結孔52Bとチューブ38の他端38Bとの連結状態を容易に完成および解消できるので、本体ユニット10に対する洗剤タンク30の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。
吸込ジョイント52の連結孔52Bがチューブ38の他端38Bに連通した状態で、上述したポンプ53(図11参照)が作動すると、洗剤タンク30の環状部33の中空部分に収容された洗剤が、タンク底部39側からチューブ38のドレイン口40に吸い込まれる。この洗剤は、図7および図11を参照して、ポンプ53によって、ドレイン口40→チューブ38の他端38B→吸込ジョイント52(連結孔52B)→吸込チューブ55→ポンプ53→吐出チューブ56→吐出ジョイント54→外部チューブ57の順で洗剤タンク30から汲み出され、外部チューブ57の他端から被清掃面に散布される。これにより、洗剤タンク30の洗剤によって被清掃面の汚れを分解することができる。
そして、図7に示すように、チューブ38のドレイン口40がタンク底部39に配置されているので、タンク底部39から洗剤を良好に汲み出すことができる。さらに、洗剤タンク30において、環状部33の中空部分の縦断面が、上述したように下方に向かって幅が狭くなるテーパ形状をしているので、洗剤タンク30内の洗剤は、必ずタンク底部39に溜まる。そのため、チューブ38では、タンク底部39に配置されたドレイン口40から洗剤を残すことなく汲み出すことができる。
また、本体ユニット10の下面の連結孔52Bは、チューブ他端38Bに液密的に連結され、チューブ他端38Bと連通するので、ドレイン口40からチューブ他端38Bに到達した洗剤は、漏れることなく連結孔52Bに流入し、本体ユニット10のポンプ53によって良好に汲み出される。
<集塵容器への上部分の取り付け>
図12は、図3のD−D矢視断面図である。図13は、図3のD−D矢視断面図であって、電気掃除機1内における空気の流れを説明するための図である。
次に、集塵容器9への上部分50の取り付けについて説明する。
説明にあたって、まず、図12に示すように、上部分50、詳しくは、本体ユニット10(さらに詳しくはトップカバー51)の左右側面のそれぞれの下端部には、クランプ60が設けられている。
図12における左側のクランプ60を参照して、クランプ60は、クランプ本体61と、クランプステー62と、ばね63とを含んでいる。
クランプ本体61は、長板形状であり、その長手方向における両端部が同じ側に折り曲げられている。これらの両端部のうち、一方を一端部61Aとし、他方を他端部61Bとする。クランプ本体61において、一端部61Aと他端部61Bとの間には、これらの端部が折れ曲げられた側と同じ方向に突出する2つのリブが間隔を隔てて一体的に設けられている。2つのリブのうち、上述した一端部61Aに近い側を第1リブ64とし、上述した他端部61Bに近い側を第2リブ65とする。第2リブ65において、その突出方向における下流側端部には、第1リブ64側(つまり一端部61A側)に突き出た爪66が形成されている。
クランプステー62は、たとえば金属製の薄板形状であり、その長手方向における両端部が同じ側に折り曲げられている。これらの両端部のうち、一方を一端部62Aとし、他方を他端部62Bとする。他端部62Bには、これに連続してクランプステー62の長手方向に沿って一端部62Aから離間するように延びる連続部62Cが一体的に設けられている。
そして、トップカバー51の左右側面のそれぞれの下端部には、水平方向へ延びる回動軸67が一体的に設けられており、クランプステー62の一端部62Aが回動軸67に支持されている。そのため、クランプステー62は、回動軸67まわりに回動自在である。この状態のクランプステー62に、上述したクランプ本体61が嵌め合わされている。詳しくは、クランプ本体61において一端部61Aと第2リブ65とに挟まれた領域にクランプステー62が配置され、クランプステー62の連続部62Cが第2リブ65に対して遊びを持って係合している。そして、上述したばね63が、クランプステー62の他端部62Bとクランプ本体61の第1リブ64とに挟持され、圧縮されている。そのため、圧縮されたばね63の復元力によって、第1リブ64がクランプステー62の他端部62Bから離間するように、クランプ本体61が一端部61Aへと付勢されている。
