JP2009194245A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子分離耐圧を向上させることが可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板1のP型半導体領域1aと、このP型半導体領域1aの表面に形成された素子分離のためのトレンチ50と、このトレンチ50の内壁全体を覆うように形成され、負に帯電した帯電絶縁膜3bと、この帯電絶縁膜3bで覆われたトレンチ50の内部に埋め込まれた第1のシリコン酸化膜5aと、P型半導体領域1aの表面にトレンチ50を挟むように形成され、その一端がトレンチ50に接するN型拡散層であるソース6aとドレイン7aとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体装置の高集積化に伴い、素子構造の微細化とともに、素子分離構造に対しても微細化が求められている。
従来の素子分離構造として、LOCOS(Local Oxidat Of Silicon)やSTI(Shallow Trench Isolation)などがある。これらの素子分離構造は、素子分離耐圧を向上させるためにシリコン基板の不純物濃度を高くしたり、トレンチの深さを深くしたりする必要があった。
しかし、シリコン基板の不純物濃度を高くすると、素子分離耐圧は向上するが、N型もしくはP型拡散層であるドレインやソースの寄生容量が大きくなり、トランジスタのスイッチングスピードが低下したり、動作時の無駄な消費電力が増大したりするという問題があった。また、トレンチの深さを深くするには、トレンチ形成のためのマスク層を厚くパターニングする必要がある。しかし、マスク層を厚くすると、マスク倒れが発生する可能性があるため、マスク層にある程度の幅を持たせる必要が生じ、その結果、素子の微細化が困難になるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するために、STIのトレンチ内壁を薄い絶縁膜で覆い、その絶縁膜で覆われたトレンチの内部を負に帯電した導体で埋め込むことにより、シリコン基板の不純物濃度を高くすることなく、素子分離耐圧を向上させる半導体装置がある(例えば、特許文献1)。
しかし、上記半導体装置では、トレンチ内壁を覆う絶縁膜が薄いため絶縁破壊が起こりやすいという問題がある。絶縁破壊が起こると、素子分離領域内部の導体とN型もしくはP型拡散層とが電気的に接続され、素子分離機能が損なわれる。一方、逆に、絶縁膜を厚くして絶縁破壊を起こしにくくした場合、絶縁膜自体の厚さによりトレンチ内部の導体の影響が小さくなってしまい、素子分離耐圧向上の効果が不十分となる可能性があった。
特開平06−169011号公報(、図10)
本発明は、素子分離耐圧を向上させることが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置は、第1導電型半導体領域と、前記第1導電型半導体領域に形成されたトレンチと、前記トレンチの内壁の一部または全体を覆うように形成された、かつ、前記第1導電型半導体領域と逆の電気極性に帯電された帯電絶縁膜と、前記トレンチの内部に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と、前記第1導電型半導体領域の表面に前記トレンチを挟むように形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第2導電型拡散層と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様の半導体装置は、第1導電型半導体領域と、前記第1導電型半導体領域表面の一部に形成された第2導電型半導体領域と、前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との境界上に前記第1及び第2導電型半導体領域と接して形成されたトレンチと、前記トレンチのうち、前記第1導電型半導体領域に接する範囲の内壁部分を覆うように形成された、かつ、前記第1導電型半導体領域と逆の電気極性に帯電された第1の帯電絶縁膜と、前記トレンチのうち、前記第2導電型半導体領域に接する範囲の内壁部分を覆うように形成され、かつ、前記第1の帯電絶縁膜と逆の電気極性に帯電された第2の帯電絶縁膜と、前記トレンチの内部に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と前記第1導電型半導体領域の表面に形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第2導電型拡散層と、前記第2導電型半導体領域の表面に形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第1導電型拡散層と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の一態様の半導体装置の製造方法は、第1導電型半導体領域上にマスク層を形成する工程と、前記マスク層にトレンチ開口パターンを形成する工程と、
