JP2009194879A - 撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置であって、前記通信部を介して他の機器を認識する認識手段と、前記認識手段により前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得手段と、前記認識手段において前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得手段と、前記識別情報取得手段において取得された識別情報と前記通信設定情報取得手段において取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
例えば、特許文献1には、撮像した画像データと外部装置の所有者の識別情報とを比較して一致した場合、撮像した画像データを外部装置に無線伝送する装置が開示されている。このとき、画像データを外部装置に伝送する通信手段として、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394等の通信インターフェイス規格に準拠した方法が現在一般的に用いられている。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、撮像装置と他の機器との間で通信するための通信設定情報を簡単に取得することができ、取得した通信設定情報と他の機器の所有者の識別情報との関連付けを行うようにすることを目的とする。
また、本発明の撮像装置の制御方法は、被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置の制御方法であって、前記通信部を介して他の機器を認識する認識ステップと、前記認識ステップにより前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得ステップと、前記認識ステップにおいて前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得ステップと、前記識別情報取得ステップにおいて取得された識別情報と前記通信設定情報取得ステップにおいて取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置を制御するプログラムであって、前記通信部を介して他の機器を認識する認識ステップと、前記認識ステップにより前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得ステップと、前記認識ステップにおいて前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得ステップと、前記識別情報取得ステップにおいて取得された識別情報と前記通信設定情報取得ステップにおいて取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以下、第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置を用いて、通信相手機器の所有者の識別情報を取得する動作の概要を説明するための図である。図1において、44は画像の撮影者である。21は撮影者44(以下、操作者という)が所有するデジタルカメラである。22はデジタルカメラ21の表示部である。また、40はデジタルカメラ21で撮像される被写体である。デジタルカメラ21の表示部22には、被写体40がライブ画像41として表示されている。42は被写体40が所有するデジタルカメラである。
ここで、デジタルカメラ21及びデジタルカメラ42はUSBを無線化したWUSB(Wireless Universal Serial Bus)規格に準拠した通信手段を備えている。従って、デジタルカメラ21及びデジタルカメラ42は互いに撮像した画像データ等を、WUSBを介して送受信することができる。
WUSB_I/F部23は、筐体31の内部に実装されている。
記憶媒体29は筐体31に着脱可能に接続される。記憶媒体29には、例えば画像データが保存される。記憶媒体29は、例えばSDカード等のリムーバブル・ストレージ・デバイス、メモリカード、光磁気ディスクその他のリムーバブルメディアである。
MENUボタン25は、筐体31において表示部22の付近に設けられる。操作者がMENUボタン25を押下することにより、各種設定のための指示を入力することができる。
十字キー26は、筐体31において表示部22の付近に設けられる。撮影画像の確認表示がされているときに、操作者が十字キー26を押下することで、画像を順次切り替えるための指示を入力することができる。また、メニュー操作のときに操作者が十字キー26を押下することで、メニュー項目を切り替えるための指示を入力することができる。
無線ボタン28は、筐体31において表示部22の付近に設けられる。操作者が無線ボタン28を押下することで、無線による通信を開始するため指示を入力することができる。
LED30は、筐体31において無線ボタン28の付近に設けられる。LED30は、点滅又は点灯することにより、操作者に対して無線通信状況を知らせることができる。
メインスイッチ及びモード切替スイッチ33は、撮影モード(REC)、電源OFF、再生モード(PLAY)の3つのポジションを有している。被写体を撮像するときは、操作者がメインスイッチ及びモード切替スイッチ33を撮影モードに設定し、撮像した画像データを閲覧するときには再生モードに設定する。
一方、デジタルカメラ21がWUSBデバイスとして動作する場合、システム制御部331は、WUSBデバイスコントローラ330を有効にする。同時にシステム制御部331は、WUSBデバイスコントローラ330とMAC324とが接続されるようにホスト・デバイス切替部336を制御する。
