JP2009193324A - 表示装置並びに画像形成装置及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者にとって適切な文字の大きさを操作者が手間をかけることなく設定できる表示装置並びにそれを備えた画像形成装置及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】表示部1と、表示部1で表示する文字MのサイズM(i)を設定する文字サイズ設定部3とを具備する表示装置10において、文字サイズ設定部3は、表示部1で表示する文字MのサイズM(i)を設定するにあたり、表示部1に該文字サイズM(i)の指標となる指標画像Pを表示させる。
【選択図】図5
【解決手段】表示部1と、表示部1で表示する文字MのサイズM(i)を設定する文字サイズ設定部3とを具備する表示装置10において、文字サイズ設定部3は、表示部1で表示する文字MのサイズM(i)を設定するにあたり、表示部1に該文字サイズM(i)の指標となる指標画像Pを表示させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、表示装置並びにそれを備えた画像形成装置及び画像処理装置に関する。
画像や文字を表示する液晶ディスプレイなどの表示部を備えた表示装置は、複写機等の画像形成装置や携帯電話機等の携帯端末装置、或いはコンピュータ等の画像処理装置の出力装置やテレビジョン等の受像装置といった広範囲の機器に多用されている。
このような従来の表示装置において、見え易いと感じる文字の大きさ(サイズ)は操作者により異なっている。このことから、従来の表示装置として、操作者本人が見え易いように文字の大きさを設定できるようになっているものがある。
かかる表示装置においては、操作者は、適切な文字の大きさを設定するために、一度設定を確定した後、実際の文字の大きさを確認し、その設定した文字の大きさでは見づらいと感じた場合は、さらに、見え易いと感じる文字の大きさになるように再設定する必要がある。
すなわち、操作者にとっての適切な文字の大きさの設定は、操作者の主観という曖昧な基準によって決められるため、操作者は、文字の大きさの設定をどの程度にすればよいかを決め兼ねることが多く、適正な設定値にするのに手間がかかることがある。
なお、関連技術分野における参考文献として下記特許文献1,2のものがある。すなわち、特許文献1には、複数の表示形式に基づいて表示したテキストの大きさを操作キーの操作に応じて変更する技術が提案されている。また、特許文献2には、セットされたカードの所有者に対する情報を表示するにあたり、個人情報中の所定の情報に基づいてカードの所有者が所定条件に合致するか否かを判定し、合致する場合には合致しない場合に比べて文字の表示サイズを大きくする技術が提案されている。これらの特許文献1,2記載の技術は、前記の問題についてまでは考慮されていない。
特開2006−14223号公報
特開平11−338940号公報
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、操作者にとって適切な文字の大きさを操作者が手間をかけることなく設定できる表示装置並びにそれを備えた画像形成装置及び画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、表示部と、前記表示部で表示する文字のサイズを設定する文字サイズ設定部とを具備する表示装置において、前記文字サイズ設定部は、前記表示部で表示する文字のサイズを設定するにあたり、前記表示部に該文字サイズの指標となる指標画像を表示させることを特徴とする表示装置を提供する。
本発明はまた、前記本発明に係る表示装置を備えたことを特徴とする画像形成装置及び画像処理装置も提供する。
本発明にいう「指標画像」は、前記表示部で表示する文字が操作者にとって見え易くなるように文字のサイズを客観的かつ正確に決定できるものである。前記指標画像としては、代表的にはランドルト環の画像を用いることができる。このランドルト環は、静止視力を測定する際に広く利用されているもので、円環の一部が開放したC字型の形状を有するものである。
従って、本発明によれば、前記表示部での文字のサイズを客観的かつ正確に決定できる前記指標画像を前記表示部に表示させることによって、操作者にとって適切な文字の大きさを円滑かつ確実に設定することが可能となる。これにより、操作者にとって適切な文字の大きさを操作者が手間をかけることなく設定することができる。
本発明において、前記文字サイズ設定部の具体的態様として、次のものを例示できる。すなわち、前記表示部に表示した指標画像の操作者による見え具合の情報が操作者によって選択入力可能とされており、前記文字サイズ設定部は、操作者により選択入力された指標画像の見え具合の情報に基づいて、前記表示部に表示する文字サイズを決定する態様である。