このようにクランプ60が組み立てられる。ここで、上述したように、クランプステー62が回動軸67まわりに回動自在であるので、クランプ60全体も回動軸67まわりに回動自在である。
クランプ60に関連して、集塵容器9の左右側面のそれぞれの上端部には、集塵容器9の径方向における外側へ延びてから下方へ僅かに突出する爪68が一体的に設けられている。また、各爪68の基端部(集塵容器9に接続された部分)の下端部には、取っ手69が一体的に設けられている。取っ手69は、平面視において2つの遊端部を有する略U字をなし、これらの遊端部が爪68の基端部の下端部に接続されている。なお、取っ手69は、図12以外では省略されている。
そして、引き続き図12に左側のクランプ60を参照して、各クランプ60が略水平方向に延びている状態で、上部分50を集塵容器9に上から嵌め込む。これにより、上部分50では、本体ユニット10が集塵容器9の上面開口8に連結され、上面開口8が本体ユニット10の底面によって上側から塞がれる。このとき、洗剤タンク30およびダスタフレーム45は、フィルタ23の内側空間に配置される。
そして、この状態において、本体ユニット10のトップカバー51の左右側面の回動軸67が、集塵容器9において対応する爪68に対して所定の間隔を隔てて上から対向する。
その後、各クランプ60を下向きに回動させると、クランプ60では、クランプ本体61の他端部61B側が最下位となり、その後、クランプ本体61の第2リブ65の爪66が、集塵容器9側で対応する爪68に対して、外側(集塵容器9の径方向外側)かつ下側から当接する。この状態で、引き続き同じ方向へ各クランプ60を回動させると、図12の右側のクランプ60で示すように(図12の要部拡大図も参照)、クランプ60の爪66が集塵容器9の爪68を乗り越え、この爪68に対して下側から係合する。これにより、本体ユニット10つまり上部分50が集塵容器9に外れ不能に取り付けられる。
この状態において(図12の右側のクランプ60を参照)、各クランプ60では、爪66を有するクランプ本体61が、上述したように、ばね63の復元力によって一端部61A(つまり上側)へ付勢されている。そのため、クランプ60の爪66が集塵容器9の爪68に対して下側から付勢され、爪66が爪68に係合した状態が強固に維持されている。
ここで、上述したように電動送風機7が吸引力を発生させると集塵室12内が負圧になるので、集塵容器9の上面開口8における周縁と本体ユニット10とに挟持される取付リング24がさらに挟持されて小さくなる。これにより、集塵容器9の爪68がクランプ60の爪66から離れようとするが、上述したようにクランプ60の爪66が集塵容器9の爪68に対して付勢されているので、このように集塵室12内が負圧になっても爪66が爪68から外れることはない。
また、この状態において、集塵容器9の径方向における取っ手69の外側面は、クランプ60(図12の右側のクランプ60を参照)の外側面よりも外側に位置しているので、電気掃除機1が室内の壁などにぶつかったとき、クランプ60が取っ手69によって保護される。つまり、電気掃除機1が室内の壁などにぶつかったときにクランプ60の爪66が集塵容器9の爪68から外れることが防止される。そして、取っ手69は、爪68に一体的に設けられているので、部分点数の削減を図ることができる。
なお、クランプ60の他端部61Bに指を掛けてクランプ60を上向きに(つまり図12における右側のクランプ60の状態から左側のクランプ60の状態へ向けて)回動させると、上述したクランプ60の爪66と集塵容器9の爪68との係合が解消されるので、その後、上部分50を引き上げることによって、上部分50を集塵容器9から取り外すことができる。
そして、このように上部分50が集塵容器9に取り付けられた状態(本体ユニット10が集塵容器9の上面開口8に連結された状態)では、上述したように集塵室12の底部に溜まる汚れ(塵埃や水分)と干渉しないように、本体ユニット10の吸気口16は、集塵室12の上方中央に位置しているので、集塵室12の底部に溜まった汚れが吸気口16から本体ユニット10内に浸入することによって本体ユニット10の電動送風機7が故障することを防止できる。洗剤タンク30も、集塵室12の底部に溜まる汚れと干渉しないように、集塵室12の上方中央部を囲む位置に配置されている。