WUSB_I/F部23において、MAC324、RFモジュール332及びアンテナ334は共有する構成である。従って、システム制御部331が、WUSBホストとして動作する場合とWUSBデバイスとして動作する場合とで、ホスト・デバイス切替部336を制御することにより、部品数や実装面積を減らすことができる。なお、図1に示すデジタルカメラ42も同様にWUSBのホスト機能とWUSBのデバイス機能とを備えているものとする。
撮像部323は、撮影レンズ、撮像素子及びアナログ/デジタル(A/D)変換回路等を含んで構成される。ここで撮像素子は、例えばCCD、CMOSセンサーである。撮像素子は、撮影レンズを介して入射する被写体の光を受光し、光電変換してアナログ画像信号を生成する。アナログ/デジタル(A/D)変換回路は、CCDの後段に設けられている。アナログ/デジタル(A/D)変換回路は、アナログ画像信号をCCDから受け取りAD変換して、デジタル画像信号を生成する。撮像部323は、デジタル画像信号を出力する。
操作部329は、図2において上述したDISPボタン24、MENUボタン25、十字キー26、SETボタン27、無線ボタン28等を含んで構成される。操作部329は、操作者から所定の指示を受け付ける。
VRAM325は、デジタル画像信号の表示データや各種ユーザインターフェイスの表示データ等を保持する。
表示部22は、VRAM325に接続されている。表示部22は、VRAM325が保持する表示データを表示する。
ROM327は、画像を撮像するためのプログラム、撮像した画像を表示部22に表示するためのプログラム、通信するためのプログラム等を記憶する。
本実施形態のデジタルカメラでは、画像の撮像時や再生モードにおいて画像データを他の機器に送信する場合、WUSBのホスト機器として動作する。一方、デジタルカメラが画像データを他の機器から受信するよう設定されている場合、WUSBのデバイス機器として動作する。従って、画像データを他の機器に送信する場合は、システム制御部331は、WUSBホストコントローラ326を有効にすると共に、WUSBホストコントローラ326とMAC324とが接続されるようホスト・デバイス切替部336を制御する。一方、画像データを他の機器から受信する場合は、システム制御部331は、WUSBデバイスコントローラ330を有効にすると共に、WUSBデバイスコントローラ330とMAC324とが接続されるようホスト・デバイス切替部336を制御する。
なお、図1に示すデジタルカメラ21は、Association動作を対象機器としてのデジタルカメラ42に行おうとしているものとする。また、デジタルカメラ21がデジタルカメラ42の被写体40(以下、操作者という)を撮像することによって、操作者40の識別情報を取得する。
まず、ステップS501において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は表示部22に図5で示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。図5において701は表示部22の画面上に表示された開始ボタンである。702は表示部22の画面上に表示されたキャンセルボタンである。デジタルカメラ21の操作者44が操作部329を操作して開始ボタン701を選択状態にして、SETボタン27を押下する。すると、ステップS501において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は、Association動作を開始する。
ステップS523において、システム制御部331は図7に示すような画面を表示する。図7の901に示すように、システム制御部331はDN_Connect通知を受信してパラメータ交換を行った機器の名称(検索機器)とステップS508で生成した認証用数値(認証番号)とを表示する。このようにして、Association動作が進行していることを明示的に表示する。
次に、ステップS522において、システム制御部331はDN_Connect通知をすでに受信して、認証用数値の生成が終わっているかどうかを判定する。終わっている場合、ステップS510に処理を進める。終わっていない場合及びステップS520において指示がされていない場合、システム制御部331はステップS506に処理を戻す。
次に、ステップS514において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵(Associationデータ)をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。さらに、ステップS515において、システム制御部331は被写体の顔画像から抽出した識別情報及び画像データをAssociationデータと関連付けて識別データ領域338に記憶保持する(記憶処理)。
さらに、システム制御部331は識別情報の取得も同時に行うため、主被写体となっている画像データを送信対象にするよう設定されているにもかかわらず、被写体を識別するための識別情報が取得されていない、といった状態を回避することができる。
なお、ステップS516において、例えばデジタルカメラ42が集合写真を送信対象にするよう要求した場合であっても、送信動作の負荷や電力消費を考慮して、デジタルカメラ21が集合写真は送信対象にしないように制御してもよい。
まず、ステップS601において、デジタルカメラ42のシステム制御部331は表示部22にデジタルカメラ21と同様、図5で示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。デジタルカメラ42の操作者40がデジタルカメラ21の操作者44とほぼ同じタイミングでAssociationの開始を指示する。デジタルカメラ21が若干先にAssociation動作を開始すると、デジタルカメラ21がWUSBホスト機器としてAssociation動作を行う。そして、デジタルカメラ21が図4に示すフローチャートのステップS504において、MMCパケットの送信を行うことによって、デジタルカメラ42のシステム制御部331はWUSBのデバイス機器としてAssociation動作を行う。