この特定事項により、前記表示部に表示した指標画像の操作者による見え具合の情報が操作者によって選択入力されることで、前記表示部に表示する適切な文字の大きさを容易に設定することができる。
前記表示部で表示する文字が互いに異なる複数種類のサイズの文字である場合、前記指標画像は、前記複数種類のサイズの文字にそれぞれ対応した複数種類のサイズの指標画像とすることができる。そして、前記文字サイズ設定部は、前記複数種類のサイズの指標画像の中から、前記表示部で表示するために設定したサイズの文字に対応する一の指標画像を前記表示部に表示させると共に、該一の指標画像を該表示部に表示させるにあたり、該指標画像の互いに異なる複数種類の表示形態に対して該指標画像をランダムに表示させ、操作者により選択入力された該指標画像の見え具合の情報に基づき前記表示部で表示する文字サイズを設定する機能を備えている態様を例示できる。
この特定事項により、前記複数種類のサイズの指標画像の中から指標画像の見え具合の情報を迅速かつ容易に選択入力して前記表示部で表示する文字のサイズを設定することが可能となる。
また、前記文字サイズ設定部は、前記複数種類のサイズの指標画像の中から前記一の指標画像を前記表示部に表示させるにあたり、該指標画像の前記複数種類の表示形態に対するランダムな表示を複数回行い、該複数回の表示毎に前記表示部に表示した指標画像と操作者により選択入力された指標画像の見え具合の情報とを比較した比較結果を集計し、該集計した集計結果に基づき文字サイズの設定を変更する手段を具備していることが好ましい。
この特定事項により、前記複数種類のサイズの指標画像の中から選択入力された指標画像の見え具合の情報から前記表示部で表示する文字のサイズを精度よく設定することが可能となる。
また、本発明において、前記複数種類のサイズの指標画像の中から前記表示部に表示した指標画像の操作者による見え具合の情報が前記複数種類の表示形態に対応して操作者にて選択入力可能な入力部を具備していてもよい。
以上説明したように、本発明によると、操作者にとって適切な文字の大きさを操作者が手間をかけることなく設定できる表示装置並びにそれを備えた画像形成装置及び画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置を備えた画像形成装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成動作の状況や画像形成を行うための操作情報を表示する表示部1と、表示部1で表示する表示情報を制御する表示制御部を含む制御部2と、操作者により入力操作可能な入力部4と、印刷する画像を読み取るための画像読取部5と、画像読取部5にて読み取った画像を印刷用の画像データに変換するための画像処理部6と、画像処理部6により変換された画像データを印刷するための印刷部7とを備えている。
なお、制御部2は、表示部1、入力部4、画像読取部5、画像処理部6及び印刷部7に対して指示、命令を行い、画像形成装置100全体を制御するようになっている。また、制御部2は、表示部1で文字を表示する場合の文字のサイズを設定する文字サイズ設定部3を備えるように構成されている。本発明の実施形態に係る表示装置10は、文字サイズ設定部3と表示部1とを備えている。また、表示装置10と画像処理部6とで画像処理装置20を構成している。
そして、文字サイズ設定部3は、表示部1で表示する文字のサイズを設定するにあたり、表示部1に該文字サイズの指標となる指標画像Pを表示させるようになっている。
図2は、図1に示す表示装置10における表示部1を概略的に示す平面図であって、該表示部1に指標画像Pが表示されている状態を示す図である。
本実施の形態においては、指標画像Pは、ランドルト環の画像とされている。このランドルト環は、円環の一部が開放したC字型の形状を有するものである。指標画像Pは、例えば、(円環全体の直径):(円環を構成する円弧の幅):(開放した部分P’の間隔)が5:1:1の一般的な構成のものとすることができる。
本発明の実施形態に係る表示装置10では、表示部1に表示する文字を操作者が直接確認することで見え易いか否かを判断するという主観的で曖昧な判断基準ではなく、文字サイズの指標となる指標画像Pによって、表示部1に表示する文字のサイズを設定する。この指標画像Pは、表示部1での文字が操作者にとって見え易くなるように文字のサイズを客観的かつ正確に決定できるものである。つまり、文字の大きさは、指標画像Pのサイズに対応づけられて設定されており、文字サイズ設定部3は、表示部1に表示した指標画像Pが操作者にとって適正な文字サイズに対応していると判断した場合に、その指標画像Pに対応する文字サイズの設定値を操作者にとって適切な設定値として設定できるようになっている。
このように、本発明の実施形態に係る表示装置10によれば、指標画像Pを表示部1に表示させることによって、操作者にとって適切な文字の大きさを何度も設定しなおすことなく円滑かつ確実に設定することができ、これにより、操作者にとって適切な文字の大きさを手間がかかることなく設定することが可能となる。
