JP2009195229A - 電気柵用支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量でありながら強度に富み、碍子取り付け作業が不要であると共に容易に電線を略平行に張ることが可能であり、立設時にフック部を破損する恐れを可及的に抑止でき、支柱の回転を防ぐことが可能であり、長尺の支柱であっても容易に立設でき、又紫外線等による経年劣化を可及的に防止できる電気柵用支柱を提供する。
【解決手段】ガラス繊維強化樹脂から成る内層で芯材を形成する。超硬樹脂で形成した先細り状の先端部14と、超硬樹脂で形成した円盤状の基端部15を、芯材の両端に接合する。熱可塑性樹脂より成りフック部11を有する表層を芯材、先端部及び基端部に被覆する。フック部を設けた側に向かって、基端部を弧状に膨出させる。支柱本体10の長手方向に沿って凸条13を複数本設ける。支柱本体に埋設位置を規定する環状凸部12を設ける。表層に耐候剤を付加する。下部支柱と上部支柱をジョイント部材で接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有害動物類の侵入防止のために設置される電気柵を支持する支柱に関するものである。
近年、イノシシ、サル、シカなどの野生動物の個体数の増加や生息環境の変化に伴って、田畑や果樹園などの農作物を食い荒らす、いわゆる食害が大きな社会問題となっている。また、山林や牧場、ゴルフ場などにも動物類が侵入してさまざまな被害をもたらしている。
このような有害動物による食害などを防止するために、従来から種々の方法が採用されているが、その代表的なものに電気柵と呼ばれる電気ショックにより痛みを感じさせることによって動物を退散させる方法がある。これは支柱などによって支えられた、それぞれがプラスあるいはマイナスの電極に接続された裸電線に高電圧のパルス電圧を印加し、これらの裸電線のプラス極とマイナス極に触れた動物に電気ショックによる痛みを感じさせることによって退散させ、侵入を防ぐものである。このように電気ショックによる痛みを与えることで有害動物を退散させる方法は、痛みを感じて退散させるという効果だけではなく、たびたび痛みを受けることによる学習効果で近寄らなくなるという効果も併せ持っていること、設置と運転が容易で、コストも比較的低いことなどから最近よく利用されている。
このような電気柵には、図1に示すように、地面(アース)とプラス電極に接続された裸電線、あるいはマイナス電極に接続された裸電線とプラス電極に接続された裸電線との間の電気絶縁性を得るために電気絶縁性を有する支柱1と碍子2が用いられている。支柱1は、電気絶縁性のある合成樹脂を表面に被覆した鋼管や合成樹脂製の棒などを用いている。碍子2は、多くの場合、支柱1に固定するための部分と、沿面放電を防ぐための溝と裸電線3を巻き付けたり、引っ掛けて取り付けるための溝が設けられた部分からなっている。この支柱1に猪4その他の動物の侵入してくる側に向けて絶縁性の碍子2を固定し、この碍子2の溝部分5に裸電線3を巻き付けるか、引っ掛けるなどして取り付けている。
係る電気柵を構成する支柱に関する特許文献として、特開2002−272355号公報や特開2005−192501号公報等がある。ここに特開2002−272355号公報記載の電気柵用支柱は、裸電線取り付け具の高さを調整する必要をなくすことを目的とするものであり、特開2005−192501号公報記載の電気柵用支柱は地中への打ち込みを容易にすると共に打ち込み深さを一定にすることを目的とするものである。
特開2002−272355号公報 特開2005−192501号公報
上述のように電気柵用支柱は電気絶縁性のある合成樹脂を表面に被覆した鋼管や合成樹脂製の棒などを用いている。ところが合成樹脂を被覆した鋼管を支柱としたものは、重量が嵩み現場への運搬や立設作業に手間がかかる。又、合成樹脂を被覆していても、内部に鋼管を使用している以上漏電の恐れがある。更には内部に鋼管を使用するものは弾性に乏しく、一旦曲がってしまうと元に戻りにくいという難点も有する。
