JP2009195347A - 温灸器セット - Google Patents

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Takashi Ota
隆司 太田
Akira Oyama
亮 大山
Hiroyuki Yagi
寛之 屋宜
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Abstract

【課題】複数の温灸器を並列支持する枠体や台紙を折り曲げ得る構造にすることで、複数の温灸器を破損することなく、コンパクトにパッケージすることができると共に、灸治療に際して複数の温灸器を迅速かつ容易に取り外す。
【解決手段】温灸器2の台座3の粘着面4を、着脱自在に貼り付ける剥離シート5と、剥離シート5の周囲に取り付けた、折曲げ切込み線10を有する枠体6とから成り、剥離シート5に、複数の温灸器2を枠体6内に隙間無く並列するように、温灸器2の台座3の粘着面4で貼り付け、温灸器2を剥離シート5から取り出す際に、枠体6を折曲げ切込み線10で山折りすることにより、この山折りになった剥離シート5の一部が温灸器2の台座3から剥がれるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、患部の灸治療に用いる温灸器に係り、特に多数の温灸器を並列した温灸器セットに関する。
従来より、灸治療として、もぐさを肌の患部にのせ、このもぐさに火を付け、その熱気によって治療をおこなう療法が知られている。この灸治療法は、もぐさが肌に接しているために、もぐさに付けた火が肌に直接作用することがあり、肌に火傷痕が残りやすかった。そこで、火傷痕が残らず、極端な熱さを感じることなく灸治療を行うものとして、紙製の台座を設けた温灸器が提案されている。例えば図9(a),(b),(c)に示すように、厚紙の台座51上に、筒52に入れたもぐさ53を取り付けた温灸器54が提案されている。この台座51の下面に粘着剤55を塗布し、この粘着剤55に剥離紙56を貼り付けていた。使用に際して、この保護紙56を剥がし、粘着剤55の面を露出させ、その粘着面を患部に貼り付け、もぐさ53に火を点けていた。
このような温灸器に関する先行技術としては、特許文献1の特開平5−285191号公報「温灸器」に示すように、下面に粘着剤を塗布した台座に上下に貫通する通孔を設け、もぐさを糊で固めたもぐさ整形体を、通孔を設けた箇所において台座の上に取着して成る温灸器も提案されている。
特開平5−285191号公報
このような厚紙の台座51から成る温灸器54は、複数個を包装箱に詰めて搬送され、各温灸器54は包装箱内でバラバラになっているために運搬等をおこなう際に互いに衝突し合った。筒52(もぐさ53)が折れたり筒52(もぐさ53)が台座51から剥がれたりするなど、破損するおそれがあった。このために各温灸器54がバラバラにならないように包装箱内にパッケージする工夫が必要である。
包装箱に入れた温灸器が破損しないように温灸器の包装に関する先行技術としては、特許文献2の特開平5−285192号公報「温灸器セット」に示すように、基板に複数の打抜き孔を設けると共にこの打抜き孔の打抜きで形成される台座を各打抜き孔内に抜き出し自在に保持し、各台座に表裏に貫通する通孔を設けると共に各台座の上面にもぐさを取着して成る温灸器セットが提案されている。
特開平5−285192号公報
特許文献2の「温灸器セット」は、図10(a),(b)に示すように、厚紙からなる打抜き孔61の打抜きで形成される台座62を各打抜き孔61内に抜き出し自在に保持され、台座62が強固に保持されているので搬送には適している。しかし、この温灸器セット63は、個々の温灸器64を使用するために、打抜き孔61から温灸器64(台座62)を取り出す際に、この台座62が打抜き孔61と強固に密着しているために取り出しづらかった。
例えば、図10(b)の矢視線に示すように、温灸器セット63の裏面から温灸器64(台座62部分)を押し出すようにして、打抜き孔61から浮いた台座62を摘んで引き抜くようにして取り外していた。この取り出し方では、温灸器64を取り出すまでに多くの手間がかかり、その手間が煩雑であるばかりでなく、温灸器64を取り出すまでに長時間かかるという問題を有していた。なお、一回の灸治療に用いる温灸器は10個から20個と多く用いるためにすばやく取り出す必要があった。