前記マスク層をマスクとして、前記トレンチ開口パターンより露出された前記第1導電型半導体領域をエッチングしてトレンチを形成する工程と、前記トレンチの内壁の一部または全体を覆うように絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を前記第1導電型半導体領域とは逆の電気極性に帯電させて第1の帯電絶縁膜を形成する工程と、前記トレンチ内部に第1の埋め込み絶縁膜を埋め込む工程と、前記第1導電型半導体領域の表面に、前記トレンチを挟み、その一端が前記トレンチと接する第2導電型拡散層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、素子分離耐圧を向上させることが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明による第1の実施の形態に係る半導体装置の断面図であり、図1(b)は、図1(a)の平面図である。図2乃至図5は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を説明するための工程断面図である。
図1に示す半導体装置は、第1導電型半導体領域であるP型シリコン基板1の表面に素子形成領域200を取り囲むように素子分離領域100が設けられている。
素子分離領域100には、素子分離のためのトレンチ50が設けられ、そのトレンチ50の内壁全体には負に帯電した帯電絶縁膜3bが形成され、この負に帯電した帯電絶縁膜3bで覆われたトレンチ50内部には埋め込み絶縁膜である第1のシリコン酸化膜5aが埋め込まれている。
素子形成領域200には、P型シリコン基板1の表面を含む一部に、N型拡散層であるソース6a及びドレイン7aが互いに離間形成されている。このソース6a及びドレイン7aはその一端がトレンチ50にそれぞれ接するように形成されている。また、ソース6a及びドレイン7a間のP型シリコン基板1の表面上には、ゲート絶縁膜8を介してゲート電極9がソース6a及びドレイン7aの他端に跨って形成されている。
そして、ゲート電極9を含んでP型シリコン基板1の表面上には、層間絶縁膜10が形成されている。この層間絶縁膜10上には、配線11が形成されている。この配線11は、層間絶縁膜10に設けられたビア13を介してソース6a及びドレイン7aにそれぞれ接続される。また、配線11は保護膜12により保護される。
次に、本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法、特に、素子分離構造の製造方法について、図2乃至4に基づいて説明する。
まず、図2(a)に示すように、周知の熱酸化法やCVD法などを用いて、P型シリコン基板1の表面上にシリコン酸化膜20及びシリコン窒化膜30を順次形成する。このときシリコン酸化膜20は1〜5nm程度、シリコン窒化膜30は80〜120nm程度の厚さに形成する。
次に、図2(b)に示すように、シリコン窒化膜30上にレジストを塗布した後、周知のリソグラフィー法を用いて、トレンチを形成しようとする領域上のシリコン窒化膜30が露出するようにレジスト40aをパターニングし、続けて、図2(c)に示すように、周知のドライエッチング法を用いて、このレジスト40aをマスクとしてP型シリコン基板1の面が露出するまでシリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を順次エッチングして、シリコン窒化膜30にトレンチ開口パターン70を形成する。
次に、図3(a)に示すように、レジスト40aを除去した後、周知ドライエッチング法を用いてシリコン窒化膜30をマスク層として、露出しているP型シリコン基板1をエッチングして、P型シリコン基板1表面から200〜300nm程度の深さを有する素子分離領域100のトレンチ50を形成する。
次に、図3(b)に示すように、少なくともトレンチ50の内壁全体を覆うように、熱酸化法を用いて絶縁膜であるシリコン酸化膜3aを20〜40nmの厚さで形成する。
次に、このシリコン酸化膜3aに、図3(c)に示すように、金や銀などの負イオンをイオン注入法により注入して、濃度1012/cm2以上の負の電荷が帯電した帯電絶縁膜3bを形成する。
なお、この負に帯電した帯電絶縁膜3bをC−V(キャパシタンス−電圧)測定し、C−V測定から得られるフラットバンド電圧を評価することで、負に帯電した帯電絶縁膜3b中に帯電している電荷量を確認することができる。
次に、図4(a)に示すように、P型シリコン基板1の全面にシリコン酸化膜5aをHDP―CVD(High Density Plazma Chemical Vapor Deposition)法で、300〜400nmの厚さに形成した後、続いて、図4(b)に示すように、P型シリコン基板1が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)法でトレンチ50周辺上のシリコン酸化膜5a、負に帯電した帯電絶縁膜3b、シリコン窒化膜30、及びシリコン酸化膜20を研磨してP型シリコン基板1の全面を平坦化するとともに、トレンチ50内に第1のシリコン酸化膜5aを埋め込む。
その後、図4(c)に示すように、例えば、P型シリコン基板1上にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜、ゲート電極となるポリシリコン膜を、順次積層形成した後、パターニングして、ゲート絶縁膜8、ゲート電極9を形成する。次に、ゲート電極9及び素子分離領域100をマスクとしてP型シリコン基板1の表面にリンをイオン注入し、N型拡散層であるソース6a及びドレイン7aをそれぞれ形成する。このとき、ソース6a及びドレイン7aは、その一端が素子分離領域100に形成されたトレンチ50に接するように形成される。
本実施の形態の半導体装置によれば、P型シリコン基板1のうち、素子分離領域100の負に帯電した帯電絶縁膜3bの周辺には、正の電荷が多く引き寄せられる。
つまり、負の電荷が多く拡散したソース6aとドレイン7aとの間に、正の電荷が多く引き寄せられたP型シリコン基板1が介在すことになるため、ソース6aとドレイン7aとは電気的に接続されにくくなる。