一方合成樹脂製の棒を用いて支柱となしたものは、軽量というメリットを有するものの
強度に問題があり、地中への打ち込み時に湾曲してしまう恐れがある。
又、サルのように木によじ登る能力をもつ動物や、シカやクマといった大型動物の侵入を防止するためには裸電線を高い位置にも張る必要があり、したがって支柱も長尺のものを使用する必要がある。ところが、長尺の支柱を地中に打ち込む作業は困難なものになりがちである。すなわち、支柱の打ち込み作業は基端部をハンマー等で叩くことによって行うが、長尺の支柱の場合はその高さゆえにハンマーを打ち下ろすことが難しく、台の上に乗って作業を行う等の工夫が必要となるのである。係る作業は大幅な時間のロスを生むと共に、安全性の面でも問題がある。また、撤収時の引き抜き作業も困難になりがちである。
又、裸電線は略平行に張る必要があるが、略平行に張るためには各支柱に取り付ける碍子を地面からほぼ同じ高さに取り付ける必要がある。係る碍子取り付け作業は支柱を多数本設置する必要がある場合には非常に面倒なものである。殊に高齢者が多いという実情を有する農業現場では、この碍子取り付け作業は腰への負担等で重労働になりがちである。
電気柵用支柱を地面に立設する際にはハンマー等で基端部を打ち付けることになるが、打ち損じるとフック部を破損させる恐れがある。
又、電気柵用支柱として断面が円形の棒状体が使用すされることが多いが、係る棒状の支柱は設置後に容易に回転してしまうという難点がある。支柱が回転すると電線が碍子から外れたり、或いはたるんだりする恐れがあり、更には支柱自体が倒れる恐れがある。
更には電気柵は戸外に設置されるものであり、紫外線を浴び続けることになるが、合成樹脂は一般的に紫外線に弱く経年劣化が生じやすい。
そこで本発明は軽量でありながら強度に富み、漏電の恐れも無く、碍子取り付け作業が不要であると共に容易に電線を略平行に張ることが可能であり、長尺の支柱であっても容易に立設でき、更には立設時にフック部を破損する恐れを可及的に抑止でき、支柱の回転を防ぐことが可能であり、又紫外線等による経年劣化を可及的に防止できる電気柵用支柱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために考案された請求項1記載の電気柵用支柱は、以下の三つの特徴を有する。すなわち、ガラス繊維強化樹脂から成る内層を用いて芯材を形成する。超硬樹脂で形成した先細り状の先端部と、超硬樹脂で形成した円盤状の基端部を、芯材の両端に取り付ける。熱可塑性樹脂より成りフック部を有する表層を芯材、先端部及び基端部に被覆する。
請求項2記載の発明は請求項1記載の電気柵用支柱に、埋設位置を規定する環状凸部を設けた。
更には請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載される電気柵用支柱において、支柱本体の地中に埋設される部位に、当該支柱本体の長手方向に沿って凸条を複数本設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、フック部を設けた側に向かって、表層を弧状に膨出させたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は表層に耐候剤を付加したことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、次の3要素で構成される。ガラス繊維強化樹脂から成る内層で芯材を形成し、該芯材の先端に超硬樹脂で形成した先細り状の先端部を取り付け、芯材及び先端部を熱可塑性樹脂より成りフック部を有する表層で被覆した下部支柱。ガラス繊維強化樹脂から成る内層で芯材を形成し、該芯材を熱可塑性樹脂より成りフック部を有する表層で被覆した上部支柱。下部支柱と上部支柱を接続するためのジョイント部材。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の電気柵用支柱ににおいて、下部支柱の基端側に取り付けるジョイント部材を超硬樹脂で形成した。