次に、ステップS604において、システム制御部331はデジタルカメラ21からのWCONNECTACK_IEの受信を待つか、あるいはステップS615で操作者による識別情報の取得の指示を待つ。
なお、システム制御部331は、ステップS604において、WCONNECTACK_IEを受信すると、WCONNECTACK_IEを送信した機器の名称等、機器に関する機器情報も同時に取得する(機器情報取得)。
ステップS618において、システム制御部331は図7に準じるような画面を表示する。システム制御部331は図7に表示される内容とは異なるが、パラメータ交換を行った機器の名称(検索機器)と、ステップS605で生成した認証用数値(認証番号)とを表示する。このように、Association動作が進行していることを明示的に表示する。
次に、ステップS617において、システム制御部331はWCONNECTACK_IEをすでに受信して、認証用数値の生成が終わっているかどうかを判定する。終わっている場合、ステップS607に処理を進める。終わっていない場合及びステップS615において指示がされていない場合、システム制御部331はステップS604に処理を戻す。
次に、ステップS608において、システム制御部331はデジタルカメラ42の所有者40が確認指示を検出したか否かを判定する。検出した場合、システム制御部331はステップS609に処理を進める。検出しない場合、システム制御部331はさらにステップS608において、検出したか否かを判定する。次に、ステップS609において、システム制御部331は相互に交換したパラメータからマスター鍵(鍵情報)を生成する(通信設定情報生成)。システム制御部331はWUSB Numeric Association Model仕様に従って生成処理を行えば、デジタルカメラ42とAssociationの対象機器であるデジタルカメラ21とで生成したマスター鍵が一致する。そして、このマスター鍵はAssociation動作完了後のWUSB通信確立時に共通鍵として用いられる。
次にステップS611において、システム制御部331はCHID、CDID及びマスター鍵(Associationデータ)を記憶して保持する。
さらに、ステップS612において、システム制御部331は被写体の顔画像から抽出した識別情報及び顔画像データをAssociationデータと関連付けて記憶保持する(記憶処理)。
ところで、図8に示す確認画面を使って、被写体40に顔画像1005を見せて、表情や髪型が気に入らない等の問題があるとする。この場合、後述する実施形態で示す方法に従って、デジタルカメラ21の記憶媒体29に記憶保持されている画像データから顔画像データを取得したり、Association動作を行う対象機器から顔画像データを取得したりするようにしてもよい。
さらにはパラメータの交換は行っているが識別情報の取得を行っていないという状況を少なくできる。従って、パラメータの交換の直後から、撮像した画像データに写っている被写体を識別して、被写体が所有する通信相手機器との接続を確立し、撮像した画像データを送信することが可能である
また、図7に示したように、どの被写体の識別情報を取得するかを操作者が指定できたり、複数の被写体の識別情報を一度に取得して、一つの通信設定情報に関連付けて登録することもできるため操作性に優れている。
第2の実施形態では、デジタルカメラ21の記憶媒体29に記憶保持されている画像データから識別情報を取得する場合について説明する。なお、第2の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
本実施形態に係るデジタルカメラ21によるAssociation動作とAssociation動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作とについて、図11を参照して説明する。図11はAssociation動作と識別情報を取得する動作との処理を示すフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートはデジタルカメラ21がWUSBホスト機器としてAssociation動作を行う場合の手順を示している。
まず、ステップS1101において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は第1の実施形態と同様、表示部22に図5で示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。
このとき、システム制御部331が記憶媒体29に記憶保持されているすべての画像データから識別情報を抽出し、さらに顔画像データを取得すると、その処理に時間がかかると共に、抽出した識別情報等を保持するためのRAM領域も消費する。従って、システム制御部331は最近撮像した画像データだけを処理の対象にしたり、抽出する識別情報及び顔画像データの数を制限したりしてもよい。また、システム制御部331はよく被写体となっていると判断する人物を優先的に選ぶようにしてもよい。次に、顔画像領域を認識し識別情報を抽出した結果、システム制御部331は表示部22に、例えば図12に示すような顔画像の選択のための画面を表示する。図12に示す1201、1202及び1203はステップS1103で取得した顔画像データをデジタルカメラ21の操作者44に選択可能に表示した一例である。