これにより、P型シリコン基板1を高濃度にすることなく、素子分離耐圧を向上させることができるため、ソース6aやドレイン7aの寄生容量が大きくならず、スイッチングスピードの低下や、動作時の無駄な消費電力の増大を避けることができる。さらに、素子分離耐圧向上のためにトレンチ50を深く形成する必要もないため、トレンチ50を形成する際のマスク層となるシリコン窒化膜30及び第1のマスク40aを薄膜化でき、素子の微細化が容易になる。
また、本実施の形態では、P型シリコン基板1に、負に帯電した帯電絶縁膜3bを形成する例を示したが、それぞれの電気的極性を入れ替えても構わない。例えば、N型シリコン基板に、正に帯電した帯電絶縁膜を形成しても構わない。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の断面図、図6及び図7は、その半導体装置の製造工程を説明するための工程断面図である。
本実施の形態が、第1の実施の形態と異なるのは、まず、トレンチ50の内壁を覆う負に帯電した帯電絶縁膜3b及びトレンチ50の内部を埋め込む第1のシリコン酸化膜5aの上端(上面)がP型シリコン基板1の表面より下方に位置、具体的には、負に帯電した帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aの上端とソース6a及びドレイン7aの下端(底面)とが、P型シリコン基板1の表面から同じ深さに位置するように形成されている。そして、トレンチ50の内部のうち、負に帯電した帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aの上端からP型シリコン基板1の表面までの領域には、埋め込み絶縁膜である第2のシリコン酸化膜5bが埋め込まれていることである。
つまり、トレンチ50の内部は、第1のシリコン酸化膜5aと第1のシリコン酸化膜5a上に接するように形成された第2のシリコン酸化膜5bとが埋め込まれ、かつ、第1のシリコン酸化膜5aの底部及び側部は、負に帯電した帯電絶縁膜3bで覆われるが、ソース6a及びドレイン7aの側面は第2のシリコン酸化膜5bで覆われる。その他の構成については、第1の実施の形態と同様である。
以下に、本実施の形態の半導体装置の製造方法を、図6及び図7に基づいて説明する。
負イオンを注入する工程までは、第1の実施の形態の図2及び図3と同様である。図3(c)で負イオンを注入した後、図6(a)に示すように、第1のシリコン酸化膜5aを第1の実施の形態と同様にHDP−CVDで形成し、その後、図6(b)に示すように、シリコン窒化膜30が露出するまでCMPでトレンチ50周辺上の第1のシリコン酸化膜5a及び負に帯電した帯電絶縁膜3bを研磨して全面を平坦化するとともに、トレンチ50内に第1のシリコン酸化膜5aを埋め込む。
次に、図6(c)に示すように、トレンチ50内の負に帯電した帯電絶縁膜3bと第1のシリコン酸化膜5aを、BHF(Buffered Hydrofluoric)でウェットエッチングすることで、P型シリコン基板1の表面から80〜120nmの深さまで除去する。
次に、図7(a)に示すように、P型シリコン基板1上に第2のシリコン酸化膜5bをHDP―CVDで形成した後、図7(b)に示すように、P型シリコン基板1が露出するまでCMPでトレンチ50周辺上の第2のシリコン酸化膜5b、シリコン窒化膜30、及びシリコン酸化膜20を研磨して平坦化するとともに、トレンチ50内において、第1のシリコン酸化膜5a上に第2のシリコン酸化膜5bを形成する。
最後に、図7(c)に示すように、第1の実施の形態と同様にソース6a及びドレイン7aを形成するが、このとき、P型シリコン基板1の表面からソース6a及びドレイン7aの下端までの深さが80〜120nm程度、つまり、負に帯電した帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aの上端と同じ深さになるように形成する。
本実施の形態の半導体装置によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、次の効果が得られる。すなわち、負に帯電した帯電絶縁膜3bの上端をP型シリコン基板1の表面より下方の位置、特にソース6a及びドレイン7aの下端が位置する深さに形成している。従って、
N型拡散層であるソース6a及びドレイン7aの側面が負に帯電した帯電絶縁膜3bと接してないため、ソース6a及びドレイン7aの側面に空乏層が誘起されず、ソース6aとドレイン7aとの間の接合リーク電流がさらに抑えられるため、より安定したトランジスタ特性が得られる。
つまり、負に帯電した帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aを除去する深さが、P型シリコン基板1の表面から80nmより浅い場合よりも、さらに接合リーク電流が発生する可能性が少なくなり、また、120nmより深い場合よりも、素子分離耐圧向上の効果が大きくなる。
(第3の実施の形態)
図8(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の断面図、図8(b)は、図8(a)の平面図であり、図9乃至12は、その半導体装置の製造工程を説明するための工程断面図である。
本実施の形態が、第1及び第2の実施の形態と異なる点は、シリコン基板1がP型半導体領域1aとN型半導体領域であるN型半導体ウェル2を有しており、素子分離領域100がP型半導体領域1aとN型半導体ウェル2との境界線を跨って、素子形成領域200を取り囲むように設けられ、さらに、素子分離領域100のトレンチ50内壁を覆う帯電絶縁膜が、正に帯電した領域と負に帯電した領域とを有することである。