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載される電気柵用支柱において、下部支柱に埋設位置を規定する環状凸部を設けた。
請求項9記載の発明は、請求項6乃至請求項8いずれかに記載の電気柵用支柱において、下部支柱の地中に埋設される部位に、当該下部支柱の長手方向に沿って凸条を複数本設けた。
請求項10記載の発明は、請求項6乃至請求項9いずれかに記載の電気柵用支柱において、表層に耐候剤を付加した。
以下、上述のように構成される本発明が如何にして課題を解決するかを概説する。
請求項1記載の発明では内層としてガラス繊維強化樹脂(FRP)を使用していることから強度に富んだものとなる。更には内層及び表層いずれも樹脂製であることから全体が軽量となる。更にはフック部を有する表層を被覆してあり、該フック部に裸電線を係止することで容易に電気柵を設置することが可能となる。つまりは碍子を取り付ける作業を省略でき、作業の負担を大幅に軽減できるものである。
又、先端部、基端部及び芯材全てを表層が被覆しており、つまりは先端部、基端部と芯材のつなぎ目をなくすことが可能となる。すなわち、より強固に先端部、基端部を芯材に取り付けることが可能となると共に、見た目的にも美麗となり商品価値を高めることが可能となるものである。
更には鉄材を使用していないこと、絶縁性の高いFRPを使用していることから、漏電が起こる可能性を可及的に抑止できるものである。
FRPは鋼管に比し弾性に富むことから、曲げ方向の力が加わっても復元力が高く、鋼管を使用した場合のように曲がったままになることはないものである。
又、立設時に大きな負荷がかかる基端部及び先端部、すなわちハンマー等で打ち付けられる基端部、地中に打ち込まれる先端部を超硬樹脂で形成していることから、設置時の破損を少なくすることが可能となるものである。
請求項2及び請求項8記載の発明においては、埋設位置を規定する環状凸部が支柱本体あるいは下部支柱に設けてある。環状凸部まで地中に埋設することで各電気柵用支柱のフック部の地面からの高さが均一となり、容易に裸電線を略平行に張ることが可能となるのである。すなわち容易に電気柵を設置することが可能となり、つまりは作業の負担を大幅に軽減できるものである。
請求項3及び請求項9記載の発明では支柱本体あるいは下部支柱の地中に埋設される部位に、当該支柱本体の長手方向に沿って凸条を複数本設けてある。この突条が抵抗となって支柱の回転が抑制されるものである。
請求項4記載の発明はフック部を設けた側に向かって、表層を弧状に膨出させてある。これにより基端部をハンマー等で打ち損じたとしても、真下にハンマー等が打ち下ろされることは無く、つまりはハンマー等がフック部を直撃することが防止できる。すなわちフック部の破損を可及的に防止できるのである。
請求項5及び請求項10記載の発明では、表層を構成する熱可塑性樹脂に耐候剤が付加してある。耐候剤が紫外線を吸収する役目を果たすことから、紫外線に晒されることに伴う経年劣化を可及的に防止できるのである。
請求項6記載の発明では下部支柱と上部支柱とをジョイント部材によって接続することが可能となるっている。これにより長尺の支柱であっても容易に地中に打ち込むことが可能となるのである。つまり、まず地面からの高さがさほど高くない下部支柱を地中に打ち込み、次にジョイント部材を介して上部支柱を下部支柱に接続するという打ち込み工程が可能となるのである。
請求項7記載の発明では下部支柱の基端側に取り付けるジョイント部材を超硬樹脂で形成してある。これはハンマー等の叩打によりジョイント部材が変形することを可及的に防止するためである。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る電気柵用支柱の好適な実施形態について順次説明する。