また、温灸器のもぐさ65(筒66)部分を摘んで引き抜く取り出し方では、もぐさ65(筒66)部分が台座62から分離して破損しやすく、温灸器64として使用できなくなるという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、複数の温灸器を並列支持する枠体や台紙を折り曲げ得る構造にすることで、複数の温灸器を破損することなく、コンパクトにパッケージすることができると共に、灸治療に際して複数の温灸器を迅速かつ容易に取り外すことができる温灸器セットを提供することにある。
本発明によれば、中央に上下に貫通するように通孔(7)を開けた台座(3)と、該通孔(7)の上面に取り付けた、もぐさ(8)を入れた筒体(9)と、該台座(3)の下面に粘着剤を塗布した粘着面(4)とを備えた温灸器(2)を、複数個並列配置した温灸器セット(1)であって、前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)を、着脱自在に貼り付ける剥離シート(5)と、前記剥離シート(5)の周囲に取り付けた、折曲げ切込み線(10)を有する枠体(6)と、から成り、前記剥離シート(5)に、複数の温灸器(2)を前記枠体(6)内に隙間無く並列するように、該温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)で貼り付け、前記温灸器(2)を前記剥離シート(5)から外す際に、該枠体(6)を折曲げ切込み線(10)で山折りすることにより、この山折りになった該剥離シート(5)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれるように構成した、ことを特徴とする温灸器セットが提供される。
例えば、前記枠体(6)に形成する折曲げ切込み線(10)を、最外列で並列する複数の温灸器(2)の筒体(9)を結ぶ仮想線(HL)の延長線上にそれぞれ形成する。
あるいは、前記枠体(6)に形成する折曲げ切込み線(10)を、最外列から2列目で並列する複数の温灸器(2)の筒体(9)を結ぶ仮想線(HL)の延長線上にそれぞれ形成する。
または、中央に上下に貫通するように通孔(7)を開けた台座(3)と、該通孔(7)の上面に取り付けた、もぐさ(8)を入れた筒体(9)と、該台座(3)の下面に粘着剤を塗布した粘着面(4)とを備えた温灸器(2)を、複数個並列配置した温灸器セット(1)であって、前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)を着脱自在に貼り付ける、裏面に台紙(22)を貼り合わせた剥離シート板(23)と、前記剥離シート板(23)の台紙(22)に形成した折曲げ切込み線(24)と、から成り、前記剥離シート板(23)に、前記温灸器(2)を台座(3)の粘着面(4)で貼り付け、複数の温灸器(2)を隙間無く並列配置し、前記温灸器(2)を前記剥離シート板(23)から剥がす際に、該剥離シート板(23)の折曲げ切込み線(24)で山折りすることにより、この山折りになった剥離シート板(23)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれるように構成したものである。
例えば、前記温灸器(2)の台座(3)は、平面視で六角形状、三角形状又は円形状に形成したものである。
また、前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)側に、該台座(3)の周縁から前記通孔(7)に通じる溝を形成することが好ましい。
上記構成の発明では、複数の温灸器(2)は、剥離シート(5)にその台座(3)の粘着面(4)で貼り付けられ、かつ枠体(6)内に隙間無く並列配置されているので、この温灸器セット(1)の搬送中に各温灸器(2)がバラバラにならず、筒体(9)(もぐさ(8))が台座(3)から剥がれたりせず、破損することがない。この温灸器セット(1)は、個々の温灸器(2)を使用するために、剥離シート(5)から温灸器(2)を外す際に、枠体(6)を折曲げ切込み線(10)で山折りすることにより、この山折りになった剥離シート(5)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれる。このように温灸器(2)の台座(3)の一部分でも飛び出せば、剥離シート(5)からこれらの温灸器(2)を列ごと容易に外すことができる。