具体的には、シリコン基板1のP型半導体領域1aの表面を含む一部にN型半導体ウェル2が形成されており、P型半導体領域1aとN型半導体ウェル2の素子形成領域200には、電気極性が異なった素子がそれぞれ形成される。
また、素子分離領域100のトレンチ50底面の中央部分が、P型半導体領域1aとN型半導体ウェル2との境界線上に位置しており、トレンチ50のうち、P型半導体領域1aに接する範囲の内壁部分については、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bで覆われ、N型半導体ウェル2に接する範囲の内壁部分については、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cで覆われている。
なお、トレンチ50の内部は、第1の実施の形態と同様に、埋め込み絶縁膜である第1のシリコン酸化膜5aが埋め込まれている。
また、P型半導体領域1aの素子形成領域200には、そのP型半導体領域1aの表面を含む一部にN型拡散層であるソース6a及びドレイン7aが互いに離間形成される。また、N型半導体ウェル2の素子形成領域200には、そのN型半導体ウェル2の表面を含む一部にP型拡散層であるソース6b及びドレイン7bが形成される。これらのソース6a、6b及びドレイン7a、7bは、その一端がトレンチ50にそれぞれ接するように形成されている。
また、これらのソース6a及びドレイン7a間のP型半導体領域1aの表面、並びにソース6b及びドレイン7b間のN型半導体ウェル2の表面上には、それぞれゲート絶縁膜8を介してゲート電極9がそのソース6a、6b及びドレイン7a、7bの他端に跨って形成されている。
そして、ゲート電極9を含んでシリコン基板1の表面上には、層間絶縁膜10が形成されている。この層間絶縁膜10上には、配線11が形成されている。この配線11は、層間絶縁膜10に設けられたビア13を介してソース6a、6b及びドレイン7a、7bにそれぞれ接続されている。また、配線11は保護膜12により保護されている。
本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図9及び10に基づいて説明する。
まず、P型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2を有するシリコン基板1上に、周知の熱酸化法やCVD法などを用いて、シリコン酸化膜20及びシリコン窒化膜30を順次形成する。このときシリコン酸化膜20は1〜5nm程度、シリコン窒化膜30は80〜120nm程度の厚さに形成する(不図示)。
次に、シリコン窒化膜30上にレジストを塗布した後、周知のリソグラフィー法を用いて、P型半導体領域1aとN型半導体ウェル2との境界線上にトレンチ50の中心線が位置するようにレジストをパターニングし、シリコン窒化膜を露出させ、続けて、周知のドライエッチング法を用いて、このレジストをマスクとしてシリコン基板1の面が露出するまでシリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を順次エッチングして、シリコン窒化膜30にトレンチ開口パターンを形成する(不図示)。
次に、レジストを除去した後、図9(a)に示すように、周知のドライエッチング法を用いてシリコン窒化膜30をマスク層として、露出しているシリコン基板1をエッチングして、シリコン基板1表面から200〜300nm程度の深さを有するトレンチ50を形成する。
次に、図9(b)に示すように、少なくともトレンチ50の内壁全体を覆うように、熱酸化法を用いて絶縁膜であるシリコン酸化膜3aを20〜40nmの厚さで形成する。
次に、図9(c)に示すように、トレンチ50のうち、N型半導体ウェル2に接する領域を覆い、かつ、P型半導体領域1aに接する領域を露出するようにレジスト40bを形成する。
その後、図10(a)に示すように、このレジスト40bをマスクとして、P型半導体領域1aに接する領域側のシリコン酸化膜3aの部分に金や銀などの負イオンをイオン注入法により注入して、濃度1012/cm2以上の負の電荷が帯電した第1の帯電絶縁膜3bを形成する。
次に、図10(b)に示すように、レジスト40bを除去した後、図10(c)に示すように、トレンチ50のうち、P型半導体領域1aに接する領域を覆い、かつ、N型半導体ウェル2に接する領域を露出するようにレジスト40cを形成する。この後、図11(a)に示すように、このレジスト40cをマスクとして、N型半導体ウェル2に接する領域側のシリコン酸化膜3aの部分にプラスにチャージしたボロンやリンなどの正イオンをイオン注入法により注入して、濃度1012/cm2以上の正の電荷が帯電した第2の帯電絶縁膜3cを形成する。
なお、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b及び正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cをそれぞれC−V測定し、その結果から得られるフラットバンド電圧を評価することで、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b中に帯電している電荷量及び正に帯電した第2の帯電絶縁膜3c中に帯電している電荷量を確認することができる。
以降の工程は、第1の実施の形態の図4の工程と同様である。シリコン基板1の表面全体にシリコン酸化膜5aをHDP−CVDで形成した後、続いて、シリコン基板1が露出するまでCMPでトレンチ50周辺のシリコン酸化膜5a、第1及び第2の帯電絶縁膜3b、3c、シリコン窒化膜30、及びシリコン酸化膜20を研磨してシリコン基板1の表面全体を平坦化するとともに、トレンチ50内に第1のシリコン酸化膜5aを埋め込む。