ここで、上述したように、集塵室12に吸い込まれた汚れは、集塵室12において底部から順に溜められる。そのため、集塵室12において上側領域12Aは、汚れが溜まらないデッドスペースとなる。そして、洗剤タンク30は、本体ユニット10の下部とダスタフレーム45との間に挟まれることにより保持されているので、集塵容器9内の上面開口8側、つまり、集塵室12においてデッドスペースとなる上側領域12Aに配置されている。これにより、この電気掃除機1では、集塵室12におけるデッドスペースを有効利用することで洗剤タンク30を備えながら、集塵室12において汚れが溜められる底部を広く確保して汚れの回収量を増加させることができる。また、上述したように、洗剤タンク30は、集塵室12の底部に溜まる汚れと干渉しないように、集塵室12の上方中央部を囲む位置に配置されているので、洗剤タンク30に汚れが付着することはなく、また、集塵室12では、汚れが溜められる底部を広く確保して汚れの回収量を増加させることができる。
また、上述したように集塵室12におけるデッドスペース(上側領域12A)に洗剤タンク30が配置されるので、集塵容器9の外部に洗剤タンク30が配置される場合に比べて、洗剤タンク30がはみ出て電気掃除機1の姿勢が崩れることはない。そのため、洗剤タンク30を備えながら、電気掃除機1の大型化(特に高さ方向における大型化)および転倒を防止することができる。さらには、電気掃除機1の見栄えの向上を図ることもできる。
また、この状態において、図4に示すように、洗剤タンク30のガイド凹部32が、吸込口13に対向している。そのため、上述したように吸込口13から集塵容器9内(集塵室12)へ流入する空気、塵埃および水分は、洗剤タンク30の前面においてガイド凹部32をなす湾曲部分にぶつかって(厳密には塵埃はガイド凹部32に至る前にフィルタ23にぶつかる。)、下方へ導かれる。これにより、塵挨および水分といった汚れは、吸込口13へ逆流することなく、空気から良好に分離され、集塵室12の底部に積極的に溜められるので、汚れを良好に回収することができる。また、洗剤タンク30にガイド凹部32を設けることによって、ガイド凹部32に相当する部品を別途設けずに済むので、部品点数の削減を図ることができる。
このように集塵室12内に吸い込まれた空気が上述したように電動送風機7の吸引力によって吸気口16(吸気穴20)へ吸い込まれようとする場合、この空気は、図13の黒塗りの矢印で示すように、まず、上昇して、ダスタフレーム45に至る。そして、この空気は、ダスタフレーム45において、各リブ47(図9参照)の間を通り、このとき各リブ47による整流作用を受けてスリット48から連結筒部46内を通過し、引き続き吸気筒27内を上昇した後に吸気穴20(吸気口16)へと流入する。このように、吸気口16へ吸い込まれようとする空気は、各リブ47の間を通るときに各リブ47による整流作用を受けるので、吸気口16へと円滑に流入することができる。そのため、吸気口16における空気の円滑な流れが確保されるので、ホース3(図1参照)側の空気が汚れを伴って集塵室12へ円滑に吸い込まれる。つまり、汚れを良好に回収することができる。
さらに、上述したように、吸気口16の周囲を囲む環状の洗剤タンク30において、環状部33の縦断面が、下方に向かって幅が狭くなるテーパ形状をしている。そのため、電動送風機7の吸引力によって下方から吸気口16へ吸い込まれようとする空気は、洗剤タンク30のテーパ部分であるガイド部34(厳密には、ダスタフレーム45においてガイド部34に沿う傘部分49における内周面)によって吸気口16へ誘い込まれ、吸気口16へと円滑に流入することができる。そのため、吸気口16における空気の円滑な流れが確保されるので、ホース3側の空気が汚れを伴って集塵室12へ円滑に吸い込まれる。つまり、汚れを良好に回収することができる。
ここで、上述したように、ダスタフレーム45は、リブ47によって、吸気口16から下方へ放射状に張り出している。そのため、吸気口16のまわり(厳密には、吸気口16を取り囲みつつ下方へ突出する吸気筒27の下端の開口のまわり)には、吸気口16へ向かう空気が流入する空間が確保される。さらに、電動送風機7の吸引力によってフィルタ23において吸気口16近傍(つまり吸気筒27の下端の開口の近傍)の部分が吸気口16へ吸い寄せられて吸気口16がフィルタ23に塞がれるのが防止される。