なお、文字サイズの指標となる指標画像Pとしては、前記したランドルト環の画像の他に、「ABC」等のアルファベット文字の画像や、「あいうえお」等の仮名文字の画像、その他の記号の画像、さらには、文字や記号以外の画像など、表示部1での文字が操作者にとって見え易くなるように文字のサイズを客観的かつ正確に決定できるものであれば何れのものを用いてもよい。
本実施の形態において、表示装置10は、表示部1に表示した指標画像Pの操作者による見え具合の情報が操作者によって選択入力できるようになっている。また、文字サイズ設定部3は、操作者により選択入力された指標画像の見え具合の情報に基づいて、表示部1に表示する文字サイズを決定するようになっている。
かかる構成を備えた表示装置10では、表示部1に表示した指標画像Pの操作者による見え具合の情報が操作者によって選択入力されるので、操作者にとって適切な文字サイズを設定値として容易に設定することが可能となる。
本実施の形態において、表示部1で表示する文字Mは、後述する図4に示すように、互いに異なる複数種類のサイズM(1)〜M(n)(nは2以上の整数)のものである。ここでは、文字MのサイズM(1)〜M(n)は、添え字の値が大きくなるに従って順に大きくなっている。また、図4の例ではnは5である。
指標画像Pは、文字MのサイズM(1)〜M(n)にそれぞれ対応する互いに異なる複数種類のサイズP(1)〜P(n)のものである。ここでは、指標画像PのサイズP(1)〜P(n)は、文字MのサイズM(1)〜M(n)に対応して、添え字の値が大きくなるに従って順に大きくなっている。
そして、文字サイズ設定部3は、複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定した文字MのサイズM(i)(iは1以上n以下の整数)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に順次表示させる第1の機能を備えている。この第1の機能は、サイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に順次表示させるにあたり、該一の指標画像Pを該指標画像Pの互いに異なる複数種類の表示形態がランダムになるように表示させるようになっている。
また、文字サイズ設定部3は、操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合の情報に応じて表示部1で表示する文字Mを一つ大きいサイズM(i+1)又は一つ小さいサイズM(i−1)に設定変更する第2の機能を備えている。
そして、前記第1の機能は、前記第2の機能で文字Mの一つ大きいサイズM(i+1)又は一つ小さいサイズM(i−1)を設定する場合には、該第2の機能で設定した文字Mの一つ大きいサイズM(i+1)又は一つ小さいサイズM(i−1)にそれぞれ対応する一つ大きいサイズP(i+1)又は一つ小さいサイズP(i−1)の一の指標画像Pを表示部1に表示させるようになっている。
かかる構成を備えた表示装置10では、複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pの中から一の指標画像Pの見え具合情報を迅速かつ容易に選択入力して表示部1で表示する文字Mの操作者とって適切なサイズを設定することが可能となる。
なお、指標画像Pの表示形態としては、指標画像Pを所定角度(例えば、90°)毎に回転させた表示形態を例示できる。ここでは、指標画像Pの表示形態は、指標画像Pの開放した部分P’が上方、下方、右方又は左方に向くような指標画像Pの向きとされている。
本発明の実施形態に係る表示装置10は、入力部4をさらに備えている。図3は、図1に示す表示装置10における入力部4を概略的に示す平面図であって、該入力部4での操作部材42,44,46,48のサイズP(i)の指標画像Pの表示形態との対応関係を示す図である。
この入力部4は、複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pの中から表示部1に表示したサイズP(i)の指標画像Pの操作者による見え具合の情報が前記複数種類の表示形態に対応して操作者にて選択入力できるようになっている。これにより、指標画像Pの表示形態に対応する選択入力の操作性を向上させることができる。入力部4は、ここでは、キー操作可能なテンキーを備えたキーボードとされている。
図3に示すように、入力部4は、数字「1」から数字「9」までのテンキー41〜49をそれぞれ有している。文字サイズ設定部3は、表示部1に表示するサイズP(i)の指標画像Pの複数種類の表示形態(ここでは、ランドルト環の開放部分P’が上方、下方、左方又は右方を向いた4種類の表示形態)に対して、「上を向いた表示形態」はテンキー42の数字「2」キーに、「下を向いた表示形態」はテンキー48の数字「8」キーに、「左を向いた表示形態」はテンキー44の数字「4」キーに、「右を向いた表示形態」はテンキー46の数字「6」キーにそれぞれ対応させている。なお、それに限定されるものではなく、他のキー或いは他の操作部を用いてもよい。