ステップS1118において、システム制御部331は図13に示すような画面を表示する。図13の1301に示すように、システム制御部331はDN_Connect通知を受信してパラメータ交換を行った機器の名称(検索機器)とステップS1106で生成した認証用数値(認証番号)を表示する。このようにして、Association動作が進行していることを明示的に表示する。
終わっている場合、システム制御部331はステップS1108に処理を進める。終わっていない場合及びステップS1116において選択されていない場合、システム制御部331はステップS1104に処理を戻す。
次に、ステップS1112において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。さらに、ステップS1113において、システム制御部331は被写体の顔画像から抽出した識別情報及び顔画像データをAssociationデータと関連付けて識別データ領域338に記憶保持する。
また、図14に示す画面上で通信設定情報と通信相手機器の所有者の識別情報とを一度に登録することができるため、操作の煩わしさを軽減させることができる。
なお、本実施形態のデジタルカメラは顔画像の選択数が一つである場合のみについて説明したが、複数の顔画像を選択してAssociation動作によって共有したマスター鍵と関連付けて保持するようにしてもよい。
第3の実施形態では、Association動作を行う対象機器から識別情報を取得する場合について説明する。なお、第3の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
本実施形態に係るデジタルカメラ21によるAssociation動作と、Association動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作とについて図15を参照して説明する。図15はAssociation動作と識別情報を取得する動作との処理を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートは、WUSBホスト機器としてAssociation動作を行う場合の手順を示している。
まず、ステップS1601において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は表示部22に図16に示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。図16において1701は表示部22の画面上に”接続相手から取得”と表示されたボタンである。ボタン1701を選択してSETボタン27を押下すると、システム制御部331は本実施形態で説明する動作を行う。1702は”撮影して取得”と表示されたボタンである。ボタン1702を選択してSETボタンを押下すると、システム制御部331は第1の実施形態で説明した、Association動作と顔画像を撮像して識別情報を取得する動作とを行う。1703は“画像ファイルから取得”と表示されたボタンである。ボタン1703を選択してSETボタンを押下すると、システム制御部331は第2の実施形態で説明した、Association動作と記憶媒体に記憶保持されている画像データから識別情報を取得する動作とを行う。ここでは、”接続相手から取得”と表示されたボタン1701を選択してSETボタン27が押下された場合について、以下説明する。
次に、ステップS1608において、システム制御部331はAssociation動作の対象機器から顔画像データ及び識別情報を受信する。
次に、ステップS1609において、システム制御部331は図17に示すような登録情報の確認のための画面を表示する。図17において、1801はシステム制御部331がAssociation動作の対象機器から受信した顔画像データである。1804はパラメータ交換を行った機器の名称(検索機器)及び認証用数値(認証番号)である。1802は画面上に表示された登録ボタンである。1803は失敗ボタンである。デジタルカメラ21の操作者44は図17に示す画面で意図した顔画像が表示されているかどうかを確認することができる。また、操作者44は認証用数値がAssociation動作を行う対象の機器であるデジタルカメラ42の画面上に表示されている認証用数値と一致しているかどうかを同時に確認することができる。
ステップS1611において、システム制御部331は相互に交換したパラメータからマスター鍵(CK)を生成する。システム制御部331はWUSB Numeric Association Model仕様に従って生成処理を行えば、デジタルカメラ21とAssociationの対象機器であるデジタルカメラ42とで生成したマスター鍵が一致する。そして、このマスター鍵はAssociation動作完了後のWUSB通信確立時に共通鍵として用いられる。
次に、ステップS1613において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。
次に、ステップS1614において、システム制御部331はステップS1606でWUSBデバイス機器の数が1台であると判定したかどうかを確認する。1台であると判定した場合、システム制御部331はステップS1615に処理を進める。2台以上であると判定した場合、システム制御部331はステップS1620に処理を進め、この段階で通信手段を介して顔画像データ及び識別情報を交換する。
すなわち、ステップS1620において、システム制御部331は顔画像データ及び識別情報をAssociation動作の対象機器に対して送信する。
ステップS1621において、システム制御部331はAssociation動作の対象機器から顔画像データ及び識別情報を受信する。