その後、例えば、シリコン基板1の表面全面にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜、ゲート電極となるポリシリコン膜を、順次積層形成した後、パターニングして、P型半導体領域1aのソース6a及びドレイン7a間、並びにN型半導体ウェル2のソース6b及びドレイン7b間にそれぞれゲート絶縁膜8を介してゲート電極9を形成する。
次に、図11(c)に示すように、N型半導体ウェル2の表面上をレジスト40dで覆い、ゲート電極9及び素子分離領域100をマスクとして、P型半導体領域1aの表面にリンをイオン注入し、N型拡散層であるソース6aを形成する。
次に、P型半導体領域1aの領域上をレジスト(不図示)で覆い、ゲート電極9及び素子分離領域100をマスクとして、N型半導体ウェル2の表面にボロンをイオン注入し、図12に示すようにP型拡散層であるドレイン7bを形成する。
本実施の形態の半導体装置によれば、N型半導体ウェル2のうち、素子分離領域100の正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cの周辺には、負の電荷が引き寄せられ、P型半導体領域1aのうち、素子分離領域100の負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bの周辺には、正の電荷が引き寄せられる。
つまり、負の電荷が多く拡散したソース6aと正の電荷が多く拡散したドレイン7bとの間であって、トレンチ50の外周に沿った領域のうち、トレンチ50の下部中心からソース6aまでの領域は、正の電荷が引き寄せられたP型半導体領域1aが介在し、トレンチ50の下部中心からドレイン7bまでの領域は負の電荷が引き寄せられたN型半導体ウェル2が介在すことになるため、ソース6aとドレイン7bとは電気的に接続されにくくなる。
これにより、P型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2を高濃度にすることなく、素子分離耐圧を向上させることができるため、ソース6aやドレイン7bの寄生容量が大きくならず、また、スイッチングスピードの低下や消費電力の増大を避けることができる。さらに、素子分離耐圧向上のためにトレンチ50を深く形成する必要もないため、トレンチ50を形成する際のマスク層となるシリコン窒化膜30及び第1のマスク40aを薄膜化でき、素子の微細化が容易になる。
なお、本実施の形態では、P型シリコン基板1にN型半導体ウェル2を形成したが、これらの電気的極性は入れ替えてもよい。例えば、N型シリコン基板にP型半導体ウェルを形成してもよい。
(第4の実施の形態)
図13は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
本実施の形態が、第3の実施の形態と異なるのは、トレンチ50の内壁を覆う負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3c及び、トレンチ50の内部を埋め込む第1のシリコン酸化膜5aの上端と、ソース6a、6b及びドレイン7b、7aの下端とが、それぞれP型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2の表面から同じ深さに位置するように形成されており、トレンチ50の内部のうち、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3c及び第1のシリコン酸化膜5aの上端から、P型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2の表面までの領域は、第2のシリコン酸化膜5bが埋め込まれていることである。
つまり、トレンチ50の内部は、第1のシリコン酸化膜5aとこの第1のシリコン酸化膜5a上に接するように形成された第2のシリコン酸化膜5bとが埋め込まれ、かつ、第1のシリコン酸化膜5aの底部及び側部は、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b及び正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cとで覆われている。その他の構成については第3の実施の形態と同様である。
以下に、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。
負イオン及び正イオンを注入する工程までは、第3の実施の形態の図9(a)乃至11(b)と同様である。また、負イオン及び正イオン注入後、第1のシリコン酸化膜5aと第2のシリコン酸化膜5bとを形成する工程については、第2の実施の形態の図6(a)乃至7(b)と同様である。
本実施の形態の半導体装置によれば、第4の実施の形態で得られる効果に加え、次の効果が得られる。すなわち、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bの上端、及び正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cの上端を、それぞれP型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2の表面より深い位置、特にソース6a、6b及びドレイン7a、7bの下端が位置する深さに形成している。