枠体(6)に形成する折曲げ切込み線(10)の位置を可変することにより、1列の温灸器(2)では無く、2列の温灸器(2)を同時に剥離シート(5)から外すことができる。同時多数の温灸器(2)を使用するときに適している。
または、枠体(6)に代えて裏面に台紙(22)を貼り合わせた剥離シート板(23)から成る温灸器セット(21)では、この剥離シート板(23)から温灸器(2)を外す際に、剥離シート板(23)を折曲げ切込み線(24)で山折りすることにより、この山折りになった剥離シート板(23)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれる。剥離シート板(23)から温灸器(2)を容易に外すことができる。
温灸器(2)の台座(3)の形状は、平面視で六角形状に限定されず、三角形状又は円形状に形成することができる。温灸器(2)の台座(3)は様々な形状に形成することができ、意匠性を高めることができる。
本発明の温灸器セットは、温灸器の台座の粘着面を、着脱自在に貼り付ける剥離シートと、この剥離シートの周囲に取り付けた、折曲げ切込み線を有する枠体とから成り、複数の温灸器を複数個並列したものである。温灸器を剥離シートから外す際に、枠体を折曲げ切込み線で山折りすることにより、この山折りになった剥離シートの一部が温灸器の台座から剥がれるようになっている。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の温灸器セットを示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図である。
実施例1の温灸器セット1は、図1(a)、(b)に示すように、温灸器2の台座3の粘着面4を、着脱自在に貼り付ける剥離シート5と、この剥離シート5の周囲に枠体6を取り付け、この枠体6内に複数の温灸器2を並列配置したものである。
温灸器セット1を構成する個々の温灸器2は、図1(c)の断面図に示すように、中央に上下に貫通するように通孔7を開けた台座3と、この通孔7の上面に取り付けた、もぐさ8を入れた筒体9とから成り、この台座3の下面に粘着剤を塗布した粘着面4とを備えたものである。
この温灸器2を用いて灸治療をするときは、台座3の粘着面4を患部の肌に貼り付け、筒体9内のもぐさ8に火を点け、その熱気が台座3の通孔7から肌に伝わり、灸治療をおこなう。このとき、肌の上には台座3を介在しているので燃焼しているもぐさ8は肌に接していないので、熱気による灸効果を得ることができるが、火傷痕が残りづらい灸治療ができる。
また、温灸器2の台座3の粘着面4側に、この台座3の周縁から通孔7に通じる溝(図示していない)を形成することができる。この溝は、もぐさ8の燃焼に際しての空気を供給しやすくする機能を有する。
温灸器セット1を構成する剥離シート5は、温灸器2の台座3粘着面4を貼り付けて固定し得るが、この温灸器2の使用に際しては容易に剥がしやすい素材からなる。例えば、紙又はプラスチック製シートの表面を円滑にし、かつワックス、油脂等を塗布したものである。但し、その素材はこれらに限定されない。
この剥離シート5の周囲に取り付けた枠体6は、複数の温灸器2を剥離シート5に貼り付け、隙間無く並列配置させ得る形状に形成したものである。実施例1の温灸器セット1では、温灸器2の台座3が平面視で六角形状になる。そこで、枠体6の内側の形状は、この複数配置した連続する台座3の外形形状に合わせ、ジグザグ線から成る。枠体6の外側の形状は、温灸器セット1を取り扱いやすいように略四角形状が適している。例えば、梱包に際しては1枚又は数枚に重ねた温灸器セット1をビニール袋等に入れ、包装箱に詰めて販売されることが多いからである。
但し、枠体6の外側の形状は略四角形状に限定されず、個々の温灸器2の台座3の形状と、その配列方法に応じて、例えば六角形状、台形状、菱形形状、平行四辺形状、三角形状、円形状等の様々な形状にすることができる。
また、枠体6の厚みは、温灸器2の台座3の厚みに合せることが好ましい。例えば、厚紙を打ち抜き、一部が温灸器2の台座3となり、一部が枠体6になるように製造することができる。但し、温灸器2を温灸器セット1(枠体6)から外しやすくするには、温灸器2の台座3の厚みに比べて、枠体6の厚みを薄くすることが好ましい。例えば、枠体6から温灸器2の台座3が浮いた状態にすることができる。
複数の温灸器2は、剥離シート5上にその台座3の粘着面4で貼り付け、かつ枠体6内に隙間無く並列配置しているので、本発明の温灸器セット1の搬送中に各温灸器2がバラバラにならず、もぐさ8(筒体9)が台座3から剥がれたりせず、破損することがない。