ステップS1622において、システム制御部331は受信した顔画像データの確認のための画面を表示する。次に、システム制御部331はステップS1615に処理を進める。
次に、ステップS1616において、システム制御部331はデジタルカメラ21がWUSBのデバイス機器に、デジタルカメラ42がWUSBのホスト機器に接続する際に必要なCHID、CDID、マスター鍵等の通信設定情報を交換する。さらに、システム制御部331はデジタルカメラ21で撮像した画像データをデジタルカメラ42に送信する送信条件に関する送信条件情報を、デジタルカメラ42から取得して記憶して保持する。また逆に、システム制御部331はデジタルカメラ42で撮像した画像データをデジタルカメラ21に送信する送信条件に関する送信条件情報をデジタルカメラ42に送信する。第1の実施形態と同様に、送信条件に関する送信条件情報としては、送信する画像データの撮影対象に関する情報や、画像データの送信のタイミングに関する情報が含まれる。なお、WUSBデバイス機器としてAssociation動作を行う場合の手順については、図15のフローチャートに対してAssociationのための通信手順が一部異なっているだけである。すなわち、WUSBホスト機器と同様にAssociation動作と同時に対象機器の所有者の識別情報を取得する動作を実現することができる。
また、図17に示す画面上で通信設定情報と通信相手機器の所有者の識別情報とを一度に登録することができるため、操作の煩わしさを軽減させることができる。
なお、本実施形態のデジタルカメラは取得する顔画像データ及び識別情報の数が一つである場合のみについて説明したが、この場合に限られるものではない。例えば、複数の顔画像データ及び識別情報を一度に取得してAssociation動作によって共有したマスター鍵と関連付けて保持するようにしてもよい。
第4の実施形態では、同時に複数の機器とAssociation動作を行う場合について説明する。なお、第4の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
本実施形態に係るデジタルカメラ21によるAssociation動作と、Association動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作とについて図19を参照して説明する。図19はAssociation動作と識別情報を取得する動作との処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS2001において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は第1の実施形態と同様、表示部22に図5で示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。デジタルカメラ21の操作者44が操作部329を操作して、図5の開始ボタン701を選択状態にして、SETボタン27を押下する。すると、デジタルカメラ21のシステム制御部331は、Association動作を開始する。
なお、システム制御部331はステップS2006からステップS2008までの処理をDN_Connect通知を発行するWUSBデバイス機器すべてに対して実行する。
次に、ステップS2009において、システム制御部331は顔画像の取得が完了したか否かを判定する。
次に、ステップS2022において、システム制御部331は顔画像の取得動作が完了したか否かを判定する。システム制御部331はすべてのAssociation動作の対象機器の所有者の顔画像の取得動作が完了するまで、ステップS2020からステップS2021までの処理を繰り返す。顔画像の取得動作が完了すると、システム制御部331はステップS2023に処理を進める。
ステップS2023において、システム制御部331はDN_Connect通知をすでに受信して、認証用数値の生成が終わっているかどうかを判定する。終わっている場合、システム制御部331はステップS2010に処理を進める。終わっていない場合及びステップS2020において取得の指示がされていない場合、システム制御部331はステップS2006に処理を戻す。
次に、ステップS2014において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。さらに、ステップS2015において、システム制御部331は表示されている被写体の顔画像に対応する識別情報及び顔画像データをAssociationデータと関連付けて識別データ領域338に記憶保持する。
また、図20に示す画面上で通信設定情報と通信相手機器の所有者の識別情報とを複数の機器に関して登録することができるため、個別の機器毎に登録作業を繰り返す場合に比べて操作の煩わしさを軽減させることができる。
第5の実施形態では、一つの無線パラメータを使って3台以上の機器間で相互に接続を確立し、画像データの送受信を行うようなユースケースを想定する。そして、この場合にAssociation動作と識別情報の取得動作とを同時に行い、関連付けて記憶して保持する場合について説明する。なお、第5の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
本実施形態に係るデジタルカメラ21によるAssociation動作とAssociation動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作とについては図4に示したフローチャートと同様である。
次に、ステップS514において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。さらに、ステップS515において、システム制御部331は被写体の顔画像から抽出した識別情報及び顔画像データをAssociationデータと関連付けて識別データ領域338に記憶保持する。