従って、N型拡散層であるソース6a及びドレイン7aの側面が負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bと接してないため、ソース6a及びドレイン7aの側面に空乏層が誘起されず、かつ、P型拡散層であるソース6b及びドレイン7bの側面が正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cと接していないため、ソース6b及びドレイン7bの側面に空乏層が誘起されず、N型のソース6aやドレイン7aとN型半導体ウェル21との間、及びP型のソース6bやドレイン7bとP型半導体領域1aとの間の接合リーク電流がさらに抑えられるため、より安定したトランジスタ特性が得られる。
(第5の実施の形態)
図14は、第5の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
本実施の形態に係る半導体装置は、第2の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせたものである。すなわち、シリコン基板1のP型半導体領域1aの表面を含む一部に形成されたN型半導体ウェル2と、P型半導体領域1aに形成された一つ以上の第1の素子分離領域100aと、P型半導体領域1aとN型半導体ウェル2との境界線を跨って形成された、1つ以上の第2の素子分離領域100bとを有する。
第1の素子分離領域100aの第1のトレンチ50aの内壁は、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bで覆われており、P型半導体領域1aの表面を含む一部に、その一端が第1のトレンチ50aに接するようにN型拡散層であるソース6a及びドレイン7aがそれぞれ第1のトレンチ50aを挟むように形成される。
さらに、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aの上端と、ソース6a及びドレイン7aの下端とが、P型半導体領域1aの表面から同じ深さに位置するように形成されており、第1のトレンチ50aの内部のうち、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b及び第1のシリコン酸化膜5aの上端から、P型半導体領域1aの表面までの領域には、第2のシリコン酸化膜5bが埋め込まれている。
一方、第2の素子分離領域100bの第2のトレンチ50bのうち、P型半導体領域1aに接する範囲の内壁部分は、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bで覆われ、N型半導体ウェル2に接する範囲の内壁部分は、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cで覆われている。また、P型半導体領域1aの表面を含む一部には、その一端が第2のトレンチ50bに接するようにN型拡散層であるソース6a及びドレイン7aがそれぞれ形成され、N型半導体ウェル2の表面を含む一部には、その一端が第2のトレンチ50bに接するようにP型拡散層であるソース6b及びドレイン7bがそれぞれ形成されている。
さらに、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3c及び第1のシリコン酸化膜5aの上端とソース6a、6b及びドレイン7a、7bの下端とが、それぞれP型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2の表面から同じ深さに位置するように形成されている。また、第1及び第2のトレンチ50a、50bの内部のうち、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3b、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3c及び第1のシリコン酸化膜5aの上端から、P型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2の表面までの領域は、第2のシリコン酸化膜5bが埋め込まれている。
また、これらのソース6a及びドレイン7a間のP型半導体領域1aの表面、並びにソース6b及びドレイン7b間のN型半導体ウェル2の表面上には、それぞれゲート絶縁膜8を介してゲート電極9がそれらのソース6a、6b及びドレイン7a、7bの他端に跨って形成されている。
そして、ゲート電極9を含んでシリコン基板1の表面上には、層間絶縁膜10が形成されている。この層間絶縁膜10上には、配線11が形成されている。この配線11は、層間絶縁膜10に設けられたビア13を介してソース6a、6b及びドレイン7a、7bにそれぞれ接続されている。また、配線11は保護膜12により保護されている。
本実施の形態の半導体装置によれば、P型半導体領域1aのうち、第1及び第2の素子分離領域100a、100bの負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bの周辺には、正の電荷が多く引き寄せられる。また、第2の素子分離領域100bの正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cの周辺には、負の電荷が多く引き寄せられる。
つまり、第1のトレンチ5aの両側のN型のソース6aとドレインとの間、及びN型のソース6aやドレイン7aとN型半導体ウェル2との間に、正の電荷が多く引き寄せられたP型半導体領域1aが介在する。また、P型のソース6bやドレイン7bとP型半導体領域1aとの間に、負の電荷が多く引き寄せられたN型半導体ウェル2が介在する。