本発明の枠体6には、折曲げ切込み線10を形成してある。この折曲げ切込み線10は文字通り、例えば厚紙から成る枠体6の一部を容易に折り曲げることができる切り込み線である。折曲げ切込み線10は、図1(a)、(b)に示すように、原則として並列配置する温灸器2の台座3の辺が連続する位置に形成することが好ましい。例えば、この枠体6に形成する折曲げ切込み線10は、最外列で並列する複数の温灸器)の筒体9を結ぶ仮想線HLの延長線上にそれぞれ形成する。
図2は実施例1の温灸器セットの枠体を折り曲げる状態を示す正面図であり、(a)は折り曲げる前、(b)は折り曲げた後、(c)は折り曲げた後の一部切り欠いた状態である。図3は実施例1の温灸器セットの枠体を折り曲げる状態を示す側面図であり、(a)は折り曲げる前、(b)は折り曲げた後である。
この温灸器セット1は、個々の温灸器2を使用するために、剥離シート5から温灸器2を外す際に、図2(a)から図2(b)に示すように、枠体6の一部を折曲げ切込み線10で山折りにする。このとき、枠体6の折曲げ切込み線10は、図示するように分離するが、剥離シート5は連続しているので、この山折りになった剥離シート5の一部が温灸器2の台座3から剥がれる。
図2(c)に示すように、温灸器2の台座3の一部分が飛び出し、かつ隣接して側面が密着している台座3同士も分離するので、温灸器2を個別に、又は列ごとに容易に外すことができる。温灸器2が台座3部分で連結していても、連続する台座3部分を折るように分離して、患部に温灸器2に貼り付けることができる。
本発明の温灸器セット1は、温灸器2を隙間無く配列させた構造であるために、温灸器2の台座3の一部分又一列でも飛び出せば、剥離シート5からこれらの温灸器2を列ごと容易に外すことができる。このとき台座3部分に指、爪を当てれば容易に外すことができるので、もぐさ8(筒体9)部分を持つことがなく、これが台座3から分離するという不具合もない。
図4は実施例1の温灸器セットの変形例で折曲げ切込み線の位置をずらしたものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は枠体を折り曲げた後の正面図である。
実施例1の温灸器セット1では、折曲げ切込み線10の形成位置によって、枠体6を折り曲げたときの状態に差異が出る。図1(a)、(b)の平面図に示したものは、枠体6を折曲げ切込み線10で折り曲げたときに、図示の右端の一列の温灸器2の台座3が飛び出す。
この図4の変形例では、折曲げ切込み線10を最外列から2列目で並列する複数の温灸器2の筒体9を結ぶ仮想線HLの延長線上にそれぞれ形成した。一列中心側にずらうことで、枠体6を折曲げ切込み線10で折り曲げたときに、折り曲げた位置で2列の温灸器2の台座3を飛び出させることができる。このようにすることで多数の温灸器2を外すことができる。但し、この折曲げ切込み線10は、必ずしも正確に仮想線HLの延長線上に形成する必要はない。
図5は実施例1の温灸器セットの他の変形例で折曲げ切込み線の位置を枠体の角に形成したものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
実施例1の温灸器セット1では、この山折りになった剥離シート5の一部が温灸器2の台座3から剥がれれば、折曲げ切込み線10の形成位置は、枠体6の外形線と必ずしも並行に形成する必要はない。例えば、折曲げ切込み線の位置を枠体6の角に形成することができる。即ち、枠体6の外形線に対して傾斜した状態に折曲げ切込み線10を形成することができる。このように形成すれば、当初は2個の温灸器2の台座3が飛び出る。必要に応じて折曲げ切込み線10の形成位置をずらすことができる。例えば、この折曲げ切込み線10の位置を、図示上更に斜め上にずらせば、当初は4個の温灸器2の台座3を飛び出るようになる。
図6は実施例1の温灸器の台座を三角形状に変形させた温灸器セットを示す平面図である。
上述した温灸器2の台座3は、平面視で六角形状に形成したものである。本発明の温灸器2は、通孔7を開けた台座3と、もぐさ8を入れた筒体9と台座3の下面に粘着面4を具備した構成であれば、本発明の温灸器セット1を構成する個々の温灸器2はこの六角形状に限定されない。図6に示すように、平面視で三角形状になる台座3を具備する温灸器2を並列配置した構成にすることができる。