なお、上述したステップS511において、操作者44が図23に示す再撮影ボタン2402を選択した状態でSETボタン27を押下する。すると、顔画像を撮像して識別情報を取得する動作をやり直すことができる。このとき、Association動作は再度行わない。
また、複数の機器と同時に無線接続を確立するための通信設定情報と通信相手機器の所有者の識別情報との関連付けを簡単に行うことができる。例えば、操作者が通信相手機器との無線通信のための通信パラメータをリストの中から選択するといった動作が不要である。
また、図23に示す画面上で通信設定情報と通信相手機器の所有者の識別情報とを一度に登録することができるため、操作の煩わしさを軽減させることができる。
第6の実施形態では、第1の実施形態のフローチャートに対して認証用数値の確認の後に撮像動作を開始して、所有者の識別情報取得動作を行う場合について説明する。なお、第6の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
本実施形態に係るデジタルカメラ21によるAssociation動作と、Association動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作とについては図25を参照して説明する。図25はAssociation動作とAssociation動作を行う対象機器の所有者の識別情報を取得する動作との処理を示すフローチャートである。なお、図25に示すフローチャートはデジタルカメラ21がWUSBホスト機器としてAssociation動作を行う場合の手順を示している。
まず、ステップS301において、デジタルカメラ21のシステム制御部331は第1の実施形態と同様、表示部22に図5で示す接続先の登録を開始するための画面を表示する。
次に、操作者が図18の画面で認証用数値が一致していることを確認する。ステップS307において、システム制御部331は操作者44が操作部329を介して、図18の登録ボタン1902が選択された状態でSETボタン27の押下を検出したか否かを判定する。検出した場合、システム制御部331はステップS308に処理を進める。検出しない場合、システム制御部331はさらにステップS307において、検出したか否かを判定する。
次に、ステップS309において、システム制御部331は相互に交換したパラメータからマスター鍵(CK)の生成を開始する。
次に、ステップS310において、システム制御部331は操作者によって画像の取得の指示がされたか否かを判定する。取得の指示がされた場合、システム制御部331はステップS311に処理を進める。取得の指示がされない場合、システム制御部331はさらにステップS310において画像の取得の指示があるかを判定する。
次に、ステップS312において、システム制御部331はマスター鍵の生成が完了ししたか否かを判定する。システム制御部331はWUSB Numeric Association Model仕様に従って生成処理を行えば、デジタルカメラ21とAssociationの対象機器とで生成したマスター鍵が一致する。そして、このマスター鍵はAssociation動作完了後のWUSB通信確立時に共通鍵として用いられる。完了した場合、システム制御部331はステップS313に処理を進める。検出しない場合、システム制御部331はさらにステップS312において、完了したか否かを判定する。
次に、ステップS314において、システム制御部331はCDID及びマスター鍵をFLASHROM335のAssociationデータ領域337に記憶して保持する。
さらに、ステップS315において、システム制御部331は被写体の顔画像から抽出した識別情報及び顔画像データをAssociationデータと関連付けて識別データ領域338に記憶保持する。
また、ステップS306において、Association動作を行う対象の機器と認証用数値が一致しているかどうかを確認すると、自動的に所有者の識別情報の取得動作を開始するため、操作の煩わしさを軽減させることができる。
また、Association動作において、マスター鍵を生成するには複雑な計算を要するが、デジタルカメラのような組み込み機器のCPUでは処理速度が十分でないことから、計算に時間がかかることが考えられる。従って、マスター鍵の生成と同時に、所有者の識別情報取得のための顔画像の取得を可能にすることによって、両方の処理を別々に実行させる場合と比べて、処理全体にかかる時間を短くできる。
上記に述べた各実施形態は、記載されたシステムや構成に限定されるものではなく、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した本発明の実施形態における撮像装置を構成する各手段、並びに撮像装置の制御方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
325 VRAM
327 ROM
333 USBデバイスI/F部
335 FLASH ROM
337 Associationデータ
338 識別情報
30 LED
328 SW制御部
329 操作部
331 システム制御部
29 記憶媒体
323 撮像部
322 RAM
321 信号処理部
23 WUSB_I/F部
321 信号処理部
326 WUSBホストコントローラ
330 WUSBデバイスコントローラ
336 ホスト・デバイス切替部
324 MAC
332 RFモジュール
334 アンテナ
Claims (16)
- 被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置であって、
前記通信部を介して他の機器を認識する認識手段と、
