JP5220721B2 - 導電線架設具 - Google Patents

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有害動物類の侵入防止のために設置される電気柵には、導電線が張設される。本発明は、この導電線を支持するために用いられる導電線架設具に関するものである。
近年、イノシシ、サル、シカなどの野生動物の個体数の増加や生息環境の変化に伴って、田畑や果樹園などの農作物を食い荒らす、いわゆる食害が大きな社会問題となっている。また、山林や牧場、ゴルフ場などにも動物類が侵入してさまざまな被害をもたらしている。
このような有害動物による食害などを防止するために、従来から種々の方法が採用されているが、その代表的なものに電気柵と呼ばれる電気ショックにより痛みを感じさせることによって動物を退散させる方法がある。これは支柱などによって支えられた、それぞれがプラスあるいはマイナスの電極に接続された裸電線等の導電線に高電圧のパルス電圧を印加し、これらの裸電線のプラス極とマイナス極に触れた動物に電気ショックによる痛みを感じさせることによって退散させ、侵入を防ぐものである。
このように電気ショックによる痛みを与えることで有害動物を退散させる方法は、痛みを感じて退散させるという効果だけではなく、たびたび痛みを受けることによる学習効果で近寄らなくなるという効果も併せ持っていること、設置と運転が容易で、コストも比較的低いことなどから最近よく利用されている。
かかる電気柵に用いられる導電線は、裸電線や繊維に金属線を編み込んだ形態のものが利用される。いずれにしても樹脂等で被覆されていないことから、導電線を支柱に取り付ける際に、漏電が起こらないよう絶縁性を有する導電線架設具を用いる必要がある。
かかる導電線架設具として、一般的には碍子が用いられる。図9は碍子を電気柵を構成する支柱に、取り付けた状態を示すものである。電気絶縁性を有する支柱2は、絶縁性を有する合成樹脂を被覆した鋼管や合成樹脂製の棒などが用いられる。碍子1は、多くの場合、支柱2に固定するための部分と、沿面放電を防ぐための溝と導電線3を巻き付けたり、引っ掛けて取り付けるための溝が設けられた部分から成るものである。
また、電気柵に導電線を取り付けるための、導電線架設具たる碍子に関する主な先行特許文献としては、下記に示すようなものがある。
特開平8−249962号公報及び特開2007−305307号公報記載の碍子は、碍子本体と支柱に固定するためのフック部を有するものである。
特開2008−104446号公報記載の碍子は、碍子部本体と、当該碍子部本体と一体的に形成された相対向する2個の挟持片から成るものである。
特開平8−249962号公報 特開2007−305307号公報 特開2008−104446号公報
1、 電気柵は長距離に渡り、張り巡らす必要がある場合が多い。しかも、導電線は複数本張る必要があることから、支柱に取り付ける碍子の数は多数に上る。ゆえに、碍子は支柱に容易に取り付け可能であることが望まれる。そこで本発明は簡便に取り付け可能な、導電線架設具を提供することを目的とする。
2、 導電線を張る高さは、侵入防止の対象たる動物によって異なる。例えばタヌキやヌートリアといった小動物が対象の場合、地面に近い位置に張る必要があり、鹿やイノシシといった中大型動物が対象の場合は、地面からある程度の高さに張る必要がある。したがって導電線架設具を支柱に取り付ける位置も、容易に可変なものとする必要がある。そこで、本発明は簡便に取り付け高さを変更できる、導電線架設具を提供することを目的とする。
3、 電気柵用支柱には様々な直径のものが存する。ゆえに、導電線架設具は、それら径の異なる支柱のいずれにも、取り付け可能であることが望まれる。そこで、本発明は径の異なる支柱に取り付け可能な、導電線架設具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる導電線架設具は、次のように構成した。
請求項1:導電線を支持する碍子部と、碍子部と一体的に形成されると共に、外周面に ネジ溝が設けられた挟持片と、挟持片に対して揺動可能に取り付けられると 共に、外周面にネジ溝が設けられた挟持部材と、挟持片と挟持部材に螺合可 能なリング部材と、により構成する。
請求項2:請求項1記載の導電線架設具において、挟持部材の端部を円筒形状に構成す る。
請求項3:請求項2記載の導電線架設具において、挟持部材の端部に円盤部を設けるこ とでリング部材の抜け落ちを防止可能に構成する。
請求項4:請求項1乃至3いずれかに記載の導電線架設具において、挟持片基部内周面 に1個又は複数の突部を設け構成する。
以下、上述のように構成される本発明が、如何に作用して、課題を解決する効果を奏するかを、図面を参照しながら概説する。
図1は本発明にかかる導電線架設具を、支柱に取り付ける過程を示したものである。
図1aに示す挟持部材30を揺動させ開口させた状態から、図1bに示されるように支柱2に架設具本体50を嵌め込む。次いで挟持部材30を揺動させると共に、リング部材40を挟持片20及び挟持部材30に螺合させ、支柱2を挟持片20、挟持部材30の内周面とリング部材40とで締め付け、もって支柱2に固定するのである。
かように、挟持部材30を揺動させ、リング部材40を螺合させるという簡便な手段のみで、何ら工具等を使用することなく導電線架設具を支柱に取り付けることが可能となるのである。
また、本発明かかる架設具は、取り付け時に支柱の先端あるいは基端から差し込む、といった方法によらずに取り付け可能なものであるがゆえに、設置の容易性が高まるものであると共に、設置後の取り付け高さの変更も容易になし得るものである。
図2は径の異なる支柱に取り付け可能であることを示すものである。