そして、集塵室12内に溜められた汚れのうち、水分が所定水位以上溜まると、所定水位を超えた分の水分が、フィルタ23の底を通過してフィルタ23の内側空間に浸入し、ダスタフレーム45の連結筒部46のスリット48から連結筒部46内に流入する。これに伴い、連結筒部46内に流入した水からの浮力によって、連結筒部46内のフロート58が、互いに連続する連結筒部46の内部と吸気筒27の内部とを順に通過して上方へ摺動する。その後、フロート58が吸気筒27の内部の上端まで到達すると、フロート58の天面58Aが、吸気口16を下から塞ぐ(点線で示したフロート58を参照)。これにより、集塵室12内の水が吸気口16から本体ユニット10内に浸入することによって本体ユニット10の電動送風機7が故障することを防止できる。
また、電動送風機7の作動時には、上述した送風ファン(図示せず)に加え、冷却ファン18も回転する。
ここで、トップカバー51の右側面には、入口70が形成され、トップカバー51の左側面には、出口71が形成されている。入口70および出口71は、本体ユニット10内に連通している。詳しくは、本体ユニット10内には、入口70と出口71とを連通させる冷却流路72が形成されている。この冷却流路72は、上述したように送風ファン(図示せず)によって吸気口16、吸気穴20、ケーシング14内、排気穴21を順に通過して排気口17(図4参照)から電気掃除機1の外部へ排出される空気が通る排気流路59(図7参照)とは別に設けられている。そして、この冷却流路72には、上述したポンプ53(図11参照)および冷却ファン18が配置されている。
そのため、上述したように冷却ファン18が回転すると、図13の白抜きの矢印で示すように、外部の空気が入口70から本体ユニット10内に取り込まれて冷却流路72内を流通し、ポンプ53(図11参照)および冷却ファン18(電動送風機7)を順に経由して出口71から本体ユニット10の外へ排出される。なお、入口70には、フィルタ84が配置されており、フィルタ84によって、入口70から取り込まれる空気に含まれる塵埃等の異物が捕獲される。このようにポンプ53および電動送風機7を経由する空気は、ポンプ53および電動送風機7を冷却しており、冷却流路72は、ポンプ53および電動送風機7の冷却用の専用風路である。
ここで、吸気口16から電動送風機7のケーシング14内に吸い込まれた後に排気流路59を通って排気口17から排出される空気によってポンプ53を冷却しようとすると、この空気は、集塵室12内の水分を含んでいる場合があるので、ポンプ53の電気部品(充電部等)を濡らす虞がある。また、この空気は、電動送風機7の熱を帯びたり、吸引により圧縮されたりすることによって比較的高温(たとえば20℃程度)になっている場合があるので、ポンプ53を十分に冷却することができない虞がある。さらに、吸気口16から吸い込まれる空気の量は、フィルタ23の目詰り状態に応じて変動しやすい。これらのことから、ポンプ53を安定して冷却できない虞がある。
これに対し、本発明では、ポンプ53の冷却用の専用風路として冷却流路72を別途設けて、この冷却流路72において、外部の比較的乾燥した低温の空気を所定量取り込めるので、この空気によってポンプ53を安定して冷却することができる。
<集中排気>
図14は、電気掃除機1を右後上方から見た斜視図である。図15は、図14において、集中排気ノズル81を取り付ける状態を示している。図16は、図4のE−E矢視断面の要部であって、電気掃除機1における通常排気を説明するための図である。図17は、図4のE−E矢視断面の要部であって、電気掃除機1における集中排気を説明するための図である。
次に、上述した排気口17から外部への空気の排気について詳説する。
まず、図15に示すように、本体ユニット10において、トップカバー51の後面には、内側(トップカバー51の円中心側)へ窪む凹部74が形成されている。凹部74は、トップカバー51の周方向において長手であり、その深さは、全域に亘って均一である。トップカバー51の後壁において凹部74に相当する部分(凹み部分75という。)に対して前側へ間隔を隔てた位置に、上述した排気口17がある(図16も参照)。すなわち、凹み部分75と排気口17との間には、所定の空間76(図16参照)が形成されている。