従って、P型半導体領域1a及びN型半導体ウェル2を高濃度にすることなく、素子分離耐圧を向上させることができるため、ソース6a、6bやドレイン7a、7bの寄生容量が大きくならず、また、スイッチングスピードの低下や消費電力の増大を避けることができる。さらに、素子分離耐圧向上のためにトレンチ50を深く形成する必要もないため、トレンチ50を形成する際のマスク層となるシリコン窒化膜30及び第1のマスク40aを薄膜化でき、素子の微細化が容易になる。
また、N型拡散層であるソース6a及びドレイン7aの側面が、負に帯電した第1の帯電絶縁膜3bと接してないため、ソース6a及びドレイン7aの側面に空乏層が誘起されず、かつ、P型拡散層であるソース6b及びドレイン7bの側面が、正に帯電した第2の帯電絶縁膜3cと接していないため、ソース6b及びドレイン7bの側面に空乏層が誘起されず、N型のソース6aやドレイン7aとN型半導体ウェル2との間、N型のソース6aとドレイン7aとの間、及びP型のソース6bやドレイン7bとP型半導体領域1aとの間の接合リーク電流がさらに抑えられるため、より安定したトランジスタ特性が得られる。
本発明は、上述した第1乃至第5の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々、変更して実施しても良い。
また、上述した第1乃至第5の実施の形態では、負イオンを注入することで、トレンチ50の内壁のシリコン酸化膜3aを負に帯電させたが、シリコン酸化膜3aを負に帯電させる方法はこれに限らない。例えば、シリコン酸化膜を形成するときのガスや温度や圧力などの条件を種々変えることでシリコン酸化膜3aを負に帯電させてもよい。
また、上述した第1乃至第5の実施の形態では、トレンチ50に接するように形成されるN型拡散層またはP型拡散層は、それぞれソース6a、ドレイン7a及びソース6b、ドレイン7bであることを想定したが、これに限らない。例えば、図15に示すように、トレンチ50に接するように形成されるN型拡散層またはP型拡散層は、ホットキャリアを抑制するための電界緩和層60でもよい。
また、上述した第1乃至第5の実施の形態では、トレンチの埋め込み絶縁膜をシリコン酸化膜としたが、これに限らない。例えば、シリコン窒化膜でもよい。
また、上述した第1乃至第5の実施の形態では、レジスト40aはトレンチ50を形成する前に除去したが、トレンチ50を形成した後に除去しても良い。
また、上述した第1乃至第5の実施の形態では、シリコン酸化膜3aを形成するために熱酸化法を用いたが、スパッタ法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてもよい。
本発明の第1の実施の形態の半導体装置の断面図及び平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態の半導体装置の断面図及び平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の素子分離構造の製造方法を説明する製造工程断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明のN型拡散層もしくはP型拡散層が電界緩和層である場合の半導体装置の素子分離構造の断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
1a P型半導体領域
2 N型半導体ウェル
3a、5、20 シリコン酸化膜
3b 負に帯電した帯電絶縁膜
3c 正に帯電した帯電絶縁膜
5a 第1のシリコン酸化膜
5b 第2のシリコン酸化膜
6a ソース(N型拡散層)
6b ソース(P型拡散層)
7a ドレイン(N型拡散層)
7b ドレイン(P型拡散層)
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 層間絶縁膜
11 配線
12 保護膜
13 ビア
30 シリコン窒化膜
40a、40b 40c レジスト
50 トレンチ
50a 第1のトレンチ
50b 第2のトレンチ
60 電界緩和層
70 トレンチ開口パターン
100 素子分離領域
100a 第1の素子分離領域
100b 第2の素子分離領域
200 素子形成領域

Claims (12)

  1. 第1導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域に形成されたトレンチと、
    前記トレンチの内壁の一部または全体を覆うように形成された、かつ、前記第1導電型半導体領域と逆の電気極性に帯電された帯電絶縁膜と、
    前記トレンチの内部に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と、
    前記第1導電型半導体領域の表面に前記トレンチを挟むように形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第2導電型拡散層と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記帯電絶縁膜の上端が、前記第1導電型半導体領域の表面より下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記帯電絶縁膜の上端が、前記第2導電型拡散層底面の深さの位置と同じ位置にあることを特徴とした請求項2に記載の半導体装置。
  4. 第1導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域表面の一部に形成された第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との境界上に前記第1及び第2導電型半導体領域と接して形成されたトレンチと、
    前記トレンチのうち、前記第1導電型半導体領域に接する範囲の内壁部分を覆うように形成された、かつ、前記第1導電型半導体領域と逆の電気極性に帯電された第1の帯電絶縁膜と、