前記認識手段により前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得手段と、
前記認識手段において前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得手段と、
前記識別情報取得手段において取得された識別情報と前記通信設定情報取得手段において取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記識別情報取得手段は、前記認識手段において他の機器を認識する処理が開始されてから、前記通信設定情報取得手段において通信設定情報を取得するまでの間に、前記被写体を識別する識別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記通信設定情報には前記他の機器との間で通信するデータを暗号化又は復号化するための鍵情報を含む請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記通信設定情報には前記他の機器を識別する機器識別情報を含み、
前記機器識別情報を含む通信設定情報を前記他の機器に送信すると共に、前記他の機器において生成された該撮像装置の機器識別情報を含む通信設定情報を受信する通信設定情報交換手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。 - 前記通信設定情報交換手段は更に、前記他の機器にデータを送信する送信条件情報を送信すると共に、前記他の機器における送信条件情報を受信することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記送信条件情報は、前記識別情報取得手段において取得された識別情報に関連付けられた通信設定情報に対応する他の機器に対してのみ、前記撮像部において撮像された画像データを送信する送信条件であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記送信条件情報は、前記撮像した画像データを受信することを要求する他の機器に対してのみ、前記撮像部において撮像された画像データを送信する送信条件であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 画像データを表示する識別情報取得画面を、表示部に表示する表示手段を更に有し、
前記識別情報取得手段は、前記表示部に表示された画像データに基づいて前記識別情報を取得することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置。 - 前記表示手段は、前記識別情報取得画面において、前記撮像部において撮像されるための画像データを表示することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記表示手段は、前記識別情報取得画面において、記憶媒体に記憶された画像データを操作者が選択できるように表示することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記表示手段は、前記識別情報取得画面において、前記通信部を介して前記他の機器から取得された画像データを表示することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記識別情報取得手段は、前記被写体の顔領域の情報に基づき識別情報を取得することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記識別情報取得手段において取得される識別情報に対応する画像データ及び前記認識手段において他の機器を認識したか否かを判断するための認証情報を表示する確認画面を、表示部に表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記他の機器に関する機器情報を取得する機器情報取得手段を更に有し、
前記識別情報取得手段は、前記機器情報取得手段において取得された機器情報に基づいて識別情報を取得するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置の制御方法であって、
前記通信部を介して他の機器を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得ステップと、
前記認識ステップにおいて前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにおいて取得された識別情報と前記通信設定情報取得ステップにおいて取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 被写体を撮像する撮像部及び他の機器と通信する通信部を備える撮像装置を制御するプログラムであって、
前記通信部を介して他の機器を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより前記他の機器を認識する処理が開始されたことに応じて、前記被写体を識別する識別情報の取得を開始する識別情報取得ステップと、
前記認識ステップにおいて前記他の機器を認識した場合、認識された前記他の機器と通信するための通信設定情報を取得する通信設定情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにおいて取得された識別情報と前記通信設定情報取得ステップにおいて取得された通信設定情報とを関連付けて記憶する記憶ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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