このような変形例でも、枠体6に折曲げ切込み線10を形成する。図6に示すように、温灸器セット1の右側に折曲げ切込み線10を形成することにより、この折曲げ切込み線10で分けられた右側の枠体6を折り曲げることにより、剥離シート5が剥がされた台座3はその尖った部分が並列することとになり、6個の温灸器2をより外しやすくなる。
なお、本発明では温灸器2の台座3が隙間無く並列できる構成であれば、温灸器2の台座3はこのような六角形状、三角形状に限定されず、四角形状にすることも可能である(図示していない)。
図7は実施例1の温灸器の台座を円形状に変形させた温灸器セットを示す平面図である。
図7に示すように、平面視で円形状になる台座3を具備する温灸器2を並列配置した構成にすることができる。このように台座3を円形状にした温灸器2は従来から多数市販されている形状のもので使用に際しても違和感のない形状である。
図8は枠体に代えて台紙を用いた実施例2の温灸器セットを示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は1列の温灸器を折り曲げた状態の正面図である。
実施例2の温灸器セット21は、枠体6に代えて台紙を用いた構成である。本発明は単に複数の温灸器2を並列させた温灸器セット21から、使用に際して個々の温灸器2を容易に取り出せることのみを目的とするものではなく、保管、搬送に際して、並列させた温灸器2がバラバラに分離して破損しないようにすることも目的としている。上述した実施例1の温灸器セット21では、枠体6内で温灸器2を並列配置させている。
この実施例2の温灸器セット21では、並列させた温灸器2がバラバラに分離しないように裏面に台紙22を貼り合わせた剥離シート板23に、温灸器2の台座3の粘着面4を着脱自在に貼り付けた構成にした。剥離シート板23は上面に剥離シートを、その裏面に厚紙のような台紙22を貼り合わせたものである。図示例では平面視で六角形状になる台座3の温灸器2を隙間無く並列させた状態を示している。実施例2の温灸器セット21では、例えば剥離シート板23の台紙22側に下方から折曲げ切込み線24を形成する。
このように構成した実施例2の温灸器セット21では、温灸器2を剥離シート板23から剥がす際に、剥離シート板23の折曲げ切込み線24で山折りし、この山折りになった剥離シート板23の一部が温灸器2の台座3から剥がれる。飛び出した温灸器2を取り出すことができる。一方、折り曲げた剥離シート板23側の温灸器2は隣接して密着している温灸器2がなくなり、1個1個独立した状態で剥離シート板23に貼り付いた状態になるので容易に取り出すことができる。
なお、本発明の温灸器セット1,21は、複数の温灸器2を並列支持する枠体6又は剥離シート板23を折曲げ切込み線10,24で折り曲げ得る構造にすることで、複数の温灸器2を破損することなく、コンパクトにパッケージすることができると共に、灸治療に際して複数の温灸器2を温灸器セット1,21から迅速かつ容易に外すことができる構造であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の温灸器セットは、主に温灸器のパッケージに利用することができる。
実施例1の温灸器セットを示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図である。 実施例1の温灸器セットの枠体を折り曲げる状態を示す正面図であり、(a)は折り曲げる前、(b)は折り曲げた後、(c)は折り曲げた後の一部切り欠いた状態である。 実施例1の温灸器セットの枠体を折り曲げる状態を示す側面図であり、(a)は折り曲げる前、(b)は折り曲げた後である。 実施例1の温灸器セットの変形例で折曲げ切込み線の位置をずらしたものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は枠体を折り曲げた後の正面図である。 実施例1の温灸器セットの他の変形例で折曲げ切込み線の位置を枠体の角に形成したものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施例1の温灸器の台座を三角形状に変形させた温灸器セットを示す平面図である。 実施例1の温灸器の台座を円形状に変形させた温灸器セットを示す平面図である。 枠体に代えて台紙を用いた実施例2の温灸器セットを示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は1列の温灸器を折り曲げた状態の正面図である。 従来の温灸器を示すものであり、(a)は上方からの斜視図、(b)は下方からの斜視図、(c)は拡大正断面図である。 従来の温灸器セットを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は正断面図である。