図2は本発明の正面図であり、図3は拡大平面図であり、図4は図2におけるA−A線拡大断面図であり、図5は基端部近傍の拡大図であり、図6は先端部近傍の拡大図であり、図7は請求項6乃至10に記載の支柱の全体構成図であり、図8aは下部ジョイントの正面図、図8bは同じく平面図、図8cは同じく底面図、図8dは同じくA−A線断面図であり、図9aは上部ジョイントの正面図、図9bは同じく平面図、図9cは同じく底面図、図9dは同じく左側面図であり、図10はジョイント部材の接続状態を示す説明図であり、図11aは接続状態を示す説明図であり、図11bはジョイント部材の断面図である。
本実施形態に係る支柱本体10は、図4に示すように内部中空の円柱形状を呈する。むろん支柱本体10は円柱形状に限定されるものではなく使用目的に応じて適宜決定でき、例えば四角柱状、三角柱状その他の多角形柱状でも構わない。
ここで図4を参照して請求項1における支柱本体10の材料構成を説明すると、支柱本体10はガラス繊維強化樹脂(FRP)から成る内層110と、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂その他の熱可塑性樹脂のうちの一つから成る表層112とが、それぞれ相互に密着接合した2層構造を備える。又、中心付近には中空部113が形成されるものである。
図5、図6に示すように、内層110より成る芯材の先端には先細り状の先端部14が、後端には円盤状の基端部15が取り付けてある。具体的な取り付け方法は、先端部14を構成する凸片14aを芯材の切欠き部10aに嵌めこむ、基端部15を構成する凸片15aを芯材の切欠き部10bに嵌めこむというものである。先端部14、基端部15はいずれも超硬樹脂、具体的にはポリカーボネートで構成してある。
先端部14、基端部15及び芯材全体を被覆する表層112と、フック部11、環状凸部12及び凸条13とは一体成形されるものである。
フック部11は図5に示すように上方に開放されており、裸電線を係止可能となしてある。フック部11に隣接して、下方に向かった棒状の小突起である返し部11aを表層112に一体成形すれば、いったん嵌めた裸電線が容易に抜けにくくなり使い勝手に富むものとなる。フック部11は図2に示すように支柱本体10に複数個設けられるものである。各フック部11・・間の距離を9〜10cm程度にすれば中、大型の動物だけではなく小動物の侵入も効果的に防ぐことが可能となるものである。すなわち支柱に張る各裸電線間の距離を9〜10cmにすれば小動物の侵入を防ぐことが可能となり、他方でフックを一つ飛ばして、支柱に張る各裸電線間の距離を18〜20cmにすれば、猪、猿、鹿等の中・大型の動物の侵入を防ぐことが可能となるものである。
環状凸部12は図6に示すように支柱本体10を周回する形状で表層112と一体的に設けられるものであり、先端部14の先端から環状凸部12までの距離は、地中に打ち込んだ際に支柱本体10がぐらつかない程度を確保してある。
凸条13は支柱本体10の地中に埋設される部位、すなわち環状凸部12より下部に、支柱本体10の長手方向に沿って複数本設けられるものである。
表層112における基端部15を覆う部位は、図5に示すようにフック部11を設けた側に向かって、下方に膨らむ弧状に膨出させてある。かかる膨出部16はハンマー等が弧に沿って滑ることで、真下に打ち損じること、つまりはフック部11をハンマー等が直撃することを避けることを可能にするように弧状に形成されるものである。
表層112を構成する熱可塑性樹脂には耐候剤が付加してある。耐候剤としてはベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系、トリアジン系等の紫外線吸収剤等を用いることが可能である。
請求項6乃至10にいずれかに記載される電気柵用支柱は、図7に示すように下部支柱30、上部支柱40及びジョイント部材50より成るものである。
下部支柱30、上部支柱40は、請求項1、2、3及び5いずれかに記載の電気柵用支柱を中間部位で切断したものと考えればよい。すなわち、下部支柱30、上部支柱40両者とも内部中空の円柱形状を呈し、ガラス繊維強化樹脂(FRP)から成る内層と、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂その他の熱可塑性樹脂のうちの一つから成る表層とが、それぞれ相互に密着接合した二層構造を備える。フック部11も請求項1、2、3及び5いずれかに記載の電気柵用支柱と同様に形成されるものである。