図2に示す例では、表示部1には「ランドルト環の開放部分P’が右を向いた表示形態」とされたサイズP(i)の指標画像Pが表示されており、入力部4で「右を向いた表示形態」に対応しているテンキー46の数字「6」キーが選択入力されると、文字サイズ設定部3によってサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好であると判断される。一方、入力部4でテンキー42,44,46,48のうちテンキー46以外のキーが選択入力されると、文字サイズ設定部3によってサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が不良であると判断される。
詳しくは、文字サイズ設定部3は、複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定した文字MのサイズM(i)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に大きいサイズから小さいサイズに順に表示させる場合、該サイズP(i)の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに行った後、操作者により選択入力された該サイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好であると判断したときは、表示部1で表示する文字Mを一つ小さいサイズM(i−1)に設定して該文字MのサイズM(i−1)に対応する一つ小さいサイズP(i−1)の一の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに行う一方、該見え具合が不良であると判断したときは、表示部1で表示する文字Mを一つ大きいサイズM(i+1)に設定するようになっている。
また、文字サイズ設定部3は、複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定した文字MのサイズM(i)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に小さいサイズから大きいサイズに順に表示させる場合、該サイズP(i)の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに行った後、操作者により選択入力された該サイズP(i)の指標画像Pの見え具合が不良であると判断したときは、表示部1で表示する文字Mを一つ大きいサイズM(i+1)に設定して該文字MのサイズM(i+1)に対応する一つ大きいサイズP(i+1)の一の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに行う一方、該見え具合が良好であると判断したときは、該文字サイズM(i)の設定のままとするようになっている。
図4は、表示部1に表示した複数種類のサイズM(1)〜M(n)の文字列Mと、それに対応する複数種類のサイズP(1)〜P(n)の指標画像Pを一覧で示す図である。なお、図4の例ではnは5である。以下、nを5として説明する。
図4に示すように、操作者によってサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pの何れかの指標画像Pが認識できれば、それに対応する文字Mの表示も十分に認識できる文字サイズに設定される。よって、指標画像Pのサイズが大きければ文字Mのサイズも大きくなり、逆に指標画像Pのサイズが小さければ文字Mのサイズも小さくなる。
本実施の形態において、文字サイズ設定部3は、複数種類のサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定した文字MのサイズM(i)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に順次表示させるにあたり、該サイズP(i)の指標画像Pの複数種類の表示形態(ここでは異なった向き)がランダムになるように該サイズP(i)の指標画像Pを複数回表示させ、該複数回の表示毎に表示部1に表示したサイズP(i)の指標画像Pと操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合の情報とを比較した比較結果を集計し、該集計した集計結果に応じて表示部1で表示する文字Mを一つ大きいサイズM(i+1)又は一つ小さいサイズM(i−1)に設定変更するようになっている。
かかる構成を備えた表示装置10では、複数種類のサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pの中から選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合の情報から表示部1で表示する文字Mの操作者とって適切なサイズを精度よく設定することができる。