符号の説明
1 温灸器セット
2 温灸器
3 台座
4 粘着面
5 剥離シート
6 枠体
7 通孔
8 もぐさ
9 筒体
10 折曲げ切込み線
21 温灸器セット
22 台紙
23 剥離シート板
24 折曲げ切込み線
HL 筒体中心の仮想線

Claims (8)

  1. 中央に上下に貫通するように通孔(7)を開けた台座(3)と、該通孔(7)の上面に取り付けた、もぐさ(8)を入れた筒体(9)と、該台座(3)の下面に粘着剤を塗布した粘着面(4)とを備えた温灸器(2)を、複数個並列配置した温灸器セット(1)であって、
    前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)を、着脱自在に貼り付ける剥離シート(5)と、
    前記剥離シート(5)の周囲に取り付けた、折曲げ切込み線(10)を有する枠体(6)と、から成り、
    前記剥離シート(5)に、複数の温灸器(2)を前記枠体(6)内に隙間無く並列するように、該温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)で貼り付け、
    前記温灸器(2)を前記剥離シート(5)から外す際に、該枠体(6)を折曲げ切込み線(10)で山折りすることにより、この山折りになった該剥離シート(5)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれるように構成した、ことを特徴とする温灸器セット。
  2. 前記枠体(6)に形成する折曲げ切込み線(10)を、最外列で並列する複数の温灸器(2)の筒体(9)を結ぶ仮想線(HL)の延長線上にそれぞれ形成した、ことを特徴とする請求項1の温灸器セット。
  3. 前記枠体(6)に形成する折曲げ切込み線(10)を、最外列から2列目で並列する複数の温灸器(2)の筒体(9)を結ぶ仮想線(HL)の延長線上にそれぞれ形成した、ことを特徴とする請求項1の温灸器セット。
  4. 中央に上下に貫通するように通孔(7)を開けた台座(3)と、該通孔(7)の上面に取り付けた、もぐさ(8)を入れた筒体(9)と、該台座(3)の下面に粘着剤を塗布した粘着面(4)とを備えた温灸器(2)を、複数個並列配置した温灸器セット(21)であって、
    前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)を着脱自在に貼り付ける、裏面に台紙(22)を貼り合わせた剥離シート板(23)と、
    前記剥離シート板(23)の台紙(22)に形成した折曲げ切込み線(24)と、から成り、
    前記剥離シート板(23)に、前記温灸器(2)を台座(3)の粘着面(4)で貼り付け、複数の温灸器(2)を隙間無く並列配置し、
    前記温灸器(2)を前記剥離シート板(23)から外す際に、該剥離シート板(23)の折曲げ切込み線(24)で山折りすることにより、この山折りになった剥離シート板(23)の一部が温灸器(2)の台座(3)から剥がれるように構成した、ことを特徴とする温灸器セット。
  5. 前記温灸器(2)の台座(3)は、平面視で六角形状に形成したものである、ことを特徴とする請求項1又は4の温灸器セット。
  6. 前記温灸器(2)の台座(3)は、平面視で三角形状に形成したものである、ことを特徴とする請求項1又は4の温灸器セット。
  7. 前記温灸器(2)の台座(3)は、平面視で円形状に形成したものである、ことを特徴とする請求項1又は4の温灸器セット。
  8. 前記温灸器(2)の台座(3)の粘着面(4)側に、該台座(3)の周縁から前記通孔(7)に通じる溝を形成した、ことを特徴とする請求項1,4,5,6又は7の温灸器セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016150054A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 優介 庄子 温灸用容器
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