    前記トレンチのうち、前記第2導電型半導体領域に接する範囲の内壁部分を覆うように形成され、かつ、前記第1の帯電絶縁膜と逆の電気極性に帯電された第2の帯電絶縁膜と、
    前記トレンチの内部に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と
    前記第1導電型半導体領域の表面に形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第2導電型拡散層と、
    前記第2導電型半導体領域の表面に形成され、かつ、その一端が前記トレンチに接する第1導電型拡散層と、
    を具備することを特徴とした半導体装置。
  5. 前記第1及び第2の帯電絶縁膜の上端が、それぞれ、前記第1及び第2導電型半導体領域の表面より下方に位置することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1及び第2の帯電絶縁膜の上端が、それぞれ、前記第1及び第2導電型拡散層底面の深さの位置と同じ位置にあることを特徴とした請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記埋め込み絶縁膜は、第1の埋め込み絶縁膜と前記第1の埋め込み絶縁膜上に形成された第2の埋め込み絶縁膜とを有し、前記第1の埋め込み絶縁膜の上面が、前記第2導電型拡散層または前記第1及び第2導電型拡散層底面の深さの位置と同じ位置にあることを特徴とする請求項3または6に記載の半導体装置。
  8. 第1導電型半導体領域上にマスク層を形成する工程と、
    前記マスク層にトレンチ開口パターンを形成する工程と、
    前記マスク層をマスクとして、前記トレンチ開口パターンより露出された前記第1導電型半導体領域をエッチングしてトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの内壁の一部または全体を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を前記第1導電型半導体領域とは逆の電気極性に帯電させて第1の帯電絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチ内部に第1の埋め込み絶縁膜を埋め込む工程と、
    前記第1導電型半導体領域の表面に、前記トレンチを挟み、その一端が前記トレンチと接する第2導電型拡散層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 第1導電型半導体領域の表面の一部に第2導電型半導体領域を形成し、前記第1及び第2導電型半導体領域上にマスク層を形成する工程と、
    前記マスクの前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との境界を跨る領域にトレンチ開口パターンを形成する工程と、
    前記マスク層をマスクとして、前記トレンチ開口パターンより露出された前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域をエッチングし、前記導電型半導体領域の境界上において前記両方の導電型半導体領域に接するトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの内壁の一部または全体を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜のうち、前記第1導電型半導体領域に接する範囲を前記第1導電型半導体領域とは逆の電気極性に帯電させて第1の帯電絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜のうち、前記第2導電型半導体領域に接する範囲を前記第2導電型半導体領域とは逆の電気極性に帯電させて第2の帯電絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1及び第2の絶縁膜に覆われた前記トレンチの内部に埋め込み絶縁膜を埋め込む工程と、
    前記第1導電型半導体領域の表面に、その一端が前記トレンチと接する第2導電型拡散層を形成する工程と、
    前記第2導電型半導体領域の表面に、その一端が前記トレンチと接する第1導電型拡散層を形成する工程と、
    を有することを特徴とした半導体装置の製造方法。
  10. 前記絶縁膜を帯電させる工程は、イオン注入によるものであることを特徴とする請求項8または9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記トレンチ内における前記第1及び第2の帯電絶縁膜の上端部と前記第1の埋め込み絶縁膜の上部との双方を、ウェットエッチングにより一部除去する工程と、
    前記ウェットエッチングにより除去された前記第1及び第2の帯電絶縁膜と前記埋め込み絶縁膜のあとに、第2の埋め込み絶縁膜を埋め込む工程と、
    をさらに有することを特徴とした請求項8または9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1及び第2の帯電絶縁膜と前記埋め込み絶縁膜の除去は、前記第1導電型半導体領域の表面から前記第2導電型拡散層の底面までの深さと同じ深さまでおこなうことを特徴とした請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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