すなわち、本発明にかかる架設具では、挟持片20の内周面とリング部材40とで支柱2を締め付け、もって固定するものである。しかもリング部材40は挟持片20、挟持部材30に対し螺合可能であることから、リング部材40による締め付け位置は可変である。よって、支柱2が図2aに示すような大径のものでも、図2bに示すように小径のものでも、架設具を取り付けることが可能となるのである。
本発明にかかる導電線架設具を支柱に取り付ける過程を示した説明図。 本発明にかかる導電線架設具の実施形態を示した正面図。 a 架設具本体の正面図。
b 同左側面図。
c 同右側面図。
d 同平面図。
e 同底面図。
図3bにおけるA−A線断面図。
図3bにおけるB−B線断面図。
a 挟持部材の正面図。
b 同左側面図。
c 同右側面図。
d 同平面図。
e 同底面図。
図5dにおけるC−C線断面図。 挟持部材の他の実施形態を示す正面図。 a リング部材の一部破断正面図。
b 同平面図。
従来例の使用状態を示す説明図。
以下、好ましい発明の実施形態につき図面を参照しながら述べる。
図3は碍子部10及び挟持片20が、一体形成された架設具本体50を示すものである。
導電線が巻きつけられる碍子部10は、平面視が略半円形状を呈する2個の盤部11,11と、正面側・背面側それぞれに、2個の凹部12a,12aを有する切欠き円盤部12と、円盤部13と、により成るものである。導電線は盤部11,11間にある隙間から差込み、盤部11と切欠き円盤部12との間に存する軸部14に巻きつけ、次いで凹部12aから切欠き円盤部12と円盤部13との間に移動させ、軸部15に巻きつけることにより弛みにくくなるものである。軸部15は、図4bに示すように、外周が円弧状且つ凹部15bを有する柱状体で、孔15aを有するものである。
また、碍子部10と挟持片20とは、図4aに示すように断面が略十字型の柱部16を介して一体的に形成されるものである。
挟持片20は円弧状に湾曲されて形成されており、その外周面には、リング部材40を螺合可能な、ネジ溝21が設けられている。
また、挟持片20の基部側は湾曲形状に形成してあり、その内周面には1個又は複数の突部22が設けてある。この突部22は、様々な径の支柱に当接可能とするため、すなわち、さまざまな径の支柱を締め付けることを、より容易にするために設けられている。
挟持片20の先端には係止爪23が設けてある。この係止爪23は、挟持部材30に設けた係止凹部33に係止されることで、挟持部材30の揺動状態をロックするものである。
挟持片20と対向する側の柱部16端部には、係止凹部17が設けてある。この係止凹部17に、挟持部材30に設けた揺動軸34を嵌め込むことで挟持部材30を揺動可能となすのである。
図5は挟持部材30を示すものである。基端側には係止凹部17に嵌り込む、揺動軸34が設けてある。揺動軸に続いて、湾曲形状に形成されると共に、外周面にリング部材40と螺合可能なネジ溝31を有する湾曲形状部35が形成してある。図6に示されるように、この湾曲形状部35に連続して円筒形状部36が形成してある。この円筒形状部36の外周面にも、リング部材40と螺合可能な、らせん状に形成されたネジ溝31が設けてある。
円筒形状部36には、挟持片20に設けた係止爪23と係止可能な、係止凹部33が設けてある。また、円筒形状部36の先端側には中空リング状の円盤部37が設けてある。
この円盤部37には、ネジ溝31が設けられていない。リング部材40の抜け落ち防止のためである。すなわち、図1bに示されるような挟持片20と挟持部材30とが係止固定され、リング部材40が螺合された状態では、リング部材40が抜ける方向(図1における下方)に回転しても、円盤部37に当接することで、抜け落ちることが防止できるのである。
尚、挟持部材30の形状は、図7aに示すように、揺動軸34と湾曲形状部35のみで構成しても構わない。かかる形状でも、図7bに示されるように、架設具本体50に揺動自在に嵌め込み、リング部材40を螺合することで、支柱に取り付け可能になるものである。
図8はリング部材40を示すものである。リング部材40は中空リング状体であり、その内周面にはネジ溝21・31と螺合可能な突条41が形成してある。
以上詳述してきた碍子部10、碍子部10に一体的に形成された挟持片20、挟持部材30及びリング部材40は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂から作成されるものであり、必要となる耐候性、強度、弾性等に応じて適宜使用できるものである。
10・・碍子部
20・・挟持片
22・・突部
30・・挟持部材
37・・円盤部
40・・リング部材

Claims (4)

  1. 挟持片と挟持部材で電気柵用支柱を挟持し、リング部材で締め付けることで電気柵用支柱に固定される導電線架設具であって、
    導電線を支持する碍子部と、
    碍子部と一体的に形成されると共に、外周面にらせん状に形成された突条が設けられた挟持片と、
    挟持片に対して揺動可能に取り付けられると共に、外周面にらせん状に形成された突条が設けられた挟持部材と、
    挟持片と挟持部材に螺合可能なリング部材と、
    により成る導電線架設具。
  2. 挟持部材のリング部材が抜ける方向の端部が円筒形状である請求項1記載の導電線架設具。
  3. 挟持部材のリング部材が抜ける方向の端部に円盤部を設けることでリング部材の抜け落ちを防止可能とした請求項2記載の導電線架設具。
  4. 挟持片の支柱に当接させる内周面に1個又は複数の突部を設けた請求項1乃至3いずれかに記載の導電線架設具。
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