但し、下部支柱30は超硬樹脂から成る先端部を有するが、請求項1、2、3及び5いずれかに記載の電気柵用支柱のように超硬樹脂からなる基端部は有さず、上部支柱40はその基端側に雨水等の進入を防ぐためのキャップ41を被せてあるが、当該キャップ41はハンマー等で叩打するものではないので超硬樹脂で形成する必要はない。
また、下部支柱30、上部支柱40の長さは、下部支柱30が120cm、上部支柱40が60cm程度が望ましい。具体的な設置方法は下部支柱30を40cm程度地中に打ち込み、ジョイント部材50を介して上部支柱40を接続する。つまり支柱の高さは140cm程度になり、大型動物の侵入を防ぐことが可能な程度の高さに裸電線を張ることが可能となるのである。また、ジョイント部材50の地面からの高さがおよそ80cm程度になり、支柱全体の高さ140cmの中間高さ70cmよりも高い位置に存することになる。つまり、電気柵に風等で力が加わったときの支点たるジョイント部材50の位置が中間位置よりも高い位置にあることから、ジョイント部材50に係る力を少なくすることが可能となり、強度を高めることが可能となるのである。
ジョイント部材50は下部支柱30と上部支柱40を接続可能なものであれば任意の態様のものを使用できる。例えば図11に示されるジョイント部材51は、上端に鍔部52を有する円筒体であり、下部支柱30にネジ着、接着その他の方法で取り付けられるものである。このジョイント部材51の上縁部に設けたL字型の孔部53に上部支柱40に設けた円柱状の突起54を嵌め込みことで下部支柱30と上部支柱40を接続するものである。つまり図11において、上部支柱40を左方向に回転させることで、突起54を左方向に移動させ、上部支柱が上方に抜けないように固定するものである。
尚、ジョイント部材51は図11bに示されるように内部の中間位置に隔壁55が設けてあり、下部に存する空洞には下部支柱30が、上部に存する空洞には上部支柱40が嵌め込まれるものである。また、請求項7記載の発明においては、当該ジョイント部材51を超硬樹脂、具体的にはポリカーボネートで形成してある。
図8乃至図10はジョイント部材50の他の実施形態を示すものである。すなわち下部支柱30に取り付ける下部ジョイント60と、上部支柱40に取り付ける上部ジョイント70より成るものであり、下部ジョイント60の孔部63に上部ジョイント70の弾性体73が嵌ることで両者が接続されるものである。以下、詳述する。
図8に示されるように、下部ジョイント60は径の大きい上部円筒体61と、径の小さい下部円筒体62より成るものである。
上部円筒体61には外周側壁の対抗する位置に二箇孔部63・63が設けられると共に、内周側壁の対抗する位置に溝部64・64が設けられている。また外周側壁には弾性体73に設けた押圧片73aを保護するための突起片65・・が対抗する位置に四個設けられている。孔部63は狭幅部63aと広幅部63bより成るものである。
下部円筒体62には内部に隔壁66が設けられ、下部空洞67には下部支柱30が、上部空洞68には上部ジョイント70を構成する下部円筒体72が嵌め込まれるものである。
図9に示されるように上部ジョイント70は、径の大きい上部円筒体71と、径の小さい下部円筒体72、及び両者の接合位置にある鍔部74より成るものである。
下部円筒体72の外周側壁の対抗する位置に二箇弾性体73・73が設けられ、同じく外周側壁の対抗する位置に2箇所凸条75・75が設けられている。弾性体73は板状体を屈曲して弾性を付与したものであり、端部には押圧片73aが取り付けてある。凸条75は下部ジョイント60に設けられた溝部64に嵌り込むものである。上部円筒体71の空洞部71aには上部支柱40が嵌り込み、下部円筒体72は下部ジョイント60の上部空洞68に嵌り込むものである。