次に、図1に示す表示装置10の文字サイズの設定処理フローについて説明する。図5は、図1に示す表示装置10の文字サイズ設定部3において文字サイズの設定値を決定する処理の流れを示すフローチャートの一例を示す図である。
図5に示す文字サイズの設定処理では、ステップS1にて、文字サイズの設定指示があるまで待機し(ステップS1:NO)、文字サイズの設定指示があると(ステップS1:YES)、ステップS2以降の文字サイズ設定プロセスを開始する。
すなわち、先ず、ステップS2にて、文字サイズの設定値を初期値に設定する。ここでは、複数種類のサイズM(1)〜M(5)の文字Mのうち、大きいサイズから小さいサイズへとサイズが小さくなるように文字MのサイズM(i)を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示し、どこまでの見え具合が良好であるかを確認することで、文字サイズを設定するようになっている。ここでは、文字サイズの設定値の初期値は、文字サイズの最大値M(5)とされている。
なお、設定するサイズM(i)の文字Mに対応して表示部1に表示するサイズP(i)の指標画像Pの順序としては、それに限定されるものではなく、例えば、複数種類のサイズM(1)〜M(5)の文字Mのうち、小さいサイズから大きいサイズへとサイズが大きくなるように文字MのサイズM(i)を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示し、どこまでの見え具合が不良であるかを確認することで、文字サイズを設定するようにしてもよい。この場合、文字サイズの設定値の初期値は、文字サイズの最小値M(1)とすることができる。
また、複数種類のサイズM(1)〜M(5)の文字Mのうち、基準となるサイズ(例えば中間サイズ)の文字Mに対応する指標画像Pを表示部1に表示し、見え具合が良好である場合には文字サイズを小さくなるように文字を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示し、どこまでの見え具合が良好であるかを確認する一方、見え具合が不良である場合には文字サイズを大きくなるように文字を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示し、どこまでの見え具合が不良であるかを確認してもよい。この場合、文字サイズの設定値の初期値は、文字サイズの基準となるサイズ(例えば中間サイズM(3))とすることができる。
次いで、複数種類のサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定したサイズM(i)(初期値は最大サイズM(5))の文字Mに対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に表示する(ステップS3〜ステップS5)。
詳しくは、ステップS3にて、複数種類のサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pのうち、設定した文字MのサイズM(i)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pの複数種類の表示形態の表示をランダムに行う(ここではランドルト環の開放部分P’が上方、下方、左方及び右方のうち何れかのランダムな方向に向くように表示する)。
その後、ステップS4にて、表示部1に表示した表示形態でサイズP(i)の指標画像Pの操作者による見え具合が該操作者によって選択され、入力部4の操作部材の一例であるテンキー42,44,46,48の何れかに対する押下操作等の入力操作がなされる。
ここで、複数種類のサイズP(1)〜P(5)の指標画像Pの中から、表示部1で表示するために設定した文字MのサイズM(i)に対応するサイズP(i)の一の指標画像Pを表示部1に一つずつ表示するにあたり、ステップS5にて、該サイズP(i)の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに複数回(ここでは10回)行う。すなわち、ステップS3〜ステップS4の処理が複数回繰り返されたかどうかによって、ステップS3〜ステップS4の処理を繰り返すかどうかを決定する。ステップS3〜ステップS4の処理が複数回繰り返されていなかった場合は、ステップS3に進む一方、ステップS3〜ステップS4の処理が複数回繰り返された場合は、ステップS6に進む。
次に、ステップS6にて、操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合を判断する。すなわち、ステップS3で表示部1に表示したサイズP(i)の指標画像Pに対して、ステップS4で入力部4の操作部材42,44,46,48へ入力操作されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好か否かを判定する。