そして、凹み部分75において、左右方向における中央には、丸穴77が形成され、丸穴77の左右両側には、上下方向に長手のスリット78が、左右に間隔を隔てて複数形成されている。これらの丸穴77およびスリット78は、凹み部分75を貫通して、空間76に連通している(図16参照)。また、丸穴77は、排気口17に対して後側から対向している(図16参照)。
このようなトップカバー51の後面には、図14に示すように、凹み部分75(図15参照)とほぼ同じ大きさで格子状の蓋79が着脱自在に取り付けられている。蓋79は、トップカバー51に取り付けられた状態において、凹み部分75(図15参照)に対して後側に位置して凹部74(図15参照)を後から塞いでいる。この状態において、上述したように吸気口16から排気流路59を介して排気口17に到達した空気(図13の黒塗りの矢印参照)は、図16の矢印で示すように、排気口17から流出した後に、上述した空間76で拡散することによって丸穴77およびスリット78から均一に流出し、蓋79の格子部分(図14参照)を通過して外部に排出される。このような排気は、通常排気とされ、その排気音は、比較的静かである。そして、このように蓋79で凹部74を塞ぐことによって、外部の塵埃や水分が凹部74から排気口17内に浸入することを防止できる。特に、蓋79および凹部74は、トップカバー51の後面に形成されているので、落下してきた塵埃や水分が凹部74に到達しにくい(図14および図15も参照)。また、蓋79と凹み部分75との間(つまり凹部74)には、フィルタ83(図示斜線部分)があるので、凹部74への塵埃および水分の到達が一層防止されている。
そして、図14に示すように、蓋79の右側には、蓋79をトップカバー51に取り付けられた状態でロックするロックレバー80が設けられている。ロックレバー80を外側(後側)へ引き出すと、上述したロックが解除され、図15に示すように、蓋79をトップカバー51から取り外し、凹部74を後側へ露出させることができる。
この状態において、丸穴77には、集中排気ノズル81が挿通される。集中排気ノズル81は、図15での姿勢を基準として、前後方向に長手の略円筒形状であり、前端および後端が開口されている。図示されていないが、集中排気ノズル81の後端には、排気用のホースの一端が接続されている。そして、集中排気ノズル81の上面には、フック82が設けられており、集中排気ノズル81が丸穴77に挿通されると、フック82が、凹み部分75において丸穴77を縁取る部分に係合するので、集中排気ノズル81が丸穴77から外れることが防止される。
そして、集中排気ノズル81が丸穴77に挿通された状態では、図17に示すように、集中排気ノズル81は、丸穴77だけでなく、排気口17にも挿通されている。そのため、この状態において、上述したように吸気口16から排気口17に到達した空気(図13の黒塗りの矢印参照)は、図17の図示矢印で示すように、排気口17から流出した後に、上述した空間76で拡散することなく集中排気ノズル81へ直接流入し、上述した排気用ホース(図示せず)を通過して、この排気用ホースから集中的に外部に排出される。このような排気は、集中排気とされ、上述した通常排気よりも勢いよく空気が排出される。そのため、このように集中排気された空気を室内の塵埃等に向けることにより、この空気をはたきとして利用し、塵埃等を良好に吹き飛ばすことができる。
<変形例>
図18は、変形例に係る電気掃除機1の右側断面図である。図19は、変形例に係る電気掃除機1において、回収した汚れを捨てる様子を示している。なお、上記した部品と対応する部品には、同一の符号を付し、その部品の説明を省略する。
図18に示す電気掃除機1には、ガイド95とプレフィルタ96とがさらに設けられている。
ガイド95は、集塵室12内において、吸込口13に直接対向する位置に設けられた板状であり、湾曲している。そのため、ホース3から吸込口13を介して集塵室12に吸引された汚れは、吸込口13を通過した直後にガイド95にぶつかり、流れの向きが変えられる。これにより、汚れがフィルタ23に直接付着することが防止される。さらに、ガイド95が、ガイド95にぶつかった汚れや空気を集塵室12内で旋回させれば、旋回に伴って生じる遠心力によって、汚れを空気から良好に分離することができる。