下部ジョイント60と上部ジョイント70の接続状体を示したものが図10である。図10においては便宜上下部ジョイント60のみ断面で示してある。
弾性体73は孔部63に嵌り込んでいく中途において、孔部63狭幅部63aの内壁63cと摺動し、径の中心方向に押圧される。そして孔部63の広幅部63bに嵌り込んだ状態では、広幅部63bの幅は弾性体73の幅より広いため上記押圧状体が解放され、図10に示されるように弾性体73の上辺73bが孔部63の下壁63dに係止されることになる。これにより下部ジョイント60と上部ジョイント70の接続状態がロックされるのである。このロック状態の解除は押圧片73aを径の中心方向に押し込み上記係止状態を解放し、上部ジョイント70を上方に引き抜くことにより行うものである。
下部ジョイント60はハンマー等の叩打により変形しない硬度が必要となることから超硬樹脂具体的にはポリカーボネートで形成してある。これに対し上部ジョイント70は打ち込み時に叩打されることはないので下部ジョイント60ほどの硬度は必要なく、変形や腐食が起こりにくいポリアセタール樹脂やアセタールコポリマー樹脂、より具体的にはポリプラスチック株式会社製「ジュラコン」(登録商標)を使用している。
一般的な電気柵の構成図。 本発明の正面図。 拡大平面図。 図2におけるA−A線拡大断面図。 基端部近傍の拡大図。 先端部近傍の拡大図。 支柱の全体構成図。 a 下部ジョイント部の正面図。
b 同平面図。
c 同底面図。
d 同A−A線断面図。
a 上部ジョイント部の正面図。
b 同平面図。
c 同底面図。
d 同左側面図。
ジョイント部材の接続状態を示す説明図。 a 接続状態を示す説明図。
b ジョイント部材の断面図。
10・・支柱本体
110・・内層
111・・外層
112・・表層
11・・フック部
12・・環状凸部
13・・凸条
14・・先端部
15・・基端部
30・・下部支柱
40・・上部支柱
50・・ジョイント部材

Claims (10)

  1. ガラス繊維強化樹脂から成る内層110で芯材を形成したこと、
    超硬樹脂で形成した先細り状の先端部14と、超硬樹脂で形成した円盤状の基端部15を、芯材の両端に取り付けたこと、
    熱可塑性樹脂より成りフック部11を有する表層112を芯材、先端部14及び基端部15に被覆したこと、
    を特徴とする電気柵用支柱。
  2. 支柱本体10に埋設位置を規定する環状凸部12を設けた請求項1に記載の電気柵用支柱。
  3. 支柱本体10の地中に埋設される部位に、当該支柱本体10の長手方向に沿って凸条13を複数本設けた請求項1又は請求項2に記載の電気柵用支柱。
  4. フック部11を設けた側に向かって、表層112を弧状に膨出させた請求項1乃至請求項3いずれかに記載の電気柵用支柱。
  5. 表層112に耐候剤を付加した請求項1乃至請求項4いずれかに記載の電気柵用支柱。
  6. ガラス繊維強化樹脂から成る内層110で芯材を形成し、該芯材の先端に超硬樹脂で形成した先細り状の先端部14を取り付け、芯材及び先端部14を熱可塑性樹脂より成りフック部11を有する表層で被覆した下部支柱30と、
    ガラス繊維強化樹脂から成る内層110で芯材を形成し、該芯材を熱可塑性樹脂より成りフック部11を有する表層で被覆した上部支柱40と、
    下部支柱30と上部支柱40を接続するためのジョイント部材50と、
    により成る電気柵用支柱。
  7. 下部支柱30の基端側に取り付けるジョイント部材を超硬樹脂で形成した請求項6記載の電気柵用支柱。
  8. 下部支柱30に埋設位置を規定する環状凸部12を設けた請求項6又は請求項7に記載の電気柵用支柱。
  9. 下部支柱30の地中に埋設される部位に、当該下部支柱の長手方向に沿って凸条13を複数本設けた請求項6乃至請求項8いずれかに記載の電気柵用支柱。
  10. 表層に耐候剤を付加した請求項6乃至請求項9いずれかに記載の電気柵用支柱。
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