そして、操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好であると判断したときは(ステップS6:良好)、表示部1で表示する文字Mを一つ小さいサイズM(i−1)に設定して(ステップS7)該文字MのサイズM(i−1)に対応する一つ小さいサイズP(i−1)の一の指標画像Pの表示形態(ここでは異なった向き)の表示をランダムに複数回行う(ステップS3〜ステップS5)。一方、該見え具合が不良であると判断したときは(ステップS6:不良)、ステップS8に進む。
詳しくは、ステップS6では、ステップS3で表示部1に表示したサイズP(i)の指標画像PとステップS4で入力部4の操作部材42,44,46,48へ入力操作されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合の情報とがどれくらいの割合で一致していたかを判定する。すなわち、ステップS3〜ステップS5での複数回の表示毎に表示部1に表示したサイズP(i)の指標画像Pと操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合の情報とを比較した比較結果(ここでは正解率)を集計し、この集計結果が所定の判定基準に達しているときは(ここでは80%以上が一致していれば)、入力操作されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好と判断し、ステップS7に進む一方、前記判定基準に満たないときは(ここでは80%未満しか一致していなければ)、入力操作されたP(i)の指標画像Pの見え具合が不良と判断し、ステップS8に進む。
ステップS6にて入力操作されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が良好であると判断した場合には、ステップS7にて、表示部1で表示する文字サイズの設定値M(i)を一つ小さいサイズM(i−1)に設定し、ステップS3から再びプロセスを繰り返す。
一方、入力操作されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が不良であると判断した場合には、ステップS8にて、表示部1で表示する文字サイズの設定値M(i)を一つ大きいサイズM(i+1)に設定し、これを操作者にとって適切な文字サイズの設定値として処理を終了する。
なお、複数種類のサイズM(1)〜M(5)の文字Mのうち、小さいサイズから大きいサイズへとサイズが大きくなるように文字MのサイズM(i)を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示して見え具合を確認する場合には、図5のフローチャートにおいて、次のように処理することができる。
すなわち、ステップS2にて、文字サイズの設定値の初期値を文字サイズの最小値M(1)とし、ステップS6にて、操作者により選択入力されたサイズP(i)の指標画像Pの見え具合が不良(ここでは正解率80未満)であると判断したときは、ステップS7にて、表示部1で表示する文字Mを一つ大きいサイズM(i+1)に設定し、ステップS3〜ステップS5にて、該文字MのサイズM(i+1)に対応する一つ大きいサイズP(i+1)の一の指標画像Pの表示形態の表示をランダムに複数回行う。一方、ステップS6にて、該見え具合が良好(ここでは正解率80以上)であると判断したときは、ステップS8にて、表示部1で表示する文字サイズの設定値M(i)をそのままとし、これを操作者にとって適切な文字サイズの設定値として処理を終了する。
また、複数種類のサイズM(1)〜M(5)の文字Mのうち、基準となるサイズ(例えば中間サイズM(3))の文字Mに対応する指標画像Pを表示部1に表示して見え具合を確認する場合には、ステップS2にて、文字サイズの設定値の初期値を文字サイズの基準となるサイズ(例えば中間サイズM(3))とし、該設定した文字に対応する指標画像Pの見え具合が良好であると判断した場合には、前記したように、サイズが小さくなるように文字MのサイズM(i)を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示して見え具合を確認する一方、該設定した文字に対応する指標画像Pの見え具合が不良であると判断した場合には、前記したように、サイズが大きくなるように文字MのサイズM(i)を順に変化させて、それに対応するサイズの指標画像Pを表示部1に表示して見え具合を確認する処理を行うことができる。
ここでは、サイズP(i)の指標画像Pの見え具合の判定を正解率80%以上で行っているが、それに限定されるものではなく、正解率90%以上で行ってもよい。また、サイズP(i)の指標画像Pの表示形態のランダム表示を10回として該指標画像Pの見え具合を判定しているが、ある程度の統計が得られれば、5回程度で判定してもよい。