プレフィルタ96は、フィルタ23より一回り大きい略相似状に形成されており、その上面には開口部が形成されている。プレフィルタ96は、金網等によって形成され、比較的大きい塵埃の通過を規制する一方で、空気および水の通過を許容する。プレフィルタ96の上面の開口部の周縁には、フィルタ23の取付リング24とほぼ等しい大きさの取付リング97が一体的に設けられている。取付リング97が集塵容器9の内周面に圧接されることにより、プレフィルタ96は、集塵室12内の所定位置に位置決めされ、この所定位置において、集塵室12内部を、プレフィルタ96の内側空間と外側空間とに区画している。上述したフィルタ23は、プレフィルタ96の内側空間内に配置されている。なお、フィルタ23およびプレフィルタ96において、ガイド95に対向する部分は、ガイド95から離間する方向に凹んでいる。
ここで、プレフィルタ96の取付リング97は、その全周に亘って集塵容器9の内周面に圧接されている。そのため、集塵室12で回収された汚れを捨てたい場合には、上部分50およびフィルタ23を集塵容器9から取り外して上面開口8を開放した後、図19に示すように、上面開口8が斜め下向きになるように集塵容器9を傾ける。この状態においても、プレフィルタ96は、取付リング97が集塵容器9の内周面に圧接されていることから、集塵容器9から外れない。そのため、集塵室12に回収された汚れのうち、水分は、プレフィルタ96を通過して外部の排水口に捨てられる一方で、図19に示す塵埃98は、プレフィルタ96を通過して上面開口8へ到達することができないので、集塵室12におけるプレフィルタ96の外側空間で保持される。つまり、集塵室12に回収された汚れを、水分と塵埃とに容易に分離して捨てることができる。そのため、水分とともに塵埃が上面開口8から流れて外部の排水口を詰まらせることを防止できる。なお、プレフィルタ96を集塵容器9から外さないようにするために、取付リング97を集塵容器9の内周面に圧接させたが、集塵容器9にフック等を設け、このフックにプレフィルタ96を係止してもよい。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の実施例に係る電気掃除機1の右側面図である。 電気掃除機1の左側面図である。 電気掃除機1の平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 洗剤タンク30を右前上方から見た斜視図である。 図3のB−B矢視断面図である。 図3のC−C矢視断面図である。 パッキン41を上側から見た斜視図である。 ダスタフレーム45を下側から見た斜視図である。 上部分50を右前上方から見た斜視図である。 トップカバー51を取り外した状態にある電気掃除機1を右上側から見た斜視図である。 図3のD−D矢視断面図である。 図3のD−D矢視断面図であって、電気掃除機1内における空気の流れを説明するための図である。 電気掃除機1を右後上方から見た斜視図である。 図14において、集中排気ノズル81を取り付ける状態を示している。 図4のE−E矢視断面の要部であって、電気掃除機1における通常排気を説明するための図である。 図4のE−E矢視断面の要部であって、電気掃除機1における集中排気を説明するための図である。 変形例に係る電気掃除機1の右側断面図である。 変形例に係る電気掃除機1において、回収した汚れを捨てる様子を示している。
符号の説明
1 電気掃除機
3 ホース
7 電動送風機
8 上面開口
9 集塵容器
10 本体ユニット
12 集塵室
13 吸込口
16 吸気口
17 排気口
18 冷却ファン
23 フィルタ
27 吸気筒
30 洗剤タンク
32 ガイド凹部
33 環状部
38 チューブ
38A 一端
38B 他端
39 タンク底部
40 ドレイン口
41 パッキン
45 ダスタフレーム
46 連結筒部
47 リブ
52B 連結孔
53 ポンプ
58 フロート
72 冷却流路

Claims (9)

  1. 上面に開口を有し、側面にホースを連結する吸込口を有し、前記吸込口から吸い込まれる塵挨および水分を溜めるための集塵室を区画している集塵容器と、
    前記集塵容器の上面開口に着脱可能に連結されており、前記集塵室内に臨む下向きの吸気口および外部に臨む排気口を有し、電動送風機が内蔵されていて、前記集塵室内の空気を前記吸気口から吸い込んで前記排気口から外部へ排出するための本体ユニットと、