以上の文字サイズ設定のプロセスにより、表示部1で表示される文字Mにおいて、複数種類の大きさM(1)〜M(5)の中で、操作者にとって見え易い一番小さな値を設定することができ、文字Mを表示する上で最適な文字サイズを設定することができる。
本実施形態に係る表示装置10は、画像形成装置に搭載しているが、それに限定されるものではなく、携帯端末装置、もしくは、パーソナルコンピュータ(PC)、テレビジョン等の機器にも適用することが可能である。
1 表示部
3 文字サイズ設定部
4 入力部
10 表示装置
20 画像処理装置
100 画像形成装置
M 文字
P 指標画像
3 文字サイズ設定部
4 入力部
10 表示装置
20 画像処理装置
100 画像形成装置
M 文字
P 指標画像
Claims (8)
- 表示部と、前記表示部で表示する文字のサイズを設定する文字サイズ設定部とを具備する表示装置において、
前記文字サイズ設定部は、前記表示部で表示する文字のサイズを設定するにあたり、前記表示部に該文字サイズの指標となる指標画像を表示させることを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記表示部に表示した指標画像の操作者による見え具合の情報が操作者によって選択入力可能とされており、
前記文字サイズ設定部は、操作者により選択入力された指標画像の見え具合の情報に基づいて、前記表示部に表示する文字サイズを決定することを特徴とする表示装置。 - 請求項2に記載の表示装置において、
前記表示部で表示する文字は、互いに異なる複数種類のサイズの文字であり、
前記指標画像は、前記複数種類のサイズの文字にそれぞれ対応した複数種類のサイズの指標画像であり、
前記文字サイズ設定部は、前記複数種類のサイズの指標画像の中から、前記表示部で表示するために設定したサイズの文字に対応する一の指標画像を前記表示部に表示させると共に、該一の指標画像を該表示部に表示させるにあたり、該指標画像の互いに異なる複数種類の表示形態に対して該指標画像をランダムに表示させ、操作者により選択入力された該指標画像の見え具合の情報に基づき前記表示部で表示する文字サイズを設定する機能を備えたことを特徴とする表示装置。 - 請求項3に記載の表示装置において、
前記文字サイズ設定部は、前記複数種類のサイズの指標画像の中から前記一の指標画像を前記表示部に表示させるにあたり、該指標画像の前記複数種類の表示形態に対するランダムな表示を複数回行い、該複数回の表示毎に前記表示部に表示した指標画像と操作者により選択入力された指標画像の見え具合の情報とを比較した比較結果を集計し、該集計した集計結果に基づき文字サイズの設定を変更する手段を具備することを特徴とする表示装置。 - 請求項3又は4に記載の表示装置において、
前記複数種類のサイズの指標画像の中から前記表示部に表示した指標画像の操作者による見え具合の情報が前記複数種類の表示形態に対応して操作者にて選択入力可能な入力部を具備することを特徴とする表示装置。 - 請求項1から5の何れか一つに記載の表示装置において、
前記指標画像としてランドルト環の画像を用いることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から6の何れか一つに記載の表示装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1から6の何れか一つに記載の表示装置を備えたことを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008033244A JP2009193324A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 表示装置並びに画像形成装置及び画像処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014011612A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
US10554558B2 (en) | 2014-10-30 | 2020-02-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Data diode device |
-
2008
- 2008-02-14 JP JP2008033244A patent/JP2009193324A/ja active Pending
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JP2014011612A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
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