    前記集塵室と前記本体ユニットとの間に介在されており、前記集塵室へ吸い込まれた塵挨が前記吸気口を通って前記電動送風機側へ侵入するのを阻止するためのフィルタと、
    前記吸気口に着脱可能に装着され、前記吸気口から下方へ放射状に張り出していて、前記吸気口へ空気が流入する空間を確保するとともに、前記電動送風機の吸引力によって前記フィルタが前記吸気口へと吸い寄せられるのを防止するためのダスタフレームと、
    前記吸気口の周囲を囲む環状をし、前記本体ユニットの下部と前記ダスタフレームとの間に挟まれることにより保持されている洗剤タンクと、
    を含むことを特徴とする、乾湿両用の電気掃除機。
  2. 前記本体ユニットには、底面中央から下方へ突出し、前記吸気口を区画している吸気筒が設けられ、
    前記ダスタフレームは、前記吸気筒とねじ結合する連結筒部を有し、この連結筒部を前記吸気筒に螺合させることにより、前記ダスタフレームを前記本体ユニットと連結でき、
    前記洗剤タンクは、前記吸気筒に外嵌され、その後、前記ダスタフレームの前記連結筒部が前記吸気筒に螺合されることによって、上面側は前記本体ユニットの底面側に当接し、下面側は前記ダスタフレームで保持され、
    前記本体ユニット、前記洗剤タンクおよび前記ダスタフレームが一体化される構成であることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記ダスタフレームには、フロート保持部および前記フロート保持部内に上下に摺動自在に収容されたフロートが備えられており、
    前記フロートは、前記集塵室内に水分が所定水位以上溜まると、水からの浮力によって上方へ摺動し、前記吸気口を塞ぐことを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機。
  4. 前記ダスタフレームは、前記フロート保持部を中心に側方へ放射状に張り出した複数枚のリブを有し、
    各リブの間を通り、各リブによる整流作用を受けて前記吸気口へと空気が流入することを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機。
  5. 前記洗剤タンクは、環状部の縦断面が、下方に向かって幅が狭くなるテーパ形状をしていることを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機。
  6. 前記本体ユニット、前記洗剤タンクおよび前記ダスタフレームが一体化され前記本体ユニットが前記集塵容器の上面開口に連結されたときに、前記洗剤タンクには、前記集塵容器の側面に設けられた前記吸込口と対向する位置に、前記吸込口から前記集塵容器内へ流入する空気、塵挨および水分を下方へ導くガイド凹部が形成されていることを特徴とする、請求項5記載の電気掃除機。
  7. 前記集塵室の底部に溜まる塵挨や水分と干渉しないように、前記本体ユニットの前記吸気口は、前記集塵室の上方中央に位置しており、
    前記洗剤タンクも、前記集塵室の底部に溜まる塵挨や水分と干渉しないように、前記集塵室の上方中央部を囲む位置に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
  8. 前記本体ユニットには、前記洗剤タンクから洗剤を汲み出すためのポンプと、
    外部から前記本体ユニット内に空気を取り込み、前記ポンプを経由して前記本体ユニット外へ空気を排出するためのポンプ冷却用の専用風路と、
    前記専用風路内に空気を流通させるために、前記電動送風機により回転されるファンと、
    が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
  9. 前記洗剤タンクには、タンク底部から洗剤を汲み出すために、ドレイン口が一端に形成され、そのドレイン口が前記タンク底部に配置されたチューブが収容されており、
    前記チューブの他端は、弾性材を介して前記洗剤タンクの上面に配置されており、
    前記本体ユニットの下面には、前記チューブ他端に液密的に連結され、前記チューブ他端と連通する連結孔が備えられていることを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機。
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